P「ごめんな」
美波「本当に分かっているんですか?」ナデナデ
P「分かったから、膝枕あと10分」
美波「ふふっ…もう、いつになったら美波離れするんですか」ナデナデ
P 「お前が俺離れしてからだな」
美波「はぁ…それじゃあ、一生美波離れ出来ないですね」
P「…別にいいよ」
美波「昔っから、私にベッタリなんですから」
P「…嫌か?」
美波「ううん 」
美波「…だいすき」
続くと思った?wwww残念だったなwwww
∧,,∧
( `・ω・) ようこそ、ID腹筋スレへ!
/ ∽ |
しー-J
ここはsageずに書き込み、出たIDの数字の回数だけ腹筋をするという、
硬派なトレーニングスレです。
例1 ID:wwh7KM12 の場合 712 なので712回頑張りましょう。
例2 ID:bicycle. の場合 数字がないですが今日はスクワット100回
さあ、存分に腹筋するがよい。↓
P「俺も好きだよ、美波」
美波「…えへへ」ニヤニヤ
P「あと、今事務所に誰もいないんだからさ」
P「敬語じゃなくていいぞ」
美波「うん…Pくん」
P「かわいいな、美波」ナデナデ
美波「あっ、くすぐったいよ…Pくん」
美波「ダメっ…事務所でしちゃうのは…」
美波「あっ…Pくんっ」
美波「うへへぇ…Pくん」スヤスヤ
P「…どんな夢見てるんだよ、美波は」
姫川有紀「美波ちゃん、よっぽどいい夢見てるんだね」
P「ったく、こんなところで寝たら風邪ひくぞ」
有紀「プロデューサー、テレビ見ていい?」
P「ん?ああ、いいぞ」
有紀「やった!今キャッツの試合してるんだよね~」ピッ
P「そういえばそうだったな」
P「…俺も見ようかな」
有紀「うんっ、一緒に見ようよ!」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
美波「ん…ぅうん」
美波「ふぁ~寝ちゃってた」
美波「…あっ」
有紀「ひゃー!危なかったぁ!」
P「あっぶねえ…あの場面でゲッツーされたらマズかったけど、何とか避けられたな」
有紀「もー、頼むよぉ」
P「うーん…何とかあと1点取りたいな」
有紀「うん、そうだね!」
美波「…あれ、プロデューサーさん…それに、有紀さんも」
有紀「おはよう、美波ちゃん!」
美波「はい、おはようございます」
P「おはよう、美波」
美波「っ…おはようございます」
美波「プロデューサーさんっ」
P「いい夢見てたみたいだけど、どんな夢見てたんだ?」
美波「え、どんなって…」
美波「…あっ」カァァ
美波「そ、そそのっ…」チラッ
P「ん?」
美波「ぷ、ぷ…」
P「ぷ…?」
美波「…そ、そう!プリン食べ放題な夢を見ていましたっ」
P「ああ、そうだったのか」
美波「あぅ…」
有紀「あ…やった…」
有紀「っ…やったあああ!!」ガタッ
P「どうした!?」
P「お…よ、よっしゃあああ!!」
有紀「逆転だよ!プロデューサー!!」
P「やったな!有紀!!」
有紀「このまま、あとは抑えるだけだね!」
P「まあ、点差はなるべく広げたいからな!」
P「取れるとこまでとるぞ!」
有紀「うんっ!!」
美波「…ふふっ」
彼女の名前は姫川有紀。私と同じくプロデューサーさんの担当アイドルです。今日も元気いっぱいで見ているこっちも楽しくなります。
彼の名前はP。私のプロデューサーです。今日もスーツがビシッと決まっています。
そして、私の幼馴染で、初恋の人。
今でも、私の…だいだい、だーい好きな人です!
とりあえずここまでプロローグです。
口調、呼称など気になった点はどんどん指摘してください。
SSの都合上、設定変更などは多少ありますので、ご了承ください。
それでは、やんわりと書いていきます。
友紀やで
>>22
ほんまや、これは死刑もんですわ
すみません、訂正していきます
姫川友紀「美波ちゃん、よっぽどいい夢見てるんだね」
P「ったく、こんなところで寝たら風邪ひくぞ」
友紀「プロデューサー、テレビ見ていい?」
P「ん?ああ、いいぞ」
友紀「やった!今キャッツの試合してるんだよね~」ピッ
P「そういえばそうだったな」
P「…俺も見ようかな」
友紀「うんっ、一緒に見ようよ!」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
美波「ん…ぅうん」
美波「ふぁ~寝ちゃってた」
美波「…あっ」
友紀「ひゃー!危なかったぁ!」
P「あっぶねえ…あの場面でゲッツーされたらマズかったけど、何とか避けられたな」
友紀「もー、頼むよぉ」
P「うーん…何とかあと1点取りたいな」
友紀「うん、そうだね!」
美波「…あれ、プロデューサーさん…それに、友紀さんも」
友紀「おはよう、美波ちゃん!」
美波「はい、おはようございます」
P「おはよう、美波」
美波「っ…おはようございます」
美波「プロデューサーさんっ」
P「いい夢見てたみたいだけど、どんな夢見てたんだ?」
美波「え、どんなって…」
美波「…あっ」カァァ
美波「そ、そそのっ…」チラッ
P「ん?」
美波「ぷ、ぷ…」
P「ぷ…?」
美波「…そ、そう!プリン食べ放題な夢を見ていましたっ」
P「ああ、そうだったのか」
美波「あぅ…」
友紀「あ…やった…」
友紀「っ…やったあああ!!」ガタッ
P「どうした!?」
P「あっ…よ、よっしゃあああ!!」
友紀「逆転だよ!プロデューサー!!」
P「やったな!友紀!!」
友紀「このまま、あとは抑えるだけだね!」
P「まあ、点差はなるべく広げたいからな!」
P「取れるとこまでとるぞ!」
友紀「うんっ!!」
美波「…ふふっ」
彼女の名前は姫川友紀。私と同じくプロデューサーさんの担当アイドルです。野球が大好きで、キャッツという球団を応援してるみたいです。今日も元気いっぱいで見ているこっちも楽しくなります。
彼の名前はP。私のプロデューサーです。今日もスーツがビシッと決まっていて、すごくカッコいいです。
そして、Pくんは私の幼馴染で、初恋の人。今でも、昔と変わらない、私の…だいだい、だーい好きな人です!
しょっぱなから糞みたいな誤表記すみませんでした。
腹筋200回するんで許してください
ーーーーーーー
ーーーー
ー
P「それでは、お疲れ様でした」
ちひろ「はい、おつかれさまでした」
美波「お疲れ様でした」
友紀「バイバイ、プロデューサー!美波ちゃん!」
P「おう、また明日な」
美波「友紀さん、また明日」
友紀「うん!」
P「行こうか、美波」
美波「…はいっ」
P「うーん、この時間は結構渋滞してるな」
美波「そ、そうですね」
P「…」
美波「…」
私は、いつもこの時間が楽しみだ。プロデューサーさんの車に乗せてもらって帰るこの時間が…。
二人っきりでいつも緊張しちゃって、心臓がうるさいほどドキドキしているけど、それが楽しくて、うれしくて。
美波「…」チラッ
P「~♪」
こうやって横顔を見ると、ドキドキが大きくなる。綺麗な目、鼻筋が通った鼻、シュッとした顔のライン…いわゆる、整った顔立ちをしている。お気に入りの曲を流しながら、鼻歌まじりに運転しているその姿は、毎日見ているものだけれど、幸せな気持ちになる。だって、この人の隣にいるのは、私だって実感できるから…。
美波「…ねぇ、Pくん」
P「ん?」
美波「…やっぱり、なんでもないっ」
P「え~…何だよ、気になるじゃねえか」
美波「…」
P「美波?」
美波「Pくん、今日の私…どうだった?」
P「ん、ああ、バッチリだったぞ」
P「…たぶん。」
美波「ええ、なにそれ」クスッ
P「けど、あれだな」
美波「ん?」
P「あの衣装、すげえ可愛くて…びっくりした」
美波「っ!」ドキッ
美波「そ、そそそうなんだ」ドキドキ
P「そそそって何だよ」
美波「ちょ、ちょっと噛んじゃっただけっ」
P「ふっ、冗談だよ」
美波「も、もうっ!」
P「…牛?」
美波「違う、牛じゃないっ」
P「へへっ」
美波「…ふふっ」
P「…」
美波「…ありがとう、Pくん」
P「おう」
美波「…」
これだから、アイドルはやめられない。私のかわいい姿を、Pくんに見てもらえるから。かわいいって、Pくんに言ってもらえるから。
…好き。私は、Pくんのことが大好き。たぶん想いの強さは、世界一なんじゃないかってくらい。あ、それはPくんに想いを寄せる人の中とかじゃなくて、恋をしている全ての人に比べてってことでね…。そう、私は世界最強の恋する乙女なのだ。
…なんてね。世界最強の恋する乙女だったら、2回も撃沈なんてしないよね…。
美波「(はぁ、自分で言ってて悲しくなるなぁ)」
P「~♪」
美波「(…まあ、いっか)」
P「…あっ、ちょっとコンビニ寄っていいか?」
美波「あ、いいよ」
P「よいしょっと…ちょっと待っててな」
美波「うんっ」
P「すまんすまん、待たせたな」
美波「いや、全然大丈夫だよっ」
美波「それより、何買ってきたの?」
P「ん、えーとね」ガサゴソ
新田ちゃん敬語じゃないと違和感ありまくりだなぁ…
朝飯食ってから再開します
P「…ほらっ」スッ
美波「これって…プリン?」
P「美波、夢に出るほどプリン食いたかったんだろ?」
P「俺も久しぶりにプリン食いたかったし、一緒に食おうぜ」
美波「えっ、あ、あれは…その」
P「へへへぇ…あぁ、うまそう」ペリペリ
美波「…ふふっ」
P「…あー、やっぱりうまいなぁ」
美波「…」パクッ
美波「うん、おいしいねっ」
P「おお、そりゃ良かった」
美波「(幸せ…私、本当に幸せだよ、Pくん)」
美波「…おいしいっ」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
P「ただいまー」
美波「ただいまー」
P「今日の飯当番って美波だっけ?」
美波「うん、そうだよ」
P「じゃあ、頼むな」
美波「うんっ」
私が広島から上京してきてもう4ヶ月。私は、先に上京していたPくんと一緒に住んでいる。パパもPくんなら、と同居を認めてくれた。
家事は日ごとに分担してやっている。私が上京する前、Pくんが一人暮らししていた時は、カップラーメンばかりの食生活をしていたらしい。私が初めて料理を作ってあげたとき、Pくんは泣きながら、うまいうまいって言って食べてたっけ…。それから、私はPくんに料理を教えてあげた。今では、結構な腕前にまで成長している。
美波「初めの頃は、慣れない手つきで一生懸命料理してて…すごいかわいかったなあ」クスッ
P「…何がかわいかったって?」
美波「ひゃあ!」ビクッ
美波「お、脅かさないでよPくん」
P「すまんすまん」
P「ちょっと飲み物をな」ガチャ
美波「あ、オレンジジュースあるよ」
P「お、サンキュー」スッ
オレンジジュースが好きだなんて、ほんとかわいいなあ。Pくん、お酒飲まないからほんと子どもみたい…。まあ、そんなところも大好きなんだけどね。
P「んぐ…んぐ…ぷはぁ、うめえ」
P「美波、今日の夕飯は?」
美波「今日は親子丼だよ」
P「おう、いいねぇ」
美波「もうすぐ出来るから待ってて」
P「うむ、了解」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
P「うん、今日もうまいな」モグモグ
美波「そう?良かった」
P「まいうーだよ、まいうー」
