――小鳥の声が目覚まし時計
藍子「ん……んん……」
「朝……?」
ゴソゴソ
「……もうちょっとだけ」
「スースー」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532470690
――パンのにおいが、二度目のベルで
プーン
藍子「……くんくん」
「あ……焼きたてパン」
「ん……」
「ふぁー、あ~」
「寝たの、あんなに遅かったのに……」
「やっぱり」
「早起きしちゃった」
シャーッ
藍子「んーっ、今日もいい天気」
「朝から暑いけど……」
「じゃ……」
プチプチ
サーッ
パサッ
「今日はどの服を着ていこうかな」
――じゃり道……もとい階段を降りて行き
――お花畑で一休み
藍子「夕美さんからもらったお花さん達。今日もいっぱいの元気をくれるかな?」
「うふっ、私は元気です」
「あの雲も私を応援してくれるのかな」
――流れる雲を見ていたら
「藍子ーっ!」
――あなたの……Pさんの呼ぶ声聞こえるわ
――藍子、藍子
藍子P(以下P)「藍子ーっ!」
藍子「はーいっ!」
「今行きまーす」
――私はゆるふわ女の子
――藍子、藍子
P「今日はパンが焼きたてだぞー」
藍子「わーっ、おいしそう」
P「じゃあ、手を洗って食べようか」
藍子「あ……その前に」
ススッ
P「?」
チュッ
藍子「おはようのキスがまだでしたよ」
P「ああ、おはよう」
――あなたに恋する、女の子
はい、皆様。本日はゆるふわ森ガールこと、高森藍子の誕生日です
みんなで藍子をお祝いしませふ
ちなみにセリフその他は「メイプルタウソ物語」より「パテイの日曜日」から借りました
一応(携帯からなんでスマソ)
メイプルタウン物語 OP・ED
http://m.nicovideo.jp/watch/sm24858695/f?cp_webto=watch_fri&uid=NULLGWDOCOMO&guid=ON
http://www.youtube.com/watch?v=AnFz7DFjM3U&sns=em
…………
……
P「というMVを作ろうと思っているんだが」
藍子「……その、ひょっとして最近朝からビデオを持って構えているのは」
P「うむ。藍子の寝顔がかわいいのもあるがな」ドヤァ
藍子「むーっ!消してください!そんな恥ずかしいです!」
P「いやぁ、この可愛さを世界に広めないでどうする」
藍子「……」
ギュッ
P「ん?」
藍子「私のプライベートでの顔は……」
「あ、あなただけの特権なんですからね」
「……専用なんですよ」
P「……」
(あかん、天使だ。天使が目の前にいる)
(浄化されそぅ……)サラサラァ
藍子「わ、わ、わ!消えてかないでください!」
ちひろ「……」
「朝から何をイチャついているんですかねぇ」ケッ
未央「まぁまぁ、あーちゃんとプロデューサーとの朝の名物ですからね」
愛梨「藍子ちゃん、いいなぁ……私は最近ご無沙汰だからなぁ」ションボリ
志保「何をなんて聞かないからね……」
夕美「あははは……でも幸せってみんなに共有したくなっちゃうものだからね」
ちひろ・未央「それは独り者に対するイヤミかね?」
未央「とりあえずあーちゃんの誕生日だから、お昼はパーティになるけど準備はできてる?」
愛梨「いつもはかな子ちゃんだけど、今日は私がケーキを作りましたぁ!」ムンッ
志保「飾り付けとパーティ料理は準備できてるけど、なんでお昼なんだっけ?」
夕美「夜に花火大会があるから、みんなそれに参加したいからじゃないかな?」
未央「そう、その通り!そして夜の人混みに紛れてしっぽり営んじゃうって寸法さ!」
ちひろ「……18歳未満の未成年のために、企画する話じゃないんですけどね」ハァ
愛梨「まぁまぁ、愛する二人の邪魔をする人は馬肉が食べられなくなりますよ」
志保「まってちがう」
――午後
藍子「あれ?何か空が……」
志保「なんか雲ゆきがおかしくなってきたんじゃない?」
愛梨「本当。花火、大丈夫かな……」
夕美「ちょっと外の植木とか見てくるね」
ポツポツ
ザーッ
藍子「あっ……」
バタバタバタ
バタン
唯「ふえええっ!ゆい、びしょ濡れだよぉ!」ビシャビシャ
藍子「唯ちゃん大丈夫?タオルはどこに?」
唯「こんなんじゃ、花火大会も中止になっちゃうよ!」
藍子「あ……」
夕美「……唯ちゃん」
唯「あ……ゴメン」
藍子「いえ……天気ばかりはどうしようもありませんし」
愛梨「いつもなら、芳乃ちゃん辺りが何とかしているんですけど……」
志保「今日は地方の応援にいってるからね」
ちひろ(何の応援とはいいませんけどね)
夕美「あ、メール……あの人から?」
「……やっぱり花火大会は中止だって」
唯「むぅ~残念だよ」
藍子「でも、少し暑さは和らぎましたから」
愛梨「本当です……今日はまだ脱いでませんから」
志保(つっこみたい。今、愛梨ちゃんは下着姿だからってつっこみを入れたい……)
藍子「私より、天気の心配をしないと……あ、洗濯物が出しっぱなしでした」
夕美「あ、私もだぁ」
ちひろ「じゃあ、特にやることもないし、手が空いている人は解散ってことで」
みんな「はーい」
カチャ
バタン
藍子(せっかくの予定だけど)
(仕方がないよね)
トボトボ
茜「うぉー!雨の中走るのは気持ちいいです!」
未央「茜ちんは飛ばし過ぎ……えと?」
「あれは?あーちゃんかな?」
茜「何かすごく寂しそうですね。気合を入れてきましょう!」
未央「いやいや、多分この雨で花火大会が中止になってプロデューサーとデートできないからだよ」
「だから……」
茜「はい……」ショボーン
茜「何か……もどかしいですね」
未央「仕方がないとはいえ、あーちゃんも楽しみにしてたからなぁ」
「……やっぱり、特効薬が必要かな」
茜「特効薬!そんなのがあるんですか!?」
未央「うっしっしっしっ、このちゃんみお様に任せなさい!」
「あ、根回しはしないと。まずはちひろさんにっと」
メールダヨー
――P家
バタバタバタ
藍子「あーっ、やっぱり濡れちゃってます」
「うんしょ……もう、洗い直さないと」
「あ……」
(これ……こないだのデートの時に着ていった)
(Pさん……似合ってるって言ってくれたから)
(こっちは……昨日の……(///))
(も、もう、Pさんってば、急にムラムラしてきたって言うんだからぁ)
((///)……私、やっぱり好きなんだな)
(あの人の笑顔と、それを見て微笑む私を見てさらに喜ぶPさんを)
(……よしっ)
ガチャッ
バタバタ
P「ただいまー!藍子ーっ!いるかーっ?」
パタパタパタ
藍子「おかえりなさい、Pさん」
P「おっ、ただい……ま」
ドキッ
藍子(浴衣姿)「はっぴー、あらもーど♪」
P「おいおい、その台詞に浴衣姿はなぁ」
藍子「やっぱりですか?……えへへ」ペロッ
P「……」
(あかん、今すぐ押し倒したいぐらい欲情が……)
(しかし、みんなの期待に沿えるにも)
藍子「Pさん?」
P「あ、あのな、藍子」
藍子「はい?」
P「事務所では俺とお前はプロデューサーとアイドルだ」
「だが、今の俺達は一つ屋根の下の……いわえる、同棲相手で恋人で……その……」
「いつか、家族になる人だ」
藍子「あ……」
P「だから、改めて言わせてくれ」
「誕生日おめでとう。そして……」
「大好きだ。生まれてきてくれてありがとう」
藍子「(///)」
「その……」
「わ、私も……生まれてきてよかったです」
「Pさんに出会って、アイドルになって」
「好きになって、恋人になって」
「いつか、家族になりしょうね」
「でも」
「ゴールはそこじゃありませんよ」ニコッ
P「ああ!」
「……いちゃらぶのはどうがするのん」
「ほー、たしか今日は藍子殿の生誕の日でしてー」
「なら、今だけは藍子さんに神の祝福のすべてを……アーメン」
「ふふっ、幸せの門出に戦神の使者を送りますね」
「緒方の命により、不肖、皇国に生を受けし彼の者達の悠久大儀を与えん」
「千枝も藍子さんと藍子さんのプロデューサーさんの幸せをお祈りしますね」
キラッ
「ながれぼしなのー」
――翌朝
藍子「おはようございます」
P「よおっ、おはよう」
加奈「おはようございます。あれ?ツヤツヤがありませんね」
肇「そうですね、いつもなら朝から肌が潤ってるのですが」
加奈「今月だけで20回は、朝からツヤツヤさせて来てますからね」メモメモ
藍子「えっ……えっと……ひゅひゅひゅー」
肇「あれでごまかしているつもをなんでしょうか?」
P「と、とりあえず、ビビカラはPRのイベントがあるからその衣裳のチェックがあるからな」
三人「はーい」
加奈「で、どうなんですか?」
藍子「ど、どうって……」アセアセ
肇「いつもなら朝まで寝てないんじゃないのですか?」
「……しかも昨日は誕生日でしたし」
藍子「えへへへ……」
藍子「大丈夫ですよ。そんなことをしなくても」
「二人は愛しあってますからね」
加奈「……今日も40度までいきますでしょうか」メモメモ
肇「最近暑いのは事務所にリア充が増えたせいでしょうね」
「……」
二人(うらやましいなぁ……)
(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー
今更ですが、藍子に愛梨に志保に夕美はPと同棲している設定です
では藍子の誕生日を祝いつつ、ありがとうございました
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