【艦これ】提督「不憫な艦娘達を助けてケーキ屋生活したい」 (1000)

所持艦娘

朝潮…奴隷商から購入。育ち盛りの食べ盛り

霞…奴隷商から購入。ツンデレ

曙…奴隷商から購入。チンデレ

暁…通常建造で仲間入り。激しい尿漏れ(修理済み)

深海棲艦達…暁をママと慕う

秋雲…奴隷商に捨てられ仲間入り。脳内8割ちんちん

大和…幽閉されていた所を救出。宇宙戦艦

龍驤…ブラック企業から仲間入り。チョロい



前スレ
【艦これ】提督「艦娘とケーキ屋したりお風呂入ったりセクハラしたりする」【寝落ち】
【艦これ】提督「艦娘とケーキ屋したりお風呂入ったりセクハラしたりする」【寝落ち】 - SSまとめ速報
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ケーキ屋

霞「…………」

曙「…………」

提督「どうした?2人とも難しい顔して」

霞「営業再開してからここ数日……あんた何も気づかないわけ?」

提督「ん?」

曙「クソ提督、あんたどうして今ここにいるのよ?厨房は?」

提督「今は暇だから休憩中だよ」

霞「それが問題なのよ!!」

曙「前は厨房から出て来れないくらい忙しかったじゃない。それが最近は頻繁にホールに顔出して……」

霞「あんたが暇してるって事はお客が減ってるって事なのよ!このクズ!!」

提督「そうか……手が空いたから霞と曙の顔を見たくて出てきたんだが…………厨房に帰るか」

霞(はぁ……好き)

曙(そういうとこ大好き)

提督「しかし言われてみれば確かにお客さん減ったな」

霞「特に若い人や子供がね」

提督「客層的に子供なんてあまりいなかったけど……」

曙「あんた知らないの?照月さんがいたときに結構増えたのよ?小学生からみれば私たちは同級生みたいな存在だけどあの子はちょっとお姉さんで人気あったんだから」

提督「じゃあ照月がいなくなったからみんな来なくなったんじゃないか?」

霞「他にも結構お客がいなくなってるんだからそれだけが理由じゃないでしょ」

曙「いったいどうしてお客さんが減ったのか……」

提督「うーん……」

秋雲「それってやっぱ真向かいに新しいケーキ屋が出来たからじゃないの?」

霞・曙「な、なんですってー!?」

秋雲「いや、うちが営業再開するまえからやってたけどね」

提督「でも普通のケーキ屋とちがってうちは艦娘がやってる特殊な店なのに客層被るか?」

霞「確かに。そこがうちの売りだったのに……」

秋雲「えっ?あっちも艦娘がやってるけど」

曙「ええっ!?」

秋雲「あ、ほら。またうちのお客さんだった人達が向こうの店に入って行ったよ」

霞「よくも裏切ったわね……!」

曙「でも同じ艦娘がやってるならまた飽きて戻ってくるんじゃないかしら……」

秋雲「ん~……でも見てみなよあの店から出てきたお客さんの顔」

客「最高だったな!また来ようぜ!」


霞「ぐぬぬ……」

お客「霞ちゃん、曙ちゃん!拙者たちは裏切ったりしないでござるよ!」

曙「ちょっと黙ってて!このブタ!!なんで薄汚いブタばかりこっちに残って……」

ブタ「へへっ……たまんねぇや」

曙「そんなに美味しいケーキが出るのかしら……」

霞「店内が綺麗なんじゃないの?」

曙「はあ!?接客がクソだからお客を取られちゃったんでしょ!?」

霞「お姉ちゃんの接客は100点満点ですー!!」

曙「ああもう、文句言ってても仕方ないわね。なんとか偵察に行けないかしら」

霞「ちょっとまって。この何故か提督が持ってた双眼鏡で覗いてみるわ」

霞「…………」


朝潮「すみません、どうしてうちの店でなくこっちに来てるんですか?」

客「ひぇっ……朝潮ちゃん……」


霞「お姉ちゃーん!!なんであっちの店にいるの!?しかもうちの常連だった人になんか言ってるし……」

向かいの店

霞「お姉ちゃん何してるの!?」

朝潮「今どうしてこちらの店に来ているのか聞いているところです」

曙「気持ちは分かるけどさすがに営業妨害だから──」

天龍「おう、なんだお前ら?」

摩耶「あん?こいつら向かいのケーキ屋で働いてるやつらじゃねーのか?」

曙「えっと……」

朝潮「はい。お客さんがこちらに取られているので偵察に来ました」

霞「お姉ちゃん、ストップ!ステイ!」

天龍「なんだ、そんな事かよ。んじゃお前らもうちのケーキ食ってけ。うめーからよ」

摩耶「おう!うちの特性ミルクケーキを食ってけ食ってけ。あたし達の奢りにしといてやるからよ!」

朝潮「お二人ともとても良い人ですね!このお店気に入りました!ご馳走になります!」

天龍「おーい、ミルクケーキ2つー!」

千代田「はぁーい。ミルクケーキはちょっとこれでオーダーストップしてねー」

千歳「そろそろ補充しないといけませんね」

千歳と千代田のミルクケーキ
成分は言うまでもなく

天龍「ほらよ、ミルクケーキ2つおまち」

朝潮「これは……!」

霞「なるほどこれは……」

曙「なんて事なの……」

朝潮「すみません!御馳走していただく立場でこのような事を言うのは申し訳ないのですが……なぜ3人に対して2個なのでしょうか?」

天龍「いやー、このケーキはちょっと特別で材料が貴重なんだよ」

摩耶「この2個が最後でミルクケーキはしばらく完売って訳だ。なんなら他のケーキ持ってきてやろうか?」

朝潮「……いえ、これ以上お言葉に甘えるわけには」

霞「お姉ちゃん?」

朝潮「…………ッ!!」ゴンゴン!

霞「お姉ちゃん!?壁に頭ぶつけてどうしたの!?」

朝潮「ここは長女の私が我慢するべきでしょう。さあ2人とも食べてください」

霞「そんな、お姉ちゃんが食べ物を人に譲るなんて……ああっ、ほら!爪が食い込むほど手をギュってしてるじゃない!」

曙「私はいいから2人で食べなさいよ」

朝潮「そう言うわけにはいきません」

霞「っていうか、別に1人1個じゃなくて2つを3人で分ければ良いじゃない」

朝潮「霞、あなたは天才ですか!?」

霞「おおげさ……わっ、お姉ちゃん、いきなり飛びつかないでよ」

朝潮「私は霞のような賢い妹に恵まれて幸せです。よしよし。いい子いい子してあげますね」ナデナデ

霞「ちょっと…………」

曙「…………」

霞「と、とにかく!あんたもそれで良いでしょ」

曙「嫌だけど」

霞「はあ!?」

曙「ま、まぁ……どうしてもって、朝潮が言うなら考えなくもないけど……」

霞「あんたまさかお姉ちゃんに頭撫でて貰いたいんじゃないの?」

朝潮「そうなんですか?」

曙「なっ……!」

朝潮「そうでしたね。曙には姉妹がまだいませんから…………よしよし。私の事をお姉ちゃんと思っても構いませんよ」

曙「朝潮……お姉ちゃん……がそう言うなら……」

朝潮「ではさっそくみんなで食べましょう!」

朝潮「いただきます。……はむっ」

曙「これは……なんて言うのかしら……優しい甘さ……?」

霞「そんな言葉じゃ言い表せないわよ!この味はすごく落ち着く……」

朝潮「お母さんの味……」

曙「そう!いや、私たちお母さんとかいないんだけど!でもコレは確実にママの味よ!」

天龍「おう、ケーキ屋やってるだけあってなかなか良い線いってんじゃんか」

朝潮「でもそんな貴重なケーキをいただいて良かったのでしょうか?」

天龍「気にすんな気にすんな。むしろここの連中は売り切れまちが多いんだからよ」

朝潮「売り切れ待ち?」

客達「…………」ソワソワ

霞「言われてみればなんだか周りの様子がおかしいわね」

曙「厨房の方をチラチラみてるけどどうしたのかしら?」

千歳「みなさんすみません、ミルクケーキ完売です」

千代田「だからぁ、ちょっとお手伝いしてくれる方募集しまーす」

客達「!」

天龍「手伝ってくれた奴は今日の料金ただにしてやんぜー!おら、手伝いたい奴は手ぇ挙げろ!」

客層「うおおおお!!!!」

曙「えっ!?なに?なんなのよコレ?コワッ!」

朝潮「はいはいはい!」

霞「お姉ちゃん落ち着いて!私たちは無料なんだから!」

千歳「みなさん手伝ってくれてありがとうございます♪」

千代田「ほんとは千代田と千歳お姉だけで準備したいんだけど……」

天龍「で?どいつにするんだ?」

千歳「そうですねぇ……」

摩耶「おーい、こいつなんてどーだー?」

千歳「あら、あらあら♪」

千代田「まぁその子くらいなら……」

千歳「キミも手をあげてくれてたんだ。お姉さん達うれしいわ♪」

摩耶「顔赤くして手挙げてたんだから何するか分かってて手挙げたんだろ?」

天龍「見かけによらずマセガキだなぁ」

少年「…………」

千歳「こら、いじめないの。さぁ奥の部屋にいきましょう。お姉さん達は優しくしてあげるからね」

摩耶「別にいじめてねーよー。ってかコイツを見つけたのはあたしなんだから分かってんだろーなー?」

千代田「はいはい。こっちが終わったらね」

バタンッ

霞「4人とも奥の部屋に行っちゃったわね」

千歳「キミはこのお店初めて?1人で来たの?」

少年「……うん」

千代田「最近の子供はお金持ってるのねぇ」

千歳「お手伝い、どんな事するか分かるかな?」

少年「友達に聞いたから……」

千歳「そっか♪じゃあお姉さん達もすぐ準備するわね」

シュルシュル…

少年「……っ」

天龍「こーら、コレが目的で来たんだろ?目逸らすんじゃねーよ」

摩耶「なんだよ、ママ以外のは見るの初めてか?」

千歳「ほら、恥ずかしがらずにこっち向いて」

千代田「千歳お姉の言うことはちゃんと聞く!」

少年「…………」チラッ

少年「……っ」バッ

千歳「ハアァ……この反応、やっぱりコレくらいの子は反応が可愛いわよね……♪」

少年「……んっ!?んんっ!!」

天龍「ぷはぁっ。今度またこっち向いたら舌まで入れるからな」

少年「あ、あのっ、いきなり」

摩耶「なんでこっちは向いても大丈夫だと思っちまうかなぁ」ガバッ

少年「んっ!んんっっ……!!」

摩耶「ふぅ。こっちも通行止めだかんな。しっかり前だけ向いてな」

千歳「ほら、恥ずかしがらずにこっち向いて」

千代田「千歳お姉の言うことはちゃんと聞く!」

少年「…………」チラッ

少年「……っ」バッ

千歳「ハアァ……この反応、やっぱりコレくらいの子は反応が可愛いわよね……♪」

少年「……んっ!?んんっ!!」

天龍「ぷはぁっ。今度またこっち向いたら舌まで入れるからな」

少年「あ、あのっ、いきなり」

摩耶「なんでこっちは向いても大丈夫だと思っちまうかなぁ」ガバッ

少年「んっ!んんっっ……!!」

摩耶「ふぅ。こっちも通行止めだかんな。しっかり前だけ向いてな」

千歳「じゃあ本番始めましょうか♪」

千代田「いっとくけど本番ってあっちの本番じゃないからね!千歳お姉と本番出来るのは私だけなんだから!」

千歳「うちのミルクケーキの材料はね、ココから出るの。分かるかな?」

少年「はい……」

千歳「でも時間が経つと出なくなっちゃって……まだ小さいからオキシトシンって知らないわよね?」

少年「オキシ……トシン?」

千歳「そう。オキシトシンはミルクを出すために必要なものなの」

千歳「それでね、そのオキシトシンを出すために必要なのは……」ギュッ

少年「……!」

千歳「皮膚への刺激と、スキンシップ……♪こんな風に抱きしめてスキンシップしてみたりぃ…………キミがコレから刺激を与えてくれたらお姉さんすっごくたすかるなぁ……♪」

少年「刺激……?」

千歳「お口あーんして。……うん、いい子ね。じゃあちょっと舌出して……そうそう。まだ噛んじゃダメだからね?」

千歳「うん、上手。じゃあゆっくり吸ってみて……」

千歳「んっ……」

千歳「かわいい。赤ちゃんみたい」

千代田「もう、千歳お姉!これは仕事で仕方なくなんだからね!」

千歳「はいはい。じゃあ次はこっちもお願いしちゃおうかな♪」

天龍「こーら、今手でどこ触ってたんだ?別に隠す必要ねーだろ?生理現象なんだからよ」

摩耶「ボタンとチャックだけ開けて楽にしといてやんよ♪」

千歳「フフッ……」

天龍「コラ!お前も触ろうとしてんじゃねーよ!暴発したらどうすんだ」

千歳「ケチねえ。ちょっとくらい良いじゃない」

摩耶「そんないやらしい手付きでなにがちょっとくらいだ」

千歳「はい、次は千代田の番よ」

千代田「私は…………さっさと終わらせてよね!」

千歳「はいはい」

千代田「ほら、口開けなさいよ」

千代田「ああもう、ほんといや!」

千代田「……っ」ビクッ

摩耶「お前は本当に典型的な「嫌がってる割に身体は正直じゃねーか」だな」

千代田「う、うるさい!」

天龍「おい、今から……」ヒソヒソ

千代田「だいたい何で私まで……いっ!!ったぁ……!」

千代田「ちょっと!なに噛んでんのよ!」

天龍「お前はこう言うのが好きだろ?ほら、反対ももっと噛んでやれ」

千代田「ちょっ……やめっ…………いたっ、いっ…………くぅ……」

千代田「はぁ、はぁ……」グッタリ…

千歳「いっぱい協力してくれてありがとう♪」

千歳「おかげでまた沢山ケーキがつくれるわ」

天龍「よーし、じゃあミルクタンクの補充も終わったことだし」

摩耶「今度はこっちのミルクを出しちまおうなー♪」

千歳「ねえ、いつもそっちばかりずるくない?」

摩耶「これはお客様のアフターケアってやつだよ」

天龍「こんな苦しそうなまま帰せねーだろ?」

千歳「だったら今日は私も手伝おうかしら♪今日の子はとっても好みだから──」

天龍「はいはい、そっちはさっさとケーキ作ってな」

千歳「もう」

摩耶「さぁあたしらはケーキ作りの邪魔になるから向こうの部屋行くぞ」

天龍「なんだ?また顔逸らして。またしてもらいたいのか?」

摩耶「ほら、僕は無理矢理キスされるのが大好きですって言ってみ?」

摩耶「あん?違う?へー、んじゃこう言うことされても平気なわけだ。……んー」ジュルルルル…

天龍「おおー、触ってもないのにびくんびくん動いてるじゃねーか」

摩耶「ぷはぁっ。ほーら、言う気になったか?ん?」

摩耶「プ……あはは、こいつマジで言いやがったぜ!ほんと……そんな事言われたらさぁ……」

摩耶「たっぷり可愛がってやらなきゃな」

天龍「どうする?一回先に出しとくか?……フーッ」

天龍「あーあー、もう息だけでイキそうじゃねーか」

摩耶「へっへーん。じゃーん♪」

天龍「おー、いいな目隠し。こう言うのはとことん虐めて可愛がってやりたくなるし」

摩耶「じゃあさっそく目隠しして……あん?こら、暴れるなって!別に痛い事とかしねーんだから…………ああっ!」

天龍「んっ……」ゴクゴク

摩耶「こら!お前!!」

天龍「ぷっはぁ♪やっぱ一番搾りは最高だなぁおい」

摩耶「ちっきしょお……」

天龍「大丈夫だって、まだまだ使えそうだし」

摩耶「ちっ……んじゃまぁ、あたしらにもたっぷりミルクの補給してもらおうか」

天龍「俺の口はもう終わったから……2人であと5つの穴に補給したら終わりな」

摩耶「さぁ気合いとコレ挿れて頑張れよ少年」

霞「あっ、戻ってきた」

少年「……」フラフラ

曙「ずいぶん疲れ果ててるわね……そんなに過酷な重労働だったのかしら?」

朝潮「こんなに美味しいケーキが無料になるのですから致し方ありませんね」

天龍「はーい、ミルクケーキの販売再開すんぞー」

摩耶「今日のは具合が良かったみたいで200はいけそうだってよ!やったなぁ!」

客達「200も……!?どんだけお気に入りだったんだ……?」ザワザワ

天龍「協力してくれた少年はケーキ代無料のサービスと……」

摩耶「これ、連絡先。またあたしらにミルク補充したくなったらいつでも連絡してくれよな」ヒソヒソ

天龍「お前だけ特別なんだからな」ヒソヒソ


朝潮「私たちもそろそろお暇しましょうか」

数日後

龍驤「相変わらず暇やなぁ~」

霞「いまだにうちに来るのは暁目的のお年寄りと、一部の変態ブタ野郎ばかりだもの」

ブタ「ぶひぃ!ありがとうございます!」

曙「やっぱ胸なのかしら?あっちの店はみんな大きかったし」

霞「うちは大和さんが厨房だし、秋雲が大きいくらいだけど……」

曙「あんまり目立たない服着てるから効果ないのよね」

龍驤「ウチは貧乳路線を推すべきやと思うで!貧乳は長所や!希少価値や!!」

曙「言ってて虚しくなるわね……」

暁「ねぇねぇ!お外がキラキラして綺麗よ!みんなで見にいきましょ!」

霞「お外がキラキラ?」

ファンファンファン……

曙「あっ……」

警察「はい、例の店舗に……はい、はい」

警察「じゃあ◯月◯日12時25分。自動買春の容疑で逮捕ね」

霞「あー……」

ファンファンファン……


霞「……まぁ。ね」

曙「なんとなく察しはついてたけど」

朝潮「?」

霞「不戦勝って感じかしら」

曙「さよならミルクケーキ。さよならママの味」

子供の様子がおかしいと気付いていかがわしい連絡先名刺を見つけた母親の仕業

自動買春って恐ろしいパワーワードですみませんね

曙「おっぱい……」

提督「…………ん?」

曙「おっぱいよ!」

提督「…………ふぅ。どうしたんだ急にそんな事。……ふぅ」

曙「この前のお客さん激減で実感したわ。この店には圧倒的におっぱいが足りないって」

提督「おっぱいは1人2つ付いてるだろ?曙にも可愛らしいのがぐへへ」

曙「大きさの話してんのよ!」

龍驤「まぁ確かにこの前の事件はかなりの客が巨乳に釣られてうちから向かいの店にくら替えした感じやったしなぁ」

曙「こっちにも大和さんはいるけど厨房だし、秋雲はそれなりにあるけど天龍さんや摩耶さんには劣るし……」

曙「同じ軽空母なのにうちと向こうじゃ全然違ったし!」

龍驤「なんでや!ウチに飛び火させんといて!!」

提督「曙は巨乳になりたいのか?」

曙「それは……そっちの趣味にもよるって言うか……」

龍驤「大好きなクソ提督が貧乳好きだったら貧乳のままでええ~……って事やなぁ」

曙「なっ、ちがっ……」

龍驤「さっきの仕返しや♪」

提督「うーん……やっぱり人間も艦娘も中身が1番大切だと思うよ」

提督「曙も他のみんなも中身は良い子ばかりなんだから、それに気付けばお客なんてそうそう離れないさ」

曙「でも現にお客は減ったじゃない」

提督「あんなのは一過性で店が潰れてなくてもお客は戻ってきてたさ」

提督「そもそもうちはケーキ屋だ。胸の大小で勝負しているわけじゃない」

提督「ケーキを食べに来て、その時に接客してくれた艦娘が良い子だと思って常連になってくれている。そんな人たちは胸の大きさだけで判断しないさ。そりゃ物珍しさで浮気はしたかも知れないけど」

曙「うーん」

提督「だからみんなは今のままで大丈夫。うちは見た目より中身で勝負だ。もちろん胸のサイズ以外は見た目も100点だけどな!」

曙「まぁクソ提督がそう言うなら……」

提督「よし、じゃあライバル店も無くなってまた忙しくなるはずだ。明日に備えて今日はもう休もう」

曙「そうね。見た目じゃなくて中身と味で勝負……うん」

戦艦棲姫「ちょっと待て。それはおかしい話だ」

暁「あらせっきー、どうしたの?」

提督(なんか良い感じに終わらせようとしたのに)

戦艦棲姫「お前はさっき見た目ではなく中身が全てといったな」

提督「あ、ああ」

戦艦棲姫「果たして本当にそうだろうか?私は見た目こそ全て……とまでは言わないが、大半を占めていると思っている」

提督「それは価値観の違いと言うか……」

戦艦棲姫「そう。価値観の違いだ。しかしどうだ?その価値観の多数派は見た目を重視しているのではないか?」

戦艦棲姫「相手側は卑猥なサービスもあったようだが露出度や胸の大きさに釣られた客はかなりいたはずだ」

提督「ぐぬぬ……しかし最終的に中身の良さが全てだ!」

戦艦棲姫「ではお前に聞いてみるとしよう。なに、よくある問いかけだ。性格の良いブサイクと性格の悪い美女。お前ならどちらを選ぶ?」

提督「せ、性格の良いブサイクだな……」

戦艦棲姫「なら愛想の良いブサイクと愛想の良い美女。どちらの客引きについて行く?」

提督「そこは愛想の悪い美女じゃないのか!?」

戦艦棲姫「当然だ。仕事で客引きをしている以上、ブサイク美女共に出来るだけ愛想良く振る舞うだろう」

提督「それでも……中身の良いブサ」

戦艦棲姫「ちなみに両方初対面なので中身の情報は一切ない。現時点でお前の得ている情報は「愛想の良いブサイク」と「愛想の良い美女」だけだ」

戦艦棲姫「もしかしたら性格の悪いブサイクかもしれないこの状況でお前はブサイクを選ぶのか?」

龍驤「うぅ……なんやブサイクブサイク連呼されると胸が痛くなるな……」

戦艦棲姫「その点は安心して良い。お前たちは皆可愛い。ブサイクという部類には含まれない」

龍驤「ほあ……ぇ、ああ、おおきに……」

戦艦棲姫「で?お前はどっちを選ぶんだ?」

提督「…………愛想の良い美女」

戦艦棲姫「何も恥じることはない。特殊な性癖でもない限りほとんどの者がそちらを選ぶだろう」

戦艦棲姫「つまりブサイクはスタートラインに立った時点でかなりのマイナススタートだと言うことだ」

龍驤「辛辣過ぎひんか……?」

戦艦棲姫「それからケーキ屋は味で勝負みたいな話もしていたな」

提督「そうだよ!うちはあくまでケーキ屋、味で勝負してて……そこから艦娘の良さを」

戦艦棲姫「もちろんケーキの味は良い。それが目的でリピートする者も多いだろう。しかし客の大半は最初に艦娘が目的で来てついでにケーキを食べているのではないのか?」

提督「ぐうの音も出ない」

戦艦棲姫「つまり我々のケーキ屋の入り口は味ではなく艦娘の存在と言うことだ」

提督「…………」

戦艦棲姫「その入り口を広める事が最善ではないのか?」

提督「じゃあなにさ!みんな巨乳にすれば満足なのか!んもう!!」プンスカ

戦艦棲姫「そういう訳ではない。世の中には需要というものがある」

戦艦棲姫「現にライバル店が出来た際も変わらず通っていた客もいたのだろう?」

提督「そうだ、うちには根強いファンがいるから大丈夫だ!」

戦艦棲姫「残ったその根強いファンとやらはロリコン・オタク・老人ばかりでは無いのか?」

提督「ロリコンでなにが悪い!」

戦艦棲姫「別に悪くは無いさ。ただ新規の客が来た時、若者が溢れるケーキ屋とそういう客層のケーキ屋。どちらを選ぶと思う」

提督「……」

戦艦棲姫「特に女性客の数に関しては結果が顕著に現れるだろう」

霞「じゃあロリコンを燃やして新しいお客を沢山呼び込みましょ」

提督「ロリコンを燃やすというパワーワード」

戦艦棲姫「それは得策では無いな。オタクと言うのは金を持っている。現に客が減っても利益はしっかり上げていただろう?」

龍驤「せやなぁ。確かになんか客減ったの気にして余計目にお金つこてくれてたイメージあるわ」

戦艦棲姫「例えば月収50万既婚者のリア充と月収20万の実家暮らしの独身オタクがいるとしよう」

戦艦棲姫「前者はローンや光熱費・貯金に家族サービスやらでお金を浪費。小遣いとして数万円もらいそれを様々な趣味などに使いその一部が我々の店へ使われる」

戦艦棲姫「それに対し後者は貯金なんてクソ食らえで親のスネをかじり稼いだ20万円を丸々趣味につぎ込む者も少なくない」

戦艦棲姫「なのでオタクは集金という面で大切にしなくてはならない常顧客だ」

曙「でもそれだと新しいお客さんが来ないんでしょ?」

戦艦棲姫「そう。つまり最善は一般客にそういうサイフ……客層を織り交ぜて隠す事が大事になる」

龍驤「なんや、オタクの扱いがどんどんひどく……」

戦艦棲姫「という事で私は新たな巨乳の艦娘を雇う事が良いと思うのだが」

曙「そっか。別に私たちが巨乳にならなくても巨乳の艦娘を雇えば良いわよね」

龍驤「貧乳好きのロリコンもうちの店には結構おるし、常連は大切にしたらんとあかんからなぁ」

提督「お前たち簡単にいうけど艦娘ってそんな簡単に建造出来ないんだぞ?何百万単位の金もかかるし、どんな艦娘が生まれるかもわからないし」

曙「確かにお金はないわよね……」

暁「お金が無いなら稼げば良いじゃない!天才ギャンブラー暁にお任せよ!」

提督「ギャンブルかぁ……宝くじでも買ってみるか?」

龍驤「あんなもん当たらんて。どうせやるんやったら競馬とかしよや!一回やってみたかったんや!見てておもろいやろ?」

提督「よし!じゃあ全財産競馬に打ち込んでやるか!大和!ありったけの貯金持ってきてくれ!」

大和「はい♪」

『10000円』

提督「全財産……」

秋雲「ほい、これがレースの情報だってさ」

提督「なるほど分からん!」

暁「みてみて!あの白いのが可愛い!あれにしましょ!」

秋雲「1万円を数百万に増やすなら3連単ってやつかなぁ」

提督「18頭もいるのに123位を当てなきゃいけないのか……」

曙「私たち素人じゃ全部運任せよね」

龍驤「こんな時に雪風とかおったらなぁ」

提督「うちで1番運が良いの誰だっけ?」

朝潮「運の数値で言えば霞が1番ですね」

提督「よし、霞後は頼んだ!」

霞「はあ!?」

霞「嫌よ!私競馬とか全然分からないし!ギャンブルとかやった事ないの!」

提督「そこをなんとか!みんなビギナーだけど1番ビギナーズラックありそうだし!」

霞「嫌だって言ってんでしょ!」

提督「選んでくれたら何でも言うこと聞きますから!」

霞「えっ?なんでも……?当たらなくても?選ぶだけで?」

提督「選ぶだけ!」

霞「…………じゃあ」

霞「でも当たらなくても文句言わないでよ!」

曙(私も運があれば……)

霞「うーん……5月31日だから531で」

提督「じゃあ531で……よし!1万円分買ったぞ!」

霞「なんで全部使っちゃうのよ!!」


当たりました

提督「1万円がなんと100万円になりました」

龍驤「すごいけど新艦建造にはまだまだ足らんなぁ」

提督「うーん……」

秋雲「それこそ中古買っちゃえば?奴隷市場で」

提督「それが見つかれば問題ないんだけど……今どこでやってるかすら分からないし」

秋雲「今◯◯にある廃病院でやってるらしいよ?表立った噂話の情報じゃなくて裏の情報だから間違いないと思うけど」

曙「裏の情報ってなによ……」

提督「奴隷市場…………そう言えば風雲に言伝を頼まれてたな。夕雲に自分は楽しくやってるって伝えて欲しいって……」

提督「よし、久々に行ってみるか」



提督「ここで合ってるよな?入り口は……」

黒服「現金か」

提督「懐かしいなこのやりとり」


奴隷商「おや、お久しぶりですね」

提督「その節はどうも」

奴隷商「鎮守府やケーキ屋の調子はどうですか?この前はライバル店が出来たとかで大変みたいでしたが」

提督「やだこの人うちの情報に詳しくて怖い」

奴隷商「今日はどのような要件で?と言ってもうちに来る理由なんて1つですがね」

提督「100万持ってきたんだけど……その前に夕雲に会わせてもらえますか?ちょっと用があって」

奴隷商「うーむ……まぁ常顧客様ですし、特別サービスですよ」

提督(前見たときは元気だったもののちょっと痩せてたけど……元気にしているだろうか」

奴隷商「夕雲さんのお部屋は最上階になってます」

提督「夕雲さん?お部屋?檻じゃなくて?」

奴隷商「ええ、夕雲さんは今やうちの稼ぎ頭ですから」

提督「?」

奴隷商「さあこの部屋です。夕雲さん、お客様がお見えですよ」

夕雲「はぁーい♪」

ガチャッ

提督「ええっ!?なにこの部屋!めっちゃリフォームされてる!?」

夕雲「じゃあ早速始めましょうか♪」

奴隷商「いえいえ、この方は夕雲さんに別の用があるらしく特別にお通ししたんです」

夕雲「あら、そうなの?」

提督「きみの妹の風雲に言伝を頼まれて来たんだ」

夕雲「あの子から……?」

提督「提督もすっかり変わって、夕雲のおかげで今すごく幸せに鎮守府で生活してるって」

夕雲「そう……それは良かったわ♪」

提督「……」

提督「あの、この夕雲はいくらですか?」

夕雲「私?」

提督「鎮守府も落ち着いたんだし、俺が買って風雲のいる鎮守府に戻してあげたくて」

夕雲「提督さんは……お優しいんですね……♪」

提督「まぁ鎮守府に帰ったらみんなから何言われるかわからないけど」

奴隷商「ちなみに夕雲さんを買い取りたいなら3億5千万円ですよ」

提督「んほお……」

駆逐艦おっぱいビッグセブン

提督「あの、ちょっと見ない間に艦娘の相場上がりました……?100万しか持ってきてないんだけど……」

奴隷商「夕雲さんが特別なだけで他の駆逐艦なら100万あれば十分ですよ」

奴隷商「あとは不幸過ぎて頭がハッピーになってしまった扶桑型や第三砲塔だけの陸奥なら戦艦でも100万で買えますが」

提督「この夕雲だけは何故そんなに値段が高いんですか?」

奴隷商「うちの稼ぎ頭ですから」

提督「奴隷として売られている艦娘が稼ぎ頭?」

奴隷商「はい。多い時は週に数千万ほど稼ぐ事もありますから」

提督「週数千万!?……それなら3億5000万でも安く感じるけど……」

奴隷商「色々と危ない橋を渡ってますから」

提督「危ない橋?」

奴隷商「提督さんは今この国で年間何人くらい自殺しているか知っていますか?最近は減ってきているんですが」

提督「全然知らないけど……減ったなら100人くらいですか?」

奴隷商「約20000人ほどいるらしいですよ」

提督「はぇ~……」

奴隷商「提督さんはもし自殺する時が来たらどんな死に方が良いと思いますか?」

提督「自殺はする予定ないけど……無難に首吊りとかかな」

奴隷商「それはやめた方が良いですね。落下の衝撃を使う絞首刑と違い、自殺する人の多くはジワジワ苦しんで窒息死するやり方です。しかも死にきれなかったり途中で苦しさから後悔する事も」

提督「じゃあ即死できそうな飛び降りで」

奴隷商「それもおすすめしません。いくら勇気を出しても人間はどうしても足から落ちがちです。その結果即死できずにしばらくもがき苦しむ事も。最悪の場合は一生寝たきりで生き続けることになります」

奴隷商「もし下を通る人に当たれば相手を死なせるかもしれませんしね」

提督「じゃあ何が正解なんですか……」

奴隷商「そこで腹上死なんですよ」

奴隷商「どうせ死ぬなら最後ぐらい最高に気持ち良くなって死にたいと思いませんか?」

奴隷商「美人なサキュバスに死ぬほど血圧が上がるまで興奮させられたり、死ぬほど心拍数が上がるまで性行為をして死ねるんですよ?」

奴隷商「これから死のうと言う人たちなんですから実に金払いも良い!」

奴隷商「1プレイ数十万、数百万、借金を作ってでもお支払いいただける。実に素晴らしい上顧客様なんですよ」

提督「でも艦娘に人殺しさせるような事は……」

奴隷商「何を言いますやら。死にたいと言う人。人間の性を奪って生きるサキュバス。お金が大好きな奴隷商。みんな得をする素晴らしい商売じゃないですか」

奴隷商「私は善人なので辛くて悩んで悩んで悩んで死にたくて仕方ない人に「まだ頑張って生きろ」なんて酷い事は言えませんから」

提督(ああそうか。普通に考えれば奴隷商が良い人間だなんてある訳ないか)

奴隷商「それでどう致しますか?ココで死んでみたくなりましたか?」

夕雲「ギュっと締め付けてすぐに逝く事も、緩めにしてゆっくり最後を楽しみながら死ぬ事も出来ますよ♪もちろん胸のサイズもご要望通りに♪」

提督「控えめに言ってビンビンですが今日は遠慮しときます!」

提督「それにしてもこんな仕事しててよく捕まりませんね」

奴隷商「まぁ案外人は死にませんからね」

提督「?」

奴隷商「うちの自殺お手伝いは他の首吊りや飛び降りと違って途中でストップ出来ますから」

奴隷商「死ぬつもりで来た人の殆どが「こんな気持ちいい世界があるならまだ死にたくない」と言って帰られますよ」

提督「自殺志願者の考えを変える程の性行為……」

奴隷商「まぁ生きて戻ったところで一文無しなんですけどね。それでも自殺プレイのため必死に稼いでリピートする強者もおりますから」

提督「そんなに凄いプレイなんですか?」

奴隷商「提督さんは童貞ですか?」

提督「ど、どどど、童貞、童貞ですがなにか!?」

奴隷商「サキュバスは童貞が大好物ですから……提督さんの場合は嬲られて嬲られて……かなりの長時間プレイ間違いなしでしょうな」

夕雲「早くしたくて仕方ない童貞さんを焦らすのって楽しいですからね♪こうやって舌だけを使って……ゆーっくり、先だけを……♪」

提督「ここにいると死にたくなってくるから場所を移動しましょうか」

奴隷商「それで今回はどのようなタイプをお求めで?」

提督「今回は巨乳を求めて来たんですけど」

奴隷商「胸のサイズで言うと……こちらの潮でしょうか?」

提督「おお!潮なら曙も喜びそうだしいいかも!」

奴隷商「ですが性格に多少難ありで」

提督「まぁここにいる子は難ありで来た子が多数なのは理解していますから大丈夫ですよ」

奴隷商「今までに提督を3人行方不明にしたらしいんですよ」

提督「……」

潮「あの……私、えっと…………深海棲艦……の血より、人間の血が好きなんです……!」

提督「他の子も見てみようかな」

その後

奴隷商「こちらは自分が巨乳と言い張る朝風です」

朝風「はぁー。肩凝るわぁ」チラッチラッ

提督「ちょっと今回求めているタイプとは違いますね」

奴隷商「では先ほど紹介した陸奥なんかはいかがでしょう?」

第三砲塔「」

提督「肝心の巨乳が無いのでちょっと……」

奴隷商「標準語しか喋れない巨人ファンの黒潮はいかがですか?」

黒潮「阪神には負けられない」

提督「巨人じゃなくて巨乳でお願いします」

奴隷商「あとは……コレくらいですかね」

提督「これは……」

長波「……なんか用か」

奴隷商「この長波は先頭で右腕右足、あと右側の頭部を破損した状態で捨てられていたのを拾ったんです」

奴隷商「バイト艦というやつでしょうね。腕と足がもげてる以外、身体は使えそうなのでそっち系で需要はあるかもと思ったんですが……」

奴隷商「手足はともかく、やはり顔が半壊していては買い手も見つからず」

提督「これくらいなら修理できそうかな」

奴隷商「損傷部分から錆び付いてきているので修理は難しいかもしれませんが宜しいのですか?」

提督「ただ修理費も必要になるから50万でなんとかなりませんか?」

奴隷商「買って頂けるのなら……こちらとしては大歓迎ですが」

長波「あたしなんて買ってどうすんだよ……使い道も、稼働できる箇所も残りの時間も無いのに……」

提督「長波、お前にはうちのおっぱい担当をしてもらう!」

長波「なんだ、異常性癖者か」

鎮守府

提督「ただいまー」

暁「司令官おかえりなさぎゃああああ!!」

霞「な、何事よ!?ええっ!?なに抱きかかえてんのよ!?」

提督「長波を買って来た」

龍驤「買って来たって……こりゃひどいありさまやなぁ……頭半分無いやん……大丈夫かいな?喋れるか?」

長波「……今はまだな」

曙「昔いた島風はまだ綺麗に手足が無かったけど……これは本当にボロボロじゃない……」

提督「秋雲をよんで来てくれるか?事情を説明して明石を読んでもらわなくちゃ」

龍驤「分かった。なんか絵描いとったから呼んでくるわ」

秋雲「なになに提督~♪また明石を呼んで欲しいって~?」

秋雲「んじゃ今度は見返りに何を買ってもらおうかなぁ~♪」

長波「……よう、秋雲」

秋雲「うぇ!?長波!?あんたどうしたの!?」

長波「この異常性癖者に身体目的で買われた」

提督「えっ!?まって、否定は出来ないけど!」

秋雲「すぐに修理してあげるから!……もしもし明石!今すぐ──」

提督(見返り要求無しで慌ててすぐ電話してくれるとは……やはり秋雲と長波は姉妹の可能性が微レ存)

明石「ふむふむ。これは酷いですね」

提督「なおせそうか?」

明石「ハッキリ言ってしまうと治すより新品を購入した方が安くつきますね。劣化が酷すぎてこれはもう工廠で修理できるレベルじゃありませんから」

秋雲「でもあんたなら治せるんじゃないの?」

明石「もちろん♪ですが修理費は片手の指では足りませんよ?」

提督「えっ、50万しか無いんだけど……」

明石「提督さん、私は俗に言う闇医者みたいなものですよ?まず桁が足りてません」

秋雲「そこをなんとかさ!ほら、いつもやってくれてたじゃん!」

明石「あれは色々と見返りがありましたから♪でも今回は残念ながら一方的な施しになりますから。報酬は頂かないと」

提督「でもお金は50万しか……」

明石「そこで相談なんですが♪実は私、今欲しい人体…………えっと、欲しいサンプルがありまして……提督さんがそれを提供してくれるなら無償でお手伝いさせていただきますよ♪」

提督「サンプル……?」

明石「はい♪」

提督「えっとサンプルって……」

明石「ご安心ください♪人間の身体って意外となくても大丈夫な臓器結構あるんですよ?ほら!肺とか腎臓ってスペアで2個あるじゃ無いですか!」

提督「確かに!じゃあそれで頼むわ!」

改造人間テイトクライダー

明石「それでは提督をお借りしていきますね」

曙「えっ?ここで修理していかないの?」

明石「さすがにここまで損傷が酷いといろいろ道具やパーツが必要になってきますから」

明石「お二人には私の工廠まで来ていただきます♪」

曙「だったら私たちも」

明石「いえ、人数は最小限でお願いします。あまり見られたくない場所ですから♪」

暁「内緒にされるとますます気になるじゃない!」

明石「血がいっぱい出たり、色々ちぎれたり身体から飛び出したりえぐりとったりしますよ?」

暁「ひっ……」

明石「それでは提督さん、長波さんをよろしくお願いしますね」

提督「わかった。長波、おんぶと抱っこどっちが良い?」

長波「どっちでも」

提督「…………じゃあ背中におっぱい、両手にお尻のおんぶコースで」

30分後

明石「ようこそ私のラボへ!」

提督「ラボって……これ小さめだけど廃病院なんじゃないのか?」

明石「はい。私が買い取りました。結構ヤバいことやってますけど意外にバレないものですよ」

提督「よくそんなお金が……」

明石「私の手術は高額ですから♪さあさあでは先に長波さんを修理しましょうか」

長波「ほんとにどうにかなるのか……?」

明石「私にどうにか出来ないものなんてありませんからね。まぁ流石に死んじゃってるのは治せませんけど」

長波「まぁなんでも良いさ……どうせ長くない命だ。失敗しても恨まないから好きにしてくれ」

明石「はい♪では少し眠っていただきますね」

長波「…………」スヤスヤ

明石「さてと……提督さんはどうします?」

提督「ん?」

明石「この先は結構ショッキングな修理になりますけど……苦手ならあちらの部屋に」

提督「いや、どんな風に修理するか見たいからここにいるよ」

明石「そうですか。ではチャチャっと済ませちゃいましょう」


明石「まずはこの腕と足ですね。これでは使い物にならないので……肩と足の付け根から切り取って……」

ブチッ

明石「あー、内臓もかなりやられちゃってますね。とりあえず一旦この辺りを全部かき出して……血液は確かこの辺に」

明石「問題はこの頭の損傷ですね。付け替えればすぐ済むんですけど、それだと人格が変わってしまいますし……」

明石「長波さんのパーツは……提督さん、すみませんが長波さんのパーツを二階のこの部屋まで取りに行ってもらえますか?」

提督「パーツと言われても分からないぞ?」

明石「見ればすぐ分かると思いますので。これが鍵です。出したら拭いてあげてください」

提督「ふく??ん、まぁ行ってみるよ」

二階

提督「この部屋らしいけど……」ガチャッ

提督「おじゃましま~……ひぇっ」

提督「これは……漫画とかでよくみる……ガラスケースの中で謎の液体に漬けられたアレじゃないか」

提督「夕雲……巻雲……風雲…………長波」

提督「……とりあえず長波を連れていかないと」

寝落ちする前に寝る宣言
なんか仕事急かすような連絡きてまだ2、3日しか経ってないのにどうしたんまろう?

と思ってたら9日間もしごたえ

提督「おーい、長波を持ってきたけど……これって」

明石「もう止まってしまった長波さんです」

提督「止まってしまったって……」

明石「提督は轟沈してしまった艦娘は深海棲艦になる説を知っていますか?」

提督「まあ……」

明石「それが本当かどうかはっきりしていないんですけど、たまに轟沈寸前で海を漂っている事があるんですよ」

提督「想像したらなんかもう事件の香りしかしないなそれ」

明石「そういう子たちをたまに拾って来ているんです。私1人じゃ危険なので何人かボディーガードを雇ってですけど」

明石「さっきも言った通り私は修理道具さえ揃っていれば死んでいない限り艦娘を助けることが出来ます」

明石「でも轟沈寸前で連れて来た子達は鎮守府に見捨てられた子ばかり……修理したところでその先は鎮守府ではなく1人で生きて行かなければいけません」

明石「まぁそのうちスカウトされたり姉妹艦と楽しく野良艦娘として暮らすのがほとんどなんですけどね」

提督「そう言えばこの街野良艦娘多いよな。客でも結構くるし」

明石「ただ中には連れ帰る途中で止まってしまう子、何もかもに絶望して修理される事を望まない子も少なくありません。そういう場合、私は艦娘の意思を尊重し無理に修理しないようにしているんです」

提督「でも助けてやったほうが……」

明石「何度も言いますが轟沈寸前の艦娘を修理するには道具や替えのパーツが必要になります。鎮守府にある正規の工廠じゃないうちは妖精が作るのと同じようにパーツを作る事が出来ないので、どうしても出来上がったパーツが必要になります」

提督「だから助けないでパーツ用に艦娘を保存しているのか?」

明石「はい。もちろん意識がある場合は本人に確認しています。その長波さんだって……自分はもう良いから他の長波が来た時の修理に身体を使ってくれ……と」

提督「なんか悲しいな」

明石「まあ全部嘘なんですけど」

提督「……」

明石「だいたいそんな都合よく艦娘が轟沈もせずプカプカ浮いてるわけないじゃないですか。どんなホラーですかそれ」

提督「ぐぬぬ……」

明石「あそこに置いていた艦娘はすべて私の自作です」

提督「自作!?」

明石「はい!どれも完璧に再現した自慢の一品ばかりです!……ただ、何度作っても艦娘に魂が宿らなくて……いわば器だけの艦娘って感じですね」

明石「やっぱり妖精さんの何か特別な、それこそ神の様な技術がないとだめなのかなぁー?うーん…………ああ!私は神になりたいのに!!」

明石「でもこうやって大破して止まりかけている艦娘を見ていると私ワクワクするんです」

明石「だってこれからこの子は身体の半分を私の作ったパーツで生きていくんですよ?それはもう半分神の世界へ私が足を踏み入れたという事!」

明石「私の技術があのクソ妖精どもにまた一歩近づいた証拠……私はこの子を救ってまた一歩神に近づく。フフッ……あははははあはっ!!」

提督「ええ……こわっ」

明石「という事でまずはそっちの試作品長波さんから腕と足をもいで……っと」

ブチッ!ブチッ!!

提督「ひっ……」

明石「あとは長波さんの傷口もかなり錆び付いていたのでもうちょっと根本から切り落としてしまいましょうか」

ズバッ!ズバッ!ボトトトト……

明石「うーん。やっぱり試作品と違って本物の艦娘は血液が噴き出すんですよね。いったいどういう原理で血液が巡ってるのかしら……」

提督「止血は!?輸血は!?」

明石「大丈夫ですよ。この程度なら艦娘は失血死したりしませんから……とは言え輸血用の血が心許ないような……夕雲型の血液はまだあったはずだけど……」

提督「血液も自作なのか?」

明石「いえ、残念ながら血液の生成方法は分かっていなくて……これは艦娘献血にご協力いただきました。みなさん仲間を助けるためならと喜んで協力してくれますよ」

提督「平和的なやり方で良かった……」

明石「さてと、身体はこれで元通り。あとは顔だけですけど……どうしますか?」

提督「どうって?」

明石「一つ目は今の状態を残しつつ破損部分のみを修復する。この場合は顔にかなり傷が残ります。ブラックジャック先生状態ですね」

明石「二つ目はマルッと頭を新品に付け替えてしまう。この場合は綺麗さっぱり新品の艦娘が出来上がり♪何もない真っ白な状態から提督好みに育成が可能です」

明石「最後に三つ目。ちょっと邪魔くさいですけどこの子の記憶を新しい頭に移し替えてから新品に付け替え。この場合、見た目は新品ですが今の記憶は残ったままの中古になります」

提督「それなら言うまでもなく」

明石「二つ目ですね!真っ白な状態から調教するのがお好きそうな変態らし」

提督「いや、三つ目でお願いします」

明石「あー……なるほど。あえて記憶は残しつつ、「寝取り」を楽しむタイプの変態さんでしたか」

提督「……ちなみに一つ目を選択してたら?」

明石「キズだらけの艦娘に興奮するヤバいタイプの変態かと」

提督「……」

明石「ではご希望のやり方で……えいっ!」

ズボッ!

提督「えっ!?」

長波「……」ビクンビクン

明石「確かこの辺に……」グチュグチュ

長波「あっ……あっ…………」ビクンビクン

提督「ポックル……」

明石「あっ、ありましたありました」!」ブチブチッ

提督「傷口から頭に手を突っ込んで何を……」

明石「このチップの中に記憶データが保存されているようなんです。私の作るものより遥かに小さくて精巧な……ぐぬぬ」

提督(なんかコードとかで繋いでパソコンみたいにデータを移し替えると思ってたのにハードボイルドなやりかただった……)

明石「とりあえずこれを新しい頭に組み込んで……後は新しい頭に付け替えれば」

明石「古い頭は首から切り飛ばして……よいしょ!」スパッ

提督「ああ!首が!!」

明石「ほい!素早く新しい顔!3秒ルール3秒ルール♪セーフ!」

長波「…………」

提督「動かないけど大丈夫なのか?」

明石「もちろんです!今は麻酔で寝ていますけど……ほら、耳を寄せれば心音だって聞こえるでしょ?」グイッ

提督「うわっ……」ドタプン…

ドクッドクッ……

提督(これが……おっぱいビッグセブン……)

明石「ね?」

提督「あ、ああ……確かにドクドク鳴ってるな……」

明石「はい♪ではそろそろ提督にもドクドクしてもらいましょうか♪」

提督「ん?」

明石「もうっ!報酬の話ですよ!言ったじゃないですか料金は提督の身体からいただくって」

提督「ああ」

明石「私、提督の体液を頂きたいんです♪」

提督(この流れはなんとなく分かる。エッチなやつだ)

明石「提督!提督!はやくはやく!!」

提督「お、おちついて」

明石「おっとあまりの興奮に取り乱してしまいました。すみません」

明石「提督さんにはまず死ぬ限界ギリギリまで血液を採取させていただきます♪」

提督「血液?」

明石「はい♪一部のマニアの間では高額取引されること間違いなしですから!」

提督「そんなもんなのか……」

明石「あともう一つ!精液もいただきますね」

提督「!」

明石「この瓶に一杯よろしくお願いします」

提督「えっ……一升瓶くらいあるけど……」

明石「私思ったんです。ケッコン(仮)ってなんなのかと」

提督「?」

明石「おかしくありませんか?(仮)ってなんですか?(仮)って!本気のケッコンじゃないって事ですよね!?」

提督「それはなんとも……」

明石「まぁこの際それはどうでも良いんです。私が気になったのは子孫についてです」

提督「子孫?」

明石「私が調べたところ、ケッコン(仮)をした提督さんは数え切れないほどいるのに人間と艦娘の間に子供が出来たという話をきいた事がないんです」

明石「艦娘には人間と同じく子供を作る機能……子宮があるにも関わらずですよ!?」

提督「なんか聞いてて恥ずかしい」

明石「単純にケッコンしても提督さん側が艦娘と性行為を行なっていないから?いえ、そんな筈ありません!艦娘だって発情するんですからケッコンすればヤリまくりのハメまくり中出しが間違いなしなんです!」

提督「ひゃー……」

明石「なのに薄い本以外で子供が出来ないのは何か理由がある筈……人間の精子では艦娘は受精しない?それとも体内で妊娠を拒む何かが起きている?とにかくその辺りはまだまだ謎が多いんです」

提督「はあ……」

明石「という訳で研究のために精液をいただきますね!あっ、血液を抜いたら影響がありそうなので先に精子を採取しましょうか」

明石「それでは採取が終わりましたら声を掛けてください。私はあっちでテレビを見てますので」

提督「まさかのソロプレイで一升瓶チャレンジ!?」

明石「サキュバスでも呼んで搾り取って貰っても良いんですけど、なるべく余分な物は混じって欲しくないので。ローションなども無しで!手だけでお願いします!」

提督「無茶言わないでくれ!いくらなんでもそれは無理だ!」

明石「あっ……オカズでしたら私の作った艦娘をダッチワイフ代わりに……あー、でも見抜きでお願いしますね」

提督「だったらせめて明石の手を貸してくれ!じゃないと無理だ!」

明石「私の手ですか?構いませんけど……じゃあ時間かかりそうなので本でも持ってきますね。読みかけの小説がありましたから」

提督「くっ……小説読みながら片手間にだと……?ふざけやがって!そんな作業的なアレで俺が興奮するとでも……!」


すぐ出た

明石「いや~、まさか三本分もいただけるなんて想像以上の精力に驚きを隠し切れませんよ♪」

提督「……くやしい」

明石「あとは血液採取で終了ですね♪」

提督「言っとくが血液は人並みしかないんだから加減してくれよ」

明石「分かってますって♪」

ガチャッ

長波「おーい、誰かいるかー?」

提督「おお!長波!元気になったか!?」

長波「ん?ああ、まぁ……でも記憶が曖昧で……確か奴隷商に拾われて…………えっと、そっちは誰でなんであたしはこんなとこに?」

明石「詳しいお話は後でしますけどこの方が新しい提督さんで瀕死だった長波さんの命の恩人でもあります♪」

長波「命の恩人?……そういや手も足も頭も全部綺麗に……」

提督「ちなみに私はこれから限界まで血を抜かれて瀕死になります」

長波「なんで!?」

しばらく後……

明石「ご協力ありがとうございました~♪お気をつけてー」

長波「やれやれ」

提督「み、みぎ……」

長波「ん、右だなしっかりつかまってろよ」

提督「……」

長波「ったく、目が覚めて早々提督おんぶして鎮守府行くとか……なんだこれ」

提督「ひ……ひだ……」

長波「はいはい左ね」


長波「おっ、あそこか。おーい、鎮守府見えてきたぞー」

曙「あっ!クソ提督!帰ってくるのが遅い……ってどうしたのよ!?顔が真っ青じゃない!!取られたの!?内臓取られたの!?」

長波「いや、取られたのは血液と精液みたいだぞ」

霞「精液!?ちょっと詳しく聞かせてもらうわよ!このクズ!!」

長波「その前に何か血になるようなもんを」

ワイワイ

寝室

提督「うーん……」

提督(寒い……血液取られすぎたからかな……)

提督(寒い寒い…………柔らかい……暖かい…………ん?)

長波「ああ、悪い。起こしちゃったか。いや、ほら……あたしのせいで色々あったみたいだしお礼言いに来たんだけどさ」

長波「部屋に来たら寒い寒いうなされてて身体も冷たかったから……」

提督「…………裸!?」

長波「ちがっ……変な意味じゃなくて、ほら!温めるときは裸が良いって言うし!」

提督「なんだよこれ……こんな柔らかいの…………勃起不可避だろ……!」

長波「あっ、こら。あんま下半身に血をためるなよ。バカ……」

提督(落ち着け……落ち着け……)

曙「ちょっとクソ提督生きて……って!何やってんのよ!!」

長波「いや、これは提督の身体が冷たくなってて暖めるために仕方なくだな……」

曙「身体が冷たくなってたから仕方なく暖めてた!?じゃあ私も仕方ないから温めてあげるわよ!このクソ提督!!」

霞「う、うるさいわねぇ、たまたま通り掛かったんだけど何騒いで……って、なにやってんのよあんた達!え?身体を暖めてる?仕方ないわねぇ!!じゃあ私も──」

龍驤「おーい生きとるかーって、何しとんねん!?はぁ?身体を」

以下略

翌朝目覚めたら艦娘全員裸で提督にまとわりついた状態で発見され布団の中はもう提督汁で大変なことになっていたらしい

ウチは龍驤

少し前までは別の鎮守府で司令官の帰りを待ちながら残された艦娘を養いつつ生活しとったんやけど

結局司令官は帰ってこず、ウチ以外の艦娘は他の鎮守府へ転属する事になってしもた。

ウチはその後もパートしながら待っとったんやけど……

なんや扱いは悪かったし理不尽な理由でクビにされたりで踏んだり蹴ったり。

どないしよか途方に暮れとった時この鎮守府に拾われて現在に至るっちゅうわけや。


この鎮守府での生活は前と比べたらまるで天国みたいな感じやなぁ。

日中はケーキ屋のレジで忙しいし給料は司令官に全部渡しとるから無いけど

衣食住には全く困っとらんし、欲しいものが有れば買うてもらえる。

遊びに行くときは小遣いももろとるし文句なしの生活を送っとる。送っとるんやけど1つだけどうにも慣れん事があって……それっちゅうんは……

提督「龍驤、今日も一日ご苦労さん」

龍驤「ん、あ、あはは……おつかれおつかれ~」

と、こんな感じで褒められ慣れて無いから毎回照れてしまうんがちょっとした悩みと言うか……まぁ、悪い気は全くせんのやけど……

龍驤「さてと、今日の売り上げ出たしレシート渡して鎮守府帰ろか~」

霞「お疲れ様。私はお悩み相談されてるだけだけどそっちは毎日大変ね」

龍驤「これが仕事やからなぁ~。まぁそんな大変な仕事ちゃうし大丈夫や。ウチからしたらお悩み相談の方が大変やと思うで?」

と、艦娘相手なら普通に返せるんやけど……


龍驤「おーい司令官ー。今日の売り上げ出しといたでー」

提督「ああ、ありがとう。いつも最後まで悪いな。龍驤がいてくれて本当に助かってるよ」

龍驤「ふ、ふーん。ウチがおって助かっとるんや。ほーかー」

提督「?」

あかん、嬉しい。褒められとる。頼りにされてる。もっと褒められたい、頼られたい!

あああああ!!もう!

翌朝 執務室

提督「ふぁ~……おはようさんさん」

龍驤「なんや間抜けな顔して。顔洗ってきいや」

提督「ん、ああ……龍驤は何してるんだ?」

龍驤「見ての通り掃除や!曙ばっかりに掃除させるわけにもいかんからな」

提督「そっか。ありがとうな。じゃあ顔洗ってくるよ」

龍驤「はいはい、さっさと行ってきー」

バタンッ

龍驤「…………」プルプル

あっかーん!!あんな何気ない「ありがとう」にすら震えるほど喜んどるウチがおる!

もっと綺麗にしてもっと褒められたい!

昼過ぎ

龍驤「ケーキ屋が休みやとやる事なくて暇やなぁ~」

提督「もう2時過ぎか」

龍驤「ん?どっか行くん?」

提督「夕飯の買い出しにな」

龍驤「せやったらウチもたまにはついて行こうかな~。鎮守府におっても暇やし」

提督「じゃあたまには2人で出かけるか」

龍驤「ほなちょっと着替えてくるわ」

提督「はいよ」

バタンッ

龍驤「さてと。死ぬほど気合い入れて準備してこよ」

龍驤「おまっとさ~ん」

提督「遅かったな。何してた……だれ!?」

龍驤「失礼なやっちゃなぁ!ウチや!」

提督「ああ、龍驤か。風呂以外で髪下ろしてる事ないから焦った」

龍驤「なんとなく変えてみただけや。文句あるんやったら元に戻すで?」

提督「いや、可愛いと思うぞ。ちょっと何時もより大人っぽいし服もよく似合ってる」

龍驤「せやったら別にええけど。ほら、ちんたらしとらんで早よ行くで!」

提督「待っ、こっちが待たされてたんだけど!?」


可愛いって言われた可愛いって言われた可愛いって言われた可愛いって言われた……!

提督「今日は何にするかなぁ」

龍驤「せやなぁー」

うちはチビが多いからハンバーグとかスパゲッティみたいなお子様向けの献立が多いけど

個人的には煮魚とかもたまには食べたいなぁ

提督「いつもは子供向けのメニューが多いし、たまには煮魚とかにしてみるか」

龍驤「!!」

龍驤「ウチもちょうどそれがええと思っとってん!」

提督「じゃあ決まりだな。魚屋に行こうか」

龍驤「以心伝心っちゅうやつやなぁ~♪」

提督「ちなみに煮魚の種類は?せーの」

提督「赤魚!」
龍驤「赤魚!」


提督「ほほう。カレイとか金目鯛ではなく赤魚を選ぶとは」

龍驤「赤魚は骨も少ないし子供かて食べやすいやろ?それにウチの大好物やねん」

提督「へー、好物なのか。ちゃんと覚えとかないとな」


あかん……意見が一致するだけでこんなに嬉しいやなんて……なんやこれ……

龍驤「赤魚~赤魚~♪」

魚屋「いらっしゃい」

提督「すいません。赤魚を──」

龍驤「ん?」


あれ?いざ魚屋に来てみたらブリも美味そうやな……ぶりの照り焼き……

提督「なぁ龍驤。こんな事言うのは悪いと分かってるんだが」

龍驤「なんや?」

提督「ブリの照り焼きも捨て難いと思わないか?」

龍驤「わ、わかる!ウチもいまおんなじ事考えとったんよ!」

提督「じゃあ両方買って2品作るか」

龍驤「うん、異議なしや」


はあぁ……なんや心の中見透かされとるみたいでムズムズするなぁ

もしかしてそういう特殊能力あるんちゃうか?うーん……

好き好き好き好き!めっちゃ好きや~!!……で、どや!」

龍驤「じぃ~」

提督「ん?どうかしたか?」

龍驤「いや、別になんでもないよ」

まぁそらそうやな。

提督「買い物も終わったし帰るか」

龍驤「荷物一つくらい持つで?」

提督「大丈夫大丈夫。それより疲れてないか?」

龍驤「ウチは大丈夫やよ」


荷物は全部司令官が持ってくれる

歩くスピードもウチに合わせて歩いてくれる

歩いてる時は絶対車道側を歩いてくれる

司令官はただ単に誰にでも優しいだけなんやろうけど……

やっぱり大事にされてる気がしてめっちゃうれしい……

はぁ。鎮守府まで片道2時間くらいあったらええのに。もっと2人で歩いたり話したりしたいなぁ


提督「なぁ龍驤、ちょっと飲み物でも買って休憩していかないか?」

龍驤「休憩?」

提督「龍驤と2人きりで出歩くなんて滅多にないしさ。もう少し話したいと思って」

龍驤「ウチも今おんなじ事考えとった!って、今日何回目やこのセリフ。あはは」


ああ、あかん。鏡見んでも分かる。ウチぜったい今女の顔しとるなこれ……

もう嬉しいのが隠しきれへん……顔はにやけてまうし、いや、髪型変えておしゃれしてきとる時点であれやけど……

提督「あそこの公園のベンチでいいか」

龍驤「なんや、ハンカチでも敷いて「はいどうぞ」ってやってくれるんか?」

提督「そんなドラマみたいなお洒落なことしないけど」

龍驤「あはは、冗談や冗談」

提督「膝の上に乗せるならやぶさかではないがなぁ!」

龍驤「恥ずかしいわアホ!」

提督「それで?飲み物は何にする?」

龍驤「うーん、せやなぁ…………あっ、そうや。せっかくやし一緒に何が良いか言ってみようや。今日は以心伝心の日やしな!」

提督「けっこう種類あるけど」

龍驤「ほらほら、ウチの目よ~く見て考えてみぃ?」

提督「…………」ジィ-…

龍驤「…………」カァァ…

提督「かわいいい」

龍驤「あほ!!」

提督「よし、じゃあせーので言うぞ」

龍驤「よっしゃ。せーのっ」

提督「自販機限定アセロラドリンク微炭酸!」
龍驤「コーヒー……って違う上に長いわ!」

提督「むしろコーヒーって種類めっちゃあるけど。龍驤、さては答えを合わせるために寄せてきたな?」

龍驤「うっ……」

提督「そんなにお揃いが良いなら俺もコーヒーにするか」

龍驤「ち、ちゃうちゃう!ウチはただ、その……同じ事を考えてるって言うあれがあれで…………ごにょごにょ」

提督「じゃあ逆に龍驤は俺が今何を考えてるか分かるか?」

龍驤「ええ!?そんなん言われても……」

提督「ほれ、目をよく見て」ジィ-

龍驤「うう…………あ、あー……アセロラドリンク……」

提督「正解はその下ろした髪に触りたい!俺は髪フェチでもあるんだグヘヘ!かわいい!髪をサラサラしたい!あとかわいい!今日の龍驤めっちゃかわいい!!ああああ!!わっしょい!わっしょい!……でした」

龍驤「そんなもん分かるか!」

龍驤「はぁ……ほんまドッと疲れたわ。はよ座ろ」

提督「よいしょっ」

龍驤「ああ、おおきに……って、なんでほんまに膝に乗せとんねん」

提督「膝でお尻の感触を楽しむために」

龍驤「あほ…………まぁ触りたかったら触ってもええよ」

提督「尻を!?」

龍驤「髪の毛や!」

提督「それじゃあ遠慮なく」

サラサラ…

提督「ああ~、想像以上にサラサラしてる」

龍驤「こんなんして何が楽しいんや?」

提督「子供の頃は母さんの髪を何故かよく触ってたけど、大人になると髪を撫でるなんて恋人とかじゃないと出来ないだろ?」

龍驤「まあ……普通はそんな触られたくないもんやしなぁ……」

提督「…………たまらん」


あれ?それやと膝の上に座らされて髪を触られてるウチは恋人みたいなもんなんか……?

うぅ……なんやコレ……

人に髪の毛触られるのってこんな気持ちいいもんやったか……?

お風呂で頭洗われとる時はこんな気持ちにならんのに……ウチ、今めっちゃ幸せな気分になっとる……

龍驤「うー……」ボスッ

提督「どうした龍驤?そんな身体に顔を埋められたら」

龍驤「うるさい。今、ちょっとアレやから……このままにしといて」


あかん……顔熱い。こんなん見せられへんよ……

提督「よっと」クイッ

龍驤「うわっ!こ、こらぁ!なにしとんねん、見るな言うとるやろ!」

提督「龍驤、そんな可愛い顔でかわいい態度とってたら襲われても文句言えないぞ!」

龍驤「かわいいかわいい言うな!」

提督「これもう今すぐそこのトイレに連れ込んでアレいたしても半分正当防衛だぞ!」

龍驤「……じゃあ、一緒におトイレ行く?」

提督「あっ」

龍驤「……ん?なんかお尻が湿ってきたんやけど」

提督「すまん。かわいい上にえっち過ぎてトイレまで持たんかった」

龍驤「早漏」

提督「あっ」

龍驤「ほんまドスケベやなキミは」

提督「かわいい子に欲情するのは至って普通の事であり、さらに」

龍驤「もうええもうええ!……で?何を話すんや?」

提督「特に考えてないけど」

龍驤「ノープランで女子を誘うとはええ度胸しとるなぁ」

提督「まぁ相手が龍驤だからな」

龍驤「なんやそれ?事と場合によってはしばくで?」

提督「龍驤は俺にとって鎮守府でも特別だから。他の艦娘みたいに気を使わないっていうか」

提督「ただこうやって一緒に座ってるだけで落ち着くんだよ」

龍驤「ふーん。つまりウチは女として見られとらんっちゅうことやな」

提督「女として見てなかったら二連射もしないけど」

龍驤「……それもそうか」

提督「どっちかと言うと龍驤は恋人通り越して嫁って感じだな。しかも熟年の」

龍驤「それ喜んでええところなん?」

提督「龍驤が居ないと俺が困る。だからこれからもよろしくな」

龍驤「将来的にほんまのお嫁さんにしてくれるんやったらよろしくしたってもかまへんよ?」

提督「よし、約束しよう」

龍驤「子供は2人。しっかり養ってもらうで?」

提督「2人でおさまるかな?」

龍驤「あはは、あほやなぁ。そんな簡単に結婚の約束してどないすんねん。ウチはキミがずーっと一緒にいてくれるだけでええんよ」

提督「それはもはや実質結婚なのでは?」

龍驤「よく言うやん?結婚するまでが1番幸せやって。せやからいっぱいその幸せ噛み締めて、それでも足らんかったら……ウチと結婚しよ?」

提督「ああ、必ずな」


ほんま、ウチは幸せもんやなぁ……

これから先もずっとこの幸せが続きます様に。


提督「ところで重婚しても良いかな?」

龍驤「台無しやあほ!!いや、分かっとるけど今は言いなや!あほ!!あほー!!」

早漏じゃない18歳以上の人が見ると
提督と龍驤のトイレセックスシーンが浮かび上がる不思議なSS

秋雲「そういえばさぁー、提督の性癖ってどうなってんのかなぁ~?」

曙「はあ?性癖?そんなの駆逐艦好きの変態ロリコンクソ提督にきまってんじゃない」

秋雲「まぁ大和さん以外のメンツ見ればなんとなくそれはわかるんだけどさぁ」

龍驤「ん?」

秋雲「もっと深いところ気にならない?例えば好きな体位とかープレイとかー♪」

明石「大尉?プレイ??何言ってんのよ」

秋雲「だからさぁ、例えば…………」

曙「ちょっと耳に近い!」

秋雲「提督の…………を咥えるとき、…………に入って…………か、立ったまま…………あと、…………で、お互いに…………とか」

曙「なっ…………な、な、何言ってんのよ!変態!」

秋雲「後は体位も正常位が好きなのかバックが好きなのか……いやいやもっとマニアックな……お尻が好きだったりするかもだしぃ」

曙「おしり!?無理無理無理無理!あんなのおしりに入るわけ無いでしょ!」

ここの明石は曙のミス?

秋雲「まぁ案外ノーマルだったりするんだけどねぇ」

曙「そ、そうよ。だいたいそんな事知る方法なんて──」

秋雲「パソコン見れば結構検索結果とか残ってたりするもんなんだけどねぇ」

曙「バッカじゃないの!そんなの興味ないし!!」

秋雲「え~?もしかしたら【曙 エロ】とかで検索してるかもよ~?」

曙「なっ…………」


提督『曙のエロ画像!曙のエロ画像!曙!曙!!』


曙「…………はふっ」パタン

秋雲「あら?おーい、ぼのたーん?大丈夫ー?」

秋雲「ちょっと提督ー。曙ちゃんのぼせちゃったみたいだから部屋まで運んであげてー」

提督「ん?大丈夫か?」

ガヤガヤ……


霞「……」

>>185
ん!

提督の寝室

霞「パソコンパソコン……」

霞「これどうやって動かすのよもう!!」

霞「あ、うごいた。検索は……ここかしら?」

霞「早く早く!時間がないんだから!!」

霞「ココをクリックして……出た!!」

『艦これ 駆逐艦 エロ画像』

『艦これ 駆逐艦 エロ同人』

『艦これ 秋雲 隠れ巨乳』

『艦これ 長波 母乳 出る』

『艦これ 曙 デレない』

『龍驤 下着 必要』


霞「とんでもない変態ね……」

霞「ん?」


『艦これ 霞 嫌われない撫でかた』


霞「何を調べてるのよあのクズ……にしてもコレはいったい何なのかしら?」


『姉妹艦とか駆逐隊等の単位で複数人プレイasymmetrical dockingとかdogpile』

霞「姉妹艦とか駆逐隊等の単位で複数人プレイ……?は何となく分かるけど、こっちの英語は何なのかしら?」

霞「うーん…………でもこれ……」

霞「姉妹艦で駆逐艦で複数人って……うちの鎮守府で該当するのは私とお姉ちゃんだけよね?」

霞「つまり私とお姉ちゃんにasymmetrical dockingとかdogpileってのを持ってしてもらいたいって事?」

霞「ああもう!なんで肝心な所を英語にしてるのよ!!」

霞「とにかくこの英語を書き写して……っと」

ガチャッ

霞「やばっ!パソコン消さなきゃ!」


提督「お?霞か?何してるんだ?」

霞「べ、別に!じゃあ私急いでるから!」

提督「あ、ああ」

霞「…………」

提督「?」

霞「わ、私は、どこ撫でられても嫌じゃないから!!このクズ司令官!!」ダッ

提督「えぇ……?」

霞「うちの鎮守府に英語が分かる人なんているのかしら……」

大和「あら霞ちゃん。どうかしましたか?もうすぐお風呂の時間ですけど」

霞「大和さん……大和さんって英語は分かりますか?」

大和「そうですねえ……残念ながら英語は分かりませんけど……」

霞「ですよね……」

大和「ですがネットで検索して意味を調べるくらいなら♪」

霞「ほんと!?お願いします!」

霞「これとこれとこれを……」

大和「ふむふむ……まずはasymmetricalですね」

大和「これには非対称という意味がある様です」

霞「非対称?」

大和「よく使われる例だと髪型が片方短くてもう片方は長いとかですかね」

霞「つまり右と左で違う……みたいな意味かしら?」

大和「辞典に載っているのを見ただけなので詳しくは分かりませんが……」

大和「次はdockingを調べてみましょうか」


大和「これはドック……船体の入渠を意味している様ですね」

霞「つまりお風呂場ってことかしら?」

霞「非対称でお風呂場で……最後は?」

大和「最後のdogpileは飛びつくという意味の様です」

霞「つまりasymmetrical dockingとかdogpileっていうのは……」

霞「駆逐艦(しかも姉妹艦)にお風呂場で左右非対称から飛びつかれたいって事!?」

大和「あっ、ちょっと待ってください。この英語には人が積み重なってタワーを作るという意味もあるみたいです」

霞「って事は……私とお姉ちゃんがお風呂場で非対称……非対称って具体的になんなのかしら……」

大和「左右対称は全く同じという意味ですから……非対称は左右対称ではないと言う意味でしょうか?」

霞「なるほど……となるとクズ司令官が見たいのは……」

お風呂場

提督「曙ー、髪洗うからこっちこーい」

曙「はーい…………ちょっと、お、お尻はまだ無理だから!いきなりとかやめてよね!!」

提督「?」

曙「ま、まぁ?クソ提督がどうしてもって言うなら……その、そういう道具が、なんか秋雲があるとか言ってたし?まぁ……ゆっくり少しづつ広げて準備してあげてもいいけど……」

提督(なんか分からんが曙が俺のために何かしてくれようとしているのか!?)

提督「ああ!よろしく頼むよ!楽しみに待ってるからな!」

曙「ええ!?あ、うん……で、でもまだまだ時間かかるんだからね!!そんな、大きいの……」

ガラッ!!

霞「待たせたわね!」

提督「霞に朝潮?どうしたんだ?」

霞「いい?一回しかやらないから有り難く目に焼き付けておきなさい!!」

提督「何が始まるんです?」

霞「お姉ちゃん!」

朝潮「了解です!」←餌付け済み

提督「どうした2人とも。そんな風呂場の端と端で……」

霞「たぁー!!」ダッ

朝潮「やぁー!!」ダッ

docking!!

提督「あ、あれは!急に向かい合って走り出したと思ったら空中で合体技を!?」

提督「しかもあの重なり方は……2人が逆に重なり合う……世に言うシックスナイン!69!」

ひゅー……びたんっ!

霞「あいたっ」

朝潮「付け焼き刃でしたがうまくいきましたね」


提督「俺はいまいったい何を見せられているんだ……」ゴクリ…

霞「……どう?満足した?」ドヤッ

提督「えっ!?そんな仰向けで朝潮の下敷きになった状態からドヤ顔されてもどんな顔すれば良いのかわからない!」

霞「これが見たかったんでしょ?このクソ提……ひぁっ、お、お姉ちゃん!?」

朝潮「さすが姉妹艦だけあってこの辺りの作りもそっくりなんですね。マジマジと見ることが無いので知りませんでした。中は……霞、オイルが漏れ」

霞「お姉ちゃん!ダメ!待って!!みんな見てるから!!」

提督「……霞」

提督「なんかよく分からんが満足したぞ!」ビンッ

ズブッ

曙「ひぁっ……!」

風呂上り

提督「しかしさっきのあれは何だったんだろうな」

曙「おしりに先っちょが……」

提督「あれ?そういえば秋雲の姿が見えないけど」

大和「秋雲さんなら先にお風呂をあがりましたよ。長波さんは……まだちょっと恥ずかしいみたいですね♪」

暁「殿方とお風呂に入るのが恥ずかしいなんて長波もまだまだお子様ね!」

曙「フンッ、裸で布団に潜り込んでたくせに……」


寝室

秋雲「うーん、英語にしたのは失敗だったなぁ」

秋雲「もっと分かりやすく書くべきだったかぁ」

秋雲「さてと、とりあえず少しはネタが手に入ったし。この履歴は削除して……」

秋雲「ってかこの【艦これ 長波 母乳 出る】ってのはマジで提督が調べてたやつなんだけど……まぁいっか!」

秋雲「さぁーて寝よーっと♪」

バタンッ

提督は長波のおっぱいから母乳がでるのか気になって仕方がない

長波が来てしばらくした日の夜


暁「司令官、早く早く!」

提督「はいはい、そんな急がなくても風呂は逃げないから」

霞「今日も働きすぎるほど働いたんだから身体の隅々まで綺麗に洗いなさいよね」

曙「……眠い」フラフラ

提督「曙寝るなー、がんばれー」

大和「曙ちゃんは私が抱っこして連れて行きますね♪」

朝潮「では私は司令官に抱っこしてもらいます!」


ガチャッ

龍驤「おーい、2人とも風呂いくでー」

秋雲「はいはーい」

長波「……あ、あたしは後で入るから」

秋雲「なになに?まだ恥ずかしがってんのー?」

長波「いや、あたしが普通でお前らがおかしいんだからな!」

秋雲「そう?んー、まぁ慣れればこれが普通なんだけど」

長波「女の提督ならともかく男の提督と一緒に風呂はありえないだろ!」

秋雲「そうなの?まぁこれはうちのルールみたいなもんなんだし、長波も一緒に仕事の疲れを癒そうよ~♪」

長波「だからあたしはいいって」

秋雲「ちぇー。長波が来れば提督も元気になると思ったんだけどなぁ」

長波「なんだ?その言い方じゃまるで提督が元気ないみたいじゃん」

秋雲「あー、長波は知らなかった?ここんとこ提督全然元気ないよ?長波が来てちょっとしてからずっとだから気付かないのも仕方ないけどさ」

長波「大丈夫……なのか?」

秋雲「どうだろ?みんなも着任してからこんな事初めてだから戸惑ってるし。いろいろ試したけど全然元気出ないんだよね」

長波「仕事中はそうでもない気がしたけど……それはあたしが新参者で気付かないだけ……か」

秋雲「んじゃまぁお風呂行ってくるわ。長波も気が変わったら来なよー」

バタンッ

お風呂場

提督「おーい、誰か曙を運んでやってくれー」

曙「むにゃむにゃ……」

龍驤「あーあー、また髪の毛洗ってる最中に寝てしもたんか。しゃーないなぁ。ほら、脱衣所いくでー起きやー」

提督「さてと、次は誰だ」

霞「次は私よ」

提督「おう。…………って、なんでそんなとこに突っ立ってんだ?」

霞「…………別に」

提督「じゃあ早く椅子に座っ」

ストン

提督「霞、なんで椅子じゃなく膝の上に座るんだ?」

霞「別に座るのはココでも頭は洗えるでしょ」

提督「まあそうだけど……せめて向こうをむいてくれないと、向かい合ってちゃ洗いにくいんだけど」

霞「嫌よ。今日はこっち向きで洗って貰いたい気分なの」

提督「ええっ?」

ムギュゥ…

霞「ほ、ほら、洗いやすいように引っ付いててあげるから、早く洗いなさいよ!」

提督「仕方ないなぁ。いつからこんなわがままガールに育っちゃったんだ?ちゃんと目は瞑ってるんだぞ」

しゃわしゃわ……

霞「…………」

提督「次は誰だー?」


霞「…………」

秋雲「どうだったー?」

霞「うん、やっぱり元気無いみたい。……大丈夫なのかしら」

龍驤「あの霞が心配するやなんて、こりゃいよいよ重症やなぁ」

霞「別に私は……!」

秋雲「はいはい、まずはそのオイルでビショビショになってるところ綺麗にしてからお風呂入りなよー」

霞「こ、これは、あんたの言う通りしたからこんな事になって、私は別に……!」

秋雲「んじゃ秋雲さんがいっちょ一肌脱ぎますか」

秋雲「提督~」

提督「お、次は秋雲か」

秋雲「たまには秋雲さんが提督の身体洗ったげるよ~♪ほれほれ、疲れてんでしょ~?」

提督「そうか?じゃあタオルを」

秋雲「いやいや、タオルなんて無くてもさぁ♪こうやってボディーソープを秋雲さんの胸に垂らして……あとは提督の背中に~♪」

ヌチュヌチュ……

秋雲「どうどう?気持ちいいっしょ~?着痩せするタイプだからボリュームも結構自信あんだよね~♪」

秋雲「ほらほら、腕も挟んでゴシゴシしてあげるよ~♪」


霞「で、どうだった?」

秋雲「ぐぬぬ……あれでも元気で無いとか屈辱だわ」

提督「…………はぁ」

大和「一体何を悩んでいるんでしょうか」

龍驤「聞いても「大丈夫だから心配いらん」の一点張りやからなぁ」

執務室

提督「はぁ……」

提督は悩んでいた。

原因は明白。長波を修理したあの日……

明石によって片手間に、事務的にされた事に異常な興奮を覚え

あの日以来提督の頭はアレで一杯に。


提督「事務的に手コキされたい」

その結果、他の事に無関心となった提督の息子は

裸の霞にだいしゅきホールドされようが秋雲にソーププレイされようが無反応。

エロ動画を見ようが何しようが反応を示さない体質になってしまっていた。

長波「あたしが来てから元気がないって……」

長波「あたしが何かしたのか……?もしかして一緒に風呂に入らないから?」

長波「でもそれは……うーん…………」

長波「…………よし、こうなったら直接聞いてやる!」


執務室

長波「おーい、提督ー」

提督「こんな時間にどうした?風呂は入ったのか?」

長波「いや、風呂はまだだけどさ。それよりだ!お前、元気無いんだってな!なんでだよ!」

提督「元気無い?……ああ、大丈夫。そのうち治るから。多分」

長波「ああもう、そういうウジウジしたような曖昧な答えとかいらないから!なんで元気が無いのかはっきり言えっての!」

提督「多分事務的に……」

長波「なに?事務的に?」

提督「片手間に……事務的に手コキされたら元気になるかと」

長波「手コ……な、は、はあ!?なに言って……」

提督「まぁ大丈夫だから……心配かけて悪かったな」

長波「……ほんとにそれで元気になんだろうな?」

長波「……スマホ」

提督「?」

長波「スマホ貸せって言ってんの」

提督「電話でもするのか?はい」

長波「……チャック」

提督「?」

長波「だから!……チャックおろせって」

提督「チャックって、ズボンの?」

長波「だあー!いいからさっさと出すもんだせって!!」ガチャガチャ

ぼろん

長波「…………っ!」

提督「こんな状況でも情けない……マイサン」

長波「すぅー…………はぁ…………よし」

にぎっ

提督「あっ」

長波「…………」ポチポチ

提督「あの、長波さん?」

長波「うっさい。今スマホ触ってんだから後にしてよね」

シュコシュコ

提督「あっ……」

長波「うーわ、あいつとうとう逮捕されたんだ。っと、その前に天気を」

シュコシュコ

提督「ぐっ……これは…………」

長波「はぁ、コレ腕だるくなるな。まだ?」

提督「ああああああ!」

ムクムクッ!

数分後

長波「なんかさぁ……」

長波「硬くなってから出るまで早かったな」

提督「やめて!悲しくなるから!」

長波「あーあ、手もベタベタだし早く風呂入らないと」

提督「久々だったから……早漏ってわけじゃ無いから……」

長波「……なぁ提督。そっちもベタベタになってるし風呂行こうぜ」

提督「でも……良いのか?」

長波「もう一緒に風呂入るの恥ずかしいとか言ってる仲でも無いだろ。あんなもんまで握らされて」

提督「…………」

長波「どうしたんだ?早く行くぞー」

提督「長波」

長波「んー?なんだ?」

提督「元気にはなったんだけど……長波を見るだけで元気になり過ぎる身体になってしまったんだが……」

長波「げっ!なっ……さ、さっきより凶悪になってないか……?それ……」

この後お風呂場にて

手・胸・太ももで8回したけど満足せず

翌日の休みは秘書官に長波が選ばれた。

ここは健全でふわふわした柔らかい雰囲気の和気藹々とした楽しい物語だから自重しますけど

この後色々あって長波さんはバックから前後前の順で穴に一升瓶1本づつ分交互に大吟醸提督を注がれ
最後に前へ注入してる時には衝撃で我慢できず後ろの穴から下品な音と共に先に注入された大吟醸提督が吹き出し

恥ずかしくて手を後ろに回し穴を押さえるけど提督が激しく動かすから漏れ出すのが止らず
お下品な音に辱められながら涙目になって早く終わってと願い最終的に5つの穴から大吟醸提督を垂れ流し

そんな物語でした。

でもここは健全なスレなので安心してください。

とても嬉しい事があったので霞ちゃんに妊娠してもらいます!

ある日の風呂上り

提督「疲れたから今日はもう寝るとしよう……」ヨボヨボ

長波「明日は仕事なんだからしっかりしろよー」テカテカ

提督「おやしゅみ……」

長波「おー、おやすみー」


長波「ん~っ!さてと、あたしも寝るかぁ~」

長波「ん?」

長波「みんなで何みてんの?」

秋雲「あー、やっと出てきた。こんな遅くまでお風呂でナニやってたんだか~」

大和「今一緒にみんなでテレビを見ていたんです♪」

龍驤「まぁみんな言うてもコレはウチの膝で寝とるし」

暁「むにゃむにゃ……」

龍驤「あっちは食うことに夢中やけどな」

朝潮「これが噂の……はむっ、はむっ、…………かきのたね!」

長波「提督は疲れたって言って寝てるみたい」

曙「それにしてもテレビ番組って意外と面白いわね」

長波「これってドッキリ?」

霞「うん。なかなか手に汗握る展開で目が離せないのよ」

長波「へー。あたしもちょっと見てこっと」


小1時間後

曙「あはははは!あははっ、ひっ、あはははははは!!なっんで、そんな……プッ、あはははは!苦しい……」ゴロゴロ

龍驤「なんや変なツボに入ったみたいやな……あんな転がりながらわろてる姿を見て初めて見たわ」

秋雲「でも実際面白そうだよね~、ドッキリ!提督にやってみよっか!」

龍驤「あっ、それはおもろそうやなぁ」

長波「でもどんなドッキリにするんだ?」

大和「せっかくですから怖いのや悲しいのではなくて嬉しくなるドッキリをして差し上げたいですね」

霞「じゃあ…………私、孕むわ」

龍驤「……ん?」

霞「私がクズ司令官の赤ちゃんを孕んだってドッキリよ!ほら、私たまにクズ司令官の布団で寝てるし!」

龍驤(霞が自分でそんな事言い出すやなんてノリノリやな……)

大和「子供が出来たなんておめでたいドッキリですね♪」

龍驤「いや、時と場合によっては顔真っ青になる案件やで……それにもし上手く行ってもネタバラシの時ガッカリするんちゃうか?」

秋雲「んでも面白そうじゃん!霞ちゃんはママって感じするし。曙ちゃんは……あの状況じゃ任せられないねぇ」

秋雲「長波は妊娠とかリアルすぎるからダメね」

長波「ドッキリなんだからリアルな方が良くないか?……まぁあたしはまだ新参だしサポートするよ」

秋雲「それじゃあ霞ちゃん妊娠ドッキリいってみよ~♪」

眠気89%落ちたらすみません

秘書官 長波が秘所感に・・・秘所姦?
 
ところでトリップ付けるのすら忘れる眠気とは
ま、いつもの事だけど

翌朝

霞「おはよう」

提督「おう、おはよう霞。朝からどうした?何かようか?」

霞「ちょっと話があるんだけど」

提督「話?」

霞「できれば2人きりがいいわね……」

提督「……なんだ?深刻な話か?」

霞「まぁ深刻な話って訳でもないんだけど……ちょっとまだみんなには言いにくい話だから……」

提督「そうか。俺で良ければ相談にのるから遠慮な──」

霞「できたみたい……」

提督「ん?」

霞「だから、できたみたいなの」

提督「なにがだ?逆上がりでもでき」

霞「あんたの赤ちゃんがよ!孕んだの!」

提督「えっ……」

提督「…………」

霞「…………」

提督「……………………」

霞「ちょっと、なんとか言いなさいよ」

提督「あ、ああ。それはめでたいな」

霞「めでたいの?」

提督「もちろん。だって俺と霞の子供ができたんだろ?こんなに嬉しい事はない」

霞「ふーん、あっそう。嬉しいんだ……」

提督「ただ……霞は嫌じゃないか?俺との子供ができて」

霞「……別に嫌じゃないわよ」

提督「霞、俺はお前の性格をよく理解しているつもりだ。でも今はそんな言い方しないでくれ」グイッ

霞「ちょっと、なによ!近いってば!」

提督「「嫌じゃない」なんて言われて産まれてくる赤ちゃんがかわいそうだろ?お前がそう言う時の本心はいつも──」

霞「わかったわよ!…………うん、嬉しい。私も……司令官との赤ちゃんができて嬉しいわ。だからお腹のこの子の事も大好きになるに決まってるじゃない」

提督「この子の事「も」って事は……」

霞「う、うるさいわね!このクズ!私はもう部屋に戻るから!」

バタンッ

提督「霞が俺の子を……か」

龍驤「おはよーさーん」

提督「…………」

龍驤「なんや?難しい顔してどないしたん?」

提督「龍驤、ここだけの話なんだが聞いてくれるか?他言無用で」

龍驤「ええー、ややこしい話やったら勘弁してや」

提督「こんな話相談できるのは龍驤か大和くらいだからな。お前になら話しやすいと言うか相談しやすいんだ」

龍驤「ほっほ~ん?ほんならウチの言う事も聞いてもらおうかなぁ?とりあえずは龍驤愛してるって言うてもらおかー?」

提督「龍驤愛してる」

龍驤「ふぇ?あ、あ、うん。えらいあっさりやな」

提督「後何回言えばいい?」

龍驤「えっと……じゃああと2回……」

提督「2回言えば相談に乗ってくれるのか?」

龍驤「あっ!ちょっとたんま!!や、やっぱり5回にしとこかなぁ……?あと言う時はもっと近くで──」


この後抱き寄せられて5回耳元で囁かれた

龍驤「はぁ、はぁ……はうぅ……」ビクンッ

提督「これで相談に」

龍驤「わ、わかった!きく、聞くからちょっと待って!その前にちょっちトイレー!!」ダッ

2分後

龍驤「待たせたな。それで相談ってなんや?」スッキリ

提督「トイレから出てきたら何故か別人のように落ち着いてるな」

龍驤「う、うっさいアホ!はよ用件言いや!」

提督「ああ、実は霞の事なんだが……」

龍驤「霞?ああ、あの事かいな」

提督「なんだ。龍驤も気付いてたのか」

龍驤「気付いてたっちゅうか、話は聞いとるよ」

提督「俺はどうすれば良いと思う?」

龍驤「どうって?」

提督「俺はこの先、霞のドッキリ企画にどこまで付き合えば良いんだ!?」

提督「朝早くに部屋を訪ねてきたらいきなり妊娠したと言い出してな」

提督「さすがにそれは有り得ないとツッコミを入れようか迷ったんだが……」

提督「ほら、霞ってそんな冗談滅多に言わないタイプだろ?」

提督「霞なりに一生懸命考えたドッキリなら騙されたフリした方が良いのかと思ってとりあえず話にのったんだけど……」

提督「ネタバラシする前に部屋を飛び出していって宙ぶらりんの状態なんだよ!」

提督「これはもうドッキリ企画終わってるのか?次から普通に接すれば良いのか!?それとも霞のネタバラシがあるまでは騙されてた方が良いのか!?」

龍驤「ちょいちょい、なんの話やの?」

提督「だから霞のドッキリの話を」

龍驤「いや、ウチが霞から聞かされとったのは子供ができたっちゅう話なんやけど……ドッキリ?ってなんや?」

提督「だからこれはドッキリ企画で……」

龍驤「せやからそのドッキリってなんなん?人の間ではそのドッキリ?とか言うんが流行ってるん?どんな意味なん?」

提督「えっ?そこから?」

提督「──という意味で」

龍驤「へー、そんなもんが流行っとんのかぁ。何がおもろいんか分からんけどビックリさせられるだけの番組とかウチら艦娘にはよーわからんな」

提督「でも霞は現に子供ができたって……」

龍驤「だからそれはそのドッキリ?とか言うんやなくて普通に子供が出来ただけやろ?」

提督「でもそんな行為は」

龍驤「なんやしょっちゅう一緒に寝とるんやろ?」

提督「確かにほぼ毎日寝てはいるけど」

龍驤「せやったら子供できてもおかしないやん」

提督「いやいや、これでもギリギリ我慢してるから!」

龍驤「そっちが我慢できてもこっちは我慢できん事もあるっちゅうこっちゃ」

提督「じゃあ俺が寝てる間に……?」

龍驤「さぁ?それは分からんよ。だいたい提督と艦娘がただならぬ関係になる言う話は結構聞くけど妊娠したって聞いた事ないし。もしかしたらセックス以外で子供ができる可能性もあるんちゃうか?」

提督「確かに明石もその辺のことに関しては謎が多いと言ってたような……」

龍驤「とにかくや!霞に今話した事言うたらあかんで!ハッキリ言って子供作っといてさっきのドッキリやなんや言い出すのは最低やよキミ!」

提督「う……」

龍驤「さて、ほなウチも仕事までゆっくりしとくわ」

バタンッ

提督「えっ……あれ?ドッキリ……だよな?」

提督「そうか、さては龍驤もグルだな!関西人のノリでそういうの好きそうだし!ああ、そうだ!そうに違いない!」

提督「よし、大和に相談しに行こう」


大和の部屋

コンコン

提督「大和、ちょっといいか?」

大和「はい、ただいま」

ガチャッ

大和「提督が私の部屋をお訪ねになるなんて珍しいですね。どうかしましたか?」

提督「ちょっと話があってな」

大和「まぁ♪それはちょうど良かったです♪」

提督「大和も何か用があったのか?」

大和「はい♪これをお渡ししようと思いまして♪」スッ

【たまごクラブ】

提督「お、おうふ……」

提督「えっ、これ……」

大和「おめでとうございます♪提督もお父さんになられるんですよね♪」

提督「いや、その事なんだけど」

大和「今の時代子育ては男性も協力するのが普通になってきていますから、提督にもぜひこの本を読んで産まれてくる赤ちゃんに備えていただかないと♪」

提督「その話しは知ってる感じなんだ」

大和「本当は大和が提督の赤ちゃんを授かりたかったんですけど……でも仲間の幸せを祝わない訳にはいきませんから。今はみんな祝福しているんですよ?」

提督「……」

大和「それで提督のお話と言うのは?」

提督「うん……俺は霞が妊娠したって言うのはドッキリなんじゃないかと思ってて……」

大和「ドッキリ?とはなんでしょう?あっ、ドキッとしたと言う意味ですね!」

提督「そうじゃなくて、俺をビックリさせるために霞が妊娠したってウソをついて──」

バチンッ!!

提督「クビモゲッ!!」

大和「どうしてそんな酷い事を言うんですか……?」

提督「首が……」

大和「提督は私達が提督を陥れる為にウソをついていると……?」

提督「いや、ドッキリはそんな深刻な話しじゃなくてジョークだからね?」

大和「では冗談で霞ちゃんが提督に自分が妊娠したと言った……そう思っているんですか?」

提督「それは……」

大和「提督は霞ちゃんがどれだけ勇気を出してこの事を提督に、そして私達に打ち明けたか理解できないんですか?」

大和「他にも提督に好意を抱く艦娘が多数いる中で自分だけが提督の子供を妊娠した……その事を打ち明けるのにどれだけの勇気がいったか理解してあげてください」

大和「もし私が霞ちゃんの立場だったら……やっぱり怖いです」

提督「大和」

大和「すみません。今は少し……提督とお話ししたい気分ではありませんので」

パタン…

提督「…………」


大和「ハアァ……緊張した。どうでしょう?上手く出来てましたか!?ウソだと悟られませんでしたよね?」

秋雲「あー……うん、迫真だったっていうか…………とりあえず全部終わったら私達全力で提督に謝らないとね」

提督「龍驤と大和のあの感じ……まさか本当なのか?」

提督「だがあの2人なら演技という可能性も……」

提督「演技が絶対にできそうにない子といえば──」


暁『え?な、何のことかしら?暁は霞がの妊娠ドッキリの事なんて何も知らないんだから!』


提督「これだ!」


提督「暁、いるかー?」

戦艦棲姫「はい」

提督「おわっ、扉開けたら即深海棲艦って」

暁「あら司令官、どうかしたの?」

提督「ちょっと暁に話が……って何してるんだ?」

北方棲姫「ママー」

暁「はいはいママですよー」

提督「ママ?ああ、いつものあれか?何故か深海棲艦が暁をママと慕う」

暁「今は違うの!霞がママになるんでしょ?だから暁もその時に備えて練習してるの!」

提督「えっ、暁も知ってるのか?霞の事……」

暁「もちろん!今朝聞いたわ!霞が妊娠したって!おめでとう司令官!」

提督「この曇りない眼は……嘘偽りのない純粋無垢な子供の目……」

暁「ちょっと!暁は子供じゃないんですけど!ぷんすか!」


大和「他の子たちも上手くいってると良いですけど……特に暁ちゃんはすぐ顔に出てウソつけないタイプですし」

秋雲「ああ、それなら大丈夫。ドッキリの事は伝えずただ霞が妊娠したとだけ言っといたから♪」

提督「そんな……俺は知らない間に……」

朝潮「司令官、おはようございます」

提督「朝潮……ちょっと聞きたい事が」

朝潮「この度はおめでとうございます!霞は気むづかしいところもありますが、これから産まれてくる子供共々よろしくお願いします!」

提督「暁と同じ純粋無垢な目……!」

朝潮「まさか私が1番最初に叔母の立場になるとは思いませんでした。まだ甥から姪かは分かりませんが今から楽しみです!」

提督「そ、そうか」

朝潮「そう言えば妹の霞と結婚する司令官は今後私の義理の弟と言う事になるのでしょうか?」

提督「え?それはどうだろうな……あはは」

朝潮「今まで司令官の事は「司令官」としか呼んでいませんでしたが……司令官のお名前を聞いてもよろしいでしょうか?」

提督「名前?◯◯だけど」

朝潮「ふむふむ……◯◯くん、霞の事よろしくね。困った事があったらいつでもお姉ちゃんを頼るのよ?」

提督「何かに目覚めそうになるからそれはやめようか」

提督「マジか……マジなのか……?」

提督「あ、曙!曙は!?」

曙「うるさいわね朝っぱらから……」

提督「曙、ちょうどよかっ……た…………」

曙「なによ人の顔ジロジロ見て」

提督「どうしたんだその目。腫れぼったいし真っ赤じゃないか」

曙「はあ?誰の目が」



曙「あ、ああっ!何よこれ!ちょっ、こっち見んなクソ提督!もうやだ!昨日あんなに(笑い転げて)泣いたから……!」ダッ


提督「曙が泣いていた……?」


曙『私のクソ提督が他の艦娘にとられるなんて!』←思考回路混乱中の提督の妄想


提督「ああ!ある……!いつもはツンツンしてるけど実は……みたいな展開!」

提督「じゃあやっぱりあの話は……」


秋雲「あっ、曙ちゃんにもドッキリの話ししとかなきゃ。昨日笑い転げて聞いてなかったし」

秋雲「お菓子に夢中だった朝潮ちゃんには暁ちゃんと同じ様に伝えたから大丈夫だよねー」

提督、覚悟を決める

>朝潮「ふむふむ……◯◯くん、霞の事よろしくね。困った事があったらいつでもお姉ちゃんを頼るのよ?」
 
朝潮、成長したなー
ハンバーグを『うんちの塊』とか言ってた頃が懐かしい

ぴんぽんぱんぽーん

放送「朝潮型10番艦、霞。今すぐ執務室まで」

霞「なんか聞いた事ない呼び出しされたんだけど!バレたんじゃないの!?」

秋雲「どうだろ?まだ大丈夫だと思うけど?」

霞「……ねぇ、もうそろそろやめない?その、ウソつくの嫌なんだけど」

秋雲「もうちょい頑張って!いま最後の「大成功」ボード作ってるから!」

霞「はぁ……」

執務室

霞「まったく……いちいち放送して何の用?」

提督「体調は大丈夫か?」

霞「体調?別に普通だけど」

提督「そうか」

霞「…………で?」

提督「潤んだー瞳の奥にー」

霞「なんか始まった!?」

提督「変わーらーぬー君の姿ー」

霞「な、なに!?なんでジリジリ近づいてくるの!?」

提督「どこーまーでー、世界は続くーのー」

霞「知らないわよ!こわいこわい!!」

提督「途絶ーえたー、日々の言葉ー……」

霞「何言ってんのあんた!壊れたの!?」

グイッ

霞「ひっ……!」

提督「凍える嵐の夜も……まだ見ぬ、君へ続く……」

霞「…………はい?」

提督「そういう事だから」

霞「どういう事!?」

提督「大和!しばらく鎮守府と店の事は任せる!」

大和「提督、どこかお出掛けですか?」

提督「父親になる準備ができたら戻る!それまで任せたぞ!」

大和「あっ、提督!!」

秋雲「てってれ~!!お待たせ~…………って、あれ?」

提督失踪

霞「だから私はもうやめようって言ったのよ!あれ完全に頭おかしくなってたわよ!」

秋雲「いや~まいったねぇ」

曙「ねえ、さっきクソ提督が凄い勢いで走って行ったけどどうかしたの?」

秋雲「実はカクカクシコシコで……」


曙「はあ!?霞が妊娠ドッキリ!?」

秋雲「あはは、まさかこんな事になるとは」

曙「だいたいその役やるなら私が適任でしょ!」

秋雲「お?曙ちゃんも提督の赤ちゃん孕みたガール?」

曙「そうじゃなくて!あいつはいっつも私に1番セクハラしてくるから適任だって言ってんの!」

朝潮「えっ?霞に赤ちゃんができたと言うのはウソだったんですか?」

曙「ウソに決まってんでしょ!あいつが孕ませるなら間違いなく私よ!不本意だけど!!」

朝潮「霞、どうしてそんなウソをついたんですか」

霞「違うのお姉ちゃん、これはドッキリって言って……みんなが楽しくなるような」

朝潮「言い訳ですか。これ以上私を失望させないでください」

霞「なんで私ばっかりこんな目に!」

朝潮「そうなんですか。モグモグ……褒められた事ではありませんが、そう言う事でしたら納得しておきましょう」

霞「お菓子で納得してくれるお姉ちゃんで良かった……」

大和「過ぎた事でいつまでも悩んでいる訳にもいきません。私達は私達のやるべき事をやりましょう」

龍驤「せやな。留守を頼まれたんやからしっかり仕事して、帰ってきたら謝るしかないしな」

秋雲「こんな大事になるとは思ってなくてごめんね~」

長波「まあそのうち帰ってくるだろうし。今日からあたしもキッチンに入るよ。それなりには料理出来るしさ。チャーハンとか」

大和「それは助かります。では提督が戻るまで私達で頑張りましょう」

曙「ほんと迷惑なんだから……夕方までには帰ってきなさいよね」


そして提督失踪から半月が過ぎ……

大和「提督、帰ってきませんね……」

秋雲「早く帰って来てくれないと流石に限界……を迎えてる艦娘が何名かいるしね」

長波「おい、また霞と曙が提督の布団でおっぱじめやがったぞ」

秋雲「提督の残りがで寂しさを紛らわせてるみたいだしそっとしてあげて。それよりマジで深刻なほどヤバいのが……」

龍驤「大丈夫、大丈夫。大丈夫や、大丈夫大丈夫……大丈夫大丈夫……今度は大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫……」

長波「なぁ、あれは……いったいどうしたんだ?」

秋雲「私も詳しくは知らないんだけど、龍驤さんって昔提督が失踪してこの鎮守府に来たらしいんだよね」

長波「そりゃトラウマだな……」

長波「おーい、龍驤さん大丈夫……そうじゃないけどそんな心配すんなって」

龍驤「なに!?帰って来たん!?司令官が帰って来たんか!?」グイグイ

長波「お、落ち着いて」

龍驤「せや!電話!携帯に電話したらええんや!」

大和「龍驤さん落ち着いてください!」

ティロティロリン……

大和「提督は電話を忘れて出かけてるって毎日言ってるじゃないですか」

龍驤「せやかて!ウチ、あかんねん……司令官がおらんと生きていけへん……」

朝潮「あっ、提督」

龍驤「帰って来たんか!?」

朝潮「いえ、この中に提督が」

秋雲「この中って……それテレビ……」

TV「青コーナー、現役提督の実力はいかほどか~!!」

秋雲「いたー!!」

秋雲「えっ?なんで?なんで提督がテレビに出てんの?ドッキリ?」

大和「元世界チャンピオンを降参させるか一度でもダウンを取ったら777万円……?」

長波「あー、なんか似たような番組見た事あるな。結局成功したところ見た事ないけど」

朝潮「司令官は勝てますよね!ねっ!」

大和「性欲以外は常人レベルなので難しいかと……」

曙「性欲だけはずば抜けてるんだけどね」

霞「性欲はポイントに加算されないわけ?」

龍驤「なんでもええから早よ帰ってきてや~!ウワアァァァン!司令官んん!!」

長波「おっ、始まるみたいだぞ」

大和「大怪我しなければ良いんですけど……」

秋雲「いやこれいけるんじゃない?うちの提督って性欲以外にもずば抜けてるステータスあるじゃん」

大和「?」

朝潮「司令官ファイトです!」

長波「って、いきなりボコボコにされてんじゃん……」

大和「流石に世界チャンピオンだっただけあって、まさに子供扱いですね」

龍驤「もうええから早よ帰ってきて!」

曙「ああもうなにやってんのよ!そんな奴に負けてんじゃないわよ!」

霞「ねぇ、引き分けだった場合はどうなるの?」

長波「んー、1ラウンドだけで決着がつくまでやるんだってさ」


大和「最初はお遊びでしたけど相手も本気になってきてますね」

曙「大人げないわね!そっちの土俵でやってやってるんだから少しはサービスしなさいよ!」

龍驤「もうええやんか。10分はどつかれまくっとるで……こんなんイジメやんか」

長波「でもよー、相手が世界チャンピオンって言っても結構やれるもんなんだな。すぐダウンして終わりかと思ってたよ」

大和「確かにそう言われてみれば……」

30分後

長波「……なぁ、提督のパンチは1発もあたってないけどさ……なんか相手の方が顔色おかしくないか?」

大和「こういう力関係はよく分からないですけど、あれって一般人が叩かれると痛いですよね?」

龍驤「どうみても司令官の方は空振りしとるだけでダメージがあるとは思えんのやけど」

秋雲「そう!提督のずば抜けてるステータス、それは異常な性欲とタフネス!!」

秋雲「ある程度力を制御してるとは言え、曙ちゃんや霞ちゃんから毎日殴る蹴るされてるんだよ?毎日が交通事故みたいなもんだから」

曙「加減してるわよ!恥ずかしい時以外は……」

霞「私だって咄嗟の時以外は手加減してるし!」

大和「確かに交通事故レベルですね」

秋雲「あと大和さんもドッキリで思いっきりビンタしてたけど、あれって左の頬にジェット機が突っ込んできたような衝撃だから」

大和「で、でも提督は「クビモゲッ」と言っただけでその後は普通でしたよ!?」

長波「つまり提督を倒そうと思ったらジェット機以上の衝撃が必要……」

朝潮「あっ、相手の人が泣きながらまいったしました」

さらに数日後

提督「ただいまー」

曙「遅いのよ!このクソ提」

龍驤「ウワアァァァン!!司令官、もうどこにもいかんとってやぁ!!」ズドン

提督「ゴフッ」

龍驤「司令官、司令官、司令官!ウチの司令官~!」メキメキメキ

大和「はいはい、それ以上は交通事故で済まなくなりますから」ヒョイッ

朝潮「霞、分かってますね。ちゃんと謝るんですよ?」

提督「あやまる?」

霞「うぅ……あ、あの、その……」

秋雲「てってれー!ドッキリ大成功~!!」

提督「……え?」

秋雲「だい……せいこう……」

提督「えっ?やっぱりドッキリだったのか?」

霞「だからそうだって言ってるでしょ!まったく、一回で分かイタッ!イタタ!お姉ちゃん!?」

朝潮「これ以上私をがっかりさせないで」

霞「ひっ……ごめんなさい……」

朝潮「どうして私に謝るのですか?謝る相手が違うと思うのですが」

霞「ごめんなさい!」

朝潮「司令官、私の妹がお騒がせしてすみませんでした。責任は全て姉の私がとる覚悟です」

霞「お姉ちゃん……」

朝潮「これ……クッ…………朝食の卵焼きの切れ端です……これでどうか」

霞「これがお姉ちゃんの覚悟……」

提督「いやまぁドッキリなら別に良いんだけどな。んじゃコレは必要無くなったか」

『ケッコン(仮)指輪と書類一式』

ざわっ……

大和「提督、こ、これは?」

提督「これ一式で700万なんだよ。ぼったくり価格だよな。ははは」

長波「あーそれであの番組に」

曙「はははじゃなくて!なんでこんな物があるのよ!」

提督「いや、子供ができたからにはケッコンだろう?でも必要無くなったし売って家計の足しにするか」

霞「ま、まって!せっかくだし貰うだけ貰ってあげてもいいけど?」

曙「ちょっ、図々しいのよあんたわ!」

龍驤「あんな、ウチ今回キミがおらんなって改めて気付いたねん!ウチにはキミが必要やって。常に離れたらあかんやって……」

龍驤「せやからケッコンして赤い糸ならぬ鉄の鎖で手首繋いで一生一緒に楽しく生きていこ?」

提督「なんかしばらくみないうちに龍驤がおかしくなってる!」

大和「そ、そういう事でしたら大和も立候補させていただきます!」

朝潮「今回のケジメとして朝潮の身体を差し出したいと思います」

ワイワイ

長波「あーあー、どうすんだよこれ」

秋雲「んー、まぁ良いんじゃない?ケッコン争奪戦……ああ~!冬コミのネタにしよーっと♪」

秋雲「ところで長波は行かなくて良いの~?さっきからウズウズしてるように見えるけど?秋雲さん的にはー?新参だからって遠慮する事ないと思うなぁ~」

長波「私はその……射精管理士でも良いかなって……」

秋雲「なにそれ詳しく」


一方その頃……

北方棲姫「ママー」

暁「はいはいオムツ変えましょうねー」

暁「早く霞の赤ちゃん産まれないかしら。楽しみだわ!暁は育児もばっちりなんだから!」

この後しばらく真実を知るまで暁は北方棲姫でオムツ替えの練習をしたりおっぱいを吸わせたりしていたらしい
戦艦棲姫や港湾棲姫も暁のおっぱいを吸う役に名乗り出た模様

ある日の夜

長波「ん~……っ、今日も一日よく働いたしそろそろ寝るかぁ」

長波「しっかし艦娘が海じゃなくて陸のケーキ屋で働くとはねえ」

長波「ん?執務室の電気ついてるけど誰かいんのかな?」

長波「秋雲が言うにはこういう時だいたい艦娘が提督の私物を漁って匂い嗅いでるらしいけど……」ソ-…

提督「うーん……」

長波「なんだ、提督かぁ」

提督「ん?まだ起きてたのか」

長波「これから寝るところだけど提督は?なにしてんの?」

提督「一応提督だからな。なんかよく分からん鎮守府における最低限の仕事をしてるだけだ。全然意味わからんが」

長波「書類くらいちゃちゃっと片付けれるくらいになれよな。しゃーないからあたしも手伝ってやるよ」

提督「資源の備蓄量やら武器のなんやら……うちにはほとんど無いんだけどな」

長波「どれどれ……?」

長波「あー、こんなのはだいたいで良いぞー。どうせキッチリ見てないんだし」

提督「…………」

長波「おーい。きいてんのかー?」

提督「いや、本当におっぱいって机に乗せるもんなんだなって……」

長波「あほか。そんな事考えてる暇あったらさっさと手を動かせよー」

提督「ふむ…………」

長波「眠気覚ましにコーヒーでも入れてやるか。提督はブラックで良いか?」

提督「ああ。頼む(コーヒー飲めないけど)」

長波「おっ、クッキーとかもあんじゃん。よっと……」

チラッ

提督「ぬっ……!」

長波「はいよ。コーヒーとクッキー」

提督「ああ……」

長波「なに?まだ何か分からないのか?」

提督「いや……」

長波「だったら何…………ああ、ナニね」


長波「提督さぁ、まさか仕事してる最中にして欲しくなったとか言わないよな?」

提督「ナニが!?」

長波「また前みたいに……めんどくさそーに手でして欲しいとか思ってんじゃ無いの?」

提督「…………」

長波「提督ってさ、普段からふざけてエロい事よくしてるけど……もしかしてこんな風に見下される感じだと普段の勢いなくなるタイプだったりすんの?」

提督「俺はいつだってオープンな変態だぞ!なんなら今ここでそのメロンを揉みしだいてやろうか!」

長波「いや、絶対そんな事させないけど。むしろなんで許されると思ったの?」

提督「すみません……」

長波「んーでもさぁ、提督がどうしてもってお願いするならぁー?手でしてあげても良いんだけど」

提督「ぜひお願いします」

長波「何を?」

提督「何をって……そりゃナニを」

長波「だからさぁ、あたしに何をどうしてもらいたいの?」

提督(あれっ?なんか恥ずかしくなってきた。羞恥心なんて死んだと思ってたのに)

長波「そういや提督、ASMRって知ってる?」

提督「ARMS?」

長波「あたしも最近秋雲に教えてもらったんだけどさぁ自律感覚絶頂反応?とか言うやつで、こうやって耳元で囁かれてゾワゾワするのが良いらしいんだけど……」

『提督、あたしに……手でシコシコしてほしいんですかー?10秒以内に答えないとー……してあげないぞー』

提督「はうわっ!」ゾワゾワ

『じゅーう、きゅーう、ハァ……はぁーち……なーな…………フフッ、提督、反応面白すぎ。もっと耳に口を近づけて……密着して数えてやろうか……?」

『ろぉーく……ごーお…………早くしないとカウント終わっちゃうぞー?……んー、よーん…………さんにーいち!」

提督「片手間にシコシコしてもらいたいです!」

長波「あははっ、提督焦りすぎだって」

提督「お前がいきなりカウント早くするからだろ!」

長波「んじゃ、さっさと出して」

提督「ここで?」

長波「さーん、にー、いーち」

提督「はわわっ!」ボロン

長波「あたしはスマホ見てるから。イキそうになったら……はい、ティッシュ。自分で処理してよね」

提督「それは新感覚ですね」

長波「じゃあ…………よっと」ニギッ

提督「……」スッ

長波「いや、ティッシュに手のばすの早すぎ」

提督「あっ……」

長波「あのさぁ……まだ動かしてすら無かったんだけど」

長波「まぁいいや。この前お風呂場では8回もしたんだし、まだまだイケるよね」

提督「もちろん……あっ」ビュッ

長波「なんで喋ってるだけで出るんだよ」

提督「握られてるだけで……その……」

長波「前はもうちょっと我慢してただろー?」

提督「こういうのって好きな子にされると感度が何倍にもなるんだよ……つまりこれは前された時より長波を更に好きになってる証拠」

長波「う、うるさい!い、今はそういうの、ダメだから!」シュコシュコシュコ!

提督「ああああああ!!」デュルルルルルルル!

長波「っと、適当に雑な扱いをして欲しいんだったよな。手だけ動かしてー」

ガチャッ

龍驤「じゃまするでー。ってなんや長波もおったんかいな。なにしてんの?」

提督「い、いまちょっと書類整理を手伝ってもらっててな!」

龍驤「ふーん。せやせや、これ今日の売り上げ。レシート渡すん忘れとったんよ」

提督「そうか。わざわざありがとおう!?」

龍驤「えっ!?なんや?」

提督「な、なんでも……」ビクビク

長波「4回目ー」ヒソヒソ

龍驤「それにしてもこの部屋……スンスン……なんか変わった匂いせーへん?」

龍驤「嫌な匂いやないけど……いや、むしろ何かええ匂いっちゅうか…………こう、ちょっと変な感じになる言うか…………なんや不健全な匂いや!」

長波「もう床までびっちゃびちゃだからなぁー」

龍驤「床が?なんかよー分からんけど窓開けとくで。ほなウチは先に寝させてもらおかな」

提督「お、おう、おやす」

長波「ねぇねぇ、そこの棚にクッキーあるから食べていきなよ」

龍驤「クッキー?んー、じゃあちょっとだけ食べてこかな」

提督「!?」

龍驤「にしてもなかなか客が戻らんなぁー」モグモグ

長波「あたしは以前を知らないから分からないけど前はもっと忙しかったのか?」

提督「フッ……グッ……」

龍驤「ちょっと前にライバル店があって客持ってかれたんよ。結局そっちの店は潰れたんやけど、その時うつった客は一度こっちを裏切った思て戻りづらいんちゃうかなぁ」

長波「ふーん、こっちは別に気にしてないけど……向こうは私たちが怒ってるってー」

提督「やばッ……いぃっ…………うっ」

長波「5回してるのかもしれないなぁ♪」

龍驤「ほんま、そんな誤解しとらんとはよ戻ってきたらええのに」

提督「ハァ……ハァ……」

長波「それでそのライバル店はなんで無くなったんだ?」

龍驤「いやー、あれはホンマに許せん事件やったわ。あんなおっぱいを使いおってから……!」

長波「相変わらずおっぱいに対する異常な敵対心が……」

提督「な、長波……」

長波「ん?どうしたん提督。手が止まってんじゃん。ほらこうして私みたいに手を動かさないと」

提督「あっ、あっ……」

龍驤「どないかしたん?」

長波「んー、提督が仕事サボってたから喝入れただけー」

龍驤「そんな忙しいん?ウチも手伝おか?」

提督「大丈夫!2人に手伝われたら大変なことになるから!」

龍驤「? そうなん?」

長波「にしても、とにかくそのライバル店はロクでもない店だったんだ」

龍驤「せやねん。なんでも乳で解決するロクでもない店やったんよ」

長波「提督もそう思った?」

提督「あっ、ああ……そう、だ……」

長波「6!……でもない店だって」

提督「かはっ……!!」

龍驤「ふー、ごっそさーん」

長波「けっこう美味しかったでしょ」

龍驤「めっちゃ美味しかったわ。うちの店以外でこんな美味いお菓子を売っとる店があるとは……」

長波「提督、あのクッキーどこで買ったのか教えてあげたら?」

提督「あ、あのクッキーは……」

長波「え?なに?龍驤さん、提督がどこで買ったか教えてくれるみたいだよー」

龍驤「どこでかったん?もっと色々買って研究したらな!」

提督「だから、あれは……ぁっ……」

龍驤「なー、教えてや。減るもんやないし」

提督「龍驤、顔近っ……」

龍驤「ん?なんや、顔赤いけど大丈夫か?無理したらあかんで?って、それよりはよ店教えてや!」

龍驤「なー、はよー!なーなー!」

提督「くぅっ……!」

長波「はい、なーな♪」

提督「あれは……自分で作って……」

龍驤「なんやキミの手作りやったんかいな。そら美味いはずやで」

提督「恐縮です……」

龍驤「ほなウチはそろそろ部屋に戻るわ」

長波「おやすみなさーい」

龍驤「おやすみー。提督も長波も適当に切り上げて寝るんやでー」

龍驤「今の時期に風邪ひいたら色々と厄介な噂が出てまうからな」

長波「あー、確かに。特に提督は厄介だよねー」

提督「もう……、無理……」

長波「いやー、厄介、やっかい……8回ってね」

龍驤「?」

長波「さてと、龍驤さんも部屋に戻ったし」

提督「長波、お前せめて誰かいる時は……あっ、あ」

長波「なになに?提督、今すごいエロい顔してるよ?よく龍驤さんにバレなかったねー♪」

提督「そういうのは、男が女に言うセリフであって……!とりあえず手を…………あっ」

長波「手をなんですかー?んー?提督、ハッキリ言わないと」

提督「もう無理だから……これ以上は……あっ、ああっ……!」

長波「あーあ。あとで掃除大変だよこれ?んでもー……9回って中途半端だよねー?」

長波「前回も1回出した後にお風呂場で8回だったから計9回だったし……最高記録目指しとく?」

提督「マジでもう無理だから、長波……これ以上は、ヤバイから……」

長波「提督…………ヤバイ、その顔とその声反則。ハァ……なんか、目覚めそうだわ」ゾクゾク

明石のラボ

大淀「明石ー、いますかー?」

明石「はいはーい。お待ちしてましたー」

大淀「本当に手に入ったんですか?」

明石「ええ!採れたて新鮮な純正提督の血液です」

大淀「これは……素晴らしいですね」

明石「さあさあ、立ち話もなんですから中へどうぞ」

明石「コーヒーと紅茶どっちにします?」

大淀「私はコーヒーで」

明石「インスタントで申し訳ありません。砂糖はどうしますか?」

大淀「砂糖無しのブラックでお願いします」

明石「はいはーい」


明石「おまたせー♪」

大淀「いただきます。それにしてもこれだけの量の血液、どうやって」

明石「あっ、その前に……はい、ミルク」

大淀「ミルク?私はブラックで…………えっ?まさかこれ……!?」

明石「御明察!提督の搾りたてミルク……って言っても何日が経ってるけど。まぁ完璧な保存方法だから鮮度は抜群間違い無し!」

大淀「じゃなくて、こんな希少なもの実験以外に使って良いんですか?」

明石「大丈夫大丈夫、一升瓶3本分採取出来たから」

大淀「一升瓶3本!?それ人間なんですか!?」

明石「普通ならビーカーに半分も採取出来ないんだけどねぇ。あれはほんと性欲モンスターだったわ」

大淀「性欲モンスター……」ゴクリ

明石「いやー、コレがなかったら私も穴という穴をレイプされているところでしたよ」

大淀「これは……なんですか?」

明石「馬とか牛の精子を採取する時ってメスに見立てた道具を置いて発情したオスにソレと後尾させて精子を採取するんですよ」

明石「これはその人間版!ありとあらゆる人類が理想とする女性の四つん這い……後背位なんです!」

大淀「……はい?」

明石「提督さんにはコレを使って背面位からカクカクしていただき、私が乳搾りの要領で搾り取るのが通常なんですけど……」

明石「この前来た提督さんはコレを使わず私の手だけで10回も出たんです!しかも大量に!」

大淀「ならコレは使わなかったんじゃ?」

明石「それがですね……10回出した所でタガが外れた様に暴れ出しまして……服をビリビリに破られて股を開かれた時はさすがに処女喪失を覚悟しましたよ」

明石「先っちょが入りかけた時にソレが目に入ったみたいで難を逃れましたけど」

大淀「つまり明石はコレに負けたという事」

明石「それ以上はいけない!……と、あとはソレを使って倒れるまで何十回も搾り取ったわけ」

大淀「じゃあもしソレが無かったら今ごろ明石は」

明石「ガバガバにされて身も心も持って行かれてたでしょうね!」

大淀「…………そんなに大きかったの?」

明石「ぶっちゃけ壊れても良いからぶち込んでもらいたかった!」

大淀「壊れるほどですか……」

明石「まぁビーストモードは10回出してからだし、まずそれまでの10回耐えれる身体が必要だけどね」

大淀「確かに10連発は身体がもちませんね……しかもその後にビーストモード……」

明石「まぁ10回出す事なんてありませんから」


長波「さぁ提督、10回目いこっか♪」

提督「長波、ほんとに……これ以上は……」

長波「ヤバいんでしょ?あたしはヤバくなった提督がみたいんだよねえ♪」

提督「はぁ……はぁ……っ」

長波「あー、もう出そうでしょー?9回も握ったまま出してたら出るタイミング分かってきたわ♪」

長波「記念すべき10回目の発射まで、さん、にー……
いーち」

ガチャ!

朝潮「司令官!!」

長波「わっ……っと、びっくりしたぁ。どうしたんだ?」

朝潮「この部屋に美味しいクッキーがあると聞いて!」

長波「それならその棚に……はもう無いか。悪い、今は無いみたいだ……けど……」

朝潮「グスッ……スンッ、うっ、うぅっ……うぐっ……」

長波「ちょっ、マジ泣きって……分かった分かった!すぐ作ってやるから!」

朝潮「ほんとですか!?」

長波「ああ、ってな訳で提督、10回連続はまた今度な。今はクッキー作りだ。あたしはここ片付けて行くから先に行っててくれ」

提督「ああ……ふぅ、助かった。じゃあ行こうか」

朝潮「はい!」

朝潮ちゃんが来なかった時バージョンの続きはWEBで

提督「今日も1日頑張ったしちょっと早いけど寝るか」

艦娘「きゃっきゃっ」

提督「艦娘達のキャッキャ騒ぐ声が聞こえる!」

ガチャッ

提督「秘密の花園はここか!!」

大和「あら提督、すみません。少しうるさかったですね」

提督「それは別に良いっていうかむしろとても良いんだけど、みんな揃って何してるんだ?」

秋雲「今からミジンコTVで艦娘の夜戦演習が配信されるからみんなで見ようと思ってねー」

提督「艦娘の演習ってTV放送される様なもんだったのか?」

龍驤「いやいや、普段は一般公開なんかせーへんのやけどな、今日は特別になんかやるらしいわ」

提督「ほえー」

大和「提督も良かったらごいっしょしませんか?他鎮守府の演習を見る機会なんて滅多にありませんし」

提督「そうだな。ちょっと見てみるか」

提督「ところでどこの鎮守府が演習するんだ?どうせだったらうちもテレビ出たかったなぁ」

大和「今日のは日本全国に公開されますから参加する艦娘も凄いみたいですよ」

霞「艦娘の薬指見てみなさいよ」

提督「おお、みんな指輪つけてる」

曙「全員レベル175なんだって」

暁「あっ、電が映ったわ!電!頑張りなさい!」

朝潮「霞も参加していますね。私は霞を応援します!霞!ファイトです!」

霞「なんか恥ずかしい……」

長波「おっ、始まるみたいだぞ」

提督「おー、どんぱちやっとる」

曙「なんかもうレベル高すぎてよく分かんないわね」

霞「いま金剛さん砲撃を拳で殴り飛ばしたわよ」

大和「…………」

龍驤「あほ!なんで空母が殴り合いしとんねん!」

瑞鶴「今日と言う今日はあんたを公衆の面前で叩きのめしてやるわ」

加賀「鎧袖一触。相手になりません」

瑞鶴「こんの……!だぁー!!」

ゴチンッ!!

瑞鶴「ってて……、どーよ!この日のために鍛えて来た私の頭突きは!」

加賀「…………」ツツ-…

瑞鶴「鼻血なんて出しちゃって、いつもの仏頂面がマヌケにみえ」

ドスンッ!!

瑞鶴「ちょっ……腹パンとか地味にダメージ大きいのやめなさいよ……馬鹿なんじゃないの…………」

加賀「あら、身体を貫くつもりで力を入れたのだけれど。思っていたよりは鍛えて来たようですね」

瑞鶴「怖いわ!」

瑞鶴「まぁ良いわ。別に私は1人で勝とうだなんて思ってないし」

瑞鶴「私達は装甲空母!あんたなんかと違って少々ダメージ受けても動けるんだから!やーいやーい!ノロマの浮き砲台ー!」

加賀「例え中破して艦載機が飛ばせなくとも拳で制圧すれば良いだけです」

瑞鶴「そういう脳筋なところがマヌケだって言ってるのよ!この戦艦モドキ!!」

加賀「頭にきました」

瑞鶴「こっちも全戦全敗で頭にきてんのよ!今日こそ初勝利させて貰うんだから!翔鶴姉、援護お願い!」

翔鶴「どうせ悲惨な未来しか見えないけど……いくわ!」

瑞鶴「上空から翔鶴姉の艦載機があんたを的確に爆撃して接近戦で私が殴り倒す!姉妹の結束力みせてやる!翔鶴姉、左からお願い!!」

加賀「そんな事だからあなた達はいつまで経っても三下……いえ、五航戦の場合は五下と言うべきかしら」

瑞鶴「なんですって!?強がり言っ」

翔鶴「あのー、瑞鶴?艦載機全滅したのだけど……」

瑞鶴「へ?」

加賀「本当に心から繋がっている仲間であれば指示など不要。次にどう動いて欲しいか伝える必要などありません。……そうですよね、赤城さん」

赤城「鎧袖一触よ。上空は心配いらないわ」

瑞鶴「あ、あれは……食欲を全て戦闘力に昇華させた伝説のバトルサイボーグ……骨の折れる音と血の味を好み、歩いた後には死屍累々と言われる……AKAGISAN……!」

赤城「普通の空母なんですけど……」

加賀「赤城さんは私の8倍の戦力。私にすら敵わないあなたに勝てる相手ではありません」

瑞鶴「このバケモノの8倍……」

赤城「過剰評価ですね……」

翔鶴「瑞鶴!」

瑞鶴「ハッ!翔鶴姉!」

翔鶴「グッドラック!」

瑞鶴「翔鶴姉ー!!」

龍驤「あーあー、もうめちゃくちゃやな」

龍驤「瑞鶴は漫画みたいなやられ方しとるし、加賀は赤城に発情してカメラ切り替えられとるし」

長波「駆逐艦が1番まともに演習やってんじゃないか?」

提督「まぁみんな頑張ってて良いじゃないか」

曙「で?あんたはこの中なら誰が1番気になったの?まぁどうせロリコンだから駆逐艦──」

提督「んー、金剛かな。強いし華もあるし。あの砲弾を吹き飛ばしたのはカッコ良かったなぁ」

曙「えっ……」

提督「やっぱり強い艦娘は見てるだけでカッコいいじゃないか」

曙「ふ、ふーん……あ、そう……」

提督「あっ、そう言えばうちの鎮守府って誰が1番強いんだろうな」

ざわっ……

その一言にざわつく鎮守府

大和「あのー、提督?それは流石に……」

提督「ん?」

大和「こんなこと言うのはおこがましいのですけれど……この鎮守府で1番の戦力が誰かと言われれば大和で間違いありませんよ♪」

提督「やっぱり戦艦だもんなぁ」

大和「はい♪正直なところ先程の演習を見ていてもあまりピンと来ないと言うか……ハッキリ言って私の方が強いと思いましたから」

提督「えっ?最強の艦隊より強いのか!?」

大和「彼女達もよく鍛錬されていたとは思いますが所詮は海上からの砲撃。ビーム砲や空を飛んでの攻撃は出来ないようでしたし……攻撃力的にもイマイチでしたね」

大和「提督は砲弾を弾き飛ばした金剛さんを凄いと褒めていましたが私なら右上半身消し飛ばしていましたよ♪」

提督「おお……」

大和「味方艦がいない状況なら360度全域にレーザービームを発射して一網打尽にもできますから」

提督「じゃあやっぱり大和が最強か……まぁ大和型だもんな」

大和「はい♪」

龍驤「ちょいまち!」

提督「ん?」

龍驤「確かに大和さんの攻撃力は大したもんやと思うよ?でもなぁ……」

龍驤「歴史的に見ても時代は制空権をいかにとれるかやん?」

提督「まぁ空母の数がかなり大きなポイントだったよな」

龍驤「いくら攻撃力のある戦艦がおったかて空中から爆撃されたらおしまいやろ」

大和「待ってください!空中戦なら私にもファンネルがあります!」

龍驤「あかんあかん、熟練された妖精が操る艦載機の方が上や」

提督「めちゃくちゃ強いインファイターとスナイパーが戦うようなもんか」

龍驤「どんな超人かて手の届かん相手にはどうしようも無いっちゅうこっちゃ」

大和「エネルギーさえ溜まればワープでそんな距離一瞬です!」

龍驤「せやけど燃費悪いやろ?連発もできひんし。やっぱり空母が最強やろなぁー♪」

空母棲姫「そう言う理由ならうちのママが最強ね」

飛行場姫「なんなら陸力でも艦載機とばしまくっちゃうからぁ♪」

戦艦棲姫「いま我々の元には連中が「大規模作戦」と言っている海域の最深部にいる姫級や鬼級が全て揃っている」

戦艦棲姫「もはや我々のママこそが深海棲艦の本拠地と言っても過言ではない」

提督「ええー……知らない間にめちゃくちゃ物騒な状況だったのか……これもう国際問題レベルなんじゃ……」

暁「なんだかよく分からないけど暁が最強なの!?」

離島棲鬼「フフッ、私達のママなんだから当然じゃない」

港湾棲姫「ママのためなら……みんな喜んで死ねる……」

北方棲姫「ママの命令だったらニンゲンみんなぶっ殺すよ!」

龍驤「いやいや、それは暁の強さやのうてあんたらが強いだけやろ!」

戦艦棲姫「我々はママの身体の一部だ」

飛行場姫「どれほど強力な一撃を放とうと500を超えるPT群の壁を突破できると思う?」

空母棲姫「なんなら潜水艦を大量に並べて軽空母の攻撃を無効にしてやろうか」

提督「暁1人で軍隊みたいなものか……」

長波「あのさ、強さの目安ってやっぱレベルも関係あるよな?」

提督「さっきの演習でレベル175の駆逐艦を初めて見たけど確かに凄かったな」

提督「うちでレベルが高いのは……」

大和「大和はこう見えてレベル99です」

提督「カンストしてたのか」

大和「まあ演習ばかりで得た経験ですけど……それでもレベル99に変わりはありません」

龍驤「ぐぬぬ……」←レベル3

長波「200」

龍驤「はあ?何がや?」

長波「あたしのレベル。200なんだけど」

龍驤「あほ言いなや。だいたいケッコンしたかて最高175やん。なぁ司令官」

提督「そもそもレベルってどうやって調べるんだろう?」

秋雲「おっぱい揉むと頭の上に数字が出るらしいよ」

提督「そい」ムンズ

長波「なっ……」

提督「……出ないぞ?」

秋雲「ほんとは目をじっと見ればわかるらしいよ」

提督「…………」ジッ

長波「…………恥ずかしいんだけど」

提督「おわっ、確かに200って出てる」

長波「なんか明石さんに改装された時に色々弄られたらしいんだよ」

提督「じゃあケッコンしたらさらにレベルアップするのか?」

長波「さぁ?分かんないけど300くらいまでいくんじゃないの?」

提督「300!?ちょっと見てみたいなそれ!たしかこの前の指輪が……」

霞「ま、待ちなさいよ!そんな事でケッコンするとかあり得ないから!」

霞「だいたい気持ちの強さなら私が最強だし」

龍驤「それはみんな自分が1番と思ってるやろ?」

霞「殺せる……」

大和「私だって何百、何千と深海棲艦が来ても」

霞「私は司令官の為なら人も殺せる!」

提督「なにそれ怖い!強さの話が逸れて来てない!?」

曙「だったら私は死ねるわ!クソ提督を殺して私も死ぬ!!」

提督「もう強さ関係なくないか?」

朝潮「司令官、朝潮は誰よりもいっぱい食べれます!」

提督「かわいい!!そういうの好き!!」

霞「お姉ちゃんずるい!」

朝潮「先程の一航戦にも食欲なら負けないつもりです!」

提督「このちょっとピリピリした空気を和ませる朝潮ちゃん最高だな」

秋雲「そもそも提督って強い艦娘が好きなわけ?」

提督「いや、どっちかというと後方でおろおろしてたり頼りない子が好きで応援したくなるな」

秋雲「強い艦娘をカッコいいとは言ってたけど好きだとは言ってなかったもんねー」

大和「まぁ……私も実戦経験はほとんどありませんから……おろおろしちゃうかもしれませんね……」

龍驤「いうてウチも軽空母やしレベルも低いから……」

秋雲「急にみんな弱いアピールしだしたねー。なんでだろーねー」

長波「私はレベル200でどうにもなんないんだけど」

提督「長波と秋雲は存在自体に性的興奮を感じるから大丈夫」

提督「あとみんなも可愛いからそれぞれ好きだよ」

霞「はあ!?なにそれ?それぞれ好きなら個々に好きなところ言いなさいよ!」

曙「ちょっと寝室でその辺詳しく聞かせてもらうから!!」

バタンッ

朝潮「…………」

秋雲「どったの朝潮ちゃん。空なんて見上げて」

朝潮「私は、強くなりたいです」

秋雲「すごい決意に満ちた表情してるけど……別に提督は強い艦娘が好きって訳じゃないみたいよー?」

朝潮「はい。それでも強くなりたいんです」

秋雲「なんか思うところがあるみたいだねぇ」

朝潮「…………」

朝潮(頑張って一流のフードファイターになりたい)


暁「みんなのおかげで暁は最強かもしれないんだって!」

戦艦棲姫「当然の結果です」

飛行場姫「あたしたちのママが最強♪」

暁「でも深海棲艦のみんなの中で1番強いのは誰なのかしら?」

ざわっ……

以下繰り返し

ケーキ屋閉店時間

提督「今日も一日お疲れ様」

秋雲「お客さんもかなり戻ってきたから大忙しだねえ~」

曙「ほんともうクタクタよ……」ギュ-ッ

龍驤「はいはい、おつかれさん」ナデナデ

霞「……ねぇ、前から不思議だったんだけどなんであんた龍驤さんに懐いてるの?」

曙「はあ?別に懐いてないけど?」

霞「思いっきり抱きつきながら何言ってんのよ」

提督「まったく許せないな!羨ましい!」

長波「確かに仕事が終わると真っ先に龍驤さんに抱きつきに行くよな」

秋雲「龍驤さんもまんざらでもない感じで可愛がってるみたいだしぃ~……ああー、はかどるわぁ♪」

提督「疲れたなら俺に抱きついてくれれば良いのに!」

龍驤「いや~、やっぱウチから溢れ出す母性がそうさせるんちゃうか?」

提督「母性から1番遠そうな胸してるくせに?」

龍驤「しばいたろか!」

朝潮「母性でいうならうちの霞もお客さんから母性を感じるとよく言われていますが」

提督「あれはばぶみを感じているんじゃないか?だいたい霞に甘える曙なんて…………悪くないな」

曙「こんなのに甘えるわけないでしょ」

霞「甘えてきたら引っ叩いてやるわよ」

大和「大人という点では私に甘えてもらっても構わないんですけど……私は甘えられた事ありませんね」

暁「っていうか、曙に甘えられた事あるのなんて龍驤さんだけなんじゃないの?」

提督「風呂と布団の中では甘えんぼなんだけどな」

曙「後で殺すわよこのクソ提督!!」

霞「プークスクス」

提督「霞も布団の中では甘えんぼなんだけどな」

秋雲「ぼのたんは艦娘の中で誰が1番好きなの?」

曙「ぼのたん言うな。まぁ……艦娘の中では龍驤さんが1番好きかしら」

秋雲「どうして?」

曙「どうしてって言われても……よく分かんないけど落ち着くっていうか、好きなものは好きなのよ」

秋雲「じゃ、じゃあ、具合わせというか、フヒヒ、おせっせ──」

長波「よいしょ」ギリギリ

秋雲「苦しい苦しい!調子に乗りました……!ギブギブ!」

大和「龍驤さんも曙ちゃんを可愛がっていますけどお好きなんですか?」

龍驤「せやなぁ。ウチはみんな好きやけど……1番可愛がっとるんはやっぱり曙ちゃうかな。なんやかんやで懐いてくれるんは嬉しいし」

龍驤「可愛いらしいところもいっぱいあるからなぁ」

霞「可愛らしい?憎たらしいじゃなくて?」

龍驤「普段はムスッとした顔しとる時が多いけどウチと2人で話すときはよーわろてくれるんよ?」

提督「曙の笑顔なんて滅多に見れないんですけど!?」

龍驤「そうなん?なんやええ事あった日なんかはぴょんぴょん飛び跳ねながら話してくれるけど」

提督「何それ見たい!」

曙「もう、龍驤さん!そういう話はやめてよね……」

提督「怒り方までなんか違う。俺なら間違いなく殴られてた!ずるい!」

龍驤「あと何が可愛いって、この子自然に腕組んだり手繋いだりしてくるんよ」

提督「どこの恋人だよふざけんな!悔しい!」

龍驤「ウチも最初はびっくりしたけど今はもう慣れっこや」

霞「ハッ、まるで寂しがりやじゃない。情けないったら」

朝潮「またそんな事を言って。後で言い過ぎたと泣き疲れる私の身にもなってください」

霞「…………」

暁「分かったわ!曙は姉妹がいないからきっと寂しいのよ!」

曙「朝潮と霞は姉妹だし、長波と秋雲も半分姉妹みたいなもんだし、私は子供たちが沢山いるし、龍驤さんと大和さんは大人だし」

提督「これは早急に綾波型駆逐艦が必要か……いや、まてよ。俺が綾波型駆逐艦になれるという可能性も僅かながら……」

曙「別に姉妹が欲しいわけじゃないわよ!私は龍驤さんが好きだから一緒にいたいだけ!」

龍驤「な、なんや、照れるなぁ」

曙「ちがっ、変な意味じゃなくて、尊敬してるっていうか……そういう好きじゃなくて、あっちの好きで……」

提督「なんだろうこの気持ち」

秋雲「こういう時は尊いっていう意味を込めて「てぇてぇ」って言うらしいよ~」

提督「龍驤と曙……てぇてぇなぁ……」

大和「でも最初から好きって事は無いはずですから何かきっかけがあったんですよね?」

曙「知らないわよ。気付いたら好きになってたんだもん」

提督「死ぬ前に可愛い女の子から一度は言われたい台詞だな……」

秋雲「ん~、提督提督♪」

提督「どうした?」

秋雲「秋雲さんね、気付いたら提督の事好きになってたみたい♪」

提督「まずお金ちょうだいポーズをやめろ」

帰り道

龍驤「いくらウチに懐いてくれとっても帰りはいつもキミの背中でこれやからなぁ」

提督「こうやって背負われて静かに寝息立ててる時は人形みたいに可愛いんだけどなぁ」

暁「起きてる時は怒ってばかりだもんね。どうしていつも怒った顔してるのかしら?優しいのに」

霞「素直になれなくてツンツンしてるだけなんでしょ。恥ずかしいと思わないのかしら」

提督(お前が言うのか……)

提督「まぁ起きてる時は起きてる時でツンデレが可愛いんだけどな。曙も霞も」

朝潮「司令官、朝潮も司令官に可愛がって頂きたいです!」

暁「暁も司令官に可愛がってもらいたい!」

提督「一歩間違えば逮捕されそうだな……とりあえず帰ったら風呂に入ろう」

提督「よーし、風呂行くぞー」

一同「はーい」

提督「龍驤、悪いけど今日も頼む」

龍驤「了解や。ほなさき行っといて」


鎮守府のお風呂では決まり事がある

まずはみんなで一緒に入る事。

少し前まで長波は恥ずかしがって入らんかったけど最近は一緒に入るようになった。

そんでウチは風呂場へ向かう前に曙の部屋まで着替えをとりに行く。

曙は仕事中に張り切りすぎて帰りは司令官におんぶされて、お風呂も抱えられて入るからしゃーなしやな。

龍驤「パジャマとパンツ……っと」

風呂場に着いたらまずみんなで掛け湯をしてお湯に浸かる

それからお待ちかねの洗髪タイムや。

うちの艦娘は全員司令官のテクニックにメロメロで毎日司令官に髪を洗ってもらう事を楽しみにしとるからな。

提督「ほら曙、髪洗ってやるからもうちょっと頑張れ」

曙「むにゃむにゃ……」

まず最初に髪を洗ってもらうんは曙。理由はまぁ……寝とるからさっさと洗ってしまおうって訳や。

その後は色々話し合って大人のウチと大和は後でええからってあいうえお順に洗ってもらうことになっとるんやけど……

霞「うう~……私は霞よ!?か行なんだからかなり早いはずなのに……!」

霞「なんでこの鎮守府にはあ行がこんなにいるのよ!!」

暁「暁が実質1番ね!」

秋雲「いや~コレばっかりはねぇ」

朝潮「ドンマイですよ、霞」


なんやかんやで1人納得しとらんのがおるみたいやな。

順番が最後のウチには特別な仕事がある。それが……

提督「よし、曙洗ったから頼む」

龍驤「はいよー」

寝ぼけてる曙の体を拭いてパジャマを着せることや。


龍驤「ほら、脱衣所いくからしっかりしーやー」

曙「うーん……むにゃむにゃ」

提督「次暁、早くこーい」

ガラッ

龍驤「ほい、ここに座って。ほら頭拭くで」

曙「うーん……」

龍驤「ほんま手のかかる子やで」

曙「すき~……」

龍驤「こーら、ひっつきな。頭拭きにくいやろー」

龍驤「さっさとタオルで拭くで。湯冷めしてまうやろ」

龍驤「ほら、てー出して」

曙「はー……ぃ…………」

龍驤「身体も拭くでー」

龍驤「…………」

龍驤(あれ?なんか膨らみ大きなってへん?)

曙「んっ……」

龍驤「っと、背中とか足も拭かな。ウチにつかまっといてええからちょっと立ってやー」

曙「んー……」ギュッ

龍驤「裸で駆逐艦に抱きつかれるとか司令官やったら目から血流して羨ましがりそうやな」

龍驤「さて、背中もお尻も拭いたし。後は足と……」

龍驤「よっしゃ。ほんならそこ座って足開いてや」

曙「んー……」

龍驤「ここもちゃんと拭いとかんとな……」

龍驤「にしても、こんなとこ見たり触ったりしてるんはウチくらいちゃうか?司令官より先にこんな事」

曙「ぁっ……んんっ」

龍驤「……いっちょまえにそれっぽい反応するし」

龍驤「あんまり可愛い反応しとったら襲われてまうで?」

龍驤「っと。冗談はさて置きはよパジャマ着せたらんと」

秋雲「はー、サッパリサッパリ」

暁「フルーツ牛乳飲みましょ!」

朝潮「龍驤さん、お疲れ様です。私たちはもうあがりましたので代わりましょうか?」

龍驤「ああ、かまへんよ。パジャマ着せて部屋に運んだらゆっくり入るから」


龍驤「ほらバンザイして。パジャマ着たら布団やからもうちょい頑張りやー」

曙「ばんざーい……」

龍驤「よっしゃ。ほんなら部屋まで行こか」

龍驤「ちょっとコレ部屋まで運んでくるわ」

暁「ごくごく……ぷはぁ!はーい!」

秋雲「にしてもさあ……龍驤さんも全裸で良くやるよね」

霞「さすがに鎮守府内を全裸でうろつくのは勇気いるわよね」

龍驤「さあ布団や。これで思う存分寝てええよ」

曙「うーん……ありがとう…………おかあさん」

龍驤「誰がおかんや!さぶっ……さすがに湯冷めしてきたな。ほなウチはお風呂に戻るからな」

バタンッ

曙「いつもありがとう……龍驤さん……」


長波「いやー、裸見られるのは慣れたけどやっぱ洗われるのはまだ恥ずかしいな」

大和「そのうち慣れますよ♪長波さんは立派なものをお持ちですから丁寧に洗われているのかもしれませんけど……♪」

長波「そうそう。やたら下乳洗ってくるんだけど下乳フェチなのか?」

大和「やっぱり殿方は大きな胸を下から持ち上げることにロマンを感じているのではないでしょうか?」

龍驤「うーさむっ。なんやもうみんなあがったんかいな」

大和「お先です♪」

龍驤「ほんならウチもさっさと入ってくるわ!」


ウチが最後まで曙の面倒を見る理由。もちろん曙のためでもあるけどそれ以上に……

提督「お、戻ってきたな。体冷えただろ?先に湯に浸かるか?」

龍驤「せやな。そうするわ」

提督「今日も一日ご苦労さん。俺もゆっくり湯に浸かるかな」

龍驤「ほんならいつものたのもーかなぁ♪」


ウチの1番の楽しみ。それは司令官と2人きりの入浴タイムや。

龍驤は向かい合うようにして提督の膝に座り

股を開いたら丁寧に手で優しく洗ってもらうのが好き

でも後ろから覆いかぶさるように現れるのも好き

メンテナンス的な意味で

暁「司令官、お便りが届いてたわよ」

提督「お便り?」

『提督会議のお知らせ』

提督「なんだこれ?」

大和「あー……」

提督「大和は何か知ってるのか?」

大和「この辺りの提督が集まって鎮守府近海の情報交換をする集まりなんですが……」

大和「それは建前で実際は艦娘でマウントの取り合いをする井戸端会議みたいなものですね」

提督「えぇ……」

大和「確かこの下の方に……あ、ココですね」

『会議には艦娘1名の同伴を義務付けます』

提督「つまり自慢の可愛子ちゃんを連れて行って、うちの子が1番可愛いでしょ!?って娘自慢する大会か」

大和「ちょっと違いますね。実際には強いかどうかを争う場なので……」

霞「大和さんは行ったことあるの?」

大和「はい。かなり昔ですけど前の鎮守府が小規模な時に……ハッキリ言ってあまり良い気のする場ではありませんね」

大和「うちの艦娘が1番強いだの、練度がどうだの……子供の喧嘩でも見てる気分でしたから」

龍驤「せやけどそんな会議がある割には噂にも聞いた事なかったなぁ」

大和「大規模な鎮守府は参加せず小規模な鎮守府だけの低レベルな争いですから」

龍驤「せやったら大和さんなんか参加したらマウントとりまくりやったんちゃうん?」

大和「たまたま大型建造で出来ただけなんですけどね。それはそれは威張り散らしてましたよ」

暁「じゃあ同伴するのは大和さんがいいわよね」

長波「でも大和さんはあまり良い気分しなかったんだろ?なら行く必要なくないか?」

提督「そうだな。別に話したいこともないし、みんなが嫌な気分になるならやめとこうか」

龍驤「ほんじゃ欠席にして出しとこか」

龍驤「にしてもえらいええホテルでやるんやなぁ。めっちゃ都会やん」

大和「なんだかんだで提督をやる人はお金持っている人が多いですから」

長波「ホストが金持ちなのかねー。集めるからにはそれなりの艦娘連れてくるんだろうし、そんな奴をヨイショしながら会議とか地獄だな」

霞「……待って!私行きたい!」

提督「霞が?珍しいな。朝の野草狩りも面倒臭いって行かなかったのに」

大和「霞ちゃん、行っても嫌な気持ちになるだけですよ?」

霞「良いの!行くったら行くんだから!さっさと同伴艦娘に私の名前を書いて出しなさい!お姉ちゃん達が野草狩りから帰ってくる前に!」

提督「お、おう」


霞(都会のホテルまで2人きり……実質デートよね……)

妹から電話かかってきて嫌な予感したら案の定だった。
ちょっと休憩してまた夜中か明日に書きます

会議当日

提督「じゃあ行ってくる」

大和「気を付けて行ってきてくださいね」

霞「お土産買ってくるから楽しみにしててよね」

曙「ぐぬぬ……!なんで私がいない間に全部決めちゃうのよ!」

朝潮「霞!……頼みましたよ」ギュッ

霞「うん、食べ物のお土産ね」

提督「ここからなら電車乗って30分くらいか」

提督「そこから歩いて……」

霞「なんでもいいからさっさと行くわよ!」

提督「あっ、こらそんなに急ぐな。ってか何か今日はフリフリした服で可愛いな」

霞「は、はあ!?別にあんたのためにお洒落したんじゃないから!このクズ!」

電車内

提督「なんか艦娘が電車に乗るって変な感じだな」

霞「テレビだとギュウギュウ詰めなのをよく見るけど実際は結構空いてるのね」

提督「まぁ平日の昼過ぎだしな」

霞「ふーん。つまんないの」

提督「満員電車に乗りたかったのか?ギュウギュウ詰めなんて疲れるだけだぞ」

霞「……別に」

提督「?」

霞「それよりもこれだけ空いてるならいいトレーニングが出来そうね!例えばここに立って電車の揺れで足踏みしたら負けとか!」

霞「これは体幹を鍛える訓練になるわ!」

提督(あー、やったなぁ。小学生のころ)

霞「あんたも座ってないでやりなさいよ!」

提督「他の人の迷惑になるから座ってな」

霞「なによつまんないわね……もういいわよ、窓の外見てるから」

提督「こらこら、そんな座り方したらはしたな……お尻の方からパンツ見えそう!」

霞「着いたー!」

提督「ホテルはあっちか」

霞「凄いわ!海以外にもたくさん……コンビニだって1.2.3……あんなにいっぱい並べて何がしたいの!?ばっかみたい!!」

提督(テンション高い)

提督「まぁ鎮守府の近くには謎のコンビニが一軒あるだけだしな」

霞「はっはーん♪さてはあんたあまりの都会っぷりにワクワクしてテンション上がってんでしょ?ほんとクズダサイんだから♪」

提督(普段絶対はっはーんとか言わないのに)

霞「まぁ浮かれる気持ちも分かるけどはしゃぎすぎないでよね!私まで田舎者って思われるんだから!」

提督「あ、うん……」

婆「あら。提督ちゃん久しぶりねぇ」

提督「お久しぶりです」

霞「なに?知り合い?珍しいわね」

提督「あー……その、この辺りに住んでた事あって……わりと地元っていうか……」

霞「…………」カアァァァ

霞「…………」

提督「霞?」

霞「うるさいわね!どうせ都会に出てはしゃいでた私を笑ってたんでしょ!このクズ司令官!!」

提督「いや、可愛いとは思ってたけど」

霞「どうせ私はピエロよ!これからはピエスミでも霞エロでも好きに呼べばいいじゃない!!」

提督「霞エロはまずいだろ。落ち着いて」

霞「せっかく知らない土地で2人きりだと思ってたのに……!」

提督「でも知ってるからこそ美味い店とかおすすめの場所とかもな?会議までまだ時間があるし行ってみるか?」

霞「行くに決まってんでしょ!ハゲ!」

提督「ハゲ!?」

霞「つまらない場所だったら許さないから」

提督「じゃあまずは──」


2時間デートを満喫して機嫌は良くなった

会議室

司令官「みなさん今日はお集まりいただきありがとうございます」

司令官「鎮守府近海の情報などを交換し合い有意義な時間を過ごしましょう」

司令官「金剛、みなさんに紅茶を入れてあげなさい」

金剛「了解デース」

司令官「金剛」

金剛「あ、了解しましたです」

司令官「すみませんね。まだ教育の方がしっかり出来ていなくて」

ざわざわ……

提督1「さすがホストなだけあるな。戦艦を連れ歩くとは……」

提督2「しかも戦艦の花形金剛か……」

提督3「戦艦の建造や運営は我々のような小規模鎮守府では難しいからな……」

提督4「いやー、確かに戦艦を所持しているのは凄いですがうちの時雨は最近改二になりましてな」

提督3「おお……という事は練度が60を超えたという事で?」

提督4「演習と練度を上げる出撃を繰り返しようやくですよ」

霞「ねえ、なんなのこの会話」

提督「凄いのハードルが良くわからんな。照月や島風の行った鎮守府って実はすごかったのか?」

提督5「照月と言えば防空駆逐艦でレア中のレア。1度くらい鎮守府に着任させたいものですなぁ」

提督6「レア艦という意味ではうちの鹿島もなかなかですけどね」

提督「あれが有明の女王か。初めてみたな」

霞「すけべな目で見るんじゃないわよ。この変態」

金剛「紅茶の用意ができましたですよ」

提督「ああどうも……」

金剛「なにか顔についているですか?」

提督「いやー、やっぱり近くで見ると可愛いなと思って。ちょっとバーニングラ」

霞「ふんっ!」

提督「いたただだだだ」

提督2「うちなんて最近響きがようやく1度目の改装を終えたばかりですよ。おはずかしい」

提督3「それでそちらは?」

提督「ん?みての通り霞ですけど」

提督3「ああ、霞も改二まで可能ですからね。今の練度はいかほどで?」

提督「良く知りませんが3か4くらいでは?」

提督3「ブフォッw」

提督「リアルでブフォッって笑う人初めてみたな。ウケる」

霞「馬鹿にされてウケてんじゃないわよ!」

提督3「いやいや、すみません。まさかその、代表として連れてきた艦娘が……そんな低レベルだとは……ブフォッw」

提督「大変だ霞。またブフォッって言ったぞ。ウケる」

霞「だから笑われてんのよ!」

霞「あんた達笑ってるけどねえ!今日は私がたまたま付いてきただけで、本当は大和さんもいるんだから!」

司令官「大和?あの大和型ですか?いやー、さすがにそれは無理がありすぎなのでは?」

提督2「そんな超大物戦艦がいるなら普通は連れてきますからねえ」

霞「いっとくけど普通の大和型じゃないわよ!ビーム出したりワープしたり空も飛ぶんだから!!」

司令官「それはwww」

提督3「まぁ子供の言う事ですからw」

霞「あと練度だって長波は200よ!!」

提督5「上限振り切ってますよ。誰か最大値は175と教えてあげた方がよろしいのでは?w」

提督3「ブフォッw」

提督「霞、大変だ。3度目のブフォッが……」

霞「あんたも何か言い返しなさいよ!!」

提督「そうだな。確かに3度目はくどいというか、あざといと言うか」

霞「このハゲー!!」

ざわっ……

司令官「だ、だだ、誰がハゲなんだね!失礼だな君は!!」

提督2「これは薄毛であって断じてハゲではないぞ!この小娘が!」

提督3「貴様!言っていい事と悪い事の分別もつかんのか!!」

提督4「時雨!私はハゲていないな!?そうだと言え!!」

時雨「雨は、いつかやむさ」

提督5「躾がなっていないのではないですかな!?監督不行き届きですぞ!!失敬な!!」

提督6「だいたいハゲかどうかなんて鎮守府運営に何か関係があるのかね!?」

霞「えっ、えっ……?」

提督「こら霞。めっちゃ効いてるじゃないか」

司令官「実に不愉快だ!君にはこの場にいる資格はない!」

霞「豆腐メンタル過ぎでしょあんた達」

提督2「豆腐!?つまり大豆……我々の頭が大豆のようにハゲてると言いたいのか!!」

霞「だいたいあんたみたいな薄毛が1番みっともないのよ。サイドの髪を伸ばして上に持ってくるとか見苦しいったら。このうすらハゲ」

提督2「キエェェー!!」

霞「あんたみたいな奴の頭をハゲ散らかしてるって言うのよ」

提督「霞、それ以上はいけない!彼が死んでしまう!」

提督3「キミ!どういう躾をしているんだね!!」

提督「どうと言われましても……のびのびと元気にやってますが」

提督4「時雨!私はハゲていないと言ってやれ!」

時雨「僕はハゲてないよ」

提督5「まぁこの中では私が1番フサってますから」

霞「はあ?うちの提督の方がフサフサよ。ってかあんた見た感じこの中で1番若そうね。30代前半から中盤?」

提督5「私はまだ25だ!」

霞「ならその頭は若ハゲね。20代半ばでそれは……お気の毒」

提督5「このガキ……!」

提督「霞どうしたんだ?これもう半分殺人だぞ」

霞「私は……あんたが……」

提督「?」

霞「わ、私が馬鹿にされた事が許せなかっただけよ!」

提督2「提督が無能だと艦娘も無能に育つんでしょうな!!」

提督3「やれやれ、こんな無能提督にはなりたくありませんなぁ」

霞「誰が無能ですって!?この無毛!!」

司令官「これ以上暴言を吐くのでしたら御退場ねがいますが?」

提督「まあ……確かに戦艦の金剛がいたり時雨の改二がいたり、他にも珍しい艦娘を皆さんお持ちですが」

提督「うちの霞が1番可愛いですね」

司令官「はあ?可愛い?それが戦闘において何の役に立つと?」

提督「金剛」

金剛「なんですか……?」

提督「その喋り方より元気にデースデース言ってる方が可愛くて良いと思うぞ」

金剛「可愛い……」ジュン…

提督「それと時雨」

時雨「何かな?」

提督「顔に疲れが出てるな。急いで改二まで育てられたんだろうけど辛い時は言っていいんだぞ?可愛い顔が台無しだ」

時雨「僕が可愛い……?」ジュン

提督「後は響──」

霞「ストップ!!もうわかったから帰るわよ!」グイッ

提督「あっ、霞」

バタンッ

霞(他の鎮守府の艦娘まで誘惑するなんて……明らかに何人か目の色がヤバかったわ。鹿島さんは最初から野獣の眼光だったし……)

霞(これ以上余計なライバルを増やしてたまるもんか……!)

司令官「なんだったんだあれは……?」

提督2「ああ、そう言えばろくに海上での仕事もせずケーキ屋をやっている訳の分からない鎮守府があるとか」

司令官「確かに送られてきた書類にはケーキ屋とか書いてあるな」

提督3「まったく、何が可愛いだ。ああ言うやつは艦娘を性的対象としか見ていない連中なんですよ。志が低すぎる」

提督4「どうせ低レベルな駆逐艦を並べて喜んでるどこぞの金持ちの息子とかなんでしょうな」

提督5「今度演習を申し込んで分らせてやりましょうか」

司令官「それは面白い。我々が躾けてやらねばいけないな」

金剛(ケーキ屋の名前は……なるほどデース……)

時雨(金剛金剛、僕にも後で教えてよ)アイコンタクト

鹿島(…………)ジュルリ

数日後

大和「提督、この前の会議を仕切っていた方から演習のお誘いが来ていますけど……どうしましょうか?」

提督「演習?」

大和「相手は金剛四姉妹と空母が2隻のようですね」

提督「演習かぁ……」

霞「悩む必要ないじゃない!私がまたあのクズを口撃してやるわ!」

提督「いやまぁ……なぁ」

長波「なんだよ?あたしらを信用できないってのか?」

提督「信用はしてるけど……ちゃんとやれるのか?」

暁「とうぜんよ!」

提督「じゃあ復唱して。違って殺しはしません!」

一同「違って殺しはしません!」

提督「はい。大和、出していい出力は?」

大和「3%までです」

提督「それでは皆さんあくまで不殺でお願いします」

提督は考えていた

『テレビで見た金剛が砲弾ポコーンってやるやつ生で見てみたい!』

演習が始まる前、相手の司令官はこちらのメンツを見てルフィに攻撃が効かなかった時のエネルみたいな顔をしていた。

演習開始直前、金剛のバーニングラーヴが明らかに提督に向けられている事を霞は察知

大和、提督の要望に応えるため金剛を攻撃するもうっかりレーザー砲を発射してしまい金剛大破。他も戦意喪失

朝潮に純粋な目で「髪の毛が少ないですね。大丈夫ですか?」と言われ司令官も戦意喪失

司令官「お前たち覚えとけよ……大和ワンマンチームが……」

司令官「他は全然たいした事ないくせによぉ!!制空権だってうちの空母はそっちの平たい胸より優秀で取ってたんだ!あのファンネルさえなければ」

龍驤「誰が平たい胸やボケ!このハゲ!」

龍驤「ええ事教えたるわ。人間はうちらと違って大切な場所を守るために濃い毛が生えとるらしいな」

龍驤「例えば急所でもある股間。ここは大切な場所で守らなあかんから濃くて硬い毛が生えとるらしいやん」

龍驤「ワキも太い血管があるから濃い。鼻や目なんかも鼻毛や眉毛・睫毛で守られとる」

龍驤「そんでもちろん頭もそうや。頭は大切な場所やから1番多い毛で守られとる。せやのに自分はハゲとるやろ?」

龍驤「それはもう神さんが頭守らんでええ。寿命みたいなもんや言うてんねん」

龍驤「ハゲは寿命!!ハゲは寿命なんや!!」

提督「それ以上はいけない!」

司令官「ちくしょう……おぼえてろ!」

提督「金剛、大丈夫か?」

金剛「だ、大丈夫……デース……」

提督「うちに修理できる明石がいればすぐに治してやれたんだが……」

金剛「これくらいのダメージ帰ったらすぐ治せるネ。気にしないでくだサーイ」

提督「そうか……じゃあこれはお詫びにもならないけど……うちのケーキの無料券なんだ。良かったら貰っ」

金剛「行きます!修理が終わったらすぐ行きます!!」

提督「そうか?じゃあ待ってるからな」

金剛「ふへへ……」

榛名「金剛お姉様?」


霞「あのクズ……また他の鎮守府の艦娘に……」

曙「でも艦娘は基本自分の提督しか好きにならないんでしょ?大丈夫じゃないの?」

霞「あのクズからは多分変なフェロモン出てるからやばいのよ」

7割寝ながら書いたから明日の朝見て「こんなんかいたっけ?」ってなる良くある

ある日鎮守府の休日

曙「今日は休みだしゆっくりしよっと」

曙「たまには1日ベッドの上ってのも悪くないわよね」

曙「いつもあいつの布団で寝てるからベッドで横になるのは逆に新鮮だけど」

ガチャッ

提督「曙!いるか!?」

曙「うわっ、な、なによ急に!いきなり開けないでよ!部屋着でダラダラしてたのに……」

提督「キャミソールとショートパンツか!ちょうど良かった!」

曙「は?」

提督「そこに足を崩す感じで正座してくれないか」

曙「正座?なんでよ?」

提督「頼む!正座して足をハの字に開く感じで!」

曙「わ、わかったわよ。……こう?」

提督「じゃあ次はそのまま体を前に倒してくれ。猫のノビみたいな感じで」

曙「ノビみたいな感じ……」

提督「そうじゃなくて!ちょっとお尻を浮かせて良いから背中は反る感じで!あまりお尻は上げ過ぎず!」

曙「難しい事言わないでよ!ったく、これでいいの!?」

提督「…………」

曙「ちょっと!後ろから見てないでなんとか言え!このクソ提督!!」

提督「その浮かせたお尻って言うか股に後ろから触ってもいいかな」

曙「はあ!?ばっっっかじゃないの!?このエロ提督!死ね!変態!!」

提督「頼む!!曙!!」

曙「え、ええ……必死過ぎて怖いんだけど」

提督「曙!!一生のお願いだから!!」

曙「わ、分かったわよ。そのかわりちょっと触るだけだからね……」

曙「…………」

提督「曙」

曙「早くしなさいよ!」

提督「目線はこっちを振り向く感じで頼む」

曙「変態!……これで満足!?」キッ

提督「では失礼して」スリスリ

曙「ちょっと……筋にそって変な撫で方しないでよ……!」

提督「…………よし」

曙「うぅ……っ」

提督「ありがとう曙。最高だったよ。今日はゆっくり休んでくれ」

ガチャッ……パタン

曙「え……?ええ……?もう終わりなの……?」

曙「ええー!?ちょっと、どうすんのよこれ……ちょっとー!!」

朝潮「司令官、ただいま山菜積みから戻りました!」

暁「今日は暁も手伝ったから大量よ!」

提督「2人ともおかえり。ちょっと抱っこしても良いかな」

暁「抱っこ!?……あ、暁は大人のレディーだから抱っことか困るんですけど!」

朝潮「司令官がお望みなら朝潮は喜んで抱かれる覚悟です!」

提督「じゃあ朝潮を……っと」

朝潮「さすが司令官、片手で簡単に抱き上げるなんて朝潮はお人形さんになった気分です!」

暁「あっ……あ、あのっ、大人のレディーとして抱いてくれるなら暁もやかさぶではないんですけど!」

提督「やぶさかではない、な。よいしょ」

暁「たかいたかい!これが大人の見る景色なのね!」

提督「ふむ。やはり子供とは言えこうして抱き上げるとお尻は柔らかいな」

暁「お尻?司令官は暁たちのお尻を触りたかったの?」

朝潮「言っていただければいつでも触っていただいて大丈夫ですよ?」

提督「いやいや、こう美少女2人を両手に抱いて、その上でお尻の感触を楽しみたかったんだ」

暁「なんだか良くわからないけど司令官が楽しいなら良かったわ!」

朝潮「他にご要望が有ればなんでも言ってください!」

提督「じゃあ司令官大好きって言ってもらいながらほっぺに両側からちゅうしてもらおうか!」

暁「司令官だ~いすきっ♪ちゅ~♪」

朝潮「司令官、大好きです!チュッ」

提督「やれやれ……駆逐艦は最高だな」

提督「長波いるかー?」

長波「んー?」

提督「頼みがあるんだけど」

長波「おっ、なになに?またアレかー?」シコシコ

提督「ちょっとシャツの胸元を指一本で下げてくれないかな」

長波「ん?こう?」

提督「その谷間に指を挟んで良いかな」

長波「別に良いけど……いつも身体洗う時に触ってるだろ?今更そんな事しても」

提督「頼む!」

長波「ん、まぁ別に良いけど」

提督「おお……」ヌッ

長波「これなんか楽しいのか?」

提督「世界中の男性のほとんどは喜ぶと思う」

長波「ふーん」

提督「ふぅ……」スッ

長波「おっ?満足したのか?」

提督「ナイスファイト!」

長波「んじゃさぁ、そっちの固そうな棒も挟んで行くか?今なら胸の下から入れてお口に」

提督「ありがとう長波!よい休日を!」

バタン

長波「あれ~?なんだよ、こっちはやる気満々になっちゃったのによ」

提督「おーい、龍驤ー」

龍驤「んー?なんやー?」

提督「思いっきり後ろから抱きしめていいか?」

龍驤「別にかまへんよ~……っていきなり何いうとんねん!」

提督「ダメか?」

龍驤「え?冗談やなくてマジなんか?」

提督「後ろから抱きつくだけだから!それ以外は何もしないから!!」

龍驤「ちょ、ちょい、どんだけウチに抱きつきたいねんな。必死過ぎてビビるわ」

提督「頼む!!」

龍驤「んー……前からやったらええけど……」

提督「ありがとう!!」ガバッ

龍驤「ひゃい!?」

龍驤「な、なぁ、これなんなん?ドッキリ?」

提督「…………」

龍驤「ちょ、なんとか言いや。恥ずかしいやん……」

提督「このまま頭も撫でて良いか?」

龍驤「それはまぁ……かまへんけど…………って、なんで髪留めとるねんな!」

提督「こっちの方がじっくり髪を撫でれるし、個人的には髪を解いた龍驤が大好きだから」

龍驤「ぐうぅ……好きにせえ!あほ……」カアァァァ

提督「龍驤は本当に可愛いな」

龍驤「って言うか……なんかうちのお腹に硬いのが当たってるんやけど……」

提督「スゥー……龍驤の匂い好きだな。同じジャンプー使ってるのに」

龍驤(ああ、これ多分ウチ犯されるやつやん……!この硬いのが……覚悟しとかんと……)

提督「よし、ありがとう龍驤。助かったよ」

龍驤「あ、ああ、ほんでどないしよか?あっと……お風呂、いく?」

提督「ん?風呂なんか入らなくても良い匂いしたぞ?」

龍驤「まぁキミがそのままがええ言うんやったらウチはかまへんけど……でもこのままするんやったら、その……舐めたりは、あかんよ?」

提督「ん?とにかく今日はゆっくり休んで明日に備えてくれよ!じゃあまた昼食でな」

バタン

龍驤「え?……ええ!?ちょっ、この盛り上がったウチの気持ちはどうなんの!?放置!?」

提督「秋雲ー」

秋雲「なーにー?」ゴロゴロ

提督「お前は全力で休みを満喫してるみたいで何よりだよ」

秋雲「まーねー♪」

提督「ところで俺も一緒に寝転がって後ろから胸を揉みしだいて良いか?」

秋雲「んー、いいよー♪」

提督「さすがオータムクラウド先生!話が早い」

秋雲「あ、ちょっと待ってね。んーしょっと」プチッシュルリ

秋雲「ほい、ブラ外しといたよー」

提督「じゃあさっそく……」

秋雲「あっ、ちょいまち!」

秋雲「カメラをこの角度で置いて……と」

秋雲「提督、最初は服の上からの構図でお願いねー」

提督「ああ、まぁこっちがお願いしてる立場だしな。こうでいいか?」

秋雲「あー、もうちょい形が崩れるくらい強く揉んでいいよー」

提督「こうか……って、これは……大きいと服の上からでも……っていうか、生で揉むより布一枚挟んだ方がビーズクッションのような柔らかさが……」

秋雲「よーし、んじゃ次は生乳いってみよっか!服はどうする?できれば脱ぎたいんだけど」

提督「お任せします先生!」

秋雲「じゃーあー、服は脱いで、私が提督に乗る感じでー……斜め向くからちょっとつぶれた感じのおっぱいを後ろから揉んでみよっか」

提督「これは……秋雲の重みを感じながら、さっきとは違う水がタプタプする様な触り心地が……」

秋雲「はい、そのまま3秒ストップしてー!」

秋雲「じゃあ次は四つん這いになるから覆いかぶさる構図ね」

10分後

秋雲「いやー、撮った撮った!これで冬コミも万全だわ!」

提督「まさにギブアンドテイクだな」

秋雲「ええ~?提督は気持ちいい思いしただけっしょ?」

提督「まぁ10分以上揉みまくりだったからな。凄かった」

秋雲「こういう話ならまたいつでも言ってよ♪こっちも助かるからさぁ♪」

提督「ああ、また頼むよ」

秋雲「んじゃね~」

バタン

秋雲「…………」

秋雲「ハァ……ハァ……ッ、な、なな、なんだったの今の!?」

秋雲「提督……提督…………ヤバい、鍵かけてからしなくちゃ……でももうすぐ終わっちゃうし、いっか……」

秋雲「提督……っ!」ビクンッ

提督「霞」

霞「いきなり入ってくんな!このクズ!!」

提督「すまん、でも頼みがあってきたんだ!」

霞「嫌よ!休日出勤反対!お断りだから!」

提督「そうじゃなくて」

霞「ダメなものはダメ!さっさと出て行って!!今忙しいの!!」

提督「そうか。悪かったな……」

パタン……

霞「ふぅ……この前出かけた時に撮ったプリクラ見てたなんてバレたら最悪だったし……」

霞「でもなんの用だったのかしら?」

曙「ねぇ、今日のクソ提督変じゃなかった?」

龍驤「それ!明らかにおかしいっちゅうか生殺しっちゅうか……」

朝潮「朝潮たちもお尻を触ってもらいました!喜んでいただけて満足です!」

暁「くすぐったかったわね」

霞「はあ!?お姉ちゃんあいつにお尻触られたの!?」

曙「えっと……私もその、お尻突き出して股を弄られたっていうか……」

長波「あたしらおっぱい組は胸を触られたよな」

秋雲「う、うん、そう、ね……凄かった」

龍驤「今日は発情期やったんかいな?あんな強引な司令官は初めてやったわ」

霞「えっ?えっ??みんなあいつに何かされたの?」

龍驤「なんや、霞のとこには来んかったんか?今日の司令官めっちゃエロい感じしたしみんなに手出しとるんかと思ったけど」

霞「ちょうどさっき、お昼前に来たけど……」

秋雲「じゃあ私の後かぁ。こっちは10分以上身体を弄ばれたし霞ちんも凄い目にあったんじゃない?」

霞「私は別に」

曙「なにかまととぶってんのよ!今日のあいつなら確実にエロい事されたでしょ!私なんてあんな恥ずかしいポーズで後ろから……」

龍驤「ウチも未だにあのお腹に硬いのがあたる感覚残ってるわ……」

霞(えっ?なに?今日は何か特別な日だったの?私には何をさせようとしたの!?あああああ!!)


提督「はぁ……今日は煩悩を解放してしまったな」

大和「提督?なにかお忘れじゃありませんか?」

提督「ん?」

大和「提督、どうして大和にはえっちな要望をしていただけないんですか!提督はロリコン過ぎです!もっと私の事も見てください!!」グイグイ

提督「あはははは」

大和「なにを笑っているんですか!大和にもえっちなお願いしてくださいー!」

提督「美女にこうやってねだられる……たまんねぇな!!」

この後拗ねた大和をなだめるまでが提督の楽しみ

曙「ふんふ~ん♪」

龍驤「なんやなんや?朝から鼻歌うとてえらい上機嫌やん」

曙「実は今日すっごく良い夢を見たの」

霞「ふーん。どんな夢見たのよ?」

曙「さあ?」

霞「さあ?って、良い夢を見たんでしょ!?」

曙「なんとなく良い夢を見た気はするんだけど内容までは覚えてないのよねぇ……でもきっと正夢に違いないわ!」

霞「正夢もなにも、内容を覚えてないんじゃ何が正夢かも分からないじゃない」

曙「そんな事ないわよ。私、結構正夢みるんだから!」

曙「なんて言うのかしら……その時は覚えてなくても、実際それが起きると夢も思い出すのよ。あっ!これ夢で見たやつだ!って」

龍驤「つまり今は漠然とええ夢見たって記憶しかないけど、例えばそれが大好きなハンバーグやった場合」

朝潮「いまハンバーグって誰か言いませんでしたか?」キョロキョロ

龍驤「ハンバーグを目の前にした時に夢も思い出すっちゅうことか」

曙「そう!」

曙「って言ってもその正夢が今日来るのか来週来るのか分からないけど。だいたい正夢はその日に起きるんだけど」

霞「あてにならない正夢ねぇ」

曙「とにかく正夢なら良いことが起こるはずだわ!もしかしたら12億円あたるのかも!」

ケーキ屋

曙「ふんふーん♪」

提督「なんだ?今日は随分と上機嫌だな」

龍驤「なんかええ夢見たらしいわ」

提督「へー、艦娘も夢を見たりするんだな。おい秋雲」

秋雲「わかってるって。バッチリ浮かれたぼのたんをビデオにおさめてるから」

提督「後で買うからよろしく」

秋雲「まいどありー♪」

長波「らっしゃっせー。2人かー?」

58「ふたりでち!」

ろーちゃん「でっち、どきどきするね!」

長波「おーい提督ー。悪いんだけどちょっと来てくんないか?非常事態なんだよ」

提督「非常事態?」

長波「あのテーブルなんだけど……」

提督「珍しいな、潜水艦の子たちだけでくるなんて」

長波「あー……それがちょっと問題でさ」


曙「困ったわね」

58「どうしてご飯食べれないの?お金ならたくさん持って来てるでち!」

ろーちゃん「でっちとろーちゃんが一生懸命貯めたお小遣いなんですって!」

曙「だからたくさん持って来すぎなのよ……小銭を」

58「でち?」

曙「いい?こういうお店の支払いは1円玉や5円玉だけで払ったりできないの」

58「どうしてでちか!」

ろーちゃん「ちゃんと働いて稼いだお金なのに……でっち、これはお金じゃないの?」

58「立派なお金でち!オリョール1回1円、資源を沢山集めた時はボーナスで5円、最近は稼ぎがなくなったけど……少し前までコツコツ貯めてた大事なお金なのに!」

曙「その苦労は認めるけどね……そんなビニール袋に山ほど詰めて持ってこられても」

58「ごーやは先輩として全財産を使い果たしてでもこいつに美味しいと評判のケーキや料理を食べさせてやりたいんでち!」

ろーちゃん「でっち……!」

曙「まぁ百歩譲ってその小銭での支払いを認めたとして……何を頼むつもりだったの?」

58「ランチセットにケーキを付けてもらう予定でち!」

曙「うちのランチは1番安いので980円。そこにケーキをつけるなら1500円くらい。それを2つで3000円」

曙「そのほぼ1円玉の袋に3000円入ってるようには思えないんだけど。よくて1000円あるかないか……」

58「そんなぁ……」

ろーちゃん「でっち、ろーちゃんたちお金がたりなかったの?」

ヒソヒソ……ざわざわ……

58「うぅ……周りのお客さんに笑われてる気がするでち……」

ろーちゃん「ねぇ、早く帰ろ……またおいしい棒をみんなで分けっこしましょうって」

周り(俺が代わりに払ってあげたい)

周り(目の前でサイフ落として1割あげたい)

周り(あちらのお客様から……ってやつしてあげたい)

ヒソヒソ……ざわざわ……

曙「あんた達!気持ちは分かるけど余計なこと言い出すんじゃないわよ!」

お客「で、でも曙ちゃん。さすがに可哀想って言うか、いつも朝潮ちゃん達にご馳走してるのと変わらないって言うか」

曙「じゃああんたは今後同じようなお客さんがきたら皆んなにご馳走するの?これから何十人も何百人も来るかもしれない超低賃金で働かされてた子達全員の面倒見切れるわけ?」

お客「それは……(ぶっちゃけ見れるけど、お金は腐るほどあるからオケマルなんていったら曙ちゃんの面目も……)」

曙「ほら見なさい。出来ないなら黙ってる、良いわね?」

曙「とにかく厄介な奴が来る前に早く帰りなさい」

58「でち……」

ろーちゃん「元気出してくださいって、ふぁいと、おー」

曙「……まぁ、お金はあるわけだし、プリンくらいなら持ち帰りで」

提督「どうしましたか?皆々様」

曙「ちっ!厄介な奴が来ちゃったじゃない!」

ろーちゃん「やっかい?」

58「実はランチとケーキを食べに来たんでちが……お金が……」ジャラッ

提督「これは山ほどの1円玉と5円玉もすこし。なるほどなるほど」

提督「こう言うのは銀行で両替えしてもらえるんだけど……たまたま偶然うちにもその機械があるからそのお金を貸してくれるかな?」

曙「そんな機械どこに──」

ろーちゃん「よろしくおねがいしますって!」

2分後

提督「お待たせお待たせ。計算したらちょうど3000円あったからランチとケーキを注文できるよ」

曙「はあ!?」

58「ほんとでちか!?」

ろーちゃん「良かったね!でっち!」


曙「ちょっと、あれどう考えても」

提督「まあまあ良いじゃないか。だいたいオリョクル1回1円なんてブラック過ぎるだろ?」

曙「相場はよく分かんないけど……」

ろーちゃん「ろーちゃんはこのスペシャル海老フライランチとオリジナルケーキにしますって!」

58「じゃたごーやはスペシャルハンバーグランチとレアチーズケーキにするでち!」

曙「ちょっと、1500円で食べれるのは気まぐれ狩人のそよ風コースだけよ?」

提督「はいよ。大和、エビフライとハンバーグのランチ。両方スペシャルで」

大和「はーい♪」

曙「あんた、こんな事してもし他の子達が…………なんでもないわ」

提督「ん?」

曙「クソ提督なら全員にやりかねないし……」

1時間後……

58「ぷは~、ランチ美味しかったでち~」

ろーちゃん「はいでっち、あーん♪」

58「はむっ?……もぐもぐ、このケーキも最高でち」

ろーちゃん「あーん」

58「なにやってるでちか?」

ろーちゃん「ろーちゃんもあーん!ですって!」

58「しょうがないでちなぁ。ほんと手のかかる後輩でち」

ろーちゃん「もぐもぐ……んー、おいしいおいしい♪」

58「2人でこんな事したなんて皆んなには内緒でちよ?特に19はうるさいでち」

ろーちゃん「はーい♪」


提督「はぁ……尊い」

大和「やっぱり子供達にお小遣いは必要なのではないでしょうか?」

提督「小遣い?俺なりに欲しいものは買ってやってるつもりなんだけどな」

龍驤「あかんあかん、分かっとらんなぁ。ウチかてキュウキュウの生活しとる時でもちょっとは駆逐艦に小遣いやっとったよ?」

大和「提督はお願いすればなんでも買ってくれていますけど……子供達は子供達なりに遠慮もしますからね。特に曙ちゃんや霞ちゃんは」

龍驤「それにやっぱ自由に使えるお金っちゅうんはあったら嬉しいもんなんよ」

龍驤「子供らだけで駄菓子屋行ってお菓子こうたり、子供らには子供らの付き合いがあるからなぁ」

提督「そうなのか。確かに俺は子供の頃に小遣いをもらった事なんて無かったし、それが原因かは分からないが付き合いが悪いと言われて仲の良い友達はいなかったな」

龍驤「……抱きしめたってええか?」

大和「みんなで駄菓子屋に行く時お金を持ってない子を連れて行くのは気が引けますからね……」

龍驤「そ、それにや!お小遣い貯めてサプライズも出来るやん!?」

龍驤「まぁ小遣いの出所はキミやけど、誕生日とかに子供らが貯めたお小遣いでプレゼントとか嬉しくないか?」

提督「血涙が出るほど嬉しい」

提督「よし、決めた!今日から小遣いをあげるようにしよう!1日2000円くらいでいいか!?」

龍驤「そんな金どこにあんねん!100円までにしとき!」

閉店後

提督「みなさんお疲れ様。今日からみんなにはお小遣いをあげようと思います」

暁「お小遣い?それってお店のルールで禁止されてる金銭の受け渡しの事?」

提督「難しい言葉よく知ってるね。でもこれは親からの小遣いみたいなものだから大丈夫だよ」

提督「仕事を頑張った日には1人100円づつ渡して行きます。順番はお風呂と逆で……長波から」

長波「え?逆なら龍驤さんからじゃ無いの?」

龍驤「ウチらはもう大人やからええねん」

大和「どちらかと言うと渡す側ですからね」

長波「そうなのか?まぁこういうのは遠慮するのも逆に不快にさせるからな。ありがたく貰っとくか。サンキュー提督」

提督「じゃあ次は霞」

霞「くれるってんなら貰っといてあげるわ。言っとくけど貯金してプレゼント買ったりしないんだから、期待しないでよね!!」

龍驤(わかりやすいなぁ)

霞「あんたの見たいい夢ってこれの事だったんじゃないの?」

曙「うーん……そう言われてみれば……」

提督「最後は曙。みんなは帰る支度してていいぞー」

暁「はーい」

曙「ちょっと、せめて私にも渡してから解散しなさいよね」

提督「はい、100円」

曙「私は別にこんなのいらないのに……」

提督「あとこれな」

曙「これって……なに?」

提督「ハンドクリームだよ」

曙「こんなのみんなに渡してた?」

提督「曙には毎日掃除や窓拭きとか1番大変な仕事をして貰ってるからな。窓拭きとか水使う仕事は手が荒れたりしなかったか?」

曙「あれくらいでダメージ負うようなやわな作りじゃないわよ」

提督「いつもありがとう曙。あとそれは曙だけ特別に渡したからみんなには内緒だぞ?」

曙「私だけ……特別…………あっ、思い出した」

提督「ん?」


『曙、これはお前だけ特別だからな。みんなには内緒だぞ』


曙(そうだ。夢の中でクソ提督に特別扱いされて……それで嬉しかったんだわ……)

提督「どうした?ニヤニヤして」

曙「う、うっさい!このクソ提督!!」ダッ

提督「ええ!?」

提督「えぇ~……」

鎮守府

曙「ふふっ♪やっぱり正夢だったんじゃない♪」

曙「さぁ、早く寝なきゃ。なんか目が冴えて今日は帰りも起きてたし。明日も仕事仕事」

曙「また良い夢見れないかしら」

曙「今度は結婚する夢とか……」

曙「って、ばか!ああもう、枕!」


曙「それじゃあおやすみ」

提督「ああおやすみ」

提督(もう息をするように俺の布団に入るようになったな)

霞「むにゃむにゃ……」

提督(こっちも)

『ばか!!あんたなにやってんのよ!!』

『良かった。役に立てて……』

『いますぐ行くから!!』

『──は、嬉しいんだよ……だから泣かないで』

『ダメ!沈むなバカ!!沈んじゃったらもう助けられないじゃない!!』

『さよなら、ありがとう……』

『待っ──』


ガバッ!!

曙「ハァ、ハァ……」

提督「どうした?大丈夫か?」

曙「わかんない……けど、すごく嫌な夢を見た気がする……」

提督「ああ、怖い夢でも見たんだな。大丈夫だよ、ほら手でも繋いで寝ようか?なんて」

曙「うん……」ギュッ

提督「おおう!?なにこれ可愛い……」

曙「大丈夫……どんな夢か覚えてないけど正夢になんてならないわよね……」

雨の日は気分も沈む

ある日

暁「司令官と2人でお出掛けなんて初めてかもしれないわね!」

提督「そういえば俺と暁って珍しい組み合わせだな」

暁「曙や霞は毎日司令官の部屋で寝てるしまだまだお子様よね!その点私は1人部屋で寝てるし!」

提督(深海棲艦たちとだけど)

暁「今日は一人前のレディーとしてしっかりエスコートしてよね!」

提督「まあ買い出しに来ただけなんだけど。クレープくらい食っていくか」

暁「わーい♪」

提督「レディー……」

暁「それじゃあ先に並んで場所を取っててあげるわ!」ダッ

提督「こら、前見てはしりなさ」

ドンッ

暁「いたた……」

男「大丈夫かい?お嬢ちゃん」

暁「あ、えっと、こちらこそごめ……」

男「?」

暁「ひっ!?し、じれぃがぁ~ん!!殺し屋にぶつかっちゃっだぁ~!!」

提督「物騒な事言うな。相手に失礼だろ。うわっ、殺し屋だ」

男「殺し屋ではありません。お久しぶりです」

提督「え?お久しぶり?」

奴隷商「なんの騒ぎかと思ったら提督さんじゃないですか!うちの者が何か粗相を?」

提督「あっ、建物の入り口で見張りをしてる……」

提督「お久しぶりですね。その後どうですか?あー……商売の方は」

奴隷商「いや~腹上死ビジネスがとても良いですね!これで訳あり艦娘を沢山買って売れますですよ」

暁「艦娘を買う?おじさんも司令官なの?」

奴隷商「おじさんは」

提督「ああ!!そうそう、怪しい姿をしてるけど知り合いの提督なんだよ」

奴隷商「?」

提督「何も知らない子供の前であんまり奴隷商とか言うのもどうかと……」ヒソヒソ

奴隷商「あー、確かにそれもそうですね。では私たちはこれからサイゼリヤに行きますので」

提督「お気をつけて」

暁「ちょっと待って!」

暁「これからお昼を食べるならうちにご招待するわ!」

提督「暁さん!?」

暁「ぶつかったお礼もしたいし」

提督「お詫びね」

暁「うちのご飯は世界一美味しいんだから!」

奴隷商「世界一ですか?」

暁「そうよ!」

提督「でもこっちもあっちも忙しいみたいだし、ね?」

暁「ダメよ!一人前のレディーとして礼節はうんにゃかぴーなんだから!」

奴隷商「そこまで言っていただけるならお言葉に甘えて」

暁「そうそう、もーっと私に甘えて良いのよ!」

提督「でも部外者を鎮守府に入れるわけには……」

暁「へ?この人も司令官なんでしょ?他の鎮守府の司令官だったら今までにも何人か入ってるじゃない」

提督「……ですね」

提督「ただいま」

龍驤「おー。えらい早かったやん」

暁「お客さんを連れてきたの!司令官のお友達なんですって!」

奴隷商「どうも」

龍驤「こりゃまたえらい年配のお友達やなぁ。どっかの偉い司令官かいな?」

暁「そうよ!2人は昔からの司令官仲間なの」

龍驤「へぇー」

暁「私はちょっとお昼ご飯の事を大和さんに伝えてくるわね!2人分多く作ってもらわなきゃ!」

奴隷商「私はちょっとトイレに」

提督「トイレはそこを曲がった先です」


龍驤「にしても変わった雰囲気の人やなぁ。あの黒服のでっかいのはボディーガードみたいに付いていったし。ほんまに司令官なん?普通は艦娘連れて歩くやろ」

提督「奴隷商」

龍驤「なに?」

提督「あの人、曙達を売ってた奴隷商なんだ」

龍驤「えぇー……」

曙・霞・朝潮・長波
久々に奴隷商と再会する

人間諦めが肝心だね……

龍驤「とりあえずあの子らとは顔合わさん様にしたほうがええんちゃうか?」

提督「やっぱりそうかな」

奴隷商「いやはやお待たせしました」

提督「では食堂の方に」

暁「はぁ、はぁ……大和さんに連絡して来たから暁が案内してあげるわ!お、て、も、や、し!なんだから!」ドヤァ

提督(おもてなしって言いたかったんだろうな)

暁「そうだ、その前に鎮守府のみんなを紹介してあげなきゃ!」

提督「えっ?」

暁「ここが朝潮と霞の部屋よ!」

バァーン!

提督「ああっ」

霞「ちょっと。開けるならノックくらいしなさいよ」

朝潮「もうご飯の時間ですか?」

曙「休みの日くらい静かにしなさいよね」

長波「チャーハン食いたいなぁチャーハン」

暁「あら、みんな揃ってたの?」

提督「よりにもよって……」

長波「あたしは秋雲がなんか漫画描いてて邪魔になるから非難してるだけなんだけどなー」

曙「私はその、暇だったから……」

霞「寂しかったの間違いじゃ無いの?」

曙「うるさいわねぇ」

龍驤「と、とりあえず食堂いこか!ほら、はよはよ!」

奴隷商「おや?懐かしい顔が揃ってるねえ」

曙「あっ、奴隷商だ」

霞「あんたまた太ったんじゃ無いの?」

曙「あんまり太ると糖尿病とかになるわよ」

朝潮「……誰ですか?」

霞「お姉ちゃんはあの頃最高に壊れてたから……」

奴隷商「みんな元気そうでなによりですね。特に朝潮はすっかり元気になって」

朝潮「あ、毎日パンと牛乳をくれた人ですね」

長波「つーか、あたしには何もなしかよ」

奴隷商「?…………あっ!もしかしてうちにいた長波ですか?」

長波「どーだ、ビビっただろ?」

奴隷商「あれだけ破損が激しかったのに……よくここまで修復できましたね」

長波「まぁ文字通り提督が命がけで治してくれたからな」

提督「あるいみ命の種をかけまくったからな」

奴隷商「うちにいたら今頃はどうなってたか……本当に恵まれましたね」

龍驤「な、なぁ、みんな。そのー……言いにくいんやけど、奴隷商って嫌やったりせんの?」

霞「嫌よ。変なおっさんだし」

曙「牢の中に放り込まれてたしね」

朝潮「私はよく覚えていませんが……基本的にパンと牛乳しか食べさせて貰えませんでした」

長波「あたしに至ってはオナホ扱いで売られてたからな」

提督「長波の口からオナホという言葉が出てくるとは……」

長波「まぁ結局誰かさんのオナホみたいなもんだけどさ。なぁ?」ニヤニヤ

提督「…………」

曙「ねぇ、おなほってなによ?」

霞「オーナー法?」

提督「もうこの話はやめよう!」

龍驤「なんややっぱりみんな嫌いやったんかいな。でもその割にはフレンドリーっちゅうか……」

霞「一緒に生活するのは嫌だけど嫌いじゃないわよ」

曙「こんなのでもいなきゃ私たち今頃解体されてただろうし」

朝潮「最低限の衣食住は保証されてましたからね」

長波「私はもう死にかけのところを拾われたわけだし。拾われてなけりゃ今頃深海棲艦だったかもな」

霞「だから良い人とは思わないけど少しくらいは感謝してるわ」

奴隷商「そう思って貰えてたなら良かったで──」

霞「でもあんた島風を捨ててたわよね」

奴隷商「ギクゥ!!」

曙「そう言えばそうね。やっぱクソだわ」

奴隷商「違う違う、あれはいきなりガサ入れがあると聞いて慌てて夜逃げしたんだ」

奴隷商「その際ハイエースに積める艦娘にも限界があり何往復もしていてな」

長波「なんか言い訳が始まったぞ」

奴隷商「もちろん全員連れ出すつもりだったんだが、やはり商品としての優先度があって……その、島風は売れる見込みも無かったから最後にと……」

奴隷商「それで全員を運び出す前にガサ入れがあって、慌てて残った艦娘は適当に隠したんですが……」

霞「でも私達が行った時には島風しかいなかったわよ?」

奴隷商「他の艦娘は押収されたんでしょうな」

曙「じゃあなんで島風だけ残ってたのかしら?」

奴隷商「それは……島風は元気な子でしたから」

長波「元気なら真っ先に見つかりそうなもんだけど?」

霞「あー……確かに四肢のない女の子が元気いっぱいに喋りまくってたらホラーね」

曙「もしかしたら知らない相手に意外と死んだフリしてたのかもしれないわよ?だとしたら壊れたロボットが落ちてる様なもんだし」

霞「そういえば島風を見つけたのはお姉ちゃんだったわよね。どこにいたの?」

朝潮「地面に蓋があってそれを開けると中に入っていました」

曙「こわっ!完全にパッと見死体遺棄じゃない!」

奴隷商「朝潮が見つけた?」

霞「そうよ。私達がいったらたまたま島風をお姉ちゃんが見つけて、捨ててあったと思ったから持ち帰ったの」

奴隷商「なんと!では島風はいまこの鎮守府に」

曙「いないわよ。あの子なら今は他の鎮守府でバリバリ働いてるんじゃない?天津風に雪風と……あと最近は時津風も一緒にね」

奴隷商「しかしあの体では……修理するにも新品を用意した方が遥かに安く付くレベルの損傷だった訳ですし……」

提督「そこは知り合いが上手くやってくれまして」


妹「へくちっ!」

兄「くしゃみ可愛いセックスしたい」


奴隷商「そうでしたか……実はほとぼりが冷めた頃に戻ってもいなくなっていたので私はてっきり……」

霞「まぁあんたはあんな状態の島風に毎日ご飯食べさせたり色々世話焼いてたしね」

曙「安心しなさい。あの子なら今超幸せそうにやってるから」

食堂

奴隷商「びやあぁぁぁ、美味い!」

大和「すみません、前もってお客様がいらっしゃると分かっていればもう少しマシなものをお出しできたんですけど」

奴隷商「いやいや、大満足ですよ。私、今までサイゼリヤが世界一だと思って生きて来ましたから」

霞「あんたあくどい事して儲けてるんだからちょっとは良いもの食べなさいよ」

朝潮「はふっ!はふっ!」

奴隷商「それにしても鎮守府を見て驚きましたよ」

提督「長波ですか?あれはオーバーテクノロジーで」

奴隷商「もちろん長波にも驚きましたが……1番驚いたのは朝潮ですね」

奴隷商「彼女はうちにいる時、焦点も合わずひたすら壁に謝り続けていたのに」

奴隷商「それが今ではあんなに幸せそうな顔で食事をしている」

奴隷商「朝潮、いま君は幸せかい?」

朝潮「はい!生まれてきて良かったです!生きていて良かったです!」

提督「えっどうしよう。今ちょっと泣きそう」

奴隷商「提督さん、1つお願いをしてもよろしいでしょうか?」

提督「俺にですか?」

奴隷商「あれだけ色々あった艦娘達をこんなにも幸せそうにしているあなたにだからこそお願いしたいのですが」

奴隷商「しばらくの間、ある艦娘を預かってもらいたいのです」

提督「ある艦娘?」

奴隷商「とてもドジっ子で面倒見きれないとうちに来た五月雨がうちにいましてね」

提督「なに!?五月雨のドジはアクセサリーみたいなもんでしょうが!そこが可愛いのに捨てた奴はなにも分かってないな!」

奴隷商「そのドジというのがですね、提督をうっかりドジで重傷を負わせ病院送りにしてしまう事8回。鎮守府全焼3回。フレンドリーファイアは数知れず……」

提督「あ、よく転ぶとかそういうレベルじゃないんですね」

奴隷商「転んだ表紙に提督と激突して全身複雑骨折させたり、たまたま蝋燭とガソリンを持ってる時に転んだり、絶対に失ってはいけない書類に墨汁をこぼしてその上でうっかりブレイクダンスを踊ったり」

提督「なんで事だ」

奴隷商「そんなこんなで今彼女の精神は完全に病んでしまったのです」

霞「それって昔のお姉ちゃんみたいになってるって事?」

朝潮「昔の私?」

奴隷商「それよりも遥かに厄介ですね」

奴隷商「朝潮はずっと泣きながら壁に謝り続けていただけでしたが」

龍驤「いや、それもかなりヤバいやろ」

奴隷商「五月雨は今までの責任を感じ目を離すとすぐ自害しようとします」

龍驤「あかんやん!それ1番あかんやつやん!」

提督「いやー、こんな偶然あるもんなんですね」

奴隷商「偶然?」

提督「今ちょうどうちの店に欲しかったんですよ。ドジっ子メイドが」

奴隷商「おお!それでは」

提督「はい。何日でもうちで預かりましょう」

霞「あーあ、知らないわよ。そんな安請け合いして」

数時間後

奴隷商「お待たせしました」

提督「これはなんというか……今までで1番奴隷商っぽいですね」

奴隷商「こうやって手を後ろで縛っておかないと何をしでかすかわかりませんし、口にタオルを噛ませておかないと舌を噛み切ろうとするので」

提督「そうですか」

曙「あんた今思ってた以上にヤバいのきたと思ったでしょ」

提督「問題ない。可愛いからな」

奴隷商「では1ヶ月後にまた伺いますのでよろしくお願いします。お礼もその時に」

提督「はい、それでは」

提督「さてと。とりあえずこの拘束を解いてあげようか」

曙「大丈夫なの?」

提督「大和、頼む」

大和「はい♪」

霞「まぁいくら暴れても大和さんが抑えてたら動けないわよね」

大和「提督、口に噛ませているタオルはどうしましょうか?」

提督「話がしたいからとってやってくれ」

パラッ……

五月雨「死んでやる!!」

ガブッ!!

曙「ちょっ……クソ提督、大丈夫!?」

提督「恐ろしく早い噛みつき……俺じゃなきゃ指が飛んでるね」

提督「舌を噛み切られると困るから指を入れたまま聞こうか。どうして死にたがるんだ?」

五月雨「私がいると、ドジしちゃってみんなに迷惑をかけちゃうから……」

提督「うちは今ドジっ子メイドが欲しくて君を呼んだんだからドジはむしろ大歓迎なんだが?」

五月雨「違うんです!私のドジは喜ばれるようなレベルじゃなくて!」

五月雨「今だって提督の指をうっかり噛みちぎって……あれ?ひっついてる?」

曙「クソ提督の耐久は異常だからそんなの何ともないのよ」

霞「いい?よく見てなさい?……そーりゃあ!!」バチコン

提督「ありがとうございます!!」

霞「こんな風に思いっきり尾骶骨粉砕コースでお尻を蹴っても喜ぶ変態なの」

五月雨「すごい……」

提督「五月雨はみんなに迷惑をかけたくないんだよな?」

五月雨「はい……」

提督「じゃあ自害なんてされたらみんな迷惑するから自害禁止!」

五月雨「そんな……」

霞「戦いの上で沈むなら艦娘として仕方ないけど自害なんてありえないわ」

曙「うちの場合は色々あって深海棲艦とも仲良いのがいるからその心配もないけど」

提督「俺はその空色の綺麗な髪を撫でれるなら骨の一本や二本折られても平気だよ」

五月雨「みなさん……」

長波「仕事やらなんやらはあたしがしっかり教えてやるよ」

五月雨「長波さん!」

秋雲「さみなが……じゃなくて、ながさみキター!!うはあぁ捗る~!」

霞「そういえば白露型がうちに来たのって初めてじゃない?」

提督「欲しかったんだよ白露型」

曙「あんまり愛情注ぎすぎると別れる時寂しくなるわよ?1ヶ月だけって分かってんの?」

提督「っと、この指はもう必要ないよな」ペロペロ

霞「なに自然な流れで指なめてんのよこのクズ!」

五月雨「あ、あの、一生懸命がんばります!よろしくお願いします!」

ごしゃあぁぁ!!

大和「ああ……勢いよく下げた頭が提督の肋骨あたりに」

提督「肋骨を粉砕するくらいの元気な良い挨拶だ。よろしくな五月雨」

五月雨「はい!」

提督「部屋はこの部屋を使ってくれ。好きなように模様替えして良いからな」

提督「一応可燃物の持ち込みは禁止だ。全焼だけは金銭的に洒落にならないし」

五月雨「分かりました!ありがとうございます!」

提督「じゃあ何かあったら何でも遠慮なくいってくれ」

五月雨「はい!」

バタンッ

五月雨「……みんないい人だな」

五月雨「絶対迷惑かけちゃいけないし……でも自害は迷惑になっちゃうし……」

五月雨「戦いの上で沈むなら仕方ない……か」

五月雨「それなら私は誰かを庇って、誰かの為に沈みたい。神様お願いします。そんな日がいつかきますように……」

五月雨、ケーキ屋デビュー戦へ

ケーキ屋

提督「それじゃあ早速仕事の練習をしようか」

五月雨「仕事の練習ですか?」

提督「今日は店が休みだからね」

五月雨「わかりました!精一杯がんばります!」

提督「まずは制服に着替えてもらおうか。今日はとりあえず曙か霞のメイド服で」

五月雨「よいしょ……」ヌギヌギ

提督「はいストップ!嬉しいけど店の外からも丸見えだから着替えは更衣室でね」

五月雨「なるほど……さすがです提督!」

数分後

五月雨「お待たせしました」

提督「おお……!」

五月雨「あのっ、どこかおかしかったりしませんか?」

提督「ドジっ子だからめちゃくちゃな着こなしをするかと思いきやちゃんと着れてるじゃないか」

五月雨「もうっ、服くらいちゃんと1人で着れますよ」

提督「それにしても……凄いな。めちゃくちゃ似合うじゃないか」

五月雨「ほんとですか!?」

提督「確かにみんなそれぞれ可愛いし着るだけで卑猥な感じのするおっぱいメイドもいるけど……単純にメイド服が似合うという点では五月雨が1番だな」

五月雨「やったー♪」

提督「ではさっそく接客をしてみようか」

五月雨「接客ですか?でも今日はお店お休みなんじゃ……」

提督「その点は助っ人を呼んでいるから問題ないぞ。おっ、噂をすれば」

客A「本日はこの素晴らしいお誘いありがとうございます」

客B「天使との出会いに感謝を」

客C「して、お話の天使は?」

提督「みなさんよく来てくれました。新しい店員はあちらです」

五月雨「よ、よろしくおねがいします!」

客A「おお……!透明感のある肌、艶々した空色の髪……そしてこの溢れ出る清楚な雰囲気!」

客B「素晴らしい。実に素晴らしい。100点満点のドジっ子メイドではないですか」

客C「しかし本当に天然物のドジっ子メイドなので?」

提督「すでに今日28回コケています」

客達「おお……!」

提督「五月雨、お客さんにお水を用意してあげてくれるかい?」

五月雨「はい!」

客A「さて、お手並み拝見といきますか」

客B「我々ドジっ子評議員を唸らせる事は出来ますかな?」

客C「はたしてどのようなドジっ子っぷりを見せつけてくれるのか楽しみですなぁ」

五月雨「お待たせしました!」

客A「お盆にお冷やを乗せて走り出す。なるほど、ベタですが及第点と言ったところですね」

客B「どの部分にどれだけの量をぶっかけられるか、ドジっ子の腕試しにはもってこいですな」

客C「どうやらさっそく転びそうですよ」

五月雨「わわっ……!」ヨロヨロ

客達(きたっ!!)

五月雨「わっ、とっ…………やっ!」

ブンッ

客A「お盆ごと上空に投げた!?」

客B「おい待て、こっちに飛んでくるぞ!」

客C「こりゃあ派手なぶっかけが期待できそうだ!」

五月雨「私ったらまた……まってぇー!」グッ

ドンッ!

客A「五月雨ちゃんが消えた!?」

客B「いや違う!とんでもない瞬発力でこっちにダッシュして空中キャッチプリキュアするつもりなんだ!」

客C「ドジを瞬時の判断でフォローする。これは減点対象ですぞ提督殿」

提督「まあ見ていてください。誰もがサジを投げたドジっ子、五月雨の実力を」

五月雨「届いた……!よーし、いっけぇー!!」ブンッ

客A「ふんわり上空に投げたコップを叩きつけるように!?」

客B「彼女はジャンプした瞬間に全てを勘違いしたと言うのか!?」

客C「しかし水をぶっかけない限りドジ認定へぶしっ!!」

客A「ああ!水ではなくコップの底の角が客Cの人中に!」

客B「残りのコップは狙い定めた様に提督さんの股間を時間差で殴打している!」

五月雨「わわっ……すみません、どいてくださーい!」

客A「提督、空から女の子が……あ、ああっ!えっ?」

ガシャン!

五月雨「いたたた……あっ、テーブルが倒れそうに……えーい!」

客B「テーブルを蹴り上げた!?」

バリン!!

客A「うわっ!天井の蛍光灯に当たって破片が!!」

ガシャン!!

客C「……………………」

五月雨「はぁビックリした…………あ、はわわ!スカートが!」バッ

五月雨「スカートなのにジャンプもしちゃったし、えっと……下着、見えちゃいました……?うぅ……変なもの見せてごめんなさい!」

客A「いや、下着は見えてなかったよ」

五月雨「ほんとですか?よかった……」

客A「まずパンツを履く所からはじめようか」

五月雨「えっ?あっ、ほんとだ。良かった、下着履いてなくて。もし履いてたら丸見えでしたよね。えへへ。災い転じて福となす。みたいな」

提督「五月雨、下着はどうしたんだい?店に来るまでは何度も転んで見せてくれたじゃないか」

五月雨「えっと……着替える時にメイド服と合わない気がして……それなら脱いじゃった方がいいかなーって」

客A「何で事だ」

客B「これは早急に決めねばならない様だな」

客C「うっ……ああ、この五月雨ちゃんに合う最高のパンツを」

客A「ふふっ、まるで最高級のフランス料理に合うワインを選ぶ気分ですな」

客B「やはりここは順当に純白がよろしいかと」

客C「いやいや、逆に黒のどエロい下着で五月雨ちゃんの清楚なイメージにギャップを演出してみては?」

客A「私は縞パン主義者なのでここは譲れません」

客B「お二人とも分かっていない。五月雨ちゃんという最高の素材を生かさず、なぜギャップや趣味で悪い方向へ導こうとするのか」

客C「それを言ってしまうと駆逐艦の多くが純白の下着になってしまうではないですか。彼女達は存在自体が純白の天使であり、それだからこそギャップが生きるのですよ」

客A「五月雨ちゃんのイメージカラーとも言える水色のボーダーパンツこそ至高」

客B「はぁ……お話になりませんな。オーナー、彼女に純白のパンツを」

客C「勝手に決めるんじゃない!オーナー、彼女に黒のTバックを!」

客A「まあまあお二人とも。オーナー、彼女に縞パンを。縞パンの良さを見れば2人とも考えも改めるでしょう」

提督「純白レースのスケスケパンツ」

ざわっ……

提督「あなた達はまず五月雨の着る服がメイド服だという事を考えなければならない」

客A「確かにメイド服に縞パンは映えないか……」

客C「しかしどエロい下着のメイドはある意味王道!間違ってはいないはず!」

提督「五月雨に「淫」の要素が必要ですか?この天使の様な少女を己の趣味で汚すのはやめていただきたい」

客C「ぐ……汚す……真っ白なキャンパスに墨を垂らす行為はギャップとは言えないか……」

客B「それならエロ要素も排除してシンプルな純白で良いではないですか!」

提督「いや、純白パンツは生活していると1日何十回も転んで見えるので満足してます」

客B「ちくしょう!!」

提督「五月雨、これを履きなさい」

五月雨「わぁー、可愛い下着ですね。ヒラヒラしてて……でもスケスケで履いてる意味あるんですか?」

客A「…………ごくり」

五月雨「ん?ふふっ、下着がスケスケだから下着越しに目が合っちゃいましたね」

客A「なにこのプレイ!?下着越しに目が合うとか……ある!?童貞にこんな事!神に感謝を!!」

五月雨「え?合いますよね?」チラッ

客B「ああ……神に感謝を」

客C「黒のTバックなんて勧めた私は邪教徒でした……神に感謝を」

五月雨「さっそく履いちゃいますね!」

客A「ここで履くの!?」

五月雨「あ、はい。ここで大丈夫です」

客B「ああ……メイドさんの靴を履いたまま、下着に足を通して」

客C「靴を履いたまま下着が少女の膝を通過する、何という背徳感……」

五月雨「よいしょ……」

客A「くうぅ……!この腰下までクイッと上げる瞬間の太ももチラッが……」

客B「今までただの下着だったパンツが、たった今誰もが覗き見たい神の領域に昇華された」

五月雨「どうでしょう?私なんかに似合いますか?」ヒラッ

提督「こら、五月雨。スカートをめくって見せなくていいから」

客C「…………」

客A「おい!帰って来い!死ぬな!!」

五月雨「あのっ、これからどうすればよろしいでしょうか、お客様……?」

客A「お客様か。確かにそれも正解だ。だがメイドである限りそこはご主人様でお願いしたい」

客B「まて!この店はメイド喫茶じゃ無いんだぞ!この前秋雲ちゃんに頼んだら1ご主人様100円取られて28000円使ったのに!」

提督「あいつそんな闇営業を」

五月雨「けんかはやめてください!えっと……旦那様……?」

客A「違うけどそれも悪くない……!」

客C「おにいちゃん」

ざわっ……

客A「いくら何でもそれは求めすぎでは……」

客B「俺は秋雲ちゃんにアニキって呼んで貰うのに1000円払ったんだぞ!」

提督「帰ったら説教だなあいつ」

客C「思ったんだ」

客A「何を?」

客C「今を逃したらこんなチャンス俺の人生には2度とこないって」

客A「お前、そこまで……」

五月雨「よく分からないですけど、私がそう呼べば喜んでもらえるんですか?」

客達「!!」

五月雨「えっと……ご注文は何にしますか?おにいちゃん」

客C「ああああああああああ!!!!」

客A「それなら、俺はもっとフランクな感じで!」

五月雨「フランク……おにいちゃん、何にする?」

客A「んほおおお!!」

客B「じゃあ俺はツンツンした感じで!罵倒して!」

五月雨「ツンツンって怒ってるみたいな感じですよね?うーん…………さっさと注文決めてよね!おにいちゃんののろま!亀さんみたい!」

客B「ああああああ!!罵倒の仕方すら可愛い!!」

提督「ちょっとお兄ちゃん大好きって言ってみて」

五月雨「おにいちゃんだーいすき♪」

提督「なるほど」

五月雨「そうだ、お水こぼしちゃったので新しく持ってきますね!」

提督「ああ、ゆっくりで良いから落ち着いてな」

五月雨「ゆっくり、ゆっくり……」ノロノロ

提督(そこからゆっくりしなくても良いんだけど)


客A「いやー、素晴らしい新人ですな」

客B「ドジっ子愛好家としても、美少女愛好家ときても最高の艦娘でござる」

客C「無垢なところもまた素晴らしい」

提督「おそらく……いや、確実に五月雨はこの先もドジをするでしょう」

提督「皆さんにはそれを笑って許すだけじゃなく、五月雨のドジはいい事だと褒めてあげて欲しいんです」

客A「実際にいい事なので問題ありませんが……なぜわざわざそんな事を?」

提督「あの五月雨はドジな事で悩み何度も自害しようとしているんです。先程も楽しそうに振る舞ってはいましたが……目が他の艦娘達と違うと言うか、昔の朝潮の様な目をしていて」

客B「この店の艦娘の過去に何があったかは知りませんし深く踏み入る気もありません。我々はただ心の底からドジっ子を楽しみ褒め称える者ですから。にんにん」

客C「例え何度人体の急所をやられようが五月雨ちゃんのドジっ子っぷりならお礼を言いたいくらいですよ。感謝しかありません」

提督「みなさん……やはり私の人選は間違っていなかったようだ」

五月雨「みなさんお待たせしました。熱々のコーヒーを入れたので急いで持っていきますね!あとなんかナイフとフォークも持ってきました!」ダッ

客達「さぁ第二ラウンドのはじまりだ!」

お客さん達の次回作にご期待ください

艦娘のやる事で腹を立てる無粋な客はここに来ない気がするけども

>>487
一般客「気にしなくて大丈夫だよ」
選ばれし精鋭「それは君の長所だ素晴らしい!」

ラブホテル



暁「あーもうビシャビシャ!」

提督「梅雨だから気を付けてはいたけどまさか急にこんな降ってくるとは」

暁「もう!せっかく司令官とお買い物デートだからおめかししてきたのに台無しじゃない!」

提督「バケモノみたいな化粧が落ちて可愛くなったよ」

暁「へっくちゅ」

提督「タクシーで帰るにしても車通り自体無いし……ってかとりあえず屋根がある所まで走って来たから何処なのかすら」

暁「司令官!見て見て!あんな所にシンデレラ城があるわ!」

Hotel べんきょう部屋

提督「おおう……」

暁「1980円で休憩させてくれるみたい!」

提督「あそこなら服も乾かせるし雨が止むまで時間も潰せるけど……」

暁「すっごーい!ゲームやいろんな服も貸してくれるんだって!司令官ここで休憩しましょ!」

提督「それは流石に……うーん、いやまぁ逆に暁なら大丈夫か」

暁「?」

提督「よし、じゃあ休憩していくか」

暁「わーい♪」


Hotel

暁「すごいすごい!おっきい!ひろい!あっ、司令官!このお菓子食べても良いのかしら?」

提督「冷蔵庫にジュースもあるみたいだぞ」

暁「いためしやきそばじゃない!」

提督「いたせり尽せりかな」

暁「あむあむ……」

提督「お菓子もいいけど先に服を脱いで。乾かすから」

暁「はーい」

暁「もぐもぐ……」

提督「お風呂のお湯今溜めてるから……って、また裸で……服着ないと風邪ひくぞ」

暁「あ、そうだ。たしか服を貸してくれるのよね?」

提督「それも良いけど暁はこっちが着たいんじゃないか?」

暁「あーっ!バスローブ!着たい着たい着たい!」

提督「はいはい。ばんざいして」

暁「これくらい1人で着れるんですけど!」バンザイ

提督「うん。かなりぶかぶかだけど憧れのバスローブを着れてよかったな」

暁「司令官、ゲームしても良い?」

提督「ああ、テレビつけようか」

AV「あんっ!あんっ!」

提督「…………」

暁「この人たち何してるの?」

提督「……スポーツだよ」

暁「へー。それよりゲーム!はやくはやく!」

提督「そうだな」


提督「暁ー、風呂沸いたから入るぞー」

暁「えー。ゲームしてるー」

提督「えーじゃない。風邪ひいたらどうするんだ」

暁「あと40分だけー」

提督「そうか。せっかく泡風呂でライトもピカピカしてて綺麗なのに残念だな。このエアーマットなんて滑り台になりそうなのに」

暁「やっぱり入る!」

お風呂

暁「あわあわ~……でも回復はしないわね」

提督「ドックじゃないからな」

暁「どうしてお風呂にベットがあるの?」

提督「ん?それは……エアーマットって言って遊ぶ道具だからだよ」

暁「どうやって遊ぶの!?」

提督「このヌルヌルする奴を垂らして……ほい、寝転がってみ」

暁「わっ、わっ!ニュルニュル滑って……なにこれ!?滑り台みたい!」

提督「怪我しないようにな」

暁「司令官もこっちきて!一緒に遊びましょ!」

提督「俺はみてるだけで良いよ。混ざると絵面的に犯罪になりそうだから」

2時間後

暁「すっかり雨も止んだみたいね!」

提督「今日ここに来たことはみんなに内緒だぞ?」

暁「どうして?」

提督「みんなに黙って暁だけゲームしたり遊んだりしたことバレたら大変だからな」

暁「それもそうね……わかったわ!ゲームした事も遊んだ事も司令官と2人だけの秘密ね!なんだか大人っぽいわ!」

提督「だな」


鎮守府

曙「2人とも遅かったわね。どこほっつき歩いてたのよ」

龍驤「キミが帰ってくるの遅いからこの子ら心配してずーっとウロウロしとったんよ?」

霞「私は別に」

提督「ちょっと雨宿りをな」

暁「べんきょう部屋ってホテルで休憩してきたの!」

霞「は、はあ!?ななな……なにしてんのよ!?」

暁「それはー…………何したかは絶対に秘密って司令官に言われてるから内緒よ!」

霞「ナニしたのよ!!」

提督「特にナニも!!」

曙「何怒ってんのよ?休憩くらい良いじゃない」

霞「とにかく!詳しく聞かせてもらうから!!」

提督「暁!」

暁「分かってるわ!口が裂けても何をしたか言わないから!」

提督「ああー!」

そろそろ艦これのイベント始めようねうーちゃん

7割寝てる



曙「ハァ……ハァ……なんで急に降ってくるのよ!」

提督「そう言えば天気予報で雨って言ってたな」

曙「はあ!?だったら傘くらい持ってきなさいよ!このクソ提督!」

提督「実は持ってきてたんだけど買い物してる途中でどこかに忘れてきたらしい。スーパーのカートかな」

曙「余計にバカなんじゃないの!?ったく、あーもうパンツまでびしょびしょ……最悪だわ」

提督「ん?今なんて?」

曙「最悪だって言ってんのよ!!」

提督「いや、その前に」

曙「その前?パンツまでびしょびしょ?」

提督「フフッ、たまんねぇなおい」

曙「ぶっとばすわよ」

曙「この時期でもこれだけ濡れると流石に寒いわね……お尻が冷えると尚更……」

提督「その尻、温めましょうか?」

曙「ん?あれって……ホテルよね?」

Hotel フィレンツェの恋泥棒

提督「おおう……」

曙「1980円で2時間休憩出来るみたいだし丁度いいじゃない。服も乾くでしょ」

提督「でもあそこは」

曙「なによ?あんたが傘忘れるからこうなったんでしょ?だったら1980円くらいサッと出しなさいよ。ケチ提督」

提督「お金を出すのは問題ないんだけど他に問題が」

曙「この非常事態にホテルが好みじゃないとか言い出したいの?このクソ提督!さっさと行くわよ!」

提督「は、はいよろこんでー!」

曙「すみませーん」

曙「…………なによ。フロントに誰もいないじゃない。どうなってんのよこのホテル」

提督「あのね」

曙「あっ、このベルを鳴らせば良いのかしら?」

提督「鳴らしちゃダメだから!来ちゃうから!」

曙「はあ?だから呼ぶんでしょ?もう、訳わかんない事…………なんだ、人がいるじゃない。清掃員かしら」

提督「ああっ!」

曙「すみません、休憩した」

清掃員「!!…………」ソソクサ

曙「ちょっ、どこ行くのよ!こっちはお客さんなんだけど!」

提督「もうやめてあげて!そういう仕事だから!」

提督「いいか曙、こういうホテルは部屋を勝手に選んで勝手に入るシステムなんだ」

曙「接客がなってないわね」

提督「ここにパネルがあるだろ?好きな部屋を選んでボタンを押してみな」

曙「ふーん、色々な部屋がある訳か。じゃあこの部屋にするわ!」ポチッ

提督「そしたら部屋番のレシート見たいなが出て来るからそれを取って……ほら矢印が光ってるだろ?この矢印に従って進むと……」

曙「着いたわ!この部屋ね!」


曙「うわっ……1980円の割にめちゃくちゃ広くて綺麗な部屋じゃない」

提督「まあね」

曙「ベッドもクソ提督のしょぼい布団の倍くらいあるし。マッサージ機まで置いてるわ」

曙「とりあえず濡れた服を乾かしましょ」

提督「風呂場なら暖房があるはずだろうしそれを使うか」

曙「だったらついでにお風呂も入っちゃおうかしら」

提督「率先してシャワー浴びるとか、なんかもうやる気満々女子って感じで興奮するな」

曙「は?なにそれ?」

提督「独り言だから気にしないでくれ」

曙「とりあえずお湯を……わっ!かわいい!ハートの形してるお風呂じゃない!」

提督「2人で入るようだからね」

曙「2人用のお風呂ってこんな感じなの?いつも鎮守府の大浴場だから知らなかったわ」

お風呂

曙「はぁー、なかなかいいお湯ねー」

提督「そうだなー」

曙「この泡風呂?うちでも出来ないかしら?暁とか喜びそうじゃない?」

提督「確かに暁は喜ぶだろうな」

曙「あのマットは何に使うの?」

提督「主にマッサージかな」

曙「お風呂でマッサージか……なかなか気持ち良さそうね!ちょっとやってみてよ」

提督「俺がされる側じゃなくてマッサージする側!?」

曙「当たり前でしょ。私をこき使おうなんて100年早いのよ」

提督「まぁ確かに女の子が男をコキ使う時に使うマットなんだけどな」

提督「曙は中腰で掃除する事が多いからマッサージするなら腰か」

曙「人を年寄りみたいにひあぁん!」ビクン

提督「ふっへっへっ、いい声で鳴きやがるぜ」

曙「クッ……私は、クソ提督のマッサージなんかに…………はんッッ……屈しないんだから……!」

提督「こら曙、腰のマッサージをしているのに腰を浮かすんじゃない」

曙「分かってるわよ……!ふぅ……ふぅ…………」

提督「それにしても曙の尻はいつ見ても綺麗な形だな」

曙「はあ!?お、お尻に綺麗もなにもないでしょ!」

提督「いやいや、こんなこと言ったらあれだけど、俺は曙の尻が1番好きだぞ」

曙「あ、あっそ!だから毎晩毎晩揉みまくってるわけね!この変態!!」

提督「手にしっくりきてよくなじむんだよなぁ」

曙「そんなに好きなら勝手にさわれば!?」

提督「マジで良いんですか!?」

曙「敬語キモい!……あと、電気は消してよね。なんか恥ずかしいし……」

提督「確かにいつもは布団の中で餅をこねるように揉みしだいてるからな」

提督「しかし……」ポチッ

曙「ん、良いわよ」

提督(薄暗くはなるけど丸見えだし、むしろ暗くなったことでエロさが増すな)

曙「ほら、マッサージしたいんでしょ。勝手に揉みなさいよ」

提督「据え膳食わぬは男の恥……いただきます」ムンズ

曙「…………っ」

提督「これは……」

曙「ふ、ふーん……お尻のマッサージも、なかなか、気持ち良いじゃない……」

提督「マッサージすると言うか尻が勝手に動いてるような……」

曙「あ、あんたが下手だから、自分で気持ち良いところに当ててるだけ!」

風呂上り

曙「うちのお風呂には及ばないけど……まぁまぁ気持ちよかったわね」

提督(控えめに言って致したい)

曙「タオルはあるけど着替えはどこにあるの?」

提督「だいたいバスローブが籠の中に……」

スッカラカン

提督「あれ?補充忘れかな」

曙「なによ?じゃあ着替えないわけ?」

提督「フロントに電話してみるか」

曙「良いわよ別にこのままで。どうせあと1時間ちょっとだし」

提督「でも」

曙「それに裸でベッドに入れば……それっ」

曙「ん~っ、やっぱりシーツの擦れる感じが気持ちいい!何気にやってみたかったのよね」

提督「裸でラブホテルのベッドに飛び込むとか……これもう半分セックスだな……」

曙「クソ提督、そんなとこに突っ立ってないであんたも入りなさいよ。馬鹿でも裸じゃほんとに風邪ひくわよ」

提督「はい!」

曙「ね?気持ち良いでしょ?」

提督「確かにシーツの具合が」

曙「ねぇ、またお尻のマッサージしてみる?」

提督「ここで!?それはさすがにアウト……まずいのでは!?」

曙「マッサージは気持ち良いし、裸でベッドに入るのも気持ち良いし、そ……相乗効果よ!相乗効果!!」

提督「な、なるほどな!よし、じゃあうつ伏せに」

曙「こっち向きで……」

提督「ん?」

曙「う、うつ伏せになるのめんどくさいから……向き合ったままでも後ろに手を回せばできるでしょ!」

提督「では失礼して」グイッ

曙「こら……ひっつぎ過ぎ……っていうか、片手でマッサージしてんじゃないわよ……」

提督「右手で抱き寄せ左手で揉みしだく!これが最高のスタイルなんだよ!」

曙「そ、そうなの?…………確かに、ただお尻をマッサージされるよりも幸せかも……だけど」

曙「フゥ-……フゥ-……」

提督「…………ハッ!」

提督「気づいたら30分以上も夢中で!?曙、すまん!」

曙「別に……」

提督「すぐに離れ……あれ?なんか左足の膝辺りがグッショリと」

曙「ちがっ……あんたが思いっきり抱き寄せるから、だから膝が変なとこに当たって……そしたらよく分かんないけどヌルヌルしてきて……」

曙「これってやっぱり故障なの!?鎮守府でも時々、夜にクソ提督の布団でこんな風になる事あるし」

提督「ああもう……最終防衛ラインが崩壊寸前」

曙「最終防衛ライン?」

提督「よし、服も乾いただろうし風呂入って帰るか!」

曙「……うん。そうね」

提督「なぁ曙、もし今ここでガバッと襲ったら怒る?」

曙「当たり前でしょ。怒るわよ」

曙「怒るけど……うん、抵抗はしないかも…………」

提督「じゃあ最後にこのマッサージ機を使ってマッサージしてから風呂に入るか」

曙「マッサージ機?そんなのより手でマッサージしてよ」

提督「じゃあマッサージ機と手で昇天コースだな!」

曙「は?」

帰路

提督「…………」

曙「…………」

提督「雨止んでよかったな」

曙「そうね……」

提督「まぁ曙の股は土砂降りだったけど」

曙「ぶっ殺すわよ!!」

曙「あーもうなんなのよアレ!マッサージ機ってあんな風に使うの!?」

曙「あとクソ提督と指も!やめてって言ってもやめてくれないし!だからあんな事になったのよ!全部クソ提督のせいなんだから!!」

提督(こっちは結局生殺し状態だけど)

曙「絶対に鎮守府で言うんじゃないわよ」

提督「はいはい」

曙「ああ!?ハイは一回でしょうが!!」バスン

提督「痛い!ありがとうございます!」

曙「ったく……」

曙「…………ねぇ、まだ梅雨の時期が続くけどまた2人で買い物してよね」

提督「ああ、今度はちゃんと傘忘れずに持ち歩かないとな」

曙「別に傘なんて持ち歩かなくても良いんだけど」

提督「またホテルに行きたいのか?ふひひ」

曙「バカ。どうせ失くすんだから傘がもったいないって言ってんのよ」

曙「でもそうね。急な土砂降りにあったらまた行ってあげても良いわよ?今度は私がマッサージしてあげるわ」

提督「それは……心底楽しみだなぁおい!!」

曙「声がでかい!ほら、帰るわよ!」

奇跡の童貞督

ケーキ屋

曙「いらっしゃいませ。艦娘用の席は……よかった、空いてるわ」

時雨「こんにちわ」

曙「ご注文が決まったら誰か呼んでちょうだい」

時雨「ねえ、この店って店員さんを指名したらテーブルについてくれるんだよね?」

曙「そうだけど……見ての通り艦娘のお客さんはみんなケーキ食べたりしてるだけよ?」

時雨「そうなの?」

曙「艦娘からしたら私達なんて珍しくも何ともないから当然じゃない」

時雨「ふーん、まあ良いや。じゃあ僕は提督を指名するよ」

ざわっ……

曙「えっ?」

時雨「ここのケーキ屋で働いてるんだよね?提督も」

曙「そりゃ働いてるけど……」

ざわざわ……

艦娘A「提督を指名なんてアリだったのかしら……」

艦娘B「我々はいつも厨房からチラッと見える姿を眺めてオカズにする程度だったというのに」

艦娘C「そんなのが許されるなら私だってしたいわよ!アリなの!?無しなの!?どこまでアリなの!?」

艦娘D「姉さん落ち着いて……」


曙「こんな感じで野良艦娘たちが大騒ぎするから……一応声はかけてみるけど期待しないでちょうだい」

時雨「分かった。お願いするよ」

提督「艦娘が指名?」

曙「あんたが艦娘の席に行くといつも大騒ぎになるんだから絶対断りなさいよ!!」

提督「でも一体誰が?」スッ

時雨「♪」フリフリ

提督「ああ、あの手を振ってる時雨か。ちょっと行ってくるよ」

曙「あっ!!」


提督「よいしょ」

時雨「やあ、来てくれたんだね」

提督「久しぶりだな」

時雨「えっ?」

提督「ん?前の会議以来だろ?」

時雨「あ、ごめん。よく分かったね。同じ顔をした艦娘なんていくらでもいるのに」

提督「男は美人と可愛い子の事だけは覚えてるもんだからな」

時雨「フフッ、お世辞でも嬉しいからありがたく受け取っておくよ」

時雨「今日は久しぶりに休暇を貰えてね。1ヶ月ぶり……もっと久々だったかな?」

提督「なんとブラックな」

時雨「これでも鎮守府では唯一の改二でエースだから。僕が頑張らなくちゃいけないんだ」

提督「でも前より疲れた顔してるぞ?大丈夫か?」

時雨「その疲労を取るためにここまで来たんだよ?期待しても良いんだよね?」

提督「それは責任重大な……」

時雨「えっと、お腹がペコペコでとりあえず食事がしたいんだけどオススメとかあるのかな?」

提督「そうだな……今ならこのランチとケーキセットだな」

時雨「うん、それをお願いするよ」

提督「よし、じゃあちょっと作ってくる」

提督「おたせしました」

時雨「わあ、これは美味しそうだ」

提督「このソースをかけて食べるのがオススメだよ」

時雨「それじゃあさっそく」

提督「おあがりよ!」


時雨「うん、うんうん、美味しい。これは疲労も回復しちゃうね」

提督「…………」

時雨「どうかした?僕の顔に何かついてるかな?」

提督「付いていると言うか……疲れが取れていないように見えるな」

時雨「そうかな?」

提督「目の下のクマ、目に力もなく見えるし」

時雨「でもこれが僕の仕事だから」

提督「何とかしてやりたいけど……何をどうすれば……マッサージとか……」

曙「マッサージは絶対ダメ!!!!」

提督「ひっ……あんな遠くから」

提督「と、とりあえずマッサージ以外で力になれることがあれば何でもするから」

時雨「ん?今なんでもって」

艦娘C「な、ななな、なんでもですって!?18も!?R18も可能なの!?」

艦娘D「姉さん落ち着いて……!」


時雨「何でもか……実はちょうどいい物を持ってきてたんだ。この鞄に……」ゴソゴソ

時雨「あ、あった。はい♪」

提督「これは……首輪……?ペットになれと?」

時雨「違う違う。これは僕のだから。んっ、はい♪」

提督「そんな首を伸ばされても……付ければいいのか?」

時雨「うん、僕につけて欲しいな」

提督「じゃあ……」カチャッ

提督「それで……これに何の意味が?」

時雨「今から僕は提督のペットだよ。なんでも命令して欲しいかな」

提督「こっちが命令するの!?」

時雨「はやくはやく♪」

提督「そう急かされても……犬なんて飼ったことないからな……どうしたらいいものか」

時雨「犬……♪」ブルブルッ

提督「どうした、急に震えて」

時雨「いいね、犬扱い。そうだよ、僕の事は犬の様に扱ってよ!さあ早く、もっとちょうだい!」

提督「ええ……じゃあ、お手、とか?」

時雨「わんっ」ポフッ

提督「おかわり」

時雨「わんっ」

提督「と、お座りが先だったか?でもお座りはもう椅子に座ってるし」

時雨「そうだよね!犬が椅子に腰掛けて座ってるなんておかしいよね!すぐ地べたに四つ足ついてお座りするから!」

ガタッ

時雨「さあ提督、なんでも命令してよ」

提督「時雨、その……黒い下着が見えて」

時雨「それくらい何ともないよ。だってほら、犬扱いされて喜んで……この周りからの突き刺さる様な視線……この辱めに比べれば下着を見られるくらいなんて事ないさ」

時雨「ハアァ……今みんな僕を見てどう思ってるんだろう♪犬扱いされて喜ぶ変態艦娘?普段はエースとか言ってるのにこんな行為に興奮して」

時雨「触ってなくても熱くなってるのがわかるんだ。ねえ提督、早く命令が欲しいな♪あっ、それともこれが既にマテのプレイ中なの?」

提督「どうしてこうなった」

犬はお腹を見せて服従する

提督「そうだ。まだデザートのケーキ食べてなかったな」

時雨「そう言えばそうだったね。プレイに夢中だったからつい」

提督「おーい、デザートのケーキ頼むー」

スタスタスタスタ

ドンッ!!

曙「お待たせしました死ね!」

提督「ええー……」

曙「クソ提督、先に言っとくけど他所の鎮守府に着任した艦娘にちょっかい出したら死刑だから」

提督「死刑の前にたった今死ねと言われたんだけど」

曙「どうぞごゆっくり死ね!」

提督「何を怒ってるんだいったい……」

時雨「提督、これはこのまま食べれば良いのかな?」

提督「その前にアレをかけないとな。かけるとかけないじゃ大違いだし」

時雨「えっ?ええっ!?いったい提督の何をぶっかける気なのかな?かな?」

提督「ぶっかけるって」

時雨「このケーキを台無しにするように提督のアレをぶっかけて僕に食べさせる気なんだね!うん、わかった!大丈夫、全部ちゃんと美味しく食べるから!」

時雨「でもせっかく犬になってるんだからこんな綺麗なお皿じゃなくて犬の餌入れで良かったのに。地べたに置いてくれたら四つ足ついて犬みたいに食べるよ?」

提督「いや、パンケーキだから、かけるのはちみつだからね?」

提督「それにしても時雨は本当に犬みたいだな。まさに忠犬って感じがするよ」

時雨「そうかな?」

提督「改二でさらに犬っぽさが増したと言うか、髪のぴこぴこ具合も犬の耳っぽいし」

時雨「そうだ、それなら良いものがあるよ。ちょっと待ってね」

ガサゴソ……

時雨「じゃーん。狼の耳カチューシャ。去年のハロウィンで夕立と仮装した時に使ったんだ」

提督「時雨と夕立が犬(狼)コスとか……見たかった!」

時雨「今見せてあげるよ。……どうかな?」

提督「可愛い!飼いたい!」

時雨「地下牢に入れられて飼われる生活か……悪くないね」

提督「ごめん、普通に暮らしたいに訂正します」

時雨「あとはシッポもあるよ」

提督「シッポ!?そんなの付けたら良い感じにスカートがめくれてパンツが見えてしまうのでは!?」

時雨「大丈夫だよ。これをつける時は下着を脱いでたから」

提督「え?」

時雨「下着を履いてたらこのプラグが挿入できないし」

提督「あ、腰に括り付けるんじゃなくて差し込むタイプですか」

時雨「ほんとはローションが無いと挿入する」の難しいんだけど……」

時雨「提督のおかげでヌルヌルしてるからいけそうだよ」

提督「……」

時雨「提督、手を握ってもらっても良いかな?出来れば向かい合って恋人つなぎで……」

提督「こうか?」

時雨「うん。ちょっと力入っちゃうから……んっ、ンンッ!」

時雨「はぁ……はぁ…………」

提督「凄いな時雨。まさか本当に目がハートになるとか」

時雨「ほら見て提督。提督の言った通り犬っぽくなったよ。うれしい?」

提督「時雨、ちょっとこっちへ」

時雨「うん!」

提督「えっと……耳の後ろ辺りを撫でるように……」

時雨「ふぁっ……あ、んっ……て、提督?どうしたの?」

提督「犬は耳の裏辺りを撫でられるのが好きらしい。気持ち良いか?」

時雨「うん……すごく気持ちいいかな……。最高のご褒美だよこれは」

提督「あれ?こっちのカチューシャの耳の裏を撫でるべきだったか?」

時雨「ううん、こっちの耳でいいよ!じゃあ僕も……」ペロッ

提督「なんだ急に!?」

時雨「犬はね、服従の証にひっくり返ってお腹を見せるんだって。だから僕も服をめくってお腹を見せたんだけど……」

時雨「犬的にはお腹も撫でてくれると嬉しいかな……」

提督「ゴクリ」ゴクリ

提督「よーしよしよしよし」

時雨「フフッ、くすぐったいよ提督」

提督「俺はいま提トクゴロウさんだ」

時雨「提督、提督」

提督「はいはいどうしたのかなー?」

ぺろっ

提督「んっ!?」

時雨「えへへ、犬ってすぐ人のことを舐めちゃうよね」

時雨「こうやって指とか……んっ、顔とか……あと口元も……」

提督「し、時雨、これ以上は」

時雨「普通の犬だったらここまでだけど……僕ならもっと凄いところまで舐めてあげるよ……?ほら、みんなも期待して見てるから……出して?」

艦娘達「」ゴクリ

提督「いやその……後ろ……」

曙「この雌犬……!躾が必要みたいね」

曙「ほら、おすわり」

時雨「どうしたの?怒ってる?」

曙「いいからおすわり!犬みたいにしゃがみなさい!」

時雨「こう?…………んっ」

曙「そっちこそどうしたのかしら?苦しそうな顔して」

時雨「これはその、しっぽが」

曙「そうよね。そんな風にしゃがんだらお尻が広がっちゃうから、しっかり力入れてないと抜けちゃうわよ」

時雨「くっ……うぅ……」

曙「ここはケーキ屋、みんな食事中なの。まさかお尻から何か出すみたいな汚い事しないわよね?そんな最低な事したら一生出禁だから」

曙「それともまさかトイレも我慢できない駄犬なのかしら?」

提督「曙、お客さんに」

曙「あんたは黙ってて!今いいところだから!」
時雨「提督は黙ってて!今いいところなんだ!」

提督「ええ……曙に怒られるのはまだしも時雨にまで……」

曙「なかなか頑張るじゃ無い」

時雨「んっ……ぐぅ……出るぅ…………」

曙「分かったわ。じゃあ立っていいわよ」

時雨「へ……?立っちゃって良いの?」

提督「勃っちゃったけど……」

曙「犬には頑張ったらご褒美をあげないとね」

曙「ほら、人間と同じように椅子を使って座る事を許可するわ」

時雨「でもそれだと」

曙「つべこべ言わない!おすわり!」

時雨「お、おすわりする……ね」

ズブッ

時雨「……ッッ」

曙「これなら深~く刺さってシッポも抜けないでしょ?今どこまで入ってるのかしらね?」

時雨「す、すごい……奥まで……」

曙「はいお手」

時雨「わんっ……ご主人様ぁ……」

提督「あれ!?ご主人様の座が奪われた!?」

曙「で?あんたみたいな変態がなんの目的でうちに来たのよ?」

提督「曙、流石に言い過ぎだ」

時雨「いや、良いんだ。元ご主人様」

提督「元!?」

時雨「実は以前あの人に可愛いと言って貰ったことがあってね……僕すごく嬉しかったんだ」

提督「とうとうあの人呼ばわりに」

時雨「うちの提督は実績実績で艦娘を可愛がったりしない人だから……そんなふうに言われたのは初めてで」

時雨「提督が褒めてくれるのは大戦果を上げた時くらいだからさ」

曙「ふーん、世の中にはいろんな提督がいるもんなのね」

時雨「それでまた女の子扱いしてもらいたくてココに来たんだ」

曙「何が女の子扱いよ。このドM変態淫乱女」

時雨「わんっ♪」

曙「もう分かったわ。私は行くけどやりすぎるんじゃ無いわよ」

ぺろっ

曙「……なに?」

時雨「僕は犬だから。ご主人様の顔を舐めただけだよ?んっ、んっ」

曙「ちょっ……くすぐったいったら!やめなさい!」

提督「ふーん、百合百合でえっちじゃん」

曙「死ね!!このクソ提督!!」

時雨「すごいや。提督に向かってこの口の聞き方……さすが僕のご主人様!」

曙「やめっ、ダ、ダメ、口はダメだから!やーめーなーさーいー!」

ゴスッ

時雨「きゃうんっ!」

曙「この……駄犬!シッポは没収よ!」ズボッ

時雨「ッッ!……あ、ああ」

曙「なんてだらしない顔してるのよ」

時雨「急に抜かれたから……穴が広がったままで…………出ちゃいそう……」

曙「早くトイレいきなさいよバカー!!誰が掃除すると──」

時雨「あっ……もう無理……」プシッ

曙「ギャー!!……って、なんだ……お尻じゃなくて、そっちから吹く意味ね出るって言ったのね」

曙「ちょっと誰か。雑巾2、3枚持ってきて」

時雨「ごめんね、僕が自分でやるから」

曙「客は座って飲み食いしてれば良いのよ。ココの清掃担当は私なの。私の仕事取らないでくれる?」

時雨「でも……」

曙「それに犬の粗相の片付けするのは飼い主の義務だから」

時雨「飼い主……」ゾクゾク

曙「あーあ、床がびしゃびしゃじゃない。2、3枚で足りるかしら」

時雨「あのっ、ご主人様!」

曙「なによ」

時雨「また来ても良いかな?」

曙「はあ?あんたは客なんだから来て良いに決まってんでしょ。来たけりゃ勝手にきなさいよ。まったく」

時雨「うん……ありがとう。じゃあ……」ペロッ

曙「なんで服めくってんのよ?」

時雨「これは絶対服従のサインさ。僕は提督の艦娘で提督の命令は絶対だけど……心から服従してるのはキミだけだから」

曙「そんなに慕われても気持ち悪いんだけど」

時雨「だからその、最後に一つだけお願いしても良いかな?」

曙「…………」スタスタ

時雨「…………♡」スタスタ

曙「ねぇ、これ何か意味あるの?」

時雨「うん、こうやって首輪を紐で繋がれて散歩させられるのが夢だったんだ」

曙「ふーん。変なの」

時雨「ほんとは夜の公園で裸が良かったんだけど……」

曙「店内で我慢して。あと裸も禁止。期待してる変態が1人いたし」

提督「ちぇっ」

時雨「今日は本当にありがとう。おかげでリフレッシュできたよ」

曙「言われてみれば来た時より顔色も良いし艶々してるわね」

時雨「そっちの人もありがとう」

提督「そっちの人!?」

時雨「次来た時はご主人様を指名しても良いかな?」

曙「私は清掃員よ?まぁ暇だったらちょっとくらい相手してあげるけど」

時雨「ありがとうご主人様!大好き!」

曙「うわっ!こら、舐めるな!」

提督「なんだろうこの寝取られた気持ち……」

閉店

曙「やれやれ、今日は大変な1日だったわね」

龍驤「あの後提督の指名入りまくっとったし、自分も疲れたやろ?」

提督「そんな疲れよりも時雨を奪われた方がショックだ」

龍驤「いや、元からキミのもんちゃうから。人様の艦娘に手出したら死罪やで」

曙「ぷーくすくす♪どう?女の私に艦娘の気持ちを奪われた気分は?やーい、クソダサ提督!」

提督「…………はぁ」

曙「ちょ、ちょっと、なんとか言いなさいよ」

提督「いや、別に何も。それより今日は元気そうだしおんぶなしでも自分の足で帰れるな」

曙「えっ?なに?ほんとに怒ってるわけじゃないわよね……?」

提督「だから別にって言ってるだろ。俺は片付けがあるからみんな先に帰っててくれ」

曙「ねえ!待ちなさい……待ってよ!そんな怒ることじゃないでしょ!」

提督「悪い。今はあんまり話をしたい気分じゃないんだ」

曙「そんな……犬なら私がやってあげるから!だから機嫌なおしなさいってば!!」

提督「よしっ!言質とりました!もうひっこめられませんよ!」

曙「なっ……!」

提督「いやー、曙は優しいから落ち込んだフリすればいけるんじゃないかと思ったんだよ!とりあえず帰りにグッズ買わないとな!」

曙「この……クソ提督ー!!」

結局ローションも買って夜に優しく入れて貰った(霞も)

仕事切り上げ風呂に入り目薬をさした今2レス分くらい起きていれるはず

曙「ふんふんふ~ん♪」

霞「何あれ?キミ悪いんだけど」

龍驤「ん?なんや司令官に隣町まで買い物に付き合うよう言われたらしいわ」

霞「ふーん……」

龍驤「五月雨もうちに来たしパジャマやらなんやら買い揃えるんやって」

霞「それなら五月雨本人を連れて行けばいいじゃない」

龍驤「それがなぁ……最初はそのつもりやったんやけど、出かける寸前に玄関で派手に転んでバタンキューや」

龍驤「ほんで代わりに体型近いウチか曙が行く事になったんやけど……あんだけ行きたいオーラ出されたら流石に譲らんと可哀想やろ?」

霞「体型だったら私だって」

龍驤「自分は今暁とパトロールから帰ってきたところやん。次は譲ったるから我慢しぃな」

霞「別に。行きたくなんてないし」

龍驤「まったく……ほら、はよ行きや!いつまで嬉しそうにニヤニヤしとんねんな」

曙「べ、別に嬉しくなんてないわよ!あーめんどくさい!」

龍驤「ほんま分かりやすいなぁ」


夕方

提督「おい、曙!悪かったって!

曙「うるさい![ピーーー]!変態!クズ!クソ提督!!」

龍驤「ほんま分かりやすいなぁ……」

龍驤「どないしたん?行く前はあんなに機嫌ようしとったのに」

曙「さあね!あの変態に聞けば!?」

龍驤「いったいなにしたんや?変態はん」

提督「違うんだって!俺はただ──」


龍驤「なるほどなるほど。つまり司令官は曙を連れて歩きながら他の女にうつつを抜かしとったっちゅうわくやな」

提督「だからそうじゃなくて!パンツを見ていただけなんだよ!」

龍驤「いやそれ一歩間違ったら警察沙汰やろ」

提督「パンチラしてたら見るんだよ……男は……!それがたとえブサイクでもおばさんでも!!」

提督「男ってやつは電車の中でパンツ見えてたら勝手に目が行く悲しい生き物なんだ……」

龍驤「はぁ……分かった分かった。ほなウチは部屋に戻るわ」スタスタ

提督「!!」

龍驤「……ん?」

提督「お構いなく」

龍驤「お構いするわボケ!なに階段の下で寝そべっどんねん!!】

提督「はぁ……」

曙「」

提督「あっ、曙」

曙「」

提督「おーい、ぼのたーん」

五月雨「あの……提督が読んでますけど……」

曙「なによパンツマン」

提督「えっ!?いや、その、2人でどこ行くのかなーって」

曙「近海のパトロールだけど」

提督「それなら2人だけだと危ないし暁か龍驤を連れ」

曙「どうせ何もないから2人で十分よ死ね!」

提督「ひんっ……」



曙「あのクソ提督ムカつく!!」

五月雨「そんなに怒らなくても」

曙「あいつ電車で寝てた阿賀野さんのパンツガン見してたのよ!」

五月雨「えっと……ごめんなさい」

曙「なんであんたが謝るのよ」

五月雨「だって私が転んだりしなければ曙ちゃんが出かける事にもならなかったし、そうすればこんな嫌な思いも……」

曙「あんたは考えすぎ。あのクソ提督はどのみちパンツ見てたに決まってるんだから」

五月雨「…………」

曙「…………」

五月雨「ごめんなさい、私のせいで」

曙「ああもう分かったわよ!これ以上クソ提督の文句言わないからあんたも謝るのよやめてよね」

五月雨「はい」

ザバッ

五月雨「えっ……?あ、あの、ここって鎮守府近海ですよね……?」

曙「そりゃそうよ。ほら、あそこに鎮守府があるじゃない」

五月雨「じゃあなんで……なんでこんな所に戦艦クラスの深海棲艦が……」ガタガタ

タ級「」

曙「はあ?ああ、タ級じゃない」

五月雨「どうして余裕なんですか!?私たち魚雷一本しか持ってきてないですよ!?」

曙「え?あー……うーん、なんで言えばいいのかしら……この辺りにいる深海棲艦は味方と言うか敵じゃないと言うか……」

五月雨「えっ?えっ?深海棲艦は敵じゃないんですか??」

曙「つまりその飼い慣らしてるって言うか……うーん…………とにかく!ここに暁はいないわよ!」

五月雨「暁ちゃんは戦艦クラスより強いんですか!?」

曙「ダメね。なんで説明すれば良いのかしら……」

五月雨「あの……」

曙「暁のペット?子供?」

五月雨「すっごく連装砲をこっちに向けて構えてるんですけど……」

曙「は?」

曙「ちょちょちょ、ちょっと!なに撃ってんのよ!ばっかじゃないの!?当たったら死んじゃうでしょ!!」

五月雨「だから深海棲艦は敵だって言ってるじゃないですか!」

曙「あんた!こんな事してタダで済むと思ってんの!?こっちには鬼やら姫やらわんさかいんのよ!だいたいあんたは」

ズドンッ

曙「ぎゃー!アホー!!」

五月雨「あの、深海棲艦の味方がいるならすぐに助けを呼ぶべきじゃないですか!?」

曙「あいつら暁の影に隠れて側にしかいないからココにはいないのよ……って、そうよ。知った顔のタ級ならこんなとこで1人ウロウロしてるわけないじゃない」

曙「だいたいあのタ級結構おしゃべりなのにコイツ言葉喋んないし……」

五月雨「じゃあやっぱりあれは……」

曙「……よし、逃げるわよ!」

五月雨「背中なんて見せたらそれこそ……」

曙「仕方ないじゃない!実戦経験なんてないんだから!だいたい駆逐艦が戦艦に勝てるわけないでしょ!」

五月雨「どうしてこんな……私がドジばっかりするから……」

五月雨「あの、ここは私が責任を持って時間を稼ぎますから!だから曙ちゃんは助けを呼んで来てください!」

曙「いやいや、あんたが戦ってもコケて泣いてる未来しか見えないんだけど!」

五月雨「私は幸運艦の時雨姉さんとソロモンの悪夢の夕立姉さんの妹だからきっとなんとかなります!」

曙「それ言い出したら一応私もソロモンの鬼神の姉と幸運おっぱいの妹がいるんだけど……」

五月雨「やあー!」

曙「ちょっと!魚雷持ったまま走ってどうすんのよ!魚雷は装填して発射するの!!」

五月雨「え?投げるかぶつけるんじゃないんですか?」

曙「ドジどころの話じゃなかった!」

五月雨「もう止まれない……えーい!!」

ドスンッ

タ級「ぐっ……」

曙「あっ、意外とみぞおちに入って痛そう。爆発はしなかったけど」

五月雨「あれ?あれ?」

タ級「…………」スチャッ

曙「やばっ……砲が五月雨の頭に」

曙「あれっ?ちょっと待ってこれ、どうなるの?コミカルにアフロとかなっちゃうだけよね?キューっとか言って目がバツになるやつよね?」

五月雨「フーッ、フーッ……」

曙「ちょっ、ダメ!そんなシリアスな顔してちゃ本当にヤバいの来ちゃうから!」


『ばか!!あんたなにやってんのよ!!』

『良かった。役に立てて……』

『いますぐ行くから!!』

『──は、嬉しいんだよ……だから泣かないで』

『ダメ!沈むなバカ!!沈んじゃったらもう助けられないじゃない!!』

『さよなら、ありがとう……』

『待っ──』


曙「あっ……!」

タ級「……」

五月雨「よく分かんないけど……ここから砲弾が出て私を沈めるんですよね?」

タ級「……」

五月雨「だったら……この中に私の魚雷も詰め込んじゃえば暴発して──」

曙「待っ……」

ズドンッッ

曙「ちょ……」

五月雨「カハッ……」

曙「やっぱりあれダメなやつだ!カハッとか言っちゃってる!!」

曙「ばか!!あんたなにやってんのよ!!」

五月雨「良かった。初めて誰かの役に立てて……」

曙「うるさい!いますぐ行くから待ってなさいよ!!」

五月雨「私は、嬉しいんだよ……だから泣かないで」

曙「ダメ!沈むなバカ!!沈んじゃったらもう助けられないじゃない!!」

五月雨「さよなら、ありがとう……」

曙「待っ──」


暁「おーい、司令官に言われて手伝いに来たわよー」

曙「……そい」

暁「そーい?」

曙「来んのが遅いのよ!!」

暁「こっちは言われてすぐ来たんですけど!!……そういえば五月雨は?」

曙「あそこよ……」

暁「えっ……うそ……」

鎮守府

暁「司令官大変!大変!五月雨が!!」

曙「…………」

提督「なんてこった……」

五月雨「お騒がせしてすみません」

提督「なんでこんな事に!?」

五月雨「実は……」

五月雨「ああ、とうとう沈んじゃった……」

五月雨「でも最後に誰かの役に立てて良かった。思い残す事は何もないよ……」

五月雨「私、深海棲艦になっちゃうのかな……」

深海棲艦「いや、無理じゃな。お主は深海棲艦になれぬよ」

五月雨「えっ!そうなんですか?」

深海棲艦「うちは未練とか恨みがないと受け入れられないから。キミみたいな子は上だね」

五月雨「上ですか?」

深海棲艦「世間で言う天国じゃよ。まぁぶっちゃけ良かったじゃない。深海棲艦なんて良いもんじゃないし。幸せにねぇ」

五月雨「はぁ……ありがとうございます」

五月雨「上~」

五月雨「あっ、曙ちゃんだ。私の分まで頑張ってね!ファイトだよ!」

タ級「……」小破

五月雨「あ、あれー!?なんかピンピンしてる!?私役に立ってなかった!?無駄死にだったの!?」

五月雨「あ、曙ちゃん、逃げてー!!」


天国さん「あー、キミ未練とかあるタイプだねぇ……そう言う子は悪いんだけど下なんだ」

五月雨「へ?でも深海棲艦さんには上へ行くようにって」

天国さん「とにかくそう言う事だから」

五月雨「あっ……」

五月雨「トホホ……結局深海棲艦になっちゃうんだ……」

五月雨「それよりも曙ちゃん大丈夫かな……」


戦艦棲姫「面白いことをしてくれたな。はぐれもの」

空母棲姫「あんたねぇ……ママの手を煩わせるんじゃないわよ」

離島棲鬼「貴様の首など小指の爪先で切り落としてくれようか」

タ級「…………」ガタガタガタ


五月雨「あれ?なんだかよく分からないけど助かってる?……良かった。少しでも時間を稼げたから助けが間に合ったんだ……私、役に立てたんだね」


深海棲艦「いや、キミは上だから。天国だよ天国!」

五月雨「そうなんですか!?」

五月雨「と言うことを5回ほど繰り返してしまって……」

五月雨「最終的に魂だけの浮遊霊になっちゃったみたいなんです」

龍驤「なんとか荘の五月雨さんって感じやな」

提督「案外魂だけでも普通に目視できるもんなんだな。透けてて浮いてるし足は無いけど」

大和「お食事とかはどうしましょうか?」

提督「幽霊って何を食べるんだろう?」

龍驤「お供えちゃうの?」

長波「ってか幽霊だとドジも何も無いよな」

五月雨「そうなんです!あの体から抜けた途端ドジが減ったみたいで」

曙「いやあんた最後天国の階段から転げ落ちたんでしょ。幽霊なのに」

五月雨「それでも一般的なドジっ子レベルには……」

霞「でも実態がないと色々不便よね。魂のない体でもあれば良いんだけど」

提督「魂のない身体か…………あっ」

イベントまだE-1クリアしたばかり
間に合うんだろうか

ギリギリセーフ(^ω^)

秋雲「明石さんに連絡ついたよー。今日ならちょうど空いてるから大丈夫だってさ」

提督「五月雨の身体はあるって言ってたか?」

秋雲「あー……今日行っていい?って聞いただけだからなんとも」

提督「そうか。とりあえず明石のもとへ向かうとするか」

提督「大和、ありったけの貯金を持ってきてくれ。多分金が必要になる」

大和「はい♪」

チャリン……

提督「えっ……小銭…………」

大和「食費を考えるとこれが限界ですね♪」

提督「うちはあれだけ忙しいのになんで貧乏なんだ!!」

大和「うちは食費が凄いですし、他にも提督がなんでもかんでも買い与えますから……」

もう寝落ちしそうなあのであしたかきます

明石「ようこそ皆さん!」

提督「いつもながら無駄に元気だな」

明石「いやー、今日は素晴らしい日ですから!」

提督「何かいい事があったのか?」

明石「提督さんが来てくれたじゃないですか」

提督「えっ」キュン…

明石「提督さんが私を訪ねるって事は何か頼みごとですよね?」

提督「まあ……」

明石「で、私は高額な料金を請求しますけど提督さんはお支払いできませんよね?」

提督「……」

明石「イコール提督さんは身体を売るしかない!しゅっしゅっ♪今日は何リットルでますかねぇ♪」

提督「はわわ……」

明石「それで用件はなんですか?また誰かの修理でしょうか?」

提督「修理というか何というか……」

提督「この通りなんだけど…………おーい、五月雨ー」

五月雨「はーい」

明石「これは……半分死んでますけど」

提督「幽体だから正確にはもう完全に死んでるんだけどね」

明石「私もいろんな修理に関わってきましたけど魂だけの艦娘なんて初めて見ましたよ。はえー」

提督「この五月雨の魂を明石が作った体に入れる事って出来ないかな?」

明石「ええっ!?そんな、良いんですか!?」

明石「私の作った艦娘に魂を……」

明石「今までどんなに試行錯誤しても魂だけは作り出す事が出来なかったけど」

明石「私の作った器に魂を入れるだけなら成功するかも……」

提督「明石?」

明石「是非やらせてください!お金なんて入りません!ああ、こんな貴重な実験ができるなんて!!」

明石「違う艦娘の身体に五月雨ちゃんの魂を入れればどうなるんでしょうか?」

明石「例えば曙ちゃんの身体に五月雨ちゃんの魂を入れてドジっ子で素直な曙ちゃんとか」

明石「いやいや、やっぱりここはオーソドックスに。五月雨ちゃんはあれこそが完成形であって」

明石「あーだこーだ」

提督(何が始まった)

明石「よし!前はいそげ!早速始めましょう!」

提督「しかしどうやって魂を入れるんだ?人形に魂を吹き込むようなもんだろ?それって妖精にしか出来ないんじゃ」

明石「諦めたらそこで試合終了ですよ。私はこの実験を成功させて神に近づくんです」

提督「妖精じゃなく神に……」

五月雨「あのー、私はどうすればいいでしょうか?」

明石「ではとりあえずこの身体に重なって寝転がってみましょうか。幽体離脱の一発ギャグみたいに」

五月雨「えっ?えっ?」

明石「はい身体に重なって~、ゆーたいりだつー♪」

五月雨「ゆ、ゆうたいりだつー!」ガバッ

明石「あっ」

五月雨「えっ?」

提督「ええー」

明石「すみません、まさかこんなバカな冗談でうまく行っちゃうなんて……」

五月雨「えっ!?あの、喜んでいいんですよね!?」

五月雨「わぁー、新しい身体だー」

明石「内臓の具合とかどう?」

五月雨「内臓はちょっとよくわかりませんけど……なんか良い感じです!ありがとうございます!」

明石「私の作った艦娘が動いて喋ってるなんて……」

明石「私、この子が欲しいです!」

提督「そんな急にいわれても」

明石「もう完全に我が子なんですよ!分かりました言い値で買いましょう。そして五月雨ちゃんねは私とラブラブ生活する準備を!」

提督「奴隷商からの借り艦娘なんだけどな……」

こんな時間まで書かなかったのは艦これの責任
E3からドバドバダメコン使ってリアルマネーアタックつらい

最後の明石のセリフを書いた覚えが全くなくてビックリした
誰かが寝てる間に書いたに違いない

明石「よし、じゃあ私がその奴隷商と話をします!連れて行ってください!」

提督「艦娘が艦娘を買うのか?しかも自分で作った……」

提督「艦娘が作った艦娘を艦娘が買う……え?もう提督いらないんじゃ……」

明石「いいから早く!」

五月雨「えっと、私はどうすれば……わっ、ととっ」

ムニュッ

五月雨「ご、ごめんなさ──むむーっ!」

明石「はいはいママのおっぱいが欲しいんでちゅねー」ポロン

明石「この子は私が育てます!母乳と愛情で!」

提督「母乳は出ないんじゃ……まぁ良いか。じゃあとりあえず奴隷商の所へは連れて行くけど、売ってくれるかは分からないぞ」

明石「親子の絆を見せてやりますよ」

五月雨「ちゅぱちゅぱ」

奴隷市場

奴隷商「これはこれは提督さん。良くいらっしゃいました」

五月雨「お久しぶりです奴隷商さん」

奴隷商「おお、元気にやってましたか?それで例の件は」

提督「はい。一般的な五月雨レベルのドジっ子になっていると思います」

奴隷商「素晴らしい!ではさっそく謝礼を」

提督「いやその、実はこの五月雨はあの五月雨じゃないと言うか……一度死んで新しい五月雨と言うか」

奴隷商「ですが私の事を覚えているようですよ?」

提督「魂はあの五月雨で外側が別艦娘……うーん」

明石「まどろっこしいですね!その子は死んで魂だけになり私の作った器で復活した私の子供なんです!」

奴隷商「こちらは買い取りでしょうか?明石は珍しいので高く買い取らせていただきますが」

説明後

奴隷商「そう言う事でしたか」

奴隷商「修理?していただいたのは感謝しますが」

明石「お金ならあります」ドッサリ

奴隷商「売りましょう」

提督「ドッサリであっさり」

奴隷商「これだけの金額を出してまで難ありだった艦娘を購入しようと言う心意気にわたくし感涙致しました」

提督「…………」

明石「ではこの子は私が引き取ると言う事で!」

提督「ああ、うちのドジっ子メイド枠が」

奴隷商「いやー、五月雨の面倒を見るだけでなくこんな上顧客を連れてきてくれるなんて感謝してもしきれませんよ」

奴隷商「そうだ、御礼にうっかりなドジっ子な艦娘を差し上げましょうか?」

奴隷商「うっかり婚期を逃したドジな足柄やうっかり婚期を逃したドジな」

提督「いやそれはちょっと。御礼はいずれまた」

奴隷商「そうですか。ではまたお待ちしております。提督さん、明石様」

提督「なんだろうこの気持ち」

提督「明石は五月雨をどうするんだ?まさか本当にママとして五月雨を育てていくのか?」

明石「それも悪くないんですけどこの子には私の助手をして貰うつもりです」

提督「そう言えば今までは1人でやってたんだっけ」

明石「1人で没頭するのも良いんですけど1人だと研究や修理が終わった後に結構孤独なんですよこれがなかなか」

提督「五月雨はそれでいいのか?」

五月雨「はい。明石さんは私を救ってくれた方ですし……提督にもたくさん恩は有るんですけど、私……助手として頑張ってみたいと思います」

提督「五月雨が艦娘の医者の助手か……」

提督「…………」

提督「え?大丈夫?」

五月雨「提督!だ、大丈夫ですよ!ね?」

明石「まぁ五月雨ちゃんのドジで患者の腕の一本や二本ちぎれも私が修理しますから」

提督「ええ……」

明石「それでは提督さん、今回はありがとうございました」

提督「こちらこそ五月雨をよろしく頼むよ」

五月雨「次に会う時は私が提督を修理してあげますね!」

提督「えっ……それはちょっと」

五月雨「なんでですか!」

明石「五月雨ちゃんには提督の精子採取のお手伝いをしてもらいましょう。あれけっこう腕が疲れるんですよね」

五月雨「はい!なんだか良く分からないけど一生懸命頑張ります!」

提督「五月雨が一生懸命?ほーん、また故障した艦娘がいたらお金持たずに来るよ。出来ればなるべく早く」

明石「お待ちしてます♪」

五月雨「お待ちしてます!」

鎮守府

提督「ただいま」

曙「遅かったわね。五月雨は?」

提督「帰ると当然の如く真っ先に現れるぼのちゃん好き」

曙「死ね!」

提督「あとタッチの差で出遅れてその角から出るに出れない霞も好き」

霞「な、なんでいるの分かってんのよ!キモい!!」

長波「騒がしいと思ったら帰ってきたのか。提督がなかなか帰ってこないとこいつら玄関でずっとうろついてるからなぁ」

曙「で!?五月雨は!?」

提督「実はかくかくしこしこ……」


曙「ふーん。まぁ良い貰い手が見つかったなら良かったじゃない」

提督「でもドジっ子メイドがさぁ……」

霞「もともと期限付きだったんだから仕方ないでしょ」

長波「五月雨が来て確かに新規の客は増えたけど老人連中は結構ドン引きだったからなぁ」

曙「ナイフやホークが刺さる事なんて日常茶飯事だったし床の掃除が大変だったんだから。なんでケーキ屋で血痕の後始末までしなきゃなんないのよって」

霞「最近やたら警察がうちの店を嗅ぎ回ってたみたいね」

提督「まぁ確かにドジっ子具合が改善されてうちに来てたハードコアなお客さんには物足りなくなってたかもしれないか……」

曙「…………そ、そんなにドジっ子メイドが欲しいなら私がドジっ子のフリをしてあげても良いけど。別に」

提督「曙のそういうとこほんと好き」

曙「死ね……バカ」

提督「でも曙は曙で唯一無二の良さが有るんだよ。もちろん霞や長波にも」

霞「……ふんっ、私はドジっ子メイドなんてやるとか言ってないし」

長波「あたしの唯一無二って……ああ、これね」ボイン

提督「みんなにはみんなの良さが有るんだから今まで通り頑張ってくれ」

提督「ドジっ子メイドは俺がやるから」

曙「そうね。それが1番……え?」

霞「え?」

長波「あ?」


後日、一部の野良艦娘から熱狂的なファンが出来たものの諸事情でドジっ子提督は消えた

ある日の鎮守府

曙「死ね!このクソ提督!!」

提督「ありがとうございます!」

ある日の鎮守府

霞「このクズ!なんで生まれてきたの!?」

提督「すみません!ありがとうございます!」


ある日の鎮守府

長波「……なぁ」

曙「なに?」

長波「うちの提督って怒る事あるのか?」

秋雲「そりゃー人間なんだから怒ることもあるでしょうよ」

龍驤「せやけどドッキリの時も怒らんかったし、普段からこの2人がめちゃくちゃしても怒らんし」

曙「私は別に!」

長波「んじゃこの中で提督に怒られた事ある奴いるか?」

朝潮「司令官は盗み食いしても優しく頭を撫でてくれます!」

曙「うーん……」

暁「道の真ん中をあるくと危ないとか、注意はされても怒られたりはしないわね」

霞「しかも注意した後逆にオロオロしてやたら優しくなるのよね」

龍驤「なんかもう怒りの感情が死んどるんちゃうか?」

秋雲「じゃあ一度何をしたら怒るのか試してみよっか♪」

長波「言い出しといてなんだけどアホな事はやめとけ。怒らせたって何も得なんて無いんだしさ」

龍驤「でも正直ちょっと気になるよな。怒ったらどんな感じになるんやろか?」

霞「クズ司令官の事だから黙って不貞腐れるんじゃないの?」

曙「確かに。それっぽいわね」


ドンッ!!!!

龍驤「な、なんや?司令官の部屋の方からえらい音したけど」


大和「あ、あの、提督」

長波「おーい、どうかしたのか?」

大和「それが私にも何がなんだか……凄い音がしたので慌てて駆けつけたんですけど……」

大和「悪い、とだけ言ってトイレの方へ……」

暁「お腹がぴーぴーだったんじゃない?」

大和「でも目付きが今まで見た事ないくらいすわっていたと言うか、明らかに不機嫌そうでしたね」

長波「お前ら何かしたんじゃないのか?」

曙「何もしてないわよ!……確かに罵倒はしたけど」

霞「あんなのいつも通りだし!」

龍驤「積もり積もったストレスがドカーンってか?」

秋雲「あの提督が?考えすぎでしょ?あっ、ほらトイレから出てきた」

秋雲「やっほー提督♪なーんか凄い音したけど大丈夫ー?」

提督「悪い、後にしてくれるか」

秋雲「えっ?あ、うん……ごめん」

提督「はぁ……」

提督「…………」ジッ

曙「な、なによ」

提督「使えない……か」

バタンッ……

曙「は、は?え?」

曙「私?私が何かしたの!?」

龍驤「なんかウチの方もチラッと見てたような……」

ガシャン!!

長波「うわっ!」

秋雲「ちょ、これまずくない?なんか中から凄い怒った声が聞こえてくるんだけど」

大和「あ、あの、提督?何か気に触るような事があったのでしたら──」

提督「大和!」

大和「は、はい!」

提督「お前たちは別に悪くないから。でもしばらく部屋に入らないでくれ」

暁「なんだ、私達は悪くないんだって。良かったじゃない」

龍驤「せやけど「お前たち」にウチらが含まれてるから分からんやろ!?」

長波「現に拒絶はされてるしな……」

霞「ま、まぁ、どうせ一晩すれば元どおりでしょ?ね?」

ガチャッ

朝潮「司令官、失礼します」

霞「おねえちゃーん!!」

朝潮「司令官は怒っているのですか?」

提督「朝潮、部屋の外に出なさい」

霞「はわわ……」

朝潮「司令官が怒っていると皆んなが心配しています。答えてください」

提督「……まぁ怒ってはいるけど」

朝潮「艦これイベントが上手く行かず怒っているんですか?」

提督「……」

朝潮「ゲームがうまくいかないからと言って周りに迷惑をかけるのはいけない事だと思います」

提督「……」

朝潮「どうして後先考えず艦娘を使ってしまうんですか?札が付いて後々出撃できない事なんて分かっていましたよね?」

提督「それはその……」

朝潮「とにかくみんなに謝ってください。みんな自分のせいで司令官が怒っていると勘違いしていたんですよ」

提督「すみませんでした……でも田中が」

朝潮「言い訳しない。索敵不足も何もかも自分の責任です」

提督「はい……ごめんなさい」


龍驤「さ、さすがうちの鎮守府唯一のお姉ちゃんやな。いざとなったらしっかりしとるわ……」

霞「ときどき本気トーンになるお姉ちゃんは怖いのよ……」

辛い

お風呂

提督「はいよ、今日も一日ご苦労さん」

大和「ありがとうございます。提督に髪を洗ってもらうようになってから髪に艶が出てる気がするんですよ♪」

提督「それは何より」

大和「……えーっと、みなさんお風呂出ちゃいましたね」

提督「今日は龍驤も眠いって言って先に部屋へ戻ったからなぁ」

大和「2人きりで提督に裸を見られるのは少し恥ずかしいですね……いつも一緒に入ってるのに」

提督「最初は俺もドキドキしたよ。最近は慣れてきたけど」

大和「慣れ、ですか……」

提督「どうかしたか?」

大和「いえなんでも!それではお先に失礼します」

提督「俺は体が冷えたし。少しあったまってから出るよ」

ガラッ……ピシャッ

提督「…………」

提督「慣れるかこんなもん!!ビンビンだわ!!」

提督「気づけば俺も30代……童貞のまま30代を迎えれば魔法使いになれるんだっけ」

提督「メラッ!」

提督「……はぁ」

ガラッ

秋雲「あっ、提督いたいた!ちょっといいー?」

提督「どうしたんだ素っ裸で」

秋雲「そりゃお風呂入るんだから裸にもなるでしょうよ!それより大変なんだってば!」

提督「何がどう大変なんだ?」

秋雲「ちょっと湯船から出て床に寝転がって!」

提督「今はビンビンなんだわ」

秋雲「ビンビンでもしおしおでもいいから!ほらほら」

提督「ったく……なんなんだ?」ゴロン

秋雲「うんうん、これをこうして……よっと」

提督「え?」

秋雲「いやー、今新しい同人誌描いてるんだけどね?艦娘の」

提督「まじか買います」

秋雲「その作中でまぁいろいろあるわけじゃん?それがうまく描けなくってさぁ」

秋雲「色とか形は自分のを鏡で見てだいたいわかってるんだけどねー」

提督「ゴクリ」

秋雲「で、今困ってるのが挿入シーンな訳よ」

秋雲「こればっかりは経験がないと描写がうまくできないしさ」

秋雲「だから協力してくれるよね?提督♪」

提督「当たってる!当たってる!」

秋雲「ほらほら、艦娘にマウント取られる気分はどうゃやん」

提督「……」

秋雲「キス……下の口だけじゃなくって……上の口でもしよっか♪」

ゃやん……ダメだもう寝ます
次回は

提督「な、なにが目的だ!?金か!?新しい画材か!?」

秋雲「そう言うんじゃなくてー……ほら、よく漫画で激しくキスした後女の子が放心状態になったりしてるでしょ?」

秋雲「あれってほんとになるのか興味あるって言うか、実際そうなら無いなら秋雲さんの漫画には不採用!みたいな?」

提督「秋雲はそういうの未経験なのか……」

秋雲「んー、このまえ長波に頼んで一回やってみたんだけど女同士じゃなんか違うっていうか」

提督「なんでその場に俺はいなかったんだ!!」

秋雲「そういう訳で提督、試しにやってみよう♪」

提督「そんな軽いノリで……だいたい俺は艦娘とほっぺたにバードキスくらいなら経験あるけどフレンチキスなんてした事無いぞ!」

秋雲「大丈夫大丈夫、今からするのはフレンチキスじゃなくてハレンチキスだから♪」

提督「あ、秋雲さん、目が怖い……ま、まって、心の準備が……あっ」

秋雲「ん、ふっ……ちゅぶっ……んー…………」

提督「んんー!!」

秋雲「んっ……ん?…………んんー!!ぷはっ!」

提督「はぁ、はぁ……」

秋雲「提督、あのさ……キスしてる最中におっきくしないでよ。擦れて入っちゃいそうになったじゃん」

提督「こんなもん勃つに決まってるだろ!マックスだよ!!」

秋雲「さっきまでのサイズでマックスじゃなかったんだ……まぁいいや、んじゃ続きね。はいあーんしてー」

提督「ちょっ」

秋雲「べろ出して。ほらべーって。舌と舌で舐め合いっこするみたいな感じで良いのかな?なんか絡み合ってる描写が多いけど」

提督「それはキスと言うんだろうか」

秋雲「良いから早く。じゃあ秋雲さんが舌出してあげるから提督が舐めてくれる?」

提督「もう股間が痛いんだけど……」

秋雲「べー……ほら、はやく舐めへー」

提督「据え膳食わぬはなんちゃらか……ええいままよ!」

秋雲「んっ……あはは、さきっちょばっかりちょっとくすぐったいねぇ……」

秋雲「提督、もっと根本まで舐めて良いよ」

提督「ここから先はちょっと心の準備を」

秋雲「らーめ。じゃあ秋雲さんが提督の口に突撃しまーす♪」

提督「ん!!んんっ!!」

秋雲「ぷはっ……もう一回」

提督「ちょっと待って!」

秋雲「嫌だったら口閉じても良いよ?口閉じないなら待ってあーげない♪んー…………ん、ふふっ」

秋雲「口が空いてるって事は入れちゃっても良いのかなぁ~?」

提督「いちいち聞くな!童貞を殺す気か!!恥ずか死で!!」

秋雲「じゃあおかわりいただきまーす……♪」

秋雲「んー、ぢゅぶっ……んっ、ふぅ……んんー……」

提督「…………」

秋雲「んっ……この糸ひいてる感じえっろいなぁ……ふふっ、なるほどこんな感じで糸引くのかぁ」

提督「2.3.5.7…………」

秋雲「にしても……キスってヤバい。これクセになりそう……あっ!かがみかがみ!」

秋雲「うわっ、私この顔……あー、なるほどなるほど。我ながらこれは……完全にメスの顔だわ」

秋雲「提督、やっぱキスは激しくすると感じるみたい」

提督「そうか。それは良かったですね」

秋雲「なんで宙を眺めてるのさ?」

提督「なんとか自我を保つ為なのです」

秋雲「自我を?んまぁ良いや。じゃあもう挿れちゃうねー♪」

提督「…………」

秋雲「よいしょ」

提督「あっ……」

秋雲「こう言うの騎乗位って言うんだよね。ほらほら、提督のと秋雲さんのが引っ付いちゃってるよ~♪」

秋雲「ん?あはは、こっちも糸ひいてる繋がってるしー……でもこれどっちが出したのか分かんないねぇ」

秋雲「私もさっきのでもうぐしょぐしょ……提督のが秋雲さんので濡れちゃったかも?」

提督「秋雲、こんな事言うのはなんなんだが……」

秋雲「んー?」

提督「挿れたら1秒で発射しそう」

提督「ちなみに挿れなくてもすでに発射しそう」

秋雲「じゃあとりあえず一回出してから色々考察していこっか」

中略

秋雲「あ、てかヤバ……これ私も、ちょっと一回……イッ…………!!や、やばっ、い、提督、これ、ヤバいかも……こんなの、指と全然違う……」

中略

提督「あー!こら!中をギュッギュするな!うねらせるな!!バカ、おまっ!!」

中略

秋雲「奥、奥に決まってんでしょ!提督、1番深い所……ちゃんと、根本まで挿れ……イッ、クッ……!!」

中略

秋雲「2秒くらい提督の方がイクの遅かったし……なーんか私がイかされたみたいで納得できませーん」

中略

秋雲「いや今つくったんだけどねぇ。そんじゃあ……はい。四つん這い。これで良い?」

中略

秋雲「こういう、のって……ハァッ、男、の人っ……は、征服してる感が、良いんっ、んっ……で、しょ?」

中略

秋雲「あほ!ばか!変態!!だれがそんな、んっ……ん、ちゅ……ぷはっ、いきなりはズルイと思うんだけど……」

中略




5分後

提督「なんか締まらない最後だったな」

秋雲「お腹重い……触手ものみたいにお腹ふまれたら精子吹き出しそう……」

提督「賢者タイムの今だから言うけど……こんな事して良かったのか?その、初めてだったんだろ?」

秋雲「これも冬コミの為……でもそうさねぇ。提督が責任とってくれるって言うならぁー♪」

提督「責任……」

秋雲「あはは、冗談冗談。そんな重い事言わないから。んまぁセフレ感覚で」

提督「いや、責任取るよ。取らせて欲しい秋雲が嫌じゃなければだけど」

提督「秋雲、俺と」


提督『結婚してくれ!!』ガバッ

曙「えっ!?何急に!?」

霞「何時だと思ってんの!?このクズ!びっくりさせないでよ!」

提督「夢……」

曙「ほら寝るわよ!」ドキドキ

霞「まったく……」ドキドキ

提督「…………パンツ履き替えてくる」

我慢できなくて秋雲と致しました。

ガッツリやり過ぎてココに書き込めませんでした。

メモ帳に書いてR板にまとめて上げようと思ったら「なにかのエラー」でスレが立ちませんでした。

中略無しは私のメモ帳にあります。

本当にスレ立っててワロタ
【艦これ】提督と秋雲さんがお風呂場で致すだけの話し
【艦これ】提督と秋雲さんがお風呂場で致すだけの話し - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1596037466/)

>>674
エラーが出たけど立ってた!?
そっちに全部あげときますありがとう

運動場

朝潮「かぶとむしです」

提督「ん?」

朝潮「司令官、かぶとむしです!」

提督「ああ、カブトムシだね。捕まえたの?」

朝潮「おおしおと名付けました」

提督「リアクションに困る名前だね」

朝潮「大きく育って欲しいという想いと朝潮の潮をとって大潮です」

提督「そっか。虫かご買わなきゃな」

朝潮「いえ、大丈夫です!それでは失礼します!」

提督「あんまりはしゃいで日射病にならないようになー。俺は鎮守府に戻るか」スタスタ


バリバリバリ

朝潮「あむあむ……」

提督「…………」

朝潮「えび」

提督(怖くて振り向けない)

提督「霞、一生に一度の頼みを聞いてくれないか!?」

霞「なによ急に」

提督「これを着てもらいたいんだ」

霞「ワンピース?」

提督「これだけを身につけた霞を下から覗かせて欲しいんだ」

霞「変態クズ」

提督「ワンピースってさ、エロいよな。どんなに短いスカートや水着よりエロいよな」

提督「だって下から覗いたらパンツどころか胸、上手くいけば顔まで見えるんだぞ?」

霞「それでどうして私がワンピース着ると思ったわけ?アホなの?」

提督「霞は優しいからワンチャンいけるかなって……あと単純に霞のワンピース姿が1番見たかったから」

霞「はあ!?バッカじゃないの!?こんな事今回だけなんだから調子に乗らないでよね!」

提督「よっしゃー!!」


5分後

霞「着てきたわよ」

提督「おお……ではさっそく寝転ぶのでお願いします」

霞「この変態クズ提督……!」

スッ……

提督「霞……」

霞「……何よ」

提督「パンツとかは履いてても良かったんだけど……」

霞「あ、あんたがワンピースだけを着ろっていうから!!」

提督「ありがとうございます。この記憶は家宝にします」

提督「大和、疲れてないか?」

大和「私ですか?特に疲れていませんけど」

提督「大和には俺含めいつもお世話になってるからな。いつも鎮守府や店のために頑張ってくれて感謝してるんだ」

大和「フフッ、どうしたんですか急に?」

提督「そうだ、肩でも揉んでやろう」

大和「そうですねぇ……ではせっかくなのでお願いしちゃいます♪」


提督「さすがに戦艦だけあって柔らかいながらもガッチリしてるな」モミモミ

大和「もうっ、女性に対してガッチリは失礼ですよ?」

提督「すまんすまん。でもこれくらい筋肉がある女性って結構好きだな。大和は後ろ姿も綺麗だし」

大和「そんなに褒めてばかりするなんて……何か裏がありそうで怖いですね。私を起こらせるような事をしちゃったんですか?」

提督「裏なんて何もないよ。ただ普段の感謝を込めてな」

大和「怪しいですけど……まぁ気持ちいいので深くは聞かないようにしますか。あっ、もうちょっと強めでお願いします」

提督「はいよっ!」


今回のゲームイベントで大和だけ出番0だった事に少し申し訳ない気持ちになった提督だった

E7-2ボスって友軍来てくれますかね……
資源が乏しくなって来たのでちょっと待ってみるかな……

朝潮「あぶらぜみ」

提督「ん?」

朝潮「司令官、あぶらぜみです!」

提督「いつのまにかそんな季節か。もうすぐ8月だもんな」

朝潮「あぶらぜみ……」

提督「そのアブラゼミはもう死んでるんじゃないか?」

朝潮「地面に落ちていました」

提督「あんまり暑過ぎるとセミも死んじゃうらしいしな……お墓を」

朝潮「おおしおと名付けました」

提督「戒名?」

朝潮「大きく育ってくれてありがとうという気持ちと朝潮の潮をとって大潮です」

提督「そうか……」

朝潮「それでは失礼します!」

提督「うん」

提督「…………」

バリバリバリ……

朝潮「……これもえび」

提督「しばらく朝潮とはチューできないな」

提督「今日も鎮守府は平和だな」

リコリス「おはよう」

提督「おー、最近忙しいらしいけど大丈夫か?」

リコリス「あれくらいの攻撃、片腹痛いのよ」

提督「高速修復材入れた風呂用意してるからしっかり浸かるんだぞ」

リコリス「感謝している」

提督「何か必要なものとかないか?」

リコリス「ママの何か……あればもっと頑張れる」

提督「じゃあ暁に御守りでも作っといてもらうか」

リコリス「そんなのが有れば絶対負けない。装甲500」

提督「あっ、ちょうど良いところに。おーい、暁。ちょっと折り紙でリコリスに御守り作ってやってくれないか?」

暁「御守り?良いわよ!頑張ってるみんなの分も作ってあげるからね!」

戦艦棲姫「うれしい」

ツ級「キュッ!キュッ!」


暁の御守り 装甲+400


提督「今日も平和だなー」

そういえば前に出張した鎮守府で風雲に23発だっけ?絞り取られてたけどあの時はビースト化しなかったのかね?

何を思ったか数日前突然「自分は甘え過ぎている」と思い立ち新しい仕事を受けた
長期契約もしてくれると言ってくれた

今まででもギリギリだったのに変なやる気出して仕事増やしたあの日の自分をぶん殴ってやりたい


>>699
風雲の水着えっちですね
彼女はサキュバスなので大丈夫です

ある日のケーキ屋

提督「いらっしゃいませ」

足柄「きたきた!さぁ早く座って!」

羽黒「今日の席は足柄姉さんと那智姉さんの間ですね」

提督「それじゃあ失礼して……御指名ありがとうございます」
(時雨の一件依頼、野良艦娘からの指名が多発したため時間に余裕がある時は接客をする様になっていた提督)

足柄「今日は提督の為にトンカツを持ってきたの!」

提督「飴やお菓子ならともかくそんなガッツリした飲食物の持ち込みは……」

足柄「硬いこと言わないで、ほらあーん」

提督「もご……っ!!」

足柄「お味はどうかしら♪」

那智「足柄、無理を言って提督を困らせるのもいい加減にしろ」

提督「那智……助かっ」

那智「とりあえず日本酒をいただこうか」

提督「酒類の提供は許可もいるので」

那智「なに?この店は酒も出せないのか?」

提督「酒類の提供は色々と面倒で……あとうちのお客は基本お酒を飲まない方が多いので」

那智「私は貴様と酒を飲みながら話をしたいんだがな」

提督「それならまた別の機会に」

那智「別の機会だと?」

提督「実は自分もお酒は結構好きなんですけどうちの鎮守府は子供も多いし、合わせてるとジュースばっかり飲んでるんですよ」

那智「そんなもの気にせず飲めばいいものを。私なら酒がないと3日で発狂するぞ」

提督「たまーに大和と2人で夜に日本酒を少し飲む程度ですね」

那智「ほう……その日本酒について詳しく聞かせてもらおうか」

曙「ちょっとクソ提督!あっちのテーブルからも指名が入ってるわよ!ったく、キッチンのあんたが暇にならないと指名できないからって艦娘連中がぜんぜん注文しないじゃない!」

提督「はいはい、今行くよ」

足柄「え~、もう行っちゃうの~?まだ来たばかりなのに?」

提督「また戻るので何か食べていてください」


足柄「はぁ~、ほんといい男よねぇ……どちらかと言うとケーキより提督を食べたいんだけど」

羽黒「姉さん……」

那智「私としては一度飲みに誘いたい所だな」

妙高「あまりご迷惑になるような事言っちゃダメよ?

睦月「やっほー♪来たにゃしぃ」

提督「おお、みんな元気にしてたか」

文月「うん♪みんな良い子にしてるよ~」

提督「そっちの司令官はその後変わりなくやってるみたいだな」

如月「はい♪むしろみんなから可愛がられています♪」

皐月「司令官を更生?させてくれた明石さんには感謝しかないよ!最近は型別の部屋も新しく用意されて僕たち4人は同じ部屋なんだ」

提督「それで4人で来たのか」

睦月「卯月はすぐお小遣い使っちゃうから誘えなかったのね!」

提督「まぁ卯月はそうなるだろうな。あいつは司令官の奢り以外でこの店には来れないだろう」

皐月「でも卯月だって本当は司令官と会いたがってるんだよ?」

提督「そうか?じゃあ久々に顔出してみるかな」

文月「わぁ~い♪」

足柄「……ねぇ、いま提督があの子たちのところへ顔を出しに行くとか言ってなかった?」

那智「つまり我々も誘えばうちに来るのでは?以前宅配で自宅は知っているはずだろ」

妙高「あの子たちは鎮守府に所属しているみたいだし、鎮守府同士で交流があるんじゃないかしら……」

羽黒「私も司令官さんとお話ししたいな……お酒が入れば少しくらい話せそうなのに……」

足柄「と言うか一つ気になったんだけど、なんで提督は私達に敬語なわけ?」

妙高「それはやっぱりここでは客と店員だからじゃないの?」

足柄「でもあの子達には敬語を使っていないわ!」

羽黒「睦月型の子達に敬語は……」

金剛「へーい!提督ぅ!!遊びにきたよー!!」

提督「来てくれるのは嬉しいがあの会議から何回目だ?」

金剛「鎮守府ではおしとやかに過ごしているから肩が凝るデース!ここは自分を解放できる素晴らしい店ネ!」

提督「まだ鎮守府ではあの喋り方させられてるのか。大変だな」

金剛「うちの提督がああ言うなら仕方ないネ」

文月「司令官、司令官!今は文月たちが指名?したんだよ!」

金剛「オウ、これは無粋な真似をしてすみまセーン!それでは私も提督を指名して待ってマース。なにも注文せず!」

提督「注文はしろ!そして店の売り上げに貢献しろ!」

金剛「提督が忙しくなったら指名出来ないじゃないですカ。自分で紅茶セット持ってきたからこれを飲んで待ってるネ!」

提督「お前はなにしにきたんだ!」

金剛「提督とお話しをしにに決まってるデース♪」


那智「私には戦艦とも仲良く話しているように見えるが」

妙高「私たちとの間には壁があるのかしら……」

食事中

足柄「やっぱりここは料理も絶品ね」

羽黒「私もここのケーキ大好きです」

那智「これで酒さえあれば言う事なしなんだが」

提督「お待たせしました。料理の味はいかがですか?」

妙高「ええ、今日も素晴らしい出来です」

提督「それは良かった。大和の作る料理はうちの自慢ですから」

足柄(やっぱりなんだか余所余所しいような……)

羽黒「あ、あの、私もこのケーキが大好き、です!」

提督「お?羽黒から話しかけてくれるなんて珍しいな。そのケーキは俺が作ったんだ。嬉しいよ」

羽黒「は、はい……」プシュ-…

那智「ん?」

提督「あっ、羽黒ちょっといいか?」

羽黒「な、なんでしょうか?」

提督「動かないで……ほら、髪にパスタの麺が絡み付いてっぞ」

足柄「そんな事ある!?確かに私パスタ食べてるけども!!」

那智「いや、今はそれより何故羽黒だけ敬語じゃないんだ!?」

妙高「圧?」

提督「はい……」

足柄「圧ってなんなのかしら?」

提督「長いこと社畜人生を送ってきた中で、どうも上司っぽい空気を出してる人にはつい敬語で……」

妙高「あー……」

提督「羽黒だけはなぜか平気なんですが……な?羽黒」

羽黒(えっちしたいえっちしたいえっちしたいえっちしたい)

提督「羽黒?」

羽黒「は、はい!?」

那智「確かに私たちはあれだな。鎮守府を離れ会社にも長く勤めているし……役職もまぁそれなりに」

本部長 妙高
営業部長 那智
主任 足柄
お茶汲み 羽黒

提督「あー、羽黒はお茶汲みだから気兼ねなく話せるのかー。なんかみんなは妙高さんとか那智さんって感じだけど羽黒だけは羽黒ちゃんって感じだもんな」

羽黒「あ、あの、私、司令官さんがお望みなら、一生司令官さんのお茶汲み係を……」

提督「ハッハ、なんかそれ逆プロポーズみたいだな。そんな事言ってたらみんな勘違いしちゃうぞ」

羽黒「司令官さんにならそういう風にとられても……」

那智「羽黒が貴様にお茶を汲むなら私は貴様に酒を酌んでもらおうか!!」

提督「は、はい部長!」

那智「……いや、そのリアクションは会社と同じでちょっと嫌なんだが」

提督「しかし圧が……」

那智「私はもっと普通に話して欲しいと言っているんだ。この店は客の言う事も聞けんのか?」

妙高「那智、そう言うのが圧なんじゃないかしら……」

提督「……はぁ。それもそうだな。気分を害して悪かったな、那智」

那智(はいもう好き……)

足柄「私達にも変な気を使わないでください!」

提督「分かったよ。お客さんが望むならなんでも答えるのが俺のポリシーだ」

足柄(ん?いま何でもって)

提督「さてと、金剛が騒ぎ出す前にむこうのテーブルにも顔を出すかな」

足柄「え~、また行っちゃうの?」

提督「次来た時はちゃんと全員呼び捨てでお望み通り接するからさ。また来てくれるよな?足柄」

足柄「は、はいぃ……またすぐ絶対来ましゅ……」

妙高「フフッ、提督は営業もお上手なんですね」

提督「お前達はしっかり料理も頼んでくれるから大歓迎だ!そして羽振りもいい!それによく考えたらデキる女って大好きだったんだよな。妙高みたいな上司がいたら会社辞めずに今も社員続けてたかもしれん」

妙高「まぁ……♪」

那智「ところでさっきの話だが……」

提督「さっきの話?」

那智「私に酒を酌むという約束だ!しっかり守ってくれるんだろうな!時期が時期だし宅飲みでもいいぞ!」

提督「あー……じゃあ今度お邪魔しようかな。仕事終わりだから夜になるけど」

那智「よし、言質とったぞ」

足柄(酔い潰して既成事実まで持っていけるかしら)

次回は提督と那智の新婚生活

先に1レスか2レスで寝落ちする事を謝罪しておく勇気

某会社

社員「本部長。少しよろしいでしょうか?」

妙高「どうかしましたか」

社員「今ちょっと部長が出払ってまして……この書類なんですが……」

妙高「うーん……ココとココをあれしてうんたらかんたら」

社員「なるほど!アドバイスありがとうございます!」

妙高「ちょっと待ちなさい」

社員「はい……?」

妙高「ネクタイが曲がってます。忙しいのは分かりますが身嗜みも大切ですよ」シュッ

社員「あ、ありがとうございます!」

社員2「おいいいい!!!!」

社員「ネクタイをシュッて!ネクタイシュッて!!」

社員3「お前ふざけんな!お前っ!許せねーよ!!」

社員2「いい匂いしたんか!?ああん!?近づいて匂い嗅いだっちゃろう!?」

社員「…………もう意味わからんかった。シャンプーとかそんな次元じゃない、身体中からエロいホルモンがムンムン出てた」

社員3「良いよな本部長。キャリアウーマンって感じでさ」

社員2「エロいよな。あれが大人の魅力って奴か」

社員「まさに高嶺の花だよなぁ……一度で良いからデートとかしてみたい」

社員3「おこがましい事を言うなよ。俺たちは同じ空気を吸えてるだけで奇跡みたいなもんなんだから」

社員「残業で2人きりでも良い……」

営業部

那智「なんだこのザマは!!貴様、真面目に仕事をしているのか!!」

社員「はひっ……すみません!」

那智「貴様は契約の一つも取ってこれない無能社員と言う事なのだな」

社員「…………」

那智「返事はどうした!貴様は無能なのか!!」

社員「む、無能ではありません!次は必ず契約を取ってきます!」

那智「なら今すぐ行って私に無能でない事を証明して見せろ!」

社員「はい!」

那智「まったく、返事だけは一丁前だな。これをやる。しっかり塩分チャージしておけ。営業は身体が資本だからな」

社員「ありがとうございます!」

社員2「おいいいい!!!!」

社員「凄かった!塩分チャージのタブレット口に入れられた瞬間に射精しそうになった!唇に指が!まだ指の感触が!」

社員3「お前ちょっとキスさせろ!!」

社員「お前は女だろうが!」

社員3「はぁ……那智お姉様……私にはあんな厳しい言葉はかけて下さらないのに……」

社員2「部長はかなりの酒飲みだって噂だけど飲みに誘ったらどうだろうか」

社員3「いやいや、那智お姉様の場合は私たち下々の民がいくような居酒屋じゃなくて高級フランス料理と一緒にワインを嗜むとかでしょ」

社員「そういや前に一度だけ酒の話題になったんだけど日本酒にも詳しかったな。いつもの部長と別人みたいに目をキラキラさせて来たし」

社員2「きっと俺たちが飲んだことも見たこともないような酒なんだろうな……」

社員「2人で宅飲みできるならデスノートに自分の名前を書いてもいい。部長と宅飲みした後死亡……って」

社員2「あの愛の鞭がすごいわ。中にはワザと間違えて書類提出する奴もいるって噂だもんな」

社員3「そう言う人は見抜かれて怒られず心底軽蔑した目で見られるらしいですよ」

社員「それはそれで……」

社員3「ちなみにその情報は姉である本部長に筒抜けですけど」

社員2「そういやうちの部署って入れ替わりが激しいな……」

某部署

足柄「あづ~……ほんとにエアコン効いてんのこれ?」

足柄「ねぇ~」

社員「え?俺ですか!?」

足柄「ちょっと肩揉みなさいよ。肩凝って仕事になんないのよ」

社員「主任……こんな事させてたらまた部長に怒られますよ」

足柄「良いのよ。私は私のペースでやってんだから。あっ、背中もグッとお願いね」

社員「はいはい…………あの、主任。下着が派手すぎて透けてますけど。あまりこう言うのを着てると社員の目に」

足柄「うるさいわね!私には時間がないのよ!アピールして行かなきゃ!!それともなに?あんたが私と付き合ってくれるわけ!?」

社員「はい!?」

足柄「あんた入りたてで収入はアレだけど顔はいいしスタイルも悪くない。私が見る限り将来性もあるし……どう?私と付き合ってみない?身体の相性だけでも試してみない!?」

社員「お、俺で良ければ喜んで!」

足柄「……はぁ。冗談よ。職権濫用して部下に無理やり付き合わせたなんて姉さんに知られたら何される事か。ありがと、もういいわ」

社員「……」

社員2「おいいいい!!お前今付き合ってとか言われてなかったか!?」

社員「言われたけどフラれたみたいになったぞ」

社員2「はぁ~、でもマッサージ頼まれるとか信用されてる証拠だろ!」

社員3「俺も前に足のマッサージさせられたぞ?柔らかかったしパンツ見えて凄かった」

社員「主任ってそういうところガードゆるゆるだよな」

社員2「お前ら2人とも……!」

足柄「ちょっとうるさいわよ~そこ」

社員2「すいませんでした!」

足柄「罰として缶コーヒー買ってきなさい」

社員2「はい喜んで!メーカーは!?」

足柄「何でもいいわ。あなたのセンスに任せる」

社員2「ではすぐに!」


社員2「買って参りました!」

足柄「早かったわね。これお金。あと廊下は走っちゃダメよ」

社員2「はい!すみません!」

足柄「若い子は元気いいわね~。あっ、これ私が好きなコーヒーじゃない。グッジョ~ブ」ゴクゴク

社員2(コーヒー飲んでるだけでなんかエロい……)

足柄「ん?何よジロジロ見て。飲みたいの?」

社員2「いえそんな!」

足柄「はい、一口飲みなさい。走ったから喉渇いたんでしょ」

社員2「いただきます!」


社員「あ、戻ってきた」

社員2「間接キスしてしまった」

社員3「中学生かな?」

社員2「ちょっとトイレ行ってくる」

某部署

社員(ついにこの部署に配属された)

社員(実績を積んで積んで積みまくった一握りだけが選ばれる社内トップクラスのみが集まる通称エリート部)

社員(エリート部とか呼び名は恥ずかしいがみんなの目標である理由。それが……)

羽黒「失礼します。お茶をどうぞ」

社員「あ、ありがとござまし……あ」

羽黒「ふふっ、はじめての方は緊張しますよね。ここにいる人はみんな凄く頭の良い人ばかりですから」

社員(違う!こんな空気なんてどうでも良い!社員がこの部署を目指す理由はあなたなんだから!)

・結婚したいランキング1位
・妹にしたいランキング1位
・この際従姉妹でも良いランキング1位
・正直ちょっと泣かせたいランキング1位
・無理やりセックスしたいランキング1位
・尽くしてくれそうな子ランキング1位
・絶対いい匂いするランキング1位

社員(その他社員が選ぶさまざまなランキングで1位を総なめにする社内のアイドル……)

社員(羽黒ちゃんがクシャミをすれば3人が射精し、羽黒ちゃんがあくびをすれば5人が射精し、羽黒ちゃんが転んでパンチラすれば3人が救急車で運ばれる)

社員(以前突然の雨で下着透けたまま恥ずかしそうに出社した日は会社が休みになったほどだ)

社員「くぅ~……、お茶が五臓六腑に染み渡る……なんて美味いお茶なんだ……!」

羽黒「お茶、お好きなんですね」

社員「は、はい!三度の飯よりお茶が──」

羽黒「しぃー……皆さん集中していますから、ここではお静かにお願いしますね。怒られちゃいますから」ヒソヒソ

社員「耳が……あっ」ビクンビクン

羽黒「お茶のお代わり入れてきますね♪」

社員「噂以上のすごい部署だな……それにしてもこの部署……」

社員2「羽黒ちゃん。こっちもお茶頼むよ」

社員3「こっちもお願い」

羽黒「はい、お待ちくださいね」

社員「この部署に配属された社員は1日に20杯はお茶を飲む……こっちも噂通りだな」

社員2「新人、分かってんだろうな?この会社の鉄の掟を」

社員「羽黒ちゃんはみんなのアイドル。決して手を出してはいけない……ですよね」

社員2「それだけは心に刻んでおけ。破った奴は今まで全員会社から消えた」

社員「はい……」

昼食

足柄「はぁ~暑い~。日照る~。男も日照る~」

那智「うるさい黙れ」

足柄「だってうちの会社あんなに男性社員がいるのにおかしいじゃない!出会いの一つや二つ!」

妙高「私たちは立場上怖がられてるみたいだし仕方ないわよ」

那智「私も仕事の事になるとついキツく当たってしまってダメだな」

足柄「羽黒は~?あんたお茶汲みなんだしそういうのないでしょ?」

羽黒「私はお茶を入れる以外でほとんど話しかけられもしないから……」

足柄「そうなの?意外ね」

羽黒「ときどき仲良くしてくれる人はいるんだけどみんないなくなっちゃって……」

足柄「あー、男欲しいー」

妙高「そうねぇ……」

那智「姉さんまで」

羽黒「テーマパークとか憧れますよね。誰かと2人でいってみたいなぁ……」

那智「もう虚しくなるだけだしやめよう」

終業

那智「さて、帰るか」


妙高「あ、那智。ごめんなさい、今日は少し残業がありそうなの。先に帰っててくれる?」

那智「姉さんが残業なんて珍しいな。なにかトラブルでもあったのか?」

妙高「身内に仕事サボって昼寝してたトラブルメーカーがいたからその尻拭いよ」

足柄「うぅ~ごめんちゃい……」

那智「私も手伝いたい所だが……姉さんと違って営業以外はさっぱりだしな」


那智「羽黒、姉さんと足柄は残業らしい。先に帰るぞ……ってなんだこれ?」

羽黒「ごめんなさい、さっきみんな倒れちゃって……!大丈夫らしいんだけどみんなが起き上がるまで待って帰りますね」

那智「大丈夫なのかそれは?」

社員「あんな……ノビをしながらエッチな声出されたら……うっ」ビクン


数分前

羽黒(やっと今日も仕事は終わり……背筋伸ばそうかな……)

羽黒「んっ……んんー…………はぁ。……あっ、ごめんなさい、声出ちゃった……」

バタバタバタバタ……

羽黒「ええ!?みなさん大丈夫ですか!?」

那智「結局今日は1人か」

那智「コンビニで酒とつまみでも買って帰るかな」

コンビニ

那智「ビールビール……ん?ビールはまだあったか?んー……」

那智「まあ多くて困るものでも無し。買っていくか」

提督「ん?こんなとこで会うなんて偶然だな」

那智「なっ、貴様は……というかよく一目で違いに気づくものだな。同じ型の私は何人もいるのに」

提督「客の顔くらい覚えるさ。例え同じ型でも。他の那智より美人だしな」

那智「~っ!!」

那智「き、貴様、だったら、こ、この前の約束忘れていないだろうな!!」

提督「ああ、宅飲みだったよな。実は今日は飲みたくてこっそり鎮守府抜けて酒を買いに来たんだ。よかったらその約束今から一緒にどうだ?」

那智「それは……今日は家に私しかいないのだが……」

提督「誘ってくれたのは那智だし俺は全然構わないけど……男と部屋で2人きりは流石にまずいか?」

那智「べ、別にまずくなどない!よし、だったら今からうちに来い!」

マッサージ

那智(家に誘ったのは良いが……少しくらい片付けておけばよかったな……)

那智「むむ……」

提督「難しい顔してどうかした?」

那智「いきなりの事だったので来客用に部屋を片付けてないなと思ってな」

提督「そんなのは気にしなくていいさ。むしろ生活感滲み出てる女の子の部屋とか興奮するな」

那智「ならいいのだが……さぁ着いたぞ。あがってくれ」

提督「おじゃましまーす」

那智「とりあえずパパッと片付けるからあまりキョロキョロしないでくれ」

提督「…………」ジ-ッ

那智「ん?何をジッと見て……」

パンツ「部屋干しパンツ!」

那智「!!」

提督「くまパン……」

那智「こ、これは、足柄のやつだな!」

提督「足柄がこんなキャラものパンツを?もっとエロいのを穿いてるのかと思ってたな」

那智「私も子供っぽいからやめろと言っているんだが」

提督「いやいや、むしろこれは逆に萌える!羽黒あたりなら普通に似合いそうだけど他の3人はギャップがありまくりで個人的には好きだ」

那智「そ、そんなものなのか?」

提督「那智のパンツなら尚更良かったんだが。さすがに那智は大人っぽいの穿いてそうだしな」

提督「にしても小さいパンツだな。勝手に安産型だと思っていたけど引き締まった良い尻をしているのか。良いよな小尻!このパンツ一枚で足柄の好感度上がりまくりなんだが」

那智「……本当は私のなんだが」ボソッ

提督「那智?」

那智「な、なんでもない!」

提督「いや、難聴系主人公じゃあるまいしバッチリ聞こえてたんだけど。那智の小さめの尻、良いと思うぞ!」

那智「もう尻とパンツの話はやめろ!」

那智「適当に座っててくれ。何かアテと酒を用意しよう」

提督「コンビニで買ったのは?」

那智「せっかく男を部屋に招き入れたんだ。手早く料理の一つでもしないと女が廃るだろ?」

那智「好き嫌いは無いか?」

提督「好きな物はいくらでもあるけど嫌いな物は無いな」

那智「ふん、それは残念だ。嫌いなものがあったら出してやろうと思っていたのに」

提督「……」パシャッ

那智「なぜ撮った!?」

提督「OLが仕事着のままエプロン付けてる後ろ姿が妙にエロくてつい」

珍しく寝落ちしましてね……
E7-2がクリア出来ないんですがE7-3ってやっぱりこれより難しいんですよね

基地航空隊は吹き飛んでいなくなるし
魚雷は開幕でアホみたいに飛んでくるし
最後の希望だった友軍はひ弱だし
もう夢も希望もないのね……

那智「言っておくが料理といっても有り合わせとコンビニで買ったつまみだけだからな」

提督「4姉妹で暮らしてると部屋に良い匂いが充満するもんなんだな」スンスン

那智「人の話を聞いているのか?というか匂いを嗅ぐな!」

提督「これが……大人のメスの香り……」

那智「おい!」

那智「まったく……変態みたいなことばかり……ん?」

那智(待てよ。におい……?今日は結構汗もかいたが……)

那智(まさか提督は暗に私が汗臭いと伝えているのでは!?)

那智(よくよく考えてみたら汗臭い気がしてきたな……まずい、これはまずい)

那智「す、すまん、ちょっとシャワーを浴びてきて良いか?」

提督「おう。急がないしごゆっくり」

那智「では失礼する」


お風呂

那智「ふぅ……危うく女子力の低さを露呈してしまうところだった」

那智「頭も身体も入念に洗っておかねばいかんな」

那智「…………」

那智「ん?んん?男を部屋に連れ込んでシャワーを浴びる女……」

那智「こ、これは、もはやヤる事は1つなのでは……?」

那智「っと、何をバカな!これは単に汗を流しているだけだ!汗を流しているだけだが……」

那智「一応こことここは特に入念に……脇フェチの可能性を考慮してここもしっかり洗っておくか……」

那智「待たせたな。すぐに料理を──」

那智「提督?姿が見えんがトイレか?」

提督「おーい、台所借りてるぞー」

那智「台所?何をしていたんだ?」

提督「食材を前に料理人の血が騒いで料理を作ってたんだよ」

那智「客人がなにをしているんだ。大人しく座っていろ」

提督「いやいやもうできるから」

那智「私がもてなすと言っているんだ。貴様は風呂にでも入っていろ!」

提督「風呂?」

那智「え?あ、いや、風呂上がりに一杯の方がうまいかと思ってな!他意はない!決して他意はないからな!」

提督「風呂は鎮守府で入ってきたから大丈夫だぞ。むしろ風呂上がりにコンビニ行ったから喉はカラカラだ」

那智「そ、そうか。貴様も風呂上がりか。まあ私としては汗臭い状態でもそれはそれで構わなかったんだが……」

10分後

那智「よし、完成だ。と言っても半分は貴様が作ってしまったわけだが」

提督「そこは合作という事で」

那智「合作……そうだな。はじめての共同作業というやつだな」

提督「じゃあ早速ビールを」

那智「待て待て!それくらい私に注がせろ」

提督「美人にお酌して貰えるとはいたせり尽せりだなぁ」

那智「茶化すなバカもの」スタスタ

那智「提督、今日も一日ご苦労様」

提督「じゃあ俺からも。今日も一日お疲れさん」

那智「ではまずは一杯いただこう」

提督「乾杯」

那智「ん、ん……ぷはぁ!美味い!」

提督「ふぅ……久々のビールがしみる!」

那智「貴様、なかなか良い飲みっぷりだな。これは長く楽しめそうだ」

提督「やっぱり1人じゃなく誰かと飲むのは最高だな」

那智(ハアァ……!これこそ私の理想!)

那智「さすがに本職だけあって料理の腕は大したものだな。有り合わせがフルコースだ」

提督「一応ケーキ屋なんだけどな。俺は自分が作ったのより断然那智が作ってくれた方が好きだけど」

那智「ふっ、お世辞を言っても酒しか出さんぞ?」

提督「…………」

那智「なんだ?どうかしたか?」

提督「いや、結婚した夫婦ってこんな感じなのかなと」

那智「な、なな、なにを急に!」

提督「30過ぎたらまわりもどんどん結婚しててなぁ……ぶっちゃけちょっと憧れるよな」

那智「私は……今は仕事ばかりでよく分からないが……確かにこう言うのが結婚だと言うのなら、その、悪くはないな……」

提督「ちなみに那智の好きなタイプってどんな感じなんだ?」

那智「そんなこと聞いてどうする気だ!」

提督「いやなんとなく気になって」

那智「むっ……気になるのか。ならば仕方ないな」

那智「身長や顔など見た目はそれほど重視していない。まぁ余りに太り過ぎだとか度が過ぎていれば敬遠するかも知れんが」

提督「年収とかは?」

那智「そうだな。しっかり働いているなら年収はいくらでも構わんさ。私は1人や2人養ってやる程度には稼いでいるからな」

那智「年収200万だろうが150万だろうが一生懸命働いてくれているならそれで満足だ」

提督「学歴は?」

那智「特に気にしないな。むしろ会社でも出来が悪い奴ほど育てがいを感じる性分だ」

提督「見た目・年収・学歴にこだわらずにこの見た目でキャリアウーマンとか引く手数多だろうな……」

那智「ただし絶対的な条件が1つ。それは酒に強い事!これだけは譲れんな。一晩で一升も飲めん奴とは結婚できん!」

提督「あー……そんなところに巨大なハードルが」

那智「あとはまぁ身体の相性か……こればっかりは試してみないと分からんが……」

提督「ここまでの理想像を検証した結果」

那智「うむ」

提督「俺が該当します。学歴も金もありませんが一晩で一升いけます。余裕で」

那智「なっ」

提督「あとは身体の相性だけだな!試してみるか!なんて──」

ガシャン!!

提督「あちっ!!料理が!?どうした!?」

那智「き、貴様が妙なことを言うからだ!!っと、それより早く着替えろ!すぐに洗えばシミにならないはずだ!」

提督「あー、エビチリが」

那智「私は床の掃除をしておくから洗濯機に入れて風呂に入ってこい。着替えは私がパジャマに使っている男物のシャツを貸してやる」

提督「じゃあ悪いけど風呂借りるな」

バタンッ

那智「私とした事が……」

那智「はっ!自然な流れで提督が風呂に!」

提督「なんか使い慣れない風呂って緊張するな」

那智「着替えはここにおいておくからな」

提督「ありがとう」

那智(この磨りガラスの向こうに裸の提督が……)

那智「いかんいかん……」

提督「どのスポンジで体洗って良いのかな」

那智「それなら左から2番目の黄色いスポンジを使え。私のだ」

提督「あいー」

那智「……あっ、あれはさっき私が使った」

提督「なんか那智が使った直後のスポンジで身体洗うとか興奮するな」

那智「口に出すなバカ者!!」

那智「やれやれ……どっと疲れが」

那智「私は部屋に戻って掃除をしておくからな」

5分後

ガチャッ

那智「出てきたか。早かっ」

提督「すまん那智、あの服小さくて入らなかった」

那智(半裸ー!!)

提督「まぁ風呂上がりで熱いし服が乾くまでこのままでいいか」

那智「き、貴様、なかなか鍛えられたいい身体をしているな」

提督「那智、提督業で必要なものが何かわかるか?」

那智(腹筋、上腕二頭筋、大胸筋……その他全てがかなり高い水準に……)

那智「提督業か……やはり戦術面で頭を使う事か?」

提督「違うな」

那智「ならカリスマ性……指揮官としての指揮能力か」

提督「それも違う。いいか、提督に必要なのは艦娘から殴られても死なない肉体作りだ!」

那智「そうなのか?」

提督「とりあえず砲で撃たれたり槍で突かれても傷つかない程度には鍛えてある」

那智「それはもう提督ではなく艦娘なのではないのか?」

提督「さすがに大和の一撃は効くが」

那智「提督というのも大変なのだな」

提督「まぁぶっちゃけ机に座って仕事するのが1番つらいよ。肩が凝るし」

那智「なら私がマッサージしてやろう。こう見えて毎晩姉妹にもしているからマッサージには自信があるんだ」

提督「そうなのか?ならお願いしようかな」

那智「ではそこにうつ伏せになれ」

提督「はいー」

那智「では失礼して上に乗らせてもらうぞ」ストン

提督(くっそ柔らかい尻だ。なにこれ)

那智(引き締まった硬い尻……なんだこれは……」

那智「では、触るぞ……?」

提督「いつでもたのまい」

那智「……痛く、ないか?」

提督「もっと力を入れてくれて構わないぞ」

那智「そうか。では……」グッ

提督「うっ……く」

那智「へ、変な声を出すな!」

提督「いや、那智がうまくて気持ちいいからつい」

那智「~ッッ」

提督「確かに、これは、なかなか、すごい、な」

那智「ハァ、ハァ……」

提督「那智?疲れたならもう良いけど」

那智「いや、ちょっと身体が熱くなってきただけだ。気にするな」

提督「あー、だいぶ楽になった」

那智「では次は上向きになれ」

提督「上向きに?こうでいいのか?」クルッ

那智「ハァ、ハァ」

提督「ええ!?なんで裸に!?」

那智「飲み過ぎたせいか身体が熱くてかなわんのだ。気にするな」

提督「いやいや!かなり気になります!」

那智「んっ……、こっちのコリは私のせい……か?」

提督「そりゃこの状況になれば誰でもコリコリのカチカチだよ!」

那智「なら責任を持って私がコリを解してやらねばな」

ヌギヌギ

提督「あー!」

那智「提督、私はこっちのマッサージは初心者なのだ。やり方を教えてはくれないか?」

提督「うちには可愛い艦娘達が待っているんだ、裏切れない!」

那智「だが今ここには私と貴様しかいない」

提督「それもそうだ!」

那智「それで、どこでマッサージすれば良いんだ?」

那智「手か?口か?それとも……ナカか?どこも初めてなんだが」

提督「那智、落ち着」

那智「んん、あっ……こら急に動くな。貴様のは多分大きい部類なのだろ?あまり動くと入ってしまう」

那智「身体の相性さえ良ければ貴様は合格だ。今試してみても構わないか?」

提督「俺がそんな軽い男に見え」

ムニュッ

那智「胸は、嫌いか?ここを男に触らせるのも初めてなのだが……触っても硬くて気持ち良くないか?」

提督「大好きだしめちゃくちゃ柔らかくて気持ちいい……!悔しい、でも負けそう……!」

那智「貴様は私の柔らかい胸が好き。私は貴様の硬い胸板が好き」

那智「私は貴様の硬いココが好きになる。貴様はこれから私の柔らかいナカが好きになる」

那智「身体の相性も良くなりそうだな」

提督「や、やめろ!俺はこんな強引なやり方、決して屈しないぞ!!」

那智「では試してみようじゃないか。貴様が屈しないのであれば耐えられるは」

提督「あっ」ドピュッ

那智「……え?」

提督「すみません、この迫られる状況に興奮してつい……って言うか風呂場でスポンジにも屈しました。すみません、すみません」

那智「この出したものは飲んでも構わないのか?少し興味があるのだが」

提督「恥ずかしい……秒で屈して恥ずかしい……!」

那智「なるほどなるほど……これは美味いものではないが……艦娘を興奮させるものではあるな」

那智「では次はこちらの口からいただくとし」

ガチャッ

足柄「ただいまー」

提督・那智「あっ」

足柄「…………」

那智「ち、違うんだ足柄!これは事故、いやマッサージで」

妙高「あらあら、あらあらあらあらあらあら♪」

那智「ひっ……」

足柄「2人して風呂上がりに裸で……しかも那智姉さんが馬乗りになってるとかもう言い訳の余地はないわよ!」

羽黒「姉さん……抜け駆けを……」

那智「だからこれはらたまたま!」


妙高「なるほど。コンビニで偶然あってこの前の約束を」

足柄「それでマッサージしてたら興奮してレイプしようとしたわけね」

那智「レイプ言うな!」

妙高「妹がすみませんでした。このお詫びはいつか必ず」

提督「お詫びなんて。それよりもパンツを返していただければ」

妙高「さあみんな、飲みましょ!今日は帰しませんよ♪」

提督「パンツだけでも返してください!」

足柄「ダメよ。それを酒の肴にして飲むんだから。ほら隠さないの!」

羽黒「お風呂お先にいただきました」

提督「なんで全裸!?」

那智「羽黒は家にいる時は全裸なんだ。知らなかったのか?」

提督「普通は知らないよね?」

足柄「おお~♪酒の肴がビンビンじゃない♪」

妙高「足柄?まだ食べちゃダメよ?」

足柄「わ、わかってるわよ。さぁ私もシャワー浴びとこっと。ふひひ」

翌朝 鎮守府

提督「…………」

曙「あっ!クソ提督!どこ行ってたのよ!!」

霞「ふざけんじゃないわ……よ、っとと。え?ええ?」

曙「ちょ……重っ、なんで私たちに倒れかかってくんのよ……!」

提督「疲れた……でも守りきった……」

提督「攻撃は最大の防御……」

曙「はあ!?」


妙高型の家

那智「う、うぅ……」

足柄「この私が、手だけでこんな足腰立たなくされるなんて……」

妙高「とんでもないテクニックだわ……」

羽黒「でも、気持ちよかったです……あれが男性の指……」

足柄「ああだめ……こんなの知っちゃったらもう自分でイケない……あっ、また余韻で、イッ……クゥ……!」

那智「なんなんだこの腹の中をかき回され続けているような感覚は……!」

妙高型、4人揃って有給休暇

鎮守府

大和「あら、大変……」

提督「どうかした?」

大和「お夕飯の準備をしていたんですけどお醤油を切らしてしまって……」

提督「じゃあ俺が買ってくるよ」

大和「それなら誰か一緒に」

提督「ハッハッハッ、初めてのお使いじゃないんだし1人で十分だよ」

大和「いえ、1人で買い物に行ってまた朝帰りされては困りますから」

提督「ハッハッハッ…………すみませんでした」

秋雲「お腹減ったぁー。あっ、大和さん!ちょーどよかった。何かつまめる物ない?」

大和「あら秋雲ちゃん、ちょうど良いところに♪」

秋雲「あー……これ最悪のタイミングで来ちゃったやつだわ」



秋雲「ていてくあづぃ~……あいす~」

提督「買い物終わるまで我慢しろ」

秋雲「むりぃ~……死ぬぅ……冷たいジュースでもいいからぁ~」

提督「ジュースもスーパーで買った方が安いだろ」

秋雲「ひとでなし~……ろくでなし~……甲斐性なし~」

提督「はいはい」

秋雲「あっ、提督提督!画材屋寄っていい!?ほら、あそこの画材屋!」

提督「買い物が終わっ」

秋雲「じゃあちょっとトイレ!画材屋でトイレ借りてくるだけだから!」ダッ

提督「あ、こら!」

提督「あいつ……はぁ。1人の方が早かったなこりゃ」

秋雲「提督!はやくはやくー!」

提督「くっそ可愛い……」

友人「あれ?久しぶりだな!」

提督「おお、久しぶり」

友人「長い事連絡も無かったけどなにしてたんだよ」

提督「そうか。今の仕事始めてから忙しかったから……そっちこそ今日は何してんだ?」

友人「俺は今病院の帰り」

提督「病院?どっか悪いのか?」

友人「俺じゃなくて……おーい」

嫁「あっ、おひさ~」

友人「子供ができて今日は定期検診だったんだよ」

提督「はえ~、そりゃめでたい。おめでとう」

友人「大学の時にお前が背中押してくれたおかげだよ」

嫁「この人だけじゃ一生告白して来なかっただろうしほんと感謝してるよ~」

提督「懐かしいな」

友人「……で?お前の方はどうなんだ?彼女くらいは作ったのかよ?」

提督「彼女かー……」

友人「もう俺たちも30代だぞ?こっから先はあっという間に過ぎて行くんだし少しは焦れよ」

提督「うーん、わりと現状に満足してるって言うか恵まれ過ぎてるくらいなんだけど」

嫁「それっていい人がいるって意味?」

秋雲「提督ー!なにしてんのさー!提督が来ないと画材買えないじゃん!」

提督「ん?ああ……いや、やっぱり買わせる気だったのかよ」

秋雲「なに?知り合い?あ、うつは貧乏なんで変なツボとか買えませんよ」

提督「こいつは俺の友達だよ」

秋雲「アッハッハッ、提督にこんなまともそうな友達なんているわくないじゃん!」

友人「初めまして。俺はこいつの友達で」

嫁「私も~♪」

秋雲「ええええ!?2人とも何か弱みを握られて無理やいたたたたた!!耳がー!」

提督「お前はアホな事ばっかり言うんだから黙ってろ」

秋雲「いやいや、提督が犯罪に手を染めてたんなら止めるのが私の仕事でしょ」

提督「友達作っただけで犯罪者扱いとか酷過ぎんだろ」

嫁「あの~、お二人はどんな関係?」

提督「関係?関係……提督と艦娘?上司と部下?店長と従業員?」

秋雲「同居人じゃない?」

友人「え?あ、え?そういう感じ?いやでも年齢的に……犯罪じゃないか?」

秋雲「艦娘にはあんまり年齢とかの概念はないかなー。何年経ってもずっとこの見た目だし」

嫁「じゃあ結婚できる年齢ってこと?」

秋雲「ん?そりゃもう私よりもーっとロリな艦娘とも結婚できるしねー」

友人「へー……はーん、ふーん」

友人「今日は2人でデートか?」

提督「買い物してるだけだよ」

嫁「休みの日に同居してる男女が2人でショッピングとかデート以外のなにものでもないよねー♪」

提督「やぶさかではない」

友人「しかしお前も趣味が変わったんだな。高校の時とか大学の時は年上好きだったのに。でも言われてみれば……」ジ-ッ

秋雲「?」

友人「このちょっと気が強そうな顔となにより泣きぼくろ。あと長い髪とかお前のタイプにばっちりの顔だな」

提督「ちなみに隠れ巨乳なのも高得点」

嫁「じゃあやっぱりこの子が彼女?」

提督「彼女では無いけど好きだよ」

秋雲「えっ……そ、そなの?」

提督「まぁめんどくさい性格だけどそこも好きだし。何より顔が好きだな」

友人「じゃあもう結婚しちまえよ!」

提督「すごいな。階段8段飛ばしって感じだ」

嫁「んー……でもこんなに若い子だと親が反対するんじゃない?年齢も一回りは違うだろうし」

友人「その辺は艦娘?ってやつだから大丈夫なんじゃないのか?詳しくは知らないけど海で何かやってるアレだよな」

秋雲「そもそも私は捨てられて提督に拾ってもらったから、親って言うならこの提督なんだよね~」

嫁「萌える!不幸があって引き取られた女の子が引き取り手のおじさまに恋する漫画的展開!」

提督「おじさまじゃないが」

友人「で!?こいつはキミの事が好きみたいなんだけど、キミはこいつをどう思ってるの?」

秋雲「私が提督のこと?うーん……雇い主?あー、あとは髪を洗ってくれる人とか」

嫁「髪を洗ってくれる人ってのもきになるけど……好きか嫌いかで言うと!?」

秋雲「圧がすごい……まぁ好きか嫌いかで言うなら……好き。かな」

友人「じゃあ好きか大好きかで言うと?」

秋雲「す…………大好き、だけど」

嫁「じゃあじゃあ、結婚したい?したくない?」

秋雲「て、提督!この人たちグイグイ来て怖いんだけど!?」

提督「ひっぐ……ひぐっ……秋雲が俺の事好きって……」

秋雲「泣くほどのこと!?」

嫁「そりゃー好きな子に好きって言われたら、ねぇ♪で?結婚は?」

秋雲「まぁ……提督が泣いて喜ぶならしてあげても良いけど」

友人「だってよ!」

提督「よし、秋雲と結婚するわ」

秋雲「ええ!?決断早過ぎない!?」

提督「結婚指輪も書類一式もあるし」

友人「やる気満々だったんじゃねーか!」

嫁「婚約指輪はお給料3ヶ月分だよ~?」

提督「結婚指輪は700万したから」

嫁「超本気のやつじゃん!良かったね~♪」

秋雲「あ、えと……ども……」

友人「じゃあ後は若いお2人で。結婚式には呼んでくれよ?」

嫁「お幸せに~♪」


秋雲「なんだったのいったい……」

帰り道

提督「さて、買う物は買ったし帰るか」

秋雲「…………」

提督「どうした?ずっと黙り込んで。画材屋に寄るんだろ?」

秋雲「画材屋……よりさ、ちょっと喫茶店で休憩してかない?聞きたい事もあるし」

提督「聞きたい事?」


喫茶店

提督「はぁー、涼しい」

秋雲「んで!さっきの話だけど!」

提督「さっきの話?」

秋雲「だからその……提督の友達の……」

提督「ああ、あいつらめちゃくちゃだろ?あんまり気にしなくて良いからな」

秋雲「気にしなくて良い……か。だよね。うん…………あはは。まぁ冗談が好きそうだったもんね」

提督「ところでケッコン(仮)の書類とかってどこに出すのか知ってるか?市役所なのか大本営なのか……指輪もサイズとかどうなんだろう?」

秋雲「結婚するの!?」

提督「え?俺はその気だったけど……え?あれ?」

秋雲「いやする!するから!ただその……勢いだけで言ってたのかなって……」

提督「使い道ないかと思ってたけど秋雲がケッコンしてくれるって言ってくれて良かったよ」

秋雲「う、うん……(多分全員同じ答えだと思うけど)」

秋雲「でも秋雲さんを選ぶなんて提督も物好きだねぇ」

提督「そうか?ゲームの方も秋雲目当てでやってたし。真っ先にレベル99になってたぞ?」

秋雲「自分で言うのもなんだけど秋雲さんの何が良いわけ?ぶっちゃけ長所なんてないしさぁ」

提督「何から何まで長所しか見当たらないけどな。その長所が目立たないくらい顔が俺好みで可愛いといえばそうだけど」

秋雲「あ、あそ……」カアァァァ…

提督「でもあれはあの場の勢いといえばそうだったか」

秋雲「まあねー……あれは断れない雰囲気だったでしょ」

提督「ってなわけで秋雲、改めて言うけど。俺と結婚してくれるか?」

秋雲「…………ひゃぃ」

提督「ひゃい?」

秋雲「……ケッコン、したい。です」

提督「秋雲……お前、攻撃力全振りで防御力ぜんぜんないタイプか。ますます好きになるわ」

秋雲「すきすき言うな……あほぉ」

秋雲「そうと決まれば鎮守府に帰って早速…………」

提督「みんなにも結婚の事言わないとな!びっくりするぞー」

秋雲「びっくりっていうか……」

秋雲(間違いなく妨害される!!)

秋雲「て、提督。この事は書類を提出するまでは内緒にしよう!ね!?」

提督「え?」

秋雲「その方がサプライズ感あってみんな驚くだろうし!」

提督「それもそうか……よし、じゃあこっそり書類を提出するか!」

秋雲(絶対に成功させる……秋雲さん大逆転勝利の道のりを!)

秋雲・夕雲・巻雲・長波がグリコとコラボした時ファミリーマートをしらみつぶしに探したけど
結局手に入れられなかった悲しい思い出

鎮守府

秋雲「妨害を阻止する為に頑張る!!とか考えてたけど……」

秋雲「ハアァァ……なんだろうこの罪悪感」

秋雲「いっそ今日書類も出して終わらせちゃえば気も楽だったのに時間が遅いから明日になっちゃったし……お役所仕事めぇ……」

秋雲「霞ちんとかぼのたんは絶対怒るだろうなぁ……ヤダなぁ。鎮守府内でギクシャクするの」

秋雲「でも千載一遇のチャンスなのは間違い無いし……」

秋雲「ハアァァ……」

ガチャッ

長波「でかいため息つきながら部屋に入ってくんな。なんだ、悩みか?珍しい」

秋雲「まぁねぇ。マリッジブルーってやつ?あーちょっと違うか」

長波「?」

秋雲「長波はさぁ、提督とケッコンしたいとか思う?」

長波「なんだ急に?頭でも打ったのか?」

秋雲「ねぇどうなの?ながなが~」

長波「誰がながながだ」

長波「んー……あたしはケッコンしなくても現状に満足してるかな」

秋雲「そなの?よかったー。いやぁ、ちょっと気が楽になったよ」

長波「あたしってば超ラッキーじゃん?」

秋雲「えっ?」

長波「ん?」

秋雲「いや、秋雲さんの記憶だと長波はかなり酷い目にあってラッキーだとは到底思えないんだけど。奴隷商に捕まってボロボロのまま売られてたみたいだし」

長波「いやいや超ラッキーだろ?まず大破した状態で浜に打ち上げられていた事」

長波「普通ならその場で轟沈して深海棲艦にでもなってるレベルだったからな」

長波「次にそれをたまたま奴隷商が見つけて拾った事」

長波「もしあの場に誰も来なかったら損傷部分から錆びるか飢死かして最悪波に引き戻されて轟沈。仮に人が来ても来たのが普通の人間なら逃げるだろうし、廃品回収されてた可能性大だったからな」

秋雲「まあ頭半分なかったしねぇ」

長波「修理も出来ないような状況のあたしを拾ってギリギリまで飯を食わせてくれてた奴隷商に感謝はしても恨みなんてないし……で!損失が酷すぎて後数日の命、もうダメかと思った時に提督が来てあたしを引き取ってくれた」

長波「その提督はすげー修理士の明石とたまたま知り合いであたしは運良く生き延びたって訳だ。どうだ?超ラッキーだろ?」

秋雲「微妙」

長波「ここに来てからは毎日楽しくやって仕事も生活も充実してる。もう現状でも幸せすぎるくらいだ」

長波「それに今は……あたしにしか出来ない提督の為のご奉仕もできたし……」ボソッ

秋雲「?」

長波「とにかく今でも十分幸せって事だよ!」

秋雲「そっかそっか!じゃあ長波はケッコンになんて興味なしって事ね!」

長波「そうだな。これ以上幸せになったらバチがあたりそうだ」

秋雲「うんうん♪」

長波「でも……もし提督があたしを選んでくれたなら……どんだけ幸せなのかちょっと想像できないな」

秋雲「えっ……長波も結局提督とケッコンしたいの?」

長波「新参者のあたしから結婚してくれなんていう事はしないけど、もし提督から言われたら断る理由もないだろ?」

秋雲「え、え~?なになに?長波さんってば提督の事好きなわけぇ~?」

長波「好きに決まってんだろ?」

秋雲「あ、うん……」

長波「好きじゃなきゃあんな事しないし……好きだからしてやりたいって思うんだから」

秋雲「え?なに?エロい話し!?聞かせて聞かせて!!」

長波「う、うるさい!でてけ!」

秋雲「長波ならワンチャン提督に興味ないかと期待したけどやっぱり好きなのかぁ……」

秋雲「好きな人が他の艦娘とケッコンするって聞いたら嫌だろうなぁ……はぁ」

朝潮「すみません、この辺りで大潮を見かけませんでしたか?」

秋雲「朝ちん?あれ?うちの鎮守府に大潮ちゃんなんていたっけ?」

朝潮「3匹いたんですが目を離したすきに逃げてしまって」

秋雲「3匹も!?ってか妹を1匹2匹って数えてるの!?」

朝潮「妹ではなく食材ですよ?」

秋雲「おちついて!妹は食べ物じゃないよ!?食べちゃダメだからね!?」

朝潮「?」

秋雲「ええ……さすがに秋雲さんですらドン引きなんだけど……」

秋雲「ああ、セミの話だったのね。ダメだよ?虫に妹の名前使っちゃ」

朝潮「わかりました。ではクマゼミだったのでクマ……熊野……三隈……」

秋雲「セミはセミでいいから!……まったく、朝ちんはいっつも食べ物の事ばっかり考えてるねぇ」

朝潮「食べれる事はとても幸せな事です」

秋雲(朝潮ちゃんって食欲の権化みたいなもんだし……」

秋雲「ねぇ朝ちんはさぁ、提督の事好きー?」

朝潮「はい!大好きです!」

秋雲「それってやっぱり美味しいものいっぱい食べさせてくれるから?」

朝潮「そうですね。司令官は朝潮が食べた事のない沢山の美味しいものを食べさせてくれました」

秋雲「そっかそっか。じゃあハンバーグと提督ならどっちが好き?」

朝潮「ハンバーグと司令官ですか?もちろん司令官です」

秋雲「うっ……意外にもノータイムで……」

朝潮「あ、誤解しないでください!決してハンバーグを蔑ろにしている訳ではないですよ?ハンバーグも大好きですから!」

秋雲「でも提督のが好きなんだよね?崖でハンバーグと提督が助けを求めてたらどっちを助ける?」

朝潮「落ちる前にどちらも食べます!」

秋雲「うん、提督は食べちゃダメだけどね」

朝潮「うーん……ハンバーグと司令官のどちらが好きかと聞かれれば司令官なのですが……ベクトルが違うというか……」

朝潮「ハンバーグはただの好物ですが、司令官の事は心からお慕いしています」

秋雲「心から……」

朝潮「霞と曙が司令官に引き取られた時、私は任務に失敗して捨てられ精神的にも壊れてしまっていて売り物にならない状態だったんです」

朝潮「正直あの頃の記憶は殆どありません。覚えているのはひたすら毎日謝り続けていた事くらいですね」

朝潮「それでも司令官は朝潮を一緒に引き取ってくれて……その帰りに初めてハンバーグをご馳走していただきました」

朝潮「多分この先どんな豪華な料理を食べてもあのハンバーグの味に勝る物は無いと思います」

朝潮「なのでハンバーグの味を教えてくれた司令官とハンバーグを比べるのは難しいと言うか……司令官がいなければハンバーグとも出会っていなかった訳で」

朝潮「司令官にはどれだけ感謝しているか……」

朝潮「前の鎮守府では恐怖から任務に失敗した私ですが、今同じように司令官に誰かの盾となって沈めと命令されれば司令官の為に喜んで盾になる覚悟です」

朝潮「もちろん司令官がそんな事言わないのは分かっていますが。きっと霞や曙も同じ気持ちですよ」

秋雲(想像以上に愛が重い気がする……)

秋雲「じ、じゃあさ、提督とケッコンしたいとか思う?」

朝潮「司令官がそう望まれるのであれば私が拒む理由はありません」

秋雲「いや、提督が望むとかじゃなくて朝潮ちゃんの気持ち的には?」

朝潮「私の気持ちですか……もし司令官のものになれるのならこれほど幸せな事はありません。司令官に求められる毎日は想像しただけで胸が高鳴ります」

朝潮「これはケッコンしたいという気持ちなのでしょうか?」

秋雲「えっと……ありがとね。あと大潮ちゃんならあの木にとまってるよ」

朝潮「あっ、大潮そんなところに。あれ?大潮?これは……アブラ大潮?」

秋雲「長波だけでなく朝潮ちゃんまであんなに本気だったなんて……ますます気が重いよ……」

ガラッ

大和「あら、秋雲ちゃん。どうかしましたか?」

秋雲「大和さん、バーボンロックで」

大和「そんなものありませんよ」

秋雲「ああもうどうしよう……」

大和「何かお悩みですか?大和で良ければ相談に乗りますよ?」

秋雲「無理無理無理無理!だって大和さんも提督の事好きじゃんどうせ!」

大和「えっと……話が見えてこないんですけど」

秋雲「どうしたらいいんだよー!」

大和「秋雲ちゃん?とりあえずお水でも飲んで落ち着いてください」

秋雲「ありがと……」

大和「話しにくい事かもしれませんが誰かに話す事で解決することも少なくありませんよ?」

秋雲「…………」

大和「私には武蔵という姉妹艦がいますけど……私にとっての妹は秋雲ちゃんなんですから」

秋雲「私?」

大和「なんか特別扱いしちゃうっていうか……ちょっと私たち声とか髪型とか似てるでしょ?勝手だけど私は秋雲ちゃんを妹みたいに思ってるの」

秋雲「大和さん……」

大和「お姉ちゃんに相談してみない?」

洗いざらい白状した

やっと追いついたー

>>830
待ってたよ

大和「そんな事があったんですか……」

秋雲「最初は嬉しくて即OKしちゃったんだけど……みんなの気持ちとか今後のこと考えると不安で……」

秋雲「私がケッコンしたせいで仲の良い鎮守府がギクシャクするのなんて耐えられないし」

大和「そんなに悩ませてごめんなさい」

秋雲「いやいや!大和さんは悪く無いから!」

大和「いいえ。私があの時秋雲ちゃんに提督の付き添いをお願いなんてしたから……」

大和「あの時だれかに頼まず私が付き添って行っていれば……そうすれば……」

秋雲「あ、あの……大和さん?」

秋雲「気のせいかな……大和さんの右腕が1.5倍くらいの太さに」

大和「ふぅ……」

大和「それで秋雲ちゃんは提督とケッコンしたいの?」

秋雲「まだなんとも……周りの目が気になって。意外と小心者なんだなぁ私」

大和「そう?私なら周りの事なんて気にしないでケッコンするけど」

秋雲「でも鎮守府の空気とか気にならないですか?ぼのぴっぴとか霞ちんとか絶対怒るか落ち込みそうだし」

大和「それはもちろん選ばれなくて落胆はするだろうけど……でも仮に私が提督とケッコンする事になったとして秋雲ちゃんは私を嫌いになる?」

秋雲「羨ましいけど……嫌いになんてならない、かな」

大和「みんなきっと同じよ。羨ましい、悔しい……そんな気持ちはあってもあなたを嫌いになんてならないわ」

秋雲「そっか……ありがとう大和さん!やっぱりコソコソしないでみんなにも明日言うよ!」タッ

大和「廊下を走ってはダメですよー」

大和「……そっか。提督と秋雲ちゃんが。あの時私が買い物に付き合っていれば」

大和「ん~……っ!はぁ。どこかに悪の組織でもいないかしら。潰しても問題ないような社会のゴミのような組織とか」

翌日 執務室

霞「最近また売上が落ちてきてない?」

曙「でも近場にケーキ屋なんて無いわよ?」

龍驤「向かいの元ケーキ屋が入っとったビルもただの事務所になったみたいやしなぁ」

長波「駅前にドーナツ屋が出来たらしいけどそのせいか?」

暁「おばあちゃん達は変わらず来てくれてるわよ?深刻な若者のケーキ離れなのかしら?」

秋雲「あ、あのー、ちょっといいかな?」

長波「なんだ?急にあらたまって。気持ち悪いなぁ」

秋雲「えっと…………わ、私、提督とケッコンする!……事になったんだけど」

曙「はあ?4月1日には早すぎるわよバカ」

霞「今度は何企んでんのよ。リアクション見て漫画のネタにでもするつもり?」

龍驤「せや、ケッコン言うたら最近うちの店の周辺で血痕が──」

大和「みなさん!ふざけないで秋雲ちゃんの話をちゃんと聞いてあげてください!」ドンッ

提督「うわっ!机が木っ端微塵に!?ってか床にまで穴が……」

長波「えっ?な、なに?ビックリした……え?」

大和「さあ、秋雲ちゃん」

秋雲「私、提督とケッコンするんだ。本当に」

曙「……え?」

霞「……ほんとなの?」

提督「えーっと……」チラッ

秋雲「あ、ごめんごめん。あれ無し。もう黙ってなくていいから」

提督「そうなのか?まぁそう言う事だ」

霞「そう言う事ってなによ!?」

提督「いや、ほら前にケッコン用の書類やら指輪やら買って来ただろ?使わないのも勿体無いしさ。それで前にたまたま秋雲と出掛けた時に友人と会ってケッコン勧められたんだよ。だから」

霞「はあああ!?知り合いに勧められていきなりケッコンとかばっっっっかじゃないの!?もっとしっかり考えなさいよ!このクズ!!」

朝潮「霞、少し落ち着いてください」

霞「お姉ちゃんは黙ってて!セミでも大潮でも食べてればいいでしょ!いまこっちは大事な話をして──」

朝潮「こっちも大事な話をしているんですよ。少しは秋雲さんの気持ちも考えて行動してください。ケッコンを決めた2人にかける言葉は暴言ではなく祝福する言葉のはずですよ」

霞「…………」

朝潮「秋雲さん。おめでとうございます」

秋雲「あ、ありがと……なんで言うか、朝ちん……朝潮ちゃんってやっぱお姉さんなんだなって……思った」

霞「クズ司令官は死ね!バカ!クズ!ゴミ!!…………でも秋雲はおめでとう」

秋雲「うん、ありがとうね」

暁「2人はケッコンするの?おめでとう!」

長波「しっかし秋雲がなぁ。いやー、一番無いと思ってたわ」

龍驤「うぅ……うー…………あああああ!!」

長波「なんだなんだ!?」

龍驤「いやだってめっちゃ悔しいやんこんなん!ウチはケッコンするんは初期艦の誰かや思とってん!せやけどまさかの秋雲やろ?」

龍驤「ちゅうことは特に目立たんかったウチにもワンチャンあったいう事やん!」

龍驤「あの日あの時あの場所でウチがおったら~!!って言うてもしゃーないけどな。まぁとにかくおめでとさん」

朝潮「霞、そんなに拗ねてはダメですよ」

霞「拗ねて無いわよ」

朝潮「そんなに寂しいなら私が霞とケッコンしてあげましょうか?」

霞「……ばか」

龍驤「そういや1番発狂しそうなのがえらい静かやな」

長波「曙ならフラフラしながら部屋出てったぞ?後で様子見に行ってやるか」

大和「さあ皆さん。お話はこれくらいにして仕事の準備してください」

龍驤「もうそんな時間かいな。さぁ仕事仕事」

朝潮「霞、お仕事出来そうですか?無理なら私から司令官に伝えておきましょうか?」

霞「お姉ちゃんって……時々お姉ちゃんっぽくなるわよね」

朝潮「私は常に霞の姉ですよ?」

霞「はぁ……大丈夫よ。私にはお姉ちゃんがいるし。私なんかよりあいつの方がよっぽど心配だわ」


曙の部屋

曙「ムカつく!ムカつくムカつくムカつく!!イラつく!!ふざけんな!!」

長波「うわぁ……すっげー荒れてるな……。やっぱお前はこない方が良いんじゃないか?」

秋雲「でも私のせいだしさ……」

秋雲「ぼのたん、ちょっといいかな……」

曙「あん!?」

秋雲「えっと……」

曙「なんだ秋雲か。何か用?」

秋雲「用っていうか」

曙「ああ、その前にお祝いがまだだったわね。ケッコンおめでとう」

秋雲「え?あ、うん。ありがとう……」

曙「なによ、変な顔して」

秋雲「いや、すっごい怒ってたからお祝いしてもらえるなんて思ってなくて」

曙「これは私を選ばなかったクソ提督にムカついてるだけよ。あんだけ毎晩人の事あれこれしてきてた癖に……」

長波「選ばれなくて怒るとか……なんかもう提督好き好きなの丸出しだな」

曙「うるさい!!」

ケーキ屋

暁「いらっしゃい!今日は何のお話する?」

婆「そうだねぇ」

足柄「ちょっとー!提督はまだなのー?」


龍驤「今日もあっち方面は大繁盛やけど……」

朝潮「私たちのお客さん来ませんね」

長波「なんかパッタリ客足が止まったよな」

霞「私も相談される事無くなったわね」

龍驤「っちゅうか、ケーキの持ち帰りもかなり減っとるんよ」

大和「お客さんが少ないとキッチンも暇ですね」

曙「私はやる気でないからお客来なくて構わないけど」

龍驤「にしてもなんでなんやろなぁ?ライバル店がある訳でもないし」

秋雲「理由はアレじゃないかなぁ。ほら、向かいにできた事務所」

『霧島組』

秋雲「なんかガラの悪い連中がウロウロしてるしさぁ。噂じゃうちのお客さん狙ってお金巻き上げたりしてるらしいよ。あと暴力沙汰も」

龍驤「そんなんがおったんかいな。こりゃ面倒やなぁ。警察にでも連絡するか?」

長波「現行犯じゃなきゃ難しくないか?脅された側が口割るとも思えないし」

龍驤「まぁうちのお客さんは草食系が多かったしな。どっかに正義の味方でもおったらええんやけど」

大和「悪人ですか。それはちょうど良かったです」

龍驤「ん?」

大和「今ちょうどゴミ掃除がしたい気分だったんです♪」

曙「そういう事なら私も行くわ。ゴミ掃除は私の仕事なんだから」

長波「おいおい、あんまり無茶するなよ。結構人数もいそうだし」

大和「沢山いるなら何人かいなくなっても問題ありませんよね♪」

曙「いざとなったらしっかり証拠も掃除するから大丈夫よ」

龍驤「頼むから殺しはやめてや」

大和「ではちょっと話し合いに行ってきます♪」

組員「なんじゃワレ!!ぎゃあああ!!」

組員「ちょまっ……あああああ!!」

大和「人影絶えた野の道を、私と伴に歩んでる」

組員「やめっ……!曲がってる!変な方向に曲がってる!!」

大和「あなたもきっと、寂しかろ……」

組員「やめてください!謝りますから!ゆるしてくださあああああ!!」

曙「虫の囁く草原を、伴に道ゆく人だけど」

組員「誰が虫じゃ!このくそ、あっ」

組員「……………………」

曙「絶えてもの言う事もなく」

組員「なんじゃこいつら!組長呼べ!組長!!」

大和「心を何に例えよう」

曙「一人道行くこの心」

大和「心を何に例えよう」

曙「一人ぼっちの寂しさを……」

組員「組長!!カチコミがゲド戦記のテルーの歌を歌いながら千切っては投げ千切っては投げ暴れてます!!」

ケーキ屋

大和「ただいま戻りました♪」

曙「はぁ……ちょっとスッキリした」

長波「スッキリした顔してるけど死人は出してないだろうな」

龍驤「ってか霧島組や言うてたけどやっぱりあの霧島やったんか?」

大和「いえ、組長さんは戦艦霧島を名乗るコスプレおじさんでした♪」

龍驤「ええ……」

曙「今日中には事務所畳んで明日までに出て行くって。迷惑料も貰ってきたからお客さんに還元してあげましょ。きっと被害者の人も多いだろうし」

長波「よくそんな早く出て行く気になってくれたな」

大和「出て行くまで毎日私があなた達の指折り数えて待ってあげますって言ったらすぐに出て行くと。指折り数えてあげられなくて残念です」

龍驤「指折り数えるんはこっちに曲げるんやで……?」

曙「仕方ないわよ。向こうだってぶっ殺すとか言って拳銃撃ってきたんだし」

長波「怪我は……する訳ないか。でもよく殺さず戻ってきてくれたよ。……やってないよな?」

大和「はい♪世の中死ぬより苦しい事なんていくらでもありますから♪」

鎮守府

提督「書類はこれでよし……っと」

提督「あとは指輪を渡して完了かな」

秋雲「なんか事務的な言い方だなぁ」

龍驤「ええからさっさとしいや。曙と霞の下唇が噛みちぎれてまうで」

提督「じゃあ」

秋雲「提督との未来がどんな絵になるかなぁ……ちょっち本気で薄い本描いてみようかなぁ?良いよね?」

提督「その時は真っ先に買わせてもらうよ」

秋雲「もちろんモデルは提督と秋雲さんね♪」

曙「ぎぎぎ……」

霞「ぐぐぐ……」

龍驤「そんな羨ましいんなら見んかったらええのにアホやなぁ」

ガチャッ

暁「司令官、これ白猫さんからお届けものだってー」

提督「大本営から?なんだろう?」

ガサガサ

提督「これは……」

『書類一式&指輪』

曙「指輪!?」

提督「えーっと、ふむふむ…………なんか鎮守府ごとに1セットづつは無料で配布されるらしいわ」

霞「へ、へぇー……あっそう。そうなんだ。ふーん」

曙「で?どうすんのよそれ?」

提督「どうするかな。ケッコンってそんなポンポンするもんなのか?」

龍驤「ああああああああああああああ!!!!」

提督「びっくりした!なんだいきなり!?」

龍驤「ちょい待ち!」ダッ

長波「なんだ?」


数十分後

龍驤「はぁ……はぁ……。ただいま……」

提督「どこ行ってたんだ?」

龍驤「ちょっと前の鎮守府にな……ほんでコレ……」ゴトッ

『書類一式&指輪』

龍驤「いやー、鎮守府ごとに1セット配られるんやったらうちにもあるんちゃうか思ってな」

龍驤「ウチらの練度上がる前に前の司令官は消えたから使われずに残っどったんよ」

曙「って事はあと2人ケッコンできる……」

霞「バカ。1つは龍驤さんが持ってきたんだから龍驤さんのよ」

龍驤「いやいや、ここはフェアに行こうや。これもキミに預けるわ」

提督「じゃあ今使ったのと合わせて書類が3枚か……」

龍驤「誰に使うかはキミ次第や」

曙「今度はよく考えて使いなさいよ!」

提督「とりあえず最近資金繰りが厳しかったし質屋に」

霞「入れたら殺すわよ」

提督「…………」

提督「でもこういうのって両思いじゃないと使えないだろ?」

大和「提督、大和は提督の事を愛していますので提督のお気持ち次第でいつでも♪」

龍驤「ウチもや!書類一式持ってきたからとかそんな理由やなくて……キミがその気になってくれたらウチの方はいつでもOKやから!わかったか!?」

朝潮「司令官、朝潮も司令官とケッコンしたいです。一生尽くす覚悟も出来ています」

長波「あたしは現状でもそれなりに満足してるけど……提督がこれ以上のプレイを望むならやっぱケッコンは必要だよな。妊娠とかもしてみたいし……」

暁「司令官、司令官!暁もケッコンしたい!ケッコンしたらいっぱいデートしてあげるわ!……あれ?デートはケッコン前からかしら?明日遊園地行ってあげても良いわよ?」

提督「みんな……これが噂のモテ期?」

龍驤「んで?そっちの2人はなんか言う事ないんか?無いんやったらウチらで争奪戦になるけど」

曙「私はケッコンとか別にどうでも良いけど!でもクソ提督がどうしてもって土下座して頼むならしてあげなくも無いわ!」

長波「相変わらずだなぁ」

霞「私は……司令官とケッコンしたいわ」

曙「なっ!?」

龍驤「こっちは意外と素直やなぁ。どないしたんや?」

霞「別に。ただ誰かに取られるくらいなら私が……」

提督「じゃあ無理にさせるのもあれだしケッコンしたいって言ってくれてる中から選ぼうかな」

曙「あっ、ちょっ……」

セックスアピールが激しくなる鎮守府

にんにく臭かった砂ずり
なんか臭かったホルモン
カビの生えていたぶどう

どれかのせいで食あたりを起こして何も食べれず寝込んでた
みんなも夏場は気をつけた方がいい

霞「今日はもう部屋に戻って寝るわ。おやすみ」

龍驤「なんや?どうせいつも一緒に寝とるんやからココにおったらええのに」

霞「新婚ほやほやの2人を邪魔するほど無粋じゃないわよ」

朝潮「では私も部屋に戻ります。司令官、お疲れ様でした」

暁「暁も眠……ねむねむ…………」ウトウト…

イ級達「ママをはこべ!ママをはこべ!」

ネ級「ベッドメイク」

大和「私も今日は疲れたので休ませていただきますね」

龍驤「ほなウチも寝るわ。……で、そっちはどうするんや?」

曙「私も……部屋に戻るわ」

長波「そんじゃあたしも──」

秋雲「ああ!長波はちょい待ち!」

朝潮の部屋

霞「おやすみなさい」

朝潮「霞がこの部屋で寝るなんていつぶりでしょうか」

霞「そんなに珍しくないし……」

朝潮「毎日私が寝るのを待って部屋を出て行くじゃないですか」

霞「……」

朝潮「今日は本当に部屋を出て行かないんですか?」

霞「だってあのクズは秋雲とケッコンしたんだし……これからはもう」

朝潮「では私が司令官の代わりとして今日から一緒に寝てあげましょうか」モソモソ

霞「は!?ちょっ、お姉ちゃん!?」

朝潮「司令官とはどんな風にして寝ていたんですか?」

霞「どんな風って……そうよ!あのクズってほんと最低なのよ!毎晩お尻や太ももを触ったりしてきて……エロよエロ!!」

朝潮「お尻や太ももを……こんな感じですか?」

霞「ひゃいっ……!?お、お姉ちゃん、なにして……」

朝潮「他にはどんな事をされていたんですか?して欲しかった事などもあれば私が代わりにしてあげますよ?」

霞「お姉ちゃん、どうしたの……何か変だよ?」

朝潮「私も司令官を取られてしまって少なからず悲しいんです。だから傷の舐め合いみたいなものですね」

霞「傷の舐め合いって……じゃあ私もお姉ちゃんに仕返しするわよ?何かないの?一緒に寝てされた事とかしたかった事とか」

朝潮「私は司令官と一緒に寝たことはありませんからされた事はありませんけど……そうですね、霞のように色々触れられたりされてみたいです」

霞「お姉ちゃんのお尻触るってなんか変な感じだけど…………こんな感じかしら」

朝潮「ふむふむ……誰かに触られるのは変な気分ですね」

霞「って言うか姉妹でお尻触り合ってるこの状況が異常よね」

朝潮「今夜は色んな場所をさわり合いするのも楽しいかもしれませんね」

霞「お姉ちゃんもしかして……発情期?」

曙の部屋

曙「……………………」

曙「あのクソ提督!クソ提督!クソ提督!!」

曙「…………はぁ」

曙「私だけケッコンの対象外なのかな……」

曙「もうチャンスすら無いなんて……」

コンコン

龍驤「邪魔するで~」

曙「龍驤さん?どうかしたの?」

龍驤「いやー、曙が1人で落ち込んどるんちゃうか思うてな」

曙「別に落ち込んで無いわよ!」

龍驤「でも後悔はしとるんちゃうか?1人だけケッコン対象外や~って」

曙「うっ……」

龍驤「図星やろ?ほんまアホやなぁ」

曙「わ、私はほんとにあいつがどうしてもって言うなら考えてやっても良いって思ってるし……」

龍驤「ツンデレで得することもあるやろけどな、実際損する事の方が多い思うで?ちょっとは素直になりや」

曙「そんな事言ったって……もう手遅れじゃない」

龍驤「なんで数時間で手遅れになるねんな。明日司令官にやっぱり自分もケッコンしたい言えばええだけやろ?」

曙「無理無理無理!!そんな事死んでも言えないし!」

龍驤「ほんならケッコンは諦めるんやなぁ」

曙「それは……」

龍驤「明日ウチもついて行ったるからちゃんと本音言っとき。せやないとほんまに後悔したまま終わるで?」

曙「…………ついてきてくれるの?」

龍驤「まあ最大の敵に塩を贈るような真似したないけど……曙はウチの妹か娘みたいなもんやしな。手のかかる子でも面倒見たらなしゃーないやん」

曙「ありがと……私、龍驤さんが大好き」

龍驤「司令官にもそれくらい素直やったらケッコンなんてすぐやと思うけど……」

龍驤「ほんならまた明日。あんまり落ち込んどったらあかんよ~?まだ2枚はケッコンの書類あるんやから」

曙「待って!」

龍驤「ん?」

曙「今日はクソ提督の部屋に行かないから1人なの……」

龍驤「せやな。たまにはノビノビ1人で寝るのもええんちゃうか?」

曙「無理!……だから龍驤さん、一緒に寝てほしい」

龍驤「ウチが?そら別にかまへんけど」

曙「ありがとう!龍驤さん大大大大好き!お姉ちゃん!ママ!」

龍驤「誰がママや!……いや、確かに娘みたいやとは言うたけど」

曙「好き!好き好き!大好き!」

龍驤「なんでウチにだけこんな懐いたんか知らんけど……普段司令官に好き言えん分ウチにぶつけまくってくるな」

曙「そうだ!お礼に胸が大きくなるようにマッサージしてあげるわ!」

龍驤「しばいたろか!」

提督の寝室

長波「なぁ。ひとつ良いか?」

秋雲「ん~?」

長波「なんでお前らがケッコンしたのにあたしまでココにいるんだ?」

秋雲「いや~、冷静に考えたら秋雲さんが提督といたした場合スケッチや写真撮れないじゃん?」

秋雲「だから長波が代わりに提督とエロい事して、秋雲さんがスケッチと写真を撮りまくるって事で!」

長波「いや、100歩譲ってもヤルのはお前であたしは撮影かかりだろ!」

秋雲「こだわりのアングルとか体位とかあるわけよ。それに長波は普段からヤリなれてるでしょ?前戯的なやつ」

長波「うっ……バレてたのか」

秋雲「そりゃ~毎日あんな濃いにおい漂わせて部屋に帰ってくるんだもん。バレバレでしょ」

長波「でも良いのか?あたしが初めてをもらっても」

秋雲「いやいや流石に童貞はネタでしょ?提督も30過ぎだよ?魔法使いじゃあるまいし」

提督「……すまん、魔法使いで」

秋雲「えっ……マジ?」

長波「あたしも挿入まではした事ないしな」

秋雲「うーん…………」

長波「まぁあたしはお前の許可があるなら遠慮せず提督の童貞はもらうけど?」

秋雲「ああ!まってまって!じゃあ最初の1回目は私がするから!」

長波「んじゃあたしは提督に突かれてヨガってるお前を激写しまくってやるよ♪」

秋雲「写真とかは良いから!……と、とにかく2回目からは任せる。私は最初だけ最初だけ……」

翌朝

朝潮「おはようございます!司令官!」

霞「…………おはよ」

提督「どうした霞?元気ないぞ?」

霞「あんたには関係ないでしょ」

朝潮「霞?司令官にその口の聞き方はいけませんよ。またされたいんですか?お尻の中」

霞「わああああああ!!ごめんなさい!おはようございます!私は元気です!!」

曙「朝からうるさいわねぇ。少しは静かにしなさいよ。ね?龍驤さん」

龍驤「うう……揉まれて座れてほんまに腫れてでかなったんちゃうか……」

曙「昨日は龍驤さんのおかげでぐっすり眠れたわ!」

龍驤「ほんまに寝てて覚えとらんのやな。ウチはびくんびくんしっぱなしで寝られんかったわ……」

大和「そういえば秋雲さんの姿が見えませんが」

暁「長波もいないみたいよ?」

提督「あの2人ならちょっと遅れるらしいぞ」

長波「う……うぅ……まだ出てくる……」

秋雲「撮影……撮影……資料……」

長波「10回目までは変わりなかったのに……11回目から何だったんだあれ……」

秋雲「長波がいなくて秋雲さん1人だったら死んでたかも……ってか絶対孕んだでしょこれ……」

長波「まさか提督にあんな一面があったなんてな……」

秋雲「でも涙浮かべて下品な声出しながらバックでガン突きされてる長波は良かった。写真とムービーも撮ったし」

長波「無理無理言いながらだいしゅきホールドしてたお前もバッチリ撮ってあるから後で恥ずか死しろよ」

秋雲「まぁとにかく今は……腰が抜けて動けない」

長波「確かに……胸焼けするくらい上からも下からも飲んだし……」

夜伽の続きはWEB版で

提督「突然だが他鎮守府の艦娘達と実戦形式の演習をする事になった」

龍驤「そりゃまたいきなりやなぁ。って言うかうちの鎮守府も一応鎮守府らしいことするんや……」

提督「一応最低限の活動として義務付けられてるらしい」

龍驤「そんで誰が出るんや?演習って確か6隻やろ?」

提督「今回の演習は戦艦1隻、空母1隻、あとは駆逐艦・軽巡洋艦・重巡洋艦から4隻から選ぶんだが……」

大和「戦艦は私、空母は龍驤さんで決まりですね」

提督「ああ。問題は残りの4枠でな……まぁ駆逐艦で決まりなんだけど……」

長波「腰がガクガクする……」大破

秋雲「まだジンジンする……」中破

提督「なんか知らんが2人は戦う前から満身創痍みたいなんだ」

龍驤「あー……」

提督「ってな訳でうちの代表は大和、龍驤、曙、朝潮、霞、それと…………暁で行く予定なんだが」

提督「暁は絶対に戦わないこと」

暁「演習なのに!?」

提督「お前が戦うといろいろ大変な事になりそうだからな」

暁「私だって戦えるんだから!」

戦艦棲姫「そうだママは戦える」

空母棲姫「万が一の時は私たちが命をかけて守ってみせるわ」

提督「それが問題なんだけどね」

提督「じゃあ演習前にみんなで復唱するように」


提督「誓って殺しはしません!はい!」

一同「誓って殺しはしません」

提督「特に大和と暁は気をつけるように」

演習

提督「今日はよろしくお願いします」

司令「悪いが貴様らには経験値として我々の糧となってもらう!ワハハハ」

提督「あ、はい」

提督「それじゃあそっちも旗艦が挨拶するようにー」


大和「よろしくお願い致します♪」

ホーネット「よろしくお願いね」

大和「そちらはあなたが旗艦だったんですか。てっきり私はあっちにいる……」

武蔵「大和!お前なら相手にとって不足無し!久々に本気の戦いが楽しめそうだ!」

ホーネット「提督はより経験を積ませるため私に旗艦を任せたのよ」

ホーネット「それにしても……そっちはあなた以外全員駆逐艦なのね。私が言うのもなんだけど制空権は大丈夫なの?」


龍驤「なんか今イラっとしたわ……なんでかわからんけど

龍驤「なんか今コテっと落ちたわ……なんでかわからんけど
 
デスラー「いつもの寝落ちだな……ヤマトの諸k

大和(イラッ ドーン

大和(相手は戦艦と空母以外は重巡洋艦が1隻に駆逐艦が3隻……)

ホーネット「そう言えば艦隊名を聞いていなかったわね」

大和「私たちの艦隊名ですか?特に決められていなかった気もしますけど……」

大和「あっ、第一艦隊になってますね」

ホーネット「じゃあ今日はよろしく。第一艦隊さん」

大和「あっ、そちらの艦隊名は」

ホーネット「あらごめんなさい。聞くだけ聞いて忘れていたわ」

ホーネット「私たちの艦隊名はおちんぽはやし隊よ」

大和「…………え?あの、聞き間違いと思うんですけど、今なんて言いましたか?」

ホーネット「だからおちんぽはやし隊よ。私はおちんぽはやし隊旗艦ホーネット。よろしくね」

大和「えぇー……」

武蔵「おい、いつまで挨拶をしているんだ。早く戦わせろ!」

最上「挨拶は大事だからね」

レーベ「ホーネットはまだ着任したばかりで日本語をちゃんと理解出来てないけど大丈夫かな?」

島風「おっそ~い!」

時雨「何を話してるのかな?」


大和「…………」

ホーネット「なに?うちの子達をジロジロ見て」

大和「あのー……その艦隊名はどうかと思いますけど」

ホーネット「それは私達の提督に対する冒涜と受け取っていいのかしら?」

大和「そういう訳じゃ……」

ホーネット「艦隊名をバカにされるなんて不愉快だわ」

大和「バカにした訳では無くて、その艦隊名はセンシティブというか変態的と言うか」

ホーネット「……ふーん。だいたいあなたの考えは見えてきたわ」

大和「私の考えが?」

ホーネット「戦いにおいて精神攻撃は確かに有効ね。そうやって戦闘前に旗艦である私を焚き付けて冷静な判断をさせない……」

ホーネット「戦術として間違いでは無いのだろうけど……あなたには少しガッカリよ」

ホーネット「大戦艦とまで呼ばれているあなたが演習でそんな姑息な手段を使うなんて。武蔵から聞いていた話とは全然違ったみたいね」

大和「ですから別にそんなつもりじゃ……」

ホーネット「せいぜい演習ぐらいは正々堂々やってもらいたいものね。これ以上私たちおちんぽはやし隊を失望させないでちょうだい」

大和「…………」

放送「それでは両艦隊とも離れて陣形を」

霞「ずいぶん長い挨拶だったわね。なにを話してたの?」

大和「なんかもうため息しかでません……はぁ」

龍驤「とりあえず艦載機は飛ばすけどこんな初期装備で正規空母相手はキツいなぁ」

大和「今回はみなさんの練度上げが主目的であり私は極力手を出さないようにと提督から言われていますからみなさんで頑張ってくださいね」

暁「大和さん無しで戦うの?」

大和「提督の命令が投げれば挨拶の最中に全滅させてましたよ」

龍驤「おっと、敵さんのおでましや!艦載機のみんな、お仕事お仕事!」

何でこの世界線の(他の)提督は無能と屑とゴミしかおらんのだろう?
まぁ大量に野良艦娘がいて中には妙高姉妹のように一般企業でキャリアウーマンなのもいるし、
奴隷商人みたいな闇もあるけどそれ以外は案外と社会は平和だしそれ考えると、
敵側(あくまで本当に艦娘や人類にとっての敵である)の深海棲艦も実はボンクラ揃いだったりするのかも

ぶーん……

龍驤「…………」

霞「航空戦ってよく見えないんだけどどうなってるの?」

龍驤「もうちょいしたら妖精さんから連絡入る思うんやけど」

曙「それで制空権を取れたとか敵艦を落としたとか分かるのね」

龍驤「そうそう。今頃空じゃどんぱちやっとるんやろなぁ」

朝潮「時間がかかりそうならお昼にしましょうか」

龍驤「おっ、九六式艦戦から連絡きたみたいや。もしもーし。どんな感じやー?」

妖精「あんたふざけんじゃないわよ!!相手は大量の烈風改二なんだけど!?こっちは9……ああああああああ!!」

ぷつんっ……

龍驤「…………」

龍驤「いやー……搭載数を攻撃機にかなり振ったから……」

曙「攻撃も大事だけど制空権取れないとヤバくない?」

龍驤「大丈夫や!攻撃は最大の防御言うやろ?初手で半分は戦闘不能にしたるで!」

龍驤「っと、言うてる間に艦攻から連絡や!そっちはどないなっとる!?」

妖精「任重くして道遠きを念い、総力を将来の建設に預け、道義を篤くし、志操を堅くし、誓って国体の精華を初揚し、世界の進軍に後れざらんことを期すべし」

ぷつんっ

龍驤「…………」

曙「どうなったの?」

龍驤「アッハハ……多分艦載機全部落とされてしもたわ」

霞「ちょっ!なんかいっぱい飛んできたわよ!!」

龍驤「ありゃー」

曙「ありゃーじゃないわよ!何とかならならないの!?」

龍驤「艦載機のない空母はただのお荷物や。すまんなぁ」

霞「こうなったら私たちで出来るだけ防空するわよ!!」

龍驤「烈風改二に村田隊もおるやん。そらウチの艦載機じゃ歯が立たんわけやで」

暁「…………」ボ-…

曙「ちょっと暁!あんたもボケっとしてないで防空くらい手伝いなさいよ!」

暁「ねえねえ、なんかおっきなパンケーキみたいなのも飛んでない?」

曙「はあ!?そんなもの飛んでるわけ……あれ?ほんとだ。UFO?」

霞「馬鹿なこと言ってないで対空用意!!お姉ちゃんも…………ん?お姉ちゃんは?」

朝潮「パンケーキ!降りてきてくださーい!!」

ちゅどーん!!

霞「おねーちゃーん!!」

朝潮「きゅう……」大破

霞「あんた達がパンケーキとか言うから!」

曙「いや、まさか敵の艦載機の真下に突っ込むとは思わなくて……」

龍驤「せやけど朝潮の尊い犠牲のお陰で敵さんも一旦引き上げたみたいやな」

曙「でもまた艦載機が飛んできたらさっきと同じで今度こそ終わりじゃない」

龍驤「いやいやそんな事ないで!」

曙「もしかして何か秘策でもあるの?」

龍驤「次はすでに制空権も取られてるし反撃する艦載機もおらんからさっきよりヤバい思うわ」

曙「…………」

霞「待って!何か来たわよ!あれは島風と時雨とレーベ……?なんでわざわざ駆逐艦が?」

龍驤「そうか!これは演習や!艦載機飛ばして蹂躙する事も出来るけどうちと同じで駆逐艦にも経験つませたれ言うわけちゃうか?」

曙「ふーん。そう言う事なら受けて立とうじゃない」

霞「私たちをなめた事後悔させてやるわ」

島風「あれ?駆逐艦は4隻って聞いてたんだけど?」

曙「あんた達3人くらい私達だけで十分って事よ」

時雨「3対2になるけど良いの?あっちの暁とか暇そうだけど」

曙「あれは別にいいのよ」

レーベ「自信満々なんだね。じゃあ遠慮なく全力でいかせてもらうよ」

霞「ちょうど最近鬱憤がたまってたのよね……悪いけどストレス発散の生贄になってもらうわ!覚悟しなさい!」

曙「あんたとこうやってマジで力合わせて戦うなんて初めてじゃない?」

霞「ふんっ、行くわよ!」


2分後

霞「ぎゃふん……」大破

曙「ぎゃふん……」大破

島風「はっや~い」

霞「うーん……接客の練度なら絶対負けないのに……」

曙「人間相手に強くても艦娘相手じゃこのザマね……」

レーベ「戦闘能力たったの5……」

時雨「申し訳ないけどこれはちょっと練度を上げる訓練にもならないかな」

最上「おーい、みんな大丈夫ー?援軍に来たよー」

時雨「うん、大丈夫。ただ練度上げには適さないって連絡するところだったんだ」

最上「そうなの?」

島風「この感じだと旗艦も練度が低くて戦いの経験にならないかもー」

レーベ「でもいくら練度が低いとしても大和型は僕たちじゃ手に余るし一度戻るよ」

最上「うん。僕はここで動きがないか見てるから艦載機での攻撃を頼むよ」

龍驤「なんやえらい僕っ子が多いなぁ。向こうの司令官はそう言うんが好きなんか?」

最上「うちの提督は悪い人じゃないけどちょってアレだから……」

龍驤「まぁうちの司令官もかなりの変態やからお互い苦労するなぁ」

最上「なんどもそんな物生えてないって言ってるんだけど……」

龍驤「生えてない??」

最上「あっ!でも龍驤さんなら僕たちより男の子みたいな体型だし提督は好きかも!」

龍驤「だ……どぁぁぁれが男の子みたいな体型やボケー!!ぶっ殺したるー!!」ダッ

最上「えっ?ええっ!?」

ゴスン!

龍驤「きゅう……」大破

最上「艦載機もないのに殴りかかってくるなんて……練度が低いから戦闘経験も無いのかな……?」

ぶーん

最上「あっ、きたきた。おーい、みんな頑張ってねー」

最上「艦載機も半分くらいか。まぁあれだけいれば十分かな」

暁「うーん、困ったわね」

妖精「うおおおお!!」

ツ級×20「…………」チャプン

ボボボボボボボボボ

しーん……

最上「あれ?艦載機のみんなは?って言うか今なんか暁ちゃんの足元から主砲がいっぱい出てたような……」

最上「そう言えば聞いたことがあるぞ……。腕組んで仁王立ちしているだけで敵を蹴散らす猛者もいるって」

最上「まさかあの暁ちゃんが……?」


暁「あれ?艦載機は?」

ツ級「……」

暁「あなた達が助けてくれたの?見ない子たちね」

ツ級「自分たち人間や艦娘側からはかなり嫌われてまして……やれ軽巡の皮を被った戦艦だの艦載機を飛ばさないレ級だの……艦載機を落とすのが仕事みたいなとこもあるんで余計に嫌われてるんですよね……」

ツ級「まぁ敵に嫌われる分には名誉な事だと思ってやってたんですけど、味方からも海域の深い場所の艦隊で1番下に並べられてとりあえず艦載機落としてろって言われたり」

ツ級「お前がすぐ撃沈されるから相手にA勝利されて艦隊のレベルが下がるとか姫級に言われたり」

ツ級「最近じゃお前よりも先制雷撃するナ級後期型の方が役に立つとか言われる始末……」

ツ級「それで自信無くして彷徨ってたところ戦艦棲姫さんにココを紹介してもらったんです」

暁「なんだかよく分からないけど大変だったのね。うちは駆逐艦も戦艦もみんな仲良くしてるから安心してちょうだい!あなたも大歓迎よ!」

暁「あっ、でも今は出てきちゃダメよ?みんなは他の鎮守府の子に見つかっちゃったらダメなんだって!あなたは黄色いもやもやも出てるから目立っちゃうし」

ツ級「そうですね……つい咄嗟に」

暁「助けてくれてありがとう。鎮守府に帰ったらお顔も見せてね。お礼に頭を撫で撫でしてあげるわ!」

ツ級「……はい」

スン-…

戦艦棲姫「まったく。勝手に動いてママに迷惑をかけてはいけないぞ」

空母棲姫「今回はママの練度を上げる演習でもあるんだから。私達の手出しは禁止されてるの」

ツ級「はい……すみません」

戦艦棲姫「なにをかしこまっている。ここでは我々姫級もお前たちツ級やイ級も皆平等だ。遠慮はするな」

空母棲姫「ママは全員平等に愛をくれるんですもの♪」

ツ級「愛……」


暁「きゅう……」大破

最上「あれ?かなりの手練れだと思って本気でかかったけど……勘違いだったかな?」

空母棲姫「ハ……ハアァ…………アアアアアアアアア!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

最上「えっ?なにこの揺れ!?地震!?海なのに!?」

空母棲姫「殺す!!コロスコロスコロスコロスコロス!!!!」

ツ級「落ち着いてください。演習なら轟沈する心配は無いと聞いたことがあります。戦艦棲姫さんからも」

戦艦棲姫「殺す。コロスコロスコロスコロスコロスコロス」

ツ級「あっ……」

飛行場姫「艦載機全部攻撃機にして沈めてやる……」

離島棲鬼「援護するわ……」

ツ級「あ、あの、誰か止める姫か鬼クラスは?」

イ級「きゅう……」

ツ級「ああ……ここに来てはじめての正式な仕事が命がけの仕事なんて……」

ツ級「みんな!意地でも取り押さえろ!!せっかく手に入れた安息の地を失うわけにはいかない!!」

ツ級達「うおおおお!!」

空母棲姫「離しなさぁい!!あんたも殺されたいの!?」

ツ級「落ち着いてください!」

空母棲姫「ぐっ、あんた軽巡のくせに怪力ねぇ……!!」

ツ級「5隻じゃ足りない!もっと援軍を!イ級達も手伝って!!」

戦艦棲姫「殺害せよ、殺害せよ……」

ツ級「ちょっと!今出て行ったら暁さんもタダじゃ済みませんよ!」

戦艦棲姫「ママ……私達のせいでママが……」

空母棲姫「チッ……分かったわよ。もう出て行かないから話してちょうだい。その代わり水面ギリギリまで……」


最上「後は旗艦の大和さんだけか。これなら意外と僕1人でもなんとかなるかも?」

空母棲姫「見た……見たわよ……」

空母棲姫「最上……ママに酷い仕打ちをしたのは最上……!許さないわ……あなたもその家族も……!最上型は許さない……!」

戦艦棲姫「最上型……最上、三隈、鈴谷、熊野…………この4隻は今後見つけ次第……」

空母棲姫「最上……最上最上最上最上最上最上!!もがみいぃぃぃぃ!!」


最上「ひっ……な、なに?腰が級に抜けて……」

この時、半径100km圏内の最上型が一斉にお漏らししたという

時雨「おーい、最上なにしてるんだい?」

最上「あっ、なんだか腰が抜けちゃって……」

島風「暁ちゃんにやられたのー?暁ちゃんも戦闘不能みたいだけど」

ホーネット「私の艦載機が戻らないから様子を見に来たの。どうなったか知らない?」

最上「それなら暁ちゃんが全部撃墜しちゃって……それで戦ってみたんだけど弱くて……でもその後急に……」

武蔵「戦えないのなら下がってココは私達に任せろ」

ホーネット「残るは旗艦のみね」

武蔵「腕がなるな!」


大和「うーん……私は手を出さないように言われてたけど……1人になった場合はどうすればいいんでしょうか?」

陸上

司令「私は艦娘に生やすべきだと考え今の艦隊を作り上げたんですよ」

提督「……はい?」

司令「だって安い百合展開なんてくだらないじゃ無いですか。やはり挿入してこそ……しかし他の提督に襲われている薄い本は胸糞悪い」

司令「そこで思ったんです。艦娘が艦娘に挿れてしまえば全て解決だと」

提督「別に生やさなくても可愛い艦娘がキャッキャしてるだけで十二分に尊いじゃないですか」

提督「私は女の子の艦娘がイチャイチャしている姿にこそ興奮しますが」

司令「はぁ……あまりに考えが低次元で話になりませんね。生えていれば世界は救われると言うのに」

提督「はああ!?そんな一部の人間にしか認められていない趣味を大多数に押し付けないでいただきたいですね!!」

提督「例えばここにいる秋雲と長波が百合百合し始めたら私は見ているだけで5回は写生しますが!?」

司令「なにを馬鹿な。2人が百合百合したところで1%も反応しませんね!」

提督「ふざけやがって……!秋雲、長波!ちょっとイチャついて現実を見せてやれ!」

長波「そんなしょーもない争いにあたしらを巻き込むな」

提督「うっ…………ふぅ」

提督「この異常性癖者が!!」

司令「艦娘に怒られていきなり射精しだす人に言われたくないですね!」

提督「人を変態みたいに言いやがって……!」

長波「まったく擁護できないんだけど」

秋雲「ってかそちらさんは艦娘とケッコンしようとか思わないの?尻に艦娘のを突っ込んでもらいたい願望でも?」

司令「艦娘2人でまぐわって、それを見ながら致す!それこそが至高だろ!そのために生やす改修を明石に進めさせている」

秋雲「どっちも変態だねこりゃ」

提督「馬鹿な真似はよせ!」

司令「ではこうしましょう。この演習で勝利を収めた方が正しいと言う事で」

長波「あっ……」

秋雲「あーあ、もう5分後にはめちゃくちゃだよ」


提督「大和!!」

大和「提督?」

提督「やれ!その子達を救う為にも!!」

大和「はい♪」

大和「理由は分かりませんが提督があんな命令の仕方するなんて相当ご立腹の様子……あの提督を怒らせるなんてきっと深い理由があるんでしょうね……」

大和「戦艦大和、推して参ります」

次回、空母ホーネット・戦艦武蔵VS宇宙戦艦大和!

8割寝てる

大和「それでは誰からお相手すればよろしいですか?」

ホーネット「でかい口を叩いた割に1対1で勝負してもらおうだなんて──」

大和「別にみなさんまとめてでも構わないんですけど……あまりいっぺんに来られるとうまく手加減出来ず手元が狂う可能性もありますから……」

時雨「じゃあまずは僕が相手になるよ」

大和「個人的には駆逐艦と戦うのはきが進まないのですけれど……」

時雨「確かにキミの主砲はとてつもない威力があるのかもしれない。でもそれも当たらなければどうと言う事はないんだよね」

時雨「僕はもともと幸運艦だったけど提督に改装されて上限まで運の数値が上がってるんだ」

大和「とても大切にされているんですね♪まるゆさんの怨念が伝わってくるようです」

時雨「おかげでこれまで何度も最前線に出てきたけど僕は傷一つ負ったことがないんだ。まるで弾が僕を避けるようにして外れるからね」

大和「弾が避けるように?それは弾道が変わると言う事ですか?」

時雨「そうだね。大和って装甲が硬そうだからこっちの攻撃が通るかは分からないけど……でもダメージを負わない僕が負ける事はありえないよ」

大和「では弾以外の物はどうでしょう?例えばレーザー砲とか」

時雨「レーザー?」

大和「ちょうど空が少し曇ってきてるようですし……えい♪」ズバン


時雨「えっ」

レーベ「雲が散って空が綺麗に……」

大和「今のは指先から小さな波動砲を発射しただけですよ。これを今から時雨さんに撃ちますね」

大和「絶対に被弾しない時雨さんと、絶対に直進しかしない波動砲。矛と盾みたいでどうなるか楽しみじゃないですか♪」

時雨「へ、へー……ちなみに威力はどんなものなのかな?」

大和「タメもなく指先から速射する簡単な波動砲ですから威力はあまりありませんよ」

時雨「そうなんだ。それなら」

大和「小惑星程度なら破壊出来るとは思いますけど」

時雨「んんー」

大和「それでは発射します♪」

時雨「ちょっと待っ……まだ心の準備──」

ズバンッ

時雨「ハッ……ハッ……ハッ……」チリチリ

大和「まあ凄い。本当に当たりませんでしたね」

時雨「髪は……少し焦げちゃったけど……僕の勝ちかな」

大和「演習とはいえ跡形も無く吹き飛ぶと修理不可かと思い耳をかすめるくらいを狙ったんですけど」

大和「では次は右半身を吹き飛ばすつもりで撃ってみますね」

時雨「えっ!?……まだやるのかい?」

大和「時雨さんは幸運艦なんでしたね」

時雨「そうだけど?」

大和「でも幸運艦だから被弾しないとは限りませんよ?」

時雨「?」

大和「幸運だから弾が当たらない。幸運だから耳を狙った波動砲が髪をかすめる程度だった……」

時雨「そうだね。幸運だから被弾しな──」

大和「幸運だから右半身を吹き飛ばす波動砲が右腕を吹き飛ばす程度で済んだ。幸運だから存在を消し飛ばすはずの波動砲で身体の一部だけが遺品として残った」

大和「幸運だから最後は苦しまず一瞬で消滅できた」

大和「時雨さんの幸運がどれほどのものか見ものですね♪」

時雨「……」

大和「あっ、拡散波動砲でシャワー状にして絶対に避けれないように撃ってみるのも面白いかも♪」

時雨「ごめんなさい。まいりました。降参します」

大和「あら……それは残念です。でも私と対峙して生きているんですからやっぱり幸運艦なんでしょうね」

島風「次は私が相手だよ!」

大和「それでは早速」

島風「おうっ!?ちょっ、ストップストップ!暴力反対!!」

大和「はい?」

島風「私とかけっこで勝負よ!」

大和「かけっこ?」

島風「あの岩山まで先に着いた方が勝ちね!よーいどん!」

大和「あっ」

島風「速きこと、島風の如し!うらみっこ無しだよー!」

大和「あのー、私はワープ出来るんですけどー」

島風「わーぷ?」


大和「私にかけっこで勝ちたいのならせめて光速くらいは超えていただかないと」

島風「おうっ!?いつのまに!?もうゴールしてる!」

大和「さてと、そちらの2人は」

最上「無理無理無理!まだ腰が抜けたままだし!」

レーベ「一応駆逐艦のか弱さをアピールして良心に訴えかける作戦もあるけど……」

大和「私は提督の為なら喜んで人を殺せる艦娘ですよ?提督がお怒りの今、相手が駆逐艦だろうと容赦はしませんが」

レーベ「だよね……じゃあ僕も降参するよ」


大和「さて、後はあなた達だけになっちゃいましたけどまだやりますか?」

ホーネット「当然よ!まだまだこちらが有利なんだから。まずは制空権を貰うわ。まだ半分は飛ばせるんだから」

大和「あなたのような気の強いタイプは心をへし折らないといつまでも向かって来ますから……そちらの土俵で戦って叩きのめしましょうか」

ホーネット「どひょう??何だかよく分からないけど行くわよ!艦載機、発艦!」

大和「コスモタイガーII、発艦」

ホーネット「戦艦が航空戦?」

大和「最近は戦艦でも戦闘機くらい飛ばせますよ♪」

レ級「ワカル」

ホーネット「でも1機で何が出来るのかしら?」

大和「一応7機ほど飛ばそうと思えば飛ばせますけど……この程度なら1機で十分かと」

ホーネット「ふざけないで……!攻撃開始!」

大和「軽く一捻りです。妖精さん、お願いしますね」

妖精進「コスモタイガー!出撃!」

ホーネット「あんな訳の分からない艦載機、一蹴してあげなさい!」

妖精進「バカヤロー!貴様も人間なら妖精の命の大事さを知れー!!」

ズド-ン!

ホーネット「爆発?は??消えた?あの変なのも……私の艦載機も……」

大和「私の艦載機なら仕事を終えてもう戻りましたよ」

ホーネット「?」

大和「私ほどじゃありませんけど、あの子もマッハ12で移動しつつ的確な攻撃もできますから」

ホーネット「マッハ12って……」

ホーネット「はぁ……まいったわ。降参よ」

大和「あら、意外とあっけなかったですね」

ホーネット「艦載機の無い空母にどうやって戦えって言うのよ。戦艦に拳で殴りかかれとでも?」

大和「そういう空母も日本にはいるんですよ。あれはとても熱い戦いでした。艦載機は枯れ、拳は砕け、腕は折れ、それでも心だけは折れなかった。最後は額をぶつけ合ったりもしましたね♪」

加賀・赤城「へくちっ」

ホーネット「私はそんなバカじゃないの。それに降参したのは私だけでこっちが残ってるんだから」

武蔵「……」

ホーネット「武蔵といえばあなたの妹。いわばあなたの改良型といった所かしら」

ホーネット「スペックで上回る武蔵にあなたは必敗する!」

大和「必ずしも妹が強いとは限りませんよ?」

ホーネット「この国には弟より優れた兄などいないと言うコトワザがあると聞いたわ」

大和「ちょっと違うような……」

ホーネット「兄弟は常に弟が主役、兄は脇役!なら姉妹も同じこと!爆走兄弟レッツ&ゴーのようにね!」

ホーネット「あなたは速度重視のレブチューンモーターを装備し坂が登りきれなかった豪のミニ四駆を、トルクチューンモーターを装備した自分のミニ四駆で後ろから押して坂を駆け上がら消えていった烈のような存在になると言うことよ!」

大和「ごめんなさい、ちょっとよく分からないわ」

大和「でも確かに武蔵と戦うのは楽しみですね。久々に本気で戦っても良さそうな相手ですし」

ホーネット「随分余裕ぶっているわね。でもうちの武蔵にはこんな異名があるのよ?」

大和「異名?宇宙戦艦みたいなものですか?」

ホーネット「そんなつまらない異名じゃないわ。うちの武蔵の異名はね……演習番長よ!」

大和「演習番長……」

ホーネット「聞いた話じゃ番長というのはこの国ではそのグループで1番強い者を指すらしいじゃない」

ホーネット「つまりこの武蔵は演習においてトップ!チャンピオンと言うことよ!」

ホーネット「まぁ実戦経験は無いらしいけど、演習のスペシャリストって事かしら?とにかくあなたは終わりって事」

武蔵「…………」

武蔵「ホーネットよ、1つだけ良いか?」

ホーネット「なにかしら?」

武蔵「その……旗艦であるお前が降参した時点でこちらの負けになるので、な。もう、そのなんだ、私が大和と戦う理由はないと思うのだが」

ホーネット「へ?」

提督「おっ、終わったみたいだな」

司令「そちらは1隻、こっちは全員無事。勝負あったな」

大和「提督、勝ちましたよ♪」

ホーネット「うぅ……私のせいで、勝てたのにぃ……」ズビズビ

武蔵「そんなに泣くな。誰も責めたりしていないだろ。……むしろ命拾いした」

司令「え?お前たち負けたのか!?」

島風「提督!島風も光速とかマッハとか出るようにしてほしい!」

時雨「あんなバケモノ命がいくつあっても足りないよ」

提督「では勝負はこっちの勝ちという事で」

司令「ぐ、ぐぐぅ……仕方あるまい……」

レーベ「え!?何か賭けをしていたの!?大丈夫!?」

司令「お前たちに辛い報告がある…………艦娘男の娘計画は中止!お前たちに生やす事は出来なくなった!すまん!」

時雨「?」

最上「つまり生やす事は諦めたの?」

司令「すまん……お前たちには悪いがこれからは普通の艦娘として生きてくれ」

島風「それってもう変な改装はされないって事!?らやっ──」

島風「むぐむぐ……!」ジタバタジタバタ

時雨「そんなの困るよ。提督は艦娘同士で挿れたり挿れられたりを楽しませてくれるって言ったのに。これは僕たちに対する裏切り行為だよ」

司令「すまん……」

時雨「でもまぁ……幸い提督には最初からついてる訳だし……挿れられる感覚くらいは僕たちに教えてくれるよね?」

レーベ「!」

島風「!」

最上「そ、そうだね!提督には悪いけど期待を裏切ったんだからそれくらいの義務はあるんじゃないかな!」

武蔵「それは良い考えだ!では早速試しに行こう!」

ホーネット「あなたたち何を言っているの?」

武蔵「だからこれから──」ヒソヒソ

ホーネット「!」

武蔵「私たちは6人でいっても構わないが……」

ホーネット「待ちなさい!……な、仲間として私も同行するわ」

数日後

提督「この前演習した向こうの提督と艦娘たちから手紙がきたんだけどな」

秋雲「ふーん」

提督「なんかあの後普通の女の子に目覚めて25人とケッコンしたらしいわ」

秋雲「えっ?」

提督「艦娘からも凄い感謝されてな」

時雨『変態じゃ無くなった提督はただの優秀なイケメン元帥になりました。セックスもとても上手で毎晩3人づつ相手をしてもらっています。本当にありがとう』

提督「だってさ」

秋雲「はぇー、むこうの提督も絶倫だねー」

提督「…………」

秋雲「あー……まだお昼だけど…………秋雲さんと仲良ししたいの?」

提督「24時間体制でしたい」

秋雲「うん、それはこっちが持たないから無理。提督も早く重婚しちゃいなよ」

秋雲「そりゃー秋雲さんだって提督を独占出来る状況は嬉しいけどさぁ……ハッキリ言って身体がもたないんだわ」

提督「重婚か……秋雲がそういうなら早めに決めないとな」

秋雲とセックス解禁した結果、夜に寝ぼけた提督に襲われる系艦娘

とある鎮守府

提督「今回の大規模作戦は過酷なものとなるだろう」

提督「特に鈴谷、熊野、風雲、雪風、瑞鶴、翔鶴お前たちが最終海域の鍵と言っても過言では無い。しっかりとコンディションを仕上げておくように」

提督「では解散」


熊野「提督、今回はかなり気合が入ってましたわね」

鈴谷「しっかりコンディション値上げて備えとかないとねぇ。ちょっとその辺で雑魚狩りしてくるわ!」


鎮守府近海

鈴谷「深海棲艦深海棲艦~。イ級はどこだ~?……おっ、電探に反応!みーっけ!」






戦 空 離 飛 港 潜
艦 母 島 行 湾 水
棲 棲 棲 場 棲 棲
姫 姫 鬼 姫 姫 姫


鈴谷「……え?ここ、鎮守府近海…………だよね?」

戦艦棲姫「最上型……最上型最上型最上型最上型最上型!!沈め!沈め沈め沈め沈め沈め!!」

空母棲姫「あああああ!!憎い憎い憎い憎い憎い!!許せない、許せない許せない許せない!!」

鈴谷「ちょっ……え、ええ?怖い怖い怖い!!」

とある鎮守府

提督「みんな大規模作戦に向けてコンディションを整えておくように」

暁「はーい」

暁「さっそくキラキラ輝きにいくわよ!」


鎮守府近海

暁「なかなか深海棲艦もいないわね。この辺りは狩尽くされちゃったのかしら?」

ぷかー……

暁「わっ!どざえもん!?」

鈴谷「海怖い……ドックまで連れて行って……」

暁「いったいなにがあったの!?大丈夫!?」

鈴谷「逃げて……あいつらがくる…………」

暁「あいつら?あっ、敵の反応だわ!」




戦 空 離 飛 港 潜
艦 母 島 行 湾 水
棲 棲 棲 場 棲 棲
姫 姫 鬼 姫 姫 姫


暁「……へ?」

戦艦棲姫「ママ……と同じ駆逐艦……?」

空母棲姫「ママ……」

暁「ママ?」

離島棲鬼「ぎゃああ!やられたー!あの駆逐艦暁にやられたー!!経験値30000はかたい~!!」

戦艦棲姫「駆逐艦暁が相手では我々の方が武が悪い!ここは引き上げるぞ!」

暁「?」

暁 MVP 経験値+28000

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【艦これ】提督「捨てられた艦娘とケーキ屋をやりつつ生活する」【寝落ち】
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このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2023年03月29日 (水) 14:12:31   ID: S:Sh2IHw

宇宙戦艦の大和さんに対抗したいなら、
大和さんの四番目の妹の超時空な戦艦の「まほろば」さんか、雪風改を大山さんにさらに改造してもらったアルカディアな海賊艦か、空間鉄道警備隊ケフェウス小隊「飛龍」っぽい艤装な飛龍さんくらいでしょ~

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