妹「おにいちゃん居る?」ガチャ、コン
兄「お前、ドア開けてからノックs・・・
妹「なんか言った?」
兄「べつに。」
妹「なによ。言いたいことがあるなら言ってよ。」
兄「ねぇよ。」
妹「そう?」
兄「どした。」
妹「ん?
んー。
今日、お母さんいないじゃない?」
兄「おれ・・・・・いもうとなんていたっけ・・・・・・」
兄「ああ、泊まりの仕事だろ?」
妹「そんで、その・・・
今晩ヒマ?」
兄「ヒマだけど・・・ぁー・・・
いや。勉強したいんだけど。
・・・メシか?」
妹「んー。
・・・うん。」
兄「(弱ったな・・・・・・この子誰だろう・・・・・・)」
兄「なんか食いたいもんあんのか?」
妹「べつに。ないかな。」
兄「そうか。」
妹「そうだけど。」
兄「・・・。」
妹「・・・。」
兄「駅前の高架下に焼肉屋あるだろ。
あれウマイぜ。」
妹「いいの!?」
兄「いいけど、いいのか?」
妹「なにが?」
兄「いや、焼肉で。」
妹「いいよ!ぜんぜんいい!」
兄「どうしよう・・・この子・・・足が見えない・・・・・・・」
兄「あー。いいねそれ。その反応。
俺のキモチが焼肉になってきた。
お前、腹減ってんのか?」
妹「んー。
ふつうくらい?」
兄「そうか、なら・・・
あー。
もう少し減らしてけ。
うまいぞ。あそこは。」
妹「へぇ?」
兄「ユッケが食える。」
妹「大丈夫なの?」
兄「まあ。
大丈夫だろう。」
駅前
兄「なんでそんなにめかしこんで来てんだよ・・・。」
妹「だって・・・(――――)
ぉ、おにいちゃんこそなんでポロシャツ一枚なのよ///」
兄「え、そりゃお前・・・(暑いし臭いがうつるし)
いや、まあいいよ。入ろうぜ。」
妹「え、なに?」
兄「入ろうぜ?」
妹「む。」
焼肉屋
ワイワイガヤガヤ
シャーセー!!
兄「2人で」
オクノセキドーゾーーー!!!!
妹「か・・・活気あるね」
兄「ホントの七輪で焼くパターンの店だ」
妹「すばらし。」
オノミモノオウカガイシマスー
兄「あー、生と、
あ、生2つ?」
妹「や、ウーロン茶。」
兄「あそう。
なら、それで。あ、あとチャンジャと・・・ユッケと・・・」
妹「韓国ノリっ」
兄「とー・・・」
妹「」
兄「」
…
兄「りあえずそれで。」
・・・
カシコリャリャー
妹「考え無しに頼みだすの、やめにしない?」
兄「あのタイミングで頼んでおかないと、店員つかまらんでよ。」
オマタセシマシター
兄「ふい、そんならとりあえず」
妹「かんぱい?」
兄「ん、おつかれっした。」
キンッ
兄「んっんっんっ」
妹「」肉を焼きだす
兄「んまい。
んまいな、やばいな。」
妹「タン、できだしてますよ。」
兄「あ、いっすよ。食べて食べて」
妹「うん。
ガンガンやってるんで。」
兄「あ、ほんっ・・・おま、
お前、目いっぱい焼いて・・・まー、ホント
タンとかソッコー焼けるんだからお前・・・
自分のぶんだけでいいから丁寧に、あのな、
妹「なに?」
兄「いいよもう。」
妹「なんなのよ、はっきり言いな?」
兄「いや、今のはだいぶハッキリ言ったろ。」
妹「まぁね。」フフ
兄「いや、笑いごっちゃねえぞw」
妹「そうね。」フフフ
兄「なんか、
むかしな。」グビグビ
妹「うん?」パクッ
兄「フグの食べ放題ってのがあって、あれは・・・
だいぶ並んだんだけどな
妹「うん。」
兄「フグの刺身って、薄くって、こう、大きな皿にヴァーって広がってんじゃん。」
妹「うん。」
兄「それをこう、最初は味わって一枚一枚食べるんだけど
後半になって、食べ放題なんだから一気に食べればいいんだ
って事に気づいて
箸でガッサァーって取って一気に食べたことがある。」
妹「・・・それで?」
兄「このアミの状況を見て、なんかふとそれを思い出した。」
妹「やってみる?」
兄「いや、やめとく。
フグは結局一枚一枚味わって食べたほうがウマイ。」
妹「焼肉もきっとそうだよ。」
兄「うん。
・・・。
うん!?
いや、お前がさっきからざっくり焼くかr
妹「ん?」パクパク
兄「いや、いいや。」
妹「んー?」モグモグ
兄「いや、お前、かわいいな。」グビグビ
妹「ば、ばかなっ!///
兄「お前、その服かわいいのに
こんなところ着て来るもんじゃないぞ。」
妹「それは・・・ごめん。」
兄「いや、謝らなくてもいいけど・・・」
妹「こ、こんな服、いっぱいあるからいいのよ。
普段着なのよ。」
兄「気張るな。前掛けあったろ。使えよ。」
妹「やだ、恥ずかしい。」
兄「その辺の感覚がわからんな。」
妹「うん・・・。」
妹「勉強って、何の勉強?」
兄「え?」
妹「さっき言ってたじゃない。」
兄「言ってたっけ?」
妹「ほら、私が、ゴハン、誘った、ときの。
兄「ん?
あー
ああ、昇任の試験の勉強」
妹「難しいの?」
兄「難しげだわ。
まだテキスト読んでるだけだけどな」
妹「試験、いつあるの?」
兄「来年の春」
妹「よゆーじゃん!!」
兄「なにがさ!
お前なー、自分が受験してたときのこと考えろよ。
夏休みとかヒィヒィ言ってたろうが。」
妹「え、だってー
会社の中のやつでしょー?」
兄「まあいろいろあんの。」
兄「お前は、なんか、
悩みあんのか?」
妹「」
兄「?」
妹「なな、なんで?
な、ないよ!?」
兄「そうか。」
妹「なん、なんで?
どして?」ドキドキ
兄「お前と二人きりで・・・外でメシを食う時ったら、
相談されたり・・・愚痴聞いたり・・・
仲直りしたりか・・・そのくらいだ。」
妹「・・・。」
兄「・・・。」
妹「お見通しね。」
兄「あたりまえだ。」
妹「ずっと一緒にいるしねー」
兄「年季が違う」
妹「年季・・・」フフフ
妹「おにいちゃん・・・
彼女・・・
できたんだよ・・・ね?」
兄「なんだよそれ、いきなりさ。」
妹「いいから―――
できたのよね。」
兄「うんー!」
妹「はしゃいじゃってまぁ」ムッ
兄「うんー!」
妹「」
兄「」
妹「」モグモグ
兄「普通の人だ。
お前に迷惑かけることない。」
妹「なら・・・
安心だね・・・(そんなんじゃないんだけど)」
妹「どうやって知り合ったの?」
兄「紹介で。」
妹「友達から?」
兄「いんや、上司の。」
妹「上司の―――
兄「めっちゃ良い人ですよ、上司も彼女も。」
妹「そだね。
なんかおにいちゃん、最近イキイキしてるんだもん。」
兄「そうかな?」
妹「そだよ。」
兄「そうか。」
妹「そう。
・・・あのね、私、ちょっと前に告白されて
兄「」ブフォッ
妹「きたなっっ!!」
兄「な、ま、
相手どんなだ?
悩みってそれか?」
妹「ちょっと・・・ビール汚い・・・
べ、別にお受けするとは言ってないじゃない!」
兄「そ、そうか。
え、受、えーー!?
相手どんなだ!?」
妹「そんな気になる?」
兄「気になるだろ。」
妹「なんでー?」
兄「兄として?」
妹「兄として?」
兄「兄として。」
妹「・・・
サークルの先輩なんだけど。
良い人だけど。
ちょっとかっこいいし。優しい系の。」
兄「好きなん?」
妹「好きじゃない!」
兄「そ、そうか。
おにいちゃん、ちょっとびっくりしたけど、応援するぞ。」
妹「ちょっと・・・?」
兄「いや、だいぶんビビッたっスけど。」
妹「ああ」
兄「いや、いいんじゃないか。
じゃあまずとりあえず、先輩にはお断りしなきゃだな。
アレだったら電話したんぞ。」
訂正
>>52と>>53の間にこれ
兄「そうか。
そんで、なんて返事したんだ?」
妹「まだしてない。」
兄「してやれよ。早くしてあげないとかわいそうだぞ。」
妹「うんでも。
私、好きな人いて・・・
兄「」ブフォッ
妹「ちょ!!!
汚いさっきっから!!!」
兄「す、すいませ」フキフキ
妹「い、いいよ自分で言うから。
・・・。
言うなら・・・。」
兄「なんだそれ、ハッキリしておけよそーゆーの。」
妹「その、好きな人、
最近恋人できたらしくて・・・
兄「あー・・・。」
妹「そんなときに、ちょっとブルーなときに
告白されちゃったから、
なんだか
変な気持ちになっちゃって」
兄「どんな?」
妹「なんだかなー。ってキモチ。」
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