海未「‥‥」

絵里「‥‥」

真姫「‥‥」

ことり「‥‥」

海未「‥‥なぜこのようになったのでしょうか」

ーー少し前ーー

部室

ことり「あれ？まだみんな来てないの？」

海未「そうみたいですね」

穂乃果「みんなどうしたのかな？」

真姫「希とにこちゃんは一緒に補習を受けていて凛と花陽は飼育委員の仕事に行ってるわ」

真姫「あとエリーはトイレに行ったきり戻ってこないわね」

穂乃果「そっかじゃあみんな来るまで練習出来ないね」

海未「そうですね。少し待ちますか」

ことり「じゃあ今日マカロン作ってきたから少し食べない？」

穂乃果「やったー！ことりちゃんのマカロン大好き！」

ことり「みんなの分それぞれ分けてあるから食べてね♪」つマカロン

海未「ありがとうございますことり」

真姫「ありがとう。ちょっともう少しこの本読んだら食べさせてもらうわ」

ことり「うん♪今日はとても良く出来たんだ♪」

穂乃果「いただきまーす！」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

ことり「あと穂乃果ちゃん衣装の採寸があるから食べ終わったらちょっとさせてもらってもいい？」

穂乃果「うんいいよ」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

ことり（上手く穂乃果ちゃんと2人きりになる口実を作れました♪しかもちょうど邪魔な人たちもいないからこれはあんなことやこんなことが出来ちゃうかも♪）

ことり（やんやん♪興奮してきました♪ちょっと少しお腹痛いしトイレに行って落ち着こうかな♪）

ことり「じゃあことりはちょっとトイレに行ってくるね♪」ﾊﾞﾀﾝ

海未（流石ことりですね。マカロンを渡す流れで穂乃果と2人きりになる口実を作るとは。）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未（しかしそうはいきません。こっちこそ適当な口実を作ってことりが手を出しそうになったら邪魔をしましょう）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未（しかし相変わらず美味しいですね♪）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「！」ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ

海未（こ、これはことり！マカロンに下剤を入れてましたね！これはマズイです。ことりが帰って来るまでに早くトイレに行かなければ！）

海未 ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ!ﾊﾞﾀﾝ

穂乃果「どうしたんだろう海未ちゃん？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未（部室から一番近いのはあまり普段使われないトイレですがそこ以外今は間に合わないです！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

海未 ﾊﾞﾀﾝｯ ｽﾞｻﾞｻﾞ

海未（ふうスッキリしました。早く戻らなければ穂乃果の貞操が）

海未「！」

海未「嘘で、す、よね。トイレットペーパーが無い‥」

海未（これはマズイです！トイレットペーパーがなければ拭けない！お尻が汚いまま外を出歩くなど園田家の恥です！）

ｷｬｷｬｯｱﾊﾊ！

海未「！」

海未「すいませーん！助けてくださーい！トイレットペーパーがないんです！」

‥‥ｱﾊﾊ

海未（行ってしまった‥）

海未（そうだ！私が入ってる個室以外にあと３つあります！どれかしら人がいればトイレットペーパーをくれるはずです！）

海未（そんなこの個室全てトイレットペーパーがないなんてあり得ません！神に誓ってないはずです）

海未「すいませーん！他の個室の人でトイレットペーパーがある人いませんか！いたらトイレットペーパーをください！」

ｶﾗﾝ

ことり「紙も仏もないよ」

海未「えっ、嘘ですよね。今無いっていったんですか？」

ことり「海未ちゃんうるさいよ。ことりのおやつにするよ」

海未「ってことりですか！なんであなたまでここにいるんですか！っていうかあなたのせいで私はこうなったんですよ！」

ことり「うるさいよ。こんなところにいるんだから目的は１つだよ。」

ことり「こっちだってこれから穂乃果ちゃんとちゅんちゅんできると思って期待してたらこれだよ」

ことり「多分お昼に食べたお母さんの特製お弁当の豚肉の生姜焼きが少し生焼けだったからそれが原因だよチクショー」

海未「ふざけないでください！そっちになくても他の所ならトイレットペーパーあるはずです」ﾖｲｼｮ 隣の個室ﾁﾗｯ

絵里 ﾁﾗｯ

絵里「か、紙をちょうだ～い」ｼﾛﾒ

海未「ぎゃあああー！」

ことり「どうしたのンミチャ！」

海未「と、隣の個室に、金髪の女のお化けがいました‥」

ことり「それはきっとトイレの妖怪のトイレのメリーさんだよ。紙でお尻を拭けないで死んだ女のお化けだよ」

海未「そんなの嫌ですよ！このままでは私達もトイレのメリーさんになってしまいますよ！」

ことり「うん。だから早くでる方法を考えて穂乃果ちゃんとイチャイチャしないと」

海未「イチャイチャはさせませんよ！」

ことり「そうだ海未ちゃん。全裸になって「あのビッグフットですけど～」って感じで紙取ってきてよ♪」ｵﾈｶﾞｧｲ

海未「やりませんよ！誰がそんな馬鹿みたいなことするんですか！」

ｺﾂｺﾂ

ことうみえり「！！」

真姫「ことり達今個室の中にいるの？」

海未「真姫！外にいるのですか！それなら直ぐにトイレットペーパーを持ってきてください！」

ことり「あっ海未ちゃんずるい！ことりの所におねがぁい！」

真姫「待って話しが全然わからないんだけど‥」

海未「いいから紙を！」

ことり「いやことりの方に！」

ｶﾞﾁｬﾝ

ことうみまき「！！」

絵里「あのぉ、ビッグフットなんだけど紙‥、なんか持ってない？」ｽｯﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

真姫「‥‥」

真姫「なにしてんのエリー」

絵里「‥‥」

ﾊﾞﾀﾝ ｶﾞﾁｬ

絵里「なによ！全っ然通じないじゃない！」

ことり「いや馬鹿なの絵里ちゃん。ほんとにやらないでしょ。というかいつからいたの？」

真姫「ことりと海未、エリーを変なことに誘わないで‥」

真姫「うっ」

ﾊﾞﾀﾝ

真姫「ああっ」ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ

海未「えっ、嘘ですよね。真姫までするんですか」

真姫「ことりー！お昼のトマトケーキに何か入れたわね！」

ことり「いやそれことり違うから。ことりはマカロンだけだから」

海未「‥‥」

絵里「‥‥」

真姫「‥‥」

ことり「‥‥」

全員「どうしようか」

海未「というか誰かスマホ持ってないんですか？」

ことえりまき「‥‥」

海未「なんで持ってないんだよ！」

真姫「海未、喋り方」

海未「真姫！あなたが紙もってないからこうなるんですよ！なんでこの状況でするんですか！」

真姫「我慢できなかったのよ！」

ことり「‥腕がどうして二本あるのかみんな知ってる？それはね自分で自分の首を

海未「はやまらないでくださいことり！」

絵里「‥‥」

真姫「あれエリー？喋らなくなったんだけど大丈夫なの？大丈夫よね？さっきの誰にもいわないから！」

ことり「それよりも今、最優先すべきはこここらどうやって脱出するかでしょ。海未ちゃんここは穂乃果ちゃんのことは一旦忘れて協力しよ」

海未「下剤持った相手と協力するって納得いかないのですが‥」

絵里「ここは仕方ないわ海未。まずはお尻を拭くことが最優先よ」ｷﾘｯ

真姫「新旧生徒会がここに3人いるって凄いわよね。お尻が汚いままで」

絵里「仕方ないじゃない！私だって好きなことだけやってお尻を拭けるならそうしたいわよ！」

真姫「ごめん私が悪かったからそのセリフ今使わないで」

ことり「www」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

海未「知恵を絞ってこの窮地4人で突破しましょう」

ことり「でもお尻が汚い4人だよ。そんな4人で何ができるの？」

絵里「こういう時こそ自分卑下しては駄目。私達は仮にもアイドルよ。みんなの憧れのμ'sという自信を持ちなさい」ｷﾘｯ

真姫「いいこと言ってるけどそれを言ってる人もお尻汚いからね」

真姫「とりあえず外部への連絡も出来ない以上自分達でどうにかするしかないわね」

ことり「真姫ちゃんの言う通りだね。それじゃあ一旦みんなの持ち物を教えて」

海未（いやみんな分かっている。紙を持っていればとっくにここから出ていって穂乃果を愛でたりこの恥ずかしい状況をその人の弱みとして握ったりするだろう）

海未（それなのにこんな話題を出した理由。それは１つしかない‥）

絵里（この状況下に対して仲間意識を生むことで私達に隙を生じさせること。そしてその隙を突いてこの窮地を脱し自分の目的を満たすことね）

絵里（この中に協力しようと思っている人はいないわ）

海未（隙を見せればやられます。それ以上に他の人を出し抜いて1番早くお尻を拭いた人が勝つ）

海未（ことりの穂乃果へのセクハラを防ぐために‥）

ことり（穂乃果ちゃんの胸を採寸するために‥）

真姫（お尻が大きくて汚いアイドルって言われないために‥）

絵里（ビッグフットって本当にいるのかしら‥）

ことうみえりまき（紙、これを誰よりも早く手に入れた者が勝つ‥‥）

ことり「みんななんかいいのあった？」

海未（さてどうしますか‥）

海未「何もないです」

絵里（誰かの作戦に乗ってその隙に攻めましょうか‥‥）

真姫「ねえ、これなんか使えるんじゃないかしら？」














真姫「紙ヤスリがあったわよ」

絵里（かっ、）

海未（紙ヤスリ！）

海未（そんなのでお尻を拭いたら血だらけになりますよ！‥‥と言いたいですがこの状況ではスコッティに匹敵する物に思えます！）

うみえり（超欲しい！！）

ことり「何言ってんの真姫ちゃん？そんなのでお尻拭いたら血だらけになっちゃうじゃん」

海未（血迷ったのですかことり！「ヤスリ」という言葉がついていますが私達が欲しがっている紙なんですよ！）

絵里（いや、違う！ことりは私達に紙ヤスリを欲しがっていることを勘付かれないように芝居を打っている！）

海未（‥‥流石ことりですね。紙ヤスリはまだ真姫の手中。この状況で欲しれば真姫に弱みにつけこまれる。）

絵里（ことりはそれを隠してあえて拒絶することで真姫の紙ヤスリの興味を削いで手に入れるつもりでいる！）

海未（そうとなったらことりに遅れをとるわけにはいかない！私も攻めるべきです）

海未「そうですよ真姫。私達はアイドルですよ。そんな血だらけのお尻でダンスができるはず無いでしょう」

絵里（私も！）

絵里「真姫。そんなふざけたものは私も認められないわぁ」

真姫「‥ﾅﾆﾖ！何かあるかって言ったからだしたんじゃない！もういいわよ！」

ことり「絵里ちゃんも海未ちゃんもさっきから聞いてれば言い過ぎだよ。真姫ちゃんそれ何か使い道あるかもしれないしことりに見せてくれない？」

うみえり（ツ、ツンデレだとォ！）

海未（散々今まで暴言を吐いて真姫が打ちのめされたところにこんな優しい言葉をかけられたら誰だって落ちる！）

絵里（しかも相手をちょろいことで有名な西木野真姫！まさかこれを見越してことりはあの初手を打ったのね！）

海未（くっ、バカな！私達はことりの手の平の上だったというこだったのですか！格が違う‥、これが秋葉原1のメイドミナリンスキーの力ということですか‥）

絵里（これは私達の完敗‥）

ヤスリｽｯ

うみえり「！」

ことり「これで4人全員に行き渡ったね♪」

絵里（ど、どういうこと？）

海未（まさか‥、本当にことりと真姫は協力するつもりで‥）

ヤスリｻﾞﾗｯｻﾞﾗｯ

海未（ヤスリの目が思っていた3倍荒いじゃないですか！しかも両面！！こんなのでお尻拭いたら本当に血で真っ赤になりますよ！）

真姫「ほんとに追い込まれたらこれで拭くしかないわね。おすすめはできないけどね」ｿﾞﾘｿﾞﾘ




海未「‥‥！！」

海未（ゾリゾリィィ？！）

海未（嘘ですよね‥。まさか真姫‥‥。拭いているのですか！！拭けるのですかこれで！！）

海未（毎日常人が行ったら気絶するであろう鍛錬を行なっている私ですら恐れる代物ですよこれ！）

海未（仙女‥。まさかはるか東方の地で医学を極めその巨大なお尻で岩を砕いて城を築いた巨尻仙女とでもいうのですか！！）

ーー

絵里（考えたわねことりと真姫。 これは全て敵に心理的圧迫を与える策ね。紙のない状況でこれを与え冷静な判断を出来なくさせるというものね）

ｿﾞﾘｿﾞﾘ

ことり「いや～♪真姫ちゃんこれすごいね♪すごい荒いからきくね♪」ｿﾞﾘｿﾞﾘ



絵里「」

絵里（えっ、嘘でしょ。ちょっとまって。拭いてるの？いや拭けないよね？‥やっぱり拭いてるわよねこれ！！）

絵里（ハ、ハラショーーーー！！こんな凶器でお尻拭いたら一生椅子に座れないわよ！）

絵里（‥女帝。はるか西欧の地でお尻を様々な猛獣のおやつにされ続けても無傷でいたという鋼尻女帝とでもいうの！！）


海未（どうするのですか！？拭くべきなのですか！？拭かなければいけないのですか！？）


絵里（いやできないでしょ！無理だってこれ！深夜に心霊スポット巡りでもするからゆるして！‥‥やっぱり心霊スポット無理！）

海未（しかし拭かなければ負け！！）

絵里（拭かないとやられる）

ーー

ことり 壁をヤスリでｿﾞﾘｿﾞﾘ

真姫 床をヤスリでｿﾞﾘｿﾞﾘ

ーー


海未（穂乃果、こんなお尻が汚い私に穂乃果の横にいる資格があるのでしょうか）穂乃果の写真ﾋﾟﾗｯ

絵里（希、希はきっとお尻が汚いエリーチカのことなんか嫌いになってしまうわよね）希の写真ﾋﾟﾗｯ

うみえり「‥‥」













うみえり「これ紙じゃないですか（だわ）！！！！」

海未（いや待つのです園田海未！！あなたは穂乃果の顔でお尻を拭くというのですか！！‥‥少し興奮しますけどそんなこと！！でもヤスリもできません！）

絵里（私は希のお尻が汚くても受け入れられるわ！！でも希の顔でお尻を拭くというのは！！でもヤスリも無理！！）

海未（穂乃果、ヤスリ、穂乃果、ヤスリ、穂乃果、ヤスリ、穂乃果、ヤスリ）

絵里（希、ヤスリ、希、ヤスリ、希、ヤスリ、希、ヤスリ、希、ヤスリ）




ﾊﾞｯｼｬｧｧｧ--ｼﾞｬｧｧ

ﾊﾞﾀﾝ！

ﾊﾞﾀﾝ！

海未 ｻﾞｯ

絵里 ｻﾞｯ

海未「穂乃果ァーー！」

絵里「希ィーー！」

うみえり「ごめんなさいぃ！！」ﾊﾞｼﾝ

絵里「希。あなたのお尻はきっと綺麗よね‥。ヤスリは‥‥無理。」ﾄﾞｻｧ

海未「穂乃果。私は穂乃果の笑顔を守るためならなんでもやります。‥‥ですが私はここまでのようです。すみません穂乃果」お尻から血がﾌﾞｯｼｬｧ---

海未「私は‥、最低です」ﾄﾞｻｧ

ーー
ー

ことり「ねえ真姫ちゃん。紙あったらちゃんと分けてね」つ千円札

ことり（これは使いたくないよね。どうしようかな～）

真姫「もちろんよ。ことりこそちゃんと見つけたら分けなさいよ」つニコちゃんマル秘メモ

真姫（これを使うのは嫌ね。また情報集めるの面倒なのよね）

ことまき「‥‥」

ことまき ｺﾞｼｺﾞｼ

ことまき ﾊﾞｯｼｬｧｧｧ--ｼﾞｬｧｧ

ﾊﾞﾀﾝ

ﾊﾞﾀﾝ

ことまき「‥‥」

ことり「今日のことはお互い胸にしまっとこっか‥」

真姫「そうね‥」

うみえり ﾁ-ﾝ

ことまき ﾄｺﾄｺ


それから音の木坂学園では生徒会の仕事としてトイレットペーパーの補充が最優先業務とされてこのような悲劇は起きなくなった。