モバP「 アイドルたちとの怖い時間」 (62)

モバP 「深夜番組の枠をとれた」

モバP 「深夜だが、期間と時間はそこそこだ」

モバP 「内容はホラーだ、体験したり、聞いた話をドラマにして自分で演じる」

モバP 「ふむ、先にどんな話を知っているか何人かに聞いておこう」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1389328764

このSSはアイドルたちが怖い話をする
という二次創作になっています
根本的なテーマ的に被っているところがありますのでご注意ください
細かい内容については被らないように注意したいと思います

『おめめとじさん』
体験者 クラリス

これは私の知り合いの同じシスターの体験のお話です

おめめとーじて、呼んで
おめめとーじて、呼んで

私の地域の歌にはこのような歌が存在しております。
教会にくるこどもたちの間で流行り、一時期よく歌われていたのを私は覚えています。

おめめあけーちゃ、だめーよ
おめめあけーちゃ、だめーよ

歌詞はこう続きます。
よくある童謡のメロディーで、歌詞も子供にもわかりやすく、だからよく歌われていたのでしょう。
そう思っておりました。
思えばこの時ちゃんと意味を聞いて、止めれば
たらればの話ですが、悲劇を防げたのではないか、と今でも思わずにはいられないのです。

そんな歌が流行っていたある日の午後のことでした。
その協会の近くの幼稚園に救急車が来たのです。
サイレンの音でそれは分かりました。
しかし、なにかそれだけではないざわつきがありました。
先輩のシスターから話を聞くことができました。

『おめめとじさん』

そういう噂が流れていることを知りました。
内容はよくある都市伝説のようなものでした。
その『おめめとじさん』が関わっていると

『おめめとじさん』
それはとてもとても美しい女性でした。
声もとても綺麗だったのです。
しかし、おめめとじさんは火事に会い、ひどい火傷をおってしまったのです。
失意のうちに彼女は自殺をしてしまった。
それが『おめめとじさん』

そんな『おめめとじさん』は歌で呼びだせるのです。
一緒におしゃべりをすることができるのです。
そう呼び出すだめの歌がさきほどの歌なのです
でも目をつぶって、歌を歌わなければならないのです。
声はとてもとても綺麗な声なのですが、決して目を開けてはいけないのです。

救急車に運ばれた少年はそれを行ったそうです。
しかも目を開けてしまったそうなのです。
ショックをうけ、深いトラウマをおってしまった。
本当にいたのか、それとも強くイメージしたから目を開けたときに幻影をみてしまったのか。
それはもちろん謎のままです。

「プロデューサー様はこの話を聞いてどう思いますか?」

「やっぱり悪霊なんでしょうかね?」

「そうとも限らないのではないでしょうか、もしかしたらこのおめめとじさんはお話をしたいだけなのではないでしょうか」

おめめをとーじて呼んで
おめめをとーじて呼んで

おめめあけーちゃ、だめーよ
おめめあけーちゃ、だめーよ

「この歌はまるで誰かに大して優しく語りかけているかのように思えませんか?」

「それにわざわざ目を閉じろ、なんていう必要はあるのでしょうか」

「確かに…まあ」

「ふふ、見た目で驚かれずに一緒にお話をしたいだけなのかもしれません…」

「クラリスさんは目を閉じてるからぴったりかもしれませんね」

「ええ…」

「…プロデューサー様、少し目を閉じていただけませんか」

「え、こ、こうですか。えとなんですか?」

「ふふふ…おめめあけーちゃ、だめーよ」

モバP 「クラリスさんにナニカサレタヨウダ」

モバP 「お、ちょうどよいところにイヴとブリッツェンが来てくれた」

『レッドマン』
体験者 イヴ・サンタクロース

それでは1つ、私から怖い話をプレゼントといきましょう♪
それは『レッドマン』ていう、私の近くの地方にある都市伝説なんですよ~。
歌もあるくらいなんです。
私も昔す~ごく怖いと思ってたんですよ。

事件が起こったのは1920年代雪の降る日のクリスマス。
そこにある小さな村での事件
そう、私たちサンタが働く日に事件が起こっちゃうんですよ~。
発覚したのは次の日なんですけどね~。
確か、詳細が書かれているものがあるんですよ。

トニー君という人物が最初に発見したそうです。
トニー君の両親はその日二人とも仕事は休みでリビングにいました。
どこか昨日のクリスマスのたのしい雰囲気が残っていました、この時までは。
あわただしく二階から降りてくる足音に両親はトニーの自分たちのプレゼントではしゃぐ姿を想像していました。
ほほえましいものです。
しかし、なんとトニーの顔は真っ青なのです。
なにかにおびえた顔。
そして言いました。

「プレゼントが『レッドマン』にとられた」

と。

両親は一体なんだろうと思いました。
その時、玄関のドアが叩かれました。
隣の家のマビットさんです。
困り果てたような顔、まさかと思いつつトニー君の両親は聞きました。
マビットさんの家には二人の子供がいるのです。
そしてかえってきた答えはそのまさかの答えでした。

「プレゼントが盗まれた。二人の娘がプレゼントをレッドマンにとられた、といってるんだ」

村の中で徐々に話題になり、大人たちは情報を交換しました。
どうやら事態はこの村全体に及んでいたようです。
子供たちへ贈ったプレゼントがなくなっている。
そして誰もが『レッドマン』という男をみている、と言う。

大人たちは最初、子供たちのイタズラかと思いました。
しかし、普段そんなことを言わないような子までもが言っている。
なによりも怖いのは『レッドマン』という存在だ。
夢か、それとも実際に見たかは分からない。
けれど、子供たちは全身が真っ赤な大人がプレゼントをとった、といっている。
泥棒ではないか?と言われ村の警察はおろか、村の大人総動員で探すも進展はない。
時代が時代なだけにこの事実は外へは広まらなかった。
しかし、村では長年これに恐れることとなりました。

村では今でもそれをおそれ、クリスマスのプレゼントを村の一ヶ所に集め、大人たちが徹夜して見守ることにしているのです。

「子供たちが楽しみにしているプレゼントを奪うなんて本当にひどいですね~。同じ赤がトレードマークといえほんとうに困り者です」

「『レッドマン』の正体?さぁ全然わからないです~。ブリッツェンは知ってますか?」

「ぶもっふ…?」

「流石のブリッツェンもわからないみたいです~」

モバP 「『おめめとじさん』と『レッドマン』正体不明が中心の話でダブってしまった、まいったなぁ」

涼宮「プロデューサー様、どうかなされましたか?」

モバP「お、星花、実はだなぁ…」

怖い話ですか?プロデューサー様。
私がバイオリンを弾いていることはご存じのことでしょう。
そんなバイオリンには噂があるのです。
呪いのバイオリン?
確かにそうともとれます

悪魔のバイオリンなんて呼ばれているバイオリンがあるのです。
名前だけを見れば確かにいわくつきのものでしょう。
あ、
そういえば、この前の小悪魔衣装は気に入りましたわ。
衣装もよくて、蘭子ちゃんもみりあちゃんも可愛いくて
あ、話がそれてしまいましたね。



そう、悪魔のバイオリン
一度演奏をすれば、人を魅了してやまない禁断のバイオリン。
でも意外とこれの生まれの理由はにもロマンチックなのですよ。



あるところに貴族のお嬢様がおりました。
バイオリンをひくのが得意な方でした。
ある時、そのお方は恋に落ちてしまったのです。
身分が違ったり、なんてことはなく。
同じ貴族の方でしたわ。
けれど、そのお方は大変魅力的、簡単に言ってしまえばモテたそうです。
これは負けられない、とお嬢様は得意のバイオリンを使ってアピールすることにしました。

毎日練習をし、それは評判になりました。
まるで甘く酔ってしまうようでいて、それでいて惑わすような色香も漂う音色。
それはたちまち噂になりました。
国中の噂になりました。
隣国にまでその名は知られました。
求婚もひっきりなしにくる
もちろん、その例の男からも。
狙いは達成、二人は結ばれました。
結婚するとき、その男はこう言ったそうです。

