サイタマ「学園都市...? 」 (111)
サイタマ「あれ、こんな街あったっけ? 」
ワイワイガヤガヤ
サイタマ「確かZ市の隣はY市だった筈なんだけどなー。何時の間に紛れ込んだんだろう? 」
一つ目怪人「」
サイタマ「まあいっか。怪人も倒せたことだし、さっさと帰らないと」
サイタマ「え? Z市なんてこの世に存在しないって...マジ? 」
スレ建てだけ、あとは後日。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1361804571
サイタマ「なんてこった、最近漸くヒーローとして有名になってきたのに...」
サイタマ「ここじゃ、誰も俺の事を知らない...」
ちょ、アイツマジで禿げてね?
やべえ、つるっぱげじゃん! 写メっとこうぜwww
サイタマ「これじゃ、俺はまるでただの...ただのハゲじゃないか!! 」
ザワザワ
サイタマ「若干ギャラリーも増えてきたし...」
サイタマ「うーん、どうしたらいいものだろうか...」
上条「ん? 何で人が集まってるんだ? 」
サイタマ「」(キランッ)
上条「うわぁ、こりゃすげえ...」
追加
寝ます
ザワザワザワザワ
すっげぇ、ピカピカだwww
見事な迄にふつーの顔だな
何だあの格好? コスプレ?
サイタマ「(ここに居ても、人が集まってくるだけだし...)」
サイタマ「(しょうがない、適当に歩き回るとするか。何か分かるかもしれんし)」
サイタマ「」(シュパッ! )
き、消えたぞ!? テレポーターか!?
いや、あんなハゲのテレポーターなんて聞いたことないわ。多分、高速で立ち去ったのよ。
ザワザワザワザワ
上条「一体なんだったんだ...」
シュパパパパパパ
シュパパパパ
シュパパ
サイタマ「(取り敢えず一通り走ってみたが...)」
サイタマ「(やたらと学生が多いな。なんでだろう? )」
看板『学園都市第7学区』
サイタマ「学園都市...? 」
サイタマ「聞いたこともないな...」
サイタマ「.................................」
サイタマ「(本当、どうしよう...普段あんまり頼りたくないけど、ジェノスに迎えに来てほしい...)」
サイタマ「はぁ..................不幸だ」
上条「(それ俺のフレーズ...って、さっき見た人だ)」
上条「(なんか困っているみたいだし、声でも掛けようかな)」
上条「すみません、何かお困りですか? 」
サイタマ「ん? 」
サイタマ「(あれ、ベンチに座ってたら声掛けられてる)」
サイタマ「(お困りですかって聞くということは、親切にしてくれるってことだよな)」
上条「あのー、大丈夫ですか? 」
サイタマ「(これ、チャンスかも)」
サイタマ「ええ、とても困っています。助けてください」
上条「えーっと、一体どう言った具合に困っているのでせうか? 」
サイタマ「家を...追い出されちゃった。お願い、泊めて」
上条「」
サイタマ「」
サイタマ「(あ、張り切り過ぎて引かれたわ)」
上条「そ、それは大変でしたね。生憎、ウチは満杯なんです。家に帰れると、い、いいですね。それじゃ! 」(サッ)
サイタマ「(やべ、逃げられる。せっかく親切そうな人を見つけたっていうのに)」
サイタマ「ま、待ってくれ。さっきのは冗談だ! 」(シュパッ! )
ガシッ
サイタマ「話を、聞いてくれ」
上条「」
上条「(ふ、不幸だ.......)」
saga忘れてた。今回はここまで
今日、気が向いたら更新します
強さの由来が筋トレ信仰の賜物だからそげぶ効きそうでなんか不安
筋トレだけであれってどんだけだよって話だしな
そこは>>1次第じゃないか
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サイタマ「と、いう訳なんだ」
サイタマ「(まあ、話したところで信じて貰えるとは思わないけどな)」
サイタマ「(さっきのあれは冗談だって分かって貰えればいいか...って、目的変わってるし...)」
上条「Z市か...聞いたこともないな。もしかして、えっと...」
サイタマ「(あれ、案外真面目に聞いてくれてる)」
サイタマ「サイタマって呼んでくれ」
上条「サイタマさんは、きっとこことは別の世界からやって来たんじゃないでせうか。この世界の日本に住んでいれば、学園都市を知らないなんてこと、ありえませんから」
サイタマ「やっぱりそうか...因みに聞くけど、ここに怪人っている? 」
上条「怪人? それは一体どう言った奴等です? 」
サイタマ「(怪人を知らない...ね)」
サイタマ「どうやらいないみたいだな、怪人。そうなると、俺のとことここは異世界同士で確定かな」
サイタマ「そうかー、俺異世界に来ちゃったのかー」
サイタマ「異世界かー、いや、異世界かー」
上条「なんか、さっきまで落ち込んでた割には声が明るいですね」
サイタマ「いや、現状が分かったら何だか気が楽になってきて」
サイタマ「それに異世界だぜ? 男なら興奮するだろ? 」
上条「まあ、確かに」
上条「(様子で丸分かりなのですけど、そこはスルーなのでせうか...)」
サイタマ「えっと、名前は...」
上条「上条当麻です」
サイタマ「上条、よければこの世界について教えてくれ。結構詳しく」(手ガシッ)
上条「い、いいですよ」
上条「(うわぁ、ハゲてる人、目、輝かせる...そんな光景)」
上条「(わたくし、上条当麻は人生の中でも指折りの奇怪体験の最中であります)」
本日投下します
........................................
......................
........
サイタマ「へぇ、なかなかおもしろそうな町だな」
サイタマ「学生みんなが超能力なんて使えるのか」
上条「まあ使えるのは全体の4割ほどですし、実用性のあるレベルのものを使うとなるとさらに限られてきますけどね」
サイタマ「ふーん、そうか。ところで、上条は何の能力を使っているんだ? 」
上条「あいにく上条さんは残り6割の無能力者ですよ」
サイタマ「あれ、じゃあさっきのは勘違いだったのかな? 」
上条「さっき...と言いますと? 」
サイタマ「いや、手を握ったときになんか違和感があったからさ、それも能力なのかなと思って」
上条「ああ、俺のは普通の超能力とはちょっと違いまして...」
上条「この右手で触れたものが異能なものならばそのすべてを打ち消してしまうものなんです」
サイタマ「何それ、チートじゃん」
上条「まあ右手で触れないと意味がないし、物理攻撃に対しては無能なんで」
上条「それに、なんだか神の御加護をも打ち消すみたいなんでずっと不幸ですし...」
上条「財布落とすのは当たり前、不良に絡まれるのは当たり前、特売逃すのも当たり前...」
サイタマ「(やべえ、この少年気の毒すぎる...)」
サイタマ「いや...これ以上はいいぞ、不幸っぷりはよく分かった」
サイタマ「とまあ、いろいろと教えてくれてありがとな。これだけ分かればこの街でも多分やっていけるわ」
上条「そう言ってもらえると、こちらとしてもありがたいことですよっと」
サイタマ「じゃあな、上条。達者でな」スタスタ
上条「ちょっと待ってください、住む場所はどうするんです? 」
サイタマ「まあ、そこらの段ボールでも改造して...」ピタッ
上条「それだったらウチに来ません? アパートなんで狭いですけど...」
サイタマ「いや、最初のはジョークだから気にしないでいいぞ。それにさ、聞く感じ上条って苦学生っぽいし、俺なんか住み着いたら迷惑だろ」
上条「いやいや、別に迷惑なんかじゃありませんよ。さすがにずっととなるとあれですけど、元の世界に帰るまでとかなら全然OKです」
上条「それに、サイタマさんいい人っぽいですし。まあ、最初は不幸にも変な人に絡まれたなと思いましたが...」
サイタマ「うーん...いや、でもなー」
黄泉川「あれ、上条じゃん。こんなところで何してるじゃん? 」
上条「あれ、黄泉川先生。巡回ですか? 」
黄泉川「ま、そういうことじゃん。ところで...」ジー
サイタマ「ん、俺? てか、上条の知り合い? 」
上条「ああ、俺の通ってる高校の先生。あと、アンチスキルっていうこの街の自警団みたいな役割もこなしている人ですよー」
サイタマ「へー、なるほどなー」
黄泉川「そう言われるとなんだか照れるじゃん。ところで、そっちの君はアンチスキルを知らないみたいだけど...」
サイタマ「はい、初めて知りました」
黄泉川「もしかして、不法侵入者じゃん? 」
サイタマ「あー、多分そうです」
黄泉川「なら、ちょっと来てもらうじゃん」ガシッ
上条「って、ちょっとまってください黄泉川!! 事情を説明しますから」
黄泉川「って、ちょっとやってみただけだから本気にする必要はないじゃん」パッ
サイタマ「ですってよ、上条さん」
上条「うーん、不幸だ...てか、サイタマさんも少しは侵入者ってことを否定してくださいよ」
サイタマ「悪い、なんかつい...」
黄泉川「でもまあ、事情は聞いておくじゃん」
サイタマ「ですってよ、上条さん」
上条「.............................」
上条「いや、話振られているのアンタでしょサイタマさん...」
上条「(なんかもう、この人にはタメ口でいいや...)」
サイタマ「それもそうか。黄泉川さん、実はかくかくしかじか」
黄泉川「まるまるうまうまじゃん。なるほど、家を探しているのかじゃん? 」
サイタマ「元の世界に戻るまでですけどね」
上条「黄泉川先生、何かアテでもあるのですか? 」
黄泉川「うーん...すぐに準備するってのはちょっと難しいじゃん」
サイタマ「そうですか...なら、ダンボールって余ってます? 」
黄泉川「ダンボール? 」
上条「ちょっとサイタマさんは黙ってて。それなら、やっぱウチに来ればいいじゃないでせうか? 」
サイタマ「でもさ、それだと金銭的に厳しいだろ? 」
上条「それもそうでせうけど...あ、黄泉川先生」
黄泉川「何じゃん上条? 」
上条「アンチスキルの仕事で人員が足りない場所ってあります? 」
上条「サイタマさんがそこでバイトできれば、上条さん的にも楽ですし、サイタマさんの気兼ねもなくなるんじゃないでしょうか? 」
サイタマ「あー、確かにそれならこっちも気が楽になるな」
サイタマ「黄泉川さん、何かいいバイト知ってます? 」
黄泉川「仕事は山程有り余ってるけど...元々ボランティアみたいな仕事だから給料が出るかどうかはわからないじゃん」
サイタマ「そうですか...」
黄泉川「まあ、一応聞いておくじゃん。給料が出せるようなら明日からでも来てもらうじゃん」
上条「連絡はどうするんです? 」
黄泉川「明日アンタに伝えるじゃん。結局上条のウチに住むことになりそうだし」
サイタマ「成り行きですけどね」
黄泉川「ま、楽しみにしておくじゃん。それじゃ」スタスタ
サイタマ「了解です...」
サイタマ「さて上条、短い間だと思いますがお世話になります」
上条「おう、よろしく頼むぜサイタマさん! 」
こうして上条家の居候となったハゲマントこと、ヒーローサイタマ!!
その運命やいかに!!!
一応再構成モノなので、まだ禁書目録は部屋にいませんのであしからず
結局、サイタマはアンチスキルとして時給750円で働くことになったようです。
と、区切りがいいので今日はここまでで。
書きます
次の日
サイタマ「さて、今日から出てこいと言われた訳なんだが...」
サイタマ「.......................................」
サイタマ「どこに行けばいいのか聞いてないんですけど...」
サイタマ「.......................................」
サイタマ「うーん、通行人にでも聞いてみようか」
サイタマ「アンチスキルの詰め所的な場所を教えてくれって」
あれ、あいつって昨日のハゲじゃねwww
今日はジャージ姿なんだなwwwボクシングジムのオーナーかよwww
サイタマ「...聞くのはやめておこう、これじゃ昨日の展開そのままだ」
おい、そこのハゲ
サイタマ「こりゃ、事件でも起こって黄泉川さんでも出てこない限り見つかんねーのかな」
おい、聞いてんのかハゲ野郎!!
サイタマ「上条じゃないけど、不幸だーって叫んでみようか」
聞けって言ってんだろ!!!このクソ坊主野郎!!!
サイタマ「ん?」
サイタマ「俺か?」
男1「てめぇのことに決まってんだろハゲ野郎」
男2「そうだそうだ、止まりやがれ」
サイタマ「えっと...俺になんか用でもあるの?」
サイタマ「大した用じゃなかったら、俺今急いでるしまた今度な」
男3「何言ってんだ、大事よ大事。俺達だって暇じゃないんだ」
サイタマ「ふーん、で、用事とは?」
男1「さっき俺とぶつかっただろ!!とぼけんじゃねーよ!!!」
男2「そうだそうだ、そのせいで男1さんが全身複雑圧迫剥離骨折したんだぞなめんなよ!!」
男3「許してほしかったら治療費払えよ!!!」
しーん
サイタマ「...そんな怪我してよくしゃべれるな...てか、そんな怪我自体存在しないぞ...」
男1「(おい、違げーよ複雑複雑骨折だぞ?間違えんなよ)」コソコソ
男2「(すいやせん、複雑全体骨折ですね)」コソコソ
サイタマ「(今のうちに逃げよ)」シュパッ
男2「間違った、男1さんは複雑全体なんだぞ!!!」
しーん
男3「って、あいつもういねーぞ!!」
男1「さ、探せぇ!!!」
サイタマ「丸聞こえだし、嘘ならもっとましなものにしろよ...なんだよ複雑全体って、すでに骨折でもないじゃないか...」スタスタ
サイタマ「そもそもぶつかってすらないしな...はぁ、不幸だ」
サイタマ「ほんと、一回部屋に戻ろうかな...」
きゃー、強盗よ!! 捕まえてー!!!
どけぇ!!!!!!! 邪魔したら殺すぞ!!!!!
ワーワーワーワーワーワー
サイタマ「強盗か、物騒だな」
サイタマ「学生主体の街だって聞いたから、治安はいいものだと思い込んでいたが...」
サイタマ「やっぱりどこにでもいるもんだな、俺も気をつけないと」ウンウン
サイタマ「あー、早く警察でも来て捕まえてくれないかな...」
邪魔すんなって聞こえねーのか!!!!これでも喰らえ!!!!
きゃー、あの強盗能力者よー! 気をつけてー!
サイタマ「まじか、あの強盗って能力者なのかよ」
サイタマ「炎を生み出してるっぽいし、こりゃもしかしたら死人がでるぞ」
サイタマ「能力使って殺人だなんて、怪人となんにも違わねーじゃねぇか」
サイタマ「あー、早くヒーローでも来てくれないかな...」
サイタマ「あ、俺ヒーローだわ」
強盗「」バタンキュー
なっ、あのハゲは何者だ!? 一撃で強盗をのしちまったぞ!!
そもそも、さっきまで近くにいなかったぞ!!? 気づいたら強盗が倒れてたんだ!!!
ブラボー、ハゲ、ブラボーデェース!
サイタマ「ふう、これでよし」
黒子「もし、そちらの御仁」
黒子「失礼ですが、少々お話をお聞きしたいですの」
サイタマ「(今日はなんだかよく呼び止められるな...)」
サイタマ「もしかしなくても俺だよな?」
黒子「もしかしなくても貴方ですの。貴方は犯人逮捕の立役者なのですし」
黒子「少しばかり、ジャッジメントの支部にまで寄ってくださいまし」
サイタマ「(確か、ジャッジメントってアンチスキルと似た自警組織だったっけ?)」
サイタマ「(この子に聞けば、アンチスキルの詰め所に行ける...よな?)」
サイタマ「分かったぜ、俺でよければ」
黒子「では、お手を拝借して...」
サイタマ「え?」
.........
.......................
............................................
.........................................................................
........................................
.............
上条「へー、サイタマさんってすげぇんだな」
サイタマ「まあ、腕っ節にはそれなりの自信がな。それよりも、まじでテレポートがあるなんて思わんかったぜ」
サイタマ「強盗があんなんだったからさ、正直超能力ってものを舐めかかってたわ」
上条「ははは、確かに初めてそんな体験したらびびるよなー。正直、俺も体験してみたいんだけど...」
サイタマ「ああ、右手か。最初はただチートなだけかと思ったけど、不便なことも多そうだよな」
上条「というか、普段は何の役にも立ちませんことよ...はぁ、不幸だ...」
サイタマ「因みに俺は幸運だったな。白井っていうテレポーターにアンチスキルの詰め所まで送ってもらったし、なんやかんやで臨時ボーナス貰えたし。2万円だぞ?すごくね?」
上条「そのお金で歯ブラシと布団を揃えたと」
サイタマ「そういうことだ。あと、残りはこのアサリにつぎ込んだぞ」
サイタマ「俺からの幸運のおっそわけだ」
上条「サイタマさんって、見かけによらず料理上手だよなー。この味噌汁のダシの利き具合とか完璧だし...」
サイタマ「頭を見て言うな、頭を見て。それ以外にも、家事は万能だぜ!!」キラーン
サイタマ「あ、光らせたのは歯だからな、勘違いするなよ?」
上条「誰に言ってるんだサイタマさん...とまあ、ごちそうさまでした。片づけは俺がやるよ」
上条「準備はやってもらったわけだし...」
サイタマ「おお、サンキューな。んじゃ、先に風呂行ってくるわ」
上条「はいよー」
こうして、上条家では新たな光景がみられるようになったのであった!!!
今日はここまで。
サイタマさんに対して上条サンがタメ語なのには違和感があるので、早めに弟子にでもさせようかな...
では
(あれ?インデックスさんここに加わると穀潰し感MAXじゃね……?)
強すぎる力を持つものは民にとっては神でも悪魔でもあるって聞いた事あるな
様は自分に都合が良いか悪いかで勝手に決めてるんだよね
だからワンパンマンが本物のヒーローでも、ワケわからん程強いから怖い…そう思ってる人からすれば自分に直接被害浴びせないってだけで後は悪魔と変わらんって事だ
光らせたのは歯だとしても、自然と頭も一緒に光ってるんですねわかります
一週間後
サイタマ「おーい、上条ー、起きろよー」
上条「...ん、悪いけどサイタマさん、もう少し寝かせてくれ...」
上条「今日から夏休みなんだ...」
サイタマ「おまえ、補習があるって言ってなかったっけ? 」
上条「...あ、そうだった...」
サイタマ「全く、しょうがないな。ほれ、布団干すから起きちまえよー」
上条「りょうかーい...」
サイタマ「(はぁ、なんか俺上条のオカンになったみたいだな)」
サイタマ「(元の世界にいるときは俺も大概グータラだったけど、環境が変わった性か甲斐性なしじゃなくなってきてる...)」
サイタマ「(グータラは俺のアイデンティティみたいなもんだったんだけどな...)」
サイタマ「(まあ、別にどうでもいいか。悪くなったわけじゃないし)」
サイタマ「そんな俺の心情とはおかまいなしに、空は青々としてるってか」
サイタマ「あー、太陽ってまぶしいな」
サイタマ「っと、そんなことよりも布団干さねぇと...って、ん? 」
インデックス「」
サイタマ「...あー成程ね、先客がいたというわけか」
途中ですがすみません、急遽用事が入ったのでまた今度で
乙
ゆっくり書いてくよー
>>63-68 コメントありがとー
ステイル...
サイタマ「あー、どうもお邪魔してすみません。ごゆるりとお休みください」
インデックス「」
サイタマ「いや待て俺、普通女の子がベランダにぶら下がっているなんて状況に遭遇するか? 」
サイタマ「言わずもがな、そんなことは起こり得ない...よな? 」
インデックス「...う...ん...」
サイタマ「むむ、とりあえず声をかけるべきか? いや、なんか知らんが俺の直感が声をかけるなと言ってくるぞ」
サイタマ「この直感...もといテレパシーのようなものは、もしかしてこの子が直接脳内に呼び掛けているのか? 」
インデックス「...ふぇ? 」
サイタマ「...そうすると、存外この女の子は特殊な妖精さんだったりしてな」
サイタマ「不幸だーと叫び続ける哀れな上条少年の心を癒すために、天界から送られてくたとか...ありえるな、これ」
インデックス「...あれ...ここ、どこ...? おなか...空いたな...」
サイタマ「って、そんなわけないか。神の御加護をあいつは右手で全部打ち消しているんだし」
サイタマ「逆に神に逆らう異端者として、天界の嫌われ者っていう立ち位置のが似合うよな」
サイタマ「となると...この子は...一体何者なんだ? 」
インデックス「あ...ゆで卵...美味しそう」
サイタマ「ん? 」
インデックス「いただきます...なんだよ」
サイタマ「えっ? 」
カプッ
…………….....................................
サイタマ「全く、急に噛み付いてくるなんてびっくりするじゃないか。心臓に悪いから、これっきりにしてくれ...」
インデックス「ごめんなさい。でも、とっても美味しそうなゆで卵に見えたんだよ」
サイタマ「でもな、いけないぞ。いくら見た目がゆで卵でもな、人の頭に噛み付いちゃ。もう一度言うぞ、いくら形がゆで卵に似ていても...俺の頭は...ゆで卵...」
上条「...サイタマさん、これ以上自分を追い込まないでくれ...」
サイタマ「...済まない、上条...」
インデックス「何だか...ごめんなさいなんだよ...」
上条「ところで、君は一体...? 」
インデックス「申し遅れたかも。私のことはインデックスって呼んで欲しいかな」
上条「じゃあインデックス、一体どうしてベランダに引っかかっていたんだ? まるでミノムシのようにぶらんと」
インデックス「...ミノムシはちょっと酷いかも。ベランダにぶら下がっていた事については、山よりも高く谷よりも深い事情があって...」
サイタマ「事情...ねぇ...」
上条「それは...一体...? 」
インデックス「あ、ねえねえ、今何か食べられる物ってないかな? 」
インデックス「わたし、今お腹が空き過ぎて死にそうかも」
上条「清々しい程はっきりと話題を逸らしたな、自分の持っていきたい方向に」
インデックス「あー、早く何か食べたいかも。何か食べたら、事情を話せるかもなーなんて」
上条「あー成る程、可愛い見た目の内側は真っ黒なんだなこの子。見た目の白さとのコントラストが素晴らしそうだぜ」
インデックス「そんな、可愛いだなんて...照れるかも」
上条「その言葉の前後に込められた皮肉に気づかないとは、流石の上条さんもびっくりです」
インデックス「えっへん、なんだよ」
上条「こいつ...」
サイタマ「まあまあ、食べたら話すようだし、朝食くらいなら食べさせてやろうぜ」
上条「うーん...それくらいなら...」
サイタマ「だ、そうだ。良かったなインデックス、朝食にありつけるぞ
インデックス「ありがとうなんだよ! ハゲてる人」
サイタマ「......................」
サイタマ「は、はハゲちゃうわ! スキンヘッドなだけだし! 」
上条「はぁ...不幸だ...」
................................................................
インデックス「じゃあ、いっただっきまーす」
サイタマ「え? 」
..............................................................
インデックス「ご馳走さまなんだよ」
上条「わお」
サイタマ「見事に消えたな、俺たちの朝食」
インデックス「本当にありがとうなんだよ二人とも。それじゃあ、そろそろおいとまさせてもらうかも」
サイタマ「おい、事情とやらをまだ聞いてないぞ」
サイタマ「俺の感が正しいのなら、お前は誰からか追われていて、逃げている途中で偶々ここに辿り着いたとかそう言った具合だろうが...」
サイタマ「あくまでなインデックス、お前の口から答えを聞きたいな」
インデックス「...................................」
上条「俺もサイタマさんと同じ考えだな、インデックス」
インデックス「..............................」
インデックス「そう、二人の言うとおりかも。わたしはね、悪い魔術師に追われているの」
上条「魔術師...? 」
サイタマ「そんなもんがこの街にいんのか」
インデックス「うん、でも、わたしがあなた達に言えるのはここまでかな」
上条「...何故? 」
インデックス「二人を巻き込みたくないからかな。今更かもしれないけど、二人とも自己紹介をしてほしいな」
上条「自己紹介か...俺の名前は上条当麻、不思議な右手を持つ不幸な高校生だ」
サイタマ「俺は...まぁ、プロのヒーローって奴かな。今はアンチスキルっていう役柄に収まっているけど」
インデックス「ほら、今言ったみたいに二人にはそれぞれの生活というか社会があるんだよね。それがね、わたしについて深入りするとみんな壊れちゃうんだ」
インデックス「わたしだってね、見たくないかも。自分の所為で他人が自身の人生をめちゃくちゃにされるところなんて」
インデックス「だからね、これっきり。ご飯、とっても美味しかったかも。サイタマ、ハゲだなんて言ってごめんなさい」
インデックス「それじゃあ...」
上条「...待てよ」
上条「その魔術師のところに行くつもりか? 」
インデックス「................................」
上条「お前は...たった一人で...」
上条「たった一人で、そんな運命を背負っているのかよ」
インデックス「....................................」
上条「正直、今日知り合ったばかりの俺にはお前の事情なんて理解出来ねえ。でもな、これだけは言える」
上条「どうして苦しみを一人で抱え込むんだ! どうして周りに助けを求めない! お前に関わったものの人生は壊れる? そんなもの知ったこっちゃねえ!! 」
上条「お前が苦しんでるなら意味がねえだろ!!! 」
インデックス「!?? 」
上条「いいぜ、お前を一人傷つけるものがあるって言うなら、そんな幻想、俺がぶち殺す!!! 」
サイタマ「..............................」
インデックス「................................」
インデックス「ありがとう。でも、駄目かも」
インデックス「とうまは、とっても優しいんだね」
インデックス「サイタマは自分の事をヒーローだって言ったけど、わたしからすればとうまも充分ヒーローなんだよ」
インデックス「きっとこれまでも、沢山の人達を救って来たんだよね」
上条「..............................」
インデックス「だからこそ、これ以上わたしと関わっちゃいけないんだよ。そんな優しいとうまなら、何処までも着いてきちゃうからね」
インデックス「わたしの行き先が、地獄の底...でもね」
サイタマ「..................................」
インデックス「あなたには、わたし以外に救うべき人間が沢山いるはずなの。あなたの優しさは、そっちの人達に与えられるもの。間違ってもわたしに向けられるものじゃないんだよ」
上条「インデックス...俺は...」
インデックス「さようなら、とうま。これ以上わたしに関わらないで」
上条「.....................................」
上条「(何で俺は何も言えないんだ! )」
インデックス「サイタマも、じゃあね」
上条「(目の前の少女、インデックスを助ける覚悟はある筈だ。問題はそこじゃない)」
上条「(問題なのは...インデックス...)」
上条「(お前は一体...どれだけの地獄を見てきたんだ)」
上条「(俺は...そんなお前に...掛ける言葉が見つからない)」
かなり微妙なとこですけど、次の数レスは地の文で行きたいので今日はこの辺で。
今回、誤字脱字、上条の説教の短さなど色々不備があって申し訳ないです。
では
書きますよー
そう、何も言えなかった。地獄の中で一人もがいている彼女に、蜘蛛の糸を垂らす事はできなかったんだ。
俺は日頃から己の不幸を叫んでいるにもかかわらず、今の生活が本当に不幸なものだと思った事は一度もない。むしろ、幸福とさえ感じていたくらいだ。
一緒になって馬鹿できる友人達、厳しくもダラけた俺のことを律してくれる委員長、そして母親の如く見守ってくれる先生がいる。些細な不幸なんぞ、彼奴らっていう存在がいてくれるだけで乗り越えられたんだ。だからこそ、今ここで上条当麻として生きていられる。
この子には、そんな存在がいるのか?
陳腐な表現かもしれないが、互いに馬鹿をやったり、弱みを見せ合ったりするような友達はいるのか?
いや、いないだろう。思うに、彼女の笑顔がそれを寄せ付けない筈だ。あんなにも全てを悟りきったような顔をされると、自分如きが安易に手を差し伸べてはならない気がしてしまう。
普段の俺なら、まずこんなことは考えない。考えることもなく、勝手に一歩を踏み出している。それが俺なんだ。
そんな俺が、意識しても踏み出せない。ゆっくりと後ろに下がるばかりだ......
このSSまとめへのコメント
ただの筋トレなのに幻想殺しが効くわけねーだろ
無理矢理な解釈で勝って何が楽しいんだよ