垣根「スクールの日常」 (86)
絶対偶像進化計画のスクールの皆さんです。
優しい世界で好き
パロディあり
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垣根「おい冷蔵庫に入れていた限定のプリン食ったの誰だ!」
心理定規「誉望君よ」
猟虎「誉望さんですね」
誉望「えぇ!?俺じゃないッス!」
垣根「テメェ誉望、せっかく写真映えするプリンを買いに行かせたっていうのに…!」
垣根「罰として同じプリン作れ!」
誉望「えぇーーー!!!」
誉望「プリン食べてないのに俺のせいにされて、同クオリティのを作れって言われた…」
誉望「何とか見た目だけでいいってハードル下げてもらったが、どうすっか」
誉望「材料は下部の連中には知らせて用意したが、さてどうしたら」
猟虎「お、励んでいますか誉望さん」
誉望「猟虎お前…!」
誉望「お前がプリン食べたろ絶対!」
猟虎「何のことかわかりませんが、とりあえず次からはプリンの箱に食べるなと書置きぐらい置いといてください」
誉望「いやだからっと言って予備用で取っておいた俺のまで食うやつがいるかよ!」
猟虎「それは心理定規さんが食べましたよ」
誉望「まじかあの人…」
猟虎「それよりも早く作らないと、垣根さんって気分屋ですから」
誉望「うぅ分かったよ…」
誉望「でも下部組織の奴が調達したレシピ通りに作れるのかこれ、しかも機材が足りないような」
猟虎「そこは誉望さんの念動能力で何とかしてください」
誉望「お前なぁ…」
誉望「うーん、何とかプリン作ってフルーツやクリームで形を整えられたけど...」
猟虎「味はイマイチですね」
誉望「まぁ撮影用だし、味は別に良いけど」
誉望「予備用に何個か作ったし」
心理定規「あら、ようやく出来たのね」
誉望「あ、心理定規さん!」
心理定規「盛り付けもあのプリンと同じ出来ね、これならあの人も満足でしょうね」
誉望「ありがとうございます!」
誉望「…いや、そもそも心理定規さんが予備用のを食べたからこんなことになったんじゃないんッスか?」
心理定規「あら、何も書かない方が悪いんじゃないの?」
誉望「それさっきも言われた!?」
垣根「へぇー、上手く作れたもんだな」
誉望「あ、垣根さん!」
垣根「こいつはSNS映えしそうだ」カシャカシャ
垣根「写真は撮ったし味は…」パク
誉望「あ…」
垣根「…不味いな、俺一口で十分だからあとはお前が食っておけ」
心理定規「せっかくだから全部食べたらいいじゃない」
垣根「うっせぇ、別にSNS映えできれば良いんだよ、食うのなんて二の次だ」
垣根「それに全部食ったの誉望なんだから良いんだよ、分かったか」
誉望「ウース…」
誉望「…」モグモグ
誉望「…やっぱり分量の誤差で味が変わるんだな、なんか物足りないな」
誉望「…はぁー」
ガタ
猟虎「一個もらいますね」
誉望「あ…」
猟虎「うーん、やはり甘みに深みがないですね。ガワだけは良いのに」パクパク
心理定規「えぇ本当にそうね」パク
心理定規「でもこれはこれで良いわね。あまり甘いのは摂りたくないけど、これぐらい薄味なら一個ぐらいいけそうね」
誉望「猟虎…心理定規さん…」
猟虎「勘違いしないでくださいよ、これはプリンを食べたいだけなんですから」
心理定規「えぇ、私は少し甘いものが摂りたかっただけだから」
誉望「うぅ…ありがとうッス…」
垣根「でもこいつらのせいでプリン作るはめになったんだろお前」パクパク
砂皿「…」パクパク
誉望「確かに、勝手に食われなければ俺が作ることにならず…」
誉望「って、何でシレっと食ってるんすか垣根さん!?」
垣根「うっせぇな、SNSの反応が予想よりも低くてイライラしてっから糖分摂りたかったんだよ」
垣根「不味くても、これぐらいの味なら俺が食ってもいいぐらいなんだよ」パクパク
誉望「あぁ、そういうことなんッスか」
誉望「そして、外回りに行ってた砂皿さんは…」
砂皿「あぁ、来週の仕事の話が終わって戻ってきたら甘い匂いがしてな、小腹が空いたので一個いただいた」
砂皿「ふむ、俺はこういうのは食べないが美味くできてるんじゃないか」
誉望「あ、あざーっす!」
垣根「にしても不味いな本当」
心理定規「不味いけどいいんじゃないかしら」
猟虎「でも私だったら二度と買いませんね」
砂皿「俺も同じく」
誉望「クソ!いい話かと思ったらこんなオチになるのかこれ!!」
誉望(…まぁ良いけど)
猟虎「本当に不味いですね」
今日はここまでです
【ハードスケジュール】
垣根「俺の未元物質に常識は通用しねぇ!」バサァ
キャー! カキネサマー! ワタシヲミテー!
垣根(フン、俺の美声に惚れてるな…)
垣根(俺が第一位になれるのも時間の問題だな)
誉望「ライブ終わりましたね」
心理定規「お疲れ様、次はドラマの撮影よ」
垣根「あぁ、ドラマの台本は?」
猟虎「こちらになります」サ
垣根「へぇ、悪くない配役だな…」ペラペラ
誉望「車は外に用意してあるッス、着替えとかもそっちで」
垣根「おう」
垣根「だから俺は言ったんだ、このちくわに気を付けないといけねぇってな!」
俳優「なん、だと」
女優「まさかあのちくわに小型の銃が仕込まれていたなんて!」
助演「ちくわ大明神」
垣根「お前たちの運命はここまでだ、絶望しろ」
俳優「誰だ今の」
カンカン
監督「はいカット―!」
監督「いやー良い画が撮れたよ!ありがとうね垣根君」
垣根「こんなの楽勝だ」
心理定規「このドラマ、原作小説だと最後にちくわのロボットが出るらしいわ」
誉望「それどこ層のドラマなんすか?」
猟虎「そのちくわにつぶされる役に私たちも出るんですよね…」
誉望「嫌なエキストラだ…」
心理定規「ってこんなこと言ってる場合じゃないわね。あなた達準備して!」
猟虎「はい!」
誉望「了解ッス!」
心理定規「お疲れ様、次は映画の撮影よ。場所が二十三学区の山の中だから今から行かないと間に合わないから急いで」
垣根「いやーハードなスケジュールだな本当に」
垣根「まぁ楽勝だけどよぉ!」
心理定規「あなたが入れた仕事ばかりなんだけどね」
『二十三学区』
誉望「ギリギリ間に合ったッス!」
スタッフ「垣根さん遅いですよ!もう本番はいらないと間に合わないです!」
垣根「大丈夫だ、台本は全部頭に入れた。あとはメイクと演技だけだ」
スタッフ「流石は超能力者だ!垣根帝督さん現場はいりまーす!準備してくださーい!」
誉望「垣根さんってすごいっすよね、なんでもこなすなんて」
心理定規「まぁここまでスケジュール詰め込んだの彼だしね、マネージャーとしては忙しいのも嫌だしあまり仕事入れないでほしいけど」
猟虎「確かに、私たちが移動だけで疲れますからね」
心理定規「まぁこれで第一位を越えられるようになるのなら良いことだけど」
垣根「来いよベネット!銃なんか捨ててかかってこい!」
敵役「て、テメェなんて怖くねぇぇ!ヤロウブッコロッシャァァァァ!」
心理定規(この映画恋愛ものよね…)
誉望(所々でヒロインとキスする映画とは思えないッスね…)
猟虎(垣根さんにマシンガン持たせるとただのチンピラ…)
垣根「ふぃー、お疲れさん!」
垣根「さて次はCMの撮影だったか」
誉望「次の撮影まで少し時間ありますから休憩入れますね」
垣根「よし、そんじゃ弁当休憩でも取るか」
心理定規「お弁当だけど、幕の内と焼肉どっちがいいかしら」
垣根「焼肉で良い、幕の内じゃスタミナつかねぇ」
心理定規「分かったわ、それじゃすぐに持ってくるわ」
猟虎「私も着いていきます」
ガチャ
垣根「はぁ…」
誉望「やっぱり疲れてますッスね」
垣根「流石に仕事ばっかだとな、いくら第一位を抜くって言っても体力に限りがあるからな」
誉望「でもここ一週間仕事ばっかじゃないッスか?どうしてこんなに入れたんすか?」
垣根「あぁ?そりゃなぁ…」
垣根「…今、あの二人いないし言ってもいいか」
誉望「二人って、猟虎と心理定規さんすか?」
垣根「実はな…」ゴニョゴニョ
誉望「…それマジで言ってんすか?」
垣根「でもなんか憧れないか?」
誉望「いや皆さんの迷惑になるッスよそれ!というか本当にやったら仕事どうなるんすか!?」
垣根「なんかスキャンダルっぽくていいだろ」
誉望「だからといって『ハードなスケジュールに耐えられなくてこっそり逃げるアイドル』なんてあまりにも迷惑っすよ!」
誉望「とにかく本当にやめてくださいッスよ、というかそんなスキャンダルされるとファンとか減って第二位から順位下げられるかもしれないっすよ」
垣根「その程度でファンやめる奴は俺のファンになる資格無い」
垣根「むしろ俺に全てをささげる気でファンになってもらわねぇとな」
誉望「意図して垣根帝国の過激精鋭を作ろうとするのやめてください!対処できない奴も出てくるんすから!」
垣根「ッチ、分かったよ」
ガチャ
心理定規「お弁当持ってきたわよ、あとお水」
猟虎「皆さんのお弁当も持ってきました」
垣根「おうサンキュー、さてといただくとするか」
心理定規「私たちも早く食べるわよ」
誉望「あ、お弁当ありがとうっす」
猟虎「いただきます」
誉望(その後、ハードスケジュール終わった後になぜか垣根さんが姿をくらましたッス)
誉望(けど、三日ほど仕事も入っておらず差し支えないので誰も探しに行かず、丁度休み最終日に垣根さんがアジトに戻ってきて『なんでマネージャーも記者も俺を探しに来ない!』とか訳のわからないこと言ってスクールのみんなと喧嘩した)
誉望(最終的に心理定規さんが珍しく怒りながら第一位と対決する仕事の話をしたら大人しくなって、それ以降仕事中に抜け出すことをやってみたいと言わなくなった)
誉望(クソ面倒な人だと改めて思った)
今夜はここまで
【癒し】
垣根「俺がアジトに戻ってきた時にお前らから労いの言葉が全然返ってこない」
心理定規「仕事以外で戻ってきたらそれは言わないでしょ」
垣根「だから、今後アジトでこいつを飼うことにする」
インコ「コンニチハー」
心理定規(また何か始まった...)
垣根「こいつは学園都市で鳥類の研究をしている学生のファンから貰ったものだ、まぁ生き物を貰うのはだめだが、向こうの方で話を合わせてくれた」
猟虎「でもこのインコに労いの言葉とは一体どういうことですか?」
垣根「こいつはあらかた言葉を覚えているが、知能が普通のインコよりも高い」
垣根「他の言葉も覚える、ということはつまり…」
誉望「垣根さん好みの言葉を覚えさせて喋らせるんすね」
垣根「その通りだ!」
心理定規「まぁ本当ならアジトじゃなくて家で飼ってほしいけど、確かにペットの一匹がいたほうがアジトも少しは華があるものよね」
垣根「SNS映えもしそうだし、こいつの有用性は俺のファン獲得には必要なものだ」
垣根「そして俺が仕事から帰ってきた時の癒しにもなるに違いない」
心理定規「では世話はリーダーの貴方が?」
垣根「お前ら交代制で世話をしろ、俺は言葉だけ覚えさせるから」
猟虎「えぇ…」
誉望「なんて人だ…」
砂皿「…」
心理定規「…ハァ、分かったわよ、なら四人で交代で世話をするってことで良いわね」
猟虎「わ、わたくしができるとは思えないですが、頑張ってみます!」
誉望「まぁできる範囲で」
砂皿「リーダーの言うことならなんでも」
垣根「よし、それで行くぞ」
『一日目』
心理定規「おはよう」
猟虎「おはようございます」
インコ「オハヨー」
心理定規「本当に返事するのね、賢い子ね」
猟虎「心理定規さん、餌買っておきましたよ」
心理定規「ふーん、餌ってこれで良いのかしら」ガサゴソ
猟虎「はい、ネットの書き込みだとこれで良いと書いてありました」
心理定規「まぁいいわ、なんでも食べるでしょ」
インコ「イタダキマス!」
心理定規「行儀がいいわねこのインコ…」
ガチャ
垣根「おう、おはよう!」
インコ「オハヨーカキネサマー」
垣根「よしよし、いい子だ」
猟虎「うわ…」
心理定規「もうすでに仕込んでるのね貴方…」
垣根「ファンの子がすでに入れておいたって言ったろ」
心理定規「貴方のファンって本当にやばいわね」
垣根「うっせ、とりあえず今日の分の言葉を覚えさせるぞ」
垣根「えーと、『今日もお疲れ様』」
インコ「キョウモオツカレサマ!」
垣根「おぉ早いな!」
垣根「よし、今日も俺は頑張れそうだな!」
心理定規「はいはい、それじゃ仕事行きましょうか」
続きは明日投稿します。
『二日目』
猟虎「おはようございます」
インコ「オハヨー!」
猟虎「はい、おはようございます」
猟虎「きょうのごはんですよー」ガラガラ
インコ「イタダキマス!」パクパク
猟虎「本当にお行儀がいい子ですねー」
猟虎「…」キョロキョロ
猟虎「今日はまだ皆さん来てませんね
猟虎「…猟虎ちゃん可愛い」
インコ「…ラッコチャンカワイイ?」
猟虎「はい、猟虎ちゃん可愛いです!」
インコ「ラッコチャンカワイイー!」
猟虎「今の言葉は私、弓箭猟虎がいる時だけ喋ってくださいよー」ボソリ
インコ「ワカリマシター!」
猟虎「フフフ、偉いですねー」
猟虎「さーて、今日の撮影の準備でもしましょうか」
シーン
誉望「…」スゥ
誉望(だ、ダメだ…ここで笑うとばれる…!!)
誉望(まさか姿消して先に来ているなんて思わないだろうし…クソ、マジウケるわ…)ククク
誉望(しかし、なるほどそうやって世話するのもありか。これならインコの世話の一つも楽そうだ)
『三日目』
垣根「……」イライラ
誉望「あれ…垣根さんなんか機嫌悪そうっすけど」ヒソヒソ
心理定規「今朝のニュースで一方通行のライブ特集やってて、それ見てから機嫌が悪いみたい」ヒソヒソ
誉望「いつも思うんすけど沸点低すぎませんか?」ヒソヒソ
インコ「カキネサマーサイコー」
垣根「うっせぇぞ鳥!」
インコ「!!」ビク
インコ「…」シーン
垣根「…ったく」イライラ
誉望(インコ相手に怒鳴ってる…)
垣根「ッチ、気分がわりーな」スタスタ
心理定規「あら今日はオフの日だけど」
垣根「今日は外に出かける、そっちの方が鬱憤も晴れるだろうしな」
心理定規「日課のインコに言葉覚えさせるのはどうしたの?」
垣根「やるかよバーカ、今日はそんな気分じゃねーだろ」ガチャ
心理定規「そう、それじゃ行ってらっしゃい」
誉望「あ、そうだ今日は俺がインコの世話係だった」
誉望「えーと、餌はこれぐらいで」ガラガラ
インコ「イタダキマス」
インコ「ウメェウメェ!チョウウメェゾ!!」
誉望「あれ?こんなこと言って食ってたっけ」
心理定規「リーダーが昨日覚えさせていたわよ」
誉望「何覚えさせているんだあの人…」
誉望「そういえば、俺たちがインコに言葉覚えさせても別に良いっすかね?」チラ
心理定規「彼が不快に思わない程度の言葉だったら別に良いんじゃないかしら」
誉望「よ、よーし!」
インコ「ヨボウサンスッゲーカッケー!!」
誉望「よし良いぞ!誉望万化の時以外は絶対に喋るんじゃないぞ!」
心理定規(男ってホント…)
心理定規「私がいるときにそういうのするのやめてちょうだい、見てて恥ずかしいから」
誉望「いやでも、こうすれば世話が楽しくなると思って!」
心理定規「ハイハイ、お好きにしなさい」ハァ
『四日目』
砂皿「おはよう」ガチャ
砂皿「…まだ俺以外は来ていないか」
インコ「オハヨー!」
砂皿「…ハァ、なぜ俺が学園都市に来てまで鳥に餌をあげなくてはいけないのか」ガサガサ
インコ「イタダキマス」
インコ「ウメェウメェ!!チョウウメェゾ!!」
砂皿「ふむ、学園都市のインコというのはこうも賢いものなのか。この短期間でリーダーの言葉をこうも覚えるとは」
砂皿「…」キョロキョロ
砂皿「あいつらはいないようだな…」
砂皿「…」
インコ「?」
昨日垣根帝督と誉望万化を見て興奮が止まらないですが、次の更新は明日行います。
『十五日目』
垣根「よし、今日からこいつを使ってSNS映えする写メや動画でも撮るか」
インコ「カキネサマーチョウカッコイイー」
誉望「今日からやるんすか?」
垣根「あぁ、手懐けたし俺の言った言葉も全部覚えた、あとは俺のファンを魅了するだけだ」
心理定規「そんなことを二週間も…貴方って本当に慎重派よね」
猟虎「それにしてもどんな言葉覚えさせたんですか?」
垣根「色々だが…そうだな、まずは喋らせてみるか」
垣根「一方通行」
インコ「!」
インコ「カキネサマノアシモトニモオヨバナイシロモヤシ!」
垣根「超電磁砲」
インコ「クソガキ」
垣根「原子崩し」
インコ「ババァ」
垣根「心理掌握」
インコ「キイロオッパイ」
垣根「第七位」
インコ「コンジョウ」
猟虎「な、なんだか第一位以外適当じゃありませんか?というか全部悪口なのでは…」
誉望「よせ、色々面倒だからあまり口出すな」
心理定規「良いと思うけど、あまり悪口言わせるのもどうかと思うわよ。あなたアイドルの第二位だし」
砂皿「あぁ、そのような小細工でファンを減らすのもバカバカしいと思う」
垣根「確かに印象悪くするのはダメだな…超能力者どもの言葉は後で忘れさせよう」
誉望(すげぇなあの二人)
猟虎(尊敬しちゃいます...)
