クレーマー「あ"？」

店員「あ、いらっしゃいませ.....」

強盗「いらっしゃいませじゃねえんだよ、強盗だって！金と命のどっちかを取りにきたんだよっ！殺されたくなかったらなぁ、金出せ！」

クレーマー「後にしてくれる？今俺このお兄さんと大事な話ししてるの」

強盗「こっちの方が大事だろうがよぉ、ほらこれが見えねえのかぁ」拳銃を構える

クレーマー「で？結局お前はどうすんだよ。謝ってばっかでどう対処しますとか、今後こうしますとか全くないけどさぁ」

店員「はい、申し訳ありません」

クレーマー「だから申し訳ありませんじゃねっつってんだよ！どうすんのかって聞いてんの！」机バンバン

強盗「無視かよ！言っとくけど本物だからな！オラッ！」

クレーマー「どうしてくれんだよ！」

強盗「聞けーーーーーーっっ！」(発砲音)

クレーマー「......」

店員「.......」

強盗「分かったろ？ほら大人しく金を

クレーマー「うるせーーーーっ！」

強盗「は？」

店員「すいませんお客様、もう少しお静かに.....」

強盗「はぁっ？」

強盗「あれか、撃てないと思って舐めてんだろ？俺は本気だからな！本気で撃つからな」

クレーマー「ウルセェっつってんだろ！」強盗に近づく

強盗「え？ちょ、来るな！」

クレーマー「ハイッ！1、2、3、4、5！」(発砲音×5)

クレーマー「おしまいっ！」銃ポイッ

クレーマー「後にしろ！」

強盗「え？えぇ.....」

クレーマー「邪魔が入ったから、もう一回最初から聞くけど」

クレーマー「俺注文したよな？ワクワクセット、2時間前に」

店員「はい.....」

強盗「え？ワクワクセット....?」

クレーマー「で、そんとき確認したよな？4番のみっみーちゃんのおもちゃ残ってますかって」

店員「はい....」

強盗「え？みっみ....え？」

クレーマー「お前は、『あります』って言ったな？」

店員「はい......」

クレーマー「なんでねえんだよ！」

強盗「それだけ？！」

クレーマー「あ"ぁ"っ？」

強盗 店員「「いえ、申し訳ありません」」

クレーマー「確認したのかちゃんと」

店員「はい.....」

クレーマー「じゃあなんでないんだよ？」

店員「はい.....」

クレーマー「はい、じゃねえだろ！」

店員「申し訳ありません」

クレーマー「だから俺は謝罪を聞きたいんじゃないんだよ！」

強盗「ちょ、ちょっと落ち着いて」

クレーマー「お前はなんで落ち着いてんだよっ！」

強盗「え？なんでって傍から見ててちょっと言い過ぎじゃないかなって....」

クレーマー「なんで？」

強盗「いや、可哀想っていうか」

クレーマー「でもお前こいつから金取るつもりで入ってきたんだろ？」

強盗「え？えぇ、まぁ....」

クレーマー「言っとくけどっ！お前がやることの方がよっぽどこいつ可哀想だからな？」

強盗「うーん、そうだけど、腑に落ちねぇ......」

クレーマー「で？なんでワクワクセットのみっみーちゃんのおもちゃがないんだよっ！」

店員「その、これだと思ったんですけど」

クレーマー「これは6番のまっまんくんのおもちゃだよ！！」

強盗「違いが分からねぇ！」

クレーマー「違うだろ！このハゲ！」

強盗「同じに見えるよ！よく見たらなんか目の色が違うなぐらいしか分からねえよ！」

クレーマー「分かれよ！」

強盗「無理だよ！」

クレーマー「お前じゃねえよコイツだよ！！」

店員「すみません.....」

クレーマー「すみませんじゃねぇっつってんだろう！」

強盗「いつまでやるんだよこのやり取り」

強盗「分かった。こうしよう。店員さんここフランチャイズでしょ？他の店舗に連絡とって、そこにみっみーちゃんのおもちゃが残ってないか聞いてみる」

強盗「で、おっさんはその返事を待つ。それでどう？」

店員「えぇっと.....」

クレーマー「俺はおもちゃがもらえればそれでいい」

店員「確認します.....」

強盗「おい、ちょっと待て」

店員「.....はい？」

強盗「警察に電話するんじゃないぞ」

店員「？」

強盗「強盗だから！さっき拳銃持ってさんざん脅したから！」

店員「.....わかりました」首傾げ

強盗「なんだよその態度.....腹たつなぁ」

クレーマー「ふぅ、いやすまんかったな」

強盗「解決するといいな。本当に」

店員「あの、確認取れました。他の店舗に在庫あったそうで、あの、お時間頂ければご用意できますので」

クレーマー「分かった待ってやるよ。最初からそうすりゃ良かったんだ。お前この強盗の兄ちゃんに感謝しろよ」

店員「強盗に入りにわざわざ当店へのお越し、本当にありがとうございます」

強盗「いいよ、お礼なんて....。少し煽り入ってるし」

クレーマー「で、待たせたな。ほら、いいぞ」

強盗「.....は？」

クレーマー「ほら、これ持って、ハイ！」

強盗「いや、もういいよ.....」

クレーマー「は？やんないの？銃まで用意しといて？」

強盗「いや、もう弾ねえし」

クレーマー「予備は？」

強盗「ない」

クレーマー「銃以外の武器は？」

強盗「ねえよ。コイツで十分脅せると思ったし....」

クレーマー「なんで用意してねえんだよ！」

強盗「はぁ？」

クレーマー「なんで予備を用意しねえんだよ！そんなんだから入ってすぐに失敗するんだよ！！」

強盗「お前のせいだよ！！」

クレーマー「準備不足を人のせいにしてんじゃねえよ！」

店員「あの、お客様、申し訳ありません。店内でけんかはちょっと....」

強盗「お前はなんでちょっと冷静なんだよ」

店員「いえ、問題が解決したらなんかホッとしまして」

強盗「ホッとしてんじゃねーよ」

クレーマー「お前な、強盗に入るってことは仕事してないんbだろ？」

強盗「ま、まぁ....」

クレーマー「なんで？」

強盗「仕事、見つからなくて.....」

クレーマー「だろうな。強盗に入って失敗してるくらいだもんな」

強盗「誰のせいで」

クレーマー「準備を怠った自分のせい。違いますかー？」

店員「準備、大事ですよ？」

クレーマー「そういうとこだぞ」

強盗「腑に落ちねぇ」

クレーマー「まぁ、アレだ。元気出せこれやるから」

強盗「あ、どうも」

クレーマー「お前は頭の回転は悪くなさそうだからな。頑張ればすぐ見つかるから、な？」

強盗「うっす......」

店員「あの、お客様、先ほどのおもちゃ届きました」

クレーマー「お、そうか」

店員「こちら、2番のにっにーちゃんです」

クレーマー「だからぁ！みっみーちゃんだっつてんだろ」

強盗「ごめん、俺もう帰るわ」

店員「あ、ありがとうございましたー」

END

終わりました。HTML出してきます。

思いついた瞬間は面白いと思った。シンゴジラを見れなかった腹いせにやった。そういうとこやぞ

文字でも充分おもしろいけど生身の人間に演じてもらいたい
強盗はアンジャッシュの大嶋あたりが適役かな