兄「従姉妹を養うことになった」 (38)
妹「お兄ちゃん!」バタン
兄「俺の巨砲が火を噴くぜッ! ハイッ!」ドピュ
妹「……何してんの」
兄「……」
兄「ヴォイ! 部屋入る時はノックしろよBBA!」
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妹「ノックとかそう言う問題じゃなくて、何してたかって聞いてるの」
兄「見れば分かるだろ。青春してたんだよ俺は」
妹「つーか臭ッ! 豚小屋かここは?」
兄「……お前の足の裏よりかはマシだね」
妹「なにィ? ヤル気かゴルァ」
ピンポーン
兄「誰か来たみたいだな。ちょっと対応してくれ」
妹「は? 自分で行きなさいよ」ギロ
兄「へいへーい」
ガチャ
従姉妹「今日からお世話になります。従姉妹です」ペコリ
兄「あ、ああ~。叔母さんから話は聞いてるよ。よろしく」
妹「何よ話って」ドタドタ
兄「戦場カメラマンの叔母さんがアフガンに出張するらしいからさ」
兄「夏休みだけ娘を預かってくれないかとね」
妹「ふぅーん」
妹(ま、誰が来ようとお兄ちゃんは私の物だけどね)
兄「しかし従姉妹ちゃん綺麗だね。日本人形の様な清楚さがあるよな」
従姉妹「そ、そんな~///」
兄「それに比べ俺の妹は、髪は茶髪にするわツインテにするわで」ハハ
妹(早速馴れ馴れしく話してるし)
妹(あんたにお兄ちゃんと話す資格なんざ毛頭無いっつの)
妹「ハイハイ駄弁ってないで、従姉妹ちゃん部屋に連れてくよ」
兄「さて、従姉妹には俺の部屋を使ってもらうぞ」
キィ……ツーン
妹「やっぱ臭いわここ」
妹(お兄ちゃんの臭い……ぐふ///)
兄「……嫌なら変えても良いが」
従姉妹「私、ここにします!」
従姉妹「豚小屋で寝るなんて新鮮な体験じゃないですか!」キラキラ
妹「……マジで言ってるの?」
妹(この贅沢者が~。私でさえ滅多に入れてもらえないのに!)
兄「そいつぁ嬉しいな。じゃあ俺は妹の部屋で寝るわ」
妹「え!?」ドキーン
妹(人生にまたと無いチャンス到来! 承諾すればお兄ちゃんと///)
妹「冗談はよして。毎日エロゲで抜いてる人と寝たら、それこそ貞操の危機よ」
兄「従姉妹ちゃん、エロゲは嘘だからな。エロゲは!」
妹「さっき思い切り絶頂迎えていたくせによう言うわ」
従姉妹「あの、私の部屋だったら空いてますけど……」
兄「うーん、どうしよっかなー」
妹(悩むな! 二つ返事で断れ!)
兄「遠慮しとくわ。従姉妹ちゃんに自由に使って欲しいしな」
妹「ホッ」
兄「何故お前が安堵するんだ」
妹「し、知らん!///」
今日はここまでにしておきます
従姉妹「それにしても……」
従姉妹「随分散らかってますね~」
兄「よし、久しぶりに家族総出で掃除でもするか!」
妹「従姉妹ちゃんは休んでても良いよ。てか休んで」
兄「大事な客人を怪我させたりしたら、叔母さんに殺されちまう」
従姉妹「それにしても……」
従姉妹「随分散らかってますね~」
兄「よし、久しぶりに家族総出で掃除でもするか!」
妹「従姉妹ちゃんは休んでても良いよ。てか休んで」
兄「大事な客人を怪我させたりしたら、叔母さんに殺されちまう」
レスが反映されていないので一応二回投下
従姉妹「分かりましたー。リビングにいますね」
妹(厄介者排除! お兄ちゃんと二人きり♪)
兄「やけに楽しそうだな。掃除嫌いなんじゃ無かったのか?」
妹「ふん、無駄口叩いてないでさっさとゴミ拾いなよ」
兄「そこは普通『頑張ろうね、お兄ちゃん!』だろ……」
ガサゴソ
妹「ゴホッ……! 埃の量がPM2.5の大気汚染並にゴホッ」
兄「マスク着けろマスク。それと、机上のPCをリビングに持って行ってくれ」
妹「嫌です! 自分の物くらい自分で処理しなさいよ」
兄「へいへい」
妹「……よくこんなに汚くできたものね。あら?」
妹「これ、もしかして……」
妹(お兄ちゃんの使用済みティッシュ!?)
妹「……」キョロキョロ
ペロッ
妹「ふえぇ……///」
妹(この絶妙な苦味が堪らないのよね。むふふふ)ペチャペチャ
兄「粗方片付いたんじゃないかー」
妹「!!」
兄「おいおい、俺のティッシュ持って何してるんだよ」
妹「女の子にこんな物拾わせるなんて、サイッテー!」ダダッ
ー妹の部屋ー
妹「ふぎぃぃぃお兄ちゃんに見られたぁぁ!」
妹「どうしよう……変態って烙印が押されちゃう」
妹「従姉妹はどうでもいいけど、お兄ちゃんだけには嫌われたくない」
妹「いっそ今夜、告白してそのまま……」
コンコン
妹「はーい」
従姉妹「お昼ご飯できてるけど……大丈夫?」
妹(上目遣いで話すな!)
妹「う、うん。すぐ行く」
ーリビングー
兄「聞いてくれ! 従姉妹ちゃんが昼食を作ってくれたんだ。マジ聖母だよな」
妹「ふーん」
妹(そこまで褒める事かなぁ)
従姉妹「お兄さん達が掃除してる間にパパッとスパゲッティをね」
兄「さ、早く食べようじゃないか」
兄「いただきます!」パクッ
兄「これはッ……?」
妹(美味しい! 麺の茹で具合、ソース、調味料、全てにおいて非の打ち所がない!)
妹(従姉妹の奴、どこでこんな技術を……)
兄「従姉妹ちゃん、俺と結婚してくれ!」ズイ
妹「ブフォ!」
兄「どうした、鼻からスパゲッティ吹いて」
妹「わわ、私と従姉妹ちゃんはまま、まだ16歳よ!?」
兄「俺が20歳だから……。お、結婚できるじゃん」
従姉妹「いやぁん、冗談キツいですよぉ///」
妹(デレデレしてんじゃねぇぇ! この糞アマッ!)
妹(私のお兄ちゃんをよくも……よくも虜にしてくれたわね)ウルウル
兄「……やべ。バジルが歯の隙間に挟まりやがった」
従姉妹「まぁ、爪楊枝持って来ますね」
妹「その必要は無いわ!」
妹「私が取ってあげる!」ブチュ
兄「~~!?」
妹「ん……んふっ///」レロレロ
従姉妹「」
妹「ぷはぁッ!」
妹「 ふう、取れたわ。か、感謝してよねッ」
兄「お前……今日ちょっとおかしいぞ」ギンッ
兄(いかん、ムスコが起動してきた! 従姉妹ちゃんの前なのに)
兄「……場を移そう。今晩10時にお前の部屋に行く。分かったな」
妹「あっそ、鍵掛けとくから」
妹(大歓迎です!!)
ー妹の部屋ー
妹「いぇい! お兄ちゃんが来る! 私の部屋に来る!」ピョン
妹(キスが功を奏したみたい。虎穴に入らずんば、虎子を得ずとはよく言ったものね)
妹(後は、あのムカつく従姉妹をゆっくり排除すれば良いだけ)ニタリ
従姉妹「妹さん……どうしちゃったんでしょう」
兄「知らねぇよ」ガラガラペッ
従姉妹「ひょっとして、お兄さんに恋愛感情を抱いているのかも……」
兄「は? ないない」
兄「あいつはいつも俺に反抗的な態度を取ってきた」
従姉妹「だから! その反抗的態度が恋愛感情の表れなんですよ」
従姉妹「俗に言う『ツンデレ』ってタイプ」
兄「ツンデレねぇ。俄かには信じ難いな」
従姉妹「一度妹さんをガツンと叱るべきです!」
兄「ガツンって……。言っとくけど俺、半ニートだぞ?」
従姉妹「大学のサークルとか入って無いんですか?」
兄「そっすね。起床、食事、ネトゲを繰り返す肉袋ですわ」
従姉妹「ニート完全体じゃないですか……」
従姉妹「分かりました。私も話し合いに参加します」
兄「いや、一種の痴話喧嘩みたいな物に従姉妹ちゃんを付き合わせる訳には」
従姉妹「参加します」ゴゴゴ
兄「は、はい! お願いしまっす!」
兄(気迫負けした……)
妹「お兄ちゃん達まだリビングにいたんだ」トコトコ
兄「お前こそ急にどうした。話し合いする気になったか?」
妹「は? しないわよ。私今からスーパーに買い物に行くから」
妹「従姉妹ちゃん、そこのエロ豚が少しでも怪しい動きしたらフライパンでぶっ叩くのよ」
兄「スレンダーな兄を豚呼ばわりとは、ちと調子乗り過ぎじゃね?」
妹「黙れ、デブ!」
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