【モバマス】パブロフの肇【山紫水明】 (12)

~寮・リビングにて~

みく「それにしても、名古屋公演最高だったにゃ~。みくたちも負けないように大阪公演頑張らないと!」

奏「ふふっ、ありがと。今度は私たちが魅せてもらう番ね、お手並み拝見かしら」

志希「あたしはもうしばらくぐったりしたいなー。志希ちゃん電池切れー」

紗枝「うちは大阪にも出してもらえるさかい、また励ませてもらいますえ。がんばりましょなぁ、みくはん」

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ガチャッ

肇「ただいま帰りました…」

みく「あ、肇チャンおかえりー…なんか暗くない?」

志希「お疲れだねー、大丈夫? 特製ドリンク飲む?」

肇「い、いえ、それは結構です」

奏「志希の怪しい飲み物は置いておいて。お仕事でなにかあったの?」

肇「はい…もう芳乃さんと、お仕事が出来ないかもしれなくて…」

みく「えっ、なにそれ!?」

紗枝「肇はん、うちらも相談に乗りますさかい、どないしたのか教えてくれまへん?」

肇「その…実はこの前のライブが終わってから、芳乃さんを見ると涙が出るようになってしまって…今日は芳乃さんとラジオ収録だったのですが、一緒に収録ブースに入れず、急遽別々に収録することに…」

奏「あぁ…そういうこと。だから最近芳乃のこと避けていたのね」

肇「そ、そんなに分かりやすかったですか?」

紗枝「芳乃はんもしょんぼりしとったからなぁ、そら分かりますわ」

みく「ライブからってことは…もしかして二日目アンコール後のアレ?」

肇「はい、アレです…」

志希「あたしは二人とは逆側のステージだったけど、何かあったの?」

みく「おねがいシンデレラの時、肇チャンが芳乃チャンと抱き合って泣いちゃったの。ステージで肇チャンが泣いちゃうのって珍しいよね」

肇「感極まってしまったというか、それまでなんとか堪えていたのが芳乃さんの顔を見た時に気が緩んで止まらなくなってしまったというか…」

奏「ふふ、微笑ましいじゃない。二人の絆を感じるわ」

志希「それ以降芳乃ちゃんの顔を見ると泣いてしまう、と。まさしくパブロフの犬だねぇ。そういえば肇ちゃんってどことなく犬っぽい」

肇「うぅ、否定したいのに出来ないです…」

紗枝「ええ話やけど、お仕事に支障が出るのはあきまへんなぁ。志希はん、なんや手はないですやろか」

志希「そだねー、涙腺を弄るのは流石にまずいから…とりあえず減感作療法かな」

みく「げんかんさりょうほう?」

志希「簡単に言うと、小さな刺激から体に慣らしていくってこと。写真とかねー」

紗枝「それならちょうどここに芳乃はんの載った雑誌がありますえ。はい、肇はん」

肇「で、では…うぅ…ぐすっ…」

みく「にゃー!? はい肇チャンタオルタオル!」

肇「す、すみませ…ん…」

奏「これは…想像以上ね」

志希「写真でも駄目なら歌とか?」

奏「それなら…これがいいかしら」

みく「そ、それは12月11日発売予定のSunshine See May!?」

奏「ええ、楓さんの新曲(Blessing)や私とありすちゃんの歌うカバー曲(サヨナラバス)も入った一枚よ。ちょうどサンプルを頂いたところだったの」

紗枝「ほな早速かけてみましょ。ぽちっとな」

~清涼なるピアノイントロ~

志希「あたしこの前奏好き。いい曲だよねー」

紗枝「肇はんの歌い出しも清らかでええどすなぁ」

肇「ありがとうございます。なんだか照れますね…」

みく「そろそろ芳乃チャンのパートだにゃ」

『もしも秘密にしてもー』

肇「(ぶわぁっ!)」

みく「さっきよりひどくない!? ストップストップ!!」

肇「ひっく…うぐぅ…」

奏「その…ごめんなさい、選曲ミスだったわ」

肇「すみません、落ち着きました…」

紗枝「これは中々難儀やねぇ」

志希「やっぱり涙腺を弄るしかなくない?」

奏「ドライアイになっちゃうじゃない。いやそれ以前の問題なのだけれど」

みく「ちょうど山紫水明のお仕事が増える時期なのがタイミング悪いにゃあ…」

肇「(じわぁ)」

紗枝「あー、みくはんが肇はん泣かせとる」

みく「ご、ごめんね! 肇チャンを責めている訳じゃなくて!」

肇「だ、大丈夫です。すみません、芳乃さんが帰ってきたみたいなので、私は部屋に、ぐすっ、戻りますね」

奏「え、ええ、お大事にね」

トントントン…

奏「…芳乃、まだ帰ってきてないわよね?」

志希「だと思うよ? 玄関も開いてないし…」

ガチャッ

芳乃「ただいま帰りましてー」

みく「嘘でしょ!?」

芳乃「ほー?」

紗枝「芳乃はん、お帰りさんどす。なんや大変みたいやねぇ」

奏「悪いけど、肇から話は聞かせて貰ったわ」

芳乃「…そう、ですねー。肇さんとお話出来ないのは、わたくしとしても大変寂しくー」

みく「芳乃チャン…」

志希「ふーむ、これはショック療法が一番かな」

奏「ショック療法?」

志希「芳乃ちゃん、あと紗枝ちゃんも耳貸して。ゴニョ・ゴニョゴニョ・ゴニョラ・ゴニョリータ」

芳乃「ふむ、なるほどー。では紗枝さん、よろしくお願いいたしましてー」

紗枝「うちはウズメ役やねぇ、ほなしっかり務めさせてもらいましょか」

みく「え、不穏な予感しかしないんだけど」

奏「なんとなく察したわ。まあ、今より悪いことにはならないでしょ」

肇「ぐすっ…全然止まらない…このまま芳乃さんに近付けなかったらどうしよう…」

トントン

紗枝「肇はん、ごめんなぁ。さっき渡しそびれたものがあるんやけど、開けてもらえまへんやろか」

肇「は、はい、今…ひっく…開けますね」

ガチャッ

紗枝「はい、どーん」

芳乃「どーん、でしてー」

肇「よ、芳乃さん!?(だばぁ)」

紗枝「ほな、あとは若い二人でごゆっくりー」

バタンッ

肇「え、芳乃さ、えぐっ、なんで…」

芳乃「…(ぎゅっ)」

肇「…芳乃さ…」

芳乃「こちょこちょこちょこちょー」

肇「え!? ちょ、あ、あははははははっ!?」

芳乃「肇さん、わたくしはとても寂しかったのでして―」

肇「よしのさ、あはは、待って、手を、うひゃうっ、止めてぇ!!」

芳乃「ここ二週間ほど肇さんの笑顔が足りておりませんので、補給させていただきたくー。おまけに肇さんの治療にもなるそうですのでー。お覚悟、なさいませー♪」

肇「そ、そんな…あ、あああぁぁぁぁぁぁぁ~~~…」

翌朝、寮のダイニングには一緒に朝ご飯を食べる二人の姿が見られたそうな。

めでたしめでたし。

みく「いや、肇チャン顔真っ赤なんだけど…大丈夫?」

肇「ダイジョウブデス…」

紗枝「声も随分枯らしてしもうて…のど飴いかがどす?」

肇「イタダキマス…」

志希「うんうん、仲良きことは美しきかなー」

奏「あなたが言うとどうにも胡散臭いわね」

芳乃「(つやつやぺかー)」

めでたし めでたし!

以上になります。読んでいただきありがとうございました。

ライブも最高だったしライブ翌日のデレラジスターがあまりにも素晴らしかった…アーカイブから聞いて…指輪…

そして山紫水明の『Sunshine See may』CDが12月11日発売予定! 同梱の曲もめーっちゃ強いのでどうぞよろしくお願いします!

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