【デレマス】あかり「自分、悪い子……デス」 (32)

――その感情はいつから芽生えただろうか

「あきら、おっきくなったら、お兄ちゃんとけっこんするの」



――小さい頃はただの仲の良い兄妹だったのに

「好きな人?お兄ちゃんがいるから、私にはいらないよ」





――はっきりと恋愛感情に満ちていたのを感じたのは、中学生になってからだった



「私はお兄ちゃんが好き……」

「好きだから……」

「抱いて……」

――そう本心を伝えた……だけなのに

パシッ



――頬に熱い……痛みを感じた

「●▼∀☆¥〒」

――お兄ちゃんが何か言ってる……なのにその言葉が理解できない

――何で、どうして……お父さんがお母さんを好きになったのと一緒じゃないの?

――だから



――私はその日、失恋した





――それ以来、自分は男の人とはつき合ってない

はい、こちら

【デレマス】あかり「良い子?」あきら「悪い子?」りあむ「普通の子?」
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の続きで、あきらの過去捏造話になります

こちら、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします

――そういえばいつから、私でなく自分と名乗り

――……お兄ちゃんでなく、兄ぃと呼ぶようになったのは



――まぁどうでもいいか

――今の自分は、嘘で塗り固めた状態

――SNSだのネット配信だのはそんな感情の延長

――だって、自分は感情をコントロールできてるから、そういうトコで偽りの自分を作り上げるなんて簡単

――コーデなんてその延長だよ





――なんて思っていたら

「アイドルになりませんか」

…………

あかり「よいこわるいこふつうのこ…んご?」

心「あー、なんとなくわかるな」

みく「という感じだけどどうかにゃ?」

あきら「デスか……」

菜々「懐かしいですね。月9でしたっけあの番組は……」

あかり「んご?」

心「パイセン、ステイ!」

菜々「えっと……いやぁ、お母さんが昔見ていたって」

りあむ「お母さんって……たしか40年近く昔のだからえっと……」

菜々「な、ナナは17歳ですから!」キャハッ

みく「白々しいにゃ」
ガオー


モバP(以下P)「というか」

みんな「ん?」





P「りあむはザコだろ」

りあむ「やむ!!」

――これがめっさ居心地がよくて

――どう見てもキツい人や、年齢詐欺の人がいるし

――これなら嘘で塗り固めた自分でもやってけれる





――そう思っていたけど

あかり「で、どうしてそんなお話を?」

みく「にゃ、コンセプトイメージを決めクライアントにいいとこ見せるためにゃ!」

りあむ「?、?」

心「難しいこと言っているようだが、ようはニュージェネみたいに簡単にわかりやすいイメージをつけるってことだ☆」

菜々「たしかに……あの皆さんはシンデレラガールズ全体の広告塔みたいですからね」

あきら「それで自分達をデスか……」

みく「そうだにゃ!あかりちゃんはお家のため、りんごの為にアイドルをする良い子!」

あかり「んご……恥ずかしいんごぉ……」



あきら「……」ズキッ

――まただ



――この子……辻野あかりのこの純粋さ

――努力を好まないだけなら自分もだけど、根本がまるで違う



――この子は……天然素材のアイドルそのものだって隣にいてよくわかる

――アイドルとして「負けたくない」

――そんな感情も、彼女相手なら……と思ってしまう

みく「で、あきらチャンは、その歯で良い子に噛り付いたり、レイナチャンにイタズラし返す悪い子!」

あきら「……」

菜々「でも困った人は見捨てない純情派なんですよね」

りあむ「そうそう、ぼくが炎上して困った時もフォローしてくれるし、つぶやきも大体イイネを押してくれるし!」

心「最後、RTをしない時点でそこまでの仲じゃないのか、ん?」ニヤニヤ

