ある日、光彦に謎の薬を飲まされた俺は、
博士の家に駆け込み、3ヶ月ずっと体からよくわからない汁が大量に出続けじわじわと子供のような姿になっていった。
病院に行きたかったが博士が面白いので研究したいといって聞かず、
半ば監禁状態だったが博士から発明品の提供と資金援助されることで合意した。
その半年後、症状が落ち着き後遺症に苦しめられながらも、博士から怪しげな薬をたくさん貰ってなんとかリハビリを終えた。
コナン「いてて…何か大事な事を忘れてるような気がするぜ…」
光彦「そっすかwwwいつか思い出せんじゃないっすかねwww」
博士の家
コナン「一応聞くけど、俺が小さくなったのは博士の仕業じゃないよな?記憶が曖昧なんだが」
阿笠「疑り深いのう、あれは本当にワシは知らんぞ。実に面白い現象じゃったwww」
阿笠「それ!」バスバスバスッ!
犬「キャインキャイン!クゥーン…」zzz
阿笠「ぐふふwwwこれがハンドガン型麻酔銃じゃ。見た目は水鉄砲にしてあるから、子供が持っていればオモチャにしか見えん。
普通に打つと水しか出ないが、レバーを引きながら引き金を引けば麻酔弾が発射される」
コナン「重いな」ズシッ
阿笠「中身は鉄でできておる。あまり連射すると表面の塗装が熱で溶けるぞ。気をつけるんじゃ」
阿笠「これは六フッ化硫黄ガスじゃ。ヘリウムガスの逆で、吸い込めば声を低くする事ができる」
コナン「でもそれじゃ不自然だろ?」
阿笠「そこでこの細菌入りカプセルじゃ!
これをあらかじめ毛利君に飲ませて喉をガラガラにしておけば、多少声がおかしくとも違和感はない」
コナン「なるほど!考えたな!」
阿笠「そりゃ博士じゃからのwwww」
阿笠「キック力増強シューズ!これで蹴ると…ふんっ!」
犬「バゥゥ!!」バリバリバリッ!
阿笠「スタンガンじゃ。スパイクがついておるので服の上からでもイチコロじゃ」
阿笠「最後にこれじゃ」
コナン「これは…蝶ネクタイ型カメラ?録画しておくのか?」
阿笠「これがないとワシが発明品の成果を楽しめんじゃろがwww」
コナン「しかし博士…まず殺人事件なんて普通めったに起きない。なんとかならないか?」
阿笠「そうじゃな…この近辺で自殺はよくあるが、殺人事件なんて聞いた事もない」
阿笠「じゃが、一つだけ方法があるぞ。依頼して犯人を仕立てるんじゃ!」
コナン「できるのか!」
阿笠「任せておけwwwただし犯人がだれかは教えてやらん、自分で見つけるんじゃ。その方が面白いからのww」
コナン「バーローwww犯人は俺が必ず見つけてやるぜwwww」
路地裏
光彦「ここで合ってると思うんですがね…」ドキドキ
ウォッカ「お前がジジイの使いか?」
光彦「あ、あなたですね!これを依頼人からあなたに渡してくれと頼まれたのですが」
ウォッカ「全額あるな。了解した」
光彦「あの」
ウォッカ「なんだ?」
光彦「僕に対する手間賃をいただけませんかね?」
ウォッカ「話が違うぞ」
光彦「防犯ブザーもありますよwww」
ウォッカ「わかったわかった。これで手打ちにしろ」
光彦「あざすwwまいどwwwぷふぉふぉww」
その後しばらくして、博士の言うとおり無事に事件は起きた。
依頼された犯人が殺人をして、そいつを捕まえるゲームかと思ったが、
どうやらそうではなく様々な偽装工作をして一般人を殺人犯にしたてているようだ。
コナン(よし、今回の犯人はわかった!この水鉄砲型麻酔銃で…)
蘭「コナン君」
コナン「!?…な、何?蘭姉ちゃん」
蘭「何じゃないでしょ。お父さんに水鉄砲むけちゃダメよ」
小五郎「くど…じゃないコナン。帰ったら相手してやるから大人しくしてろ。な?」
コナン「あ、はい…ごめんなさい」
コナン(ビックリした…しかし、まず隠れる隙間がない)
コナン(距離を置こう)
コナン(ここからなら…いけっ!)
バスッ!
小五郎「うぐぁ!?」
コナン(当たった!)
蘭「きゃあ!?」
目暮警部「大丈夫か毛利君!毛利君!」
小五郎「あ…あ…」
蘭「何この注射針!?お父さん!お父さんしっかり!」
その後推理する暇もなくおっちゃんは救急車で病院に運ばれて行き、
注射針は警察が回収、毛利探偵の推理を恐れた犯人が狙った可能性が高いとみて捜査が強化された
コナン「思ったより難しいな…それに麻酔が効くまでに時間がかかって近寄ることができない」
コナン「全員の注意をそらす必要があるな」
目暮「毛利君!その体で現場にでてきてはいかん!」
小五郎「コヒュ…自分は…犯人を追い詰める事しか能がないんですよ…」
目暮「毛利君…」
コナン(それっ!)ヒュッ
パン!パパパパン!パン!
目暮「なんだ!?爆竹か!?」
コナン(今だ!)
小五郎「おっあっおっ」バスバスバスッ!
コナン(針を回収して…仕上げにキック力増強シューズで…)ビリビリビリッ
小五郎「」ビクンビクン
コナン(よ、よし!うまく行った!)
目暮「!?どうしたんだね毛利君!?」
コナン(次は…このガスを吸って)シュー
小五郎コナン「んん…わかったんですよ!犯人がね!」
目暮「いや、それは後でかまわん!見るからにぐったりしてるじゃないか!?立てるか!?」
コナン(クソ、目暮警部が近すぎる…)
目暮「毛利君を病院まで運ぶぞ、君は手伝え!白鳥は今爆竹を投げ込んだ奴を探してこい!」
犯人「はい!」
白鳥「了解です!」
コナン(マジかよ)
博士の家
コナン「くそっ!面白くないぜ」
阿笠「ところで新一」
コナン「ま、まさか感づかれたのか?」
阿笠「気にしすぎじゃ。じゃが、お前が投げた爆竹を売っていた花火屋に警察が聞き込みをしておる。あれを買った奴からワシに足がつくことは無いが、また爆竹を使うのはやめた方がいい」
コナン「ふう…そうか、わかった」
コナン「博士の麻酔針は大丈夫なのか?」
阿笠「ワシは足がつかんようにしておる。商品と金の取引をさせておる代理人の男はワシの名前すら知らんよ」
阿笠「それよりも、ニュースで大々的に放送されてそこら中マスコミだらけじゃ。
警察は連続殺人事件として捜査本部を設置してどんどん人が集まってきておる」
コナン「たった2件でこの騒ぎか…すげぇな!」
阿笠「ワクワクするのうwww」
コナン「バーローwww」
路地裏
白鳥「いつも悪いねぇ」
光彦「まいど!今日のはとびきり冷たいですよ」
光彦「3割上乗せしても大丈夫ですね」
光彦「依頼人からの報酬も合わせてぼろ儲けですwwwぷふぉふぉwww」
病院
蘭「お父さん、具合はどう?」
小五郎「ああ、今日は悪くないよ」
コナン「おっちゃん!先生からお薬もらってきたよ!」
小五郎「おお…ありがとな」
コナン「wwwwww」
この後、おっちゃんは後遺症で足が動かず車椅子になった
車椅子を押す係りになることでごく自然に殺人現場に入ることが可能になり、
さらに車椅子の後ろに隠れれば声を変えるのに問題なくなり、俺と博士は次々と難事件を解決して行くことができた
回数を重ねるごとにおっちゃんは衰弱していき、
いつしか推理の時だけ目を覚ます目覚めの小五郎と呼ばれるようになった
殺人現場
目暮「近頃自殺は減ったが、それに反比例するように殺人が増えたな。おまけに薬物取引まで増えとる」
白鳥「そ、そうですね。それに殺された被害者の金が消えている…物騒な話です」
白鳥(クソ!あのガキ…中身ただの塩じゃねぇか…ふざけやがって…)
目暮「おや、そろそろ毛利君の推理が終わるぞ」
小五郎コナン「そう、この事件の犯人は…」
小五郎「…お…い…コナ…ン」
コナン(お、おっちゃんの意識が!?)
小五郎「……お…おま…え…」
コナン(しまった!完全に植物人間になったと思って油断した!
少なくとも今日の俺の推理は全部丸聞こえ…麻酔も持ってきて無い…!)
コナン(もう一度爆竹で…!)ヒュッ!
パン!パパパパン!パン!パン!
目暮「な、何だ!?」
コナン「おらぁ!」
ドゴォッガシャーン!
小五郎「」
目暮「ああっ!も、毛利君が橋の下に!誰か救助隊を呼べ!」
コナン「よっしゃwww今のうちにwww」
博士の家
コナン「はぁ…はぁ…おい、博士!まずいことになったぞ!どこにいった博士!」
プルルル ガチャッ
阿笠「遅かったの~新一」
コナン「もしもし博士か!?今大変なことに…」
阿笠「全部知っておる。あのカメラはお前が捕まるかどうかをLIVE中継するための保険じゃよwww」
コナン「なんだと!?今どこに居る!?」
阿笠「短い間だったが楽しかったぞwwwwwその家は好きに使ってええwwどうせ何もでてこんwww」
コナン「ま…待て…俺は…」
阿笠「焦るでない、大丈夫じゃよ。ワシに頼らんでも…そこに靴と水鉄砲があるじゃろwwww
ついでに声も変えて警察と応戦したらどうじゃwwwwファーwww」ガチャンッ
コナン「俺は…?」
ファンファンファン
?空港
阿笠「くふふ…楽しかったぞい。」
光彦「こんばんは、阿笠博士」
阿笠「!?」
阿笠「み、光彦君か。なぜここが…ワシを知っておる!?」
光彦「小五郎さんのおかげですよ」
阿笠「なんじゃと!?」
光彦「小五郎さんは、衰弱しながらも誰かが裏で暗躍していることを知っていました。
コナン君とあなた、それからあなたと繋がっている黒の組織にもね。
ずっと以前、毛利さんが僕に依頼し、あなたに面識のあった工藤新一にあの薬を飲んでもらい、泳がせたんです」
阿笠「あの薬が…あんなものを一体どうやって!毛利君にも、警察にも用意できないだろう!まして小学生の…」
光彦「簡単なことです。僕もあれを飲んだ人間ですよ」
阿笠「大人…まさか…FBI!?」
光彦「今はどこでもないので、想像にお任せしますよ。こんな非合法な犯罪まがいのこと、FBIにいてはできませんからね」
阿笠「…」
光彦「本来は工藤新一が薬を飲み貴方に接近する。その後毛利小五郎にコンタクトを取り、
僕はあなたが金を取引させていた代理人の男になりすまし、追い詰めるはずでした。
しかし、あなたの家に保護された工藤さんは大量の覚醒剤により記憶を失い、性格も変わってしまった…
毛利さんはそのことを知っていましたが、工藤さんを犠牲にしてしまった責任をとり、
コナン君が自分を狙っている事を知りながら麻酔を打たれていたのです。あなた達を泳がせ、捕まえるために」
阿笠「…」
光彦「…毛利さんは先ほど亡くなりました」
光彦「工藤新一…いえ、コナン君は…残念ですが、殺人罪で逮捕されます。
しかしこの界隈で続いていた偽装殺人と覚醒剤で資金を得ていたあなたと、黒の組織の1人をようやく捕まえる事がようやくできました。
薬を飲む前の工藤新一さんと、毛利小五郎さん。
2人のおかげです」
阿笠「…」
光彦「貴方の待っている飛行機は来ません」
光彦「これで終わりにしましょう、阿笠博士。犯人は貴方だ」
阿笠「…ワシじゃよ」
エピローグ
元太「確かに俺は皆で花火するからって頼まれて爆竹を買ったけどよぉ!あれはどっかいっちまったんだって!」
白鳥「嘘をつくな!あの時お前がそばのウナギ屋にいた目撃証言もあるんだぞ!」
元太「うな重は食ってたけど…」
白鳥「まだしらを…」
目暮「白鳥君、もういいぞ」
白鳥「は?」
目暮「君に逮捕状が出とる」
元太「あ、そっちのお巡りさん!ウチの犬しらね?」
目暮「知らん…つうかお前か!取り調べにうな重頼もうとした容疑者ってのは!」
光彦「…」
ーこの薬に阿笠博士は必ず興味を示すはずだー
ーで、でも工藤さん…ー
ーバーロー、犯人は俺が必ず見つけてやるぜー
ー工藤さん!なぜ貴方はー
ーああ?工藤って誰?お前は?ー
ーこのっ…思い出して下さいよ!ドゴォ!ー
ーいってぇ!ー
ーもういい光彦君。工藤君はもうダメだ。行くぞー
ーいてて…何か大事な事を忘れてるような気がするぜー
ーそっすかwwwいつか思い出せんじゃないっすかねwwwー
光彦(あの時…僕が博士に近づく役目になっていれば…もしかしたら…)
光彦「工藤さん…毛利さん…」
終
終わりっ。長文失礼しやしたっ
王「お前は真の勇者じゃ!」
勇者「マジっすか!パァネェッすね!」
王「魔王を滅ぼし、この世界を平和へ導いてくれ。よろしく頼んだぞ」
勇者「ちょろいっす!楽勝っすわ、任せてください!」
護衛「では勇者様。まずは酒場に…」
勇者「うおおおお!殺す!魔王殺す!」
護衛「!?」
護衛「行ってしまわれた…流石は勇者、凄い勇気だったが…大丈夫かあいつ…」
勇者「おらぁぁ!かかってこんかいおらぁぁ!」
モンスター「ひえっ…す、凄い勇気だ!」
勇者「死ねぇ!」ポヨンッ
モンスター「うわわ…」
モンスター「ん?」
勇者「おらぁっ!どりゃあ!」ポヨンッポヨンッ
モンスター(よ、よわっ!)
モンスター「ほい」ザシュッ
勇者「ぐああああああぁぁ我が生涯に一片の悔いなしぃぃ…」ドサッ…
モンスター「何だったんだこいつ」
モンスター「おいおい、気をつけろよ。そいつに殺された味方はいっぱいいるんだ」
モンスター「そうなんだ?こんな弱いのに…」
モンスター「なにせ数が多いんだ。それに勇気だけはあるからタチが悪い」
護衛「王様」
王「なんじゃ」
護衛「先ほど出かけた勇者が死んでしまったようです」
王「マジかよ。まだ五分立ってないのに」
護衛「一直線に走っていったので、敵の城の目前までは近づいたようです」
王「うむ…では次の勇者を連れて来い」
護衛「…蘇生は、なさらないので?」
王「勇者ならいくらでも湧いて出おる、それに蘇生よりもその方が低コストじゃ。新しい者を連れて参れ」
護衛「はい…わかりました」
王「お前は真の勇者じゃ!」
勇者「マジっすか!パァネェッす!」
護衛「…」
護衛「もう数知れぬ数の勇者が犠牲になっている…モンスターは倒しても倒しても蘇りキリも無い。こちらが先に攻め込まれるか、向こうに攻め入るのが先か…」
護衛「彼らは何のために死んで行くんだろうか」
勇者「おらぁぁ!」ポヨンッ
勇者「うぉっしゃぁぁ!」ポヨンッ
勇者「とぅうあああ!」ポヨンッ
モンスター「こいつら威勢だけはいいよな」ズバッバシュッ
モンスター「全くだ」ドブシャッ
勇者「俺たちにゃあな…負けるとわかっていても…戦わなきならねぇときがあっ…」バスッ
モンスター「相変わらず勇気だけはある」
護衛「なんだと!?我らの勇者が全員やられたというのか!?」
兵「そのようです…このままですと、モンスターは時期、王の広間に…」
護衛「それはならん!私も打って出る!できるだけ兵を集めておけ!」
兵「はっ!」
護衛「許せん…モンスターども、我直々に蹴散らしてくれる!」
王「さっき護衛が全員死んだとか聞いたけど、マジで?」
「護衛隊隊長、護衛、護衛補佐、護衛見習い…すべてモンスターによって先ほど、殉職いたしました…」
「護衛そんなにいたんだ」
「うわぁ…じゃあもうモンスターがここまで来ちゃうってこと?」
「そうですね…」
バァン!
「あ、来ました」
「はやい」
「出て来い魔王!貴様の一族、もろもろ根絶やしにしてやる!」
「はぁ…掛かって来い!我が漆黒の火焔で消炭にしてくれるわ!」
おわり
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