垣根「おい誉望これから俺とインコを撮れ、上手く撮らないとお前後で殺すから」
誉望「え、俺が撮るんすか?しかも殺すって…」
垣根「ぐちゃぐちゃ言ってないで撮れ」
誉望「うーす」
ピンポーン!
垣根「あぁ?誰だ…?」ガタ
猟虎「アジトに来訪者って…誰ですか?」
砂皿「…リーダーの追いかけか?」
心理定規「暗部の頃なら警戒するけど、今はアイドルだし向こうも手を出してくるとは考えられない、案外ただの追いかけかもね」
誉望「と、とりあえずインターホン越しで俺が相手します」
誉望「はーい」
『すいませーん、お届け物です』
誉望「お届け物?」
『はい、えーと『弓箭猟虎』さん宛にです』
誉望「猟虎宛?」
垣根「おい猟虎テメェ…」
猟虎「しまった!昨日通販で買ったもの、間違えて自宅じゃなくてこっちの住所書いてしまいました!!」
心理定規「まったく、気を付けなさいよ」
砂皿「不用心な奴だ」
インコ「ユミヤラッコ?」
誉望(あ…)
垣根「ったく、妙な勘繰りさせやがって…早く荷物取りに行けよクソ」
猟虎「すすすすすすみません!!今すぐ取りに…!」
インコ「ラッコチャンカワイイー!」
猟虎「」ピタ
垣根「…は?」
心理定規「…」
砂皿「…」
誉望「…クク」プルプル
猟虎「あ、ちょ…!」
垣根「…ラッコチャンカワイイね、へーそんな言葉覚えさせたんだお前」ニヤニヤ
猟虎「いやちょ、それは!」
垣根「多分反応したワードは…弓箭猟虎か?」
インコ「ラッコチャンカワイイー!!」
垣根「フルネームで返事するように覚えさせたのか、世話してる最中も言わせてたのかお前」ニヤニヤ
垣根「だっはっはっはっはー!何やってんだお前!!」プゲラ
猟虎「///」
猟虎「…に、荷物取ってきます!!」
心理定規「あの子世話係りの日はやけに楽しそうにしてたけど、言葉を覚えさせるのが楽しかったのね」
誉望「友達いないっすからねあいつ、にしても今のはさすがに…プフ!」
砂皿「年相応で良いんじゃないか」
垣根「あーっはっはっは!いやー笑わせてもらったわ!!」
垣根「さてと、撮影の続き…」ピタ
垣根「ちょっと待った、お前らも同じようなことしてないのか?」
誉望「してませんよ」ドキ
砂皿「するわけがない」シセンソラシ
心理定規「あなたじゃないんだからするわけないじゃない」
垣根「おう、心理定規そいつはどういう意味だ」
心理定規「貴方が言葉覚えさせるっていうのに私が余計なことするわけないでしょ」
垣根「よく分かってるな、ならお前はやってなさそうだな」
垣根「…お前らはやっただろ、特定のワードで喋るように覚えさせたろ」
誉望「いや、俺はやってないッス…」
砂皿「俺もそんなことはしない」
垣根「誉望万化」
誉望「あ…」
インコ「ヨボウバンカ?」
インコ「ヨボウサンスッゲーカッケー!!」
垣根「なに覚えさせてるんだお前、クソバカか」
誉望「うわぁぁぁぁーーすっげぇ恥ずかしいぃぃいぃぃ!!」
砂皿「なんなんだこれは」
誉望「お、俺の楽しみが…」
垣根「本当に何覚えさせてんだお前」
誉望「だって、ただ世話するだけじゃつまらなくて…すげぇ恥ずかしいッス」
垣根「まぁいいや、次お前な」
砂皿「…勝手にやってくれ」
垣根「…砂皿緻密」
インコ「…」シーン
砂皿「…どうだ」
垣根「確かに、お前も心理定規と同じように覚えさせちゃいないようだな、いやすまねぇ」
砂皿「分かってくれて助かる…」
誉望「ゴルゴ13」ボソ
砂皿「!!」ビクッ
インコ「ゴルゴ13?」
砂皿「おい貴様!」
誉望「こうなったら道連れっすよ!!」
インコ「オレノハイゴニタツナ…ドウナッテモシランゾ」
砂皿「」
誉望「残念っすね!砂皿さんがインコに言葉覚えさせていたの透明になってちゃんと見てたんすから!!」
砂皿「…誉望万化はイケメン」
誉望「あ」
インコ「ヨボウバンカハイケメン?」
インコ「ヨボウバンカハチョウイケメンデステキデス!!カキネサンノバイハカッコイイ!!」
誉望「ちょぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーー!!!!」
