真姫「こ、こんな所になんかいられないわ!!」 (154)

━━リビング

凛「何処行くにゃ!? 真姫ちゃん」

真姫「決まってるでしょ!! 自分の部屋よ!!」

花陽「だ、だめだよ……!! 一人になるなんて危険だよ」

真姫「危険? 殺人犯と一緒の部屋にいる方がよっぽど危険だわ!!」

海未「真姫!!」

真姫「いるんでしょ!? この中に…… ほ、穂乃果を殺した人が!!」

絵里「落ち着きなさい、真姫。 まだ犯人が私たちの中にいると決まったわけじゃないんだし」

真姫「私たち以外に誰がいるのよ!! もう私、部屋に戻るから」

希「真姫ちゃん……」

真姫「自分の身は自分で守ることね」

絵里「はぁ……、私たちは協力していきましょう」

花陽「で、でも……本当に私たちの中に殺人犯が……」

凛「真姫ちゃんの言う通り、ここには凛たちしかいないわけだし……」

希「何言うとるん! 二人とも! うちらの中に人殺しなんかおるわけないやん!!」

海未「こういう時だからこそ、互いを信じることが必要です」

凛「……うん」

にこ「何で……こんなことになっちゃったのかな……ぐすっ」

海未「……ことりの様子を見てきます」

━━ことりの部屋

海未「ことり、少しは落ち着きましたか?」

ことり「うん……ごめんね、心配かけて 」

海未「無理もありません、……あんなことがあった後ですから」

ことり「夢じゃないんだ……やっぱり穂乃果ちゃん……」

海未「……」

ことり「……誰が穂乃果ちゃんを」

海未「ことりまで何を言うんです!? 私たちの中にそんな人がいるはずが…… 」

ことり「本当にそう思ってる?」

海未「え……?」

ことり「だってここは真姫ちゃんちの別荘だよ? 辺りには民家もないし、ここに私たち以外の誰かが入ってくればすぐ気付くはずだよ!!」

海未「それは……」

ことり「ご、ごめん……」

海未「いえ……、もう休みましょう。今日は私もここで眠ることにします」

ことり「ありがと、海未ちゃん」

海未「みんなに伝えてきます。お腹空いてませんか? 何か持ってきますよ」

ことり「今は食欲ないから……、飲み物あったら嬉しいかも」

海未「わかりました。念の為、私が戻るまで鍵は閉めておいてください」

ことり「うん」

翌朝 AM 7:50

━━ことりの部屋

海未「ことり、朝ですよ」

ことり「んっ……、うん……おはよ、海未ちゃん」

海未「おはようございます、体調はどうですか?」

ことり「大丈夫だよ」

海未「リビングに行きましょう。みんなももう起きてると思います」

ことり「うん」

━━リビング

海未「おはようございます」

絵里「おはよう、海未。ことり、もう大丈夫なの?」

ことり「うん、心配かけてごめんなさい」

凛「元気になってよかったにゃー」

花陽「朝御飯できてるよ」

希「ことりちゃん、食欲なくても少しは食べんとあかんよ?」

にこ「スープくらい飲めるでしょ?」

ことり「ありがとう。あれ? そういえば真姫ちゃんは?」

海未「まだ部屋でしょうか? 8時に集まることは伝えているのでしょう?」

絵里「えぇ、昨夜私が真姫の部屋まで行ってちゃんと伝えたはずだけど」

花陽「昨日の様子だと真姫ちゃん、もう私たちと一緒にはいたくないんじゃ……」

凛「まだ寝てるだけかもしれないよ ?」

絵里「私、ちょっと声かけてくるわ」

海未「私も行きます」


━━真姫の部屋

絵里「真姫? 起きてる?」

海未「返事がありませんね、鍵もかかってるみたいです」

絵里「ねぇ真姫、今みんなで朝御飯を食べるところなんだけど貴女も一緒にどうかしら?」

海未「真姫! 聞こえていますか?」

絵里「まぁお腹が空いたら勝手に降りてくるでしょ」

海未「そうですね」

━━リビング

海未「ごちそうさまでした」

にこ「結局、真姫ちゃん食べに来なかったね」

希「後でうちも様子見に行ってくるわ」

凛「うわー、外すごいよー」

花陽「この吹雪じゃまだ全然外に出られそうにないね……」

絵里「食料はまだ沢山あるから大丈夫と思うけど」

ことり「あ、ニコちゃん! 後片付けはことりがやるよ。昨日、何もできなかったし」

にこ「いいわよ、あんたはゆっくり休んでなさい。まだ本調子じゃないんでしょ?」

ことり「でも何もしてなかったらことり、眠っちゃいそうで」

海未「昨日、よく眠れなかったのですか?」

ことり「そんなことはないんだけど…… ふわぁ……」

凛「凛も何か眠たくなってきたにゃ」

花陽「花陽も……ご飯おかわりしちゃったからかなぁ」

希「みんな子供みたいやな、食べたらすぐ眠くなるって……ってうちも……」

海未「な……? この強烈な眠気は……」

絵里「変ね……私も……はらしょー……スヤスヤ」

にこ「すぅーすぅー……」

PM 16:14

━━リビング

海未「ん……」

ことり「海未ちゃん、やっと起きた」

海未「くっ……頭が……、今は……え? 夕方ですか?」

ことり「うん、みんなでお昼寝しちゃってたみたい」

海未「みんなで……?」

ことり「凛ちゃんとかよちゃんとニコちゃんはまだ向こうで寝てるよ」

海未「絵里と希は?」

ことり「絵里ちゃんと希ちゃんは今」

「きゃあああああああああ!!!!」

海未「!?」

ことり「!?」

ことり「え、絵里ちゃんの悲鳴!?」

海未「二階からみたいです!! 行きましょう!!」

ことり「う、うん」


━━真姫の部屋

海未「どうしました!? 絵里」

絵里「ま、真姫が……真姫が……!!」

海未「そ、そんな……」

希「嘘や……何で真姫ちゃんが……」

絵里「と、とにかく……このことをみんなに知らせないと」

海未「……っ」

━━リビング

海未「……真姫が死にました」

凛「え?」

花陽「そ、そんな……」

にこ「うそ……」

絵里「自殺よ。縄で首を吊って……」

ことり「何で真姫ちゃん、自殺なんか……」

海未「はたしてそうでしょうか?」

希「海未ちゃん?」

海未「妙だとは思いませんか? 昨日、真姫が言っていたこと覚えてますか?」

ことり「真姫ちゃんが言ってたこと? 」

海未「ことりはその時、自分の部屋にいたから聞いてないと思いますが」

『殺人犯と一緒の部屋にいる方がよっぽど危険だわ!!』

『自分の身は自分で守ることね』

海未「自殺する人がこういうこと言うでしょうか?」

花陽「で、でもこんな状況だし心境の変化があっても……」

海未「まぁ確かにないとは言い切れませんが」

希「それに部屋には鍵がかかっとったんよ?」

海未「スペアキーがあります」

絵里「海未、貴女何が言いたいの?」

海未「……」

凛「凛たちのこと疑ってるの……?」

海未「……」

絵里「海未!!」

海未「……信じようとしてました。ですが穂乃果に続き真姫までも」

にこ「真姫ちゃんは自殺でしょ!?」

海未「もうみんなもわかっているはずです……外は見ての通りの猛吹雪、この建物の窓や扉は全て施錠済み」

海未「外から誰か来るなどにわかには考えられないことです」

希「じゃあ本当にうちらの中の誰かが……穂乃果ちゃんと真姫ちゃんを?」

にこ「だ、誰よ!? 誰が殺したのよ!!」

凛「り、凛じゃないよ!!」

花陽「花陽もそんなことしません!! 」

絵里「今の時点では誰が殺したかなんてわからないわよ」

海未「全員、ここに来た時にスペアキーの場所は確認してましたよね?」

ことり「確か、この棚に」

海未「えぇ、今も同じようにここにあります」

にこ「それが何だって言うのよ!?」

海未「見てわかるようにこれは誰にでも持ち出し可能だったわけです」

凛「でもそんなの持っていこうとしたらすぐわかるよ! 昨日の夜も今日の朝もみんなここにいたわけだし」

絵里「正確に言えば昨夜ここにいたのは私と希、凛、花陽、ニコの五人ね」

海未「えぇ、私はことりの部屋にいましたから」

ことり「ということは五人の中に……? 」

希「でも五人だけ言うても誰かがスペアキー持ち出そうとしてたら気付く思うけど」

海未「……そもそも真姫はいつまで生きていたのでしょう?」

希「それは……えっと……」

海未「朝に私と絵里が訪ねた時、返事はありませんでした」

花陽「じゃあその頃にはもう!?」

凛「でも寝てただけかもしれないよ? 」

絵里「昨夜、私が真姫の部屋に行った時は返事してくれたわ」

ことり「最後に真姫ちゃんと会話したのは絵里ちゃんってこと?」

にこ「じゃあまさか絵里ちゃんが犯人!?」

絵里「な、何でそうなるのよ!! 私は扉越しに話しただけで部屋に入ってないし真姫の顔も見てないわ」

花陽「ということは真姫ちゃんが死んだのは昨日の夜、絵里ちゃんが部屋を訪ねた時からさっき絵里ちゃんたちが死体を発見するまでの間ってことだよね?」

凛「そうなるにゃ」

希「でもそれがわかってもスペアキーがないと部屋には入れんのやし」

海未「スペアキーは誰にでも持ち出しは可能でしたよ」

凛「それは無理だにゃ、だってリビングにはいつも誰かしらいたから」

海未「そうですね、しかし」

絵里「わかったわ、あの朝食の後の異常なまでの眠気……」

海未「はい、あれは恐らく何者かによって睡眠を誘発する薬を盛られたと私は考えていました」

ことり「あ、それでことりたちみんな眠っちゃって」

凛「でもみんな眠っちゃってたなら真姫ちゃんの部屋には行けないにゃ」

にこ「あんた馬鹿? 犯人なら自分だけ飲まないようにするでしょ」

海未「今朝の朝食は誰が作っていたのですか?」

絵里「花陽とニコよ」

にこ「まさかニコたちのこと疑ってるの!?」

花陽「ひ、ひどいよ……海未ちゃん」

海未「い、いえ……聞いてみただけです 。薬を入れる機会は誰にでもあったと思いますから。もちろん後から来た私とことりも含め」

ことり「え?」

希「じゃあ結局、誰がやったかなんてわからんやん!」

海未「はい……」

「「…………」」

凛「これからどうするの?」

にこ「真姫ちゃんが言ってたみたいにみんなで同じとこに寝るのはちょっと……」

花陽「それにご飯も……」

絵里「こうなってしまっては仕方ないわ、今日から各々自分の部屋で休むことにしましょう。必ず鍵はかけるようにして」

希「でもスペアキーはどうするん? ここに置いとったら誰でも使えるから鍵、かけてないも一緒やん!」

海未「自分の部屋のスペアキーは自分で管理するというのはどうでしょう? 」

凛「なるほどー」

花陽「海未ちゃん、賢いね」

希「ええやん!」

海未「では、ちゃんと鍵をかけて眠るのですよ? ことり」

ことり「……ねぇ、海未ちゃん」

海未「何ですか?」

ことり「今日もことりの部屋で一緒に寝てくれない?」

海未「……構いませんよ」

ことり「ありがと、海未ちゃん」

━━ことりの部屋

海未「ことり、もう寝ましたか?」

ことり「起きてるよ」

海未「ことりに聞きたいことがあります」

ことり「何?」

海未「朝食の後、私が目を覚ますまでのこと教えてください。知ってる範囲でいいので」

ことり「えっと……何を話せばいいんだろ」

海未「私が目を覚ました時、凛と花陽とニコは眠っていましたよね? そして絵里と希は真姫の部屋に向かっていた 」

ことり「うん」

海未「ことりが目を覚ました時、他に起きていた人はいましたか?」

ことり「ことりが起きた時は、えっと ……絵里ちゃんと希ちゃんも一緒くらいに目を覚ましてたからいなかったかも 」

海未「そうですか……」

ことり「それがどうかしたの?」

海未「いえ、もう寝ましょう。おやすみなさい」

エリチカおうちかえる! かえるのー! わーん!

