千早「皆さん、千早のココ、あいてますよ」

春香「ちょっと！いきなり下ネタは止めてくれるかな？」

千早「そうね、“しもネタ“はもう少し後にするわね」

春香「いやしなくていいよ。あと普通胸がないことを、あいてるって表現しないからね？」

千早「…へっ。」

春香「そこは『くっ』じゃなくて『へっ』なんだね。元ネタに忠実なんだね」

千早「ところで春香、最近巷でアニソンが流行ってることを知っているかしら？」

春香「えっアニソン？別に最近流行り出したようなものではないと思うけど…」

千早「だから私、アニソンを調べてきたので聞いてくれる？」

春香「あっそうなんだ。それでとうやって調べてきたの？」

千早「グーグルよ」

春香「そこはヤホーだろ！」

千早「もうええわ！ありがとうございました」

千早「私もそろそろ自分で曲を作ろうかと思っているのだけど、春香はどう思う？」

春香「いや、なんか然も場面転換したかのように話し出したけど、これ漫才だから場面転換とかないからね？普通に千早ちゃんが『ありがとうございました』って言った数秒後だからね」

千早「とりあえず何曲か作ってみたから聞いてくれる？」

春香「あー、そのまま進めるんだね。心臓強いね千早ちゃん。じゃぁとりあえず聞かせて」

千早『テレッテレッテレッテレッテッテ』

千早『テレッテレッテレッテレッテッテ』

千早『テレッテレッテレッテレッテッテテレレレーレレレ』

春香「あっ千早ちゃん、これSSなんで前奏はいいから歌から始めてもらっていい？」

千早「それもそうね」

春香「じゃぁお願いします」

千早『渇いた心で駆け抜ける』

春香「ちょっと待ってちょっと待って」

千早「お兄さん？」

春香「いやもう天丼はいいから！」

千早「じゃぁ何よ？」

春香「いや…これ…ハルヒの曲だよね？」

千早「違うわENOZの曲よ」

春香「同じことだよ！千早ちゃん、パクり、ダメ、絶対。よく考えたら千早ちゃん、漫才始まってからパクりばっかりだよ」

千早「うっ…全く春香はそうやって人の『傷跡(きーずーあーとー)抉るー』」

春香「その隙あらばボケようとする気持ちは評価するけど、パクりって認めちゃったからね。やっぱりパクりはダメだよ」

千早「うーん、そうね…それなら次の曲にいきましょうか」

春香「次は大丈夫だよね？」

千早『テレテテーン　テレテテーン　テレテテーーーンテテーテー』

春香「前奏入れないと気がすまないんだね」

千早『テレテテーン　テレテテーン　テレテテーーーン　テレテレテレテレ』

千早『消える飛行機雲　僕たちは見送った』

春香「はいストップストップ」

千早「何よ？今サビのいいところなのよ？」

春香「えっ？ていうかこれ、鳥の詩だよね？」

千早「違うわ、国歌よ」

春香「だから一緒だよ！さっきパクりは無しって言ったばかりだよね？」

千早「えぇ、だから私この曲はカバーしてるからパクりではないはずよ？」

春香「あぁそっか！カバーしてるから問題ないか！」

千早「そうよ」

春香「ってそんなわけあるかー！」

千早「ツッコミがベタね」

春香「千早ちゃんそもそも曲を作るって言ってたよね？」

千早「言ったわね」

春香「だとしたら、パクりだろうがカバーだろうが持ち歌だろうが既存の曲じゃだめだよね？」

千早「春香…」

春香「なに千早ちゃん？」

千早「正直…ただ歌いたかっただけなのよね」

春香「とうとう言っちゃったよ。薄々そんな気はしてたんだけどね」

千早「えぇ、今流行りのアニソンをグーグルで調べていたらついハマってしまって…」

春香「それにしては選曲が古いよ」

千早「もう言ってしまったからには好きに歌わせてもらうわね」

春香「清々しい開き直り方だね。でもどうぞ」

千早『キーンコーン　キーンコーン』

千早『テレッ　テレッ　テレッ　テテ』

千早『テレッ　テレッ　テレッ　テテ』

千早『テレッ　テレッ　テレッ　テテ』

千早『テレッテレレ　テテテン　テテーン』

千早『眠れない夜　この身を苛む煩悩』

春香「待った待った」

千早「なによ？歌っていいって言ったじゃない？」

春香「ごめんごめん、まさか事務所の曲を歌うとは思ってなかったから」

千早「なにか問題が？」

春香「いやないない、むしろ権利の関係とかで好都合」

千早「なら歌わせてもらうわね。面倒だからサビから行くわよ。春香も合いの手よろしくね」

春香「えっ私も？」

千早『もっと 高めて果てなく 心の奥まで貴方だけが使えるテクニックで』

春香『とかちつくちて』

千早『本能 渦巻く最中に堕ちてく ときめき今宵だけの夢踊るわ 激しく』

千早『ある晴れた日のこと　魔法以上の愉快が』

春香「待て待て待てーい」

千早「今度は何よ？」

春香「あのさ、さっきからもしかしてと思ってたんだけど…千早ちゃん組曲知ってるでしょ？」

千早「知らないわ」

春香「いや、絶対組曲知ってるよね？」

千早「知らないって言ってるでしょ！」

春香「えっでも、エージェントからハレ晴れの流れは絶対」

千早「もうええわ！ありがとうござい…

春香「言わせねーよ？」

千早「しもネタだけに？」

春香「やかましいわ！！というか、さっきから千早ちゃんが『もうええわ』って言ってるけど、それ本来ツッコミである私の台詞だからね？私が言って漫才が終わるの。なんで千早ちゃんが言っちゃうの？」

千早『この手で終わらせたくなる』

千早『何も悪いことじゃない』

春香『アンインストール』

春香「ってもう！！千早ちゃんさっきからいい加減にしてよね！」

千早「あっ、春香少しいいかしら？」

春香「えっ何？急に」

千早『なんかダるー なんかデるーあいしテるー あれ一個が違ってるんるーなやみン坊ー 高鉄棒ーおいしん簿ー 』