ドラルク「ロナルド君が枕を買った」 (21)

ドラルク「なんでも安売りしていた安眠枕らしい」

ジョン「」ヌー

ロナルド「さぁて……今日はこの枕で寝るか」

ロナルド「ここ最近はロナ戦の締切に追われててまともに寝れてなかったからな」

ドラルク「ロナルド君、寝る前に君に渡したい物がある」

ロナルド「なんだよ?」

ドラルク「セロリだ。 食べたまえ」

ロナルド「なんだそのシンプルな嫌がらせ!!?」

ドラルク「偶にはこういうのもいいだろう?」

ロナルド「よくねぇよ!!」ドゴォン!!

ドラルク「ぐほぉ!!?」スナァ

ロナルド「……ったく、寝る前にセロリ見せんじゃねえよ。 夢に出てきたらどうすんだ」

ドラルク「よし、ならば君が寝た後に君の枕の下にセロリを置こう」

ロナルド「おー!! 沢山のゲームだ!! 邪魔だなー売っちゃおーかなー」

ドラルク「ああああ!!! クソゲーレビュー書けなくなるからやめてえええええ!!!」

ジョン「」ヌー

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ロナルド「……ったく、もう寝んぞ」

ジョン「」ヌー

ロナルド「おう、お休みジョン」

カチカチッ

ロナルド「zzz……」
















ロナルド「……」

ロナルド「……!!!?」

ロナルド「あ、ああ……」

ロナルド「あああああああああああ!!!」

ロナルド「痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い!!!」

ロナルド「なんでだ!!? なんで急に痒くなってんだ!!?」

ロナルド「……!!」

ロナルド「俺……もしかして……」

ロナルド「セロリの着ぐるみ着てる!!?」

ロナルド「そうか分かったぞ!! セロリアレルギーに反応して痒くなったんだな!!」

ロナルド「そうと分かればさっさと脱いで……」

ロナルド「……ん?」

ロナルド「あれ、なんでだ……脱げねえ!?」

ロナルド「……があああ!!! 痒さが増しているううううう!!!」

「セロリ……」

ロナルド「だ、誰だ!!?」

「セロリを食べろ……」

「好き嫌いはダメよ……」

ロナルド「うわああああああああ!!? いつの間にかセロリに囲まれてるうううううううう!!!」

「よくも今まで食べなかったな……」

「因みにこの中に白菜が紛れ込んでいるぞ……」

ロナルド「ああああああああああ!!!」















ロナルド「うぅ~ん……」

ドラルク「ロナルド君!! 起きたまえロナルド君!!」

ドラルク「……うーむ、さっきからうなされてて起きないな」

ジョン「」ヌー

ガチャッ

半田「フハハハハ!! ロナルドーー!! 貴様にセロリをくれてやる!!!」

ドラルク「君は昨日の私か」

半田「……というのは建前でな。 吸血鬼のニオイがしたのでやってきた」

ドラルク「何? 私のニオイじゃなくてか?」

半田「ああ、今まで嗅いだ事ないな」

ドラルク「もしや私の知らぬ間に吸血鬼が……」

半田「……ん? なんだ、ロナルドはまだ寝てるのか」

ロナルド「うーん……」

ドラルク「何度も叩き起こしているのだが起きないのだ」

半田「……ということは」

半田「落書きのチャンスじゃないか!!」

ドラルク「それだ!!」

半田「よし、まずは額に『肉』だ」

ドラルク「待て、それはベタすぎる。 『おっぱい』はどうだろうか」

半田「それはいい。 ついでに『(巨乳派)』とか書くといいかもな」

ドラルク「後はここにセロリを描いたり……」

半田「ヨダレも描こう」












ロナルド「う~ん……」

ドラルク・半田「あひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」バンバンバンバン!!

