~ジョイフル~
男「……!?」
男「ま……まじで…?」
彼女「……まじで」
男「そ、そうか…ま、そ…そうだよね~……うん」
男「それはそれは……で、ですよねぇ…うん」
彼女「……」
男「まぁ、い、行くしかないんだよな…じゃ、じゃあ、うを、…腹を決めて……」
彼女「うん、ありがと…」
彼女「でもね、3泊4日で札幌旅行行ったでしょ?」
男「あ、うん……で?」
彼女「あれね、お父さんには女友達と行ったって言ってたんだけどね?……バレちゃったの、男と行ってたの」
男「!!!」
彼女「それでね…?お父さんね……なんか、怒っちゃてて」
男「!!!(おうぃぃいぃぃい!なんでそんな事言うんだよ馬鹿ぁああぁあ!)」
男「あはは……そ、そうなんだ…はは……(確かに黙ってたのは悪いけどさぁああ!悪いけどなんで会う前にそんな事言うのかなぁあぁあ!??!)」
男「ま、まぁ……頑張るよ(頑張れる訳ねーだろおぉお???!?今すぐ逃げ出したいよ俺はあぁ亜!!)」
彼女「じゃ、じゃあまた今度連絡するね?流石に今行くのはマズイと思うから…」
男「あ、うん…分かった(いやどうせなら会わない方向に持ってってくれてもいいんじゃないかなー?!)」
彼女「あはは、ごめんななんか、変なムードにしちゃって」
男「き、きにすんなよ!俺だって何時かは会わないといけないって思ってたからさ」
~寮~
友「ん、おかえり」
後輩「おかえりーっす!」
男「あ、うん…ただいま」
友「どうしたんだよ、彼女とあってきたのにえらい暗いな」
男「はは……実はさ、こんど彼女の父親と会う事になったんだよ」
後輩「マジっすか!?それってもう親公認って訳っすよね?ラッキーじゃないっすか先輩!」
男「いや、それがさ……この前、旅行いったのがばれたらしくてさ…」
友「あー、それはマズイな。確か黙ってたんだろ?」
男「うん……だから激萎え」
友「あ、あはは…まぁ、ドンマイ」
男「……はぁ」
~数日後~
母「あらぁ、いらっしゃーい男くーん」
弟「男、インザマイホーム、YOYO」
彼女「ごめんねなんか…」
男「あ、お邪魔します(あわわわわわ、なんで家族全員集合なの?え?なんで?)」
母「ありがとねぇ今日は、来てくれて~」
男「い、いえ、とんでもない……あっ、これ、つまらない物ですが」
母「あら~、ありがと~。ささっ、どうぞ入ってね~」
男「し、失礼します…」
彼女「ごめん、なんかお母さん張り切っちゃって」
男「いや、別にいいよ…ははは……(なにしてんだよこの女ぁああぁあ!!めちゃくちゃ気不味いしなんか弟は売れないラッパーみたいな感じじゃねーかよおぉぉ)」
父「……いらっしゃい」ゴゴゴゴゴゴ
男「!!!(あわわわわわ、なんかすっげー怒ってる!なんかめちゃくちゃ怒ってるんですけど!)」
父「君が、男くんか…」
男「あっ、は、はい。男です…」
父「うむ」
男「あ、あのっ、あ、あの…か、彼女さんと…お付き合いさせていただいてます…よ、よろしくお願いします。」
父「……」ゴゴゴゴゴゴ
男「……(なんか睨まれてる、すっげぇ眼力で睨んでる)」
彼女「ちょっとちょっと、なに硬い挨拶してんの?ほら、座って」
母「まぁまぁ、お茶でも飲みましょ?男くんは麦茶大丈夫なの~?」
男「あ、は、はい…いただきます」
父「……」
弟「……」
彼女「……」
母「……」
男「……(来るんじゃ無かった…腹痛いとか適当な嘘ついて会わなければ良かった)」
父「そうか、今年23に…で、今の会社でもう3年と……」
男「は、はい…途中1年ほど、友達と日本中をうろうろしてました…(バイト時代に貯めた金で友達と日本一周とかしたよなぁ、懐かしい)」
父「日本中をうろうろ、ね…」
父「高校を途中で辞めて、仕事も途中で辞めて……日本中をうろうろか…」
男「は、はい……(他人に言われるとすっごいロクデナシなんだな俺って…両親に迷惑掛けまくってたんだよな)」
彼女「もう、やめてよお父さんが、そんな棘のある言い方」
男「いや、良いよ、事実なんだし…」
父「そんな言い方はしてないじゃないか、ただな、自由で羨ましい人生だなと思ったらんだよワシは」
母「あらあら……(棘があるわね~、それにワシですって…初めて聞いたわ~)」
父「……」ゴクゴク
母「ほら、少しお酒のペースが早いわよ?慣れない席で緊張してるの?」
父「そ、そんなんでは無い!別に俺は!」
母「あらあら」
父「なるほどな…その自由さ、いや、自分勝手さが……札幌事件に繋がる訳だな」
男「!!」
彼女「事件?なにそ
父「親に内緒で!!お前が異性と3泊4日旅行なんだぞ?!これが事件じゃなくてなんなんだ!!」
母「私は知ってたんだけどねぇ」
彼女「事件って……旅行でしょ?普通の」
父「ぐぬぬぬぬ」グビグビ
男「……(あわわわわわわわ)」
男「……(だ、ダメだ、なんとか気に入られて交際の許しを貰おうと思ってた俺が馬鹿だったぁ…なんかすんごい怒ってる…これはだめだあぁ……)」
父「だ、だいたいだな!心にやましい気持ちがあるからなぁ、おどおどしたり隠したり秘密にしたり内緒にしたりするんだ!」
弟「ファザー、ラスト同じぃ、YO、YO」
男「……(全くの正論でございますお父さん…旅行中は普通に彼女を抱いてました………ん?)」
男「??(お父さんのポケット、何かハミ出して)」
父「別に私は旅行に言った事を怒ってるんじゃない」
名刺「やっほ~」
男「!!!(あ、あれは…風俗嬢の名刺なんですよお父さん…な、なにしてんですかお父さん…こんな真面目そうなお父さんが…な、なんで風俗の名刺なんかを)」
父「私はな、隠れてこそこそしてた事をだな…」
男「は、はい…すみませんでした……(お父さん、今にもそれ、落ちそうなんですけどお父さん?あなた、分かってますか?気付いてますか!?)」
男「……(か、家族の前でもし…えっと……えっと)」
父「聞いてるのか!?」
男「は、あ、は、はい…」
彼女「はぁ、もういいよ、私たち出かけるから」
父「何!?」ガタッ
名刺「あぁっ、落ちちゃうよぉ」
男「あ"ぁ"!!」
父「な、なんだ…」
男「あっ、いや、な……(危ないですよお父さぁああん!!家族の前で名刺はマズイっすよお父さあぁぁあん!)」
男「いや…は、話変わってすんません。さ、最近なんかポケットからよく物落とす癖が有って…あ、あはは、すみません…」
父「なるほど、思った通りのだらしなさだな君は」ストン
名刺「きゃっ!」ふわぁ
男「!!?!(だらしないのはあんただぁあぁぁああ!!!)」
父「ん……?」
パサッ
名刺「えへへ、落ちちゃった」
父「!!!!!?!??!」
父「!?(んなんなっ、なっ、なんでこんなところに!!昨日、部下からしつこく誘われて仕方なく行ってなんだかんだで夢中になってしまって何気無くまた来るよって言ったら貰ってしまったあの子の名刺が!!)」
彼女「ん?なにか…」
父「!!(ぐぇあぁぁああ!ち、違うんだ!これは違っ)」
ドン!!
父「!?」
母「ど、どうしたの~?びっくりしちゃったぁ」
男「あ、あはは、す、すみません急に…な、なんか足が滑っちゃって」
父「………(ん?んんっ?んんんんー!?!?)」
父「……(な、何故だ、なんの冗談だ男くん!な、なぜ君が名刺を足で隠すんだ男くん!!)」
男「あ、あはは、なんか、すんません…」
彼女「もー!急にやめてよねぇ」
男「ご、ごめん…」
父「!!(ま、まさか君は…全部分かってて隠してくれてるのか!?)」
父「……(嫁や息子、娘に風俗に行ったことがバレたらマズイと…全部理解した上で君は……そ、そのまま!)」
男「……」ズズズ
父「…(ソファーの下に隠してくれると言うのか君はぁああ!!!さ、散々嫌な事を言った俺を責めずに…男くん、君は……君って奴は)」
男「!!(はうわっ!!)」
名刺「ちょっとはみ出しちゃった」
彼女「?何それ、さっきから」
父「!!(ぬぅわぁああぁぁああ!!!)」
彼女「……何コレ」
男「……(あわわわわわ、お父さぁああぁぁあん!すみませんお父さん!お、俺がちゃんとしてないばかりにぃい!!)」
父「……(男くん、君のせいじゃない!私がちゃんとしてなかっただけなんだ、君が思い込む事じゃな)」
彼女「何コレ…男…ねぇ、なにこれ」
男「!!?(……ん?え?あの…お、俺…?)」
彼女「ねぇ!なんなのこれ!!ねえぇ!!」
母「え?ねぇ、どーしたの?」
彼女「なんなのよコレえぇえぇぇえ!!」バンッ!
母「あらあらまぁまぁ…」
男「え…いや、あうえっ、こ、これは…(お、お父さん?これは……い、いったいどうしたら?)」チラッ
父「……」
男「!?(えっ、お父さん…?な、なんでホッとした顔なんですか?あ、あの……お父さん?)」
彼女「答えなさいよー!!」
男「ひいぃぃいい!!」
父「……き、君は」
父「こんな店に行くのか」
男「……(お父さん?え?もしかしてコレ、俺のせいにするつもりなんですか?お、お父さん?)」
父「君はこんな店に行くのか!!う、うちの娘とつきあっておきながら!」
男「えっ……(えぇええぇ!!?ちょっ、お父さん!?えーーー!!??!)」
父「な、なんていう男なんだ君はあぁぁあ!!」
彼女「最低だよ……男…いったんだね、こんなとこに…」
彼女「一体何考えてるの……こんな…しかも、親に会うって時に……何考えてるの…」
父「!?(な、泣いて…)」
母「まぁまぁ、彼だって若いんだからあるのよ、こんな事は普通よ」
彼女「お母さんが良くても私は嫌なの!最低だよこんなの!!」
父「!!」
彼女「帰って!!」
男「え、え?」
彼女「帰ってよ!もう顔も見たくない!帰れ!帰れー!!」
母「ちょ、ちょっと!失礼じゃないの男くんに」
彼女「もういいから帰れー!本当に最低だよ!帰れー!!」
男「あ、あの、その」
彼女「いいからもう帰れー!顔も見たくないって言ったでしょ!!」
父「……良かったのか?かえしちゃって」
彼女「当たり前だよ!あんなの、もう顔も見たくないよ!!」
父「で、でもあれだぞ…そ、その…なんというかな……お父さんは見直したぞ」
彼女「はぁ!?」
父「……」
父「な、なかなか信用の出来るいい人だと思ったんだ…男くんはな」
彼女「………」
彼女「はぁああぁぁああ!?どこがっ!?今日一日の一体どこにそんな場面があったっていうの!?」
父「い、いや…あ、挨拶も出来てお土産も
彼女「適当な事言わないでよ!お父さんは黙っててよー!!」
父「う…あう」
~2日後~
男「……」ズーン
友「お前、最近どうしたんだよ」
後輩「そうっすよ?仕事中もなんか集中してないって言うか、なんか危なっかしいって言うか」
男「か、彼女が電話に出てくれなくて…」
友「……相談なら乗るぞ」
男「じ、実は…」
…………
………
……
…
友「なるほどな」
男「うぐわぁぅぎぎぎ、お、俺は悪くねぇ"のに"ぃ"い"」
後輩「……じゃあ、行きますか、風俗」
男「!!!」
後輩「だってそうじゃないですか?行かないで怒られるよりもですよ?行って怒られた方が納得出来るでしょ」
男「……」
友「決まりだな、よっしゃ、シャワー浴びたら行くぞ」
後輩「はーい!」
~街角~
男「……(そういや俺、風俗って行ったこと無いな…キャバクラとかには仕事帰りとかに連れて化されてはいたけど)」
友「後輩、お前って風俗とかそういう店行くようなキャラだったか?」
後輩「はい?いやぁ、なんつーか、どうせならって思って…あはは」
友「ふ~ん、まぁ別に良いんだけどよ」
~待合室~
友「……」
男「……な、なんか緊張するな」
後輩「最初の頃はそういうもんですよ、僕だって最初はここでガチガチに緊張してましたもん」
友「って、やっぱお前初めてじゃないんだな」
後輩「あははは、まぁそれなりに。それに僕ってモテないじゃないですかぁ」
友「そうかぁ?顔は良いんだしモテないってことは無いだろ」
後輩「お世辞あざっす!」
ガチャ
案内人「男さわ、お待たせしました」
男「!!」
友「まっ、この時だけは彼女の事を忘れて一発ヤってこいよ」
~ラーメン屋~
男「……」
後輩「あはは、先輩、骨抜きにされたみたいっすね~」ズルズルズル
友「喰わないと伸びるぞ?」
男「すっげぇんだな…あ、あんなセックス、今までした事なかったぞ」
男「さ、最初はさ?写真と全く違うブスが出て来て萎えてたんだけどさ……テクがヤバかった……うん、女は顔が全てじゃないんだな」ズルルルァ
友「まっ、彼女も時間が経てば許してくれるだろうからよ、明日の事だけ考えとけよ」
後輩「そうっすよ先輩、明日も結構忙しいんですから」
男「お、おう、そうだな」ズルズルズル
友「うんうん、やっぱヤった後のラーメンは格別だな」ズルルルァ
~翌日~
男「……」ズーン
友「で、なんでまだ落ち込んでんだよ」
男「い、いや…一夜明けてさ……な、なんか…彼女への罪悪感が…」
男「か、金払ってセックスとか…なんか……うん…なんか…なんだろ、これ…」
友「ったく、まぁ彼女に対してはちょっと……まぁ、罪悪感はあるわな…」
男「……う、嘘をつけー!!タバコ吸いながら適当言ってんじゃねーぞ!」
友「でもまぁ、生でやったんじゃないんだし、浮気じゃねーだろ」
男「………後輩は?」
友「トイレ、ラーメンが当たったんだろ」
男「はぁ…どうすりゃいいんだよ俺」
~夕方~
後輩「うぐぁ"あ"ぁ…」
友「お前、まだ腹痛いのか?」
後輩「スパイス入れるんじゃ無かったっす……うぐぇあ"ぁ"あ"」
男「……」
友「お前はお前で携帯弄ってるし、どうしたんだよ」
男「ん?いや、昨日の風俗嬢とLINEで連絡とってんだよ」
友「いや、午前中のあれはなんだったんだよおい……まぁ良いんだけどさ」
後輩「先輩、ま、まだつかないんですか…?も、漏れっ…そう、っす」
友「もうちょっと掛かるから待ってろ」
後輩「は、はい……はあぁうっ!?」
~寮~
男「俺さぁ……別れよっかなって思ってんだよな」
友「か、彼女と?」
男「あぁ、なんかさ、もう、どうでも良くなっちまってさ…なんか……こう、説明すんのもめんどくさいっつーかさ」
友「ふーん、お前が出した答えなんだしそれはそれでいいんじゃね~の?俺は口を出すつもりは無いけど」
男「………よし!LINEで送っとこ!今までありがとうって」ライーン
男「そんで、彼女をブロックしてと、よし終わり!」
友「もったいねぇなぁ、彼女、可愛かったのによ」
男「別にいいよ、それに、女なんてお前に頼めば紹介してくれるって信じてるからな!」
友「うわぁ、最低な奴……まぁいいや、近いうちに合コン開いてやっからな」
男「おー、愛してるぜ友ぉ」
ちょっとお夜食かってきます
~風呂場~
男「……ふぅ(これで彼女も居なくなって独り身なのかねぇ、いや、友が開く合コンで新しい彼女ゲットすんぞ)」
男「ど、どうせならその日に……い、いやいやいや!そんな勇気ねーし!俺には無いっての!」
男「たはは、何考えてんだろ俺…早く身体洗って寝よ、明日も忙しいんだしな」
ガチャ
男「!?」
後輩「あっ、先輩」
男「あ、あっ、おう…(んんー!?あっ、先輩って…いやいやいやいや!絶対分かるだろ!だってこの寮、風呂場は一つしか無いんだぞ?えっ、えっ……な、なにこれ)」
後輩「……」チャポン
男「!!!(こらぁあぁぁあ!身体洗わずに浸かってんじゃねーぞ!……いや、いやいやいや…な、なに…これ)」
後輩「はぁ……」
男「……(いや…はぁ、じゃなくてさ……な、なんなの…この人……な、なにがしたいんだ?!)」
後輩「最近、退屈なんすよねぇ」
男「あっ、おう……(いや!いやいやいや俺!早く聞けよ!なんで入ってるんだ?って聞けよーー!!!)」
後輩「先輩も先輩っすよね、仕事、つまんなくないんですか?」
男「は?仕事?」
後輩「そうっす……毎日毎日これでもかってくらい汗かいて、それで夕方になればここに戻ってきて」
後輩「風呂入ってビール呑んで、気づいたら寝てて……毎日その繰り返しじゃないですか…はぁ」
男「……ん…まさか、仕事辞めたいのか?」
後輩「友先輩には内緒っすよ?実は僕、社長に仕事辞めるって言いに行こうと思ってるんす…だから、せめて先輩には言っておこうかなと思ってまして……」
男「あ、そう……」
後輩「……冷たいんすね」
男「引き止めて欲しいのか?」
後輩「いや、そんなんじゃないんですけど……あっ、先輩!背中流しますよ」ザパー
男「えっ!?いやいや、良いって良いって!」
後輩「あはは、んな冷たいこと言わないでくださいよぉ。ほら、座ってください」
男「……」
後輩「……」
男「……(な、なんだこれはぁ!なんなんだこれはぁああ!!し、しかも、しかも……なんで勃起してんだこいつはあぁぁああ!!背中に押し付けてこいつはナニがしたいんだぁああ!??!)」
~翌朝~
男「……」
後輩「…zZZ」
男「まて、冷静になれ俺…思い出せ、ちゃんと思い出せよ」
男「昨日、風呂場に後輩が来て、背中洗って貰って風呂場を出て……俺の部屋で吞んだんだよな」
男「えっと…それで俺はタバコ吸って、後輩はテレビ見てて……ダメだ、こっから思い出せない」
男「……なんで俺たち裸なんだよ…何があったんだよ……昨日、ここで…何があったんだよ」
後輩「ふわあぁああ……あっ、おはようございます」
男「ん、おはよ…」
後輩「さーてと、じゃあ僕、着替えてくるんで」
男「あっ、お……おう」
~仕事場~
友「あれ?後輩の奴、どこにいったんだ?」
男「さぁ?トイレなんじゃねーかな…(きっと社長に言いにいったんだろうな)」
友「ふーん、あっ、ほら、コーヒー」
男「ん……」
友「ふぅ、昼までにはあっちをどうにかして終わらせないとなぁ」
男「あぁあ~、無理だろう、もう10時なんだぞ?どう考えても昼までに終わる量じゃないし」
友「だよなぁ、ったく、社長も無茶言うなっての。あのジジイ、何時か痛い目みるぜ」
男「……あっ、車にタバコ置いて来た」
友「俺の吸えよ。どうせ同じのなんだし」
友「そう言えばよぉ、幼馴染のこと覚えてるか?」
男「急にどうしたんだよ……あいつ、確かアイドルやってんだろ?未だにテレビに出たとこ見た事無いけど」
友「地下アイドルやってんだってなぁ、もう23なんだしいい加減諦めたら良いのに」
男「ん?まだやってんの」
友「Facebookで知り合ってLINEでちょくちょく連絡とってる、一応名は知れてるみたいだがな」
男「ふ~ん、じゃあ良いんじゃないか?あいつはあいつのやりたい事やってるなら…」
友「……さて、仕事に戻るか!」
男「あいよ……(後輩のやつ、うまくやってんのかな…結局戻ってこなかったが)」
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