菜々「1月は正月で酒が飲めるぞ~♪」 (54)
菜々「酒が飲める飲めるぞ~♪ 酒が飲めるぞ~♪」
モバP「いきなりなんですか? テンション高いな~」
菜々「だって新年会ですよ!」
モバP「でも菜々さん飲めませんよね? 17歳ですし」
菜々「いや、でも今日くらいは……」
モバP「強制送還」
菜々「やめておきます☆」
モバP「というか、菜々さん帰らないんですか?」
菜々「仲間ハズレはやめてください! プロデューサーさん、イジワルですよ!」
モバP「だって、二次会は大人組だけって言ったじゃないですか。もう未成年は帰らせたんですけど」
菜々「な、ナナはグレーゾーンだからセーフです☆」
モバP「えっ、自分から言っちゃうの?」
モバP「ほら、忘年会のときは一緒に帰ってたじゃないですか」
菜々「あー、あの時はどうするか迷っちゃって」
モバP「何人かはお茶してから帰ったみたいですね」
菜々「はいっ、みんなでおしゃべりして楽しかったです♪」
モバP「へー、何を話したか気になりますね。教えてくださいよ」
菜々「まあ、少しくらいならお教えします♪」
菜々「みんなお年頃ですからね。ガールズトークに花を咲かせちゃったりして☆」
モバP「へー、ガールズトークっていうと、やっぱり恋の話とか?」
菜々「誰々が結婚したとか、子育ての悩みとか、人間ドックの結果とか……」
モバP「同窓会かっ!」
菜々「他の話題もあったんですけど、ナナだけついていけなくて」
「……ジェネレーションギャップ」
菜々「いまジェネレーションギャップ言ったの誰ですか! 泣きますよ!」
モバP「あなたたちも人のこと言えませんよ~」
モバP「でも、菜々さんだけが話に加われないってことはやっぱり……」
菜々「もう流行についていけなくて……」
モバP「ですよねー」
菜々「フォローとかはないんですね」
モバP「何の話題で盛り上がったんですか?」
菜々「キノコとかホラー映画とか」
モバP「はやってるの!?」
モバP「輝子と小梅もいたんですか。かなり意外ですけど」
菜々「ホント、幸子ちゃんもこればよかったのに」
モバP「あっ」
菜々「察しなくていいですからっ!」
モバP「いや、幸子は仕方ないんですよ」
菜々「仕方なくないですよぉ~」
モバP「二次会に呼んでたので」
菜々「ええっ!?」
モバP「それがすごかったんですよ~! 一生懸命盛り上げてくれて」
菜々「へ、へ~」
モバP「カメラ回しとけばよかったなぁ」
菜々「ううっ、不憫な幸子ちゃん……」
モバP「ちなみに今日は菜々さんが幸子枠です」
菜々「えっ!? なんで!?」
「菜々ちゃんがんばれ~♪」
菜々「ガ、ガンバリマス?」
モバP「あははー、さっそく卯月のモノマネですか?」
菜々「違いますっ!」
菜々「まずその幸子枠って呼び方やめません?」
モバP「なんでですか?」
菜々「幸子ちゃんがかわいそうでしょ!」
モバP「幸子はカワイイですよ?」
菜々「だめだ通じてない!」
モバP「じゃあ、なんて呼びましょうか?」
菜々「あー、ナナ、そういうの考えるの苦手で……」
モバP「あ、いいのがありますよ」
菜々「?」
モバP「『辛子枠』っていうのはどうでしょう?」
菜々「それ罰ゲーム担当じゃないですか!?」
モバP「それにしても、すぐに幸子のことを気遣うあたりさすがですね!」
菜々「そ、そうですか?」
モバP「菜々さんは優しくて、思いやりがあって、素敵な人だと思いますよ!」
菜々「そんな~、照れちゃいますよ~♪」
モバP「どうです、敬意を払って『オーバーエイジ枠』って呼ぶのは」
菜々「幸子枠でいいです♪」
モバP「それにしても、よっぽど帰りたくないみたいですね」
菜々「だって家に帰ってもナナひとり……」
菜々「う、ウサミン星人は寂しいとしんじゃうんです☆」
「「菜々ちゃんかわいいー♪」」
菜々「キャハ☆ みんなもかわいいよー♪」
モバP「いまのやりとり、アイドルみたいですね!」
菜々「私は、アイドルだッ!」
モバP「765のプロデューサーさんのマネでしたか」
菜々「違いますっ!」
モバP「まあ、ウサギは寂しいと死ぬっていいますし」
菜々「寂死しちゃいます☆」
モバP「たしかに、最近は孤独死とか問題ですからね」
菜々「孤独死!?」
モバP「菜々さんも気をつけてくださいよ」
菜々「はい……」
モバP「ガチでへこむのはやめませんか」
菜々「結婚適齢期って意外と短いんですよ……」
モバP「あー、ほら、17歳ってまだ結婚には早いですし…」
菜々「どうして結婚できないんですかね……」
モバP「菜々さん……」
菜々「みんなこんなに美人なのに……」
モバP「おいこら」
「あははー、美人だってさ~♪」
モバP「早苗さん、喜ぶとこじゃないです」
モバP「そうだ、新年ですからね。今年の抱負なんかを聞かせてもらえます?」
菜々「あはっ☆ 聞いちゃいます?」
モバP「そういうのいいですから」
菜々「お正月に実家! ああ~、じゃない、ウサミン星で書いてきたんですよ!」
モバP「おっ、いいですねー。お正月らしく書き初めですか?」
菜々「では、こちらのフリップをご覧ください!」
モバP「なんで実家にあるんですか!」
菜々「今年の抱負はコレです、ぴょぴょん!!」
モバP「なにその効果音」
菜々「『子孫繁栄』!!」
モバP「下ネタかよっ!」
菜々「『貧乏子だくさん』と迷ったんですけどねぇ~」
モバP「なんで迷っちゃたんですか!」
菜々「だいたい下ネタじゃないです! 真面目な目標ですっ!!」
モバP「いや、でも」
菜々「ナナにはウサミン星の人口を増やすという秘密のサブミッションがあるんです!」
モバP「一子相伝の暗殺術でも身につけてるんですか?」
菜々「リリカル・トカレフ♪」
モバP「ウサミン星の公用語って肉体言語なの!?」
モバP「人口増やすって、目標は何人ですか?」
菜々「そうですねぇ~……」
菜々「野球チームが作れるくらいです♪」
モバP「ほら、そういう話じゃん!」
「えっ、野球の話!? あのね、今年もキャッツはすごいよ~♪」
モバP「こら友紀! 飲み会で野球はやめろって言っただろ!」
菜々「実は、ちゃんと作戦も考えてあるんですよ!」
モバP「へー」
菜々「あぁん、もうちょっと興味持ちましょ!」
モバP「はーい」
菜々「ふっふっふ、ナナ、ウサミン星に人口爆発起こしちゃいますから♪」
モバP「なんだろ、大きなライブでもやるんですか?」
菜々「残念、ハズレです♪」
モバP「じゃあ怪電波を送って洗脳……」
菜々「そんなことしません!!」
モバP「もう答え教えてくださいよ」
菜々「あれ、プロデューサーさんは聞いたことないですか?」
菜々「『ねずみ講』っていうんですけど☆」
モバP「詐欺じゃねぇか!?」
菜々「これでナナも大金持ちに……!」
モバP「おい、目的変わってるぞ!」
モバP「さっきからアイドルらしからぬ発言が多いですけど、大丈夫ですか?」
菜々「大丈夫です、酔ってません☆」
モバP「シラフなのが問題なんです! 事務所で下ネタとか絶対やめてくださいよ」
菜々「下ネタなんて言いません☆」
モバP「うわ、わざとらしい」
菜々「今日のプロデューサー、キツいですね……」
モバP「いや、オレは台本に書いてある通りに……」
菜々「そういうことは言わなくていいですから!」
モバP「でも、勘ぐっちゃうのも仕方ないんですよ」
菜々「いやいや、どうしてそうなっちゃうんですかぁ?」
モバP「だって、ウサギって性の象徴だし」
菜々「いや、それはそうかもしれないですけど」
モバP「つまり、ウサミン星人はエロいってことだ!!」
「「「な、なんだってー!!!!」」」
菜々「ちょ、やめてください! 全ウサミン星人に謝ってくださいっ!」
モバP「では屏風からウサミン星人を出してください!」
菜々「なんでトンチ!?」
モバP「あわてない、あわてない?」
菜々「ひとやすみん、ひとやすみん♪」 ミミミン☆
菜々「はぁ、プロデューサーさんにはウサギのいいところを教えてあげないとダメですね~」
モバP「ほう、たとえば?」
菜々「そーですねぇ……」
モバP「きっと、すごい情報が飛び出しますよ」
菜々「ハードル上げないでくださいっ!」
菜々「でも、とっておきの情報をお伝えしますよ♪」
モバP「これは期待できそうですね!」
菜々「ではいきますよ……コホン!」
菜々「ウサギはなんと……」
モバP「なんと……?」
菜々「ナス科の毒に耐性があるんですよ……!!」
モバP「へ、へ~」
「ナスじゃなくてカコですよ~」
モバP「茄子さん、茄子じゃないです。茄子です」
菜々「そうそう、子作りといえばおせち料理ですよね♪」
モバP「ひどい前フリだなぁ」
菜々「今日はなんと、おせち料理を用意してます!」
モバP「ちひろさんが準備してくれました! みんな拍手!」
パチパチパチパチ
菜々「それにしてもすごい量ですね♪」
モバP「なんでも誤発注してしまったらしくて」
「ちょ、プロデューサーさん秘密、ひーみーつ!!」
モバP「縁起物ですから、たくさん食べてくださいね」
モバP「…………」
菜々「ん? プロデューサーさん?」
モバP「やっぱりアイドルは歌とダンスがすべてじゃないんですよね」
菜々「おおっ、真面目な話ですか?」
モバP「役者っていうのも一つの道だと思うんです」
菜々「美優さんの映画もステキでしたね♪」
モバP「ぜひ、おせち食べて演技をモノにして欲しいですね」