「そのバイオリンはこれからは僕のためにひいてくれ」

と。

これに困ったのは周りの男たち。
あの音を聞きたい、あのお嬢様を見たい。
麻薬のような中毒性。
さらにこれに困ったのは女性たち。
ただでさえ、人気の男をとられただけでなく、周りの男たちはバイオリンとその女性に夢中。
それどころか王様までが
これに時の王妃は大激怒。
王妃はとんでもないことをしたのでした。
そして、街からバイオリンの音色が消えてしまいました。


『バイオリン禁止令』

そして、それを理由に女性からバイオリンを奪い去った。
お嬢様はバイオリンがなければ嫌われてしまう、と悲観し自ら命を捨て。
結婚した貴族の男性も後を追い。
ただ、1つ、残ったのはバイオリン。
手にいれたのは王妃でした。
王妃はバイオリンはひいたことがなくとも、演奏はまさしくあの女性のもの。

しかし、これを演奏したものは恋愛関係が滅茶苦茶になったそうです。
夫婦であろうと、恋人であろうと。
たとえ、結ばれたとしても絶対に上手くいかなかったそうです。
いつしか恋人の破局を招く悪魔のバイオリンと呼ばれるようになり。
因果、因縁は長く続いたそうです。
まあ、バイオリンは結局どこかへ消えてしまったそうですが。

それでも、生まれは一人の乙女心から

ちなみにバイオリンをひかなくとも、結婚した男性は日毎に、といっても過言ではないほどお嬢様のことを好きになっていったとか。
有名な夫婦だったそうですわ。

ところで、プロデューサー様
私の演奏、お話のバイオリンには遠く及ばないでしょうけども、お聞きになってはくださいませんか?

『悪魔のバイオリン』 体験者 涼宮星花

志乃「バイオリンの音色にはワインが合うわね」

モバP 「粋なこと言ってもダメですよ。事務所でお酒飲まないでくださいよ、まったく」

そうね、怖い話も酒の肴によいわね。
アイドルになる前のある日、私は家でお酒を飲んでいたのよ。
結構な量を飲んでいたわね。
ちょっと嫌なことがあってね。
やっぱり飲めばお酒は減るわよね。
でも、酔いすぎてちょっと考えが変な方向に向かってたみたい。

「あら、もうないの。どうしてないのよ…」

飲めば、減る。
当たり前のことに何故か苛立つ私。
なんのお酒を飲んでいだかまでは覚えてないわ。
飲み過ぎて視界はぐにゃぐにゃでドロドロ。
周りには缶や瓶が散乱。
今考えると結構危ないわね。
皆は真似をしちゃだめよ?ふふ
そう、それで最終的に机に突っ伏していると
天井からなにか落ちてきたのよ。
こん、て音がしてね。
正直その音もなんだかその時は遠くから聞こえているように感じたわ。

夜も遅くて、眠い中、それを確かてみるとそれは瓢箪だったわ。
昔話にでてくる、赤いひものついてる栓がある。
薄いクリーム色のね。
やっぱりお酒の飲み過ぎはよくないわ。
私はなんの疑問も持たずにそれを開けてコップに注いだわ。
あのトクトクという独特の音とともに、そう確かにお酒が出てきた。
私はすぐに一気にそれを飲みほすとまたコップに注いだ。
飲む、コップに注ぐ。
コップに注ぐ、飲む。
飲む、コップに注ぐ…。

酔っぱらって滅茶苦茶な思考でもわかった。
この瓢箪は一体どれほどの量のお酒が入っているのか、と。
でもやっぱり酔っているから思考は変な方向へ行く。
そこで私は勝負をすることにしたの。
瓢箪のお酒が尽きるのが先か、私が限界になるかのが先か。

まあ、もともとかなり酔ってたのもあるし限界はすぐに来た。
でもコップの10杯や20杯ではなかったわ。
倒れていて目が覚めたのは二日後だったわ。
二日酔いがひどくて、さすがに数日はお酒は控えたわ。
まあ、変な幻覚を見たのかもしれないけど、なんとなく確かに瓢箪はあった、と今でも思うのよ。
この瓢箪は確か鬼関連で似たお話があったわね。
鬼も酒豪で有名なのがいたわね。
一度でいいから一緒にお酒を飲んでみたいわね。
きっと楽しいと思うわ。

ちなみに瓢箪の中のお酒の味は忘れたわ。
まあ、それくらいでいいのかもしれないわね。
美味しいと覚えていたら飲みたくなっちゃうしね。
またあれがほしいか?と言われてもそうではない。
だって飲みすぎちゃうから。

「お酒の話をしていたら飲みたくなっちゃたわ。今晩どうかしら?ええもちろん飲みすぎはひかえるわ」

体験者 柊 志乃

丹羽「仕事終わったー」

モバP 「お疲れさまー、帰ってきてすぐで悪いがお前の知ってる怖い話を話してくれないか」

丹羽「へーそんな番組やるんだ、でも慶次様の話のほうがしたーい」

モバP 「わがまま言うんじゃありません」

『山の神様』 体験者 丹羽 仁美

アタシの地方に伝わる話をしてあげる
武士Tていう人の話ね。
正直慶次様の話がしたいけどね。
いつの時代、てのはわかんない。
書かれてないから。
武士Tはとある田舎へ移動することになったみたい。
もしかしたら左遷かもね、まあそこはおいといて。
そいつは結構がめついし、傲慢な男だったらしいわ。
懇切丁寧に村1つ、1つを見て調べたらしいわ。
まあ、領土がちいさいてのもあったんだろうけど。
で、山を背にした村に来た時に起こった。

「この村の山にははいらねぇでくだせぇ」

長老らしき人物に武士Tは言われた。
田んぼを隠して山の中につくる、なんていうのはまれにあった話らしいみたい。
だから武士Tは疑いをかける。

「かんならばら様があそこにいるのです。行ってはいけません」

長老はそういうけど、武士Tは反骨精神をかえってむき出しにして山の中に入っていった。
やっぱ武士だからかな

道を歩いていふと、意外にも豊かな場所と気づく。
ここらへんのものを特産品として徴収してもよいな
そんなことを武士Tは思う。
いや、それよりもここまで来たのだ、頂いていこう。
キノコを採るわ、山菜はむしり採るわ、木の実はちぎるわ、の好き放題。
布に包んでほくほく顔で帰ろうとして。
帰り道の武士Tの前に現れたのは祠。
小さい、たいしたこともない祠。
なんとなく不気味さを感じた武士Tだったんだけど

「はん、くだらん」

武士Tは強がってそう言って帰った。

けれど、異変はその数日後から起きる。
謎の奇病に武士Tはかかり、高熱に悩まされる。

なんでアタシの地方で語られているか、というとその武士が頼ったお祓い師が私の地方に住んでいたから。
有名らしくて使いをだして、わざわざお祓い師を呼んだらしい。

ここではお祓い師をNとするわね。
ここからはN視点。

Nの話だと武士は明らかにおかしな病気だったらしいわ。
顔は土みたいな色になって、肌はガサガサで土みたいだったり、木の幹みたいだったり。
極めつけは手足の先の緑や赤、黄色の斑のアザ。
そう、よく見ればそれは山を連想させたそうよ。
Nは話を聞いて、察してあの村に行ったそうよ。
問い詰めると簡単に訳をいいはじめたわ。
かんならばら様というのは山の神様で機嫌を損なうと、必ずなにかしてくるから、と。
機嫌を損ない、なにかされても解決法はない。
だからそもそも近づかない。

解決法を聞いても

「忠告はしました」

と、それだけ。
そう言われては仕方がない、Nは依頼のお金を返すと帰ってきたみたい。
こんなの無理だ、て。
武士Tのことはそれから書かれてない。
ちょっとかわいそうだけど、自業自得てやつになっちゃうのかな?
昔の話だから教訓的なのもあるかもね。


「次は慶次様の話していい?ダメ?」

モバP「ん、むつみか。海外ロケお疲れさま。実はだな…」

氏家「なるほど、では1つお話をしましょう」

『死が近づいてくる』 氏家 むつみ

やはり冒険となるとオカルトな話は付き物ですね。
雪男やエジプトのピラミッド、恐竜とか。

今回は雪山つまり登山のことをお話ししたいと思います。
本格的な高い山への登山はとても危険なものだというのを知っていますか?
最近は番組で登山をしていることもあります。
でも、あれはお金をかけています。
なによりも失敗しないように、を最優先に心がけているのです。
登山家には時には無理を押しても進まならければならない時もありますが、番組ではまず中止にされます。
何人かの専門家のサポートもあります。
やはり心強いものです。

