モバP「さよなら大好きな人」 (40)

モバマスSSです。
モバPとまゆのSSです。

初投稿ですが、温かい目で見守ってあげてください。
よろしくお願いします。

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モバP(以下P)「……」


佐久間まゆ(以下まゆ)「……」


P「……久しぶりですね、佐久間さん」


まゆ「うふふ、45日ぶりですね……Pさん?」


P「……元気でしたか?」


まゆ「いいえ、だってPさんと離れ離れでしたから……」


P「……また一段と綺麗になりましたね」


まゆ「ありがとうございます♪」


P「……」


まゆ「……」


P「……」

まゆ「Pさん……」


P「どうしました?」


まゆ「私以外の子のプロデュースは楽しいですか?」


P「あー……」


まゆ「……」


P「……あ、アイドルのプロデュースはいつだって楽しいものですよ」


まゆ「そうですか……」


P「そうですよ……」


まゆ「……」


P「……」


まゆ「……」









P「佐久間さん……」


まゆ「なんですか?Pさん?」


P「……いいえ、何もありません」


まゆ「……本当に?」


P「……いや、その……」


まゆ「まゆは……Pさんが一番ですよ?」


P「……そうですか……それは光栄ですね」


まゆ「はい……」


P「……」


まゆ「……」


P「……」

P「佐久間さん……」


まゆ「なんですか?Pさん?」


P「……いいえ、何もありません」


まゆ「……本当に?」


P「……いや、その……」


まゆ「まゆは……Pさんが一番ですよ?」


P「……そうですか……それは光栄ですね」


まゆ「はい……」


P「……」


まゆ「……」


P「……」

まゆ「……Pさん……」


P「……なんでしょうか?」


まゆ「どうして……」


P「……」


まゆ「どうしてまゆの担当を……」


P「……」


まゆ「どうしてまゆの担当じゃなくなっちゃったの?ねぇ、どうして?」


P「……それは……」


まゆ「……まゆは……まゆはあなたが……Pさんが大好きで……大切で……あなただけにずっと……」


P「……佐久間さん……」


まゆ「ねぇ!どうしてなの?どうして?まゆじゃダメなの?」


P「……」


まゆ「答えて!ねぇ!」


P「……」


まゆ「あの時も、Pさんが伝えに来てくれなかった!」



~~~~~


部長「佐久間、お疲れ」


まゆ「あ、部長さん、お疲れ様です」


部長「お前に伝えないといけないことがある」


まゆ「なんですか?」


部長「今日付けで、モバPは君の担当を外れることになった」


まゆ「……えっ?」


部長「明日から別の担当を用意する、今日はもう休みだ。帰っていいぞ」


まゆ「……えっ?どうして急に?」


部長「どうしてもだ。担当が変わって申し訳ないが、これからも精進してくれ」


まゆ「……Pさんは?」


部長「彼はこのことを了承してくれたよ」


まゆ「……嘘です!」


部長「……嘘ではない」


まゆ「部長さん!Pさんに会わせてください!」


部長「それはできない。もう帰りなさい」


まゆ「嫌です!会わせてください!」


部長「できない。今日は帰れ」


まゆ「嫌!嫌です!!」


部長「千川、彼女を送ってあげなさい」


千川ちひろ(以下ちひろ)「……わかりました」


まゆ「嫌!離してちひろさん!離して!」


ちひろ「……ごめんねまゆちゃん」


まゆ「嫌、嫌ぁああああああ」


~~~~~


まゆ「Pさんの口から聞きたいの!ねぇ!答えて!どうして?」


P「……「どうして」ですか……どうしてだと思いますか?」


まゆ「……わかりません!ずっと考えていました!でも!わかりません!」


P「本当にですか?」


まゆ「……本当にわからないんです……」


P「なら、教えますよ」


まゆ「……」


P「一つは、佐久間さんが立派なアイドルになったからです。だから俺はもう必要ないとされたのでしょうね」


まゆ「……そんなこと……まゆは……」


P「二つ目は、新人を育てるためです……いつだって新人を育てることは大切ですからね」


まゆ「……その子たちよりもまゆの方がPさんを必要としています」


P「……ですが、それらは大した理由ではありません」


まゆ「……えっ?」

P「……一番大きな理由は別にあります」


まゆ「……」

P「僕が、あなたを……佐久間さんを……特別に思ってしまったからですよ」


まゆ「えっ……」

P「……僕はあなたが大好きです、誰よりも」


まゆ「……だったらどうして……」


P「……でもこの想いは、きっとあなたを壊します。あなたのアイドルとしての人生を終わらせます」


まゆ「……」


P「……あなたが大好きだから……僕は……アイドル佐久間まゆを壊さないために……あなたから離れるしかない……」


まゆ「……そんな」


P「あの時、あなたがアイドルに向いていると思いました。きっと誰よりも綺麗になると思いました。だから手を取ったのです」


まゆ「……」


P「でも、佐久間さんと一緒に仕事をしていく中で僕はあなたを一人の女の子としてみるようになりました」


まゆ「……Pさん」


P「……あなたを僕だけのアイドルにしたくなりました……誰にも見せたくない、誰にも渡したくない、そう思ってしまいました」


まゆ「……」


P「……その気持ちに部長は気がついたのです」

~~~~~



部長「……君には佐久間まゆの担当を外れてもらいたい」


P「どうしてですか?」


部長「君はまだ若くてとても優秀な男だ。佐久間をアイドルとしてここまで育て上げた。そんな君に新人の教育を任せたいと思っただけだ」


P「……どうして僕なのですか?」


部長「……わかっているのだろう?」


P「……」


部長「君はもう、アイドルの佐久間まゆのプロデュースは出来ない」


P「……嫌です」


部長「……」


P「嫌です!僕は、まゆの担当でいたい!まゆの近くで……」


部長「……「必ず佐久間まゆをトップアイドルとにしてみせる」と君は私に宣言した」


P「……そうです」


部長「でも、今はそんなことどうでも良いはずだ」

P「……それは」


部長「……違うと言いきれるか?」


P「……いいえ」


部長「佐久間は破竹の勢いで伸びている。ファンもどんどん増えている。でも今以上の発展を望むなら……」


P「…….」


部長「……君の想いは邪魔になる」


P「……」


部長「佐久間には私から伝える。今、この時をもって君は佐久間まゆの担当を外れてもらった。新しい担当アイドルの資料は後で渡そう」


P「……わかりました」


部長「極力、佐久間には会わないようにしてくれ」


P「……はい」


部長「申し訳ないことをしている自覚はある」


P「……」


部長「しかし、君の想いは……絶対に優先されない」


P「わかっています……わかっていますよ、部長」


~~~~~



P「僕の想いは何よりも優先されない」


まゆ「……Pさん」


P「どんなに君を想っていてもこの想いは決して……叶わない……」


まゆ「……泣いて……」


P「僕は……君と……ずっと一緒にいたかった……」


まゆ「……」


P「俺は……お前を!まゆを心の底から……愛している!」


まゆ「……」


P「もうお前をアイドルとして……見れない」


まゆ「……Pさん」


P「……すまない、取り乱した」

まゆ「まゆも……Pさんのことを……」


P「駄目だ!」


まゆ「なんで……」


P「違うぞ、まゆ……わかるだろ?」


まゆ「……え?」


P「……「も」じゃないだろ?」


まゆ「……!」

P「それが、今になって俺がお前の前に現れた理由だ」

まゆ「……嫌……」


P「……お前の言葉で俺を切り捨てろ!捨てられるのではなく、お前が捨てろ!こんな無能はもうお前には必要ない!」

まゆ「……嫌です、嫌!絶対に嫌!」


P「まゆ!」


まゆ「言えません!まゆは!言いたくない!」


P「……」


まゆ「……嫌……」


P「……まゆ……」


まゆ「……」


P「……言うんだ……俺たちはもう元には戻れない、もう終わりなんだ」

~~~~~



P「改めて……僕があなたの担当になります、モバPです。よろしくお願いします」


まゆ「はい、よろしくお願いします、Pさん♪」


P「……それで、えっと……佐久間さん?……下の名前で呼ぶのは控えてもらいたいのですが……」


まゆ「嫌です、Pさん……うふふ」


P「……あー、まあいいことにしましょう。よろしくお願いします。佐久間さん」


まゆ「まゆと呼んでください、あと、もっとフランクに話してください……それこそ……彼女のように」


P「……ダメですよ、担当アイドルにも敬語を使えって言われているんですよ、部長に」


まゆ「……そんなことどうでもいいじゃないですか?まゆとPさんの仲ですよ?」


P「いやいや、事務所の廊下でぶつかった時に少し話しただけで、殆ど初対面ですよ?第一、佐久間さんだって敬語じゃないですか」


まゆ「……むー」


P「……いや、そんなふくれっ面されても困ります……可愛いのが余計にタチ悪い」


まゆ「……むー」


P「……二人きりの時だけだぞ」


まゆ「はい♪」


P「全く、俺が押しに弱いことを千川さんにでも聞いたのか?」


まゆ「うふふ……ナイショです」


P「まあいっか……それじゃ、よろしく頼むよ」


まゆ「あっ……手……」


P「握手だ」


まゆ「……意外と……強引なんですね♪」


P「なんだよ、手を握っただけだろ?これから握手会なんかもあるんだ。いちいち恥ずかしがるなよ」


まゆ「……うふふ……うふふふふふ」


P「で、最初にやることだが……あー、もう手を離していいぞ……」


まゆ「……離しません……ずーっと♪」

~~~~~



まゆ「その言葉を口に出したら……」


P「……」


まゆ「もう二度と……まゆとは呼んでくれないんですか?」


P「……ないだろうな」


まゆ「もう二度と……まゆと……普通に話してはくれないんですか?」


P「……ないよ」


まゆ「もう二度と……手を握っては……くれませんか?」


P「……それでも、必要なんだ」

まゆ「どこで……間違えてしまったんでしょうか……」


P「……」


まゆ「……まゆはどうしたら……」


P「……何も間違ってなんかいないさ」


まゆ「……」


P「俺は……まゆに出会えて……本当に良かった」


まゆ「……私も……Pさんと出会えて……良かったです……」


P「……ああ!」

まゆ「Pさん……」


P「なんだ?まゆ?」


まゆ「まゆ「は」……Pさんのことを……」


P「……」






まゆ「……愛してはいません」










P「……それでいいんですよ」




まゆ「あっ……」


P「ありがとうございます、佐久間さん。馬鹿な男を振ってくれて」


まゆ「……」


P「あなたのことを僕はこれからも応援しています」


まゆ「……」


P「……必ず、あなたがトップアイドルになる日が来ることを信じています」


まゆ「……Pさん……」


P「では、私はもう行きます。久しぶりに出会えて、大変嬉しく思いました」


まゆ「行かないで……」






P「さよなら、大好きな人……」









まゆ「待って!!」




P「……」


まゆ「……必ず!必ずトップアイドルになります!そうしたら……そうしたら……」


P「……」


まゆ「……迎えにいきますから!」


P「……」


まゆ「……絶対に待っていてください!!」

ーーーーー












娘「……それで?その二人はどうなったの?」


女「どうなったと思いますか?」


娘「……アイドルって大変そうだし……もう会えなかったと思う!!」


女「うふふ……あなたは、どうなったと思います?」


男「……今はとても幸せだって言ってたよ」


女「あら?」


娘「ええ!お父さん知ってるの?」


男「男の方は……大好きな人と大好きな娘と一緒に暮らしてる今が幸せだってよ」


娘「……女の人は?女の人はどうなの?」


男「あー、お母さんが詳しいんじゃないのか?」


娘「えー!お母さんも知ってるの?」


女「……大好きな旦那様と大好きな娘とともに最高に幸せそうでしたよ?」


娘「……お互いに幸せになれたんだね、よかった!」


男 女「「お互いに?」」


娘「二人ともいい人見つけたんでしょ?」


男「……あー」


女「うふふ……」





男 女「「……どうだろ(でしょ)うね?」」



おしまいおわり
略して
おしり

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