ドラルク「最高傑作じゃないか!!」

半田「わ、笑いが止まらない……ゴホォ!!!」

ドラルク「写メ写メ!!」カシャ

半田「しかし……これだけ描いても起きないのか」

ドラルク「枕の効果は絶大なようだな」

半田「枕?」

ドラルク「ああ、昨日安売りしていた安眠枕を買ったそうなんだ」

半田「……!!」

ドラルク「ん? どうしたのかね?」

半田「この枕……臭うぞ!!」

ドラルク「何!? ロナルド君の体臭がうつったのか!!?」

半田「違う!! 吸血鬼だ!!」

ドラルク「何だと!!?」

「ふふふ……バレちゃしょうがねえ」

ドラルク「!!!」

「俺の名は……吸血鬼枕!!」

ドラルク「シンプル!! もっと捻ろうよ!!」

ドラルク「もしや……ロナルド君が目覚めないのは……」

枕「その通り!! 俺が悪夢を見させてるからだ!!」

枕「俺を使って寝たやつは自分の嫌いな物に囲まれる悪夢を見るのさ!!」

ドラルク「ということは……ロナルド君はセロリに囲まれてる夢を見ているのか」

ロナルド「うう~ん……」

枕「さぁ!! こいつを起こしたきゃ俺をどかしてみな!!」

ドラルク「もっと落書きしよう」

半田「フハハハハ!! それはいい!!」

枕「いや助けてやれよ!!」

ドラルク「え? 君ロナルド君をこのままにしたいんじゃないの?」

枕「い、いやそうだけど……なんかこう……そこはお前を倒してやるって展開になるじゃん普通!!」

枕「つーかそこの奴は吸血鬼対策課だろ!! 仕事しろよ!!」

半田「馬鹿め!! 俺には優先順位がある!!」

半田「一にお母さん!! 二にロナルドいじめ!! 三に仕事だ!!」

枕「仕事優先しろよ!!」

ジョン「」ヌー

ドラルク「何? ロナルド君が可哀想?」

ドラルク「そうか……ジョンが言うならしょうがない。 やるか」

ドラルク「いいか君!! ジョンが言うからやるんだからな!!」

半田「貴様が言ったからじゃないぞ!! アルマジロの為だからな!!」

枕「そこ強調しなくていいから!!」

ドラルク「いや待て」

半田「なんだ」

ドラルク「対決も何もロナルド君を持ち上げれば済む話だろう」

半田「!! 確かにそうだな、どれ……」

ガシッ

枕「させるかよ!!」

ドラルク「手が生えただと!?」

枕「俺はこいつの頭から絶対離れねえぞ!!」

ドラルク「ぐぬぬ……こうなったら」

枕「さぁ、どうする?」

ドラルク「もっと面白い落書きのアイデアある?」

枕「諦めんなよ!!」

枕「こっちから行くぞ!!」

ロナルド「う~ん……」バッ

ドラルク「ロナルド君が立ち上がったぞ!!」

半田「しかも枕を頭にくっつけたままだ!!」

枕「俺は寝かせている奴を操る事もできるのだ!!」

ロナルド「……」バンバン!!

ドラルク「おわあっ!!」

半田「ロナルドは今マリオネットというわけか……」

半田「フハハ!! 無様だな!!」

ロナルド「……」バンバン!!

半田「そんな弾、当たらん!!」ヒョイ!!

ドラルク「」スナァ

枕「よし!! 吸血鬼には当たったぞ!!」

ドラルク「小指タンスにぶつけた」

枕「紛らわしい!!」

半田「貴様を倒せばロナルドの目も覚めるはずだ!!」

枕「ほう……俺を倒す、か。 それはつまり……」

ロナルド「……」ブン!!

半田「うおっ!!?」ヒョイ

枕「こいつを倒すって事だ!!」

枕「どうだ!! お前に仲間を殴れるか!!?」

半田「……」

半田「そうか、という事は今は……」

半田「ロナルドをぶん殴れるチャンスという事か!!」

枕「は!!?」

枕「ちょっと待って!! 躊躇しないの!? 友達じゃないの!?」

半田「戯け!! くらえロナルド!! 積年の恨み!!」ドゴォン!!

ロナルド「zzz……」

半田「オラオラオラオラ!!!」ドドドドドドド!!!

枕「やめて!! 可哀想だから!!」

パッ

枕「ん?」

ドラルク「とれたとれた」

枕「!!!?」

枕「お前……いつの間に俺の背後に!!?」

ドラルク「君が半田君と話している隙に粉塵状態で移動していたのさ」

ドラルク「全く……安売り商品の中に吸血鬼が紛れているとは……碌に買い物もできないな」

ドラルク「さぁ、帰った帰った」

枕「は、はい……」トボトボ

枕(来る家間違えた……)










ドラルク「さぁて!! これでロナルド君も起きるはずだぞ!!」

半田「助けてやったお礼に色々と要求してやる!!」

ロナルド「おい」

ドラルク「おお起きた!! さぁロナルド君!! 感謝したまえ!!」

ロナルド「なんで俺の顔がボッコボコで落書きされてるのかちゃんと説明してもらおうか」

ドラルク・半田「あ」

吸血鬼対策課

ヒヨシ「半田!!? 何だその傷は!!? それ程ヤバい吸血鬼だったのか!!?」

半田「いや、大した事は」

ヒヨシ「そ、そうか……まぁお前が言うなら」

ヒヨシ「ところで……ちゃんと吸血鬼は連れて帰ったか?」

半田「あ」















ドラルク「ロナルド君、私いつまで君に踏みつけられればいいのかな」スナァ

ロナルド「俺が飽きるまで」ドンドンドンドン

ジョン「」ヌー

終わり

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