サイタマ「空島ってホントにあったのかよ」 ベラミー「何だこいつは……」 (55)

――新世界
――海軍本部

海兵A「……聞いたか。今日、元帥と大将の方々が会議を行うらしい」

海兵B「ということは、新大将の方々も本部に来るのか……もしかしたら、本物を見られるかも」

海兵C「いや、つってもよ、所詮は他所から引き抜かれてきた新参者だろ?」

海兵A「おい! 滅多なことを言うんじゃねえ!」

海兵C「お前等だってそう思ってんだろ?」

海兵C「海兵としての経験は俺たちの方が長いってのに、海兵でも無かった奴がいきなり大将だななんて納得できんのか?」

海兵B「……それは、まあ」

海兵C「だろ? よそ者なんかに舐められてたまるかってんだ」

海兵C「大将だろうと何だろうと、新参者を見つけたらビシッと言ってやるね、俺は」



ドンッ!!



海兵C「……!?」ビリビリッ

海兵A「な、なんだ……この音は!?」

海兵B「すげえ振動だ……!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1388414367

ドンッ 

ドンッ!

ドンッ!!

海兵A「お、音が……どんどん近づいてくる」

海兵C「い、一体、なにが……」

『海軍大将〝緑牛〟!! 到着!!』

海兵B「……!! りょ、緑牛……!!」

海兵A「こ、こっちに向かってるのか……」


ドンッ!!


ドンッ!!!


ドンッ!!!!



キング「……」ドンッ!!!!!



海兵A「……か、海軍本部新大将、兼S級ヒーロー……〝緑牛〟キングさん……!!」

海兵B「……ほ、本物だ」

海兵C「」ブクブクブク

海兵A「この音と振動は、あの有名な〝キング・エンジン〟だったのか!!」

海兵B「すげえ……さすがはヒーローを兼ねながら海軍大将に就任した御方だ」

海兵A「ああ、既にその強さは、旧三大将を上回るとすら言われている……!!」

海兵B「高みだ……俺たちには決して手の届かねェ、天空にいらっしゃる……」

キング「……」ドンッ ドンッ ドンッ ドンッ

キング(……どうしてこうなった)

サイタマ「は? 空島?」

ジェノス「はい、そこに行けば我々の知らぬ技術があるはずです」

ジェノス「俺はその技術を手に入れてもっと強くなりたい……」

ジェノス「先生! どうか俺と一緒に空島へ行ってくれませんか?」


サイタマ「いやいやいやいや。空島なんてただの都市伝説だろ」

サイタマ「実際には存在しない場所じゃねえか」


ジェノス「いえ、それが実在するようなのです」

サイタマ「え、マジで言ってんの?」

ジェノス「空島へ行く為には『突き上げる海流』というものに乗る必要があるそうです」

ジェノス「そこで、俺と一緒にそれが発生すると噂される場所に行きましょう」

サイタマ「なんかすげぇな、お前のそのアクティブさは」

すみません、パッと思いついたんで思わずスレ立てたんですが形になってるのはとりあえずここまでです
続きは三が日が開けて以降ということになりそう
大筋しか考えてないので次に投下する時はちゃんと書きためておきます

では、良いお年を

サイタマ「は? 海賊狩り? 世界政府の依頼で?」 ジェノス「はい」
サイタマ「は? 海賊狩り? 世界政府の依頼で?」 ジェノス「はい」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388157220/)

これの続きです

申し訳ない……大筋は考えてあるんだが結構空島編の内容を忘れていることが判明して
急遽空島編を全部読み返してた……

書きためてから投下するつもりが忙しさで中々進まず
とりあえず空島編は読み終えたんで触りだけ投下します。待っててくださった方々ほんとすいませんでした
今週末には全部投下できそうです

――海軍本部元帥の執務室

サカズキ「……さて、これで全員揃ったか」ドンッ

ボルサリーノ「お~、わっしとキングは初顔合わせってことになるねえ~」ドンッ

イッショウ「あたしもサカさんボルさんとはお会いしやしたが、キングの兄さんとは今日がお初でございやす」ドンッ

キング「………………」ドッドッドッドッドッド

キング(…………帰りてえ)ドッドッドッドッドッド

サカズキ「おい」

キング(ひいいいいいい!?)

