コナン「佐賀のアイドル殺人事件!」 (50)

~佐賀、嵐の夜~

コナン『俺達少女探偵団は、阿笠博士と佐賀へ旅行に来ていた。だが…』


ザアアアアアアアアアアアア・・・


阿笠「すっかり道に迷ってしまったのお…」

コナン「しかも本降りになってきやがったな」



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元太「おい!これからどうすんだよ!」

光彦「車で野宿なんて嫌ですからね!」

歩美「博士~」

阿笠「うう…」


灰原「ねぇ、あそこに屋敷が見えるわよ」

コナン「え?」

阿笠「おお!助かったわい!」

元太「メシ食わしてもらって泊めてもらおうぜ!」

光彦「いや、それは図々しすぎでは…」


コナン「ハハハ…」


コナン(またこのパターンか…大丈夫か?)

~洋館前~

コンコン

阿笠「すみません!誰かおられませんか?」


シーン…


コナン(中々出てこねーな…)


ガチャ


グラサン男「何じゃい!こんな夜中に!」

コナン(うわっ、すげーうさんくせぇ…)


【巽幸太郎】

【洋館の主人】

元太「うわっ!あやしそうなおっさん!」

光彦「そんな事言っちゃダメですよ元太君!」


幸太郎「おい!」

歩美「ひっ…」

灰原「小嶋君、早く謝って」


幸太郎「おっさんじゃない!お兄さんだ!」

コナン(そこかよ!)

阿笠「この嵐で道に迷ってしまって…一晩泊めてもらえませんか」

幸太郎「う~む…」


歩美「クシュン!」

灰原「大丈夫?」

歩美「うん、ちょっと冷えてきただけだから…」


幸太郎「・・・・・」

幸太郎「…ちょっと待っとれ」

バタン

阿笠「えっ…」


オイオマエラメイクシロー

コ、コウタロウサン?

イキナリドウシタンダヨグラサン!ブッコロスゾ


光彦「何だか騒がしいですね」

コナン「・・・・・」

ガチャ

幸太郎「入れ」

阿笠「ありがとうございます!ほら、皆も」

子供達「ありがとうございまーす!」


幸太郎「但し」

コナン「?」

幸太郎「ここで見たことは、決して他言せぬよう、いいな」

コナン(な、何だよ一体…)

一同「お邪魔しまーす!」


コナン(うわっ…中も結構…)

歩美「怖い雰囲気出てるね~」

光彦「正に謎の洋館って感じですね!」

幸太郎(こいつら一体ナニモンじゃい…)

さくら「幸太郎さん!」タタタ…

歩美「あ!可愛い女の人が!」

阿笠「娘さんですかな?」

幸太郎「いや、こいつは…」


光彦「ま、まさか…」

コナン「おい、どうした?」

光彦「フランシュシュの1号さん!」

さくら「えっ!?」

【源さくら】

【アイドルグループ「フランシュシュ」のメンバー】

歩美「フランス?」

光彦「フランシュシュです」

灰原「腐乱…腐ってそうな名前ね」

さくら(何だろこの子達…)


~居間~

歩美「えっ、お姉さん達アイドルなの?」

さくら「う、うん…」

元太「でもTVでまったく見ねーぞ」

光彦「それはそうですよ、彼女達は佐賀で活動する所謂ローカルアイドルですから」

コナン(こいつ、ご当地ヒーローだけじゃなく、アイドルにまで詳しいのかよ…)

サキ「いやぁ、東京モンにまで顔が知られてるたぁ、ウチらも有名になったもんだな!」

【2号(二階堂サキ)】

【フランシュシュ、リーダー】

リリィ「いや、一部のマニアの間だけじゃない?」

【6号(星川リリィ)】

【フランシュシュのメンバー】


サキ「なんだとちんちくー!自分よりちんちくが増えたからって調子こいてんじゃねーぞ!」

リリィ「こいてないもん!」プクー

愛「ちょっと!」グイ

【3号(水野愛)】

【フランシュシュのメンバー】

幸太郎「うおっ!?何じゃい!」


愛「何部外者連れ込んでんのよ!」ヒソヒソ









愛「私たちの正体がバレたらどうすんの!?」

幸太郎「だって嵐の中放っておけなかったんだもん!」テヘペロ

愛「何いい子ぶってんのよ!」

幸太郎「まぁ言うてもガキとジジイだしどうにかごまかせるだろ」

愛「そんなうまくいくわけ…」


コナン「・・・・・」ジー


愛「ほら、あの子なんかすごい疑いの視線向けてるし…」

愛「って、あの子…」

愛「ん~」ジロリ

コナン「お、お姉さんどうしたの?」

愛「君、どこかで…」ジー

コナン「え?」


コナン(そういえば、俺もこの人とどこかで…?)

愛「ああいや、気にしないで」

コナン「・・・?」

愛(そんなわけないよね…)




愛(それが本当なら、あの子も歳をとってないことになるし…)

純子「どうしました?愛さん」

【4号(紺野純子)】

【フランシュシュのメンバー】

愛「あ、いや何でもない…」


阿笠「おや?君は…」

純子「え?」

灰原「博士?」

阿笠「あ、いやそんななずはない、彼女はワシが子供の頃に…」

純子「え、あ…その…」

阿笠「君はまさかこんの…」





たえ「うがあああああああああああああああ!!!!!」ガブッ

阿笠「ぎゃあああああああああああああああ!!!!!」

歩美「は、博士ぇ!」

元太「こいつ博士に噛みつきやがった!」


たえ「うがっ!うがっ!うがあああああああああああああああ!!!!!」ガジガジ

博士「いでででででででででででででででででで!!!!」

さくら「た、たえちゃんやめんと!めっ!」

たえ「うああ…」パッ

【0号(山田たえ)】

【フランシュシュのメンバー】

阿笠「いてて…」

灰原「大丈夫?」

阿笠「な、なんとか…」

さくら「ご、ごめんなさい!この子人見知りで…」

たえ「うあー」

コナン(そういう問題か!?)

さくら「ほら!たえちゃんも謝って!」

たえ「うああ・・・」ペコ

コナン(謝ってるのかアレ…一応知性はあるみたいだな)

阿笠「ああいや大丈夫じゃ、ちょっと歯型ついたけど…」

純子(たえさん…私を守るために…すみません)

灰原「ねぇ、この人たちおかしくない?」ヒソヒソ

コナン「ああ、あのグラサン男もそうだが、アイドルの人たちもどこかおかしい…」

コナン「どこか死の香りがしやがる」



ジー



コナン「!」ビク

ゆうぎり「・・・・・」

コナン(なんだあの人…こっちをじっと見てる)

コナン(にしてもこの人の恰好…まるで幕末みたいな…歴女って奴か?)



ゆうぎり(あの子供2人、何やら他の子とは雰囲気が違うでありんすな…)

ゆうぎり(まるで大人が小さくなったような…)

【5号(ゆうぎり】

【フランシュシュのメンバー】

幸太郎「はいはい!お客さんちゅうもーく!」パンパン

コナン「!」


幸太郎「皆さんは泊まらせてもらってる立場…」

幸太郎「夜中こっそり起きて館内を探索するなんてことはしないようにお願いします!」

幸太郎「もし破ったら…わかるな?」ギロ

歩美・元太・光彦「「「はーい!」」」

コナン(おいおい…大丈夫か?)

~その夜~

元太「って言われると」

光彦「やっぱり気になりますよね!」

歩美「歩美もお姉さん達ともっとお話ししたい!」


コナン「やっぱりこうなるか…博士は?」

灰原「爆睡してるわ」


阿笠「zzz…」グガー

歩美「この先がお姉さん達の寝室だよね!」

光彦「そのはずですけど…何か不気味な雰囲気ですね…」

元太「なぁその前に台所に寄らねーか?腹減っちまって」

灰原「夕ご飯あんなに食べたじゃない」

コナン「ったく、しょーがねーな」

~台所~

元太「うな重ねーかなー」

光彦「多分ないと思いますよ」

歩美「あれ?誰かいるよ」



たえ「・・・・・」



コナン「確か…0号さんだったか?」

元太「あいつもつまみ食いにきたのか?」

元太「おーい!俺にも何か食わせ…」ユサユサ


ボトッ


元太「え?」






たえの首「」

コナン「首が…落ちた」

歩美「ひっ…」



キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア


ギイイ…バタン!

バァン!

