阿笠「散々な言われようだのう、話を元に戻すぞい。そういうわけで杏奈ちゃんが好きすぎて、杏奈ちゃんみたいになるスイッチを作ったわけじゃ」

コナン「よく分からないけど、光彦に使ってみっか。借りるぜ博士！」

阿笠「くれ悪じゃぞ～」

学校

先生「出欠をとるわね、田中くーん」

田中「はい、元気です！」

コナン（この時間ムダだろ……）

先生「円谷くん」

コナン（スイッチ押してみっか）

光彦「光彦……です。よろしく……ね」

先生「あれ、円谷くん元気ないの？」

光彦「イェーイwwwビビッとwwwいっくよー！wwwwww」

先生「ふざけるのをやめなさい！」

コナン「wwwwww」

灰原「あんたまた変なスイッチ使ったでしょwwwwww」

元太「うなうな」

歩美「光彦くん、きもーい」

コナン（これはおもしろいかもしれないぞ）

1時間目音楽

音楽の先生「今日はお歌のテストをします。1人ずつ歌いなさい」

コナン「ゲッ」

コナン「ここは時計型麻酔銃で先公を眠らせて……やべっ音楽の先生が機敏すぎて外してしまった」

先生「では次は光彦くん歌いなさい」

コナン「……」ﾎﾟﾁｯ

光彦「キラキラキュート決めちゃってｗｗｗｗｗ」

先生「こら！　ちゃんと課題曲を歌いなさい！」

コナン「ｗｗｗｗｗｗｗｗ」

光彦「恋愛のマストアイテム、大胆不敵な純情ってー♪」

先生「何なんですか……」

奇跡的にシンクロした。

そしてやがて歌はラストサビに入った。

光彦「それでもいつか会いに行きたい、です」

光彦「応援くださいっ！」

元太「応援するよ！」

元太も詳しかった。

３時間目

先生「この時間は米花町で殺された人たちに黙祷を捧げます」

先生「黙祷」

みんな「……」

コナン「この時間ヒマなんだよなー。よしスイッチ使ってみっか」ﾎﾟﾁｯ

光彦「待てない気持ちはー」

みんな「！？」

コナン「キラメくよかーん」

光彦・コナン「恋してたーいもっとー」

光彦「もっともっと、もおーっとラブしたーいｗｗｗｗｗｗｗｗ」

先生「こらー！」

そんなこんなでコナンたちは学校を終えた。

光彦「今日は急にオフ彦やオン彦になって大変でしたよ」

コナン「不思議なこともあるもんだな」

歩美「きもかったねー」

元太「うな重」

灰原「あら、私は北上さん派よ。って、え！？」

コナン「どうした灰原」

灰原（黒の組織を見かけたとき特有の震え）

コナン「おい、大丈夫か」

灰原「ねえ、あれみて」

馬場このみ「今日はプロデューサーからもらったお酒で一杯するわよー」

コナン「誰だあの人？」

元太「おいこのねーちゃん酒持ってんぞ！」

歩美「あー！　子どもはお酒飲んじゃいけないんだよ」

光彦「法律で決まってますからね」

ﾎﾟﾁｯ

光彦「ビビッとｗｗｗｗｗｗ」

灰原「あなたたち！　やめなさい！」

コナン「おい、灰原。そんな躍起になって止めなくても」

灰原「あの女性は黒の組織のメンバーである可能性があるわ」

コナン「何！？」

灰原「あのラムが愛してやまなかった存在……彼女は日本酒を好むことから、こう呼ばれてるわ」

灰原「コードネーム獺祭、と」

コナン（もっとマシなコードネームなかったのか？）

コナン「てかラムって意外とロリコンなのか？」

灰原「私一度ラムの部屋に入ったことがあるの。その時にみたのよ彼女の写真を」

コナン「ただのターゲットとかさ」

灰原「コルクボードに写真貼って、何故かダーツ投げて、刺すやつみたいな？」

コナン「たまに悪役がやってるけどあれなんなんだろうな」

このみ「あなたたち、失礼ね。私は馬場このみ、立派なレディよ！」

光彦「どうみても子どもですけどね」

歩美「お姉さん嘘はいけないよー」

元太「うん？　あそこに何かあっぞ！」

コナン「ハッ！」ﾃｺﾘﾝ!

コナン「あの見た目とそぐわない、中身……彼女はアポトキシン４８６９の服薬者の可能性がある！」

コナン「しかも高木社長もどうみても黒の組織じゃねーか！」

うわあああああ!

このみ「な、なに」

コナン「元太の声だ！　行くぞ！」

ﾀｰﾀﾀｰﾀﾀﾀﾀｰﾀﾀｰﾀﾀﾀｰﾀﾗﾗﾗﾀﾀﾀﾀﾀｰ

私は７６５アイドル、馬場このみ

ある日、幼馴染の莉緒に誘われ、アイドル事務所に事務員として応募したら、アイドルにクチバシをつけている怪しい現場を見てしまったの。

現場に夢中になっていた私は背後から近づいてくる仲間に気づかなかった。

あれよあれよという間にプロデューサーに持ち上げられ、気がついたら、体が縮んでしまって……ないわよ！ 元々こういう体格よ！アイドルになってしまっていたの！

たった１つの真実見抜く、見た目はレディ、頭脳は大人！ その名は名アイドルこのみ！

コナン「どうした元太」

元太「コ、コナン、人が死んでる」

P「」

このみ「プロデューサーじゃない！　しっかりして！」ﾕｻﾕｻ

P「」

歩美「ねえ、この人の手元に文字が書いてるよ」

コナン「ダイイングメッセージか？　なになに、『このみ』だって」

このみ「私の名前……！」

灰原「あなたたち下がりなさい！　やはりこの人は危険よ」

コナン「灰原は元太たちを家に返してくれ」

灰原「了解。あなたはどうするの？　下手なことをするんじゃないわよ」

コナン「わーってるって」

コナン「で、お姉さんがやったの？」

このみ「やってないわ。この目を見なさい」

コナン「……分かったよ。信じるよ、このみねーちゃんのこと」（このまま豚箱に打ち込むより、アポトキシンのことや黒の組織の情報を探った方が有益だろうしな）

このみ「ふふ、ありがとう坊や」

コナン「坊やじゃないよ。僕はコナンっていうの」

このみ「コナン君ね、覚えておくわ」

コナン「それじゃあ始めよっか」

このみ「始めるって何を？」

コナン「僕たちでこの事件を解決するんだよ」

このみ「ええ！？　無理よ、そんなこと！」

コナン「でもこの状況で警察を呼んでお姉さんが連れていかれることになったら、お姉さんどころか事務所のみんなに迷惑がかかるよ？　例え、冤罪だとしてもね」

このみ「でも今すぐにでも解決できないと、結局どうにもならないわ。次の朝以降、この状態のプロデューサーを放置することもできないし」

コナン「だからスピード解決のためにお姉さんの協力が必要ってこと。頼んでもいい？」

このみ「……いいわ。ただ何かの危険があったら、すぐに捜査をやめて、警察に通報するのよ」

コナン「わかった！」

このみ「お姉さんとの約束よ」

コナン「なら早速、現場検証だね。プロデューサーさんが書いてたダイイングメッセージは血で書かれているね。鼻から異様なほどの血が出ているから鼻血かな」

このみ「ということは鼻血を流しすぎゆえの失血死かしらね？　他に外傷も見られないし」

コナン「プロデューサーさんは失血死するほどの鼻血を出す体質だったの？」

このみ「ええ、未来ちゃんがでへへって笑ったり、静香ちゃんがうどん発言したり、翼ちゃんがダメぇ？　っておねだりするたびに鼻血を出してたわ」

コナン「大丈夫なの？　この人」

このみ「ま、まぁ肝心なときは頼りになったから」　

コナン「あと嘔吐した跡も混じってるね。カツ丼でも食べたのかな」

このみ「そうね、プロデューサーはオートライブパスと嘔吐ライブパスを勘違いしてたみたいで」

コナン「一周年イベントのときはあながち間違いじゃないのが涙を誘うね」

こうしてこのみたちは一通りの捜査をやり終えた。

このみ「どう、コナン君。犯人は分かりそうかしら」

コナン「うーん……まだ証拠が少なすぎて難しいなあ」

このみ「あっそういえば」ｹｲﾀｲﾊﾟｶｯ

コナン「誰から連絡？」

このみ「ラストアクトレスのイベント走らなきゃ。今回ボーダーが高くて大変なのよねえ」

コナン（おいおい、この期におよんでソシャゲかよ）

このみ「今回の1.2倍の曲はこの曲ね」

コナン「そ、その曲って！」

このみ「どうしたの、急に大声だして」

そのときコナンのメガネが怪しく光った。

コナン「なーんだ、そういうことか」

コナン「犯人はあの人だ！」

（コナンを手前にして一枚絵。このみさんとがすげえ悪そうな顔して写ってるやつ）

シュウインバーン！

ドーン！

（ナレーション）

ミリマスとのクロスSS、今夜はいよいよ解決編！

出会ったこのみねーちゃんははたして敵か味方か。

たった一つの真実見抜く、体は子ども、頭脳は大人、その名は名探偵コナン！

ｺﾉﾖﾃﾞｱﾅﾀﾉｱｲｦ－ﾃﾆ-ｲﾚﾙﾓｰﾉ

このみ「で、コナン君に連れてきてと頼んできた子を連れてきたけど、どうすればいいの？」

コナン（あとは、このみねーちゃんを眠らせて……って前半のどうでもいいパートで麻酔銃使ってしまったんだった！）

コナン「このみねーちゃん！　前で口パクして、なんとか合わせて！」

