男「おい誰だよ、わざわざ高級ダッチワイフを着払いで送ってきたヤツ…」 (79)

此れはローゼンメイデンの巻いた世界を舞台に悪ノリが好きな男がドールたちとほのぼのするSSです。


当スレの注意点:1、スレ主はSS初心者 2、スレ主は無駄に凝り性なので進行が遅くなります。



〜という訳で説明は省いて1日目〜


男「さて、今日は特にやる事も無いしパソコンのメールサイトに溜まってる迷惑メールの消去と整理でもしとくかー」カチッ、 ポンパンポロン♪

男「例によって風俗関連と宅配ピザの広告と幼馴染の梅岡から着た相談メールぐらいしかないな」カリッ、カリッ、カリッ、カチカチ・・・

男「アイツは今時珍しいっちゃ珍しい生徒想いの良い先生なのかもしれんが昔からやり過ぎてやる事なす事殆どが裏目に出てたからな」ピッ、ポロン・・・ デンッ!
 「たしか2年前だったか何だったかに自分のクラスの生徒がノートに描いてた絵を掲示板に貼り出して全校集会で発表したんだっけ?」ティロンッ!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1359315464

男「今でも思うが流石の俺でもアレは引くわ、だって悪ノリとかいうレベル超えてるもんな」カリッ、カリッ、カリッ…

男「なのにそれをやった本人は『JUN君が全く学校へ来てくれなくなったんだ…』『ど、どうすればいいんだろう…』と全く気付いてないし…」カチッ、ティーンッ!
 「まぁ、その都度その都度「相談」って名目で寿司食いに行ってるんだから俺も相当の悪人なんだけどな」カチカチッ

男「ったぁ〜〜!!全っ然減らねぇ!!」「やっぱ軽く1ヶ月近くも放置してたらすっげぇ量のDMが溜まるんだなぁおい!」カミヲガシャガシャ

男「おまけに梅岡からのメールもだ!」「ついこの間、携帯電話からコッチで返事するふうに切り替えたんだがアイツ1時間に何通送ってきてるんだよっ!」ツクエバンゥ!


男「それに何だよコレ!『やっぱりJUN君は今日も来てくれない… 明日になったら来るかなぁ?心配だヨ(泣き)』じゃねぇよ!カップルかお前らは!」イスガターン!!

男「はぁ・・・ やれやれ、ちょいと気分転換に適当なDMでも開いて読むか…」カチッ…

男「ん?何だコレ?『おまでとうごぢざいます!』だって?」「よく解らんが見てみるか…」カチカチッ


oto-ko様

おまでとうごぢいます!

「ローゼンメイデン第1ドール」
オークしょんの結果
見事あなたが落札しますた

このメーリは今後必要になる場合がありますので…


男「何だコレ?」「って、うん?まだ続きがあるな…」カリッ、カリッ、カリッ、


   まくばあいはこのメーリに返信してくばさい

    まきますか   まきませんか

とりあえずこの続きは昼からにでも書けたら書きます、流石に眠らず昼までぶっ通しはキツイので…
手紙で届く形式は色々と面倒な気がしたので草笛みつが「まいた」ときの様にEメール形式にしました

質問のある方は御自由にどうぞ、「おい俺の嫁が変だぞ」とか「こんな口調や言動じゃないだろ」という点があれば指摘して下さい
ジュンのスペルを間違えたのは書き終えてから気付きました、正しくはJUNではなくJUMでしたね。

また水銀党、雪華綺省(白薔薇党)、ピチカー党、真党紅、翠星会、蒼星会、うにゅー連合の布教活動は固く禁じさせて戴きますのでご注意を。

「」の後に必ず擬音つける縛りでもしてんの?

>>5なんとなく付けたかったので付けました

とりあえず今起きて着替えたので再開します。


男「ん〜… それにしてもコレは一体全体、何を『まく』って言うんだ?」
  「テレビでよくある『すいません、ココちょっとマキでお願いします』みたいなやつなのか?」

男「まぁいい、『まきません』を選ぶのも何か白けそうだしそれだとつまらんだろうからな『まいて』やるか」カチカチッ!


⇒返信


男「さて、気が付けばもうこんな時間か メシ食うのも面倒だし風呂はいって今日はもう寝よう」

男「しかし『まいた』らどんなことが起こるんだろうな?『まかなかった』場合も特にブラクラとか無かったしさ」

男「まぁいいや夢の中で何かに襲われるのも日常茶飯事だし「いざ」って時になれば『破ァ!!』で何とかなるだろ」

その後、風呂上りにびっくりするほどユートピアをしたりウイスキーを飲んで就寝。


〜そして翌日の2日目〜

男「む?ん、ん〜… 何だもう10時半か…」「二日酔いしない程度に飲んだから吐き気は無いが頭が痛いな…」

男「とりあえず寝間着姿のままってのも地味に寒いし着替えるか 何か郵便受けに不在票が入ってたし後で来るんだろう」

男「今日は暇だし国民突撃隊の腕章でも付けてワルサーのデタッチャブルでも持って自宅警備に勤しむか」

この妙な半角、この前始めたとか言ってた人か
ガンバ

「」の後に擬音つけるのは良いけど、多用せず状況に応じて適度にかな
あとは読み手によって、そこら辺は好き嫌いは出てくる。(擬音に限った事じゃないけど)

とりま、がんば

>>9そうです、ありがとう御座います >>10それはたしかに>>5でも指摘されましたからね、とりあえずのんびりやります。


  ピンポーン タクハイビンデース

男「おっ、昨日の業者が来たみたいだな 流石に不味いから着替えてから行こう」
  「はいはい今行きますんで暫しお待ちをー」ドタドタドタ、ガチャッ

宅配業者(以下業者)「はいどうも 男さんの家はココで貴方はその男さんで間違い御座いませんね?」

男「むしろこの住宅街で他にも来客時に近衛擲弾兵連隊の格好をする家主が居るのだとしたら会ってみたいです」

業者「はははっ、まぁ僕が初めてココに配達しに来た時なんてロシア帝国海軍将校服を着てましたもんね」

男「あぁ、あの時はちょうど捕らわれた鷲を読んで戦艦ポチョムキンを見た直後だったからな」「でもアレ当時物だから高いんだぞ?」

業者「ドアが開くなりいきなり真剣な表情をしたままロシア語で語り掛けて来るんですもんビックリしましたよ」

男「どうせ着るんなら役に入り込まないといけないからな」「ところで今日は何の用なんだ?俺なんか注文してたっけ?」


業者「あ、毎度ながら男さんと話してたらすっかり忘れてしまいましたよ」
  「じつは差出人というか送り主は不明なんですがこんな物がリストに在りまして…」

男「送り主が不明?何か引っ掛かるけどまぁとりあえずどんなヤツか教えてくれ」

業者「はい、えっと… あまり真昼間に玄関先で言うようなものでもないんですが『ダッチワイフ』です」「それも上等な木製の鞄入りで…」

男「はぁ!?ダッ…、ダッチワイフだとぉ!?」「それに木製鞄入りとかあの名門オリエント工業ですらそこまではせんだろ」ズダーン!

業者「いや、そりゃ吃驚するでしょうけど僕に言わないで下さいよ!」「それに興奮して持ってる銃の引き金を引かないで下さい!危ないじゃないですか!」

男「あっ、いや… お、俺もコレに火薬入れたままだったっての知らなくて…」ホントゴメン

>>11× 業者「はははっ、まぁ僕が初めてココに配達しに来た時なんてロシア帝国海軍将校服を着てましたもんね」
  ○ 業者「はははっ、まぁ僕が初めてココに配達しに来た時なんてロシア帝国海軍の将校服を着ていましたからね」

>>12× 業者「はい、えっと… あまり真昼間に玄関先で言うようなものでもないんですが『ダッチワイフ』です」「それも上等な木製の鞄入りで…」
  ○ 業者「はい、えっと… あまり真昼間に玄関先で言うようなものでもないんですが…『ダッチワイフ』です、それも上等な木製の鞄入りで…」

業者「全くもう、以前も似たような事をして近所の人に通報されたの忘れたんですか?」
   「あの時はガンプレイ中の暴発でしたっけ?ホントに勘弁して下さいよ…」

男「悪い悪い… ところで『コレ』もう代金は払ってあるのか?もし着払いだとしたら給料日まで3週間MRE生活なんだが」

業者「あぁ、御愁傷様… 残念ですが御予想通りの着払いです…」「でも珍しく5000円程度ですのでまだ負担は少ないかと…」

男「oh… なんつうドンピシャ…」「すまん、印鑑して持ってきてないからちょっと財布取ってくる…」

業者「同情はしますがそんなこと言いながら裏口から逃げたりなんてしないでくださいよ?」

  〜それから30分後〜

男「ただいま、途中で防犯用に仕掛けてたサバゲ用クレイモアが作動したりで遅くなっちまった」

業者「お帰りなさい、だから何か妙にバンバン音が鳴ったり何かロシア語で叫んでたんですね」

男「あぁ、飛散したBB弾が敬愛なる岡田真澄閣下の肖像画の入った額縁に直撃したからな うっかり粛清されるかと思ったんだ」

男「あっ、そういや金払うんだった」「えーっと… 500000ジンバブエだっけ?」

業者「5000円です、それじゃ鼻をかむ紙にしかならないじゃないですか」

男「わりぃ、5000円だったな はいコレ」っ【¥5000】

業者「毎度です、それじゃ僕はもう帰りますね」「Arrivedera(さようなら)♪」

男「ほいよー お前もイイ女なんだから次に来る時までには彼氏の1人や2人でも作れよー」「Auf Wiedersehen(さようなら)」

業者「ちょっ!? それはお互い言いっこなしなんですから言わないでくださいよ!!」


あと今日はココまで

再開する序でにトリップを付けておきます、それではだいぶグデグデですがどうぞ。


  〜そして自室へ〜

男「さて、言われた通りにダンボールの開封をしたところ彫金入りの木製鞄が入っていた訳だが…」

男「勢いで金払っちまったがコレってクーリングオフとかそういうもん適用されるのか?」
  「それと高級ダッチワイフなんか俺には縁が無いしそもそもこの大きさで使い物になるのか?」

男「まぁいい 今度は業者が言ってた通りに中身がどんな感じなのか調べる作業へ移行するか…」

  〜だいたい14分後〜

男「とりあえずボロボロで血が付いたままのM41に着替えて66式鉄帽を被りサバゲ用のフェイスガード スカル風(特殊メイクで骨の窪みと血や肉片まで再現)を付けておいたぞ」

男「送り主不明という時点で何らかの曰くが憑いている可能性がある、ならば歯に歯をって感じで念には念の万全な装備で対抗するしかない」

男「とりあえず鍵が付いてないから気を付けて開けないとな…」「開けた瞬間に襲い掛かってくる可能性もある訳だしバックミュージックも掛けておくか…」ピッ

【コンポ】http://www.youtube.com/watch?v=aV6VyvAHOdg

>>16oh… トリップ入ってなかった…


男「何とか鞄を開けたんだが中身は業者が言う通り特別何てこともない普通の西洋人形が入ってるだけだったな…」

男「だがまだ気は抜けない、念の為にカールマイヤーを高音質で隣の部屋から流したりThe HOUSEの音楽を流したりしているから用意は十分だ」

男「人形の近くに仕掛けておいたセンサーで10分おきに黒電話の音がなるようにもしておいたし床に魔方陣も描いて壁には俺が適当に書いたお札も貼っておいた」
  「さぁ、動けるものなら動いてみろ… フヒッ 自分でやっておきながら何だがさっきから妙な薄気味悪さで気色悪い笑いが止まらねぇぞ… フフハハハハハハ・・・」

  〜更に数分後〜

男「ん?オカシイな、全く反応しないぞ?」「ひょっとしてコイツ電池が切れてたり電源が入ってないんじゃないのか?」
  「とりあえず血の様なものを垂らして妙にそれっぽくなった白い手袋でも付けて調べてみるか オキョウイッタントメテ」

>>16oh… トリップ入ってなかった…


男「何とか鞄を開けたんだが中身は業者が言う通り特別何てこともない普通の西洋人形が入ってるだけだったな…」

男「だがまだ気は抜けない、念の為にカールマイヤーを高音質で隣の部屋から流したりThe HOUSEの音楽を流したりしているから用意は十分だ」

男「人形の近くに仕掛けておいたセンサーで10分おきに黒電話の音がなるようにもしておいたし床に魔方陣も描いて壁には俺が適当に書いたお札も貼っておいた」
  「さぁ、動けるものなら動いてみろ… フフッ 自分でやっておきながら何だがさっきから妙な薄気味悪さで気色悪い笑いが止まらねぇぞ… フフハハハハハハ・・・」

  〜更に数分後〜

男「ん?オカシイな、全く反応しないぞ?」「ひょっとしてコイツ電池が切れてたり電源が入ってないんじゃないのか?」
  「とりあえず血の様なものを垂らして妙にそれっぽくなった白い手袋でも付けて調べてみるか オキョウイッタントメテ」

   ポロッ・・・ チャリンッ!

男「あ、何か落ちてきた」「何だコレ… 薇? それも何か鍍金っぽいけど重いな…」

男「なるほど!コイツはぜんまい駆動のオートマタなのか! んじゃだいたい背中の辺りに挿し込む穴が在る訳だな?」



男「いや、でもココで『巻いた』ら動き出す可能性があるわけだから念のため何かで拘束しといた方がいいか…」

男「とりあえずそこの描写は面倒だから端折って薇でも巻くか」スッ、ジィーッ・・・ ジィーッ・・・ ジィーッ・・・


  キリッ、キリッ、キリッ、  キリキリキリキリ・・・


紅い西洋人形(?)「………」

西洋人形の背に開いた穴へ薇を挿し込んで螺旋を回すこと2〜3回ほど 暫くして何らかの異変に気付いた男は螺旋を巻く手を止めてその手を放した
だがその螺旋を回す手は既にその薇から離れているにも関わらず男の指から離れても尚、その薇は止まろうとはせずただただひとりでに回り続けた


男「……」


そして一方の西洋人形は先程までまるで眠りにでもついているかのように閉じていた瞼をゆっくりと開け、上体を起こし起き上がろうとしたのだが…


残念ながら調子に乗った男がまるでガリバー旅行記の小人の如く人形をグルグル巻きに縛りつけていた為、起き上がれなかった。

すいません、>>3の辺りで「第1ドール」と書いてしまってますが本当は第5ドールの間違いです
別に今ならまだ『紅い西洋人形(?)』の状態ですし文中でも「紅い」とは一言も書いていないので修正も効くんですが

どうしましょう… まぁ別に遅かれ早かれ出てくるからどっちが先でも良いんですけど…

別に、問題なく進行すればどっちでもいいよ
精神衛生上気になるなら修正でいいんでね?

>>22じゃあもう原作通りに第5で進めることにします


紅い西洋人形(?)「……」グッ、グッ、グイグイ

男「……」

紅い西洋人形(?)「くっ…」グイーッ グイーッ

男「……」

紅い西洋人形(?)「はぁ…」キュウケイ

男「……」

紅い西洋人形(?)「ちょっと」

男「ん?」

紅い西洋人形(?)「色々と突っ込みたい部分はあるけど! とりあえず先ずはコレ(紐)を解きなさい!!」

男「えー…」

紅い西洋人形(?)「早くなさい!じゃなきゃ怒るわよ!」カミサカダテテ

男「(うーん… まさか動くだけじゃなく喋るとはなぁ…)」

ネタが浮かばないので今日はココまで、まぁ閃き次第書きますので気長にお待ちください

それから数分後、煩わしいので万が一に備えて爆発物処理班の様な格好に着替えて紐を解いてやることにした
拘束を解くなり襲い掛かろうとした人形に対しては懐から取り出したジョルト EX-1でソニックダーツを発砲したことで事なきをえた

男「ふぅ、もしもの事を想定してNERFを携行していなければ即死だったな…」

紅い西洋人形「」

男「しかし額に1発くれてやったら漸く大人しくなったが何なんだコイツは」

男「動いて喋って持ち主に襲い掛かるダッチワイフなんて聞いたことないぞ?」
  「ひょっとしてコイツは本来SM用のやつで誰かが間違えてウチにとかそういうオチなのか、おい」

男「まぁいい、とりあえず一旦落ち着いて状況を整理しよう」

�「俺は朝っぱら郵便受けに宅配便の不在票が入っていたので配達物がどんなものなのかを確認する為に待機していた」
�「そしてだいたい昼頃、インターホンの音が聴こえて玄関前に業者が居たので軽く会話して探りを入れつつブツを受け取った」
�「受け取ったブツの中身はミスター或いはミセスプチプチに包まれた紫檀製の彫金入りの鞄とそれに入った西洋人形が」


男「んで供物を捧げたり魔方陣を描いたりと開封の儀式をして周囲に札を貼り結界を構成したのちに人形を取り出し薇を巻いたら暴れ出したんだよな」

男「うーむ、全くもって意味が解らん」「ともかく今は人形の周囲を武装させたGIジョーで取り囲んで包囲してるがコレも何時まで持つ事やら…」

紅い西洋人形「う、う〜ん…」

男「お、噂をすれば何とやら 随分と長く寝てたようだがようやく眼を覚ましたのか」ティータイムチュウ

紅い西洋人形「貴方が無理矢理眠らせた癖に何を… まぁいいわ、それより私にもお茶を淹れて頂戴」「それで許すかどうか考えてあげるわ」

男「シモヘーヘ、了解しましたよお嬢さま…」「手頃な人形用のティーカップが無いから適当な紙コップでもいいか?」

紅い西洋人形「駄目よ、それでもしうっかりと手を放してしまって溢れた液体が服にかかって洋服が汚れたり私が火傷でもしたらどうするの?」

紅い西洋人形「それに貴方は淑女との茶会のときに自分だけはちゃんとしたカップを使って相手には紙で出来た粗末なコップを使えと言うのかしら?」
       「だいたい貴方が飲んでいるソレは一体何なの? 見たところ紅茶のようだけど匂いがまるで少し違うわ」

男「お、解るのか」「そうそうコレは印度の紅茶でチャイっていうやつだ 生姜とかが入ってるんだが飲むと温まるぞ」

紅い西洋人形「あらそう 『ショウガ』というのはよく解らないけど私にも1杯戴けるかしら?」「勿論、ちゃんとしたカップで」

男「英語だったらジンジャーだな、とある掲示板で猫っぽいのが乗ってるセグウェイもどきじゃない方だ」
  「はいはい畏まりました」「んじゃこの前に業者から貰ったティーカップに淹れてくるから少し待ってろ」

紅い西洋人形「じゃあ出来るだけ早く10分以内に、95℃以上のお湯で抽出してミルクも…」

男「分かったけど危ないから杖の先を向けるな 俺もNERF向けた手前あんま他人の事言えないがとにかく向けないでくれ」

今日というか今のとこはココまで、早くもコレを書き終えたら次に何を書こうか考え出しているとこです

  〜数分後〜

男「ほらよ、言われた通り淹れてきたぞ」 っc亘 コトッ

紅い西洋人形「ありがと」「んっ… プハァ 随分と上手に淹れているのね…」

男「そりゃ『How to make a Perfect Cup of Tea』やISO 3103を参考にしながら作ったからな」

紅い西洋人形「そんなものが在るのね ところでこのチャイという紅茶なのだけど少し甘過ぎないかしら?」

男「其処がチャイの特徴なんだよ」「元は品質の悪い茶葉を如何に美味く飲むか考えられたものだからな」

紅い西洋人形「そう、まぁ良いわ ところでさっきから窓に体当たりをしているのは何なのかしら?」

男「いや、それは正直俺にも解らん」「ツッコミ入れたら負けかと思って無視してるんだが…」


  〜窓の外〜

ぬいぐるみ「〜〜!?」バーン!バーン!


