ほむら「え?私が勇者に?」 (8)

マミ「見滝原中学最後の文化祭」

マミ「色々言いたいことはあると思うわ、でもね、これだけは譲れないの」

マミ「私、劇がやりたいわ」

ほむら「・・・」

まどか「・・・」

さやか「・・・」

杏子「え?やりゃあいいじゃん」

マミ「もうっ!馬鹿ね!佐倉さんのお馬鹿!」

杏子「なんだとコラ!」

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マミ「何も分かってないのね、私のクラスはもう既に出し物は決まっているのよ」

さやか「へー、何するんですか?」

マミ「お化け屋敷」

マミ「まぁ確かにね、定番だものね」

マミ「でも!でもでも!違うのよ!私は劇をやりたいの!」

マミ「それも、そう!勇者が魔王を退治する王道ストーリー!そういうのがやりたいの!」

ほむら「・・・やればいいじゃない」

まどか「あはは・・・マミさんは一緒にやろうって言ってるんじゃないかな・・・」

マミ「流石鹿目さんね、その通りよ、That's Right」

杏子(うぜぇなぁ・・・)

マミ「皆で劇をしたいのだけれど、あなた達もやりましょう」

ほむら「・・・」

マミ「露骨に嫌そうな顔ね暁美さん」

ほむら「・・・私はそういうことするタイプじゃないし・・・」

マミ「タイプとかそういうのどうでもいいのよ!」

杏子「ま、マミが突然言い出すのはいつもの事だ」

杏子「あたしらだって今まで振り回されながらも楽しんできたんだし、やってやってもいいぜ」

さやか「いやあんた生徒じゃないじゃん」

杏子「・・・そうだったな」

杏子「いいよ・・・お前らは四人で楽しんで来いよ・・・」

マミ「いいえ、もちろん佐倉さんもよ、既に許可はとってるわ」

杏子「・・・!」パァァァァ

杏子「し、仕方ねーな!そこまで言うならやってやるよ!」

さやか「とは言ってもどうするんですか?内容とか」

マミ「それはもう私が考えてあるわ」ドサッ

ほむら「・・・っ」

まどか「どうしたの?ほむらちゃん」

ほむら「・・・いえ、あまりの痛々しさにちょっと気分がね・・・」

杏子「ファイナルレジスタンス?ブラックワールド?クーゲルシュライバー?なんだこれ?」

さやか(これってストーリーってより単なる痛々しい設定集じゃ・・・)

マミ「どうかしら!?」

ほむら「却下ね」

マミ「!?」

マミ「今のは聞き間違いかしら」

ほむら「こんなものに巻き込まれたくないわ」

マミ「聞き分けが悪いのね、見逃してあげるって言ってるの」

杏子「いやでもこれさ、超なげえじゃん、やりきれないだろこんなの」

マミ「・・・うぐっ・・・」

さやか「こんなの覚えられないですよ」

マミ「ぐぅっ・・・」

まどか「・・・王道ではないかなーって思います」

マミ「ぐぇ・・・!」

ほむら「中二病丸出しじゃない、痛々しいのは必殺技名だけにしておきなさい」

マミ「うわぁぁぁぁぁあああん!!」

さやか「で、ほむらはやらないの?」

ほむら「・・・」

杏子「まどかはやるだろ?」

まどか「うん、やってみようかな」

ほむら「まどか!?正気!?」

まどか「えへへ・・・もちろんこの内容じゃなくて、もっとちゃんとしたやつだけど」

マミ「」

まどか「やってみたいなって気持ちはあるかな」

まどか「ほむらちゃんも、やるよね?」

ほむら「当然じゃない、なぜやらないと思ったのかしら」ファッサァ

さやか「わかりやす」

杏子「なー」

杏子「でも王道ってどうあがいてもご都合主義になっちまうよな」

さやか「まぁみんな見飽きたって言いそうだよね」

ほむら「あらいいじゃない」

ほむら「空想の世界くらい、優しくあって欲しいものだわ」

杏子「流石言うことが違うねー」

さやか「ま、そのお陰でまどかピンピンですしぃ?言う資格くらいはあるって感じぃ?」

ほむら「・・・」イラッ

ほむら「やるなら本気で取り組むわよ、絶対妥協なんてしないわ」

ほむら「マミ、何をほうけているの、どうせあなたが書かないと誰も書かないんだからもっと王道ストーリーってやつを練ってきてちょうだい」

マミ「わ、私の脚本でいいの!?」

ほむら「ええ、信じてるわよ、愛と勇気が勝つ王道ストーリーをお願い」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年11月30日 (金) 23:19:11   ID: qX48p6xd

続かないやつじゃんこれ。

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