砂皿「すまないな、保険を掛けさせてもらっていた。これで十分か?」
誉望「だったら…!!」
垣根(なにやってんだこいつら…)
~五分後~
砂皿「も、もう止めよう…流石にもうこれ以上は俺も出ない…」
誉望「た、確かに…自分ももうネタも心も尽きたッス…」
猟虎「///」
垣根「ったく、何馬鹿なことやってんだお前らは」ピロリーン
心理定規「恥ずかしい言葉覚えさせるくらいならあいさつ程度で良いと思うけど…楽しそうに世話してるわね」
誉望「いや…だって…」
砂皿「…誰も見ていないのなら良いかと思ってた。反省してる」
猟虎「わ、私はあまり言葉覚えさせてないのであまりダメージありませんけどね!」
垣根「弓箭猟虎、友達」
インコ「インコチャンハユミヤチャンノトモダチダヨ!」
猟虎「ああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーー!!!!!!!」
垣根「楽勝すぎるな」
猟虎「こ、殺して…」ポロポロ
誉望「そこまで恥ずかしかったのか今の…」
垣根「ったく。変に時間を浪費しちまったじゃねーか」ピロリーン
垣根「さーてと、いい具合に遊んだし…」
垣根「今日の収録に出る準備でもするか」
心理定規「そうね、私も向こうに連絡とらないと」
砂皿「ん?」
誉望「あれ?垣根さんインコと一緒に撮るんじゃ…」
垣根「あぁ、それな」
垣根「さっきのお前らの言い合い撮ってSNSに上げておいた。もちろん弓箭のもな」
砂皿「」
誉望「」
猟虎「」
垣根「反応は上々だ、良かったなお前ら」
砂皿「」
誉望「」
猟虎「」
心理定規「…三人とも完全に止まってるわね」
垣根「俺に隠れて言葉覚えさせていた罰だ、絶望しろコラ」
『夜』
ガチャ
垣根「あー疲れた…」
垣根「…あいつらまだ片付けで帰ってきてねぇか」
インコ「オカエリカキネサマ!」
垣根「おう、ただいま」
垣根「…」
インコ「?」
垣根「心理定規」ボソ
垣根「?」
垣根「そういや心理定規の奴は言葉覚えさせてなかったんだっけな」
垣根「…」
垣根「※※※※※」
インコ「※※※※※!」
インコ「マッタク、インコニウツツヲヌカシテナイデ、モットシゴトガンバリナサイヨ」
垣根「…ッハ!やっぱあいつは俺のこと分かってんな!」
垣根「ったく、本名使ってまでインコにこんなの覚えさせてるとか素直じゃねーなあいつ」
本日の更新はここまでです。
これから放送する暗部編楽しみです
誉望君のCV誰なんだろ…
続き気になるーーー( ˘ω˘ )スヤァ…
未元定規( ᵒ̴̶̷̥́ _ᵒ̴̶̷̣̥̀ )( ᵒ̴̶̷̥́ _ᵒ̴̶̷̣̥̀ )( ᵒ̴̶̷̥́ _ᵒ̴̶̷̣̥̀ )
【オンラインゲーム】
垣根「…オフの日は暇だ」
垣根「…つまんねーな、外出る気もしないし」
垣根「買い物も、そんな入用ってわけでもないし…」
垣根「はーこんなオフの日ほど暇だ…」
垣根「…そうだ!暇つぶしにあいつの家に行くか!」
誉望「今日はマネージャーとしての仕事も無い!」
誉望「一日中ゲームが出来るぞ!!」
誉望「さーて、どのゲームをやるか…」
ピンポーン
誉望「…ん?誰だ?」
誉望「何か郵便物が届いたのか…?」
ピンポーン
誉望「あ、ハーイ!」
ガチャ
誉望「はいはい、どちら様」
垣根「よう、遊びに来たぜ」
誉望「か、かかかかか垣根さん!?」
誉望「何で俺の家に!?」
垣根「だから遊びにだよ、どこ行くにしても今日は乗り気じゃねぇから近場で暇をつぶせるところに来た。ほら早く上がらせろよ」
誉望「いや今部屋散らかってるんで!」
垣根「別に構わねぇよ、ほら早くそこ通せ」
誉望「あ、ちょっ!!」
垣根「本当に散らかってるとはな…」
誉望「イヤ、人を上げるのなんてほとんどないんで…」
垣根「まぁ良いよ、適当にくつろぐから…ん?」
垣根「へぇ…ゲーム持ってんのかお前。しかもプレイする前とはな」
誉望「…えーと」
垣根「おい、このゲームやらせろよ」
誉望「…良いっスよ」
垣根「サンキュー」
誉望(ハァ…俺のせっかくの休日が…)
垣根「そういやこのゲーム機に入ってるソフトはなんだ?」
誉望「ギャルゲーッス」
垣根「…お前そんなのが好きなのかよ」ヒキ
誉望「でも面白いっスよ」
垣根「他のゲーム出せよ」
誉望「イヤでも、自分それがやりたかったんで」
垣根「俺が嫌だって言ってんだろ」
誉望「いくら垣根さんの言うことでもこれだけは譲れないッス!」
垣根「なんだその熱が籠った眼は…お前マジすぎだろ…」
垣根「…ッチ、まぁ一人寂しくこれやろうとしてたお前が言うんだ。寛大な心を持ってこの俺もこれに付き合ってやるよ」
誉望「…嫌味っぽく言うのやめてくださいよ、俺このシリーズ好きなんすから」
垣根「うるせぇ、ここで暴れないだけ感謝しやがれ」
誉望「す、すいません!」
垣根「ほらさっさとプレイしてろよ」
誉望「そういえばこれ一人用なんですけど、垣根さんはどうするんすか」
垣根「じゃあ俺が後ろで指示出すから、それ通りに選択肢を選んですすめていけ。これが俺を置いてプレイさせてやる条件だ」
誉望「すごい不安だ…」
『よ、よぼうくん!今日は一緒に帰ろ?』
1.うん、もちろん!
2.いや今日はいい
3.近寄るな
垣根「これは断然3だな」
誉望「な、なんでですか!?」
垣根「一回だけファンの女にこんなことを言われたことがある、見ず知らずの奴と一緒に帰るってのはレベル5でも恐怖するぞ、しかも一度も喋ってないキャラとかこれはもうダメだろ」
誉望「同じ部活の子なんですけどこの子!!」
垣根「いいからやめとけ、ほらサッサと進めろ」
『バカ!よぼうくんなんてクソ野郎ね!!』
誉望「…俺このゲームシリーズでこんなこと言われるの初めてかもしれないッス…」
垣根「人生経験できてよかっただろ」
誉望「こんな経験はゲームでもイヤっすよ…」
『今日よぼうくんのお家に泊まってもいいかな』
1.え、良いよ
2.ダメだ
3.お前を殺す
垣根「これも3だな」
誉望「垣根さん、この子は幼馴染でよく主人公の家に泊まったりするキャラですよ、どうしてそんな地雷踏む真似を…」
垣根「バーカ、お前どうして脚本家がこんな地雷見え見えの選択肢を用意したか分かってないのかよ」
垣根「どう考えても、このキャラにそういったもん求めてるからに決まってるだろこれ、はいというわけで3選べ」
誉望「どうなっても知らないっすよ…」ポチ
『酷い!よぼうくんなんて大嫌い!!』
誉望「やっぱり地雷だったじゃないッスか!!」
垣根「アッハッハッハ!ザマァァァァァァァァァァァァァ!!!」
誉望「クソ!!全然楽しめないぞこれ!!」
垣根「オラ!大人しくバッドエンドまでいくんだよ!」
誉望「クソォ!」
『よ、よぼうくん…好きだよ』
1.俺も好きだ
2.その思いには応えられない
3.他の子が好きだ。お前嫌いだ
垣根「なぁこれずっとプレイ見てたけど、つまんなくねぇか?」
誉望「そうっスね、なんだか今作は脚本に粗が見えるッス」
垣根「もうこれやめにして、なんかほかのゲームにしろよ」
誉望「うーん、なんだか興覚めっすしそうします」ピッ
垣根「でもお前相手と戦ってもヌルゲーだしな、他に無いのか?」
誉望「対戦で自分が負けるの前提なのが不服っすけど、それでしたらこれとかどうですか?」
垣根「なんだこれ?FPSか?」
誉望「オンラインで全国のプレイヤー64人と戦えるゲームっすよ、この人気シリーズが今月の中旬に発売ってことらしいんですけど、学園都市で特別に先行販売したって話です」
垣根「へぇーなんだか廃人向きのゲームだな、面白いのかこれ?」
誉望「昨日買ったばっかで、今日の締めにやろうと思っていたのでまだ何とも。でもβ版はなかなかの出来だったので満足するかと」
垣根「まぁ俺がやるんだから、絶対に頂点は取れるだろうけど」
垣根「とりあえずやってみるか」
垣根「オイオイ、ものの一瞬で分隊が全滅しちまったぞ。生き残ってるのが俺だけかよ!」
誉望「垣根さん!分隊がリスポンするまで生き残ってください!!」
垣根「クソ!突撃兵で生き残れんのかこれ!?」
垣根「グァ!撃たれた!!」
誉望「衛生兵速く!」
衛生兵『ぐぁ!』
垣根「助けようとした衛生兵がやられやがった!」
誉望「惜しいっす!」
垣根「装甲車に乗ってりゃこっちのもんだろ!」
爆撃機『ファイア!』
ドカーン
垣根「」
誉望「もう一つのアカウントと機体で補助に行くっス!」
垣根「おう、釈然としねぇが助かる!」
誉望『垣根さーん後ろは任せてくださいグハァ!』パァン
垣根『誉望の野郎さっそくくたばりやがったグハァ!』パァン
?『何だかおもしろい程弱いのがいるわね』
垣根「おいなんか向こうにすげぇ強いのいるぞ!」
誉望「こうなったらフレンドたちとグループを組んで攻めるっす!」
垣根「おう、烏合の衆どもとやるよか意思疎通ができるやつがいれば楽勝だな!」
AOGAMI(21)『目標αを取りに行くから君ら援護頼むで!』突撃
GIMAI825『にゃー、あんまり期待してないけどよろしくだぜー』突撃
FUKOU『なんかススメられてやっててよく分からないけど、勝とうぜ!』突撃
KILLPOINT『私は敵の裏どりをして何とか引き付けます』衛生兵
BABA『僕は敵の狙撃手を相手にしてるから、とにかく早く拠点を奪ってくれ』偵察
誉望『了解っす』援護
垣根『おい気をつけろよ、向こうに狙撃が上手いのが…』偵察
AOGAMI(21)『グハァ―!』パァン
FUKOU『青ピがやられた!』
GIMAI825『カミやん足を止めるな!』
パァン
FUKOU『グハァ撃たれた!!』ドサ
BABA『マズイ!突撃隊が崩れた!』
誉望『戦線復帰させたいっスけど、遮蔽物が無くて助けに行けないッス!』
FUKOU『やられてすまん、それと同居人が腹を空かせてるから少し離れるわ』
垣根『おいテメェ!』
GIMAI825『そいつは放っとけ!元から戦力にならないにゃー!』
BABA『クソ!どこにいるんだ向こうの狙撃手は…!』キョロキョロ
垣根『何人か見えるが、あんなのじゃねぇぞ向こうのスナイパーは…!』
GIMAI825『とにかく早く向こうの狙撃手を何とかしてくれ!これじゃ下手に動けない!』
誉望『GIMAI825さん!今敵の方にKILLPOINTさんが裏取りに行ったから敵がそっちに集中しているうちになんとか奪取して…!』
KILLPOINT『グハァ!負けました!!』ドサ
BABA『やっぱりあいつ一人で裏どりは無理か!!』
パァン
BABA『うわ俺も撃たれた!?』ドサ
誉望『大丈夫ッスか!今復帰させて…』
パァン
誉望『グァ!?俺もっスか!?』ドサ
垣根『何やってんだよテメェら!!』
誉望『か、垣根さん助けて…』
垣根『いやここは助けずに待った方がいいだろ、どこから撃ってるのか分からねぇスナイパー相手に下手に動いて俺まで死ぬのやだし』
BABA『確かにチケット溶かしても、分隊のGIMAI825からリスするから歩く手間がなくなるけど…』
GIMAI825『バッドニュースだ、近づいてきた兵士に俺もやられた。分隊は全滅したから初期位置に戻る』
BABA『マジかよ…』ガクリ
誉望『それじゃ俺は垣根さんの分隊なのでリスしますね』
垣根『おうそうしと…』
パァン
垣根『は?』
垣根『ちょっと待て、どこから撃たれた俺!?』ドサ
?『笑っちゃうぐらい簡単ね』
?『なんで遠くからしか狙撃できないと思ってるのかしらこのプレイヤー』
誉望『垣根さん!俺たちを撃った狙撃手が至近距離まで近づいてます!』
垣根『ハァ!?なんだよそりゃ!!』
KILLPOINT『すごいですね…遠距離砂かと思っていましたが、あそこに見える仲間は全員デコイで徐々に詰めてきていたんですね』
BABA『あの人強すぎる…僕でも知らないぞあんなプレイヤー』
AOGAMI(21)『前作にはあんなキモイ戦法とってくるプレイヤー居なかったで!』
誉望『あ、相手が悪すぎますね…』
垣根『ふざけんな!この俺がここまでなめられて引き下がれるか!』
垣根『野郎はぜってぇ潰す!!』
続きは夕方やります
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待ってる