垣根「本気で一方通行倒す」 (310)


@コンビニ

御坂「」ペラペラ

御坂「」ペラペラ

垣根「」ペラペラ

御坂「…………」

御坂(ん!?)チラッ

垣根「」ペラペラ

御坂(と、となりに垣根がいる……)


一応前スレ
垣根「全力で一方通行倒す」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1373120313/)

多少の書きためはある
キャラ崩壊はする


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379255493

URLミスったか
垣根「全力で一方通行倒す」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373120313/)

これで無理ならあきらめる


御坂(ど、どうしよう……夢? 確かアイツはコンビニ爆発させて捕まったとか……)

垣根「名探偵コナンってさ、息長い漫画だよな」

御坂「……え、私!?」

垣根「俺、昔っからテレビで見てたからさ。この漫画すげーと思ってんだよ」

垣根「最近少し引っ張りすぎだけどな。昔のやつを見るとOPでパラパラ踊らされてたりするんだが、時代を感じるぜ……」

御坂「パ、パラパラ……」


垣根「他にもホームズの服を着たり、虫眼鏡持ったり、忙しいやつだ」

御坂「そういえば、なんで探偵って言うと虫眼鏡持ってんのかしらね」

垣根「ん、言われて見れば、虫眼鏡で証拠見つけるシーンってあんまりないな。アリでも焼いてるんじゃね?」

御坂「」

垣根「ん……虫眼鏡で……焼く?」

垣根「」ニヤリ

御坂(やな予感……早いうちに退散しておこう……)


 ▼「虫眼鏡で“黒”焼き」作戦

――――

@ファミレス

浜面「……で」

上条「性懲りもなくまた俺たちを呼んだ……と」

垣根「あんまり悪く言うと、またコップにイタズラするぞ?」

浜面「そもそも、垣根はこの前コンビニ爆発させて捕まってたんじゃねぇのか? なんで――」

垣根「うるせえぞ。俺の未元物質に常識は通用しねぇんだよ、分かったか」

上条「」

浜面「」


垣根「てか爆発くらい大したことじゃねぇし。そもそもこのファミレスも前に第三位と四位が爆発させたけど、復活してるだろうが」

上条「……はぁ。もう突っ込むのは止めよう。それで、今回の作戦は?」

垣根「よくぞ訊いてくれました――」


垣根「まあ、前置きしとかないと意味不明になるから、少し聞いてろよ?」

垣根「一方通行が反射するとき、フィルターをかけてるのを知ってるか?」

上条「フィルター?」

垣根「一方通行の能力は常に発動してるけど、全てのものを反射してるわけじゃあねぇ」


垣根「例えば、光なんかを反射してたらアイツは人間の形をした鏡になっちまう。つまり可視光線なんかは受け入れている」

垣根「同じように、音、重力、地面との反発、ある程度の風や水なんかの“日常的なもの”は受け入れているんだ。まあ、その気になれば反射できるとかなんとか」

垣根「そして“それら以外のもの”って認識しているものは無意識に反射だ。地雷を埋めても、遠くから狙撃しても無駄ってこった」

浜面「そりゃあ不意打ちも意味無しになる訳だ……」


垣根「こっから本題。俺は昔、未元物質で変質させた太陽光線を第一位に当てたんだが、未元物質自体を看破されちまって結局反射された」

垣根「未元物質によって変質させられた太陽光と普通の太陽光が区別できるようになったってことだ」

垣根「じゃあ、変質なんかさせずにそのまま当てたらどうだ?」

上条「それならまあ……」

浜面「確かに当たりそう……だな」


垣根「お前ら子供の頃、虫眼鏡で光を集めて黒い紙を焼く実験とかしただろ。そうやってそのままの太陽光を集めてアイツに当てる!」

垣根「この未元レンズを使ってな!!」スッ

上条「結局未元物質頼りかよ!」

浜面「普通の虫眼鏡を買えよ! また看破されたらこっちまで巻き添え食らうんだぞ!?」

垣根「はあ!? 未元物質で作った方が俺の思った通りのものになるだろうが!」


垣根「それにな、太陽光線は変質させてないから、これはただのよく光が集まるレンズだ! 異論はないな!!」

上条「……本当に……なんでもありだな、垣根の能力は……」

浜面「でも、それなら本当に勝てるような気がするな!」

垣根「悪いな……偉そうに長々と説明しちまったけど、実ははこの作戦には重大な欠点がある……」

浜面「なんだ? 結構いい線行ってないか?」

上条「上条さんも特に問題はないと思いましたが……?」

コナンと言うとハンガーの事件を、本気でハンガーだけが動機だと思ってる人がたまにいるからビビる

二日後くらいには来るようにするので、それまで欠点でも考えてて下さいな、大して捻ってないので悪しからず

では~

おっと、
新約以降の人物や映画の人は出ません。黒垣根オンリーです。

黒垣根はどっちかっていうと新約のキャラの気もするが。
要するに原作15巻の垣根って思っとけばいいのかな?

>>15
マジで? 敬語の奴との対比じゃねえんだ……
どんだけ新しい垣根出してんのよ……

はい。冷蔵庫の方の垣根ですね


垣根「ヒントは“色”だ」

浜面「色……?」

上条「あ、俺わかった」

浜面「えぇ、待ってくれよ大将……」

垣根「わかった上条クンは、俺が汲んできた水でも飲んで待ってろ」スススッ

上条(イタズラしてあるのが見え見え過ぎて手が出せない……)

垣根「……」


浜面「あ、俺もわかった! アイツ全身真っ白だ!!」

垣根「正解! お前も水飲んでいいぞ」

浜面「ありがとよ。にしても、よく考えるとヤベぇよな。髪も白いし、肌も白いし、服も白いし……」ゴクゴク

上条「昔は黒かったんだよな(浜面は飲んでるが異常なし……)」

垣根「それなんだよ。白くちゃ虫眼鏡では焦がせない……。だからな、今回の作戦のメインは――」

垣根「いかに一方通行に黒い服を着せるか、だ!!」

浜面(なんだろう……)

上条(すごくショボく聞こえる……)

垣根「とにかく“黒い服”を着るように仕向ける必要がある。……そこで」パチン


垣根「――俺たちスクールから心理定規大先生を連れてきました」

心理定規「貴方たち……まだこんなくだらないことしてたの……? 警備員に捕まっちゃって、流石に諦めたと思ってたけど」

浜面「たちって、一緒にすんなよ」

心理定規「あ、店員さん。メロンフロート一つ頂戴」

浜面「聞いてねぇわ。ああー水うめぇ」ゴクゴク

上条「上条さんも飲みますか……」


垣根「ちなみに上条のコップは未元物質で作ってあるから右手で持つなよ」フハハ

上条「」パリーン

浜面「おわっ!?」バシャ

心理定規「」ベタベタ

垣根「危ねぇ!」ファサファサガード

浜面「お前! なに自分だけ助かってるんだよ!」

垣根「細かいこと気にすんな。じゃあ作戦会議始めるぞ」


――――
――

――――
1.一方通行を家から出す


黄泉川「一方通行、ちょっと買い物に行ってきて欲しいじゃん」カタカタ

一方通行「あァ? ンなもンは芳川にでも行かせればいいじゃねェか」

黄泉川「その芳川はどこかの研究所から面接の案内が来たからそっちに行ってるじゃん。だから今ニートはお前だけ」カタカタ

黄泉川「私は壊された警備ロボの報告書を作らなきゃいけないし」

一方通行「一応俺だって学生って身分があるだろうが……」


一方通行「ちっ……。で、何を買ってこればいいンだ?」

黄泉川「夕飯の材料を頼む。細かい品目はメモに書いてあるじゃん」カタカタ

一方通行「ふン……」

打ち止め「ミサカもついてくー! ってミサカミサカはアナタの胸元にダーイブ!!」ピョーン

一方通行「危ねェから止めろ」パシッ

打ち止め「ああーん! いた~い!!」ジタバタ


――――

――――

@黄泉川宅前

心理定規「……来たわね」コソコソ

浜面「おい垣根、出て来たぞ。計画通りだ!」コソコソ

垣根「打ち止めも一緒か……これが吉と出るか凶と出るか……」

上条「この作戦は浜面が実行したらしいけど、何したんだ?」

浜面「ん? 芳川さんに偽の面接通知を送って、その辺の警備ロボを事故で壊しただけの簡単なお仕事だよ」

上条「」

垣根「芳川と黄泉川の手がふさがってたら、いつもの買い物に出て来るのは一方通行って訳だ」

上条「じ、じゃあまずは成功ですか……。さあ、次は上条さんの番だな!」

短いな……。直しながら投下してたら書きための意味ないよね

では~

風邪ひいてて投下できなかったよ。ごめんね

今日明日でこの話が一旦終了するはず


2.黒い服を頭に刷り込む


浜面「で、大将と心理定規が一番重要なポジションだけど、どうだ?」スタスタ

心理定規「まあ見てなさい……」タタタ

上条「急いで考えたこんな作戦に一方通行がかかってくれるかはわかりませんけどね」スタスタ

垣根「そこをなんとかしろよ」ファサファサ


@大通り

一方通行「……」スタスタ

打ち止め「――それでねって、ミサカはミサカは――」


杖「あ、おやつに持ってきた私のメロンパンがなくなっちまってます!」

袋「お、落としたんじゃないですか? それとも置いて来ちゃった、とか?」


車輪「それは嘘ですね、シスターアンジェレネ。口の周りに食べかすがついてますよ?」

袋「ほぇ!?」

杖「ほぅ、あなたが“クロ”だった訳ですか。吐いちまった方が楽になりますよ?」


一方通行「……」

打ち止め「ねぇ、聞いてるのアナタ~?」

心理定規「まずはさり気なく“黒”を頭に入れて、耳を慣れさせるのよ」

浜面「大将の知り合いか?」

上条「一応……」

垣根「なんだろうな、ド派手に目立ちまくるな」

心理定規「このくらい序の口よ」

上条「ははは……」


@公園前

打ち止め「あ、アナタ! 向こうに何だか黒い大きな像があるよってミサカはミサカは見に行きたい気持ちを必死に隠して言ってみる!」

一方通行「黒い像だァ……?」


ザワザワ

ナンカスゴイゾ

おっとり「服を着せてみるだけで随分と優しい印象になるのでございますね」

ゴスロリ「優しい印象つっても……まあ“黒い服ってのはいいアイデア”かもな」

おっとり「ギャラリーも集まって来たことですし、動かしてみてはいかがでしょうか?」


一方通行「なンかのイベントに使うンだろ。ほら行くぞ――」

打ち止め「」ボー

一方通行「…………ちっ、ほら見てこい。気が済ンだら帰って来いよ」

打ち止め「え!? いいの!? ってミサカミサカは喜びを全身で表現してみる!」ピョン


浜面「」

心理定規「よしっ。計画通り公園に入ったわ!」

上条「黒い服も強烈に印象深いな!」

垣根「なんだあの像。俺も見てえ」


上条「ま、まあ……目立ってかつ、黒い服を着せられるものがあれしか……。あれでも小さめに作ってもらった方ですよ!?」

浜面「大将の人脈には惚れ惚れさせられるよ……」

心理定規「ほら、次の場所行くわよ」スタスタ

垣根「あ、その前に自販機でジュース買ってきていいか?」

心理定規「」

浜面「」

上条「お前のための作戦だろうが……」


ゴゴゴー

ワーウゴイタゾー

@ベンチ

一方通行「……」ギシッ

一方通行「……」フゥ

尻尾「見て下さい! 雑誌によると私の“ラッキーカラーは黒”です!」

耳あて「どれどれ……ほう、私の“ラッキーアイテムはシャツ”ね」

爪「じ、じゃあ“黒いシャツを着た人”は二人のラッキーパーソンだね」プルプル

羽「そんな人そういないだろうけどね」

一方通行(お前らみたいなの格好の奴の方がそういねェよ)


浜面「ん? 今までに比べてインパクト薄くねぇか?」

心理定規「あのベンチ一つ分の距離で話してるのよ? 不自然だとバレるわ」

上条「まあ、次の奴らがドぎついからな……こんなもんだろ」

浜面(これ以上って……)

垣根「サイダーのチーズおかき味、みんなの分も買ってきたぞ!」ファサファサ

心理定規「」

上条「絶対地雷じゃねぇか!」

垣根「いや案外上手いいんだって、これが」


浜面「どうでもいいけど打ち止め帰ってきたぞ」


アナター、ナンカウゴイテタヨー

ソウカソウカ、モウイクゾ


@オープンカフェ前

一方通行「寄り道しちまったからな、そろそろ急ぐぞ……」

打ち止め「ねぇねぇアナタ、向こうまた派手な人たちがいるよ、ってミサカミサカ」

一方通行「派手なヤツなンざ別に珍しくもねェだろ――!!?」

一方通行「」


赤「そろそろ神の右席も補充要員が欲しくなってきたな。何か意見はあるか?」

黄「あ、アタシ、次は“黒のメンバーが欲しい”と思うな!」

青「うむ。“黒なら相応しい色”だといえるのである」

赤「確かに“黒はカッコいい”からな」


緑「“黒なら締まりがいい”ですから、満場一致で黒に決まりですね~」

赤「よし、じゃあ“黒い服を用意”しておくことにしよう!」


打ち止め「凄い格好だね。さっきの公園の人たちと関係あるのかなってミサカはミサカは興味津々!」

一方通行「」スタスタ

打ち止め「あ、ま、待ってってミサカはミサカは――」タタタッ


上条「右席さん、下らないことさせてすみません……」

浜面「よく頼めたな、大将」


心理定規「そろそろ“黒”に慣れてきた彼にたたみかけるように、黒をベタ褒めするのよ」

浜面「“黒”霞んでなかったか!?」

垣根「ってか、もう見た目しか頭に入んねえよ。なんだアイツ等……」

上条「見た目はアレだけど、一方通行より強い集団だぞ」

垣根「マジで? 連絡先訊いておこう!」

――――
――

この調子だと明日には終わりそうですね

では~

――――

@スーパー前

心理定規「さあ、第一位の買い物も終わったわね。最後の一発よ!」

上条「――そろそろ準備頼む――うん、わかった」プツ

上条「準備OKだそうだ」

浜面「ついに最後か……」

垣根「忘れてないと思うけど、これ、前準備だからな? 大丈夫だよなお前ら?」


打ち止め「家まで競争~!」タタタッ

一方通行「コラ、いきなり走り出すと危な――」バフ

歩く十八禁「あら、いきなりお姉さんの胸に飛び込んで来るなんて……なかなか積極的な子ね」

一方通行「」


歩く十八禁「ホントはお姉さんそういう子は大好きなんだけど……お姉さんこの“黒い荷物”運んじゃわないといけないから、またね」フフフ

一方通行「ど、どうも……(すげェ香水の匂いだ)」ムワッ

打ち止め「もー!!


心理定規「最後の仕上げにはちょっと高等なテクニックよ。ちょっと匂いを嗅がせたわ」

上条「ああ、俺がオリアナに渡したあの香水か……」


心理定規「あれを第一位の部屋に撒いておいたら、彼は確実にあの“黒い荷物”を思い出すわ。中身はただのベニヤ板だけどね」

垣根「って、撒くの俺の仕事になるじゃねぇか!」

浜面「そういや、垣根はどんなことをしたんだ?」

上条「確かにそうだな。教えてくれよ」

垣根「あ? 俺のは最後の最後の、ホントにピンチになった時に使うモンだから。まあ、使うことも無いだろうから気にすんな」

浜面「なんじゃそりゃ……」


垣根「じゃあ、お前ら強制参加だ。明日こないだの場所に集合な! 遅れたらファサドンの刑だから」ファサッ

上条「」

浜面「」

心理定規(ファサドン……って何かしら?)

――――

――――

一方通行「……」

一方通行(“黒”かァ……)

打ち止め「ねえ、アナタ……?」

一方通行「……なんだ?」

打ち止め「あのね、ミサカはね――――」


――――
――

あ、やっちまった

×なんだ?
〇なンだ?

――――

@翌日朝、一方通行寝室

一方通行「……」

一方通行「手紙……」

一方通行「……『本気でお前を倒す。×××に来い。来なきゃコロ助』……第二位だな」

一方通行「ちっ……とりあえず着替えて……」

ムワッ

一方通行「」チラッ

〈黒い服〉

一方通行「……」


『あのね、ミサカはね――――』


一方通行「……けっ」


@昼、決戦の地

垣根「日は登った! 未元レンズも持ってきたし、とっておきも買ってきた。準備は万端だ!」ファサッ

上条「じゃあ、上条さんたちは戦いが終わったころにまた来ますので」

垣根「なんだお前ら? せっかくなのに見ていかねぇのか?」

浜面「前回そうやって巻き添え喰らったんじゃねぇか!」


垣根「あれは……ちっ、まあいい。この垣根帝督が第一位を倒した様を目に焼き付けにこい」フフフ

上条「じゃあ、頑張れよ~」

垣根「あ、あいつ、勝てると思ってないな。絶対」

垣根「……」

垣根「まあいい。一方通行を待つとしよう」

――――
――


一方通行「」ザッ

垣根「来たか、第一位……!?」


垣根(黒くない……だと……!?)


一方通行「性懲りもなく俺にボコられたいっつうマゾヒストなメルヘン野郎に呼ばれたからな。わざわざ来てやったんだよ」

垣根(くそっ! やっぱりあいつ性格が歪んでやがる!!)ギリッ

垣根「……ムカついた」

垣根(まあいい、俺には念には念を入れて用意しておいたコレがある!)シャリ…

一方通行(なんだあのレジ袋)


垣根「久々にムカついたぜこの野郎。本気で行くから覚悟しやがれ!!」

一方通行「やって見ろよ三下ァ! オマエのチンケな作戦でこの俺を倒せるンならなァ!!」

垣根「……わかった。ただし今回は今までと違って追加ルールがある」

一方通行「追加ルール……聞かせて貰おうじゃねェか」

垣根「簡単だぞ? それは――――ん? あれなんだ? 宇宙人か?」スッ

一方通行「宇宙人だァ?」クルリ

垣根「くらえ墨汁投擲!!」シュッ

一方通行「」ビチャアアア

垣根「――追加ルールは“不意打ち大歓迎”だ。カッコよく染まったじゃねぇか第一位……」ニヤリ


一方通行「おいおいおい、俺の“白い服”が台無しじゃねェか」

垣根「はははははは! あんなだまし討ちを食らっておいてそれか!! 少しはウルトラマン脱却できたんじゃねぇのか!!?」

一方通行「っ!? …………華々しく散らせてやるから感謝しろォォォ!!!!」

垣根「かかってきやがれ第一位ィ!! 俺がそのふざけた白髪まで真っ黒に焼いてやんよ!!!」

一方通行「ヒャハハハハ!!! ほざけェ!! 実力の違いを見せつけやるヨォォオオオオ!!!」

垣根「とっとと絶望しやがれ!! 墨汁乱舞!!!!」ファサファサバシャアアアア

――――

――――

上条「そろそろ終わった頃かな……」

浜面「今回はどうなってるだろうな。やっぱり埋められてるか?」

心理定規「ちょっと! 私が手伝ったんだから垣根には勝ってもらわないと困るわ」

上条「そうは言っても……ん?」


クソッユルサネェ!

ケケケケ!!


浜面「あ、負けたな」

心理定規「」

上条「遠くから様子を伺おう!」タタタッ


垣根「――ぷはぁ! くっそ! 俺の墨汁ごぼぼぼぼ」バシャアア

一方通行「美学が足りねェなァ! 悪党の美学ってヤツが全く足りてねェェよ!!」ダバダバ

垣根「――ぶは! ムカついたこのモヤがぼぼぼぼ」バシャアアア

一方通行「ムカついたかよ、チンピラ。これが悪党だァ!!」ダバダバ


上条「レンズ使えてないじゃん!!」

浜面「あいつ何やってんの!?」


心理定規「……はぁ。結局第一位が黒い服を着て来なくて、墨汁で応戦したけど負けた……。容易に想像がつくわね」ハァ

上条「どう考えても作戦負けだな……」

浜面「せめて墨汁役の垣根と未元レンズでスナイパーする役に分けるべきだったな」
心理定規「案自体は悪くなかったのにね。虫眼鏡で焦がすって」

上条「……」

浜面「……」

心理定規「……帰りましょ」

浜面「そうだな……」


ガボボボ!

ホラホラ! オカワリイカガデスカァ!?


垣根「」チーン

一方通行(結局、こいつは墨汁撒いて何がしたかったンだ?)

一方通行(俺の服を黒くして……?)

一方通行「……」

一方通行「黒い服、白い服……」


『あのね、ミサカはね――――』


一方通行「…………けっ」チラッ


一方通行(こいつは――俺が黒かった頃を思い出させたかったのかもな……)

垣根「ううう……せっかく染めたのに……未元レンズ……使ってなかった……」ガクッ

一方通行(前言撤回。そンなこと微塵も無かったわ)



 ▼「虫眼鏡で“黒”焼き」作戦・失敗

一旦終わり
最後の方書きためしてなくて焦った

次は垣根に存分に悪いことさせたい
では、また次回。十月に急に忙しくならなかったら来ますね

超面白い

初春「あ、サイダーのチーズおかき味が美味しいですよ」
垣根「サイダーのチーズおかき味、みんなの分も買ってきたぞ!」ファサファサ
なるほど

本人じゃないけど、その作品に影響されまくってる
俺の中の垣根はそれとイヤだで完成されちまったんだよな……

不快にしたなら似ないように努力する


せっかくあげたからなんか短いの書くわ


@一方通行宅、玄関

垣根「」コソコソ

垣根「」ソワソワ

打ち止め「……何してるの? ってミサカは――」

垣根「うわぁっ! ……なんだ打ち止めか、驚かせるなよ……」

打ち止め「」

垣根「何って、玄関の扉を開けた第一位の前に飛び出して驚かせるんだよ」

打ち止め「なにそれ!? 面白そう! ってミサカはミサカ参加表明してみる!!」タタタ

垣根「そうかそうか」


 ▼「入り口☆ドッキリ」作戦


打ち止め「ねぇミサカは何をすればいいのってミサカはミサカはそわそわしながら訊いてみる!」ワクワク

垣根「そうだな~……。じゃあ飛び出して『わっ!!』ってする役を頼んだ」

垣根「俺は……じゃあこれを使おう」ファサポトッ

打ち止め「何コレ……?」

垣根「未元クラッカー。なんと“セロリッ!!”って感じの音がするんだ」ドヤア

打ち止め「えっなんか凄い! ミサカも使いたいな~ってミサカはミサカはあざとくおねだりしてみる」ウルウル

垣根「じゃあ二人でクラッカー鳴らしながら飛び出すか」

――――

打ち止め「なかなか来ないね、あの人……ってミサカはミサカは手持ちぶさたで退屈……」

垣根「じゃあ飛び出す時のかけ声考えるか」

打ち止め「えー? じゃあじゃあ……」


カツン、カツン


垣根「あ、やべえ来たわ。かけ声は“セロリ”で行くぞ」コソコソ

打ち止め「ええっ!? それじゃあセロリ四重奏になっちゃうよって――」

垣根「しっ!」


カツン、カツン

打ち止め「」ゴクリ

カツン、カツン

垣根「」ドキドキ

カツン、カツン


ガチャ


垣根・打ち止め((今だっ!!))


垣根「セロリ!!」セロリッッ!!!
打ち止め「セロリ!!」セロリッッ!!!


番外個体「っきゃああああぁぁぁぁあああ――――!??!?」ビックゥ


垣根・打ち止め「「あ……」」

――――

番外個体「もうっ! 少しは考えなさいよ!」

打ち止め「……」ショボン

垣根「こらっ! そんな打ち止めを責めたらかわいそうだろ!!」

番外個体「主にアンタに言ってんのよ!!」バンッ


番外個体「そもそも、あの人だったら音で分かるでしょうが! 杖ついてるんだから!」

垣根「そんな常識言われても困るぞ。俺、常識通用しねぇし――」


ガチャ

垣根「セロリッ!!」ファサビュン!


ウワッ! ビックリスルジャン

アレ? ナンダヨ、ヨミカワカヨ

カヨトハシツレイジャン

ダイイチイハイツクルダ!!


番外個体「」

打ち止め「全然反省しない人だねってミサカはミサカは総括してみる……」


 ▼「入り口☆ドッキリ」作戦・失敗

なんだこれ

では、また次回

今回の話でつないで、次章に無理やり失敗したやつ入れてみます
真面目に戦わなくてごめんね


@垣根宅

垣根「……」

垣根「……暇だ」

垣根「前回の入り口ドッキリが成功しなかったせいで、最近楽しいと思えることがねぇ」

垣根「……」

垣根「……ゴーグルの家にでも行って冷蔵庫でも漁るか……」


垣根「いや、非生産的だな。心理定規にぷよぷよでも鍛えてもらって、一方通行にこないだの復讐を……」

垣根「でもどちらかと言うと、上条とかに負けたスマブラの方が悔しいかも」

垣根「……上条か」

垣根「今日は学校行ってるんだろうな……」

垣根「……」スクッ


 ▼「超能力高校生帝督」作戦


@とある学校

上条「はあ~……一限目は小萌先生の授業か、難しいんだよな……。不幸だ……」

青ピ「どんなに難しくても、ボクは小萌先生の授業ってだけで幸せやわ~」


土御門「それに、カミやんは体育以外に出来る教科が一つもないからキリがないにゃー」

姫神「一応。彼は調理実習のときにも活躍できる」

吹寄「確かにそうだけど、流石に上条はあまりにも勉強出来なすぎるわよ!」

垣根「そうだそうだ! 生徒の本分は勉強なんだぞ!!」

青ピ「ん?」

上条「」

土御門「」

姫神「……イケメンさん。乱入」


吹寄「だ、誰なのよ……」

垣根「細かいコト気にすんなよ。それよりも、そろそろ小萌先生くるぞ?」

吹寄「いやいやいや、いくらなんでも、こんな身元不明な人がいたら――」

垣根「ほら、俺の能力ならこんなものも作れるんだぜ」ファサファサ

青ピ「小萌先生の指人形とは! これはなかなか……」

姫神「なんて便利な能力」

土御門「しかも地味にクオリティが高いぜい」

吹寄「」


上条「どれどれ、上条さんにも少し――」パキーン

青ピ「ああぁぁ!!」

土御門「やっちまったぜ、カミやん!」ケラケラ

垣根「おのれ上条! 筆箱投擲!!」ファサヒューン!

姫神「あ。上条君の筆箱が。窓の外に」

上条「ぎゃー! 不幸だー!!」

吹寄「」

小萌「はーい! 授業を始めまーす!」ガラガラ

小萌「ふ、吹寄ちゃん? どうしちゃったのですか?」

吹寄「」

垣根「ほら、早く席に着けよ」

吹寄「」


――――

――――

ザワザワ

ナンカイルゾ

イケメンダ


土御門(おい垣根、どうして平然と授業に参加してるんだ。そもそもお前は高校生じゃないだろ)ヒソヒソ

垣根(え? そんなこと言われてもなぁ。俺、常識通用しないし)ヒソヒソ

土御門(小萌先生も何故か知らないけど、お前を気にせずにカミやんばかり……)


小萌「――、――――――、――」チラッ


上条(筆箱がないせいで、完全に態度の悪い生徒になってる!)ガーン

土御門(……)

垣根(wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)

短いなぁ……
明日でこの話を終わらせたいと思いますが、なんか土曜日って忙しいよね……

では

後半書きながらになるから失速するかも
じゃあ再開!


垣根(ほら、貸してやるよ。シャーペン、消しゴム、赤ペンだ。こんだけありゃ足りるだろ)コソコソ

上条(ありがとう! 恩にきるぜ垣根!)ヒソヒソ

土御門(そもそも垣根が筆箱投げ飛ばしたのが悪いんだけどにゃー)


――――


小萌「――――、ここは大切ですよ~!」

上条「……」カチッ、ビリッ

上条「はぎゃあぁ!!」

小萌「もう上条ちゃん! いきなり奇声を発しないでください!」

上条「す、すみません……」


土御門(なにを渡したんだ)ヒソヒソ

垣根(電撃ペン。ノックすると静電気がくるやつ)

上条(バカ野郎!!)


垣根(して土御門、イタズラの極意は重ねることだ)ヒソヒソ

土御門(そんなくだらないこと教えてくれなくても十分だぜぃ)ヒソヒソ

垣根(まあまあ。……でな、イタズラってのは度を過ぎちゃあいけない。下げて上げるくらいが丁度だ)

土御門(お前なら、上げて落とすんじゃないのか?)

垣根(そうそれだ! やりすぎない程度、かつ見てて楽しいレベルが“重ねる”ことだ)

垣根(一回目を乗り越えて無意識に安心したところに追撃! ……見ておけよ、土御門……)

土御門(……)


上条「ぎゃあっ! 赤ペンなのにインク黒じゃねぇか!! 不幸だ……」


垣根(wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)

土御門(wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)

――――

小萌「授業はまだ残っていますが……」

小萌「今日はなんと学園都市第二位の垣根ちゃんが授業を見にきてくれているのです!」

小萌「というわけで、垣根ちゃんにお話を聞いてましょう!」

垣根「ちゃん付け恥ずかしいですよ、先生」スタスタ


ザワザワ

ダイニイダッテヨ


土御門「あいつ、授業参観扱いかよ」

青ピ「面白そうやけど、小萌先生が交代してしまうんは寂しいなぁ」


垣根「せっかく話をする時間をもらったからな、俺が――そうだなあ」

垣根「じゃあ、常識の通用しないゴキブリの倒し方をレクチャーしてやる。感動して泣け」


ザワザワ

ゴキブリヤッテ?

サスガダークマターダニャー

コレハ。キニナルカモ


吹寄「ちょ、ちょっと待って!」

垣根「お? なんだ巨乳?」

吹寄「」


吹寄「せっかくの第二位って肩書きを背負っているのに、そんな誰にでもできるような話は勿体無いと思います!」

垣根「そう言うな、レベル5の中で一番ゴキブリ倒すのが上手いのは俺だぞ? 嘘だけど。あ、待て待て本当かも。本当だったわ」

吹寄「」

青髪「完全にペースに乗せられてしもてるわー」

上条「短時間に意見変わりすぎだろ……」

――――

垣根「いいか! ゴキブリと対峙した時にまともに正面から向き合ってはいけない」

垣根「アイツ等はこちらに向けて走ってくるからな。成虫になってたら飛んでくるかもしれない」

垣根「そこで横に陣取るんだ。後ろだとアイツ等の俊足に追いつけない」


上条(割とまともな話になってる)

土御門(意外だな)

青ピ(聞き入ってる小萌先生もかわええわぁ)


垣根「ここで墨汁を取り出す」スッ

上条「」

土御門「」

教室一同「「」」

小萌「ぼ、墨汁ですか……。垣根ちゃん……」


土御門(このままじゃカオスになるぜい)ヒソヒソ

上条(ここは俺が行くよ)スッ

上条「か、垣根先生! 墨汁はどうやって使うんですか!!?」

垣根「そうだな……じゃあ上条がゴキブリの役な。こっち来い」

上条「」


ドウツカウンダ?

ザワザワ

土御門(カミやん、墓穴だったにゃー)

――――

上条「」ドキドキ

垣根「――こうやってゴキブリの横に立ったらな、墨汁をこうやって持って……」スッ

垣根「『墨汁輪舞』!!!」ファサシュバッ!!!

上条「ぎゃああぁぁ!? なんか上条さんとその周りだけ綺麗に真っ黒に!!」


ナニガアッタンダ

ザワザワ


垣根「本番はこれを家庭用洗剤でやれよ? ゴキブリは洗剤かけると倒せるからな」

上条「墨汁の必要性皆無じゃねえか!!」
小萌「教室を汚さないでくださーい!」


垣根「大丈夫ですよ、先生。さっきの技の応用で……!!!」シュバファサッ!!

垣根「ほら綺麗」ピカピカ

上条「待て待て、さっぱりわからんぞ」


垣根「なんだお前ら、反応薄いな……。じゃあそこの青髪、一回やってみろ」

青ピ「ええぇ? ムリやて、ボク翼とか出せへんし……」

垣根「あ? じゃあそこの黒髪ロング」

姫神「流石の私も。羽は出せないから遠慮しておく」

吹寄「そもそも、羽が出るひとなんてこのクラスにいないわよ!!」


垣根「ちっ、なんだテメェ等、シケてやがんな」

垣根「仕方ねぇ。少し地味になっちまうが、別の方法を一つ教えてやるよ」

垣根「まずはゴキブリの前にしゃがんでだな……」

上条(前はダメなんじゃ無かったのか……)

土御門(自分で言って自分の行動で否定してるにゃー)


垣根「こうやって指をくるくる~」クルクル

上条「トンボとる時じゃねぇかそれ!!」


垣根「初めはゆっくり、徐々にスピードを上げて高速回転させるん……」

垣根「…………」

垣根「……高速……回転?」


垣根「そうか、高速回転か……」ニヤリ

小萌「ど、どうしたんですか垣根ちゃん……」

垣根「先生、やらなきゃいけないことができました。俺、行きます!!」ファサビュン

小萌「えっ!? 垣根ちゃん!?」

土御門「窓から飛んでったにゃー!」

吹寄「何があったのかしら……」


 ▼「超能力高校生帝督」作戦・強制終了


上条「あ~あ、今日は墨汁かけられ損の筆箱なくし損でし――」スコーン!

上条「」

土御門「垣根の飛んでった方からカミやんの筆箱が飛んできたにゃー」

青ピ「あれだけの距離から額に当てるとは……見事やわぁ」

上条「」


…To be continued?

昨日もっと投下すべきだった。反省反省
続き物?で次回は少し長めかも。時間掛かりそうです。すみません

では~

今ってひと月で落ちるんだっけ?
とりあえず久しぶりに投下


@ファミレス

垣根「――久しぶりぶりだな、アイテムの諸君」

絹旗「何が久しぶりですか、こんな超妙な時間に呼び寄せてくれて……」

フレンダ「本当だよ! 下らない理由だったら麦野がブチ切れて垣根なんか訳よ!ね、麦――」

麦野「んー?」モグモグ

フレンダ「しゃけ弁……。買収されてる訳よ……」

垣根「今回は浜面と滝壺がいないから、人数減らせないんだよ」


@ファミレス

垣根「――久しぶりだな、アイテムの諸君」

絹旗「何が久しぶりですか、こんな超妙な時間に呼び寄せてくれて……」

フレンダ「本当だよ! 下らない理由だったら麦野がブチ切れて垣根なんか訳よ!ね、麦――」

麦野「んー?」モグモグ

フレンダ「しゃけ弁……。買収されてる訳よ……」

垣根「今回は浜面と滝壺がいないから、人数減らせないんだよ」


絹旗「あ、確かに超いませんね。遅いだけかと思ってましたが」

垣根「なんかデートだとか。場所は能力で割り出したからわかるけど、わざわざ連れてくるのが面倒くせぇ」

麦野「んだよ、アイツ等こんな朝からデートだぁ?」モグモグ

フレンダ「朝デートなんて浜面の癖に生意気な訳よ!」

垣根「上条たちが今二限目くらいだから朝とは言い難いぞ。てか作戦聞け」


 ▼「未元物質的シチュエーション」作戦


垣根「今回の作戦は上条の学校に押しかけて授業してた時に“高速回転”って単語からパッと閃いたんだ」

フレンダ「ちょっ、いきなりツッコミ所が多すぎるんだけど」

絹旗「ロクに考えもせず私たちを呼びつけるとは、超万死に値します!」

垣根「大丈夫大丈夫。なんだかんだで毎回理屈上は攻撃が通ってんだ」

麦野「あくまで理屈上はね」


垣根「でまあ、その閃いた今回の作戦は“一方通行を回したり、振ったり、落としたりする”だ」

フレンダ「?」

絹旗「……?」

麦野「というと、あれか? 事務椅子に座らせてグルグル回すわけか」

フレンダ「ああ、あれねぇ……」

絹旗「超酔うんですよね、あれ」

垣根「いや、どっちかっていうと、水車にくくりつける、感じかな?」

麦野「どういうことだよ……」


垣根「いや、よくいうだろ? 『無理やり体を高速移動させると、血流が偏って大変なことになる』って」

フレンダ「強力なGがかかると体が苦しくなるっていうヤツ?」

垣根「そうそう。だから、遠心力を使ってアイツが吐くまで“滑車を回るよセロ太郎”にするんだよ」

絹旗「その例えは超気に食わないですけどね。一応納得できそうですね」

麦野「――いや……」


麦野「……それは無理だな、クソメルヘン。調査が足りてないんじゃねぇかぁ?」

垣根「何!?」

一旦切るよ
後半部分が出来てないもので……

では


麦野「実は一方通行には必殺技、通称『自転砲』ってのがあるんだよ」

垣根「なんだよ、それくらい知ってるぞ」

麦野「じゃあ知ってるよな……その時に使ったのが“地球の自転を五分止めたエネルギー”だってこと?」

垣根「だったらなん――――」

垣根「……」


フレンダ「え、ちょっと何が起こったの?」

絹旗「……一方通行が『地球の自転を止めた』ってことは、“自分と一緒の動きをする物”は自由に操れる……ってことです」

麦野「まあ、そのエネルギーはどっかに使わなきゃいけないんだけどな。今回は垣根にぶつけて終わりだろうなぁ!」アハハハ

フレンダ「え、じゃあ止まった地球はどうなっちゃったの?」

麦野「さぁ? 五分ぶん取り返すように速く回ったんじゃない?」


垣根「……」

絹旗「やっぱり超万死に値します!」

フレンダ「結局、垣根の“理論”なんてこんなもんだったって訳よ」

垣根「理論……?」

垣根「……」

垣根「……はははは、そうか理論か!」

絹旗「か、垣根?」

垣根「そうだな麦野、理論上ではそうなるだろうな!」

麦野「何が言いたい――?」



垣根「じゃあ、理論の通じねぇ状況を作り出せばいいんだよ! 常識の通用しない状況をなぁ!!」


絹旗「超話について行けないです。自分だけで納得しないでください!」

垣根「じゃあ考えてみろ……。今一方通行は彼女と遊園地にきている」

絹旗「……」

フレンダ「……」

麦野「…………」プルプル

垣根「で、その彼女がジェットコースターに乗りたいと言っている。アイツは乗り込んだ」


垣根「しかし、アイツはなんと絶叫系は無理だった!」

垣根「こんな時、一方通行は能力を使ってジェットコースターを止めると思うか!?」

フレンダ「……! 確かに、それは止めないかも……」

絹旗「言われてみれば、実は超行けるかもしれませんね!」

麦野「いやwwwwwwwwwwwwねぇわwwwwwwwwwwwwww」

麦野「そもそも第一位が遊園地デートとかwwwwwwwwwwwwあの服でwwwwwwwwwwww」

垣根「……お、おいwwwwwwwwwwww止めろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

絹旗「」

フレンダ「帰って良い?」

――――

こいつが前に言ってた『ミスした』ってやつ

途中で悪いけど、また少々潜ります。なんか無性に忙しく……

――――

~後日~

@第六学区・アミューズメント施設

垣根「と、着いたな」ファサファサ

垣根「悪い悪い! 待たせち待ったな、麦野。怒るなって」

麦野「……なんで私が先に来て見張りする役なんだよ」イライラ

垣根「その分しゃけ弁余分に渡しただろ。……さては満員電車のしゃけ弁当になっちまったんだな?」ハハーン

麦野「あんまり変な出展のネタを振るなって」


垣根「いやな、浜面と滝壺を誘ってたのに、アイツ等場所聞いたら『行かねー』って言うんだもん」

麦野「あ? ついに愛想尽かされたんじゃねぇのか、第二位」

垣根「いや、作戦会議してた時に言ってた浜面のデートの場所ってここだし。わざわざ合わせたんだけどな」

麦野「」

垣根「あいつらも若いなぁ。デート場所がバレただけで照れちまうなんて」


垣根「そんな訳で急に二人の欠席が出ちまったんだな」ヤレヤレ

麦野「自業自得だろ」

麦野「浜面と滝壺は来ないにしても、残りのフレンダと絹旗はどこだ?」キョロキョロ

垣根「ん? アイツ等まだなのか? そりゃそうか。急な変更だし……」ウーン

麦野「何が急な変更――――」


チョウイマシタ! アッチデス!

オーイ、ムギノー!!


垣根「お、来た来た。はぁ良かった」

麦野「おいおいおい、なんだアイツ等の荷物! すげぇ嫌な予感がするぞ!?」


絹旗「超持ってきましたよ、垣根! 完璧な変装道具です!」

フレンダ「いやー、指定されてた服に似たのを探すのって案外難しいた訳よ」

麦野「……」

垣根「頑張ってくれたようでなにより」


垣根「はい、じゃあ作戦の確認と変更点の発表でーす!」


垣根「まず第一、『ナニカの取引を阻止せよ』という依頼を使っておなじみの『グループ』を呼び出す」

垣根「一方通行以外は全員仕掛け人だ」

垣根「そして、浜面と滝壺が『運び屋』に扮し、彼らをこのアミューズメント施設で連れまわす」

垣根「一方通行を色んなアトラクションでフラフラにしたところで、俺が『取引相手』として登場。全員はけてくれ」

垣根「最後に俺が一方通行を倒して作戦終了!」

絹旗「……」

フレンダ「……」

麦野「……」

垣根「完璧すぎて惚れ惚れするな。ほら、誉め称えろ」


麦野「……大体は想像通りだけど」

フレンダ「結局、回転自体はメインの攻撃手段じゃ無くなってる訳よ」

垣根「うるさいぞ! 回転は一方通行に影響を及ぼすからいいんだよ!」

絹旗「まあ、それなら超一応は筋が通ってるからいいんじゃないですか?」

垣根「そうだそうだ! で、次は変更点な」


垣根「本来は浜面と滝壺が運び屋の係をやるはずだったのに、アイツ等は不参加になってしまいました」

麦野「秘密でデートしてたのに、場所が完璧にバレてたらさすがに恥ずかしいわよ」
垣根「……仕方ない。遊園地が思い付いたのはアイツ等のおかげだから、欠席の分は帳消しにしてやろう」


垣根「で、だ。代わりに誰かが運び屋をしなきゃならないんだ……」

垣根「悪いな、麦野!」

フレンダ「はい! 私が探してきた変装服な訳よ」スッ

麦野「やっぱり私かよ! そんな気はしてたけど」パシッ

麦野「って!! 男モンじゃねえか!!?」ガーン

垣根「グループに『運び屋は男女のペアだ』って言っちまったからな」

絹旗「しかもペアの相手はフレンダです」

フレンダ「えへへへ///」

麦野「」

一気に投下できる人って凄いと実感しますね
ではまた明日~



むぎのんwwww

てゆうか絹旗を男装
させたほうが自然じゃ
ないんかwwww

ぺったんこだし

――――

フレンダ「じゃじゃーん! 変装完了な訳よ!」

麦野「……」オトコモノ-

絹旗「超超超似合ってるじゃないですか、麦野!!」

垣根「思った以上の出来映えだぞ! さすが第四位、まとったオーラが男そのもの!」

麦野「」バキィッ

垣根「おべえぇぇぇ!!」


麦野「こっちはただでさえ胸元が苦しくてイライラしてんだ。これ以上怒らせないで欲しいねぇ!」ギリギリ

垣根「ギブギブ」グググ

ハーマヅラァァァ!!!

麦野「」

絹旗「ななな、なんですか今のは!?」

垣根「俺の携帯の受信音だよ。イカすだろ?」

垣根「多分海原辺りから『準備完了』の連絡でも入ったんだろ」

麦野「垣根くんんんー!? そんな声、どこで録音したのかにゃーん?」ギリギリ!!

垣根「あ、死ぬ。マジで死ぬから! ストップストップ」グググッ

フレンダ「速く返事してあげなよ……」

――――

――――

垣根「――こちらは手はず通り『運び屋』を送りこんだ。多少の変更はあったけど、まあなんとか出来るレベルだ」

海原『はあ……ならいいのですが』

海原『それにしてもなぜ自分たちにこの様な依頼を? ご自分で一方通行さんと一緒にここに来れば良かったのではないですか?』

垣根「男と二人きりで遊園地とか死んでもゴメンだ」


垣根「ちゃんと働けよ? この作戦が失敗したらお前の――」

海原『あああああ、ストップストップ!! 大丈夫、大丈夫ですからそのことはご内密に……』

垣根「あんまり騒ぐと一方通行にバレるぞ。近くにいるだろ?」

海原『その通りですね。もう入り口の目の前に集合してますから、いつでも作戦開始出来ますよ』


海原『……やっぱり、土御門さんや結標さんも秘密を握られ――』プツ

垣根「ん」ピ

垣根「もう向こうも準備出来てるって」

絹旗「こっちの二人も超持ち場に着いたそうですよ」ピピピ

垣根「じゃあ俺たちも行くか」ガサッ

絹旗「垣根……そのビニール袋なにが入ってるんですか?」


垣根「ん? これか?」

絹旗「はい。超柑橘系の匂いがします」

垣根「そりゃそうだろ。ここには決戦兵器『ミカンの皮』が入ってんだから」ガサガサ

絹旗「」

垣根「フラフラになって演算狂った第一位の目に飛ばしてやる……っ!」

絹旗「……」ハァ

――――

――――

@アミューズメント施設、内部

ガヤガヤ

ワーワーキャー

一方通行「なンで俺たちがわざわざこンなところに来てまで取引の阻止なンてやらされてンだァ……?」

結標「いいんじゃないの? こんな事程度の依頼がくるって、平和になったってことでしょう?」

一方通行「俺が言いてェは、こういうのは警備員の仕事じゃねェのかってことだよ」

土御門「“依頼主”がわざわざ俺たちを指名したから仕方ないだろう」


海原「いいじゃないですか、陰気な場所よりもこういう楽しい所の方が」

一方通行「……」

結標(バレてないわよね)ヒソヒソ

土御門(多分大丈夫だろう)ヒソヒソ

海原(バレたら一方通行さんに殺される、失敗したら垣根さんに秘密を暴露される。嗚呼……)ヒソヒソ


一方通行「……じゃあ手分けして探すか。その男女ペアで運び屋やってるっていうイカレた連中をよ」

結標「その必要はないわ。ほら、あそこのジェットコースター前にいるのがそのペア――!!?」

結標(女同士になってるー!?)

土御門(男モノ着ただけで、ほとんど第四位じゃないかにゃー!?)

海原(流石にバレますって! 胸隠し切れてないですし!)

一方通行「…………確かに、見つかったな。つけるぞ」スタスタ

結標「」

土御門「」

海原「」

オチが微妙に完成してない
明日、明後日くらいには終わらせたいと思いますけどね

>>141は犠牲になったのだ……

――――

結標『なんとかバレずに事を運んだわよ。なんとかね』

垣根「ご苦労。そのまま、まずはジェットコースターに乗せるように誘導してくれ」

垣根「できるだけ動きの大い所にしてくれよ? 前か後ろかも結構重要かも」

結標『“かも”って……知らないのに言わないで欲しいわね』

垣根「細かいコト気にしない」

垣根「あ、連絡係りは時々代えろよ? バレたら大変だから」

垣根「バレたら大変はお前も一緒か、意味違うけどな」ハハハ

結標『こっちはシャレにならないわよ……』

――――


@ジェットコースター前

垣根「そろそろアイツ等の番かな」ジー

絹旗「何にもない休日ですからね。そろそろかも知れませんね」ジー

垣根「待つのヒマだし、平日にしときゃ良かったかな……」

絹旗「平日なんて修学旅行生か大学生くらいしかいないんじゃないですか? 超目立ちますよ」


垣根「双眼鏡なんて使って眺めてる時点で目立ってるけどな。あっアイツ等じゃね?」ジー

絹旗「そうっぽいですね。麦野一番前ですか……」

垣根「フレンダは麦野に飛びつく機会を狙ってるように見えるんだが」

絹旗「奇遇ですね。私も超そう思ってたところです」

――――

土御門『一番後ろに乗ってみたけど、まあ、一方通行はまんざらでもない感じだったぞ』

垣根「ゴメン。フレンダが麦野に抱きつくとこしか見てなかったわ」

土御門『ひどいにゃー』

絹旗「カップルっぽい演出にならなくもないですけどね」

土御門『次は何に乗るかにゃー?』

垣根「ええ~。ジェットコースター平気だったんだろ……? ていうか、今日はプライベート口調かよ」

土御門『気分だけでも楽しみたい空元気だぜぃ。こっちでは仕事モードじゃないと行けないしな」

みかんの皮ってオレンジアームズ?


絹旗「こっちは何か意見はありますか?」

フレンダ『私、観覧車に乗りたい訳よ!』

麦野『下心見え見えなんだよ……』

麦野『とりあえず、次はフリーフォールに行ってみるかにゃーん。一発ドカンと来るタイプなら行けるかもしれないし』


垣根「こっちも同意見だ。流石ににゃーにゃーペアは息が合うな」

土御門・麦野『『変なカテゴリー分けすんな』』

絹旗「……おお!」


@フリーフォール前

絹旗「はぁ……」

垣根「どうした絹旗。蝉が一週間で死ぬっていうのは実は嘘らしいから、そんな気に病むな」

絹旗「そんなこと超これっぽっちも考えてませんよ!?」

絹旗「ただ……」

絹旗「……」

絹旗「見てるだけって、つまらないなーって……」

垣根「じゃあ二人ババ抜きでもするか」スッ

絹旗「いやいやいや! 超つまらないですよね、それ!?」


垣根「バカにすんなよ。二人七並べより遙かに盛り上がる」サッサッ

絹旗「二人七並べってゲームとして超成立してないじゃないですか……」パラパラ
絹旗「ほら、超引いてください」


――――

キャー!

ダカラダキツクナッテ!

ナカナカスゴイニャー

タシカニナ

――――

絹旗「ぎゃー! またババ引かされました!!」

垣根「これが実力なのさ」


――――


海原『やっぱり、彼は絶叫系は平気みたいですね』

結標『仕事中だから我慢してるってふうでもなく、見張りながらも楽しんでるわ』

垣根「うん。なんとなく知ってた。だからまたしても見てなかったわ」

垣根「……」

垣根「……じゃあ真打ち登場とするか」

垣根「……酔い止め飲んどけよ。特に結標はハケる時に一仕事あるからな」

結標『了解よ』

海原『ついに、ですね……』

今日のところはオチますね、ごめんよ
明日多分来れないから締めは火曜日になりそう。微妙……

>>161 違う……と思うよ?


@コーヒーカップ、並び口

海原「見てください、『運び屋』はコーヒーカップに向かってますよ」

土御門「よし、今度は俺が外で見張るからお前たちは行ってこい」

一方通行「……三人も行く必要あンのか?」

土御門「外に見張りが沢山いる方が怪しいだろ?」

結標「ほら、並ぶわよ。見失っちゃうでしょ」

一方通行「……おう」

――――

垣根「一方通行が並んだな」

絹旗「……」

垣根「よし、俺たちも行くか!」

絹旗「え、見張らなくて良いんですか!?」

垣根「でもさ、せっかく来たんだから一つくらい乗りたいだろ。乗りたい」

絹旗「……垣根が超そこまでいうなら……私も一緒にのってあげてもかまいませんよ!」ニコッ

垣根「じゃあ行くか!」

――――

@コーヒーカップ

垣根「麦野、始まったら自然な流れでめちゃくちゃに回せ。遠慮はいらないからな」

麦野『私たちも回る必要あんのか?』

垣根「ほら、そっちの方が海原たちも回しやすいだろ? ここが大本命なんだから気合い入れろよ!」

フレンダ『了解了解~』

垣根「海原、結標。返事はいらない。計画通り思っきり回せ」

垣根「流れは麦野たちが作るから安心してくれ」


テーテレ テーテテ

絹旗「あ、動き始めました」

垣根「さあ、本気で一方通行倒すぞ!」

――――

テーテテーテテ テーテテーテテ

ゴオオ キャー!


絹旗「始まったばかりなのに、麦野たちのカップはすでにトップスピードですね」クルクル

垣根「……でも、周りの客も上手い具合に悪乗りしてるぞ」


ナンダアレ

スゲーナ

マケテラレン、コンジョウダ!


絹旗「確かに、結構みんな回し始めましたね」クルクル

垣根「……」

――――

海原「皆さん回りますねー」クルクル

一方通行「目、離すなよ。『運び屋』はここで紛れて受け渡すつもりかもしれねェぞ」

結標「……なら浮いちゃうとまずいから、私たちも回しましょうか」

海原「そうです……ねっ!!!」グルグルグル

一方通行「おいおいおい、回しすぎ……」


スゴイダイカイテン!!

ゴアァァァ!!!

ヤメロソギイタ!!


結標「――でもなさそうね……」グルグルグル

――――


垣根「……」

垣根「あ、手が滑った」ギュルルル

絹旗「ちょちょちょ、何垣根まで回し始めてるんですか!?」

垣根「いやー悪い悪い」グルグルグル

絹旗「超ちっとも反省してなーい!!」

ゴォォォォオオオ!!!!


――――
―――


土御門「おい、一方通行……『運び屋』が通路脇にそれたぞ」

海原「きっと取引が始まるんですね!」ピンピン

結標「久しぶりね。腕がなるわ」ピンピン

一方通行「」オェェ


――――

@なんか暗くてそこそこ広いとこ

運び屋(女)「はい、これが『例のモノ』な訳よ」スッ

取引相手「」フラフラ

運び屋(男)「大丈夫かよ……」


一方通行「そこまでだ」フラフラ

海原「その『例のモノ』をこちらに渡しなさい」


取引相手「……」ニヤリ


取引相手「」バシン!

一方通行「!? あいつ『例のモノ』を地面に――!?」


バシュウウウウ!!


土御門「煙幕か!!」

海原「何も見えませんね……」

結標「『例のモノ』なんてなかったのよ。ハメられたわね」クスッ

一方通行「あァ、そのようだな」フラフラ


モクモク…


垣根「久しぶりだなぁ、第一位!」ヘナヘナ

一方通行「」


麦野「いやー、まんまと騙されてくれて……なかなか楽しませてもらったよ」

一方通行「騙す――まさかッ……!?」クルッ

結標「作戦完了。じゃあ垣根、約束守んなさいよ!!」シュン!!


一方通行「みンな連れて逃げやがった……。約束……?」クラッ

垣根「そこは気にすんな。触れられたくない過去だ」ゼイゼイ

垣根「さあ、一方通行! 勝負だ!! 今のお前に何ができるかな!?」ハァハァ

一方通行「突っ込み待ちか? 生憎俺はそこまで優しくも甘くもない!!」ヨロヨロ


垣根「減らず口もそこまでら……」グワングワン

垣根「ミカンの皮クラッシュ!!!」バシュッ

一方通行「くっ!! 反射しきれねえッ!!」フラッ

一方通行「」バシャアァ

垣根「ふはははは……!!」

垣根「……」ヨロッ

垣根「あ……もう無理だわ」

垣根「いいか、一方通行には勝ったし。帰ろう」

一方通行「……」スッ

垣根「あ、一方通行!?」


一方通行「この程度で勝っただァ? 俺を倒したければこの十倍は持ってきやがれ!!」ポタポタ

垣根「ぎゃあああああぁぁぁ!! 染みる染みるーっ!! 目がああぁぁああ!!!」

一方通行「ヒャハハハハハァ!! メルヘンチックな匂いにしてやンよォ!!」

垣根「クソッ! あ、ダメだ。酔いすぎて翼出せねぇ」ガクッ


――――


ストップストップ!!

ヒャハハハハ! コッケイダナ、ダイニイ!!


麦野「すげぇな、一方通行の反射を貫いたのに負けたぞ」

フレンダ「結局、悪乗りが過ぎたって訳よ」

土御門「作戦はよくても、詰めが甘いのはいつものことだにゃー」

結標「……帰りましょう」

海原「ですね」

絹旗「」オエエェ


――――

――――

@夜

浜面「はぁ……」

滝壺「どうしたの、はまづら?」

浜面「いや、なんか気恥ずかしくってアイツ等と顔合わせづらいなって思ってさ……」

浜面「どうせバレるんならもっと良いところにしとくべきだった!」

滝壺「考え方がセコいよ……はまづら。そんなはまづらは応援できない」


滝壺「それに……」

滝壺「無理なんかしなくても……はまづらがいてくれたら、どこでも嬉しいんだよ?」

浜面「滝壺……!」

浜面(ああ、なんていい娘なんだ……)

浜面(今日はミカンのいい匂いがするな……。シャンプー変えたのかな?)

滝壺「ねえはまづら、私のミカン勝手に食べた?」

浜面「……へ?」

滝壺「すごくミカンの匂いがするよ?」

垣根「すまん。それ俺だわ」ツーン

浜面「なんだお前か」

垣根「……」ツーン

浜面「」

滝壺「」


垣根「いやあ、今回第一位にミカンの汁を食らいまくったおかげで新しい技を思い付いたんだ!」

浜面「また負けたのかよ!」

垣根「それでな、借りてた変装道具を返しがてら試しに来たわけだ」

浜面「」

垣根「大丈夫だ。変装道具は結局使ってないからクリーニングの心配はいらない」

浜面「誰もそんな心配してねぇよ!」

垣根「問答無用!! ミカンバースト!!!」ドゴォオン!!


浜面「ぎゃああぁ!!! なんかしらないけどミカンの汁が全身にぃ!!?」

浜面「しかも口の中が妙に酸っぱい……!!?」

浜面「うわぁああぁあぁぁああ!! めちゃくちゃに濃縮されたミカンの酸味がああぁぁぁ!!!」ゴロンゴロン

浜面「た、滝壺ぉ……」

滝壺「」モグモグ

垣根「中身も捨てるわけにもいかないしな」モグモグ

浜面「」


ホラ、オマエモクエ

アァ、セッカクノムードガ…

デモオイシイヨ、ハマヅラ?



 ▼「未元物質的シチュエーション」作戦・失敗

ムダに長かった

ネタ的にはいくつかあるけど、あと一つくらいでまた落とすかも
忙しい時の2ヶ月はヒマな2ヶ月の10倍はスピードあるよね

では~

今週中にできるとこまで行きましょう
投下


@絹旗ホーム

垣根「はあ、また勝てなかったな……」

絹旗「正直あそこまで弱らせたら、浜面でも勝てましたよ。超分かってると思いますが、完全な自業自得ですよ」

垣根「?」

絹旗「おい」

垣根「あれか。黒翼出されないように、どこか手加減してるから……か?」

絹旗「イベントにエキサイトしすぎて、超周りが見えなくなってるからですよ!!」

垣根「!?」ガーン


絹旗「小学生じゃないんですから、もう少し落ち着いて理知的に――」

垣根「」ピッ

絹旗「聞いちゃいねぇ……。あと、人の家のテレビ勝手につけないでください!」

垣根「見られちゃまずいモノなんてないだ…………あるの?」

絹旗「!? 超ないですっ!!」

垣根「なんだ、ツマンネ」

絹旗「むぅ」

垣根「スポーツ中継か。今だと野球の時期……になるのかな。この様子だと」


絹旗「スポーツ好きじゃないんですか?」

垣根「いやぁ。基本的な運動神経はあるんだけど、研究所育ちだし? ルールが絡むとダメになるだな」ハハハ

絹旗「はははは、私も似たようなものですね」

垣根「……」

垣根「……ともすると、第一位はもっとダメだな。かなり研究所生活長そうだし」ピポパ

垣根「……」プルルル

垣根「……」ガチャ


一方通行『……なんだ』

垣根「……もしもし、一方通行? 週末に野球やることに決めた。お前もチーム集めとけよ!」

一方通行『断る』

垣根「いいぜ、テメェが来ねえって言うなら……」

垣根「お前の秘密、あることないこと言いふらしてやる。異論は認めない。じゃあな、せいぜい足掻け」ピ

絹旗「…………」


垣根「じゃあ野球チーム作るか。アイツもやしだし、今回こそは勝てる!」

絹旗「垣根って野球得意なんですか?」

垣根「いや、大まかなルールしか知らない。けどなんとかなるだろ」

絹旗「」

垣根「よーっし! とりあえずお前をマネージャーにしてやる。感動して泣け」

絹旗「」


 ▼「おーい一方通行、野球やろうぜ」作戦

一気に大量か、コツコツ少量か、どちらがいいのだろうか……

ではまた!


@週末、広場

ワーワー

ザワザワ

ガヤガヤ


絹旗「観客超来すぎでしょうに……」

垣根「それだけ俺たちのチームが応援されてるってこった」

絹旗「そういえば、私マネージャーとか言われながらチーム知らないんですけど」

垣根「そうか。じゃあお前、マネージャー止めてマスコットキャラクターな」

絹旗「」

――――

絹旗「あ、一方通行ですね」

垣根「瞑想中だな。試合前にちょっくら顔合わせて来るか」スタスタ


一方通行「……」

垣根「よう、第一位! 友達が少ない割にはちゃんと九人集められたようだな!」テクテク

一方通行「……」シーン


垣根「もうバットなんて持って、案外乗り気じゃねぇか。よし、負けた方が“罰ゲーム”な!!」

絹旗「またそうやって、超すぐに調子に乗る……」

一方通行「……」シーン

垣根「なんだ……イメトレ中か。邪魔したな。行くぞ絹旗!」

絹旗(イメトレ……? なんだか能力を使って居るような気がしますけど……)


――――

――――

ワーワー

ガヤガヤ


御坂『えー、お集まりいただいた皆さんこんにちは! 司会の御坂美琴と……』

禁書『解説のインデックスです。今日はよろしくなんだよ!』

ワーワー

インデックス-!!

オネイサマー!!

ザワザワ

御坂(垣根に呼びだされて、余ったからお前が司会な、なんて無理やりに抜擢されたけど……)

御坂(スポーツするあいつを堂々と眺められるなんて、なかなかいいんじゃないの?)ニヤニヤ

禁書『短髪はいきなり自分の世界に入ってしまいましたので、私の方からルールの説明を』


禁書『基本のルールは通常の野球と変わりません。審判のあいほの指示に従ってください』

禁書『能力の使用に関してはその回の度に変更可能です。話合いで決められない場合、毎回ジャンケンして下さい』

禁書『能力が使えるのは自分の関わる範囲、詳しくは――』

禁書『攻撃側はバッター、ランナーのみ。守備側は打たれるまでは投手保守のみ、打たれたあとは全員能力使用可能とします』


禁書『ていうか、細かいところはていとくから言われてないからテキトーでいいかも』


御坂『――はっ!! ぼーっとしてたわ。ではルールの説明を……』

禁書『もう全部終わったんだよ』

御坂『……』

禁書『……』

御坂『では、開幕ーっ!!!』


ワーワー

ガヤガヤ

ミサカセンパーイ!!

キャー!!!

――――

野球始まらない……

では~

行けるとこまで行きます

――――

一方通行・垣根「最初はグー!! ジャンケンポン」」

一方通行「」パー

垣根「」チョキ

垣根「うおおぉぉぉ!! 勝った! 俺らが先攻だぁ!!」

一方通行「チッ……。ンなもン大した痛手でもねェよ」

垣根「悪いな。代わりに能力使用するかはお前が決めていいぞ」

一方通行「ふン……」

――――

――――

禁書『決まった様です。先攻はていとくですね。一回は……“能力使用可”ですっ!!』

御坂『それでは改めて……、“メルヘンズVSセロリーズ”開始ーっ!!!』


一方通行「」

番外個体「イカす名前じゃん! ギャハハハハ!!」


ワーワーワー

カミジョウトウマー!

アナタ-!

カミジョー!

ハーマヅラー!!


垣根「俺のコールねぇじゃん!」

浜面「まあまあ……」

――――

御坂『まずは守備側セロリーズ! メンバーの紹介です!!』

御坂『セロリなのかモヤシなのかはっきりしろっ!! ピッチャー、一方通行!!』

一方通行「どっちでもねェよ。あとセロリーズ言うな」

御坂『研究者に野球は出来るのか! キャッチャー、天井亜雄!!』

天井「野球なんて、久しぶりだなぁ」


御坂『実は二人いるとの噂っ! ファースト、海原光貴!!』

海原「御坂さーん!」

ショチトル「お兄ちゃんっ! 顔変えてまで女に色目使うんじゃないっ!!」

海原「ぎゃああ、ショチトルなんでここに!?」

禁書『面白い展開が見られますねぇ』


御坂『本名でも能力名でもないっ! セカンド、青髪ピアス!!』

青髪「海原くんの妹、なかなか可愛いなあ……」

海原「妹じゃないですって……」


御坂『どこ出身ならそんな口調になるんだっ! サード、土御門元春!!』

土御門「デルタフォース分離なんて悲しいぜよ、カミやん」

御坂『続いて、あくまでも私の妹と言おう! ショート、御坂妹!!』

御坂妹「上位個体に命令されただけでっ、他に意味なんてないんだからねっ、とミサカは姉を真似ツンデレてみます」

御坂『私は一方通行相手にデレたりしないわよ』


御坂『あの胸はけしからんっ!! ライト、番外個体!!』

番外個体「頑張るよお姉さま~」

御坂『サラシ一枚痴女でショタコンっ! 結標淡希!!』

結標「ただの悪口じゃない!」

御坂『ビーカーはどうしたんだ!? レフト、アレイスター=クロウリー!!』

☆「なぜ私がピッチャーじゃないのだ」

御坂『以上だーっ!』ゼエゼエ

禁書『お疲れ様なんだよ』

――――


御坂『一番、ライト、垣根!』


垣根「さあ来い、第一位!!」

一方通行「ふン……」スッ

一方通行「オラァあっ!!」ビュン!

黄泉川「ストライクっ!!」

垣根「……」


御坂『憎いけど、これはかなり速い!! 垣根選手見逃したー!』

禁書『能力使用無しならどうかはわからないでしょうけどね。これは分が悪そうです』


垣根(多分あいつは、腕の運動量をそのままボールに移動させている……)

垣根(回転をかけてごまかしてるけど、あいつの肩は強くない。球も速いが不自然なまでに速すぎるわけでもない)

垣根(そして――――)

一方通行「オラァッ!」ビュン!!

垣根「ど真ん中にしか来ねぇんだよぉ!!」パコーン!


御坂『垣根選手、バットからズレてるにも関わらずボールが飛んだーっ!!』

禁書『テニスの様な音とあのスイングから考えるに、彼は能力でバットをラケットに変えていた用ですね!』


天井「いったぞ、センター!」

結標「分かってるわよ。……よっ」ヒュンパシッ

結標「取りましたー!」


黄泉川「垣根アウトじゃん」

垣根「マジカヨ……」


御坂『二番、上条』

御坂『頑張んなさいよーっ!! アイツの球なんかホームランにしてやんなさいっ!!』

禁書『ちょっと短髪! 本音が出過ぎなんだよ!』


上条(ホームランったって、さっきのを見た限りでは打ち上げることすら出来ませんよ……)

上条(まあ、とりあえず転がしますかね)

一方通行「」ビュン!!


上条「」コツン

上条「やった、当てた――」


御坂妹「甘すぎですよ、とミサカは華麗なフォームで送球しながらと呟きます」ヒュッ

海原「上条さん、アウトですよ」パシッ


上条「完全に読まれてた……不幸だ……」

黄泉川「ほら、ツーアウトじゃん」

――――

@ベンチ

絹旗「思った以上に超苦戦してますねぇ」

垣根「流石にテレポは卑怯だろう……」

佐天「てか御坂さんってあのキャラでいいんですかね?」

垣根「いいだろ、おしとやかタイプでもあるまいし。思った以上にノってるしな」

垣根「とにかくまずは、一点は取らないとな……。頼んだぞ」

???「まかせて欲しいですねー」


――――

結構進まないな
長いのは一回表裏くらいだと思います

明日は来れられるか、では!



どうでもいいことだが守備はレフトセンターライトの順だぞ

今日も進めるよっ

>>222 失敗談もネタとして消費すれば……!


御坂『三番、レフト、テッラ!』


ワーワー

テッラ! テッラ!

テッ・ラ! テッ・ラ! テッ・ラ! テッ・ラ!


禁書『神の右席も結構暇人かも』


テッラ「」スッ

一方通行「オマエで最後かァ」バシュッ!!

黄泉川「ストライクじゃん」


テッラ(なるほど、能力でボールを加速させている訳ですか)

テッラ(そして――)チラッ

結標「」ノビー…

テッラ(上手く飛んでも彼女の能力の餌食……)


シュッ!

ストライクジャン!


テッラ(ならば……)

テッラ「優先する。――ボールを上位に、能力を下位に」

一方通行「!?」スルッ


御坂『どうした一方通行! もうバテてしまったのか!? ザマミロwww』

禁書『いや、どうやらテッラ選手の“光の処刑”が決まったようですね』


テッラ「この速さなら十分打てますねー」パキン!

天井「行ったぞセンター!!」

結標「!? 能力が効かないっ!?」ダッシュ


テッラ「と、まあ一塁に到着ですねー」スタスタ


上条「移動速度ゆっくり過ぎだろ!!」

垣根「走れバカヤロー!」

――――


御坂『四番、センター、削板!』


削板「さあ来い!」ドーン

一方通行「」ゴオッ!

削板「すごいホームラン!!」ドッカーン!!


ヒューン……キラッ


番外個体「え、なんか飛んでったんだけど」

☆「これを制御出来るならプランが……ああ惜しい」

一方通行「……」

天井「……」

結標「……流石に無理よ」


黒子「削板さん! 飛ばし過ぎは危ないので少し手加減して欲しいですの」

削板「悪いな、運営の嬢ちゃん……。俺の根性が足りないばっかりに……っ!!」

黒子「いえ……別に根性の問題ではないのですが」

初春「白井さん! ボールの行き先分かりましたよ!!」

黒子「え゛、まさか取りに行けなんて言いの?」

初春「言わなくても分かってくれてるじゃないですか白井さん」ニコ


――――


黄泉川「浜面三振。スリーアウト、チェンジじゃん」

浜面「」

絹旗「流石に超キツかったみたいですね……」

垣根「一点でも入ればいいんだ。なんたってこっちには最強のピッチャーがいるんだ……」



|メルヘンズ 2 0 0 0 0 0 0 0 0
 セロリーズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0


――――

しまった0消してない!


|メルヘンズ 2 ― ― ― ― ― ― ― ―
 セロリーズ ― ― ― ― ― ― ― ― ―


左のバーの場所も合ってるのか不安だわ

次のパート長くなりそうだから切ります
月曜前に投下か、不幸だ……


能力使用有りならボールをキャッチャーのミットにテレポさせれば……
と思ったけど、ストライクとかボールとかの判断付かないからさすがに無しか

>>234
投げる→ベースの上→ミット、ならストライクになるかな~……とまで考えた
いやダメかwwww

たまには早めに行きましょう

――――

御坂『どんどん行くよ一回裏! メルヘンズ守備側の紹介だっ!!』

禁書『短髪! 外野は左、中、右の順が正しいという指摘があるんだよ』

御坂『え、マジ? ん…………でも、それなら今回はちょうどいいかもねー』


御坂『黒子との対決の後更正したらしいっ! ピッチャー、絶対等速!!』

絶対等速「真面目に頑張ったらレベルも上がりました」サワヤカッ

御坂『残念ながら黒子はボール取りに行ってるから、良いトコ見せられないわね』

御坂『続いて、ついに来たあの英雄!!! キャッチャー、上条当麻!!!!!』

上条「そ――」


ワーワー

カミジョウサーン!

トウマー!

カミジョー!

カミジョーチャーン!


御坂『凄い人気ね、流石私の――』

禁書『“私の――”何なのかな、短髪……?』

御坂『ななななな、何でもないわよ! 次行くわよ、次!!!』

上条「上条さんだけ一言いえてませんよ! 不こ――」

御坂『コイツが私と同い年!? ファースト、ステイル=マグヌス!!』

ステイル「上条当麻の話は相変わらず切られてしまうのか。まあ奴にはふさ――」

御坂『続いて垣根の手下! セカンド、ゴーグル!!』

ゴーグル「部下って言って欲しいっす」


御坂『三番目の主人公、最強の補正を持つ男! サード、浜面仕上!!』

浜面「見ててくれよ滝壺!」

滝壺「頑張って、はまづら」

垣根「ゴメン、能力が滑った」ファサドドドド

浜面「滑っ――ぎゃあああぁぁああぁあ!!?」ドカーン

御坂『自業自得ね。続いて私の友達、金属バットガール! ショート、佐天涙子!!』

佐天「待ってよく考えたら、このメンバーあたし参加してて大丈夫なの!?」


御坂『左と言ったらこの男! レフト、左方のテッラ!!』


ワー

テッラ! テッラ! テッラ!

テッラ! テッラ! テッラ!


テッラ「ざっとこんなもんですねー」

御坂『訳が分からないよ。潜在能力は凄まじそうだ! 削板軍覇!!』

削板「根性だーっ!!!!」ドーン

御坂『コイツに常識は通用しない、いろんな意味でな! ライト、垣根帝督!!』

垣根「よおぉーっし!! 本気で一方通行倒すぞお前らーっ!!!」


御坂『以上だっ』ゼエゼエ

御坂『ちょっと休むわ……』ハアハア

禁書『お疲れ様。代役探してみるかも』


――――

切り
ちょっとしばし来られないかもしれませんスミマセン

では~

出来た分だけ……

――――

麦野『第三位がぶっ倒れたから、こっからはこの第四位の麦野沈利が司会だよ~ん』

禁書『よろしくなんだよ』

麦野『任せときなっ』


――――


麦野『一番、ショート、御坂妹!!』


御坂妹「しゃーっ来い! とミサカは闘志をみなぎらせます」

絶対等速「行きますよ」シュッ!