灰原「…本当に死んでるの?」

コナン「ああ、顔に生気がねぇし冷たい…死んでから大分経ってるな…」


たえの首「」


コナン「だがおかしい…何で血が一滴も出てねぇんだ…」

コナン「だか凶器は床に刺さったこの包丁で間違いなさそうだ」

灰原「犯人はあの娘達の誰かかしら?」

コナン「多分な、とにかく警察に電話を…」



ガチャ



純子「皆さん、こんな所で何をしてるんですか?」

歩美「4号さん大変なの!0号さんが…」

純子「え…」チラ


たえの首「」


純子(あ…これはヤバイですね)

光彦「あ…あ…」

純子「?」

コナン「顔が、継ぎはぎに…」

灰原「まるでフランケンシュタインの怪物ね…」

純子(あ、今ノーメイクだった…)

純子(それにたえさんもごまかさないと…)



純子「あなたたち…」ギロ

歩美「ひっ…」


純子「見てはいけないものを見てしまったようですね…」ゴゴゴ

コナン「まずい!みんな逃げろ!」

全員「わああああああああああ!!!」


タタタ…


純子「あ、行っちゃいました…とりあえず…」

ガポッ

純子「たえさん、寝ぼけて包丁で遊んじゃダメですよ」

たえ「うあー」

タタタ…

元太「ハァハァ…もう走れねぇ…」

光彦「あの人が犯人なんでしょうか?」

コナン「そんなこといいから走れ!」


バァン!


コナン「!」


サキ「何騒いでんだァ…こんな夜中に」

歩美「に、2号さんも顔が…」

サキ「あ?ぶっ殺すぞ」

元太「ひええええええええええ!!!」

灰原「とにかくまず博士を起こして…」

ガシッ

灰原「え?」

愛「まぁ待ちなよ」

歩美「哀ちゃん!」

哀・愛「「え?」」

サキ「いやそこハモらなくていいから」


灰原(この人の手、まるで死体みたいに冷たい…)

元太「あいつも包帯グルグル巻きでミイラみてーだ!」

コナン「くそっ…伏せてろ!」ビリビリ


愛「え、靴から電気が…」ビク

コナン「くらええええええええええええええええええええええええ!!!」ガッ

愛「え、ちょ待っ…」

サキ「つーかあいつどっからボール出した!?」


バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!


愛「ぐはっ!」ドサッ

サキ「愛いいいいい!!!」

コナン「大丈夫か?」

哀「え、ええ…」

愛「」

歩美「あ、あの人首が逆方向に…」

コナン「いいから行くぞ!」


サキ「てめえら…よくもやってくれたな」

コナン「うるせえ!」パシュ

サキ「うっ…」グラッ

コナン「よし、今のうちに…」

サキ「いてて…何かチクっとしたぞ…」

コナン「な!?」

コナン(麻酔が効かねぇ…)


さくら「サキちゃーん、どうしたとー?」

リリィ「夜中に騒がないでよ~」

ゆうぎり「夜這いでありんすか?」

コナン「!?」

元太「やべぇ!ぞろぞろ集まってきやがった!」

歩美「み、皆顔色が悪いよ…」

光彦「傷もあるし、心臓も飛び出てる子もいますよ!」


さくら「あ!愛ちゃん!首が…」

愛「いや~まいったまいった」コキ

コナン(ば、バケモンだ…)

リリィ「あれ?純子ちゃんとたえちゃんは?」


たえ「うがあああああああああああああああ!!!!!」

光彦「え?」


ガブリッ


光彦「ぎゃあああああああああああああああ!!!!!」

コナン「み、光彦おおおおおおおおおおおお!!!!!」

光彦「」

元太「や、やべぇぞ…」

歩美「うっ…」

灰原「万事休すね…」

コナン「くっ…」


純子「えっと、どうしましょう…」

サキ「とりあえずグラサン起こしてきいてみるばい」

ゆうぎり「それがいいでありんすな」

リリィ「それまでこの子達どーするー?」

愛「決まってんでしょ」

さくら「というわけでみなさん」



さくら「大人しくしててね?」

たえ「うああ…」

コナン『気が付くと俺達は交番で保護されていた』

コナン『道に迷ってからの記憶はなく、近くの公園で倒れていたらしい』

コナン『博士は昔憧れたアイドル、紺野純子の夢を見ていたそうだ』

コナン『かくいう俺も昔蘭や園子と見に行ったアイドル、水野愛の夢を見ていた』


コナン『そして光彦は死んでいた』

幸太郎「ふう、うまく誤魔化せたな」

サキ「ホントに大丈夫なんだろうな?」

ゆうぎり「あの様子なら何も覚えてなさそうでありんすな」

リリィ「だといいんだけどね」

さくら「そういえばたえちゃん、あのそばかすの子噛みついたときドバドバ血出とったけど大丈夫?」

たえ「うあー?」


愛「・・・・・」

純子「愛さん?どうしました?」

愛「あ、うん何でもないよ」


愛(あの眼鏡の子、私が生きてた時トンガリ頭の子や茶髪の事一緒にライブに来た子に似てたけど…まさかね)


~おわり~

以上になります

本来存在しないという意味ではある意味コナン君もゾンビなのでは…?

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