りあむ「え!?そ、そうなの…………やむ」

あきら「いや……自分は」

――やめて

――そんなにいいこじゃないから

――なにもしないだけ

――かんしょうしない



――そうきめていたのに

みく「で、りあむチャンは……」

りあむ「だ、ダメ!ダメだよ……」

りあむ「ぼくみたいなのが普通だなんて……そもそも普通ってのは卯月ちゃんとかが名乗るイメージだし……」

りあむ「こんなちやほやされいだけで、自分の意見を通し貫く意志すらないぼくなんて……」イジイジ

菜々「すとーっぷ!」

りあむ「っ!」ビクッ



菜々「さっきから聞いていればなんですか!」

りあむ「ご、ごめんなさい……そうだよね、やっぱりぼくなんか……」シュン

菜々「そうじゃありません!……ナナ達は知ってますよ。レッスンに出て何度もみんなに色んなことを言いながら……」

菜々「言いながらも、アイドルとしての自分で思う理想になるために絶対に負けない姿勢!」

菜々「それにライブバトルでもなんだかんだ言いながら、見てくれるお客さんのことを感謝してちゃんと言葉にして伝え、やっているその姿」



菜々「りあむちゃんは充分アイドルですよ」

みく「そうだにゃ。もうみく達のお仲間だにゃ」

りあむ「あ、ありがとう……」





心「でも、次のライブバトルでは叩き潰す!徹底的にな」

りあむ「んご……」

あかり「それは私のアイデンティティです!」

――そしてこの人

――ただ胸がデカいだけ

――レッスンもいつも途中でアゴが落ちる

――とろまでまぬけで何をやっても失敗ばかり

――……たまに穿いてないし

――目立ってはいるが、大抵炎上して、一式陸攻もびっくりのワンショットライター

――そんな「夢見りあむ」に負けるはずがない





――あの時までは

――「夢見りあむ。属性2位、総合3位!」

ワーワー



――何が起きたかわからなかった

――選挙は選挙。アイドルとしての実力ではない

――来年は50位外だよ

――そう言ってた人もいた







――でも

――くやしかった

――そんな感情を忘れていたのを思い出して……涙を流したぐらいに

みく「そうだにゃ。そもそも、ライブバトルだなんて、あの190人近くアイドルを見てるPちゃんが許可しなければ出られないんだにゃ」

心「うん、うん。はぁとなんて、出せ出せって何度直談判したやら」ハァ

P「つか、ライブバトルに出られないからと、直談判しに来たヤツはお前ぐらいだろ」アキレ

心「そだっけ?……てへぺろ☆」

みく「うわキツ」

心「(ピキッ) ……やるか、猫?」

みく「やってやるにゃ、うわキツ!」

心「むーっ」

みく「むむむーっ」





みく、心「Pちゃん(プロデューサー)!次のライブバトルはこいつとだ(にゃ)!!」

P「はいはい」ハァ

菜々「あははは」



ワイノワイノ





あきら「……」

あきら「悪い子か……」



あきら「口に出したり、態度に示さないだけで……」





あきら「実は……本当に悪い子なんデスよ……」

あきら「……ライブバトルがとても楽しかったと言えなくて、冷めたフリをしたり」

あきら「素直にみんながデビューしたのも祝えない…………」

あきら「283の田中さんみたいに、イタズラでごまかせるようになれたらどんだけよかったか……」グスッ



あきら「……助けて」





「お兄ちゃん」

あきら「ぐすっ……ぐすっ」







P「……」

クルッ

――新潟

P「さてと……」

ピンポーン

あきら兄(以下兄)「はーい……あ、あきらの」





P「ちょっとだけ話があるんだけどいいかな?」

――海岸

ザザァ

P「うん、ここなら誰もいないな」

兄「えっと……話だけなら喫茶店とかでもいいじゃないですか?」

P「聞かれるとマズイ話題でしてね」

兄「はぁ……」

P「では、あきら兄さん。単刀直入に聞かせてもらいます」

兄「は、はい」





P「あなたは、あきらをどう思っていますか?」

兄「っ!」





兄「い、妹デスよ……ただのカワイイ……大事な」

P「では、質問を変えさせていただきますね」





P「仮に……妹でなく、一人の女の子とするなら」

P「もし、誰かにあきらが取られそうならあなたはどうしますか?」

兄「あ……あぁ……」ガクガク

P「大丈夫ですよ。ここには私しかいませんから」

兄「く……人を苦しめて楽しいのですか?」

P「おや、私は質問しているだけですよ……今、現実に一人で悩み苦しんでいるあるアイドルのために」

兄「まさか……」

兄「あきら……まだ、アイツは俺を……」



P「そのまさかでしょうね。で、もしかしたらとこちらに寄らせてもらったわけですよ」

兄「そ、それは……アイツや自分より、アイドルのプロデューサーであるあなたが一番問題であると理解しているのでは?」

P「正直言いますと、私もこの先……お兄さんと結ばれたとしても、そうでないとしてもわかりません」

P「仮に世間に知られたら、あの子の……アイドルの生命を保障なんかできないのはわかっています」

P「もちろん、あなたも好奇心という貪欲の餌食になるだけだと思います」

兄「っ!」



P「でも」





P「あきらの事を想っているなら、好きだと想っているなら、きちんと言葉で答えてあげるのも」

P「想われ人の義務であると……あくまで私の持論ですが思っています」

兄「俺は……」



兄「アイツが好きだ……あきらが好きなんだ。妹としてでなく、一人の女として」

兄「でもダメなんだ……アイツを独り占めしたい、アイドルになったあきらを……砂塚あきらをめちゃくちゃにしたい!」

兄「自分のモノにならないのなら、壊してでも人のモノにはさせない!」

兄「そんな……そんな最低の人間……いや、鬼悪魔ですよ」

兄「だから、わざと嫌われるようにしたのに……」





兄「なんで……アイツは……まだ……」

ポタッ

兄「こんな……俺を……」

ポタッポタッ

P「……」

P「それならそれで、キチンと伝えないいけませんよ」

P「お互い、納得なんていってませんようですからね」



P「あの子……あきらは、自分を嘘で固めようとしている」

P「実の兄を好きな妹を辞めようとしている」

P「兄が好きだったなんて、妄想の出来事だって……」





P「でもそれじゃあいけない」

P「私はアイドルのプロデューサーだからね、嘘にまみれたアイドルではなく」



P「たとえ憎まれ口でも、本音本気でぶつかってくれるアイドルが……大好きなんですよ」

P「じゃあ、行きましょうか……東京へ」





兄「はい!」

………………
…………
……

――その日以来、あきらは見違えるようになった

――あまり崩し過ぎるなということで、冷めたキャラっぽくはやっているがどことなく熱血が混ざって来ている

――あかりもりあむも最初は戸惑っていたが、所所に慣れお互い切磋琢磨している

――来年の総選挙も期待していいだろう

――……もちろん、ある暗部については誰にも

――いや、本当の鬼悪魔には伝えてある

――彼女なら、いざという時は極めてたよりになるからな







――さて、彼女達は今日は休みだが、何をやっているやら



――ちゃんと避妊はしろよ。アフターピルは沢山あげたからな

…………



あきら「あ、兄ぃ……っ、うん」ピクッ

ハァッハァ……

兄「ん……」チュプチュプッ

あきら「あ……ッは!そこ……広げない……デぇ!」ビクッ

クイッ

メリュッ

ズブブブッ

あきら「ひっ!?ぅ……あぁぁぁ――――あっ!」ガクッ



~Fin

申し訳程度の18禁シーンでごめんなさい。

……いらなかったかなとは思いましたが、せっかくのR板ですので



では読んでくださった方に、鮫映画を見ながら鮫の照り焼きを

ぎゃー!タイトル間違えんご!!



せーかくには

あきら「自分、悪い子……デス」

でよろしゅう願す

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