女「月が綺麗だね」男「?そうだな」(64)

女「月が綺麗だね」男「?そうだな」


女「?」

男「?」

女「つ、月が!綺麗っ!だね!」

男「あぁ、そうだな。それがどうした」

女「男くん、今日の国語の時間ちゃんと聞いてた?」

男「当たり前だろ。俺は睡眠学習が得意なんだ」

女「ねてんじゃねーかぁああ!!」


幼女「おつきさまがきれいだよ」

大学生「!?」

幼女「どうしたのだいがくせい、かおがとまとみたいだな」

大学生「いや、何でもない。そうだな従姉妹の幼女ちゃん。今日は月がとても綺麗だね」

幼女「あ、これでりょうおもいだ」

大学生「げほっげほっ!がはぁっ!!」

幼女「ふつつかものだが、よろしくおねがいします」



気弱男「あ、あの」

不良娘「あぁ!?なんの用だテメェ」

気弱男「いや、その。この前おすすめの本を貸してくれって…言われたから、あの、持ってきました」

不良娘「そういやそうだったな。最近の不良は文学もたしなめないといけねーからな!腕力に知性が合わさり最強に見えるらしーぜ」

気弱男「これ、です」

不良娘「なつめ…なにいしだゴラァッ!!」

気弱男「ひっひぃ!そうせきですよ!」

不良娘「成る程ー頭良いなお前。よし、いっちょ頑張って読んでみるか」

気弱男「はい、頑張ってください。……読んだら感想、聞かせてくださいね」

不良娘「おうよ!任せとけ!ん、おっともうこんな時間か、わりぃな付き合わせちまって」

気弱男「いっいえ気にしないで下さい。……今日は、月が綺麗な夜ですね」

不良娘「おう、兎も頑張って餅をついてるだろーし、月ってのはいいもんだ」

気弱男「えっ」

不良娘「えっ」


馬鹿娘「なんだっけ。今日授業で面白いこと聞いたんだけどさぁ」

秀才男「ほう、君が授業の内容を覚えてるとは珍しい」

馬鹿娘「なんたらなんとかいしさんがね」

秀才男「前言を撤回しよう」

馬鹿娘「愛だかLOVEだかを違う言葉で訳してたんだぁー」

秀才男「(夏目漱石のことか?)」

馬鹿娘「で、それがかっこよかったので。秀才男くんへの告白する用の言葉にしたいと思います」

秀才男「ぶふぉっ!?言ってしまっている!告白する前に言ってしまっているぞ!」

馬鹿娘「えーとね、あいらぶゆー!です!」

秀才男「訳せてない!?だが此方も宜しくお願いします!」


雪女「月が綺麗だねっ」

男「吹雪で空が見えない」

雪女「あれ?何でだっ!?こう言えば男は喜ぶって聞いたのに!!」

男「雪女、天気見ろ天気。あと今昼だ」

雪女「間違えちゃったなー、えへへ」

男「はっはっはっ。相変わらず雪女は馬鹿だなぁ」

雪女「あぁっ、もうなでまわすなよー!溶けちゃうだろー、あははは」


雪女姉「(二人の熱で溶けちまうぜ、ジェラートみたいによぉ!くそう、リア充爆発しやがれっ)」ギリィッ


百合女「つっ、月が綺麗だとは思わねーか!?」

天然女「月は綺麗だよねぇ、でもそれがどうしたのぉ?」

百合女「ふっ何でもないんだ。どうせ報われないならその言葉が聞きたかっただけなんだ」

天然女「変な百合女ちゃん。ふふふ、でも大好きー(友達として)」

百合女「あぁ私も大好きだ(性的に)!抱き締めたい(性的に)!抱き締めさせてくれ(性的に)!」

天然女「うんいいよぉ!ぎゅーっ」

百合女「ぎゅーっ(うぉおおおおおぉおおお!!)」


独身男「なぁ」

猫「にゃあ」

独身男「月が綺麗だよな」

猫「にゃー?」

独身男「って言える彼女がほしぃいいいい!うぁああ!魔法使いは嫌だぁああ!」ごろんごろん

猫「にゃー!」ネコパンチッ

独身男「お前も愛してる!だが分かってくれ、これは浮気じゃない!純粋なヒト科のオスとしての葛藤だ!」

猫「うにゃっ」


幼なじみ男「月が綺麗だぁあああ!!」

幼なじみ女「月が綺麗だねぇええ!!」

幼なじみ男「今日も可愛いな月が綺麗だ、あれ髪型変えた月が綺麗だ」

幼なじみ女「冗談は嫌いだよ月が綺麗だね、後髪型は別に変えてない月が綺麗だね」

幼なじみ男「すまん月が綺麗だ、だから拳を振り上げるな月が綺麗だ」

幼なじみ女「だが綺麗だねっ」

幼なじみ男「…………」

幼なじみ女「…………」

幼なじみ男「罰ゲームこれくらいにしねぇ?」

幼なじみ女「うん月がそうだね綺麗だね」


魔法使い男「………………苦節、30年。とうとうこの時を迎えてしまったか」

猫「にゃあ」

魔法使い男「そしてようやく、この言葉を言える相手ができるぜ」

猫「なぁー?」

魔法使い男「オンキリバサラウンバッタ!猫よっ!超絶美少女になぁあれっ!」

猫「ふにゃ!?」ボフンッ

魔法使い男「ふっふっふ。さぁてお顔を拝見させてもらうぜ…」

猫幼女「…………」

魔法使い男「…………あるぇー?」

猫幼女「にゃん?」

魔法使い男「犯罪だあああああ!!」


不良娘「お、おおおい、テメーちょっと面貸せや!ゴラァッ!」

気弱男「ふぇっ!?は、はいただいまぁ!!」

不良娘「あ、あのよ。この前、借りた"夏目漱石に関する噂"っつー本?これ本じゃなくて?━━ってじゃなくて、読んだぜ!読んでやったぜ!」

気弱男「…不良娘さん、今まで本読んだことないって言ってたから。こういう軽い豆知識本を読んでもらって文章に慣れてもらいたかったんだ」

不良娘「おう、気遣いサンキューな…あの、それでよ。あん時テメーが言った言葉なんだけどよ」

気弱男「…………っ」ドキッ

不良娘「お、俺は……!」

気弱男「」ゴクリ

不良娘「俺も月が綺麗だと思うぜ!思うからなぁ!覚えとけ!」ダダッ

気弱男「あっちょまっ」

誤字った


不良娘「あ、あのよ。この前、借りた"夏目漱石に関する噂"っつー本?これ本じゃなくて?━━ってじゃなくて、読んだぜ!読んでやったぜ!」




不良娘「あ、あのよ。この前、借りた"夏目漱石に関する噂"っつー本?これ本じゃなくね?━━ってじゃなくて、読んだぜ!読んでやったぜ!」

てじゃなくてねだったよ!


誰も見てないだろーけど眠いのでねます!

おはようございます。

ちょっと待って今考えるから。


天使娘「なぁなぁ、こんな話を知っているかい?」

悪魔男「ん?何だよクソ天使。遊びに来んじゃねーって前も言っただろーが」

天使娘「まぁそんな事はいいじゃないか。どうせここに僕が来れるのは今日までなんだから」

悪魔男「……?どういうことだ」

天使娘「天使長様にバレてね。今日は君に別れの挨拶を言いに来たんだ」

悪魔男「何だそれ急にっ!き、聞きたくねーよそんな言葉!」

天使娘「下界の人間がね、とある言葉をこう訳したんだ。だから聞いてほしい、嘘偽りのない、僕の最後の言葉」

悪魔男「うぐっ……」

天使娘「━━━月が、綺麗ですね。意味はね"離れていても僕らは友達"だよ」

悪魔男「…………おう。んじゃ俺からも言わせてもらうぜ」

天使娘「ん、分かった」

悪魔男「月が、綺麗だな」

天使娘「ーーっ!ありがとう、そして、さよなら」

━━━━

悪魔男「…………行っちまいやがったか。くそが、天使が悪魔に嘘つくんじゃねーよ、ばーか」


男「今日は月が綺麗だな」

親友「っ!?ちょっまてい!お前俺のことそんな目で見てたんか!?」

男「いやな、この前女から『月が綺麗だね』って連呼されたけどさ、意味が分かんないって顔したら凄い殴られたんだよね」

親友「」

男「親友はこの意味分かるか?何か国語の先生が言ってたらしいが」

親友「アホぅ!このアホぅ!自慢かっノロケかっ鈍感ラノベ主人公かっ!つか分からへんかったらネットで検索しろや!」

男「」ハッ

親友「お前天才か!みたいな目で見んなっ!意味分かったらさっさと女ちゃんの所行けっちゅーねん!」

男「」ポチポチ

親友「あぁまどろっこしい!調べながら行けぇええ!」バシッ

男「痛いっ」


死神男「やっほー」

病弱女「あら、お久しぶりです」

死神男「そろそろかなぁって思って。来ちゃった」

病弱女「来ちゃいましたかー」

死神男「最後に何か言いたいことあるかな?せっかくだし聞いといてあげるよん」

病弱女「そうですねぇ、まぁ親も友達もいないので、特に言うことはないのですけど。最後ですし、貴方に伝えることにしましょう」

死神男「よしよし、ばっちこーい」

病弱女「こんなにも月が綺麗な夜に、貴方と会えて良かった」ニコッ

死神男「……その言葉、もっと前に聞きたかったよ。いじわる」

病弱女「ふふ、ではお願いします」

死神男「仕返しに、返事は向こうに行ってからだからね!」

病弱女「はい、楽しみにしてますよ」


魔法使い男「なぁ、猫幼女さんよ」

猫幼女「にゃんだい、マスター」

魔法使い男「元が猫なら犯罪じゃないよね」

猫幼女「見た目にゃら完璧にギルティだにゃあ」

魔法使い男「ですよねー」

猫幼女「しかしごめんにゃあ、まさか実年齢が人間の体に反映されにゃいとは」

魔法使い男「うぅ、俺はいったいどうすればいいんだ」

猫幼女「だがしかし」

魔法使い男「あれ、どうしました猫幼女さん、俺に馬乗りなんかして……」

猫幼女「月が綺麗だにゃ、と言うくらいは犯罪じゃにゃいと思うが、どうするにゃ?」チュッ


中二病男「………ふっ、今宵も我の封印されし"全てを掴む朱色"(右手)が疼くぜ」

部長女「はいはい、もう部活も終わったんだからさっさと帰りなさーい」

中二病男「今夜は魔が騒ぎやすい、凡弱な貴様では耐えられぬ。弱き者を護るのは力有る者の使命。特別だ、今日は貴様と共に帰路をついてやろう」

部長女「ごめん、彼氏と約束してるから」

中二病男「えっ彼氏いたんですか」

部長女「な訳ないじゃん。冗談冗談」

中二病男「驚かせないで下さいよーあ、げふんげふん。先程のは俺の第三人格だ、俺ではない」

部長女「で、なんだっけ一緒に帰りたいの?私と」

中二病男「は、はい!クッ静まれ我が仮面(ペルソナ)」

部長女「ほらほら、早く行くよ」

中二病男「フッ、分かっている。━━あぁ、今宵はこんなにも魔物共が騒いでいる。だが今宵の月の美しさには喧騒さえもかき消されるな」

部長女「え、君って私の事が好きなの?」

中二病男「!?何故バレた!?今までそんな素振りは見せなかった筈だ!!」

部長女「あれ?もしかして知らなかった?月が綺麗ですねって"I love you"の訳だよ」

中二病男「マジで!?」


変態男「月が綺麗だ。だから君を抱く」

ツンデレ女「待て待て待て待て!組敷くな馬鹿!愛してるって言えば何でも許されると思うなよ!」

変態男「今日はピンクか。可愛いね」

ツンデレ女「え、今日は黒の筈……」ハッ

変態男「ひっかけだ。なるほどー、今日は黒かぁ!良いねぇ!普段可愛い系の君が下着だけは黒!」ハァハァ

ツンデレ女「ちょっ、ハァハァするな!」

変態男「さきっちょだけ!さきっちょだけ!」

ツンデレ女「いやぁあああああ!!」

変態男「よいではないか、よいではないか」

ツンデレ女「ばかぁああああ!!」

変態男「こんな俺が好きなくせに!」

ツンデレ女「…………ばかっ」


幼なじみ男「今日は月が綺麗だな」

幼なじみ女「あれ?また罰ゲーム?」

幼なじみ男「ちげーよ!本当にそう思ったから言っただけだ」

幼なじみ女「でも結構楽しかったよね」

幼なじみ男「お前最後言葉に混ざってたからな。語尾じゃ無くなってたからな」

幼なじみ女「そう月だっけが綺麗だね?」

幼なじみ男「ほら!」

幼なじみ女「ありゃ、本当だ」

幼なじみ男「…………」
幼なじみ女「…………」

幼なじみ男「あのよ」
幼なじみ女「あのさ」

幼なじみ男「さっ先に言っていいぞ」
幼なじみ女「さっ先に言っていいよ」

『…………』

━━月が綺麗ですね


男「女ァアアアアア!!」

女「うわっ」ビクッ

男「お前にぃいい!言いたいことがあるぅう!!」

女「えっ、なにこれ校内放送!?」

男「めっちゃ探したけど見つけられず体力の限界だったから!放送室をジャックした!今先生方が扉をこじ開けようとガンガンしてる!めっちゃ怖い!」

女「何してるの男!?」

男「良いか!言うぞ!」

女「何を!?」

男「……すぅっ、俺もっ!お前の事愛してるからなぁーーー!!月めっちゃ綺麗だからなぁあああ!!」

女「━━━━━っ!!」

男「うぉおお!あっ、扉破られた!鍛え上げた体が自慢の体育の先生が突進してきあああああああ!!」

女「……」

女「もう、恥ずかしい奴だな……!でも……すごく嬉しいや、男」



end!

じゃあ今度は「死んでもいい」でひとつ

えっ

えっ

眠れないから暇潰しで帰ってきたら何か凄いことになってる。
じゃあ眠くなるまで>>34でちょっと書く。

二葉亭四迷さんだよね、元ネタ。


女友「私、死んでもいいわ」

親友「えっ、なんやのんいきなり」

女友「わ・た・し!死・ん・で・も・い・い・わ!」

親友「まだ若いのに死ぬなんて言ったらあかんよ!いのちだいじに!」

女友「……ねぇ、今日の授業ちゃんと聞いてた?」

親友「具合悪くなったから保健室におった」

女友「あんたがいのちだいじにだよ!!」


死神男「やっほー」

天国女「あら、さっきぶりですね」

死神男「いやぁ閻魔様ん所まで送ったけどその後が心配で、無事に天国行けたようで良かったよー」

天国女「悪事を働く元気なんて無かったですし」

死神男「うおっ、なんと言う自虐ネタ」

天国女「ふふ。なかなか来てくださらないから寂しかったんですよ、私。だから仕返しにびっくりさせたくて、一生懸命考えたんです」

死神男「ごめんごめん。会ったら返事をしなきゃって考えたらちょっとね」

天国女「もうっ、そういうところ貴方らしくて好きですよ」ニコッ

死神男「ああ本当に━━俺、今なら死んでもいい」


軟派男「僕さー」

無口女「…………」

軟派男「君の事、可愛くて結構好きかも!」

無口女「…………」

軟派男「いやいやまじで!顔だけじゃなくて性格も可愛いし!僕嘘つけないし!」

無口女「……それ、口説いてるつもり?」

軟派男「つもりじゃなくてガチですよぅ!本気と書いてマジですよぅ!…あれ?どしたの君、僕の顔を両手で挟むなんて!?積極的だね!」

無口女「………教えてあげる…わたし、死んでもいいわ。……それくらい、貴方を愛してる」

軟派男「」


馬鹿娘「私、死ぬ!」

秀才男「早まるな!」

馬鹿娘「あ、間違えた」

秀才男「間違いで死のうとするな!」

馬鹿娘「秀才男くんに愛してるっていうの恥ずかしいから、先生に違う言葉教えてもらったんだぁ」

秀才男「(いつになったら学習するんだろう)」

馬鹿娘「行くよ、せーのっ。愛してるー!!」

秀才男「だから学習してくれっ!だが俺も愛してるぞ!!」


ヤンデレ娘「私、死んでもいいわ。貴方様と一緒に」

不憫男「ただの無理心中じゃないかーー!!」

ヤンデレ娘「昔の人の洒落た言い回しなのだけれど、気に入らなかった?」

不憫男「今までの自分を振り替えってみよう。違う意味にしか聞こえないから」

ヤンデレ娘「愛に満ちた素晴らしい人生よ」

不憫男「愛を血に置き換えて!後包丁しまって!持ったままこっち来ないで怖いから!」

ヤンデレ娘「むぅ…、流石に告白をぞんざいに扱われると傷付くわ」

不憫男「うぐぐ」

ヤンデレ娘「貴方様の事愛してる。世界中の誰よりも、宇宙中の誰よりも、貴方様だけを愛してる。貴方様のどんな顔だって私の宝物なのよ、でも私は貴方様の笑顔が一番好き。だから貴方様にはずっと笑顔でいてほしいし、その為の努力はする。愛してる。愛してる。愛してる。私、貴方様の為なら死んでもいいわ」

不憫男「……あぁもー!惚れたもの負けだよ畜生!僕だって死んでもいい!!」


幽霊娘「うらめしやー」

祓屋男「ハァーーーっ!!」

幽霊娘「いやぁああああ!」

祓屋男「ぬぅっ、またお主か!何度言えば分かる、早く成仏せい!」

幽霊娘「だっダメですよぅ、まだ未練あるから成仏できないんですよぅ」

祓屋男「未練?何だそうだったのか幽霊娘よ、どれ聞かせろ、力になれるかもしれぬ」

幽霊娘「いっ嫌ですぅ!まだ此方にいたいのに!」

祓屋男「このまま現に留まっていても幸せにはなれん!俺はな、お主に幸せになってもらいたいのだ、幽霊娘」

幽霊娘「…………っ!未練、教えてあげますよぅ」

幽霊娘「"私、死んでもいいわ"…私の好きな言葉です。残念ですよぅ、生きてたら貴方に言えたのに。あぁでも今、とても満ち足りた気分で…とても暖かい━━━━」

フッ

祓屋男「━━━やっと向こうに行けたの、幽霊娘。暫し待っていろ、人の寿命は短い。またすぐに会える。まぁ再開の言葉は決まっているがな」

祓屋男「━━━俺もお主を愛している」

眠いのでねるーおやすみー(・ω・)ノ

乙っす
こういう言葉遊び的なのがある限り続けられると証明できたんだ
まずはスレが埋まるまで期待してるぞ


眠くなるまでちょっと書く。だが>>46!スレ埋まるまでは無理だよ!

フリじゃないよ!


幼なじみ男「月が綺麗だ」

幼なじみ女「大丈夫?頭」

幼なじみ男「まぁそれなりに━━━って何でさ!?」

幼なじみ女「さぁね、いきなり恥ずかしい台詞言ったからじゃない?」

幼なじみ男「いやいやおかしいって!」

幼なじみ女「て言われても、どこもおかしくないわ」

幼なじみ男「私、死んでもいいわ」

幼なじみ女「わっ!?えーと、えーと何でわで返すの!?」

幼なじみ男「しりとりは、ねちっこい奴が勝つんだよ!」


勇者ショタ「ながきにわたるいんねん!ここでけっちゃくをつけるぞまおー!」

魔王女「ふはは!いいぞ、来い勇者よ!」


━━魔王は、勇者にしか殺せない。

勇者とは、魔王を討ち果たすための力を神に授けられた者の事を指す。

すなわち、勇者に選ばれた者は強制的に、魔王を殺すための長く険しい道を周りの人間から押し付けられるのだ。

例え勇者が、幼い子供であっても。


勇者ショタ「はぁっ!やぁっ!とぉ!」

魔王女「そんなものではないだろう!貴様の力は!もっとだ!ブレーキなぞかけるな!フルスロットこそこの戦いに相応しい!」

一合、二合、三合。
剣と魔力のぶつかり合い。善と悪のせめぎ合い。
刹那が永遠に変わるような、魂と魂の戦い。
力の差は互角。
ならば後は、精神の差が勝敗を決める。


━━勇者は思い返す。今までの旅路を。
仲間なんていなかった、誰も助けてくれなかった、ただひたすら怖くて辛かった。親を憎んだ事もあった、どうして止めてくれないんだと泣き叫んだ。

今まで剣なんて握った事はなかったのに、皆ぼくにまおーをころせと"おしつけた"

皮肉な事に、そんな少年に唯一、ちゃんと接したのは魔王だった。勇者として、一人の男として少年を扱った。

戦いに負けそうになった時、心が折れそうになった時、全部諦めたくなった時。「貴様はそんなものではない筈だ」と魔王は言ってくれた。

それが、ぼくはたまらなくうれしかったんだ。

━━━一閃。
鈍い鋼色が、魔王の体を貫く。人と違う、青い血液が傷口から溢れた。

魔王女「━━はっ、さすがだな勇者」

勇者ショタ「どうして…さいご、ぼくにこうげきしなかったの…?」

魔王女「うむ、何故だろうな。だが今はとても気分がいい」

勇者ショタ「まおー…?ねぇ、まおーはこれくらいじゃしなないよね?まだ、ぼくといっしょにいてくれるよね」

魔王女「それは…ガフッ、無理な話だ…」

魔王女「強くなったな、あぁ、私、死んで、もい、い…」

勇者ショタ「………?ねぇ、どうしてねてるの?おきてよ、まおー」


妻「私、死んでもいいわ」

夫「はいはい、僕もだよ」

妻「えっちょ、もうちょいちゃんとリアクションとってよ!倦怠期反対!」

夫「愛してるから、愛してるって答えるのにリアクションがいるのかい」

妻「……イリマセン」ポッ

夫「だろ?(まだ倦怠期は遠そうだ、僕の妻まじ天使!)」


中二病男「好きだ!」

部長女「もっと力強く!」

中二病男「愛している!」

部長女「もっとかっこよく!」

中二病男「俺は貴様に魂を奪われた、その罪深き貴様の心を俺に捧げろ」

部長女「もっと情熱的に!」

中二病男「俺は死んでもいい!!」

部長女「えっ何で」

中二病男「えっ」

部長女「今は愛の言葉の練習でしょ?部活中にふざけたらダメだよ」

中二病男「なん…だと…!?(前回の反省点を踏まえ、様々な愛の言葉を学んできたというのに!!)」

部長女「(まぁでもちょっとドキッとしたかな)」


女教師「今日も皆さんと、素敵な愛の言葉を勉強したいと思います」

女教師「前回は"月が綺麗ですね"でしたね。今回は二葉亭━━」

委員長「"君のためなら死ねる"」

女教師「ある意味惜しいですね委員長くん」

委員長「"きみしね"」

女教師「何故略したんですかー?といいますか悪口に聞こえるんですが」

女教師「正解は」

女教師「"わたし、死んでもいいわ"━━ですよ」

委員長「な、成る程(何故俺を見ながら言ったのだろう)」

女教師「ふふっ」


女友「おーい、昼御飯食べよー」

親友「お、もうこんな時間か。寝てたさかい気付かへんかったわ」

女友「いつからここは睡眠学習教室になった」

親友「細かいことは気にせぇへん方が良い、禿げる」
女友「デリカシーをどこに忘れてきた!?…もういいよっ、ご飯食べよう、食べて忘れようそうしよう」

親友「あんな」

女友「もぐもく」

親友「俺、死んでもいいわ」

女友「ふごぁっ!?げほっげほっ…んー!んー!ごくん、っはー!何、いきなり!?」

親友「何って、この前の返事やけど」

女友「な、なんで今言うの!?」

親友「幸せそーに飯食っとるお前見たら、つい。で?これで俺らは恋人っちゅー事でええんやな」ニヤニヤ

女友「…………ん」カァァア

女友「よ、よろしく…」ニコッ

end


すまぬ。

月が綺麗だねの使いやすさが見に染みた。

眠くなってきたので終了!今までありがとーございました!

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