>>71
http://i.imgur.com/PMO6dye.jpg

翌朝 PM 13:36

━━ことりの部屋

絵里「ことり!! ことり!! 開けて!!」

海未「んっ……あ、朝ですか……」

ことり「」

海未「うわぁぁぁぁぁぁぁ !!!!!!!」

絵里「その声は海未? どうしたの!? 海未!!」

海未「ことり……? 何でこんな血塗れに……そんな……死んで……」

絵里「海未!! 開けなさい!! 一体、何があったの!?」

海未「ことり!! ことり……どうして……っ!!」

ことり「」

海未「これじゃ……まるで、私がことりを殺したみたいに……」

海未「だって鍵はここに……有り得ない……どうやって……」


━━リビング

絵里「それで貴女が目を覚ました時には横でことりが殺されていた?」

海未「……はい」

花陽「海未ちゃん……何でことりちゃんを……?」

凛「じゃあ穂乃果ちゃんと真姫ちゃんを殺したのも海未ちゃん……」

海未「違います!! 私は誰も殺してなどいません!!」

希「でもことりちゃんの部屋の鍵はスペアキーも含め、ことりちゃんが持っとったんよ?」

にこ「あんたしか犯行は不可能なのよ!! この人殺し!!」

海未「ち、違います……これは何かの間違いです、私は何もやってません……!!」

海未「信じてください!! 絵里……っ !!」

絵里「……ごめんなさい、今の貴女の言葉を信用することは私にはできないわ 」

海未「そんな……!!」

絵里「警察が来るまで自分の部屋に閉じ籠ってもらう、当然中からは出られないようにするから」

海未「わ、私は何もしていません!! 何故そんなこと……!!」

にこ「大人しくしなさい!!」

海未「や、やめてください!! 離してぇぇ!!」

━━海未の部屋

海未「開けてください!! 私の話を聞いてください!!」

海未「はぁ……何で……ひぐっ……」

海未「しかしあの状況では……私以外には誰も……本当に私がことりを……?」

海未「そんなはずありません!! でもどうやって……」

海未「昨日、私はことりと一緒にことりの部屋で眠りました……眠るまで話もしてました」

海未「そして部屋の鍵は二本ともことりが持っていて……誰も外からは入ることができなかった」

海未「わからない……わからない……っ!!」

海未「……」

海未「……そうか、そう考えれば……ということは……」

海未「私以外にことりを殺せた人物……それは、ことり自身……」

海未「ことりは自殺……? しかも私に罪を被せるようにして、それは考えにくいです……」

海未「とすればもう一人の……。確か私がことりの死体を見付けて悲鳴を上げた後、扉の鍵を破壊して絵里が入ってきました」

海未「もしそれが演技だとしたら? 絵里が扉の鍵を壊す前にすでに鍵が壊されてたとすれば……」

海未「私とことりに何かしらの方法で睡眠薬を盛ったとして、私たちが眠った後に鍵を壊してことりを殺害、そして翌朝私たちの部屋をさも鍵がかかっている体で訪問、その後破壊……これで一応は辻褄は通りますね」

海未「しかしことりの自殺の線も完全に無視するわけにはいきません」

海未「あくまで推測の部類ですから証拠が無い以上は両方の線で考えなくては……」

海未「もう一度、ことりの死体と部屋の状況を確認することができれば何かわかるかもしれないのですが」

海未「ここに閉じ込められてる以上、どうすることも……くっ……!!」

海未「窓から……」

海未「地面は雪が積もってるとはいえ、二階から飛び降りるなど……やはり無茶なのでしょうか」

海未「しかし……やるしか……覚悟を決めましょう!」

海未「えいっ……!!」



━━建物 外

海未「さ、寒いです……」

海未「何とか無事に部屋からの脱出には成功しましたが、どうやって再び中に入れば……」

海未「くれぐれも見付からないようにしなくては……」

海未「絵里が犯人だった場合、再びみんなを誘導して私を監禁するに決まっています」

海未「この窓ならガラスを割り、鍵を開けることは可能ですね」

海未「まぁ動くのは皆が寝静まった後です」

海未「今しばらくこの極寒に耐えなくては……修行と思えばこれくらい」

AM 2:06

海未「そろそろいいでしょう」

海未「なるべく音を立てない様、ガラスを割り……鍵を……よし」

海未「侵入成功です、中は暖かいです」

━━ことりの部屋

ことり「」

海未「ことり……すみません」

海未「詳しくはわかりませんが死因は何かの毒ですか……。後はドアの痕跡は……」

海未「……よくわかりません、これがいつ壊されたものなのか」

海未「収穫はあまりなかったです……」

海未「後もう一つ、調べるところが。 それはもう少し時間が経ってからですね、私の考えが正しければ……」

PM 12:19

━━絵里の部屋

海未「……」

海未「やはり鍵はかかっていない、油断していますね」

海未「人の部屋を漁るというのは少し気が引けますが、仕方ありません」

海未「こ、これは……!?」

海未「やはり絵里が……、しかし絵里はこれからどうするつもり……」

海未「私が絵里なら……恐らく、今夜……」

海未「……」

AM 0:01

━━海未の部屋

海未「人の気配……、誰ですか?」

絵里「私よ、絵里。お腹空いてるだろうと思って食事を持ってきたの」

海未「絵里……」

絵里「開けてくれる?」

海未「はい、ありがとうございます」

絵里「海未、これ食べなさい。エリチカ特製のボルシチよ」

海未「……」

絵里「どうしたのよ? 食欲なくても食べないと倒れちゃうわよ」

海未「絵里は私が恐くないのですか?」

絵里「え?」

エリチが犯人はやめてー(;ω;)

海未「私は殺人犯なのでしょう? それなのにこんな深夜に二人きりで」

絵里「私は海未のことそういう人じゃないって信じてるわ、ここに閉じ込めたのはみんなの手前仕方がなかったのよ……ごめんなさい」

海未「……」

絵里「怒ってるわよね? 本当にごめんなさい、みんなにも明日話してみるからもう少し我慢してくれないかしら」

海未「……はい」

絵里「うん、じゃあこれ食べて体力つけて」

海未「お断りします」

絵里「え?」

海未「この料理には睡眠薬が入っているかもしれないので」

冷めると悪いしこのボルシチは私が貰っておきますね

絵里「な、何を言って」

海未「ここに閉じ込められてる間、色々考えててわかったんです」

海未「絵里、貴女がことりを……そして穂乃果と真姫を殺した犯人ということが」

絵里「ちょ、ちょっと待って……いきなり何を」

海未「そして私をスケープゴートにしようとしてることも。この食事で私を眠らせ、全ての罪を着せ自殺に見せかけて殺すつもりなんでしょう?」

海未「昼間、貴女の荷物の中から色々な薬を見付けました。私の目からはよくわかりませんが恐らく睡眠薬や殺害に使用した毒ですよね?」

絵里「う、海未!? これは別に」

海未「教えてください……どうして、ことりを……穂乃果を……真姫を……」

絵里「海未、貴女勘違いしているわ! 私は何も……それにこの薬は何てことない風邪薬や生理痛の薬で」

海未「そうですか、あくまで認める気はないんですね」

絵里「認めるも何も私は殺してなんか……」

海未「私は貴女を許すことはできません……っ!! よくも私の大切な……」

絵里「海未……な、何を……!?」

海未「絵里……すみません……、死んでください……!!」

絵里「う、海未……やめ……苦し、かはっ ……かっ……あ……」

海未「……」

絵里「」

海未「はぁ……っ、はぁ……っ、これで私も本当に殺人者に……」

海未「ごめんなさい、穂乃果……ことり……私ももうすぐそっちに行きます」

海未「その前にみんなに真実を話しておかなくては……」

翌日

━━リビング


海未「あ、あの……」

凛「ひっ……!!」

花陽「な、何で海未ちゃんがここに…… !?」

にこ「ま、ままままさかニコたちのこと殺しにきたんじゃ……」

海未「違います!! 私からみんなに話が」

希「いいんよ、ちょうどうちもみんなに大事な話があったんよ」

海未「?」

花陽「でもまだ絵里ちゃんが」

希「絵里ちにはうちから後で話しとくから」

にこ「で、話っていうのは?」

海未「その前に私の話を」

希「実は穂乃果ちゃんと真姫ちゃん殺してしもうたんうちなんよ」

エリチ...(;ω;)

海未「は?」

希「ホンマごめんな」

凛「希ちゃんが犯人だったの!? え? 何で!?」

花陽「こ、ことりちゃんを殺したのも?」

希「それはうちやないよ」

海未(こ、これは一体……?)

希「穂乃果ちゃんと真姫ちゃん殺してしもうて怖なって言い出せんかったんよ」

希「でもことりちゃんが海未ちゃんに殺された時に穂乃果ちゃんと真姫ちゃん殺したのも海未ちゃんってことになったやろ?」

希「そん時に海未ちゃんにこのまま全部罪被ってもらお思ったけどやっぱうちの中の良心がそれを許さんかった」

なんでちゃんまきを殺さなあかんかったんや!

希「本当にごめんなさい、海未ちゃん 」

海未「な、ななななナニヲイッテルノデスカ? ノゾミ」

海未「ハンニンハエリナノデショウ? 」

希「絵里ち? 穂乃果ちゃんと真姫ちゃんはうちが殺した、ちゃんと自首して罰はうけるつもりや!」

海未「じゃ、じゃあことりは自殺……? 絵里は無実……?」

花陽「ことりちゃんが自殺?」

海未「わ、私……絵里を……、うああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

にこ「ちょっとどうしたのよ!?」

希「海未ちゃん!? 全部うちが悪いんや!!」

海未「うああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

凛「こ、こんなの見つけたにゃ!!」

花陽「これは……ことりちゃんの遺書!?」

海未「え……?」


『大好きな海未ちゃんへ

ごめんなさい、やっぱりことりは穂乃果ちゃんがいないと生きていけないダメな子です

だからことりは今から穂乃果ちゃんのいる天国へ行ってきます。

できれば海未ちゃんも一緒にって考えたけどやっぱりそんなこと駄目だよね ? えへっ

穂乃果ちゃんと海未ちゃんとことり、三人でいる時本当に楽しかったなぁ……幸せだったなぁ……

ごめんね、海未ちゃん。ごめんね

さよなら
南 ことり 』

エリチ気絶してただけにして...後遺症も奇跡的に残らなかった感じで

━━数ヵ月後

にこ「にっこにっこにー☆」

凛「にゃんにゃんにゃ~!!」

花陽「ダ、ダレカタスケテェェェェ!!!!」

にこ、凛「「チョットマッテテー」」


音ノ木坂学院のスクールアイドルは
『にこりんぱな』に名前を変え、今日も元気いっぱい活動している

━━fin━━

乙...乙...

書き終わった後はみもニーです!!

画像貼ってくれてもいいんですよ?

http://i.imgur.com/8N9kRjC.jpg
http://i.imgur.com/W6Kpldr.jpg
http://i.imgur.com/FBS48LN.jpg

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月04日 (金) 12:07:52   ID: 44ZYI1S1

まきが死ぬところが金田一っぽい

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