キング「……何だ?」

サカズキ「その音……キングエンジンだったか? 会議の時くらい止められんのか。うるさくてかなわんわ」

キング(死ねってか!?)

キング「……これは俺が意識的に鳴らしているわけではない」ドッドッドッドッド

キング「俺が昂揚した時に、無意識のうちに発生するのだ。止めようと思って止められるものではない」

サカズキ「若造がァ……随分生意気を言うじゃァねえか」

キング(あばばばばばばば)ドッドッドッドッド

ボルサリーノ「さすがは海軍史上初、二十代で大将にまで登り詰めた男は言うことが違うねえ~」

イッショウ「その大言に見合うだけのお力を持っていると聞いておりやすが」

サカズキ「……あァ。四皇をも一撃で沈める拳や、どんな攻撃も弾き返す技を持っちょるとなれば……」

サカズキ「小癪なことじゃが、わしらの誰も敵わんじゃろうのォ」

ボルサリーノ「でも、速さではわっしが勝るかもしれないよ~?」

イッショウ「是非とも一度、胸を貸して頂きたいもんです」

キング(一瞬で死んでしまうわ)ドッドッドッドッド

キング「……俺は無益な争いはせん。味方同士で戦って何になる」

キング「俺たちが戦うべき敵は犯罪者だろう。それはヒーローも海兵も変わらん」

イッショウ「へへ、こいつァどうも失礼いたしやした。まったくもって仰る通りで」

サカズキ「……ヒーローか」

サカズキ「その若さでの大将就任、外部からの抜擢と何もかもが異例尽くしだが」

サカズキ「中でも特別異例なのは、ヒーローと海兵の兼任……!! こんな話は聞いたこともないわい」

ボルサリーノ「よく認められたもんだねえ~」

サカズキ「わしは反対しちょったがな。キングの力を恐れ、ヒーロー協会との縁を持とうっちゅう政府の判断じゃァ」

サカズキ「しかし、確かにそうまで特別扱いしてでも得るだけの価値はある力……!!」

サカズキ「藤虎もそうじゃが、お前には格別に期待しちょるぞ……〝緑牛〟キング!!」ドンッ

キング(…………誰か俺を助けてくれ)ドッドッドッドッド

――後日
――ジャヤ近海

サイタマ「ここでその『突き上げる海流』ってのに乗れば空島に行けんのか?」

ジェノス「はい、俺が得た情報によると間違いありません」

キング「それ、誰から聞いた情報なのよ?」

ジェノス「猿山連合軍という連中からだ。彼らは以前、とある海賊団を空島に上げた実績もあるそうだ」

サイタマ「何者なんだそいつら?」

ジェノス「海賊です。今は『夢幻郷』を探し求めて航海しているとか」

キング「信用できる要素が皆無なんだけど」

キング「え、帰って良い俺? つーか帰らせて」

サイタマ「まあまあ、試してみるだけでも良いじゃねえか」

サイタマ「せっかく海軍本部から出てきたんだし。外出を許してもらうの大変だったんだろ?」

キング「……ああ、くっそ面倒臭かった」

キング「何か前の大将の青雉がすぐ無断外出する奴だったとかで、サカさん体制になってから厳しくなったらしい」

キング「俺はヒーロー協会に働きかけてもらって出られたが……言い訳がなあ。まさか友達と空島旅行に行く為とは言えねえし」

サイタマ「大変だな、大将も」

ジェノス「まあ、突き上げる海流と空島が重なる日は滅多にないそうなので、今回それがあるかどうかもまだ分かりません」

ジェノス「しかし、今回行けなかったとしても、次のチャンスがいつかを調査するだけでも価値があるでしょう」

キング「その猿軍団の情報に価値があるならの話だけどな」

サイタマ「で、その空島と何とか海流が重なる時ってのはどんな感じなのよ」

ジェノス「ええ、何でも空島を乗せた『積帝雲』が上空に現れる為、まるで夜のように暗くなり……」


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・


キング「……あれ? なんか急に暗くなってね?」

ジェノス「そして、波が荒れ、巨大な渦が発生するのが『突き上げる海流』の前兆だとか」


ザバーンッ


サイタマ「うおっ、波が高くなってきたな。大丈夫かこの小舟」

キング「……つーか、あれ。すげえデカい渦がすぐ近くにあんだけど」

ジェノス「突き上げる海流に乗るには船の改造等が必要になるので、どちらにしろすぐには空島には行けませんね」

キング「ちょっと、ねえ。船がどんどん渦の中心に飲み込まれていくんだけど。ねえ、ちょっと」

ジェノス「……なに?」バッ

ジェノス「……たしかに」


ズズズズズズズズズ・・・


キング「いや、たしかにじゃなくてさ。いやほら何かすげえ海面が持ち上がってきてるよこれ」


ズ・・・


ジェノス「これは、まさか……始まったのか!? 今ここで!?」

キング「どう見てもそ」


ズッドオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

ギャアアアアア…・・・

――
――――
――――――

――白海 スカイピア近く

ベラミー「……そろそろ、スカイピアとかいう国に着く頃か?」

ベラミー「……ハハッ。俺も独り言が増えたな」



ベラミー(ハイウエストの頂から空島に上がるまでにほとんどの仲間が死ぬか逃げるかして……)

ベラミー(残った数人も、ここまでの空島で死んじまった)

ベラミー(俺一人がまだ未練がましく旅を続けている……ジャヤを出て、もう1年経ったか?)

ベラミー(空島は、あった)

ベラミー(そして、あの時聞こえた鐘の音……空に映った見覚えのある影……)

ベラミー(当時は必死で否定したが……今は認められる。黄金郷は空島にあったんだ)

ベラミー(そしてあいつ……〝麦わら〟はそれを見つけ、鐘を鳴らした)

ベラミー(何のため? 決まってる。あのノーランドの子孫のジジイに伝える為だ)

ベラミー(『空島も、黄金郷も、ここにあった』と)

ベラミー(…………)

ベラミー(ドフラミンゴ……いや、新世界で暴れるような海賊達にとっては、きっと空島があることなんて常識なんだろうな)

ベラミー(俺はそれを、分かったようなツラをして、嘲笑ってたわけか)

ベラミー(……情けねえ。そんな俺をドフラミンゴはどう見てた?)

ベラミー(『チンピラ』。まさにそうだ。俺は単なるチンピラでしかねえ)


ベラミー(……空島はあった。ということは、きっと他の伝説も実在するに違いねえ)


ベラミー(『ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)』……!!)


ベラミー(ドフラミンゴは、ワンピースが実在することだって分かっているんだろう)

ベラミー(ドレスローザに君臨し、闇のブローカーとして様々な事業を手がけているあの人のやり方から……)

ベラミー(俺たちは勝手に『あの人はワンピースなんて信じてない。金儲けが目的だ』と思いこんでいた)

ベラミー(あの人の言う『新時代』は、夢を信じねえ海賊達の時代のことだと、そう浅はかにも信じて疑わなかった)


ベラミー(だが、ワンピースは実在する)

ベラミー(なら、ドフラミンゴの目的は、きっと……)

ベラミー(…………)

