【コンマ】崩壊する世界を旅する21【安価】 (1000)

コンマによる判定と安価による選択で、崩壊する世界を旅するSSです。
結末はあなたの選択、そしてコンマによる運で決められます。

最終目標はストーリーの展開で変わります。デッドエンドも当然あり得ます。
前作「崩壊する世界を旅する」に準拠した世界観になりますが、初めての方でも入れるようなストーリーにします。

なお、スレ主はスマホから打つため、進行が遅くなりがち&まとまった投下がしにくい点ご容赦ください。

今作wikiと前作wikiは下になります。
ルールや人物説明はこちらを参考にしてください。

今作wiki
http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%80%90%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%80%91%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E3%81%99%E3%82%8B%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E6%97%85%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%90%E5%AE%89%E4%BE%A1%E3%80%91

前作wiki
http://ss.vip2ch.com/jmp/1485168424

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1526566295

※1000で強制成功権獲得

使用時は首飾り同様使用の有無を決めます。

ノワールの武器って神器じゃ無かったのか
結局、ノワールの新武器入手の機会ってあるんだっけ?

>>3
あると思います。それも近いうちに。
なお防具については伏線張っています。

少し進めます。

判定成功権ってこれ使ったほうがよくねって時に使っていいかどうか申し出るのはあり?

>>6
ありですね。むしろ是非。

############

「……というわけだ」

俺は会議室に集まった皆に、ナガトのこと、そして「新大陸」のことを説明した。
ジュリアンとフィオナ以外の「一族」はここにはいない。別途向こうも話し合いをしているようで、ジュリアンは「後で合流する」という。

溜め息をつくアミールに、俺は言う。

「『一角獣』のことは知ってたんだな」

「……うっすらと、だけどね。多分、ドワーキンは完全に知ってたと思う。
僕は結局、『蛇』の駒に過ぎなかったわけか。あるいは、ドワーキンも。
だからこそ、異世界の連中を呼ぼうとしていたわけだ。それをもって、この世界の、本物の『エチゴ』に対抗しようとしていたのだね」

ヘカテルが手を挙げた。

「てことは、下手に向こうの世界のドワーキンに手を出すのは、まずくないですか?
打倒できたとしても、エチゴは私たちだけでやらなきゃいけなくなる。上手く争わせて、共倒れを狙うのもありなんじゃ……」

「……それも確かに考えた。ただ、こちらの勢力が圧倒的優位に立っているのもまた確かだ。
エチゴについては、ナガトの力を使えば何とかなるかもしれない、という。
無理して共倒れを狙って被害が出るより、被害を防ぎつつ両方に対処することは可能だ」

俺の言葉に、エリスが渋い顔になる。

「両方じゃないわ、3勢力よ。異世界のドワーキン、新大陸の本物の「エチゴ」、そしてウィルコニアのコーウィンとゲイツ。
異世界の襲撃は明日できる。新大陸のエチゴは、多分後数日はかかる。ウィルコニアは……よく分からない。
とりあえず、こちらから仕掛けられるのはドワーキンとコーウィンね。でも、どのぐらいかかるのかはよく分からない。
最悪なのは、両方に手を出して長引いた挙句に戦力不足の状態でエチゴを迎え撃つ、なんてことね」

ナージャの宝石にいるジュリアンが答えた。

「その通りだ。『一族』は多分、こっちに皆残るだろう。僕も体験したが、異世界ではオルディニウム鉱山以外で僕はほとんど出れなかった。
そして、ウィルコニアにも攻められない。あそこは人じゃないと入れないからね。奥まで行って封印を解放してくれれば別だけど。
だからエチゴ対策に回るのだろうけど、ナガトすら僕たちが束にかかっても『手抜きされて』全員撃退されたんだ。
僕たちを当てにし過ぎると、多分痛い目に遭う」

頭が少し混乱してきた。

「つまり、戦力の分散とその使い道は、かなり慎重に考えないとまずいってことですね。
下手に二正面作戦を取ると、全てが不十分になるかもしれない」

「そういうことだよ、『総司令官』殿。ウィルコニアに突入するタイミングはかなり重要だ。
それと、ナガトを向こうに連れていくなら、彼の『命』を使うかどうかの判断も、早めにしないといけない。
彼の命を使えば、多分エチゴは倒せるんだろう?逆に言えば、なければ至難だということだ。
彼を救いたいのは分かるけど、諦めも特には肝心だということさ」

俺は長く息をついて、この部屋を見渡す。いるのはノワール、ヘカテル、マルコ、火蓮、トニー、エリス、ナージャ、そしてアミール。
この部屋にはまだいないが、ユリリエも頭数には数えていいだろう。カミュは向こうで治療を受ける都合上、力にはならない。

ダリウスも回復途上でまだ無理だ。クラークの竜人とセレスティアは強力ではあるが、異世界には連れていけまい。
モリブスにいるジェニーとイチジョウはどうだろうか。頼めば来てくれそうだが……。
アリスは機械兵を使えるが、決め手には恐らくならないだろう。
そして「一族」はジュリアンの言う通り、エチゴ対策にしか回れない。あるいは、各地の防衛だろう。


さあ、どうするか。まず、ウィルコニアにいつ攻め入るか、から考えた方が早そうだ。


ウィルコニアにいるのはコーウィンとゲイツ。そして恐らくは完調ではないマルケだ。
オルド王の器を育てているようだが、まず本調子のものは出てくるまい。地脈は全て防衛したからだ。
問題は、隠し球があるかどうか。そして、危機の一つである「穴」からの魔素流出をどうするか。

もし、ドワーキンを叩く千載一遇の機会でなければ、こっちに全精力をつぎ込みたいぐらいだ。
ただ、コーウィン、あるいはゲイツが自分から出てくる気配はまだない。あるいは、ある程度放置できるかもしれない。

さて、どうする??

1 ウィルコニア攻略部隊を作る
2 作らずまずは静観を決め込む

※安価下5多数決、考察必要

一応3に「自由安価」を加えます。

アリスって確かウィルコニアを監視してたらしいし意見を仰いでもいいんじゃないか

>>10
アリスは現在のウィルコニアについてあまり知りません(20スレ目参照)。
「生霊化」を使った奇襲プランは知っています。ただ、これはノワールがいれば対応可能です。
それ以上の隠し球があるかは知らないでしょう。ただし、ウィルコニアの内部構造は熟知しているので、攻略部隊にアリスを組み込むのは有力です。
また、一通り攻略が終わった後に何かできるのはアリスです。別に攻略部隊に加わらずともできますが。

コーウィンがウィルコニアにいるって事はジェラードもウィルコニアに入れると思うんだけどどうなのかな、2人とも一度死んで蘇った身だし今作序盤でジュリアンとフィオナを襲った一件からすると一族の括りから外れたっぽいからウィルコニアの一族を通さない結界もスルーできるんじゃないかと思うんだけど

3 アミールでもノワールでも構わないから攻略班の誰かの未来を読む

>>12
この辺りを話し出すとネタバレになりますね。ジェラードは「以前なら」入れたはずです。今は多分無理です。
ブレイズは仕込みを入れた上ででないと難しいでしょう。数に数えない方が無難です(ただ、00偶数を特定のタイミングで出せば入るかもしれません)。

>>14
誰がどこに行くか決め打ちした上でやるのはありです。
確率で情報が手に入るでしょう。

では14の「アミールが誰かの未来を読む」で決定します。
続いて誰の未来を読むかになります。誰を派遣し誰を残すかは決めていませんが、残す候補を1人選び決め打ちする形になります。

安価下5多数決、考察は不要です。

アリスで決定します。今日は短いですがここまで。

少し進めます。

俺はアミールを見た。

「……確か、未来が読めるんだったな。読んでもらいたい人がいる」

「ドワーキン関連か?それならあまり宛にしない方がいい。僕と彼の能力が干渉しあって、上手く読めないのが目に見えて……」

「いや、違う。ここに残ってもらう人だ。ある程度は、読めるんじゃないか?
少なくとも、コーウィンからの襲撃がないかどうかだけ分かれば上々だ。ないなら、エチゴ対策に全てを注げる」

ふむ、と一拍置いた後、アミールは頷いた。

「いいだろう。誰だ?」

「アリスさんだ。ウィルコニアに行くなら、彼女の力がいるからな」

##########

「未来を読む?」

フェリシアの所から呼び出されたアリスは怪訝そうな顔をした。

「その力は聞いたことはあるけど、どこまで信用していいものかしらね。つい昨日までは宿敵だった男よ」

「そう仰りたいのは分かりますが……一応、受けて下されば。頭に手が当たるだけです」

不服そうなアリスに、アミールが手をかざす。

…………

……

01~10 マズいね
11~30 やはり……
31~65 よく読めないな
66~94 なるほど
95~99 ……これは

アミールが安堵したかのように微笑む。

「……なるほど。ここ数日までしか読んでないけど、見えたよ。
こちらから手を出さないなら、コーウィンはギリギリまで動かない。エチゴが来るかどうかの時点で、ゲイツとマルケがイーリスとテルモンを襲撃。そこにエチゴが来て……という筋書きだ。
異世界に行った連中がいつ戻るかは分からない。そこはドワーキンの力との兼ね合いもあって、よく見えてない。
ただ、もし間に合わなかったら、かなり厳しいことにはなりそうだ」

「逆に言えば、間に合えばどうとでもなる、と?」

アミールが頷いた。

「もし早めに決着がつくなら、そこからウィルコニアを襲撃し、その上でエチゴに当たるという各個撃破が可能になる。出るタイミングは議論の余地があるけど……どうするかい」

1 ウィルコニア攻略部隊を作る
2 そのまま静観、専守防衛に徹する(ウィルコニア襲撃は異世界組次第)
3 その他自由安価

安価下5多数決、考察不要

なお、1だとウィルコニアを即襲撃、2だととりあえず様子見になります。向こうから何か仕掛けられるのはなくなっています。

また、エチゴ襲来は4、5日後です。時間的にはまだ余裕が残っています。

上げます。21時ぐらいをメドに再開です。
多分、本格的にストーリーが進むのは明日になりそうです。スロー展開、申し訳ありません。

今のうちに、異世界派遣隊のメンバー選抜のポイントを書いておきます。

※人数制限ありません。ある程度まとめて人数を送るのも不可能ではなくなっています。
※今後の展開的に、向こうで誰かを残す可能性があります。(ルート決定に関わるものです)

メンバーの各論です。

・サイファー
主人公のため最重要です。基本行くことになります。

・ノワール
異世界では行動制限があります(魔法失敗率強制50%、長居すると体調が崩れるなど)。
ただし、ネーロが何かを準備しています(完成しているかはコンマ次第)。アイテム入手でかなり安定感は高まります。また、対石上戦があるなら彼女の能力が有効です。

・ヘカテル
肉弾戦なら最強の駒です。血の呪い対策に必要になります。これはvsゲイツにも言えますが。

・マルコ
遠距離戦での中核です。浄化弾の弾数次第では極めて有力です。

・火蓮
同じく遠距離戦での中核です。仮菱鉱山について若干の知識があるかもしれません。

・トニー
近距離中心。元が米国人なので、車の運転などでは役立つかもしれません。

・エリス
近距離中心。○○○と一緒に連れていくとイベントがあるかもしれませんが……

・ユリリエ
特殊攻撃中心。連れていくと低確率でイベントがあるかもしれません。

・ナージャ
プレーンウォーク要員として回数制限がありません。ジュリアン実体化ができれば強いですが……

なお、さすがに全員は連れていけません。予定外の事態が起こった場合に備え、ウィルコニア攻略をしない場合でも2~3人は残しておくことを薦めます。

上げます。

最近多数決埋まるの時間かかるしヒント多めにあげてもいいんじゃない?40スレ近くあって読み返すのって相当時間いるし、どこのスレで何やったとかも把握しきれなくなってるし

前作でやってた~スレ目にヒントがありますみたいな情報の出し方すればその付近だけ読み直せば済むし>>1自身も情報整理できるんじゃない

ノワールの異世界対策に関しては事前に通信機で聞けない?

向こうの通信機は流石に使用制限ありそうだよなぁ。充電手段もなさそうだし

再開します。票数不足ですが、とりあえず2とします。

>>34
そうですね。改善方法は考えます。
なお、今回は>>32にまとめてあります。異世界に行くことでデメリットだけがある人物は基本はいません。
異世界で起きるイベントは良いものかもしれませんし、悪いものかもしれません。

>>35
>>36ということで、ここでは一旦脇に置いておいて下さい。

そういやデアドラって長いこと幽閉されたまま触れられてないね

>>38
忘れているわけではないのでご安心下さい。
現状はまだ(多分)囚われています。

「……となると、あまり無理はしなくていいな。ウィルコニア攻略は、一度後回ししにしておこう。
後は誰を異世界にやるかだ。一応、タキから人数についての制限は聞いてない。
ただ、こっちにある程度戦力は残しておいた方がいいかもな。万一のこともあるし」

アミールが頷いた。

「僕は当然行かせてもらう。ドワーキンには、言いたいことや聞きたいことが山ほどあるからね。
それと、恐らくは部隊を分けての陽動作戦になるはずだ。ドワーキンは異世界の軍隊が攻め込むこと自体は読んでいる。
だから、それを逆手にとっての作戦になるはずだ。一回攻めておいて、わざと引く。
そしておびき出された連中を、総力を以て叩く。演技力が必要になるが、不意を突くにはいい方法だ。
とにかく、それなりの人手があった方がいい」

※45-火蓮知力(25)=20以上で追加情報

※火蓮とマルコの絆効果で無効、再判定

※追加情報あり

「……仮菱鉱山は、確か古い銅鉱山ですね。近くに現役の金鉱山がありますけど……。
坑道は相当深かったはずです。逆に言えば、伏兵を置くのには適しています」

トニーがほうと声を漏らした。

「何かの兵法であったな。日本の昔の戦法でも……何だったかな、『釣りなんとか』とか。
要は、一回巣を突いて引っ張り上げた所を挟撃するとかそんなのだろ?
後は、構造が分かる奴がいるかだ。そこは、さすがに調べていると思いたいが」

「そこをどうするかは、向こうに行ってからまた決めることになるんだろうな。
とりあえず、今は誰が向こうに行き、誰が留守を守るかを決めたい。……」

俺は考え始めた。もちろん、本人の意思が優先だ。ただ、戦力の分散をある程度考えた方がいい。

……

※0000までに派遣隊のメンバーを決めます。
ただ、そのままだとかなり面倒なので以下のキャラクターは役割を固定します。
(行かない理由が乏しいメンバー、ないしは行く理由が乏しいメンバーです)

・サイファー→派遣隊へ
・ヘカテル→派遣隊へ
・マルコ→派遣隊へ
・火蓮→派遣隊へ
・アリス→残留

残るノワール、トニー、エリス、ナージャ、ユリリエの役割を決めます。
>>32を参考にしながら、この中から「留守を守らせるメンバー」を2~3人決めてください。

得票が3票以上あったキャラを留守とします。考察は一応なしでお願いします。

なお、一応固定としたメンバーに異論があればそれも可です。
(日本に土地勘がある火蓮は色々な意味でいた方がいいですが)

前から気になってたんだけど、適合者と一族って性質的には似たようなのに、なんで一族だけが向こうの世界だと制約を食らうの?

>>47
これはネタバレの領域になりますが、実は似て非なるものです。
「蛇」と「一角獣」の存在が明らかになっているので、一応推察はできるようになってます。

上げます。ノワール、トニー、エリス、ナージャ、ユリリエの中から2~3人を選ぶ形でお願いします。

誰かを残す可能性についてヒントってない?

>>50
とりあえず、残すことによる各人のメリットは以下の通りです。

・ノワール
異世界行きのペナルティがなくなる(ただし増強のタイミングは遅れる)

・トニー
〇〇〇とセットだとイベントフラグが立つ

・エリス
可能性はかなり少ないが、イーリスが襲撃された際に組織である程度守れる

・ナージャ
ダリウスの復帰判定に少しプラス修正(ただし、ナガト関連での武器増強は石川なり別の誰なりにしてもらうことに)

・ユリリエ
一度アングヴィラに戻るため、サコミズ捜索に成功すると後でプラスイベント

0000までに決まらない場合は持ち越します。

サイファー以外に庇いながら立ち回れる人ってどれくらいいるんだろ

>>53
今の面子だとマルコが限定付きで出来ますね。
ただ一回のみで、しかも「確実に致死ダメージが来る」と分かっている状況下でないと十分な効力はないですが。

すみません、書き方が悪かった
異世界に残す場合について、ヒントはありますか?

>>55
ネタバレにならない範囲で言うと、残すメンバーはエチゴ戦にもウィルコニア攻略戦にも参加できません。
その代わり、最終ミッションが有利になる、ある行動をしてもらうことになります。
もちろん、「最終ミッションに手を付けない」という選択もありと言えばありですが。

というわけで、朝ぐらいまで投票を受け付けます。

上げます。

ユリリエって残すにしろ連れてくにしろイベント起きるらしいからなぁ

>>61
残す場合はサコミズ関連、行く場合はカミュ関連ですね。
なお、時間遡行を使える人間は向こうに既にいます。

リナは行動の自由がそこまで効かないこと考慮してなんだけど

>>64
そこまでご理解されているのならOKです。その通りで、前線に出れない以上機動的には動けません。

上げます。

ではノワール、エリス、トニーで決定します。再開は早ければ昼。

再開します。

まず、残すとしたら……情報収集に長けているエリスがまず適任だ。今、イーリスの実質的な宰相補佐とも言うべき立場にもある。
トニーは本来なら戻すべきなんだろうが、こちらの世界にどうも興味を持ち始めているようだ。
エリスにも助言をしている様子で、エリスも信頼しつつあるようだ。
何でもすぐに自分一人で抱え込む傾向のある彼女だけに、同業の年長者が近くにいるのは悪いことじゃない。

問題は……ノワールだ。私情で言えば、連れていきたい。戦力としても十分ではある。
ただ、気になるのは……こちらに戻ってくる直前の体調不良だ。あれが魔素不足の影響によるものとすれば、彼女に負担はかけたなくない。
それに、彼女の力を十分に発揮することは、あの世界ではできない。

少し目をつぶって、俺は決めた。

「こっちにはエリスとトニー、そしてノワールに残ってもらいたいと思う」

部屋が少しざわついた。ノワールはえっと一声上げた後、少し寂しそうな表情を浮かべた。

俺はさっきの考えをまとめて説明する。エリスが反応した。

「なるほど、あなたの言うことはもっともね。私は受け入れるわ。しかし、ノワールを残すのは、少し意外だったわね」

「……俺なりに考えた結果だ。彼女の身体のことも考えた上での決断だが……」

俺はノワールを見た。

45-魅力(17)×2=11以上で成功

※クリティカル(好感度微上昇付き)

「いいわ。サイファーの考えは分かった。確かに、あっちに行って足手まといになるのは嫌だし……。
それに、あの体調不良。あれがもう一回来たら、何か嫌な予感がするの。だから、サイファーの判断は正しいと思う。ありがとね」

ノワールが微笑んだ。寂しくないはずがないだろうに……俺は感謝と申し訳なさを込め、短く「すまない」と言った。

「いいよ。その代わり、留守は任せておいて。その代わり、こっちでも情報は集めとくわ」

※好感度 コンマ下一桁×2上昇

※好感度 429

アミールが頷いた。

「ノワールを残すのは未来視の効果を固定する意味でも有力だね。コーウィン……あるいはオルドもそれと同様の力を持っているけど、
干渉を防ぐことにもつながりそうだ。まあ、余程のことがない限りは、数日間は大丈夫だろうね。
問題は、それまでに僕たちがドワーキンを討てるかだ」

「……だな。作戦決行は明日だが、連中をプレーンウォークで逃がさないことが大事だ。
上手く行くといいんだが」

作戦の詳細は向こうで詰めることになっている。そこで色々分かることもあるだろう。

###########

「集まったようだな。……しかし随分大所帯だな、おい」

カトウがおどけたように言う。カミュは帽子を目深に被って変装している。さすがに、国のトップがいなくなるのが明らかになるのはまずい。
ユリリエが彼女の方を見た。

「あんた、調子はどうなんだい?一応、だましだまし『時間遡行』をやってはみたけど」

※40以下で余り状況は良くない

カミュの表情は暗い。

「……まだ時折、頭と身体が凄く熱くなるんです。ユリリエさんが抑えてくれてますが……」

ユリリエが溜め息をついた。

「そっか。こりゃなる早で治療を受けさせた方がいいかもね」

「となると、あたしの出番か。マエザキさんの所に連れて行けばいいのよね。……そこの彼女も」

ナージャが眠っているファルを見た。彼女は移動できるベッドに乗せられている。

「どこまで上手く行くかは、僕には分からない。だが、ここにいるよりはいいはずだ。
……とそれと、これを渡しておこう」

アミールが何かを懐から取り出した。

3の倍数 神器(再判定)
3の倍数以外 上位消費アイテム

※アミール復活時のクリティカル分

※ノワールとの絆効果で無効、再判定
(ここでファンブルだとデメリット効果付きの消費アイテムになります)

※クリティカル、再判定

奇数 上位消費アイテム(判定に大幅プラス)
偶数 神器(上位になる可能性上昇)

※上位消費アイテム

01~50 僥倖の首飾り(判定強制成功)
51~80 豪運の宝珠(複数範囲判定で確実に上位から2つ目に)
81~98 奇跡の髪飾り(判定強制クリティカル(77相当))
99、00 神威のイヤリング(判定強制00偶数)

アミールが手渡したのは、紫色の宝珠だった。「不幸の宝珠」とも似ているが……。

「これは、スナイダ家に残されていたお守りのようなものだ。君には助けられたからね、ささやかな御礼の品、というわけさ。
持ち主の願いを叶える力がある、らしい。本当かどうかは知らないが、魔力は確かに込められている。持つだけ持っておくといい」

「そうか。まあ、とりあえずありがとう、と言っておくか。……罠はないよな」

「まさか。以前の僕ならそうしただろうけどね」

アミールが苦笑する。浄化弾を撃たれる前に比べて、かなり険が取れた印象だ。

「用は済んだか?とりあえず、これから本艦は東京湾の本部に戻る。1400から作戦会議だ」

俺は軽くノワールを抱きしめた。

「……じゃあ、行ってくる」

「うん、無事に戻ってきてね。ヘカテルちゃんも」

頬に軽い口づけを受ける。俺はイーリスの空を見た。もう、すっかり秋の気配だ。……いい加減、終わらせよう。

※豪運の宝珠の発動タイミングはこちらから指示します。使いたい場合は宣言して頂いても構いません。

##########

「やあ、君たちか!久しぶり……というほどでもないか。一週間ぶりぐらいかな」

基地にはレンタロウとタキが出迎えに出ていた。

「ええ。そちらも大きな変わりはないようで、何よりです。……タキ、久し振りだな」

タキが静かに頷いた。

「そちらも。……そして、この男がアミールか」

アミールは一礼し、そして苦笑した。

「やはり、警戒されてるようだね。まあ、無理もないか。……そちらの人とはお会いしたことがある。タキレンタロウ氏、だね」

「……一度パーティで。まさかこういう形になるとは思わなかった」

「確かに。僕もドワーキン――引いては『一角獣』の支配下から抜けることになるとは、数日前まで思いもしなかった。
ただ、今は味方同士だ。ドワーキンを何とかしなきゃいけないという思いは、僕も強いんだ」

タキがアミールをじっと見た。

「直観だが、嘘をついている感じはしないな。一応、頭数には数えてもよさそうだ」

「そうだね。……しかし、マエザキ先生の所で治療を受けたいという人が、2人いるみたいだが」

俺は頷いた。

「ええ。ともにオルディニウムの『汚染』を受けているみたいです。特に一人は、急を要する」

「そうなると、付き添いが誰か行くべきだろうね。しかし、ここからあそこまでは遠い……」

ナージャがそれを遮った。

「それは大丈夫、私が『ゲート』を開いて行くから。でも、万一に備えて誰か一緒に行った方がいいんじゃないかしら?」

確かにその通りだ。特にカミュは、前のローマンのようなことにならないとも限らない。
誰が行くべきだろう?

※ナージャ以外の付き添いを決めてください。安価下5多数決です。
※付き添いは1人のみです。なお、サイファーが行くことも可能ですが、その場合会議は参加できません。
※会議フェイズに入る前に、治療から先に行う形になります。視点もその人物視点です。

※選べるのは
サイファー
マルコ
火蓮
ヘカテル
ユリリエ
の5人です。

考察は不要です。

ユリリエとします。今日はここまで。
明日はユリリエ視点から始めます。

少し進めます。

##########

「ほら、行くよ」

あたしはカミュの手を引いた。目の前には、ナージャさんが開いた「ゲート」がある。軽い抵抗があったけど、それはすぐ消えた。
代わりに彼は、不安そうな、怯えた顔であたしを見上げた。

「僕……どうなっちゃうんでしょう?怖くて……もう自分が何なのか分からなくて……」

「心配すんなって。あのアミールですら、一応は正気に戻ったんだ。あんたが戻らないはずはないって」

兄貴とは、少しだけ言葉を交わしたけどちゃんとは話せてない。正気だった頃から、あいつは苦手なのだ。
生まれついて大体のことが何でもできる。外面も無駄にいい。代わりに、力ない人にはとことん冷たい。それがあたしの知るアミールだった。
あたしもスナイダ家の落ちこぼれだったからよく分かる。あたしが家を捨てた理由は、まさにあいつだったからだ。

もちろん、人は変わる。今の兄貴も、あたしの知る兄貴ではないんだろう。それは逆もしかりだ。
ただ、それが分かっていても、どうにも話す気にはなれなかった。リナ姉が間に入ってくれればいいのだけど。

そういえば、カミュも兄貴には複雑な思いがあるみたいではあった。確か、向こうで静養しているとは聞いたけど……

「二人とも早く行くよ!」

ナージャさんの声で、あたしは物思いから引き戻された。どうにもいけない。

サイファーがあたしを見た。

「すまないな。カミュのこと、頼んだ」

「いいんだって。きっと、なるようになるさ」

あたしは無理に作り笑いを浮かべた。今の言葉は、サイファーに向けたものじゃない。多分、あたし自身だ。

「じゃあ、行ってくる」

カミュの手を引いて、空間の歪みの中に入る。本当に、カミュは治ってくれるのだろうか?

