【艦これ】提督「艦娘とケーキ屋したりお風呂入ったりセクハラしたりする」【寝落ち】 (1000)

所持艦娘

朝潮…奴隷商から購入。育ち盛りの食べ盛り

霞…奴隷商から購入。ツンデレ

曙…奴隷商から購入。チンデレ

暁…通常建造で仲間入り。激しい尿漏れ

秋雲…奴隷商に捨てられ仲間入り。脳内8割ちんちん

大和…幽閉されていた所を救出。宇宙戦艦

龍驤…ブラック企業から仲間入り。チョロい



前スレ
【艦これ】提督「ここが艦娘奴隷市場か……」


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製作者側が『応援してくださるみなさんのおかげです。』とか言ってリップサービスすることはあるだろうが
視聴者や読者が『応援している自分達のおかげだ。』とか言い出すのは烏滸がましいだけだ

炎上?世間知らずのキッズが焼却されただけだろ夏休みももうすぐ終わるし大人しくなるだろ

お風呂

龍驤「なぁ、前から不思議におもっとったんやけど……」

秋雲「んー?」

龍驤「普段クソ提督クソ提督言うてる曙は、なんで風呂入る時だけあんな感じなんや?」

秋雲「あー、なんか疲れと気持ち良さで電池切れるっぽいよー」

霞「掃除に命かけてるからね。あの子」


提督「曙ー、髪洗い終わったぞー」

曙「うーん……身体もー……」

提督「また今日もか?じゃあ洗うからバンザイして」

曙「ん……」

提督「はい、足開いて。綺麗に洗うから」

曙「んー……」


龍驤「あれセクハラにならんの?」

霞「まあ……ギリギリセーフなんじゃ無い?」


提督「よし、曙はとりあえず脱衣所の椅子に寝かせてきたし……次は誰だー」

霞「はいはーい。私もお願いするわ。丁寧に洗ってよね」

暁「その次は暁が洗ってもらうんだから!」

朝潮「司令官、朝潮はお腹を撫でていただきたいです!」

龍驤「はえー……大人気やなぁ」

霞「クズ司令官はクズ司令官だけど髪を洗う事に関してだけ言えば元帥級だからしかたないわよ」

龍驤「そんなに気持ちええんか…………」

提督「龍驤も洗うか?なんなら身体の隅々まで」

龍驤「い、いらんわ!このエロガッパ!」」

提督「エロガッパって凄く久々に聞いたな……」

秋雲「はいはーい!じゃあ秋雲さんも洗ってもらおーっと♪」

提督「秋雲は自分で洗いなさい」

秋雲「ええー。艦娘差別いくないんですけどー!ブーブー」

提督「そんなどすけべボディ晒して何を言うか!視界に入るだけでギンギンなんですけど!?」

秋雲「んでもさぁ、どすけべボディなら大和さんだっているのに」

大和「私の体はどすけべボディなんですか?」

秋雲「どっからどう見てもどすけべですよー」

提督「全然違う!いいか秋雲?お前と大和ではエロさのベクトルが違うんだ」

提督「大和は言わば大手書店に並んでいるヌード写真集!」

提督「確かにエロい目的で買う者も多いだろうが、芸術的な面も持っている」

秋雲「じゃああたしは?」

提督「……海の波止場付近に捨てられている雨で濡れてから乾いてカピカピになってるエロ本」

秋雲「あれ?なんか凄くバカにされてない?」

提督「エロ本ってさ、新品のエロ本より捨てられてるエロ本の方がなんか数倍エロいんだよ。それが雨風でヨレヨレになる事でさらにエロさを増す」

提督「秋雲、お前の裸はそれくらいエロい。だからこの鎮守府で一番危険なんだ」

秋雲「そんなエロい身体してるかなぁー?うーん……」

提督「こら!身体をひねって自分確かめるように見るんじゃ無い!そんな艶かしいポーズ取られたら射了しちゃうだろうが!」

秋雲「…………だっちゅーの♪なんちって」ムギュ

提督「射了」



提督「秋雲、やめなさい。霞が大変な事になったじゃないか」

霞「どうしてくれんのよ!このクズ司令官!」ベタベタ

秋雲「でもさぁ、こんな事言ってたら今後浜風とか浦風が着任した時どうすんの?あ、あと長波とかも」

提督「駆逐艦おっぱいビッグセブンか。確かにもしこの場に彼女たちがいたら大変だろう。だが俺の中では秋雲、お前が一番エロく見えるんだ」

提督「確かに浜風を初めとするおっぱいビッグセブンの威力は凄まじい。だが俺はむしろ彼女たちの尻に惹かれている。しかも着衣ありの尻に、だ!」

提督「私服でジーンズ履いて前屈みでお尻を突き出したりして下着のラインがうっすら見えたらそれはもう最高だろうな」

提督「もちろん夏といえば浴衣!浴衣で下着透けたら最高だな!」

龍驤「なんやあのレベル高い変態」

お疲れ様です。

龍驤ちゃんは「チョロい」んじゃ無くて
       「ペラい(薄い)」だけどな

早朝

提督「では今から朝のパトロールに行ってもらう」

大和「駆逐艦が6人揃ったのでいよいよフルメンバーですね♪」

龍驤「ひーふーみー…………ん?」

提督「みんなくれぐれも気を付けるように。あと敵を見つけたら戦わずすぐ逃げること!」

龍驤「なんで?戦わへんの?」

提督「怪我したらどうするんだ!」

龍驤「そんなん言うたかて、海で戦うのがウチらの仕事やのに」

提督「お前たちの仕事はケーキ屋で働くことだ。それを忘れるんじゃないぞ。駆逐艦龍驤」

龍驤「誰が駆逐艦や。しばいたろか」

提督「……睦月型龍驤!」

龍驤「せめて陽炎型くらいはあるやろ!?」

提督「…………無茶言うな」

龍驤「うん……陽炎型は我ながらいい過ぎたわ……」

龍驤「ほな単縦陣で行こかー」

霞「まずはあっちの方見に行ってみましょうか」

龍驤「ちょい待ちや。そう言うんはウチの専売特許や!なんせウチは駆逐艦やのうて空母やからな!」

曙「そう言えばそうだったわね」

龍驤「さあ、艦載機のみんな~!お仕事お仕事!」

ブーン……

龍驤「どやー?」

妖精「この辺は問題無しやな。次はあっち行こか」

龍驤「わかったー。ほな頼むわー。」

妖精「こっちも異常なしやー」

龍驤「よっしゃ、じゃあもう一踏ん張り頼むわ」

妖精「まかせときー」

ブーン……

曙「いやー。すごいわね空母って」

霞「いつものパトロールがこんなに楽だなんてビックリだわ」

龍驤「まぁ頑張っとるのは艦載機のみんなやけどなぁ」

朝潮「ですがその艦載機を操っているのは紛れも無い龍驤さんです。尊敬します!」

龍驤「ええ!?そんな大げさな」

秋雲「いやいや、いつもなら安全とは言え周りに気をつけながら恐る恐る進んでたし。精神的にも超楽だわー♪ほんと龍驤さんさまさま~」

龍驤「なんや褒められ慣れてないからくすぐったいなぁ。あはは」

暁「感謝の気持ちを込めて第六駆逐隊に入れてあげても良いわよ!」

龍驤「誰が駆逐艦や。誰が」

妖精「敵艦発見!敵艦発見!」

龍驤「なんやて!?ほんまに敵おるんかいな!?」

霞「あー、たまにはぐれイ級が。前も油断して被弾しちゃったのよね」

龍驤「ほーん……」

曙「あっちにいたなら撤収しましょう。不本意だけど戦闘は私達の仕事じゃないわ」

暁「怪我したら痛いし!帰りましょう!」

秋雲「とりあえず提督に知らせておけば近くの鎮守府から誰かきて何とかしてくれるでしょ」

龍驤「…………」


龍驤『ただいまぁ。パトロールついでに敵倒してきたったわ』

提督『なに!?それは凄い!さすが龍驤!』

龍驤『あはは、そんな大げさな』

提督『ありがとう。お前が来てくれて本当に良かったよ。これからもよろしくな。あと俺貧乳派なんだ』


龍驤「ふふふ…………」ゾクゾク

龍驤「なあなあ、ウチらだけで敵倒しに行かへんか?」

曙「はあ?」

龍驤「いやな、いくら低レベルや言うてもウチら6隻もおるわけやん?いけるやろ?」

霞「なにその分かりやすい死亡フラグ。ダメよ。鎮守府出る時に逃げろって言われたでしょ」

龍驤「かたいなぁ。みんなも司令官に褒められたいやろ?」

一同「…………」


『よくやったな霞。もう立派な一人前だ。そろそろ本当のママになってみるか?パパは俺ってことになるけど……結婚しよう』

『怪我はなかったか曙?……おい、聞いてるのか!心配してるんだぞ!……って、大声出してすまん。でも大切な曙に何かあったらと考えたらな……結婚しよう』

『凄い働きじゃないか!今日はハンバーグにハンバーグを挟んでハンバーグサンドイッチでお祝いだ!ご飯?もちろん梅干しの代わりにハンバーグを埋めてやろう!』

『自分が先頭に立って戦った?こりゃもう完全に一人前のレディー……いや、三人前のレディーだな。これから暁の事はゴールデンファイヤーレディーガガスペシャルウーマンver2と呼ぶしかないな』

『敵艦を倒した!?い、いかん、興奮して勃起が……え?見たい?そうだな、大活躍したお礼だ!見るなり触るなりしゃぶるなり同人ネタにするなり好きにしろ!』


霞「ま、まぁ……悪くないわね」

曙「でも大群だったらどうすんのよ?」

龍驤「おーい、敵艦は何隻おったー?」

妖精「一隻だけポツンとおったよー。潜水艦がおるかどうかは分からんかったけど、見た感じはぐれて浅瀬にまで来た感じやー」

霞「この辺りの水深からいって潜水艦は考えにくいし恐らくはぐれイ級で間違い無いわね」

暁「はい!はいはい!私が旗艦をやりたいんだけど!」

曙「まぁ武器を装備してるのは初期装備持ってる暁と龍驤さんだけだしね。私達は武装解除されて放り出されたから。あー、やっぱ武装しとけば良かった。あのクソ提督!」

朝潮「仕方ありませんよ。絶対に無理な戦闘をさせない為に司令官があえて装備させていないんですから」

龍驤「空からの攻撃はウチにまかせとき!空襲で終わらせたるわ!」

秋雲「よーし!んじゃ行ってみよー♪」

妖精「敵艦発見!敵艦発見!まもなく我々の射程圏に入ります!」

龍驤「よっしゃぁ!ほんなら艦載機のみんな頼んだでー!」

妖精「無理だと思うけどやってみる!」

龍驤「なんで弱気やねん!」

ブーン……

龍驤「さあウチらも行こか。弱ってるところを暁の主砲でズドン!や」

暁「ま、まかせといて!い、いい、今まで主砲を外した事ないんだから!」

曙「そりゃ撃ったことないもんね。一回外したら交代しなさいよ」

霞「ちょっと。なに手柄持ってこうとしてんのよ」

曙「こう言うのはアイウエオ順って昔から決まってんのよ」

秋雲「んじゃ暁ちゃんの次は秋雲さんの出番だね~♪」

暁「ちょっと!私が外す前提で話し進めないでよ!」

龍驤「って言うか空襲でもう終わっとんちゃうか?」

霞「あーもう!バカ言ってないで!敵影発見よ!」


戦艦棲姫「……」

龍驤「うそやん……」

嘘やありません。ほんまです。

龍驤「あれー……ウチの見間違いやろか……?」

霞「なんか戦艦棲姫っぽいのが私にも見えるんだけど」

曙「どうすんのよ。こっちが目視できるくらい思いっきり射程圏内に入っちゃってるわよ」

秋雲「はいはい!みんなー、スケブ一枚づつあげるから今のうちに遺書書いてー」

暁「てーっ!」ド-ン

龍驤「はわわわわ……」


戦艦棲姫「…………」

暁「おっかしいわねぇ?直撃したはずなのに」

曙「そりゃあっちからしてみれば12.7cm砲なんて豆鉄砲みたいのもんでしょ」

朝潮「豆……」ゴクリ

暁(俺)「おっかしいわねぇ?書き始めたみたいなのに」

曙(俺)「そりゃ>>1からしてみれば1レスなんて寝落ち予告みたいのもんでしょ」
 
(俺)「豆……」ゴクリ

戦艦棲姫「ちょっと良いか」

暁「大変よ!全くの無傷で近づいてきたわ!」

曙「ちょっと、私たち素手なんだけど!」

戦艦棲姫「この辺りに奴隷でもはぐれ者でも……どんな艦娘も受け入れてくれる鎮守府があると聞いたのだが」

龍驤「そ、そないな鎮守府なんか知るかい!」

朝潮「それはうちの鎮守府の事ではありませんか?」

龍驤「こらぁ……!やんわり断ろうおもてたのに……絶対ややこしい事になるで……」

戦艦棲姫「それはちょうど良かった。実は私もその鎮守府に入れてもらえないかと思っていてな」

龍驤「あかん。不採用や」

戦艦棲姫「何故だ?話くらい聞いてもらえないだろうか?」

龍驤「却下や!」

戦艦棲姫「ならせめて提督に御目通り願いたい」

龍驤「それもあかん。分かったらはよ深海に戻り」

暁「ねぇ、いくらなんでも可哀想じゃない?悪い人にも見えないけど」

龍驤「あほか!人やないし、あんなゴリゴリのマッチョ連れとる深海棲艦が悪う奴じゃないわけあらへんやろ!なんか肩にごっつい主砲ついとるし!」

戦艦棲姫「どうしてもダメと言うなら仕方ないな……」

龍驤「せやな。諦めてもらうしかないわ」

戦艦棲姫「では私は深海棲艦として艦娘と戦って鎮守府までの道を開けてもらおうか」

龍驤「ちょっちタイム!わかった、話は聞いたる!」

曙「ちょっと、どっちなのよ?聞かないんじゃなかったの?」

龍驤「あほぉ!戦ったら100%殺されてまうわ!ウチらレベルはせいぜい2.3やで!?」

朝潮「ですがこちらは6隻。1隻の相手なら」

暁「ねえ、あなたのレベルはいくつなの?」

戦艦棲姫「99」

龍驤「あっか~ん!こりゃあかんで!」

戦艦棲姫「それで話を聞いてもらえるのか?」

龍驤「い、言うとくけど話聞くだけやからな!」

霞「さっきまで頼り甲斐があったけど、なんか情けなく見えてきたわね」

戦艦棲姫「鎮守府の仲間に入れてくれ」

龍驤「それはさっきも聞いた。なんで深海からこっち側に来ようとしとるんや?」

秋雲「確かに敵の親玉を鎮守府に招き入れるわけにもね~」

龍驤「せや。姫クラス言うたら期間限定作戦時は敵方の花形やろ?」

戦艦棲姫「そんなもの……昔の話だ」


戦艦棲姫「アイアンボトムサウンドは良かった。あの頃はアイアンボトムサウンドニシズミナサイと言うだけで艦娘を震え上がらせたものだ」

戦艦棲姫「それが今ではこの扱い……巷ではダイソンなどと言う掃除機のようなあだ名まで付けられてしまったようだ」

戦艦棲姫「深海棲艦側ではとりあえず戦艦棲姫を二、三体並べとけと言う雑な扱い」

戦艦棲姫「そして雑に並べられた私たちを見て艦娘や提督はこう言うのさ」

『またダブルダイソンか。まあノーマルのダイソンくらいならどうとでもなる。基地航空で十分でしょ』

戦艦棲姫「日々強く、新しい深海棲艦の姫クラスが生み出され、今や私たちは雑魚キャラ扱い。中にはヲ級の方が厄介だと言う者も少なくはない」

龍驤「せやけど……」

戦艦棲姫「下手したらツ級以下の扱いまである」

戦艦棲姫「そんな私達に課せられる指名はひたすら旗艦を守る壁になる事」

戦艦棲姫「姫として姫なりの活躍をしていたのは過去の栄光。今ではただの壁扱いだ」

戦艦棲姫「そんな状態が何年も続けば流石の私達も提督に不信感を抱かずにはいられなくなる」

秋雲「えっ!?深海にも提督がいんの?」

戦艦棲姫「一応形だけだが深海にも提督は存在する。「行け」しか言葉を聞いた事は無いが」

秋雲「ドS深海提督と深海棲艦の姫クラスハーレムもの……次はこのネタもアリか……うひょー♪」

戦艦棲姫「そして提督に対して不信感を抱いた時に私はふと思った。何故私は深海棲艦として人類と戦っているのかと」

戦艦棲姫「そこからは何かつっかえが取れた様に色々な事を思い出したのだ。私は元々艦娘として戦っていたこと。戦いに敗れて海へ沈んだこと。いつのまにか深海棲艦になっていたこと」

戦艦棲姫「何故今まで忘れていて何故急に思い出したのかは分からない。おそらくは提督への不信感がトリガーとなり一種の洗脳から解かれた感じなのだろう」

龍驤「ほんでまた艦娘に戻ろうおもとんのか?そら流石に可哀想や思うけど……自分、見た目からして思いっきり深海棲艦やしなぁ……」

戦艦棲姫「よし、ではこのゴリマッチョは外して行こう」ベリベリ

ゴリマッチョ「あっ」

龍驤「うーん……ちょっと待ちいや。話し合いタイムや」

龍驤「先に言うとく!確かに可哀想に見えるけど、それでもウチはアレを迎え入れるのは反対や」

暁「そんなの可哀想よ。仲間に入れてあげましょ?」

龍驤「アホ。これはウチらだけの問題やあらへん。もし深海棲艦を鎮守府に招き入れたなんて知られたら司令官の責任問題にもなるんやで?」

霞「そうね。私も反対だわ。あのクズにはまだいてもらわないと困るし……」

曙「そもそも信用しきれないのよね」

秋雲「といった感じで反対の意見が目立つけど何かアピールポイントはありますか~?」

戦艦棲姫「私はお前達と違います耐久度はかなり高い。なので仲間を守る事については任せてくれ」

曙「それって今までと変わらないでしょ?」

戦艦棲姫「いや、自主的にやるのは違う。私は今皆を守る壁になりたいと心の底から思っている。なんなら後ろから砲撃して貰っても構わん!」ハァハァ

曙(ん?)

戦艦棲姫「後はそうだな……高いところの物を取るときは踏み台として使ってくれ!ちなみに土足可!寝る部屋は馬小屋……いや、豚小屋で十分だ」

戦艦棲姫「ハアァ……駆逐艦から卑しい豚と罵られたい」トロ-ン…

曙(あ、このひと変態だ)

夜中の3時に不採用通知で目が覚めました
時間を考えてください

この戦艦棲姫、元ながもんかな?

霞「ではあんたを連れて帰るか置いて帰るか結果を発表します」

霞「反対」

曙「反対」

龍驤「反対やな」

朝潮「反対です」

秋雲「まあ皆んながそう言うならあたしも反対かな~」

暁「賛成!賛成!賛成!賛成!賛成!賛成!」

暁「これで賛成6票、反対5票ね!」

霞「どうやらアホが1人紛れ込んでいるようね」

暁「ちょっと、いくら実の姉だからって……それは言い過ぎだと思うわ」

霞「あそこでトビウオ追いかけてるお姉ちゃんじゃなくてあんたのことよ!」

曙「だいたいなんで深海棲艦を仲間にしたいわけ?」

暁「暁には大人の付き合いが出来るレディーの友達が必要なの!」

曙「大人のレディーなら大和さんがいるじゃない」

暁「確かに大和さんは大人のレディーだけど……いつも忙しそうだし……」

暁「それに可哀想じゃない!」

曙「可哀想?深海棲艦が?」

暁「だって深海棲艦はもともと艦娘だったんでしょ?」

曙「まあ諸説あるけど……」

暁「ジョセフ2ある??と、とにかく!この子に限って言えば100%元艦娘じゃない!記憶も少しだけあるみたいだし」

霞「それも本当かどうか分からないけどね」

暁「本当よ!」

龍驤「その自信はどっからくるんや?」

暁「だって嘘つく人は悪い人だから!」

龍驤「ええ……」

暁「艦娘の時は轟沈するまで戦わされて、沈んだ後も盾として使われるなんて……そんなのまるで奴隷じゃない」

曙「うっ……」

暁「もしかしたら艦娘の時だって囮や盾……新しい海域へ行く前の実験で使われたのかもしれないし……」

朝潮「…………」モグモグ

暁「私は海の平和を守る為に造られた艦娘なの!だから悪い事しないなら深海棲艦だって助けたい!妹たちにだってそう教えるんだから!」

秋雲「あははー、こりゃーなんだか反対した方が悪者みたいな流れになっちゃったねぇ」

龍驤「うーん……」

朝潮「わふぁひふぁ……ふぉなひふんふぇい」

霞「お姉ちゃん、とりあえず何食べてるのかは聞かないけど食べ終わってから話して」

龍驤「わかった。ほな暁に免じて鎮守府に連れて行ったるわ」

戦艦棲姫「ほんとうか!?」

龍驤「せやけどウチらがするんはそこまでや。連れ帰った後司令官がどうするか全部決めるし、ウチらはそれに従う」

戦艦棲姫「分かった。それで構わない。もし断られたならその時は潔く深海へ帰ろう」

霞「その時は出来るなら二度と会わないことを祈るしかないわね……」

戦艦棲姫「ところでこの艦隊は駆逐艦しかいないようにお見受けするが、鎮守府には駆逐艦しかいないのか?」

龍驤「ん?」

霞「鎮守府に戻れば大和さんがいるわ。だから万が一あんたが嘘ついてて鎮守府で暴れても無駄なんだから」

龍驤「ちょっと」

戦艦棲姫「そうか。で、それ以外は全て駆逐艦なのか?」

霞「そう言うことになるわね」

龍驤「そう言うことにはならんやろ?」

曙「駆逐艦ばっかり集めて……あれは絶対ロリコンだわ」

龍驤「あ、分かった。こりゃイジメやな」

龍驤「こらぁ!よー考えてみぃ!ウチらがくる前に空襲があったやろ!そんなん出来るんは空母だけや!」

戦艦棲姫「空襲……?そんなもの無かったが」

龍驤「え?」

戦艦棲姫「いや……言われてみれば遠くの空を何かが飛んでいたような気もするな」

妖精「言うたやろ?無理やと思うって。あんなん怖すぎてよー近寄れへんよ」

龍驤「ちょっとは頑張らんかい!」

戦艦棲姫「そうか、空母がいたのか。これは失礼した」

龍驤「ほんま駆逐艦と空母を勘違いするとか有り得へんで」

戦艦棲姫「見たところキミが空母のようだな。よろしく頼む」

秋雲「ん?」

龍驤「どこ見て判断したんかは聞かんけどなあ!空母はウチや!ウチ!」

戦艦棲姫「なんと……そんな気の毒な……」

龍驤「何が気の毒や!!ぶち転がしたろか!!」

鎮守府

曙「と言うわけで拿捕?してきたわ」

提督「ええー……」

戦艦棲姫「あなたが提督か。どうか私を仲間に加えてほしい」

提督「どうしよう。すごい扱いに困る案件なんだけど」

大和「提督、いかがしますか?消しとばした方がよろしいのでしたら大和がすぐにでも」

暁「やめて!せっきーは悪い深海棲艦じゃないの!」

提督「せっきー?」

暁「だってせっきーは私たちに助けを求めてやってきたのよ!?助けを求めるなら敵にだって手を差し伸べるべきだと思うの!」

大和「戦場において敗れた敵の大半は最終的に命乞い……助けを求めるものですよ?」

暁「でもあの時は私たち6隻で戦ってたら確実に負けちゃってたし、弱い私たちに助けを求めて来たんだもん……私はせっきーを信じたい!」

大和「もし裏切ったらどうするつもりですか?」

暁「その時は私と龍驤が腹を切るわ」

龍驤「…………へ?」

提督「いやー、俺は嬉しいよ。暁も知らない間に成長していたんだな」

暁「じゃあせっきーを仲間に入れてもいいの!?」

提督「ただし他の者はまだ信じきっていないのも事実だ。暁が1人で面倒見る自信はあるのか?無いなら海に返して来なさい」

暁「あるわ!ちゃんとお世話するし、お散歩も暁がちゃんとするから!」

秋雲「なんかだんだん犬でも飼うみたいになってきてない?」

提督「じゃあこの件は全て暁にまかせる。あとは……やっぱり鎮守府に深海棲艦がいるのはまずいよな……バレないようにしないと」

戦艦棲姫「それなら心配ない。私は影に忍ことが出来る。外出時はママの影に隠れていよう」

提督「漫画とかでよく見るあれが出来るのか……ん?ママ?」

戦艦棲姫「ママもそれで良いか?」

暁「へ?私がママなの?」

戦艦棲姫「私を必死に守ってくれた。私は提督に忠誠を誓うが、それ以上に暁ママの為に戦いたい」

提督「霞や雷はよくママと呼ばれるけど、まさかこの世に暁をママと呼ぶ者が現れるとは」

暁「ふわあぁ……!これで暁も子持ち!ばついち!一人前のレディーって事よね!」

提督「落ち着け暁。バツイチはちょっと違うぞ」

朝潮「ご懐妊おめでとうございます」

提督「朝潮、それも違うよ」

戦艦棲姫「ママ、頭を撫でてほしい。抱きしめてほしい。夜は一緒に寝たい」

暁「もう、せっきーったらあまえんぼうなんだから。よしよし……夜はママが一緒に寝てあげるからね」ギュッ

戦艦棲姫「……ス-ハ-ス-ハ-クンカクンカ」

暁ママ
響ママ
雷ママ
電ママ

ある日の午後

霞「あれー?お姉ちゃん、マッサージ機どこいったか知らない?肩ぐぃーってするやつ」

朝潮「マッサージ機なら曙が持って行きましたよ」

霞「そっか。あれすると肩が楽になるのよね」

朝潮「今日の疲れを明日に持ち越すのは感心出来ません。私が返してもらってきましょう」

霞「いいの?じゃあおねがい」


曙の部屋

朝潮「失礼しま──」

ヴイィィィン!!

曙「あっ……ぐ、んふぅ……っ、クソ提督……!クソ提督……!あぅっ……お尻、ダメェ……!そっちは、もっと…………クリちゃ……」

朝潮「…………」

朝潮「ただいま戻りました」

霞「おかえりなさい。遅かったわね。……あれ?マッサージ機は?」

朝潮「まだ曙が使っているようだったので」

霞「なら仕方ないか。ジュースちうちう……」ゴクゴク

朝潮「ベッドの上でマッサージ機を股間に当てて司令官の名前を連呼していましたが……一体なんだったのでしょうか」

霞「ぶふぉっ……!ゲホッ!ゲホッ!」

朝潮「霞はあの行為がどういう意味を持つのか知っていますか?」

霞「わ、わた、私は……し、知らないわよ!ちょっとマッサージ機返してもらってくる!まったく、あのムッツリスケベ……!」

秋雲「やっほー♪あれ?朝ちん1人?」

朝潮「はい。現在あさちんは1人です」

秋雲「ほえー。まぁ特に用はないんだけどさぁー」

朝潮「秋雲はこれがどういう事なのか分かりますか?曙がかくかくしかじかで──」

秋雲「ああー、それはオナヌーだね」

朝潮「オナヌー……とはなんですか?」

秋雲「んー、こう股とかおっぱいを触りながら好きな人の事を考えたりー?」

朝潮「そうするとどうなるんですか?」

秋雲「ちょー気持ちよくなる?みたいな」

朝潮「なるほど……ちなみにマッサージ機を使えば良いんですか?」

秋雲「んー、別に指でも良いと思うよー。朝ちん興味あるの?意外だわ~」

その日の夜 就寝時間

霞「まったく……このマッサージ機はそういうんじゃないってのに……」

『んっ……』

霞「……ん?」

朝潮「んっ……んっ…………はあぁ……っ」

霞(えっ?ええっ!?うそっ……まさかお姉ちゃんまで……!?」

朝潮「これは……なかなか…………身体が敏感に……」

霞(お姉ちゃん?!)

朝潮「ハァ……ハァ…………は、はんばーぐ……んっ、はんばーぐ……!!」

霞「おお。お姉ちゃん!?)

霞(そんな……あの真面目なお姉ちゃんまで……)

朝潮「はんばーぐ……!くぅ……、チーズ、ハンバーグ……!ああっ、んぅ……いっ、ぎ、ハンバーグ」

霞(なんかずっとハンバーグハンバーグ言ってるし……)

朝潮「あうっ……!腰が、浮いて……!ハンバーグ、が……!どうして、腰が……あっ、あっ!」

霞「お姉ちゃ」

朝潮「く……る…………なにか、んんっ!こ……っ、あっ!ああ!こ、子持ちししゃも!!」ビクンッビクンッ

霞(子持ちししゃも!?子持ちししゃもって叫びながら絶頂したの!?)

霞「お、お姉ちゃん……?」

朝潮「はぁ……はぁ……霞、ですか。起こしてしまったようですみません……」ビクビク

霞「う、ううん、おいしいもんね……子持ちししゃも……」

ある日の朝

大和「キャー!!」

秋雲「ど、どったの大和さん!?」ダッ

大和「て、提督が……!提督!しっかりしてください!提督!?」

秋雲「そんな……ここは鎮守府の核、提督執務室だってのに……」

秋雲「なんで提督が殺されちゃってんの!?」

大和「落ち着いてください、まだ息はあります!すぐに高速修復材を入れたお風呂に!」

秋雲「と言うわけでみんなに集まってもらいました」

秋雲「血液の乾き方から言って提督は死後1時間……じゃなくて、襲われてから1時間ほど経過していると思われます」

霞「そんな……一体誰が……」

曙「朝潮!今日はケーキ屋も休みであんたが秘書艦だったでしょ!!どう言う事なの!?」

朝潮「も、申し訳ありません!恥ずかしながら居眠りをしてしまって……」

龍驤「本丸を狙った深海棲艦の襲撃かいな……?」

大和「いえ、その線は薄いですね。だってうちの鎮守府、戦果0ですから。そもそも深海棲艦に恨まれる理由がありません」

龍驤「ほんならまさか……」

大和「はい。犯人はこの中にいます」

暁「はいはい!暁が名探偵役をやりたい!」

大和「いえ、残念ながら暁ちゃんは容疑者側なので」

暁「分かったわ!じゃあようぎしゃ役ね!ようぎしゃは何をすればいいの?」

秋雲「自白」

大和「まず2時間~1時間前のアリバイを調べていきましょう」

秋雲「秋雲さんは大和さんと買い出しにいってたよ。んだから大和さんのアリバイも証言できるかな」

龍驤「ウチは暇やったから沖合のパトロールしとったわ。浜辺でいろんな人に挨拶したし、サーフィンやっとる兄ちゃんらとも喋ったから誰かしらアリバイは証言してくれると思うわ」

曙「私は部屋にいたわ!ナニをしてたかは忘れちゃったけど……とにかくずっと部屋にいたから!」

霞「私も。お姉ちゃんが秘書艦だから部屋に1人だったわ」

暁「暁は部屋でせっきーと遊んでたわ!ね?せっきー!」

戦艦棲姫「はい。ママのアリバイは私が証言します」

朝潮「私は先ほども言った通り……恥ずかしながら居眠りをしていたのでアリバイはありませんね」

龍驤「ほんなら怪しいのはこの5人やな」

龍驤「まず曙。あんたいっつもクソ提督やなんや言うて噛み付いとったし、なんか恨みあったんちゃうか?」

曙「ちがっ……あれは照れ隠し……じゃなくて、とにかく私じゃない!」

龍驤「ほな霞は?曙と一緒で普段からクズやなんや言うとるよな?カッとなって手が出てしもたとか」

霞「いやあの……えっと……うぅん、何でもない……」

龍驤「なんや歯切れ悪いなぁ。まぁええわ。次は暁とあんたや?」

戦艦棲姫「ママの無実は私が証言したはずだが」

龍驤「アホ。こないだまで敵同士やった相手を信用できるかい。悪いけどウチは暁やのうてあんたを1番疑っとるんや」

暁「せっきーは良い子よ!ずっと暁のお腹に抱きついてスリスリしてたんだから!」

龍驤「そ、そーか……で、最後は朝潮や。司令官と同じ部屋におったからには怪しまれるのは当然やろ」

朝潮「私はそんな大それた事していません!司令官は私たちの大切な買い主なんですから!」

龍驤「うーん……やっぱりそんな簡単に自白はせんか。こら長丁場になりそうやな」

大和「とりあえず朝食にしましょうか♪」

朝潮「はい!腹が減っては戦は出来ませんからね!今日の朝食はサンドイッチの日!楽しみです♪」


霞(言えない……言えるわけない……)

霞(みんな何も言わないけど……お姉ちゃんだけ返り血で頭から服まで血だらけだなんて……!)

事件は迷宮入りのラビリンス

イベントクリアできる気しないンだわ……(毎回)

ある日の午前

提督「今日は仕事もなく退屈だなー……平和平和」

提督「パトロールに行ったみんなは無事だろうか」

提督「まぁ龍驤が付いてるから大丈夫だろうけど。あと暁(戦艦棲姫)もいるし」

提督「…………」

提督「あれ?朝潮?」

朝潮「…………zzz」

提督「なんだ。静かだと思ったら寝てたのか」

提督「朝潮が秘書艦の最中に居眠りしてるなんてよっぽど疲れてたんだろうな。ゆっくり寝させてやるか」

提督「とりあえず朝潮をソファーの上に寝かせて……と」

提督「それにしても良い天気だ。いやー平和平和」

提督「…………おっ、みんな帰ってきたな」

提督「ごくろーさーん」

曙「二階の窓から見下ろしてんじゃないわよ!このクソ提督!」

提督「今日は休みだしゆっくりやすんどいてくれー」

霞「言われなくても二度寝するわよ」

提督「あれ?龍驤は?」

暁「なんか浜辺とかもパトロールして帰るって言ってたー」

提督「そっかそっか。じゃあ大和と秋雲が帰ってきたら朝ごはんにするからそれまで適当に」

朝潮「……zzz」

提督「それにしても良く寝てるな」

朝潮「ちゅっぱ……ちゅっぱ……」

提督「なんか口元が動いてるような?まさか夢の中でも何か食べてるのか……?」

提督「こんな小さい身体のどこに吸い込まれていくのか」

提督「お腹の中にブラックホールでも飼ってんじゃないか?このお腹の中に……」サスサス

朝潮「んっ……」ピクッ

提督「おお?お腹を撫でると肘を曲げてお腹触りやすいようになんか可愛いポーズになった。犬みたいにお腹撫でられて喜んじゃう系か。さすが忠犬朝潮ちゃん」

提督「しかし朝潮はツヤツヤでサラサラした綺麗な髪してるなぁ」

提督「綺麗な髪を手ぐしした時に指の間を通る感触ってたまらなく気持ちいいんだよな。いや、変態的な意味じゃなくて」

提督「ハァハァ……ちょっとだけ、先っちょだけだから……」

シュルッ……

提督「ほうわあぁぁ!!い、いかん、あまりの気持ちよさに変な声が……毎晩丁寧にトリートメントした甲斐があった。これは凄い……手ぐし検定1級の俺ですらない悶絶するほどに!」

提督「それに加えて……」

朝潮「ん、んん……」グリグリ

提督「なんか頭を手にぐりぐり擦り付けて、もっと撫でろと催促してくる。可愛いなにこれ」

提督「鼻も小さいなぁ。ほれほれ」ピコピコ

朝潮「スンスンスンスン……」

提督「触ったらめっちゃ匂い嗅いでくる!」

朝潮「ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱ……」

提督「なんかちゅぱ音が激しくなった」

提督「……」

提督「よし。とりあえず手を徹底的に綺麗にして……あとはハチミツだな」


提督「別にやましい気持ちは無い。やましい気持ちは無いけど、こんなの見たら誰だってやっちまうだろ!」

提督「指にハチミツを付けて……」

提督「朝潮ー。甘い蜜だぞー」

朝潮「んっ……はむっ」

提督「躊躇なく食いついた!」

朝潮「ちゅぱちゅぱ……」

提督「あっ、あっ……!」

提督「凄い……!これは、凄い!」

提督「ダイソンの掃除機もビックリの吸引力だ!」

朝潮「んっ……」ズゴゴゴゴ…

提督「気を抜いたら指の第二関節から先を持っていかれるぞ……!」

提督「うおおおお!!!!」

きゅぽんっ

提督「ハァハァ……恐ろしい……しかし気持ちいい」

提督「今なら分かる。遠い過去に毒があるとわかっていつつ、フグとかを食べて死んでいった人の気持ちが……!」

提督「やめられない……!また朝潮の口に指を入れたい……!」

朝潮「んぁー……」

提督「なんか舌をちょっと出して口を開けて待ってる姿がいやらしい!けしからん!」

パシャ

提督「よし、行くぞ……いっけー!!」

30分後

提督「ハァハァ……両中指と人差し指の関節は完全に外れてるけどやめられない」

提督「しかし困ったな。ハチミツが無くなってしまった」

提督「なんか適当に代用出来そうなものは……」

提督「おっ、ケチャップなんてどうだろう?」

提督「指はもうオシャカになっちゃったし……腕にでも塗って……」

提督「ほら朝潮。漫画に出てくる骨つき肉だぞ~」

朝潮「ん……お肉…………ケチャップ……ハンバーグ…………」カプッ

提督「おお、食いついた食いついた。この後どうするんだ?また吸うのか?」

朝潮「はむはむ……はむはむ……」

提督「甘噛み……!甘噛み!」

朝潮「…………」

ガブッ

提督「あいたたたた。コラコラそんなに強く噛んだら歯型が……」

朝潮「ぐるるるるる……」

提督「猛犬!?」

提督「えっ!?ちょっ!あっ!!こりゃあかん!こりゃあかんで!」

提督「ちょっ……朝潮、起きて!凄い食い込んでるから!歯が!」

提督「どわっ!!」ズドン!

提督「ってて……ケチャップを踏みつけて全身ケチャップまみれに……。こういうのはマヨネーズで美少女がやる事案なのに……ん?」

朝潮「おにく……おにく…………」スンスン

提督「あっ……あ……あっー!!!!」

そして>>131

提督は血とケチャップまみれの状態で発見されました。

提督「今日から三日間ケーキ屋は臨時休業になります」

曙「そうなの?せっかく最近ケーキも作れるようになったのに」

提督「そうなんだよ。ようやく社長からOK貰えてなー」


妹『私が社長です』


提督「まあそんなこんなで三日間留守にするから鎮守府の事よろしくな」

霞「はいはい…………ん?三日間留守に?」

提督「なんか新人提督の体験研修みたいなもんでな。三日間他の鎮守府へ配属されるみたいなんだよ」

曙「ハァ!?そんな事きいてないんだけど!?今すぐ断りなさいよこのクソ提督!!」

霞「なにそんな仕事受けてんのよ!鎮守府からいなくなるとかほんとあり得ないんだけど!?バカなの!?」

提督「俺がいない間は代わりの提督が交換で来るから言う事ちゃんと聞くんだぞ?」

曙「嫌よ」

霞「ふざけた奴だったら叩き潰してやるわ」

提督「2人ともご機嫌斜めだな……大和、みんなを頼んだよ」

大和「はい♪もしもの時はこの手を血に染めてでも皆さんをお守りします♪」

提督「んー」

朝潮「司令官!朝潮も同行します!」

提督「連れて行きたいのは山々だけど今回はお留守番な。俺も朝潮と離れるのは寂し──」

朝潮「そして途中でコンビニに寄りたいです!お邪魔でしたらコンビニからは1人で帰りますから!」

提督「あっ」

秋雲「ところで提督はどこの鎮守府に左遷されんのー?」

提督「左遷じゃなくて交換留学みたいなもんだからね。確か名前は……」

提督「エイヨウシッチョウ鎮守府だったかな」

秋雲「なにそのあからさまにヤバそうな鎮守府こわっ」

暁「そう言えばうちの鎮守府って名前とかあるの?」

提督「ケーキ屋鎮守府だよ」

暁「へー。なかなかドラマティックな名前ね!」

提督「っと、じゃあそろそろ行くから。また3日後にな」

大和「お気をつけて♪」

龍驤「さてと、ほなとりあえず」

曙「……」プルプル

霞「……」プルプル

龍驤「あっちで下向いて唇噛みながらプルプル震えとる2人を励ましたろか」

提督「ここが今日からお世話になる鎮守府か」

提督「なかなか綺麗なところだな!右半分は豚小屋みたいだけど!」

潮「あの……今日から…………えっと……」

提督「おお!こりゃどうも!今日からお世話になります!」

潮「あ、あの、秘書艦の、潮といいます……よろしくお願いします……!」

提督「なんか鎮守府の名前が栄養失調みたいな名前で心配したけど健康そうな艦娘ちゃんで安心したよ」

潮「…………」

提督「ん?」

雷「艦隊……帰投…………」トボトボ

提督「ええ…………なんかゾンビみたいに足取り重いけど……大丈夫?」

雷「…………早く、電の様子を見てあげなきゃ」

提督「そっちは豚小屋なんじゃ」

提督「…………」

提督「こいつぁー闇が深そうな鎮守府だぜ」

執務室

提督「まずこの鎮守府がどんな感じなのか教えて貰えるかな?特徴的な事を」

潮「この鎮守府には駆逐艦しかいません……」

提督「なるほど。それはそれで素晴らしいね」

潮「艦娘にはランク付けがされていて……Aはこっちの鎮守府に。Bは向こう側の小屋に振り分けられています……」

提督「ランク付け?Aランクはどんな子達が?」

潮「こちらの鎮守府で生活を許されているのは今現在は潮だけです……」

提督「じゃあ残りのみんなは豚小屋もといボロ小屋に!?まてよ、今現在って事は……過去には他にもこっちで生活してた子もいるって事?」

潮「はい……以前は浜風さん、浦風さん、夕雲さん、長波さん達が……」

提督「Aランクは浜風浦風夕雲長波……そして潮…………あっ(察)」

「貧乳は人(艦娘)にあらず」がモットーの鎮守府

B塔もとい豚小屋

提督「これはなかなか年季の入ったと言うか……粗末な作りだな」

潮「即席で作った物なので……窓などもほとんどないんです……」

陽炎「遠征遠征……」ボロッ

提督「うわっ!そんなボロボロになって何処へ行く気だ!?」

陽炎「どこって……遠征だけど……」

提督「遠征するにしたって、修理と疲労も抜かなきゃ……」

陽炎「仕方ないでしょ。仕事なんだから…………っていうか、あんた誰?」

潮「あ、あのっ、今日からこの鎮守府に着任した提督さんで──」

陽炎「ふーん…………えっ!?ほんとに!?あの変態どっかに消えたの!?」

提督「まあそんな訳で今は俺が提督だから、とりあえずは入渠だな。他にも怪我人はいるのかな?」

陽炎「ほとんど怪我人よ!私達は大破になるまで遠征させられて、大破になったらお風呂で高速修復材ぶっかけられてまた大破するまで遠征なんだから!」

提督「損傷した艦の遠征は禁止されてたはずだけど……」

提督「とりあえずみんなまとめて入渠だ!あっちの鎮守府にアホほどでかい大浴場があったからみんなまとめて入ってこい!」

陽炎「良いの?やったー!二週間ぶりのお風呂だー!」

提督「二週間ぶり!?」

提督「…………」クンクンクン

提督「二週間風呂に入ってなくて汗や海水でどろどろになっても超良い匂いするとか興奮するな」

提督「館内放送みたいな物はあるのかな?」

潮「はい……!こちらでも館内放送は可能です」

提督「じゃあ潮は館内放送でみんなに大浴場で入渠するように放送してくれ」

潮「分かりました。……あの、高速修復材は……」

提督「あー……高速修復材は無しにしよう。みんな1時間2時間ゆっくり浸かって怪我の修復や疲れを落としておいで」

潮「あ、ありがとうございます……!」


放送後

睦月「如月ちゃん!早く早く!」

如月「はいはい、すぐ行くから」

卯月「うーちゃんが1番のりっぴょん!」

神風「みんな、急ぐわよ」

朝風「ほら、さっさと準備する!」

春風「みなさん、待ってください」


提督「いやー。やっぱ貧にゅ……燃費の良い艦娘が多いみたいだな」

潮「提督、放送完了しました……」

提督「ご苦労様。みんな大急ぎで走っていったよ」

潮「はい。潮もここへ来る途中で嬉しそうな皆さんと会いました。あんなに嬉しそうな顔を見たのは初めてです」

提督「とりあえずこれで全員入渠したな。あれくらいの人数なら問題なくいっぺんに入れるだろう」

潮「あの……雷ちゃんと電ちゃんは見かけましたか……?」

提督「ん?そう言われてみれば……雷なんて到着して早々にボロボロの姿を見かけたけどいなかったような」

潮「やっぱり……」

提督「?」

雷電部屋

電「雷ちゃん……」

雷「はいはい、私なら側にいるわよ」

電「次はいつ頃遠征にいくのです……?」

雷「次の遠征は10時からだから2時間は一緒にいてあげられるわ」

電「雷ちゃん……」

雷「なーに?」

電「手を握って欲しいのです……」

雷「お安い御用よ!はい、これで良い?」

電「…………」ポロポロ

雷「もう、なんで泣くのよ」

電「雷、ちゃん……今何時なのです……?」

雷「まだ8時2分よ」

電「…………」

電「雷ちゃん、今何時なのです……?」

雷「まだ8時30分。あと1時間半は一緒よ」

電「あと1時間半だけ……また1人で待つのは嫌なのです……」

雷「みんな疲れて眠っちゃってるけど、鎮守府には他の艦娘だっているんだから1人きりじゃないでしょ?」

電「でも……お布団の中で……ゲホッゲホッ……!」

雷「大丈夫大丈夫。お水飲める?……そうだ!今日は電にお土産があるの!」

電「お土産……?」

雷「じゃーん♪帰る途中でおばあちゃんの手を引いて横断歩道を渡ってあげたらお礼にゼリーを貰ったの!これを食べて早く元気になるのよ!」

電「電は……食欲がないから雷ちゃんに食べてもらいたいのです……」

雷「そんなんじゃダメよ!早く良くなって元気にならなきゃ!」

放送「みなさん、本日付で着任した提督からのご命令で……大浴場での入渠許可がでました……!入渠をご希望の方は大浴場へお越しください……!」


雷「へ?お風呂?電!聞いた!?お風呂に入って良いんだって!」

電「雷ちゃん……早く行って怪我を治してきてくださいなのです……」

雷「ばか!電も一緒に行くの!」

電「電はどこも怪我をしてないから……」

雷「…………だったら私も行かない!10時までずっと側にいる約束だもの!」

電「雷ちゃん……ごめんなさいなのです。本当は雷ちゃんにお風呂へ行ってもらいたいのに、雷ちゃんがいなくなると思うと……お風呂に行ってって言えなくて……側にいて欲しくて……」

雷「ほんと電は甘えんぼなんだから……大丈夫。もっと私に頼って良いのよ?」

提督「ココかな?おじゃましまーす……あっ、いたいた」

潮「やっぱり……」

提督「2人ともお風呂に行かないのか?」

雷「電を放っていけないわ!」

提督「いや、もちろん2人一緒に」

雷「…………もしかして新しくきた司令官?」

提督「いかにも」

雷「だったら電を治してあげて!ずっと病気なの!」

提督「病気?艦娘も病気になるものなのか?うちの子たちはバカみたいに元気が有り余ってるけど……」

潮「非常に稀ですが……でも普通なら2日もあれば完治するんです。でも電ちゃんは……」

雷「もう1ヶ月以上この調子で!司令官……、あっ前にいた人ね。病院で見てもらいたいってその人に行ったら」

『病気?だったら奴隷商にでも売り渡すか。不良品は邪魔だからな』

雷「そんな風に言われて、だから私が2人分働いてココに残して貰ってたんだけど……もう限界なの!毎日弱っていく電を見てるのが辛くて……」

提督「艦娘も人間と同じ病院で診てもらえるのかな?」

潮「それは難しいかと……先程も言いましたが、艦娘が病気になるのは非常に稀で、だから自然治癒以外には……」

提督「うーん……高速修復材をかけてみても治らないかな?」

潮「高速修復材は外傷を治す為のものなので、病気には効き目が……」

提督「じゃあいっそ高速修復材を飲んでみるとか?」

雷「それって洗剤を飲んで内臓を綺麗にしようみたいな考えじゃないの?」

潮「でも……高速修復材は細胞を急速に活性化させて傷を修復しているので……もしかしたら……」

提督「可能性があるなら試してみても良いと思うけど、副作用とかあっても怖いし……よし、俺が試しに飲んでみようか」

雷「そ、そんな事して死んじゃったらどうするのよ!」

潮「そうですね……以前頭皮を活性化させようとして頭に高速修復材をかけた提督が、逆にズルムケになって永久脱毛してしまったニュースも聞いたことがあります……」

提督「なにそれ怖い……」

潮「でも艦娘ならあるいわ……」

提督「いや、リスクが大きすぎるな」

電「みなさん、ありがとうなのです。お気持ちだけで電は嬉し……ゲホッ!ゲホッ!」ヒュ-…ヒュ-…

雷「電!しっかりして!背中さすってあげるから、ゆっくり息を吸うのよ?」

電「ハァ……ハァッ…………」

雷「もう大丈夫。大丈夫だから……」

電「雷ちゃん……まだ時間…………」

雷「まだまだ一緒にいてあげられるから。安心して……」

提督「よし、やっぱり俺が試しに」

潮「潮が!……潮が飲んでみます」

雷「何言ってるのよ!だっら私が」

提督「いや、俺が!」

潮「潮が!」

雷「私がお姉ちゃんなんだから!」

提督「くっそ!ダチョウ倶楽部みたいにうまく行かないな!」

潮「……潮にやらせてください」

潮「潮は……みなさんが苦しい生活を強いられているのに、潮だけ秘書艦として何の苦労もない生活を……」

雷「それは仕方ないわよ。前の司令官が勝手に選んだんだから」

潮「それでも……!夕雲さんや浦風さん……他の皆さんは提督に沢山意見して待遇の改善を求めて来ましたが……潮は……」

雷「司令官に逆らった皆んながこっちに落とされた事くらい知ってるし、潮にはそうなって欲しくないから漣たちが逆らわないようにお願いしてたんじゃない」

潮「でも……私だってみなさんの役に立ちたいんです……。実は都合よく秘書艦には怪我をしてもすぐ直せるよう小瓶に入った高速修復材が支給されているんです…………んっ」ゴクゴク

雷「ああっ……!」

潮「…………カルピス?」

潮「味は……カルピスです。美味しいです……」

雷「カルピスってなに?」

提督「なにか身体に異変は?」

潮「えっと……特には……」

グウゥゥゥゥ……

雷「…………え?」

提督「今のは……」

潮「す、すみません……!こんな時にお腹が鳴って……あ、あれ?あれ?なんだかあの……すみません、おトイレに!」ダッ

提督「大丈夫なのか……?」

数分後

潮「お騒がせしました……」ツヤツヤプルプル

提督「なんかめっちゃ肌ツヤ良くなってるな」

潮「えっと……何というか、細胞が活性化したのかは分かりませんが、急にお腹が空いて、おトイレに行きたくなって、気がついたらこうなっていました」

雷「他に変化は!?」

潮「そうですね……謎の肩こりも綺麗さっぱり無くなって」

提督(その肩こりはまたすぐに再発しそうだけど)

潮「とにかく気分は最高です……!」

雷「じゃあ電にも!電、これを飲みなさい」

電「んっ…………」ゴクゴク

グウゥゥゥゥ……

雷「食欲が無くてもう20日以上なにも食べてなかった電のお腹が!」

電「雷ちゃん……ゼリー、ちょっと食べたいのです……」

雷「電!元気が出て来たのね!ああ、顔色も良くなって……!なにも食べてなかったから潮ちゃんみたいにうんちは出ないけど」

潮「ギャー!!う、うう、うん……そ、そんなのしてませんから!した事ありませんから!」

提督「とりあえずみんな元気になったみたいで良かった良かった」

提督「皆んながお風呂から出るのは1時間後くらいか」

提督「とりあえず汚れていた服は全部洗濯して即乾燥機へ」

提督「新しい制服は1人3着づつ発注したから明日には届くらしい」

提督「残る問題はそう……」

提督「下着だ!」

提督「こればっかりはサイズの問題が大きくあるから自分たちで選んでもらわなくてわ」

提督「と言うわけで特殊任務発動!艦娘の下着を買いそろえよ!!」

提督「みんなが風呂から上がったらデパートに行こう!まずは子供用下着売り場で睦月型を始めとした……フフフ」

潮「はわわわわ……」

提督「例えば子供達が試着して選ばなかった下着を俺が買うのは犯罪になるんだろうか?」

子供用下着売り場を一日中監視する系おじさん

グウゥゥゥゥ……

提督「…………」

潮「…………」カァァァァ…

提督「買い物前に食事が必要かな」

潮「す、すみません……さっき高速修復材を飲んでからお腹が……」

提督「飯作りは得意分野なんだ。お風呂から出てくるまでにみんなの分も作っとくか」

潮「お、お手伝いします……!」

提督「普段みんなはどんな料理を食べてるのかな?共通の好物とかあれば助かるんだけど」

潮「えっと……みなさん食事はしていませんでしたから……」

提督「えっ?」

潮「あちらの建物で生活している艦娘には一切食事が与えられていなかったんです」

提督「ええ……」

提督「それはその……よくみんな生きてこれたね」

潮「艦娘は基本燃料さえあれば生きていけますから……」

提督「そうなの?うちの朝潮なら2日で餓死しそうな気がするけど」

潮「もちろん空腹感はあります。食欲も性欲も人並みにありますから」

提督「そうか……(えっ?性欲も?)」

潮「だから皆さんは毎日お腹を空かせた状態で遠征を…………なのに潮だけ……」

提督「どうせアホな提督に潮は食べるよう命令されたりしてたんだろ?」

潮「それでも……遠征の報告に来た皆さんの前で……」

提督「じゃあみんな腹ペコって訳か……長期間何も食べてないなら胃に優しい食べ物が良いな……」

潮「提督……?」

提督「よし!大量の雑炊を作ろう!雑炊パーティーだ!」

陽炎「いやー、サッパリサッパリ!」

黒潮「長年の疲れが綺麗さっぱり落ちたわぁ」

潮「みなさん、衣服は洗濯したものがこちらにありますので」

漣「さんきゅー潮ちゃん、愛してる~♪んちゅっんちゅっ♪」チュッチュッ

潮「あ、あの、お食事の準備が出来てますので大広間に」

睦月「お食事……?睦月たちも食べていいのかにゃ?」

文月「あー、そういえばいい匂いする~」クンクン

雷「電、いきましょ!」

電「はいなのです!」

長波「飯なんて超久々だなぁ~」

巻雲「巻雲は初めてです!」

提督「みなさんようこそ雑炊パーティへ」

文月「わぁ~……ぐちゃぐちゃの汚物があるよ~。いいにお~ぃ♪」

提督「はい、雑炊は汚物じゃないからね」

清霜「ああ~なんたかよく分からないけどヨダレが止まらないよ~」

提督「……」

朝潮「司令官?朝潮に何か御用でしょうか?」

提督「よっ……と」ヒョイ

朝潮「司令官、これは飛行訓練でしょうか?」

提督(うちの朝潮より572gくらい軽いな……こんなに痩せ細って可哀想に)

提督「よし、じゃあ食事にしようか」

文月「司令官、文月も~!飛行機飛行機!やってー」

提督「やれやれ」

皐月「はーい、飛行機してもらいたい子はボクの後ろに並んでー」

卯月「うーちゃんも並ぶっぴょん!」

夕雲「私も並んじゃおうかしら♪」

提督「やっぱり駆逐艦は最高だな!」

提督「急に沢山食べたらお腹がびっくりするから量は少なめだけど我慢しておくれ」

陽炎「ご飯か食べれるなら何だって良いわよ!」

長波「スプーンなら初めてでも簡単に使えるし良いじゃん」

提督「それではいただきます」

一同「いただきまーす!」

朝潮「……あの、司令官」

提督「ん?」

朝潮「みなさんお椀なのにどうして朝潮だけこのようなどんぶりなのでしょうか?」

提督「足りないとは思うけど我慢してくれ。夜は豪華な料理を沢山食べさせてやるからな!」

朝潮「いえ、こんなに食べきれないのですが……」

提督「ええっ!?朝潮的には腹1分目くらいかと……」

陽炎「おいひぃ~!これがご飯……熱くてドロっとしたのがお腹に入ってきてあったかーい」

夕雲「提督の(作った雑炊)が夕雲の中に入ってきて……夕雲、幸せです♪」

文月「はふっ、はふっ、あつっ……んっ、ぷはぁ…………でも美味しい。文月この味好き~♪」

睦月「司令官、もっと挿れて欲しいにゃしぃ。ダメ……?」

提督「知らなかった。雑炊ってめちゃくちゃエロい食べ物だったんだな。これから週一でメニューにしようかな」

提督「物足りないとは思うけど今は我慢我慢。買い物が終わったら美味しいケーキをご馳走あげるからな」

皐月「ケーキ?それ美味しいの?」

提督「皐月は多分大好きだと思うぞ」

文月「じゃあ早くお買い物いこ~♪レッツゴー♪」

買い物

提督「はいみんな一列に並んでー」

提督「睦月型、神風型は陽炎型か夕雲型のお姉さんに手を繋いでもらう事ー! 」

清霜「はい、文月ちゃん」

文月「はーい」

提督「…………清霜は睦月型サイドに入れとくべきだったか」

ギュッ

提督「ん?」

電「司令官さん……あの、電と手を繋いでいただいてもよろしいですか……?」

提督「ああ、電はまだ病み上がりだからな。ちゃんと握ってるんだぞ」

電「はいなのです!」

雷「じゃあ私はこっちの手ー」

卯月「じゃあうーちゃんは肩車してもらうぴょん!」ヨジヨジ

提督「うわっ!クレヨンしんちゃんみたいによじ登ってきた!」

夕雲「じゃあ夕雲は提督の真ん中の手を握ろうかしら♪」

デパート

提督「さぁ到着だ」

睦月「おっきぃー……司令官よりおっきぃにゃしぃ」

提督「不思議な例えだけど可愛い100点」

提督「ここからは二手に分かれようか」

提督「潮たちビッグマウンテン組は3階に下着の専門店があるからそっちで選ぶように」

提督「他のスモールマウンテン組は俺と2階のお子様下着売り場へ」

長波「あたしらは3階だな」

夕雲「提督、決める時は提督の意見も参考にしたいので必ず見に来てくださいね?」

清霜「さあ姉様たちいきましょ!」

提督「残念、清霜はこっちなんだなぁ」

白露「ねえねえ提督ぅー、白露のおっぱいはどっち組ー?」

提督「…………将来性も考えて3階組だな」

時雨「提督、ボクはどうかな?触って確かめて欲しいな」

村雨「はいはーい、中途半端なおっぱいさんは提督に揉んで確認してもらうわよー♪」

夕立「ぽーい」

提督「仕事なら仕方ないな」

仕事なら駆逐艦のおっぱいを揉む事も致し方ない。

ケーキ屋鎮守府

曙「ふっ…………はあぁぁぁぁぁぁーー…………」

暁「こんな大きなため息つく人初めて見たわ」

秋雲「まぁ部屋の隅っこで拗ねてる誰かさんよりはマシでしょ」

霞「あのクズ……クズ…………」ウジウジ

龍驤「それにしても新しく代わりに来るの遅すぎんか?」

大和「確かに……もうお昼過ぎてますもんね」

龍驤「昼ごはんマテ状態で朝潮の目が血ばしっとるんやが……」

朝潮「…………」

ガチャッ

龍驤「お?噂をすれば何とやらか?」

司令「なんだなんだ、このクソみてーに小さくて小汚い小屋は?これが鎮守府か?」

曙「はあ?あんた初対面の癖にクソとか言うんじゃないわよ。汚い言葉遣いね」

大和「……」

暁「……」

秋雲「……」

朝潮「……」

霞「……」

龍驤「……」

曙「……え?なによ?」

司令「左から順に問題外ゴミゴミゴミゴミゴミ……お前はギリギリ合格か」

秋雲「あたし?なんか合格したみたい?」

大和「あのー、問題外ってどういう事でしょうか?」

司令「駆逐艦でない時点で問題外だ。喋るな。黙って炊事でもしていろ。残りの貧乳のゴミ駆逐艦どもは遠征だ。休むな」

曙「はあ?」

龍驤「いやいやいや、ちょいまちぃや!!」

司令「反論は認めん。さっさと行けゴミども」

龍驤「ウチ……駆逐艦なん……?」

曙「ってか遠征って何すんのよ?そんなのやった事無いんだけど」

秋雲「じゃあ秋雲さんが付いてってあげよっか?一応何回か経験あるし」

司令「ダメだ。お前は乳揉まれ係として秘書艦を言い渡す」

暁「ちちもげら?」

秋雲「いやー、マジきついんで勘弁してください。あはは」

司令「勘弁できねーんだよ。さっさと脱げ。他は死ぬまで稼いでこい」

霞「何こいつ感じ悪いわね」

司令「悪いのはお前らの態度だろうが。ったく、この鎮守府の提督は艦娘の躾もできないクソでクズなゴミ提督のようだな」

曙「……」ピキピキ

霞「……」ピキピキ

秋雲「いや、結構2人とも普段から同じような事言ってるからね?」

司令「そんな使えん提督は不要だろう。俺は上層部にツテがあるから排除してやろう」

大和「あらあら……まあまあ…………困りましたね」

司令「とにかくコイツ以外は俺の飯炊きと遠征を黙ってこなしてれば良いんだ。ごちゃごちゃ文句言うんじゃねえ」

朝潮「あの、昼食はどうなっているのでしょうか?」

霞「お姉ちゃん、このタイミングで!?」

司令「はあ?お前らに食わせる飯なんてあるわけ無いだろ。燃料の補給だけはしてやるから喜んで働け」

秋雲「ヤバッ!!誰か!朝潮ちゃん抑えて!!殺しちゃう!食事関連の話で最悪殺しちゃうから!!」

曙「別にいいんじゃ無い?」

霞「怒る前にお昼が出ないショックで気を失って倒れちゃったわよ」

龍驤「ほなどないしよか?」

大和「そうですねえ……私達に対する暴言は100歩譲って許したとしても……提督ときに対する暴言は到底許せるものではありませんね」

曙「あっ電話鳴ってる。もしもーし…………なっ、ななな、なによ!?ク、クソ提督、さては私の声が聞きたくてもう電話してきたのね!キモいのよ!このクソ提督!クソ提督♪」

霞「はあ!?クズ司令官!?ちょっとかわんなさいよ!!」

大和「はいはい、お気持ちはわかりますが何か用事だといけませんから。もしもしお電話変わりました大和です♪」


提督「大和か。そっちの様子はどうだ?」

大和「控えめに言って最悪ですね♪」

提督「そうか……実はこっちの鎮守府もかくかくしかじかで──)

大和「それは……更生させる必要がありそうですね」

提督「五体満足で帰れる程度に頼んだよ」

提督「じゃあまた何かあったら連絡してくれ」

『はにゃにゃにゃにゃにゃ!!』

提督「どうした?なんかケモノっぽい声が聞こえてるけど」

大和「ずっと子供達が提督とお話ししたいと……少しだけよろしいでしょうか?」

提督「ああ、代わってやってくれ。せっかくだしテレビ電話にするか……」


龍驤「…………ええ!?ウチから!?ウチは子供とちゃうんやけど……まぁええか。あー、そっちはどや?元気にしとるか?」

提督「おー、龍驤。まだ半日くらいしか経って無いのに久しぶりな気分だな。こっちはみんな元気だよ。そっちは大変だろうけど大和を助けてやってくれ」

提督「龍驤のこと頼りにしてるからな」

『龍驤のこと頼りにしてるからな……龍驤のこと頼りにしてるからな……龍驤のこと愛しとるからな……』

龍驤「ウチ……キミに頼りにされとるんか……エヘヘ」トゥンク…

暁「もしもし司令官!私よ私!」

提督「暁も元気そうだな。……あ、そうだそうだ。おーい」

暁「?」

雷「どうしたの司令官?まだ下着を選んでるんだけど」

電「司令官さ……はわわっ」ダキッ

暁「あー!雷電!やっほー!」

雷「あら、暁じゃない」

電「あ、暁ちゃん、こんにちわなのです」クンカクンカ…

暁「うちの司令官はちゃんとやってる?セクハラされて無い?」

雷「なに言ってるのよ!とっても紳士的な司令官じゃない!睦月型のパンツはボーダー柄を推奨してたけど」

電「こんな司令官さんと一緒だなんて暁ちゃんはずるいのです!睦月型さんのパンツはボーダー柄を推奨されてますけど」

暁「あー、司令官そういう変なこだわりがあるのよね。暁も下着はオムツを推奨されてるもの」

提督「さて、次は誰かな」

朝潮「司令官!朝潮です!」

提督「おー朝潮。元」

朝潮「唐揚げスペシャル3個とのり弁当2つ。あと焼肉弁当を7個とハンバー」

提督「朝潮落ち着いて!これは出前の電話じゃないから!」

朝潮「……牛丼特盛つゆだく8個と」

提督「朝潮ちゃん!注文してもこないからね!?」

朝潮「…………サーモン3皿とビンチョウマグロ2皿、あとイカを」

提督「注文しても流れてこないからね?」

一通り電話終了

大和「さてと。ではあなたには更生して良い子になっていただきましょうか♪」

司令「何言ってんだ。さっさとやる事をやれ。無能の役立たずが。秋雲は乳を出せ」

大和「提督は拳銃を撃ったことがありますか?人間は小さなハンドガンでもしっかり手首を固定して肩にも力を入れないと反動で怪我しちゃうんですよね」

大和「あれって9mm口径なんですよ?」

大和「でもあなたがバカにしている駆逐艦の子達は12.7cm連装砲を片手で撃って敵と戦っているんです♪」

司令「だからなんだ?」

大和「普段は力をセーブしてますけど本来艦娘と言うのは駆逐艦であってもとても強い子達なんですよ」

司令「いくら強くても艦娘は提督の命令に従うのが決まりだ」

大和「確かに艦娘は謀反など出来ないように、製造過程で製造を指示した提督、自分が提督と認めた存在には人間並みの力しか発揮できないように作られてるんですけど……」

大和「残念ながらアナタはどちらにも当てはまらないので♪」

霞「つまりこの指をゆっくりアンタの脇腹に突き刺して肋骨を握り潰すのも簡単って事よ」

曙「ちなみに大和さんは51cm砲を撃つから。あんたなんてビンタ1つで壁のシミになるわよ」

半額シールの時間だ!行くよ朝潮ちゃん!

曙「これでよしっと」

司令「や、やめろ!椅子に縛ってなんのつもりだ!」

曙「躾に決まってんでしょ」

大和「でもどうやって躾ければ良いのでしょうか?」

霞「うーん……黒ひげ危機一髪とかは?」

朝潮「先日司令官が買ってくれた最新ゲーム機ですね!剣を刺していって黒ひげが飛び出したら負けの楽しいゲームです!」

霞「うん。それの人間バージョンなんてどうかしら?」

司令「おい!」

曙「おもろそうね!提督危機一髪!みたいな?」

司令「主殺しは天下の大罪だぞ!!」

曙「でも樽や剣が無いわね」

霞「フォークならあるわよ?」

司令「お前ら……!どんな教育受けてるんだ!お前らの提督は頭のイカれたサイコパス野郎だろ!!」

曙「…………」ピキピキ

霞「あんたそれ以上──」

朝潮「それでは剣を刺すのではなく抜いていくのはどうでしょう」

霞「抜く?でも剣が刺さってないと抜けないんじゃ」

朝潮「だから代わりにコレを抜いていくんです。肋骨はいっぱいありますから」

霞「あれ?お姉ちゃん真顔だけど……とっても怒ってる……?」

朝潮「肋骨を一本ずつ抜いていって、この人の頭が飛んでいったら負けという事で」

司令「どう言う理論で肋骨抜かれて頭が飛んでいくんだ!アホか!!」

大和「はいはい、皆さん提督をバカにされて怒る気持ちは分かりますけど五体満足で鎮守府に返すのが提督との約束ですから」

司令「当たり前だ!さっさと俺を解放しろ!お前らは全員解体してここの提督も上に言って処罰させてやる!!」

龍驤「こんなこと言うとるけど?考えを改めさせんとウチらもこいつがおる鎮守府の子らもただじゃすまんやろ」

暁「雷や電がイジメられるなんて許せないわ!」

秋雲「人生観が変わるような……あっ、1人心当たりが」

曙「何か良い方法があったの?」

秋雲「ん~、あたしが奴隷商のところにいた時ね。先輩って言うか……かなりやばい艦娘がいたんさ」

秋雲「あたしが捨てられるちょっと前に奴隷商もドン引きして捨てられちゃったんだけど、ここに来る前に偶然会って今は闇医者をやってるって」

霞「そのヤバい人がって誰なの?」

秋雲「明石さん」

曙「明石さんが捨てられるなんて珍しいわね。うちなんて喉から手が出るほど欲しい艦娘なのに」

秋雲「通称人殺しのクレイジー明石」

曙「そりゃヤバそうね」

秋雲「まぁそう呼ばれてるだけで実際人は殺して無いみたいだけどね」

曙「そう言えば仮にも闇医者とか言ってたわね」

朝潮「ブラック先生みたいな人なんですかね!」

秋雲「なんか人を解剖したい衝動を抑えきれないとか、医者をしてるのも内臓とか見てるのが楽しいかららしいよ」

秋雲「あと笑い声がケヒヒヒ……って笑うんだよね」

龍驤「そら暁が会ったら夜は大洪水になりそうやから会わせてられんな」

霞「そのクレイジー明石さんに何をしてもらうのよ?」

秋雲「なんか脳をいじくり回すのが最近のブームらしくてね。人格を変えることもできるとかなんとか」

曙「良いわねそれ!そうすればむこうの鎮守府に帰っても悪さしなさそうだし!」

大和「このままコレを帰したらうちの提督のことですから艦娘皆んな連れて帰って来そうですもんね」

龍驤「ほな早速イかれた明石に連絡や!」


明石「……ケヒヒヒヒ」

明石さんは裏表のない素敵な人です

秋雲「おまたせー。来てもらったよー」

明石「どうもはじめまして明石です!」

龍驤「なんや、思ってたのと違って普通の明石やんか。もっと目があっちこっち向いとるヤバいのが来るんかと思っとったわ」

明石「ええ!?ちょっと秋雲、あなたどう言う説明してたんですか!」

秋雲「いやー、めんごめんご」

暁「このスカートどうなってるのかしら……?」

明石「ん……?ちょっと失礼しますね」ドスッ

暁「ギャッ……!」

曙「ちょっ、ちょっと!いきなりお腹殴るとか何やってんのよ!」

明石「すみません、勢い良くお腹に突っ込まないと届かなくて。でももう大丈夫ですよ。かなりバルブが緩んでいたので締めておきましたから」


暁の激しい尿もれが治った

明石「それで今回のお仕事についてですけど」

大和「はい。この人が艦娘の虐待を続けていて……いい子に人格を変えていただきたいんです」

司令「ふざけんな!今すぐ解放しろ!命令だ!!」

バシンッ!!

司令「ふぇ……?」

明石「生きのいい実験体ですね。具体的にはどのような正確に改変しましょうか?」

大和「とりあえず艦娘に優しく、大切に扱うよう……後ついでに去勢もお願いしときましょうか」

秋雲「でも万が一成功して鎮守府の艦娘に好かれるなったらちんちんは必要じゃない?」

明石「ケヒヒヒヒ……では少々お待ちください。色々出ちゃうと思うのでお風呂場をお借りしますね。ケヒヒヒヒ」

司令「ヤメロー!死にたくないー!!」

明石「麻酔はどうしましょうか?」

龍驤「あんまり悲鳴が聞こえても暁のトラウマになりそうやし麻酔したってくれるか」

大和「あと大浴場を地で汚すのはあれですし……離れにある使ってなさそうな水場でお願いします。頭な中に砂利とか入ってもかまいませんので」

明石「じゃあ麻酔と……あとはノコギリと耳かきでも借りていきますね。耳かきで脳みそこちょこちょーっとやっちゃいますんで。ケヒヒヒヒ……」

明石「タラの白子とかも入れちゃおっと。ケヒヒヒヒ……」

明石すげー
まさに一撃で『暁の激しい尿もれ』を…
 
でもきっと、『激しい尿もれ』が『普通の尿もれ』になっただけで
まだオムツは手放せないんでしょ?

明石「それではお注射しますねー♪」

司令「やめろ!やめてくれ!」

明石「安心してください。この冷たい液が血管を通って……次に目が覚めたときあなたは新しい人生を歩み始めるんですから」

プスッ…

司令「ぐ……なんで俺が……こんな…………」

明石「おやすみなさい。いい夢を」

司令(意識が……薄れる…………)

司令(はじまりは、何だったのだろう?)

司令(運命の歯車は、いつまわりだしたのか?)

司令(時の流れのはるかな底からその答えをひろいあげるのは)

司令(今となっては不可能にちかい……)

明石「プーピーピー、プピプピピー♪ケヒヒヒヒ……さあレッツクッキング♪」

その頃デパートでは

陽炎「納得いかないわ!白露型は大人チームでなんで私達がお子様チームなのよ!」

不知火「不知火はどちらでも気になりません」

黒潮「まぁまぁ、浜風とか浦風は大人チームに入っとるわけやし」

五月雨「そうですよ。白露型でお子様チームの艦娘もいますから……!」

陽炎「それでもよ!白露は将来的に考えて大人チームなわけでしょ!?つまり私達には将来性が無いってわけ!?」

提督「それは違う!違うんだ陽炎!聞いてくれ!」

陽炎「なによ」

提督「お前たち3人はスパッツにスポブラが至高なんだ……!それ以外ありえないんだよ!」

陽炎「わお」

艦娘たち「キャッキャッ」

提督「やれやれ。みんななんだかんだではしゃいでるな」

主「今日は一段と賑やかじゃのう」

提督「?」

主「となり、失礼するよ」

提督「えっと……あなたは?」

主「ワシはこのデパートの主と呼ばれておる」

提督「デパートのヌシ……?」

主「毎日この下着売り場に来ては子供達の成長を見守っておるのよ」

提督「なんと」

主「決して手は出さん。ただひたすら下着を選ぶ様を眺めるのみ。それがワシの仕事じゃ」

主「おぬしもその口じゃろう?たまらんのぅ。まだ熟れておらぬ若々しい緑の果実たちは」

警備員「こら!貴様!また勝手に出入りしているな!立ち入り禁止と言ったはずだろうが!!」

主「どうやら迎えが来たようじゃな」

雪風「しれぇ!みんな無事に任務完了しました!」

皐月「鎮守府に帰ったら見せてあげるね!」

提督「よし。じゃあ三階のビッグマウンテン組の所へ行こうか」

3階女性用下着専門店前

提督「さすが女性用下着の専門店……男は近づき辛い空気が出てるな」

巻雲「あー!夕雲姉さまー!」

夕雲「あら、巻雲さん。提督もいらしてくれたんですね♪」

提督「いいのは見つかったか?値段は気にしなくていいからな」

夕雲「それなんですが……この紫色の下着と黒色の下着、提督はどちらが夕雲に似合うと思いますか?」

提督「どっちもエッチだから両方買った方が良いと思うよ」

夕雲「それじゃあ両方買っちゃおうかしら……。鎮守府に帰ったら着けて見せますからちゃんとチェックしてくださいね♪」

提督「皐月と同じこと言ってるのにドスケベに感じる」

浦風「えっ?提督来とるん?おーい!こっちじゃこっちー!試着室の方ー!」

提督「浦風も決まっ」

浦風「どーじゃ!よー似合うとるじゃろ?」

提督「水色のボーダーか。分かってるじゃないか。まるででかい水風船だな。100点」

浦風「そうじゃろそうじゃろ。隣で浜風も着替えとるけぇ見ちゃって!浜風、ちょっとカーテン開けるけぇあんたも提督に見てもらいー」

浜風「はい!?ま、待ってくださ」

シャッ

浜風「あ……あの、ちがっ、違うんです!こんなに面積が小さい下着だとは気づかなくて!」

浦風「それはあんたの乳がデカすぎるけぇ布面積が小そう見えとるだけと違うん?」

浜風「違います!単純に布面積が小さいだけで!」

提督「普段は大人しめな性格だけど、下着はどエロい巨乳娘とか俺は好きだよ」

提督「あと人目もあるからあまり下着姿を晒すのはやめようね。特に何の恥じらいもなく売り場を下着でウロウロしてる白露型のみんな」

提督「さて、みんな買い物も終わったことだし何か食べに行こうか」

文月「はいはーい!文月、またあの熱くてドロドロしたのがほしー」

提督「今回はもっと美味しい物を食べさせてあげるぞ」

提督「いざ、子供大好きフードコートへ」


フードコート

提督「何が食べたい?……って聞いても食べたこと無いんだから分からないよな」

白露「どれも1番美味しそー」

提督「よし、片っ端から注文してみんなで食べようか。お金渡すからそれぞれ色んなものを買うように?」

一同「はーい!」

長波「あたしはあのラーメンってのにしようかな。ちょーいい匂いしてんだよねー」

夕雲「私はあのタコ焼き?丸いのにしようかしら」

皐月「すみません!フライードポテーテ1つください!」

文月「文月も!文月も!フライードポテーテ!」

店員「はい。フライドポテトね」

店員(可愛いオマケしてあげなきゃ……(使命感))

提督「おーおー、体に悪そうなジャンクフードの山だな」

吹雪「体に悪いものを摂取してよろしいのでしょうか?」

提督「大丈夫大丈夫。昔から美味いものは体に悪いって決まってるから(適当)」

提督「それじゃあいただきます」

一同「いただきまーす!」


夕雲「はふっ、はふっ……熱っ…………中から熱いのがいっぱい、どろっと出てきて…………でも美味しい……♪」

提督「タコ焼き食ってるだけなのに勃起もんやでほんま」

グイグイ

提督「ん?」

皐月「……!……っ!!」プルプル

提督「言葉にならないくらいフライドポテトが美味しいのか?」

皐月「……!」コクコク

提督「そりゃ良かった。冷凍のフライドポテト買えば鎮守府でも簡単に作れるから帰りに買って帰ろうか」

皐月「フライードポテーテ!司令官、買ってくれるの?いつでもポテーテ食べられる?買ってくれるならボク司令官になんでもしてあげるね!」

提督「200円で幼女が買える優しい世界」

白露「もうお腹いっぱい~。こんな感覚始めてだよ」

黒潮「ウチはこのタコ焼きが1番口に合ったわ。世の中にこんな美味しいもんがあったなんてびっくりやで」

夕雲「美味しい物を食べる事がこんなに幸せな事だったなんて知りませんでしたから。提督には感謝しかありません」

提督「みんな大げさだな」

浜風「はむっ……はむっ…………これもなかなか……はむっ」

提督(ここにもいたか。うちの朝潮枠が)

夕立「ん~……確かにすーっごく美味しかったんだけど……何か物足りないっぽい?」

時雨「夕立、こんな凄いご馳走を食べさせてもらったのに贅沢言っちゃダメだよ」

大潮「でも確かに何かが足りない気はしますよねー……何でしょうかこの気持ちは」

提督「じゃあその物足りなさを埋めに行こうか」

夕立「ぽい?」

ケーキ屋

妹「いらっしゃいませ」

提督「すみません、ワガママ通してもらって」

妹「大丈夫です。店は臨時休業にして貸切にしていますから」

妹「そちらの皆さん全てが艦娘さんなのでしょうか」

夕立「提督さん、この小さい子は誰っぽい?新しい神風型の子?」

提督「この子はうちの社長……これからお前たちの何か物足りない感を埋めてくれる天才パティシエだよ」

皐月「ぱてしぇ?フライードポテーテ作れる?」

妹「フライドポテトですか?それくらいなら簡単ですが……今回はみなさんにスイーツを振舞わせていただきます」

皐月「何だかよくわからないけどボクと同じくらいの子供なのに凄いね!」

提督「みんなスイーツ初体験なので手加減してあげてください」

妹「分かりました。アゴが落ちた時用に代わりのアゴを用意して待っていてください」

白露「何か美味しいものが出てくるのは何となくわかるけど……もうお腹いっぱいで入んないよ~」

提督「いつまでそんな事を言ってられるかな」

白露「?」

浜風「くんくん……なんですかこの甘くて脳がとろけるような香りは……!」モグモグ

提督「やはり浜風が最初に食いついたか。ってかフードコートから持ってきたものまだ食べてたのか……」

提督「これが世の女性を魅了する食べ物スイーツだ!」

兄「ゴフッ……どうぞ……」

提督「大丈夫ですか?背中からお腹にかけて包丁が突き刺さってますけど」

兄「そのあの子が可愛いと思って見ていたら……妹が後ろからザックリとね……」

睦月「にゃしぃ?」

兄「なんかにゃしぃとか言ってますけど!」

提督「そうなんです!あの子口癖でにゃしぃとか言っちゃうんです!可愛いでしょ!?」

兄「やばい、そりゃやばい。あんな可愛い子がにゃしぃにゃしぃ言ってたら世の中誘拐犯だらけグエェ!!」

提督「大丈夫ですか?クビにロープがギツギツに巻きついてますけど」

兄「だ……大丈夫。です……妹の愛情表現ですから……」

浜風「な……なんなんですか!この白くてふわふわしていて可愛いのは!」

提督「ケーキを前にすると浜風のテンションもここまで上がるんだな」

白露「さっきまでお腹いっぱいだったのに……なんか余裕で食べれちゃう!甘くてとろける~」

雷「司令官大変!あまりの美味しさに電が失禁しちゃったわ!」

電「ごめんなさい、ごめんなさいなのです……!」

提督「やっぱり姉妹!でも大丈夫、こんなのお漏らしに入らないから。お前たちのお姉ちゃんはもっと大洪水だから」

時雨「このクッキーっていうのもサクサクしてて甘くて最高だよ……ハァ、幸せ……」

夕立「はう~……もう無くなっちゃったっぽい~」

妹「まだまだスイーツは沢山あります。今日は皆さん2キロは太って帰っていただきますから覚悟していてください」

夕立「こんな凄いスイーツを沢山作れるなんて凄いっぽい!妹ちゃん、夕立と結婚してほしいっぽい!」

提督「なにこの寝取られた気分!辛い!」

皐月「じゃあ司令官とはボクが結婚してあげるよ♪」

文月「文月も結婚してあげるね~」

提督「はぁ天使天使」

提督「今日は本当にありがとうございました」

妹「いえ、いつも2号店で頑張ってくれているのでこれくらいは」

浜風「ひぐっ……うぐっ、ぐすっ……うぅっ…………」ズビズビ

陽炎「あー……なんか浜風がお姉ちゃんも若干引くくらい号泣して椅子から離れないんだけど」

浜風「嫌です!私はここで一生暮らします!」

黒潮「ほら、そんなワガママ言うとらんで。いつものクールな浜風はどこへ行ってしもたんや」

提督「浜風、また連れてきてやるから今日は帰ろうな」

浜風「またっていつですか!?だって提督は……3日でいなくなっちゃうじゃありませんか!」

夕雲「そう言えばそんな話でしたっけ……」

皐月「そんなの嫌だよ……ボクたちを捨てないでよ……」

提督「いや、まだ1日目だからね」

文月「うっ……うわあぁぁぁぁん!」

提督「ああっ、さっきまでの楽しい空気が!」

鎮守府会議室

夕雲「これより提督引き止め緊急対策会議を行います」

夕立「提督は絶対に帰さないっぽい!」

卯月「もう前みたいな生活は嫌だぴょん……」

浦風「色気で落とすのはどうじゃろ?」

長波「んー……どっちかと言うとロリコンっぽいからお色気作戦はなぁ」

睦月「じゃあ睦月たちが一肌脱ぐにゃしぃ!」

文月「提督のお布団で睦月型ゆたんぽ作戦だよ!」

皐月「ボクたちは体温が高いからポカポカして気持ちいいはずだからね」

不知火「なるほど。全裸、もしくは半裸の睦月型が布団に潜っているなんてロリコンにはたまらないシチュエーションですね。いかがでしょうか司令」

提督「想像しただけで生唾ものですが、こう言う会議は俺のいない場所でこっそりやるものだと思います」

冬の寒い季節
布団に入ると湯たんぽ代わりに睦月型の誰かが潜り込んでいる
そんな幸せな毎日

提督「まぁ俺が言うのも何だけど会議頑張ってね」

不知火「司令、どちらへ行かれるのですか?」

提督「今日は半日出かけて仕事が残ってるからそれ片付けてくるよ」

電「お疲れさまなので……す……」フラフラ

雷「電!?大丈夫!?」

電「平気なのです。毎日寝てばかりだったから、ちょっと疲れちゃっただけなのです」

提督「電は病気でずっと寝てたんだから無理しないように。ほら、部屋に連れて行ってあげるから横になって」

電「はわわ……っ」

夕立「あー!夕立もお姫様抱っこしてもらいたいっぽいー!」

時雨「わがまま言っちゃダメだよ夕立。今は緊急時なんだから」

提督「電の部屋はー……ここか」

提督「布団はどっちを使ってたんだっけ?」

電「こっちなのです……」

提督「よし。じゃあゆっくり休むんだぞ」

電「…………あ、あのっ」

提督「ん?何か必要なものがあったのか?」

電「あの…………電も司令官さんのお部屋で休んじゃダメですか……?」

提督「それば別に構わないけど自分の部屋の方が落ち着くだろ?」

電「1人は嫌なのです。1人で部屋にいると時間が長く感じて、不安で息が苦しくなったり手足に力が入らなくなって怖いのです……」

提督「そうか……じゃあ一緒に執務室いこうか」

執務室

提督「そーら!俺は枕が変わったら寝れないタイプで鎮守府から思い切って布団一式持ってきたんだ!羽毛100%だぞ!」

電「ふわふわなのです……!」

提督「うちの鎮守府は質素だけど安眠のために布団にだけは金をかけてるからな」

提督「じゃあ俺はそこの机で仕事してるから。ここなら怖くないか?」

電「はいなのです。ここからなら司令官さんの姿も音も聞こえるから平気なのです」

提督「もし何かあったらすぐに声をかけるんだぞ」

電「はい!……なのです!」


電「…………」

電(司令官さんが見えるところにいて……お仕事をしている音が聴こえて……とっても落ち着くのです……)

電(それになんだか疲れがどんどん消えて行ってるみたいに……)


提督の布団

効果:入渠ドックの5倍のスピードで疲れが取れる

小一時間後

提督「あー疲れた。やっぱり今日は女性用下着売り場とか行って気疲れしたのかな」

提督「まだ少し残ってるけど休憩しよう」

電「あ、あの、司令官さん、どこかへ行っちゃうのですか……?」

提督「どこかに行くと言うか……そっちに行くと言うか」

電「?」

提督「ちょっとだけ寄ってもらっていいかな?」モゾモゾ

電「はわわっ……!」

提督「えっ!?どこか踏んだ?大丈夫か?」

電「いえ、ちょっと……びっくりしたのです」

提督「あー、なんか我が家の香りで落ち着く」

提督「電にはおっさん臭いかもしれないな。加齢臭しないか心配だわ」

電「そんな事ないのです!とってもいい匂いで、あの……ずっとクンクンしてて……じゃなくて、とにかく電は大好きな匂いなのです!」

提督「電もいい匂いで好きだよ。艦娘って全身から花の匂いとかするんだよな」

電「司令官さんは……鎮守府でいつもこんな風に艦娘と寝ているのですか……?」

提督「そうだなぁ……だいたい曙がこっち側で寝てるな。なぜか夜になると部屋に来て布団に入ってくるんだよ」

電「毎晩司令官さんと一緒……羨ましいのです……」

提督「そういや曙いなくてもこっちから曙の良い匂いがするな。なんかもう香水で艦娘の香りとか売り出せば良いのに」

電「司令官さん、あの…………」

電「司令官さんの左側……に、電の匂いも付けて良いですか……?」

提督「ん?」

電「電も、電も毎晩司令官さんのお布団で一緒に寝たいのです……!」

提督「ああ、別に良いよ。なんか曙のせいで俺も隣に駆逐艦がいた方が落ち着く体になっちゃってるし」

電「じゃあ……ここは電の居場所なのです……」ギュッ

提督「なにこの子可愛い連れて帰りたい」

ネタバレするとこの後電は尻を揉みしだかれる

電「ちょっと疲れちゃいましたけど、今日はたくさんお外に出て楽しかったのです」

提督「そうか。そりゃ良かった」

電「美味しいものもたくさん食べさせて貰って幸せでした」

提督「そうかそうか……」

電「あと、それからそれから」

提督「そう……か…………そう……」スヤスヤ

電「司令官さん?寝ちゃいましたか……?」

提督「むにゃむにゃ……」

電「こうして隣に司令官がいてくれていれば全然寂しくないのです」

提督「うーん……」ガサガサ

電「司令官さん?右手で何か探しているのですか?」

提督「うーん…………ん、今日はこっちか……?」

むんずっ!

電「はにゃっ……!?し、司令官さん……?」

提督「んー……」

電「はわわ……あ、あんまり乱暴にしちゃ、ダメなのです……」

提督(なんだろう……いつもと違う感じが……)

提督(いつもより柔らかいと言うか、小ぶりながら安産型と言うか……)

電「んっ……!はっ……うぅ……司令官さん、司令官さん……」ギュッ

提督(司令官さん…………司令官さん!?クソ提督じゃなくて!?)

電「フー……フー…………ッ」ガクガク

提督(まずい。どうしよう。めちゃくちゃ震えてるぞ……)


『変態ロリコン提督!他人の鎮守府で駆逐艦の尻を揉みしだき壮絶レイプ!憲兵に捕まり懲役18年!』

元艦娘『あのクソ提督はいつかやらかすと思ってたわ。私のお尻も毎晩弄ばれたもの』


提督(これはまずい!とにかく手を離さないと……ゆっくりゆっくり……)

提督(ああっ、ダメだ!左手が……!左手に封印された鬼の手が電の尻を鷲掴みにして離さない!ついでに右手にも封印された鬼の手が暴走して……!」

電「そ……そんなに広げちゃ……ダメなのです……!」

提督(ああああああああ!!)

提督(しかし手に吸い付くような肌とはまさにこの事……)

提督(もちもちしていて、柔らかくて、暖かい液体が俺の太ももに…………暖かい液体!?)

電「あっ、ダ…………あっ……!」

ショワショワ……

提督「…………」


雷『司令官大変!あまりの美味しさに電が失禁しちゃったわ!』


提督(しまったぁ……!電も失禁系女子だった!!)

電「はわわ……」

提督「電!大丈夫、大丈夫だから落ち着いて!」ガバッ

電「……」トロ-ン

提督「電!駆逐艦がそんなメスの顔しちゃダメだから!帰ってきて!」

電「……はっ!ご、ごめんなさいなのです!これはそのっ、あのっ……燃料漏れが」

提督「そうだな。うちでも電のお姉ちゃんが激しい燃料漏れに毎晩悩まされてるからよく分かるよ」

電「司令官さんにお尻を触られて……司令官さんの脚にゴシゴシしてたら突然燃料があふれちゃったのです……」

提督「そうか。それは仕方ないな。曙もよく同じようにして燃料漏れを起こすから気にしなくて良いぞ?」

電「司令官さんのお布団とズボンがビショビショになっちゃったのです……」

提督「とりあえず俺も電も一度着替えようか。下着を買っといて良かったな」

電「はいなのです」ヌギヌギ

提督「電ちゃん!?こんな所で脱いじゃダメだから!上着だけ着て下はスッポンポンとかマニアックだから!」

雷「司令官、電が部屋にいないんだけどどこに行ったか知らな──」

提督「うわああああ!!」

雷「もしもし子供相談室ですか?今妹が司令官の部屋で下半身ポンポンスーに」

提督「待って!俺の人生終わらせないで!」

雷「なんて冗談に決まってるじゃない♪電、良くやったわ!既成事実さえ作っちゃえばこっちのものなんだから!」

電「既成事実?」

夕雲「雷さん、電さんは見つかりましたか?……あらあら。もしもし?駆逐艦専用ビッグゴリラセブン相談室ですか?実は駆逐艦の子が提督に」

提督「ゴリラセブン相談室!?」

提督「2人とも勘違いしていると思うから説明させてくれ」

夕雲「砲撃後のアツアツ41cm砲を提督のお尻に……ですか?」

提督「お願いだからその物騒な電話を切って!弁明させて!」

電「これは全部電が悪いのです!」

提督「電……」

電「電が司令官さんにお尻を執拗に揉みしだかれて、それで気持ちよくなって燃料漏れをしてしまったからなのです!」

提督「電ちゃん……!その真実は司令官さんが社会的に死んじゃう!」

夕雲「提督、ちょっとどんな風に揉みしだいたのか夕雲にも試して貰えますか?」パタン

提督「えっ……なんでドアを閉めたの……?」

夕雲「見てください♪今提督に買っていただいた下着を身に付けているんですよ?」

提督「布面積が……!」

夕雲「さあ提督、お好きなようにどうぞ♪」

提督「そんな下品なポーズでお尻を突き出されたら仕方ないね」

夕雲「あっ……あっ…………♪」

雷「なんてこと……電だけじゃなくて夕雲さんまで数秒で失禁させちゃうなんて……」

夕雲「すごい……心を許した提督に触れられる事がこんなにも快感だったなんて……夕雲、知りませんでした……♪」

雷「仕方ない。2人の仇は雷がとるわ!さあ司令官!好きなように触って良いわよ!」

提督「ライオンさんのプリントパンツ……」

雷「雷は快感なんかに屈したりしないんだから!」

提督「じゃあ……」ツンッ

雷「ひゃう……ん!」ショワワ…

ガチャッ

長波「おーい提督ー、姉貴たち見なかっ……」

白露「長波ー、みんないたー?」


以下繰り返し

白露「いやー、みんな見事に腰砕けにされちゃったねー」

夕立「ぽい~……」クタッ

五月雨「でもみんなで提督に買っていただいた下着を披露できて良かったですね!」

白露「みんなビショビショになっちゃったけどねー。時雨が提督にお漏らしするまでお尻叩いてってお願いした時はお姉ちゃん色々と心配になったよ」

時雨「3発しか持たなかったなんて恥ずかしいな……」

提督「とりあえずみんな、お風呂入っておいで」

夕雲「それなら全身ビショビショになってしまった提督からお先にどうぞ♪」

提督「俺は部屋を片付けてから入るから。先にみんな風邪ひかないうちに入っておいで」

夕立「ぽーい」

夕立「怪我もしてないのにお風呂なんて贅沢っぽい~」

夕雲「でも渡さたちが先で本当に良かったのかしら……?」

長波「んまぁ提督本人が良いって言ってたんだから良いんじゃないの?」

夕雲「そうね……2、3回撫でられただけでひぎぃって叫んだ長波さん……」

漣「でもご主人様に触られるとあんなに気持ちいいなんてしらなかったよー」

朧「それ以上に恥ずかしがり屋の潮もお尻を出したことにびっくり」

潮「それはその……皆さんがしていたので……」

ガラッ

提督「やれやれ、やっと片付いた」

長波「なっ、な……っ!」

漣「はにゃ~!!ご主人様!のぞきがダイナミックすぎます!!」

夕雲「20.3cm連装砲……♪」

普段から艦娘とお風呂入ってる系提督の常識は非常識

明石「ケヒヒヒヒ……」

明石「ちょっきん、ちょっきん……」

明石「ケヒヒヒヒ……」

明石「ぎこぎこ、ごりごり……」

明石「つなぎ目は特製木工用ボンドで……」

明石「ケヒヒヒヒ……」

明石「お注射お注射……ケヒヒヒヒ……」

明石「後は脳をちょちょいと……」

数時間後

司令「ん……」

明石「ようやく目覚めましたか」

司令「ここは……」

明石「ここはあなた達が俗に言う天国です」

司令「天国……?」

明石「そう。そして私の名前はGOD明石」

司令「GOD明石……」

明石「やっぱり女神明石で」

明石「あなたは前世で死んでしまいココへ送られたのです」

司令「私は死んでしまったのですか……」

明石「なにか思い出せませんか?」

司令「それが……なぜか記憶だけがスッポリ無くなったような感じで……」

明石「経過は良好っと……」

明石「では私があなたの前世をザックリ説明しましょう」


明石「──とまぁ、そんな感じでとても善人として生きていましたよ」

明石「最後は……あー、電車…………いや、クルマ?猫を……うーん…………少女を……」

明石「少女に轢かれそうになった猫を助けて命を落としてしまったのです」

司令「少女に……」

明石「で!!そんな善行を続けていたあなたに私たちは異世界転生を認める事にしました!」

司令「それは覚えています。流行ってたやつですよね」

明石「はい。あなたはあの扉を開いたら新たな人生を送ることになります」

司令「新しい人生……」

明石「あなたは心優しい司令官。艦娘の為に生き、艦娘を第一に考え、艦娘の為に身を粉にして血反吐を吐きながら働く。そんな人生を送ってください」

司令「なんと言うか結構ハードな生活ですね……こんな事を神様に言うのはおこがましいのですが、転生の初回特典みたいな物はないのでしょうか?」

明石「もちろん用意しました。それはまた後でのお楽しみに。さぁ行くのです。新たな世界へ~」

司令「よし、いくか」

ガチャッ

司令「ここが新しい世界……」

明石「ようこそ」

司令「あれ?神様付いてくる感じですか?」

明石「はい。この世界で私は普通に仕事をしている明石と言います」

司令「そうなんですか」

明石「この鎮守府はチュートリアルみたいな物だと思ってください」

明石「3日ほどの研修を終えたら正式な鎮守府へと配属されます」

司令「分かりました」

明石「配属先の鎮守府には沢山の艦娘がいますけど、ここには私以外に7人の艦娘しかいません。まずはその7人に対して上手くやっていきましょう」

ガチャッ

明石「おまたせしました~」

曙「早かったわね。どうだったの?」

明石「はい、見ての通り大成功ですよ♪ケヒヒヒヒ」

曙「いや、見ての通りって言われても分かんないわよ。それよりそっちの人は誰?」

明石「何言ってるんですか。提督ですよ提督」

司令「初めまして。よろしくお願いします」

曙「…………」

暁「なんだか雰囲気変わったわね」

曙「いやいや、雰囲気どころかあんた……性別まで変わってんじゃない……って言うか小さくなってない?」

司令「性別……?そう言えば自分の性別は」

明石「はい、前と変わらず女性ですよ♪これ鏡です」

司令「これが……自分の顔……」

明石「身長は148cmにしておきました」

明石「さらにココからが転生によるスーパー特典!手首に付いているボタンを押してみてください!」

司令「ボタン?うわっ、あった!俺…………私、これ人間なんですよね!?」

明石「まあまあ、とりあえず押して押して♪」

司令「…………」ポチッ


ヒュワァァァァ~

霞「なんか……変な音しない?飛行機が飛んで来るような……」

明石「ボタンを押したらしばらく動かないでくださいね。動いたら最悪死にますから」

司令「!?」

明石「キタキタキタキタ!いっけぇー!!」

ボコン!!

司令「ガフッ!!」

霞「ああっ、飛んできた艤装がクズ司令官もどきに!」

明石「いやー、私は常々思ってたんですよねぇ。艦娘が提督を兼任みたいな話はたまに聞きますけど、提督が艦娘を兼任って聞かないなぁって」

曙「大丈夫なのこれ……?泡吹いて倒れてるわよ……」

明石「まぁ皆さんみたいに普通の艤装脱着も可能なんですが、せっかくなのでアニメの様にカッコよくスタイリッシュにしてみたくて……」

明石「ビューン!ガシャーン!!出撃ー!!みたいな?」

明石「動いたら変なところに当たっちゃうし、人間の強度だと動かなくても腰骨や尾骶骨を骨折する可能性がかなりあるんですけどね……ケヒヒヒヒ」

秋雲「あれはヤバイでしょ。前の鎮守府にいた時、吹雪ちんが調子乗ってやったら腰やっちゃって3日間土下座のポーズから動けなくなってたよ」

霞「おーい。大丈夫ー?」

司令「は、はい、意外と大丈夫そうです……」

明石「腰に鉄板入れといて良かったよ。ケヒヒヒヒ」

明石「では私はそろそろ行きますね」

明石「報酬として取り出した部位はホルマリン漬けにしていただいて帰ります♪」

曙「いらないわよそんなもん」

明石「身長や骨格を弄るのに結構削ったからなぁ♪あとは不要になったアレも手に入ったし……ケヒヒヒヒ」

霞「あれ?」

秋雲「あれ…………アレ!?ちょっと、あたしにも見せて見せて!!あー!ちんちんちんちん!」

司令「あの……なんの話でしょうか……?」

曙「あなたは何も知らなくていいの」

霞「とりあえず3日間よろしく」

司令「こちらこそよろしくお願いします!」

龍驤「ふっふーん!ウチは龍驤や!よろしゅう頼むで!なんやキミとは仲良うなれる気がするわ!」ストン

司令「ほんとですか?そう言ってもらえると嬉しいです!」ペタン

秋雲「まぁ普通なら顔見なくても胸の膨らみで性別分かるもんね。それが鏡見るまでわからない程……」

龍驤「ウチらは無乳同盟や!」

風邪ひいて寝込んでたら仕事溜まりまくって絶望するくらい辛かったね……
なのにシナリオライターの仕事が来て安易に受けたら更に地獄見る目になって辛いねうーちゃん……

毎日仕事が出来るなんてあたしゃ幸せ者だなぁ

気を使ってもらってすみません
本業は提督で他は副業なので大丈夫です

提督「さて、風呂も上がったしゆっくりするか」

提督「この鎮守府にいるのもあと2日……」

提督「そう言えば向こうは上手くやってるんだろうか」

提督「ちょっと電話してみるか」


提督「もしもし」

大和「その声は提督♪どうかしましたか?」

提督「そっちの鎮守府はどんな感じかなって」

大和「こちらは順調ですよ♪」

提督「あのクソみたいな提督はどうなった?少しは更生したか?」

大和「はい。今はもうとっても良い子になりましたから♪」

提督「そうか。なら良かった」

大和「提督の方こそどうなんですか?」

提督「こっちは平和だよ今は風呂から出てゆっく」

卯月「エントリーナンバー1番!卯月入りまーす♪ビシッ!」

提督「すまん、また後でかけるわ

文月「にばん文月はいりまーす」

皐月「3番皐月入るよー!」

睦月「4番睦月入りますよー」

卯月「4人揃って睦月型です!ビシッ!」

提督「まぁ1人でも睦月型なんだけど。どうしたんだ?服も着ないで」

文月「あのねー、提督はロリコーンだからこれで誘惑してきなさいって夕雲ちゃんが言ってたの」

皐月「そしたらずっとこの鎮守府にいてくれるんだよね!」

提督「それは誤解だ。俺はロリコンじゃない。好きになった子がたまたま小さな子供だっただけなんだ」

提督「確かに睦月型は可愛いとは思う。ああそりゃ天使さ」

提督「でも俺はロリコンじゃないから例え睦月型が下着姿で並んでいても性的欲求を感じたりしないんだよ」

文月「せいてきよっきゅう?」

卯月「ええ~、じゃあ遊んで欲しいっぴょん」

提督「切り替え早いな」

文月「あそぼーあそぼー♪」

提督「よし、じゃあ勝負しようか。俺が勝ったらパジャマをちゃんと着ること」

睦月「睦月たちが勝ったらすべり台欲しいにゃしぃ♪」

提督「想像以上に貪欲でビックリしたけどまぁ良いか」

文月「文月はジャングルジムが欲しい」

提督(ジャングルジムは下から見てたらパンツ見放題だな)

提督「よし、良いだろう」

皐月「それでどんな勝負するの?腕相撲?」

提督「4人が一生懸命俺の腕にしがみ付く姿を想像したらちょっといやかなり可愛いけど」

提督「なんか艦娘パワーがいきなり発揮されて腕がもげそうで怖いからもっと安全で楽しくて美味しい遊びにしようか」

文月「おいしいあそび?」

提督「ここに飴玉がある」

文月「あめだまってなーに?」

提督「甘くて美味しいお菓子の事だよ」

提督「この飴玉を3分間食べずに我慢できたらみんなの勝ち。我慢できずに食べちゃったらこっちの勝ちだ」

卯月「ぷぷー♪そんなの余裕っぴょん♪これですべり台とジャングルジムとブランコは卯月たちのものでーす」

提督「え?ブランコ?まぁパンツ見えそうだし良いか。じやあ勝負できるのは3人。まず最初に勝負しない1人には飴がどんな味か食べてみてもらおう」

皐月「じゃあボクが味見してみるよ。勝った時のプレゼントを何もおねだりしてないからね」

提督「では皐月に飴玉を進呈します」

皐月「ふーん。こんな固くて丸いの食べられるかな……」

提督「ゆっくり舐めて溶かすんだよ」

皐月「まぁ良いや。いただきまーす♪あむっ」

皐月「ぺろぺろ…………」

皐月「…………」

提督「どうだ?」

皐月「ふわあぁ……甘くて身体がとろけそうだよ……なにこれ、すごい……舐めると美味しいのがいっぱい溢れてくる」

提督「……ふぅ」

卯月「ゴクリ……」

提督「ではいまからこの飴をみんなの唇に押し付けます」

提督「その状態のまま3分我慢してください。特例として舌の先で味見する事だけは許可します」

卯月「よ、余裕だぴょん!」

提督「ではまず卯月から」グイッ

卯月「ムム~!」

提督「ほれ、味見はオッケーだぞ」

卯月(味見だけ……味見だけなら……)ペロペロ

卯月「はむっ」

提督「……」

卯月「レロレロ」

睦月「卯月ちゃん!司令官の指まで食べちゃってるから!」

提督「ああ指が……計画通り」

10分後

皐月「結局みんな飴玉の魅力に屈しちゃったね」

睦月「悔しいにゃしぃ……」ペロペロ

文月「しれーかん、飴もっとちょうだい!あめー!」

提督「飴とジャングルジムどっちが欲しい?」

文月「うーんとねぇアメグルジム!」

提督「貪欲!かわいい!」

提督「じゃあ敷地内に公園作る手配しとくから今日はお休み。明日中には死ぬ気で作らせるから」

睦月「はーい♪やったねみんな」

卯月「公園公園♪」

提督(ジャングルジムの足元には提督専用の椅子を設置しよう)

ジャングルジムで無邪気に遊ぶ駆逐艦を下から見上げたいだけの人生

翌日

提督「無理かと思ったけど二、三時間で公園が完成した」

提督「それにしてもこれは……」

雷「もっとブランコこぐわよ!」ヒラヒラ

卯月「うーちゃんも負けないぴょん!」ヒラヒラ

提督「絶景だな!これが日本三景の1つパンチラブランコか」

雷「司令官!ちゃんと見てるー?」チラチラ

提督「もちろんガン見してるぞ」

雷「電も元気になったんだからブランコ乗れば良いのに」

電「電はちょっぴり怖いからココで見てるのです」

雷「楽しいのに勿体無いわねぇ」

卯月「しれーかーん!いくよー!」

提督「行くってどこに?」

卯月「う~……ぴょん!!」ジャンプ

提督「はええ!?ちょっ……あぶなっ!!」キャッチ

提督「ブランコから飛んだりしたら危ないだろ?」

卯月「司令官がいるから大丈夫っぴょん♪しれーかんだーいすき♪」ギュッ

提督「……悪くないな」

電「はわわ……」

電「し、司令官さん、電もジャンプするから受け止めて欲しいのです!」

提督「危ない危ない!」

雷「さっきまで怖がってたのに……さては司令官に抱っこしてもらいたいのね?」

電「い、雷ちゃん!」

提督「なんだ抱っこして欲しいのか?」

電「あ、あの、その……」

提督「ほいよっ」

電「はわわっ……司令官さんの腕、とっても太くて硬いのです……」

提督「いつ何時でも駆逐艦を抱けるように鍛えているからな」

雷「抱っこしてもらえて良かったわね」

電「はいなのです。電はブランコより司令官さんに抱っこしてもらってる方が楽しいのです♪」

文月「お~い、司令官こっちきて~」

提督「ジャングルジムは楽しいか?」

文月「うん!すごく遠くまでよく見えるよ~」

提督「そうかそうか。俺も下から中が良く見えてるぞ」

提督「これが日本三景の1つに数えられるパンモロジャングルジムか」

浦風「はー。こりゃあなかなかの景色やねぇ」

浜風「たまにはこういう遊びも良いものですね。司令」

提督「下から見える2人の大きな南半球とパンツも素晴らしいものですね」

睦月「提督、提督ぅ、今からすべり台するから見ててー」

提督「見てるからちゃんと前見てすべるんだぞ」

睦月「にゃしぃー♪」スイ-

睦月「しゅたっ!睦月、着地成功♪100点満点だにゃ!」

提督「楽しそうで何より」

提督(だけどパンツが見えなくて提督はガッカリだよ)

睦月「よいしょっと……もう一回やろーっと♪」クイッ

提督「あれは!日本三景の1つ、食い込んだパンツクイッ!」

提督「昔ブルマ全盛期は体育の授業で見ることがあったが……」

提督「スカートの中に手を入れて見えないところでモゾモゾするのがまた想像力を掻き立てて◎」

電「司令官さん、電もすべり台なら出来る気がするのです……!」

提督「よーし、じゃあやってみようか」

電「はいなのです!」

睦月「およ?電ちゃんもやるの?じゃあお手本見せてあげるね!こうだよー」スイ-

睦月「はい!着地!」

提督(はい!パンクイッ!)

睦月「どうかにゃ?できそう?」

電「思ったより高くて……最後のところがちょっぴり怖いのです……」

提督「よし、じゃあここまで来たら受け止めるから端を手で持ってゆっくりすべっておいで」

電「い、いくのです」

提督「そうそう、ゆっくりで良いからな」

提督(すべり台ってこんな感じの遊具だっけ?)

電「はわわ……」

提督「はいゴール!よっと」

睦月「あー、電ちゃんだけ抱っこしてずるいにゃ!睦月もゴールしたら抱っこして欲しいにゃしぃ!」

提督「睦月は元気いっぱいに着地出来てるだろ?」

睦月「むぅ~!こうなったらすべり台逆から登っちゃうもんね~!」

提督「こらこら、ちゃんと階段から登らないと危なあっ!」

提督(あれは日本四景の1つフリフリおしりパンツ)

提督(すべり台を逆から登ると前屈みになるから後ろからパンツが丸見えでしかも登る反動でお尻をフリフリしちゃう高等絶景だ)

電「司令官さん?」

提督「はっ!いかんいかん。つい絶景に目を奪われて。すべり台は楽しいから?」

電「はいなのです。ちょっぴり怖かったですけどすっごく楽しいのです」ニコッ

提督(電、初めて見た時よりもかなり表情出て良く笑うようになったな)

電「んっ……」モジモジ

提督「どうした?トイレでも行きたいのか?」

電「な、なんでもないのです!」

提督「そうか?…………はっ!」

提督(抱っこしてるから分かるこのお尻の感触。間違いない、食い込んでいる……!)

提督「電、もう一度すべっておいで。今度はちゃんと着地できるかな?」

電「がんばるのです!」タタタッ

クイッ

提督(はいパンクイッいただきました!)

陽炎「ねー、司令。これなーに?」

不知火「見たところただの長い棒のようですが」

提督「これは登り棒っていって、その名の通り登って遊ぶ棒だ」

黒潮「ほぇー。それ楽しいんか?」

提督「俺が子供の頃はだいたいの学校にあったな。楽しいと言うより体を鍛える感じか」

陽炎「ふーん。良いじゃない!黒潮、不知火!誰が一番最初に登れるか勝負よ!」

黒潮「ウチは別にかまへんけど。不知火もう登り始めとるで?」

陽炎「あっ!ちょっと待ちなさい!フライングよフライング!ああもう!よーいドン!」

不知火「ぬいぬい……」

提督「ちょっと大規模な登り棒にし過ぎたかな……落ちないようにしっかり掴まってるんだぞー」

提督「しかし陽炎達がどこまで登っても鉄壁のスパッツがあるから残念だな」

提督「陽炎型でもせめて浜風や浦風みたいなサイズだと棒が挟まったりして良いんだが……」

陽炎「司令、なんかいったー?」

提督「いや、なんでもな……ああ!?」

提督「お前たちスパッツはどうしたんだ!?」

陽炎「今洗濯中だけど……あっ!ちょっと、見ないでよ!あんまりジロジロ見てたら怒るわよ!」

提督(同じパンツなのに普段絶対に見えないパンツが見えているこの状況……なんという背徳感)

陽炎「ねえ!聞いてるの!?」

提督「すまん黄レンジャー!」

陽炎「だ、誰が黄レンジャーよ!もう!」

提督「青レンジャーと桃レンジャーも気をつけるんだぞー」

黒潮「いやー、パンツ見られるんは流石に恥ずかしいなぁ。いつもスパッツ履いとるから気にしとらんかったわ」

陽炎「勝負は中止よ!中止!さっさと降りましょ!」

黒潮「んっ……」

陽炎「な、なによ、変な声出して……っ」

不知火「登っている時はなにも感じませんでしたが、降りる時は股間に棒が擦り付けられて妙な気分になりますね」

陽炎「股間言わない!くぅ~!これも司令の思惑通りだったってわけね……!ほんっとエッチなんだから!」

黒潮「いや……どうやろか?」

陽炎「なによ?司令を庇うつもり?ひぃっ……んっ」

不知火「陽炎はちょっと敏感過ぎるのではありませんか?確かに擦れはしますがそこまでの反応は……欲求不満なのですか?」

陽炎「欲求不満とかいうな~!あと司令も見るの禁止!見たら怒るから!!」

黒潮「だからその……司令はんなら電に手を引かれてすべり台の方行ってしもたで?」

陽炎「…………こんなにパンツ丸出しなのに、それはそれで腹立つわね」

夕雲「フフッ、巻雲さんたちもあんなにはしゃいじゃって」

長波「あたしらも遊びに行ってみるか?」

夕雲「今日はダメよ。私たちは私たちにしか出来ないことをしなくちゃね……♪」

長波「あー……」

夕雲「提督ったらあんなに鼻の下伸ばしちゃって……」

夕雲「浜風さんや浦風さんも上手くやってくれてるみたいだし」


浜風(これで良かったのでしょうか?)

浦風(ウチらの仕事はパンツと胸を下から覗かせる事じゃけぇ、大丈夫じゃろ。提督さんもバッチリ見よったよ?浜風のこと♪」

浜風(や、やめてください。少し、恥ずかしいです)


夕雲「後は最後に私たちが狩るだけ。提督が性欲を持て余した今夜が勝負よ」

長波「こんなんで本当に上手くいくのか……?」

夕雲「あら、提督を誘惑するには十分すぎる身体をしているわよ?長波さん♪」

長波「……まぁ、やるからには本気でやるよ」

ドスケベ型駆逐艦一番艦と三番艦さんほんと好き

(・ω・`)

夕雲「ところで長波さん、下着は昨日選んだ物をちゃんと着用してくれているのかしら?」

長波「ああ。なんか落ち着かないけどまぁ……一応な」

夕雲「そう♪なら良かったわ♪」

長波「でもなぁ。これサイズがちょっと大きすぎないか?」

夕雲「長波さんのバストサイズより大きいサイズの下着を探すの苦労したんだから」

長波「うーん……まぁそのうち合うようになるか」

夕雲(まだ成長中なのかしら)

夕雲「ただこの作戦、1つだけ心配な事があるのよね……」

長波「心配なこと?」

夕雲「私たちは色気で提督に迫る訳だけど……当の提督がそういうのに興味があるのかどうか……」

夕雲「ほら、提督ってよく睦月型の子や電さんと一緒にいるじゃない?」

長波「確かに面倒見の良い提督だとは思うけど何か問題があるのか?」

夕雲「提督が幼女にしか興味を示さなかった場合、私たちの作戦は破綻するわ」

長波「あー……つまり提督がロリコンかもって事か」

夕雲「何かいい策は無いかしら……」

長波「巻雲か清霜あたりを連れてくかー?」

夕雲「ダメよ。あの子達は9時前には寝ているもの」

夕雲「それにもし提督が巻雲さんに手を出したらそれはそれで……」

長波「一応次女だけど絵面的にヤバイな。犯罪の匂いがプンプンする」

夕雲「誰か適任はいないかしら……」

ガチャッ

風雲「ただいまー。遊び疲れたー!」

夕雲「…………」

長波「…………」

風雲「ん?なに?2人ともこっちジロジロみたりして」

夕雲「及第点と言ったところかしら」

長波「まぁロリでは無いけどお色気枠でも無いな」

夕雲「風雲さん、今夜9時に提督の部屋へ行く用事があるのだけれど風雲さんもいっしょにきてくれる?」

風雲「提督に用事?私なんかが付いて行っても役に立つかしら?」

夕雲「もちろん♪これで決まりね。決行は午後9時。各自下着は必ず昨日買ったものを着用する事」

風雲「へ?下着?」

夜9時

提督「制欲を持て余す」

提督「ああ、いかん!こんな環境に男が1人なんて爆発寸前なんだが!」

提督「ちびっこ公園が想像以上に凄かったんだわ……」

提督「仕方ない。ここはひとつ曙の尻の感触をおかずに」


曙「……っ!」

秋雲「どったのぼのちん?急にお尻抑えて」

曙「今どこかで私のお尻がクソ提督に陵辱されそうな気がしたんだけど!あのクソ提督!!」

秋雲「でもぼのちんも提督に揉みしだかれたであろうお尻を自分で揉みながら自室で」

曙「わー!!」

秋雲「…………自室で」

曙「なんで意地でも言おうとすんのよ!この……ハゲ雲!!」

提督「うおおお!ちんちんスプラッシュマウンテンやったるぞー!」

コンコン

提督「はい。どうぞ」

夕雲「失礼します♪」

長波「お……おーっす」

風雲「おじゃましまーす」

提督「どうしたんだこんな時間に。一番艦の夕雲と三番艦の風雲と四番艦の長波が揃って。四番艦の長波」

夕雲「提督、昨日のお約束を覚えていらっしゃいますか?」

提督「約束?」

夕雲「提督がデパートでどっちもえっちだから買った方がいいと言ってくれた下着……鎮守府でチェックして下さるんですよね?」

提督「えっ!?そんな約束したっけ!?」

風雲「夕雲姉そんな約束してたの!?」

長波「あ、あたしも……付けてきてるからさ、チェックしろよな!」

提督「分かった。ちょっと待ってくれ」

夕雲「はい♪私たちも心の準備がありますから♪主に長波さんと風雲さんの♪」

風雲「私も見せるの!?」


提督(マズイことになった)

提督(俺は艦娘全員が大好きで平等に愛してるつもりだ……つもりだけど、夕雲と長波は特にまずい!)

提督(今でこそローソンとのコラボが大々的に行われてはいるけど、それより昔グリコとひっそりコラボした時!)

提督(あの時コラボキャラに選ばれたのが夕雲・巻雲・長波with秋雲で俺は血眼になって商品を探し歩いた。それくらい特別な存在だったりするんだ……!)

提督(今この精神状態で夕雲達の下着姿を見たりしたらノータッチスプラッシュマウンテンもあり得る。すでに前屈みだと言うのに)

提督(ここは穏便に帰って貰わないと……)


提督「あ、あのな、今日はちょっと」クルッ

夕雲「どうでしょうか?私たちの下着姿は♪」

提督「あっ…………これじゃあ暁に何も言えないな……」


パンツの中でノータッチスプラッシュマウンテン弱が発動した。

前回長波を三番艦と勘違いしている説がありましたが三番艦は風雲の事で長波を三番艦と勘違いしていたわけではありません。
なぜなら私は長波が四番艦だと知っていたからです。
だから長波を三番艦と勘違いしていたわけではありません。

確かに心のどこかで長波は三番艦なんじゃ無いのかと思っていた事も無きにしも非ずでは無いのかと聞かれれば無いこともない事もない事もないかもしれませんが
私は夕雲型が大好きなので長波が三番艦では無いと知っていました。
昨日も街角のアンケートで夕雲型三番艦は?という問いに風雲としっかり答えた気もします。
なので間違いなく私は夕雲型三番艦が風雲であり四番艦が長波と知っていたのです。

ただグリコとのコラボが強烈すぎて過去に夕雲、巻雲、長波が三姉妹だと思っていたのではないか?と聞かれると
あながち否定することはできないこともないかもしれないというのが事実です。
ですが風雲が登場した現在では大好きな夕雲型の誰が何番艦かなんて事は朝飯前に答えることが出来ます。
長波が三番艦だと勘違いするなんてありえません。
どれくらい無いのかと言うと三男がチョロ松で四男が一松と言うことくらい常識的な子で間違える訳がないのです。
この事からも私がなく長波を三番艦と勘違いするなんてことは無いと分かっていただけると思います。
この度は長波を三番艦と勘違いして書いてしまいすみませんでした。

夕雲「提督……?」

提督「エッッッ……」

長波「なんでこの下着こんなとこに穴空いてんだよ……ったく」

風雲「わわわ……ふ、2人ともなにしてんのよ!?」

夕雲「提督も女の子の胸に興味あったりするんですか?」

提督「それはまあ人並みに」

夕雲「じゃあ……女の子のおっぱいってどうなった時が1番柔らかいかご存知かしら?」

提督「柔らかさ変わるの!?」

夕雲「はい♪例えば生理前は固くなって、生理が終わると柔らかくなったり……」

提督「ゴクリ」

夕雲「まぁ私たち艦娘に生理は無いんですけど」

提督「そうなんだ」

夕雲「艦娘はいつでも提督の子供を孕めるよう出来ていますから♪」

提督「でもその……生理がないなら常に同じ柔らかさなのか」

夕雲「いえ、胸は体勢によっても柔らかさが変わるんですよ?」

夕雲「例えば寝転がるとおっぱいは潰れて柔らかさを感じにくくなります」

夕雲「逆に前屈みになると触った時すごく柔らかく感じるんです♪」

提督(うちの鎮守府はおっぱい濃度が薄いからこの難問はぼくには解けません!)

夕雲「論より証拠ともいいますから……提督、お触りになりますか?」

提督「お触りに……」

夕雲「さあ長波さん。前屈みになって」

長波「えっ?あ、ああ……」

提督「すでに俺も前屈みになんだけど」

夕雲「今日付けてきた下着、少し大きいサイズにしているんです」

提督「2人のサイズからさらに大きなサイズを!?」

夕雲「こうして前屈みになった時……提督が隙間に手を入れやすいでしょ?」

夕雲「長波さんはいつもギチギチのサイズで押さえつけてるから……」

提督「そう言われてみれば長波の胸が当社比より3割増しな気が……」

長波「こ、こら!ジロジロみんな!あほか!」

夕雲「さあ提督。両手でお好きなように柔らかさを確かめてください♪」

長波「さ……さっさとしろ」

風雲(わわ……私は何の為にココへ……)

いつも通り元気いっぱいで提督と公園へ出掛けたのに
姿を消して戻ってきたら着衣が乱れてしおらしくなってる朝霜ちゃんえっちすぎて辛い……

今日、明日辺りに、だるだるおっぱい(更新)来そうな予感

>>464
そんな予感されたら頑張るしかないな(・ω・`)
仕事一段落したら寝るまで書きなぐるわ

夕雲「提督?遠慮なんてしなくて良いんですよ?」

提督「確かに。そんじょそこいらの普通の提督ならこの誘惑に負け」

提督「……そうになりながらも自分の鎮守府の艦娘の顔を思い浮かべ間一髪で自制するだろう」

提督「俺の頭にも鎮守府のみんなの顔が一瞬思い浮かんだよ……」


提督「だが俺は揉む!何故ならそこにおっぱいがあるのだから!」

提督「そのタプタプした世界一有用な脂肪を揉みしだいてやる!」

シュルリ…

夕雲「あんっ♪」

提督「お、おお……」

夕雲「いかがですか?1番柔らかい体制の夕雲の胸は♪」

提督「すごい……前屈みになる事でここまで柔らかさが増すなんて……いや、本当はおっぱい揉んだ事ないからよく分からんのだけど」

提督「さらにこの下着着用が素晴らしい。もし下着が無ければおっぱいは垂れ見た目に美しさが無くなってしまうだろう」

提督「しかし下着を着用する事で必要以上に垂れないようにしっかりカバー」

提督「そして下着とおっぱいの隙間に手を入れた時の丁度良い弾力と圧力」

夕雲「提督、左手がお留守ですよ?長波さんの事も愛してあげてください♪」

ムンズ…

提督「ほええ!な、なんだこれは!?」

提督「夕雲とはまた違ったこの手触り……!」

提督「前屈みになっているのにこの弾けるような弾力、張り!それでいてこの柔らかさ……!」

長波「い、言っとくけど……こんなこと、田中少将にだってされた事ないんだからな!」

提督「勝った……!ついに田中少将に勝った!!」

提督「艦これのゲームでも長波は田中少将田中少将ばっかり言ってて何度も血涙を流してきたが……ついに勝ったんだ!あの田中少将に!」

夕雲「もうっ、夕雲だってこんな事……提督が初めてなんですからね?」

夕雲「大きさでは長波さんに敵わないけど……柔らかさなら夕雲も負けてないでしょ?」

提督「確かに。柔らかさでは夕雲が上か……」

夕雲「んっ…………そんなに先っぽを触られたら……提督と一緒で、かたくなっちゃったじゃないですか……♪」

やった!
だるだるおっぱい来そうな予感は正しかった!

モミモミモミモミ…

夕雲「やんっ、提督ったら……激しいわ……♪」

長波「ダメだ、あたし……頭がボーッとして…………」

提督「長波はおっぱいの大きさの割には乳首は小さめだな」

長波「変なこと言うな、ばかぁ……」

提督「女性におっぱいと言う名の宝物を創りたもう神様はほんまマジ神様やで……」

夕雲「提督?楽しんでいただけてますか?この状況……」

提督「ああ、この背徳感がたまらないな……」

長波「あ、あんまり見るなぁ……!」

提督「この……目の前で姉と妹の乳を揉まれてる風雲の視線を感じながらのこの状況!高レベルのHENTAIを感じずにはいられない!」

風雲「へ、へんたいだぁ~……」

夕雲「それでは提督……そろそろ行きましょうか」

提督「もう3回くらいイッてパンツの中大惨事なんだけどどこへ行くのかな?」

夕雲「もちろん提督の……お、ふ、と、ん……ですよ♪」


その時、提督の頭を鎮守府のメンバーが過った……

曙「はあ!?むこうの鎮守府でエッチしてきた!?キモイのよ!ありえないから!このクソ提督!わ、わたしだって」

霞「はあ!?むこうの鎮守府でエッチしてきた!?信じらんない!こっち来るんじゃないわよ!このブタ!クズ!死ねばいいのに!わ、わたしだって」

龍驤「キミおっぱいが好きやったんか?せやけどなぁ……ウチがおっぱいはおおきさだけやないってこと教えたるわ」

提督「よく考えたけど全部最高の結果だのくたわら

俺「よく考えたけど……のくたわら???
 
定期謎ワード発動乙です
寝起きの補足を要請するであります!

提督「よく考えたらどうころんでも最高の結果しか待ってないじゃないか!」

提督「どうせハッピーエンドになるなら俺は……!童貞を今捨てたい!(切実)」

夕雲「あら、提督……お童貞だったんですか?」

提督「生まれて初めてお上品に童貞って言われた……」

夕雲「でしたら私たちがしっかりリードして差し上げます♪」

長波(あたし達もそこまでは初めてだけどな……)

提督「じゃあ早速──」

夕雲「では2日後にまた♪」

提督「えっ?」

提督「今すぐお布団に行くんじゃ……」

夕雲「そのつもりだったんですけど……そろそろ巻雲さんが夜泣きをする時間なので」

提督「次女夜泣きしてるの!?……いや、ダダ漏れの長女もいるから珍しくないのか?」

長波「んじゃ、続きは明後日の夜になー」

提督「待ってくれ!俺は明日までで鎮守府に戻るんだけど」

夕雲「はい♪ですから明後日なんですよ?」

長波「その…………あ、あたし達と、その……したいなら、明日帰らずにずっとこの鎮守府にいるんだな!ってこと」

提督「それは無理だ。俺の帰りを待ってる艦娘達がいるから」

夕雲「でもそちらの艦娘さんたちは提督を満足させてくれるのかしら?性的な意味で♪」

提督「それは…………」


曙「はあ?エッチしたい?死ね!このど変態!」

霞「クズな上にエロいとかマジ最低。キモイから金輪際近づかないでよ」

朝潮「セックスですか?美味しいのなら是非!」

暁「せっく?も、もちろん知ってるわよ!トミーテックの通販サイトね!」

龍驤「え?キミ……ウチにまでそういう感情抱いとったん?ぶっちゃけウチら身体がまだ未発達の駆逐艦に手出すとか犯罪もんやで?」


提督「さっきは気分がハイになってたからプラス思考だったけど冷静に考えたら殺されそう」

提督「でも秋雲や大和ならセーフかな……」


大和「もちろんOKです♪今日から毎晩子作りしてベンチ入りできない補欠がでる野球チームくらい子供を作りましょう♪では今後は他の艦娘に目移りしないようとりあえず目だけは潰しておきますね♪」

秋雲「え?セックスしたいの?良いよ良いよー♪一部始終録画して冬コミの参考にしたいし。あっ、次はBLも描きたいから提督のお尻にも色々挿れるわ!」


提督「ダメだ。どうころんでもバッドエンドにしかならない……」

夕雲「私たちとなら一晩限りの割り切った関係で気持ちよくなれるんですよ?」

夕雲「もちろん提督がお望みなら毎晩どんなプレイでも……ね?長波さん♪」

長波「ええっ!?あ、まぁ……」

夕雲「それではまた明後日の夜に♪さぁ、行きましょうか」

長波「…………いい返事、待ってるからな」

バタンッ

提督「なんてこった……」

ピピピッ……トゥルルルル……

霞「もしもし!?誰よこんな時間に!もう23時なんだけど!!死ね!!」

提督「霞か?」

霞「え?クズ司令官?ど、どうしたのよこんな時間に……私に電話してくるなんて」

提督(鎮守府にかけたらたまたま霞が出ただけなんだが……)

提督「なんか……いろいろとごめんなって謝りたくて」

霞「なによ急に。そっちで何かあったの?」

提督「ああ……性欲を持て余してあばれチンチン祭りになりそうだったんだ」

霞「あばれチンチン祭り??」

提督「霞!一時的とは言えみんなを裏切りそうだった俺を一喝してくれ!俺は、俺は性欲に負けて……」

霞「死ねばいいのに」

提督「あっ……」

霞「え?こういう事じゃないの?」アタフタ

提督「うん……ありがとう。なんか……うん」

提督「じゃあ明日の夜には必ず帰るから」

霞「はあ?そんなの当たり前でしょ?辛いなら別に今すぐ帰ってきても良いのよ?」

提督「ママ……」

提督「よし。家族の声を聞いたら邪な気持ちは吹き飛んだぞ!」

提督「とりあえずもう変な気を起こさないように自家発電しておこう!この手の感触をオカズに!」ボロン

風雲「あ、あのー……」

提督「ひえっ!?」

風雲「あー、やっぱりみんなに忘れられてた感じですよね……」

提督「風雲!?いや、これはその、ラチンコ体操をしようと……」

風雲「あ、大丈夫ですよ。私こういうの見慣れてますから」

提督「え?」

風雲「むしろ私がお手伝いしましょうか?」

提督「えっ?」

風雲「ここの夕雲姉さんはああ見えてウブですから……私の方がテクニック的には上だと思いますよ?本当の姉さんには敵いませんけど……」

提督「ここの夕雲姉さん?本当の姉さん?」

風雲「実は私……奴隷市場からこの鎮守府へ来たんです」

提督「そうだったのか」

風雲「いろいろ理由があって夕雲姉さんと一緒に……でもある日、この鎮守府に買われて連れてこられたんです」

風雲「夕雲姉さんが今の夕雲姉さんに色々お願いしてくれたみたいで……自分は良いから私だけでも奴隷市場から出そうと……」

提督「なんか色々あったみたいだな」

ある日の奴隷市場

司令「ここが奴隷市場か。汚いところだな」

夕雲「……」

奴隷商「いらっしゃいませ。どのような艦娘をお探しでしょうか?」

司令「乳のデカい駆逐艦を頼む。この夕雲よりでかいサイズだ」

奴隷商「それでしたら今は……同じ夕雲くらいしか」

司令「使えん奴だ。何のためにここまで来たと──」

夕雲「……」

夕雲2「ねぇ、そこの夕雲さん」

夕雲「……?」

夕雲2「ちょっとお願いがあるんだけど……♪」

夕雲2「あっちの檻に風雲さんがいるでしょ?あの子を買い取ってあげてくれないかしら?」

夕雲「それは無理よ……うちの提督は胸の大きな艦娘にしか興味がないんだもの……」

夕雲「それにあんな鎮守府に来るくらいなら……ここにいた方がマシよ……」

夕雲2「そんな事ないわ。ほら、あそこの檻を見て」


朝潮「怖い……怖い……誰も見ないで……誰も……触らないで…………怖い、怖い!怖い!!」


夕雲2「あんな感じで精神が壊れちゃったら可哀想だし……あの風雲さんは私と同じ工廠で生まれて一緒に暮らしていた本当の妹なの」

夕雲「でも……」

司令「何をしているんだ」

夕雲「提督……」

夕雲2「はじめまして♪あなたが提督さんなんですね」

司令「だからなんだ」

夕雲2「あなたの鎮守府にあの風雲さんを連れて行って貰えないかしら?」

司令「貧乳はいらん」

夕雲2「でもあの子は私の妹で長波さんの姉にあたる存在。近い将来新たな改装でバケる可能性は大きいと思いませんか?(巻雲さんも当てはまるんだけど)」

司令「うむ……未来への投資か」

夕雲2「テクニックは私が保証しますよ♪」

司令「他にめぼしい艦娘もいないし……仕方ないアレをもらって帰るか」

奴隷商「ありがとうございます」

夕雲「……知りませんよ。ここより辛い思いをする事になっても」

夕雲2「でも鎮守府には姉妹や仲間がいるんでしょ?ここよりはきっとマシよ」

夕雲「……」

風雲「夕雲姉さん……私だけなんて」

夕雲2「今日からはその夕雲があなたの夕雲姉さんよ。あなただけでも幸せになりなさい。私は提督を……殺めすぎたから……」

風雲「ってな訳でいまはこの鎮守府にいるんです!」

提督「良いお姉さんダナー……」

風雲「はい。夕雲姉さんは私に男性を喜ばせるさまざまなテクニックを叩き込んでくれましたから……」

提督「テクニック……」

風雲「夕雲姉さんや長波とのあんな姿を見せ付けられて、こんなむせ返るような濃い匂いを嗅がされたら私……」

提督「確かにノーハンドで3回は射精して大変な事になってるけど……」

風雲「久しぶりにスイッチ入っちゃって……」

提督「落ち着くんだ風雲!こんなこと奴隷市場に残された夕雲も望んでは…………あれ?奴隷市場の夕雲……って確か……」


奴隷商『彼女はこれまでに3人の提督を殺した過去がありましてね……いわゆるサキュパスというやつです』


提督「ああっ!!あのサキュパスの夕雲!?」

風雲「夕雲姉さんを知ってるんですか!?」

提督「サキュパスの妹……」

風雲「大丈夫です。私は夕雲姉さんと違って性欲はあまりありませんから……」

提督「そ、そうなの……?」

風雲「15発くらい飲ませていただければ疼きも治るかと♪」


この後なすすべも無く23発吸い取られた

三番艦はドスケベ

暁wwwwww
それ「テックステーション」や

ケーキ屋鎮守府

司令「いそいそ……」

曙「…………」

司令「えっと、光熱費に食費に……武器弾薬は……」

曙「ねぇ」

司令「は、はい!なんでしょうか!?」

曙「秘書艦の私が言うのもなんなんだけどさ、あんた働きすぎよ」

司令「すみません、いろいろ経費の書類を作らないといけないので」

曙「そんなもんクソ提督にやらせれば良いのよ。あんたは3日間だけの代わりみたいなもんなんだから」

司令「でも3日間はみなさんの提督として頑張りたいんです」

曙「明石のやつ……何をどう弄ったらこうなったのよ……」

曙「とにかくちょっとは休みなさい!計算禁止!」バッ

司令「ああっ」

曙「1時間休んだら返してあげるわよ」

司令「分かりました。お気遣いありがとうございます。曙さんは優しいんですね」

曙「わ、私は、ただ借り物の提督に倒れられでもしたら面倒だから」

司令「いそいそ……」

曙「……なにやってんのよ?」

司令「はい、休憩の間に他の提出書類を仕上げてしまおうかと」

曙「ばか!あんたねぇ、ワーカーホリックか!」

司令「ああー、そうかもしれませんね。なんだか仕事していないと落ち着かなくて」

司令「私、以前の記憶が無いじゃないですか?でも頭のどこかに艦娘の皆さんへ酷いことをしたような思い出がぼんやりあるんです……」

曙「……」

司令「だからそれを払拭するためにも身を粉にして皆さんの為に働く所存なんです!」

曙「私よりちっさいくせに生意気なんだから……とにかく労働禁止!」

大和「どうしたんですか?大声出して」

曙「大和さん……こいつが働く働く言ってきかないのよ」

大和「そうなんですか。あまりこんを詰めて働くのは体に良くありませんよ?」

司令「大丈夫です!まだまだ働けますから!」

曙「あんたねぇ、鎮守府へ帰っても働かないといけないのよ!?ちょっとはセーブしなさい!」

司令「もといた鎮守府に帰っても同じように働くつもりです!」

曙「そんなの過労死するわよ!だいたいあんた昨日何時まで仕事してたの!?」

司令「昨日は2時半まで……でも3時には寝ました!」

曙「私が6時に来た時にはすでに働いてたでしょうが!」

司令「うぅ~……お姉ちゃんきらい!」

曙「はわっ……お、お姉……って、あ、あんた……」

大和「普段お姉ちゃんなんて呼ばれないからいろんな意味でダメージが大きいみたいですね」

大和「はいはい、ケンカしちゃダメですよ」

司令「でも仕事が……」

大和「そうですね……休憩にお茶会でもしましょうか♪」

司令「お茶会?」

大和「大和特製ふんわりスフレパンケーキなんていかがですか?」

司令「わーい!食べる食べる!大和さん好きー!」

曙「はぁ……完全に中身まで小学生じゃない。仕事は出来るけど」

大和「では他の皆さんにもお声掛けよろしくお願いします。それと曙ちゃんとも仲直りするように」

司令「曙さん、さっきは嫌いって言ってすみませんでした。本当は心配してくれてるって分かっているので……えっと、ありがとうございます」

曙「えっ、あ、うん……別に良いけど」

曙(お姉ちゃんでも良かったのに……)

司令「それじゃあみんなも呼んできます!」

大和「食堂の方に集まってくださいね」

司令「了解しました!」ダッ

曙「はぁ……なんか子供なのか大人なのか分からなくて疲れるわ」

大和「可愛らしい子じゃありませんか」

曙「まぁ最初に比べれば雲泥の差よね」

タタタッ

司令「大和さん!」

大和「はい?どうかしましたか?」

司令「私、記憶が無くて今までどんな食事をしてたのか全然思い出せないですけど、大和さんの作ってくれた料理は今まで食べてきた中で1番美味しいと思うんです!だからありがとうございます!それては」ダッ

大和「フフッ、ほんと可愛い子ですねぇ。このままここの鎮守府の正式な提督になってくれても良いのに」チラッ

曙「えっ……それは、だって、クソ提督も一応必要っていうか……」

大和「ほんとにほんとに……お2人とも可愛い反応をしてくれるんですから♪」

曙「はっ!?」

食後

暁「はぁー、美味しかった。スフレパンケーキってなんだか大人のレディーな食べ物よね!」

霞「さてと、お腹も膨れたしそろそろパトロール行きましょうか」

曙「あんたは私が帰るまで仕事禁止だからね!昼寝してなさい!」

司令「平日の昼間から寝てるなんてニートじゃないですか!」

司令「分かりました。それなら私もパトロールについていきます!」

曙「はあ?」

司令「ふっふーん♪お忘れですか?このボタンを押せば艤装が飛んできて私も艦娘モードに……ポチッとな」

ブオンッ!!バキッ!!ゴキュァァァァ!!!!グキグキ!!メキョョョ!!!!

司令「………………」大破

曙「艤装の装着時点で大破してどうすんのよ」

飛んできた艤装で尾骶骨骨折系提督

提督交換最終日

長波「なぁ、ほんとに大丈夫なのか……?」

夕雲「平気よ。提督も今頃ムラムラして帰るなんて言うわけないわ」

電「司令官さんが来たのです!」

提督「…………ぉっ…………た……」ボソッ

雷「…………ん?」

提督「3日間……ありぁ……した…………」

黒潮「いや声ちっさ!もっと腹から声出しぃや!」

陽炎「ってかなんか明らかに痩せ衰えてない?」

夕雲「え?えっ?て、提督?帰ったりしませんよね?ねっ?ほら、明日には昨日の続きを……♪」

提督「…………なんだっけ」

夕雲「!!」

夕雲「そんな……完璧な作戦が……」ガクッ

長波「夕雲、しっかりしろ!」

電「司令官さん……いなくなったり、しませんよね……?」

提督「今日までの仕事だから……これからはまた前の提督が着任するよ」

電「い、いやなのです!また前の生活には……だったら電も連れて行って欲しいのです!」

皐月「ボクも!」

潮「潮も、お願いします……!」

提督「大丈夫大丈夫……戻ってくる提督は真人間になってるはずだから……」

長波「無理に決まってんだろ!どうせまた乳のでかい駆逐艦だけ狙って……!」

曙「じゃまするわよー」

電「あなたは……」

曙「ん、アレの鎮守府の艦娘よ」

提督「ラブリーマイエンジェル……」

曙「い、言っとくけど迎えに来た訳じゃないんだから!」

曙「この提督を送り届けに来たのよ!ほら、早く来なさい!」

電「ひっ……」

司令「あの……はじめまして……?久しぶり?でしょうか……」

電「……」

雷「……」

黒潮「だから誰やねん」

曙「あんたらの提督よ」

曙「ちょっと性転換して身長が30cmほど小さくなって脳みそ弄られて記憶が完全に消されてるけど」

司令「えっ!?私もともと男性だったんですか!?」

夕雲「この方が……あの提督?」

司令「はい、すみません」

長波「なんで謝ってるんだ?」

司令「その……私、なんだか皆さんにとても悪い事をした気がして……これからは仲良くして行きたいと……」

陽炎「そうよ!あんたは私たちにどれだけ酷い事してきたか……それを忘れて仲良くしようなんて都合良すぎなんじゃないの!?」

司令「すみません……すみません……」

黒潮「やめぇや陽炎。こんな明らかに人格……っちゅうか性別まで変わっとる子供に大声あげたかてしゃーないやん」

不知火「というかもはや別人ですね」

陽炎「むむむ……」

浦風「ウチは別にもう気にしとらんよ。ここまで変わられたら気にもならんけぇ」

浜風「私も同じくです」

陽炎「まぁ……1番苦労した巨乳組がそう言うなら……」

陽炎「ちなみにあんた!おっきいおっぱいと小さいおっぱいどっちが好きなの!?」

提督「大きい方には迫力と揉み応えがあり、小さい方にも男性とは明らかに違う柔らかさとおくゆかしい清楚なイメージがあり両方捨てがたいですね。ちなみに陽炎のような発展途上といったスポブラが似合う手のひらサイズの」

陽炎「そっちじゃなくてこっちに聞いてんの!」

司令「どっちが好きかなんて考えた事もありませんでしたけど……今まで周りに小さい方が多かったので小さい方が落ち着きますね」

曙「ん?」

陽炎「そう……なら別にいいけど」

電「なんだかこの司令官さんとなら上手くやれそうな気がするのです」ギュッ

曙「ちょっと!なんでうちのクソ提督に抱きついてんのよ!クソがうつるわよ!!」

お別れ

電「嫌なのです!司令官さんは帰っちゃダメなのです!!」

雷「ほら電、司令官が困ってるでしょ」

提督「駆逐艦に泣きつかれるとか最高だな」

卯月「司令官は駆逐艦に泣きながら抱きつかれると嬉しいみたいぴょん!お別れが寂しい人は突撃~!!」

提督「えっ、ちょっと……せめて3人づつ……あっ」

ドドドドド

提督「ぐえっ……」

陽炎「うわぁーん!帰るんじゃないわよー!!」

提督「なんか予想外の艦娘が大泣きしてる!」

曙「」

提督「あれ!?なぜか曙まで混じってる!?」

曙「うっさい!ぐすっ……このクソ提督!!」

提督「まぁ近くでケーキ屋やってるからいつでもおいで。これ地図が書いてる名刺ね」

電「でも電たちはお金を持ってないのです……」

司令「これからは毎月お小遣いを支給するのでご安心ください。なにやらたくさん溜め込んでいたようなので、とりあえずそれを皆さんに分配しましょう」

提督「ケーキも特別価格におまけするよ。合言葉は「アズールレーンを見てきました」ね」

陽炎「なんかよく分からないけどその合言葉腹立つわね」

曙「っていうか感動のお別れしてるとこ悪いんだけど」

曙「隣町の鎮守府なんだからいつでも遊びに来れば良いじゃない」

提督「こらやめないか。なんかいい感じのお別れシーンだったのに」

曙「はいコレ」

漣「キタコレ?」

曙「初対面でもブツわよ」

漣「これって電話だよね?くれるの?」

曙「もし、万が一、億が一、そっちのクソじゃない提督が元に戻るような事あったらすぐ電話してきなさい」

漣「ぼのたん……!アフターケアまで気を使ってくれてるなんてマジ天使!」

曙「こら!抱きつくな!…………ねぇ、あんたから随分と濃いクソ提督臭がするんだけど」

漣「え?あー……いやー、昨日は夜中に寂しくてご主人様と一緒に寝ちゃったんだよね~」

曙「ほーん」

漣「まぁ他にもいっぱい押し寄せてきて大変でさ~」

漣「なんかご主人様ってば精根尽き果てた枯れ木みたいに動かなかったんだけど」

曙「その辺りは帰ったら詳しく聞いとくわ」

曙「さぁ帰るわよ。みんな待ってるんだから」

提督「みんな元気でな。いつでも遊びにおいで」

司令「そうですね。月に一度は何かしら交流する時間を設けましょう。だから皆さん元気出してください」

雷「司令官早く行って!電が行っちゃうから!」

電「司令官さん!司令官さーん!!」

提督「くっ……!駆逐艦に早くイッてとか……イッちゃうからとか……エロ過ぎんだろ!!なのに吸い取られ過ぎて……!」

曙「その辺も帰ったら詳しく聞かせてもらうから」

提督「あっ……」


風雲「待ってくださーい!」

提督「ん?」

風雲「提督は私の本当の姉さんを知ってるんですよね?」

提督「ああ、サキュパスの」

風雲「はい!もしまた会うことがあったら風雲は姉さんのおかげで元気に過ごしているとお伝えください」

提督「わかったよ」

風雲「あと……夕雲姉さんが苦しんでいるのなら助けてあげて欲しいんです。おねがいします!」

提督「おう!まるっと任せとけ!」

風雲「ありがとう提督!好きよ♪」

提督「ふひひ」

曙「じゃあ色々と話があるから帰るわね」

提督「いたっ!いたたたた!ちぎれる!ぼのちゃん!そんな掴み方……太ももの肉がちぎれるから!!

資源が30万たまってるのにバケツが少なくて出撃できない

雷「いっちゃったわね」

電「あぅ……ひぐっ、えっ……ぐ……」

雷「もう、いつまで泣いてるのよ。また会えるんだから元気出しなさい」

夕雲「どうして私達の作戦がうまくいかなかったのかしら……」

長波「やっぱ乳になんて興味なかったんじゃないのか?あたしだってこんなもん邪魔なだけだし」

夕雲「んもう!こんな事ならあの日に最後までしておくべきだったわ!」

風雲「あと3回くらいいけたかなぁ……いまだにお腹いっぱい……けふっ」

皐月「ねぇねぇ、みんななんの話してるの?」

夕雲「フフッ、お子様にはまだちょっと早い話よ♪」

長波「そーそー、ガキが気にすることじゃないからなー」

皐月「えー、ボクだって子供じゃないよー?」

夕雲「はいはい。じゃあ風邪引く前に中に入りましょ」

電「ひっぐ……」

皐月「あーあ。やっぱり司令官が帰っちゃう前に食べちゃえば良かったよ」ペロッ


風雲「……ん?」

長波「どしたー?」

風雲「えっと……ううん、何でもない。行きましょ」

風雲(さっきの気配……私と同類のサキュパスがいる……?)

ケーキ屋鎮守府

曙「ただいまー」

霞「おかえ……お、遅かったじゃない!」

曙「それがクソ提督歩くの遅くて……」

提督「…………」ヘナッ…

龍驤「なんやしなびた大根みたいになっとるけど大丈夫かいな」

秋雲「そんな時は元気の源すっぽんパワー♪霞ちんのすっぽんぽんで元気回復ー♪なんちゃって」ヒラッ

霞「こ、こら!スカートをめくらないでよ!」

提督「2人とも……」

霞「な、なな、何欲情してんのよ!このクズエロ司令官!」

提督「お腹が冷えるからやめなさい。風邪を引いたら大変だ」サッ

霞「えっ……」

提督「じゃあ俺は執務室にいるから……」

霞「……なんか変ね」

曙「ずっとあんな調子なのよね」

龍驤「なんか生気が抜けとる感じやな」

朝潮「困りましたね……」

霞「お姉ちゃん、その愉快な格好は……」

朝潮「ハッピーハロウィンです!この格好をしていればお菓子が貰えるようですよ」

霞「いや、もうすぐ12月だから……」

今後の為に1つだけ聞いておきたいのですが
皆さんキッズウォーのシークレットベースって知ってますよね……?

サ、サキュバス……

今後のあらすじは
曙とエロいことして
暁が大型トラックに跳ねられて
皐月とラブホテルに行く

あとは眠気との戦い

龍驤「おーい、大丈夫かいなー」

提督「ああ……でも今日はもう寝るね……」ヨボヨボ

龍驤「せやな。なんか疲れとるみたいやし早よ寝とき」

朝潮「司令官、トリックオアト──」

霞「はいはい、それはまた今度。お姉ちゃんも部屋に戻るわよ」

曙「…………」

暁「司令官、おやすみなさいです!」

提督「うん……」

パタン

大和「ちょっと心配ですね」

秋雲「ちんちんに覇気を感じなかったかんね」

提督「生気を吸い取られたというか……精気を吸い取られたと言うか……」

提督「もう1ヶ月は勃ちそうにないくらい搾り取られたな……」

ガチャッ

曙「入るわよ」

提督「どうしたんだ曙。キャミソールと下着だけって……もう冬なんだからそんな格好じゃ寒いだろ」

曙「布団に入れば暖かいんだから関係ないし」

提督「まぁそうか……じゃあ風邪引く前に早く入りな」

曙「…………」

曙(いつもなら鼻の下と股の下伸ばしてるくせに……)

提督「ほら、こんなに冷えてる」

曙「別に寒くないから……」

提督「…………」コクコク…

曙「って!何寝ようとしてんのよ!」

提督「え……?そりゃ疲れてるから……」

曙「だからって!あ、ああ…………ばか!!」

提督「ええー……」

曙「…………触らないの?」

提督「触る?」

曙「だから!い……いつもお尻触ってくるじゃない!この変態クソ提督!!」

提督「そういえばそうだっけ。でも今日は疲れてて」

曙「ダメ……」

提督「ダメ?」

曙「ク、クソ提督がいーっつも触ってたせいで、その……なんか手が当たってないと落ち着かないの!」

提督「そうはいっても」

曙「クソ提督にその機がないなら無理矢理にでも触らせるから!」グイッ

ムンズ

曙「……っ」

提督(こんなシチュエーション……いつもならバッキバキなんだろうな。しかし今はパラディンタイム……)

曙「んっ……」

提督(あれ?この指先の感触は……?)クイクイ

曙「やっ……ぅぅ……動かしちゃ、ダメ……だから……」

提督(そうか、曙が思いっきり引っ張ったからかなり深くまで手が入って…………この穴はどっちの穴なんだ!?)

曙「こら、クソ……提督ぅ…………ッ!指先、で……ふあぁっ!……くにくにするの、禁止……ぃっ」

提督(俺は今曙のどっちの穴をくにくにしてるんだ!!)

曙「クソ提督……どうしよう、私……気持ちよくなってきちゃった……」

提督「そんな涙目で見上げられたら……あっ!ああっ!」

バッキンガム!!

提督「賢者改めパラディン改め遊びちんに転職してしまったか」

曙「はぁ……はぁ……」ムズムズ

提督「26連射を一晩で復活させるとは曙恐ろしい子」

提督「でも今日は本当に疲れてるからこれくらいにして寝ような。多分ビクンビクンするだけで何も出なさそうだし」スッ

曙「あっ……」

提督「その代わり今夜は抱き枕になって貰おうか」

曙「クソ提督の抱き枕に……うん。なってあげても良いけど……」

提督「よっと。ああ~この抱き心地……久々だけどやっぱり落ち着くなぁ」

曙(私は抱きつかれて全然落ち着かないけど……)

曙「今夜だけなんだから……」

提督「…………」スヤスヤ

曙「って、もう寝てるし。このクソ提督」

曙「……おかえりなさい」


秋雲「ハッ!!ちんちんの波動が復活した!!」

翌日

提督「完全復活!」

大和「おはようございます提督」

秋雲「やったー!朝立ちちんちんキター!スケブスケブ!」

提督「曙のおかげで身体も股間も元気百倍よ!」

朝潮「司令官!トリックオアトリートです!」

提督「トリックどんどんこーい!トリックトリック!!お菓子あげずにイタズラされたい!」

朝潮「…………」シュン…

提督「大和、悪いんだけど後でクッキーでも焼いてくれるか」

暁「はぁ……」

戦艦棲姫「ママ、どうしたの?」

暁「最近レディーとしての嗜み……激しい尿漏れが止まっちゃって……」

戦艦棲姫「お漏らしが治るのは良いこと」

暁「お漏らしじゃなくて激しい尿漏れ!はーあ、これも大人の悩みなのかしら」

提督「そうだ。確か今日は季節外れの花火大会がある日だったな」

暁「花火大会!?」

提督「今日は夕方までの営業にしてみんなで見にいこうか」

龍驤「花火かぁ。ええなぁ」

霞「暖かい格好しておかなきゃ……って、お姉ちゃん意外と喜ばないのね」

朝潮「私の場合は空に咲く花火よりも地面に咲く食用タンポポの方が興味があるので」

秋雲「んでもさぁ、花火大会なら出店もいっぱいあるんじゃない?たこ焼きわたがしカキ氷~」

朝潮「出店!?」

提督「露店は毎年結構出るみたいだぞ」

朝潮「行きましょう!一刻も早く!」

ありがたい事に忙しくて枕元に読んでない週間ジャンプとマガジンが6冊積まれてる

とりあえず今日サボったから来月中頃まで休みなしだね(ニッコリ

喫茶メサージュ

客「朝潮ちゃん久しぶり!3日も店が閉まってたから心配したんだよ!?」

客「今日はなんでも好きなもの頼んで良いからねー♪いや、今日も!か」

朝潮「それではたこ焼きが食べたいです!」

客「たこ焼き?この店にそんなメニューあったっけ?」

朝潮「実は今日、みんなで露店大会へ行く予定なんですけど……」

客「露店大会?……ああ、花火大会の事かな?」

朝潮「そこではお店がいっぱいあって美味しい物がたくさんあるんです!」

客「たしかにあそこの花火大会は出店の数も凄かったからなぁ

朝潮「ここだけの話、その大会にたこ焼きという食べ物が登場するらしいんです」ヒソヒソ

客「なんで小声なのか分からないけど……口元を隠しながら小声で喋る朝潮ちゃんかわえぇ……」

朝潮「たこ焼きと言うからにはタコを焼いた料理だと推測はできるのですが……」

客「違う違う。たこ焼きはトロトロの生地の中に天かすやネギ、紅生姜……あとタコが入ってる丸いボール型の食べ物だよ」

朝潮「丸くてトロトロ!?その辺りの話詳しくお願いします!」ズイッ

客「過去1番の食いつき!」

客「個人的にはたこ焼きよりお好み焼きの方が好きだったけどなぁ」

朝潮「なんですか?それも食べたことがないです!」

客「お好み焼きはー……形はパンケーキに似てるかな。パンケーキと違って甘くない生地にキャベツや豚肉とかが入っててソースやマヨネーズをかけて食べるんだよ」

朝潮「……はわわぁ」

客「出店のお好み焼きって何故か美味しく感じるんだよなー」

朝潮「田中さん!朝潮は博識な田中さんを心より尊敬しています!」ニギッ

客「ひゃわっ!?」

客(こ、この場合、朝潮ちゃんから手を握って来てくれたんだから禁止事項の「お触り」には含まれないよな……)

朝潮「露店のことをもっとご教授お願いします!」

客「じ、じゃあ焼きトウモロコシとか?」

朝潮「それはトウモロコシを焼いただけの料理ですか?確かにトウモロコシは美味しいですけどインパクトが弱いですね」

客「いやいや、出店の焼きトウモロコシの破壊力はやばいよ。醤油の焦げた香りとトウモロコシの甘い香りが合わさって……でも一本400円とか500円するから子供の頃は手の届かない物だったなぁ」

朝潮「焦げた醤油とトウモロコシの甘い香り……なるほど、それは楽しみですね……」

客「出店と言えば食べ物以外にもヨーヨーすくいやくじ引きもあ」

朝潮「…………」ス-ン

客(あっ、露骨に興味ない顔になっちゃった)

客「そういや最近はキュウリを売ってる出店もあるみたいだよ。味噌とかを付けて食べるだけなんだけど、何故か子供に人気があるんだ」

朝潮「やはり濃い味の物が多そうなので、そのようなサッパリしたものが欲しくなるのでしょうか!?」

客「そうだね。他には甘いもので言うと──」

朝潮「すみません、もっと詳しく聞かせていただいてもよろしいでしょうか!?」

客(生きてて良かった。花火大会ありがとう)

曙「いい!?あんたたち!今日はこの後予定があるんだから汚すんじゃないわよ!!」

客たち「はーい!」

ガシャン

客「あっ……」

客「す、すみません……コーヒーをこぼしてしまったのですが」

曙「はあ!?あんた!私の話聞いてなかったの!?死ぬの!?」

客「すみません!すみません!」

曙「謝ればなんでも許されると思ってんじゃないわよ!このゴミクズニート!!」

客「あ、あの!一応正社員として働いています!勤続30年の部長で」

曙「うっさい!口ごたえするな!このハゲ!」

客「はい!私が全て悪いです!ありがとうございます!!」ビンビン

他の客達(くそっ!先越された!)

曙「床がコーヒーでビショビショじゃない……ったく」

客「あ、あの、雑巾を頂ければ私が自分で掃除を」

曙「はあ!?あんたみたいな素人が綺麗に掃除出来ると思ってんの!?どうせ書類整理くらいしかできない無能なんでしょ!」

客「はい!その通りであります!」

曙「わかってんならサッサと横にずれるなりしなさい!邪魔なのよ!邪魔!」

客「ありがとうございます!」

曙「ったく…………ほら、綺麗になったわよ」

客「お手数お掛けして──」

曙「ふんっ」スタスタ

客「あっ……」

客「はぁ……よく考えたらコーヒーしか頼んでなかったし……もう一度並び直すか」

曙「はい」

客「あれ?曙ちゃん?これ、コーヒー……」

曙「あんだけ派手にぶちまけたんだから全然飲めて無いんでしょ」

客「そうだけど……2度目の注文は並び直すのがルールだから」

曙「私の出したコーヒーが飲めないってわけ!?」

客「滅相もありません!」

曙「ルールだがなんだか知らないけど、これは私が勝手にやったことなの!文句ある人いる!?」

客たち「異論ありません!」

曙「みたいよ」

客「ありがとうございます。ありがとうございます」

曙「仕事の疲れを癒しに来たんでしょ。まぁ……ごゆっくり」

客「くぅ……天使か……!曙ちゃんマジ天使!」

ガシャン!

客「あっ」

曙「はい死刑ね」

暁「はぁ…………」

婆「おやおや、ため息なんてついてどうしたんだい?」

暁「なんだか最近悩みがあって……プリズンブレイクってやつみたいなの」

婆「マリッジブルーの事かね?それも違う気がするけど」

客達(むしろプリズンブレイクからマリッジブルーを導き出した婆さんが凄いな。さすが暁検定1級だけある)

暁「最近寝ている間の激しい尿漏れがなくなっちゃって……」

暁「司令官にも「もうムーニーマンは卒業だなー」って言われちゃったの」

暁「ムーニーマンはレディーの嗜みなのに」

婆「暁ちゃん、大人のレディーはムーニーマンじゃなくてアテンドだよ」

暁「おばあちゃんもアテンターなの?」

婆「そんなアムラーみたいな言われ方は初めてだねぇ」

暁「やっぱり暁はまだまだお子様なのかしら」

婆「何言ってるんだい。ムーニーマンを卒業したなら大人に近づいたって事だよ」

暁「暁もおばあちゃんみたいに立派なアテンターになれる?」

婆「ええ。もちろんなれるわよ。後70年もすれば」

暁「はぁ。大人のレディーになるまでの道のりは長いのね」

婆「私たちからすれば暁ちゃんにはいつまでも可愛い孫でいてもらいたいけどねぇ。ほれ、かりんとうお食べ」

暁「わーい♪おばあちゃんのかりんとう大好き!」

婆「そうかいそうかい。そりゃあ良かったよお」

アテントは「思いやりがある。丁寧な」という意味があり
アテンドには「付き添う。世話をする」という意味があるらしいです。
よくできた商品名ですね。
何が言いたいかと言うと「アテンド」と誤字がありました。

龍驤「みんな忙しそうにしとるなぁ」

霞「私は話聞いてるだけだし今は暇だけどね」

龍驤「厨房はもう戦争やで。そういえば秋雲はなにしとるんや?」

霞「秋雲は基本的に外で警備員みたいな事してるわよ」

龍驤「警備員?」

客「霞さん!私今日気になる人を花火大会に誘おうか迷ってるんですけどどうしたらいいと思いますか!?」

霞「そんなの誘いたいなら誘えばいいんじゃないの?」

客「ありがとうございます!おかげでなんか行けそうな気がしてきました!」

チャリーン

霞「はいはい頑張りなさい」

龍驤「ボロい商売やなぁ……」

秋雲「はいはい最後尾はこちらでーす」

秋雲「あー、こりゃ30分待ちは確実かぁ」

秋雲「とりあえず列の先頭に戻って……」


秋雲「いやー、お待たせしちゃってごめんねー」

客1「い、いい、いえ、全然大丈夫でふぇ!」

秋雲「この季節に長時間並ぶとかきついっしょー?ほれ、手かしてみ。あっためたげるから」

客1「ぶひぃ!!」

ニギニギ

秋雲「よーし、これであと少しがんばれ!んじゃねー」

秋雲「おひさー」

客2「秋雲ちゃん!」

秋雲「寒い中ごくろーちゃーん」

客2「これくらいなんのなんの」

秋雲「んでも早く中入って艦娘とキャッキャしたいんじゃないのー?」

客2「むしろ並んでる最中に秋雲ちゃんとおしゃべりするのが楽しみなんだけど!」

秋雲「ほんとにー?嬉しい事言ってくれんじゃん♪」

秋雲「それじゃあキミにはー……はい、秋雲さんのお尻ポッケから出てきたホカホカのカイロをプレゼントするねー♪」

客2「か……家宝にすっぺよー!」

再起動おはよー

客3「へっくし!!」

客3「寒い……」ガタガタ

秋雲「あららぁ、キミは本当に体調悪そうだけど大丈夫ー?」

客3「はい、もうすぐ受験でしばらくこれないので……」

秋雲「いやいや、受験生なら尚更早く帰らなきゃでしょ」

客3「でもこの列に並んで秋雲ちゃんと接触するのが楽しみだったから……」

秋雲「接触って、なんか地下アイドルにでもなった気分だわ」

秋雲「ってかいくら受験前って言っても30分くらいお茶するのはセーフでしょ?また今度にしな?」

客3「いえ、飛行機やら電車やら乗り継いで片道5時間なんで……」

秋雲「えっ?もう東京から佐世保鎮守府行く勢いで喫茶店来てんの?」

秋雲「あー……んー…………だからって割り込みさせるのは他のお客さんにも悪いし……」

客3「だ、大丈夫ですよ、ちゃんと並んでられっくしゅ!」

秋雲「あーあー、せめてさっきのカイロを……」

客2「家宝にすっぺよー……家宝にすっぺよー……!」

秋雲「返せとは言えないよね。ありゃ」

客3「お店に入ったら秋雲ちゃん指名するのでよろしくお願いします」

秋雲「んー、じゃあさ、並んでたとこ悪いけどこっち来てよ。裏口あるから」

秋雲「あっ、ちょい待ちね。提督ー!秋雲さん30分休憩入りまーす」

提督「あいあいあーい!」

秋雲「ほい、こっちこっち」

客3「えっ、あの」

秋雲「店の中はいっぱいで入れないからさ、ロッカールームでね。すぐストーブつけるわ」

客3「は、はい……」キョロキョロ

秋雲「なになに?女子更衣室に入って落ち着かない系ー?」

客3(この空間の空気ヤバい。え?なに?天然のアロマ?脳がとろける……)

秋雲「他のお客さんには内緒だかんねー?提督ー!ケーキ2個ちょーだーい!あと紅茶も貰ってくねー!」

提督「あいあいあーい!」

秋雲「これでよしっと。それじゃあお茶会始めますか」

客3「あの……」

秋雲「いらっしゃいませお客様♪本日は秋雲をご指名ありがとうございまーす♪」

客3「僕、受験なんで……応援してもらって良いですか!?」

秋雲「よーし、じゃあスマホに録画してあげよう。ほれ、貸して貸して♪」

客3「は、はい!」

秋雲「ここを押して…………(音量を)おっきくするね。がーんばれ♪がーんばれ♪」

客3(なんかいかがわしい気分になる応援……!)

30分後

秋雲「そいじゃまたねー♪受験頑張りなよー」

客3「めちゃくちゃ頑張ります!終わったら絶対また来ますから!」

秋雲「うん。次は店内でねー」

秋雲「さてと、また並んでる人の様子を見に行くか」


秋雲「ん?これって……団体さん?」

さらに30分後

秋雲「いやー、寒い寒い」

霞「お疲れ」

秋雲「ねーねー提督いる?なんか団体さんが来てるんだけど」

霞「団体?なんでお客が来てクズ司令官を呼ぶのよ?また野良足柄さん?」

秋雲「それがねー」

電「司令官さーん!いっぱいならんで会いに来たのです!」

霞「ん?電?」

秋雲「だけじゃなくて」

黒潮「いやー、ほんまめっちゃ流行っとるなぁ」

雷「電!勝手に入っちゃダメでしょ!」

司令「みなさん慌てないでくださーい」

客達「駆逐艦の団体!?あの子は誰だ?見たことない駆逐艦だぞ!?」

ざわざわ……

提督「なんだー?」

電「司令官さん!」ダキッ

霞「なっ……!!」

提督「あれ?電じゃないか。どうしたんだ?」

司令「すみません、どうしても提督さんに会いたいときかなくて」

龍驤「なんや、明石に脳みそいじ……改装された司令ちゃんやん。久しぶりーって言うか昨日ぶり?」

司令「今日は大勢を連れてお店に来ちゃったんですが……ご迷惑だったでしょうか」

提督「迷惑なことなんてありませんよ。それにほら」

客達「おい!詰めろ詰めろ!いらっしゃいませお嬢様方!こちらのお席にどうぞ!こちらにも!」

提督「うちのお客は艦娘に寛容ですから。むしろ同じ空間に入れる事に感謝するほど調教されています」

司令「それではお言葉に甘えて空いた席に座らせていただきましょうか」

卯月「こっち3人くらい座れるぴょーん」

陽炎「こっちもいけそうよー」

漣「すみませんご主人様達、7駆はこちら失礼しますねー♪」


曙「なんか凄いわね。一気に店員が増えた気分だわ」

龍驤「なんちゅうか……合コン……いや、もはやキャバクラみたいやな」

>>575
おはよー!!

おやすみー!!

霞「まずいわね。非常事態だわ」

龍驤「なんかあったんかー?」

霞「お客が帰らないのよ」

龍驤「そう言えばさっきからレジが暇やなぁ」

霞「普段なら店員の艦娘と食事する権利一回使うごとに並び直しって暗黙のルールがあったんだけど」

霞「今はお客の艦娘と食事してるだけだから、どうやらこのルールを無視して居座ってるみたいなのよね」


卯月「うーちゃんあの白くてふわふわなのもう一回食べたいっぴょん!」

文月「文月も、文月もー」

客「ふひひ、じゃあ今からご馳走しちゃうからまたお膝の上で食べようねー。ぶひひ」


霞「あんな感じでね」

龍驤「でも注文が多いんやったら店的にはOKちゃうん?」

秋雲「いやー、そうでもないんだよねぇ」

霞「秋雲。外の様子はどうだった?」

秋雲「んー、結構みんなイライラしてたり帰りそうなお客さんもいたかなー」

霞「はぁ……」

龍驤「そうか。中におる客が出て行かへんから並んどる客は待ちぼうけしとるっちゅう訳か」

霞「なんとかお客を入れ替える良い案が無いかしら」

秋雲「今から30分以内に退店した方には霞ちんのフリーハグ!とかは?」

霞「死んでも嫌」

秋雲「じゃあ霞ちんのパンツ見る権利?」

霞「あんたのその無駄に育った胸でも揉ませてあげれば?」

秋雲「じゃあ間とってハイタッチで」

龍驤「何処と何処の間をとったんやそれ?」

秋雲「はいはーい!皆さん今から退店した方にはもれなく店員全員とのハイタッチサービスがありまーす」

ざわざわ……

龍驤「そんなもんで吊られるんかいな。今まさに憧れの艦娘と食事しとるのに……」

客「お、おれは……お会計をする!」

龍驤「なんで!?」

客「お触りできる千載一遇のチャンスだから!!」

秋雲「基本うちは食事と会話だけでお触り禁止だからねぇ」

客「ご馳走さま」

龍驤「お会計26800円……って、明らかにちょっとティータイムって会計とちゃうやろこれ……」

客「楽しい時間を過ごしたんだから安いものです。では……」

龍驤「え?あ、ウチともするん?別にええけど……ほい」

ペチンっ

客「ひょわあぁぁぁぁ!!」

霞「うっさいわね!さっさと出て行きなさいよ!はい」

ぺちんっ

曙「あんたの手、綺麗なんでしょうねぇ」

ぺちん

ぺちんペチン……

客2「お、俺もそろそろ帰ろうかな」

客3「おれも!」

秋雲「はいはい。このサービスは30分限定でーす♪」

客「俺は……ハイタッチより膝の上の睦月型を選ぶ……!」

文月「おいしいねー♪」

客「はぁ……天使……」

朝潮「じぃ~…………っ」

客「!!」

朝潮「いつもは朝潮と食事していたのに今日からはそちらのお2人と食事するのですね」

客「あっ……いや、あの」

朝潮「今までありがとうございました」

客「ああっ」

卯月「お腹いっぱいになったからうーちゃんあっちで遊んでくるぴょん」スタスタ

文月「文月もー」スタスタ

客「あああっ!あ、朝潮ちゃん!!やっぱり一緒に食事しよう!」

朝潮「ではまた並び直していただけますか?」

客「うん!!」

30分後

龍驤「ようやっと客が入れ替わったなぁ」

霞「だいぶ落ち着いたし休憩行ってきて良いわよ」

龍驤「ほなちーとばかしレジ頼むわ」


龍驤「休憩休憩♪休憩がまともに貰えるなんてええ職場やでほんま♪」

陽炎「絶対可愛いブラを買いに行くんだから!」

黒潮「わかったわかった。付きおーたるさかい」

龍驤「ブラ?」ヌイッ

黒潮「はわっ!びっくりしたなぁもう!」

不知火「陽炎姉さんが新しい下着を欲しがって駄々をこねているんです」

陽炎「仕方ないでしょうが!あんた達も胸を子供扱いされて悔しくないわけ!?」

黒潮「ウチは別に」

不知火「不知火は提督に子供扱いされて満更でもありませんでしたが」

龍驤「分かる!ウチには分かるで!胸に対するコンプレックスっちゅうやつやな!」

龍驤「で?なにがあったんや?」ズイズイ

黒潮「めっちゃグイグイくるなぁ」

陽炎「この前そっちの司令がうちに来た時、白露型の子達は大人用のブラが多かったのに陽炎型は浜風たちだけで私たち3人はスポブラだったのよ!」

不知火「不知火はスポブラでも構いませんが」

陽炎「構いなさい!!不知火は女っ気が無さすぎるのよ!そんなに可愛いんだからもっとオシャレしなさい!オシャレ!!」

黒潮「相変わらず陽炎は不知火大好きやなぁ」

陽炎「はあ!?あんたの事も大好きに決まってんでしょ!ってか妹は全員大好きよ!文句ある!?」

黒潮「ちょっ、照れるからやめーや」

龍驤「せやかて現状ウチらはスポブラで十分やろ?変にブラで締め付けたら育たん言うし」

黒潮(えっ?ウチら?明らかに龍驤はんはウチらより……いや言うのはやめとこ)

陽炎「何言ってんのよ。胸はねぇ、大きさもだけど形が大切なの!」

龍驤「……なるほど。一理あるな」

不知火「しかし龍驤さんの場合は私たちと違い形自体が無」

黒潮「おわああああ!!」

不知火「もごもご」

陽炎「ちょっと!何2人でイチャついてんのよ!私も混ぜなさい!むしろ私を挟みなさい!!」

黒潮「あー、いや、それにブラしたら育たへん言うのも迷信ちゃうか?ほら、浜風とか磯風はしょっちゅうブラがきつぅなってきた言うとるし」

龍驤「そうなん?」

陽炎「うーん、確かにそんな事言ってたわね」

龍驤「ほんならブラしても胸は育つ言う事なんやな!」

陽炎「しかも小ぶりな方が可愛いブラがいっぱいあるらしいわ!」

陽炎「って事だから可愛いブラ買いに行くわよ!脱スポブラ!!」

龍驤「あー……それって3人で行くん?」

陽炎「白露型には負けてられないんだから!」

黒潮「この後すぐ引っ張られて行くことになりそうやなぁ」

龍驤「せやったら今日は店早よう閉めるみたいやしウチも行ってええかな!?」

不知火「龍驤さんの場合は不要かと思っ」

黒潮「わあああああ!!あ、ああ、あー、もちろんかまへんよ!な?陽炎!」

陽炎「ええ、構わないわよ」

龍驤「ほな店が終わったら連絡するから……あっ、連絡手段が無いか……」

陽炎「閉店までココで待っててあげるわよ」

龍驤「ほんまに?おおきに!ほな仕事に戻るわ!」


黒潮「やれやれ……ほんま疲れるわ」

不知火「お疲れ様です」

陽炎「さあ!みんなで可愛いブラ買って美巨乳目指すわよー!!」

客(周りで下着の話されまくって興奮してきた)

龍驤「…………あー」

提督「ん?どうかしたか?」

龍驤「今日って店はよう閉める言うとったよな?何時くらいまでやっけ?」

提督「そうだなぁ。花火は7時からだし一応5時くらいまでかな」

龍驤「5時か」

提督「それがどうかしたのか?」

龍驤「いやな、ちーとばかし仕事の後に買い物行く約束したから待ってもらっとるんよ」

提督「待って貰ってる?……ああ、あっちの鎮守府の艦娘たちとか?」

龍驤「せやねん。だからちょっち気になって聞いただけや。ほな後2時間ほど気合入れて頑張ろかー!」

提督「いや、待たせるのも悪いし今日は先にあがっていいよ。友達は大切にしないとな」

龍驤「せやかてレジもせんと」

霞「もともと龍驤さん無しでも回ってたんだから気にしないで。こっちはなんとかするから。クズ司令官が」

曙「そうそう。気にせず行きなさいよね」

龍驤「みんな……」

提督「買い物するならお金がいるな。はい、これで足りるか?」


龍驤がおっぱいトークにグイグイ参加する様子を見ていてなんだか優しくなる3人でした。

龍驤「ちゅうわけで準備万端!早速行こか!」

陽炎「よーし、司令。ちょっと私たちは買い物に行ってくるわね!」

司令「お買い物ですか?では私たちはもう少しここにいますのでお気をつけて」

龍驤「なんやったら一緒に花火大会いかへん?7時からあるらしいで?」

司令「それは楽しそうですね!是非みんなでご一緒させていただきます♪」

陽炎「じゃあサクッと可愛くなって帰ってくるわ!」

龍驤「レッツゴー♪」


皐月「花火大会か……暗闇、司令官と……男女2人きりで何も起こらない筈もなく……」ピコ-ン

龍驤ちゃんのブラデビューが悲劇を生むことをまだ誰も知らない

\\٩( 'ω' )و ////

下着専門店

陽炎「き、緊張してきたわね……」

黒潮「ほなやめときぃや」

陽炎「何言ってんの!脱スポブラするんだから!い、いくわよ!」


陽炎「へ、へぇー……け、結構いろいろあるのねー」キあョロキョロ

黒潮「もう完全に怪しい人やな」

陽炎「し、不知火にはこのピンク色のが合うんじゃない!?」

陽炎「サイズもだいたいこんなもんで──」

店員「いらっしゃいませー」

陽炎「ぴゃいん!」

黒潮「ぴゃいん?」

店員「本日はどのようなものを──」

陽炎「あ、ああ、あの、私たち、ブラ……ブラジ…………」

不知火「ブラジャーを買いに来たのですが、いまいちどれを選べば良いのかわからないんです」

陽炎「あ、はい、そんな感じで……」

黒潮「どんだけテンパっとるねんな」

龍驤「せやせや、こんなもんはドーンと構えとけばええねん!」


店員「もしかして……ブラジャー選びは初めてですか?」

陽炎「あっ……と、お恥ずかしながら……今まではスポブラで……」

店員「まぁ!なんて勿体無い!」

陽炎「ひっ!」

店員「パッと見たところご姉妹とは思いますが、みなさん胸を潰しているような感じですね」

店員「ちょっと失礼」

モミモミモミモミ

不知火「…………」

陽炎「ちょっ、ちょっと!なに無表情でおっぱいを揉みしだかれてるのよ!」

店員「B……いえ、もしかしたらCまで……」

店員「とりあえず皆さん一度サイズを測りましょう!」

陽炎「あっ、それなら鎮守府で適当に測っ」

店員「ダメですダメです!しっかりトップとアンダーからカップ数を出して皆さんにピッタリの下着を選ばないと」

陽炎「はい……」

店員「下着のサイズを間違えると胸だけじゃなく背中もだらしなく見えますからね。とにかく先ずはサイズを測るので3人ともこちらへどうぞ」

陽炎「じゃあ……」

黒潮「ウチはスポブラでかまへんのやけどなぁ」

不知火「不知火はどちらでも」

店員「あら、みなさん美乳なんですから勿体無いですよ?フフッ」

龍驤「ほな早いとこサイズ測ってもらおか!」

店員2「お客さま?」

龍驤「ん?」

店員2「お客さまはあちらのコーナーからお選びください」

龍驤「えっ?サイズ測ってからとちゃうん?」

店員2「はい、ですがお客さまの場合は大丈夫ですので♪こちらへどうぞ」

龍驤「……いやいや、一応測っとくわ!」

店員2「お客さま、それは無意味ですので」

龍驤「えっ?」

店員2「あっ」

店員2「あの……ブラジャーは小さい方がデザインも可愛くてお得なんですよ!」

龍驤「それはまぁ聞いたことあるけど」

陽炎「はぁ!?なんで不知火がCで私がBなのよ!」

不知火「なぜかと聞かれても困ります」

黒潮「まぁまぁ、陽炎かてかなりC寄りのBなんやろ?」

陽炎「うるさいわねぇ!B寄りのCは黙ってなさいよ!怒るわよ!」

店員「お客さま!せめて服を着てからケンカしてください!」


龍驤「賑やかなやっちゃなぁ」

店員2「お客さまー。こちらの下着はいかがでしょうかー?」

龍驤「おー、ええやんええやん!花柄で可愛くて」

店員2「よろしければご試着してみますか?」

龍驤「せやな!この紙を剥がして乳首にペタリと……あほ!!いつから絆創膏はブラジャーになったんや!」

珍しく寝落ちしててすみません
E6甲のギミックvマスS勝利出来なくて艦これやめそう
みなさんもうクリアしましたか

ちょっと話はすっ飛ぶけどクリスマスネタは必要だよね

クリスマス鎮守府

曙「……なにこれ?昨日までこんな箱無かったわよね?」

霞「選挙でもするのかしら?」

提督「おっ!さっそくそのサンタボックスに目をつけたか!」

暁「サンタボックス?」

提督「もうすぐクリスマスだろ?みんな欲しい物を書いた紙をこの中に入れてごらん。きっとサンタさんに届くから」

朝潮「くすります?その三田さんと言う方にお手紙を書けば良いのですか?」

提督「三田さんじゃなくてサンタさんね。サンタさんは子供達の欲しい物を配ってくれるおじいさんなんだ」

朝潮「なるほど!ネズミ小僧さんみたいな方なんですね!」

提督「とにかく24日の朝までに欲しい物を1つ書いて箱に入れる事。よく考えて選ぶんだよ」

曙「なんでも好きな物ねぇ」

24日サンタボックス開封

提督「さてさて、まずは暁の手紙から見てみるか」

『くまのぬいぐるみ』

提督「まあ、なんて可愛らしい!」

龍驤「いっつもレディーレディー言うとるけどやっぱお子様やなぁ」

大和「可愛くていいじゃないですか♪」

提督「あのなんとか社長とか言う人が持ってるクソでかい熊を買ってやろう!」

龍驤「ん?その下の方になんか書いてへん?」

『くまがむりならやまとさんみたいなえぐいティーバックでもいいです』

提督「えぐいのか……」

大和「ちょっと熊、狩って来ますね」

龍驤「ぬいぐるみを買ってくるんやで」

提督「次は秋雲か。あいつはサンタとか信じてなさそうだけど」

『画材「コピック」冬コミの日の休日。冬コミに使う弾(大量の500円玉)」

提督「……これはサンタさんに頼むような物じゃないよな」

龍驤「こりゃ完全にキミへの頼みやな」

大和「どうしましょう?画材だけ買ってきますか?」

提督「そうだな。画材は頼むよ。俺は銀行に行ってくるから」

提督「次は……曙か」

提督「曙には毎日掃除ばかり頼んでるからなるべく無理してでも欲しい物を買ってやりたい」

龍驤「せやなぁ。レジから見とっても他の子がワイワイ楽しそうに飲み食いしとる中1人だけ掃除しとるしちょっと気の毒やし」

大和「自主的にやってくれてるとはいえ負担ばかりかけてしまっていますから……」

提督「庭付き一戸建てくらいまでならなんとかしてやりたい!」

『ダイソン』

提督「ダイソン……」

龍驤「サンタさんに掃除道具たのむ子供って……」

提督「大和、1番いいダイソンを頼む」

提督「次は霞か」

提督「霞もクールな子だしサンタさんとか信じてないタイプかもな」

『司令官の私物(匂い付き)』

提督「これは……どう言う事なんだろう?」

龍驤「ああー……これは、なあ?」

大和「提督のいらなくなった服とかをあげれば良いと思いますよ」

提督「でも俺の服なんて霞には大きすぎるだろ?男物だし」

龍驤「いやいや、女の子にはいろんな使い道があるんよ」

大和「なんならパンツでもいいんじゃないですか?」

提督「さて、最後は朝潮なわけだけど」

提督「もう手紙を開ける前から大体どんな事が書いてるか想像できるな」

龍驤「ハンバーグちゃうか?」

大和「最近はエビフライがお気に入りみたいですよ?」

提督「俺はあえて普段食べてるケーキとみた!」

『』

提督「ん?白紙?」

龍驤「間違えて白紙を入れてしもたんかな?」

朝潮「司令官!失礼します!本日のパトロール無事終了致しました!」

提督「ちょうどよかった。朝潮、サンタさんの手紙が白紙になってたって……さっきサンタさんから連絡があったんだけど」

朝潮「はい!朝潮は現状に満足していますので特に欲しいものはありません!」

龍驤「ハンバーグとかエビフライでもええんやで?」

朝潮「それならきっと大和さんが作ってくれた方がおいしいですから」

大和「まあ♪」

提督「でも何かひとつくらい無いのか?せっかくだし」

朝潮「そうですね……では鎮守府のみんなが無病息災で元気に過ごせる様にお願いしたいです」

提督「なんでできた子……!」

提督「では大和は買い出し係、龍驤はサンタ係てまよろしく頼む」

龍驤「……なぁ、うちらにはクリスマスプレゼント無しなん?」

提督「2人は大人だからサンタ側だろ?」

龍驤「なんぼ大人や言うたかて欲しいもんの1つや2つあるで」

大和「そうですね……♪」

提督「もはやサンタの存在すら信じていないのにプレゼントを要求するとは……!大人のプレゼント要求ほど恐ろしいものはないが……ちなみに欲しいものは?」

龍驤「ウチが欲しいのはさらなる信頼感や!もっと頼って頼って頼りまくって欲しいねん!あとは乳!キミがウチの身体も大人にしたってぇや♪」

大和「大和は朝潮ちゃんと同じく現状に満足していますので提督の愛と子種さえいただければ♪」

龍驤「よっしゃ!ほんなら今夜は3人で大人のホワイトクリスマスっちゅうわけやな!」

提督「あっ」

クリスマス当日

暁「みてみて!朝起きたらサンタさんからプレゼントが届いてたの!いつもいい子にしている暁のちゃんへって!」

朝潮「それは良かったですね♪」

暁「こんなにおっきなくまさん……んしょ、ほら!暁よりぜんぜんおっきいんだから!」

朝潮「これは…………サンタさんとは力持ちなんですね」

秋雲「あたしも貰ったよー♪じゃじゃーん画材と10万円貯まる貯金箱♪」

曙「サンタさんに貯金箱を頼むなんて変わってるわね」

秋雲「いやいや、これもうすでに500円がびっちり入ってる状態で貰ったから♪あー、冬コミが楽しみだわー♪来年はこの画材で出店してやるんだから!」

朝潮「頑張ってくださいね」

秋雲「ぼのちんは提……サンタさんに何お願いしたの?」

曙「私?私はねー……ふっふーん♪これよこれ!」

秋雲「おおー…………え?掃除機?」

曙「そんじょそこらの掃除機とは違うんだから!ダイソンよ!ダイソン!しかもハンドクリーナーまで!はぁ……テレビで見てずっと憧れてたのよ♪」

曙「明日からこの相棒としっかりやっていくんだから。よろしくね。ワトソン、トムソーヤ」

霞「掃除機に名前付けるとかきみ悪いわね……」

曙「そう言うあんたはサンタさんに何を貰ったのよ?」

霞「私!?わ、私は別になんでもいいでしょ」

曙「なんで隠すのよ?」

霞「う、うるさいわね!秘密よ!秘密!」

曙「なんなのよまったく……ん?霞、あんたなんかよく分かんないけど……いい匂いするわね」

霞「は、はあ?お腹でも空いてんの?」

曙「うーん……美味しそうとかそう言うんじゃなくて……なんか落ち着くというか昂るというか……」クンカクンカ

霞「ばっ、ばっかみたい!!」

霞「そ、そんなことよりお姉ちゃんは何にしたの?まぁ大体食べ物なのは予想付くけど」

朝潮「私は現状で十分満足しているのでサンタさんにお願いはしませんでした」

暁「えっ……?」

霞「いやいや、お姉ちゃん。それは勿体ないんじゃ……」

朝潮「朝潮は今でも幸せですから」

曙「そういう事じゃなくて、そりゃもちろん私たちだって現状に満足してるけどさ。せっかくサンタさんがくれるって言ってるんだから貰わなきゃ損じゃない?」

朝潮「へ?」

霞「例えばお姉ちゃんはハンバーグが出てきたら幸せ最高ハッピーな顔するじゃない?」

朝潮「はい。夕飯がハンバーグの日は幸せ最高ハッピーですね!100点満点大満足です!」

霞「でもサンタさんに頼めばそのハンバーグにチーズがのったりカレーがかかったりする事も可能なのよ?」

朝潮「はっ……」

霞「もっと言えば今日の夕食をハンバーグにする事だって──」

朝潮「わ……わぁー!」ダッ

霞「おねーちゃーん!!」

朝潮「……」

霞「お姉ちゃん、こんなとこにいたの?風邪引くよ?元気だしなよ」

朝潮「良いんです。今は海を見ていたい気持ちなので」

霞「本当は何か欲しい物があったの?それならサンタさんじゃなくてクズ司令官に言えば買ってくれるわよ」

朝潮「いえ、それでは司令官にご迷惑をかけてしまいます。それに現状に満足していると言った言葉に嘘はありません。……ただ」

霞「ただ?」

朝潮「みんながプレゼント貰っているのを見ていたら羨ましくなって、そんな卑しい自分が嫌になったんです。あとチーズやカレーのトッピングも」

霞「でもほら、サンタさんって良い子にしてれば必ず来てくれるらしいし次はお願いすれば良いじゃない」

朝潮「そうですね。サンタさんが来てくれる様に朝潮は良い子にしています。それで次にサンタさんが来るのはいつ頃なのでしょうか?」

霞「サンタさんは年に一度。クリスマスの日に良い子の所にだけ来てくれるんだって」

朝潮「一年後じゃないですかー!!」


朝潮は海に向かって叫んだという

鎮守府

曙「お帰りなさい。遅かったわね」

霞「ちょっとお姉ちゃんが、ね……」

朝潮「はぁ……自分で自分が嫌になります……」

暁「元気出しなさいよ。暁のくまさん貸してあげるから」

朝潮「確かに普段は食卓に上がらないジビエというお願いも良かったですね……」

暁「お人形は食べれないから!」

朝潮「考えれば考えるほど欲が出てきてしまって……こんな卑しい朝潮の元には来年もサンタさんは来てくれないに決まっています!」

秋雲「わお……自暴自棄ってやつ?」

霞「大丈夫よ、お姉ちゃんは良い子だから。ほら、とりあえずお布団で休みましょ」

朝潮「はぁ……」

曙「ん?これなにかしら?朝潮の枕元に手紙みたいなのがあるけど」

手紙「メリークリスマス。サンタより」

曙「これサンタさんからの手紙じゃないの!?えっ?サンタさん日本語書けるの!?しかも筆跡がクソ提督に似てる!」

提督「ぎくっ!」

曙「あっ、そんなとこで何してんのよクソ提督」

提督「い、いやー、みんなお願いしたプレゼントは貰えたかなーって」

霞「ちょっ!今はその話禁止!やっと落ち着いたのに……」

朝潮「サンタさんが朝潮に何を……」


手紙「いつも良い子の朝潮ちゃんへ。今日子供たちみんなにプレゼントを配りましたが朝潮ちゃんだけはお手紙にお願いが書かれていませんでした」

朝潮「……」

手紙「きっと急な事でお願い事が決まらなかったのですね。なのでこのチケットを入れておくので好きな時に使ってください。サンタさんより」

朝潮「チケット?」

『提督がなんでも一つ言うことを聞いてくれる券(サンタ代行)』

提督「あ、あー、そうかそうか。サンタさんからの頼みじゃ断る訳にはいかないな!朝潮、お願いが決まったらいつでも言っておいで」

朝潮「司令官がサンタさんの代わりにお願いを叶えてくれるんですか?」

提督「できる範囲でだけどね」

朝潮「司令官がなんでも…………了解です!ではこのチケットは大切にして使うべき時に!司令官と一緒にお祭り……うーん、司令官と一緒に遊園地も捨てがたい……」

提督「ああ、でも来年はちゃんとサンタさんに頼むんだぞ?」

朝潮「そうですね……では来年も同じチケットをサンタさんにお願いします!」

提督「はい娘にしたい」

霞・曙「なんでも……チケット……」


この後霞と曙は海に向かって「失敗した!」と叫んだ。

クリスマス終わったんで次は>>612の続きに戻ります

陽炎「おっぱいは作れる!」

陽炎「はぁ……今年1番の名言だったわ。あの店員さん。おっぱいは作れる!

黒潮「あんま人前でおっぱいおっぱい言わんときぃや」

不知火「そもそもおっぱいはもともとありますが」

陽炎「バカねぇ!おっぱいはこの部分だけじゃ無いの!この脇腹も、なんなら背中も!全部おっぱいにできるのよ!」

ロリコン(なんか少女たちがおっぱいを連呼してる。この年末にありがたやありがたや)

陽炎「おかげで私もCカップの仲間入りよ!」

龍驤「せや!おっぱいは作れるんや!」

陽炎「龍驤さんはどの絆創膏にしたの?」

龍驤「なんで絆創膏ありきの話やねん!ウチかで可愛いブラジャーこうたわ!」

黒潮「えっ……」

龍驤「なんやそのリアクション」

不知火「AAカップ用の下着でもサイズが合わないのでは?」

龍驤「アホぬかせ!ウチかてキミらよりちーとばかし小ぶりやけどBカップの下着こうたんや!」

陽炎「いやいやそんなめちゃくちゃなサイズの売っちゃったら店員さんくびになっちゃうでしょ」

龍驤「ま、まぁ?ちーとばかしサイズは大きめやけどウチ育ち盛りやん?近い将来ピッタリになるから」

陽炎「そんなこと言って合わないブラ付けて乳首擦り切れてもしらないわよ」

龍驤「誰が擦り切れるかい!」

不知火「まず乳首が触れることすら無いのでは?」

黒潮「まぁまぁ、乳首の話は置いといて早よ戻るで。花火始まってまうわ」

ロリコン(なんか少女たちが乳首乳首連呼してる。なんて良い一年だったんだ)

季節外れの年末花火大会

朝潮「司令官見てください!あのボールがタコ焼きらしいです!」

提督「朝潮はタコ焼き見るの初めてか?」

朝潮「はい!……なんて事でしょう!司令官、あっちにはイカ焼きと言うものが!」

朝潮「でもイカ焼きは丸く無いですね?平べったくてイカにも見えません」

提督「朝潮はどっちを食べたいんだ?」

朝潮「うーん………………………………」

提督「予想以上の長考。大丈夫大丈夫。両方買ってあげるから」

朝潮「鯛焼き!?司令官、あれは鯛が入っているんですか!?」

提督「あれは鯛の形をした甘い餡子やクリームが入ったやつだよ」

朝潮「ではあのとんぺい焼きと言うのはお笑い芸人が入っているのですか!?」

提督「三瓶じゃなくてとんぺいだよ」

提督「あっ、あそこに良いのがあるじゃないか」

『夕雲一家』

曙「あそこだけ随分おっきい店ね」

提督「簡易食堂って感じで色んなものが売ってて中で座って食べる事も出来るんだ」

霞「お姉ちゃんを連れて回ってたら両手に持ちきれないほど買っちゃいそうだし机があるのは有り難いわね」

電「司令官さん、電たちも一緒にお食事したいのです」

司令「そうですね。あそこなら大勢でも大丈夫そうですし私達も行きましょうか」

卯月「うーちゃん綿菓子って言うの食べたいっぴょん♪」

文月「お祭りお祭り~♪」

朝霜「へいらっしゃい!夕雲一家へようこそ!さぁなんでも注文してくれよな!」

夕雲2「あら、いらっしゃいませ♪」

夕雲「お世話になりますね♪」

長波2「おう!いらっしゃいあたし!焼きそば焼き立てだよ~!」

長波「さすがあたし!イキがいいねぇ!」

提督「なんだこの状況は。ここが夕雲型マニア最後の天国か」

秋雲「そっちの夕雲たちは露店で商売してんの?」

夕雲2「はい♪うちの提督は戦闘よりも商売がお好きでして♪お店をやりつつ海上護衛を少しする感じですね♪」

秋雲「へー。うちがケーキ屋中心でやってるようなもんかー」

清霜「おきゃくさーん!こっちのテーブルにどーぞー」

龍驤「椅子はビール瓶の箱、机もビール瓶の箱にベニヤ板を乗せただけの簡単な作り。いやー、この適当さがまさに祭りっぽくてええなぁ♪」

朝潮「とりあえず全種類お願いします!」

朝潮「はむはむはむはむ……」

暁「おいひぃ~!このジャンボチンポって食べ物すごく美味しいわね!」

提督「秋雲こらぁ!!」

秋雲「ひー、ノータイムで疑うなんて秋雲さんが可哀想じゃん!」

提督「フランクフルトからそんなもん連想する変態はお前くらいだろうが!妙なことを教えるんじゃない!」

曙「……」

霞「……」

秋雲「ひぇー、ちょっと茶目っ気出しただけじゃん。ねぇ、2人とも」

曙「……え?な、なに?」

秋雲「ん?もしかして2人ともジャンボフランクフルト見て提督のジャンボフランクチンチンを思い出してたの?」

霞「は、はあ!?誰がそんなもん!バッカじゃないの!!」ガブッ

秋雲「ああ!ダメダメ!そんな歯を立てちゃ!」

文月「ねぇねぇジャンボフランクちんちんってなーに?」

提督「秋雲ー!!」

龍驤「しっかし朝潮はほんま美味しそうに食べるなぁ」

朝潮「はい!美味しいものを美味しそうに食べるのは当然です!」

夕雲2「あら、そんな嬉しい事を言ってくれる朝潮ちゃんには……はい、秋刀魚の塩焼きをサービスしちゃう♪」

朝潮「これは……いつもとなんだか違う感じがします」

夕雲2「七輪で焼いたから香りが違うでしょ?味だって一味違うんだから♪」

提督「鎮守府だとどうしても魚焼きグリル使っちゃうからなぁ」

朝潮「はふっはふっ……信じられません!こんなにもフカフカで油がじゅわっと……」

提督「……ね?うちの子可愛いでしょ?」

夕雲2「何でも最高幸せな顔で食べてくれるからいい宣伝にもなりますね♪お客さんがどんどん来てくれます♪」

朝潮「はい、朝潮は幸せです!」

金剛「ヘイ!提督ぅ!なんだかココが流行ってるみたいデース!」

男「もう良いから早く帰るぞ」

比叡「もう、司令!まだ花火は始まっていませんよ!あ、もしアレでしたら司令だけお帰りになって花火は私とお姉様だけで♪」

男「このクソレズが。戦艦じゃなかったら解体してやるのに」

朝潮「…………っ」

霞「ん?お姉ちゃんどうしたの?そんなに震えて……寒いの?」

朝潮「ハァッ……ハァッ…………」ガタガタ

霞「ちょ……お姉ちゃん!?ちょっと!クズ司令官来て!お姉ちゃんがおかしいの!」

提督「朝潮!?どうした?」

朝潮「はぁっ……はぁっ……」

霞「お姉ちゃん深呼吸して!ゆっくり、ゆっくり」

提督「喉に何か詰まらせたのか!?朝潮!?」

龍驤「あかん、何も耳に入っとらん感じや。それになんや瞳孔も開いてしもうとるんちゃうか!?」

秋雲「ちょっ、とにかくみんな落ち着いて!いきなりの緊張感に暁ちんが漏らしちゃってるから!」

暁「だ、だいじょぶ、朝潮、だいじょぶだから」

朝潮「すみま、せん……大丈夫です……」

霞「全然大丈夫な顔色じゃないでしょ!?ほら、これで口元拭いて」

金剛「なんだか騒がしいデスネ。何かあったデスカ?」

男「あ?」チラッ

朝潮「ひっ……」ギユッ

提督「朝潮?大丈夫大丈夫。何か怖い事があったんだな。よしよし」

朝潮(どうしてあの人が……)

朝潮(でもこれ以上みんなに心配はかけられない……)

朝潮(この事は黙って……お願い、早く何処かへ行って……っ)

金剛「どうしますカ?他の店でも構いませんガ……」

比叡「そうですね。なんだか騒がしいですし」

男「別に何でも良い」

朝潮(良かった。気付かれずにどこかへ……)


曙「ちょっと待ちなさいよ!」

金剛「ん?なんデスカ?」

曙「そっちの男!あんたよあんた!!」

男「あ?」

曙「あんたさては朝潮の元提督で朝潮に酷いことをした挙句奴隷市場に売り飛ばした極悪提督でしょ!顔見りゃわかんのよ!朝潮に謝れこのクソ!!」

朝潮(あ……曙ちゃーん……)

男「なんだこのガキ。朝潮だ?」

朝潮「ひっ……」

勘のいいガキは嫌いだよ……!

金剛「ヘイヘイヘイ!あまり私の提督に舐めた口聞いてると教育的シドーしちゃいますヨ?」

曙「はあ?よくそんなクソ以下の提督について行けるわね」

金剛「どうやら少し痛い目を見たいようデスネ」

比叡「金剛お姉様、相手は子供ですから!」

龍驤「あんたも落ち着きーや。そんな喧嘩腰でどないすんねんな」

金剛「提督への侮辱は許しまセーン!今すぐ謝罪するデース!!」

曙「そっちが地べたに頭擦り付けて酷いことしてすみませんでした私は蛆虫以下のゴミクソ提督ですって言えば朝潮の気持ち次第で許してやっても良いけど?」

金剛「比叡、離すデース。このクソガキは今すぐ捻り潰してやるネ」

曙「おもしろいじゃない。逆に捻り潰してやるわ」

金剛「ハハッ、こんなお子様の集まりで私に勝てると思っているデスカ?」

比叡「金剛お姉様、なんだかもはや完全な悪役ですよ!」

曙「別に全員でかかろうだなんて思ってないわよ。他の子にも迷惑だし。一対一で叩き潰してやる」

金剛「だったら少しは手加減し」

曙「大和さんお願いします」

大和「あら、いいんですか?では誰もいない所へいきましょうか♪」

金剛「ぼ、暴力にうったえるのは良くないデース」

比叡「ああっ!お姉様がなんだか小物っぽく!」

男「んー……そう言えばなんか昔に……」

男「キラ付けすら出来ないから海に捨てた朝潮がいたようないなかったような」

曙「はあ!?売るどころか捨てたの!?」

男「いらなかったからな」

曙「こいつ……!ちょっとクソ提督!あんたも何か言いなさいよ!」

提督「うーむ…………」

提督「確かに艦娘の戦意を高揚させるため、俗に言うキラ付けって行為はあちこちでされてるみたいなんだよ」

提督「もちろん非人道的って言うか非艦道的な行為で許されるもんじゃないんだけど、この人は見たところ艦娘にも慕われてて全くの悪人って感じでもないし……」

曙「でも役に立たないからって海に捨てたのよ!?」

提督「それも海へ帰したと考えれば奴隷商に売ったり解体するよりマシって言えばマシな気もしないでもないし……」

提督「なによりこの人が朝潮を手放したから回り回ってうちにいるわけだし、もはや義理の父的な」

秋雲「あーはいはい、鬼父ね」

提督「まぁ今さらあーだこーだ言っても朝潮の傷が癒えるわけでもないし」

曙「このヘタレ!ヘタ提督!!」

提督「今すぐ朝潮の前から消えて2度と現れてくれなければ文句ありませんよ」

龍驤(あっ、結構怒っとるなあれ)

男「まぁ別にもう興味ないし。いくぞ」

金剛「ガルルルル!偉そうに……!」

比叡「金剛お姉様、いきましょう!」


曙「べー!だ!」

提督「まぁ冷たいと言うか作業感覚で効率重視の艦隊運営している人なんだろう。残念だけどああいう人がいるから海上の平和が保たれてるところもある」

提督「うちみたいにケーキ屋と近場の監視してるだけの提督ばかりじゃ世の中深海棲艦に滅茶苦茶にされてるだろうしな」

提督「それに本気で悲惨な鎮守府なら前みたいに全員から疎まれてもっと悲惨だろうし」

司令「?」

提督「朝潮、もう大丈夫だからな」

朝潮「……はい」

提督「よし!もっと色んなものを食べに連れて行ってやろう!」

朝潮「有難いのですが今は食欲が……」

提督「そうか。まだまだ露店でしか味わえない美味しいものが沢山あったんだけどな」

朝潮「……」

提督「今なら肩車して露店をまわっても良かったんだけど」

朝潮「肩車……ですか……」

提督「一緒に旨いもの食べて飲んでしながら2人で花火見ないか?」

朝潮「……わかりました!司令官がそこまでしてくれるのであれば!抱っこで手を打ちましょう!」

朝潮「司令官に抱っこされて肩にあごを置きながら色々食べたいです!」

提督「肩がベチョベチョになりそうだな」

朝潮「花火の時はお姫様抱っこでお願いします」

提督「欲望全開放してきたな!」


霞「…………」

曙「…………」

龍驤「まぁ羨ましい気持ちは分かるけど今は我慢やでぇ」

曙「私にも深い闇の一つや二つあれば……!」

花火大会

龍驤「おお~!たーまやー!やっけ?」

霞「お姉ちゃん、花火始まってるわよ!」

朝潮「……スヤスヤ」

秋雲「提督に抱かれてスヤスヤ熟睡しちゃったねぇ」

提督「よしよし。背中トントンしようなー」

曙「…………」

龍驤「羨ましいのはわかるけどウチの服グシャグシャに握らんといてーや」


暁「ねぇ司令官、ここじゃあんまり見えないんだけど!暁も肩車か抱っこして欲しいんだけど!」

提督「いまは朝潮で手一杯だから……大和、頼む」

大和「あの……さっき暁ちゃんジャジャ漏れだったですよね……?それで肩車はさすがに……」

提督「あっ……」

提督「そうだ、あの場所なら良く見えるかも」

暁「どこどこ!?」

提督「ちょっと歩くけど行ってみるか」

暁「早く行かなきゃ終わっちゃうわ!」

提督「この山道をまっすぐ行って、暗いし細い道だから車に気をつけて」

暁「先に行ってるわね!」ダッ

提督「あ、こら!言ってるそばから道の真ん中走って!」

暁「これくらいへっちゃらよ!」

提督「暁!前!前!!」

キキーッ!!!!ガシャン!!

意識が朦朧とする……

私、死んじゃったのかな…………

提督「…………!」

誰かが何か叫んでる……?

提督「意識は無いけど息はある。とりあえずは大丈夫だが……損傷は!?」

龍驤「あかん、頭の部分の損傷が激しゅうて元に戻るかどうか分からんでこりゃ……」

霞「前に呼んだ明石さんなら治せるんじゃないの!?」

秋雲「流石にこれは……専門にみてもらわないとどうにもなん無いかな……」

頭の損傷……?そういえば感覚が無いような……

ああ、でも少しづつ景色が……

提督「目が開いた!大丈夫ですか!?どこかお怪我は!?」

運転手「はい……大丈夫かと……」

提督「暁!謝りなさい!!」

暁「ごべんなざぁ~い!!」

提督「とりあえず頭を動かさないように安静にして。今救急車を呼びますから」

運転手「いえ、本当に大丈夫ですから!頭を打ったんじゃなくビックリして気絶していただけで……」

龍驤「せやけど車の頭がこないグチャグチャになってもーたらレッカーもいるやろ?」

提督「とりあえず今日の花火は残念だけど先に帰っててくれるか?俺は事故処理であれこれあるから。大和、朝潮とみんなを頼む」

大和「分かりました。では皆さん鎮守府へ戻りましょう」

暁「ヒック……みんなごべん~!!ウワァァァン!!」

霞「もう分かったから。それよりあんたは怪我ないの?」

暁「服が、ヒック……ちょっと、汚れただけ」

龍驤「はいはい、とりあえず相手も大怪我じゃなかったみたいやし良かったやないの」

司令「花火どころでは無くなってしまいましたし私たちも帰りましょうか」

卯月「うーちゃん美味しいものいっぱい食べれたから満足ぴょん♪」

文月「花火は鎮守府でも出来るもんねー♪」

皐月「あー、ボクはちょっと用があるから先に行っててよ。すぐ追いつくからさ!」

今年最後の買い出し

夕方に友軍がきて華麗に甲18提督に

うまく事が進めばまた夜に書きます

提督「やれやれ、相手が優しい人で良かったよ」

提督「とりあえず今日はもう帰って……ん?あそこの交差点にいるのは……」

提督「おーい、皐月。まだ帰ってなかったのか?みんなは?」

皐月「ふえ!?し、司令官!偶然だね。実はみんなとはぐれちゃってさ……恥ずかしいけど迷子ってやつ、かな……」

提督「そうか。じゃあ鎮守府まで送って行くから一緒に帰ろう」


出会いはふとした瞬間 帰り道の交差点で

声を掛けてくれたね 一緒に帰ろう


皐月「…………うん」

提督「なんだ急に顔隠して?それともその鞄がどうかしたのか?」

皐月「な、なんでもないよ!それじゃあ行こっか!」


ボクは照れくさそうに 鞄で顔を隠しながら

ほんとはとても とても嬉しかったよ

皐月「今日はちょっと残念だったね」

提督「仕方ないさトラックが暁に跳ねられたんだから」

皐月「でもボクはやっぱり司令官と一緒に花火が見たかったかな」

提督「花火大会ならまた夏にやるだろうし──」

ドーン!パラパラパラパラ……

皐月「うわぁ、おっきい花火!もしかして最後の花火だったのかな?」

提督「なんか放送してて終わりっぽいし……最後におっきい花火が見れてラッキーだったな」

皐月「そうだね……でも本当に今年はコレで終わりなんだ……」

提督「じゃあ行こうか」

皐月「ねぇ司令官、もうちょっと見て行こうよ」

提督「? 見て行くも何も……今ので花火は終わりだぞ?」

皐月「うん……でもほら、空を見てるだけでも綺麗だし。風だって気持ち良いよ」


あぁ、花火が夜空 綺麗に咲いてちょっと切なく

あぁ、風が時間と 共に流れる

皐月「よし!いこっか!」

提督「もう良いのか?」

皐月「うん!でもそうだなぁ……ちょっと寄り道しながら帰ろうよ!」

提督「寄り道?どこに寄るんだ?」

皐月「そんなのどこだって良いよ!ボクは司令官と2人で冒険したいだけだから!」

提督「冒険ってまた大袈裟だな……」

皐月「司令官と一緒にいられてボク、今すーっごく嬉しくて楽しくて……とにかく幸せだよ♪」

提督「お、おう……」トゥンク…(催淫)

皐月「ほら!司令官こっちこっち!」

提督「あ、こら、あんまり裏道に入ったら暗くて危ないぞ!」

皐月「へっへーん♪平気だもんねー!あははっ、司令官!こっちこっちー♪」

提督「冒険は良いけどそんなにはしゃいでたらまた迷子になるぞー」


嬉しくって 楽しくって 冒険も色々したね


皐月「司令官、こっちだよー♪」

提督「どこまで行く気だー?だいぶ帰り道から離れてるぞー」

皐月「もうちょっともうちょっと♪ほらこっちこっち♪」

提督「まったく……子供の相手は大変だ」

皐月「司令官、早く早く!ゴールはこの中だから!」

提督「はいはい」


二人の 秘密の 基地の中~♪

~Hotel もしもしピエロ~

提督「なんか知らんがラブホテルに入ってしまった」

皐月「君と冬の終わり♪将来の夢~♪大きな希望、忘れなーい♪(結婚)」

皐月「10ヶ月後の10月~♪(妊娠出産)」

提督「なんか歌いながら軽快に脱がされて行く!ストップ!ストップ!」

皐月「へ?なんで?」

提督「なんでって……皐月こそなんでこんな事を?」

皐月「ボクね、司令官が初めて鎮守府に来た日からずっと思ってたんだ……」

提督(ぐ……なんかこの皐月を見てると異常に性欲が……)

皐月「司令官の太いあれをぶち込んでもらって、濃い精子をボクの中にぶち撒けて欲しいなって!」

提督「思ってた200倍くらい凄い答えが返ってきて司令官倒れそうだよ」

皐月「ねぇ司令官、良いでしょ?さきっちょ、さきっちょだけだから!何事も喉元通ればなんとかって言うしさ!」

提督「それ先っちょ入ったら奥まで行く気満々だろ!?いやさきっちょ入ったらまず間違いなくそうなるだろうけど!」

皐月「……ダメ?」ジッ…

提督「なんだこの皐月、破壊力ヤバい……」

皐月「だってボク、サキュバスだから♪あっ、サキュパスじゃないよ?サキュバスね!」

提督「と、とにかく帰らないと……みんな心配、してるから……」

皐月「あれー?おっかしいなぁ。もしかしてアニメとかで良くある主人公には催淫効果が無いってやつ?今ボクすっごく司令官を催淫してるはずなんだけど」

提督「ビンビンだよ!なんならもう2、3回ノーハンドで発射済みだよ!!」

皐月「じゃあなんで我慢するの?ボクと気持ち良くなろうよ」

提督「俺は……犯罪者になる訳にはいかないから……」

皐月「大丈夫大丈夫♪艦娘は海防艦も表向き全員成人の設定だから♪」

提督「そうじゃなくて、他鎮守府の艦娘に手を出した提督は死罪なんだよ。大本営はNTRを絶対に許さないんだ」

皐月「えっ……でも風雲ちゃんとは」

提督「あ、あの時は鎮守府に在籍してたからギリギリセーフ!っていうか見られてた!?」

皐月「…………はぁ。しょーがないなぁ」

皐月「司令官が死んじゃうのは悲しいから諦めるよ」

提督「ほっ……」

皐月「せっかくボクの初めてをあげようと思ったのに」

提督「えっ?」

皐月「サキュバスの処女なんて滅多に体験できないと思うんだけどなぁ」チラッ

皐月「黙ってればバレないんじゃないかな?」

提督「やめて!それ以上誘惑しないで!」

皐月「とりあえずお風呂入っておいでよ。パンツの中大変な事になってるんでしょ?もう催淫はしないからさ!はいっ!」

提督「お?おお……なんか皐月からエロさが消えて……ただのめちゃくちゃ可愛い美少女にしか見えなくなった」

皐月「じゃあ催淫無しでヤってみる?」

提督「お風呂入ってスッキリ……サッパリしてきます」

提督「ラブホテル初めて入ったけど風呂でかいな」

皐月「カップルが一緒に入るからだよね」ガチャッ

提督(すごくナチュラルに入ってきちゃった……)

皐月「大丈夫大丈夫、背中を流しに来ただけだから。ゴクリ」

提督「いま凄くゴクリって聞こえたけど……」

皐月「じゃあ1番ベタベタになってる所を洗ってあげるね!別にエッチな意味じゃなくて!」

提督「暁に握られただけで打ち上げ花火みたいになったデンジャラスちんちんに触るんじゃ無い!暴発するぞ!」

皐月「ちぇー」


提督「はぁ……普段から艦娘とお風呂に入ってて良かった。耐性が無い一般人だったら過ちを犯してる所だぞこれ」

皐月「司令官、また会ってくれるよね……?ボクさ、司令官が突然いなくなっちゃって凄く寂しかったんだ」

提督「大袈裟だな。たった3日しかいなかっただろ?もちろん──」

皐月「たった3日でも!司令官がいなかったらボクたちはさ…………ね?そうだ!手紙書くよ。電話もするよ。だから……忘れないでね、ボクの事を……」

提督「忘れる訳ないだろ。鎮守府も目と鼻の先にあるんだから」


突然の転校で どうしようもなく

手紙書くよ 電話もするよ 忘れないでね ボクの事を


皐月「うん、ありがとう……じゃあベッドに行こっか」

提督「そうだな…………ん?」


いつまでも 二人の 基地の中


提督「いやいや!また自然な流れで危ない!あっ、この感じまた催淫してるな!」

皐月「えへへ……ごめんね、ボクもう我慢できなくなっちゃって」

提督「やめろ……!そんな俺の中で女の子に言われたいセリフ上位に来るような言葉を口にするのは……!」

皐月「しーれーいはー♪さつきのー♪膣のなーかー♪」

提督「歌に乗せてとんでもねーのぶち込んできやがった!」

この後なんとか無事にホテルを出た

皐月「うーん……不完全燃焼!」

提督「分かったから、早く帰るぞ……」ヨボヨボ

皐月「もう鎮守府までの帰り道は分かってるからここまでで良いよ!」

提督「いや、暗いし鎮守府まで送るよ」

皐月「ううん、司令官にはココでボクを見送って欲しいんだ」

皐月「お別れって見送られるより見送る側の方が寂しくなるから。司令官が鎮守府まで来たらボクが泣いちゃうでしょ!」

提督「そういうものなのか?」

皐月「うん。だからまたね、司令官」

提督「ああ、気をつけてな」


提督「さて、俺も帰るか…………ん?あれは」

電「……司令官さん?」


出会いはふとした瞬間 帰り道の交差点で

以下繰り返し



店員「いらっしゃいませ~!ただいま新年あけましておめでとうイベント開催中でーす」

提督「イベントか……うちの店も何かやった方がいいのかな」

朝潮「霞、大潮、急いでください」

提督(ん?あれは他所の鎮守府の朝潮か。なんかうちの朝潮と比べてキビキビしてるな」

霞「朝潮!ちょっと待って!大潮がまたどっか行っちゃったのよ!」

朝潮「またですか!?」

霞「仕方ないでしょ。すぐ走り出すんだから」

大潮「おお~!朝潮、霞、これはアゲアゲですよ~!!」

霞「バカなことやってないで行くわよ!朝潮の機嫌が悪くなるでしょ」

朝潮「最速で最短で一直線に買い物任務を終わらせ大成功させて司令官に褒められるつもりだったのに……!」


提督「うーん」

帰宅

提督「ただいまー」

秋雲「んあ~?おかえり~」

提督「秋雲、玄関で寝てちゃダメじゃないか」

秋雲「いやね~なかなかいいアイディアが浮かばなくってさぁ~」

霞「あっ、秋雲。お姉ちゃん見なかった?」

秋雲「朝潮ちんなら食堂に行ったよー」

霞「もう!お姉ちゃんったらまた!お姉ちゃーん!!」ダッ


提督「今日街で他の鎮守府の朝潮達を見かけたんだけどさ、みんな名前呼びだったんだよ」

秋雲「あー、言いたい事分かるわかる。いーよねー、お姉ちゃん呼び」

提督「そうなんだよ。絶対うちの子の方が可愛いよな」

艦これイベント終わりお疲れ様でした

提督「突然ですがケーキ屋でイベントを開催しようと思います」

秋雲「艦これのイベントが終わったから?」

大和「具体的にどのようなイベントをお考えなのですか?」

提督「それを今から決めようかと思ってな。みんな何かアイディアは無いか?」

曙「大掃除イベントなんてどう?みんなで大掃除するの」

提督「お客さんが全然楽しく無いだろそれは」

秋雲「いやいや、床拭きしてる艦娘たちの太ももや下着がチラチラして~……結構好評かもよー?」

提督「なるほど。そのイベントはこの執務室で今度開催しよう」

暁「みんなで一緒にお歌を歌うのはどうかしら!」

提督「カラオケ大会か……なかなか良いかもな」

龍驤「確かに艦娘の中で誰が歌上手いんか気になるなぁ」

秋雲「そりゃー加賀さんじゃない?加賀岬とかちょっと恥ずかしい歌歌ってたし」

曙「あとは川内型もアイドル活動してそうよね。末っ子が」

大和「子供たちが唄えば学芸会みたいで御年配のお客様にも楽しんでいただけそうですね♪」

提督「艦娘はみんなのアイドルや孫みたいなもんだからな」

提督「よし、イベントはカラオケでいくか!」

朝潮「はい!ケーキ食べ放題イベントなんてどうでしょうか!?」

提督「このタイミングで新しい案を!?」

霞「それはお姉ちゃんが食べたいだけでしょ?食べ放題にしても私達には関係ないのよ?」

朝潮「大丈夫です。お客さんが分けてくれますから」ムフン

提督「いや、食べ放題は原則どこも食べ放題コースに入ってない他人へ分けるのは禁止だからね」

朝潮「そうでしたか……では今の案は無かったことに……」

曙「じゃあ無料で配るのはどう?」

霞「あんた店潰す気?」

曙「そうじゃなくて、カラオケ大会やったって歌う艦娘がいなけりゃ始まらないでしょ?」

秋雲「そっか。だからカラオケに参加した艦娘にはケーキを1個無料~みたいな感じ?」

曙「そうそう。艦娘だってお客さんなんだから何か得がないとかわいそうじゃない」

提督「確かに一般客は艦娘の歌を聴けて楽しめるけど、艦娘はただ歌を歌うだけだもんな……」

提督「よし!じゃあカラオケに参加した艦娘にはケーキを1個サービス!これでチラシを配ろう!」

『艦娘カラオケ大会開催!艦娘が踊って?歌う!参加してくれた艦娘にはお好きなケーキ1個を進呈!』

提督「これでよし……と」

曙「ちょっとまって」

提督「ん?」

キュッキュッ……

『一般客の方はお食事代と別に参加費1000円いただきます』

曙「これでよし……と」

提督「イベントなのに客から追加で金取るの!?」

曙「当たり前でしょ。イベントはお金を払って参加するもんなの」

秋雲「無料で参加できるイベントはコミケだけ~」

曙「まぁ生活に余裕があるなら無理にとは言わないけど?どーせ生活費もカツカツなんでしょ?」

朝潮「働けど働けど生活楽にならずとは厳しい世の中ですね」←だいたいこの子の食費

提督「でも参加費なんて取って客が来るかな……」

曙「はあ!?舐めんじゃないわよ!だったらこうしてやる!」

『参加費3000円!』

イベント当日

提督「すごい行列が」

曙「にのしのごの……うん、半分くらいは一般客ね。どう?3000円でも集まったでしょ?これが艦娘の魅力よ!」

提督「そうだな。曙はめちゃくちゃ可愛いもんな。そりゃ3000円払ってでも歌って踊る姿が見たくなるよ」

曙「えっ……あたしも歌うの……?」

提督「そりゃそうだ。お客さんの中には曙の歌う姿が見たくて3000円払う人もいるんだから」

提督「期待に応えるのは店員として当然だ」

曙「あ……あー……」

客「今日は普段掃除しかしてない曙ちゃんが歌って踊るらしいな」

客2「ディナーショーみたいに歌いながら席を回ってくれるんじゃないか?参加費3000円なんだし」

客3「アイドルらしく握手やチェキもあるみたいだぞ!」


提督「お客さんの期待には答えないとな」

婆「暁ちゃんは今日どんなお歌を歌うんだい?」

暁「それは見てからのお楽しみよ!いっぱい練習したんだから!」

婆「そりゃあ楽しみだねぇ」

暁「ダンスもするから楽しみにしててね!」

婆「はぁー、長生きはするもんだねぇ」

暁「じゃあまた後でね。……おーきなくりのーきのしたでー♪あれ?おーきなくりのー……で頭にこうだっけ」

婆「おやおや、ひどいネタバレだねぇ」

提督「艦娘のお客も多いしこれならイベントは成功しそうだな」

照月「あ、あの」

提督「うわエロい(はいなんでしょう)」

照月「え、ええ?」

提督「あ、間違えた。はいなんでしょう(うわエロい)」

照月「私達このチラシを見て来たんですけど……私達は無料で入れるんでしょうか……?」

提督「もちろん。艦娘はいつも通り無料で入れますよ」

照月「良かったぁ……あっ、それで!この歌についてなんですけど……」

照月「妹たちはこう言うのが苦手で……なので4人で一緒に歌ってもかまいませんか?」

提督「問題ないですよ」

秋月「あとこの無料ケーキについてなのですけど、4人で歌っても1人1個いただけるのでしょうか?」

提督「ええ。お1人1個づつどうぞ」

照月「良かったね、みんな!今日はケーキが食べれるよ!」

初月「でも何も頼まずに無料のケーキだけ食べていいのかな?」

涼月「この前の唐翌揚げ無料券は……ラーメンを頼まないとダメで使えませんでしたからね……」

照月「そ、そのあたりはどうなんですか!?」

秋月「お水だけ頼んで無料のケーキだけをいただくことは可能でしょうか!?」

提督「歌さえ歌ってもらえれば大丈夫ですよ」

初月「声が小さくても?」

涼月「踊りなんて出来ませんけど……」

提督「OK OK!全部まるっとOKだから安心して!」

照月「やったー♪さぁ並ぼー並ぼー♪ケーキなんて初めてだよー♪」

初月「何を言ってるんだい?クリスマスに食べたばかりじゃないか」

照月「あれは食パンにロウソク刺しただけでしょ?」

涼月「パンケーキでしたっけ……」

照月「本物のケーキは甘いらしいしぃ♪口の中でふわふわしてとろけるんだって♪」

初月「砂糖パンみたいなものなのかな……砂糖は貴重だから楽しみだね」

野生の足柄「ケーキ屋のイベント?」

野生の足柄「歌を歌えばケーキが無料……」

野生の足柄「客層的に目ぼしい雄は見当たらないけど……あっ、でもチラホラいるわね。美味しそうな子達が」

野生の足柄「もしかしたら歌がきっかけで始まる恋もあるかもしれないし……」

野生の足柄「私も参加してみようかしら」

秋月型は鎮守府解体により4人暮らし

野生の足柄さんは一人暮らし

カラオケ大会

暁「おーきなくりのーきのしたでー♪」

足柄(イベントっていうかお遊戯会って感じね)

提督「間に合った間に合った!すみません、テーブルご一緒して良いですか?」

足柄「……ん?ええ、別にかまわないわよ」

提督「暁上手だぞー!」

足柄(身長175cm。体重は60キロくらいかしら。ちょっと細身の体型だけど肉付きはなかなか……職業次第だけど70点ってところかしら)

提督「いいよ暁!デカイよー!仕上がってる仕上がってる!きれてるよー!」

足柄(まぁロリコンみたいだし脈なしね)

龍驤「はい!トップバッターは暁でしたー!さぁさぁ場も暖まったところで一般のお客さんもどんどん参加してやー♪」

龍驤「だれも出て来んかったら曙と霞がラムのラブソング歌うで~」

客「うおおおお!!」

提督「うおおおお!!」

曙「はあ!?なんでクソ提督に好き好き言わなきゃなんないのよ!!」

霞「なんでクズ司令官にウィンクしてバキュンしなきゃいけないのよ!!」

龍驤「いや、そこまで言っとらんけど……バキュンとか久々に聞いたな」

照月「はい!私達歌います!」

龍驤「おお!秋月型姉妹が歌ってくれるみたいやで!みんな拍手拍手~!」

客「うおおおお!」

提督「うおおおお!健全なエロさ!!」

龍驤「それじゃあ曲選んでセットしてや~♪ここに曲名入れてこのボタン押せば流れるから」

照月「ボタンを押して……よし!」

照月「みんな、がんばろうね!」

客「4人か~。4人組のグループといえばなんだろう」

客2「なんとか48みたいな今時のかもしれないな」

客3「アニメソング!アニメソング!」

提督「あのえっちな腰付きを生かしたダンスこい!」


照月「きーみーがーあーよーおーはー…………」

客「えっ……」

秋月「ちーよーにーいい、やーちーよーにー」

提督「国家……?」

龍驤「は、はい!秋月型の4人でした~!いやーまさかカラオケで国歌とは驚きやなぁ」

龍驤「ほんなら参加してくれた4人はこっちにきてや~。さぁさぁまだまだ参加待っとるで~」


照月「あ、あのっ、妹達がちょっと声出てなかったみたいなんですけど、全員分無料券いただけますか?」

霞「え?別にいいんじゃない?」

初月「僕に至っては完全に口パクだったんだけど」

照月「ええ!?ちゃんと練習したのになにやってたの!?それはさすがにダメだよ!歌ってもないのにケーキは貰えないでしょ」

霞「別にかまわないけど……仕方ないわねぇ。あそこの1番後ろの方で今卯月型の歌に熱狂してるバカがいるでしょ?アレが責任者だからあの人に聞いてみなさい」

提督「うおおおお!うーちゃん!!」

照月「えっ?あの1人で叫んでる人?」

霞「そう。あの1人で叫んでる変態」

提督「うおおおお!弥生!頭にウサギ乗せてー!!」

照月「あ、あのー……」

提督「うおお……お?これはこれはさっきの!もうケーキの引換券は貰ったかい?」

照月「それなんですけど、実はこの子がちゃんと歌ってなかったみたいで……口パクだったんです」

提督「いやいやみんな可愛いから全然問題ないよ」

照月「でもちゃんと任務をこなしていないのに報酬だけ受け取るなんて……」

提督「そうか。じゃあ初月には俺の質問に答えてもらおうか。それで任務クリアとします」

初月「僕に質問?」

提督「初月のインナーについて常々考えていたんだが……それはラバースーツみたいな感じなのか?だとしたらトイレとかはいったいどうしてるんだ?」

照月「セ、セクハラはダメですよ~!」

初月「うん。じゃあ耳元に失礼するよ。インナーは……ごにょごにょ…………だからトイレに行く時は…………」

提督「はふ……」

提督(耳に吐息がかかって全く話が頭に入らなかったけど)

提督「よし、じゃあこれが4人分の無料券ね」

秋月「無事にみんなチケットがもらえて良かったですね」

照月「どのケーキにしよっか!白いのとか黒いのとか丸いのとか三角のとかいっぱいあるよー」

初月「よし、1番大きいのを4つたのもう」

涼月「タッパも用意していますから……お冬さんにも食べさせてあげたかったですね……」

照月「もう!おっきさで決めるのもお持ち帰りするのも禁止!」

秋月「ではそれぞれ違うケーキを頼んでみんなで少しづつ食べましょう」

照月「さすが秋月姉!みんなで分けっこしようよ!えっと、店員さんは……忙しそう」

龍驤「ちょっ!もう8曲目やろ!ええ加減にせんかい!」

那珂「いやぁー!あと20曲はライブするの~!ケーキは自腹で食べるから歌わせて~!」

龍驤「霞、曙!あーもう、手空いてるんははよーこのアホからマイク取り上げんで!!」

ギャーギャー!!

照月「あ、あのー……ケーキを……」

初月「うむ……そこの変態さん。ちょっと良いかな」

照月「呼びつけちゃダメだよ初月!あの人は変態でも偉い変態さんなんだから!」

提督「ご注文がお決まりですか?」

初月「僕はこのケーキにするよ」

提督「いちごのショートケーキですね。他の方は?」

照月「えっと、まだ決まってないので……と、とりあえずそれだけで!」

提督「ではすぐにお持ちしますね」


初月「みんなはまだ決めてなかったのかい?」

照月「だっていっぺんに来たらすぐ無くなっちゃいそうだし!1個づつ頼んで少しづつ食べようよ」

秋月「何度も注文するのは迷惑な気もしますけど……せっかくですからね」

涼月「お冬さんもそれが良いと言っている気がします」

提督「おまちどうさまー」

秋月「これがケーキ……ごくり」

照月「なんか思ってたのより大きいね!」

初月「写真には苺がひとつだけだったけど4つも乗ってるよ」

涼月「間に挟まってる苺はお冬さんの分でしょうか」

提督「また注文が決まったら声かけてね。俺はあそこでカラオケ観戦してるから」

照月「はい!」


秋月「ではいただきましょうか」

照月「その辺にある木苺以外の苺なんて初めてだね!初月が注文したんだから最初に食べてみて!」

初月「じゃあ苺から……はむっ……」

初月「…………」パタパタ

涼月「ああ、お初さんの髪のお初さん部分がパタパタしています」

秋月「これはまさに夕立さんや時雨さんにも最高幸せな時に見られるパタパタ現象」

照月「初月がパタパタしたのって提督に頭よしよしされた時以来……ううん、その時より激しいかも!」

涼月「ああ……お初さんがパタパタで宙に浮いて……お初さん、お初さん」

5時間後

曙「イベントも終わってやっと静かになったわね」

霞「後残ってるのは秋月型の4人と昼間から酔い潰れてる野生の足柄さんだけね」

龍驤「なんや、真っ先に歌うたのにまだケーキ食べとるんか?」

秋雲「なんとなく気になって見てたんだけど、一口食べるたびに空飛んだり泣いたり笑ったりしてるんだよねぇ」

朝潮「私達が初めてファミレスでハンバーグを食べた日を思い出しますね。今までたくさん美味しいものを食べてきましたがあの味は一生忘れません。特別です」

暁「でも……なんだかあの4人、美味しそうに食べてるけど悲しそうにも見えるのよね。レディの勘だけど」

曙「なにその世界一あたら無さそうな勘」


照月「すみませーん」

霞「はーい」

照月「最後のケーキなんだけどね、お祝い用のケーキみたいなのありますか?」

霞「お祝い用?うーん……ねぇクズ司令官!お祝い用のケーキってどれなの?」

提督「お祝い用?バースデーケーキみたいなのかな?」

照月「はい!今日はみんなの新しい鎮守府への着任お祝いなんです!」

霞「着任祝いって事はみんな無所属だったわけ?」

照月「実は前いた鎮守府が無くなっちゃって……」

霞「そうなの。まぁあんた達防空駆逐艦なら私達と違って引く手数多だろうし、むしろすぐに他鎮守府へとられなかった事に驚きだわ」

初月「僕たちは4人一緒じゃないと着任するつもりが無かったから」

霞「むしろ4人まとめて来てくれるなら大歓迎じゃない。防空駆逐艦なんてレアな艦娘いくらいても困らないでしょ?」

照月「その、まぁ、いろいろあって…………」

照月「でも今回3人の新しい鎮守府が見つかったから今日はお祝いなんです!」

秋月「その事なんですが、やはり断って4人一緒に」

照月「ダメだよ秋月姉!こんな好条件滅多にないんだから!それにあの鎮守府なら近いしいつでも会えるよ」

霞「なんか話の流れ的に……あんた達は次の行き先が決まってて、あんたは決まってない感じ?」

照月「はい。照月はポンコツなので……」

霞「あー……だったら多分大丈夫だわ」

照月「はい?」

霞「この辺に訳有りやポンコツの艦娘を集めてる変態クズ司令官がやってる鎮守府があんのよ」

霞「あんた達が着任予定の鎮守府はどこなの?」

秋月「◯◯鎮守府です」

霞「ここから30分もかからないじゃない。良かったわね」

照月「はい?え?あの……え?」

霞「で?あんた、ポンコツってどうポンコツなのよ?」

照月「結構グイグイ傷口をえぐるタイプですか!?自分で言うのもなんですけどデリケートな問題ですよ!?」

霞「うるさいわね!こちとら即ゴミ扱いされて捨てられて奴隷市場で檻の中にいたのよ!それ以上に悲惨なわけでもあるの!?」

照月「ええー……あの、照月なんで怒られているんでしょうか…………照月はその、防空駆逐艦なのに防空能力が0で……」

霞「……はぁ?それだけ?」

照月「防空駆逐艦にとっては死活問題です!」

霞「いや、うちの鎮守府はまず防空しないし。接客か料理できれば問題ないわよ。ね?」

提督「ほんと口は悪いけど優しいし可愛いし霞は最高だな。よしよしよしよし」

霞「ちょっ……余計なことすんじゃないわよ!さわんな!クズ司令官!!」

秋月「なぜ目の中にハートが?」

提督「うちは近海のパトロールだけで主にケーキ屋がメインだから防空能力はいらないよ」

照月「照月を引き取ってくれるんですか?」

霞「だいたいあんた1人残って生活なんて出来ないでしょ。そのまま奴隷市場か、どこかに着任しても売り飛ばされるか……最終的に私達と同じ未来しか見えないのよ」

霞「だったら後々奴隷市場で何百万も出して買うより、今ここであんたを引き取っちゃえば無料でこっちも無駄金使わずに済むのよ」

照月「霞さん……」

提督「なんと事だ良いところを全部持っていかれてる感がすごい。本来それ系のセリフは提督が言って艦娘が惚れるパターンなのでは……」

霞(これ以上ライバル増やしてたまるもんですか)

霞「ってな訳でみんな文句ないわね!?」

照月「照月は許可さえいただければ喜んで」

提督「うちも照月みたいなエロ……腰つきがドスケベな店員欲しかったし大歓迎さ」

照月「言い直してそれですか!?うぅ……私、そんなえっちな身体じゃ無いと思うんだけど……」

霞「その発言がなんかもうあれよね」

提督「基本2番艦はドスケベだもんな」

提督「という訳で4人の着任祝いするか!大和、スペシャルコースでたのむ!」

大和「はい♪今日は提督がイベントを観に行って厨房に1人で大忙しでしたし……今夜は大和を労ってくださいね♪」

提督「やれやれ、1番艦もドスケベだな」

朝潮「司令官!という事は朝潮もドスケベなのでしょうか?」

龍驤「ウチも一応1番艦娘なんやけど……やっぱドスケベボディやったんかぁ。いやぁーまいったなぁ♪」

暁「暁も一人前のドスケベだったのね!」

提督「……さぁ、今日はみんなでパーティーだ!秋月型のみんなも遠慮せず飲み食いしてくれ!」


朝潮「うちの料理はどれも絶品なんですよ!」

照月「そうなんですかー(なんか尻尾ふってて可愛い……しっぽ?)」

照月「照月たちは食べられる草や木の根っこ……あと花や虫が主食でしたから」

朝潮「草や木の根っこも食べられるんですか!?ちょっとその辺りの話を詳しくお願いします!!」

食べられる野草や根っこの話で盛り上がる朝潮と照月

ある日の夜

曙「…………」

曙(最近クソ提督の部屋に来てもクソ提督が布団にいない)

提督「ハハハ」

曙(毎晩ヘッドホンしながらパソコンを見ててこっちに来ないし……)

曙(でも布団が寝やすいって理由で来てることにしてるから文句言えないし……)

曙(それにしたって部屋に艦娘が来てるのに気づきもせずパソコン見てるとかどういうことよ!)

曙(結局毎晩私1人で寝ることに……)ウトウト

曙(それでもここに来る理由は…………)

翌朝

曙「んっ……ふぁ~…………」

提督「すぴー……」ギュム

曙「また私を抱き枕にして寝てる……このクソ提督」

曙「…………」

曙(クソ提督が夜更かしするようになって一緒に寝れなくなったけど)

曙(その分朝起きるのがちょっと遅くなったから……)

曙「…………」スリスリ

曙「スンスン……」

曙「…………好きよ、クソ提督」

提督「すぴー……」

曙(こんな風に色々できる。これはこれで悪く無いのよね……)

提督「ん……あ、おはよう曙」

曙「何ひっついてんのよ!!キモいったら!このクソ提督!あっちいきなさいよ!!」

提督「ふぁー……」

大和「提督、朝食をどうぞ」

提督「ああ、ありがとう」

大和「ずいぶん眠そうですね……大丈夫ですか?」


照月「あ、朝から白米が出るんですか!?」

朝潮「さっきとってきた草をかけてみましょう」


提督「最近夜更かしばっかりしててな」

大和「何か面白いテレビ番組でもあるんですか?」

提督「テレビじゃなくてYouTubeなんだけど、毎晩追っかけてたら時間が足りなくて……ふぁ~」

大和「ゆーちゅーぶ?とは何かよく分かりませんが……そんなに面白いのですか?」

提督「お気に入りの子たちが放送してると目が離せなくてさ、俺も最近知ったんだけどYouTubeの中でアイドル活動してるVtuberって言うらしいんだよ」

一同「!!」ガタッ

大和「提督はアイドルが好きだったんですか……では大和もアイドルを目指さないといけませんね♪」

提督「いやいや、大和はそのままで十分可愛いよ」


朝潮「その草は焼くと風味が出ますね!」

照月「この根っこは噛めば噛むほど味が出るんだよ♪」

曙「ちょっとそこ黙ってて!」

提督がYouTubeでアイドルの動画ばかり見て夜更かししている

その情報は朝潮と照月を除く一同に衝撃を与えた……?


暁「ゆーちゅーぶって猫のおやつよね?」

龍驤「ちゅーぶちゅーぶ、ちゃおちゅーぶかいな?」

秋雲「同人のネタにした事はあるけどちゃんと見た事はないなぁ」

霞「ま、まぁ、アイドルなんて手が届かない存在なんでしょ」

曙「ってか艦娘が好きとか言っといて訳わかんないアイドルに夢中とかイラつくんだけど」

照月「全部食べるのは勿体無いので半分は保存して良いんでしょうか?」

朝潮「お昼と夜にもご飯があるので全部食べて大丈夫ですよ」

その日の夜

曙「…………」

霞「…………」

曙「なんであんたと2人でクソ提督の布団に入ってるのよ」

霞「うるさいわね。あのクズ司令官を見張るために仕方ないでしょ」

提督「ふひひ……」

曙「あんなニヤニヤしちゃって……!」

霞「確かにムカつくわね」

提督「うひょー!スパチャスパチャ(お布施チャット)!スパチャしなきゃ!」

提督「はあぁ……かわえぇ……!」

曙「あんのクソ提督……!!もう我慢できないわ!!」

霞「ぶん殴ってやる!!」

曙「ちょっとクソ提督!!う、うるさくて寝れないんだけど!!」

霞「ニヤけた顔が不愉快なのよ!!」

曙「こんなヘッドホンつけて……人の話をきけ!」スポッ

提督「あっ」


Vtuber曙「ちょっと霞!ちゃんとフォローしなさいよ!」

Vtuber霞「うっさいわね!あんたこそ下手過ぎよ!」

Vtuber曙「ああもう今日の放送は終わり!えっと……名もなきクソ提督さん、スパチャありがと」

Vtuber霞「ってかあんたいつも見てるわね。まぁこれからもよろしく」


提督「ひゅー!まだ新人Vtuberとは言え認知されてる嬉しい!」

曙「えっ……」

提督「あっそうだ、遠征回しとかないと」

霞「は……?」

曙「ちょっと意味わかんないんだけど……私は今何を見せられてるの?」

提督「いやー、最近どこかの鎮守府が始めた艦娘Vtuberが流行り始めててな。本物の艦娘が2Dの艦娘になり切って放送してるんだよ」

霞「じゃああんたは本物の艦娘に囲まれながら、ゲームの艦これで艦娘を動かしつつ、パソコンでもVtuberとしての艦娘を見てたわけ……?こわっ……」

提督「リアルタイムで艦娘のやりとりが見れるのが良いんだよなぁ。チャットでの会話もできるし……なにより実際の顔出しと違うから艦娘達も恥ずかしがらず本音を言ってくれたりするんだ」

提督「さっきの曙のありがとって聞いただろ?あの一言に1000円の価値があるんだよ!」

曙「ちょっとわたし頭痛くなってきた」

提督「この後睦月型Vtuberたちのリズム天国配信があるんだ!みんなで見ようか!」

曙「もう寝るわ……」

霞「私も……」

提督「おいおい暁型のホラー配信とか!こっちも目が離せないよなぁ!」

曙「どんだけ艦娘大好きなのよ……」

こんな感じの日々を過ごしていました
艦娘Vtuber早く実装してください

朝潮「食べても大丈夫なカエルと食べてはいけないカエルの見分けは難しいですね……」

照月「あー、わかるー。なんかちょっと毒っぽいのいるもんねー」

照月「でも慣れれば大丈夫だよ!」

朝潮「照月さんはお詳しいのですか?」

照月「ああいうのは目と頭で覚えるんじゃなくて身体で覚えるんだよ!」

朝潮「身体で……ですか?」

照月「うん♪食べてるうちに身体が慣れてくるから!」

朝潮「なるほど……毒を避けるのでは無く毒に慣れる身体作りが大切という事ですか。感服しました!」

照月「ちょうど今からカエルとザリガニ見に行くけど朝潮ちゃんも来る?」

朝潮「はい!司令官、本日は休暇日なので外出してもよろしいでしょうか!?」

提督「ちゃんと火は通して食べるんだぞ」

霞「ねぇ、お姉ちゃん見なかった?」

提督「朝潮ならさっき照月と出かけたぞ?」

霞「また?最近しょっちゅうじゃない……」

提督「あの2人仲良いからな。朝潮も今まで以上に元気になって良かったよ」

霞「…………そうね」トボトボ

提督「?」

龍驤「あー、ありゃーまずいなぁ」

提督「まずい?」

龍驤「ほら。霞って朝潮にべったりやったやん?それが急におらんなって落ち込んどるんよ」

提督「確かに……」

龍驤「最近はなんや部屋で独り言ゆうとる時もあるみたいやし……変な気でも起こさんかったらええけど」

提督「そこまで鬱気味に?なんとかしてやれないものか……」

龍驤「せやったら気分転換に2人で出かけてきたらどーや?」

龍驤「なぁ、ちょっとええか?」

提督「どうした?」

龍驤「今から霞の部屋にいくんやろ?」

提督「心配だからな」

龍驤「それはええんやけど、なんでウチまで付き添いなん?」

提督「なんかおかしな事になってたら怖いだろ!病んで部屋中に変な貼り紙貼られてたりしたら!」

龍驤「知らんわ!ウチはそんな暇ちゃうねん!1人で行きいや!」

提督「いいや、この手は絶対に話さないからな!」

龍驤「お……あ、うん……」

龍驤「…………」

提督「どうした?いきなり無口になるな。元気に行こうよ……」

龍驤「せ、せやな!おーてーてー、つーないでーってか?あはは」


提督「さあ、とうとう部屋についた訳だが」

『お姉ちゃん!それは食べちゃダメだって言ってるじゃない!』

龍驤「ん?なんや朝潮もおるし元気そうやん」

提督「おかしいな。朝潮はさっき照月と出かけたはずだけど」

龍驤「……」

提督「……」

龍驤「こ、これあれちゃうか?なんか人形とかに話しかけとるパターンの……」

提督「いやいや……そこまで重症化してるはず……」

ガチャッ

霞「ほらちゃんと手も洗って。ほんと私がいなきゃダメなんだから」

パタン

提督「人形どころか宙に向かって喋ってたんだけど」

龍驤「ほ、ほなウチはこの辺で!」ダッ

提督「…………」

ガチャッ

霞「……お姉ちゃん?」グルンッ

提督「ひぇっ(目が死んでる)」

霞「……なんだ、クズ司令官じゃない。何か用?」

提督「いや、あの……今日は天気も良いしどっか出かけないか?」

霞「でもお姉ちゃん達は出かけたばかりなんでしょ」

提督「だから2人だけで出かけないか?」

霞「クズ司令官と2人でお出かけ……?」

スウゥゥ……

提督(おお、目にハイライトが)

霞「ま、まぁ?私も今日はお姉ちゃんの面倒みなくて良いし?付き合ってあげても良いけど?」

提督「じゃあデートだな!」

霞『30分後に門の前で待ち合わせだから!』


提督「マンガでよくみるけど何故女の子は待ち合わせをしたがるんだろうか」

龍驤「まぁ乙女心っちゅうやつやな」

提督「この裏切り者め」

龍驤「途中までは一緒について行ったやろ?むしろウチもお礼してもらいたいくらいやで」

提督「じゃあ次の休みは好きなとこに連れて行ってやろうか?」

龍驤「ええの!?ほなどこ連れてってもらおうかなぁ♪」

秋雲「ラブホ」ボソボソ

龍驤「うわあ!?いつの間におったんや!って言うか、そんなとこ行くか!」

秋雲「いやいや、好きなとこ連れてってくれるんだよ~?そりゃもうラブホで天国イキのコースでしょ♪」

龍驤「せやかて……」

秋雲「その時はぜひ秋雲さんも連れて行ってよねー♪資料にしたいし、いやいや3Pって手もあるか……あーでも3Pだと誰か撮影係が必要だし、照月ちゃんに頼んで……うーん、あの子ドスケベそうだし4Pになったたゃわないかなぁ……」

龍驤「はぁ……ほら、キミははよ行きや。霞はもうさっき嬉しそうに走ってったで」

提督「おまたせ」

霞「おっそい!」

提督「今日はどこに行こうか?」

霞「はあ?何も計画してないの?ほんっと使えないわね!」

提督「霞はどこへ行きたい?」

霞「ど、どこでイキたい!?……ばか!エロ!クズ!!」

提督「ええ?」

霞「…………私は、普通でいい」

提督「普通?うーん……じゃあとりあえず歩きながら探すか」

霞「性感帯を!?」

霞の性感帯は舌

提督「とりあえずありきたりなデートコースと言えば、映画館→食事→ショッピング→この後どうする?うち来る?コースか」

霞「映画館なら近くにあるし丁度いいじゃない。あんた見たかったんでしょ?今やってる……」

『劇場版 艦これ』

提督「そうそう!テレビアニメの評判はイマイチだったけど多分劇場版は凄い出来だぞ!霞も出てくるかもな!」

霞「はいはい、じゃあさっさと行くわよ」


映画館

提督「映画館とか久々に来たな」

霞「チケット売り場はあそこみたいよ」

提督「……そういえば霞はどの料金なんだ?子供料金?学生?大人?」

霞「別になんでもいいわよそんな…………」

『カップル割あります!』

霞「…………まぁ安いに越したこと無いし?一応デートなんだからフリくらいしてあげても良いわよ」

提督「フリ?」

霞「だからあの割引よ!」

提督「ああ。そうだな。すみません、親子割で大人1枚と子供1枚お願いします」

霞「なっ……!」

係「それでは何か証明出来るもののご提示をお願いします」

提督「えっ!?無いですけど……」

係「その場合は割引対象外になります」

提督「あー」

霞「あ、あの!親子割じゃなくてカップル割の間違いでした!」

提督「霞!?」

霞「話をあわせなさい!カップルなら証明できる書類とか無いんだし通るわよ!」ヒソヒソ

提督「なるほと」

係「それではカップルの証明をお願いします」

提督「えっ?もしかしてそれって……キス」

係「あちらにマジックミラー号がありますので。おセックス中の写真を」

提督「もう普通に大人1枚子供1枚で」

提督「せっかくだしポップコーンとジュース買って入ろうか」

霞「ポップコーン??なんだか知らないけど無駄遣い禁止よ」

提督「まぁまぁ、ポップコーンって映画館の醍醐味みたいなもんだし」

霞「じゃあ1つだけ買ってきなさいよ。ったく……」

提督「分かったよ。味は適当に選んでいいんだな?」

霞「何でもいいってば」


映画館内

提督「この上映前に食うポップコーンがうまいんだわ」

霞「はいはい…………まぁ少しはいい匂いするみたいだけど」

提督「霞も食べてみたらどうだ?食べたこと無いだろ?」

霞「仕方ないわねぇ……もぐもぐ……」

霞「……まぁ、悪く無いわね」

提督「そろそろ始まるかなー」ゴクゴク

霞「…………」モグモグ

提督(めっちゃ食べてる。気に入ったのかな)

霞「まぁ美味しいけど……ノドが渇くわね」

提督「コーラだけど飲むか?」

霞「何でもいいわよ」

提督「おっ、始まった」

霞「ん……?」

霞(これってさっきクズ司令官が咥えてたストローよね……)

霞(さっきまでクズ司令官の口に入ってたストローを……いまから私の中に挿れるの……?)

霞(べ、べつに変な意識とかはしてないけど……)

霞「…………はむっ」

霞「……」ペロペロ

霞「…………んっ」

提督「ん?なんか言ったか?」

霞「う、うるさい!上映中は静かにしなさいよ」

提督「ああ」

霞「…………」チュクチュク

霞(うう……クズ司令官の口に入ってたストローに、私の口の中犯されてる気分……)ビクビク

提督「霞?さっきからモジモジしてるけどトイレか?」

霞「だ、だから上映中に喋るなって言って──」

提督「いやでも映画は終わったから」

霞「えっ?」

提督「いやー、なかなか、うん、あれだったな」

霞「そうね。大和さんと武蔵さんの戦闘シーンと吹雪の牡蠣取りはよかったわね」

提督「そんなシーンあったっけ?」

霞(ストロー咥えてる間に映画終わってた……)

提督「じゃあ食事にでも行くか」

霞「その前にトイレ行ってくる」

提督「ああ、途中からずっと我慢してたっ痛ぁっ!!」

霞「フンッ!」

トイレ

霞「クズ司令官のくせに……」

10分後

霞「ふぅ……。さぁ早く行かなきゃ」

ガチャッ

霞「クズ司令官は確かあの辺に……あ、いたいた」


提督「へー」

女性「それでねー♪」


霞「ああっ!?あのクズ司令官とうとう艦娘だけならず人間の女にまで……!!」ズカズカ

霞「ちょっと!!何してんのよ!!」

提督「びっくりした!いたた!なぜ蹴る!?」

女性「この子がさっき言ってた霞ちゃんね。はじめまして♪」

霞「…………誰?」

提督「こいつは子供の頃隣に住んでた幼馴染みで今はどっかで提督してる同級生だよ」

霞「幼馴染み、同級生、女提督、ついでに美人……」

女性「あら、美人だなんてありがと♪」

霞(数え役満じゃないの……今すぐに排除しなきゃ……)

最近不調で体重4キロくらい減って草

草……

霞「このクズ司令官!調子乗って声かけてんじゃないわよ!」

提督「いや、俺は」

女提督「…………ごめんなさい。私から声かけちゃったのよ」

提督「お前!いま蹴られてるのをちょっと眺めてから口開いただろ!」

女提督「ごめんごめん、なんだか面白くてつい」


霞「!!!!」

霞(なんなのこいつら……イチャイチャしちゃって……!)

女提督「せっかく久しぶりに会ったんだしこの後一緒にご飯でもどう?」

霞(何をぬけぬけと……!)

提督「悪いけど今日は霞とデート中なんだ」

霞「…………あっ、うん」

女提督「焼肉奢るわよ?最近運営が軌道に乗って余裕あるから」

提督「え?奢り?」

霞「ふんっ!」ガスッ

提督「あっ」

女提督「それじゃあ今日のところは帰ろうかな」

霞(しっしっ!)

女提督「ねぇ、今度そっちの鎮守府見に行ってもいい?結構近いし」

霞「あのねぇ、鎮守府は一般人が自由に出入りできるような場所じゃないの」

女提督「でも私だって提督だから♪」

霞「ぐぬぬ……」

女提督「それにちょっと自慢したい新人たちもいるし。今度一緒に見学しにいくね」

提督「別に来ても良いけど何もないぞ」

霞「そうよ!うちの鎮守府には何もないんだから!地位も名誉も!」

提督「つらい……」

女提督「それじゃあまたね♪」

霞「がるるるる……」

提督「どうした霞。犬の耳としっぽはやして」

霞「あんた……いちいちデレデレし過ぎなのよ!クズ!そんなにあの巨乳美人が良いわけ!?」

提督「えっ?いや、霞の方が断然好きだけど……巨乳美人より貧乳美少女が好きだし」

霞(許す……好きっ……)

提督「お昼はここにするか」

霞「えっ、ここって私でも知ってるような有名な焼肉店だけど……お金あるの?食い逃げとかしないでよ?」

提督「まぁ大和や朝潮がいると流石に来れないけど、今日は2人きりだしな」

霞「そう……ま、まぁフランス料理とかオシャレな感じじゃ無いけど許してあげるわ」


店内

店員「こちらの個室を、どうぞ」

提督「霞はイス側とソファー側どっちが良い?」

霞「なんでも良いからさっさと先に座りなさいよ」

提督「じゃあソファーの方に」

霞「ふんっ……」

提督「えっ?なんで霞もこっちに」

霞「はあ!?私もこっち側が良かっただけよ!文句ある!?」

提督「じゃあ俺がイスの方に座」

店員「ではこの椅子は使わないようなのであっちへドーン!!」ガシャン

提督「ええ……」

店員「それてはごゆっくりお楽しみください」

提督「なんか2人でご飯食べに来てカウンターでも無いのに並んで食うとか変な感じだな」

霞「別に。いつも夕飯はテーブル囲んで食べてるんだから隣にいても珍しくないでしょ」

提督「それにしても霞」

霞「なによ」

提督「こうマジマジと霞の横顔を見る機会なんて無かったから気付かなかったけど……横顔めちゃくちゃ可愛いな」

霞「は、はあ!?なにそれ?正面から見たらブサイクって言いたいわけ!?」

提督「…………」ジッ

霞「な……なんとか言いなさいよ……」

提督「やっぱり正面もめちゃくちゃ可愛い」

霞「……っ!!」

提督「このネギが乗った牛タンってさ、片面だけ焼けば良いんだろうけどついひっくり返して台無しにしちゃうよな」

霞「この焼肉のタレって無料なの?」

提督「ああ」

霞「ご飯だけ頼んでタレご飯にすれば安く済むんじゃない?」

提督「そんな悲しい発想やめて!お肉頼んで良いから!」

霞「じゃあ……」


霞「なんだか鎮守府で食べるお肉と全然色が違うわね」

提督「うちは質より量だから」

霞「これもう食べても良いの?」

提督「ちょっと待てよ。……よし、お食べ」

霞「……はむっ」

提督「美味いだろ?」

霞「」

提督「……こんな幸せそうな顔初めて見た」


提督は知らないが夜に隣で寝ている時も同じ顔をしている。

霞「ごちそうさま」

提督「はい、こっち向いて」ゴシゴシ

霞「ちょっと……口ぐらい自分でふけるわよ!」

提督「さてと」クシャッ

霞「なんでその紙をクシャッと大事そうにポケットにしまったのかしら?」

提督「まだ使い道があったのでつい……」

霞「フンッ!」ゴシャ

提督「うっ……」

霞「さぁ行くわよ」

提督「は、はい……じゃあお会計するか……」スタスタ

霞「あっちのはクズ司令官が口を拭いてた…………」


霞「…………」クシャッ

提督「後は買い物して帰るだけか」

霞「そうね。スーパーで夕飯の買い物して帰りましょ」

提督「昼に散財したから夜は節約しないとな」

霞「なんだか私だけ贅沢して悪いわね……」

提督「まぁたまには良いじゃないか。いつも頑張って働いてくれてるんだし」

霞「でも……私と2人きりでデートしてたなんて知ったら曙が暴れ回ると思うわよ」

提督「そこは内密に」

霞「無理でしょ。クズ司令官のスマホ見てみなさいよ」

提督「そういえば映画館で電源切ったんだったっけ」ピッ


LINE通知 128件

提督「あっ……」


『どこ?』

『はやく』

『どこ』

『聞いたから』

『はやく』


提督「1分に何度も……怖いんだけど」

ボロリン

『みつけた』

『うしろ』

提督「みつかっちゃ……った」

翌日同じコースを曙とまわった

提督「やっと体調が戻ってきたぞ!」

朝潮「司令官、大丈夫ですか?」

提督「減った体重はまだ半分も戻ってないけど回復してきたから大丈夫だよ」

龍驤「はいはい、分かったからさっさと薬飲んどきや」

霞「なによ、まだ薬なんかに頼ってるわけ?ほんと脆弱で病弱でクズね」

提督「でも薬の数も1日18錠から11錠まで減ったし半分以上は胃薬だから……」

提督「なにより飯が食えるようになったぞ!」

曙「まったく……ほんといい迷惑だったわ。このクソ提督」

照月「曙ちゃんは提督が寝込んでる間元気なくて一緒に痩せちゃいましたもんね♪」

曙「なっ……!」

暁「ねえ!それよりおひなさまの日は?」

提督「ああ……そういえば雛祭りの季節か……」

大和「はい♪大本営から新しい任務が届いていますよ♪」

提督「なにこれ!?ミニイベント?限定海域??しかも難易度高いし資源食い潰す気満々のクソみたいな指令書なんだけど!?」

秋雲「貧乏病み上がり鎮守府のうちには辛いねぇ~」

提督「ぐぬぬ……こうなったら全戦力を注いで」

大和「それからこちらが2週間ちょっとの休養中にたまった仕事になります♪」

ドンッ!!

提督「えっ……なにそのワンピースみたいな効果音……」

龍驤「いや~、店の方はなんとかウチらで切り盛り出来てたんやけど書類整理までは手が回らんくてなぁ」

大和「大事な書類ですし私達が勝手に処理するわけにもいかず……」

提督「……納期は?こちらが10日、こちらは13日まで。こっちは特に納期の話はありませんができるだけ早くお願いします」

提督「あっ……」

大和「それから近々お客様がお見えになるとか……確か女提督さんと言う方から連絡がありまして」

霞(あの女狐……!)

提督「仕事して、ひな祭りして、客が来て……」

提督「病み上がり割引とかは……」

大和「ありませんね♪」

提督「そう言えばタ級の姿が見えないけど暁の中か?」

暁「ううん。タッきゅんはね、司令官が寝込んじゃってから鎮守府の生計を手助けしたいってアルバイトに行っちゃったの」

提督「どんだけ良い子なんだ……でも深海棲艦が街に1人って大問題な気がするな……」

暁「大丈夫よ!ちょうどいい短期アルバイトが深海で募集してたんだって!」

提督「深海でアルバイト?」

暁「限定海域の最深部で待ってるって言ってたわ!」

大和「今回の海域最深部で戦艦タ級フラグシップの存在が確認されているようですね。それでしょうか?」

提督「そんなバイトすぐにやめて!!」

仕事山積みつらい
イベントつらい

でもなにが1番辛いって
久々に付けたトリップを何となく検索したら2008年頃からずっと同じような事やってて辛い

タ級……ダイソンからタ級にグレードダウンしてたのか

>>820
それ以上はいけない

提督「まずいなー」

龍驤「何がまずいんや?」

提督「…………」

霞「お姉ちゃん、ちゃんと服着なきゃダメでしょ?」

人形「…………」

霞「ほら、後ろ向いて。もう、髪もバサバサじゃない」

人形「…………」


龍驤「あー……」

龍驤「朝潮はどこ行っとるんや?」

提督「今日も朝から照月と野草取りに行ったよ」

大和「提督とデートした後は元気だったんですけどね」

提督「霞のお姉ちゃんロスが激しすぎて最近は仕事にも支障が出てるし困ったもんだ」

龍驤「思い切って大潮とか新しい姉妹艦を着任させたらどうや?」

提督「工廠借りて建造するのにも何百万とかかるし……そもそも建造して上手いこと姉妹艦が見つかる保証もないからな」

曙「だったらもうあそこで買うしかないじゃない」

提督「奴隷商は奴隷商で今どこにいるか分からないし」

秋雲「そういや最近この辺りでそれっぽい事してるって噂があったけど……調べてみる?」

提督「あまり気は進まないけど……」

霞「お姉ちゃん、どうしたの?言わなきゃ分からないでしょ?お姉ちゃん?お姉ちゃん!!お姉ちゃん!?」バキッ

提督「早急に調べてくれ」

暁「しれいかーん!お客さんが門のところに来てるんだけどー」

提督「客?」

大和「以前お約束した女提督さんじゃないですか?」

暁「なんかすっごい美人でボンキュッボンの大人のレディーだったわ!」

大和「どうしますか?迎え入れましょうか?排除しましょうか?」

曙「排除しましょ、排除」

大和「それでは失礼して♪」

提督「お願いだから室内で46cm砲はやめて。鎮守府が吹き飛んじゃうから」

提督「とりあえず迎えに行ってくるよ」

曙「はあ!?だったら私たちもついて行くから!」

霞「お姉ちゃん、頭はどこいったの?髪がまだボサボサだったのに」

曙「フンッ!!」バスンッ

霞「いっ……たいわねぇ!!いきなりお尻蹴るとか何すんのよこのバカ!!」

曙「門のところに女提督ってのが来てるから追い払いに行くわよ」

霞「女提督?ああ、あの女狐……」

提督「追い払うんじゃなくてお出迎えだからな。一応あれでも俺の幼馴染みなんだから」

曙「ならなおさら早く追い払っておかなきゃね」

女提督「やあやあ、遅かったじゃん」

曙「遅れてすみませんでした。それではそろそろお引き取りください」

女提督「あなたが提督の言ってた1番お気に入り曙ちゃんね。よろしく」

曙「は、はあ!?あんたそんな事言って……は、あ、あー、はーん、ふーん、へー、まぁ?ちょっとくらいなら話聞いてあげても良いけど?その辺詳しく」

女提督「あなたは前に会った提督とデートしてた霞ちゃんね!久しぶり」

霞「…………」

女提督「えーっと……目からハイライト消えてるけど大丈夫なの?」

提督「ちょっと今姉妹ロスってやつでな……いや、別に死んだわけじゃないんだけど」

提督「で?今日は何しに鎮守府へ?」

女提督「前にも言ったでしょ?自慢したい新人がいるって。ほら、みんなおいで」

秋月「初めまして。防空駆逐艦の秋月です」

涼月「同じく防空駆逐艦の涼月です」

初月「防空駆逐艦の初月だ」

提督「これはー」

女提督「凄いっしょ!防空駆逐艦の三姉妹が揃って手に入ったのよ!」


照月「ただいま戻りまし──」

秋月「照月……?」

照月「え?秋月姉!?」

朝潮「お姉ちゃん?これも食べられる野草ですか?」

最近寝る時間が3時間早くなった

照月「秋月ねぇー!」

秋月「久しぶりですね。元気にしていましたか?」

照月「う"ん!みんな、すっごく良くしてくれて……でもやっぱり寂しかったよぉ~!!」


提督「……で?なんで四姉妹で暮らしてたのに三姉妹だけ連れて行ったんだよ」

女提督「だって……防空駆逐艦が欲しかったから……」

提督「防空出来なくても防空駆逐艦なんだからみんな一緒に面倒みてやれよ!可哀想だろ!」

女提督「でも防空できない防空駆逐艦なんて潜水艦と戦えない海防艦みたいなもんでしょ!?使い道あるわけ!?」

提督「ぐうの音も出ない!!」

生存確認できてよかった...

ところで854の時の反応はどういう...?

提督「確かに照月は防空ができない……しかしそれ以外の特技がある」

女提督「特技?」

朝潮「照月さんは野草や木の実について非常に聡明です!あと身体がスケベです!」

大和「時々お料理の手伝いもしてもらってますけど、料理の腕舞うもかなりのものですよ?身体はドスケベですし」

提督「それだけじゃない。照月は確かにドスケベだが今は防空はできない。だがドスケベな照月がいる事で他の姉妹達のモチベーションも違ってくるだろうな」

秋月「はい!照月がいるのなら元気100倍です!」

女提督「うーん……つまりこの子は防空駆逐艦にとって天然の間宮さんって事かしら……?」

提督「それどころか照月がいないことによってコンディション値が上がらない可能性もある」

女提督「防空駆逐艦の能力を最大限に活かすためにはこの子が必要って訳ね……」

女提督「分かったわ。そこまで言うならその子もうちで引き取ってあげる」

秋月「これからは照月も一緒にくらせるのですか!?」

涼月「良かったですね。お初さん♪」

初月「ああ」ブンブン

涼月「まあ、お初さんのお初さんが千切れんばかりにブンブンと」

女提督「でも良かったの?防空できないとは言え艦娘を手放しちゃって」

提督「それが照月の為になるなら喜んで手放すよ」

女提督「う、うん……とりあえずその目と鼻と口から吹き出す汁という汁を吹きなさいよ」

提督「それに照月が幸せになる事によってうちにも救われる艦娘がいるから」

女提督「?」

照月「みんな、今までありがとうね!」

朝潮「短い間でしたが色々と勉強させていただき感謝です!」

照月「私も新しい妹が出来たみたいで嬉しかったよ!ありがとう朝潮ちゃん!」

照月「これからは朝潮ちゃんがみんなに野草の事を教えてあげてね」

朝潮「はい!霞、これから朝は野草狩りに行きますよ」

霞「わ、私が……?」

朝潮「しっかり覚えて少しでも鎮守府の役に立つよう頑張りましょう」

霞「し、仕方ないわねぇ……しょーがないからお姉ちゃんに付き合ってあげるわよ!ほんと私がいなきゃダメなんだから!」

朝潮「嫌なら他の子と行きますが」

霞「嫌だなんて言ってないでしょ!行く!行くってば!お願い行かせて!」


提督「良かった。霞が元気になって……あとなんかエッチだ……すごい良かった」

女提督「喜んでるところ悪いけど一つだけ条件があるわ」

提督「えっ……お金ならないけど」

女提督「そんなものいらないわよ」

提督「そんなもの!?」

女提督「だって鎮守府を運営してたら任務消化してるだけでどんどん収入は増えるじゃない?一応私元帥だし」

提督「そ、そうだよな……そうなのか……」

女提督「ただうちの鎮守府には今この子を受け入れる『空き』がないのよ」

提督「空き?」

女提督「鎮守府の空きよ。まぁ増築すればなんとかなるけど、明日明後日でどうにかなる話じゃないし」

提督「そんなにいっぱい艦娘がいるのか?」

女提督「この子をお迎えしたら251隻になるわね」

提督「ほ、ほーん……やるじゃん。まぁある意味俺も元帥みたいなもんだし、大和は250隻分の戦力だから実質250隻持ちみたいなもんだけど?」

女提督「うちにも大和と武蔵はいるわよ?」

提督「うちの大和はビーム出せるし!宇宙戦艦だし!」

女提督「あんた、アニメの見過ぎじゃない?」

大和「ふふっ」ニコニコ

女提督「まぁ、そういう訳だからあんたもうちから一隻選んで連れて帰りなさいよ」

提督「えっ!いいの?」

女提督「言っとくけど誰でもって訳じゃないわよ?照月ちゃんは確かにドスケベで料理やバフ要員として役立ちそうだけど戦闘面では使えない」

女提督「だからそっちが選んで良いのは三軍からね」

提督「三軍?なにその野球みたいな響き」

女提督「うちは艦娘を3つに分けてるの。一軍は大規模作戦や中規模作戦の攻略、あとは深部への攻略をする為の部隊。防空駆逐艦の子達はここに在籍してるわ」

女提督「二軍は先遣隊って感じでそういう危険な場所を先に偵察する部隊。この子達が攻略までのマッピングをする感じね。後は簡単な任務を任せているわ」

女提督「そして最後に三軍。この子達はまだ未熟で大規模作戦とかでは出番なし。鎮守府の掃除や演出とか近海で練度を積んでる最中ね」

提督(その考えだとうちはみんな三軍~四軍だな……)

女提督「それじゃあ行きましょうか」

提督「いまから?」

女提督「部屋がいっぱいだって言ったでしょ?照月ちゃんに野宿させるつもり?」

提督「ああ、じゃあすぐに行くよ」

女提督鎮守府

ドドン!!

提督「はえ~……」

女提督「なにボーッとしてんのよ?早く来なさい」

提督「ああ……いくぞ曙」

曙「ったく、なんで私があんたの子守しなきゃなんないのよ!」

提督「曙が一緒にいてくれるとなんか落ち着くからさ……」

曙「はあ!?なにそれ?キモいったら!!(嬉しい、好き)」

女提督「ココが三軍の艦娘が生活している建物だ」

提督「はえ~……三軍とか言うからなんか劣悪な環境を予想してたけど……」

曙「この建物が三軍ならウチは五軍ね」

女提督「みんな、話がある」

艦娘達「おかえりなさい提督!見て見て!今日はみんなで提督にお花の髪飾りを作ったの!」

女提督「そう、綺麗ね。ありがたくいただくわ」


提督「なんか……想像してたのと違うな」

曙「めちゃくちゃ慕われてるわね。うちと違って」

提督「えっ?」

曙「はぁ?」

提督「……でもこんな幸せそうに生活してる子を1人だけ引き抜くなんて気がひけるな」

曙「三軍から五軍に転落じゃ余計にね」

提督「うっ……」


提督「ん?あの子……なんで壁見たまま笑ってるんだ?」

え?ゴールデンウィーク最終日?ほーん……
昨日も一昨日も先一昨日もその前も仕事してましたけど!?

>>862
うちの最古参艦は雷ちゃんだから……

陽炎「あっ、時津風!ごめんなさい時津風、こっちよ」

時津風「しれー!おかえりなさーい」

女提督「ただいま」

時津風「くんくん……あれー?くんくんくん……」

提督「おわっ……とと、どうしたんだ?」

曙「ちょっと、初対面でいきなり何して……って、なによなによ!?」

時津風「くんくんくん……あけぼのちゃんとー……だれー?」

女提督「この人は私の知り合いの提督さん。実はみんなの中から誰かこの提督の鎮守府に転属してもらえないかと思って今日は来たの」

艦娘達「ええー!!?」

陽炎「で、でも私たちまだ三軍ですよ?」

提督「うちなら即一軍レベルだからその点は……」

陽炎「え?即一軍なの?」

艦娘達「えっ?私達が一軍?流石に無理じゃない?」ザワザワ…

陽炎「ちなみに今はどの辺りまで攻略してるの?」

提督「鎮守府近海から出たことありません」

艦娘達「私この前1-4まで行ったよ!」

艦娘達「私も!えっ、じゃあ本当に……」

提督(想像以上に食いついてきた……)


曙「はいはい!ぬか喜びさせたみたいで悪いけど、うちは主にケーキ屋をやってる商業鎮守府みたいなとこだから。戦闘とかほとんどないわよ」

漣「ぼのたん!ケーキ屋してるだけで生きていけるの!?」グイグイ

曙「ぼのたん言うな!あと顔近い!!」

提督「うちでは主に朝は近海のパトロール、昼からはケーキ屋で働いてもらいます」

潮「あ、あの……危険な海域には行かなくて良いんでしょうか……?」

提督「うちで必要なスキルは接客だから危険な事はないかな。メイド服は着てもらうけどね!!」

女提督「みんなこの鎮守府を離れるのは辛いと思うけど、誰か我慢し──」

ドドドドドド

陽炎「私が行ってあげてもいいわよ!」

漣「はいはいはい!ご主人様、接客なら漣にお任せください!」

艦娘達「私も私も!!」


女提督「…………つらい。漣にいたってはもうご主人様って呼んでるし」

曙「まぁモチベーションの問題でしょ。気にしすぎよ」

女提督「ありがとう曙ちゃん。よかったらうちくる?」

曙「嫌よ。それにしてもあのクソ提督。だれを選ぶ気なのかしら……」

女提督「即答つらい……」

女提督「はいはい!誰が行くかは後で知らせるから大人しく待ってなさい」

バタンッ

女提督「まったく……私って人徳とか無いのかしら」

曙「帰ってきた時は割と歓迎されてたじゃない」

女提督「三軍のみんなとまともに話したのも2ヶ月ぶりだったから」

曙「それは流石に放置しすぎね。自業自得だわ」

女提督「艦娘が増えると末端まで見てられなくて……反省」

提督「なぁ」

女提督「なによ?笑いたきゃ笑いなさいよ!!」

提督「なんか1人抱きかかえたまま連れてきちゃったんだけど」

曙「はあ!?」

提督「みんなが押し寄せた時ヨロヨロしてたからつい抱っこしちゃって」

曙「この誘拐犯!犯罪者!クソ提督!!(翻訳:ずるい!私も抱っこしてもらいたい!)

女提督「ああっ、時津風大丈夫だった?怪我はない?」

時津風「うん、大丈夫だよー」

曙「大丈夫なら早く降りなさいよ!」

時津風「ええー、でもこっちのしれー……クンクン、匂いがすきー♪」

曙「そんなの加齢臭よ!!早く離れないとうつるわよ!!」

提督「加齢臭!?」

曙「そ、それともオスの匂いが好きな発情期のメスなのかしら?」

時津風「うーん……しれーはくさくないよー?ケーキのあまーい香りー♪これあたしの好きなケーキの匂いだもん♪」スリスリ

曙「きぃー!匂い匂いって、あんた本当にワンちゃんなんじゃないの!?」

提督「ワンちゃんとか言っちゃうぼのたん可愛いよ」

曙「うっさい!このクソ提督!!」

女提督「ごめんなさいね。その子、生まれてこのかた目がまったく見えていないから変わりに鼻が良く効くみたいなの」

提督・曙(どうしよう。思いの外重い理由だった……)

とりあえず曙も抱っこして執務室へ向かった

はい

提督「この子は全く目が見えてないのか?」

女提督「そうみたいね」

提督「修復してやらないのか?」

女提督「それが出来ないみたいなのよ」

曙「確かに怪我したって感じじゃないわよね……(当たり前のようにクソ提督の膝に座ってるし……)」

女提督「なんか建造してたら何故かいきなり出来ちゃったんだけどねぇ、明石曰く特殊な生まれ方したのが原因みたいで先天性の可能性が高いみたい」

提督「先天性の故障は修理できないのか?」

曙「無理よ。工廠で治せるのは怪我とかだけ。病気とかそういうのは人間と同じで休むしかないし、生まれつき見えないなら手の施しようが無いわ」

提督「うーん……」

女提督「私だって最初見たときはレア艦だ!一軍だー!って小躍りしたもんよ」

女提督「でも実際は戦えないし1人じゃ生活もままならないから三軍にいたわけ」

提督「うーん……」

時津風「むにゃむにゃ……」スヤ-…

曙「すごく嫌な予感がする」

提督「よし、決めた!」

曙「ちょっと待った!あんた今この子を連れて帰ろうとしてるんでしょ!?」

提督「え、あ、はい」

曙「……こんな事言いたくないけど……連れて帰ってどうするのよ。海に出るどころか仕事も出来ないのよ?」

曙「確かに可哀想だけど、そんな理由で選んで良い話でもないでしょ」

提督「よし、わかった。じゃあ時津風をもらっていくよ!」

曙「このハゲー!!」

時津風「うーん……朝ぁ……?」

提督「ほら、曙が全人類の男性約8割をバカにするような事いうから時津風が起きちゃっただろ?」

曙「8割!?……じゃなくて、どうするつもりなのよ?」

提督「時津風はどうして目を瞑ってるんだ?見えなくても目を開いてる方が可愛いと思うけど」

時津風「ときどき開けてるよー?でもずっと壁見てたり誰かの事じーっと見てるみたいになってキミが悪いって思われるから普段は閉じてるんだー」

提督「ほら!」

曙「なにがほらよ!!」

提督「曙は時津風の事助けたいと思わないのか?また目が見えるようにって」

曙「そりゃかわいそうだと思うわよ!でも鎮守府の工廠で治せないのにうちに連れて帰ってどうするつもり!?」

提督「知り合いにいるじゃないか、人間の脳味噌いじくるようなスーパードクターが」

曙「でも、あの明石さんはどこにいるか分からないし、上手くいくかも分からないじゃない!」

曙「治らなかったら一生面倒みて行かなきゃダメなのよ!?」

提督「その時は俺が一生面倒見ていくよ」

曙「だからぁ~……!!」

女提督「時津風、ちょっとこっちいらっしゃい」ヒョイッ

時津風「わあっ、こっちのしれーも柔らかくてふわふわしてて好きー♪」

女提督「で、曙ちゃんはこっちね」ヒョイッ

曙「ちょっ……なにすんのよ!」

女提督「はい、どうぞ」スト-ン

提督「ん?」

曙「は、はああ!?」

女提督「この子は時津風にあなたの膝の上を独占されるのが嫌だったのよ」

曙「はああぁぁぁ!?ち、ちがいますー!!」

提督「やれやれ……」

曙「こら、撫でるなクソ提督!!」

提督「レベルが99になったら結婚しような」

曙「…………うん」

女提督「そこは素直なんだ」

女提督「で?本当にこの子の目が治るアテはあるの?」

提督「ああ、まだ絶対治るとは言い切れないけど」

女提督「そういう事なら私からも是非お願いするわ。この子の夢を叶えるためにも」

提督「夢?」

時津風「あたしはねー、目が見えるようになったらみんなと海で戦いたいなーって、雪風と天津風と島風とあたしでチーム作るんだー♪」

女提督「まぁうちには残念ながら誰もいないんだけどね」

提督「うーん……そういえば島風が行った鎮守府ってみんな揃ってた気がするな」

時津風「ほんと?」

曙「じゃあさっさと目を治してそっちの鎮守府に転属させましょ」

提督「これこれ、言い方が」

曙「それまでなら……このクソ提督貸しといてあげるわ」

女提督「はあぁ……この曙ちゃんキュンキュンする。犯したい」

鎮守府

提督「という訳で、今日からうちの仲間になった時津風だ。目が見えないからみんな困ってたら助けてあげるように」

暁「それは大変ね!このお姉さんが助けてあげるわ!」

時津風「あー、この声は暁だー♪うん。よろしくねー」

暁(この子、暁がお姉さんって事を否定しない!良い子だわ!)

龍驤(暁の外見見た事ないから分からんのやろなぁ)

暁「そうだ、私の部屋でお歌を歌いましょ!いっぱい教えてあげる!」

時津風「わぁーい♪お歌大好きー」

暁(姉に従順……理想の妹……!)

暁「じゃあ早速部屋に案内するわ!」

時津風「まってまってー。手ー」

暁「あっ、そうだった……ごめんなさい。部屋まで手を繋いで行きましょ」

時津風「うん♪」

暁(頼られてる……!私いま、レディーとして頼られてる……!)

バタンッ

龍驤「さてと、ほなそろそろ大人の話しよか」

提督「まず目を治すためにはあの明石の助けが必要だ」

龍驤「目処は立っとるんか?」

提督「いや。秋雲なにか知らないか?」

秋雲「うーん……結構いろんな場所を転々としてるから正直ハッキリとした居場所は分からないかなぁ」

提督「明石の情報についてはお前だけが頼りなんだ。なんとか頼む」

秋雲「そう言われてもなぁ……」

提督「画材セット」

秋雲「コピック72色セットと冬コミ用に必要なもの一式。あとお茶菓子」

提督「分かった。それで手を打とう。もし見つけられなくても協力してくれるなら──」

秋雲「あ、もしもし?明石さん?今どこにいんのー?……えっ、そんな近くに?そっかー、じゃあ明日ちょっと鎮守府に来て欲しいんだけどー、うん、うん、じゃあお茶菓子用意して待ってるねー♪」

提督「…………」

秋雲「明日来てくれるって。いやー、居場所は知らなかったけど携帯番号知っててよかったー♪あ、冬コミの件よろしくー♪」

提督「くっ……!なんかメスガキにバカにされてる気分で興奮する!」

龍驤「WIN-WINやな」

翌日

明石「やっほー♪人体実験大好き明石さんだよー」

霞「相変わらずサイコパスね」

明石「それでそれで?今回は誰の脳味噌をいじれば良いの?余った人間の部品はもらって帰って良いよね?ね?」

霞「相変わらずサイコパスね(2回目)」

提督「今回治して貰いたいのはこの時津風の目なんだ」

明石「え~。そんなの普通の工廠で治せばいいじゃん。ぶーぶー」

提督「それが先天性だとかで普通の明石じゃ治せないらしいんだよ」

明石「先天性で目が見えない?そんな話し聞いた事ないわね…………うん、ちょっと興味湧いてきたかも」

明石「どれどれー?目を開いてー」

時津風「?」

明石「はぇー、こりゃびっくりだ」

提督「もう何かわかったのか?」

明石「この子ほんとに見えてないですね、はい!」

提督「スカートの横から手突っ込みたい」

明石「もう診察は終わったので大丈夫ですよ。さぁさぁ遊んできてくださいね」

暁「じゃあ一緒にお散歩しましょ!ちゃんと手を繋いであげるから」

時津風「うん、ありがとー暁お姉ちゃん」

暁「ふ、ふふっ……」ゾクゾク

バタンッ

龍驤「大丈夫かいな。昨日実は自分は軽巡のお姉さんやとか教えとったで」

提督「最終的に泣く姿しか見えないけどそれはさておき、どうだ?治りそうか?」

明石「うーん、艦娘として視力を取り戻すのはほぼ不可能ですね。神経や筋肉が切れてるとか網膜うんぬんならどうにでもなるんですけど」

明石「あの子の目には視神経がありません。建造段階で作られていなかったようですね」

大和「もう治らないという事ですか?」

明石「艦娘から視神経や網膜やその他もろもろ……出来れば生きている状態で取り出しても良いなら可能ですよ?治療後は艦娘としてバリバリ働けます!もちろん私くらいにしか出来ませんけど♪」

龍驤「発想が怖いわ!」

霞「……艦娘としては不可能ってどういう事?」

明石「はい!艦娘じゃなく人間が混じっても良いなら比較的簡単に治せますよ♪個人的にはそっちを試してみたいですね!」

曙「それってクソ提督から目玉を抜き取るって事?」

明石「それは素晴らしい考えですね!どうですか?艦娘のために目玉を提供していただけますか!?あっ、あと神経や筋肉などもいただきたいです!」

提督「うーん……そうだなぁ」

曙「って、迷うなバカ!!そんなの却下よ却下!!」

明石「ちぇー。じゃあ腕一本でどうですか?」

ざわっ……ざわっ……

明石「私ならスペシャルなアレで提督さんの腕からあれやこれを取り出して奇跡的な手法で艦娘の目を再生できますけど」

曙「だから」

提督「左腕で良ければ。右腕は色々必要だから」

曙「あほー!!」

明石「あはは、冗談ですよ♪今夜にでも治してあげます♪お代はこのお茶菓子で♪」

龍驤「せやけどどうやって治すんや?」

明石「大丈夫です。人体部品のストックはありますから♪でも人間が混じっちゃうのはご勘弁くださいね」

龍驤(なんで人間の部品を持っとるんかは聞かんとこか……)

明石先生のわくわくホルマリン漬けセット



明石「はい、修復は無事成功しましたよ♪」

提督「時津風、大丈夫か?痛くないか?」

時津風「うん。でも包帯グルグルで何にもみえないよー」

提督「手術の傷痕とかは……?」

明石「私を誰だと思ってるんですか?令和のブラックジャックと呼ばれた女ですよ?」

提督「そうか」

明石「まぁ外傷なんて高速修復材でちょちょいのぷーですから♪」コロリン

明石「おっと失礼。それじゃあ私はこれで!」

霞「目玉ってポッケからコロコロ出てくるもんだっけ……」

提督「…………霞」

霞「なによ」

提督「ポッケって言い方かわいいな。霞のそういうとこ好きだぞ」

霞「…………」

明石「いやー、今日もなかなか良い経験ができました♪」

秋雲「おーい、おつかれさーん」

明石「いえいえ、また新しい人体実験……じゃなくて困った事があったらいつでもお知らせください」

秋雲「んー、でさ、実際ちゃんと見えるようになってんの?」

明石「私の腕を疑うなんて心外ですねー」

秋雲「いやさぁ、明石くらいのうでならあんな包帯グルグル巻きの状態で終わりなんて変でしょ?」

秋雲「前に提督の脳味噌いじくった時も包帯なんて無かったし」

明石「あー、あの包帯ですか。アレは特に意味なんてありませんよ?なんなら今すぐ取っても目は見えてますから」

秋雲「そうなの?」

明石「ほらよくアニメやドラマであるじゃないですか!目の手術を終えて包帯を取る瞬間……ちゃんと見えてるのか本人も周りもドキドキ!アレやってもらおうかと思って!」

秋雲「見える……!見えるよ!お兄ちゃん!ってやつね!」

明石「こんな素敵な人がお兄ちゃんだなんて!」

秋雲「そしてこれがお兄ちゃんのおいなりさんだよ(ボロン」

明石「そして2人は」

秋雲「ひゅー!」


盛り上がった

龍驤「はいはい、了解ー」

龍驤「なんや秋雲は明石と話が盛り上がっとるから今日は2人で語り明かすらしいわ」

提督「そうか。じゃあ俺たちは夕飯にしようか」

大和「今日は時津風ちゃんの歓迎会もありますからご馳走ですよ♪」

朝潮「…………」

霞「お姉ちゃんどうしたの?歓迎会でご馳走なのに大人しいじゃない。いつもなら小躍りしそうなのに」

朝潮「すみません、あまりに嬉しかったものでつい」

霞「ん?…………このにおい……お姉ちゃん、まさか……」

朝潮「安心してください。決してお漏らしではありません。これはうれションと言うものらしいです。あとほんの少しだけです」

暁「朝潮も一人前のレディーの仲間入りってわけね!」

龍驤「あーあー、とりあえずこれで足拭いて着替えてきぃ」

霞「恥ずかしい……暁はともかくお姉ちゃんがこんな……」

タ級「むっ、しかしお前たちも昔のママと同じように提督と寝た後は毎朝下着を濡らして穿き変えているではないか」

曙「ちょっと、私を巻き込まないでよ!!」

夕飯

提督「はい、時津風くちあけて」

時津風「あーん……はむっ!……うん、おいしいおいしい♪」

朝潮「はふっ!はふっ!」

提督「次はなにが食べたい?お肉も魚も甘いデザートもあるぞー」

時津風「じゃあねー、甘いケーキが食べたい」

朝潮「はふっ!はふっ!」

提督「よしきた。ほら、あーん」

時津風「あーん」

朝潮「はふっ!はふっ!」

時津風「甘くておいしー♪しれー大好き♪」


曙「…………」イラアラ

霞「…………」ギリギリ

提督「さてお風呂入るか」

時津風「しれー、お風呂いれてー」

提督「はいはい、ばんざいして」

時津風「ばんざーい」

提督「それじゃあタイツ脱ぎ脱ぎしましょうねー。はい、足上げてー」

時津風「はーい」

提督「ふ、ふひひ、ハァハァ……」

時津風「しれー?なんかお腹に息がかかってくすぐったいよぉ♪」

提督「じゃあパンツも脱いでお風呂行こうか」シュルッ

時津風「わーい♪抱っこ抱っこー♪」


龍驤「パンツ脱がしたり裸で抱っこしても反応せんのにタイツ脱がす時は異様に興奮しよるな」

龍驤「…………今度ためしてみよかな」

朝潮「司令官、髪を洗ってください」

曙「私も!」

霞「早くしてよね」

提督「あー、悪い。今日は時津風がいるからまた明日な」

時津風「しれー、時津風も髪洗って欲しー」

提督「包帯巻いてるんだからダメだよ。ってか風呂自体やめといた方が良かったかな……」

龍驤「それは問題ないやろ?これ高速修復材入っとるし。むしろ艦娘の怪我ははよーなおるんちゃうか?」

提督「…………」

龍驤「なんや?ウチの顔じーっと見て。はっはーん、さては今更ウチの可愛さに気付いたんやろ?ほれほれ、どうなんや?言うてみー」

提督「髪下ろした龍驤ってめちゃくちゃ可愛いなと思ってつい」

龍驤「いやそこはボケてや!恥ずかしいだけやんか!」


曙「ぐぬぬ……」

霞「髪くらい私たちだって……」

深夜

提督寝室前

曙「あ、あら、奇遇ね。こんな時間にクソ提督に何か用?」

霞「そっちこそ。枕持参でどう言うつもりよ」

曙「…………」

霞「…………」

曙「今日は一時休戦しましょ。クソ提督成分が足りないのよ」

霞「そうね。私もクズ司令官成分が足りなくて」

ガチャッ

提督「…………」スヤスヤ

曙「ま、まったく、だらしない寝顔しちゃって……」

時津風「むにゃむにゃ……」

霞「ぎゃー!……って、ここまでは想定内!狙うは逆側!」

曙「ちょっと!一時休戦はどうなったのよ!!」

龍驤「くんかくんか……」スリスリ

霞・曙「ぎゃー!!」

龍驤「ん?ああ、いやーお風呂であんなん言われたらちょっと欲求不満で、あはは」

曙「私たちでもパンツくらいはいてるのに!」

翌朝、時津風の包帯解放

翌朝

提督「よし、包帯を取ってみようか」

時津風「とってみよー♪」

霞「普通こう言う時って怖がったりするもんなんじゃないの?」

提督「では早速」

はらり……

時津風「おおー……すごいすごい!」パチクリ

曙「普通こう言う時って開けていいぞって言われてから恐る恐る目を開けるもんなんじゃないの?」

時津風「しれー!しれーの匂いがするからしれーだぁ」

提督「正解!」

時津風「クンクン……こっちは曙!」

曙「匂いで判断されるの恥ずかしいんだけど……くさくないわよね……?」

時津風「くんくん……くんくんくんくん……」

暁「」

時津風「あれー?おっかしいなぁ……この子供から暁の匂いがするよー?」

暁「なっ……!」

時津風「でも暁はお姉さんだからこっちの霞みたいな匂いする方だと思うんだけど」

霞「ややこしい事言わないでよ」

タ級「まて、ワタシが暁だ」

時津風「くんくん……確かに暁みたいな匂いがするー。なーんだ、こっちが暁だったのかぁー♪じゃあこっちは?」

タ級「…………あ、イ級」

暁「もうやめて!」

朝食

時津風「しれー、これなにー!」

提督「それはお肉だよ」

時津風「しってる!美味しいのだ!へー、こんな見た目だったんだぁー」

時津風「あの綺麗なのはなにー?」

提督「あれはケーキだよ。昨日も食べただろ?」

時津風「けーき!甘々でおいしいよねー♪あんな綺麗な見た目だったんだー」

時津風「ねぇねぇ、曙!これは何色?」

曙「え?いちご?それは赤よ赤」

時津風「あかー!これが赤色かー♪じゃあ青色はー?」

曙「青色は……クソ提督のクソださい服の色ね」

時津風「その髪についてるのはー?」

曙「これは鈴よ」

時津風「曙の髪の毛はなにいろー?」


この後1時間質問攻めにあった

提督「朝ごはんも食べたし外に出てみるか」

時津風「おー♪海が見たーい!」

提督「よし。それじゃあ海へ行こう」




提督「ここが海だ」

時津風「おお~、海の匂いだー!おっきー!ひろーい!」

曙「私たちのおかげで平和なのよ」

時津風「戦うの!?あたしも戦いたい!」

曙「いや、戦いは特に……」

時津風「演習は?三軍のみんなはよく演習で戦うって言ってたよ?」

曙「まぁたまーにするかな……年に数回……」

提督「じゃあ特別に模擬戦をやってみようか」

曙「また面倒なことを……誰と誰が戦うのよ?」

提督「派手なのを見せたいから大和を戦わせてみようか。相手は暁で」

大和「演習とは言えこうして兵装をするのは久々でドキドキしますね♪」

暁「一人前のレディーとしていつか大和さんとは決着をつけないとって思ってたわ!」

秋雲「はいはーい。高速修復材用意できたよー」

提督「どちらが勝つか見ものだな」

時津風「2人ともがんばれー!」

曙「どちらが勝つかより暁が五体満足で帰ってこれるか心配しなさいよ」

龍驤「まぁ高速修復材で治るとは言え、大破したらかなりグロい状態の場合もあるからなぁ」

霞「まだ龍驤さんが出た方が良かったんじゃ無い?」

朝潮「……大漁の予感がしますね」

提督「お前ら暁を侮りすぎだぞ。総戦力で言えばうちのNo.1、2の戦いなんだから」

大和「では始めましょうか♪」

暁「いつでも良いわよ!」

大和「とは言え流石に手加減が必要ね……よし、41cm砲、発射用意!てー!」

ドンッ!!

暁「どっからでもかかってへっぷしゅ!……あっ」

ズドン!!

龍驤「あー……」

霞「腕組んで仁王立ちしたまま顔面直撃したように見えたけど……」

秋雲「ま、まぁほら、演習だと不思議な力が働いてギリギリ大破で生き延びてるはずだから!顔は無いかもしれないけど」

タ級「……大丈夫、ママ」

暁「うん、ありがとうタッきゅん」

曙「ああ、そう言えば暁にはタ級がついてたわね」

暁「よーし!次は私のターンよ!」

龍驤「暁の装備って12.7cm単装砲やろ?届かんのとちゃう?」

秋雲「タ級ちゃんに攻撃させるんじゃ無い?」

暁「まずは制空権が必要よね……うん!制空権をとりましょ!お願い!」

曙「制空権って言ったって戦艦のタ級じゃ無理でしょ?」


空母棲姫「火の塊となって……沈んでしまえ……!」

北方棲姫「沈んで……!」

離島棲鬼「フフフッ……」


霞「あれは……!最近大規模作戦で空襲役の雑な扱いをされたりイベントごとに酷い目にあわされてる面々が……!」

朝潮「まさか全て使役していたなんて……」

飛行場姫「おまたせぇ♪」

戦艦棲姫「守りはまかせろ」

曙「あれは……!もう空襲役しかない深海棲艦と最近はもはやダイソン役すら他に奪われつつある戦艦棲姫!」

暁「よーし!それじゃあ制空権とっちゃえー!」

大和「すごい数の航空機……ファンネル!やっちゃって!」


龍驤「とんでもない数の艦載機飛ばしまくっとるけど……それを撃ち落としまくってるファンネルってなんやねん……」

時津風「すごいすごい!これが演習なんだー!」

龍驤「いや、これはかなり特殊や思うで……」


大和「キリがないですね……だったら制空権は差し上げましょう。超電磁砲、発射用意!てーっ!!」

戦艦棲姫「あれは受け止める事ができない。お前たち」

PT群「がってん!」


曙「あれは……!最近ダイソンに代わって「とりあえず最終海域には弾除けのPT群」みたいな扱いをされているPT群!?」

大和「ターゲットを逸らされましたか。ならこれはどうですか!波動砲、発射用意!!撃てーっ!!」

朝潮「!!」ダッ

霞「お姉ちゃん!?」

秋雲「おー、海が割れてるよ」

時津風「みんながんばれー♪」

朝潮「海が割れている間に海の幸を大量ゲットです!」

霞「お姉ちゃん自重して!!」


戦艦棲姫「どれほど強力な一撃であろうと、当たらなければどうという事はない」

PT群「ヒヒッ……」

暁「でもこんなのPTくんが可哀想だから……」

PT群「母さん……あっしらは所詮素早さだけが売りの使い捨ての的役。そんなあっしらに姉母さんは優しい声をかけくれる……それだけで命張る価値はあるんですよ!」

戦艦棲姫「我々もそうだ。時間が経つにつれて不当な扱いを受ける中、ママに救ってもらった恩は忘れぬ」

飛行場姫「ママのためなら喜んで壁にでもなるわぁ♪」

離島棲鬼「さぁママ、私たちの後ろに」

集積地棲姫「三式弾じゃなければ……私たちもママの役に立てる……!」

港湾棲姫「ええ……拾ってくれた全てはママのため……」


龍驤「ウチらの知らん間に一体何があったんや……」

霞「って言うか、アレもう深海棲艦のボス状態じゃない……」

タ級「さあこい。例えこの肉体が滅んでも……私たちの意思を継ぐものがまたママの元に現れる」

戦艦棲姫「この目をえぐれ、この腕を砕け……されどお前には、死あるのみ……!」

集積地棲姫「的になるのは私たちの仕事……」

飛行場姫「私達は攻撃に構わず空爆を続けるわよ」

北方棲姫「終わったら、ママに褒めてもらう」


秋雲「えっ?なに?暁ちゃんって深海棲艦のママなの?なんで?」

提督「なんか落ち込んでたり死にそうになってるの助けてるうちにこうなったらしい。もう深海棲艦1人かくまった時点で2人も3人も一緒かなと思って友達になることはOKしたんだけど……」

提督「気づいたら深海棲艦のママとしてちょっとしたカルト集団を築き上げちゃってたんだよね……」

曙「影から姫級の深海棲艦がどんどん出てくるとかヤバすぎでしょ……」

大和「深海棲艦とは言え見事な忠誠心です。ですが暁ちゃんを守るのであればしっかり引っ付いておくべきでしたね」

戦艦棲姫「攻撃してこない……か」

PT群「生きてる!良かった!運とスピードに全振りしてて本当によかった……!」

飛行場姫「それじゃあ一気に攻撃──」


大和「波動エンジン起動」

大和「ワープ」


暁「わっ!大和さん!?」

戦艦棲姫「なっ……いつの間に……!?」

大和「今回は私の勝ちですね♪2割の力で……えい♪」

ずどんっ!!

秋雲「ひどい腹パンを見た」

曙「思いっきり身体がくの字に曲がってたけど大丈夫かしら」

朝潮「……むしろなぜ貫通しなかったのでしょうか?」

霞「お姉ちゃんいつのまに!?って、魚だらけっ!」


大和「…………」

暁「なになに?いきなり大和さんが出てきて、ビックリしたぁ」

大和「これは…………暁ちゃんを甘く見ていた私の負けですね♪」

暁「え?勝ったの?暁の勝ち?やったー!」

大和「フフッ、みなさんもお疲れ様でした」

戦艦棲姫「む……」

北方棲姫「ママ、ぽんぽん大丈夫?」

戦艦棲姫「私達がついていながらママに敵を近付かせるなんて情けない……」

暁「大丈夫よ!みんなのおかげで勝てたんだから気にしないで!今夜はお部屋でパーティーしましょ!」

タ級「それじゃあ私達はママの影の中に」

PT群「でも最後囲んでたんだからやっちゃえばよかったんじゃ」

暁「降参した相手を攻撃するなんてダメよ!めっ!」

飛行場姫「あんな拳受けたら私達じゃ身体貫通して即再起不能……怖くて足がすくんじゃってたのよ……」

集積地棲姫「やっぱりママはすごい。見習わないと」


大和「すみません、高速修復材いただけますか?」

秋雲「はいはーい。すっごい空襲だったもんねー」

大和「いえ、あれは問題なかったんだけれど……最後に暁ちゃんを攻撃したとき指が……二本ほど」プラン

曙「ひっ……」

大和「暁ちゃんをなるべく傷付けないよう手加減したつもりでしたけど……手加減して無かったら私の腕が使い物にならなくなっていたかもしれませんね」

秋雲「一体何をどう鍛えたらそんな事に……」


明石「へっくち!」

暁は過去に明石の手によって腹パンされた際、おしっこバルブ締めと同時に超改装済だった。

2日間仕事サボった背徳感

提督「楽しかったか?時津風」

時津風「うん!あたしもいっぱい戦って海を平和にするんだー」

提督「……時津風、今からちょっと2人で出かけようか」

時津風「まだどこか行くの?街の方も見てみたいなー♪」



提督「着いた」

時津風「ここって……鎮守府?」

島風「あーっ!てーとくだー!」

提督「おお、島風。元気そうだな」

天津風「ちょっと待ちなさいよ!まだ勝負の途中……あら、時津風じゃない」

時津風「?」

提督「この2人が時津風の会いたがってた島風と天津風。あと向こうから走ってきてるのが」

雪風「まってくださー……あ、100円拾いました!」

時津風「雪風!……かな?」

島風「ええーっ!!今まで目が見えなかったの?かわいそー!」

天津風「腕と足がなかったあなたも大概だと思うのだけど」

雪風「ではついに私たち風風カルテット完成ですね!あっ、100円拾いました!ラッキーです!」

時津風「わぁー、みんなよろしくねー♪」

島風「ねぇ!みんなでかけっこしようよ!」

天津風「またぁ?あんたそればっかりじゃない」

雪風「雪風はもうヘトヘトなのでゆっくり走りますね。あっ100円拾いました!」

時津風「あー……でもー……」チラチラ

提督「いいよ。俺は司令官さんと話があるから遊んでおいで」

時津風「わぁーい♪時津風も走る走るー♪」

提督「雪風、時津風は最近まで歩く事もまともに出来なくて足が弱ってるんだ。悪いけど面倒みてやってくれないか?あの2人は走り回りそうだし」

雪風「了解しました!雪風にお任せください!!あっ、お財布拾いました!ラッキーです!さぁ時津風いきますよ!」

時津風「おー♪」

提督「ふっ……財布盗られた」

提督「どうもお久しぶりです」

司令官「やあやあ、お元気でしたかな?」

提督「あれ?なんか雰囲気変わりましたか?」

司令官「私も艦娘と心を通わせようと思いましてな。いやぁ、この歳で島風コスをする日が来ようとは」

提督「それはかなりヤバいですね」

司令官「して、今日はどのようなご用件で?突然来られたという事は急用ですかな?」

提督「はい、こういうのは情がうつる前に早くした方が良いかと思いまして」

提督「こちらの鎮守府で時津風を引き取っていただけないでしょうか?」

司令官「時津風を?そりゃ……いただけるのなら嬉しい限りですが……」

提督「時津風の夢は島風達と海で戦う事らしいので……」

提督「残念ながら私にはホロクラスであるあの3人を揃える財力もなければ好んで海に出て戦う鎮守府でもありませんので。できればこちらの鎮守府でと」

司令官「ではお礼に工廠で一隻建造して行きませんか?」

提督「いえいえ、こちらからお願いしている立場ですし、そう何度も……」

司令官「では金銭を用意しましょう。時津風なら10本は出しますよ」

提督「とんでもない。そのお金は時津風達に使ってあげてください。うちはケーキ屋の売り上げで大分余裕がありますので」

司令官「そうですか。それではお言葉に甘えて」



提督「おーい、時津風ー」

時津風「あははっ、雪風やめてーよー♪あ、はーい」

提督「楽しそうだな」

時津風「うん!たのしいたのしい!疲れたけどすーっっごくたのしい!」

提督「俺は今から帰るけど……時津風はここに残ってみんなと一緒に生活してみないか?」

時津風「へ?ずっとここにいて良いの?」

提督「ああ。これからはココが時津風の鎮守府だ」

時津風「うーん、わかった!じゃあばいばいしれー!治してくれてありがとねー!」

提督「ああ、また今度な」


提督「…………」

提督「予想以上に軽い別れで辛い!」

龍驤「はいはい、おつかれさん」

提督「龍驤……?」

龍驤「時津風をぴったり合っとる鎮守府に譲ってきたんやろ?なんか気になって後付けてきたんや」

提督「う……うぅ……うわあぁぁ!照月、時津風ー!寂しいんだけど!!」

龍驤「ちょっ、こら、ええ大人が街中で泣きなや。ほら、ちゃんと立ち」

提督「辛い……」

龍驤「よしよし。帰ったらいっぱい慰めたるから元気出しぃ」

提督「…………」

龍驤「そ、それとも、あっちのホテルで先にウチが慰めたろかー?……なーんて、あはは」

提督「せやな……」

龍驤「ええっ!?せやなって……えっ?ほんまに行く気なん……?いや、ウチはかまへんけど……えっ?」

提督「なんかもう寂し過ぎて新しい家族が欲しい……」

龍驤「ちょ、ちょいまち!えーっと……ひーふーみー…………よ、よっしゃ!ウチ多分今日はアレや、あの…………な!で、デキやすい日やから、いっぱい頑張ろな!」

提督「龍驤……」

龍驤「ま、まかせとき!ウチが全部受けとめたるから!この身体、好きに使ってかまへんよ!」

提督「責任はちゃんと取るから」

龍驤(うわあぁぁ!傷心に付け込んでヤッてもた感じやけど、まさかのウチが最後に駆逐艦たちを大逆転シンデレラロードか!?)


その後、ホテルの前で雪風に財布を盗まれたことに気付いた提督はホテルに入れず正気に戻り鎮守府へ帰った。

雪風「なんだか1つの鎮守府崩壊を防いだ気がします!」

鎮守府

提督「ただいま」

龍驤「後一歩やったのに……!」

曙「おっそい!このクソ提督!」

霞「ほんと何やってたのか知らないけどノロマなんだから!」

提督「ああ……ごめん……」トボトボ

曙「えっ?ちょっと……なんののよ」

龍驤「実はかくかくしかじかで……」

霞「そう。でもそれって元に戻っただけじゃない」

朝潮「仲間が減ってしまったのは残念ですがみんなで盛り上げていきましょう!」

曙「それとも私達だけじゃ不満でもあるわけ!?」

提督「不満なんてないよ。ただちょっと」

秋雲「ちょーっとお手を拝借……ほいっ」ムニュッ

提督「ほぇ!?」

秋雲「どう?元気出た?…………んー、こっちは元気になったみたいだけどー♪」

提督「秋雲、こう言う事はその……向かい合ってじゃなく後ろから揉みしだきたいんだが」

曙「ぐぬぬ……私達には出来ない荒技を」

霞「私だって後何年かすれば」

龍驤「せや……ウチかて赤城や加賀くらいに成長するはずなんや……」

提督「そうだよな!落ち込んでばかりもいられない!明日からまたバリバリ働こう!」モミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミ

秋雲「うわああああああ!!もげる!もげる!」

大和「提督、子供たちの前でやめてください」

朝潮「あっ、はいもしもし……はい、はい、了解しました。伝えておきます」

龍驤「誰からの電話や?」

朝潮「オーナーさんからの電話で明日からケーキ屋は当面の間休業するらしいです」

提督「えっ?」

大和「例の流行病で緊急事態ですから仕方ありませんね」

提督「そ、そうか。まいったな……」

大和「あのー……提督、こんな時に申し上げにくいのですが、食費の方が心もとなく……」

提督「ああ、そうだな。金庫から必要な分だけ持っていってくれ」

大和「それがー……これだと1週間もつかどうか……」

提督「うちの鎮守府が想像以上に貧乏だった」

龍驤「ほぼ食費で消えとるからなぁ」

曙「あとかすり傷くらいで高速修復材をバンバン使うからよ」

霞「運動場にプチ遊園地なんて作るから」

提督「…………」

大和「とにかく何か金策をしなければいけませんね。ネット販売か宅配ケーキ……」

提督「ウーバーイーツ的な!ケーキ宅配は新しくて良いかもな!」

秋雲「じゃあチャチャっとHP作ってみるわー♪」

提督「よーし。バリバリ作って売り捌くぞ」

>提督「よーし。バリバリ作って売り捌くぞ」
 
ケーキはオーナーの兄さんが作ったのを配送して貰って販売してるだけじゃ無かった?
でも、謎の王将メニューが有るのから宅配中華が出来るね
よかった、よかった

>>964
>>167でね……まぁ8ヶ月も前の話なんで……へへっ

提督「なけなしのお金で配達用の自転車を1台買った。材料も店から運び終えたぞー」

秋雲「店のHPも作っておいたよー」

龍驤「後は注文が来るかどうかやな」

朝潮「うちのケーキは美味しいので間違いなくたくさん売れます!」

霞「1番よく食べてるお姉ちゃんが言うんだから大丈夫よね!」

曙「でも予告もせずいきなりだったし……お客さんが出前してるなんて気付くもんなの?」

大和「それにうちにくるお客さんは艦娘と話しながら食事するのが1番の目的でしたから……」

龍驤「前途多難やなぁ」

数時間後

曙「注文……来ないわね」

提督「うーん……ケーキは作ってあるんだけどなぁ……」

秋雲「あっ、おーい!注文きたよ!」

提督「なんと!ご注文は!?」

秋雲「えーっと、ショートケーキ4つだって。住所はここのマンションみたい」

提督「がってん!すぐ行ってくる!」ダッ

龍驤「あっ、ちょっと待ちぃや!……あーあ、行ってしもたわ」

大和「何か問題でもありましたか?」

龍驤「いやなぁ、うちの店でケーキ頼むっちゅーことは艦娘がケーキ持ってきてくれるとお客さんは思っとるんちゃうの?」

秋雲「あー……」

お客宅

足柄「今時ネットでケーキまで買えるなんて便利になったわね」

妙高「今はどこもステイホームで大変ですから助かります。ケーキなんていつぶりかしら」

那智「しかし味はどうなんだ?冷凍ケーキだったら期待は出来んが……」

足柄「味は良いみたいよ?前に足柄会で噂になってたもの」

『足柄会とは野生の足柄から着任済みの足柄まで全国の暇を持て余した足柄が集まる飲み会』

羽黒「ん~……!私もテレワーク終わりました」

妙高「お疲れ様。そろそろケーキも届くころだしみんなでお茶にしましょうか」

ピンポーン

足柄「噂をすれば来たみたいね!」

提督「こんにちわー。ケーキ屋鎮守府でーす」

足柄「はーい」

那智「どれどれケーキのデリバリーとは少し興味があるな」

妙高「やっぱりファンシーな格好でデリバリーしてるのかしら?」

羽黒「わ、私も見たいです」

ガチャッ

提督「どわっ、艦娘が4人も!?」

足柄「あら、あらあらあら♪」

妙高「これはとても美味しそうですね……♪」

提督「え?あのケーキはまだ」

那智「まぁ玄関で話すのもなんだ。とりあえず中に入ったらどうだ」

羽黒「5人分のお茶を用意しますね……♪」

提督「あの、ケーキ渡したら帰るので」

ガチャッ

足柄「残念♪この扉はもう私たちを満足させるまで開きませんよ♪」

提督「あっ、はい」

鎮守府

曙「あのクソ提督、おっそいわねぇ!」

龍驤「それよりも大問題はこっちや。……あれ以降ケーキが全く売れへんねん」

大和「注文が来ても配達する提督がいないんじゃどうしようもありませんけどね」

霞「配達なら私たちもやれば良いじゃない」

龍驤「配達する自転車が1台しかないからなぁ」

暁「何をするにもお金が必要って事ね」

戦艦棲姫「ママ、我々が鎮守府を適当に急襲して資金の調達をして来ようか」

暁「そんな悪い事しちゃダメよ」

秋雲「んじゃ私たちも別でお金稼ごっか♪」

霞「別で?」

秋雲「ちょっとドンキ行ってくるわ♪大和さん、経費で1万円借りてくねー」

小1時間後

秋雲「ただいまー♪」

暁「おかえりなさい。って、おもちゃがたくさんじゃない!子供じゃないのにこんなの買ってきてどうすんのよ!」ニコニコ

龍驤「おもちゃだけちゃうみたいやで?クレンジングとか何に使うんや?」

朝潮「ではいただきます」

霞「お姉ちゃん、それはサンプルだから!本物の食べ物じゃないの!」

秋雲「そう!それはバナナのサンプル!とりあえずそれで肩を叩いてみてよ♪トントントンってな感じで」

朝潮「こうですか?」トントントン

霞「なんで私の肩を……」

朝潮「霞は毎日頑張っているので肩がこっていないかと思ったんです」

霞「……ありがと」

秋雲「いーねいーね!じゃあそのバナナにクレンジングをつけて……はい、2人とも写真撮るから手で目隠ししてー」

朝潮「?」

霞「こう?」

パシャ

秋雲「美少女姉妹の使用済みバナナのおもちゃ……っと」

『戦艦級!美女がお楽しみに使った使用済みけん玉』

『好奇心旺盛な駆◯艦が秘密のアソビに使った使用済みミニカー』

『軽空◯がみんなに内緒で1人遊びに使った使用済みビー玉』

『出品者のオータムクラウド先生が執筆中に行き詰まってえっちないけない事に使った使用済みペン』

秋雲「よし!」

龍驤「なにが、よし!や!めっちゃいかがわしいやろこれ!」

秋雲「でも嘘は1つも付いてないからセーフでしょ?」

暁「秋雲ーまたミニカーで遊んできたわよ!なかなかやりがいのある仕事ね!」

秋雲「よーし!じゃあ早速ネットオークションに──」

大和「秋雲さん?こんな事が公になったら鎮守府存続の危機ですよ?」

秋雲「……しゅみません。撃たないでください」

大和「わかっていただければ良いんです。こんな嘘をついて騙すような真似は絶対にしない事」

秋雲「はい……」


その後『出品者のオータムクラウド先生が執筆中に行き詰まってえっちないけない事に使った使用済みペン』だけは販売されてそれなりの額を稼いだ。

秋雲「この出品に嘘はなかったからね♪」

提督「ただいま……」ゲッソリ

龍驤「おかえりー。遅かった……って、なんやその格好!?しかもげっそりしてるし!」

提督「いや、ちょっとな……デリバリーって大変なんだなって……」

曙「山の中でも走ってきたの?首とか赤くなって……いっぱい虫に刺されてるじゃない」

タタタタタッ

朝潮「……」

霞「お姉ちゃん、急に走り出してどうしたの!?」

朝潮「ぺろぺろ……はむはむ……」

霞「お、お姉ちゃん!?ダメよ!そんなクズ司令官な舐めたりしちゃ……き、きたないでしょ!」

朝潮「でも司令官の身体中から甘いケーキの香りが……特にココから」チ-ン

霞「だっ、だめだめ!!そんなとこ触ったりしちゃ手が腐るわ!!ほら離れて!!」

大和「提督、何かあったんですか?」

提督「女体盛りを体験してきた」

大和「えっ?」

提督「これ、お金。ちょっと休憩してくる」フラフラ

大和「ええっ!?こんなに!?これ……提督、いったい何を売ったんですか……」

翌日も提督指名の注文が1件くる

【艦これ】提督「不憫な艦娘達を助けてケーキ屋生活したい」
【艦これ】提督「不憫な艦娘達を助けてケーキ屋生活したい」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590195398/)

乙 スレ載せるときは「https:」の「s」消したほうがいいよ

【艦これ】提督「不憫な艦娘達を助けてケーキ屋生活したい」
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何が書かれてようが読者がエロいと感じなきゃ何の問題もないな(暴論)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2023年03月29日 (水) 10:01:55   ID: S:IVdldE

雪風をアルカディア号にする方法はないのだろうか?
雪風→雪風改→雪風改大山式→アルカディア号二番艦という経過を辿るはずなのに……(漫画で)次元を航海してるトチローさん連れてくるしかないのか?

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