【モバマス】イヴ「脱皮です~」 (16)

モバマスSSです。

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みく「おっ仕事♪ おっ仕事♪」ガチャ

みく「おはようにゃあ!」

イヴ「ん~っ!」プルプル

みく「にゃにゃ? 柔軟中かにゃ?」

イヴ「あのぉ、すみません……っ!」プルプル

イヴ「せ、背中を掻いて下さい~!」

みく「あぁ、そういうこと……」

みく「この辺り?」カリカリ

イヴ「ふにゃ~」ハフゥ

みく(むむ、いい鳴き声してるにゃ)

イヴ「ん~」モゾモゾ

みく「え、ちょっ、何脱いでんの?!」

イヴ「?」キョトン

みく(えぇ……)

みく「いーチャン、服はちゃんと着て」

イヴ「でもこのままだと掻きにくいですよ~?」

みく「誰が来るか分からないでしょ?」

イヴ「はい~」ホワーン

みく「うん。……え、何とも思わないのにゃ?」

イヴ「クリスマスの夜はそういう人が多いですよ~?」

イヴ「大抵よい子の寝ているすぐ横で重なって」

みく「ストップ」

みく「年下からかって楽しい?」(←15歳)

イヴ「ホントのことですよ~?」キョトン(←19歳)

みく「知りたくなかったにゃ」

イヴ「去年の前川さん家は」

みく「ふしゃー! うにゃー!」

みく「フーッ、フーッ」ゼェゼェ

イヴ「あのぉ、背中……」

みく「はいはい……」カリカリ

ズルッ

みく(にゃ?!)ビクッ

イヴ「~♪」

みく(ひ、皮膚が! 皮膚がズレ……っ!)

みく「えっと……いーチャン? 痛くない?」

イヴ「気持ちいいですよ~」ホワーン

みく「ホントかにゃあ……」オソルオソル

カリカリ…

ズルゥッ!

みく「うにゃあああ?!」ゾワァッ

みく「いーチャン! 早く脱ぐにゃあ!」

イヴ「はわぁ?!」

イヴ「や、やめて下さい、お洋服がぁ~」アワアワ

みく「服が伸びることなんてどうでもいいにゃ!」

みく「えっと、えっと、き、救急車っ?!」

イヴ「どうどう~。吸って~、吐いて~」

みく「フーッ、フーッ」

みく「……ふぅ。いや、ふぅじゃなくて」

イヴ「どうかしましたか~?」ホワーン

みく「いーチャン、背中の皮が、そのー……」

みく「だ、脱皮……というか……」シドロモドロ

イヴ「そうですねぇ」

みく「んな呑気な……」

イヴ「もうそんな時期なんですねぇ」

みく「……ん?」

みく「脱皮だよ?」

イヴ「はい、脱皮です~」

みく「皮、剥がれてるっぽいよ?」

イヴ「脱皮ですからねぇ」

みく「……にゃ?」ポカン

イヴ「?」キョトン

みく「えーと……にゃ?」

イヴ「に、にゃん?」

二人『……?』

みく「タンマにゃ」

イヴ「はぁ」

みく「整理するにゃ」

みく「まず、いーチャンは人間だよね?」

イヴ「違いますよ?」

みく「そこからして違うの?!」ガーン

イヴ「みくちゃんだって猫さんですよね?」

みく「それとこれとは話が違うにゃ」

みく「え、じゃあサンタって脱皮するのにゃ?」

みく(だとしたら若干、いやかなりキモいけど)

イヴ「知らないです~」ホワーン

みく「えぇ……」

みく「あなたの名前は」

イヴ「名前は」

みく「イヴ・サンタクロースっ!」

イヴ「違います~」

みく「ノォォォォォ! ノォォォォォォォォッ!」ガンガン

イヴ「あわわ、どうしたんですかぁ?!」アワアワ

みく「どうしたもこうしたもないにゃあ!」

みく「何が正解なの?! みくは何を信じればいいのにゃ?!」

イヴ「哲学ですねぇ」ホワーン

みく「そのホワーンをやめろォ!」

みく「……『イグ』?」

イヴ改めイグ「はい~」(←19歳?)

みく「でも登録している名前は『イヴ』だよね?」

イグ「え? そ、そうなんですかぁ?」

みく「だってほら、HPの紹介文も」スッ

イグ「あ、ヴとグ、ちょっとだけ違う……?」

イグ「ん~、カタカナってまだ慣れないです~……」

みく(そっか、いーチャンも外人さんだったにゃ)

みく「……じゃあサンタ成分はどうして」

イグ「最初にこう書いたからでしょうか~?」サラサラ

『イグ@サンタクロース』

みく「ばっかじゃないの」(←真顔)

イグ「はぅっ」グサッ

みく「なんでその表記を選んだのかが甚だ謎にゃ」

イグ「だ、だってぇ~」イジイジ

イグ「本職はサンタじゃないんですよぉ?」

イグ「それをあの日偶々、偶然……」

みく「あーはいはい、大変だったね」

イグ「……ちゃんと聞いてます~?」ジト

みく「聞こえてまーす、にゃ」

イグ「あの時は冬眠しかけてたから……」ブツブツ

みく「はいは……い……はい?」

みく「ちょ、冬眠って、まさか」サァッ

イグ「これでも蛇神なんですよぉ……?」イジイジ

みく(しかも神様だった!)

みく「え、ほんまに……?!」

イグ「はい~」ホワーン

イグ「そうだ、ついでに」

みく「ヒッ」ビクッ

イグ「霧吹きもお願いしていいですか~?」スッ

みく「え、う、うん」

みく(園芸用のなんだ……)シュッシュッ

イグ「はわぁ……」ツヤツヤ

みく(そしてこの余裕……本当に本物……?)

シュッ!

イグ「ぷぁっ?!」(><)

みく「ほんで、その神様がクリスマスに」

イグ「はい~、プレゼントとお洋服を盗まれて~」

みく「寧ろ結んだヤツが凄いにゃ」シュッ

イグ「『ちょっとだけ! 先っぽだけだから!』」

イグ「って言ってたから貸したんです~」

みく「えぇ……」シュッ!

イグ「わぷっ。みくちゃん……?」

みく「手が滑ったのにゃ」メソラシ

みく「で、そもそもクリスマスに何してたのにゃ」シュッ

イグ「プレゼントを届けてましたぁ」

みく「あぁ、いい子のところには~、的な」

イグ「悪い子にも届けますよ~?」ホワーン

イグ「ブリッツェンも元は悪い子なんです~」

みく(どういうことにゃあ……)

イグ「気になります?」ハイライトオフ

みく「い、いやっ、いいっ!」ゾクッ

イグ「私を裏切ったり蛇さん達を虐めたりした悪い子には」

みく「いいって言ったよね?!」ウルウル

みく「あーもう、こうなったらヤケにゃっ。いい子には?」

イグ「ペットショップで買い集めた蛇さん達です~」

みく(えぇ、要らない……)シュッ

みく「って言うか神様のクセにちゃちくない?」

イグ「そうですかぁ?」キョトン

>>12 訂正

みく「ほんで、その神様がクリスマスに」

イグ「はい~、プレゼントとお洋服を盗まれて~」

みく「寧ろ盗んだヤツが凄いにゃ」シュッ

イグ「『ちょっとだけ! 先っぽだけだから!』」

イグ「って言ってたから貸したんです~」

みく「えぇ……」シュッ!

イグ「わぷっ。みくちゃん……?」ジト

みく「手が滑ったのにゃ」メソラシ

みく「で、そもそもクリスマスに何してたのにゃ」シュッ

イグ「プレゼントを届けてましたぁ」

イグ「霧吹き、ありがとうございましたぁ~」

みく「脱皮の続きは家でやって来てにゃ」ハァ

イグ「……ダメ、ですかぁ?」ウワメ

みく「見た目人間の生皮が落ちてる事務所なんて想像するだにおぞましいにゃ」

みく「って言うか、なんで神様のクセに働いてるのにゃ」

イグ「私の教団にニートは要らないですから~」

みく「うっわ、真面目。蛇神のクセに」

イグ「なんだか辛辣ですね……?」ハッ

イグ「発情期ですか~?」ホワーン

みく「ぶっ飛ばすよ」

イグ「え、あの子は発情期なのにですかぁ?」

みちる改めパンの子「オナカガスキマシタ!」アハハー!

完(食)

今更ですけど同じ春ならメイ・イヴに投稿すれば

よかったですねこれ。シュブ・ニグラス的な意味で。

依頼出してきます。

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