P「千早と笑う日々」 (33)
多分短い
書き溜めないです
今日から後半戦
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P「……」カタカタ
千早「……」ペラッ
P「……」カタカタカ…
千早「……」ペラッ
P「なぁ千早」
千早「?何ですか?」
P「昨日さ」
千早「はい」
P「布団を干したんだよ」
千早「はぁ……」
P「そうしたらさ、急に強い風が吹いてきてな」
千早「そういえば、昨日は風が強かったですね」
P「ああ、それで、せっかく干した布団が飛んでいっちゃってさ」
千早「はぁ、それは災難でしたね」
P「ああ、まさか布団が飛ぶほど強い風が吹くなんて思わなかったよ」
千早「……それだけですか?」
P「いやな、布団がふっとんでいったんだよ」
千早「……」
P「布団が……ふっとんでいったんだよ」
千早「……ぷ……ふ、く、ふふふ」プルプル
P「布団がな……」
千早「ふ、ふふふっふ……わ、わかりました、わかりましたから!ふ、ふふふ……」プルプル
―――
――
―
千早「もう、何なんですか急に」
P「いや、なんとなく」
千早「やめてください」
P「でも、面白かっただろ?」
千早「それは……ふ、ふふ……」プルプル
P「布団が……ふっとんだんだ」
千早「ふ……く、あ、あははは!」
P「(こんなので笑うのは千早ぐらいだろうけど)」
千早「ふ、ふとんが……ふふふ……」プルプル
―――
――
―
P「落ち着いたか?」
千早「は、はい……」
P「しかし、良い顔で笑うようになったよなぁ……」
千早「え?」
P「初めて会ったときから比べたらさ」
千早「……そうですね」
P「うん、やっぱり、今の千早のほうが俺は好きだよ」
千早「へ?そ、そんな好きだなんて……」カァ
P「だからさ、これからも笑顔でいこうな」
千早「……はい」
―――
――
―
P「今日から君をプロデュースすることになったPだ、よろしくな!」
千早「如月千早です、よろしくお願いします」
P「……うーん」
千早「?どうかしましたか?」
P「ちょっと表情が固いなぁ、もしかして緊張してる?」
千早「いえ、別に……」
P「そうか……それならほら、笑顔笑顔」
千早「え?」
P「アイドルにとって笑顔は大切だぞー」
千早「……興味ありません」
P「え?」
千早「私は、歌手になりたいんです。……アイドルには興味ありません」
P「……そうなのか?」
千早「はい」
P「でも、歌手にも笑顔は必要だと思うぞ?」
千早「……」
P「と、いうわけでだ!まずは笑おう!はい!」
千早「……」
P「……決めた」
千早「あの、何をでしょう……?」
P「君をどうプロデュースするかだ」
千早「はぁ……」
P「目指すは……」
千早「……」
P「笑顔が素敵なアイドルだ!」
―――
――
―
千早「……」
P「ほら!見ろ!イルカがジャンプしたぞ!」
千早「そうですね」
P「ははは、すごいなぁ!」
千早「あの」
P「ん?」
千早「何故イルカショーを見てるんでしょうか?」
P「何故って……楽しいから」
千早「……それだけですか?」
P「うん」
千早「……はぁ」
P「あれ?もしかしてイルカ嫌いだったか?」
千早「そういう問題じゃありません」
P「これはいけると思ったんだけどなぁ……ダメか」メモメモ
千早「あの……これに何の意味があるんですか?」
P「これって、千早を遊びに連れていくことか?」
千早「はい」
P「笑顔の練習だよ」
千早「……」
P「楽しければ自然と笑顔になるからな!」
千早「……そうですか」
P「ま、今のところ千早を楽しませられてないみたいだけどさ」
千早「別に……そんなことは」
P「いいや、まだ、千早の本当の笑顔を見てないからな」
千早「……本当の笑顔?」
P「ああ、そりゃ、微笑んだりとかはたまにするっちゃするけど……」
千早「……」
P「まだ歳相応の笑顔を見てない、だから俺は絶対に千早を笑わせてみせるぞ!」
千早「……どうして、そこまでこだわるんですか?」
P「女の子は笑顔のほうが可愛いからさ!」
―――
――
―
千早「プロデューサー、今度はどこに遊びにいくんですか?」
P「うーんそうだなぁ……遊園地なんてどうだ?」
千早「遊園地ですか……」
P「ん?どうかしたか?」
千早「いえ、どのアトラクションからいけば効率的に回れるかと」
P「そんなの適当でいいんじゃないか?」
千早「それだと時間がもったいないですよ」
P「そうかなぁ……」
千早「はい、楽しむ時間が減ってしまいます」
P「そうか、それじゃ、考えてみるか」
千早「はいっ」
高木「如月君と彼は何を話しているのかな?」
小鳥「今度遊園地で遊ぶときの予定らしいですよ」
高木「ほぅ」
小鳥「千早ちゃん、楽しそうですね」
高木「うむ、彼は一体どんなマジックを使ったのかな?」
小鳥「きっかけは、ダジャレだったみたいですよ」
高木「ん?ダジャレ?」
小鳥「はい」
高木「ダジャレか……」
小鳥「社長?」
高木「……ダジャレを言うのは誰じゃ」
小鳥「……」
高木「……」
小鳥「社長……」
高木「……すまない」
―――
――
―
~遊園地で遊びました~
千早「ふふ、楽しかったですね」
P「ああ、そうだな」
千早「……」
P「どうしたんだ?」
千早「私、自分がこんなに笑えるようになるとは思いませんでした」
P「……そうか」
千早「はい……プロデューサーのおかげです」
P「……」
千早「あの、プロデューサー……少し、私の話を聞いてもらえますか?」
P「ああ」
―――
――
―
―公園―
千早「私には……弟がいたんです」
P「……いたってことは……」
千早「はい……小さい時に事故で……」
P「……そうか」
千早「弟は……私の歌が大好きだったんです、だから……私はいつも弟のために歌っていました」
P「……」
千早「弟が……優がいなくなってからも、あの子のために私は歌わなければいけない……そう思っていました」
P「……」
千早「だから、私には歌しかありませんでした」
P「……そうだったのか」
千早「でも……プロデューサーが変えてくれました」
P「……」
千早「私を色んなところに連れだして……私に色んなものを見せてくれて……」
P「……」
千早「……私に笑顔をくれました」
P「……」
千早「それで……思い出したんです。……優は、笑ってる私が好きだったんだって……笑顔で歌う私が見たかったんだって」
P「……そうか」
千早「……プロデューサーと出会わなければ、きっと思い出せませんでした」
P「……」
千早「……あの子が望んでいたものも、笑顔で歌う私も……」
P「……」
千早「だから……プロデューサー、本当にありがとうございます」
P「はは……まぁ俺は、千早に年頃の女の子らしく、笑って欲しかっただけなんだけどな」
千早「それでも……私はプロデューサーに感謝しています」
P「それなら……よかったよ」
千早「プロデューサー」
P「……何だ?」
千早「これからも、私を……笑顔にしてくれますか?」
P「……もちろんさ」
千早「……傍に……いてくれますか?」
P「え?……あ、ああ」
千早「ふふ……ありがとうございます」
P「……また今度、どこかに遊びにいくか」
千早「はい!」ニコッ
P「うん、やっぱり……女の子は笑ってるほうが、可愛いな」
―――
――
―
―ライブ会場―
P「よし、そろそろだな、準備はいいか?千早」
千早「はい!」
P「うん、ばっちりみたいだな」
千早「プロデューサー、約束覚えてますか?」
P「え?えーと……」
千早「……」ムス
P「じょ、冗談だよ」
千早「本当ですか?」ジトー
P「あ、ああ、もちろん覚えてる!」
千早「じゃあ、言ってみてください」
P「このライブが終わったら、今度一緒に水族館に、だろ?」
千早「はい、ちゃんと覚えてるんじゃないですか」
P「楽しみにしてるからな」
千早「ふふ、私もです」
P「また一緒にイルカショー視るんだよな?」
千早「はい!」
P「うん、それじゃあますはこのライブを成功させないとな」
千早「そうですね」
P「千早、アイドルに大切なものは?」
千早「ふふ、笑顔、ですね」
P「うん、大正解だ」
千早「プロデューサーに教えてもらいましたから」
P「はっはっはっ、どうだ?俺は優秀だろう?」
千早「……」
P「な、何か言ってください千早さん……」
千早「ふふふっ、冗談です」
P「……うん、この笑顔ならファンもきっと大満足だ」
千早「プロデューサーはどうですか?」
P「ん?ああ、もちろん俺もだよ」
千早「ふふ、そうですか」
P「おっと、時間だな……いってこい、千早」
千早「はい!いってきます!」ニコッ
―――
――
―
~数年後~
P「ふわぁ、おはよう、千早」
千早「おはよう、あなた」
P「んー……」ゴシゴシ
千早「ふふ、まだ眠そうね」
P「……千早、いつものやつ頼む……」
千早「もう、また?」
P「ああ……千早の笑顔を見ると元気が出るから……」
千早「ふふ……もう、仕方ないわね」ニコッ
―――
――
―
P「これからもずっと、千早と笑う幸せな日々が続きますように」
おしまい
以上で終わりになります短くてすみません可愛い千早が書きたかっただけなんです反省します
HTML依頼出してきます
ありがとうございました!
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