オリジナルストーリー「サバイバル」 (21)

初ssですよろしくね!

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男「はぁはぁ」タタタッ

幼馴染み「はぁ・・・はぁ・・・」

男「はぁ・・・はぁ・・・なんだよあれ・・・」

幼馴染み「おかしい、こんなのおかしいよ」




僕らの街を襲ったものは、三十メートルもありそうな津波だった。


数時間前

公民の先生「であるべくしてあるのが今の日本の政府です」

男「」カキカキ

幼馴染み「」チラッ

親友「zzz...」

男「 」カキカキ

幼馴染み「」チラッ

男「・・・?」チラッ

幼馴染み「!///」フイッ

親友「zzz...」

公民の先生「皆さんここ板書してね・・・それと」

親友「痛て」コツン

公民の先生「コラ親友授業中寝るんじゃない」

「あはははは」



キーンコーンカーンコーン

男「何やってんだよ、お前・・・」クスクス

親友「はー?お前笑う事無いだろ、この」グイグイ

男「痛い痛いってあはは」

幼馴染み「やめなって怪我するよ」オロオロ

親友「幼馴染み、俺らの触れ合いの邪魔すんなよ」ハハハ

幼馴染み「え///?ふ、触れ合い?」

男「おい、変な言い方やめろ」ゴス

親友「ほべらっ!」

幼馴染み「ねーねー、今日この後さ授業も無いし山にアレ探しに行こうよ」

男「アレってもう十年前に埋めたやつだろ?さすが場所分かんないだろ」

親友「そうだな、この前も探して見つかんなかったしな」

幼馴染み「むー」プクー

男「・・・分かったよ、今日でラストな」

親友「それなら、俺もいくよ」

幼馴染み「やったー」パアアア





男「と、来てみたものの」

ザックザック

親友「無いな」

幼馴染み「♪」ザク

幼馴染み「無いねアレ」

幼馴染み「タイムカプセル」


男(それにしてもアレだな、ジャージ姿の幼馴染みも悪くないウンウン)ザク

幼馴染み「ん?どうしたの男くん」チラッ

男「ん、いや、何でそんなにタイムカプセルを掘り当てがってるのかなーって思ってさ」ザク

幼馴染み「それは・・・・」


ゴゴゴゴ・・・・

親友「なんだ?地震?」

男「でも結構強くないか?」

徐々に揺れが強くないなる地震、地響き聞こえるほどにその揺れは強かった。

男「うお!?」ガクン

ついには立っていられなくなってしまう。

幼馴染み「きゃっ!」ヘタン

親友「だ、大丈夫か?2人とも」ガクン



ゴゴゴゴゴゴゴ


ゴゴゴゴ

ゴゴ・・・

ゴゴ・・・


男「なんとか収まったな」

幼馴染み「そうね・・・」

親友「ちょっと家族が心配だ、電話して見る」

prrrr

ガチャ
親友「も、もしもし兄ちゃんだけどお前大丈夫か?」

『ただいま大変回線が込み合っております、もう1度おかけ直し下さい。』

親友「は?」

男「どうだった?」

親友「回線が込み合って、繋がらない」

幼馴染み「とりあえず街に降りよう」

と登山用の階段で降りるべく俺達は高台に向かった。
そこは見晴らしが良く夜景スポットとして地元では有名だった。

そこにはさっきと違う景色が。

親友「・・・」

幼馴染み「う・・そ・・・」クラッ

男「おい!」ガシッ


ザザアアアアア
ザザザアアアアアア



それはまるで、街を洗濯しているかのように津波が建物を飲み込む。洗濯機の様だった。



高さ三十メートルの津波がこの街を襲って居たのだ。


キャー

家があああ俺たちの家があああ。

助けて


その津波は人も飲み込む。

もうこの景色は地獄絵図と化していた。

親友「なぁどうしよう男・・・」スッ

親友はあおざめた顔で海岸沿いの建物を指さす。

男「し、親友?」

親友「う、海の近くに妹が・・・妹の中学が・・・」プルプル

親友「妹が・・・」ガクッ…

男「親友・・・」

彼の家族は海のそこに流された。

男「母さん・・・」

そして無論俺もだ。

親友「男・・・」

幼馴染み「」

男「マジでどうなるんだよ・・・これ」

ザザザアアアアアア

親友「男とりあえず避難しようぜ・・・」

男「・・・ああ、わかった」

男「おい幼馴染み起きろ」ペシペシ

幼馴染み「ふぁ、?・・・そうだ街が!」

男「それはもういいここを離れるぞ」

男「で、どこ行くんだ?」

親友「俺らの母校A小学校だ」

男「A小学校ってこの山の奥の?」

男(奥と行っても五十メートル先だが)

親友「ああ、行くぞ」ザッザッ


A小学校

男「こ、こんにちは」クイッ…キィー

親友「誰か居ま・・・」




「うっ・・・うっ・・・」シクシク

「うぇぇ・・・」ドボボ

「痛い・・・足が痛いぃ!」バタバタ

「落ち着いて下さい教頭先生!」ガシッ

「ぐあああああー!」


そこは言葉を失い見るに耐えなかった。足のもげたケガ人、それをみて堪らず嘔吐する生徒や子供。家族の安否が不安な人達。

色んな人がそこに居た。


僕らはとりあえず体育館を抜け、他の教室に向かった。



6年1組
カララ

幼馴染み「あ」
久々に見える元6年1組の面々どうやら彼らもここに避難してたらしい。

リカ「アンタ無事だったの?」

名簿番号15中山リカ
クラスの女王様的存在で彼女出来ないことはない。両親
は県議会議員のエリート家族。



シズナ「よかったよ~」

名簿番号21源村シズナ
あの有名な国民的アニメのヒロインの名前に似てるから「しずかちゃん」と呼ばれていた。顔はアイドルに引けを取らない程に整っているが、空気が読めないので嫌われていた。


ショウマ「・・・コーヒーのむか?」

名簿番号3久剛ショウマ
小学生ながら担任を病院送りにした問題児、だが実は優しいクラス番長。


ヨウコ「・・・」

名簿番号25志村ヨウコ
いつも無口で友達もいなかった。謎が多く両親はいないらしい。



男「お、サンキュなショウマ」カシュッ

幼馴染み「ありがとう」

親友「・・・」カシュッ

ショウマ「あっちで配ってたコーヒーかっさらってきたから沢山あるんだ気にしないで飲んでくれ」

男「気にするわ」

ショウマ「はは、久しぶりだな男のツッコミ」

男「俺もツッコミ自体久々だ」

リカ「今外はどんな状況なの?」

男「お前見てないのか?」

リカ「うん」コク

リカ「久々にここに挨拶に来ただけだから、小学校に着いたと同時に地震がおきたのよ」

男「そっか・・・」


男「俺達が見た時は三十メートル位の津波が街を流してた」

親友「おそらくもう街は半壊状態だ」

リカ「半壊・・・」

シズナ「どうなるんだろ、これから」

「・・・・」

ショウマ「なんとかなるだろ!な?」

男「・・・そうだな」

ヨウコ「そんな訳ないでしょ・・・」

男「なに!」

ヨウコ「現状を受けいれられないのはわかるけど、この規模の大災害よ」

ヨウコ「完全復興するまで少なくとも2年はかかるわ」

リカ「・・・」



と話をしていると教室にいたおばあさんが何か言っていた。

おばあさん「あれ?おかしいねTVがつかないよ」

中年男性「どれどれ貸しなさい」ポチッ

ザザザッ

中年男性「ホントだ電源がはいっても、電波を受信してない」

中年男性「どのテレビ局もダメだ 」

男「・・・」

ヨウコ「情報も入らない、通話もメールも出来ない」

親友「完全に詰んでる」

ショウマ「・・・!そうだラジオは?まだ試してないだろ?」

男「確かにラジオなら局も違うし聴けるかも」

リカ「ラジオならさっき体育の先生が持ってたよ」

男「分かった、ちょっと聴いてくるよ」

ショウマ「俺も行くよ」

男「おけ、それじゃ行こうぜ」


ガララ

ショウマ「あ、あのさ言いたく無かったら言わなくてもいいけど」カツカツ

男「ん?」

ショウマ「その、あれだ、お前の家族は無事なのか?」

男「まぁ、まだ分かんないかな・・・」

ショウマ「そうか」

男「皆同じだし別に気にしてないよ」

ショウマ「あ、いた、ジャージだしあれだな」

体育の先生「」

男「あ、あの」

体育の先生「あ?なんだよ」

男(小学校の先生ってなんでこんな偉そうなんたろう)

ショウマ「そのラジオ聞かせてくれませんか?」

体育の先生「・・・っち、ほら少しだけだぞ」

体育の先生はそう言うとラジオに付いてたイヤホンを取ってくれた。

『ザッザザー…先程お伝えした通りスカイツリー倒壊のため全国のテレビ中断されました、ただいま各放送局で様々な対応にあたっておりますが・・・』

男「す、スカイツリーが倒壊してたのか・・・」

ショウマ「だから、TVが観れなかった」

体育の先生「現実味が無いよな、それに心配だろお前らも」

体育の先生「俺の妻が妊娠しててな、逃げるに逃げられないんだよ」

体育の先生「だから心配なんだよ」

男「先生・・・」

ショウマ「・・・ラジオありがとうございます」

体育の先生「また貸してやるよ、なんかあったら教えてくれ」

今日はここまで

その位無いとスカイツリー落ちないでしょw

ガラララ

男「ただいまー」

幼馴染み「どうだった?」

男「」チラッ

ショウマ「」コク

男「ラジオは聴けたぞ、局は無事らしい」

男「でもスカイツリーが倒壊して今TVが観れない状況だ」

親友「は?!スカイツリーが??」

リカ「そんな・・・ 」

男「どうやらそれ程大きい規模の災害らしい」

男「ヨウコの言ってた通り復興にはかなり時間がかかるかもしれない」

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