加蓮 「サイレントヒルで待っているから」の作者です
中々小梅ちゃんの話が進まないのでもう一つの構想としての不安の種クロスを投下します
小梅ちゃんのはそのうち投下しますのでお待ちください
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微睡みの中、俺は目覚めた。
「ん……」
ベッドの中で伸びをする。
辺りは暗く、どうやら変な時間に起きてしまったようだ。
ぼんやりとした頭でそう考えながら枕元の目覚ましを手に取った。
「ん…何時だ……?」
時計の針は8時を指している。
「あぁ……8時か……」
俺はそう呟きながら布団に潜ろうとして
「はあっ!?」
飛び起きた。
時計は8時を指している。
が、外は明らかに暗く、近くのビルの明かりが窓から見える時間帯だ。
「なんてこった……」
昨日ほぼ徹夜状態で頑張ったのが祟ったのか。
いやいやそんな事よりも今日一日の大変なミスをどうしたら
駄目だ、全く思い付かん!俺もこれで終わりか……
一瞬で頭の中を様々な考えが飛び回る。
取り敢えず、一旦外の空気を吸って考えよう。
そう考えて俺は溜め息をつきながら窓を開けた。
がたつく窓を開けながらもうそろそろこの窓も替えないとな、なんて考えた瞬間。
窓を開け放つと同時に完全に出切った朝日が顔を直撃した。
「……え?」
雀の鳴く声が聴こえる。
下の歩道からは近所の小学生達がふざけあいながら登校している姿が見える。
「…へ?」
茫然自失になりながら自分の携帯を確認すると8時10分を示していた。
「午前……!?でもさっきは確かに……」
どういう事なんだ。
考えたが何も分からない。
何でだ?
――で結局
遅刻した。
#2
「あそぼうおじさんって知ってる?」
川島さんが昼休みに突然そんな事を話始めた。
あそぼうおじさん。
それは私達の世代なら聞いた事はある話だ。
でもそれは巷で有名な「口裂け女」や「怪人赤マント」のような物だ。
子供の間で流行り、大人になると消えて行く――
そんなものだ
今では確か都市伝説とか言ってた気が――
「と、言う訳……奈々、聞いてる?どうしたの?」
回りの三船さんや和久井さんも不思議そうに此方を見ている。
そんなに私上の空に見えたかな。
「だ、大丈夫ですよー」
「そう……怖い話が無理なら話さないけど……」
「ナナは大人だから大丈夫ですよー」
一瞬、川島さん達の顔が強張った気がしたが気のせいだろう。
「そう……それでね……」
私が子供の頃の話なんだけど……
当時、私達の学校の間ではあそぼうおじさんって名前の妖怪?いえ、変質者?
まあ正体は何でもいいんだけどそう言った名前の物があったのよ。
で、これが物凄く薄気味悪い噂でね……
放課後、一人で帰ろうとすると頭に頭陀袋を被ったおじさんが下駄箱の近くに現れて
「遊ぼうよ~遊ぼうよ~」
って言いながら頭と手を振るわけ。
でも何故か校舎には入ってこれないらしくて……
とても気味が悪かったわ……
そして私が委員会があって帰るのが遅れた日だったわ。
“それ”が現れたのは。
下駄箱で私が靴を変えようとした時だったわ……
ふと、人の気配を感じて頭を上げたのよ。
するといつの間に居たのか話に聞いていた人物がいてね、まず最初に一言言ったのよ。
「あそぼお」
って。
危ない気がした私は直ぐに職員室に行ったわ。
でも……
先生と一緒に来た時にはもう居なくなっていたの。
これが私とあそぼうおじさんの話。
「へえ……ナナが聞いた話とは少し違いますけど大体似てますね。でも、なんでこの話を?」
「……」
川島さんは下を向いて少し黙り混んだ。
「私の親戚の子供の学校でまた話になってね……」
脳裏に焼き付いたあの日から
あそぼうおじさんは未だに
あそぶ相手を探しているのよ
#3
双葉杏は今日もレッスンを休んで部屋でごろごろしていた。
「あ~」
暇って素晴らしいね。
そんな事を考えながら寝返りをうった時に“それ”は見えた。
「あれ?」
押し入れが空いている……
物でも詰めすぎたかな……
ま、いっか。
そう思って押し入れに背を向けて寝返りをうった瞬間。
背後の押し入れがすーっと音もなく開いた“感じ”がした。
「……」
めんどくさい、だから自分は振り向かないぞ、と自分に言い聞かせて杏は押し入れに背を向け続けた。
そして、“何か”が押し入れから出てきて体を左右に揺らし始めた――気がするだけだ、とこれまた自分に言い聞かせて杏は押し入れに背を向け続けた。
“何か”は揺らめきながら近づいてきて……
杏を覗きこもうとしてきた気がしたので、杏は目を固く閉じた。
目に入れるのもめんどくさい……
だから、はやく、いなくなれ
冷や汗を流しながら杏はそう念じ続けた。
“何か”はやがてゆらり、ゆらり、と体を左右に動かしながら押し入れに戻っていった……気がする。
暫く経ってから杏はむくり、と起き上がり、一言呟いた。
「これが白昼夢か……」
そしてさりげなく押し入れの方を見た。
押し入れの戸は閉まっていた。
「……きらりの家にでも泊まるか。」
杏はそう呟いて鞄に物を詰め始めた。
とりあえずここまで
シャイニングはまだ構想が固まってないのと忙しいのが重なっているので書くのは少し後になるかもです
#4
どん、と壁を叩く音がした。
またか。
千川ちひろは音のした方角を見て溜め息をついた。
冷や汗が一筋、頬をつたって流れる。
まだ仕事が残っているのに……
どん、どん、と壁を叩く音は鳴り止まない。
ちひろはこれが変質者の類いではない事を知っていた。
だからその対処法も。
どん、どん、どん、と音は鳴りつづける。
ちひろは窓から視線を外しながら電気を消した。
こうやってじっとすれば“これ”はその内居なくなる。
ちひろは耳をふさいで目を閉じて部屋の隅っこに寄った。
壁を叩く音はまだ鳴っている。
>>35
バーカwwwwww
それとも酉バレしたか?
#5
「ふー。」
渋谷凛は店の椅子に座って溜め息をついた。
今日は両親が用事で出かけているため必然的に店番をやらされているのだ。
勿論、やりたくないのは山々だが、だからと言ってお休みにする訳にはいかない。
結局凛は渋々ながら店番を引き受けたのだった。
しかし、そんな日に限って客足と言うものは全く見えなくなるのだ。
そして凛はちょうどその状況に飽き飽きしてきていた。
「暇だな……」
凛は一言呟いて大きく欠伸をした。
「あれ?」
いつの間にか店の前に御客と思われる人物が立っていた。
やだ、欠伸見られた?
咄嗟に凛はそう思った。
じゃなくて、この人いつの間に……?
ま、いっか。
「いらっしゃいませー。」
>>36
さすがに依頼出されると困るんで
あとこの酉がバレる事はないと思う
こんな変な酉使ってるの俺くらいだと思うし
てめーらの関係はなんなんだよ どっか別のとこ逝って決着つけろ
女の人……?
その女は実に奇妙な格好をしていた。
夏真っ盛りの中だと言うのに服は長袖を来ており、肩から下がるバッグには大量のぼろぼろになっている花束があった。
しかし何よりも凛の不安を煽ったのは鍔の大きい帽子を深めにかぶって俯くようにしているお陰で全く見えない顔だった。
女は凛の言ったことがまるで聞こえてなかったかの様にただ突っ立ち続けていた。
「あ、あの……いらっしゃいませー?」
不安になりながら凛は声をもう一度かけた。
女の体がぴく、と動いた。
荒らしに構うなって再三注意されてんのにいつまでも成長しないんだな
そこまで来ると>>1も荒らしみたいなもんになるぞ
黙って最後まで投下できんのかこいつは
>>39
どっか別の所に俺が行ってもこいつは他のスレを荒らし続けるから無駄だと思うよ
>>41
いやまあ運営に勘違いされてhtml化されても困るので……
このSSまとめへのコメント
さてどんな風に荒らそう?