御坂妹「む」

黄泉川「ストライクじゃん」

御坂妹(えらく普通なスピード……あのメンバーからなぜ彼が……? とミサカは疑問を感じます)


絶対等速「」シュッ!

御坂妹(明らかに外れてる……能力をつかって変化球か……!?)キン!

黄泉川「ファールじゃん」


御坂妹(…………)

御坂妹(まんまと騙されましたね、これはただの心理戦だったようです、とミサカは心を持ち直します)

絶対等速「」スッ…

御坂妹(来た、甘い球だっ!!)ガッ!


御坂妹「!!?」グググ


御坂妹「バカな、重い……くっ」ガラン

削板「」パシッ

黄泉川「あー……これはアウトになるのか。ワンアウトじゃん」

――――

@ベンチとバッターボックスの間らへん

御坂妹「気を付けて下さい一方通行。あの球、何かが変です――」

御坂妹「軍用として鍛えられたミサカでさえ振り抜けませんでした、ミサカは恩着せがましく忠告します」

一方通行「――――」ボソッ

御坂妹「……? 何か言いましたか?」

一方通行「なんでもねェ」

――――

@放送席

麦野「二番、一方通行。三番、結標。えらく強能力メンバーを前に固めてきてるじゃねぇか」

禁書「多分、能力型とそうじゃない型を集めてるのかも。能力使用の可、不可でそれぞれ点の取れるブロックが作ってあるんだと思うよ」

麦野「流石第一位、堅実に作ってるにゃーん。垣根なんか考えてあるのか謎だっていうのに」

禁書「さっきていとくの方から“能力の使用不使用は向こうに決めさせろ”って連絡があったから一応自信はあるはずかも」

麦野「余裕だな、第二位」

>>249

×一方通行「なんでもねェ」

〇一方通行「なンでもねェ」


禁書「それより、放送のせめて実況キャラは保ってくれないと、私の解説キャラがバカみたいかも」

麦野「おっと、悪い悪い――」


――――

一方通行(……“能力”の準備も完璧。さあ――アイツの分まで当てにいってやる!!)ザッ


麦野『二番、ピッチャー、白モヤシ』


一方通行「後で覚えとけ」

なんとか今日だけ来た
忙しくなる前に終わるハズだったのになぜ伸びたのか。野球恐るべし

最後の禁書のセリフ、気になる人は“放送の時”に読み替えて下さい。一応意味はとおるか……?

では

           ミ\                      /彡
           ミ  \                   /  彡
            ミ  \               /  彡

             ミ   \            /   彡
              ミ   \         /   彡
               ミ    \      /   彡
                \    \   /   /
    ミ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  |  |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄彡

     ミ____        \  |.  .| /        ____彡
           / ̄ ̄\|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i|/ ̄ ̄\

          /   / ̄|               || ̄\.   \
        /   /   |〕   帝凍庫クン   .||   ´\   \
       /    │   ..|              ||    |     \
     /    /│    |___________j|    |\.     \
     彡   /  │  ./..|   -―- 、__,        |ト、  | ´\    ミ
      彡/   │ ../ |   '叨¨ヽ   `ー-、  || \ |    \ ミ

            │ / ..|〕   ` ー    /叨¨)  ..||   \|     
    r、       |/   !         ヽ,     || \  \      ,、
     ) `ー''"´ ̄ ̄   / |    `ヽ.___´,      j.| ミ \   ̄` ー‐'´ (_
  とニ二ゝソ____/ 彡..|       `ニ´      i|  ミ |\____(、,二つ
             |  彡...|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i| ミ |
             \彡 |               .|| ミ/
                       |〕 まだかなーーーーーーー ||
                  |             ..

風邪引いてました。ずっとじゃないけどね
ある程度行きます

――――

絶対等速「」ザッ

一方通行(俺の能力は、所詮体に触れたベクトルの変換。触らなきゃ始まらねェ)

一方通行(しかし、だからといって無力ということもない)

絶対等速「」スッ

一方通行(なぜなら、演算を加えて“体”の範囲を広げちまえば――――)ガキン!

一方「なァ!?」グググッ

一方(反射が上手く反応しない……さては)

一方「――運動変換系能力か……干渉してやがる……」グググ


絶対等速「もらいました……ね」キィィイン


一方通行「がァァァアア……レベル5を――第一位を……甘く見るンじゃ、ねェよおおおおォォォオオ!!!!」グイッ


スススーッ

一方通行「――“反射”させてもらったぜェ!!」


絶対等速「上条さん!!」

上条「任せろ! そげぶキャッチ!!」パシ


黄泉川「はい、一方通行アウトじゃん」

一方通行「」


麦野『一方通行早くもアウト! 何が第一位だ!!』

禁書『バントの当て方じゃあ運動量は増やせませんから。低速の反射なんて取られて終わりですね』


海原「バントじゃなかったら、いけてたかもしれませのに……」

土御門「せめて振って欲しかったぜぃ」

番外個体「このモヤシ!」

一方通行「返す言葉もございませン」

――――


禁書『セロリーズ、ツーアウトランナー無し。かなり厳しい状況ですね』

麦野『次は……ああ、こいつか。セコいな第一位……』

麦野『三番、センター、サラシ』


結標「このあだ名方式で行くのね……」

黄泉川「一応無いとは思うが、デッドボールには気を付けるじゃん」

結標「……」デスヨネ


絶対等速「」スッ

結標(まあ、当てさえすれば座標移動で一撃でしょうね)

結標(こっちの能力の方が強いみたいだし、移動くらいは行けるでしょう)

結標「ホームランよ!」コツン、ヒュッ!


垣根「……甘い甘い」ファサビュン!

垣根「これでアウトだ」パシ、スタッ


黄泉川「はい、結標アウトでスリーアウトチェンジじゃん」

結標「そ、そんな馬鹿なっ!?」

黄泉川「能力に頼りすぎてるからじゃないのか?」

――――

削板「ナイスキャッチだったな、垣根!」

絶対等速「上手くいきましたね、垣根さん!」

垣根「ああ、『絶対等速が右に球を進めておく作戦』成功だな」

ステイル「手応えが無さ過ぎて僕らには暇な回だったね」

上条「競技場内では吸うなよ?」


――――

海原「ボールに触れる訳じゃないから、垣根さんが空中待機でも許されるんですね」

土御門「ただ単に飛ばすだけなら第七位やテッラに取られるか……」

一方通行(このままではキツい。能力無しも考えるか……?)



 メルヘンズ 2 ― ― ― ― ― ― ― ―
|セロリーズ 0 ― ― ― ― ― ― ― ―

――――

麦野『えー、二回の表を始める前に……』

麦野『セロリーズから“能力無し”の条件が来ましたーっ!!』

禁書『対するメルヘンズは“能力の使用条件は向こうに合わせる”ということなので……』


禁書『二回からは“能力無し”となりまーす!!』


ワーワーワー

ミサカサン、マダー!?

ムギノー!!

――――

浜面「お、能力無しだってさ」

絹旗「やりましたね、超作戦通りです!」

垣根「ああ。後はこのまま勝ちに行くだけだ!!」


――――
~~~

明日来られるのか?
今日はここまで

打席一周はさせたいですよね
行きます

~~~~

@少し前、作戦会議中

垣根「――正直、能力メンバーさえ揃えれば勝てるには勝てるだろうが、そんなのは勝ちじゃない」

垣根「それで勝つなら、シスターズを殺戮したり、打ち止めを誘拐したり、バッテリーに細工すればいい」

垣根「ただ、『能力さえ使えれば勝てた』と思われたらツマラナい」


垣根「そこで一回を使って『能力アリだと負けている』と思わせるわけだ」

垣根「その上で能力なしで勝てば『能力関係無しに勝った』と胸を張っていえる。正真正銘この俺の勝ちだ」

垣根「なに、お前等なら能力無しでも絶対勝てるさ! 全力で勝ちに行くぞ!!!」


「「「おおーーー!!!!」」」


~~~~


麦野『二回表、メルヘンズの攻撃は……六番、ファースト、赤毛!』

ステイル「身長に突っ込んでくるかと思ったんだがね……」

麦野『あと、セロリーズはピッチャーとキャッチャー交代したから』

一方通行「……」チョコーン


黄泉川「始めるじゃん!」バッ

天井「」ザッ

ステイル「僕は野球よりテニスとかの方が好きなんだが……参加した以上頑張らせてもらうよ」

天井「……一方通行、ちゃんと取れよ」シュッ

ヒュパッ

一方通行「」パシッ

ステイル「速い!?」


一方通行「なかなか良い球じゃねェか」ヒュ

ヒューン

天井「もう少し上に投げてくれよ」パシッ

一方通行「……」


垣根「うはwwwwwwwwwwwwww一方wwwwww通行wwwwwwww肩wwwwwwww弱すぎwwwwwwwwwwww」
垣根「ビルとかwwwwwwwwwwwwいとも容易く投げ飛ばしたくせにwwwwwwwwwwwwヒィwwwwwwwwwwww」

一方通行(後で練習しよ)

――――

天井「それっ」ヒュッ

ステイル「ふんっ」スコーン

黄泉川「ファール! あと危ないからその振り方止めるじゃん」


上条「なんでゴルフスイングなんだよ!」

ステイル「仕方ないだろう! バット振ったのなんて今日が初めてなんだから」

垣根「逆にゴルフなら完璧だったけどな」


天井「」シュッ!

ステイル「二回目なら当てにいけるさ!」

ストッ

ステイル「!!?」スカッ

一方通行「油断してンじゃねェよ、同じ軌道ばかり描く訳じゃねェンだ」

ステイル「……なる程、彼が君たちのジョーカーだったってことか」


垣根「アイツ本当に研究者かよ」

上条「学園都市なんて、元から変な研究者しかいませんよ」

――――

@真ん中。前述のとこ

ステイル「気を付けろ、どうやら速さではなく隠し弾は変化球らしい」

佐天「ええ!? 気を付けろっていわれても……」

ステイル「大丈夫だ。来ると分かってさえいれば打てない速さじゃあないはず。良く見極めるんだ」

佐天「……じゃあ、アタシが一丁決めてやりますか!!」ザン


ステイル「理屈じゃあ分かってるんだけどなぁ……」ブンブン

削板「そこが面白いところだろう!!」

――――

麦野『七番、ショート……えっと、ん……佐天!」

佐天「あきらめないで名前考えてくださいよ~!?」


佐天(この人が第一位……なんか白いな)
一方通行「」ギロッ

佐天「あはは、どうもハジメマシテ……」

一方通行「…………おゥ」


天井「」シュッ

佐天「とは言っても……」ガキン

佐天「ああっ、初球の変な球当てちゃったよ!?」


御坂妹「サードっ!」土御門「ショートっ!」

御坂妹・土御門「「」」

天井「げっ、間か……!」

禁書『譲り合いがおこってしまったようですね』

麦野『その隙に佐天はファーストへ! こういう雑味がまたたまらないねぇ!!』


佐天「危ない危ない」フー

海原「これはやられましたね」ヤレヤレ

眠いっす。また明日……
オチはほとんど出来てるんだけどな……

だれてきてるので多少ペース上げます
だって9×2人分書いてるんだもん……

――――

麦野「八番、セカンド、ゴーグル!」

ゴーグル「まあ、愛称であることは確かっすね」

天井「」ザッ

ゴーグル(垣根さんに呼ばれて来ちゃったっすけど、実はサッカー部だったんすよね……)

コツン

一方通行「バントかァ」グアッ

ゴーグル「絶対等速さんが繋いでくれるでしょう!」タタタ


黄泉川「ツーアウト、二塁じゃん」

一方通行「」ハアハア

海原「全力投球じゃないですか……」

――――

麦野『これで一周! 九番、ピッチャー、絶対等速!』

絶対等速「負けませんよ」

天井「こちらこそな」

一方通行(どンな画だよ……)


絶対等速「」パッコーン

天井「ああ! 自慢のフォークがぁ!」

絶対等速「読み通りです」タタタ

一方通行「レフトー!」


☆「少々下がり過ぎていたか」スタスタ

☆「」ヒョイッ

☆「」シュッ!!!


絶対等速「うっわ速っ!!?」

佐天「危ない危ない、戻んなきゃ!」タタタ


麦野『☆の野郎、なんだあの球速は……!』

禁書『でも、もうバテてるんだよ』


☆「」ゼエゼエ


黄泉川「ツーアウト、一三塁じゃん」


麦野『この大事な局面、次のバッターは……一番、ライト、垣根帝督っ!!』

垣根「っしゃあ来い!!」


天井「」ザッ

垣根「見とけよ、一方通行。俺の華麗なバッティングをな……」

一方通行「……」

天井「」シュッ!

垣根「っオラアアァァァ!!」ブオン

コキン

一方通行「縦振りじゃねェか!」

垣根「っれー!? 練習と違う、おかしいなぁ!?」

佐天「一点です」タタッ

青ピ「アウトやでー」

絶対等速「ああ……」

垣根「」


絹旗「刀でも振ってるんですか……」

浜面「いや、練習では普通だったんだが……」

禁書『見事な袈裟切りでしたが、スリーアウト、チェンジですっ!』


――――

――――

麦野『四番、サード、グラサンアロハ!』

土御門「渾名制復活だにゃー」


絶対等速「」ザッ

土御門「来い!」

上条(初球はとりあえず真ん中にいれてくべきか?)スッスッ…

絶対等速(それで行きましょう)コクッ


絶対等速「」ヒュッ

土御門「残念、初球狙いだにゃー」カキン

上条「読まれてた不幸だっ!」


垣根「ゴメン間に合わないわ」ヒュッ

土御門「難なく一塁だぜぃ」

――――

麦野『五番、セカンド、変態』

青ピ「さて、可愛い娘もおることやし、ボクも頑張らんとな」チラッ

佐天「……やな予感」


絶対等速「」シュッ

青ピ「後ろも控えてるし、撒きでいくで」カキン


佐天「うわっ、やっぱりこっち来た!」タタタ、パシ

ゴーグル「こっちもう無理っす!」

ステイル「こっちもだ!」

佐天「ええっ!? 脚速くないですか!?」

青ピ「野球娘最高やわ~」

佐天「」

――――

麦野『六番、ファースト、お兄ちゃん』

海原「」


海原「……コホン。では自分もペースを上げて行きましょう」

絶対等速「そんな簡単には打たせられないよ?」シュッ


海原「いえ、自分は繋ぎなの……でっ!!」ガツン

上条「あのボール球をバントにっ!?」ヒュッ


ステイル「ワンアウトだ」パシッ

海原「でも、二三塁が生きてますよ」ニッ

ステイル「むむむ……」


禁書『そうです。散々打たれたけど、実のところ絶対等速選手の球もなかなかなもの』

禁書『海原選手が犠牲になってでもランナーを進めたのは次が彼だからなのです!』

麦野『七番、ピッチャー、天井っ!!』

天井「元高校球児の意地を見せてやる!!」

絶対等速「奇遇ですね、私も元高校球児です」ザッ

上条(だから、どんな画だよ……)


天井「」スパーン

絶対等速「ああ! 自慢のナックルが!!」

垣根「走れテッラ!」

テッラ「少し深すぎでしたねー」タタタ

削板「俺に任せろ、すごいダッシュッ!!」ゴォ

削板「すごいキャッチ、そしてすごいスロー!!」ヒュバッ!

垣根「“すごい”以外ないのかよ」


天井「彼能力使ってない!?」

黄泉川「いや、使ってないはずじゃん……多分」

黄泉川「ワンアウト二塁じゃん!」


麦野『八番、ライト、巨乳』

番外個体「ぎゃはははっ! それお姉様の前で言ったらダメだよっ☆」


絶対等速「」ザッ

番外個体「ようやくミサカの必殺技が見せられるね、覚悟しなさい!」

絶対等速「受けてたちます」シュッ


番外個体「チャー」スッ

番外個体「シュー」ギリッ

番外個体「麺っ!!!」バキッ!!


絶対等速「」

上条「行ったぞ垣根!!」


垣根「棒」ススス

垣根「棒」ジャンプ

垣根「鶏っ!!」キャッチ


垣根「バンバンジーって語呂良すぎだよな」

黄泉川「はい、番外個体アウトじゃん」

番外個体「もういいよ。ミサカ次の語呂考えるから!」

――――

麦野『こちらも一周だ! 九番、レフト、☆』

☆「ヘルメット似合ってる?」

上条「微妙ですね」

☆「」


絶対等速「」シュッ

☆「むう」スカッ


――――

黄泉川「☆三振。スリーアウトチェンジじゃん」

☆「」

☆「」

☆「……面白い」



 メルヘンズ 2 1 ― ― ― ― ― ― ―
|セロリーズ 0 2 ― ― ― ― ― ― ―

――――

上条「その幻想をぶち殺すっ」カキン


削板「すご……根性バッティング!」カッキーン


御坂妹「あっ超絶美人があっちに!」キン

垣根「え、まじ?」

上条「騙されるな!!」


黄泉川「一方通行三振じゃん」

一方通行「」


ステイル「ゴルフを嘗めるんじゃない」パッカーン


佐天「これがあたしの全力……だあああぁぁぁーーー!!」カキーン!!!

垣根「よし行ったぁ!!」


一方通行「作戦会議だァ!!」



|メルヘンズ 2 1 2 3 0 ― ― ― ―
 セロリーズ 0 2 0 2 ― ― ― ― ―



御坂『ちょっと、復活したんだから返しなさいよ!』

麦野『誰が返すかガキが!』

黒子『お姉さま頑張ってくださいまし!!』

フレンダ『やっちゃえ麦野ー!!』


番外個体「担・々・麺っ!」キン

垣根「回・鍋・肉っ!!」キャッチ


浜面「見ててくれ滝壺!!」スカッ

滝壺「大丈夫、肝心な時に三振になっちゃうはまづらを私は応援している」

浜面「」


御坂妹「バッティングはこう、こうです!」

一方通行「……」ブンブン


ゴーグル「おりゃあ!」カーン

垣根「続け続け!」

絶対等速「はいっ!!」


青ピ「いくで~」キン

垣根「こっちかよ」タタタ


海原「どうだっ!」キン

垣根「またこっちかよ」ハアハア


削板「バーット!」カキーン

上条「語彙切れたか……」


――――


御坂・麦野「「」」ギャイギャイ

黒子・フレンダ「「」」ヤイノヤイノ


フレメア『大体、九回の裏で三点差だ、にゃあ』



 メルヘンズ 2 1 2 3 0 0 2 1 2
|セロリーズ 0 2 0 2 2 1 2 0 ―



禁書『ちなみに打順はこれなんだよ』


右垣根
捕上条
左テッラ
中削板
三浜面
一ステイル
遊佐天
二ゴーグル
投絶対等速


遊御坂妹
投一方通行
中結標
三土御門
二青ピ
一海原
捕天井
右番外個体
左☆


フレメア『大体、過程なんてどうでもいい』

禁書『九回の裏、ツーアウト満塁、ここで次の打順は……』


一方通行「……」


禁書『なんと一方通行選手ですっ!!!』

ワーワーワー

ギャイギャイ

ミサカチャンダ

イヤムギノサンダロ

ワーワーワー


一方通行「……よし、行くかァ!!」


絶対等速「」ザッ

一方通行(感じろ……)

絶対等速「」ヒュッ

一方通行(ボールの速さを感じ取れ……)

黄泉川「ストライクじゃん」


ワーワー

ミサカミサカ

ムギノムギノ


絶対等速「」ヒュッ

一方通行(能力が無きゃ何も出来ないのか?)

黄泉川「ツーストライクじゃん」


ワーワー

オイ、セロリミヨウゼ

ザワザワ


一方通行(違う……。さっきの裏特訓の成果……)

絶対等速「」シュッ


一方通行「見せてやるぜええェェェ!!!!」カッキーン!!!


ライトー!

イッタゾー、カキネー


――――

――――

アイツの打ったボールを追って。

走る、走る、走る。


無理か。力が入らない。

届かない。能力さえあればなんてことはねぇ距離なのに。


…………

能力…………?


アイツは能力を使ってないのに…………?


……そうだ、アイツは能力に頼ってねぇ。これはフェアな試合だ。


スポーツというフェアプレーの場で、俺が集めたチームで――この俺があきらめてちゃダメだろっ!!



仲間の声援がこだまする。

走る、走る、走る。体に羽でも生えたかの様な。

そんな爽快な気持ちだ。

体がフェンスを乗り越える。


ついに届く、アイツに――――ッ!!





パシッ


――――

――――

垣根「と、取った……取ったぞ……ぁおおおォォ――――」


黄泉川「一方通行、ホームランじゃん」

上条「あらら」

浜面「仕方ねえか」

絶対等速「スミマセン皆さんっ!!」

テッラ「悪い球じゃなかったですよ。仕方なかったのです」

御坂妹「私の訓練の賜物ですね」



垣根「――――へ?」


垣根「おいおいおいおい……一体なんだって――――ん?」チラッ

垣根「…………」

垣根「まさか、まさか……」サーッ

黄泉川「フェンス超えた先でキャッチしてもアウトにはならないじゃんね」

垣根「」


ワーワーワー

セロリ-!!

セロリ!! セロリ!! セロリ!!

ワーワー


垣根「」

垣根「」

垣根「……え?」


上条「まあ、前の回連続で走り回されてたからな。流石にキツかったか」

浜面「そう気を落とすなよ。第七位の体力でもなきゃあ無理だぞ、あれは」


一方通行(ラッキーだったぜェ……危ない危ない……)

土御門「やったな一方通行」

一方通行「あァ……」


――――

@少し前、作戦会議

一方通行「いいかお前ら、このままだと確実に負ける」

一方通行「速い投球。キツい内野。反則級の外野……」

一方通行「能力アリなら、まあ勝てないだろうな。穴がない」


一方通行「じゃあ、穴がなければ作ればいいンだ」

一方通行「あのメンバーの中で、フラフラになるまで体力を削ってやれそうなヤツがひとりだけいる」

一方通行「……そう、垣根だ」


一方通行「打ち分けられる奴はバレない程度に垣根の方に飛ばせ」

一方通行「俺みたいに打てないヤツは……そうだな……」

御坂妹「では、私が付け焼きですが特訓をしましょう、とミサカはイマイチ成果が出ていない分の挽回を図ります」

一方通行「頼んだ!!」


――――


絹旗「能力全開なら超勝てたんでしょうかね」

絶対等速「それは流石に私の頭が保ちませんよ」

テッラ「まあ、能力付きなんて野球として微妙ですしねー」

佐天「でも、みんな頑張りましたよ!」

ゴーグル「そうそう! それが一番大切っすよ!!」

垣根「お前ら……」ウルッ

禁書『あ、でも約束は約束ですから、リーダーの垣根さんは罰ゲームです』

垣根「そこは忘れとけよっ!!」


 ワハハハハ

     ギャーギャー

ワイワイ

  オノレ、ダイイチイ

 チョウガンバッテクダタイ

ジャア、バツゲームハ…

 マッテクダサイ、ワタシガキメマス、トミサカハ…


――――

――

――――

御坂妹「ではこのまま打ち上げへと洒落込みましょう」

番外個体「賛成賛成!!」

青ピ「じゃあ、前にボクのクラスで使ったあそこにしやへん」

土御門「吹寄のとこか、予約しとくにゃー」


海原「み、御坂さんもどうですか!?」

御坂「そうさせて貰おうかな」

ショチトル「もうお兄ちゃん!!」


黒子「お姉さまー!!」

黄泉川「運営を任された以上は最後まで片付けるじゃん」

初春「残念でしたね、白井さん」


天井「今度またいつか野球しよう」

絶対等速「その時は受けてたちます!」


麦野「全然だめだったじゃねえか浜面ぁ!」

フレンダ「所詮浜面だし」

フレメア「大体分かってた、にゃあ」

滝壺「ごめんねはまづら、フォロー出来ない」

浜面「」


インデックス「たらふく食べるんだよ」

上条「当然お前も来るだろ、垣――フフッwwwww」



垣根「クソっ! この垣根帝督がウルトラマンかよ……」ウルトラマーン

御坂妹「見事な罰ゲームです、ププwwwwww」クスクス

絹旗「超傑作です……wwwww」



一方通行(罰ゲーム扱いかよ……)ウルトラマーン



  ▼「おーい一方通行、野球やろうぜ」作戦・失敗……?

ゴーグルを心理定規と出そうと思って忘れた。今思えば削板もいないな。右席とか

まあ、みんなで鍋パENDです

次のネタまで遠そうなので明日の朝にでも依頼してきます

では!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月06日 (月) 21:00:38   ID: yua9r7Rf

おおー!

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