義妹「はぁ.......」 兄「どうしたんだ義妹?」 (74)


義妹「あ、お兄さん。お帰りなさい」

兄「で、どうしたんだ? 机が涎で汚れてるぞ?」

義妹「いえ、お兄さんに相談するほどのことでは......て、ひゃあ!?」

兄「ほら、まだ垂れてるよ」フキフキ

義妹「うむ、駄目......お兄さん、涎汚いから.......」

兄「いいっていいって」

兄「で、浮かない顔してどうしたんだ?」

義妹「でもお兄さんに迷惑は.......」

兄「だからそこは、気にしない。ほれ言ってみ?」

義妹「えっと、でも.......」

兄「言わないと、このまま俺の指が義妹の口の中へ.......」

義妹「ふぇ!?」

兄「さぁ、義妹よ。隠さなくていい。言うんだ!」

義妹「わ、わかりました.......」

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〜〜〜〜〜〜〜〜

義妹「と、いうわけなんです」

兄「なるほど、義妹は受験生なのに今一つ勉強に身が入らないと」

※兄16 高一 
 義妹 中3

義妹「はい.......勉強しなきゃと思ってはいるんですが......」

義妹「今一つやる気が沸きません」

義妹「お兄さん、何故でしょうか?」

兄「う〜ん、まず何でやる気が湧かないのか」

兄「それを解かないとな」

義妹「何故やる気が湧かないのか.......ですか?」

兄「そうだ、じゃあまずは深呼吸」スゥ

義妹「スゥ.......」

兄「そしてゆっくり息をはく」ハァ〜

義妹「ハァ〜」

兄「そして手を胸に当てる、はい、手をあてて〜」プ二

義妹「な、何故お兄さんは、私の胸に手をあてているんです?」

兄「義妹がなんで勉強に打ち込めないか、診察してるんだよ」



義妹「し、診察?」

兄「そう、こうやって義妹に触れることで、義妹の悩みの根元を探すんだよ」

義妹「そ、そうなんですか?」

兄「まぁ、義妹はリラックスしてればいいよ」

義妹「は、はい///」

〜〜〜〜〜〜〜〜

兄「お、わかったぞ」

義妹「///」

兄「どうした義妹、顔赤いぞ?」

義妹「お、お兄さんがあんなに胸を触るから///」

兄「おう、それは悪かったな、すまん」ナデナデ

義妹「むぅ/// ズルいです。怒るに怒れません......」

兄「そんじゃ、診断結果を発表するぞ〜」

義妹「!」 



兄「では、発表するぞ」

義妹「は、はい!」

兄「義妹、お前は......」

兄「現実逃避をしている」

義妹「え?」

兄「義妹お前は逃げている」

兄「辛いよ面倒くさいよと、目の前の問題から逃げている」

義妹「そんな......」


兄「でもいいと思うよ」

義妹「ぇ.......」

兄「誰だってそんな気持ちになるときがある」

兄「それに中3てのは特にそんな時期なんだよな」

兄「俺も経験してるから、義妹の気持ちも分かるよ」

義妹「お、お兄さん.......」

兄「でもな義妹」ギュ

義妹「ぁ、手.......」

兄「逃げちゃいけない」


兄「決してうつむいちゃいけない」

兄「頭はいつも高く上げているんだ」クイ

義妹「ぁ.......///」

兄「そしてしっかりと前を見る」ナデナデ

義妹「ん.......///」

兄「でも一人で解決するのが難しいなら」

兄「お前のお兄さんが手伝ってやろう」

義妹「勉強、手伝ってくれるんですか?」

兄「もちろん」

義妹「! ありがとうございます///」

兄「でも、義妹ごめんな。お前が悩んでいるのに気づかなくて」


義妹「いえ、私自身もどこか掴みきれなかったので.......」

義妹「でもお兄さんに励まされて、やる気が出てきました」ムン

兄「お、そりゃあ良かったよ」

義妹「でもお兄さんと勉強すれば、もっとやる気が湧くと思うんです///」

兄「うし! じゃあ、一緒に勉強しますか!」

義妹「はい!」

義妹「お兄さんは私の隣ですよ〜」ポスポス

兄「埃たつから座布団叩かないの.......へぶし!!」 

義妹「あ、ごめんなさい.......」

〜〜〜〜〜〜〜〜

母「ただいま〜」

母「兄〜? 妹〜?」

シーン

母「あれ?」

スタスタ ガチャ

〜リビング〜

母「クス.......まったく」

兄「.......zZ」

義妹「.......お、にぃ.......さ.......ん」ギュ

母「二人とも、勉強もほどほどにね?」

母「さて、晩御飯つくりますか」

兄「.......zZ」

義妹「ん.......」


兄、義妹思いの優しい男

義妹、兄を慕う、敬語な女の子

母、二人にとって大切なお母さん。よく笑う。

こんな感じでほのぼのと、書いていこうと思います。
義妹以外にもヒロインはでてくる予定ですので。ではさらば


〜半年後〜

兄「ただいま〜」ガチャ

ドタドタドタドタドタ!!

兄「うぉ!?」

義妹「お兄さ〜ん!!」ダキ!!

兄「うぉ!! とっと.......なんだ義妹かぁ。ただいま〜」ナデナデ

義妹「お兄さんお兄さん! 私、私!!」

義妹「受かりました〜!!」バッ!!

兄「おぉ〜!! それは合格通知!! 義妹おめでとう〜!!」ギュ!!

義妹「ふふ/// お兄さんとお勉強した成果です///」

兄「うんうん、良く頑張ったな」

義妹「はい!! 来月からお兄さんと同じ高校に通いますよ〜!」!


兄「義妹とまた同じ学校に通学できるとはな〜 お兄さんも嬉しいよ」ナデナデ

義妹「私も......とっても楽しみです/// それに......」

兄「それに?」

義妹「あ、いえ、なんでもありませんよ!!」

兄「おや、お兄さんに隠し事ですか?」

義妹「あ、えぇっと、その.......///」モジモジ

兄「義妹は俺に、何て言おうとしたんだ?」

義妹「そ、それはお兄さんに、お願いが.......ありまして......」

兄「お願い?」

義妹「は、はい///」


兄「ふむ、俺ができる範囲でなら叶えてあげるよ」

兄「だから言ってみ?」

義妹「で、でも///」

兄「いいからいいから、さもないとブラジャー外してしまうぞ?」カチャ

義妹「ふぁ!? 背中にお兄さんの手が!! だ、駄目ですよ〜!!」

兄「嫌なら、言いなさい」 

義妹「うぅ〜///」

義妹「もぅ!!.......お兄さんの意地悪」ムス

兄「はいはい」

兄「で、義妹のお願いは何だ? お兄さんが叶えてしんぜよう」



義妹「で、では、お兄さんにお願いがあります」コホン

兄「おう、なんだ?」

義妹「私に......座右の銘をください!!」

兄「へ? 座右の銘? 」

義妹「駄目ですか?」

兄「いんや、ちょっとビックリしただけ」

兄「俺はてっきりブラを外してほしいのかと.......」ヒラリ

義妹「ふぁぁぁ!?」

兄「ほう、これはCカップくらいか。大きいな」

義妹「お、お兄さん!! 返してください!!」

兄「嫌だと言ったら?」

義妹「ふぇ? 嫌と言ったら.......」

義妹「こ、このまま、お兄さんを拘束します!! 晩御飯まで!!」ギューーー!!!

兄「じゃあそのままでいいよ」

義妹「えぇ!!?」


義妹「か、返してはくれないのですか?」

兄「返すかわりに、お兄さんがつけてやろう」

義妹「え」

兄「はい後ろを向いて〜」

義妹「あ.......」クル

兄「そしてブラをつけます」スルスル

義妹「ひゃ.......! お兄さんくすぐったいです///」

兄「我慢だ義妹」

義妹「うひゃ/// 身体が跳ねちゃいます///」

兄「ファイト」スルスル

義妹「はう......./// ふ.......ん.......///」ピクピク


兄「よしOK」カチャ

義妹「は、はぅ〜/// (まだお兄さんに触られた感触が///)」

兄「なぁ、義妹」

義妹「はい?」

兄「義妹の座右の銘、考えたよ」

義妹「ホントですか!?」

兄「ああ、では発表しよう」

義妹「わ、私の座右の銘.......」

兄「それは」

義妹「.......」ゴク


兄「大切な人の幸せを考えよう」

義妹「大切な人の幸せ.......」

兄「義妹の大切な人は誰だい?」

義妹「えっと.......それは///」モジモジ

兄「まぁ、義妹には大切な人がいるとする」

義妹「.......むぅ」

兄「その大切な人たちの笑顔を思い浮かべてみ」

兄「そんな時、きっと義妹も笑顔だと思う、とっても満たされていると思う」

義妹「笑顔.......」

兄「義妹にはその大切な人の幸せを考える、そんな人になってほしい」ギュ

義妹「ぁ......」

兄「大切な人が幸せな時は、きっと義妹の心もとっても幸せになると思うから」

兄「な?」

義妹「は、はい///」

兄「よし、いいこいいこ」ナデナデ

義妹「ん.......お兄さん」


義妹「お兄さんの大切な人に私は入っていますか?」

兄「もちろん入ってるよ」

義妹「じゃあ、私が幸せな時、お兄さんも幸せなんですね?」

兄「まぁ、そうだね」

義妹「クス、わかりました」

義妹「じゃあ、お兄さん」

兄「ん?」

義妹「受け取ってください」チュ

兄「!!」

義妹「ふふ、どうですか? 私の幸せ、お兄さんにもおすそ分けです///」ニコ

<兄〜、義妹〜、晩御飯できたよ〜>

義妹「は〜い! 今行きま〜す」

タタタタタ ピタ クル

義妹「おに〜さん!」

兄「な、なんでしょうか......」

義妹「この座右の銘.......大切にしますね!」

クル タタタタタ

兄「.......はぁ義妹、それ不意打ちだよ」

兄「ふぅ、スッゲー心臓ドキッてしたよ」

兄「でもまぁ、いいか

スタスタスタ」

最後

兄「でもまぁ、いいか」

スタスタスタスタ に訂正。

投下終了

次、新しいヒロインだすんだが、どっちがいい?

1、ツンな女の子、兄と同級生

2、クール僕っ娘、義妹と同級生

多数決多い方のヒロインだします。


〜来月後〜

00高校 3−5 教室

兄「今日は入学式、つまり」

兄「義妹が高校一年生になる日だ!!」

兄「さぁお前ら喜べ!!」

友「兄の義妹って、あの髪が白い、小動物的雰囲気を醸し出すあの子か?」ピシ

兄「お、噂をすれば何とやら、」 

友「前に一度見た時も思ったけど、やっぱ可愛いな」

義妹「ーーー!!」

友「てかこっちに気づいてるぞ。手ふってる」

兄「義妹は目がいいからな」ヒラヒラ

友「ここ、三階なんだが......」

↑訂正 2−5

友「しっかし浮いてるな〜」

友「あんなに髪が白いと、何か言われるんじゃないか?」

兄「地毛なんだから、仕方ない」

兄「それに、義妹は他人の評価なんて気にしない子だ」

友「他人からの評価は、自分がどう見られているかの尺度だから、俺は気にするね」

兄「他人の評価なんて、誤解だらけだ、気にするだけ無駄だよ」

兄「なぁ? 男」

男「気にしてもいいが、気にしすぎるのも駄目だ」

友「結論、適度に耳を傾ける」

兄「まぁ、妥協も大事ということで」

キーンコーンカーンコーン

K先生「お〜し、SHR始めるぞ〜」ガラ

兄「あ、今年もK先生ですか、おはようございます」

K先生「おう、今年もよろしくな」


<きりーつ>

ガタガタ

<礼>

2ー5 一同「おはようございま〜す!!」 K先生「はい、みんなおはよう」

<着席>

ガタガタ


K先生「さて、今年高校2年生になった諸君に」

K先生「私から一つお願いがある」

K先生「新入生と仲良くするように」ニコ

K先生「では以上! 一時間目の準備をしてろ〜遅れたらデコピンだぞ〜」

友「オイ、手抜きだろ。K先生」

K先生「シンプル・イズ・ベスト」

男「先生の長所でもあり短所でもあるな」

兄「新入生の入学式があるから、俺らは午前授業だ〜。みんな忘れんなよ〜」

 2ー5 一同「はーい!」

男「そして兄のフォローも去年から変わらないと」

友「去年の兄と男のクラス担任、K先生だったからな。分かってるんだろ?」

男「ふ、そうだな」

<起立、礼>

一同「ありがとうございました!!」


友、兄と男の友達。外見30代のハンサム、気まぐれ家

男、兄と友の友達、ベンチプレス130キロ 身長180cm 体重75kg
  そして無口



〜夜 自宅〜

義妹「はぁ.......」

兄「どうしたんだ義妹?」

義妹「あ、お兄さん」

兄「よ、でどうしたんだ?」

義妹「その、今日入学式がありまして」

兄「うん、名前呼ばれた時、ちゃんと返事してたな」

義妹「ふぇ、見てたんですか?」

兄「もちろん、義妹の制服姿、凄い似合ってた」

義妹「あ、ありがとうございます///」

兄「ああ、あまりに可愛いすぎて、鼻血がでたよ」

義妹「!?」


兄「で、何があったんだ?」

義妹「あ、えと、入学式が終わった後、各クラスに分けられたんですが」

義妹「ちなみに私は1ー5です」

兄「お、そっか」

義妹「それで教室へ行く途中ーー」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

義妹「え〜と1ー5.......」キョロキョロ

義妹「ん?」

?「..............」キョロキョロ

義妹「(ほぁ!? なんですかあの美人さんは!?)」

義妹「(えっと、たしか入学式で名前を呼ばれる時.......)」

義妹「(クール娘さんと呼ばれていたはず.......)」

クール娘「.......」キョロキョロ

義妹「(あの様子、クール娘さん、もしかしたら道に迷ってるのでしょうか?)」

義妹「(もしそうなら助けないと!!)」


義妹「あ、あのう.......」 360

クール娘「.......僕?」

義妹「は、はいクール娘さんですよね? 
   (女の子で一人称が僕の人、初めて見ました.......)」240

クール娘「.......僕に何か用?」

義妹「はい、なにやら困っていたようなので」100

クール娘「........別に困っていない」

義妹「え、でも」80

クール娘「君はパーソナル・スペースというものをしっているかい?」

義妹「ぱ、パーソナル・スペース?」

クール娘「簡単にいうと、縄張り」

義妹「な、縄張り.......」

クール娘「そう、そして君は僕の縄張りに、こんなに踏み入っている」

クール娘「目測だと約80cm」

クール娘「これは、級友や友人の距離だ」

クール娘「でも君は僕の友人ではない」

クール娘「だからこの距離は不適切」


義妹「ふ、ふぇ.......」

クール娘「率直に言うと私に近ずくな、ということだ」

義妹「うぅ、す、すみませんでした........」

クール娘「まぁ、君のその優しさは受け取っておくよ」

クール娘「じゃあ、僕はこれで失礼する」

スタスタスタスタ

義妹「.........グスン」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

義妹「と、いうことがありました.......」

兄「そっか、そんなことがあったんだな」

義妹「でもヒドいですよ。声をかけた人にあんなに冷たくするなんて.......」

義妹「なんだか、涙が出てきました.......グスン」

兄「そっか、よしよし」ナデナデ

義妹「私なら、あんな風に冷たくしませんよ.......むぅ」

兄「そうだろうな」ナデナデ ギュ

義妹「そ、それに近ずくなーなんて.......
初対面の人に言う言葉じゃないですよ.......」

兄「そうだな すぅ......ふぅ」ナデナデ 

義妹「お、お兄さん.......ちゃんと聞いてますか?」

兄「もちろん、ああ〜義妹は可愛いな〜。あといい匂いがする」スンスン

義妹「.......お兄さんはいつもどうりですね///」ギュ

兄「ああ、お兄さんは義妹のこと、大切に思ってるからな」


義妹「ありがとうございます.......///」

兄「うん、義妹は落ち込んでる顔より、笑顔の方が似合うよ」ナデナデ ギュ

義妹「ん.......お兄さん、ちょっと苦しいです」

義妹「あんまり、ギュッてしないで.......///」

兄「大丈夫大丈夫、力抜いて、はい深呼吸」ナデナデ

義妹「すぅ〜.......はぁ〜」

兄「落ち着いたろ?」

義妹「でも、少し胸がキュンってします.......///」

兄「なら、キュンキュンしてなさい」


兄「なぁ義妹」ギュ

義妹「ん.......?」

兄「たしかにクール娘ちゃんは、義妹に冷たい態度をとった」

義妹「.......はい」

兄「でもそれだけで人を判断しちゃいけない」ナデナデ

義妹「.......ん///」

兄「人っていうのは色んな側面を持つ生き物だ」

兄「その人の一部分を見ただけで、その人を判断してはいけない」

義妹「.......ごめんなさい」

兄「義妹はクール娘ちゃんと、友達になりたいんだろ?」

義妹「.......はい」

兄「なら、もっとクール娘ちゃんのことを理解しないとな」

兄「大丈夫、義妹ならできるよ。
     はは、義妹の髪サラサラだな」ナデナデ スリスリ

義妹「お兄さん......ふぁ///」

兄「いい友達になるといいな」ナデナデ

義妹「うん.......」


兄「お、もう寝る時間だな」パッ

義妹「ぁ.......」

兄「明日も学校だからな、寝坊するなよ義妹」

義妹「う、うん.......」

兄「そんじゃ、おやすみ」

義妹「うん、おやすみーー」

義妹「..............」

義妹「待って」ギュッ

兄「うお、どうしたよ?」

義妹「今日は.......その」

兄「義妹?」

義妹「その.......お兄さんと」

義妹「い、一緒に.......」

義妹「.......ん///」

ギュウ///

兄「クス、いいよ」

義妹「! ん.......///」スリスリ

兄「よしよし」ナデナデ

投下終了

クール娘 クールな僕っ娘 容姿は想像に任せる。

K先生 2ー5の担任 出番はまだあるかも?  


>>47

クール娘「率直に言うと僕に近ずくな、ということだ」

に訂正

誤字多くてすいません。
今後も指摘してくださると嬉しいです。


〜学校 屋上〜

モブ男「クール娘さん好きです!! 付き合ってください!!」

クール娘「率直に言う。断る」

モブ男「!! な、なぜですか!?」

クール娘「なぜ? それはね、君と僕は初対面」

クール娘「かつ、僕の好みじゃない」

クール娘「以上だ。僕にもう近づかないでくれよ」

モブ男「そんな.......せめて少しだけでも話を.......」

クール娘「他人は苦手だ。特に......男性はね」

クール娘「それじゃ」

ガチャ バタン

モブ男「く、クール娘さん.......うぅ」グズ


〜扉の後ろ側の壁〜

友「あの少年は、しばらく女性恐怖症だな」

兄「他人の告白現場を盗み見、友はいい趣味してるな」

友「男女の機微には人一倍興味がある」

兄「機微ねぇ、まぁ、恋愛ってみんな興味があるもんだし?」

兄「なぁ、男?」

男「俺には.......よく分からん」

友「男には一体どんな恋人ができるんだろうか」

兄「うーん、類はなんとやら、男に似た女の子とみた」

友「いや以外に元気ハツラツとした女の子が.......」

男「そういうお前等は、どうなんだ?」

兄・友「ん?」


男「二人は、どんな女性が好みなんだ?」

友「あー、俺は馬があえばどんな女性でもいいよ」

男「兄は?」

兄「俺は.......」

友「兄には義妹ちゃんがいるでしょ」

男「.......そうだったな」

兄「え? 俺だけ省略?」

友「だって兄にはもう、可愛い可愛い義妹ちゃんがいるじゃないか」

兄「義妹とは仲はいいが、彼女のような関係じゃ......」

友「義妹ちゃんモテモテらしいぞ〜」

兄「まぁ、ラブレターがいっぱい、げた箱に入ってたのはみたよ」

友「ふぅ......焦りもしないな」

兄「ああ、俺は義妹が幸せになってくれれば、俺それでいい」


友「お前は義妹ちゃんのこと、ホント好きだな」

男「兄弟仲が良いのは、良いことだ」

友「まぁね」

キーンコーンカーンコーン

友「お、もうこんな時間か」

兄「次の授業なんだっけか?」

男「体育だな」

友「おお!! 体育か!! たしかこの時期はバスケだろ?」

兄「シュートを多くいれた奴に賞金二千円」

友「いいね、乗った!!」

男「筋トレ器具の足しにしよう」

兄「二人してノリいいな〜」

友「野郎てのははなぁ......本能的に戦闘を欲してる人種なんだよ!!」

兄「戦闘民族かぁ......」

男「賭け事なんて、学生がすることじゃないけどな」

短いですが投下終了。
友や男にも出番がある予定

〜夕方 兄・義妹の家 リビング〜

義妹「はぁ......」

兄「どうした義妹? はぁ.......」

義妹「お、お兄さんこそ元気がありませんよ。どうしました?」

兄「ん〜男が二千円の筋トレ器具買うんだってさ」

義妹「はぁ.......」

兄「義妹、俺のことは気にするな。時間が経てばもとに戻る」

義妹「わ、分かりました。お兄さんがそう言うなら」

兄「で、義妹はどうしたんだ?」

義妹「はい、実はーー」


〜時間は少し遡り、学校の昼休み〜

クール娘「.......」スタスタ

義妹「あ! クール娘さん!」タタタタタ

クール娘「? 君は入学式の.......」

義妹「はい! あの時は自己紹介出来ませんでしたが.......改めて」

義妹「私の名前は義妹といいます!」

クール娘「ふむ、そうか」

義妹「これからよろしくお願いします!」

クール娘「うむ、よろしくな義妹」

クール娘「ではな」

スタスタスタ

義妹「え!? あ、あのクール娘さん!!」

クール娘「なんだい?」

義妹「それだけ......ですか?」

クール娘「.......はぁ」


クール娘「義妹、僕は今機嫌が悪いんだ」

クール娘「頼むから僕に関わらないでくれ」

義妹「え、何か嫌なことでも?」

クール娘「君に話してどうする?」

義妹「ぅ......」

クール娘「表情から見て、僕のことを気づかっての発言だろう」

クール娘「でも、今の僕にはその同情が煩わしい」

義妹「ふにゅ.......」

クール娘「おせっかいは程ほどにしといた方がいいぞ? 義妹」

義妹「あう.......」

クール娘「ではな義妹」

スタスタスタスタ

義妹「.......グスン」


義妹「ーーということが.......ありました........」

兄「うん、クール娘ちゃんと話をしたと」

義妹「はい、でも感触はよくないです.....」

兄「まぁ、聞いた感じそうだろな」

義妹「クール娘さんは私に冷たいです」

兄「いや、そんなことはないぞ?」

義妹「うぇ?」

兄「そのクール娘ちゃんてモてる?」

義妹「はい、クール娘さんの下駄箱には毎日ラブレターが入っていると聞いてます」

兄「じゃあクール娘ちゃんて、今日告白されたりとかした?」

義妹「えーとたしか、クラスの女の子達が、そんなことを言っていたと思いますね.......あ」

兄「あ〜 なるほど」


兄「今日、屋上で告白されてた女子はクール娘ちゃんだったのか」

兄「義妹の話す人物像と重なるしな、一人称が僕の女子なんてそうはいないし」

義妹「もしかして、その告白の時に何か嫌な事でも......」

兄「嫌な事というか、単に男性が苦手。とは言っていたな」

義妹「あたかもその場で聞いたような言い方ですね、お兄さん」

兄「偶然だよ。人の告白を盗み見るなんて趣味はない」

義妹「むぅ.......」

兄「なんだ義妹、お兄さんを疑ってるのか?」

義妹「お兄さんはちょっと変態さんなので......」

兄「おっと、これは反論しづらい」


兄「よし、そんなに疑うなら.......」

兄「義妹」ズイ

義妹「お、お兄さん?」

兄「知ってるか? 変態は目を見れば分かるらしい」

義妹「お兄さん顔がちかいです///」

兄「こーら目をそらすな」クイ

義妹「あう///」

兄「どうだ? 俺の目は変態に見えるか?」

義妹「と、とっても綺麗な黒瞳です......///」

兄「ん、義妹は綺麗な赤瞳だな」

義妹「へう......///」

兄「よしよし」ナデナデ

義妹「ま、また胸がキュンとします///」


兄「キュンねぇ......」

兄「なぁ、義妹」

義妹「はい?」

兄「よしよし」ギュウ

義妹「きゃ!? お兄さん!?」

兄「騒ぐな騒ぐな、ただ抱きしめてるだけだから」

義妹「でもちょっと苦しいです......///」

兄「そうか? じゃあ、このくらい?」スゥ

義妹「ああ/// とっても良いです///」

兄「そっか」ナデナデ

義妹「ん.......///」


兄「なぁ、義妹」

義妹「?」

兄「クール娘ちゃんと仲良くなれるといいな」

義妹「! はい!!」

兄「それともう一つ」ズイ

義妹「ふぇ?」

兄「義妹にアドバイスだ」

兄「いいか? それは.......」

兄「挨拶だ」

義妹「挨拶.......」

兄「ああ、相手に挨拶をし、心を開いて相手に迫る」

兄「当たり前のこの挨拶、でもな当たり前だからこそ」

兄「とても大切なことだ」

兄「相手の顔を見て、ちゃんと挨拶すればクール娘ちゃんは」

兄「きっと義妹に心を開いてくれるよ」


義妹「顔を見て、ちゃんと挨拶.......心を込めて挨拶.......」

兄「ああ、クール娘ちゃんの顔を見てな、しっかり見るんだぞ」

義妹「分かりました!」

兄「さ〜て晩御飯作ろっか〜」

義妹「今日はお母さん仕事で遅いですからね」

兄「そんじゃ作りますか、義妹手伝ってな〜」

義妹「ふふ、おまかせあれですよ〜」


〜翌日 学校 昼〜

クール娘「......はぁ」

義妹「フフン」ニコニコ

クール娘「僕はお節介は程々にと言ったが?」

義妹「程々にということは、してもいいと言うことですよね?」

クール娘「......む」

義妹「私はクール娘さんと仲良くなりたいだけですから!!」

クール娘「......はぁ、もう勝手にしてくれ......」

義妹「はい! 勝手にしてます!」






〜放課後 クール娘 帰り道〜

クール娘「......」

クール娘「(まったく......)」

クール娘「(突き放しているのに、なんで義妹は私にこうも突っかかる......)」

〜義妹さーん!〜

〜義妹さん! お昼食べましょう!〜

〜義妹さん!〜

クール娘「(ふぅ、思いだすと気が滅入るな......)」

クール娘「(今日は早く帰ろう......)」

???「......」

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