P「最近律子の様子がおかしい?」 (30)


伊織「そうなのよ、最近どうも変で…」

P「いつ頃からか分かるか?」

伊織「そうね、およそひと月前の誕生日祝い…少なくともあれより前はこんなことは起きてなかったわ」

P「どうおかしいんだ?」

伊織「アンタも見てれば分かるわよ。もうすぐ事務所に来るだろうから。」

真「仕事のし過ぎで疲れちゃったのかな」

やよい「律子さん全然休んでるのを見かけないですし…」

P「ああ、心配だな…」


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ガチャ

律子「みんなおはよう、プロデューサー殿も、おはようございます!」

P「おはよう律子、最近調子はどうだ?」

律子「いい感じですよ、竜宮の仕事も増えて、波に乗ってる感じです。プロデューサー殿には負けませんからね?」

P「そうか…それはよかった。体調面とかは大丈夫か?」

律子「なんですか急に…平気ですよ!自己管理はしっかりとしてますから!」

P(ふむ、おかしな様子は見受けられないな…疲れを隠してる感じでも無いし…)

真「特になんともなさそうだけど…?」

伊織「…ちょっと見てなさい」


伊織「はぁ…状況説明のためとはいえ恥ずかしいわね。」


伊織「やよい、こっちに来なさい」

やよい「伊織ちゃん、どうしたの?」

ギュッ


伊織「相変わらず…その……良い抱き心地だわね//」

やよい「うー…恥ずかしいです…//」


律子「…!」カタカタ…


律子「キマシ」ガタッ


P「!?」


律子「キマシキマシ」ガタガタ


P「どういうことだおい…」


~~~~~~~~~~~~~~

律子「…あれ?私は一体何を…」フラッ

伊織「分かったかしら、律子の様子が変ってのが」

P「ああ、よくわかった。しかしどうして急に暴れだしたのか…」

伊織「分からないのよ、ただ、やよいを抱きしめると急にああなるのよね。」

P「やよいを抱きしめ……うーん…一つ思い当たる節があるんだが。もう一度だけ協力してくれないか?」

伊織「はぁ…?ま、まあそれで律子のことが分かるなら…いいけど。」


伊織「またやよいを抱k…ギュってすればいいの?」

P「いや、やよいと伊織だけで検証してたんじゃ、まだなんとも言えないからな」

真「プロデューサー、呼びましたか」

P「ああ、真。ちょっと頼みにくいんだが…」ゴニョゴニョ

真「……うーん、律子のためですもんね。分かりました。やります。」

P「じゃあ頼んだ」


伊織「ちょっと真、アイツから何を言われたのか教えなさいよ」

真「そんなことどうだっていいじゃないか。伊織。」ジリジリ

伊織「な、なによ。なんで寄ってくるのよ」

真「伊織、いつもケンカばっかりしてるけど、ボクは伊織のことが嫌いなわけじゃないからね。」

伊織「ば、バッカじゃないの!?そんなの分かってるわよ、あたしだって、そりゃ…」

真「伊織はボクのこと好き?嫌い?」顎クイ

伊織「な、なんなのよ!き、嫌いなわけ…無いでしょ…?//」

真「好きか嫌いかで答えてほしいな」

伊織「うああああ!!!!す…す…」プシュゥゥゥ


律子「」ガタガタガタガタ


P「…よしOKだ。」

伊織「OKじゃないわよ!!!」


真「あードキドキした」

伊織「アンタ頬赤らめてるんじゃないわよ!」

真「そういう伊織だって赤くなってるし」

伊織「なっ!!//」

P「はいストップ、それ以上やると律子が窓ガラス割って飛んで行っちゃうからストップな」



律子「キマシ!キマシ!」ジタバタ

やよい「はい律子さん、落ち着きましょうね。ほら、野生のエビフライの産卵シーンですよ~」


P「まあ、これでお前らもなんとなく分かったろ」

真「そうですね…」

伊織「そして犯人も大体想像ついたわ…」

P「ああ、律子は女の子同士がイチャイチャし始めると」



P真伊織「―――腐女子(読み:ことり)化する―――」



真「またウチの事務員が何か仕込んだんですね。」

伊織「はあ…朝っぱらから疲れたわよ」

P「ははは、伊織ばっかり悪かったな…伊織の絡まないパターンでもう一度試してみるか?」

伊織「アンタちょっと楽しんでない!?笑いごとじゃないのよ!」

P「じゃあ試さなくていいのか?」

伊織「誰が試さなくていいって言ったのよ!念には念を入れて調べておくに決まってるでしょうが!!」

P(わかりやしー)


P「次にそれっぽいカップリングが出来そうなアイドルの組み合わせが揃ったら試してみよう」

伊織「言っとくけど、千早が来てやよいと絡ませるのは無しよ?あの娘の身の危険を感じるから。」ワクワク

真「伊織もちょっと楽しんでるよね…律子はどうだろう…?」チラッ


律子『はい、是非引き受けさせていただきたく思います。詳細はまた打ち合わせの際に…はい、ありがとうございます。』

P「普通だな…」


ガチャ

P「ん、誰か来たぞ…?」

雪歩「おはようございますぅ」

P「あっ」

伊織「あっ」


P「おはよう、雪歩。来てすぐで悪いんだが、一つ頼まれてほしいことがあるんだ」

雪歩「は、はい!なんでしょうか…」


伊織「えーい」ドスッ

真「うひゃあ」

雪歩「ま、真ちゃん!」

P「真は今までずっと雪歩のことを待って隠れてたんだ。どうしても会いたかったらしい。」

P「愛に飢えてて、さっきまで寂しがって泣いてたくらいだ。」

真「ちょっ」

P「だから雪歩、真のことを…めちゃくちゃ可愛がってあげてくれないか?」




雪歩「…」フヒ

やよい「あっ、雪歩さんの目が変わりました!」


雪歩「真ちゃん、ごめんね…寂しい思いをさせて…」

真「いや、あのね。ボクそんなこと言ってな」

雪歩「たっぷり、愛してあげるからね…?」


ドッタンバッタンオオサワギ


P「おー激しい( ^ω^)」

やよい「暗くて何にも見えないです!」

伊織「アンタは見ちゃダメよ」メカクシ

P「律子の様子は…?」



律子「さーて、今日の流行をチェックし…ん?」チラッ


雪歩「」ハァハァ
真「」ハァハァ


律子「あ、アンタたち…仲良しなのはいいけど、ちょっと…スキンシップが過ぎるわよ//」


P伊織やよい「!?」


P「なんだ律子…お前、何ともないのか?」

律子「何ともないって…なんですか突然…一体何を企んでるんですか?」

P「いや、何とも無いならいいんだ…」

律子「プロデューサー殿も、まだ事務仕事が残ってるんじゃないですか?アイドル達と交流するのもいいですけど、やることはきちんとやりましょうね?」

P「は、はひ…」


律子「伊織も、午後からリハーサルだからちゃんと台本に目を通しておきなさい!」

伊織「わ、わかってるわよ…」

律子「ふう…喉が渇いたわ、水筒は…」ガサガサ

やよい「あ、あの…私にもそのお茶くれませんか?」

律子「あら、いいわよ。これ疲れた身体によく効くからオススメよ」



伊織「どうなってんのよ…」

P「分からん…が、とりあえず今は普通っぽいからいいんじゃないか?」



真「よくないです!!はやくたすけ…あっあっ」



P「まさか、伊織が絡むとアウトだったりして?」

伊織「だとしたらこれから竜宮どうすんのよ」




真「何真面目に考察してるんですか!ねえ!あっ…んっ…ああっ」

雪歩「真ちゃんおいしい」



~~~~~~~~~~~~~~~~

ガチャ

春香「おっはようございまーす!」

雪歩「春香ちゃん、おはよう!」ツヤツヤ

春香「あ、あれ…真、どうしたの…?」

真「もうおよめにいけない…」ゲッソリ

P「おはよう春香。真は…ちょっと休ませといてやってくれ…」

春香「疲れてるみたいだね…あ、私のスポーツドリンク、飲む?」

真「あ、ありがとう…助かるよ…」ゴクゴク

春香「えへへ、真と間接キス、なんちゃって」

真「も、もう…//」



律子「キマシ」ガタッ

P「!?」


律子「キマシキマシ」ゴゴゴゴ

P「おおおい、伊織!やよい!助けてくれ!」

伊織「今それどころじゃないの!こっちが助けてよ!」

P「何だって?」



やよい「キマシキマシキマシ」ガルルルル

P「どういうことだおい…」


雪歩「間接なんていいですぅ!私はさっきまで沢山…」

春香「ゆ、雪歩!?一体何をしていたの//」

真「なんでやよいまで感染してんの!?」

伊織「知らないわよ!アンタも手伝いなさい!」


P「はいはいストップ、ちょっとみんな聞いてくれ。」


律子「なんなんですか」キリッ

やよい「どうしたんですか」キリッ


P「やよい…お前も記憶は飛ぶのか。じゃあ律子の体質とかではないんだな。」

P「なるほど、今度こそ原因がはっきりした。」

P「律子…最近何か薬とかはもらわなかったか?」

律子「薬、ですか?特に病気にはなってないですけど…あっ」



律子「先日、小鳥さんに誕生日プレゼントで、疲労回復の薬をもらったくらいですね。」

P伊織真「やっぱりな♂」



P「律子、ショックを受けないでこれを見てほしい。」

律子「これは…?」

P「つい5分前の映像だ」

~~~~~~~~~~~~~~~~

春香「えへへ、真と間接キス…なんちゃって」

真「もう…//」


律子「キマシ!キマシ!」

やよい「キマシキマシ!!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

律子「ええー…」

やよい「ああ!私、律子さんの水筒のお茶、飲みました!」

律子「確かに、あのお茶にはその薬を…ってことは?!

P「ああ、それは疲労回復の薬なんかじゃない…何かヤバい薬だ…」

律子「え、ええー…」


~~~~回想~~~~~

小鳥「律子さん、私からも誕生日プレゼントです!」

律子「ええ!いいんですか!ありがとうございます…これは?」

小鳥「いつも頑張ってる律子さんに。元気の出る薬を探してきました!フヒッ」

律子「元気の出る…?」

小鳥「ああ!疲れが取れたりとか…そんな感じのやつです!お身体には気を付けてくださいね!」

~~~~回想オワリ~~~~




律子「あのヒヨコ…」ゴゴゴ

P「さっきの濃厚なゆきまこでは反応してなかったことから、効能が継続する時間はそう長くないと思うが…油断は禁物だ。」

律子「ええ、あまり刺激的なものは見ない方が…」


春香「じゃあ、今もまだ…えいっ」モミッ

雪歩「は、春香ちゃん//」

律子「キマシ!」ガシャアアアアアン

やよい「キマシキマシ」ベロチョロベロチョロ

伊織「おいリボン」バキッ

のワの「あいたたた」


P「どうするか?小鳥さんが戻ってきたら尋問するか…」

律子「いえ、あの鳥に説教は無意味です。」

律子「彼女には身を以て苦しんで貰いましょう…」ゴゴゴゴ

P「そうは言っても、小鳥さん元からあんなんだから、その薬を飲ませてもあんま変わらないんじゃないか」

律子「分かってます、発想を逆転させるんです。みんな、ちょっと協力してくれるかしら?」

伊織「律子の目がマジだわ…」



小鳥「スーパー事務員、音無小鳥、ただいま戻りました!」

P「小鳥さん、おかえりなさい。」

律子「お疲れ様です。」

小鳥「ああ、律子さん。どうですか身体の具合は。あの薬、効いてます?」ニヤニヤ

律子「ええ、もちろんです。驚くほど疲れが取れるんで助かります。今日も飲んでますよ」ニッコリ

小鳥「それはそれは…楽しみ…じゃなかった、良かったです!」


ガチャ

響「はいさーい!自分、仕事から戻ったぞ!」

貴音「私もただいま戻りました。」

小鳥(ちょうどいいとこにカモが…効き目を試させてもらいますよ、律子さん!)



小鳥「二人とも、おやつに二十郎アイス買ってあるわよ!」

貴音「真ですか!なんと幸せ…!」

響「やった!はやく食べよう…あれ?」

小鳥「あ、ごめんね…今スプーンが一つしかないから…そこは上手くやってね」テヘペロ

響「ええ…じゃ、じゃあ貴音食べていいぞ!」

貴音「良いのですか?」

響「自分はこれとっといてまた今度食べるぞ」

貴音「ふむ…それならば」


貴音「響、あーんですよ」

響「!!みんな見てて恥ずかしいぞ//」

小鳥(キマシタワ-!さあ律子さん、どうなる?)


律子「ふふ、仲良くていいわね」


小鳥「あ、あれ…?」


ガサガサ

小鳥「あら、誰かしら?」



春香「キマシ」カッカッカ

真「キマシ」マッコマッコ

伊織「キマシキマシ」シャルルーン

雪歩「キマシ!」ホリホリ

やよい「キマシキマシキマシ」ガルウイング


「キマシ!!!キマシ!!!」ドドドドドド


響「うわああああ!何だ何だ!」

貴音「響、こちらへ逃げるのです。事務所が崩壊します!」

~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~



千早「私がここに戻ったころには、事務所は既に崩壊していました。」

千早「定かではありませんが、一連の責任は音無さんにあるらしく」

千早「修繕費は全て今後の毎月の給料から引かれるとのことです。」

千早「一体72が起こったんでしょうか…」

千早「あ、あの…業者さん。修理の話とはいえ、こっちを見ながら壁という単語を連呼するのはやめていただけますか」



冬馬「おいおい765プロ大丈夫かよ…」

北斗「ん、水筒が転がってる…」ゴクゴク

冬馬「ばっかお前!転がってるもん飲んでんじゃねえよ!腹壊したらどうすんだよ!」

翔太「相変わらず冬馬くん、色んな人のこと心配してて優しいね」

冬馬「うっせえ!ライバルや稼ぎ仲間がいなくなったら困るってだけだからな!」

翔太「そんなこと言っちゃって~」ツンツン

冬馬「やめろツンツンすんな!//」




北斗「キ…キマシ…」

冬馬「え?」

終わり



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1

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3

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4

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5

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