美波「ふふっ」
P「…あ、そういえばさ」
美波「なに?」
P「今日な、神崎蘭子ちゃんのプロデューサーに会ったんだよ」
美波「へぇ、そうなんだ」
P「神崎蘭子って言ったら、あの独特な喋り方だろ?」
P「あれって、日常会話でもああらしいぜ」
美波「す、凄いねそれ」
P「俺それ聞いてすげえびっくりしてよ、質問してみたんだ」
P「普段からああいうしゃべり方で、プロデュースする側からしたら困らないんですか、ってな」
美波「うんうん」
P「そしたらさ」
P「最初は苦労したけど、慣れれば大したことない。だって、相手の伝えたいことが簡単に分かるくらい、俺たちは信頼しあっているからな」
P「って、言ったんだよ」
美波「わぁぁ、いい関係だね」
P「…うん、だから俺もさ」
美波「えっ?」
P「俺もプロデューサーとして、友紀とそういう関係になれたらなあ…って思ったんだ」
美波「そっか…って!」
美波「Pくん、私は!?」
P「何言ってんだ、美波と俺はこれ以上ないくらいの信頼関係だろ」
P「19年間、俺たちはずっと一緒だったから…美波の良い所も悪い所も、俺は見てきたつもりだ」
P「だから、これからも美波と俺、二人三脚でがんばっていきたい」
美波「っ…」
やばい、今のすごいキュンってきちゃった…。Pくんにそんなつもりはないって、誰よりも一番分かっているはずなのになぁ。
Pくんのこういうところ、本当にダメだと思う。こんなこと言うから私は勘違いして…。
P「っ…ご、ごちそうさま!」スタッ
美波「えっ…あ、うん」
P「お、俺、シャワーしてくるから」
美波「う、うん。わかった」
P「じゃっ」
美波「…はぁ」
美波「顔真っ赤だよ、Pくん」クスッ
P「暑いんだよっ、あー暑い」
美波「ふふっ」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
シャー…
美波「Pくん、替えのシャツとパンツ…ここに置いておくね」
P「おう、サンキュー」
美波「…」
このドアの向こうで、Pくんがシャワーをしている。湯上がりでいつも見ているあのたくましい体が、この部屋の中でPくんの男のにおいを充満させ、水を滴らせているんだ。そう考えただけで、私は…。
あっ、ち、違うっ、こんな妄想をしてる場合じゃなかった。私の目的は…。
美波「…Pくんの、シャツ」スッ
美波「Pくんが、今日一日、身に付けていた…シャツ」
美波「…」ゴクリ
美波は変態じゃない。うん、絶対変態じゃない。女の子なら誰だって、好きな男の子のシャツを着ながら眠りたいって思うはず。そ、それに…こんなにおいを染みつけるPくんがダメなんだ、Pくんのせいで、このシャツは私にとって麻薬同然だ。一度味わったら、二度と戻れない。
そ、それに…パンツには手を出してないし、大丈夫だよね。流石にパンツのにおいを嗅いだりしたら、それこそ本物の変態だ。
本物の、変態…だ。
美波「っ…はぁ…はぁ…」
美波「においが…たっぷりの、濃厚なPくんのパンツっ」スッ
美波「だ、ダメ…ここまでしちゃったら、犯罪だよ…」ドキドキ
美波「ちょ、ちょっとだけなら…」
ガララ
美波「っ!!」
P「ふー、さっぱりした!」
美波「あっ」
P「あっ」
美波「ご、ごめん!」
P「す、すまん!」サッ
P「いたのか、美波…」
美波「…あっ」
美波「(Pくんの…は、はは裸っ)」
P「…ん、どうしたんだ?俺のシャツとパンツ持って」
美波「え!?あ、あー!こ、これは、そのっ」
美波「せ、洗濯機に入れようと思ってっ」
P「お、おう…そうか、ありがとな」
美波「そ、それじゃっ」ダッ
P「おう」
ガチャ…バタン
P「…服、着るか」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
美波「それじゃPくん、おやすみ」
P「おう、おやすみ」