男「まさか防弾ガラスがこんなふうに役立つとは思いもしなかったからなぁ…」

男「おいおい… ヘンな性用人形の次はランボーナイフを持ったぬいぐるみかよ…」

紅い西洋人形「あまり煩くされるとゆったりお茶も楽しめないし窓も割れてしまいそうだからあの子を入れてあげて頂戴」

男「へいへい、12.7mmの機銃弾で20発撃たれても罅しか入らないようなガラスだから別に問題ないんだがな…」
  「それにしても今日は千客万来だな」「窓を開ける前にショットガンでも装備しとくか…」ゴソゴソ


男「よし、レミントンのM31にシェルも込めたし開けるぞ」「три、два、один(3、2、1)…」


準備を終えた男が指先で3カウントをして窓を開けるのと全く同じタイミングでその窓へ向け勢いよくぬいぐるみが突っ込んでくる
対する男は手にしたレミントンを腰だめに構え あくまでも冷静に、何の躊躇もなく謎のぬいぐるみへ向け通常の3倍の量の火薬が入ったM31を発砲する
それも1発や2発などという生易しいものではなく弾の切れたシェルが5つ6つと床に落ち御近所の人が警察を呼びそうな勢いでドゴンドゴンと撃ち続ける


紅い西洋人形「………」


そしてその傍らにはその様子を唖然呆然としながら見つめる1人(?)の西洋人形が突っ立っていた

>>34訂正:×「弾の切れたシェルが5つ6つと床に落ち」 ○「火薬の切れたシェルが3つ4つと床に落ち」です。

あとコレ(>>34)、最後の1行は必要ありませんでしたね 無視してください

男「やれやれ… 散弾銃が無ければ危なかった、見た感じ下に落ちてったようだがもう大丈夫だな」クイッ、カラララ・・・

男「しかし紅茶飲んでリラックスしてるとこに襲撃とはまるでベトナムのジャングル戦だな」ヒョイ、ポスッ
  「何はともあれM31が無ければ一時はどうなるかと…」「にしても便利なぬいぐるみだったよなアレ」


紅い西洋人形「…… (まさか机の下から猟銃の様なモノを取り出してきて躊躇無く撃つとは思いもしなかったわ…)」

紅い西洋人形「…… (それにしても、こんな悪趣味な襲い方をしてくるのはやはり『あの子』しか居ない…)」

紅い西洋人形「…… (ということは今のぬいぐるみはあくまでも斥候…、となると今日のは様子見…?)」


男「さて、野蛮な邪魔者も片付けた事だし とりあえず撃ちガラの回収と銃の整備でもするかぁ」

男「でもその前に…」「おーい、そこの美しく麗しいお人形さんよ お前は今からどうする予定なんだ?」

男「俺を呪いたいだけなら勝手にすりゃいいがこの家に住み着くんなら既に(心霊的な意味で)先客でいっぱいだぞ」

紅い西洋人形「私は別に人間を呪う様な趣味は持ち合わせてないわ、心配せずとも私にはその鞄があるから無問題よ」

男「んじゃ次の質問だ」「名前を聴くという初歩的な事を忘れていたからとりあえず聞きたい」

紅い西洋人形「それは他人に尋ねるより先に自分から名乗るべきではないかしら?」

男「まぁそりゃそうだろうな」「俺は男だ、呼び難いようならセルゲイオトコノヴィチでも何でもいいぞ」

紅い西洋人形「いえ、普通に男と呼ばせてもらうわ…」「私は誇り高きローゼンメイデンの第5ドール、真紅よ」


男「そうか、誇り高いかどうかはぶっちゃけどうでもいいけど『薔薇』っていうんなら変なカップリングされないよう気を付けるわ」

とりあえず今日というか今の部分は多分ここまで、そして例によってこの後もちょくちょくと変なネタが混入しますがそれに関しては気にせず露骨にスルーして下されば幸いです
ところでなんとなく読者の皆さんにお尋ねしたいのですが皆さんはもしも記憶と精神のみという状態で好きな漫画の世界に往き その世界で生活できたらどんなことをしたいですか?
当然ながらその世界の適当な人物の身体に己の精神(思考・性格)そして記憶が乗り移るような感じのことです。

今は休憩中なので番外の話ですが一応、コレは本編のパラレルなのでシリアスをギャグ風に描きつつ終わらせたいと思っている次第です はい。
ちなみにまだ早いですがこの次はガンスリンガーガールの義体担当官となった男がオリジナルの義体と仕事をする話を書くかどうかで悩んでいたり

兎にも角にも常に蒸気機関の如くアイデアがポンポンと飛び出してくる欲張り者ですが
この作品は自分なりに納得がいく部分まで書くつもりですのでご安心をhttp://www.youtube.com/watch?v=X6s6YKlTpfw

ヒャッハーな主人公のノリはすき

>>41「ヒャッハーな主人公のノリはすき」

男「そうか、んじゃ次に窓から何かが入ってくるときに備えて窓際にラフェッテ据え付けのMGでも用意しておこうかな?」

真紅「冗談は止めておきなさい そんなことをしていると貴方、本当に警察に通報されるわよ?」

男「問題ない、本物のパトカーに乗れて尚且つ本物の拳銃を真横で見れるかもしれないというチャンスがあるなら俺は寧ろ本望だ」
  「作者も現実では事故で救急車に乗る度に病院で『あの… 不謹慎かもしれませんがその…』『救急車って凄く乗り心地良いですよね!また乗ってもいいですか!』なんて言うような馬鹿だぞ?問題ねぇって」

真紅「いや、それは貴方たちが異常なだけで普通ならそんな感想は出せないわよ…」

さて、本編の続きと行きましょうか


  〜そしてその日の夕食時〜

男「とりあえず今日は色々とあったからのんびり飯でも食って風呂入って風呂上りに1杯やりたいとこだが」ピリッバリッ

男「困った事にイタリア軍の戦闘糧食は昨日で食いきっちまって米軍のMREと自衛隊のやつしか無いんだよな…」ガサゴソ

男「んで人形(真紅)がしつこく味を聞いてくるもんだから正直に答えたら自衛隊のポークカレーを盗られて俺はMREしか無いという状態でな」ヒョイッ
  「いやいや、個人的に味は嫌いじゃないんだけど昨夜まで美味い方を食ってただけあって妙に寂しく感じるんだよ…」


男「てかそれ以前に何でコイツ平然と『食事は出ないのかしら?』とか言ってさも当然の様にメシ食ってんだ?」「人形じゃねぇのコイツ?」カイフウチュウ

真紅「いちいち煩い召使ね…」パクモグ 「食事中、お口の中に食べ物が入っている状態で話し掛けてくるだなんて全くどうかしているわ…」モシャモシャ

男「いやいや、穢れなき無垢な乙女になることが云々とか言いながら思い切りカレー食ってるお前には言われたくねぇよ」

男「てか本当にお前何なの?」「中身どうなってんのか知らないけどどうやって消化してんのそれ!? 逆にすっげぇ興味深いわ」

真紅「寧ろ私から見れば貴方の方が謎よ、食べ物はこんな物しか用意できないのに紅茶の茶葉だけは一級品だなんて言う疑問もあるし」モグモグ
   「螺子を巻く前に魔方陣を描いたり紐で縛ったり冷たい冷気のようなものを吹き付けたりと何がしたいのか理解できないわ」

男「茶葉は去年の御中元で知り合いから貰ったやつが余っていただけだし食料は買いに行こうにも金が無くて今はそれしかないだけだ」モシャモシャ

男「冷気というかコールドスプレーを吹き掛けたのは仮にも箱の中に爆発物が混入していた場合に備えてだ、映画でもよくあるだろ」バリバリ
  「それと紐で縛るのは当たり前だろう、差出人不明でアンティークというかヴィンテージな西洋人形が届いたら誰でも呪いか何かを疑うわ!」


真紅「食べ物や茶葉に関しては分かったけど何で爆発物の解体や呪術的な行いがさも常識であるかの様に認識しているのよ…」ケフッ・・・

  〜それから軽く端折って数日後〜


真紅「それにしてもこの国には主を庇って死んだ犬が自動車の玩具として主と共に生活するだなんて変わったお話があるのね」

テレビの前にあるソファで寛ぎつつも児童向けアニメーションを見ながら呟くのは紅い衣装を身に纏った1人(1体)の人形
知る人ぞ知る天才人形師ローゼンが創りし西洋人形である、ちなみに今日は男が仕事で出掛けているために留守番中だ。

真紅「なんでも『ぶぶちゃちゃ』と呼ぶらしいのだけどこんな形で自らがかつて仕えていた主の許へ還るだなんて素晴らしいお話だわ」

真紅「それにしても男は一体、どんな仕事をしているのかしら?」「とてもではないけどあの様子では迷惑にしかならないと思うのだけど…」

真紅「まぁそんなことはどうでもいいわ、それよりもこのシベリアケーキというのも案外悪くないから余計な詮索はしないでおきましょう」

真紅「それに、そろそろ男が帰ってくる時間帯の筈だし レディーを待たせた罰として何かしてもらいましょう」

男「いやはやただいま戻ったよ、Fräulein」「渋滞で道が混んでたから片輪走行で脇を抜けてきたんだ」ガチャッ! バタン!

真紅「あら?随分と遅かったようだけど今の今までどうしていたのかしら、ひょっとしてガールフレンドと食事でもしていたの?」

男「いや、生憎だが『今日は』してないな」「というか数日前にも話した通りでまだ給料が出てないんだから無茶を言うなよ」

真紅「そう、何故『今日』の部分を強調したのかは聞かないけれどそれでも随分と待たせたじゃない」

真紅「今度からはレディーを待たせない為にも本当に呪いをかけてしまったほうが良いかもしれないわね…」

男「いやいや本当に勘弁してくれよ 今のクルマは別に潰れて鉄くずになろうがどうだっていいがまだイヤッフゥしきれてない物が大量にあるんだ」

男「家が何処ぞの馬鹿に潰されようがこの土地を売ろうがどうだっていいが俺の趣味とささやかな楽しみだけは絶対に譲れないんだよ」

今のところはここまで、>>48の4行目は別に無くても良かったかもしれませんね
例によって雑談だの質問だのは御自由にどうぞ 政治活動を行なわない限りは問題ありませんので

今更ながらコレ、本当に終わらせられるのだろうかという不安が… まぁそれでも書くんですけどね


男「まぁそんなことはどうでもいいとして 以前聞いたお前以外にも何体か同じ様なのが居るって話についてだが」

男「そいつらもお前みたいに日頃から怠けて紅茶啜ったり菓子をむしゃむしゃ食ってるような奴等なのか?」

真紅「どうもだいぶ偏った偏見が在るようだけど一部の子を除いてそのような事は有り得ないわ」


男「さらっと矛盾した発言で認めている気がするけどそうなのか」「じゃあもう1つ、前のぬいぐるみについてだが…」
  「お前、アレ絶対何か秘密あるだろ」「あの後に鹵獲しようと考えて探したけど何の痕跡も残さずに消えてたからな」

真紅「否定はしないわ」「確かにあんな事をするのは姉妹の中でも1人だけなのだけど私としては未だに納得できてない部分もあるの」


真紅「疑問に思っている部分としては男が先程言ったことと同じで痕跡を残さずに消えたこともあるのだけど」
   「それ以上に疑問なのが何故、『背中に20mmの航空機関砲を背負った大男のぬいぐるみ』だったのかという点よ」


   テレレ〜、テレレレ〜レ〜♪ テレレ〜、テレレレ〜レ〜♪ テレレ〜テレレレ〜レ〜♪ テレレ〜レレ〜レレレ〜♪

男「おっとスマンな電話だ 悪いがちょいとばかし席を外させてもらうぞ」

真紅「まったくもう、こういう話のときぐらいは電源を切りなさいよ」

男「生憎だが仕事やら何やらでそれはできん」「たいした用じゃなければ後でハーブティーでも淹れてやるからそれで我慢しろ」

真紅「絶対よ!もしもそれが嘘だったら貴方の部屋を薔薇まみれにするわよ!」


   =納屋=

男「んでもってもしもし、業者か?急にどうした? アシナガ軍曹でも見たのか?」

業者『違いますよー!今回はゴキブリのことでも軍曹の話でもなくて重要な話なんですってばー!!』

業者『僕が言いたいのはそんなんじゃなくて人形の事です、に ・ ん ・ ぎょ ・ う ! ! 』『この前に僕が届けたでしょ!』

男「怒るな、冗談だ」「人形?あのロリロリペタンなダッチワイフの事か それがどうしたんだ?」

業者『そうです!その人形ですよ!』『あの後、仕事から自宅のマンションに戻ってきたら同じ鞄が置いてあったんですよ!』

男「あと喧しいから耳元であまり叫ばないでくれ 鼓膜が破れる」「あぁそう、お前も遂に彼氏が出来んから彼女を探し出したのか」

男「んで?わざわざ俺に電話してきたのはそれだけが目的か?悪いが『預かっててくれ』だなんて言われても俺が困窮するだけだぞ」

業者『違いますっ! 確かに僕は22にもなって未だデートすらしたことありませんけど別にビアンなんかじゃありませんから!!』

男「だから興奮するなと…」「それで?お前のとこにも同じ木製の鞄が来て興味本位で開けて螺子を撒いたら人形が動いて喋ったと?」

男「幾ら俺が骨董品とか好きだからと言っても喋って動いて飯や紅茶をねだる意味不明な西洋人形をもう1体欲しいだなんて絶対言わんぞ」

業者『それは分かってますし僕だってこの可愛い翠星石を男さんに献上するつもりは全くありませんよ』

男「おいちょっと待て… 今何て言った?翠星石?」「ひょっとしてライトグリーンの服に茶色い髪の?」

業者『あ、すいません間違えました』 『蒼星石という名前の人形です 黒い帽子を被って金の鋏を持った…』

業者は僕っ娘なのかよw

とりあえず明日の朝か昼にはパソコンや回線に異常が無い限り続きを書きますので陸亀並みに首を伸ばしてお待ち下さい。


>>53そうです、このままですと明らかに蒼星石とマスター側のキャラが被りそうですけど普通じゃつまらないし捻りが欲しいので敢えてわざとそうしました
それと今回はあくまでも「ほのぼの」メインのやんわりとした話ですから水銀燈にやられちゃったとしても上手いことネタにして回収させていただく予定です。
あと>>50で真紅が疑問視した『背中に20mmの航空機関砲を背負った大男のぬいぐるみ』の元ネタはとあるゲームのボスキャラでシャーマンです、手榴弾を幾ら投げても死にません。

それとレスをしてくださって有り難う御座います、ちょっと割りと本気で辞めようかどうしようか悩み掛けてましたんで
あとどうでもいい話なんですが今回のコレ(SS)がシリアスだった場合、蒼星石を倒された後から彼女が精神の均衡を失い自身に暗示をかけ己の内に蒼星石の人格を宿したまま暮らすのではないか?という裏設定を考えてみたりもしてみました




ま、シリアス描写は苦手なんで忘れて下さい

男「いやいや主人というか持ち主が間違えてやるなよ…」「ところでそれで何の様なんだ?単なる報告って訳じゃないんだろ?」

業者『あはは…ごめん…』『そうだった、実はコレから男さんのところへ遊びに行こうかと思っていまして—』

業者『あ、え、えっと… その…』『今、空いてます?』

男「ん?まぁ玄関なら虫が入らないように閉めてるがそれがどうかしたか?」

業者『ち、違いますよっ!予定です予定!「この後すぐに行かなきゃならない場所とか用事は特にありませんか?」という質問でして…』

男「あぁ、そういう意味ならコレから死んだ曾爺ちゃんと一緒に二〇三高地まで攻め入らなきゃならないから無理だわ」

業者『そうですか… って、言い訳で100年以上前の旅順攻略戦を引用しないで下さいよ!』『だいたいそれ日露戦争で僕たちまだ産まれてないでしょ!!』

男「冗談だ、あとwikipediaですら攻略と攻囲が入り混じってるがこの際んなモンどうだっていい」

男「それにしても遊びにったってお前、ついこの間免停になってたばかりじゃなかったのか?」

業者『え?あ、いやえっと… そこは大丈夫です!僕は男さんに送り迎えをしてもらおうかと思ってますから!』

男「俺はお前専属のアッシーになった覚えは無い」「それにフィガロは修理中で今出せるのはクインロケット200Rしかないぞ」

業者『あれ?でもそれだとこの前に乗っていた初期型のクラウンRS2はどうしたんですか?』

男「あれは知り合いのやつで俺の所有じゃない フィガロ以外だと四つ輪はもうダット14型のロードスターしかない」

業者『僕は別にダット14型でも良いですよ』『というかソッチの方が落ち着きますから』

男「分かった、んじゃそれで迎えに行くから少し待ってろ 燃料を混合した後にクランクで始動せにゃならんからな」

業者『了解です! じゃあ僕もそれまでに準備を整えておきますねっ♪』『それじゃHasta luego♪』

男「へいへいBis bald… しかし参ったな…」「アレ、バッテリー充電してたっけか…」


  =リビング=

男「やれやれ、ただいま… 電話終わったぞ」

真紅「電話が掛かってきてから実に37分52秒ほどの遅刻だったけどまぁ良いわ 約束通りすぐさまお茶を淹れてきなさい」

男「悪いがそれはちょっと出来なくなった、今から少し知り合いの送迎用に自動車の準備をしなくちゃならないからな」

真紅「あら、単なる召使いの癖に言い訳でもして自らの責任から逃れようとでも考えているのかしら? 淑女を待たせておいて…」

男「……」σ【コンポ】カチッ! http://www.youtube.com/watch?v=67U6E7PXwWg

真紅「だいたいこの前も電話が掛かってきたときに…」キヅイテナイ

男「……」

真紅「それで全く、本当に話を聞いているの?」「紅茶というものの重要性をもう少し理解しなさい」マダキヅイテナイ

男「……」チョットボリュームアゲル

真紅「と、ところであの… 何か聴こえてこない?」ヨウヤク

男「いや全然?」「まぁ、この家も色々憑いてるらしいし見えない聴こえない何かが居ても不思議じゃないな(キリッ」

例によって本日はここまで、本当はアレじゃなくコッチ(http://www.youtube.com/watch?v=efvN0j0znvk)にしようかと悩んだのが
結局のところ以前も>>17にてネタにしていたので今度はお経入りのモノを貼らせていただきました あと作者は怖がりですんで先ずしません。

あと質問やコレからの展開でこういうのがあったらいいなっていうのがあったらどうぞ
それと今更ですがこのSSには本編の登場人物は回想などで名前が出る以外には基本的に登場する事はありません
口調や口癖に仕草などの描写を間違えて抗議されるのが面倒なのもありますがとりあえず面倒だからです

男「とりあえず俺はちょっと私用で出掛けることにするからお前に留守番を任せる」

真紅「え?いやちょっと…」

男「んじゃそういうことだから大人しく静かに待っててくれ、帰りに福玉焼買ってきてやるから」

男「あ〜ばよ〜、と〜っつぁ〜ん ノシ」ガチャッ、バタン


真紅「」

   =再び納屋へ=

男「さて、見た感じバッテリーも特に問題は無いが念の為『いざ』って時に備えてリアに予備を1つ入れておくか」

男「しかしクランク始動も久し振りだな… え〜と、コイツ… だな、よし!」ガチャガチャ ガコッ

男「よっ、ふんっ!せっ!」ガチャギッ、クランッ クランッ クランッ クランクランクランクランクラン・・・


 ブルンッ! ブルンブルンブルンッ カタンタタンタン、カタンタタンタン、カタンタタンタン・・・


クランク棒を車体前面のボンネットにある軸に差し込み少し外れないかどうかを確認してから軽く呼吸を整えた後に
それから気合を入れつつ勢い良く、だが荒々しくはなく古い車体とエンジンを労わりながらぐるりと一周させる

男「よし、珍しく一発で掛かったな でもって車内でマグネトーに切り替えて暖気してる間に車内から出て門を開けるか」

水冷直列4気筒の15馬力722ccサイドバルブエンジンが小気味良くもありテンポの良い単調なリズムを奏で始める
正門を開け終えた男がその幌に包み込まれた車内にまた戻ってきたときには既に暖気も終わり後は発進するのみであった


男「さて、それじゃ業者が住んでるアパートまで行くか」ガチャガコッ、ブルンッ! ブロロロロ・・・

   〜でもって町中〜

男「んー、この一帯は相変わらず昼でも夜でも死んだように静かなとこだな」ブロン、ブォブォブォブォブォブォ・・・

男「移動してる過程を描こうにも偶にガチャガコガコガコってやってブロンブロンとしてるだけだからなぁ…」

男「とりあえずただシフトチェンジとエンジン音だけじゃつまらんから音楽だけはカセットテープのを掛けてるんだが…」


σ【カーステ】http://www.youtube.com/watch?v=EWjRdp7NqCs

男「今の時代にグループサウンズってのも流石に古かったかなぁ…」

男「とはいえTriumphmarsch der NSDAPを流して走るのは幾ら町が静かだからと言っても問題だろうな…」

男「まぁ、窓全開でチカーノだかジミヘンだかをかけ鳴らす馬鹿に比べれば少なからずマシなんだが」

男「…っと、いけねぇ」「うっかり道間違えて馴染みの店に行くとこだった」

男「しかしもうそろそろ着いてもいい頃なんだが…」アルーハレータヒーノコトー♪ 「ん?メールか?」ピッ!

Sb:ニイタカヤマノボレ

本文:遅いです、何処で道草を食べているんですか?
   月光仮面でもココまで遅れて到着しませんよ。

男「おいおい全く、無茶を言うよ あっちは自動二輪だしこっちは自動車のソレもダットサンだぞ?」

男「V8積んだホットロッドでもないノーマル車なんだし幾らテクがあってもそこまで短時間じゃ行けんよ」

男「ん?あっちに手を振ってるやつが見えるな…」「事故現場の自縛霊じゃないならアレは多分、業者か ホーンでも鳴らしておこう」

  ポチッ、パパパパーパ♪ パパパパーパ♪ パッパ、パッパ、パー♪(以下繰り返し)
  http://www.youtube.com/watch?v=9qzlhAtAai0

男「随分とお待たせしてしまったようだな業者、ちょっとそこに停めるから待っててくれ」ブルンッ、ボボボボボボ・・・

業者「全くですよ」「マスケット銃を使って屋外で軽く踊っていても時間的には全然余裕があったんですから」

男「おいおい、お前ってやつはまたそんな血の雨が降る雨乞いみたいなことやってたのか…」

男「んなことやってるとそのうちマジで『運命の人』が着ちまうぞ… 白馬じゃなくてSR-71に乗ってだけどな…」

業者「例えそんな輸血パックを散らかす様な人(?)でも甘く蕩けるような想いにしてくれるのなら僕は喜んで受けますよっ!」

男「おーけぃ、業者 とりあえず落ち着け…」「お前が興奮するから其処の可愛らしい蒼色のお嬢さんが複雑な顔してるぞ」

男「ところでこの馬鹿は放っておくとしてそこの小さなお嬢さんよ 君の名前は一体、何て言うんだ?」

蒼色の西洋人形「ん?ボクのことかい?」 男「君の他にそんな洒落た帽子を着て申し訳なさそうな顔をしてる娘は居ないだろ?」

蒼色の西洋人形「あぁごめん、そう言えば紹介がまだだったね ボクの名前は蒼星石 ローゼンメイデンの第4ドールだ」

蒼星石「詳しいことは真紅から聞いている筈だから説明を省かせてもらうけど本当に良いのかい? 君の家へお邪魔するだなんて…」

男「ん?何がだ? 別に軽く茶を飲みつつ語り合う程度なら対して問題ないだろ まぁ、おハジキで遊びたいんなら話は変わるが…」

とりあえず今のところはココまで、もう少し続けてもいいんですけど今日は凄く天気が良いのでちょっとばかり電車に乗って遠出してくる予定です
そのあとに気分次第でスクーターに乗って出掛けたりもするでしょうからウィルキンソンやジンジャーエールでも飲みつつスクワットして待っててください

作品に関する疑問や指摘、挟んだネタに関するツッコミ等御座いましたら別にどのタイミングでも良いのでお気軽にどうぞ

ネタというか展開や台詞が思い付いたので再開します

男「しかし全部で7体居るとは聞いていたが君が第4ドールとはな… こりゃオマケでシークレットが1体隠されてそうだ」

業者「とりあえずお話の続きは男さんのご自宅でしましょうよ、僕だって偶には男さんのお家へ行きたいですし」

男「そういや業者よ、何でお前のとこじゃ駄目だったんだ?」「別に親や兄弟が居る訳でもないんだろ?」

業者「え!?」「そっ、ぼ、僕にだってプライベートってものがあるんだから別にそこは良いじゃないですか!!」

男「そういう事にしといてやるよ それよりも蒼星石だったか、生憎とこのクルマは2人しか乗れないんだが…」「君はどうする?」

蒼星石「マスターや男さん等のお二人は人間ですがボクは所詮、単なる西洋人形 ドールなのですから何の問題もありません」
    「目的地へ着くまでの間、お二人の御邪魔にならぬよう鞄の中に入っておきますので荷物室にでも容れて下さい」


男「そうか、まぁ最初からそのつもりだったけどな」「よし!業者、蒼星石の厚意に感謝しつつもその邪魔なマスケットを置いてとっとと乗れ!」

男「蒼星石の様な美しく可憐で清楚なお嬢様には悪いがちょいと飛ばさせてもらうぞ!」


男「…っと、その前にクランクでエンジンを始動させないといけないんだったな」キーコキーコキーコ・・・

訂正>>65

×マスターや男さん等のお二人は人間ですがボクは所詮、単なる西洋人形 ドールなのですから何の問題もありません

○マスターや男さんたちのお二人は人間ですがボクは所詮、単なる西洋人形 ドールなのですから何も問題ありません

   〜男の自宅〜

男「さてさて、ようやく我が家へと戻ってきたぞ」

業者「僕は前もお仕事で来ましたが相変わらず凄いお屋敷ですよね」

男「屋敷だなんて誤解を受けるような言い方は止めてくれ 普通の家だ」

業者「でも普通のお家の玄関前に松明や剣を携えた西洋風の鎧が在りますかね?」

男「別にいいだろ、泥棒除けだよ」「それよりドールは降ろさないでいいのか?」

業者「あっ!そう言えば軽く忘れてました… 車庫に仕舞うのはもう少し待って下さい!」

男「やれやれ…」


   ピーン ポーン ピーン ポーン

      ガチャッ!

男「Добрый день(こんちゃー)」

業者「Buon giorno!(こんにちはー)」

蒼星石「あっ、え、えっと… 失礼します…」


   〜でもってリビング〜

男「いやー疲れた、偶にああいうクルマに乗ると楽しいがだいぶキツイな」ハハハ

真紅「あら、随分と長かったのね」「ところで其方の不思議な服装をした人は何なの?」

業者「それって僕のことなのかな? コレはシャルロッテっていう名前のドレスだよ、Piacere♪」

真紅「そう、男のガールフレンドという訳ね」「ところで蒼星石、貴女はどうしてここへ?」

蒼星石「ボクはマスターがボクを連れてこの御屋敷で話をしたいと言うから同行しただけで別に戦いに来た訳じゃないよ」

真紅「そういう事ならちょうど私も暇を持て余していたところだし都合がいいわ」「ところで貴女達、紅茶は如何?」

業者「はいはーい! ちょうど喉が渇いてたところだからお言葉に甘えて一杯、御馳走させてもらいます!」

蒼星石「マスターも飲むみたいだしボクもちょっとだけ戴こうかな」


男「おいおい、幾ら現状男が俺だけだからって全部俺がやるのかよ… とんだお嬢様方だぜ…」

蒼星石「あの… 何でしたらお手伝いしましょうか…?」

男「いや別にいい」「客人にやらせるのも悪いからな、寧ろヘンな気を使わずテレビでも見ながら待っててくれ」

業者「ところでお人形さんは何ていう名前なの?」

真紅「自己紹介が未だだったわね 私はローゼンメイデンの第5ドールで名前は真紅よ」

真紅「ところで貴女は何という名前なのかしら?」

業者「僕は業者という名前で仕事場でもよく間違われますが女です ちなみに彼氏は居ません…」

真紅「あら意外ね、私はてっきり男と交際しているのかとばかり思っていたのだけど…」

業者「そ、そんな交際だなんて… 僕みたいな女性は男さんには相応しくありませんよ…」

真紅「そうかしら? 相応しいのか相応しくないのかよりもその人をどんなに想っているのかが重要だとは思わない?」

業者「えっと… そ、それは…(モジモジ」

男「さぁーて、お取り込み中だろうがなんだろうが問答無用だ チャイ淹れたから取れよー」

業者「って、うわぁ!! もう淹れ終わったんですか!?」「時計を見てもまだ2〜3分ですよね!?」

男「あ?何言ってるんだ、あの壁に付いてる時計は壊れてるから既に10分は経ってるぞ馬鹿」

業者「そうだったんですか…」「あ、僕はその桃色のカップを貰います…」

蒼星石「じゃあボクはその黄緑のカップで戴こうかな、それにしても珍しい紅茶だね 何の匂いだろう?」

男「それに入ってるのは生姜だ、飲むと身体が温もるし血行も良くなる まぁ人形には関係ないだろう」

真紅「ところで、私の分のお茶菓子は…」

男「お前はもう既に散々食ってるんだからそこにある前田のクラッカーで我慢しろ」

今日はちょっとだけ書いて寝ます。


   〜一方、その頃 隣家の屋根上で〜


???「ふっふっふ… どうやら敵はこの辺りに居るようね…」

???「解っているわよピチカート、流石のカナもそこまで鈍くはないかしら」

???「見たところあの家のベランダには汎用機関銃が仕掛けてある様よ」ビシッ!

???「でも心配は無用かしら!何故ならカナはローゼンメイデン1の策士!」



???「そんなカナが相手にバレる訳がないかしらー!!」ババーン!

???「というわけで早速、このロープを使ってラぺリングをするかしら!」

???「この長さなら十分に持つ筈だし色も目立ち難いカーキ色だから問題はないわ!」グッ グッ

???「さて、降下開始〜♪」タッ、スルルルル・・・ ブチッ!

???「え?今の音って…?」「わわわわわっ!落〜ち〜るか〜しら〜!」ヒュー・・・ ボスンッ!

男「さて、あれから片方が恋話(コイバナ)をしてるときにコッチも蒼星石と濃話(コイバナ)をして」
  「そんなこんなで茶会の後に蒼星石と業者の2人ダットサンで自宅まで送り返して帰宅した訳なんだが…」


何か黒い羽を生やした西洋人形「あらぁ?しぃんくぅ〜 随分と久し振りねぇ〜?」

真紅「テレビの画面が急に歪んだから何事かと思ったけど貴女の仕業だったのね、水銀燈」

水銀燈「そうよぉ? 相変わらず部屋に篭もってばかりの妹の為にプレゼントを贈ったんだけど黒焦げになってたわねぇ」

真紅「あれは私がやった訳ではないのだけど何にせよ引き篭もり扱いだなんて余計なお世話だわ」

水銀燈「ふぅん…」「まぁ貴女、花弁は散らせても自分の命は散らせないものねぇ?」ニヤニヤ

真紅「ぐぬぬ…」


男「なんつうか見た感じ2人で仲良く世間話をしてるようだがキャバ嬢みたいな見た目と口調の人形は何なんだアレ」
  「とりあえず真紅でもなんでも誰でもいいや、今北俺に簡潔明瞭な感じに産業で説明してくれ」

真紅「ぶぶチャチャ見てたら画面が真っ暗」「父親狂いの長女(第1ドール)が貞子風に出現」「絶賛口喧嘩中なのだわ…」グヌヌ・・・

男「おk、把握」「そして次に其処の第1ドールさん 所属と階級、氏名や使命を頼む」

水銀燈「私の所属はローゼンメイデンで階級は第1ドール、氏名は水銀燈で私の使命はアリスゲームに勝ちお父様の愛を一心に受けることよ!」


男「あぁこりゃ確かにファザコンだわ…」「しかし案外すんなりとノってくれるんだな 良いお姉さんじゃないか?」

真紅「多分、本人は質問の仕方がおかしいという事実に気付いていないだけだと思うわよ…」

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