##########

※60以上でフレールがいる

##########

「やあ、ナージャ君。よく来てくれたね。患者はそこのベッドの上の女性と……赤毛の女性の隣にいる少年?かな」

あたしたちを出迎えたのは、色黒の壮年の男性だった。顔には少し皺があるけど、とても若々しい。

「ええ。マエザキ先生、お久し振り。皆さんは元気?」

「変わらずだな。例の喋る宝石は」

ナージャさんの宝石から声が聞こえた。

「どうも。研究が進まないなら、手伝おうか?ここなら僕も実体化できるし」

「ん、後で頼むかもしれん。ただ、今はこの二人だ」

マエザキ氏と思われる人の後ろから、長髪の背の高い男性が現れた。カミュの顔が驚愕で固まる。男性も動きが止まった。

「……兄様?」

「……カミュか。どうしてここに」

フレールさんには、あたしが小さい頃に会ったことがある。物静かで剣術の達人というのが、あたしの記憶だ。

※70以上で義手を身に付けてる、ファンブルなし

※義手あり(復帰時期が早まります)

フレールさんの左手は、銀色の籠手のようなものですっぽり覆われていた。

「これはどうしたんですか?」

彼はチラリとカミュの方を見る。少しの沈黙のあと、静かに口を開いた。

「新しい装備だ。こっちの技術で作られたものだが、今は試用中だ。一週間もすれば、馴染んでくるだろう」

フレールさんは全てを話していないな、とあたしは思った。多分、カミュを刺激しないために言葉を選んだのだろう。

「それにしても、カミュが何故ここに。……何かあった、というわけだな」

その時、カミュの目から涙が溢れ、フレールさんの胸に飛び込んだ。

「兄様、兄様ぁぁぁ!!」

不安が爆発してしまったのか。カミュはフレールさんの腕の中で泣きじゃくった。フレールさんは少し戸惑いながら、黙って右手で彼の頭を撫でる。

##########

「なるほど、『汚染』か」

あたしが一通りの説明をすると、フレールさんは唸った。ナージャさんが頷く。

「そういうこと。何とかするにはこっちで『浄化装置』にかけるしかない、ってことね。
状況はかなり深刻。サイファーは浄化薬はほとんど効かなかったって言ってた」

マエザキ氏が渋い顔をした。

「……それは厄介だな。しかも何度か暴走しかかって、ギリギリで止めてる感じか。私の所でも、相当手間だ。何回か分けて治療しないといけない。
それに、あれは身体に異常に負担をかける。ネーロさんは、それで死にかけたぐらいだからな」

「じゃあ、どうすればっ?」

叫ぶ私に、マエザキ氏は……

01~30 黙って首を振った
31~60 銃弾を一つ置いた
61~85 銃弾を二つ置いた
86~99 銃弾を三つ置いた

頭の中に男の声と女の声どっちが聞こえるか聞いたほうがいい気がする。カミュの場合どっちなのかよくわからないから

再開します。

>>104
これはカミュの件でしょうか。確かに微妙な所ですが、敢えてぼかしてます。

マエザキ氏は、黙って首を振った。

「浄化弾は希少だ。とりあえずできたものは全て作戦に使うようになっていて、滝君に送ってしまった。
君らがあれを上手く使って『治療』に役立てていたのは聞いとる。だが、この子たちに使うのは無理だ。浄化装置にかけるしかない。
私も負担がかからぬよう、最大限善処する。信頼して欲しい」

カミュは泣き止んでこそいたが、恐怖と不安からか震えている。だが、もうやるしかない。

「分かりました、お願いします」

###########

浄化処置の説明を、あたしは簡単に受けた。ベッドに拘束され、まずは薬で眠らせる。そして薬液を注入し、「電気」とかいうやつで頭に刺激を与えて「感染」の元を断つ、のだそうだ。
話を聞くだけで大変そうな感じがする。ノワールさんのお父さん、ネーロ・オルランドゥ氏が死にそうになったのも頷ける所だった。

既にカミュはベッドに縛り付けられている。あたしは右手を握った。

「……大丈夫。あたしはここにいるから」

不安そうにカミュは頷いた。治療のショックで暴れることもあるらしい。……その時は、あたしとフレールさん、そしてナージャさんで何とかしなければ。

※80以上で豪運の宝珠を持ってきている、ファンブルなし

マルコに頼んで今ある1個を持ってきてもらうのはいけないのか?

※豪運の宝珠なし

「では、始めるぞ」

マエザキ氏が部下に何かを指示した。治療が始まったのだ。
上にぶら下がった袋から、腕に刺さった針を通して薬液が注入される。カミュの目がとろんとし、すぐに閉じられた。

「薬液注入、3単位を完了。電圧をかけます」

白衣の男性がそう言うと、カミュの手足がブルブルと震え始めた。

……

01~10 ???????
11~30 ああああああっっ!!!
31~65 拒絶反応確認っ
66~85 血中ウィルス、順調に減少、薬液投与を追加します
86~99 血中ウィルス、予定以上に減少、薬液投与を追加します

>>109
記憶が確かならば、もう使いきったはずです。

浄化弾三発あってまだ一発残ってなかった?

クリスとアミールに一発ずつで

「あ"あ"あ"ああぁぁぁぁ!!!!!」

カミュが絶叫する。マエザキ氏の表情が青くなる。

「いかんっ、拒絶反応が強すぎるっ!!このままだと……」

※40以下で暴走、戦闘へ

>>113
こちらの記憶違いだったかもしれません。どうもクエルボに撃って外した分まで私がカウントしていた可能性があります。
イベント進行次第ですが、多分1発残っているでしょうからそこは考慮します。申し訳ありません。

※暴走はまだせず

カミュの手足は大きくばたつき、拘束具を外そうとしている。だが、まだ千切れてはいない。

「薬液投与の継続判断をっ!!」

「続行だっ。ここで止めても無意味だ、やるだけやろう」

投与される薬液の量が、目に見えて増えた。あたしは怖くなる。これは……カミュが耐えられるのだろうか??

01~20 ????????
21~40 パキン、と拘束具が壊れた
41~70 拒絶反応、依然継続!
71~90 拒絶反応、やや弱まりました!電圧をさらにかけます
91~99 拒絶反応、弱まりました!電圧をさらにかけます

※判定やり直し権を使いますか?
(意識が完全に乗っ取られます)

安価下5多数決、考察できれば必要

※再判定とします。

「拒絶反応、やや弱まりました!電圧をさらにかけます」

カミュの手足のばたつきが、確かに少し弱まった。マエザキ氏が安堵の息を漏らす。

「よし、あとは仕上げだ。これをもって初回の処置を終わりにする、後は検査次第だ」

そう言うと、カミュの手足が小刻みに震えた。あたしは彼の手を握る。……頑張れ。

01~25 拘束具が壊れた
26~50 治療終了、ただし……
51~75 治療終了、検査判定へ
76~99 治療終了、検査判定へ(優遇)

その時、パキンと音がした。拘束具が壊れた??

そしてむくりとカミュが身体を起こす。目は血走り、正気を完全に失っている!!

「まずいっ、ローマン君の時と同じだ!!急いで取り押さえてくれっ!!!」

血相を変えてマエザキ氏が叫ぶ。

あたしは……

1 銃を取り出した(戦闘へ)
2 カミュを抱き締めた

※安価下5多数決、考察必要

※1を選んだ場合、ユリリエ、フレール(素手)、ナージャの3人が対応します。強制スタンをどうするかが問題です。なお、殺してはいけません。

※2を選んだ場合、戦闘回避かユリリエに大ダメージ(致命傷まであり)かのコンマ判定になります。強制成功権があるため、使うのなら楽ですが……

2

安価は1

>>133
>>136
考察お願いします。重要ポイントです。

考察ポイントはどこにあるかおせーて

どっち選んでも押さえた後また治療かけるの?
1選んで落ち着かせても治療でまた体力使って目を覚まさないとかになったら嫌だから安価は2

>>138
平たく言えば、ここで強制成功権を使うかどうかということになります。
使わないなら1でしょうし、使うなら2です(使わず2はハードルが高いと思います)。
勝負どころが先にあると思うなら1ですが、カミュを確実に救いたいなら2です。
1だとフレールが素手のため、火力不足かもしれません。なお、首尾よく勝てばマイナス補正付きの検査判定へ移ります。

>>140
そうなりますね。ただ、1は予後にマイナス補正が入ります。

上げます。まだ決定はしていません。

再開します。

あたしは銃を取り出した。こいつがこうなる可能性があるのは、サイファーから聞いていた。できるだけ傷付けずに、鎮静化しなきゃいけない。


唇を噛む。こいつは、出来の悪い弟みたいなもんだ。でも、だからこそ……ちゃんと止めてあげるのが「姉」の役割ってもんだろう。


「皆構えて!来るよっ!!」

※60以上で先制

※先制

カミュの立ち上がりは鈍い。サイファーから聞いていた、例の房中術――の枠をはるかに超えた何か――を食らったら、こっちはかなり厳しい。
カミュの一番近くにいたあたしは、銃口を彼に向けた。問題は、何の弾を撃つか。

確実に動きを止めるなら猛毒弾だ。でも、あれは人に使うには危なすぎる。
じゃあ衰弱弾?これもこれで大概に危険な代物だ。
一番マシで、弾数制限がないのは魅了弾だ。でも、効果はそれほど期待できない。

どうしよう?

1 猛毒弾を使い、残り2発を魅了弾
2 衰弱弾を使い、残り2発を魅了弾
3 3発全て魅了弾
4 その他自由安価

※安価下3多数決、考察不要

※魅了弾は20%で軽い魅了状態(低確率で反応するスタン)、継続は1ターンですが、成功回数が複数ならボーナスが乗ります。

※猛毒弾と衰弱弾は先制できた今、当たれば効果は高めです。ただ、悪影響もあります。

参考までに。

・衰弱弾
敵の能力を減衰、自動回復など特殊能力を防止するなど。1戦闘に1回、機械には別途の効果

・猛毒弾
確率で割合ダメージ(最低最大HPの10%)、ダメージ後低確率で追加効果、1戦闘に1回

猛毒弾は18スレ目の534と549に効果があります。
99や00偶数で当たれば本来ボス格であるクリスすら溶けます。
衰弱弾も相当強力です(クリティカルなら長時間スタンに能力封じなど)。

上げます。

なお、増援についてはナージャのターンで判定します。ただ、その場でゲートを開いている余裕はない(必然的に離脱します)ため、
3~4ターンほど二人で食い止めねばなりませんが。

3

たしかフレールは瞬時にゲート開ける一人だったと思うのでスタンしたらフレールにゲート開いてもらう方向でいこう

ゲートって複数人で協力したらその分展開が早くなったりとかはないんかな

>>159
フレールは確かプレーンウォークを使えたままのはずですが、高速展開まで可能かは不明です。
今回については、サイファーの居場所に行ったことがないのでどちらにしろナージャ頼りになります。

>>160
そういうのはないです。

あたしは魅了弾だけ撃つことに決めた。……やっぱり、本気で傷付けたくはない。

引き金を引く。急速充填のやり方は覚えた。後は当たってくれるのを願うだけ……!

65-器用さ(29)×1.5=22以上で命中(コンマ下1~3)

※カミュ暴走につき、命中判定はやや辛めです

※全弾命中

ダメージ
コンマ下1~3一桁×6+地力(23)×6+5

80以上かゾロ目で魅了発動

命中判定で20以上とすべきでしたが、結果が変わらないのでそのままとしてあります。

ダメージ 531
暴走カミュ残りHP 8000-531=7469

※魅了発動

「アアアアアAAAAA!!!」

あたしは急所を避けて銃弾を撃ち込む。カミュが鳥のような甲高い悲鳴をあげた。
動きが、少し鈍ったように感じる。これなら、次の攻撃は当たってくれるはず……!

※フレールの行動
01~85 腹への当て身(低確率でスタン)
86~95 震動拳(高ダメージ攻撃、高確率でスタン)
96~99 電撃(義手の能力、スタン確定と追加判定)

「ユリリエ、そこをどけっ!」

フレールさんが突っ込んできた。そして身体を起こしかけたカミュの腹部に、右の当て身を叩き込む!

ダメージ
01~60 700
61~85 900
86~99 再判定(スタン確定)

ダメージ 900
カミュ残りHP 6569

ドグゥ、と鈍い音が響いた。カミュの小柄な身体が、壁に叩き付けられる。
フレールさんは剣術に定評があったけど、格闘もやっぱりかなりの腕だ。しかし、まだカミュが正気を取り戻す気配はない。

カミュはゆらりと立ち上がった。そして……

01~60 ピンク色の霧を生じさせた!
61~90 あたしに飛びかかる!
91~99 そのまま立ち尽くしている……!?

ダンッ

カミュは壁を蹴ると、あたしに一気に飛び掛かってきた!肉弾戦を挑む気??

65-器用さ(29)=34以上で回避

※93…成功

あたしは身を捩ってそれを避けた。

「グルッルルルゥ……」

獣のような唸り声をカミュは立てている。口の端からは泡が見えた。

あまり長引かせるとどうなるか分からない。早めに決着を付けなくては……。

あたしは……

1 ナージャに増援を頼む
2 黙ってナージャに攻撃させる

※安価下3多数決、考察必要

>>158を参考にしてください。増援を頼むと3~4ターンは不利な状態での戦闘になります。

上げます。

中途半端ですが、ここで一度切ります。

少し進めます。

「ナージャさんっ!サイファーたちを呼んできて!!手数が足りないっ!!」

ナージャさんはこくんと頷いた。

「分かった!なる早でやるわ、少し耐えてて!!」

ナージャさんは部屋を出ようとする。ここじゃプレーンウォークは使えない。あれは起動までに時間がかかるからだ。

※30以下でカミュが阻止に動く

※カミュが阻止に動く

「キシャァァァァッッッ!!!」

カミュが部屋を出ようとするナージャさんに気付いた!?彼は力を溜めると……

01~30 ピンク色の霧を放った!?
31~90 ナージャさんに飛び掛かった!
91~99 させるかっ

彼は力を溜めると、ピンク色の霧を放った!?

「まずいっ、これは絶対に吸うなっ!!意識が刈り取られるぞ!!」

フレールさんが叫ぶ!

65-ユリリエ耐久力(13)×2=39以上で抵抗(コンマ下)
65-ナージャ耐久力(14)×2=37以上で抵抗(コンマ下2)
20以上でフレール抵抗(コンマ下3)
50以上でマエザキ抵抗(コンマ下4)

ユリリエって装備に精神系に対抗できるの持ってたしボーナスとかないかな

>>193
これは効果の所で出ます。(基本が1ターンスタンです)

※ユリリエのみ抵抗失敗

※効果は……
01~10 魅了(視点がフレールへ変わります)
11~30 1ターンスタン、しばらくコンマに-20修正
31~50 1ターンスタン、しばらくコンマに-10修正
51~99 1ターンスタン

「くっ!??」

私は霧を少し吸ってしまった。身体の芯が……熱いっ!!これは前にも感じたことがある……あの霧の影響だ。
あの時は全てが終わってから、自分で治めるのにかなり苦労した。……また、あれかっ……!!

あたしはその場に崩れ落ちた。頑張れば立ち上がれるけど、すぐには……無理だ。

ナージャさんが駆け足で部屋を出ていくのが見えた。何とか、サイファーたちは呼べそうだ。後は、あたしとフレールさんで食い止めることだけど……。

※60以上でマエザキが麻酔銃を取り出す

1000ぐらいまで中断。

※マエザキが麻酔銃で攻撃

視界の端で誰かが動いた。白衣を着た巨体の男性――マエザキ??

「クランケは素直に治療を受けるものだよ!」

手にはいつの間にか銃が握られている。そして、銃声が鳴った。

※30以上で命中

※回避

カミュは素早い動きで横へと避けた。「ちっ」と舌打ちが聞こえる。

あたしはまだ動けない。フレールさんだけが、今の頼りだ。

「……いい加減、目を覚ましてもらいたいものだな、愚弟よ」

そう言うと、フレールさんは……

※フレールの行動
01~80 腹への当て身(低確率でスタン)
81~95 震動拳(高ダメージ攻撃、高確率でスタン)
96~99 電撃(義手の能力、スタン確定と追加判定

※ファンブル、カウンター攻撃(回避判定あり)

フレールさんは一気に踏み込んだ。そこにカミュが手をかざす。魔力が集まっている??

これは危ないっ!!

※50以上で回避

※被弾

ダメージ
01~20 かなりの重傷(戦闘に参加不能、後程死亡判定)
21~70 重傷(後1発被弾で戦闘に参加不能)
71~99 軽傷(後2発被弾で戦闘に参加不能)

「あ……がっ…………」

次の瞬間。閃光と共に、フレールさんの脇腹が抉り取られていた。
多量の出血とともに、彼はその場に倒れ込む。あたしの血の気が引くのが分かった。

「ふ……フレール、さんっ……!!」

血走った目があたしに向く。「次はお前だ」と言っているかのようだった。

あたしの身体は……

※35以上で動く

あたしの身体は、何とか動いてくれた。震える手で、銃口をカミュへと向ける。

サイファーたちが来るまでもたせるのは、このままじゃ無理だ!

あたしは……

1 猛毒弾を使う
2 衰弱弾を使う
3 魅了弾のままでいく

※安価下3多数決、考察不要
※かなり危機的状況です。強制成功権の発動もあり得ます

あたしは、衰弱弾を撃つと決心した。これなら、少なくとも動きだけは止められる。上手くすれば、無力化だってできるはずだ。

ただ、これは猛毒の類いだ。……カミュの身体を考える上で、できるなら使いたくなかった。でも、もう四の五の言ってはいられない!!


あたしは引き金を引いた。


※40以上で命中(コンマ下1~3、1のみ衰弱弾、残りが魅了弾)
(集中の効果が一時的に劣化してます)

※コンマ下1に強制成功権を使いますか?使わないと高確率でキャラロストの危機です。

※安価下3多数決、一応考察不要

髪飾りと使用タイミング同様っていう>>1の発言通りなら成功権は本来後出しできないはずだよ(判定前に多数決かと)

まあ、使うで

昼まで休憩。

>>225
1000での振り直し権と強制成功権の取り扱いについては、救済の意味合いもあります。今回は全て回避されているのもあり発動しています。

フレール死んだらカミュはどのみち暴走するし、殺した方がよさそうだが、殺すにしても血の呪いが発動するから所謂詰みって奴だこれ

再開します。

>>227
サイファーが来れば……ですね。

手が震えて狙いが定まらない。それでも撃たなきゃ……!!

バシュッ

自棄気味に撃った一発、それも衰弱弾が、カミュの肩に当たったのが分かった。

ダメージ
コンマ下一桁×6+地力(23)×6+5

※クリティカルだと……

ユリリエの3連続攻撃って1戦闘1回って書いてあった

ダメージ 167
カミュ残りHP 6402

※追加効果は……

01~15 1ターンスタン(継続判定なし)
16~50 1ターンスタン(継続判定あり、中確率)
51~80 1ターンスタン(継続判定あり、中確率)、攻撃力、防御力減衰(披ダメージ半減、ダメージ倍増)
81~99 2ターンスタン(継続判定あり、中確率)、上に加え特殊能力封印

>>231
これは大変失礼しました。猛省です。
結果は変わりませんが、少し調整入れます。

撃たれた瞬間、カミュの動きが雷で撃たれたかのように止まった。効いてくれた??

あたしは霞む目でカミュを見る。盛り上がった筋肉が、少し萎れているようだ。

この隙に……

1 フレールの治療に向かう(2ターン消費、回復はコンマ次第)
2 魅了弾で攻撃
3 その他自由安価

※安価下3多数決、考察不要
※閃光弾は使ってもいいですが、マエザキまで巻き込みます。マエザキは麻酔弾を確率で撃ちます

あたしはフレールさんに駆け寄った。酷い出血……内臓ごと抉られ、明らかに虫の息だ。
だけど、今なら間に合う。あたしは、時間遡行を彼にかける。カミュが棒立ちの今しかない……間に合って!!

※30以上でマエザキ攻撃(攻撃できない場合は麻酔弾切れ)

※マエザキ攻撃

「ユリリエ君、フォローするぞ!」

マエザキ氏がハンドガンをカミュに向け、銃弾を放った。しかし、ただの銃弾じゃ……

※50以上でスタン延長確定

※スタン延長

銃弾は太股の辺りに当たった。見たところ、マエザキ氏のハンドガンの口径はとても小さい。これじゃカミュは止められない……

と思った次の瞬間、彼が膝をついた。これは……?

「特製の麻酔弾だよ。ローマン君も、これで止めた。抜かりはないよ。……フレール君は」

「あたしが治療してます、上手く行けば、かなり戻るはず……!!」

傷口は塞がり始めた。問題は、出血だ。流れてしまったものまでは、戻せないのだ。

01~15 依然危機的
16~60 倒れたまま動かないが、息は整っている
61~95 ぐっ……(コンマペナルティ付き復活)
96~99 ……すまない(コンマペナルティ小)

フレールさんは、倒れたまま動かない。……ただ、息は整っている。この分なら、治療を施せば戻るはずだ。

問題は、目の前のカミュだ。彼は……

※50以上でスタン継続、サイファー登場判定へ

※スタン解除

「……ア、AAAAA!!!!」

何かに気付いたかのような咆哮をカミュがあげた。再びこちらに構えを向ける。ここを耐えれば、そろそろサイファーたちが来るはず……!!

※50以上でこちらのターン、75以上でマエザキ攻撃確定

奇数 ユリリエ
偶数 マエザキ

が攻撃、ファンブルなし

あたしはもう一度銃をカミュに向けた。撃てる弾は……魅了弾と閃光弾。でも、あたしがやらなきゃいけないのは、時間稼ぎだ。それに、閃光弾なら当たらなくてもいい!

「マエザキさんっ、目をつぶって!!」

あたしは素早く弾を充填し、天井に向けて撃った。

01~40 効果なし
41~70 一瞬怯む(マエザキの攻撃へ)
71~99 踞る(スタン、サイファー登場判定へ)

※クリティカル、昇格

再開は夜です。

コンマ運がなかったのもそうだけどカミュが絡むと>>1の更新時間、作中時間、ユリリエが付き添いについてた分戦力や取れる行動の幅の減少、他あらゆるリソースを食われそこまでしてカミュに構っても見合うメリットが今のところあったように思えないのがね…

再開します。

>>255
これについてはコンマ運が悪かったのもありますが、このまま無駄に引っ掻き回すだけにはしません。そのうちに分かります。

強烈な光が辺りを包む。「キィィィ??」とカミュも奇声をあげた。
光が収まると、彼は目を覆っている。効いてくれたみたいだ。

「マエザキさんっ、今のうちに!」

※50以上でサイファー登場、再判定へ

※サイファー登場せず

そろそろサイファーが来てもいい頃だけど、まだ来ない。あたしたちだけで耐えるのにも、限界がある。

マエザキ氏は……

※40以上で麻酔弾あり、攻撃へ

※麻酔弾切れ

「……すまん、麻酔弾は残っておらん。鎮静用として用意したのは、あれが最後だ」

深刻な表情を彼は浮かべた。もう、止めるにはあたししかいない。

※70以下でカミュが始動

※カミュ動かず

カミュは……まだ動かない。これならまだ望みはある!

あたしは、魅了弾を撃つと決めた。これが効けば、まずサイファーが来るまでもつはずだ!

ダメージ
コンマ下一桁×6+地力(23)×6+5

70以上かゾロ目で魅了発動
(衰弱弾の効果で甘くなってます)

ダメージ 191
カミュ残りHP 6211

弾は当たった。……でも何の変化もない。効かなかった?

あたしはサイファーとナージャさんの到着を祈った。もう、さすがに……

※25以上でサイファー登場、再判定へ

※サイファー登場、再判定
※ここから視点が切り替わります

※サイファーと来たのは……

01~25 ヘカテルのみ
26~75 マルコのみ
76~94 マルコとヘカテル
95~99 マルコとヘカテルと火蓮

###########

「サイファーはいる!?大変なの、カミュ様が……!!」

作戦行動の詳細を詰める会議が始まってすぐ、静寂が破られた。尋常じゃない様子で、マエザキの所にいるはずのナージャが現れたのだ。

俺はそれを見て、体温が急に下がるのを感じた。何が起こったかは容易に見当がついた。

「カミュかっ!!?」

強くナージャが頷いた。

「ゲートは開けっぱなしにしてる、でもそんなに長くはもたないよ!後一人ぐらいしか……」

俺はマルコを見た。浄化弾は、まだ一発だけ残っていたはずだ。彼は頷いた。

「止めるのは、僕の役目ですね」

「……すまん、頼む!」

俺とマルコは席を立ち、ナージャを追って駆け出した。歪みを抜けると、強い血の臭いがした。そこには……

「フレールっ!!!」

血の中に沈むフレールを見て、俺は恐怖で凍り付いた。ユリリエが叫ぶ。

「サイファー!!!間に合った!!」

振り向くとカミュが、踞っている。肌の色が赤く染まっている。……これは尋常じゃない。

マルコはクリムゾンを向けようとしている。ただ、確実に狙うなら……

俺は瞬間転移を使い、カミュの背後へと回った。押さえ付ければ……!

45-筋力(30)=15以上で成功

※28…成功

俺はカミュを羽交い締めにした。抵抗はあるが、これなら押さえ込める!!

「マルコ、今だっ!!」

マルコのクリムゾンからパシュっという軽い音が聞こえた。

※効力は……

01~10 ……何??
11~60 カミュはその場に倒れた
61~94 カミュはその場に倒れた。肌の色が、人のそれに戻っていく
95~99 ??????

カミュは浄化弾を受けると、その場に倒れた。一応、効いてはくれたか?

マエザキが叫ぶ。

「良く来てくれた!処置に戻るぞ、手伝ってくれ!!」

赤い肌のままでぐったりしたカミュを、俺とマルコ、マエザキでベッドに横たえる。引き千切られた薬液の管を、マエザキは手早く彼女に刺し直した。

※20以上で処置継続、85以上で……

>>280
ネンヤの効果で再判定
(ここでのファンブルは重大です)

※治療継続不可

「ガアァァァAAAAA!!!」

その刹那、カミュが再び暴れだした!!浄化弾の効き目も、大してないのか??

「サイファーさん、おかしいですよこれ!!」

そうだ。覚醒済のアミールですら正気に戻した浄化弾だ。効かないのは、どう考えても変だ。これは……

※80以上で何かに気付く、ファンブルなし

※気付かない

何かが強烈に引っ掛かる。しかし、その何かが分からない。
確実に言えるのは、まだカミュを押さえるには足りない、ということだ。

俺はユリリエを見る。カミュを斬るのは簡単だ。だが、俺がしなきゃいけないのは、彼女を殺すことじゃない。救うことだ。

「ユリリエっ、カミュの動きをもう一度止めてくれ!!」

「……分かった!!」

※40以下でカミュが割り込む

※訂正、コンマは上にあれば採用

何かが強烈に引っ掛かる。しかし、その何かが分からない。
確実に言えるのは、まだカミュを押さえるには足りない、ということだ。

俺はユリリエを見る。カミュを斬るのは簡単だ。だが、俺がしなきゃいけないのは、彼女を殺すことじゃない。救うことだ。

「ユリリエっ、カミュの動きを止めてくれ!!」

「……分かった!!」

※40以下でカミュが割り込む

※偶奇判定です。

奇数 ???降臨、全滅危機
偶数 浄化弾が今更効き始める

コンマ下3

※???降臨

その時、カミュの身体が白く染まり始めた。……これは???

「……愚かなる人の子よ……我が器を壊さんとするとは迂闊なり……」

カミュは穏やかな口調で、静かに言う。表情は超然として、しかも一分の隙もない。


そこにいた全員が、確信していた。……これは、俺たちの手に負えないものだ。


「何物だ、お前は」

カミュ……だった者が微笑む。

「私は、『全にして一なる者』。混沌でもあり秩序でもある者。引き裂かれた半身が、漸く一つになれた。人よ、感謝しよう」

カミュだった者が、手を高くかざす。

「礼だ、受け取れ」

01~85 デッドエンド
86~94 させないっ……!!!
95~99 あ、あああああ!!!!

※豪運の宝珠を使いますか?
なお、誰かが死にます。

※安価下5多数決、考察不要

宝珠使ったほうが悪い展開になるというのもいかに?

>>306
使えばデッドエンドは乗りきれます。ただ、後の展開に支障が出るでしょう。

でもこれ再判定でしょ?

>>310
使わない場合は再判定ですね。

※使わない

判定は下です。

※デッドエンド

光が部屋を満たしていく。それは暖かで、しかも幸福感すら……

「……死と滅びこそ魂の救済。人よ、せめて安らかに逝くがいい……」

遠くで、そんな声が聞こえた。

死に戻りを>>1自身が肯定する羽目になるとは皮肉な話だ

デッドエンドのペナルティです。ペナルティは緩和気味にします。

01~15 全ステータス-1、好感度-30
16~30 全ステータス-1、好感度-15
31~45 全ステータス-1
46~60 好感度-30
61~80 好感度-15
81~99 ペナルティなし

(ステータスマイナスはなくすっていったのもう忘れてる…)

※全員の好感度-15

※再開場所をどこからにしますか?

1 異世界突入前のメンバー選定から
2 カミュイベント開始時から
3 サイファー乱入から
4 その他自由安価

※安価下5多数決、考察必要

>>317
一応言いますと、ジュリアン死亡(あるいはついでにナージャ死亡)の流れでした。代わりにカミュは抑えきれる(かもしれない)という感じです。
「一族」の一人を失って、どう立ち向かう……というのは割と面白いかと思ってはいたので、ここでのデッドエンドは少し意外でした。

>>320
やらかしましたね……とはいえ、結果的に傷は浅めなのでこれはそのままとします。

豪運の宝珠は前回みたいにロスト?

安価は2で

浄化弾の判定からで

>>326
使ってないので残ります。

>>330
考察をお願いします。

っと、もう2で決定してましたね。

再開します。

>>331
前のデッドエンドで使わなくてもどのみち消失するって言ってたから気になった

それと、付き添いはユリリエのままでいいですか?

安価下3多数決、考察不要です。
もし変えるなら、代わりのキャラを指示してください。

>>335
サイファー視点での進行では基本ありませんでしたからね。

ただし、強制成功権ややり直し権はなくなってます。

一ヶ所割と重大なやらかしがあったので、少しだけ構想を練り直します。

しばらくコピペ展開、ご容赦ください。

##########

「ほら、行くよ」

あたしはカミュの手を引いた。目の前には、ナージャさんが開いた「ゲート」がある。軽い抵抗があったけど、それはすぐ消えた。
代わりに彼は、不安そうな、怯えた顔であたしを見上げた。

「僕……どうなっちゃうんでしょう?怖くて……もう自分が何なのか分からなくて……」

「心配すんなって。あのアミールですら、一応は正気に戻ったんだ。あんたが戻らないはずはないって」

兄貴とは、少しだけ言葉を交わしたけどちゃんとは話せてない。正気だった頃から、あいつは苦手なのだ。
生まれついて大体のことが何でもできる。外面も無駄にいい。代わりに、力ない人にはとことん冷たい。それがあたしの知るアミールだった。
あたしもスナイダ家の落ちこぼれだったからよく分かる。あたしが家を捨てた理由は、まさにあいつだったからだ。

もちろん、人は変わる。今の兄貴も、あたしの知る兄貴ではないんだろう。それは逆もしかりだ。
ただ、それが分かっていても、どうにも話す気にはなれなかった。リナ姉が間に入ってくれればいいのだけど。

そういえば、カミュも兄貴には複雑な思いがあるみたいではあった。確か、向こうで静養しているとは聞いたけど……

「二人とも早く行くよ!」

ナージャさんの声で、あたしは物思いから引き戻された。どうにもいけない。

サイファーがあたしを見た。

「すまないな。カミュのこと、頼んだ」

「いいんだって。きっと、なるようになるさ」

あたしは無理に作り笑いを浮かべた。今の言葉は、サイファーに向けたものじゃない。多分、あたし自身だ。

「じゃあ、行ってくる」

カミュの手を引いて、空間の歪みの中に入る。本当に、カミュは治ってくれるのだろうか?

※40以上で呼び止められる

※進行に変化なし

##########

※60以上でフレールがいる

※フレールがいる、義手判定は省略します

##########

「やあ、ナージャ君。よく来てくれたね。患者はそこのベッドの上の女性と……赤毛の女性の隣にいる少年?かな」

あたしたちを出迎えたのは、色黒の壮年の男性だった。顔には少し皺があるけど、とても若々しい。

「ええ。マエザキ先生、お久し振り。皆さんは元気?」

「変わらずだな。例の喋る宝石は」

ナージャさんの宝石から声が聞こえた。

「どうも。研究が進まないなら、手伝おうか?ここなら僕も実体化できるし」

「ん、後で頼むかもしれん。ただ、今はこの二人だ」

マエザキ氏と思われる人の後ろから、長髪の背の高い男性が現れた。カミュの顔が驚愕で固まる。男性も動きが止まった。

「……兄様?」

「……カミュか。どうしてここに」

フレールさんには、あたしが小さい頃に会ったことがある。物静かで剣術の達人というのが、あたしの記憶だ。

フレールさんの左手は、銀色の籠手のようなものですっぽり覆われていた。

「これはどうしたんですか?」

彼はチラリとカミュの方を見る。少しの沈黙のあと、静かに口を開いた。

「新しい装備だ。こっちの技術で作られたものだが、今は試用中だ。一週間もすれば、馴染んでくるだろう」

フレールさんは全てを話していないな、とあたしは思った。多分、カミュを刺激しないために言葉を選んだのだろう。

「それにしても、カミュが何故ここに。……何かあった、というわけだな」

その時、カミュの目から涙が溢れ、フレールさんの胸に飛び込んだ。

「兄様、兄様ぁぁぁ!!」

不安が爆発してしまったのか。カミュはフレールさんの腕の中で泣きじゃくった。フレールさんは少し戸惑いながら、黙って右手で彼の頭を撫でる。

##########

「なるほど、『汚染』か」

あたしが一通りの説明をすると、フレールさんは唸った。ナージャさんが頷く。

「そういうこと。何とかするにはこっちで『浄化装置』にかけるしかない、ってことね。
状況はかなり深刻。サイファーは浄化薬はほとんど効かなかったって言ってた」

マエザキ氏が渋い顔をした。

「……それは厄介だな。しかも何度か暴走しかかって、ギリギリで止めてる感じか。私の所でも、相当手間だ。何回か分けて治療しないといけない。
それに、あれは身体に異常に負担をかける。ネーロさんは、それで死にかけたぐらいだからな」

「じゃあ、どうすればっ?」

叫ぶ私に、マエザキ氏は……

01~30 黙って首を振った
31~60 銃弾を一つ置いた
61~85 銃弾を二つ置いた
86~99 銃弾を三つ置いた

マエザキさんは、銃弾を一つ置いた。

「これは?」

「マルコ君に渡したものと同じ、浄化弾だよ。あれの効力はかなり高い。上手くすれば、劇的な効果をあげるだろう。
ただ、銃で撃ち込むわけだから、かなりの荒療治になるな。やるかね?」

あたしはそれを光に透かした。見た目は普通の銃弾だけど……

1 使う
2 使わない

安価下3多数決、考察不要

少し中断します。

「やめておきます。何かあった時の保険として温存したいですし。
それに、やっぱり彼を傷付けるのは、ちょっと……」

カミュの方を向くと、やはり怯えた表情になっていた。こいつのことを考えると、まずは普通に治療を受けさせた方がいい気がする。

「そういうことならいいだろう。じゃあ、浄化処置に移るぞ」

###########

浄化処置の説明を、あたしは簡単に受けた。ベッドに拘束され、まずは薬で眠らせる。そして薬液を注入し、「電気」とかいうやつで頭に刺激を与えて「感染」の元を断つ、のだそうだ。
話を聞くだけで大変そうな感じがする。ノワールさんのお父さん、ネーロ・オルランドゥ氏が死にそうになったのも頷ける所だった。

既にカミュはベッドに縛り付けられている。あたしは右手を握った。

「……大丈夫。あたしはここにいるから」

不安そうにカミュは頷いた。治療のショックで暴れることもあるらしい。……その時は、あたしとフレールさん、そしてナージャさんで何とかしなければ。

※75以上で豪運の宝珠を持ってきている、ファンブルなし

※クリティカル、豪運の宝珠持ち+?(再判定)

あたしは懐にある宝珠を見た。サイファーが「何かあった時のために」と持たせてくれたのだ。
カミュが何度も暴走しかけたのを、サイファーは知っている。これが役立つようなことにならないといいんだけど。

その時、治療室に誰かが入ってきた。

3の倍数 ?????
3の倍数以外 犀川

部屋に入ってきたのは、肩くらいまで伸びた黒髪の女性だった。一見すると地味だけど、よく見ると結構な美人だ。

「犀川君か。どうした?」

「いえ、サイファーさんたちの世界から来客と聞いて。治療、ですよね」

「うむ。部屋に戻っておきなさい……と言いたいが、万一の時の人手はあった方がいい。
具合は大丈夫かね?」

「ええ、とりあえず。まだリハビリ中ですけど、段々と感覚は戻ってきました」

静かにその人は笑う。カミュが、不思議そうに彼女を見ていた。

「どうしたのさ」

「いえ……何か、近しいものを感じるような……。気のせいかもしれないですけど」

あたしは首を捻った。初対面なのに、変なことを言うな。

※70以上で犀川も何か反応する、ファンブルなし

※犀川反応せず

「では、始めるぞ」

マエザキ氏が部下に何かを指示した。治療が始まったのだ。
上にぶら下がった袋から、腕に刺さった針を通して薬液が注入される。カミュの目がとろんとし、すぐに閉じられた。

「薬液注入、3単位を完了。電圧をかけます」

白衣の男性がそう言うと、カミュの手足がブルブルと震え始めた。

……

01~10 ???????
11~30 ああああああっっ!!!
31~65 拒絶反応確認っ
66~85 血中ウィルス、順調に減少、薬液投与を追加します
86~99 血中ウィルス、予定以上に減少、薬液投与を追加します

※豪運の宝珠を使いますか?
(?????は前回バッドエンドに向かうルートです)

安価下3多数決、考察不要

豪運の宝珠は本来後出しできないと(ry
そこらへんの定義はっきりさせといた方がいいんじゃね?ころころ使用タイミング変えるくらいなら

使う

1割で00奇数と同等って流石にバランス調整おかしくないか?

>>372
基本は

・前回バッドエンドのように「使わないと高確率で酷い場合になる」場合は事前提示
・今回のように救済が必要な場合は事後提示

とします。無論、申告は可ですがコンマを踏むタイミングでの申告はなかなか難しいので、この運用とします。

>>373
あくまで「バッドエンド行き」ルートに近くなるだけです。浄化弾や犀川の存在などがあるため、まだ余裕はあります。
(ただし、カミュが????になる可能性はかなり高まりますが)

※豪運の宝珠消費

懐で宝珠が砕ける感じがした。……いきなり何かあったのだろうか。

「血中ウィルス、順調に減少、薬液投与を追加します」

マエザキ氏の助手が、静かに言った。

「よろしい、進めてくれ」

寝ているはずのカミュの顔が苦悶に歪む。見るからに辛そうな治療だ。
あたしはカミュの手を握った。……頑張れ。

01~25 ああああああああ!!!
26~50 抵抗反応発生、電圧を強めますか?
51~75 血中ウィルス減少……??
76~99 血中ウイルスほぼゼロに……おかしいですね

「血中ウイルス、減少……??」

助手の声が、訝し気に止まった。

「先生、これを……この辺りです、明らかに効きが……」

「む??確かに妙だな……」

カミュの顔色はかなり良くなっている。治療は上手く行ったんじゃ……

※70以上でマエザキ何かに気付く、ファンブルなし

※マエザキ気付かない

「どうしたんですか?」

「いや、薬の効きが良くないところがあるのだ。ローマン君やフレール君ではなかったことだ。
ただ、原因がどうにも分からない」

「じゃあ、治療は失敗……??」

マエザキ氏は苦笑した。

「そうとは言っとらん。元々、何回かに分けてやるつもりだったからな。
これで、容態は安定するはずだ。……ただどうにも引っかかる」

どういうことなのだろう?ただ、一応はこれでいいらしい。

「では次のクランケを。君らはそこで待機してくれ」


寝ているカミュに代わって、ファルが入ってきた。彼女は元々寝かされたままだ。

「では、引き続き処置に入る。準備はよろしいな?」

さっきと似た感じで治療が始まる。薬液が投与され、電撃が流された。


「きゃあぁぁぁぁぁ!!!」

01~03 ?????????
04~25 拘束具が外れた
26~50 拒絶反応確認っ
51~70 血中ウィルス、順調に減少、薬液投与を追加します
71~99 血中ウィルス、予定以上に減少、薬液投与を追加します

拘束具が、パキンと外れた。これは……!?

「いかん、拒絶反応だ!早めに取り抑えてくれ!!」

※50以上で先制、浄化弾発射判定へ

※浄化弾発射判定へ

あたしは懐から銃を取り出した。中には、さっきもらった「浄化弾」ってのが入っている。
これを当てれば彼女は落ち着くはずだ。あたしは急所を外して、銃弾を撃ち込む!

65-器用さ(29)×2=07以上で命中

※命中

※効果
01~05 効果なし
06~30 スタン程度の効果(治療継続判定へ)
31~50 崩れ落ちる(治療継続判定へ)
51~80 崩れ落ち、うつぶせになる(治療終了判定へ)
81~99 あ、あれ??……痛っ!!!(治療終了)

※クリティカル(ファルは完全に正気に+α)

撃たれたファルは、一瞬動きが止まった。そして……目に光が戻る。

「あ、あれ??……痛っ!!」

撃たれた肩口を辛そうに抑える。あたしはそこに治癒術をかけてやった。

「正気に戻ったみたいね。ごめん、こうするしかなかったのよ」

しばらくすると、傷は大分塞がった。ファルは荒い息をついていたが、少しずつ治まってきた。

「……あ、ありがとうございます。……私は何を、それに、ここは」

「ああ、異世界の研究施設、らしいよ。ここでオルディニウムの汚染を何とかしてくれるんだって。
あんたも汚染が進行してたからね。暴れ始めてどうなるかと思ったけど、とりあえずは良かった」

ファルは釈然としないという表情を浮かべる。その時、マエザキ氏が「あっ」と短く声をあげた。

「今度はどうしたんです?」

「さっきの違和感の謎が解けた。この患者の血中ウイルス。これはネーロさんやオルド君、あるいはフレール君と同一のものだ。
これは間違いない。で、さっきの……カミュ君と言ったか。このウイルス……よく見ると、違う。
ローマン君のウイルスも、よく思い返してみると少し違ってたが……ここまであからさまじゃない。
明確に、我々が知るオルディニウムウイルスとは、違う何かだ」

助手の女性が「まさか」と声をあげる。マエザキ氏は静かに頷いた。

「このウイルスは、今までの治療では消せない可能性があるな」

※70以上で?????、ファンブルなし


※追加情報なし

ここで切ります。

少し進めます。

あたしの顔から血の気が引くのが分かった。フレールさんも愕然とした様子を隠さない。

「どういうことなんですか??」

叫ぶあたしをマエザキ氏は宥めようとする。

「落ち着きたまえ。……君は彼の恋人かね」

「いえ、姉のようなものです。……説明してください、カミュは治らないんですか??」

「そうとは言っとらん。ちょっと説明するから、後で別室に来なさい」

あたしとフレールさんは顔を見合わせた。

#########

※50以上でオルドが、75以上でネーロがいる、ファンブルなし
(いない場合は東京にいます)

※クリティカル、二人ともいる上に重要事実発覚

部屋に通されると、マエザキ氏の他に金髪の無表情な男性と、銀髪で少し色黒の男性がいた。

ナージャさんが少し驚いたように言う。

「ネーロさんにオルドさん??トウキョウの会議に出てるはずじゃ……」

銀髪の男性が笑う。

「それならシェフィールド君に任せて来たよ。手土産付きだ。私はこっちで、調べることがあったからね。ノワールはいないのか」

「体調不良を懸念して、サイファーが向こうに残しました。こっちの世界は、彼女には良くない、と」

「なるほどね。ノワールには渡したいものもあるが、それは久々に向こうに戻ってからにするか。やっと行き来がしやすくなったからな。……っと、この娘さんは」

男性が私を見た。ナージャは既に知り合いらしい。

「ユリリエです。ユリリエ・スナイダ」

「おお、スナイダ家の次女か。お会いするのは初めてか、ネーロ・オルランドゥだ。娘のノワールが世話になっている」

男性が私の手を握った。あたしは戸惑いながら、それを受け入れる。この人が、ノワールの父親?

「は、はじめまして……噂ではお聞きしてましたが」

「まあ大体の人はオルランドゥの消失と共に私が死んだと思っているだろうからな。驚くのもまあ無理はない。
……本題に入ろう。マエザキさん、ちょっと例の写真を。カミュ第二王子の容態について話さねばならなかったね」

マエザキ氏が3つの写真を壁に差していった。壁はそれ自体が発光していて、半透明の写真が見えやすくなっている。

「左がローマン、真ん中がフレール、そして右がカミュ第二王子の血液を拡大した写真だ。
分かりにくいだろうが、潰れた座布団みたいなのが赤血球、デコボコとした球体が白血球だ。そこを漂っている細かいのが、オルディニウムウィルスだな」

見てみたが、よく分からない。何が違うのだろうか。

「ウィルス自体は分かりにくいかな。むしろそれを補食した白血球を見た方が早い。
白血球だが、フレール君のは大きさが1.5倍ほどに膨らんでいる。ただ、奇形はしてない。一方、ローマンのは膨張はさほどでない代わりに若干奇形になってる。
共に細胞を攻撃し作り替えてしまうのだが、同じウィルスのように見えても少し違うのが分かってきた。フレール君のをA型、ローマンのをB型と言おうか。
こちらの世界のオルディニウムは、ほぼフレール君のと同じA型だ。浄化処置も、A型に合わせてある。B型は、ローマン君しか確認されてない」

言われてみると、少し違う気がする。ローマン氏のは、触手か何かが生えているようだ。

「で、カミュ第二王子だ。血中にA型とB型が混在している。それだけじゃない。両方の特徴を併せ持つ白血球がある。……これだ」

そこには触手を何本も付けた、大きなデコボコの球体があった。……まるで怪物みたいだ。
あたしは何だか気分が悪くなった。

「……何ですか、これは」

「AB型と名付けた。安直だが、まあ妥当なネーミングだな。B型にも薬液は効果は薄いが効く。だが、こいつにはあまり効かんらしい。
カミュ第二王子の容態だが、AとB型については大体消えた。だがAB型は消えてない。こいつは、しばらくはともかくまた少しずつ増えるだろうな」

※70以上で何かに気付く(ユリリエ、コンマ下)
※40以上でネーロが??を呼び出す(コンマ下2)

※ユリリエ、何かに気付き始める(再判定)
※ネーロ、犀川を呼び出す

昼まで休憩。

その理屈だと交わったサイファーノワール(とヘカテル)もAB型な気がする(ノワールは一族の血筋由来、サイファーは銃由来の力)し、サイファーはもう一回レントゲンでのぞいた方がいいんじゃないだろうか

少し再開します。

>>410-412
その辺りの説明はこの直後で。

※判定は取り止めます

あたしは少し引っ掛かるものを感じた。ローマン氏はB型、フレール様はA型。彼らは本来、対立する陣営だったわけだ。
なら、何故カミュが両方を持っていたのだろう?ここに行く前にサイファーがナガトさんを紹介してたけど、「蛇」とか「一角獣」とかに関係があるんだろうか?

ネーロさんが、「となると……」と口を開いた。

「サイカワ君を呼んでくれないか?ちょっと紹介した方がいいな」

サイカワ……さっきの女性か。この件に何の関わりがあるんだろう?

しばらくするとサイカワさんがやって来た。少し不思議そうにあたしたちを見ている。

「どうしたんです、治療は終わったはずでは」

「君の診断結果を見せた方がいいと思ってね。マエザキさん、よろしく」

マエザキ氏は頷くと、別の写真を壁に差してカミュのと並べた。……これは??

「これ、似てません??」

そう、大きめのデコボコがついた球体から、触手のようなものが生えている。これがカミュの狂気の原因だとしたら、何故この人は平気なんだろう?

ネーロさんは頷いた。

「そう、似ている。違うのは、こいつは動いてないってことだ。
彼女は、元々ベロンに近いイシガミの組織にいた。そこである種の処置を施された。推測するに、A型ウイルスに感染したと思われる。
その後、彼女はオルディニウムの粉末薬を飲むはめになったんだが……」

「あっ」、とナージャさんの宝石が声を出した。

「『スターダスト』……禁薬として伝わってるものだよ、確かマリオ・ドリンクウォーターが所持していた……」

「そうだ。ローマンもそう言っていた。つまり、彼女は異なる2つの陣営からオルディニウムの影響を受けていたわけだ。
それでこういう細胞が誕生したというわけだ」

あたしはネーロさんの方を向いた。少し語気が強くなる。

「なら、なぜ彼女は普通なんですか?」

「僕もよく分からない。ただ、何かが足りないんじゃないかと思ってる。そもそも、感染した全員が怪物のような力を手にするわけじゃない。
感染者の多くは一時的に暴走し、発狂して終わりだ。少なくとも、僕の知る限りではね。
そこを今調べているところだが、何らかの因子が必要なんだろうというのが現状の結論だ。そしてその因子はサイカワ君にはない」

フレール様が鋭い目でネーロさんを見る。

「王家の血、ですか。カミュだけこうなったのは」

「……多分。調べたがカミュ君、両性具有だな。それも何か関係しているのかもしれん。イーリス王家、ヴィルエール家の血はジュリアンさん、あなたの直系だ。あるいは……」

ナージャさんの宝石が答えた。

「いや、間違いない。僕もナガトの話を聞いてたけど、『一角獣』の話は初耳だった。だから、その影響を僕たち『一族』が強く受けていると聞いて、正直驚いたんだ。
ジェラード兄さんは知ってたみたいだけど、あの人も人が悪いな。
それはともかく、話を整理しよう」

(席を少しはずすため中断)

>>324
このスレにおいて誰かが死ぬことチラつかせるのは選ぶなって脅してるのと同義だからな?散々キャラロスト避けろとか言ってるんだしさ

本当に面白いと思ってたならそういう情報は隠すべきでしょ

デスペナはともかくキャラロストペナルティは何故あるんだろ?デスペナでいう死に戻りされたくないからってのはキャラロストには当てはまらないような

少し進めます。

>>416
ノーリスクではないということを伝えたかったわけですが、やり方は難しいですね。
デッドエンド前には何かしら選ばせる方向ですが、課題ではあります。

(この意味で、ノワール死亡に伴うデッドエンドは失敗してます。逃げ道としてのスターダストの存在を失念していたためです)

>>418
これは前作込みで今まで出たことがないですし、見直した方がいいかもですね。
とりあえず内容次第で好感度が下がるというものにするつもりでしたが、枷になっている自覚はあります。
例えば今視点が移っている状況でユリリエが死んだらどうするか、などは設計しきれているわけではないです。

安易に誰かを生け贄にするような場合は容赦なくペナルティをかけますが、運が悪く死んだ場合はなくすことも考えています。
(そもそも死亡自体がストーリー進行の障害になるわけで、それで十分かもしれません)

「状況からするに、蛇側がA型、一角獣側がB型のキャリアー、つまりは感染者だ。こっちの世界は、ほぼA型しかいないのだったかな?」

オルド氏が頷く。

「……その通りだ」

「で、僕ら『一族』、そして新大陸の連中がB型か。僕は一角獣なんて会ったこともないから、全然ピンと来ないけど。
で、それぞれが覚醒するには何らかの生まれつきの要素か、あるいは切欠が必要ってわけだ。
……じゃあ僕らは一体何なんだってことにもなるな。僕は至って正気だし。あるいは、コーウィン兄さんは覚醒させられたとも言えるかもしれないけど」

「……話から推察するが、サイファーとノワールはA型に感染したと思われるな。……浄化処置も問題なく終わっている」

ネーロさんがオルド氏に頷いた。

「ノワールはB型因子を持っているかもしれない。私の祖母も、『一族』に近い身の上だからね。ただ、それはとても薄いはずだ。
カミュ第二王子がこうなったのは、ジュリアンさんの直系であることと……」

「あいつ、サイファーを襲ったみたいなんです。性的に。その時に、A型ってのにも感染したのかも」

ネーロさんが険しい顔になった。……言っちゃまずかっただろうか。

「いやいい。続けてくれ」

あたしは、サイファーたちから聞いた事の経緯をかいつまんで話した。カミュがコーウィンの側についたシュトロムに操られていたことを聞くと、ネーロさんの表情が更に厳しくなった。

※80以上で追加情報、ファンブルなし(コンマ下1~2、ネーロかジュリアンが気付くかの判定です)

※情報解禁なし

ネーロさんが大きく溜め息をついた。

「……何かが強烈に引っ掛かるな。だが、それが何かは分からない」

「同じく。ジェラード兄さんなら、何か気付くかもしれないけど、僕じゃ無理かな」

ジュリアンさんも言う。

「……結局、カミュは治るんですか?」

あたしの言葉に、ネーロさんはハッと我に返ったようだった。マエザキ氏があたしを見る。

「正直、分からん。ただ、今まで通りのやり方では厳しいのは確かだ。鍵を握るのは、犀川君だな」

「私、ですか?」

マエザキ氏は頷いた。

「AB型を持ちながら、発症しないままでいるからな。因子がない、ということを加味しても突破口は君の中にある可能性が高い」

「そういうことでしたら。協力致します。職場復帰までは、まだかかりそうですし」

「うむ、助かる」

※3の倍数でイベント発生

※特になし

サイカワさんは微笑んだ。多分あたしより歳上なんだろうけど、随分と落ち着いた人だ。

「では、一応これで説明は終わりかな。カミュ第二王子はこちらで引き続き経過観察する。多分、しばらくは深刻な状況にはならないだろう。
さっき暴れていたというファル王女、だったかな。彼女は1日ここにいれば戻せると思う」

ネーロさんは柔和な表情になってあたしに言った。

……本当に、大丈夫なんだろうか?

############

部屋を出たあたしは……

1 カミュの様子を見に行く(中確率で寝ている)
2 犀川と話す(基本は自己紹介、+αがある可能性)
3 フレールと話す(基本は状況説明、場合によって東京へ)
4 ネーロと話す(要質問内容、予知は低確率発動)
5 東京に戻る(サイファー視点へ)
6 その他自由安価

※安価下5多数決、考察不要

上げます。

もう一度上げます。

なお、行動は基本は1回、判定次第で2回です。

あたしはカミュの様子を見に行くことにした。さっきの話を伝えてやらなきゃいけない。

部屋のドアを叩く。

……

40以上で返事がある、ファンブルは00奇数以外なし

……返事は返ってこない。そっとドアを開けると……

※90以上で起きている、ファンブルは00奇数以外なし

カミュは寝息を立てていた。……彼女をなだめるのは、フレール様たちに任せておこう。

会議に合流すると約束した時間までは、まだそれなりにある。どうしようか。

1 犀川と話す(基本は自己紹介、+αがある可能性)
2 フレールと話す(基本は状況説明、場合によって東京へ)
3 ネーロと話す(要質問内容、予知は低確率発動)
4 東京に戻る(サイファー視点へ)
5 その他自由安価

※安価下5多数決、考察不要

今日はここまでとします。

少し進めます。

フレール様に一度状況説明をしよう。あいつが「一応」正気に戻ったことを伝えた方がいいかもしれない。

あたしは横にいた彼に話しかけた。

「カミュは寝てますね。……ちょっとお話、いいですか?色々、向こうであったので」

「のようだな。経緯はサイファーから後で聞くつもりだったが、説明してくれると助かる。立ち話も何だ、私の部屋に行こう」

あたしとナージャさんはカミュ様の部屋に向かった。時折、ここで義手の様子などを診てもらっているらしい。
部屋はきれいに片付けられていた。本棚には難しそうな本が何冊か並んでいる。

「座るといい。椅子が足りないから、私はベッドで構わないか」

「えっ……そんな恐れ多い!いいです、あたしがそっちに」

「身分を気にすることはない。もう私は、あの世界で日の当たる場所には出れぬだろうからな」

ふっとフレール様は笑った。

「戻られるおつもりは?」

「……ない、と言いたいが。シャルだけは気になる。あいつの人生は、私が狂わせたようなものだからな」

確か、シャルという女性はフレール様の恋人だったはずだ。クーデタに参加し、一時イーリスに囚われの身となったトリスの第二王女だ。
シュトロムの凌辱を受け、心が壊れたのをブレイズ大司教が治したはいいけど、代わりにフレール様を自分を謀った悪と憎むようになってしまったらしい。

「……状況を話せば、分かってもらえるかもしれませんよ」

「どうだろうな。だが、あいつには幸せになってもらいたいとは思ってる。ファルもいることだ、後で話だけはしてみるつもりだ」

フレール様は寂しそうに笑った。未練は、やはりあるのだろうな。

フレール様が真顔になった。

「……で、向こうで何があった。サイファーたちが明日、ベロン一派を襲撃するとは聞いているが、奴が出張るということは何か私たちの世界にも関係があるはずだ」

あたしはこれまでの経緯を簡単にではあるけど伝えた。時折ナージャさんやジュリアンさんが補足を入れるような形だ。

アミールの話になると、フレール様の目が見開いた。「何っ!!?」とさすがに驚きを隠そうともしなかった。

「……どこまで本当かは分からないです。ただ、こっちにも来てますし、サイファーは一応信じてるみたいです」

ナージャさんの宝石が続ける。

「ブレイズやノワールも一緒にいたらしいから、嘘は付けないはずだ。正気に戻ったってのは信じていい」

フレールさんが黙った。

※3の倍数か3の倍数+1で東京行きを志願する

「……一度、会った方がいいな。奴はトウキョウにいるんだったな。戻る時に同行させてくれ」

「……!いいんですか、ここを離れて」

「マエザキ先生に一言伝えれば快諾するはずだ。ここでやっているのはリハビリだからな。プログラムは先伸ばしにすればいいだけのことだ。
奴にはいくつも訊きたいことがある。それを確認したい」

ナージャさんが口を開いた。

「まさか、その身体で明日の作戦にも出るつもりじゃ?」

※7の倍数で参戦意志あり

フレール様は苦笑した。

「さすがにそこまで無謀じゃない。終わったら、すぐに引っ込むつもりだ」

あたしは胸を撫で下ろした。

……何か聞いておくことはあったかな。

1 ドワーキンについて、何か妙な気配はなかったか
2 蛇や一角獣について、心当たりは
3 一通り終わったら、これからどうするつもりか
4 その他自由安価

※安価下3多数決、考察不要
※1200までに票がなければユリリエは帰ります

上げます。

「一通り終わったら、どうするつもりですか」

あたしはフレール様を見た。少し目を閉じた後、彼は答える。

「……シャル次第だな。元に戻れずとも、幸せになれる状況ならそれでいい。私はこちらの世界で、静かに朽ちて行くつもりだ」

「たとえ許されたとしても、ですか」

静かにフレール様は頷いた。

「傷の治りは、後1~2週もすればいいらしい。以前と同じとまで言わずとも、君たちの役に立てる水準には戻るはずだ。話を聞く限り、そこまで長引かないのを祈るが。
だが、私が表に立つのはそこまでだ。私も王宮の件では人を殺めている。立派な大罪人だ。理由はどうあれ。
ただ、シャルだけは幸せになって欲しい。それが叶うようにはするつもりだ」

※75以上で追加イベント、ファンブルなし

※クリティカル、昇格

「それなら、心配は要りませんわ」

部屋の入口から声がする。そこに立っていたのは、ファルだった。

「ファル王女……?起き上がっていいのか」

「そこの方の治癒術が上手くいったみたいです。一応、明日退所と聞いてますけど……アミール様にお伝えしたいこともあるので、一緒に戻らせて頂くようお願いするつもりです」

彼女の目は澄んでいる。こちらは、確かに浄化弾が効いてくれたみたいだ。

ファルは話を続ける。

「シャルは、大分落ち着いてますわ。最初は貴方への恨み言も言ってたみたいですけど、あるいは心境に変化があったのかもしれません。落ち着いたら、お会いになっては?」

フレール様が少し驚いた様子で目を見開いた。

「……いいのか?」

「拒まないと思いますわ。貴方を思い出してるかは分かりませんけど」

ファルは微笑んだ。フレール様は目を強く閉じ、何かを堪えているようだった。

「そうか……分かった。ありがとう。
……君は、アミールに何を告げるつもりだ?」

01~80 ドワーキンは、罠を張ってる
81~95 ドワーキンは、罠を張ってる。そして……
96~99 上+ドワーキンの真の狙いは……

※諸々分かります

夜に再開。ファルはアミールの監視役でもあったため、色々知っていたようです。

再開します。

ファルの目がフレール様を見据えた。

「……まず、申し上げねばなりません。私は、アミール様の監視役でした。恐らく、あの方は気付いておられなかったでしょうが……万一の時に、動けと」

「ドワーキンに命じられていたか。しかし、何故」

「私も、感染者でした。頭の中で鈍く響く、あの声に逆らえなかった。ドワーキンも、それに気付いたのです。
そして、トリスの保護と復興を約束した上で、自分が留守の間の、アミール様の監視を」

彼女は唇を噛んだ。

「なるほどな。しかし、それを告げるのが目的じゃない。違うか」

「……ええ。私はドワーキンがテルモンを発つ時に、立ち話を聞いてしまいました。多分、こちらの誰かと話していたのだと思います。
エルフの長い耳は、飾りではありません。聴覚は、小さな音でも聞き漏らしません。ドワーキンは、感染者である私が聞く分には構わないと、あるいは思ったのかもしれませんが……。二つ、重大な話が」

ナージャさんが訝しげに訊いた。

「重大な話?」

「ええ。……まず、ドワーキンは罠を張ってます。それも、狡猾な」

「罠はあるだろうってサイファーが言ってた。そこまでは分かってる。問題は、その中身さ」

「キサラギ、という男は知ってますか」

キサラギ……能力全て謎の男、と聞いている。そして、イーリスに現れたこともあると。

「あたしは会ったことないけど。そいつがどうかした?」

「彼の力は、シェイプシフター。望む者に姿を自在に変えられる力なんです。
そして、今トウキョウにいる誰かに擬態している。多分、議論を自分たちに都合のいいように誘導するはずです」

「「何だって!!?」」

ナージャさんとジュリアンさんが同時に言った。あたしの顔からも血の気が引く。

「じゃあ、突入作戦は……」

「このままだと、確実に失敗します。まず、返り討ちです」

「一刻も早く知らせないと!!」

立ち上がるあたしを、フレール様が制した。

「待て。ファル王女、そいつが誰に化けてるか、心当たりは」

01~30 分かるのはそこまでです
31~80 詳しくは……(再判定)
81~95 多分……
96~99 ?????(特定に成功)

ファンブルはありません。

ファルは首を振った。

「分かるのはそこまでです。ただ、確実にキサラギはトウキョウにいます。そこは間違いないです」

「なるほど、な。……向こうが違和感を感じてればいいが」

サイファーやアミール、それに少ししか接したことはないけどカレンのお兄さんのタキって人も向こうにいる。皆かなりの使い手だ、分かってくれてるといいけど……。

急いで部屋を出ようとした時、「待って下さい!もう一つだけ」とファルが呼び止めた。

「まだ何かあるの?」

「……ええ。そもそも、ドワーキンが何故わざわざこっちの世界に来たか、変だと思いませんでしたか?」

確かに。対コーウィンやエチゴのことを考えて増援を依頼するなら、一緒に立て籠る必要はなかったはずだ。
何かを狙ってる。あるいは、企んでいる。でもそれが何かは、さっぱり分からない。

「どういうことなの??」

「ドワーキンの真の狙いは、『一角獣』との接触です。まだ力の弱い『一角獣』を取り込もうとしているんです。
私は、『蛇』の声を聞きました。『一角獣の力をこの手に』と。
そして、その手掛かりがこっちにある。だから彼は向かったんです」

ナージャさんの宝石が、唖然としたように言った。

「まさか、カミュに起きたようなことを?いや、しかし……ドワーキンでは無理なはず……」

「そもそも、こっちにも『蛇』やら『一角獣』がいるの??」

あたしの叫びに、ファルが頷いた。

「この世界は、遥かなる過去がオルランドゥの生き残りによって歪められた世界です。当然、それは過去からありました。ドワーキンは言ってました。……」

※30以下だと??

※仮菱に高純度オルディニウムはなし

「ドワーキンは言ってました。『カリヒシに少しでもオルディニウムの欠片があるのは、ついていた』と」

フレール様がファルを見る。

「それが、『一角獣』の力、なのか」

「恐らくは。本当の本拠は、大陸にあるとも。ただ、とりあえずの次善策みたいです。それでも十分と」

あたしは手をあげた。

「じゃあ何?もし力を取り込んだら……」

「分かりません。ただ『それでオルドに先んじて、神になれる』と」

急がないとまずいっ!

※50以上で選択肢発生

※選択肢発生なし
※視点がサイファーに移ります

少し休憩。

少し進めます。

##########

「……行ったな」

ユリリエたちの後ろ姿を見て、俺はぽつりとこぼした。本当に、カミュは治るのだろうか。……気掛かりだが、俺にはやることがある。

「会議は10分後からだ。とりあえず、粗々のプランは作ってある。それを説明することになるだろう」

タキが言う。アミールはレンタロウと何か話しているようだ。

※75以下でナガトの存在がばれる

※ナガトは隠れている

ナガトはフードで顔を隠したまま、マルコたちと別室に移っていた。彼のことは、イーリスの要人と伝えてある。
フードは宗教上の理由からと説明した。ひどく怪しまれていたが、カレンが「ヒジャブのようなものです」と説明すると、少しは収まった。どうもこの世界には、そういう風習が本当にあるらしい。

「じゃあ、早いがそろそろ行くとしよう。こちらの作戦メンバーも紹介しておきたい」

###########

会議室に入ると、男が3人、女性が1人いた。

「俺が作戦の現場指揮を執るが、総指揮官はこの方だ。北上陸将。加藤二佐――一佐になったのだったか――の直属の上司に当たる」

太り気味の壮年の男性は「ようこそ日本へ」と陽気そうな声をあげた。声量が少々大きい。

「N国紛争での指揮官でもある、現場はちゃんと熟知されている方だ。こちらが井川一尉。俺の一つ下で、陽動部隊を指揮してもらうことになる」

神経質そうな眼鏡の男が「……どうも」と呟いた。

「この大きいのが、加賀一尉だ。俺の下にいた経験が長いが、今回は強襲部隊を率いてもらうことにした。火蓮――山田三尉のことも知っている」

「宜しくお願いいたします」

図体に見合わない静かな声で、カガという男が言う。

「最後に、後方支援。赤木二尉にやってもらう。犀川の先輩であるらしいな」

「私にお任せを」

鋭さを感じさせる声だ。

※85以上で違和感

更新あるか微妙です。

とりあえず、井上尚弥は人間ではないですね……

少し進めます。

※違和感はない

いずれも相応に場数は潜っているらしい。N国紛争とやらがあったためか。

「俺たちは彼らの下に入る形か」

「そうなるな。ただ、向こうは『適合者』ばかりだが、こちらにはいない。必然的に、ある程度の裁量をもって動けるようにはするつもりだ」

「足手まといにならないといいんですがね」

ふん、とイガワが鼻を鳴らした。プライドが高い男であるらしい。

「それはないな。少なくとも、この男は誰より場数を潜っている」

「では、女子供ばかりを連れていくと?あのアミールという男はともかく、あまりに信用しすぎでは?」

「口が過ぎるぞ、井川君」

重く大きな声で、キタガミという男がイガワをたしなめた。

「滝君が選んだということは、それなりの強者とみていいはずだ。そうだな」

「間違いなく。少なくとも、クリムゾンの改良型を持つマルコと山田三尉は、敵軍に対して十二分な脅威となり得ます」

キタガミが頷いた。

「あの二人はクエルボの暴走の時にいたのを確認済みだ。中核戦力として期待が持てる。
後は、ユリリエという子とナージャという女性だ。ユリリエ君はどうも軍人らしいが、ナージャ君はそうではなさそうだ。彼女も前線に出すと?」

「今のところはそのつもりです」

俺が答えると、「ふむ」とキタガミは思案する様子を見せた。

「滝君が信頼を寄せる君がそういうなら。問題は……あのフードの男。何者だね。彼も連れていくというのか」

静かに聞いていたカガが口を開いた。

「身元不明の人物は、さすがに加えられません。いかなる理由があっても」

……さて。

1 身元を隠したまま押し切る
2 ナガトのことを明かす
3 ナガトの同行は諦める

※安価下3多数決、考察不要

ナガトってなんのためにいるんだっけ

>>480
生きたまま力を引き出せるのか、ですね。いずれは正体を明かさねばなりません。
やらかしたと以前書いているのはこのためです。マエザキの所に同行する筋を失念していました。
(デッドエンド後ではこの筋を入れています。判定失敗で無意味でしたが)

また、ナガトにはナガトなりの考えもあります。

再開します。

俺はナガトとの会話を思い出した。彼は、「異世界に行くのはいいが、できるだけ姿は隠したい」と言っていた。
理由を問うと、「向こうにも多分『私』がいる、それも兵士として。混乱は避けたいんだ」という。
確かに、それはそうかもしれない。

難しいのは、彼もまた作戦への同行を志願していたことだった。

「『蛇』の連中を止めなきゃいけないのも分かる。できるだけのことをした上で、僕の身を任せることにしたい」

ナガトはそう言っていた。カミュと一緒にマエザキの研究所に行かせなかったのも、それが理由だった。

……とすると、ここは誤魔化した方が彼の意に沿うことになるだろう。

「彼は、俺たちの世界の……高僧だ。ユングヴィ教団というもので、顔は見せてはならぬ教戒であると。
俺すら顔は知らない、だが信用は置ける人物だ。俺の顔に免じて、通してはくれないか」

※45-魅力(17)=28以上で魅惑の眼差し発動せず、本成功は85以上(本成功なら残り判定1回)

上げます。

※クリティカル

我ながら苦しい言い訳だ。通ってくれれば儲けものだが……。

そこにタキが付け加えた。

「ユングヴィ教団というのがあるのは本当だ。教戒については詳しく知らないが、元締めの男には何回か会っている。向こうの世界では最も重要な人物の一人だ。
高僧とやらが何者かは知らないが、妙な人物でないとは思う。サイファーが言うなら、信じてもいいだろう」

「随分とお人好しですね、滝『先輩』。向こうに行って感化されましたか?」

イガワの言葉に、キタガミがむっとしたような表情になる。

「さっきからそうだが、信頼しないにも程度があるぞ、井川一尉。滝三佐はこのサイファー君とそれなりに付き合いがある。石上元副総理のクーデタ計画を潰せたのも、彼の功績が極めて大だ。
世間ではギッグス隊によるものとされている『クエルボの虐殺』の平定も、彼と山田三尉のグループが為したものだ。いわば、我々にとっては英雄とも言うべき人物だ。
多少の要望は、通してやるべきではないかね?」

声には有無を言わさない迫力がある。イガワは恐縮し「申し訳ありません」と引き下がった。

「すまないね、君たち『異世界人』に好意的な存在ばかりではないのが実情でね。井川三尉には後で厳重に注意しておく。
ただ、日本政府としても、ネーロ・オルランドゥ氏やリナ・スナイダ女史の存在は機密事項なのだ。
彼らに助けられた面は大きいが、N国紛争が起きてしまった一因は彼らが持ち込んだオルディニウム鉱石でもある。井川三尉も、兄をあの紛争で失っている。複雑な状況なのだということは、理解してほしい」

「……分かりました」

俺はそう言いながらも、胸を撫で下ろしていた。これなら、特に問題なく行けるだろう。キタガミが話の通じる人物で良かった。

###########

「……とこのようになっております」

俺たちはカリビシ鉱山の構造について、アカギから説明を受けた。
ここにいないユリリエとナージャには、後で言っておこう。

カリビシ鉱山は大昔の銀山であったらしい。この国も、かつては鉱山で栄えた国であった、とタキから聞いた。今では一部金山を残し、ほぼ枯渇してしまったというが。
俺たちの世界も資源不足にあえいでいるが、このニホンという国はアメリカやら他国からの貿易で何とかできているという。俺たちの世界にはそれに相当する国がないのが、辛い点だ。

※40以上でオルディニウムの情報もある、95以上で???

※仮菱にオルディニウムがあるのは分かっている

「それと、微量かつ低純度ですが、仮菱にはオルディニウムがあると判明してます。
N国のウルサン鉱山ほど、量も質も良くないですが……」

俺は「あっ」と声をあげた。

「それは、まずいんじゃないのか?向こうには科学者であるベロンもいる。それを使って何をされるか……」

「その心配はないかと思われます。まず、資金、設備が致命的に不足している。
それに、仮菱の鉱石純度で使える程度のオルディニウムを析出するとなると、相当に困難です。ご心配されるようなことはないでしょう」

どうにも引っかかる。そんな場所にわざわざ何も考えず逃げ込むような連中だろうか?
アミールも同様の疑問を感じたようで、手を挙げる。

「向こうにはドワーキンという男がいる。僅かな量のオルディニウムでも、何をしてくるか分かったものではないと思うが?」

※4の倍数で?????、12の倍数なら????????

※???????

「御心配には及びません。それほど微量の含有量なのです」

アカギという女は、ふんと鼻を鳴らして答えた。アミールが少しの苛立ちと共に答えた。

「そんなに甘く考えていると、痛い目に遭うと思うけどね」

彼女も、キタガミの言う「非好意的な人物」なのだろうか?

※60以上でユリリエたちが帰ってくる

※ユリリエたちはまだ帰ってこず

「では作戦を」とアカギは何もなかったかのように、作戦の詳細を説明し出した。

「ともあれ、防護服は着用せずとも問題ない水準かと思います。これに基づき、部隊を三つに分けた上で釣り出し、叩きます。
まず加賀一尉の部隊Aが深部に侵入、多少の交戦をした後すぐに引き上げます。ついてくる気配がなければもう一度突きますが、無理はしません。
とは言え、血気の多いアルバレスやバーネットは引き出される可能性が大ですが。
引き出された敵を滝三佐の部隊Bと井川一尉の部隊Cも加わって殲滅した後、部隊Bを中心に強襲します」

「もし引き出されなった場合はどうするんですか?」

カレンが訝し気に言うと、アカギはニコッと笑う。

「これを仕掛けます。『アンバライト』使用型爆弾、『サイリウム』。時限式で、爆弾が爆発したら最後『良くて』鉱山は崩壊します。
殺される前にやる、ということです」

テーブルの上に置いたのは、円筒上の何かだ。……何だろう、嫌な予感がしてきた。

※30以上で何かに気付く、80以上で???


※違和感発生

今日はここまで。

再開します。

……この円筒状のもの、どこかで見覚えがある。……確か、マルケがイーリスに対して使おうとしていたものに、とてもよく似ている。
これを何故彼女が?

「どこでこれを?」

アカギは訝し気に答えた。

「何って……科学技術省です。竹下の遺産、ではありますが」

俺は彼女をじっと見た。タケシタの遺産?彼も科学者で、かつ政府の高官だったと聞く。
それがマルケと同じようなものを持っていた。もちろん、住む次元は違う。だが、偶然にしては少々出来過ぎている。

そもそも、そんな物騒なものを仕掛けたらどうなるか?「良くて」鉱山が崩壊と言っていた。つまり……普通なら作戦部隊ごと消す、ということになる。
そんな玉砕戦法を取らなければいけないほど、タキたちが追いつめられているとは思えない。
あるいは、この件自体を機密にしたいのかもしれないが、それにしても下手なやり方だ。

1 そんなものを使っていいのか?
2 何を考えている?
3 タキ、これでいいのか?
4 その他自由安価

※安価下、考察不要です。多数決ではありません。

※基本的にどれを選んでも大きな差はありません。
婉曲に行くか、直接責めるかの違いです。

「タキ、これでいいのか?」

俺はタキを見た。どうもタキの了解を得た作戦には思えない。

※3の倍数で???

※指示は上から

「いや、これでいい。私が指示を与えた」

厳しい顔で、キタガミが代わりに答えた。タキは目を閉じている。

「もし上手く行かない場合は、被害も甚大ですよ?いいんですかそれで」

※3の倍数「??????」
3の倍数以外「構わない。世界の禍根を断つのが最優先だ」

「構わない。世界の禍根を断つのが最優先だ」

キタガミは俺の目を見る。そこには強い決意が滲んでいる。

※80以上で何かに気付く(コンマ下1)
※35以上でユリリエたち登場(コンマ下2)

※ともにファンブルなし

※サイファー、何かに気付く
※ユリリエたち登場

……いや、どこかでこの目には見覚えがある。決意の底に、濁った不透明な……本心が読めない何かがある気がする。
善意だけで出世はできないだろう。だが、そういう類のものではないような……。


その時、バンッと扉が開かれた。ユリリエ!?


「サイファー、いる?ちょっと大事な話が……!」

ユリリエは部屋をざっと見渡した。彼女の後ろには、ナージャとファルもいる。
二人とも、緊張した表情だ。

※60以下でユリリエがこの場で内通者の存在を発言

※内通者の存在を発言

「この中に、キサラギって奴が化けてる奴がいる!!作戦を内部から潰すつもりよ!!」

部屋が一気にざわついた。

「ちょっと待て、それはどれだけ確かなんだ??」

俺の声に、ファルが一歩前に出た。

「間違いないと思います。ドワーキンの言葉を、私はしっかりと聞いてますので」

そして、彼女はアミールの方を見た。

「ごめんなさい、私の意思ではないとはいえ、あなたを監視していました。その過程で知ってしまったことです」

アミールは目を見開いた。

「……まさか……!!」

タキがファルに鋭い視線を送る。

「聞き捨てならないことだな。自衛隊に内通者?しかも如月が化けている??
一体、どうやって?今までの前提が根本から崩れるぞ」

キタガミも頷く。

「悪いが、そのような戯言を聞くわけにはいかない。可能性はゼロだ。
やはり異世界人の全てを信用するわけにはいかなかったか……」

※45-賢さ(22)=23以上で成功

※63…成功

内通者……?キサラギが化けている?

俺はさっきのキタガミの目を思い出した。あの目から感じたものは……キサラギのそれと同じだ。
あの人命軽視の作戦といい、キサラギが成り代わっているとすれば頷ける。要は、作戦を口実に俺たちを屠ろうということだ。
アカギの発言も、恐らくは彼によって情報が歪められた結果だ。微量のオルディニウムだろうが、何かをやってくるはずだ。

キタガミがキサラギという俺の読みは、まず間違いないだろう。
問題は、どうやってそれを指摘するか。あるいは炙り出すかだ。

1 今この場で指摘する
2 気付かないふりをしておく、時期が来るまで指摘しない
3 いったん話を進めておいて、会議終了後にキタガミを捕まえる
4 その他自由安価

※安価下5多数決、考察一応不要

※アミール、ないしはナガトが協力してくれる可能性は大です。
※放っておくと如月が逃亡する可能性は相当に高いです。如月をここで確保できればかなり作戦が有利になります。

上げます。

逃げさせると奇襲にはならない可能性があります。少なくともこっちに誰がいるかは読まれます。
(アミールはともかく、ナガトの存在まで分かると面倒です)

もう一度上げます。

0000までに決まらない場合再投票です。

では、再投票になります。
朝まで様子を見ます。

寝る前に上げます。

再開します。

ここで一気にキタガミ――いや、キサラギを叩くか?ユリリエの言葉で、既に相当警戒はされているはずだ。
もし俺が彼がキサラギだと言ったらどうなるだろうか?証拠がないと言われ、逃げ切られるのが落ちな気がする。
キタガミは地位のある立場の男であるようだった。俺たちを軟禁なりで逆に動けなくさせてくるかもしれない。
あるいは、ここで一気に消しにかかってくるか。どちらにせよ、まずい事態になりそうだった。

とすると、ここは……一旦様子を見ておいた方が良さそうだ。同時に、彼に疑いの目を向けさせるように動けばなおいい。

俺は切り出した。

「落ち着いてください。内通者がいるにせよ何にせよ、ここの情報管理はしっかりしているのでしょう?
外部に情報が洩れるようなことがなければ、大丈夫のはずです。会議を続けましょう」

「サイファーさん!?」

カレンが俺を見た。普通に考えれば愚策にしか見えないだろう。だが、ここで俺たちへの信頼が損なわれることは避けたいのだ。

「内通者の有無は、後で調べればいい。今は議論を先に進めることだ」

45-賢さ(22)=23以上でサイファーが揺さぶりをかける、85以上で?

※揺さぶりをかける

俺はここでキタガミを見た。

「ところでキタガミさん。作戦中、あなたはどうされるつもりですか?
後方で指揮に徹するお考えかと思いますが、俺たちが生死を賭しているのにあなただけ安穏とした場所にいるのは、筋に合わないのでは?」

キタガミがむっとした表情になった。

「戦争はそういうものだ、君なら分かるだろう。勿論、失敗したら私も詰め腹を切る所存だ」

「ええ。ただ、あなたの作戦だと上手く行かなくなったら自爆せよ、というようにも取れます。
俺たちにも、他の兵士にも帰る場所があります。戦争は、生きて戻ってこそ戦争です。死ぬことが目的じゃない」

俺は会議室を見渡した。マルコやカレンたちは頷いている。タキは何かを考えているかのように目を閉じたままだ。
動揺が見えるのはイガワとカガだ。アカギは敵愾心を露わに俺を睨んでいる。

※35以上でアミールが発言する

※アミール発言なし

少なくとも爆弾をどうにかすれば、最悪の事態は免れ得る。それに、ここでなおキタガミが抵抗するようなら、その時に彼に疑いの目を向ければいい。

俺はもう一度キタガミを見た。

「俺たちはドワーキンたちの手の内を知っています。少なくとも、ドワーキンについてはあなたよりは。
挟撃作戦についてはともかく、爆弾で何とかなると考えているのは甘いのでは?
この点と、人命軽視の点において、俺はこの作戦に反対です。どうですか」

45-魅力(17)=28以上で魅惑の眼差し発動せず、80以上で?

※魅惑の眼差し発動せず

「……確かに……そうかもしれない」

カガがこぼした。

「それに、『サイリウム』はN国紛争でも使われましたが……あまりに強力に過ぎる。周辺被害を考えたら、使わないにこしたことはないと思いますが」

「加賀さんっ!?上官に歯向かうつもりなんですか??」

アカギが驚いたように彼を見た。

「僕たちも彼らをもっと信用すべきじゃないかと、思っただけだ。そうですよね、滝先輩」

滝は目を開いた。

「北上陸将の立案には、常に深謀遠慮があった。この策にせよ、俺たちが探り得ない何かがあるはずだと。
だが、今回はどうもそれが見えない。何か裏があるのですか?」

キタガミは……

01~10 銃を抜き放った
11~25 ……実は
26~70 分かった、これはやめよう
71~99 いや、これで行く

「……分かった、この案はやめよう」

無表情でキタガミが答えた。……随分と諦めが早い。

俺は考えた。キタガミがキサラギであるなら、こっちの構成人員が掴めればそれで最低限のはずだ。そして、彼はプレーンウォークを使える。会議が終わったら、用を足すふりをして逃げればいい。
自分が疑われていようがなんであろうが、それで所期の目的は達成される。

こいつ……厄介だな。

あっさりと引いた今、こいつを糾弾する材料は乏しい。逃げを打たせないためには……

1 会議をこのまま続け、ぼろが出るのを待つ
2 疑っていることを正直に伝える
3 各人に監視を付けるよう提案する
4 やめた理由を訊く
5 その他自由安価

※安価下5多数決、考察不要
※かなり行動に自由があります。こちらが意図しない答えがあるかもしれません。

一応ヒントを。

自分の存在が明らかになった時点で、如月の目的は逃走にシフトしています。サイファーが言った通り、構成人員を掴んだ時点で如月の最低限の目的は達成されたからです。
隙を見せたら高確率で逃げられます。ただ、今北上=如月を指摘するのがいいとは限りません。

なお、本物の北上が生きている可能性は、極めて低いと言っておきます。

上げます。

再開は2100目処です。

上げます。

もう一度上げます。

現状540しか票が入ってません。これで良いかどうか安価下3で決めます。
異論ある場合は選択肢を書いてください。考察不要です。

上げます。

再開します。

「何故その案を取り下げたのですか?タキの言う通り、何か考えがあったはずでは?」

「……不要な死者は出さぬに越したことはないだろう?君たちなら、最悪の事態は避けられそうだ。その力量を信じる、というのではダメかね」

キタガミが静かに言う。

「それにしては、さっきの案は過激に過ぎます。アンバライトを使った爆弾なら、俺たちの世界にもある。威力は相当なものです。
何故そこまでしようと考えたのです?俺たちの存在自体を消すためではとすら思えてしまいます」

俺はキタガミの目を見た。彼の目はしばらく俺の目を捉え、そして……

01~15 銃を抜いた
16~70 敵を滅するに躊躇なく最大戦力を使うのは、兵法の基本だが?
71~99 ……何故君らを消す必要がある

※クリティカル

「……何故君らを消す必要がある」

目から感情が再び抜け落ちた。それが、彼の言うことがむしろ本来の狙いであることを示していた。

素早く部屋に視線を走らせる。アミールやタキは明確に疑念の目を向け、マルコたちも臨戦態勢に入ろうとしている。
タキの同僚たちは、皆動揺していた。……もはやキタガミが彼本人でないことは疑いない。

「タキ、キタガミはこういう男か」

「いや、違うな。感情の強い人だ、こういう目は見たことがない」

そう言うと、タキは懐から銃を取り出し、キタガミに向けた。

「如月だな。こういう小細工ができる男は知らなかった。北上陸将はどこだ」

キタガミ……いや、キサラギは……

01~10 ????????
11~40 胸元から円筒状の物を取り出した
41~85 手を顔に当てた
86~99 銃を取り出さんと動いた

キサラギの手が胸元に伸びる。実力行使か!?
しかし、タキは既に構えている。引き金が引かれ……

01~20 タキの右腕が吹き飛んだ
21~60 キサラギの肩口から血が滲んだ
61~94 キサラギの胸から血が滲んだ
95~99 キサラギは脳天から血を迸らせ……

バァン!!

銃声とともに、キサラギの肩口から血が滲んだ。銃は床に落ちている。

俺は「村正」を抜いて奴に突き付ける。

「……さて、完全に包囲されたわけだが。もう逃げ道はないぞ」

ククっとキサラギが笑った。顔に手を当てると、その下からは以前見たことがある顔が現れた。キサラギ本来の顔だ。

「少々欲をかき過ぎたか……」

「まだ笑う余裕があるとはな。この場で殺しても一向に構わないが?」

01~40 キサラギは何かを噛み砕いた
41~80 これは何だと思う?
81~94 キサラギは撃たれていない左手の裾から何かを取り出そうとしている?
95~99 キサラギは何かを噛み砕こうとした


キサラギはニヤリと笑うと何かを噛み砕いた。と同時に、奴の身体が、銀色に発光し始めた。

……この光景には見たことがある。まさかっ……!!

「『スターダスト』を仕込んでいたのか!!」

※30以上でナガトが介入

※ナガト、「スターダスト」について知らず

「……何だこれは??」

後方にいたナガトが驚いたような声をあげた。そうしているうちに、キサラギの身体の発光はさらに強さを増す。

「『スターダスト』?それが何か知らないが……万一の時の切り札だ。これだけで、貴様らを殲滅できる……私の命と引き換えに!」

そう言うと、キサラギは銀色に変わった瞳を俺たちに向けた。そして、手が……まるでゴムか何かのように伸び、それ自体が刃になったのを見た。


もはや、完全に人間ではない。


「ファルっ、下がってくれっ!!」

アミールが叫ぶ。

※40以下で如月がファルを狙う

※通常進行

「はいっ!!」

ファルが部屋の外に出るのが見えた。キサラギの両手は完全に変容し、いわば触手の先に鎌が付いたようなものになっている。

「どうもこいつを倒さねば先に進めないらしいね……やるか」

アミールは拳を構えた。……剣術使いじゃないのか。

「……できれば力は使いたくないけど……微力だが参戦させてもらう」

ナガトはフードを取った。手には大ぶりの拳銃が握られている。


多勢に無勢……しかし、目の前のキサラギは間違いなく怪物だ。油断せず、一気に斃す!!


※奇数で如月先制、偶数でサイファーたち先制

※如月先制

ここで切ります。なお、かなり味方側が多いのですが、如月の手数も相当多いのでそれなりに大変です。

少し進めます。

「まずは君からだ」

俺が構えたのと同時に、両端から鎌が飛んでくるのが見えた。とてつもなく迅い!?

狙いは首筋と見えた。受けて受けられないこともないだろうが……

1 受ける
2 避ける
3 瞬間転移を使って避ける
4 無敵化を使って受ける

※受ける場合は如月の「急所狙い」に注意です。ファンブルで5倍ダメージ、貫通します。この場合、カウンターで2発入ります。
※避ける場合はノーダメージかダメージです。急所狙いの効果はあります。
※瞬間転移を使うとしばらく再使用できません。ただし、確定回避カウンターです。
※無敵化は1戦闘1回の制限があり、狂気度上昇があるかもしれません。

※安価下3多数決、考察不要

※多数決ではなく安価下に変更、考察不要です。
※しばらく「不屈の誓い」の効果である程度までサイファーに攻撃が集中します。

急所狙いってファンブル以外は通常ダメージで良い?

少し進めます。

>>569
その理解でOKです。

左右両方から来る攻撃に耐えきるのは、あまり上策じゃない。特に急所を正確に狙ってきているこいつ相手じゃ尚更だ。
俺はしゃがみ込み、避けることを選択した。まずは無理しないのが重要だ。

45-器用さ(23)=22以上で回避(コンマ下1、2)

全然踏まれないのでもういっちょ

ダメならコンマ下

>>573
基本連取りは禁止してませんので問題はありません(ただし、あまり多過ぎる場合は規制します。そこは状況に応じます)。

※回避

俺の頭上を鎌が通り過ぎる。髪の毛が一筋、はらりと落ちた。……危ない所だった。

※攻撃順を決めます。後衛のマルコ、火蓮、ナージャ、ユリリエ、ナガトは後になります(また、部屋が狭いので命中に-10補正)。
前衛はサイファー、ヘカテル、アミール、滝です。攻撃は基本前衛全員、後衛全員に来ます。(序盤のみサイファーに集中攻撃)

※如月はタフです。ユリリエの搦め手が入れば楽になります。

次回攻撃者は……

4の倍数 サイファー
4の倍数+1 ヘカテル
4の倍数+2 アミール
4の倍数+3 滝

※滝が攻撃(なお、ここではクリティカル、ファンブルはありません。あくまで決定のみです)

「さすがに素早いな。しかし……」

「黙れ」

余裕の笑みを浮かべたキサラギに対し、タキが引き金を立て続けに引いた。

※フルファイア発動

60-器用さ(30)×1.5=15以上で命中(コンマ下1~5)

少し進めます。ぶつ切りで申し訳ありません。

※4発命中、3発目はクリティカル(追加攻撃1回は確定)

ダメージ
コンマ下1~4×6+知力(22)×6+125

※滝のステータスですが、「異世界」組はモリブスのデッドエンド時にサイファーたちの世界に不在のため下方修正を入れていません。
(これはカミュ覚醒に伴うデッドエンドにも適用されています、つまり好感度の下方修正をノワール、エリス、トニーは受けていません)

ダメージ 2350
如月残りHP 40000-2350=37650

※2回追加攻撃(40以上でもう一撃)
※連射による追加攻撃は2回までとします

ダメージ
コンマ下1~2×6+知力(22)×6+125

ダメージ 616
如月残りHP 37034

※連射発動(これで打ち止め)

ダメージ
コンマ下1~2×6+知力(22)×6+125

1時間ほど間が空きます。

ダメージ 616
如月残りHP 36418

タキの銃弾がキサラギに撃ち込まれた!……が、軽くよろけた程度で効いた様子が、ない。

「……この程度か?それにしても、この新薬。素晴らしい効き目だ……。今なら何でもできそうだな」

キサラギが薄く笑う。

3の倍数 サイファーが攻撃
3の倍数+1 アミールが攻撃
3の倍数+2 ヘカテルが攻撃

※ヘカテルが攻撃

ヘカテルが二刀を抜いた。

「できることと、できないことがあるわ。例えば……これは止められないでしょう??」

奇数 ヴァンダライズ
偶数 分身剣
(クリティカル、ファンブルは00以外はなし)

※分身剣を使用

そう言った次の瞬間。ヘカテルの姿が二重に、いや三重になった?

……いや、迅過ぎる踏み込みと横への動きがそう見させているのだ。これは……まず当たる!!

※50以下で???

※クリティカル(今後バリア判定が発生しません)

ダメージ
(コンマ下一桁×9+筋力(36)×9+知力(27)×9-10)×5
(コンマ下2、3一桁×9+筋力(36)×9+知力(27)×9+100)×7.5

※コンマ下2、3はクリティカルが90以上で発動、70以上で貫通
※一族特攻は発生しません(この辺りは蛇と一角獣の関係からご推察下さい)。

ダメージ 20718
如月残りHP 15700

強烈な斬撃が、キサラギの左腕を宙に飛ばした。キサラギは少し唖然とした表情でそれを見ている。

ヘカテルがキサラギを睨んだ。

「……舐めないでくれる?あなたがどんな力を持ってるか知らないけど……私は甘くない」

※75以下でリザレクション(回数が増えるごとに確率は減ります)

※リザレクション

「甘いのはどちらかな」

ズニュニュ……

斬られた傷口から、再び手が生えてきている!?……クエルボもそうだが、こいつら……人間じゃない。

「……『防壁』が機能しないのは予想外もいいとこだが、こっちが機能するならまあ良しとしよう。……こちらの番だ」

※リザレクションによるHP回復(コンマ下)
3の倍数 10000
3の倍数+1 15000
3の倍数+2 20000

※20以上で如月はサイファーだけを狙う(コンマ下2)

※如月残りHP 30700
※如月はサイファー狙い

キサラギは再び俺に襲い掛かった!今度は首筋と腹部、どちらも急所を的確に狙ってきている。

俺は……

1 受ける
2 避ける
3 瞬間転移を使って避ける
4 無敵化を使って受ける

※安価下、多数決ではありません。考察も不要

一度は避けることを選んだ、ここで受けるのは理由がない!

俺は後ろに飛んだ。……

45-器用さ(23)=22以上で回避(コンマ下1、2)

※両方とも回避

チッ

軽い音が響いた。「DEMO」に鎌がかすった音だった。やはり奴の攻撃は素早い。油断は全くできそうもない。
……しかもまだ、何か隠している。

キサラギが軽く舌打ちをした。

「重騎士の癖によく避ける……」

※こちらの攻撃は……
奇数 アミール
偶数 サイファー
(ファンブル、クリティカルなし)

その時、キサラギに向かって突っ込む人影があった。アミールだ。

低い態勢で懐に潜り込もうとしている。そして止まったかと思うと左拳を下から上へと突き上げた!

※20以上で命中(コンマ下1、2)

※コンマ下が00のため偶奇判定です。

奇数 カウンター(回避不能、重傷以上確定)
偶数 重クリティカル(朦朧+大ダメージ)

※コンマ下3

※奇数ですが17スレ357により再判定です。

奇数 そのまま奇数扱い
偶数 相討ち

※カウンター、重傷以上確定

その次の瞬間。

ザンッ……

鈍い音と共に、アミールが後ろによろけた。

「がっ……!?」

そこで見たものは……キサラギの腹部から突き出た、肉の槍だった。それは、アミールの鮮血で紅く濡れている。

「甘いとさっき言ったはずだが?」

※アミールの容態は……

01~10 致命傷(ユリリエが何かしないと死にます、かつドワーキン戦参戦不可)
11~30 重症(ドワーキン戦参加不可濃厚)
31~50 重傷(戦闘中コンマに大幅下方修正、ユリリエの次回行動が拘束)
51~95 重傷(戦闘中コンマ大幅下方修正、ユリリエの行動で治癒可能)
96~99 重傷?(上+攻撃継続)

17スレ367,368より
368 : ◆QlCglYLW8I [saga]:2018/03/27(火) 18:54:35.70 ID:pQV0Tp/eO
>>367
55の内容を無条件で特殊イベント発生に変更します。失礼しました。
これ今回のこれじゃないの?

>>631
あー、これはやらかしてますね……627以下を部分的に取り消します。
ただし、アミールがカウンターダメージを食らっている点は同じなので、630の結果は残します。書き直しますので少々お待ちください。

※相討ち

その次の瞬間。

ザンッ……

鈍い音と共に、アミールの腹部を何かが貫いた。

「がっ……!?」

そこで見たものは……赤黒色の、槍。それは粘液とアミールの鮮血で紅く濡れている。

「うぷっ………!!」

しかし、アミールの左拳もまた、キサラギの脇腹を突き上げていた。奴の身体が、折れ曲がる。

アミールは後ろによろけ、その場に倒れ込んだ。貫かれた腹部を手で押さえている。

「あ"あ"ぁぁぁっっ!!く、くそっ、まさか腹部からあんなものがっ……!」

彼は苦悶の表情でキサラギを睨む。キサラギもまた、悶絶していた。

「……僕のことは後でいいっ!この機を逃すなっ……!!」

※如月のダメージは……
01~40 5000ダメージ+朦朧(低確率継続)
41~70 7000ダメージ+朦朧(中確率継続)
71~94 9000ダメージ+朦朧(中確率継続)
95~99 12000ダメージ+朦朧(中確率継続)+リジェネ機能破壊

※ダメージボーナス、リジェネ機能破壊、朦朧確定

ここで一度切ります。

少し進めます。

ダメージ 15000
如月残りHP 15700

※今後リジェネはしません

「お……お"お"っ……」

キサラギは手を人間のそれに戻し、腹部を押さえる。相当な苦痛があるようだ。

「早くしろっ……!!正気を取り戻すぞ……」

アミールはかすれた声で言う。俺は頷くと、刀を上段に振りかぶり、渾身の力で降り下ろした!

ダメージ
(コンマ下一桁×8+筋力(30)×8+知力(22)×8+225)×16

※不意討ち扱い、強撃と一刀両断が乗っています

ダメージ 10768
如月残りHP 4932

「あ"」

俺の一撃は、キサラギの左半身を縦に切り裂いた。

ベチャン

血ではなく、ぬるりとした粘液と共にそれは床に落ちた。しかし、まだキサラギの目には命の光がある。

45-賢さ(22)=23以上でマルコに指示

※マルコに浄化弾の使用を指示

「マルコっ!!浄化弾を!!これで無力化するっ」

「分かりました!」

俺は叫んだ。キサラギは明確に怪物だ。となると……「血の呪い」とやらが起きる可能性は、ゼロじゃない。
それを抑えるには、マルコの力が不可欠だ。

※50以下で如月が正気を取り戻す

※如月回避可能に

「……貴様ら……!!!」

キサラギはゆらりと上半身を起こした。頭の部分まで、触手に目と唇がついたような奇っ怪な形になっている。

「……まるでどこかの漫画みたいね……」

カレンがぼそりと呟く。マルコは、構わず引き金を引いた。

45-知力(28)=17以上で命中、45以上でクリーンヒット

※クリーンヒット

銃弾は、奴の頭部……であった場所を射抜いた。衝撃でそこが後ろへ跳ねる。……やったか?

01~20 暴れ始める(如月のターンへ、最終攻撃を乗り切れば終了)
21~50 悶え苦しみ始める(如月のターンへ、攻撃の有無は再判定)
51~80 頭部が元に戻る(戦闘終了?殺害安価へ)
81~99 頭部が元に戻り倒れる(戦闘終了、生け捕りか殺害か安価へ)

「きゅ、キュオオオオ!!!」

獣じみた咆哮が部屋に響く。間違いなく効いている!

奴はどろどろの触手を頭のような部分に当て、悶え苦しんでいる。そして……

01~25 最後の暴走
26~60 そのまま震えている
61~80 頭部が人の形に戻る
81~99 頭部が人の形に戻り、動かなくなる

「オオオオオオオオ!!!!!」

キサラギは突然立ち上がった!!そして、一瞬溶けたかと思うと……身体全てが刃となって部屋にいる全員に襲い掛かる!!

「まず……!!?」

俺は瞬時に考えた。……これを止められる手段はないかと。

45-賢さ(22)=23以上で打開策発見

※止める方法を思い付かず

……くそっ、焦りで頭が回らない!!これを受けるしかないのか……!?

※50以上で???
(未満で全員に回避判定、命中で死亡判定へ)

※なお、前回デッドエンドでネンヤは使ってしまっています。
(絆効果によるファンブル回避だけはあり)

そして、無数の刃が頭上から降り注いだ。俺は狭い隙間を見つけて避けようと跳んだ!

※回避判定へ(長いです)
45-器用さ(23)=22以上で回避(サイファー、コンマ下)
45-器用さ(29)=16以上で回避(火蓮、コンマ下2)
45-器用さ(17)=28以上で回避(マルコ、コンマ下3)
05以上で回避(ヘカテル、コンマ下4)
65-器用さ(29)=36以上で回避(ユリリエ、コンマ下5)
65-器用さ(24)=41以上で回避(ナージャコンマ下6)
60-器用さ(30)=30以上で回避(滝、コンマ下7)
20以上で回避(アミール、コンマ下8)
05以上で回避(ナガト、コンマ下9)
70以上で3人回避、60以上で2人回避、50以上で1人回避(滝の同僚、コンマ下10)

※クリティカルは成功権orファンブル無効権繰り越し

※マルコとアミールは被弾
※ユリリエの00については思案中

少し中断します。本来ファンブルは即死なのですが、00奇数の時どうするかが難しい所です。
(そもそもマルコとユリリエは即死回避があるので、ファンブル以外では死なない仕様でした)

一度ユリリエの00の取り扱いにつき偶奇判定します。(ユリリエの生死判定ではありません)

奇数 そのまま
偶数 クリティカルとして扱う

ではそのままとして、改めてユリリエの生死判定です。

奇数 死亡、アミールが最低でも重症確定
偶数 全員無傷扱い

コンマ下3

ここで切ります。

なお、コンマ次第ですがこの後にシビアな選択があります。

>>641まででそこそこダメージ負わせてて、体力削るではなくて能力値安価成功から>>643で50%で安価失敗
>>647から50%で戦闘継続、クリーンヒット挟んで25で暴走の結構厳しめ判定だから作者の意図だよね
安価失敗も仕方ないよ

まあ厳しかったな
あの判定成功権は使った扱いってことでいいの?

1830から少し進めます。

>>678
一番痛かったのはサイファーの賢さ判定失敗ですね。あそこで無敵化発動が本線でした。
現状は意図とやや離れていますが、持ち直す余地はあります(選択次第)。

>>679
使っている扱いです。

再開します。

……嵐のような刃の雨が、ようやく止んだ。幸い、俺はほとんど傷を負わずに済んだ。……問題は、他の皆だ。

「……無事か……!?」

最初に立ち上がったのはヘカテルだ。次にタキ、ナガトの姿も見てとれる。

「「きゃああああああ!!!」」

絶叫が二つ、響いた。一つはカレン、もう一つは、ナージャだ。

※マルコの容態は……
01~25 HP回復も消耗大(ドワーキン戦に出られません)
26~99 即回復

※即回復

マルコの脇腹が、ごっそりとえぐり取られている。……これはっ!!

次の瞬間、マルコの鉢金が輝き始めた。それは白い光を放ち……そしてそれが収まった時、彼の傷は消えていた。

「マルコっ!!」

目を開けたマルコにカレンが抱き付く。マルコはぽかんとした表情になった。

……しかし、その次に俺が見たものは……信じたくないものだった。

「ユリリエぇぇぇぇ!!目を、目を開けてよぉぉぉ!!!!!」


そこにあったのは。


巨大な斧で上半身と下半身を両断されていた、ユリリエの姿だった。

「ユリリエ!!!?」

俺は彼女の元に駆け出そうとして、つんのめった。足元が、ぬるりとしたもので濡れている。


それは、アミールから流れ出した血だ。俺は彼がどうなっているかを恐れた。


ゆっくりと振り向く。


……

01~05 致命傷
06~70 重症(ドワーキン戦参加不可)
71~94 重傷(治療すれば参加できるかもしれない)
95~99 重傷(この後のイベントに重大な影響)

「ぐっ……!!?ゆ、ユリリエっ……」

右太腿に深い傷を負ったアミールが呻いた。出血は多いが、意識はまだある。


……だが、ユリリエは。


俺は彼女の元に駆け寄った。


「ユリリエ!!!!しっかりしろ!!!」

俺はその言葉が無駄だと知っていた。目にはもう、命の光はない。多分……即死だろう。

「ユリリエさんっ…………!!」

「ユリリエ!!……うぐ、えっぐ……」

カレンとナージャの目から涙が溢れ出す。

「ユリリエ!カミュは、あいつのことはどうするんだよ!!お前が、何とかしてやるんじゃなかったのかぁぁ!!!」

俺も気が付くと絶叫していた。頬が、熱い何かで濡れている。


しかし、返事は何も返ってこない。


ユリリエ・スナイダは、死んだのだ。


※20以上でイベント開始

※イベント開始

その時、一歩前に出てきた人影があった。……ナガトだ。

「……大切な人なんだろう。……私なら、何とかできるかもしれない」

俺たちの目線が、一斉に彼に向いた。

「……何ですって」

彼は静かに頷くと、髪を指差した。一筋の金髪部分だ。

「本当は、越後に使うはずだった力だ。だが、若い世代にバトンを渡すなら、私の命を使ってもいい。
……ただ、どこまで上手く行くかは分からない。死者の蘇生なんて、やったことはないからね」

「……確信は持てない、と」

「物事に確実なものなどないさ。だが、賭けねば彼女は戻らない。越後は、君たちが何とかしてくれると信じよう」

ナガトは微笑んだ。

…………どうする?

1 ナガトの力を使う(高確率でナガト死亡、高確率でユリリエ蘇生)
2 ナガトの力を使わない(ユリリエ死亡確定)

※安価下5多数決、考察必要

急いでリナを呼ぶ手もなくはないと思うけどどうだろう…かなり分の悪い賭けになりそう

上げます。

>>692
まあ無理でしょう。

もう一度上げます。

1で決定します。

俺はうつむき、唇を噛んだ。……俺の無力さで、人が一人、死ぬ。
だが、ユリリエがもし死んだら。カミュは多分、立ち直れない。


頭を上げる。賭けなければ、何も始まらないのだ。


「……お願いします」

「分かった。未来を頼んだよ」

そう言うと、ナガトはユリリエの亡骸に手を当てた。目を堅くつぶり、意識を集中している。

髪の毛の金色の部分が、みるみる黒く変わっている。額からは異常な量の汗が流れていた。

…………

……

01~20 蘇生失敗
21~60 蘇生成功、ただしドワーキン戦参戦は不可
61~94 蘇生成功、ドワーキン戦参戦可能
95~99 ?????????

※ヘカテルとの絆効果で再判定

※蘇生失敗

※実質的にほぼ詰みです。続けますか?

安価下3多数決、考察不要

なお、続けない場合はデッドエンド扱いです。

(一応最後に低確率成功判定を噛ませますが)

続ける場合はカミュをどうするかが極めて難しくなります。前回デッドエンドの再現がなされる可能性が相当高いと思ってください。

構成を見直し、一度切った上で判定を噛ませます。
(ラストチャンスです。失敗でデッドエンドとします)

ナガトの髪はすっかり黒くなった。そして、ユリリエの亡骸の上に倒れ込む。

ユリリエの目は……動かないままだ。やはり、ダメだったのか……!!

※80以上で追加イベント、ある代償と引き換えにユリリエ復活

※追加イベント発生なしでデッドエンド扱い(カミュ再生の道筋がないわけではないですが、かなり薄い上にナガト不在の影響が厳しいため、実質的詰みです)

何も悪いことをしたわけじゃなく、ただただコンマが酷かっただけなんだがペナルティきついん?

※デッドエンド

デッドエンドのペナルティです。ペナルティは緩和気味にします。

01~15 全ステータス-1、好感度-15
16~30 全ステータス-1
31~45 好感度-30
46~60 好感度-15
61~99 ペナルティなし

※30以下に限り一度振り直しありとします。

>>714
今回についてはないです。前回は実は1ヶ所やらかしてます。

※ペナルティなし

どこから再開しますか?

1 サイファー視点開始時
2 如月戦開始時
3 浄化弾命中後

※安価下5多数決、考察不要

※浄化弾命中はクリーンヒットとします

再開します。

読み返して思ったのですが、既に重傷のアミールが追撃食らったら死亡濃厚でしたね……過ぎたことですが。

>>647から再開

※クリーンヒット

銃弾は、奴の頭部……であった場所を射抜いた。衝撃でそこが後ろへ跳ねる。……やったか?

01~20 暴れ始める(如月のターンへ、最終攻撃を乗り切れば終了)
21~50 悶え苦しみ始める(如月のターンへ、攻撃の有無は再判定)
51~80 頭部が元に戻る(戦闘終了?殺害安価へ)
81~99 頭部が元に戻り倒れる(戦闘終了、生け捕りか殺害か安価へ)

「あ、あああああぁぁぁ!!!」

絶叫が響き渡る。異形の怪物と化していた頭部が、人間のそれへと戻っていった。腕も人間のそれへと戻り、切り落とされた左半身からは粘液の代わりに血が迸り始めた。

浄化弾が効いたのか??恐らく、このまま放っておけば、如月は死ぬだろう。
だが、生け捕りにして情報を得れないこともない。

俺は……

1 放っておく
2 ユリリエに治癒弾を撃つように命じる

※安価下、多数決ではありません。考察不要

※どちらでもわずかに戦闘継続の可能性があります

「ユリリエっ、治癒弾を!」

「えっ……本気なの??」

呆れたようにユリリエが言う。敵を治すのは、常識からは外れている。
だが、ここで生け捕りにできれば、情報収集の面からかなり大きいのも確かだった。

「生け捕りにする!もうこいつは戦えまい」

ユリリエは戸惑ったように頷く。

……

※05以下で??(コンマ下)

※如月の最終抵抗はなし

キサラギに向けて、銃弾のような何かが放たれた。それは身体に当たる手前で弾け、霧のようなものが奴の身体を包む。

しばらくして、それがゆっくりと晴れてきた。

……

01~20 キサラギがニヤリと笑ったのが見えた
21~35 キサラギは倒れた。出血もおびただしい
36~50 キサラギは呆然とひざまづいている
51~94 キサラギは倒れた。出血は止まっている
95~99 私は……?

※クリティカル、昇格判定

4の倍数 昇格
4の倍数以外 アイテム入手

※昇格(アイテム入手も確定)

ここで切ります。

少し進めます。

霧が晴れる。仰向けに倒れていたキサラギの残った右手が、ピクリと反応した。
そしてゆっくりと上半身を起こす。細い目は、わずかに開いていた。

「私は……痛っ……!」

右腕でもうなくなった左腕があった部分を押さえる。俺は「村正」を右手に、奴に近付いた。そして、剣先を当てる。

「……気が付いたようだな。もう、終わりだ」

ごくり、とキサラギの喉が鳴った。

3の倍数 頼むから、命だけは……
3の倍数+1 ここまで、か
3の倍数+2 ……何のことだ?

9の倍数で???

「……ここまで、か」

キサラギがふっと笑った。抵抗して来るかと思ったが、思いの外潔い。

「随分と諦めが早いな。まあ、こちらとしては好都合だが」

「もう私に力はない。逆らった所で死ぬのが落ちだ。そもそも……っ、この身体では、な」

脂汗を流してキサラギが言う。傷は塞がったが、血を流しすぎたせいだろう。相当に体力がなくなっているようだ。

タキが一歩前に出る。

「貴様はこの後法によって裁かれる。内乱罪、外患誘致罪、殺人……まあ死刑は免れまい。
だが、せめてこの国に対する想いが微かにでもあるなら、情報を提供しろ。それが貴様ができる、数少ない意義ある行いだ」

60-滝魅力(20)×2=20以上で情報提供あり(再判定)

※情報提供あり

※どのレベルか
01~30 ドワーキン=ベロンについての限定的情報
31~70 上+作戦展開上有益な情報
71~94 上+重要情報A
95~99 ほぼ完全情報

「……私が、何故ここに来たか、分かるか」

キサラギは息も絶え絶えに言う。……あるいは、死が近いのかもしれない。

「俺たちの撹乱、あるいは殲滅。その両方だろう?」

「半分だけ正解だ。……鉄砲玉だよ。忠誠を疑われていた、だからあの新薬『A-DUST 』を持たされた。飲んでは見たが、この様だ。飲もうが飲むまいが死ぬなら、せめて道連れをと思ったがな……っ!!」

キサラギが右手で腹部を押さえた。

「痛むのか」

横ではユリリエが呻くアミールの治療に向かっていた。アミールのそれと違い、キサラギのは外傷による痛みではないように感じる。

「オルディニウムの粉末、だからな。強力な発ガン性物質を飲んだ以上は、っ……!!即座に全身ガンだらけさ」

「何故話す気に?」

ヘカテルが静かに言った。

「……っ、死ぬ前の、気紛れ、か。……あるいは、ベロン、いや、ドワーキンへのささやかな意趣返し、だな……」

「ベロンとドワーキンが同一人物というのは、知っていたのか」

キサラギが頷く。

※85以上で本来のものに追加の情報、ファンブルなし

再開します。

「……あいつが、同一人物というのは、最近知った。……というより、あれは、本当の姿じゃない。
一度だけだが、融合した姿を見た」

「……融合?」

弱々しくキサラギが頷いた。それを聞いたナガトが彼に近寄る。

「やはり……力を分割していたのか」

「分割、が何かは知らない。だが、あいつら……いや、あいつは好きな時に一人に戻れる。あれを見て、私は……逆らえなくなった」

「ドワーキンが何者かは、私は詳しく知らない。だが、多分だが……『蛇』がこの世界に送り込んだ半身と、残した半身があったんだろうね。
本来の歴史なら、『一角獣』がこの時既に優勢だった。そのパワーバランスをひっくり返すために送り込んだのが、ベロンという男だろう」

俺はドワーキンの剣技を思い出していた。……あれで力が半分だとしたら、完全体は……身震いが止まらない。
アミールも唖然としている。合体させたら、止めるのは難しい、ということか。

「何を言っているかは、知らないが……あれが一緒でないことを、祈るんだな」

「二人を引き裂く方法はあるのか?」

キサラギは苦笑した。

「一旦一緒になったら、終わりだ。だが、何故か奴らは、別々に動こうとしている。ベロンの方は、何かを研究しているようだった。だから、人手が足りないというわけだ。
融合してみせたのは、私への脅しだ。すぐに離れ……ゲフゲフッ……!」

キサラギは咳き込む。血が口から一筋流れていた。

「すぐに離れ、ベロンはどこかに消えていったよ……。上手くドワーキンだけと戦えるなら……あるいは……」

※80以上で追加情報、ファンブルなし

※追加情報なし

キサラギの声が掠れている。……もう命は、ほとんどもたないようだ。

1 ユリリエに延命処置を頼む(要魅力判定、延命が成功する保証はありません)
2 最後に質問する(中確率でそのまま死亡)
3 静かに看取ってやる(低~中確率で好感度上昇)

※安価下、多数決ではありません。考察不要

……このまま逝かせてやることにしよう。ただ、キサラギについては謎ばかりだ。何かを訊いておきたい。

1 何故ここに送り込まれるはめになった?叛意の理由は?
2 相手方の迎撃配置、ないしは作戦
3 ドワーキンの真の狙いは?(これについてはユリリエが補足し、真の神になる計画について訊きます)
4 自由安価

※答えられるかどうかの判定だけ先に済ませます。40以上で解答可能

※解答不可

「……ああ、迎えにきたのか」

虚ろな目で、キサラギがぼそりと言った。……もう、正気は失っているのか……。

質問を諦めた俺は、黙ってキサラギを見た。奴は天井を見上げている。

「……恋、そこに、いるんだろう?久し振りだな……今、逝くよ」

キサラギは穏やかな顔で笑う。右手は細かく震えながら、何かを握っていた。

「……ダメな兄で、すまない。……仇は……うて、なかっ……」

そこまで言うと、糸が切れたようにキサラギはぐったりした。もう、命が戻ることはない。

カラン……

その音に俺は気付いた。床に何かが落ちている。
それを拾い上げると、そこには……

奇数 ただのロケットペンダント
偶数 ロケットペンダント、中には遺骨と鉱石の欠片

4の倍数で不幸の宝珠効果あり(ファンブル回避)
8の倍数で僥倖のネックレス効果あり(強制成功)
44か88、99、00だと……????

※その他クリティカルはどちらかの効果を選べます。

そこにあったのは、ロケットペンダントだ。中に何か入っている。

「遺骨、だろうな。そういうのを見たことがある」

タキがキサラギを見た。こいつにも、何か退っ引きならぬ事情があったのだろうか。

だが、今となってはそれを知るよしもない。俺は開いたままのキサラギの目を閉じた。
タキとカレンが、両手を身体の前で合わせ、拝んでいる。タキの同僚もそうしていた。

「カレンに前に聞きました。これが、この国での死者の弔い方だと」

マルコがポツリと言った。俺はその流儀に倣うことにした。

敵ではあったが、こいつも被害者だったのだろう。……立場が違えば、もっと別の関係になり得たのだろうか?

###########

※95以上で本物の北上が存命、ファンブルなし

※本物の北上は死亡

###########

「先程、都内の自宅倉庫で死体が見付かったそうです。死後、数日は経っていたとか」

アカギが溜め息混じりに言った。やはり、本物のキタガミは殺されていたか。

「それにしても、完璧な成り済まし方だった。声や癖、体格から表情まで、何もかも……何者だったんですか、あのキサラギという男」

「オルディニウムの『適合者』で、石上直属の『特強』の実質的トップだ。多分オルディニウムの力を使っている」

タキがカガに答えた。キサラギの力は、それで間違いないだろう。

「それにしても……どこかで会わなかったか?」

イガワがナガトに言う。戦闘の時にナガトは一度フードを外していた。顔を見られるのを避けていたようだったが……。

01~60 滝が気付く
61~80 誤魔化しきれる
81~99 滝が気付いて察する

「気のせいでしょう」

ナガトは簡潔に言う。イガワは首を捻っているが、それ以上追求しなかった。

「作戦会議だが……如月が死んだ以上、結論は伝わっていない。だが、マイクなり何なりがあったら、これまでの議論は全て無駄になる。
そこのところは、どうなんだ」

タキがアカギに訊いた。

※35以下でマイクあり

※ファンブル、映像まで含め筒抜け

「それが……」

アカギが険しい表情になった。そしてポケットから何かを取り出す。

「小型カメラです。……映像含め、全て向こうに筒抜けかと。如月は、多分知らなかったでしょうね」

タキが「クソっ」と悪態をついた。

「戦闘含め、完全にこちらの状況が分かっているわけか……!これは、直接行った所でたかが知れているぞ」

アミールが短く溜め息をついた。

「これは、作戦自体の根本的な見直しが必要だね。あるいは、作戦自体をやめてしまうか」

「このまま座して奴らが万全な状態で俺たちの世界に乗り込むのを、指を加えて見ていろと??」

俺が語気を強めると、アミールは「そうは言っていない!!」と机を叩いた。

「何とかしなきゃいけないのは、僕がよく分かっている!僕の不始末の帰結でもあることだ!
だが、じゃあどうする?このまま突っ込んで、自殺しろとでもいうのか?」

俺は返す言葉がなかった。そう、アミールの言う通りだ。こちらの戦力、本来あるべき計画、そしてキサラギが何の情報を漏らしたか。全てドワーキンは知っているはずだ。
そうなると、ナガトすら怖れる完全体のドワーキンが、手ぐすね引いて待ち構えているのは、火を見るより明らかだ。普通にやっても、勝ち目は、ない。

打開策は、本当にないのか?

※下が偶数ならイベント発生、8の倍数だと?

※イベントなし

※作戦の再立案を自由安価で行います。ひとまず0000まで。

ノーヒントでは厳しいので、いくつか情報を出します。

※エチゴ襲撃までは後4日の余裕があります。つまり、ドワーキンもそこまでには元の世界に戻ります。
作戦の延期は十分可能です。

※延期するとした場合、何ができるのかです。なお、時間が経つほど不利になります。

※上の偶奇判定のうち、偶数は誰かが力を貸すというものでした。ここでそれを選んだ場合、判定を通り抜ければ偶数を引いたのと同じルートになります(ただしデメリットも相応)。

※8の倍数のルートはできるならば有力でした。ただ、判定に失敗したため思い付いても時間はかかります。

※強力爆弾「サイリウム」は手元にあります。

※向こうの兵力で問題なのはドワーキン(ベロン)と石上です。

※明日になれば戻ることは可能です。つまり、メンバーの入れ替えと仕切り直しはできます(ただし、明日の襲撃は不可です)。

自由安価は多数決ではありません。適切なものがあれば採用します。

ドワーキンとベロンって別個体だったはずだけど、両方居るんだっけ?

>>768
別の個体です。ただ適宜くっついたり離れたりします。普段は離れた状態ですね。

元ネタの「バーノール・ルパート」が一番イメージに近いです。
(くっつくとHPが倍になる敵ユニーク)

上げます。

情報をもう少し整理します。

※エチゴの襲撃が4日後としても、猶予はそれほどありません。スムーズに進めるにはドワーキン撃破(?)の後ウィルコニア攻略戦を経てエチゴとやり合う必要があります。

※ドワーキンを後回しにしてウィルコニアを狙うのは、かなり上手く行かないとドワーキン側戦力が大変です。

※放置してエチゴvsドワーキンの恐竜大戦争を狙うのは、現状ではあまりにリスキーです。

※ネーロとオルドはマエザキの所にいましたが、何かを後で渡してくれると思います。

どうにかしてサイリウムによる爆撃で数を減らすしか思い浮かばない。
カミュの治療にどれだけかかるか解らない以上、延期したところで出来ることが思いつかない。
協力してくれる誰かが解ればなあ。

ひとまず先にマエザキの所に行くってのはどうかな、有用な物が貰えるならそれを作戦に組み込みたいしナガトの魔翌力分析もしたいし。

>>772
正攻法でやると「自爆要員が要る」「控えめに言って周辺被害が出る」の二つの問題があります。さらに言うと、完全体ドワーキンに効くかは謎です。
使う場合は二工夫ぐらい要りますね。

>>773
これは一つの案です。コンマ次第では面白いでしょうね。

想定していた案ではないですが、採用対象にします。

まだ募集中です。もっといい案があれば、候補にします。

仮菱に行って「オルド派とエチゴを倒すことに協力してください」みたいな交渉を持ちかけてだまし討ちとかできない?
ナガトの存在自体はバレてない(よね?)からドワーキンがヤバいやつだって気づいてないフリすれば簡単に乗ってきそう

>>776
ナガトの映像がどこまで向こうに行っているか次第です。また、かなりの確率でドワーキンはナガトを知っています。(オルドによる新大陸襲撃時、ないしはこの世界線におけるナガトの暴走事件のため)
ナガトが何とかしてくれる可能性はありますが……

>>773に追加で爆弾の分析も加えてほしい、こっちの技術力なら周囲諸共にならないような改良ができる可能性もなくはないと思う。
この手の開発系ならジュリアンの知識も借りたいし…
戦力増強は…アメリカに連絡取ってギッグス隊呼ぶとか?向こうの情勢って今どうなってたっけ

0000になりました。色々出揃って来たので多数決とします。

1 サイリウム利用(ある程度侵入した上でプレーンウォークで離脱、周辺被害は課題として残る)
2 マエザキの研究所訪問でアイテムやナガトの話を先に解消する(多分にコンマ次第)
3 交渉のふりして騙し討ち(ナガトを知っているかどうか、ドワーキンが交渉に乗るほどお人好しかどうかが課題として残る)
4 その他自由安価

※3票先取、考察必要

※1と3は課題の解消策があればお願いします。

>>780
戦力増強はできるでしょうが、戦力になるかはやや謎です。そのままでは死亡要員になるだけですが……?

ただ、米国に目をつけたのは一案でした。

上げます。

少し進めます。

打開策は現状、ない。……なら、探すしかないか。

「一度マエザキさんの所に行って、相談してみよう。何かしら、収穫があるかもしれない。それと……」

俺はナガトを見た。

「あなたも来てくれませんか。あなたの命を、救える可能性がある」

「私の、か?」

俺は小さく頷いた。

「あなたをこっちに連れてきたのは、このためです。この世界の技術なら……あるいは」

ナガトはしばらく考えてフードの向こうから俺を見た。

「分かった、託してみよう」

※マエザキたちの所に一人だけ連れていけます。ご指定下さい。
安価下3多数決、考察不要

※なお、ナージャとナガトは確定です。米国関連の話を進めたいなら滝、「蛇」や「一角獣」関連とフレール関連ならアミール、カミュ関連ならユリリエです。
ヘカテルやマルコ、火蓮にもメリットはあります。

あまりに大人数で行くような所ではない。一人連れていくなら……

「アミール、お前も来てくれ。フレールも向こうにいる」

アミールが少し驚いた表情になった。

「フレールが?」

「さっきユリリエから聞いた。向こうで療養中らしい。……何か言うこともあるだろう。
それと、ドワーキン関連での情報提供も頼みたい。俺たちじゃ無理でも、あの人たちなら何か違うことが分かるかもしれない」

「そうか……分かった」

アミールはファルの方を向いた。

「というわけさ、行ってくる」

彼女は静かに頷いた。目の前に、ナージャが作った歪みが現れる。

ネーロとオルドは、何かを研究している様子だと聞いた。その何かに、賭けてみよう。

##########

「やあ、久し振りだな。といっても、一週間ぶりだが」

マエザキはいつもの豪快な身振りで俺たちを出迎えた。彼の目が、アミールとナガトを捉える。

「見ない顔だな。……いや、一人は知っているな。……この男が、アミールか」

マエザキの顔が少し険しくなった。アミールは一礼する。

「お初にお目にかかります。お噂はかねがね」

「本当に正気に戻っているのだろうな……ファル君の治療の時に話は聞いたが」

アミールは苦笑する。

「簡単には、信じてもらえないでしょうね。ただ、僕がサイファーと一緒にいるということの意味は、分かってもらえるはずです」

「……確かにな。そのフードの御仁は」

ナガトがフードを取った。

01~70 …………!!!き、君はっ…………!!!
71~85 どこかで見たような……
86~94 やはり生きていたか……!!
95~99 ????????

「……!!!き、君はっ……………!!!」

マエザキが驚愕の叫び声をあげた。ナガトが苦笑する。

「こうなるだろうと思ってたよ。マエザキ先生、ですか。……お変わりない様子ですね。いや、私の記憶とは随分違っているか」

「長門君……!!生きていたのか……!!」

ナガトは首を横に振った。

「私はあなたが知る長門尚久じゃない。別の世界軸で、幸か不幸か生き延びてしまった『ナガト』です」

※奇数で追加設定
9の倍数だと???(奇数で?、偶数ならプラスの何か)

少し中断します。

再開します。

※特になし

ナガトはマエザキの顔をじっと見た。

「あなたもまた、私の知る『サマーズ・マエザキ』ではないようですね。安心して話せます」

ナガトはどこか、マエザキを警戒していたようだ。マエザキは訝しげに聞き返す。

「君は、N国紛争で『マニュピュレーター』として送り込まれ、そして行方不明となったと聞いた。
君の言葉から察するに、君は『ネーロさんやサイファー君の世界軸の長門』ということだな。つまり、同一人物ではない」

「その通りです。……こっちの私は、ウルサン鉱山にたどり着けなかったようですね。あるいは、そこで『暴走』したか」

「後者だ。だが、そこに至るまでの経緯は、私は詳しく知らない。
石上と竹下が主導した戦争だった。壮大な人体実験だった、と言っていい。『君』の暴走で失敗に終わったようだが」

ナガトの表情が曇った。

「この世界でも、武美は……」

01~80 そこから先は、私が話そう
81~94 マエザキが頷いた
95~99 実は……

※ファンブルなしです

マエザキが頷いた。

「君の恋人であったと聞いている。N国紛争でも帯同していたらしいが、『君』同様未帰還者になっている。
言いにくいが、彼女は……」

ナガトが首を横に振った。

「私にとっては、遥か遥か昔の話です。彼女が死んだ経緯も違う。『終末兵士計画』の経緯も、かなり違っているようだ。その分だと、オルドは」

「彼なら上だ。ネーロさんとシェフィールド君と、研究を続けている。多分、『汚染』を気にしているようだが心配は要らない。彼は至って正気だ」

ナガトはほっとしたように息をついた。

「そうなると、『一角獣』は目覚めていないようですね」

「私にはそれが何かはよく分からん。だが、B型ウィルスのキャリアは君らの世界から来た人間しかいない。A型ウィルスが『蛇』であるというなら、多分B型は少なくとも現在はこの自然界にはない」

「……そうですか。ただ、ドワーキンが仮菱に行っていると。あそこは、低純度とはいえオルディニウムがあるはずです。
そして、それは……『一角獣』に連なるものであると」

マエザキは深刻そうにナガトを見ると、「見せたいものがある」と彼の自室に向かった。

###########

マエザキの解析は……

01~50 カミュ治療時と変化なし
51~70 実はB型については突破口が見えている
71~94 実はB型については専用の浄化弾の開発に着手している
95~98 B型用浄化弾が先ほど完成した+α
99、00 ????????(ネーロとオルド登場)

※ファンブルなし

マエザキは部屋に入ると、何やら専門用語を使って解説を始めた。
言っていることのほとんどが理解できない。アミールは難しい顔をして時折何か質問している。

分かったことは、汚染には3種類あること。A型――これが俺が感染したものらしい――と、B型、そしてそれが複合したAB型だ。
B型は俺たちの世界に特有のものであるらしく、それがどうやら「一角獣」と関係があるようだ。「一族」とも何か関わりがあるらしい。

そして、A型とB型が融合したものがAB型。……カミュはこの感染者であり、消す手段が見つかっていないという。

「そこまでは聞いている。新しい何かはないのかな」

ナージャの宝石の中にいるジュリアンが声を発した。マエザキが首を振った。

「さっきから2時間も経ってない。そんなにすぐに話は進みまんよ」

そう言うと、彼は地図をモニターに表示した。

「……ただ、長門君の言うことから察するに、オルディニウムには2種類あることが濃厚なのかもしれない。
これは、推定されるオルディニウムの鉱脈の流れだ。メキシコから北米、モハーベへと続くのが鉱脈A 。
そしてウルサンから仮菱へと繋がるのが鉱脈B。鉱脈Bはほぼ未開発で終わったから詳細は不明だが、こちらがB型の源泉ということか」

「多分。ただ、一つ分からないのは、何で僕らが『一角獣』系なのかだ。
こっちに来たから分かるけど、モハーベは鉱脈Aの系統だ。
そっちが『蛇』の影響を色濃く受けるなら、なぜオルドは『一角獣』とやらを崇拝していたんだろう」

※85以上でアミールが事情を知っている、ファンブルなし

※事情は知らない

「確かに、矛盾してる。……ドワーキンは多分知っているだろうけど……。
とにかく、B型に対する有効手段はないということでいいんですか」

アミールの言葉に、マエザキがバツが悪そうに頭をかいた。

「ないわけじゃない。A型の浄化弾は、ある程度は効く。
ただ、効き目は弱い。ましてAB型はなおさらだ」

ナガトが目を閉じている。

01~50 私の力を、活用してもらえないか
51~80 私の身体を、調べてはくれないか
81~99 ??????????

「……AB型、か……。ドワーキンの狙いは、それということだね」

「そう聞いてます。……でいいんだよな、ナージャ」

ナージャが頷いた。

「そのはずよ。それが彼がカリヒシにいる、最大の理由だって。
微量のオルディニウムでも、B型のなんとかと接触できれば、AB型とやらが生まれるってことなんでしょ」

ナガトがナージャを見た。

「そうだ。だから、B型をどうこうしようとしても意味はあまりない。むしろAB型に対応できるような何かが必要だ。
そのキャリアの少女……女性か、彼女はここにいるということでいいか?」

「現在は小康状態だ。多分、寝ていると思う。ただ、すぐにとは言わずとも、じき再発するとみているが」

「そうですか。……彼女に会わせてはもらえませんか。手掛かりがあるかもしれない」

#############

※20以上でフレールが合流

※フレール合流

ここで切ります。まずは対ドワーキン用の何かが作れるのか、という流れです。
(ナガト救済のフラグが立つかどうかは、この後にかかっています)

再開します。

###########

カミュの部屋に向かう途中、廊下に長髪の男が見えた。あれは……

「フレールか!?」

「……サイファー、それに……アミールか!!?」

フレールの顔に僅かに驚きの色が見えた。

「……やあ。随分久し振りだね。……話したいことはあるが、それは後にしよう。君の弟君の部屋に行くんだ」

「カミュが、何か関係があるのか。容態の話は知っているようだな」

アミールが頷いた。

「弟君を調べれば、ドワーキンに対抗する何かが分かるかもしれないと。君も来るか」

「無論」

俺たちはカミュの部屋の前に着いた。ドアを開けると……

01~10 ???????????
11~60 寝ている
61~80 「兄様?」……泣き腫らした顔で、カミュが言った
81~94 「サイファー、さん……?」……驚いたように、カミュが言った
95~99 ????????????????

「サイファー、さん……?」

驚いたように、カミュが言った。見た所、落ち着いてはいるようだ。

「カミュ、話はユリリエとマエザキさんから聞いた。具合はどうだ?」

彼女の表情が曇った。

「今は、とりあえず……皆さんにご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありません……。
……兄様もいらっしゃっていたのですか」

「ああ。治療には一応、立ち会った。最後まで付き合うつもりだ」

遠慮がちに、カミュが笑った。

「ありがとうございます。……でも、このままじゃ治らないんでしょう?」

「……!!知っていたのか」

カミュは頷く。

「治療を受けた後、この研究所内に誰がいて、何が話されてるか何となく分かるようになったんです。
まるで、僕でない誰かが上から見ていて、それが見た情報がいつの間にか頭に入っているような……。
兄様がここにいることも、来た大体の理由も、そして、僕の身体に何が起こっているのかも……」

「精神感応術の一種か?」

「多分、似て非なるものです。僕の中にいる、『誰か』がそう仕向けているような……それが怖いんです」

カミュは両腕で自分の身体を抱くようにすると、震え始めた。ナージャが「落ち着いて」と肩に手を置く。

「『誰か』?」

カミュは……

01~50 首を横に振った
51~70 それは……
71~94 「それは……」そこでナガトが割って入った
95~99 ????????????

※00偶数以外ファンブルなし

「それは……」

カミュが口を開きかけた時、ナガトが割って入った。

「男性と女性が入り混じったような、そんな声じゃないか?」

カミュが驚愕する。

「えっ……!!?何故分かるんですか、それに、あなたは……??」

「ああ、君は知らないのだったね。私はナガトという者だ。
『一族』とは違うが、オルディニウムによって不老の力を手に入れてしまったという意味じゃ同じかな。
一つ違うのは、私は強制的にその力を身に付けさせられた、ということだが……。
だから、君の頭の中に響く声の主が誰かはある程度分かる。『蛇』と『一角獣』の意思の融合体、というところだろう」

「融合体?」

皆がナガトを見る。

「私は、『一角獣』の本体の傍に随分と長くいた。だから、彼女の考えや望みも、ある程度分かる。
この星の意志は、オルディニウムを媒介としてその感染者に伝えられるが……それは2分されている。それが『蛇』と『一角獣』だ。
聞いたかもしれないが、前者は混沌を、後者は秩序を司る。そして、二つは互いに反目し合ってきた。
だが、互いを滅することが目的じゃない。最終的にどちらかが『乗っ取る形で』一つになるのが目的だ、とあの馬は言っていた」

「ドワーキンがオルドを潰そうとしているのも、それに近かったのかもしれない」

アミールが言うと、ナガトが頷いた。

「多分そうだ。だが、極めて奇妙な形で融合がなされた。……それが君だ」

「僕……ですか!?」

カミュは驚きと絶望で凍りついている。完全に人に非ざる存在になりつつあるというのか??

「そう。君がこの研究所の出来事を知らず知らずのうちに把握できたのも、それが理由だ。一種の『神』になりかけている、というわけだ」

「そんなっ……!!」

「あまり感情的にならない方がいい。それに、君はまだ治る余地がある」

マエザキがはっとした様子になった。

「AB型ウィルスのキャリアでも、犀川君はまだ発症していない。それに、今のカミュ君も一応小康状態だ。
抑える何かが、まだ機能しているということになる」

「そういうことです。そしてそれが見つかれば、仮にドワーキンとベロンが融合し、『一角獣』の力を手に入れたとしても……何とかできるかもしれない」

※10以下か90以上で追加イベント

※追加イベントなし

「問題は、それをどうやってみつけるかだ。まだ着手したばかりで、解析にはかなりかかるぞ?ネーロさんとオルド君たちが必死でやってくれてはいるが……。
そもそも、ドワーキン討伐は明日だ。そんな短時間でできるわけがない」

マエザキが渋い顔になった。

「だけど、何とかしないといけない。正攻法では無理なのだから……先程言っていた、犀川という女性を呼んでくれませんか?」

しばらくすると、サイカワがやってきた。

※80以上で追加イベント、00奇数以外のファンブルなし

※クリティカル(ナガトとは面識あり、かつこの後の判定にボーナス)

「……あなたは!!?」

部屋に入るなり、ナガトを見てサイカワが叫んだ。

「……会ったことがあったかな」

「私です、犀川れむです!!武美さんにあなたを紹介されたことが……。
N国紛争でお二人は亡くなられたと聞いてましたが、生きてらっしゃったんですか??」

「……武美の知り合いなのか?」

俺は簡単に、ナガトを紹介した。彼がこの世界の人間でないことを説明しても、どこか納得が行っていない様子だ。
どうやら、タケミという女性はサイカワの先輩であったらしい。

「……サイファーさんの世界の、長門さんですか。道理で……私とは、会ってなかったんですか」

「もう何万年も前のことだからね、そこまで詳細には思い出せない。ただ……確かに君からは『気配』がする。普通なら、『覚醒』していて然るべきだが」

マエザキが頷いた。

「血中のウィルス感染した白血球数は、間違いなく『適合者』のそれだ。だが、彼女は正気のままだ。
一般人よりも身体能力は高まっているが、オルディニウム感染者特有の特殊能力はないように見える。
クエルボ戦の時は別だったが、あれはサイファー君が向こうの世界から持ち込んだ『スターダスト』を服用したためと分かっている。
……彼女が感染した経緯は知っているが、今安定している理由は、よく分からんままだ」

ナガトが何か考えている。……何か気付きそうな気がするが……

45-賢さ(22)=23以上で一応の成功、本成功には85以上必要

※50…成功

考えてみれば、彼女は元は一般人だ。確か、感染した場合大体は発狂すると聞いている。
彼女は「特強」時代にタケシタらによって徐々に感染させられ、暴走させられるはずだった。そこを俺たちによって助けられたのだ。

その後にスターダストを飲んだわけだが、彼女には大きな変化はない。しかも、「悪質」であるはずのAB型に感染しているはずなのに、だ。

俺はナガトとマエザキにその考えを説明した。彼らなら、何か分かるかもしれない。

……

01~25 収穫なし
26~65 手掛かり発見
66~94 手掛かり発見、かつ……
95~99 ?????????

「……そうか!!何故こんな単純なことに気付かなかったのだろう??」

マエザキが叫んだ。

「何か分かったのですか?」

「抗体だよ。元々オルディニウムの受容因子があるかは、個人によるものだと思っていた。犀川君にはその因子がない。ここまではいい。
だが、犀川君は因子がないのに感染させられ、それを強引に治療した。その結果、何が起こったか?」

ナガトが「なるほど」と呟いた。

「ウィルスに対する抗体ができた、ということか。ただ、そういうものを探していたはずでは?」

「遺伝子との関係性までは考えが及んでいなかった。だが、これだけではA型のウィルスにしか効かないはず。あるいは、抗体はBにもABにも効果があるのかもしれない。
だが、それを抽出するにも時間がない。あるいは、抗体を集めようにも犀川君だけに負担がかかる」

アミールとフレールが顔を見合わせた。

「僕にも、抗体があるかもしれない。ひょっとしたら、フレールにも」

フレールが頷いた。

「私もアミールも、相当『覚醒』に近かったはずだ。それが私はあなたの治療によって、アミールは浄化弾とやらの影響によって正気を取り戻した。
抗体とやらがあるなら私たちにもあるはずだ」

※20以上で追加イベント、ファンブルなし

※追加イベント

夜に再開します。

再開します。

「ひょっとしたらの話ですまないが」

ナージャの宝石からジュリアンが声を発した。

「僕も理解が足りてないが、単に抗体があるだけじゃないかもしれないな。
君ら二人には、僅かだが『一族』の血が流れている。特にフレールはそうだが、『蛇』と『一角獣』両方の影響を受けているかもしれない。
カミュの治療の役に立つ何かが分かるかもしれないな」

「それじゃ……!!?」

カミュの顔に明るさが見えた。マエザキが頷く。

「早速、君たち3人から採血してみる。ワクチンがどれだけでできるかは分からないが……試してみる価値は十分ありそうだ」

##############

俺とナージャがその場に残された。

「成果があるかどうか分かるまで、数時間はかかるらしいな。待ってると夜になるが……」

「一度戻ってもいいんじゃない?あるいは、ネーロさんに会ってみるか。何か調べてるみたいだけど」

「会うだけならタダだしな。お邪魔なら戻ればいい」

俺たちは上の研究スペースに向かった。ワクチンとやらの開発もこっちで行うらしいが、血を抜く作業が必要らしいからさすがにまだ着手はしていまい。
今ぐらいであれば、まだ余裕があるはずだ。

※25以上で会話可能

※会話可能

研究スペースでは研究員たちが黙々と作業をこなしていた。奥にある巨大なオルディニウム鉱石は、ただ青い光を放っている。

「サイファー君か。こっちに来ているとは聞いていたが」

ネーロが俺に気付き手を振った。

「ご無沙汰をしております。予知の件、どうもありがとうございました」

「そうか。君がここにいるということは、決着がついたということだな」

「完全な形ではありませんが、ほぼ。別の難題も浮上してますが……まずは、ドワーキンを討つことです」

ネーロは頷くと、オルディニウム鉱石を見た。

「『無害化』とは、鉱石がウィルスを発しないよう特殊なコーティングを施す作業だ。あれは魔力的プロセスを経るから、私やリナ程度しかできない。
ただ、コーティングという発想を人体にも応用できないか、という点からアプローチをしていた所だ。
実は、浄化弾にはその発想が使われている。……ただ、どうもマエザキさんの見立てだと、A型にしか使えないようだ。
もっと良いものがないか、思案していた所だったんだ」

「つまり、新型の『浄化弾』を研究していたと?」

「そういうことだ。ワクチン開発の話は聞いているよ。組み合わせれば、かなりの効果を発揮するはずだ」

「進捗は?」

01~30 難航している
31~60 微妙な所だ
61~80 明日には形になる
81~94 実は、もうある
95~99 実はもうある。それと…… 



ネーロが渋い顔になった。

「率直に言って、難航している。どうにも上手く行かない。私やオルドでもこれだ、相当時間はかかるだろうな。
ワクチンができた場合、直接接近して打ち込むぐらいしか手がない。銃弾に併せて充填するのは、現状難しいな」

※85以上でナガト登場(ナガトはワクチン開発の助言に行っています)

※ナガト登場せず

俺は軽い落胆を覚えた。そうそう旨い話はない、ということか。

「代わりと言っては何だが、面白いものがある。ちょっとこっちに来てほしい」

俺たちは別室に通された。そこには……

※まずアイテム数から決定します。(開発度合い、能力は別途)

01~25 1つ
26~65 2つ
66~80 3つ
81~94 4つ
95~99 6つ

そこにあったのは、服と籠手のようなものだった。服は黒色で、普通のワンピースのようにも見える。
違うのは、タイツまで一緒にあるという点だが。

「これは?」

「ノワールが来ていたら話は早かったが、あの子はいないようだな。こっちの世界では体調不良だったようだから、やむを得ないか。
前に少し言っていた、魔法が使用可能な防護服だ。これさえあれば、こっちでも無理なく活動ができると思う。
もう片方が、魔力増幅効果のあるグローブだ。私たちは単に『エンハンサー』と呼んでいるがね。
強力な魔力の持ち主であるほど、力を発揮するという代物だ」

「もう使えるんですか?」

01~20 まだ未完成だ(vsエチゴ戦までには高確率で投入可能)
21~40 エンハンサーだけ未完成だ
41~80 両方とも実戦投入可能だ
81~94 両方とも実戦投入可能だ。しかも……
95~99 ネーロはにっと笑った


「まだ未完成だ。もう少し時間が要るが、それなりのものになってくれるはずだ」

「もう少し、ですか」

「そうだな。後3日以内には」

ノワールをこちらに連れてくる案は、諦めた方が良さそうだと思った。彼女がこっちで活動できるようなら、かなり心強かったのだが……。

「なかなか難しいわよね、武具の開発って」

ナージャも唸っている。

※70以上で追加イベント、ファンブルなし(再判定

※再判定

3の倍数か3の倍数+1 ジュリアン具現化、武具開発の速度向上(明日には投入可能濃厚)
3の倍数+2 ナガト登場(再判定)

9の倍数で両方

「ここにいたのか」

部屋の入り口にナガトが立っていた。

「君は……?只者ではないようだが」

「サイファー君たちと共に向こうの世界から来た者です。『一族』とは別系統の不死者、と言っておきます。あなたは」

「私はネーロ・オルランドゥだ。故あって、私もサイファー君の世界からこっちに来ている。もう2年半になるな。
不死者とはどういうことだ?私も『吸血鬼』扱いされていたことがあったが」

俺は簡単にナガトを紹介した。ネーロが少なからず驚いている。

「そんな存在がいたとは……!!しかし、何故彼をここに?ドワーキン戦に協力してもらおうということか」

「それもなくはないですが……最大の理由は、彼を救えないか、です。
彼は来るべき災厄に備えるための力を俺たちに残して死ぬつもりでした。ただ、それを乗り越えられる何かが、こっちなら見つかるんじゃないかと」

ナガトは微笑んだ。

「私としては、それができれば儲けもの、ぐらいの気持ちなんだけどね。
もう飽きるほど生きた。生に執着はないんだが……」

ナガトは部屋の入口から、向こうにあるオルディニウム鉱石を見た。

「あれは、本来の歴史にはなかったものだ。少し、可能性を感じ始めてもいる。
この世界は、破滅の未来を避けられるんじゃないかってね」

「そういうことなら、是非とも協力させてくれ。彼を少し借りるが、いいかな?」

俺は頷いた。10分ほどすると……

01~60 少し調べるのに時間がかかりそうだ
61~80 面白いことが分かってきた
81~94 行けると思う
95~99 ?????????????


今日はここまで。

ナガトがネーロと会えたので何かしらの進展はあります。

再開します。

冴えない顔でネーロが戻ってきた。

「少し分かるまで時間がかかるかもしれない。正直、自信はないな……。
マエザキ君の結果が分かるぐらいにもう一度来てくれ。その時には、ある程度の結論が出せると思う」

やはり簡単ではない、ということか。これは一度戻って仕切り直すしかなさそうだ。

#############

※10以下か80以上で追加イベント

※クリティカル

############

戻った俺たちは、しばらく休むことにした。別室に入るとヘカテルが机に突っ伏し、ユリリエはぼーっとした表情で飲み物を飲んでいる。
マルコとカレンは、深刻な表情で何かを話し合っていた。

「あ、サイファーだ。どうだった?」

「一応、ドワーキンに打ち込むための薬を作れるかどうかということらしい。それが上手く行けば、カミュも治せるかもしれないと。
ただ、かなり弱らせて直接打たないとダメとのことだ。後、ノワールの装備はあと数日かかるとネーロさんが。
ナガトさんについては……あのネーロさんの言い方だと、微妙な感じだったな」

ユリリエが「うーん」と唸った。

「じゃあ今の状態から何とかする切り札は、ないってこと?」

「……分からないな。あと数時間待て、ということだが……期待しすぎると、きついかもな」

その時、部屋にタキが入ってきた。

※再判定(クリティカルのため内容は甘め)

3の倍数 ギッグス氏が来ているそうだ(猛毒弾ありまで確定)
3の倍数+1 マエザキ先生から電話だ(ワクチン完成は確定+α)
3の倍数+2 ネーロさんから電話だ(ナガト関連で進展)

※9の倍数でうち2つを選択可能(99、00のみ3つ、クリティカルなら2つ、ファンブルなし)

「ギッグス氏が来日しているそうだ。後2時間ぐらいで、横田からこっちに来るらしい。
部下たちも一緒だそうだ。向こうでは英雄になってしまってるらしくてな、お忍びとのことだ。今回の作戦に協力すると」

「……本当か?」

ギッグスたちにはクエルボ戦で世話になった。あの戦いで決定打になった猛毒の銃弾がまだあるのなら、あるいは……。

「今回の作戦を連絡した所、予定を全部引き上げてこっちに来るということだ。
まあ、根っからの軍人だからな。英雄扱いは性に合わないらしいな」

タキがふっと笑った。

……ドワーキンは、このことはまず知らないはずだ。僅かだが、光明が見えてきた。

#############

「よう。向こうの世界に戻ったのは聞いていたが、またこっちにいるとはな。
英雄役を押し付けられて、いささか辟易していた所だ」

ギッグスは部屋に入るなり、俺に向けて皮肉めいた笑みを浮かべた。

「それは申し訳ありません、こちらにも元の世界でやらねばならないことが……」

「まあそれは冗談だ。だが、英雄役ももう飽きた。一人の兵士に戻れる機会がこんなに早く来た以上、それを逃すわけにもいかん」

ギッグスの後ろには、ペールとジョウ、ヴィンセントがいた。

「マリアの姐御の仇は、ベロンの奴を殺してやっと終わる。最後まで付き合うぜ」

ジョウがにやりと笑った。ペールは仏頂面だ。

「……アルバレスだけはやらせてもらう。それだけだ」

ギッグスが部屋を見渡した。

「……トニーがいないな。いるものとばかり思っていたが」

「彼は俺たちの世界にいます。向こうで、情報収集などを」

「ふむ……女か」

女……エリスのことか。確かに仕事上の相性は良さそうだった。ただ、そういう関係になるだろうか。
無駄に気位の高いエリスがなびくとしたら、それは自分よりはるかに優秀な、大人の男だろう。
トニーは一応、それに合致しているが……本人にその気があるだろうか。

「まあ、それはさておき。お話は聞いているかと思いますが、こっちの陣容は全て向こうに筒抜けています。
明日攻めること、ドワーキン――ベロンの切り札をこっちが知っていることも。
全て一から仕切り直さないといけない。あなたたちの助けが必要です」

「そうだな。基本的な作戦は元のでいいと思う。俺たちが加わったことで、読んでいても対応はしにくくなるはずだ」

そしてギッグスは机の上に……

01~50 銃弾を1つ置いた
51~80 銃弾を2つ置いた
81~94 銃弾を3つ置いた
95~99 銃弾を3つ置いた+α

ギッグスは銃弾を2つ置いた。

「クエルボに撃ち込んだのと、同じものだ。対ベロン用に急遽作らせた。
これで殺せるかどうかは分からん。だが、『理論上は』相手が生物である限り、多少なりとも効くはずだ。
お前らが別のアプローチで討とうとしているのは、Mr.タキから聞いた。併用すれば、多分確実だろう」

2発か。イシガミもまだいることを考えると、両方に1発ずつと考えればいいだろう。
上手く温存できれば、なおいい。

「これがあるなら、望みが出てきそうです。あなたの戦力は」

(ペール、コンマ下)
01~50 ε
51~80 ε支援型
81~94 ε改
95~99 プロトタイプΩ(搭乗型)

(ジョウ、コンマ下2)
01~80 通常
81~94 ヴェルデュ持ち(改良型)
95~99 ジョウとヴィンセントがヴェルデュ持ち

※ファンブルなし
※基本その他は通常戦力です

もじゃもじゃ頭の、肌の黒い男がニヤリと笑った。手には……緑色の銃??

「鹵獲したものを、改良して使わせてもらってるぜ。安心しな、『感染』はしてねえ。ヴィンセントも同じ『ヴェルデュ』を持ってる」

細目の男が、ヴェルデュを見せた。ヴェルデュ……確か、量産型「クリムゾン」というべきものだったはずだ。

「ペールが駆るεも、重装仕様になっている。並みの銃火器じゃ、傷一つ付けられないと自負している。
……油断はすべきじゃないが、お前らにも負けない兵力だと自負している」

ギッグスがたばこを咥えた。

「日米異世界の3勢力共同戦線だ。考えられる限り、最強の戦力だろ?」

「確かに……これならば」

後は、ワクチンとナガトだ。時計は、そろそろ向かう時間を示している。

※90以上で重要事実発覚

※ユリリエを同行させています

##############

「カミュは、治るかもしれないわけ?」

「まだ確定はしてない。可能性は高いと思う。ただ、もしダメだった時……お前がいるといないとでは、大分違うと思ってな。
ここに連れてきたのは、そのためだ」

俺とユリリエ、ナージャはマエザキの部屋の前にいた。多分、結果はもう出ているはずだ。

ドアをノックする。

「入ってくれ」

……

01~15 マエザキの表情は冴えない
16~50 結論から先に言えば、できる
51~94 ワクチンはできたよ
95~99 ワクチンはできたよ。……それと……



部屋に入ると、安堵したような表情のマエザキがいた。

「ワクチンはできたよ。長門君――いや、私の知る彼とは違うから『ナガトさん』が正しいのか――彼のおかげだ」

「ナガトさんの?」

マエザキが頷いた。

「彼も血を少し提供してくれてね。……随分と一般のそれとは違っていたが、B型の抗体がいくばくか含まれていた。
それが突破口になってね。とりあえず、これがそのサンプル品だ」

マエザキは、金属の円筒を手渡した。

「この中に、注射器が入っている。多分戦闘中だろうからな。衝撃で壊れないようにという配慮だ。
弱ったところに打ち込んでくれればいい。それで、抗体がウィルスを喰ってくれることだろう」

「じゃあ、カミュは……!!」

ユリリエの言葉に、マエザキが頷いた。

「まだワクチンができとらんから投与はしとらんがね。明日には投与するよ。ただ、治ったとしてもしばらくはこっちで要療養だ。
心身共に、既に結構衰弱しとる。回復までは兄弟そろって、こちらで面倒を見ることになるかな」

ユリリエが「良かった……!!」と安堵の溜め息を漏らした。俺も天井を見上げる。……やっとか。

「アミールとフレールは」

「結構血を使わせてもらったからな。それぞれベッドで寝てもらっているよ。明日には動けるようになるだろう」

「安心しました。……本当に」

これで懸案の一つが片付きそうだ。あとは、ナガトか。

※95以上で??????、ファンブルなし

※特に何もなし

###############

俺はユリリエたちを残し、研究スペースに向かった。ユリリエとナージャは、カミュの見舞いに向かうという。

研究スペースに着くと……

01~35 やはり、ダメだった
36~65 彼をしばらく預かりたい
66~94 上手く行きそうだよ
95~99 ???????????

鉱石の前に人だかりができている。そのうちの一人はネーロだ。
ネーロは俺に気付くと、大きく手を振った。

「どうしたんですか?ナガトさんの具合は……」

ネーロは笑みを浮かべて答える。

「上手く行きそうだよ。彼の力が減退していた原因が分かった。平たく言えば『魔力切れ』だな」

「『魔力切れ』?」

「そう。そもそも、『終末兵士』構想を説明する必要があるね。
オルディニウムによって増強された兵士がそれなのだが、オルディニウムは遺伝子を変容させるだけじゃなく魔力タンクとしての役割も持っている。
兵士は超高純度のオルディニウムを埋め込まれ、そこから出る魔力で動く……というものなわけだ。だから魔力切れは生命の終わりに直結する。
ナガトという男は、多分何らかの手段で体内のオルディニウムを取り出したのだと思う。その結果、魔力供給がされなくなり……というわけだ」

俺はナガトが髪をやたらと気にしていたのを思い出した。一房だけあった金髪部分が、残り魔力であったということか。

「じゃあ、その魔力を注ぎ込めば……?」

「ナガトは生き延びることができる。幸い私たちにはあれがあるからね」

ネーロの視線が、奥の巨大鉱石に向かった。

「まさかっ……あの魔力を使うんですか??」

「その通り。あれは一応『無害化』してあるから、あれを以て『感染』することはない。
普通の人間があの魔力を使ったら耐えられず死ぬのが落ちだが、彼ならまず問題はない。むしろ、どこまで『充填』できるかだ」

……

01~35 全て注ぎ込んでも、5分の1と言ったところか
36~50 そこまでは分からない、やってみないと
51~80 全て注ぎ込んでも、半分と言ったところか
81~94 全て注ぎ込めば、彼は再び完全体に戻れる
95~99 半分程度でも十分だろう 


ネーロが渋い顔になった。

「あそこにある魔力を全て注ぎ込んでも、5分の1と言ったところか。それでも十分と言えば十分だが。
ただ、私としてはあの鉱石をこのためだけに使い切るのは、正直に言って惜しいと思っている。君はどう考えるか?」

1 全て注ぎ込んでください
2 半分ぐらいは……
3 4分の1ぐらいでも……

※安価下3多数決、考察不要

※5分の1あれば一発で戦況を変える「奇跡」は3回ぐらいはできます(死者蘇生なども可能、ノーリスクは2回)
エチゴ戦でも圧倒的優位を築けるでしょう。ただ、この後にこの世界で何かイベントを起こす場合、大きな不利がある可能性があります。
(VS「蛇」をこっちでやる場合)

※10分の1あれば一発で戦況を変える「奇跡」は2回はできます。(ノーリスクは1回)
エチゴ戦は普通に優位です。ただ、この後にこの世界で何かイベントを起こす場合、不利がある可能性があります。
(VS「蛇」をこっちでやる場合)

※20分の1だと「奇跡」を起こせるのは1回のみです。命を賭すという条件も変わりません(ただ、生還確率高めです)
その後のイベント不具合はありません。

なお、エチゴ戦で1回は「奇跡」を使うのを前提にしています。(超高威力銃撃か、武器増強)

今日はここまで。

ふと思ったんだけどモハーベのオルディニウム鉱脈から鉱石を切り出してきて運搬、無害化して今ある鉱石の代わりとする事はできないかな
日米の力を結集すれば防護服の魔素遮断機能も強化できそうだし割といけそうに思うんだけど。

少し進めます。

>>876
研究自体は進められるでしょうが、超大型鉱石は少ないですね。まあ、研究を進めること自体がいいのかという問題はあるのですが。

俺は考えた。……ナガトの叡知と力は、率直に言って頼りになる気がする。
ネーロの言うことも分かるが、確実にこれからの戦いに備えるなら、彼の力を万全なものに近付けた方がいい。

「俺は、全部使ってもいいと思ってます。彼はそれに値する人かと」

ネーロは目を閉じてしばし考え、そして口を開いた。

「いいだろう、君がそう言うならば。……」

01~40 とはいえ、時間はかかるぞ
41~70 とはいえ、明日に行くつもりなら、間に合わないな
71~99 分かった、早速着手する

※再判定
奇数 降格
偶数 そのまま

※そのまま

「とはいえ、明日に行くつもりなら彼は間に合わないな。魔力の充填はそれなりに時間はかかる」

「それならそれで構いません。彼に会わせていただけますか」

ネーロは頷くと、俺を鉱石の前に案内した。そこにはベッドの上に横たわるナガトがいた。

「やあ。どうやらまだ死なせてはくれないらしい」

ナガトは苦笑した。髪の金髪は、少し増えている。

「人が死ぬのを分かっていて、見過ごせるほど冷酷じゃないんです。前ならそうしたでしょうが……。『新大陸』出身の、数少ない生き残りのためにも、あなたは生きているべきです」

「……それが、罪滅ぼしというわけか。因果なものだね。この鉱石の魔力では、生きれてもそう永くはない気もするが、出来るだけやってみるか。
明日には、ドワーキンの元に行くんだろう?」

1 予定通り行く
2 延期する

※安価下5多数決、考察一応不要

※参加メンバーは予定通りの場合「当初予定メンバー(ただしアミールにはコンマにマイナス補正)+ギッグス隊-ナガト」です。

※延期すればナガトも参加できますが、ドワーキンが何か仕掛けてくる可能性が上がります。

1+魔翌力の補充をする間にモハーベからオルディニウム鉱石を持ってくる案(>>876)を改めて提案したい
研究云々より鉱石を多く用意できればそれだけナガトの魔翌力補充ができるんじゃないかと思うんだけど。

再開します。

俺は頷いた。戦力は十分だ。ギッグスたちが来たお蔭で数で押しきれる。そのはずだ。

ナガトは微笑んだ。

「そうか。私は行けないが、健闘を祈る。そして、『私たちの』世界を救いに行こう」

ナガトが手を差しのべた。俺をそれを握る。彼の期待を、裏切るわけにはいかない。まだ、越えねばいけない障害は少なくないのだ。

##########

※60以上でカミュイベント、ファンブルなし

※カミュイベント

下に降りると、まだユリリエとナージャはいない。カミュの部屋にまだいるのだろうか。

カミュの部屋の前に立つ。あれがオルディニウムの影響だと知ってはいても、扉を開けて襲われそうになった記憶が脳裏をよぎり、少し躊躇する。
もう問題はなくなったはずだ。意を決して中に入る。

※30以上でフレール、75以上でアミールがいる、00奇数以外のファンブルはなし

ノックすると「どうぞ」と声がする。カミュの声だ。俺は安堵して扉を開ける。
そこにはユリリエとナージャ、そして休んでいるはずのフレールとアミールがいた。

「寝てなくていいのか」

「この程度なら問題はない。別に戦うわけでもないしな」

フレールの言葉にアミールが微笑んだ。

「親友の弟だ。少し様子を見たくなってね。落ち着いた様子で何よりだよ」

カミュはペコリと頭を下げ、はにかんだ様子を見せた。確かに、気分は良いようだ。

「……すみません、僕のために色々してくださって……もう大丈夫です。本当にご迷惑をお掛けしました」

「全くだよ。……でもまあ、良かったね。注射を明日打てば、それで終わり。気分も悪くないみたいだし」

「ええ。頭痛もしないですし。異世界の技術って、凄いんですね」

カミュが自分の左腕を見た。注射跡を隠すため、小さな紙が貼られている。

「医療技術は、僕たちの世界の比じゃないな。病気や怪我は魔法で治せるけど、腕のいい魔法使いは少ない。しかも、年々減っている。
アンバライトをどう医療に使うかという研究も進んでなかった。今後は、この面での交流も必要になるかもね」

アミールがフレールを見た。

「私はもう戻れぬ身だ。この世界に残るなら、その橋渡し役になることも考えねばならぬかもな」

カミュの顔が曇った。フレールはそれに気付いたか、彼女に向けて笑いかけた。

「行き来は今後はかなり自由になるだろう。だから好きな時に来ればいいだけだ。それに、お前は一人じゃない。違うか?」

カミュが俺とユリリエの顔を見た。そして「はい」と力強く言った。

「そうだ、それでいい。だがお前は王として見聞を広げる必要がある。心を許せる存在がいつまでも身内とサイファー、ユリリエだけではいけない。
とりあえず、療養中少しこの世界を見て回るといい。温泉宿にしか行っていない私が言うのも何だが、あそこに行くだけでも少し違うはずだ」

ナージャがにっと笑う。

「王子様……いや、お姫様なのかな?どっちでもいいけど、遠出するならあたしが力を貸すよ。この世界のお酒は、また違った美味しさだしね」

「……カミュはまだ未成年だが」

フレールがにらむと、ナージャが「あっ、そうなの?」と誤魔化し笑いをした。

※70以上で追加イベント、ファンブルは00奇数以外になし

※追加イベント(犀川登場)なし

「しかし、ユリリエ。アミールとわだかまりがあったんじゃないのか?」

ユリリエはうーんと唸った。

「……まあなくなったわけじゃないんだ。あたしが知る兄貴は、選民意識の塊みたいな奴だったし。弱い奴を切り捨てるのに躊躇なんてなかった……あたしも含め。
でも、カミュに血を差し出したのを知って、少しは変わったのかなって。昔なら、見返りがなかったらやらなかっただろうから」

アミールが苦笑する。

「……余程嫌われていたようだね。まあ、仕方ないところもある。感染していた間の行いも含め、許されるとは思ってない。
ただ、浄化弾を撃たれて、色々憑き物が落ちたのも確かだ。彼女自身も感染していたとはいえ、ファルにも随分助けられていた。
感染前に彼女と出会ってから、少しは変わっていたのかもしれない。感染によって歪められたけど、ドワーキンに会わねば、僕も違った人生があったんだろうね」

ユリリエがアミールの方を見た。

「本当に変わったね。……薬のお蔭?」

「かもね。犯罪者の更生にも使えたりするのかな」

ははっとアミールが笑った。

「リナ姉は、こっちで生きていくみたいだけど。あんたはどうするの?」

アミールは真顔に戻った。

「……正直、悩んでいる。フレールのように、捨てる覚悟はできてない。
混乱の責任を取って罪人として処刑台に上がることも考えた。だが、どうにも踏ん切りが付かない。小物と笑ってくれていい」

※45-賢さ(22)=23以上で助言、ファンブルは00奇数以外になし

※助言あり

「……テルモンはどうするつもりだ?一応、お前が実質的元首なんだろう」

アミールはしばらく黙った。

「フロイドが一応行政的なことは取り仕切っている、はずだ。だが、奴じゃ国はまとめられない。
サンダースの反乱は、単にあいつがクリスに操られていたからだけじゃない。政治と行政が腐敗してしまったからだ。策謀に明け暮れ、国を疎かにしていた僕の責任でもある」

「だったら、お前が完全に国を掌握すればいいだろう?心を入れ換えた改革者として民衆の前に立てば、あるいは受け入れられるやもしれない。
その時には、イーリスを始めとした各国が支援に動くはずだ」

カミュが頷いた。

「あなたは僕の命の恩人です。お約束します」

暫し目を閉じると、アミールは決意したようにカミュを見た。

「分かった。僕も腹を決めよう。そのためには、明日ドワーキンと決着を付けねば」

俺たちは揃って頷いた。

※エチゴ戦時にアミールが生きている場合、テルモン軍が加勢するかもしれません。
※対一角獣ルートでの進行に影響があります。

※90以上で???、ファンブルは00奇数以外になし

今日はここまで。明日メンバー確定、突入開始です。

なお>>884は後程フォローします。

少し進めます。

###########

「もう時間がないので手短に、口頭で伝える。盗聴器はないな」

タキの言葉にアカギが「問題ありません」と返した。

俺たちは大きな車――軍用の「トラック」の後部に押し込められた。
総勢15人。さすがに少々狭く、乗り心地も良くない。マルコは「揺れて気持ち悪い」とカレンに背中をさすってもらっている。
このままヨコタという軍の基地に行くらしい。ここはニホンであるはずだが、そこはアメリカの基地なのだそうだ。
「詳しく説明すると長くなるが、ギッグス隊のεなどはそっちにある。指揮下におく兵士も横田に集めた」とタキは言う。

「もう夜の2200だ。ここで一泊していては埒が明かない。
マスコミに嗅ぎ付けられる前に軍用機で鹿児島に飛び、深夜に仮菱へと移動。0300をメドに作戦行動を開始する。目標完了時間は0800だ。
全てが終わったら陸路で川内駐屯地へと行き、そこから帰還する。疲れていることとは思うが、機内でしっかり睡眠を取ってくれ。
作戦の詳細はギッグス氏と相談の上決めた。ここでは人員の配置だけ決める」

ギッグスが立ち上がり、俺たちを見渡した。

「ベロンの奴との決着は近い。言うまでもないが、覚悟は決めてくれ。
こちらの手の内はある程度読まれているが、俺たちの存在は知られていない。そこを最大限に生かす」

ギッグスがペールを見た。

「全体を3班に分ける。一次突入班、二次突入班、そして遊軍だ。中核戦力を5人、補佐戦力を10人の計15人の分隊で構成する。
一次突入班にはペールが入ってもらう。εは坑道の深部までは行けない。中部の分岐点までだ。そこでそこまではεを盾にする形で攻める。
分岐点まで来たらεはそこで待機。残りの分隊員は三叉路の一つに入ることになる。
ただ、深追いはしなくていい。ベロン、ないしはイシガミの姿を確認したら一度εの所まで引き揚げてくれ。奴らは全戦力で叩きたい。
アルバレス、ないしはバーネットについては現場の判断に任せる。とにかく、一次突入班に求めるのは盾と囮だ」

ギッグスはタキを見る。

「二次突入班は滝三佐を軸とした殲滅部隊だ。一次突入班に続いて侵入し、途中までは適宜彼らの補佐をしてもらう。
分岐点まで来たら、一次突入班と違う坑道に潜入。ただ、一次突入班が釣り出しに成功した場合は、合わせて叩け。そうでない場合は、一次突入班に準ずる。
そして遊軍は、最後に突入。この班のみ、深入りを許す。ベロンが徹底籠城してきた場合、こじ開ける役割を担ってもらう」

そう言うと、どうやっているのかは分からないが車の内壁に映像を映した。

「とりあえず、構成は大まかにこちらで決めた。異世界から来たサイファーたちの振り分けだけ、決めていない」

そこにはこうある。

一次突入班・中核戦力
◎ギッグス
ペール
加賀
○○
○○

二次突入班・中核戦力
◎滝
ジョウ
井川
○○
○○

遊軍・中核戦力
◎○○
ヴィンセント
赤城
○○
○○

「◎は、班長だよな?遊軍の所は」

「恐らく、そこが決戦部隊になる。異世界組の誰かに指揮を取ってもらおうと考えているが」

なるほど。深入りが必要になるということは、危険を冒さねばならないということか。ドワーキンの力を考えたら、その判断は妥当だろう。

○○には、俺たちの誰かを振り向けることになる。
さて、どうしたものか。

※選択余地が大きすぎるため、まず遊軍班長のみ決めます。
担えるのはサイファーかアミール、火蓮のみです。

※安価下3、考察不要です。

一応こちらの決定はまだですが、参考まで。

・一次突入班は分岐点まではεが盾になります。比較的安全と言えるでしょう。
反面、分岐点後の坑道では慎重な行動が求められます。戦闘するというより逃げる部隊です。

・二次突入班は分岐点後ある程度深入りします。vsドワーキンは単独では無理ですが、石上ぐらいなら戦う可能性はあります。
ある程度敵戦力を減らして分岐点まで戻るのが理想です。

・遊軍は決戦部隊です。一気に深部に侵入し決戦か、釣り出しに成功した場合は決定打を出す部隊です。

上げます。

1300まで何もなければ遊軍班長はサイファーとします。

その後に残り6人(ヘカテル、ユリリエ、ナージャ、アミール、マルコ、火蓮)の割り振りを決めます。

では残り6人の振り分けを行います。

まず一次突入班の二人を選んでください。
安価下5多数決、考察は一応不要です。

それに乗るか
ユリリエ/ナージャで
バフと逃げ

前衛はヘカテルだったjk

上げます。再開は夜です。

もう一度上げます。

1830までに異論がなければ>>910で決めます。

異論がないようなので910とします。
二次突入班のメンバーをマルコ、火蓮、アミール、ヘカテルから2人決めてください。

安価下5多数決、考察不要

あと二次突入班はカレンマルコで
滝とカレンで絆みたいな効果あるって言ってたよね?それ目当て

上げます。

2100メドに再開します。

2130までに異論がなければ>>916に決定します。

では、再開します。

まず、遊軍には俺が行くべきだろう。ドワーキンと直に当たる可能性が高いなら、それは俺がやるべきだ。
となると、相方は限られる。ドワーキンとの因縁が深いアミール、そして単独での攻撃なら十分すぎる腕になったヘカテルか。
遠距離攻撃が弱いが、そこはヴィンセントという奴に期待しよう。俺の瞬間転移もある。

一次突入班にはユリリエとナージャか。後方支援が彼女たちに必要な役目だ。プレーンウォークでの離脱も期待できる。
余ったマルコと火蓮は、タキと一緒に行動してもらうことになるか。兄妹だし、連携も問題はない。理にはかなっているはずだ。

俺がその考えを伝えると、ギッグスが頷いた。

「上々の回答だ。俺もそれには異論がない。強いて言えば、お前の言う通り遊軍の遠距離が弱い点だが……アミールという男は、その点どうなんだ」

※75以上でヴィルヤ持ち

※ヴィルヤは持っていない

「一応、『気』を飛ばす術はある。ただ、威力は然程でもないね。
拳闘と居合が僕の武術だ。より自信がある拳に、今回は賭けることにした」

アミールはキサラギと戦った時も、相討ちとはいえ一撃で奴をほぼ戦闘不能に追い込んだ。実力は疑いようがない。

「……それならそれで仕方ないな。とにかく、この構成で行かせてもらう。
モハーベ攻略戦で向こうは相当疲弊している。入院中のノヴァークの奮闘もあったが、数は大分減った。……」

01~20 それでも2個小隊ぐらいは残っている
21~65 それでも1個小隊ぐらいは残っている
66~99 残りは2分隊、数では圧倒できる

「それでも一個小隊は残っている。数で言えば、ほぼ五分と五分。装備以上に士気と練度が物を言う。それを忘れるな。
とはいえ、修羅場はお前らも相当潜っている。釈迦に説法だな」

ギッグスは苦笑した。車が減速する。どうやら、目的地に着いたようだ。

「急ぎ輸送機に乗り換える。そこから鹿児島空港、さらにヘリで川内駐屯地へ向かう。そこから陸路で鉱山入り口に行き、作戦開始だ」

タキが低い声で言う。いよいよか。

※95以上で追加イベント、ファンブルなし

※特に何もなし

##########

そこから先は移動に次ぐ移動だった。……身体の休まる暇もない。自分で選んだこととはいえ、かなりの強行軍だ。
少しは何とかならないものか……。

※30以上でコンマペナルティなし

※コンマペナルティなし

「……これを飲め」

カリヒシに向かう最中の車でタキが皆に瓶を配り始めた。中から黄色い液体が見えた。

「これは?」

「滝家に伝わる強壮剤だ。蜂蜜と生薬数種類を混ぜ込んで漬け込み、清水で伸ばしたものだ。味は独特だが、効くぞ」

飲むと強烈に甘い。そして辛い。

「……っ!?何だこれはっ」

「身体の芯が熱くなってきたはずだ。疲労回復には、効果がある。
元々、隠密として生きてきた家だ。夜通しの任務の対策も、古よりあるわけだ」

ふっとタキが笑う。確かに効き目はありそうではある、か。


暗闇の中、車が止まった。……いよいよ、作戦開始だ。


#########

※一次突入班から行動になります。
ユリリエかナージャのどちら視点にしますか?安価下、多数決ではありません。考察も不要です。

今日はここまで。

少し進めます。

##########

「準備はいいか」

ギッグスさんが言う。あたしは頷いた。
ピンと糸が張ったような空気の中、あたしたちは坑道に侵入した。確か、途中までは車が入れるぐらいの大きさらしい。
先頭の「イプシロン」とかいうでかい機械の兵士が、ウィインと音を立てて進んでいった。あたしたちはその後ろをついていく。

「……みんな、何も喋らないね。重苦しさで、潰れそうだよ」

渋い顔でナージャさんが小声で言った。確かに、同感だ。
軍人は無駄口は叩かないよう訓練されている。あたしもそうだ。ただ、こんなに重苦しい行軍は始めてだ。任務の重さから来るものだろうか?

「静かにしろ。悟られたらどうする」

ギッグスさんがあたしたちを睨む。多分、彼の性格も大きい気がする。この人は根っからの軍人のようだ。妥協を許さず、緩みも許さない。

機械の兵士がピタッと止まった。

01~20 銃撃だ!
21~50 何かの気配がする
51~80 最初の分岐点
81~99 敵を発見

「……何かの気配がします。索敵モードに切り替えましょう」

機械兵に乗っているペールという人が、灯りをさらに明るくした。

01~30 銃撃だ!
31~50 気付かれましたね
51~85 蝙蝠ですね
86~99 敵兵

機械兵越しに、兵士が銃口をこちらに向けているのが分かった。

「気付かれましたね。処理しましょう」

ウィィ……と機械兵の右腕が上がる。そして……

01~20 えっ……??
21~40 銃声が向こうから聞こえた
41~99 ダダダダダ……と爆音が響く

※再判定

01~15 巨大な銃を持つ男が向こうから現れた!(全滅ピンチ)
16~50 向こうから何物かが現れたかと思った次の瞬間、機械兵の右腕が切り飛ばされた!
51~90 背後に何者かの気配がする!
91~99 背後に何者かの気配がする……

次の瞬間。

向こうから巨大な銃を持つ男が向こうから現れた!!あれはっ……!?

しかも、銃口はこちらに既に向いている!これは……凄く嫌な予感がする!!

「逃げろっ!!!」

ギッグスさんが叫んだ。そして……

01~10 光と衝撃が、あたしたちを包んだ
11~40 あたしたちは壁に叩きつけられた
41~80 防護障壁展開っ!!!
81~99 ドドドドドと爆音が響いた

中断します。

少し続けます。

「防護障壁展開っ!!!」

機械兵の方から声がした。ペールさん、だったはずだ。


そして光が辺りに満ちていった。

…………

……

01~05 激しい衝撃があたしたちを襲った!!
06~30 光が収まると、あたしたちの目の前には……何もなかった
31~60 光が収まると、あたしたちの目の前には……骨組みだけになった機械兵があった
61~80 光が収まると、あたしたちの目の前には……ボロボロになった機械兵があった
81~99 光が収まると、あたしたちの目の前には……機械兵がそのまま立っていた

※危機的状況のため、一度だけ救済判定を入れます。

コンマ下3が偶数で?????
(ペールの死亡は確定)

※奇数ですが77クリティカルのため偶数扱い、追加判定

3の倍数…ペール中破で?????登場
それ以外…ペール死亡で?????登場

ファンブルはありません。

再開は多分夜です。

※死亡→大破に変更します(高確率で死亡)

2030以降に再開します。

なお、大破に変更したのはクリティカル考慮です。(55なら偶数扱いのみでした)

再開します。

次の瞬間、強烈な衝撃があたしたちを襲った……かに思えた。

しかしそれはすぐに止む。目の前は、ボロボロになった機械兵と……

「全く世話の焼けるっ!!」

濃緑色の鎧を来た、細身の男性だった。彼は右手を前に出し、魔法の壁を作り出している!?

「ジュリアンさんっ!!?」

ナージャさんが叫ぶ。やがて光は徐々に収まっていった。

「くっ……実体化できるのは、この魔素濃度じゃ数秒が限界、かっ……」

男性は息も絶え絶えにそう言うと、霞のように消えた。

「助けられた、の……??」

はっと気が付き、機械兵を見る。両手が消し飛び、胴体もボロボロだ。

「…………チッ…………」

禿げ頭の黒い肌の男が、巨大な銃を構えて言う。あいつは……?

ギッグスさんが忌々しげに言った。

「……バーネットか」

あいつが?ということは、あの銃は……

…………キュイィィィィ

甲高い音が響く。

※70以上でペール生存、再判定

※ペール死亡

機械兵の運転席を見る。……ガラスは割れ、ペールさんの頭の半分は吹き飛んでいた。……生きているはずがない。

こうなったら、選択は二つに一つ。逃げるか、迎え撃つか。

でも、逃げ切れるの?多分、ジュリアンさんは出てこない。逃げ切れる保証なんて、どこにもない。
じゃあ、ここで戦う?あれを食らったら、今度こそあたしたちは終わりだ。多分、一気に片を付けないと……

1 逃げる
2 迎撃する

※安価下3多数決、考察一応不要

なお「バーネットは爆発的な力を出せる」「アミールからみれば然程の脅威ではない」が参考になるでしょう。

ここで引いている余裕なんてない。多分、あれは溜めて撃つやつだ。機先を制することさえできればっ!!

向こうから数人の兵士が飛び出てきた。やる前に叩くしかない!

※30以上で先制

※先制

あたしは狙いをバーネットと呼ばれた男に付けた。距離は、30メドぐらい。相手は動かないから、まず当たるはずだ。
問題は、何を撃つかだ。一発の重い猛毒弾?動きを鈍らせる衰弱弾?それとも、視界を奪う閃光弾?

1 猛毒弾
2 衰弱弾
3 閃光弾

※安価下、多数決ではありません。考察不要

できるだけ早くケリをつけるなら……猛毒弾しかないっ!!

「いっけぇぇぇぇぇ!!」

あたしは引き金を引いた。

65-器用さ(29)×2=07以上で命中

※命中

ダメージ(コンマ下)
01~45 2500
46~90 7500
91~99 12500

※75以上で特殊効果発動(コンマ下2)

ダメージ 12500
バーネット残りHP 12500
※追加効果はなし

バシュゥゥゥゥ!!

遠くからだが、命中した手応えは音で分かった。男の身体が、微かに傾ぐ。

そして。

「……な……ぁぁぁ……!?」

苦悶の表情に奴が歪む。毒の効果は覿面だ!

「ナージャさんっ、今よっ!!」

※30以上でナージャが攻撃

※バーネット部下が攻撃

その言葉のすぐ後に、向こうから銃声が響いた。3人いる部下が、一斉に撃ってきたのだ。

65-器用さ(29)×1.5=22以上で回避(コンマ下、ユリリエ)
65-器用さ(24)×1.5=29以上で回避(コンマ下2、ヘカテル)
20以上で回避(コンマ下3、ギッグス)

コンマ下2はナージャですね。訂正します。

※ナージャだけ命中

ダメージ
(コンマ下一桁×10-耐久力(14)×3+40)

※25以下なら麻痺

※相手のクリティカル
ダメージ 96
ナージャ残りHP 331

あたしは横に交わした。機械兵の残骸に、弾は跳ね返された。しかし……

「……ぐっ……!!」

叫びと共に、ナージャさんの左肩が紅く滲んだ。

「ナージャさんっ!!」

「だ、大丈夫っ……それより、あいつをっ……!!」

ナージャさんは右手で狙いをつけようとしている。

※50以上でギッグスが行動

続きは次スレです。

移動お願いします。

【コンマ】崩壊する世界を旅する22【安価】
【コンマ】崩壊する世界を旅する22【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528292777/)

なお、1000のコンマが
01~50 何もなし
51~70 再判定権(不幸の宝珠に準ずる)
71~90 強制成功権(僥倖の首飾りに準ずる)
91~99 巻き戻し権(タイミングはこちらが指示)

回線のバグで同じスレタイがありますが、このリンクから飛んだものが本スレです。

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