美波「~♪」スタスタ
美波「…」ガチャ
バタン
美波「…さてと」スッ
美波「よいしょっと…」
パサッ…シュル
美波「Pくんの、シャツ」
美波「…はぁぁ、いいにおい」
Pくんに包まれているみたいで、安心するし、ドキドキする。すぐ隣にPくんがいるみたい…。まあ、Pくんは壁の向こうにいるんだけどね。
もう寝る…おやすみなさい、Pくん
美波「ふふっ、Pくぅん…」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
『あ、あの…私っ!』
『…ずっと、Pくんのことが大好きでした!』
『よかったら、その…か、彼女に…Pくんの彼女に、してください』
『…えっ』
『な、なんで…』
『…そ、そっか。それなら、しょうがないよね、えへへっ』
『ご、ごめんねっ、えへっ、変なこと言っちゃって』
『えへへ、私、なな、なんでこんなこと言っちゃったんだろ』
『あははっ…は…』
『謝らないで。私が…グスッ…勝手にしたことだから』
『あれ…えぐっ…涙が…』
『ご、ごめんね…抑えっ…グスッ…られなくて』
『明日からまた…グスッ…いつもの私たちでいようね』
『んぐっ…だ、だから…』
『嫌いに、ならないで…私がPくんのこてが好きでも、離れないで…っ』
『おねがい…好きでいさせて…』
ーーーーーーー
ーーーー
ー
>>50 修正
『Pくんは悪くないからっ、謝らないで』
『私が…グスッ…勝手にしたことだから…』
『あれ…えぐっ…涙が…』
『ご、ごめんね…抑えっ…グスッ…られなくて』
『明日からまた…グスッ…いつもの私たちでいてほしいな…』
『んぐっ…だ、だから…』
『嫌いに、ならないで…私がPくんのことが好きでも、離れないで…っ』
『おねがい…グスッ…好きでいさせて』
『迷惑、かけないからっ』
『…うん。ありがとう、Pくん』
『…』
ーーーーーーー
ーーーー
ー
チュン…チュン…
美波「ん…朝ぁ…」
美波「ふぁぁ、はぁ…」
美波「…」
何かすごい嫌な夢見ちゃった。本当に悪夢だよ、私にとって一番見たくない悪夢。たしかあれって、中学二年生のときだったっけ…。フラれた後、家に帰ってしばらく泣きわめいたなぁ。あの時は、本当に…つらかった。
今になって考えたら、フラれるのなんて当たり前だよね。Pくんは中学校最後の大会で、部活が一番忙しい時期だったしね。
まあ、部活してない時に再挑戦してフラれちゃったし、関係なかったかもね…あはは…。
美波「はぁ…だめだめ、朝からこんなんじゃっ」ムクッ
美波「こんなときは、窓を開けて、リフレッシュ!」ガララ
美波「あぁ、眩しいぃ。すごいいい天気っ」
美波「今日も、がんばろっ」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
ピピピピッピピピピッ
P「んっ…」
P「目覚まし…うるせえ…」スッ
P「ん~、ふぁぁ…ん…」
もう朝か…。今日は美波は大学だし、友紀は…ああ、CM撮影だったな。たしか焼き肉のタレのCMだったか。今日も忙しくなりそうだ。
それにしても、美波の昨日の衣装はかわいかったなぁ…。あいつ、意外と胸大きかった…子どもだと思ってたのに、いつの間にか、大人になってたんだな…。
美波は妹のように思ってるから、嬉しいような、ちょっと残念なような…複雑な気持ちだ。
P「…さて、今日もがんばるか」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
P「…」ガチャ
美波「あ、おはよう、Pくん」
P「おう、おはよう」
美波におはよう、と言ってテーブルを見ると、美波が作ってくれたであろう朝食が並べられている。今日はご飯、味噌汁、だし巻き玉子、サラダ、ソーセージと美波が作ってくれるいつも通りの朝食だ。美波が朝食でもきちんと作ってくれるのに、俺が朝食作るときはトーストばかりですまねえ、と心の中で謝っておく。
こんな風に思うって、美波が作る食事にすっかり慣れてしまったな。ここで一緒に住むことになって、美波に初めて飯作ってもらったときは、久しぶりに食べたまともな飯で、あまりのうまさに号泣してしまった。あれは美波も引いていただろうなあ…。そもそも、美波があんなに料理上手なの知らなかったしな。
P「今日もうまそうだな」
美波「うん、いっぱい食べてね」
P「おう」
美波「それじゃ」
美波「いただきます」
P「いただきます」
俺はそう言うと、まずはだし巻き玉子から口に運ぶ。うん、今日も味は最高、美波が作るだし巻き玉子は絶品だ。毎日これでも飽きないかもな。
あ、そういえば、美波は俺の好きな料理を必ず一品は出してくれる気がする…気のせいかな。そもそも、なんでこんな料理が得意なんだろうか…今になって疑問に思えてきた。
P「なぁ、美波」
美波「なに?」
P「今さらだけどさ、なんでこんな料理が上手なんだ?」
P「家の手伝いとかしてたのか?」
美波「…うん、それもあるけど、単純に料理に興味があったからかな」
P「そっか…」
美波「でも…でもね、一番の理由は…」
美波「誰かさんがね…一人暮らしを始めて、めちゃくちゃな食事してるって知ったから…かな」
P「っ…!」
美波「だから真剣に栄養とか考えるようになって、料理の研究…ってほどじゃないけど、そうしだしたのは高校3年生になってからだよ」
P「美波…」
美波「あ、そういえばそう!もう、あのときは本当にびっくりしたんだからねっ」
美波「いきなり上京する!なんて言いだしたりして」
美波「弟も本当にビックリしてたんだよ?Pさんどっか行ってしまうのかって…」
P「…おう、すまねえな」
美波「そうだよ!それでっ!…っ…それで…」
美波「Pくんは、私からも…離れていっちゃうって思って…」ボソッ
美波「…」
P「…そっか、そうだったのか」
美波「…え?」
P「美波は、俺のためにわざわざ…」
P「本当にありがとう、美波…すげぇ嬉しい」
美波「…うん、そう言ってもらえると、頑張ったかいがあったかな」
美波「それに、Pくんと一緒に住むいい口実になるしね。Pくんのお母さんからも、よろしくって言ってもらえたから…っ」
P「…へ?」
美波「…あっ」
P「そんな不純な理由が…」
美波「ち、ちち違うのPくん!Pくんが心配だったっていうのがほんっとうにほとんどで、一緒に住むっていうのは、ほんのちょっぴりしか思ってなかったから!」
P「…ぷっ、あはははっ」
美波「うぅ…」カァァ
P「冗談だよ、冗談」
美波「…ばか」
P「…ふぅ」カチャ
P「ご馳走さまでした」
美波「え…あ、うん」
P「ありがとう、今日もうまかったよ」
美波「はい、どういたしまして」
P「じゃあ、俺は支度してくるな」ガチャ
美波「うんっ」
P「…」バタン
P「…ふぅ」
…やべえ、なんでこんなドキドキしてんだ。やっぱり、あれがすげえグッときたな…あの美波が、俺のためにわざわざ料理を頑張ってくれて、俺はそれを…。
そもそも、美波ってあんなにかわいかったっけ。広島にいた頃は、ペットに近いかんじのかわいい妹って思っていたはずなのに…。今かわいいって思うのは、あの頃と違う気がする。
やっぱり、プロデューサーとして美波に関わっているからかなぁ。ここ最近、なんか変だ…。
まあ、自分が担当してるアイドルが魅力的に見えるって、いいことなんだけど…。
P「…あ、やべっ、支度しねえと!」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
とりあえず今日はこのへんで
幼馴染という題材上、設定崩壊があるかもしれませんが、なるべくないように努力します。
友紀「おはようございまーす!!プロデューサー!」
ちひろ「おはようございます、プロデューサーさん」
P「おはようございます、ちひろさん」
P「おはよう、友紀。今日も元気だな」
友紀「へへっ、元気だけがあたしの取り柄だからねっ!」
P「おう、そうだな」
友紀「ええっー!そこは否定するとこだよ!!」プンスカ
P「ははっ、冗談だよ」
ちひろ「ふふふっ」
P「それじゃ、行ってきますね」ガチャ
友紀「行ってきまーす!!」
ちひろ「はい、いってらっしゃい」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
友紀『え、何だって!!焼肉を美味しく食べたい!?』
友紀『そんなときはこれ!ナムコ焼肉のたれの出番だね!!』
友紀『へへっ、いただきまーす!』
友紀『…う~んっ、味噌が効いてておいしい!!』
友紀『やっぱり焼肉のお供は、これじゃないとねっ!』
監督「…カットォ!」
監督「いやー、よかったよ、今のすごいよかったね」
友紀「あ、ありがとうございます!」
P「ほっ…」
監督「次もこのかんじで頼むよ」
友紀「はいっ!」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
友紀「はぁ、もうお腹一杯…」
P「はははっ、まぁ、結構焼肉食べてたらな」
P「3種類のタレ制覇にして、おつかれさんだな」
友紀「まあお仕事だしね!あたしは焼肉一杯食べれて幸せだったよ」
P「はぁ、俺も焼肉食べたかったなぁ」
友紀「プロデューサーも食べれば良かったのに」
P「いやいや、俺はCM出演してないし」
>>64 訂正
P「ほっ…」
監督「次もこのかんじで頼むよ」
友紀「はいっ!」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
友紀「はぁ、もうお腹一杯…」
P「はははっ、まぁ、結構焼肉食べてたからな」
P「3種類のタレ制覇して、おつかれさま」
友紀「まあお仕事だしね!あたしは焼肉一杯食べれて幸せだったよ」
P「はぁ、俺も焼肉食べたかったなぁ」
友紀「プロデューサーも食べれば良かったのに」
P「いやいや、俺はCM出演してないじゃねえか」
友紀「あははっ、それもそっか」
P「…焼肉かぁ、久しく食べてないな」
友紀「へー、どのくらい?」
P「んー、2年くらいかな」
友紀「ええーっ!!」
P「昔は部活の連中と一緒によく行ってたんだけどな」
P「あいつらと焼肉食いにいくの、楽しかったなぁ」
P「…」
友紀「っ…へえ、そうなんだ」
P「おう」
友紀「…あのさ、プロデューサー」
P「ん?」
友紀「こんなこと聞いていいのか分からないんだけど」
P「どうした?」
友紀「…」
友紀「野球にまだ、未練あるの…?」
P「っ!」
友紀「…あっ、ご、ごめ」
P「あるよ」
友紀「えっ…」
P「あるある、あるに決まってるだろ」
P「あのとき肩を壊してなかったら、今もマウンドで球を投げてると思うと」
P「やっぱり、な…」
友紀「っ…ご、ごめん、こんなこと聞いてっ!」
P「いいって、気にすんなよ」
友紀「うん…」
P「野球、か」
友紀「…もう、2年も前のことなんだね」
P「ああ、そうだな」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
過去編書いていきます
【2年前】
監督「これで県大会前最後の練習は終わりだ」
監督「あさってからの大会に備えて、十分に休めよ」
「はいっ!!」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
P「はぁ…」
P「(あさってからは県大会、エースとして気を引き締めないとな)」
「Pくーん!」
P「おっ、美波」
美波「Pくん、帰ろうっ」
P「ああ」
「おうおう熱いね~、Pくんよ」
「新田さんみたいな彼女と一緒か、これだからイケメンはいいよなぁ」
「学校一の美少女と帰れるなんて、俺からしたら天地がひっくり返ってもありえないっすよ!」
P「彼女じゃねえよ、お前らも知ってるだろうが」
美波「あはは…」
「じゃあなP、ちゃんと休めよ」
「明日の焼肉、忘れないでくださいね!」
P「ああ、じゃあな」
美波「さようならー」
「…はぁ、マジで羨ましいよ」
「新田さん、かわいいなぁ…」
「アイドルになってもおかしくないくらいかわいいっすよね」
「…そうだなぁ」
ーーーーーーー
ーーーー
ー
美波「Pくんと帰るの、久しぶりだなぁ」
美波「帰ってくるの、いつも遅かったもんね」
P「ああ、そうだな」
P「夜遅くまでの練習も、勝つためには必要よ」
美波「…うん」
P「それに、俺はエースなんだ」
P「俺が、あいつらのために頑張らないとな」
美波「…」
P「はぁ、勝ちてえなぁ…」
美波「ねえ、Pくん」
P「ん?」
美波「この時期に、あまりこういうこと言いたくないんだけどさ…」
P「おう」
美波「…無理、しないでね」
美波「体壊したら、今までの努力が全部、全部…無駄になっちゃうから…」
美波「だから…」
P「大丈夫だって、自分のことは自分がよーけ分かっとるわ」
P「だから俺に任せろ、な?」
美波「…うん、そうだね」
美波「Pくん意外と丈夫だし、心配無用だったかなっ」
P「むむっ、意外じゃなくて普通に丈夫だぞ」
美波「ふふっ、それならいいんだけど」
美波「…」チラッ
P「~♪」
美波「…えへへ」
P「何ニヤけてんだ、怖いぞ」
美波「Pくんと帰るの本当に久しぶりだら、嬉しくて勝手にニヤけちゃうよ」
P「…そっか」
P「でもまあ、大会終わって部活終わったら毎日一緒に帰れるかもな」
美波「うん、そうだね」
美波「…でも」
P「ん?」
美波「それなら私、出来るだけPくんと帰りたくないかな」
P「…そうだな、出来れば俺もそうしたい」
美波「えっ…Pくん、私と一緒に帰るの嫌なの?」
P「なに言ってんだ、美波から言いだしたことだろ」
美波「ふふっ、冗談」
P「ったく…でもまあ、また美波と一緒に帰るときは」
P「県大会で優勝した後だな」
美波「…うんっ」
P「優勝、か」
美波「ねえ、Pくん」
P「なんだ?」
美波「私ね、ずっとずっとPくんのこと見てきたよ」
美波「小学生のときから野球野球って、本当に昔から野球が大好きだったよね」
美波「他のことなんて何でもいい、とにかく野球って…」
P「ああ、そうだな」
美波「…私、そんなPくんが大好きだよ」
美波「いつも一生懸命で、前向きで、努力を惜しまないところとか」
美波「私も見習わないとなあ、っていつも思ってる」
P「…」
美波「私には一生懸命になれるものがないから、Pくんが羨ましいかな」
P「…そっか」
美波「だから、私はPくんが頑張ってきたのを誰よりも知ってるよ」
美波「Pくんが野球だけを見ていたように、私も…Pくんだけを見ていたから」
P「美波…」
美波「それでね、そんな私からPくんに言いたいことがあるんだ」
P「おう、なんだ」
美波「あのね…」
美波「Pくん、美波を甲子園に連れてって!」
P「っ…!」
夕陽に背を向け、そう言った美波を見て俺は…これまで美波に対して感じたことのないものを感じた。
美波は、いつの間にかこんなにも成長していて…綺麗になったと、心の底からそう…思った。
美波「えへへ、一回言ってみたかったんだっ」
P「そ、そっか」
美波「今年はPくんが3年生だから、絶対、ぜーったい、言いたかった!」
P「美波…」
美波「去年の県大会は決勝で負けちゃったけど、今年は絶対勝てるよ」
美波「…Pくんを信じてる、誰よりも…PくんよりもPくんを信じてるから」
P「…ああ」
美波「だから…絶対、勝ってね」
美波「いっぱい、応援するからね!」
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