モバP「縁起物だけにね!」
「「「…………」」」
モバP「……って美羽が言ってました」
菜々「美羽ちゃんになすりつけるのやめてください!」
モバP「だって台本に書いて……」
菜々「今のはアドリブでしょ!!」
モバP「チッ」
菜々「もう、ウソツキなプロデューサーにはこれです!」
モバP「え、なんですか?」
菜々「はい、カレー券一枚!」
モバP「カレー券……?」
菜々「はい♪ おs」
「おせちもいいけどカレーもね♪」
モバP「おー、クラリスよく知ってるな」
菜々「な、ナナの持ちネタが……」
「はーい!」
菜々「はい、楓さん!」
「たつくり食べて子作り♪ ふふっ♪」
モバP「なに言ってるんですかっ!?」
菜々「楓さん酔ってますよね……?」
モバP「立って発表することじゃないでしょ! 楓さんにもイエローカードです」
「やったー♪」
モバP「喜ばないでくださいっ!」
菜々「コホン、ちなみに、たつくりは五穀豊穣を願うものです♪」
「「豊穣……」」
モバP「おっさんみたいな反応するなアイドル」
菜々「そして数の子は子宝ですね♪」
「「子宝……!」」
モバP「……急に数の子の人気でましたね」
モバP「それにしても、菜々さん博学ですね!」
菜々「えへへー。もっと褒めてくださいよ」
モバP「菜々さんみたいな人ことを地引き網って言うんですよね」
菜々「それを言うなら生き字引ですっ!」
菜々「……」
菜々「いや、生き字引でもないですっ!!」
モバP「よっ、おばあちゃんのちえ袋!」
菜々「誰がぽたぽた焼きですかっ!」
モバP「歩く痴女!」
菜々「辞書です! 痴女はあそこのひとたちです!」
モバP「亀の甲より年の功?」
菜々「ぷっつーん」
モバP「あっ、やべっ」
菜々「プロデューサーさん、今のは許しませんよ……」ゴゴゴゴゴ
モバP「じょ、ジョークですよ」
菜々「か……」
モバP「か?」
菜々「カメなんかと比較しないでください!」
モバP「えっ、そこ!?」
モバP「いやー、ウサギとカメって和解してなかったんですね」
菜々「だいたいズルは良くないですよ!」
モバP「いや、余裕こいたうさぎさんサイドに問題が……」
菜々「でも、ナナ見たんです!」
モバP「……なにを見たんです?」
菜々「あのカメ、コースを外れてショートカットを」
モバP「ノンフィクションだった!?」
「あんなのろまに負けるとは、一族の恥ウサ……ッ!!」
モバP「ウサコちゃん!?」
菜々「長寿しか取り柄のないくせに……」
モバP「いやいや、菜々さんこそいつから生きてるんですか」
菜々「ナナは残機無限アップしてるので☆」
モバP「さてはカメ踏んだな!?」
菜々「3-1の階段であげちゃいました☆」
「「数の子おかわりくださーい」」
モバP「あそこだけ消費量が……」
「……」
モバP「すみませーん! 大至急ハンバーグお願いします!」
菜々「あははー、おせち苦手な子って多いですから♪」
モバP「まったく、数の子ばかり食べると痛風になりますよ。健康管理もアイドルの仕事ですからね!」
「「「はーい!!!!」」」
モバP「いい返事だ!」
菜々「実は数の子ってプリン体少ないんですよ」
モバP「そうなんですか? 魚卵だから多いのかと」
菜々「案外、干し椎茸なんかに多いですからねー。きのこ好きの娘は注意ですよ♪」
モバP「ほぼ名指しですね」
モバP「プリン体に詳しいアイドルっていったい……」」
菜々「かかりつけのお医者さんに聞いてなんかいませんよ、本当ですっ!」
モバP「みなさんも健康には十分注意してくださいね」
菜々「はい! そして今年も頑張りましょうね!」
菜々「わたしたちのアイカツ!」
モバP「いい加減にしろ!」
モバP菜々「「どうも、ありがとうございましたーっ!!」」
おわり
おまけ
モバP「やっと終わったあああぁぁぁ!!!!」
菜々「いやー、ドキドキでしたね♪」
モバP「はぁ……新年早々忘れたいことができちゃいましたね」
菜々「んー、あれでよかったと思いますよ♪」
モバP「もう飲んで忘れましょう! さ、つぎますからビールどうぞ」
菜々「あっ、いや、私はウーロン茶で……」
モバP「菜々さんがお酒飲んでも誰も気にしませんよ?」
菜々「それはそれでどうなんですかね……?」
モバP「何か理由があるんですか?」
菜々「えっと、その……」
モバP「まさか本当に17歳!?」
菜々「あー、プロデューサー耳かしてください!」
モバP「なんです?」
菜々「実は……」
菜々「お医者さんにお酒控えるように言われてて……」
おわり
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