さて、そんな登山をする登山家の体験した、怖いというわけではもしかしたらありませんが不思議なお話です。
高い山は山特有の天候を持っています。
これがくせ者で予報などはありますが、それでもやはり急な変化はあります。

とある登山家Aがある山を登ろうとしていました。
世界的にも達成した回数は少ない。
その登山家Aは一度失敗していました。
しかし、この二度目の登山では頂上まで後少しというところへたどり着きました。
しかし、天候は荒れ始めている。
もし、本格的に荒れ始めたらいくらあと少しと言えども死んでしまう。
引くか、進むか。
かつてこういう経験を登山家Aはしていました。
ある山を登った時の話でした。
そう同じ状況でした。
進むか、引くか。

その過去の時にはちょうど同じタイミングで登っている登山家B がいました。
その登山家B は進むのを選べました。
しかし、登山家Aは慎重に行くことを選び、中止したのです。

登山家B は帰ってこなかったそうです。
余談ですが遺体は雪山では回収も困難なため、温度も低く凍り、死体は残ってしまい、凄惨な景色になってしまうそうです。

あの状況と一緒だな、そう思っていると目の前に人が見えたそうです。
軽く吹雪いている霞んだ視界の中、そのB と同じ色のウェアが見えたんです。
まるで進め、進めと言わんばかりに。
さて、この登山家Aはどうしたと思いますか?

もし、ここでそれを信じ、進み達成できたらそれは不思議だけれども感動的な話、で終わるでしょう。
しかし、Aは引き返すことにしました。

その登山家が言うには
雪山の吹雪の中を進み、寒さで体温が徐々に下がる極限の状態の時に目をつぶると、死というものが近づくのがわかるそうです。
だんだんと死が近づくのが分かるそうです。
なんとなくそれに近い感覚がしたそうです。

「しかし、心霊スポットへの冒険もよいものですね。プロデューサーさん、今度小梅さんと一緒に廃墟冒険に行きましょう!」

藤居「今日の占いは絶好調ね、Pも占ってあげるわ」

モバP 「それも嬉しいが、実はな」

そうね、怖い話ね
やっぱり占いとかは怖い話だとよくあるわね。
私も占いは好きよ。
まあ、迷ってる時の方針になったりするから
というのが大きいし、私は悪い結果もきちんと受け止めるようにしているわ。
うん、そんな占い、いやちょっと違うかな
まあ、一悶着あったお話。

占いてみんなはどう思う?
タロット?おみくじ?それともこっくりさん?
占いをたどっていけば卑弥呼が政治に使っていたというから驚きよね。
まあ、正直オカルトて面は大きいわ。
でもおみくじとかで良い結果を引ける、というのは少なくともその時点、引けたというのは運がよいこと。
だから運が向いている、なんて考えるのはおかしくないと思うのよ。

でも呪術て面もやっぱりある。
こっくりさんなんかは幽霊の力を借りるわけだし。

あるところに占い好きの高校生がいたのよ。
占いに対しての考え方は私と似ている。
花の女子高生、そういうのはやっぱり好きよね。
タロットとか、トランプとか自分でもできたみたいよ。
え?私の制服姿?
そんなに昔でもないし、結構童顔気味だし、髪型も昔からこうだし。
今度衣装で着てみようかしら
て、そうじゃなくて

そんな女子高生、ここではF とするわ。
そんなF は時々他の子を占ってあげることもあった。
友達やクラスの子、時には他のクラスや学年も。
勿論、ただの話の種ていうのが大きかったわ。
でも案外当たってたみたいで
告白する前に彼女に占ってもらえ!
なんていう変な風潮ができかけてもいたみたいだけど。
言っとくけどなんか私に似てるけど、本当に別人よ?

そんな中で一人の女の子が放課後、二人の友達といるところに来た。
隣のクラスの子でね。
まあ、正直明るく、活発
なんてお世辞にも言えなかった
美人かどうかは…想像にお任せするわ。
で、その娘は占いを頼んできたのよ
クラスでも噂になってるイケメンの、ここではP 君とするわね。
そう、イケメンで性格のよいP 君との恋愛運。
正直一人の娘は吹き出しそうになっていた。
F は正直めんどくさいな、と思ったそうよ。
なんていうか、ガチになっているから。
もう一人のF の友達は察したらしく目配せしてきた。
適当に、いやそれどころかお茶を濁すようなことを言って帰ろうと。

「占ってくださいよ」

ボソッとその子は言うと、なんとねお金を出してきたのよ。
アルバイトをしたのか知らないけど、お札でね。
もう、そんなんだったらちゃんとしたとこ行きなよ、て嫌になるわよね。
お金なんかいらないからちゃっちゃと終わらせて帰ろう。
いや、やった降りをしてなにか適当なことで言って帰ってもらおう。
そう思ったF は固まる、他の二人も。
金縛りのように動けなくなってしまったのだ。
なんとか動く、震える手で近くにはあったトランプを掴むとようやく体がきちんと動く。
占いを始める。
他の二人は顔が青くなっている。
でもね
何回やっても、何回やっても、結果は最悪をしめす。
泣きたくなるような、何時間にも感じられる時間。

「もう、いいです」

終えられたのはその声で。
三人はその娘が教室がから出ていってようやく一息をついた。
もらったお金は行きつけの神社に入れた。
誰からも使おうという意見はもちろんでなかった。

それでね、それから数週間後P 君が死んだ。
その数日後にそのやってきた娘が死んだ。

そして三人は呼び出された。
いじめの容疑をかけられてね。

まずP 君が死んだのはいじめではなく、P 君の精神的障害のためらしいわ
最近、周りに変なものが見えるとか、夜に女の声がするとか。
麻薬とか、疑われてたりしていたけど
きちんと病院に行ったところ精神的障害と判断された。
その翌日ビルから飛び降りてね。
遺書には一人にしてくれ、なんて書かれていたらしいわ。

で、問題はもう一人の占いに来た娘。
遺書、というかノートがあった。
書かれていたのは怨みの言葉とP 君は私のことが好きになる
という文章。
びっしり、と一目見ただけでは子供がノートを雑に黒く塗りつぶしたかのようにしか見えないノート。

あの女の子はクラスの人たちにP 君のことが好きということをバカにされていたらしい。
そして占いを頼みに行ったらさらにバカにされショックをうけたのではないかと。

なにより彼女の書いていた日記に毎日占いへの怨み言が書かれているから。
もちろんFが占ったのはあの一度きり。

しばらく容疑をかけられた。

しかし、数日後、彼女の母親の話が衝撃を与える。
まるでP 君と付き合うのが当たり前のように彼女は話していたそうだ。

そもそも彼女が十分オカルトだが

占いは彼女とP は上手くいかない
どれもこれもそう表していたそうだ。

占いの神様が諦めさせようとしたのか、それともイジワルか。

遠くから見つめる日々。
いつか、結ばれる、そういう運命なのだから。
そう思うも事態はなにも進まず、それどころかことごとく否定される、

このままではらちがあかない。
こうなったら思いを伝える。
そしてジンクスにあやかり、今までの運命を打ち破ろうと
したが…。

まあ、これはF の妄想でしかないけれどね。

でもP 君のはなんだったのか。
噂では生き霊の類いではなく、あの娘がストーカーをしていたのでは?という説が根強いみたい。

占いと信じこむのもほどほどに、てところかしら


「…あんた の運勢は女運がさ、最低、恋愛、結婚ともに壊滅。生命線も…ながくないわね…。ラッキーアイテムは元気の出るドリンク…だってさ。…あ、うん元気だしなよ、一緒にお守り買いにいく?あ、ほら占いと信じこむのもほどほどに、てやつよ」





モバP 「とりあえず今回はここらへんでいいかな」

モバP 「しかし、7つの怪談か。学校の7不思議を思い出すな」

モバP 「…あれは7つ知ってしまうと…て今は関係ないか」

おしまい

もう少しクオリティを上げられるようになったらもしかしたら書くかもしれません
ありがどうございました

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