男「…今日も仕事か…」 (1)

男「…今日も仕事か…」ガタンゴトン

今日もまた変わらない一日が始まって決まった時間に起きて決まったルーティンをして、6時30分の電車に乗って1時間揺られる。電車の中も相変わらずの顔ぶれで俺の一日の始まりに新しい何かを与えてくれるものは無い。
仕事には満足している。高校を卒業して、小さいながらも安定した会社につけた。勤めて4年大きなミスもせず、徐々に大きな仕事も任されてきた。給料も人並みにはある。
…当たり前の毎日。ある意味幸せなんだろう。だが心は満たされない。冒険をしたいだとか、危険なことに首を突っ込みたいだとかじゃなく、彩がないのだ。花が。
高校時代も彼女はいた。男女としてのやることもやった。だが結局彼女にも満足することは無かった

男「…きっとそんな人間いないんだろうな」

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