ゾロ「背中の傷は剣士の恥だ」敵剣士「絶対に背中を斬ってやる!」 (18)

敵剣士「この日を待ちわびたぜ、ロロノア……」

ゾロ「なんだてめェらは?」

敵剣士「おれ達は“剣士連合”だ!」

敵剣士「総勢1000人の剣士軍団で、てめェを斬る!」

ゾロ「へえ……」

敵剣士「いっとくがおれ達を群れてるだけの烏合の衆と勘違いしてもらっちゃ困る」

敵剣士「おれを含め懸賞金かけるとすりゃ“億越え”になるだろう強さの奴もゴロゴロいるんだ」

敵剣士「ひざまずいて敗けを認めるなら、許してやらなくもねェぞ?」

ゾロ「せっかくの申し出だが、剣士を名乗る奴に背を向けるわけにゃいかねェんでな」

敵剣士「上等だ……!」ビキッ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1510504719

敵剣士「かかれェッ!!!」



ウオオオオオオオオッ!!!


ゾロ「鬼……斬り!」


ズバァァァンッ!!!


「ぐぎゃあっ!」 「ぐはぁぁぁっ!」 「ギャアアッ!」





敵剣士「!?」

敵剣士(つ、強えっ! 肩慣らしみたいな一撃で数十人が吹っ飛んだ!)

敵剣士(猛者ばかり集めた“剣士連合”が、ロロノアの前じゃまるで雑魚の群れだ!)

手下A「もらったァ!」ビュオッ

ゾロ「おっと」ガキンッ

ズバッ!

手下A「ぢくしょう……背後から狙ったのに……」ドサッ

ゾロ「背中の傷は剣士の恥だ」

ドン!!!

ズバッ! ザンッ! ドバシュッ!

「ぐわぁっ!」 「ウギャ~!」 「どひぃ!」





手下B「だめだボス、あいつ強すぎる! 手に負えねェ! 10000人いたって勝てるかどうか……!」

敵剣士「……っ!」

敵剣士「こうなったら真っ向から斬り合うな! 奴の背中だ! 背中だけを狙え!」

敵剣士「せめて背中に一太刀浴びせて、奴に“恥”をかかせてやれェ!」

ゾロ「“煩悩鳳”!!!」

ズバババァンッ!



ウオオオオオオオオッ! ワアアアアアアアアアッ!



ゾロ(こいつら……攻め方を変えてきやがった……?)

ゾロ(なるほど、狙いが分かったぜ)

ゾロ「おれに勝てねェのが分かったからって、せめて背中だけでも斬ろうってハラか?」

敵剣士「!」ギクッ

ゾロ「まァ……“卑怯”だというつもりはねェよ」



ガキンッ! ズバッ! ザクッ! キィンッ! ズバッ!





敵剣士(恥も外聞もなく全員で背中狙いに徹したおかげで、流石のロロノアも攻めあぐねてやがる!)

敵剣士(これなら一太刀ぐらいなら……!)

ゾロ「だったら……これならどうだ?」ゴロン…



ズバッ! ザクッ! ザンッ!

「ぎゃあっ!」 「あぐうっ!」 「いでぇ~!」





敵剣士「なにっ!? 寝転がりやがった!?」

敵剣士「寝転がって、大地で背中をカバーしやがったか……!」

手下C「ボス、あれじゃもう背中は狙えねェ! オシマイだ!」

敵剣士「いや……」ニヤッ

手下C「?」

敵剣士「こんなこともあろうかとってわけじゃねェが、用意してた策が役に立つ時がきた」

手下C「どういうことで?」

敵剣士「実は……剣士を一人、地中に潜ませてあったんだよ」

ゾロ「これは……!」ピクッ

ゾロ(おれの真下……地中に敵がいやがる!)





地中剣士(気づいたか! だがもう遅い!)

地中剣士(寝転がってるてめェの背中に、剣を突き刺してやる!)

地中剣士(喰らええええええええっ!!!)ズボッ

ガキンッ!



地中剣士「な……!?」

ゾロ「あぶねェ、あぶねェ」

地中剣士「ちいっ、まさか防御されるとは!」サッ





敵剣士「なんて奴だ! 体を後方に反らせて全身で輪になることで、完全に背中をカバーしやがった!」

敵剣士「だが……ロロノア!」

敵剣士「いくらてめェでもそんな体勢のままじゃ戦えめェ! 勝負あったな!」





ゾロ「いや……」

ゾロ「このままの状態で転がれば……」

ゾロ「背中を斬らせずに、てめェらを斬れる!!!」

ゴロゴロゴロゴロゴロッ!!!



ズバババババババババババババッ!!!



手下C「ぐはぁぁぁっ!」

地中剣士「ぐおおっ……!」

敵剣士「ぎゃああああああああああああっ!!!」

ペローナ「ねェ、新聞が届いたよ。あいつのことが載ってる」

ミホーク「どれ……」バサッ



≪ロロノア・ゾロ、体を反って輪になった状態で転がりながら“剣士連合”相手に千人斬り達成≫



ミホーク「フッ、また一つでかくなったようだな」







<終わり>

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom