隣人「あのー?」男「んー?」ゴクゴク (80)
隣人「先輩、そんなペースで飲んでて大丈夫ですか?」
男「らいじょうぶらいじょうぶ、まだまだいける」
隣人「でも、1人でもうピッチャー2杯目飲み切っちゃいますし・・・・・・」
男「だいじょう・・・・・・」バタンッ
隣人「せ、先輩っ!?」
男「」
隣人「ああっ、えーと、どうしよう。これって急性アルコール中毒ってやつだよね?」
隣人「『急性アルコール中毒 応急処置』・・・・・・」ポチポチ
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隣人「ええっと、まずは横向きに寝かせて気道を確保する」
隣人「それでえっと、体温下げないようにするために・・・・・・とりあえず上着をかける」
隣人「次は、救急車かな。お店の人に呼んでもらおう」
隣人「ごめんなさーい!連れが倒れちゃったので救急車呼んでくださーい!」
店員「ええっ!?大丈夫ですか!?」
隣人「とりあえずスマホで応急処置調べてやってるんですけど・・・・・・」
店員「えっと救急で、住所はえーと、これか。すみません、すぐ呼びますから!」
隣人「おねがいします!」
―病院―
男「・・・・・・またここか」
隣人「ん・・・・・・すぅ・・・・・・zzz」
男「あれ、えーと・・・・・・つっ、頭が・・・・・・」
隣人「ん・・・・・・ん・・・・・・?ありぇ、しぇんぱい?」
男「ええっと、隣人?」
隣人「ああ、よかった、起きましたね。もう、心配したんですよ。先輩のみ過ぎていきなり倒れちゃって」
男「ああ、えっと、ごめん。わざわざ起きるまでいてくれたのか」
隣人「さっき来たばかりですよ。座ったまま眠っちゃいましたけど」
男「・・・・・・今回ばかりは自己責任だから言い訳できないなぁ」
隣人「先輩、すごいペースで飲んでたんですからね。ダメですよ、倒れるまで飲んだら」
男「返す言葉もありません」
隣人「多分すぐに退院できるとは思いますけど、一応会社には急性アルコール中毒で入院してますって伝えておきますから」
男「すまん、頼んだ。はぁー、部長に怒られそうだな・・・・・・」
隣人「こってりしぼられてください。それじゃあ私は帰りますんで」
男「すまん、いろいろと助かった」
隣人「どういたしまして。それでは」
メリー「男ーーーーー!また倒れたって聞いたの!また入院したって連絡が来たの!」
男「あ、メリーさん。見ての通りだよ」
メリー「今回はどんな都市伝説に教われたの?覚えてることがあったら何でも教えてほしいの」
男「・・・・・・急性アルコール中毒」
メリー「急性アルコール中毒っていう都市伝せ・・・・・・・え?」
男「・・・・・・飲み過ぎた」
メリー「はぁー、なるほどなるほど、ふーむふむ、なるほど、うんうん」
メリー「あほかーーーーーーーーーー!なの!」
男「すまん。マジで。あと大声やめてくれ頭に響く」
メリー「心配してきたのが馬鹿みたいなの!こっちだって割と焦ってダッシュで来たの!人形の歩幅ってめちゃくちゃ小さいの!それでも来たの!」
男「ワープすればよかったのに」
メリー「しようと思ったけどすぐ近くに男以外の人がいたから使えなかったの!」
男「え、そんな制約が?」
メリー「こういうワープとか超常現象系はそれを知る者以外には見せてはいけないっていうのが人外法147条にあるの!」
男「都市伝説法じゃなくて?」
メリー「これは魔物とか天使とかそういうのも対象なの。あいつらも現代社会で生きるために苦労してるの」
男「マジか。魔物とか天使とか現実にいるのか」
メリー「・・・・・・い、今のは聞かなかったことにしてほしいの」
男「あ、はい」
キャラ紹介
男:別段虚弱体質なわけでもないが、よく死ぬ。アルコール耐性は並程度だが、話が楽しくなってくると飲み過ぎるタイプ。敵が相手でも良心とブレーキのあるS。ハイボールが好き。
メリー:外国人みたいな国産人形。人形の癖して食事排泄飲酒もこなす。男が入院したら病院から電話がかかってくる。人形は使われてなんぼだからほぼ全員Mなの。焼酎が好き。
貞子:画面の向こうの水死体。自称男の嫁。近所で専業主婦をしてると言い回ってる。SのつもりのM。果物系のリキュールを炭酸で割るのが好き。ロックもいける。
花子:お尻が大きめなJS(女児死人)。態度と口が悪い。女児のくせに飲酒する。ゲームが得意で、対戦では煽り倒す。ライトなM。日本酒が好き。
姉:未だに出てきてないのに情報だけ公開される人。敵に対する良心もブレーキもないドS。ワインを嗜む。
隣人:会社の後輩女子。夜勤なので普段はあまり会わない。家が隣であることを男は知らない。S県出身。カルーアミルクが好き。
社長:アザラシ製菓の女社長。年齢不詳見た目20代。姪の子供達を可愛がっている。ウィスキーが好き。
トイレ:前の家に置き去り。ハイターをかけられていた。
スマホ:多分今までの話の中で一番男を救ってきた存在。アルコール消毒はされる。
モニター:買い替えた。アルコール摂取経験無し。
前回までのお話。メリーさんと貞子さんと花子さんが居候している経緯はここに。
↓
メリー「もしもし、私メリーさん」男「ひいいぃっ!」バタッ
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貞子「来ーるー♪きっと来るー♪」男「うぐっ」バタッ
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花子「きゃーっ!」男「うわっ!?」ガンッ
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メリー「ってことであいつは自爆しただけだったの」
貞子「なるほど、無事だったんですね。よかった」
花子「新居引越し早々死なれたら困るしねー」
メリー「アイツマジで勘弁してほしいの。私ら三人の命背負ってるのわかってるのかなの」
貞子「男さん、家ではそんなに飲みませんのにね」
花子「泥酔してたらどこぞの人形とかゾンビが襲って来るかもしれないし」
メリー「さすがにそんな状態で狙う気はないの」
貞子「泥酔してたらワンチャン襲ってもらえる・・・・・・?」
メリー「貞子は最近頭がピンクに染まりすぎなの。酢酸オルセインでもぶっかけてやろうかなの」
貞子「正直言ってメリーさんももはや男さんを殺すつもりはないでしょう?」
メリー「私はいつでもチャンスをうかがってるの」
貞子「でも男さんがもし身体を求めてきたら?」
メリー「そのときは受け入れるのも吝かではないの。人形だから本能的に使われるのは歓迎してしまうの」
花子「私はもう仕事辞めまーすって言って抜けたけど」
メリー「バリバリ現役なの。意地でも退職してやらないの」
貞子「花子さんがそうなら、私も引退していいかもしれませんね。そして名実ともに専業主婦へ・・・・・・きゃっ♡」
メリー「マジでこいつなんとかなんないの?」
花子「愛に飢えてるんだって。察してあげて」
花子(ここに引っ越してきてから早一か月。私には気付いていることがある)
花子(この家の、ていうかこの部屋の壁には穴が空いている)
花子(男が物件選びの時にてきとうに選んだからなのか急いで選んだからなのかはわからないけど・・・・・・)
花子(さて、ここで問題です。この壁に空いている穴に目を近づけるのはいけないことでしょーか?)
花子(いやー、たまたま偶然そこに近づいちゃったんだからしかたないよねー。決してお隣が気になるわけじゃないしねー)
花子(それじゃあ、さっそく・・・・・・)
花子「・・・・・・」
壁「・・・・・・」
花子(なんか、赤い。まあ壁に赤い本棚でも置いてるのかな?そりゃそうだよね)
花子(あーあ、面白くないなー)
壁「・・・・・・」
貞子(今日は私がお見舞いの番です。男さんも健全な男性ですから、なんども入院しているといろいろと溜まって大変でしょう)
貞子(だからこそ誰かがお世話してあげないといけません。ええ、もちろんそれが務まるのは良妻賢母たるこの私しかいないでしょう)
貞子(もちろん、なにか『間違い』があっても仕方ありません。ええ。だっていろいろと溜まっているのですから)
貞子(では、お邪魔しま――)
「じゃあ、本当に大丈夫なのね?」
「大丈夫だって。ほら、見ての通りピンピンしてるし」
貞子「男さんと・・・・・・知らない女性の、声?」
「それならいいんだけど。あなたここ半年ぐらいで4回入院してるって話じゃない」
「いや、それはいろいろと運が悪くて、な?ほら、いいから」
「偶には家に帰ってきなさいよ。お父さんもお母さんも心配してるんだから」
「わかったわかった。わかったから。口うるさいなぁ」
「じゃあ私はこれで帰るけど・・・・・・あんまり会社の人に迷惑かけちゃだめよ」
「わかってるって」
「それじゃ、またね。お大事に」
ガラッ
メイド「あら」
貞子「えっ」
メイド「男のお見舞いに来てくれた人?」
貞子「あ、はい、そうです」
メイド「そうなのね。ありがとう」カツカツ
貞子(・・・・・・え、誰?あのメイドさん。どちら様ですか?)
貞子(もしかして、男さんの家ってメイドを雇ったりするほど裕福なご家庭?)
貞子(じゃあこの前言っていた職場のことも、もしかしたら御曹司という可能性が!?)
貞子(じゃないとメイドさんが来るなんてないですよね。もしくは、よっぽど酔狂なコスプレ好きが知り合いにいたとか?)
貞子(まあ、いいでしょう。・・・・・・目指せ玉の輿!)
貞子(働かずに生活する、そんな未来が私には待っている!)
貞子「男さーん、お見舞いに来ましたよーっ!」
男「ん?ああ、ありがとう」
貞子「退院はいつぐらいになるんでしたっけ?」
男「検査入院だから明日には退院できるらしい」
貞子「なるほど。もう手慣れたものですね」
男「慣れたくなかったけどな」
貞子「簡単に死にそうになる男さんが悪いと思います」
男「突然殺そうとしてくる都市伝説が悪いと思います」
貞子「仕方ないじゃないですか。お仕事なんですから。自分が生きるために必死なんです」
男「前から思ってたけど都市伝説っていったい――」
コンコンコン
男「ん?どうぞー」
隣人「どうも先輩、具合の方は・・・・・・あら?」
貞子「・・・・・・男さん、彼女は?」
男「あー、会社の後輩。んで、この前さし飲み行ってた相手」
隣人「どうも、隣人といいます。男さん、そちらの女性はもしかして、その、恋人さん、とか?」
貞子「はいはいはい!私は」
男「ただの友達の貞子さん」
貞子「・・・・・・はい。友達です。貞子です」
隣人「いや、お邪魔しちゃったかと思っちゃいましたよ。彼女さんと2人きりでしたら私が来たら大変ですしね」
男「悪いな。夜勤明けだろ?大丈夫か?」
隣人「仕事帰りにそのまま寄っただけですよ。これから帰って寝ます」
貞子(随分目が赤い人ですね。夜勤って言ってましたし、充血してるんでしょうか?)
隣人「いつぐらいに退院できそうですか?」
男「明日だって言われてるけど」
隣人「じゃあ仕事復帰は明後日ですかね。一応その感じで伝えておきます」
男「悪い、助かる。今度また何か奢るから」
隣人「全く、調子いいんですから。イタリアンでいいですよ」
男「はいはい、調べとくよっと」
隣人「それじゃあ私は帰りますね」
男「あいよ。いろいろとありがとう」
隣人「いえ、先輩にはいろいろとお世話になりましたから」
貞子「・・・・・・仲、いいんですね」
男「ん?ああ、あの子新卒2年目でな、1年目の時は俺がいろいろと教えてたんだよ。部署異動で夜勤の方に行っちゃったから今はあまり職場では会わないけど」
貞子「なるほど。ちなみにあれが男さんの好みですか?」
男「んー?あー、まあああいう気軽なコミュニケーションを取れる相手はいいな」
貞子「なるほど。ちなみに私もあらゆるコミュニケーションを受け入れる良妻賢母ですが」
男「臭いが生理的に無理」
貞子「も、もう臭くないでしょうっ!?ちゃんと全身綺麗にしてますし!」
男「どうしてもあの腐臭のイメージが肺に焼き付いてるんだよ・・・・・・」
貞子「由々しき事態ですよ、これは!」
花子「なにがー?」
貞子「男さんを狙っている人がいるのかもしれません!私たち以外に!」
メリー「あいつまた命を狙われてるの?大概にしろなの」
花子「よく殺されかけるねー」
貞子「いえ、そっちではなくて」
メリー「じゃあなんなのなの」
貞子「恋愛的な意味です!感じました、あの女はきっと男さんを狙っている!」
メリー「あー、なるほどなの」
花子「ぶっちゃけどうでもいい」
貞子「何を言っているのですか!私もあなたたちも男さんに操を捧げた身だというのに!」
メリー「所有物ではあるしえっちなことしてもいいとは言ったけど貞子みたいに頭の中がピンクなわけじゃないの」
花子「なにしてもいいって言ったけどわりとその場の勢いだけであの童貞は手出ししてこないってわかってるし」
貞子「なんですかその態度は!それでも同じ立場の者同士ですか!」
メリー「てか、レイプ経験ありの貞子は操がどうとかいう話はもう終わってるんじゃないの?」
花子「少なくとも処女ではないよね。あ、私は花も恥じらう乙女だから。花子だけに」
貞子「都市伝説として蘇ってからの経験はないので私は実質処女!」
花子「人形に処女の概念とかあるの?」
メリー「膜は無いの。生理もないの」
花子「そりゃ人形だしね。来る前に死んだからか私も無いけど」
メリー「知り合いの幽霊曰く私らみたいなのは猫みたいな排卵をするらしいの」
花子「なるー。そりゃ生理もこないわ。え、じゃあなんで貞子は発情してんの?」
メリー「引きこもりをやめて日にあたるようになったからじゃないの?猫はそれで発情期が来るらしいの」
花子「なるほどー。貞子、もっかい引きこもれ」
貞子「ぶっ殺しますよあなたたち」
壁「・・・・・・」
男「えー、ただいま帰りました」
メリー「おかえりなの」
花子「おかえりー」カチカチ
貞子「おかえりなさいませ!お風呂にしますか?ごはんにしますか?それとも、わ・た・し?」
男「貞子さん」
貞子「ふぇっ!?あ、ええーと、その返答は予想だにしていなかったものでして、しかしながら男さんが求めると言うのなら私はすべからく受け入れるつもりですが」
男「全裸でエプロンつけんな。汚れるだろ」
貞子「!?!?!?!?」
メリー「そりゃそうなの。トイレにいった後の股を布地にこすりつけてるって考えたら気持ち悪いの」
貞子「あ、あの、そ、それだけですか?」
男「もう冬だから風邪ひくぞ」
貞子「そうじゃなくてぇ!」
メリー「今日の夕飯はビーフストロガノフなの。作ったのは私なの。貞子のそれはただのファッションなの」
男「なるほど。服着ろ」
貞子「・・・・・・はい」トボトボ
メリー「にしても完全に容赦ないの。性欲ないの?」
男「死体に興奮しないだけだよ」
壁「・・・・・・」
男「花子は・・・・・・おっ、それラグナロクオンラインか」
花子「あ、知ってるの?」
男「知ってる知ってる。てかやってるし」
花子「マジ?今度一緒に潜る?」
男「仕事がないときにな。こっからしばらくは休んでたぶん取り返さないと」
花子「大変そうね。あれだったらレベリングしといてあげてもいいよ」
男「いや、それはいいわ。自分でやる」
花子「そこ拘りあるタイプなんだね」
男「自分のことをあんまり他人にやらせたくないんだよな」
メリー「男ー、ビーフストロガノフにチーズか温玉入れるのー?」
男「両方頼む」
花子「あ、私も温玉乗せてー」
メリー「自分でやれなの」
花子「ケチ!男にはやってあげるのに!」
メリー「男は居候先の部屋の主、要は主人なの。追い出されないように胡麻を擦るの当然なの」
貞子「あの、私もチーズを・・・・・・」
メリー「入れとくの」
花子「なんでー!?」
メリー「チーズは溶かさなきゃいけないの。温玉は乗せるだけでいいの。割って乗せるぐらい自分でやれなの」
花子「ぐうの音もでない・・・・・・。仕方ないか、私一番下っ端だし」
壁「・・・・・・」
―1週間後、ゲーム内―
male:こんちゃーす
月宮:こんにちは
male:ども、月宮さん
月宮:最近inしてなかったんで心配しましたよ
male:入院してた
月宮:なるほど…ってええっ!?
はなちゃん:どもー
male:お、来た来た
月宮:あの、どちら様ですか?
male:リアルの知り合い
はなちゃん:呼ばれたんで来ましたー。ヨロピクミン
月宮:なるほも
male:すまないがホモ以外は帰ってくれないか
はなちゃん:ホモサピエンスです
月宮:ホモエレクトスです
male:サルじゃねーか
メリー「二人で同じ部屋にいながらネトゲをしてる様は見ていて異様なの」
男「まあワンルームだししかたない」
貞子「あ、あの、男さんって同性愛者の方だったのですか?」
花子「ネット特有の冗談だから気にしなくていいと思う」
貞子「お、男さんが望むのなら私、がんばって生やしますから!」
男「いらん」
メリー「じゃあ私は買い物に行ってくるの。晩御飯のリクエストあるの?」
男「なんでもいい」
メリー「なんでもいいが一番困るの」
貞子(この二人のこのやりとり、夫婦っぽくて羨ましいなぁ)
花子(どっちかっていうと親子じゃね?)
male:はなちゃんレベルやべぇな
はなちゃん:時間は有り余ってるんで
月宮:いわゆる廃人さんですね
male:それは思ってても言わない約束だ
はなちゃん:ネトゲは遊びじゃないんだよ
male:ゲームなんだから遊びでやれよ
はなちゃん:こっちは人生賭けてんだよ!
月宮:あ、はい
はなちゃん:くっそ、味方いねぇ
月宮:いえ、辛い人生だったんだろうなという察しはつきますが
male:かわいそうにな
はなちゃん:うっせぇ!
月宮:あ、一瞬抜けます
male:りょ
花子「え、てか男やってる期間の割に弱すぎない?月宮とかいうやつも」
男「普通に働いててたまにインする程度ならこんなもんだろ」
花子「レベルも装備も一緒なのマジで笑う。ふたりともザーコザーコ」
男「お前がおかしいだけだっての」
貞子「むぅ、私に分からない話ばかり・・・・・・ネット知識はプログラム系統しか勉強してこなかったから・・・・・・あら?」
貞子(壁に穴が?・・・・・・こんなものがあったら除きたくなるのが人の心理というものですよね)
貞子「さてさて、と」
貞子(向こう側は・・・・・・赤い。赤い家具かなにか置いてるんでしょうか?まあそんなものですよね)
貞子「はぁ、暇ですし掃除でもしますか」
壁「・・・・・・」
メリー「ただいまなのー」
男「おかえりー」
メリー「花子、手伝えなの。野菜切っとけなの」
花子「えー、なんで私がー?」
メリー「貞子は今気合を入れてトイレ掃除をしてるの。知っての通り私は台を使わないとキッチンに届かないの。台を動かすのも面倒だから手伝えなの」
花子「はーい。ってことでしばらく落ちるねー」
男「了解。メリーさんのキッチン対策もなにか考えないとなあ」
メリー「前はキッチンも狭くて使いやすかったの。広くなったのが私にとっては仇となったの」
男「自分しか使わないワンルームだったからこその広さだったしな、あれは。4人暮らし相応にするとどうしてもな」
メリー「そこはわかってるの。はあ、知り合いの幽霊みたいに浮遊出来たら楽なのになの」
花子「ちょいちょい話に出てくる知り合いの幽霊って誰?」
メリー「幽霊の癖して見えるし触れるし戸籍持ってるしのよくわからんやつなの」
花子「戸籍の項目なければ私も似たようなもんじゃん」
メリー「私らにとってそこって結構重要なステータスだと思うの」
花子「まあねー」
男「取れないのか?」
メリー「簡単に取れるもんじゃないの。家庭裁判所とか通さなきゃいけないの。年齢登録とかすごい厄介なの」
花子「しかもすでに死んでたり人形だったりで寿命って概念が無いしねー」
メリー「あいつは確か享年で登録してたの。何年経っても12歳のままらしいの」
男「享年で戸籍登録するとか日本の法律に真っ向から喧嘩売ってそうだな」
花子「まあそんなのよっぽどのコネがないと無理だけどね。私らみたいな無支援者は都市伝説みたいな非正規やるかこうやって寄生するかしないと生きていけないのさ。死んでるけど」
男「そう聞くと大変だな」
メリー「今はすっごい楽なの。紆余曲折あったけどそこは感謝してるの」
男「お、おう。メリーさんからそんな言葉を言われると・・・・・気恥ずかしいな」
メリー「これで私に殺されてくれれば一番最高なの」
男「メリーさんの寝床は今日からトランクの中でいいか?」
メリー「男はこれからも頑張って生きて私たちを養ってほしいの」
花子(もはやこのやりとりも定番だよね)
壁「・・・・・・」
月宮:あの、ちょっと相談があるんですけどいいですか?
male:相談?まあいいよ
月宮:私、今好きな人がいるんです
male:恋愛相談か。難易度高いな
月宮:ごめんなさい。でも、周りにそんな話できる人がいなくて
male:まあいいや。それで、好きな人がいるところから
月宮:はい。その人、私が会社に入った時から優しくしてくれた人でして
月宮:私、ちょっと特殊な事情があるんですけどその人はそれを個性だって言って褒めてくれて
male:へぇ、良い人なんだな
月宮:それで、一応アピールはしてるんですけど、あんまり反応してくれないんです
月宮:この前も二人で飲みにいったのに自分だけさっさと潰れちゃって
male:なんてひどいやつだ
月宮:私といっしょにいて気分が良くなってくれたってことだから悪い気はしないんですけど…
male:まあ、そういうことならいっそ当たって砕けに行くのはアリだと思う。不倫でなければ
月宮:不倫…微妙なんですよね。どうやら複数の異性と一緒に暮らしてるみたいで
male:やべぇやつじゃないか。シェアハウス的な?
月宮:友達、とは言っていたんですけれど
男(なんで俺ネトゲで人生相談受けてるんだろ)
男(まあこんな場で言ってくるぐらいだからリアルでは結構コミュ障なのかも)
男(ネットだと顔が見えない分相談しやすいってのはあるだろうし、割と本気で悩んでるのかもな)
男(・・・・・・相手が男か女かわからないのが難点だが)
男(相手も身バレしないように特定できそうなことは避けてきてるし、返答に悩むな)
男(男ってのがわかってたらもっとドーン!と行けとか言えるだけど、わかんねぇし)
メリー「男ー、そろそろできるのー」
男「あ、わかった」
male:すまん、そろそろ飯だから落ちるわ
月宮:あ、はい、わかりました。相談に乗ってくださってありがとうございます
male:いやいや、これぐらいならいつでも
月宮:maleさんって頼りになりますね。まるでお兄ちゃんがいるみたいです
male:お姉ちゃんかも
月宮:maleなのに?
male:maleなのに
月宮:まあお兄ちゃんであると仮定して、私は妹になるわけです
male:それは言ってよかったのか?
月宮:隠してたつもりはありませんから
月宮:それで、今度からは妹って呼んでくれたら…嬉しいかもです
male:それはない
月宮:残念です
male:んじゃ、落ちるわ。乙
月宮:乙←こ、これは乙じゃなくてポニーテールなんだからね!
メリー(ん、あれ?壁に穴が空いてる?)
メリー(なんで引っ越してすぐの部屋に穴が空いてるの。不動産屋も管理人も杜撰な仕事するの)
メリー(・・・・・・こういうのが気になってしまうのはしかたないの)
メリー「んー、どうなの・・・・・・?」
メリー(赤いの。真っ赤なの)
メリー(赤い壁紙でも貼ってるの?あんまりいい趣味じゃなさそうな部屋なの。赤い部屋・・・・・・)
メリー(・・・・・・!?)
メリー(あ、赤い部屋って、た、たしか・・・・・・・)
メリー「っ!?」
男「メリーさん、どうしたんだ?」
メリー「い、いや、なんでもないの」
メリー(ま、まさか、なの・・・・・・でも、男が都市伝説に狙われてる率と周期を考えるとそろそろでもおかしくないの)
メリー(・・・・・・とりあえずこんどなんかで埋めておくの)
隣人「へへ、絵、エヘヘ、先輩」
隣人「阿多って区だけて医院ですよね?」
隣人「センパイ、ゴハン、おいしソウで須ね」
隣人「共断ちっ手行って魔した死、不倫じゃないdeathよね?」
隣人「ああでも先杯、河合荘。殺そうとして苦る一太刀と一所に住んでるだなンて」
隣人「鬼イちゃん、千輩、ヘヘ、江、エヘヘ」
隣人「戦敗が、歩めてクレタ、渡しの瞳、帆めてくれた」
隣人「代空き、台鋤、DiE・・・・・大好きです、先輩」
隣人「・・・・・・だめだめ、自分を抑えないと。私は今はもう人間社会で生きてるんだから」
隣人「ああでも先輩、今日も素敵です・・・・・・」
隣人「ヱheへ」
書いてたらメチャクチャ長くなったので分割します。
やっぱりキャラが増えると内容も増える。内容が無いような文だけど。
ヤンデレは無条件に他人を傷つけたり自傷行為したりするキチガイじゃなくて愛が重すぎるだけの存在であるべきだと思ってる。
今夜か明日あたりに続き更新します。
メリー「緊急会議なの!」
貞子「なんですか、わざわざ外に連れ出して。私今月のお小遣い使い切りましたからここのお金払えませんよ?」
花子「自称良妻賢母のくせにファミレス代すら捻出できない金銭管理とか」
貞子「人形やメスガキと違って大人な私は化粧をしたりだとかいろいろあるんです」
花子「誰がメスガキだ誰が」
メリー「んなもんどうでもいいの。ここのお金は私が持つから話聞けなの」
貞子「マジですか?花子さん、パフェ頼みましょう、パフェ!」
花子「おごってもらえるなら高いの選んだ方がいいよねー」
メリー(こいつら後で利子付けて返させてやるの)
メリー「こほん、今男が新しい都市伝説に狙われてるの。気付いてるの?」
貞子「え、そうなんですか?」モグモグ
花子「そうなの?」モグモグ
メリー「家の壁の穴のこと知ってるの?」
花子「うん。覗いても何も見えないけど。しいて言えば赤い?」
貞子「赤い家具でも置いてるんですかね。まあ赤い本棚とか机とか今は普通にありますし」
花子「多分女だろうねー。まあ一人暮らしするには広すぎるからもしかしたら同棲カップルとかかもしれないけど」
メリー「赤い部屋」
花子「・・・・・・ん?」
貞子「えっ、あっ、えっ、えっ?」
メリー「お前らも見た穴の向こうの赤色は、『赤い部屋』で間違いないと思うの」
花子「えーと、あれってどういうオチだったっけ?」
貞子「壁の向こうが赤色の部屋だと思い込んでいたけれど、実際はそこに住んでいる女の目が赤かったからって話ですね。要は向こうがずっとこちら側を覗いていたってオチで・・・・・・あっ」
メリー「ってことで、それがわかった以上何か対策を取りたいの。とりあえずパテかなんかで穴を埋めようと思ってるけど・・・・・・」
貞子「あ、ま、待ってください!あ、赤い目の人、私、会いました!」
花子「赤い目の『人』?この現代日本で?アルビノ?」
貞子「えっと、あの人はたしか男さんの会社の後輩だとか言っていて、夜勤で目が充血してるんだと思ってましたけど・・・・・・よく考えたら充血して赤くなるのは瞳じゃなくて白目の部分ですね」
メリー「つまり、貞子は直接会って顔を見られてるの?」
貞子「そうですね」
メリー「そして部屋にいる姿も、向こうを覗く姿も見られてる」
貞子「はい」
花子「・・・・・・こいつ生贄にすればよくね?」
メリー「賛成なの。この話は終わりなの。パフェ食ったんだから玉砕してこいなの」
貞子「私の命はパフェより安いと!?」
メリー「男の命よりは軽いの。さっさと死んで三度目の人生リトライするといいの」
貞子「いーーーやーーーー!死にたくないー!」
貞子(メリーさんはパテを買いにホームセンターに。花子さんは男さんにこの件を伝えるために外で待ち合わせ)
貞子「一方私は独りで時間稼ぎと対処してろと・・・・・・」
貞子(んー、でも考えすぎだと思うんですよね。だって都市伝説が大企業で働けるなんて思えないですし。戸籍ないから)
貞子「まあ相手が赤い部屋だというのならこちらにも対処法はあります。だってこちらを覗いているのは『目』なんですから!」
貞子(ここに用意しましたのはトイレ掃除用のスプレー。まずこちらを手に構えまして)
貞子「さて、今日は気分もいいし壁掃除とかしちゃいますか!」
貞子(わざと大声で向こうになにをしようとしているか伝える。・・・・・・そして壁の穴を覗く!)
貞子「うん、やっぱり」
貞子(赤いですね。ってことはこちらを見ているということです。ではでは)
貞子「掃除、開始っ!」プシューーー!!!
「ぎゃあああああああああああああああああああああっっっっっっ!?」
貞子(壁の穴に向かってスプレー全開!赤い瞳に有効成分がクリーンヒット!・・・・・・うん、私段々と男さんの思考を受け継いできてる気がするなぁ)
貞子「あとはメリーさんたちが帰ってくるのを待つだけ!壁掃除もついでにやっちゃいますか!」
社長「あ、いましたいました、男くん」
男「あれ、しゃ、社長?どうしたんですか?」
社長「いや、ちょっと男くんにお願いがありましてね」
男「社長直々にですか!?」
男(なんだなんだ?ま、まさか左遷なのか!?あまりにも入院しすぎてるからお前は地方に飛べとかいう辞令が下るのか!?)
社長「隣人さんってわかりますよね?」
男「あ、はい。もちろん」
社長「彼女、今日ちょっと体調を崩しちゃったみたいでお休みしますってさっき連絡が入ってきたんですけど、あまりにも突然だから心配になっちゃって」
男「あー、そうですね。休む時は前もっていうタイプだし、そもそも体調を崩すようなことしないのに」
社長「それで、男くんにちょっと様子を見てきて欲しいなって思いまして。お見舞いも兼ねてです」
男「それはいいんですけど、なんで俺ですか?」
社長「あ、聞いてないですか?隣人さん、男君の隣の部屋に住んでるんですよ」
男「え、そうなんですか?」
社長「そうそう。前の部屋もお隣さんだったんですよ」
男「へー、ってことは引っ越しのタイミングと場所が被ったってことですか?」
社長「そういうことになりますね」
男(ってことは隣の部屋の夜勤の人って隣人のことだったのか・・・・・・悪いことしたな)
社長「それで、様子をみて大丈夫なら大丈夫で、危ないなら危ないで連絡してほしいんです。彼女も一人暮らしですからどうしても心配でして」
男「わかりました。そういうことでしたら。隣人にはこの前入院したときも世話になりましたし、喜んで行ってきますよ」
社長「ごめんなさいね、本当なら私が行くべきなんでしょうけど、これから海外出張があるから・・・・・・」
男「いつもお疲れ様です」
社長「だから、お見舞い用の品とかの代金も含めて、これをね」バサッ
男「・・・・・・5万円?」
社長「お駄賃も兼ねてってことで。お釣りの使い方は任せるから、好きに使っていいですよ」
男「わ、わかりました」
男(相変わらずこの会社、社員に対してホワイトすぎる。社長が一番ホワイトってのもすごい)
男「んで、話しって?」
花子「えーっと、端的に言うとお前また狙われてるよって」
男「またか・・・・・・今回はまだ死んでないからまだ大丈夫だとは思うんだけど」
花子「自分が死にかけるのを時報みたいに扱わないでよ」
男「で、どんな都市伝説なんだ?」
花子「えっと、赤い部屋っていうやつ」
男「えっと・・・・・・FLASHゲームじゃなくて?」
花子「それじゃなくて、都市伝説の方」
男「えーっと、壁の穴を覗いたら赤い部屋があって、それは部屋が赤いんじゃなくて赤い目の女がこちらを覗いていた・・・・・・これか?」
花子「そうそう」
男「って、それはない。だって隣の部屋って隣人・・・・・・会社の後輩だし」
花子「そいつの目の色は?」
男「たしかに赤いけど、もし俺が狙われてたら2年前からやられてるんだぜ?思い過ごしだって」
花子「それがヤバいって言ってんの!そいつ普通に仕事してるってことは稼いでるんでしょ?私たちみたいに金銭的な制約がないんだから!」
男「てか、この前もサシで飲みに行ったし」
花子「不用心にもほどがあるわよっ!とにかく、今メリーが壁の穴を埋めてるからそれまでは帰るの禁止!」
男「へいへい。まあどっちにしろ見舞い品を買わなきゃいかんからすぐには帰らないけど」
花子「お見舞い?まあいいや。とにかく、油断しないようにね!」
男「はいはい、わかったわかった」
花子(こいつなんでこれだけ命狙われてるのにこんなに呑気なんだろ)
メリー「工事完了!なの!」
貞子「えーと、壁をパテで埋めてその上からポスターを張ってさらに本棚を動かして置く。これで対策になってるんですかね?」
メリー「知らんの!こんくらいしかできないの!」
貞子「まあ私もさっきトイレ掃除用のスプレーを直接かけてやったので効いてるとは思いますが」
メリー「お前男みたいなことするの」
貞子「自分でも同じこと思ったからやめてください」
メリー「いや、でも男なら問答無用じゃなくて相手がやりたくなくなるようなえげつないことするはずなの。つまりまだまだなの」
貞子「確かに。男さんのとってくる手段って『こいつにこれ以上関わったらこっちがやられる』的なあれですしね」
メリー「しかも兵糧攻めしてくるの。私はそれに負けたの」
貞子「基本的に人を思いやる心ってのがないんでしょうね」
メリー「まったくなの。自分第一なの。私らが言えた話じゃないの」
貞子「自分で言って全部自分に返ってきましたしね」
メリー「むしろ最終的に根負けして私らを受け入れる度量とそれを続ける忍耐力がある時点で私らより多分人情深いの」
貞子「あれ?私たちってもしかしてド畜生では?」
メリー「やめるの。それ以上言ったら惨めにしかならないの」
男「ここが隣人の家か・・・・・・つっても隣だけど」
男(花子さんがあいつが都市伝説とか言ってたけど・・・・・・一応用心しておくか)
ガチャッ
隣人「あ、あれ、先輩?」
男「お、おう(インターホン鳴らす前に開けられた・・・・・・)」
隣人「・・・・・・どうしてここに?」
男「いや、お前が急な欠勤するって聞いて何かあったんじゃないかって思って来たんだよ」
隣人「え、先輩私の住所知ってたんですか?」
男「社長に教えられた。俺、ここの隣」
隣人「へぇ、妙な偶然もあるものですね」
男「んで、どうしたんだ?平気そ・・・・・・いや、右目どうした」
隣人「ああ、えっとですね、ちょっと家を出る前に洗い物済ませちゃおうと思ったんですけど、洗剤が中々でなくて口を覗き込んだらですね」
男「飛び出してきて命中したわけか」
隣人「そういうわけです。病院には行ったんですけど、まあ異常は無いっぽいんでとりあえず安静にしてろと言われました」
男「なるほどな。まあ無事で何よりだ。無事、か?」
隣人「命にかかわらないことは無事だと思ってます」
男「まあ、そういうことならこいつだけ」
隣人「えっと、これは・・・・・」
男「お見舞いだ。前に世話になったし、そのお返しだと思ってくれ。あと社長が小遣いくれたから病院代にでも当てとけ」
隣人「社長、相変わらずなんていうか・・・・・・わかりました、ありがたく受け取っておきます」
男「まあお隣さんってわかったことだし、困ったことあったら言ってくれ。力になれるかもしれん」
隣人「ありがとうございます。先輩・・・・・・」
男「ん?早速何か用か?」
隣人「・・・・・・いえ。やっぱり大丈夫です。ただ、先輩は優しいなって思って」
男「知り合いからはもっと優しくしろとか言われてるけどな」
隣人「それは先輩のことを知らなさすぎるだけです。先輩のやさしさは、なんていうか、お兄ちゃんみたいな・・・・・・そんな感じです」
男「俺、末っ子なんだけどな」
隣人「えへヘ、なんだか恥ずかしいこと言っちゃった気がします」
男「まあ、なんだ。お大事にな」
隣人「はい、ありがとうございます」
男(うん、こいつが都市伝説とか俺を狙ってるとかそういうやつには思えんな。ただちょっと目が赤いだけの普通のやつだ)
隣人「えへへ、先輩がお見舞いに来てくれた、お身舞に着て暮れタ♪」
隣人「戦πは矢っ巴里易しいナぁ・・・・・・」
隣人「ああ、宣輩・・・・・・」
隣人「へへ、エヘヘ、ゑへへ」
隣人「台字に、ダイじ弐食べnight」
隣人「・・・・・・惰雌、堕ち浸け」
隣人「渡しは盲アイツらとは違ウ」
隣人「私は人間の菜科de域る人間・・・・・・・」
隣人「・・・・・・・鷹ぶっちゃうなぁ」
隣人「・・・・・・・ああ、ううん、これじゃだめ。もっと先輩に相応しい人間にならないと」
隣人「お菓子くナる名、正気に慣れ、私・・・・・・・」
隣人「・・・・・・・アはっ」
―1週間後―
メリー「・・・・・・・今のところ動きが無いの」
貞子「もしかして、思い過ごしだったんでしょうか?それならそれで悪いことした気がします」
メリー「どっちしろ部屋を覗いてくる覗き魔なの。制裁されてしかるべきなの」
花子「私ら全員やってるけどねー」
メリー「常に覗いている向こうと一瞬だけ気になった私たちじゃ罪の重さが違うの。てか穴に気付いてたならおまえら報告しろなの」
貞子「だって言ったら埋めとけとかいうじゃないですか」
花子「メリー人使い荒いし」
メリー「働けごく潰し共なの」
貞子「さーて、ドリンクバー行ってきますねー」
花子「今日のセール品でもチェックしとこうかなー」
メリー「こいつら・・・・・・なの」
貞子「メリーさんは相変わらず口が悪いですね。もうちょっと優しくしてくれてもいいのに・・・・・・・」
隣人「あ、貞子さん」
貞子「ん?んげっ」
隣人「どうしました?」
貞子「あ、いえ、な、なんでも・・・・・・・」
貞子(え、すっとぼけてるだけなの?それとも私がスプレー噴射したから恨みを持ってここに来たの?)
隣人「偶然ですね、貞子さんもお昼ご飯ですか?」
貞子「ああ、ええ、はい、そんなところです」
貞子(とりあえず、こっちもすっとぼけておかないと)
隣人「よかったぁ。私、貞子さんのこと探してたんですよ」
貞子「え?」
隣人「先輩のこと少し聞きたいなって思って。よければ、相席してもよろしいですか?」
貞子「あー、えー、はい。どうぞ」
メリー「おかえりなの・・・・・・のっ!?」
貞子「あー・・・・・・」
隣人「このかわいらしいお二人は、妹さんですか?」
貞子「ええっと、親戚とその友達です。ちょっとこっちに遊びに来てて、面倒を見てるんです」
花子「あー、貞子の親戚の花子です」
メリー「メリーなの。よろしくなの」
隣人「はい、私は隣人といいます。よろしくおねがいします」
メリー(貞子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!なにやってるのぉぉぉぉぉ!!!!)
貞子(ああ、怒ってる、絶対怒ってる・・・・・・メリーさん、絶対怒ってますよぉ)
花子(えーと、今のところ恨みを買ってるのは多分こいつだから最終こいつを生贄に差し出して逃げればいいのかな?)
隣人「あ、もしかして水入らずのところを邪魔しちゃいましたかね。それだと申し訳ないんですけど・・・・・・どうしても確認しておきたくて」
貞子「な、なにをでしょうか」
隣人「ずばり、貞子さんと先輩――男さんの関係についてです」
貞子「妻です」
メリー「嘘つくななの」
花子「ノータイムで嘘を言うよね」
貞子「実質上妻です!」
メリー「実質どころか名目も実態もお前はただの知人Aなの」
隣人「あ、あはは。なるほど、お二人の言うことを真に受けると貞子さんは先輩と特別な関係になりたい、ということで間違いないでしょうか?」
貞子「はいっ!」
メリー(ここはノーコメントなの)
隣人「なるほど。お二人は?」
メリー「んー、あー、仲良くしてもらってるだけの他人なの」
花子「アホがめいわくかけてるだけの他人」
隣人「なるほど、完全に他人ということですね。でも貞子さん、近所では先輩の家で専業主婦をやってるって聞いてるんですけど」
貞子「いやー、人の口には戸が立てられないですね!まあそういうことです!このふたりはちょっとお兄ちゃんの事が好きで嫉妬してるだけなんですよねー?」
メリー「ぶっ殺すぞてめぇなの」
花子「舐めた口聞いてんじゃねえよ豚」
貞子「いやー嫉妬の声は気持ちがいいですね!」
バラッ
貞子「・・・・・・ん?ず、随分と沢山ケータイを・・・・・・それもガラケー」
花子「に、し、ろ、は、と・・・・・・10個?」
隣人「『怪人アンサー』って知ってます?」
貞子「え?えーっと、あれですよね?都市伝説の、何でも答えを教えてくれるとか言う」
隣人「はい。10個の電話をループするように電話をかけあうと、そのうち一つがアンサーにつながるというものです」ピッ
プルルルルルル
メリー「え、ま、まさか・・・・・・」
アンサー『私は怪人アンサー。今からあなたの九つの質問に正しい答えを与えましょう』
アンサー『ただし十個目の質問は私からさせてもらいますl私と契約し質問を開始しますか?』
隣人「はい、します」
花子(え、なんでこいついきなりアンサーなんか使いだしたの?なんのために?)
隣人「では一つ目の質問です」
隣人「貞子さんが男さんの妻と自称していますが本当ですか?」
アンサー『本人の願望です』
貞子「ちょっとおおおおお!?アンサーさーーーーーーん!?」
隣人「続いて、男さんには今現在恋人はいますか?」
アンサー『いません』
メリー(なんで私たちの眼の前でやるんだろなの。家でやればいいのになの)
隣人「続いて、私の眼に攻撃してきた犯人は?」
アンサー『貞子です』
貞子「アンサーさん!?!?!?!?」
花子(やっぱりこいつを生贄にすれば逃げられるんじゃない?)
隣人「では4つ目」
隣人「この三人は人間ですか?」
メリー「!」
アンサー『いいえ、都市伝説の【メリーさんの電話】【貞子】【トイレの花子さん】です』
隣人「5つ目の質問です。この三人のターゲットは?」
アンサー『あなたの先輩である【男】です』
花子「あ、あのー・・・・・・」
隣人「6つ目の質問です。この三人にターゲットを変えるつもりはありますか?」
アンサー『ありません』
貞子「語弊が過ぎます!もっと詳しく説明してください!」
隣人「では7つ目の質問です。この三人はどうやって生活をしていますか?」
アンサー『男さんに養ってもらっています』
隣人「なるほど。では8つ目の質問です。あなたがどんな質問にも正しい答えをくれると言うのは本当ですか?」
アンサー『本当です』
隣人「では9つ目の質問です。あなたがこの後私にする質問の答えは?」
アンサー『・・・・・・・・・・・・・・・・』
隣人「答え炉、案サー」
アンサー『・・・・・・・・・・・6月14日』
アンサー『・・・・・では私の方からの質問です。6482152574425115日後の』
隣人「6月14日」
アンサー『・・・・・正解です。二度とかけてくんな』
隣人「・・・・・・・・・・・さて、みなさん」
メリー「な、なんなの?」
隣人「私はこれで失礼しますね。これ、迷惑かけたお代です」
貞子(一万円をさっと出した!?さすが男さんと同じ大企業勤め!)
花子(・・・・・・・・・・・んん?都市伝説の癖に一般の会社で働いてる?そんなことできるの?)
花子(いやいやいや、無理無理無理。だって戸籍が無いし。戸籍が無かったら働けないって)
花子(・・・・・ってことは、やっぱり思い過ごしだったのかも?ちょっと嫉妬深い都市伝説好きの女みたいな?)
花子(んー、一瞬あの子の部屋行って様子見てこよっかな)
花子「私トイレ行ってくるね」
メリー「わ、わかったの・・・・・なんだったの、あれは・・・・・?」
貞子「はぁ、いいなぁ、大企業勤め。私ももっとお給料が良くて安定したところで働きたい・・・・・・」
今回はとりあえずここまでで。続きはまた明日、多分書きます。時間があったら。
隣人ちゃんは黒髪赤目童顔の見た目活発そうなタイプだと思ってる。多分ポニーテール。そして多分普乳。
製菓会社の夜勤ってなにするんだろ・・・・・・工場のシステムの監視とか?
社長は身長低めのぽわぽわしてるタイプ。その癖して仕事ができる多分このスレで最強の人。
メリーちゃんにデレてほしいけどデレさせたらメリーちゃんじゃないような気もする。この二律背反を両立する神がかったアイデアが欲しい。
人外娘は正義。異論は認める。
花子(さてさて、ここがあの女のハウスね)
花子(パッと見の間取りはウチと一緒っぽい。一人で使うには贅沢すぎる部屋だわ)
花子「!?」
花子「な、なにこれ・・・・・」
写真「「「「「「「「「」」」」」」」」」」
花子(部屋中に男の写真が貼り付けられてる!?しかも、ほとんど隠し撮りみたいな・・・・・・)
花子(しかもこの写真とか、前の部屋のときのやつじゃない!ってことはあのときからずっと!?)
花子(日付・・・・・・メリーが来るより前のやつもあるわね。もっと前から男のことを監視してた?)
花子(・・・・・・ってことは、ストーカー?それもヤバ目の)
花子(あ、パソコンついてる、・・・・・・ラグナロクオンラインだ)
花子(ちょっと失礼して・・・・・・・ログインパスワードがパソコンに保存されててよかった。個人用だからって油断しすぎでしょ)
花子(えーっと、HNは『月宮』・・・・・・・えーっと、ま、前に男といっしょにやった時の相手?)
花子(・・・・・・・ラグナロクオンライン、月宮・・・・・・・?)
花子「やっ、やばい!」
花子(こいつ、『赤い部屋』じゃなくて『S県月宮』!?)
花子「・・・・・・・ってことは、狙われてるのは・・・・・・」
花子「と、とりあえず一旦戻らないと!」
花子「メリー!貞子!やばいって!」
メリー「どうしたの?そんなに慌てて?ま、まさか男がもう!?」
花子「違う!あいつ、『S県月宮』なのよ!」
貞子「・・・・・・ええっと、あのセリフで有名な?」
花子「そう!アイツの部屋、男の写真でいっぱいだったわ。つまり、あいつは男のストーカー!そして狙われてるのは男じゃない!私たちの方!」
メリー「ま、マジかなの・・・・・・。とりあえず代金払って、外で待ち伏せしてるかもしれないから貞子の力で逃げるの」
貞子「そうですね。私たち戦闘能力皆無ですし」
メリー(でも、逃げ回ってるだけじゃこの件は解決できないの・・・・・・。どうすればいいの・・・・・・?)
花子(こんな時に男がいれば反撃方法を思いついてくれるかもしれないのに!)
メリー「さて、戻ってきたからにはとりあえず籠城するの!」
花子「男にはどう伝える?」
貞子「とりあえず今帰ってきたらヤバいから遠出してろとかですかね?」
メリー「どっちにしろしばらくは帰ってこないはずなの。お姉さんに呼び出されたって言ってたの」
貞子「男さんのお姉さん・・・・・・どんな方なんでしょうか?」
花子「男自体がどうやら優秀みたいだから大企業の社長とかやってそう」
貞子「社長とまではいかずともかなり大きい所で働いてそうですよね。もしくはすでに主婦とか」
メリー「なんにせよ優秀なのは予想つくの。そしてえげつないことしてきそうなの」
花子「男は私を脅すところで辞めた。もしあいつ以上にえげつないやつだったら私は井戸に落とされていた?」
貞子「私は画面から顔を出した瞬間モニター毎地面に投げつけられていたとか?」
メリー「向こうが都市伝説バリアをどう回避してくるかなの。発想自体は男の方がえげつないとかも考えられるの」
貞子「まあお姉さんは普通に優しいかもしれませんしね」
ドンッッッ!!!
メリー「ひっ!」
貞子「い、今のは、と、扉が叩かれた・・・・・・音?」
花子「ま、まさか・・・・・だ、だってあそこからここまで10分ぐらいかかるんだよ?しかも私たちが家にいるなんてわからないんだよ?」
メリー「ちょ、ちょっと様子を見るの。ドアスコープから覗けば・・・・・・」
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メリー「ひいいぃっ!」
貞子「い、いるんですね!?そこに、やつがっ!」
花子「あ、あの扉は頑丈よ。ここは結構防犯の作りがしっかりしてるって男が言ってたもん。だから、そう簡単に壊されるはずがない」
メリー(たしかに、もし暴力的な都市伝説のやつらから襲われても逃げ込めるようにそういう家は選んでもらったけど・・・・・・本当に大丈夫なの?)
貞子(ひっかかるところがあります。この家、結構高いところなのになぜ壁に穴が空いていたのか。『偶然』この部屋に穴が空いていて、そこから覗かれていたというのは考えにくい)
貞子(穴はもともと空いていたのではなく、空けられたと考えた方が自然。しかし、ここの分厚い壁をどうやって・・・・・・?)
貞子(防音もしてるということでここを選びましたから、壁自体は結構頑丈なはずなんです。だからドリルか何かでも使わないと空けられなさそうですけれども)
貞子(たとえば、向こうは何らかの手段で壁に穴をあける手段を持っていて、それはもっと大規模にできるものだとしたら・・・・・・?)
貞子「メリーさん、私や男さんたち、そして付近の住民に全く気付かれずに壁に穴をあける方法って想像できますか?」
メリー「え?んー、さすがにちょっと・・・・・・掘るのはむりだし、削るのも無茶なの。だったら後は溶かすぐらいしか・・・・・・」
貞子「っ!そ、それです!あの人は、壁を溶かして穴をあけたんです!」
花子「え、ま、まさか、そんなはずないじゃん。やだなぁ、もう。そんな分厚い壁を狙って溶かしきる溶剤なんて・・・・・・」
ジュウウウウウウッ
花子「なっ、なにっ!?」
隣人「みぃつけた」
貞子「ど、どうやって入ってきたんですか!?扉は簡単に壊れるようなものじゃな・・・・・・」
隣人「戦杯の適、頃す。前殷、CO-LOS」
花子「あ、あれは・・・・・・茶色い、液体?」
メリー「・・・・・・ま、まさか、コーラの、原液?」
隣人「ぴんぽ~ん。床をも溶かす特別製、用意しておきました~」
花子「コーク・ロアまで使えるの!?あんた一人でもう4つ目なんだけど!?」
隣人「聖火害射ノ写陰でス市~、コーラの原亮グラい頑Baレば手に入り魔簾死~」
メリー「本物のコーラが扉を溶かしてたまるかなの!」
貞子「ひ、ひとつ、聞かせてください。どうやってこんなにすぐに・・・・・・」
隣人「気付いてると思いますけど、私は『赤い部屋』ですよー?あなたたちが特定条件でワープできるのと同じでー、私だってできますcolor」
花子「え、S県月宮じゃなくて?」
隣人「仕事兼任でーっす。まあ?私どっちもいけますし?的な?そっちは副業ですけど」
メリー「そういや、聞いたことあるの。社宅に住めない特定の場所の見張り系の奴らは他のやつも兼任して生活費を稼いでるって」
隣人「居間の渡しにハ比津陽nineです毛怒ネ」
隣人「さあさあ、みなさん諦めましょ?今なら頭から溶かしてあげるから苦しまずに死ねますよ?」
貞子「お、お断りです!死ぬのって辛いんですからね!」
花子「あ、や、やだ・・・・・・し、死にたく、ない・・・・・・」ガクガク
メリー「ま、待つの!なんで私たちを狙うの?『赤い部屋』ならターゲットは男じゃないの?」
隣人「んんー?勘違いしてるみたいですけド、私はもう都死電節は廃業してますんでー。まあ能力は便利なんで着かって升けどー」
メリー「なら、なおさらなんで私たちを狙うの!」
花子「メリー、そ、そいつは男のストーカーなのよ。私、見たもん。アイツの部屋、男の隠し撮り写真が部屋中にはっつけられてた。ほとんどの写真が、目が合ってなかったの」
貞子「え、ええっと、つ、つまり、あれですか?男さんの近くにいる女を殺す的なアレ?」
隣人「うふふふふ、さぁて、どうでしょうかね」
メリー(モニターは、近くにない。トイレの方面はあいつが道をふさいでる。私の電話も画面見ないと操作できないの。スマホに変えた弊害なの)
隣人「さて、さっきみたいに逃げられても困りますし・・・・・・」
プルルルルルル
隣人「あ、もしもし、先輩?聞こえますか?」
花子(男に、電話?)
隣人「ちょっと電話、そのままにしてもらってていいですか?」
隣人「ちょっと、厄介な方が先輩に電話しそうなんで、これで対策をと思いまして」
メリー(今の内にロック解除しとくの。電話の準備もしておくの)
花子(メリーの電話封じっ!?そんなやり方で!?)
貞子(ほ、本格的に逃げ場が無いです。ええっと、誰かが特攻して彼女を抑え込めば残りは逃げられる?)
隣人「じゃあしばらくミュートにしといてください。うるさくなるかもしれないんで」
メリー「・・・・・・」ピッ
隣人「知ってますよ、メリーさん。あなたの電話って、他人の電話を強制的に終わらせる機能はついてませんよね?あくまでも電話の機能に則る使い方」
隣人「だから、こうやって電話先さえ押さえておけば今この場で一番厄介なワープは使えない」
隣人「貞子さんや花子さんは使う道具や場所が手元にないみたいですし・・・・・・ゲームセット、ですかね?」
花子「あ、や、やだ・・・・・・」
貞子「し、死にたくない・・・・・・やだ、あの世界に戻るのは、やだ・・・・・・」
メリー「二人とも、がたがたうっさいの」
隣人「・・・・・・メリーさんは、諦めた感じですか?」
メリー「そもそも私らは堅気の生き方してないんだから、楽に死ねるなんて思ってないの。除霊だとか寺生まれだとかそういうリスクはそもそも承知のはずなの」
花子「でもぉ!」
隣人「ふふふ、いいですよぉ。そういう覚悟が決まってる人は大好きです。まあ独りぼっちは寂しいでしょうから、まとめて全員あの世に送り返してあげますよ」
貞子「く、来るっ・・・・・・ああ、神様・・・・・・」
メリー「ただし、それは死ぬときの話なの!今の話じゃないの!」
隣人「はぁ?今がその時だって言ってるでしょうが?」
メリー「二人とも、死にたくなけりゃ捕まってろなの!」
貞子「ま、任せますよメリーさん!もう全部たくしますよ!」ギュッ
花子「お願いよ!私もう死にたくないからっ!」ギュッ
隣人「もう遅いっ!何をやっても無駄ですっ!溶けつくせ!コーラの原液で!!!!」バシャッ
メリー「もしもし、私メリーさん!今」フッ
メリー「あなたのうしろにいるの!」
男「・・・・・・えっ?メリーさん?」
貞子「え、えっ?わ、私たち、た、助かったんですか!?で、でもどうして・・・・・・」
花子「だ、だって男の電話は隣人が電話かけっぱにしてるんでしょ!?じゃあだったら」
メリー「男はスマホ二台持ちなの。以前はそれにしてやられたけど、今回は助けてもらったの。現代っ子に感謝なの」
男「なんかよくわからないけど、何があったんだ?」
メリー「端的に言うと隣人に殺されかけてたの」
男「隣人に?な、なんで!?」
花子「ええっと、あいつあんたのストーカーでヤンデレの女だから」
男「は、はぁ!?あいつが!?」
メイド「あんた、めんどくさい女に絡まれてるのね」
男「いやいや、隣人はそんなめんどくさいやつじゃ・・・・・・あ、でも・・・・・・そう聞くと思い当たる節は・・・・・・」
メイド「あるの?」
男「いや、あいつ前も俺の隣の部屋だったらしいんだけど、俺が引っ越したタイミングでまた隣に引っ越してきたらしくて。それを狙ったものだって考えたら・・・・・・」
花子(・・・・・・冷静に考えたら、このメイド誰?)
メリー(なんでメイドなの?)
み
い
つ
け
た
男「っ!隣人っ!」バッ
隣人「総癒えバ、センぱ井は須磨帆にダイも血で死多ね」
男「だ、大丈夫か?声がなんかおかしいけど」
隣人「ああ、せんパい、屋差氏イ・・・・・・大乗部death、す愚に奈央りマスか螺」
メリー「ど、どうやってここまで来たの!?そんなすぐに来れるような場所じゃないし、隣部屋でもなんでもないの!」
男「そ、そうだ!なんでメリーさんたちを殺そうとしてるんだ!」
隣人「だって、ソイつ、先輩を殺そウしてるじゃな井ですカ」
男「・・・・・・え?」
隣人「私、聞き増し汰よ?そこの人形が『殺されてくれれば最高』って先輩に謂ってたこと」
隣人「しかもそい津ら、皆先輩の命を狙ってきてるやつらじゃないですか。だめですよ、先輩は優しくて素敵な人なのに、こんな世界のゴミ屑に殺されるなんて」
男「いや、正直そのへんは解決したことで・・・・・・」
隣人「しかも、そんな状況の癖に先輩に寄生してのうのうと生きている。先輩と同じ部屋同じ布団で眠っている」
男「・・・・・・貞子?布団の話は知らないんだが?」
貞子「なんで私に振るんですか!?入りましたけど!」
隣人「図ルいです・・・・・・綿視なンカずっ斗と也でミテるだケナのに」
隣人「戦敗を殺そうとする女が先輩と同棲して、先輩を守ろうとする私は隣から見ているだけ」
隣人「なん、で」
なんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでNAんで南で那NでНаんデなナんдеなんでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでNAんで南で那NでНаんデなナんдеなんでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでNAんで南で那NでНаんデなナんдеなんでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでNAんで南で那NでНаんデなナんдеなんでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでNAんで南で那NでНаんデなナんдеなんでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでNAんで南で那NでНаんデなナんдеなんでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでNAんで南で那NでНаんデなナんдеなんでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでNAんで南で那NでНаんデなナんдеなんでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでナんでなンでナンでナんデ菜んデナンデ何で那んでナんデナんでなンでナンでナんデ菜んでなんでNAんで南で那NでНаんデなナんдеなんで
メイド「・・・・・・ストーカーの上にメンヘラだって。男、大変ね」
男「普段はいい後輩なんだよ。真面目だし、可愛げもあって一生懸命で・・・・・・」
隣人「だから私は、そいつらを殺す。先輩に仇なす存在はこの世から消す。私が、先輩を守る」
花子「お、男・・・・・・」
男「・・・・・・悪いが、そうはさせてやれない。同じ釜の飯を食った女の子三人を目の前で見捨てられるほど薄情じゃないんだ」
隣人「先輩、どいてください。先輩を傷つけたくない」
男「断る」
貞子「男さん・・・・・・」
隣人「どいて、先輩」シャキッ
男「ダメだ。俺はここを退かない。それに、こんなところで包丁なんて出すな。通行人にでも見られたら大変だぞ」
メリー(・・・・・・なんか、妙にかっこいいのがむかつくの。でも、いざとなったら私が――)
隣人「先輩どいて!そいつら殺せない」ダッ
男「っ!来るなッ!隣人っ!!!!危ないっ!」
隣人「先輩を惑わすやつらは、先輩の敵は、全員、全員、私がっ!」
メイド「女が刃物を振り回していいのは台所でだけよ」
―メイド真拳奥義・お手は膝の上に―
メリー「えっ?」
パシッ
カランカランカラン
隣人「あっ!包丁がっ!」
貞子(あ、ありのまま今起こったことを話します。隣人さんが包丁を持って走ってきたと思ったら気が付いたらメイドさんが叩き落としていました。素手で。メイドさん戦闘力高すぎないですか?)
メイド「さて、ちょっと気絶させるわね」
花子「ちょ、ちょっと待って!?それ以上続けられたらSSのジャンルが変わっちゃうんだけど!?これバトルものじゃないんだけど!?」
メリー「ちゃんとコメディさせろなの!」
貞子「で、でもメイドさんだからこうなにか簡単に無力化させる技とかが」
―メイド真拳奥義
お口が汚れております―
隣人「ぽぇ」バキッ
貞子「ただのラリアットっ!?」
メリー「いやいやいや、おかしいの!都市伝説バリアは!?直接攻撃は効かないはずなの!」
メイド「・・・・・・欧州で鎧が分厚くなって量産されたころ対抗するために使われた武器はメイスよ」
メイド「つまり、バリアだろうがなんだろうが拳でぶち割りながら攻撃すればいいだけでしょ?」
メリー「むちゃくちゃすぎるの!あのバリアすごく分厚いゴム板みたいなもので、人間の腕力でやぶれるもんじゃないの!」
男「・・・・・・ウチの姉ちゃん、元CQC部だから勝てっこないのに・・・・・・」
貞子「ん?」
貞子「・・・・・・おねえ、さん?」
メイド「ええ。あなたは確か、この前弟のお見舞いに来てくれてた人よね?」
貞子「あ、はい、そうです」
メイド「さて、どうしましょう。男、とりあえずその子アンタの部屋まで連れて行くわよ」
男「ええっ!?いや、いいけど・・・・・・俺が運ぶのか?」
メイド「男のくせに何言ってるのよ。か弱い女に人一人運ばせるつもり?」
花子「か弱い女がバリアごと都市伝説を殴り倒せるもんか!」
メリー「あー、もう、むちゃくちゃなの!」
隣人「・・・・・・あ、れ・・・・・・?」
メリー「あ、起きたの」
隣人「あれ、ここは、私・・・・・・・」
メイド「おはよう。気分はどう?」
隣人「なんだか口元がすごく痛いです。あと首が・・・・・・」
男「うちの姉のせいです。ごめんなさい」
隣人「先輩・・・・・?あえっ!?こ、ここ、もしかして先輩のお部屋!?」
男「隣人の部屋に運び込むわけにもいかなかったしな」
隣人「な、なななんで私先輩の部屋に連れ込まれてるんですか!?あ、も、もしかして、その」
メリー「そろそろ思い出せなの。そこの溶けたベッドを見ればよくわかるの」
隣人「え?・・・・・・え?あっ」
花子「思い出したっぽ?」
貞子「お姉さん、お茶どうぞ」
メイド「ありがとう。気が利くわね」
貞子「ええ!もちろん!男さんのお姉さんの為ですから!」
メリー「お前はちょっと黙ってろなの」
隣人「えーっと、つまりメリーさんたちはもう先輩を殺すつもりはないと?」
花子「私は仕事辞めたし」
貞子「養ってもらってる相手を殺すだなんてそんなこととてもとても」
メリー「殺したくても殺せないの」
貞子「メリーさん?ここは素直になるところですよ?」
メリー「・・・・・・この半年で殺す機会なんかいくらでもあったの。でもやる必要もないし、そんな恩知らずなつもりもないの」
隣人「なるほど。つまりは私の早とちりだったんですね。ごめんなさい」
貞子「隣人さんは『赤い部屋』として男さんを狙っているわけではないんですか?」
隣人「いや、都市伝説稼業するよりも今の仕事の方が稼げますし。実質廃業ですよ」
花子「まーじで一般企業で働いてるの羨ましすぎるんだけど」
隣人「それはまあ、いろいろとありまして」
メイド「あなた、相変わらずよくわからないのに狙われてるのね」
男「えっ、まるで昔からそうだったみたいな言い方やめてくれよ」
メイド「昔からそうだったから言ってるのよ」
男「え?・・・・・・マジで?」
メイド「そうよ。よくわからないくねくねしたのが近づいて来たりおっさんの顔した犬に追いかけれたり」
男「・・・・・・記憶にない」
メイド「まあ全部私が片付けてるし」
男「姉ちゃんはマジでなにもんなんだよ。都市伝説って殴り倒せるもんじゃないだろ」
メイド「鍛え方が違うのよ。鍛え方が」
男「鍛え方云々で何とかなる問題なのか」
メイド「あなたも鍛えてあげましょうか?」
男「それで昔筋肉痛で死にかけた記憶があるんだが」
メイド「大丈夫、あのころからバージョンアップを重ねてくれて今は筋肉痛は当社比80%減よ」
男「当社比ってついてなきゃまだ信用できたのに」
メリー「えーと、つまり結局お前はただ単に男のことをストーキングしてる犯罪者予備軍ってことでいいの?」
隣人「は、犯罪じゃないです!」
花子「盗撮は立派な犯罪じゃ・・・・・・」
隣人「服は来てますから盗撮じゃないです!先輩あまり写真撮らせてくれないから・・・・・・」
貞子「男さんの住所ってどうやって調べたんですか?やっぱり赤い部屋の力で?」
隣人「会社の資料を調べました」
メリー「あの製菓会社大丈夫なの?」
隣人「社長がちょうどお歳暮のお菓子選びをしてるところに出くわしまして、そこでお手伝いするついでにちょちょいと」
花子「それ立派な犯罪だから!」
メリー「で、後気になってたのが・・・・・・」
男「お、どうした?」
メリー「なんでメイド服なの?」
メイド「あら、私?」
メリー「はいなの。お姉さんってのは聞いたの。でもなんでメイド服なの?コスプレなの?」
メイド「一応業務中だからこの服を着ていないといけないのよ」
貞子「業務、中?」
隣人「先輩のお姉さんは職業メイドなんです。えーっと、どっかの財団の会長の姪っ子たちの専属でしたっけ?」
メイド「それは社長さんに?」
隣人「はい。お歳暮を贈る時の仕分けの時に雑談で」
メイド「なるほどね。個人情報を流さないようにクレーム入れときましょう。次期社長に」
男「そういや姉さんとこのお嬢様の幼馴染だったな、次期社長」
メイド「大甥の彼から言われたらさすがの社長さんももう少し社内のコンプライアンスについて考えるでしょう」
メリー「次期社長の個人情報が次々と流されてるのには疑問を持たないの?」
メイド「さて、もう大丈夫そうだし私は帰るわね。仕事中だし」
男「うん。正直助かった。ありがとう」
メイド「入院ばっかり繰り返してると母さんたちが心配するわよ。たまには顔出しなさい」
男「いや、顔を出したいのはやまやまだけど・・・・・・現状そういうわけにもいかないだろ?」
メイド「全員連れて来ればいいじゃない。喜ぶわよ。息子がこんなにも嫁候補を連れてきたって」
男「人形と死体と幼女に興奮しないから候補とかそういう問題じゃないんだが」
貞子「そんなっ、ひどいですっ!」
メリー「アガルマトフィリアでもないしネクロフィリアでもなければペドフィリアでもない。まともな人間だと思うの」
花子「全部名前あるんだ」
隣人「あ、あの、私は・・・・・・」
男「・・・・・・包丁とか持ちださなければ」
貞子「キレたら出してきそうですね。家の一部も溶かされましたし。その点私はワープもできる良妻賢母!」
花子「ワープに良妻賢母要素ある?」
メリー「アンサーが言ってた通りコイツの妄言は全部ただの願望なの。痩せたいって言いながらダイエットしない奴らと一緒なの」
メイド「・・・・・・まあ、そのあたりはあなたの好きにすればいいわ。私はお嬢様に怒られる前に帰るから、考えときなさいよ」
男「はいはい、わかったわかった」
隣人「ええっと、改めて今回はごめんなさい」
メリー「男、どうするの?この重度のストーカー」
貞子「警察に突き出したら勝てますよね、これ?」
花子「隣の部屋にストーカーの証拠はいっぱいあるし」
隣人「り、倫理に反したものはないですから!」
男「あー、うん。まあ別に写真ぐらいなら言ってくれればいつでも・・・・・・」
隣人「ほ、本当ですか!?」
男「ただ、溶けた扉の修繕費と床のフローリングの張替え、穴の開いた壁紙の貼り換え、ベッドの弁償。こんだけ分支払ってくれればいいから」
隣人「あ、あの、先輩、その、私、ここに引っ越すのに結構無茶しちゃってまして・・・・・・今、手持ちがあんまりなくて・・・・・・」
男「奇遇だな。俺も引っ越してきたばかりで金に余裕はそこまでない。少なくとも扉と壁紙とフローリングとベッドを全部新しいのに変えるほどは用意できないんだ」
隣人「・・・・・・」
男「・・・・・・」
隣人「身体で払いますから支払い延長してください」ドゲザッ
男「だから都市伝説はそうやってすぐ身体を売ろうとする」
メリー「てか、身体で払うとか言っても扉も床もベッドも必要火急の物なの。お前の身体如きで代替できるもんじゃないの」
貞子「まあこのままだと私たちも生活できませんもんね」
花子「まさか引っ越してきて2週間経たないうちに家がダメになるなんて」
男「俺もできるなら待ってやりたいさ。でも生活できないのはマジでヤバい」
隣人「おねがいしますっ!社長が出張から帰ってきたらお金借りて何とかできますから!それまでは、それまでは!」
男「前も思ったけど社長とどういう関係なんだ?」
隣人「あ、えっと、私元々社長の大甥の彼女さんの友達がターゲットで、そのときに社長の大甥の彼女さんにボコられたところを社長に拾ってもらった立場で・・・・・・」
男「途中まで社長無関係じゃねえか」
隣人「土下座すればあの社長のことですからお金は貸してくれますっ!ですから、それまではどうか、どうかっ!」
男「って言っても生活できないし」
メリー「実家に帰るとかいう選択肢はないの?」
男「そしたら誰がお前らの面倒見るんだよ」
隣人「あ、あのっ、先輩、それなんですが・・・・・・」
男「どうした?」
隣人「あの、先輩の部屋が直るまでは私の部屋を使っていただいて構いません。間取りは一緒ですから皆さん生活できると思いますし・・・・・・」
貞子「え、じゃあ隣人さんはどうするんですか?」
隣人「私は橋の下にでも行ってしばらく耐えしのぎます。大丈夫です、近くの川の橋の下ではゾンビが段ボールハウスに住んでるらしいですから、運が良ければ住まわせてもらえます」
花子「橋の下でゾンビがホームレスしてるとかここすごい町ね」
男「俺も初めて知った」
男「ただ、その案は飲めない」
隣人「ええっと、じゃあ私の家の家具を全部質にいれて先輩の仮家を確保しますから、しばらくはそっちで・・・・・・」
男「そうじゃなくて、だ。今真冬だぜ?こんな時期に外で生活なんかさせてられるか」
メリー「都市伝説と言えど普通に死ねるの。真冬の夜の寒さなめんじゃないの」
隣人「で、でも・・・・・・私には、もうこんなことしか・・・・・・」
男「・・・・・・別に、出て行かなくてもいいじゃないか。そのままお前はここにいれば」
隣人「えっ?そ、それって――」
貞子「男さん!どういうつもりで言ってるんですか!?」
男「んで、この三人をついでに預ける。俺はしばらく実家に帰る。これで生活問題は解決する」
隣人「でも私、先輩のためなら・・・・・・えっ?」
貞子「・・・・・・今のは確実に全員で隣人さんの部屋で過ごすパターンじゃありませんでしたか?」
男「結婚はおろか付き合ってもない相手とワンルームで過ごすとかよっぽど避けられない事情が無い限りはするべきじゃなだろ」
花子「・・・・・・童貞臭っ!」
男「うっせぇ!」
メリー「ちょっと待つの。私らこいつに殺されかけてるのに男無しで一緒に過ごすとか無理なの」
男「俺お前らに殺されかけてるのに養ってるんだが?」
メリー「我慢しますなの」
貞子「弱いっ!もっとがんばってくださいよっ!」
メリー「うっさいの!私ら言っておくけど一番立場が弱いの!男に逆らうとか無理なの!」
貞子「わかってますけど!わかってましたけど!」
男「てか、そいつらのことを社長に話してくれれば戸籍とか職とかなんとかしてくれるんじゃないか?」
花子「えっ」
貞子「えっ」
メリー「えっ」
隣人「えっ」
男「んで、社長がおまえらを真っ当な職に就かせる。お前らは自立する。俺は前住んでたところに戻る。うん、完璧だ。この部屋は大家さんに怒られそうだから、隣人が住んでくれればいい。これで無駄な費用も発生しない。誰も不幸にならないな、うん」
隣人「・・・・・・せ、先輩は、私の事、嫌い、ですか?」
男「えっ?な、なんでそうなるんだ?」
隣人「だって、先輩私から離れたがってるみたいで、それって私の事が嫌いだからで――」
男「あ、いや、そういうつもりはなくてだな」
メリー「わ、私、捨てられちゃうの?また捨てられちゃうの?」
男(やべぇ)
貞子「あ、え、あの、私、結構、あなたに、尽くして、きまし、た・・・・・・・けど・・・・・・」
男(こいつら思ってたより)
花子「や、やだ、やだやだ・・・・・・ひとりはもうやだ・・・・・・ひとりきりはやだ・・・・・・」
男(依存度が高い)
ガラッ
メイド「そうそう男、しばらくの住まいについてなんだけど――」
メリー「お、お願いします、捨てないでなの・・・・・・なんでもするの、えっちなことでもひどいことでもなんでもしていいから、捨てないでなの、おねがい、おねがい」
貞子「わ、私、もっとがんばりますから、誠心誠意尽くしますから、わがままも言わないし高望みもしませんから、ただの無料家政婦でいいですから、どうか、どうか」
花子「なんでもするから、ほ、ほら、私のアカウントとか全部上げるし、売り払えばそこそこのお金になるかもしれないから、ね?ね?だから、おいてかないで、ね?」
隣人「お、お金ならすぐ稼いできますから!社長が戻ってくるのを待たなくてもちょ、ちょっと外で男の人に声を掛ければ、お、お金ぐらい集められますから、だから、だからおねがい、嫌わないで、ください」
メイド「・・・・・・」
男「あっ」
メイド「もしもし、お嬢様ですか?ええ、メイドです。申し訳ありません、少し弟の情操教育をする必要がありますので、業務の方を中断させていただきます。後日埋め合わせは致しますので。ええ、ありがとうございます。それでは」ピッ
メイド「じゃあ、心行くまで話し合いましょうか?」
男(終わった・・・・・・)
社長『なるほど、そういうことがあったんですね』
男「はい。多分これから隣人から社長に話がいくと思うので、こじれたことになる前に話しておきました」
社長『隣人ちゃんに男くんの家の事を教えちゃったのは私のミスですし、今回のことは私が何とかします。あと3日ぐらいで帰りますから、隣人ちゃんにもよろしく言っておいてください』
男「わかりました」
社長『あと、メリーさん、貞子さん、花子さんの三人についても姪っ子のコネで戸籍の方を用意しますので、年齢だけ確認しておいてください。いいですか、実年齢ですよ。享年でもいいですけど』
男「なにからなにまですみません、ありがとうございます」
社長『自分のとこの社員が困ってるのなら力を尽くすのは社長の義務ですから。お礼は仕事っぷりで返してくださいな』
男「はい、これからもお世話になります」
社長『じゃあそろそろ飛行機に乗るんで電話切っちゃいますね。しばらくはそっちの方をおねがいします。それでは』
男「はい、失礼します」
ピッ
男(とりあえず社長がいろいろとなんとかしてくれるらしいから、俺の部屋について心配いらないだろう)
男(ただ――)
メリー「まさか部屋そのものも赤いだなんて思ってなかったの」
貞子「天井や壁、床全部が男さんの名前で埋め尽くされてるのは圧巻ですね」
隣人「都市伝説時代の名残で、どうしても気分が高ぶっちゃうときがあって・・・・・・鎮めるために書いてたらいつのまにかこんなことに」
花子「さすがにこの部屋で過ごすのは目が痛いから消しちゃってもいいのよね?」
隣人「はい、どうぞ。てか私もやります」
男(姉ちゃんからお叱りを受けてしまって、まさかの隣人の部屋に俺も泊まり込むことに)
隣人「これって何で消せばいいんですかね?」
メリー「クレンジングオイルでたぶんいけるの」
貞子「いっそこの部屋も壁紙とかを張り替えた方がいいんじゃないでしょうか?」
花子「そんなお金ないでしょ」
貞子「そうなんですよねぇ。はあーあ、お金が空から降ってくればなぁ」
男(・・・・・・メリーさん貞子さん花子さんはともかく、隣人はわりとやばいぞ・・・・・・なんだかんだあいつらとは違う感じの異性だし。理性が持つかどうか)
隣人「あっ、そうだ。社長が買い替えるからって古い高圧洗浄機くれたの思い出しました。これでやっちゃいましょう」
メリー「おおー。これまた高そうなの」
花子「・・・・・・天井ってどうやって書いたの?」
隣人「その、気が高ぶってるときのことはあまり覚えてないんです。だからどうやったのかは・・・・・・」
貞子「赤い部屋の能力かなにかを使ったんじゃないですか?」
メリー「天井に写真はっつけてるのかんがえると脚立とかあるんじゃないの?」
隣人「あー、たしかにありますあります。あれ使ってたんですかね」
メリー「自分の事なのに他人事みたいに言うななの」
男(・・・・・・うん、がんばろう)
To be continued...?
今回のスレはこれにて終わり!あとは番外編1つと完結編1つ書いてシリーズを一旦終わらせたい。
八尺様とかカシマ様とか魅力のある都市伝説はまだまだいろいろあるけど、これ以上増やしたら収拾がつかなくなる。
ふと思ったが隣人と同居したら隣人じゃなくなるのでは・・・・・・?SSという都合上個人名扱いだから変わらないけど。
名前と実態の矛盾を抱えたままこのスレは終わります。メリーちゃんをもっと泣かせたい。
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