このみ「ええ！？　な、なんとかやってみるけど」

？？？「さっきから何をぶつぶつと……」

このみ（コナン）「実は犯人が分かっちゃったのよ」

？？？（この人、どっから声出でるのだろう）

速攻でバレていた。

？？？「それではダイイングメッセージの『このみ』はどうなるんですか？　まさか誰かが罪をなすりつけようとでも？」

コナン「違うわ。あの『このみ』は私の名を意味する言葉ではなかった」

？？？「と言いますと」

コナン「この曲を聴きなさい」

この身ー果ててもー叶えたい夢があるのー

？？？「FairyTaleじゃいられない……」

コナン「そう。このメッセージはFairyTaleじゃいられないの歌詞を表していた。多分、プロデューサーと揉み合ってるうちに音楽プレーヤーのスイッチが押されてしまったの」

？？？「そんなまどろっこしいをせずに、素直にFairyTaleじゃいられないと書けばよかったのでは？」

コナン「グリPは文字が読めない」

？？？「！？」

コナン「文字が読めない人がとっさに英語を書けたりするワケないよね」

コナン「あとプロデューサーさんは、未来ちゃんのでへへ、静香ちゃんのうどん発言、翼のダメぇ、で鼻血を出していたわ。彼女らの共通点は14歳ってこと。プロデューサーは14歳がドストライクだったの。つまりFairyTaleじゃいられないのメンバーでかつ、鼻血を出させることができる14歳と言えば」

コナン「志保ちゃん、あなたね」

志保「ま、待ってください。そのメンバーで14歳といえば静香もいるはずだわ！」

コナン「嘔吐物よ。プロデューサーの嘔吐物からはうどんは発見されなかった」

志保「納得できません。ただの消去法じゃないですか。どうしても私を犯人にしたいなら証拠を出してください」

コナン「ならここで、推理をもう一歩進めてみようかしら。みんなはそれぞれの萌えでプロデューサーから鼻血を出させた。なら志保ちゃんがやるとすれば何をするかしら？　しかもプロデューサーを失血死させるほどのもの」

志保「そんなの私にはありません」

コナン「小学生メイド」

志保「！？」

コナン「ごしゅPさま」

志保「やめて！」

コナン「志保ちゃんは小学生メイドをすることで、プロデューサーを失血死させたの」

志保「……証拠よ。証拠を出しなさい。私が小学生メイドを演じたっていうのなら、それを証明してください」

コナン「ランドセルよ！　プロデューサーを失血死させるほどの破壊力なら、それなりの装備を整える必要があったからね」

志保「待ってください、私には下の子がいます。だからランドセルを持っていても不思議ではないのでは」

コナン「！？」

コナン（北沢志保に下の子がいる？　初耳だぞ。やはり情報収集が足りなかったか……）

このみ（諦めには早いわ、コナン君。志保ちゃんの証言には大きなムジュンがあるの）

コナン「このみねーちゃん？」

このみ「シアターの同僚である私が事件を終わらせる」

このみ「ねえ、志保ちゃんの弟のりっくんは男の子よね。つまりランドセルは黒なの。それと違って小学生メイドのランドセルは赤。赤のランドセルをシアターに持ってきた理由を教えてくれるかしら」

志保「……ふぅ。やりますね、このみさん。認めます。私が犯人です」

このみ「動機はなんだったの？」

志保「ゆず湯に入ってるところを盗撮されて、犯人はプロデューサーだったんです」

コナン（たしかにあれは抜ける。あと紗代子の「探してロストボール」）

志保「プロデューサーには写真を消すようお願いしました。それなのにあの人は……」

コナン「ねえ、プロデューサーさんは何でダイイングメッセージに志保、と書かなかったと思う？　それはあなたを愛していたからです」

志保「う、うわあああああん」

コナン「記憶じゃない、思い出だよ。黒焦げになっちまったけどな」

～ED～

コナン「ねえ、このみねーちゃん。単刀直入に聞くね。本当はアポトキシン４８６９を飲んで体が縮んでるんでしょ」

このみ「アポトキシン？　何それ？　私は元々セクシーなお姉さんよ」

コナン（この反応、本当知らないな。馬場このみは白か。トホホ……）

このみ「それよりコナン君、今回の事件を解決してくれてありがとう。お礼をあげるから目をつぶって」

コナン「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

このみ「本当はコナン君、高校生くらいの男の子でしょう」ﾐﾐｳﾁ

コナン「！？」

このみ「なーんてね。何か事情があるんだろうし、黙っててあげるわ」

コナン「えへへ、なんのことか分かんない」

コナン（馬場このみ……たしかに理知的で立派なお姉さんだ。また今度会うこともあるかもな）