もう来ないと思って>>14みたいなこと書き込んですまなかった

ベラミー「……見つけねェと」

ベラミー「黄金郷……それを俺はこの目で見なけりゃ、とても戻れねえッ!」

ベラミー「あいつが、麦わらが鳴らせた黄金の鐘を、この目で、見るまでは……!!」


ベラミー「……ん?」

ベラミー「あれは……船の残骸と……人か?」


サイタマ「ふー。何とか海流を泳いでここまで来たけど、なんだこりゃ」

サイタマ「雲なのに海みたいだな」

ジェノス「」

キング「」

サイタマ「いつまでもこいつら抱えて板きれに掴まってるのも疲れるし、どうしたもんか……お?」

サイタマ「あれ、船じゃねえか。丁度いいな」

サイタマ「おーい! 乗せてくれー!!」


ベラミー「……遭難者か。どうも見たところ青海人みてえだが」

ベラミー「…………仕方ねえ」

――スカイピア近郊の白々海

サトリ「ほほう! 全く忌々しい……!! スカイピアの連中なんぞにこう何度も返り討ちにあうとは!」

シュラ「神隊にシャンドラ……連中に協力されれば数が違いすぎる。神兵の中に裏切り者も多数出ているしな」

シュラ「エネル様さえおられれば……スカイピアの連中は青海人に倒されたなどと戯れ言を吐いてやがったが」

オーム「そんなことはあり得ん。きっとフェアリーヴァースへ旅立たれたのだろう」

オーム「我々は見捨てられた……それも当然。悲しいことだがな」

ホーリー「ワン!」

ヤマ「メー。故郷のビルカは既になく、フェアリーヴァースにも行けぬとなれば、最早アッパーヤードしか我らの居場所はない」

ヤマ「せっかく雲流しから逃れたというに、いつまでもこんな風に惨めに隠れて暮らすなど耐えられん」

サトリ「だが、しかし、スカイピアに勝てんのではどうしようもない……」



??「……うふわははは!! どいつもこいつもしけたツラをしおって」



シュラ「……!? こ、この声は!?」

オーム「まさか……ありえん!!」


??「久しぶりだな、エネルの一味共よ」


ヤマ「お、お前は……」

サトリ「故国ビルカの王……」


サトリ「て、天空王……!!」


天空王「いかにもそうだ。んん、どうやら、エネルはいないようだな」ドンッ!

シュラ「い、生きていたのか!!」

天空王「うふわははは!! あれしきのことでわしが死ぬものか」

天空王「もっとも傷を癒すのにはかなりの時間がかかったがな」

天空王「随分と探したぞ……貴様らエネルの一味をな」


ヤマ(天空王……ビルカで唯一エネル様に傷を負わせられた人間……!!)

オーム(腕が黒く変わる奇妙な力を使うことでなぜかエネル様にすら攻撃を加えられた……)

サトリ(7年前、エネル様との大喧嘩でビルカを滅ぼし、自身もエネル様の攻撃を受けて行方不明になっていたが……まさか生きていたとは)

シュラ(マズイ……マズイぞ! エネル様がいない今、我らではこいつに手も足も出ない!!)

天空王「うふわははは!! まぁ、そう怯えるな」

天空王「今更貴様等をどうこうしようという気はない」

オーム「なに……?」

天空王「国を失ったのはわしも同じよ。貴様等を探して彷徨ったが、そろそろわしもどこかに落ち着きたい」

天空王「そこでどうだ。過去の遺恨は水に流し、わしと協力してスカイピアとやらを落とさんか?」

シュラ「!」

天空王「当然、スカイピアにはわしが君臨するが……貴様等には重臣としての地位を保証しよう」


サトリ(なんと、これは)

ヤマ(まさに天の助け!)

ホーリー「ワン!」


オーム「……良いだろう。正直言って我らはスカイピア攻略に苦戦していた」

シュラ「あァ、あんたの援軍があるなら千人力だ」

天空王「うふわはははは!! 決まりだな!!」

天空王「では行くか、自称〝神〟に仕えた神官共よ!」

天空王「神の国を称するスカイピアを、再び我らビルカ人が掌握しようではないか!! うふわははははははははッ!!」

今日はここまでです。残りは最後まで書きためて、何とか今週末には投下したいと思います
長らくお待たせしてしまい、すみませんでした。読んで下さった方ありがとうございます。

>>23
いえいえ、こちらこそ申し訳ないです……
しばらく書けないならせめてその旨を書くべきでしたね……新参なんでマナーがまだよく分からず

サイタマ「いやー、悪いな拾ってもらって」

ジェノス「恩に着る」

キング「……生きてる……生きてる」ドッドッドッドッド


ベラミー「……気にするな。青海人に会うのは久々だったからな」

サイタマ「青海人? なんだそれ」

ベラミー「あァ……そうか、もう当たり前に使っていたが、お前らは知らねェよな」

ベラミー「『青海』ってのは、俺たちの海のことだ。青海人ってのは、そこから空に上がってきた連中……まァつまり、おれやお前らのことだな」

ベラミー「俺たちが今いるこの雲の海を『白海』と言い、その更に上層にある空島が浮いている海を『白々海』と言う」

サイタマ「へー」

ジェノス「随分と詳しいな」

ベラミー「もう1年はここを彷徨っているからな。空島もいくつか通ってきた。嫌でも知識はつく」


ベラミー「……で、お前らは何者なんだ? 海賊か?」

サイタマ「あれ? キングのことも知らねぇのか? こいつこの中では一番有名人だろ」

ベラミー「キング……? 誰だそりゃ」

キング「サイタマ氏、サイタマ氏」

サイタマ「あ?」

キング「俺が有名になってヒーロー協会にスカウトされたのは割と最近だから」

キング「1年間もここにいたんだったら知らなくても当然だと思う」

サイタマ「……へー。ほー。ふーん」

キング「……なんかちょっと嬉しそうじゃね?」

ベラミー「ヒーロー協会……あの賞金稼ぎの組織か。ってことは」

ジェノス「ああ。俺たちはヒーローだ」


ジェノス「そういうお前は、海賊〝ハイエナ〟のベラミーだな」

ベラミー「……!」

サイタマ「!」

キング「え!? 海賊!?」


ベラミー「……おれを知っているのか」

ジェノス「手配書を見たことがある。残虐非道なルーキーとしてそれなりに名を馳せていたからな」

ジェノス「1年ほど前を境に姿を消したと聞いていたが……まさか空島にいたとはな」

ベラミー「……それで、どうする? おれを捕まえるか? 5000万の賞金はまだ有効のはずだぜ」

ジェノス「……」

サイタマ「おい、ジェノス」

ジェノス「やめておこう。助けてもらった恩があるからな……それで良いですか、先生?」

サイタマ「ああ、まあ良いんじゃね」


ジェノス「ただし、お前がこれから何か悪事を働くというのなら話は別だ」

ベラミー「……ハハッ。今のところその気はねェよ。ここに来てからは大人しくしてる」

ベラミー「それに、俺にはどうしても為さねばならねェ目的があるんだ。今ここでヒーローと揉めるつもりは無い」

ジェノス「それなら、良い」

キング(ほっ……サイタマ氏がいるとはいえ、争いは無いにこしたことはないからな)

サイタマ「ところでよ、ベラミー」

ベラミー「なんだ?」

サイタマ「空島ってのはどこにあんだ。今のところ雲しか見えねえぞ」

ジェノス「確かに。島がある様子はありませんね」


ベラミー「さっきも少し話したが、空島があるのはこの白海の上層、白々海だ」

ベラミー「この辺りにはスカイピアという国があると前の島で聞いたが、まずは白々海への入り口を探す必要がある」


ベラミー「……ついでだ。お前らも一緒に来るか?」

サイタマ「良いのか?」

ジェノス「なら、厚意に甘えるとしよう」

キング「というか船ないからどっちみち降りられないんだけどね」

――スカイピア近辺

シュラ「よし、そうと決まればさっそくアッパーヤードを襲撃して……」

天空王「うふわはははは! 待て待て慌てるでないわ」

オーム「なに?」

天空王「まだ戦力が揃いきっておらん」

ヤマ「戦力? メェー、お前と我らの力が合わされば十分ではないか」

サトリ「ほほう! これ以上戦力など必要あるまい! スカイピアの愚物どもを蹴散らしてくれる!」


天空王「……はあ。だから貴様等は駄目なのだ」

シュラ「なんだと!?」

天空王「わしは見とらんので知るよしもないが、貴様等の敗因を思い出してみろ」

天空王「油断と慢心から来たものではなかったと言えるか?」

シュラ「うぐ……」

サトリ「ほほう! それは……」

オーム「……確かにな。我らが傲慢だったことは否めまい。悲しいがな」

ホーリー「ワン……」


天空王「揃えられるだけの戦力を揃える。基本中の基本だ! うふわはははは!!」

ヤマ「メェー! しかし、かつて敗れたのは青海人の邪魔が入ったからでもある!」

ヤマ「スカイピアの連中だけならば、天空王、お前さえいれば」


天空王「その青海人がいると言ったらどうする?」

『!?』

サトリ「な、何だと!?」

オーム「本当か?」

天空王「うふわはははは! 斥候を送りスカイピア近辺を調査したところ、スカイピアに向かう青海人がいることが分かったのだ!」

天空王「その青海人がスカイピアに味方するとは限らんが、邪魔となることは確実だ」

シュラ「ぬぅ……」

ヤマ「メェー、ではどうすると言うのだ!?」

天空王「言ったろうが。戦力が揃いきっておらんと」

天空王「まずはその『戦力』を待つ!」

オーム「戦力か……そいつは一体何者なのだ?」

天空王「うふわはははは! 目には目を……青海には青海を、だ」

天空王「わしの人脈を甘く見るな。伊達にこの7年を過ごしたわけではない」

天空王「わしは下界をも監視し……青海と連絡をとっていたのだ!」ドンッ

『!?』

天空王「スカイピアに向かう青海人に詳しい者を、青海から呼んである……わしらと利害が一致する者をな」ドンッ!!

――スカイピア近郊、某所

「……空島。話には聞いていたが」

「やれやれ……任務とはいえこんな場所まで来ることになるとはな」


海兵「いかがいたしましょうか……メイナード中将!」

〝追撃〟のメイナード「あァ、そりゃ決まってる……海軍本部からの命令だ。〝奴ら〟を探すぞ!!」ドンッ!

今日はここまでです
弁解の余地もありません……

話の都合上ワンパンキャラをレギュラー3人+天空王しか出せそうにないのが申し訳ない
基本的にワンピ世界にワンパンキャラが行く形式だからなあ

「全く……こんなところまで追跡してくるとは」



メイナード「そらァ、そうだろう」

メイナード「〝四皇〟黒ひげを支える『十人の巨漢船長』」

メイナード「その一角であるお前が勢力から離れて単独行動するってんだ……放っておける訳がねェだろう」


「……」


メイナード「なァ、そうだろう……〝怪僧〟ウルージ!!」ドンッ


ウルージ「おーおー。そこまで評価されとるとは、光栄なことだ」ドンッ!!

ウルージ「空島に上がることを決めてからは、新世界から最短距離でここまで進んでおったつもりだが」

ウルージ「まさかこれ程までに追い詰められるとはな……さすがは海軍本部中将と言ったところか」

メイナード「買いかぶりすぎだ……」

メイナード「貴様ほどの男が目立つ動きをすれば、嫌でも海軍の目に留まる」

メイナード「己の力量をどれだけ評価していたのか知らんが……部下も連れずに空島まで来たのは失敗だったな」

ウルージ「…………」

メイナード「こんな場所まではさすがに黒ひげの力もそうそう及ばねェ」

ウルージ「……単独ならば、私を倒すことが出来る、と?」

メイナード「愚問だな」

メイナード「確かテメェは空島出身の悪党だったか……生まれ故郷が墓場ってのはまるで何かの思し召しか?」

メイナード「この空の上ならば、テメェのような悪党も、極楽浄土に行けるかもな」ドンッ!!

海兵達「」ドサドサドサッ

メイナード「……がっ……ハッ……」

メイナード「ば、か……な……」バタッ



ウルージ「さて、余計な時間をくってしまった……」

ウルージ「あまり待たせるわけにもいくまい」

ウルージ「我が祖国〝ビルカ〟の古き友人……天空王を」ドンッ

また朝早いのでまた明日お願いします

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom