男「霊が見えるようになった」 (43)

父「……はあ」

男「おいパパヌよ。何故その様な哀れむような眼で吾を見るのか」

父「いやあ……普通息子がいきなり『霊が見えます』なんて言ってきたら、十中八九中二病か、はたまた頭がおかしくなったとしか思うしか」

男「……パパヌよ、吾はパパヌならそう言わぬと思ひて告白したというのに」

父「ところで男」

男「何用だパパヌ」

父「気持ち悪いからその喋りかたをやめれくれ」

男「うん」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430271713

父「……で、だ。仮に本当に霊が見えるとして」

男「うん」

父「……僕はね、専門家でもその件に精通してるわけでもないんだ」

男「知ってる」

父「訊くけど、どうして友達にそういうことを言わなかったんだい」

男「友達いねえもん、そういうこといえるさ」

父「……男、せめて高校生活は充実させようか」

男「うん」

はじめたばかりだけど用事で休む

親と一緒に寺巡ってきた。書きます


父「おん……お母さんは」

男「かーちゃんは俺の話聞いてすらしてくれねえじゃん」

父「姉ちゃんは」

男「部屋から出てこねえ」

父「男もだろう? 今日は珍しいけど」

男「うん」

父「……うーん、じゃあ、うん。忙しくて外に遊びに行けない分、僕がそういうのを解決しようか」

男「ありがととーちゃん」

父「うん。じゃあ、どうしようなあ。……そうだね、その霊って、どう見えるの?」

男「……真っ赤だなー」

父「……真っ赤だなー?」

男「ちゅーりーっぷーのーはーなーがー」

父「男?」

男「ごめんふざけた」

男「でも真っ赤に見えるのはガチ」

父「そうなの?」

男「うん。まるで子供の落書きみたいに」

父「血とかじゃ、なくて?」

男「そう。乱雑に塗られてて、そんなもんだからゆらゆらしてる様に見得る」

父「……そーなのかー」

男「そーなんだー」

男「あ、あと服着てるのか怪しい」

父「全裸なの?」

男「んと、なんか、きしょいぐちゅぐちゅした物を巻いてるのとか、普通に服みたいなのを着てるのとか、あと、もうとーちゃんの言うとおり全裸霊もいる」

父「なにその全裸例みたいな言い方」

男「正しい全裸例って? 何言ってんだよとーちゃん」

父「男」

男「ごめん」

男「ただ基本真っ赤だからようわからん」

父「……声とか聞こえるの?」

男「今のところ聞こえない」

父「そっか。……うーん……」

男「……とーちゃん、これ病気なのかな、俺」

父「病気……だったらいいね。それならきっと、病院にいけば治ると思うし」

男「…………」

父「……よし、なら、愛しい子供の為に、一肌脱がせていただこうか……!」スクッ

男「……どしたパパヌ」

父「私に考えがある」キリッ

――――電話中

父「というわけなんだ」

?『そういうわけなのか』

父「うん。だから力を貸してほしいんだ、巫女」

巫女『……んー、まあ、何? あんたがどーしてもっていうなら考えてやらないこともな・い・け・ど?』

父「……この通り」orz

男「パパヌよ如何した」

巫女『何した……いやまあ、大体あんたの事だし土下座でもしたんだろうけど』

父「ダメか」

巫女『ダメに決まってるでしょうが。あんたの頭なんて道端の肩っぽしかない手袋ぐらい価値がないわ』

父「そんな」orz

男「何事だパパヌ」

巫女『あーもう面倒くさい。じゃあもうなんかいいもの持ってきて、いいもの』

父「いいものっていうと」

巫女『お菓子とかお茶とか玩具とかあんたとかそういうのよ』

父「おっけい。男? カントリーマアムってあまってたっけ」

男「パパヌよ、それならば吾が今食している」もぐもぐ

父「男」

男「すまぬ」もぐもぐ

父「……ごめん、とりあえず何か買ってくるから待ってて」ブツッ

巫女『おいまてお――』

父「男よ。僕の親友のところにいくよ」

男「親友っていうと、巫女さんの家か」もぐもぐ

父「家と言うか、寺というか」もぐもぐ

男「とりあえず何か買っていくのか」もぐもぐ

父「カントリーマアムが好きだからカントリーマアムを……あ、もうない」

男「すまぬ」

父「いいよ」

――――山の麓

ピンポーン♪

ガラッ

巫女「……よ」

父「ん。あがっていい?」

巫女「躊躇がないな。いいけどね」

男「……おじゃまします」ボソリ

巫女「……あれ、男君でかくなった?」

父「そ。前にココに来たときは……中学生の時だったね」

巫女「あー……そりゃあでかくなるわけだ。久しぶり、男君」

男「……うっす」

巫女「……暗くなった?」

父「人付き合いがねえ……」

父友「お、よっす」

父「あれ、友、いたのか」

巫女「私が呼んだのよ」

父「え、何で?」

巫女「こいつも結構こっち系だからね」

父友「そゆこと☆」

父「……すまないんだが、寒いぞ、友」

父友「……すまん」

男(……主人公なのに空気)

――――

巫女「さて、じゃあ聞きたいんだけど……どういう風に『霊』が見えるのか、言ってくれない?」

父「うん。男」

男「え? あ、は、はい。……なんつーか、その、真っ赤に見えるんです、霊が」

父友「真っ赤?」

巫女「それは、どんな風に?」

男「えっと、あ、うんと」

父「言うには、落書きみたいに真っ赤なんだって」

巫女「落書きぃ!?」

父「な、なんだよ!?」

父友「おい、それ本当にいってんのか?」

父「え、そうだよね、男?」

男「え、あ、あぁ……うん」ボソリ

巫女「…………」

父友「…………」

父「な、なんだよお前ら。そう疑うような目して」

巫女「……ねえ、男君。私達怒らないから、正直に言って? ……本当に霊が、見えるの?」

男「……はい」

父友「……巫女。こりゃあ」

巫女「ええ。お……父、これは、ただの中二病よ」

父「え?」

巫女「普通、霊はそういう風には見えない。例え悪霊の限りであっても、黒く濁った色で見えるだけ」

父友「ほら、父も経験あるだろ。こっくりさん事件とか」

父「ああ……いや、でもあれは妖怪……お化けとかじゃないか」

巫女「同じよ。霊力の無い者には『見ることの無い』そんな存在。質量・密度・体積すべて0。それがあやかしと呼ばれる存在なの」

父「え、でもこっくりさんのときは」

巫女「あれだって物理的な札の威力じゃなくて札にかかってた神通力のお蔭様なのよ。……まあ、あの時はちゃんと信仰してなかったからやばかったけども」

父友「とにかく。男君、お前、嘘ついてるだろ? 親御さんが相手してくれないからって、あんまとーちゃんをからかうんじゃねーぞ? あ、なんなら俺とデュエルしようぜ! 俺のインゼクターが火を噴くぜ!」

男「……じゃない」

父友「何なら暗黒界でも――ん?」

男「……嘘じゃ、ないです」

巫女「……男君、うん、その気持ちは判るけど、そういう嘘はこっちも専門だからさ」

男「……じゃあ、俺が見得てるのは何なんだ」

巫女「ん、とね……だから」

男「――――あ」

巫女「え?」

男「うし、ろ――」

父友「!? 巫女!」ガバッ

巫女「きゃ!? ふ、ふざけんな雄ブ……え?」

???「――――」

巫女「な……浮遊霊!? しかも上級の……どうしてこんなのがいて今まで……っ!」

父友「巫女! とにかく追い出すなりなんなりするぞ!」

巫女「……っ! 父! 男君を連れて、早く!」バッ

父「え、え、え、……お、おう! 男、いくぞ!」ガシッ

男「……あ、あ……ぉぐぇぇぇえ」ゲボッ

父「お、男!」サスサス

巫女「く、あれに当てられたの!?」

父友「ちっ、面倒だなちくしょー! ナウマクサマンダバザラダンカン……!」クワッ

???「――――っ」ズズッ

父友「おお! 似非マントラが利いた! 通信教育も馬鹿じゃねえ!」

巫女「そんなのやるぐらいならどっかの仏閣に入れ! はぁ!!」バッ

???「――――っっ」サッ

巫女「に、逃げた……」

男「あぐっ……おげ、げえええええ」ゲボゲボ

父「男!? お、おい、男が」

父友「な……おい巫女! 掃除機と何かアレ!」

巫女「アレじゃ判んないわよ!」ダダダダッ

父「判ってるじゃん」

今日はこれで終わりにします

あというの忘れてましたが思いついてやっただけなので神道および仏教についてのにわかじこみの知識についてはご了承下せえorz

――――数分後

巫女「……落ち着いた?」

男「……すん、ません」

父「仕方ないよ。男はこんなこと初めてだろうし」

父友「ああ」

巫女「……ねえ、父、あんた、アレは見えた?」

父「……ごめん、昔は見れたけど、さっきは……」

巫女「そう。……なのに、男君は」

父友「……聞きたいんだが、男。お前、さっき何が見えた?」

男「…………」


男「女の子だ」

巫女「……え?」

父友「……は?」

父「え? そうじゃなかったの、二人とも?」

巫女「……父友、あんた、どうなの」

父友「……てめえは」

父「……?」

巫女「いや、だってねえ……」

父友「ありゃあ、どう考えてもただのでけえ黒形にしか見えねえんだが」

父「? どういうこと? 男は見えたんだよね?」

男「……うん。でも、アレは、おかしかった」

巫女「おかしいのはそっ……」

父友「まーまー。んで、何がおかしかったんだ?」

男「ありえなかったんだ」


男「始めて、青い霊を見た」

――――男家・リビング

父「……とりあえず帰って様子を見とけ、と、言われたけれども」

父「男は自分が見てたものが否定されたって事で部屋につんもぐっちゃった」

父「こうなると男はまず出てこない」

父「……お母さんも相手してくれないし……暇だな」ボー




――――同所・男の部屋

男「……なんでだろう」

男「…………なんでだろう」

男「…………ななななんでだろう」


男「誰のネタだったか忘れてもうたわ」

男「とりあえず、わかったことを整理しよう」

男「1.俺の見得る物は、少なくともこの地域の霊能者が見るものとは何か違う」

男「2.何でか黒い化けもん? みたいなのは青い女の子に見得た」

男「これが一番の不思議だ」

男「髪はどれくらいだったろう。……セミロング、よりかは長かったような、短かったような」

男「……服は……着てたか? あんまよくわかんね」

男「……こうなったら、あれだな。オカ板だ」カタカタ

男「つか、何故に思いつかなかったんだろう、俺……っと、『何か変なものが見える件について』っと」ターンッ



男「開始5レスで荒れた」

男「……一応、『お前は嘘をついている』っていう同じ意見があったから、多分、1については決定したと思う」

男「俺は何か違うものを霊として見ているんじゃないだろうか」

男「……あー、友達って必要だったんだなー」

男「……今更っつう話なんだけどなー」

???「本当にそうだな。こんなゴミタメの中で生きるぐらいなら外に行け日本男児」

男「だよねー」


男「おい」

???「ん?」

男「ん? じゃない。いや、うん。驚きついでに恐怖の感情がすっぽ抜けたから、なんだろう。判るのに怖くない。しかも何このべたっべたなノリツッコミ」

???「本当にそうだな。だよねー→おいは流石にべた過ぎるぞ」

男「ユーの所為ですからユーの。ユーが召喚された所為で俺のライフを半分ロストったんだろーが」

???「君は遊戯王をしたいのか? それともルー語を話したいのか?」

男「ザッツスなんかどーでもオッケーなんだよゴースト。俺の訊きたいことはユーのマイネームとプロフィールよ」

???「ルー語を取ったか。あとこれはダメだしするようで悪いが、プロフィールを自己紹介というのなら間違いだ。それは俗語だぞ」

男「だからどーでもE-エマージェンシーコールだっつーてんだろーが。眼つかったんだから早くお前の手札とデッキを公開しやがれ」

???「そうデスかー」

男「オ、ナイスペガサス」

???「センキュー」

幽霊「私の名前か? 教えてほしくば教えてやる。探せ! 私の全てをそこにおいてきた」

男「おい」

幽霊「いやあ、だって私の名前なんて、忘れちゃったもの」

男「忘れた?」

幽霊「そう。貴方だってそうでしょう? 数千も誰とも話をしないんじゃあ、記憶が磨耗するのも当然よ。黄金の輝きぐらいは判るかも知れないけどね」

男「心硝子さんチーッス」

幽霊「ま、自己紹介はそんな感じ。あなたは?」

男「まて、このギャグ調なノリにもってかれそうになったんだが、何、その数千って」

幽霊「私が『私』であった年月よ」

男「霊暦X000年ですか」

幽霊「手札の数だけ増えていきます」

男「メタポ発動!」

幽霊「うん、多分それぐらい霊やってると思うよ」

男「5000年モノだった!!!!」

幽霊「ほら、君のプロフのターンだよプロフの」

男「あ、はい。俺は男。職業高校2年生。家族構成父母姉俺。従兄と従妹がいます。愛犬にマルゴロー人間の年齢で言う40過ぎの犬がいます。趣味はニコニコで最近困ってるのは霊っぽいのが見えて仕方がないことです」

幽霊「ふーん、正直最後以外どうでもいいや」

男「ひどぅい!!」

幽霊「っていうかほんとに怖くないのね。自分で真っ青な女とか言っておいて」

男「さっきも言ったと思いますけど、恐怖はあの伝説の泥棒が一晩で盗んでいきました」

幽霊「違うのと混ざってるんじゃないのかな」

男「混ざるというとコナンと逆転裁判はコラボしないのかな」

幽霊「会社的にむりでしょ」

幽霊「君のその、霊っぽいのが見えて仕方がない、っていうのは、いつから?」

男「おとといぐらいから結構うすぼんやりと。で、今日になっていきなりはっきりした。それが」

幽霊「じゃあ聞くけど、霊の声は聞こえたかしら」

男「ねっす」

幽霊「じゃあ何で聞こえてると思う、私のコエ?」

男「……………………あんたが実は人間!」

幽霊「そーだったらよかったなー」

幽霊「簡単に言うと、五感っていうのが私達の情報を受け取るのに適し始めたのよ」

男「どゆこと詳細」

幽霊「実は、人の身体には見えない物質が存在するっていったら?」

男「まじ?」

幽霊「おおマジ。質量・密度・体積0。なのに実際にそこにある。そんな物質の名前、それはなんでしょう」

男「何?」

幽霊「それは私です」

男「お前だったのか」

男「つまりし・み・た0の物質っつうの? んな夢物語物質は実は霊でしたーってこと?」

幽霊「YES YES YES!」

男「じゃあお前はそれが出てきた存在?」

幽霊「NO! NO! NO!」

男「じゃあなんだってばよ」

幽霊「もう1つあります」

男「はい?」

幽霊「電気です」

男「は?」

幽霊「幽霊はプラズマだーとか、聞いたことない?」

男「何か胡散臭そうなおっさんがいってるあれ?」

幽霊「そ。幽霊って言うのはそれでも出来てるの」

男「まじか」

幽霊「まあ、肉体を動かすのにも生体電流が流れて動いてるんですし、幽霊なんて言う超アンバランスを保つのにも電気が必要なんです」

男「何で知ってるんですか」

幽霊「5000年も暇だったんですもの」

男「なんでっすか」

幽霊「それは後回しにするとして。とにかくそんな眼に見えない夢物質とそれを形作る電流を見やすくするように出来始めたのよ、貴方のその目は」

男「まじか」

幽霊「実際は脳みそなんだけどね。私達の声は空気のゆれによるものじゃなくて、電波だから」

男「ぴりぴり音がコエに聞こえるのか?」

幽霊「そんな感じ」

男「じゃあ何で霊能者はお前のその姿が見えないんだ?」

幽霊「簡単に言うと目……つうか脳が違うから」

男「オーノー」

幽霊「ダイノー」

男「ショーノー」

幽霊「霊能者はその本質――――つまり中身を見てくる。これこそまさにオカルトなんだけどさ、つまりそういうこと」

男「中身、つまり腹黒いから真っ黒に見えてたのか」

幽霊「しばくぞ」

男「茶を?」

幽霊「ナンパしてどうする」

男「さらばーちきゅうよー」

幽霊「その難破じゃないし大和は落ちたから」

男「奈落の」

幽霊「賄賂」

男「お代官様も」

幽霊「悪じゃねえ」

男「いやよいやよも」

幽霊「ゆーれいビーム!」ビビビビ

男「ぎゃあああああああああああ!!!!」


ドタドタ


父「お、男? 大丈夫か!?」

男「あばばばばばばばばば」ビリビリ

父「お、男!? どうした、何か、何か痺れたのか!?」

男「あばばばばばばばばば」(おい、何したんだよ)ビリビリ

幽霊「むかついたから10分ぐらいビリwwwビリwwwするビーム。そうこれこそ必殺技、ガイスト・シュトローム」

男「あびばばばばば」(名前変わってんじゃねえか)ビリビリ

父「い、医者なのか? きゅーきゅーしゃなのかーっ!!!?」

今日はこれだけ。
勢いだけだし凄く面白くないからさっさと終わらせたい

このまま落とすつもりだったけど読んでくれる人がいるのなら……もうちょっとだけ続けます

―――10分後 男のベッド

男「あばばばざけんなごるぁ!!」ガバッ

幽霊「お、もう10分か。中々早いものなのだな」

男「はー、はー……ビリッビリにもええかげんにせえよ。結構普通にしんどいんだぞこれ」

幽霊「まーなんだ? よかったじゃないか。病院行きは免れて」

男「本当にな。脳内に直接語りかける能力がビリwwwwビリwwwwwの間に手に入れられてよかったぜ」

幽霊「ほー? 男だったか。それ、本気で言ってるのか?」

男「Why?」デガワ

幽霊「脳内に直接……といったな。それ、さっきの会話を思い出してよーく考えてみろ」

男「……またお前らサイドに適応化されたってことか?」

幽霊「せやな」

男「まじか」

男「……なあ、そういえば適応化されると、何かデメとかあんのか?」

幽霊「自分で考えてみろ。お前の脳はこちらを優先的に認識し、その眼は霊体と電磁波を見る事に適し、その耳は空気の流れではなく電波の流れに響くのだ。他のもそうだろう。ここまで言えば判るだろう?」

男「……よくて精神病棟行き?」

幽霊「悪くてカイボーとかだろうな」

男「……うそーん」

幽霊「No fake」

下げてた

幽霊「NASAに送られるぞNASAに」

男「NASAなのか?」

幽霊「NASA以外に何処に超能力者を運ぶんだ?」

男「NASAってUFOとかのイメージしかないんだが」

幽霊「なんと。NASAはUFOの観測しかしないのかっ! 何をやっておるのだNASAっ!!」

男「NASANASAうっせえよ俺たち」

幽霊「うむ」

男「じゃあどうしろと」

幽霊「私に極力関わらなければいいのだろうな」

男「やっぱそういうのか。じゃあ帰れ」

幽霊「そうはしたいのは山々だがな、私を『私』として見れる者など数百年ぶりだ。……この好機は逃さぬよ」

男「うそーん」

幽霊「No lie」

コンコン

男「ア、ハイ」

父「……男、もう無事?」

男「うん。オールオッケイノープロブレム。さっきはスマソパパン」

父「いや、いいんだけどね。……しかし、ほんとにそこらへんにいるの、幽霊さんって?」

幽霊「後ろだよ」サッ

男「いや、見えてない、聞こえてないから」フリフリ

父「? いないの?」

男「あ、いやいるんだけど、今パパヌの後ろなんだけどさ」

父「…………」フリカエリ

幽霊「はろーひずふぁざー」フリフリ

父「……やっぱり何も見えないや」

男「やっぱりね」

男(……あ、そうだ。とーちゃんにはあれ(>>37)のことについて教えといた方がいいのかな)

男(一応相談とかもしておきたいし……あ、でもそれなら今のところ役立たずのとーちゃんより巫女さんとか父友さんの方がいいのか……?)

男(ただあの人たちとあまり接点がないから会話が続かないかもしれない。そもそも特殊技能:コミュ障が前面に出る可能性も大だ。しかも顔合わせ辛いし)

男(しかもあいつ多分ついてくるんだろうしなあ……またバトゥルに発展したら面倒……あれ? そういえば何で今は吐かないんだろう。やっぱ怖いのが取れたから?)

男(でもあれはそんなんじゃ……あーもうわけわからん! よし、こうなったら他力本願……そう、安価の出番だっ!!)

男(とりあえず脳内にスレッドを立てよう。えっと、男「霊が見えるようになった」でいいか。よし、次は安価だ)

男(↓2……いや、恐らくあんまり人がいないのを見越して下1としよう)

男(↓1で言うor言わない――言わないの場合は他の人に聞くか、も――かを選択してもらおう)

男(……よし、頼むぞ↓1! どっちを選んでも恨みっこなしだっ!)

男(結論:みんなに言いふらす)

男(ああ、それもいいかもしれない。というかそれが一番だろう。とりあえず、パパヌに集めてもらって話を聞いてもらおう。信じてくれるかは二の次で)

男(ただもう時間も時間だから神様はお休みするらしい。見てくれた方々ありがとうございます。また明日ーノシ)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom