妹「この歳で処女なの恥ずかしいから捨てさせて」(1000)



  ∧,,∧
 ( `・ω・) ひさしぶりだな!ようこそ、ID腹筋スレへ!
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 しー-J

ここはsageずに書き込み、出たIDの数字の回数だけ腹筋をするという、
硬派なトレーニングスレです。

例1 ID:wwh7KM12 の場合 712 なので712回頑張りましょう。
例2 ID:bicycle. の場合 数字がないですが今日は厳しくスクワット10回。

さあ、存分に腹筋するがよい。↓

兄「この歳で、かあ……」

妹「うん」

兄「んー……まだ早いんじゃないかなあ?そういう事言うの」

妹「いやもう本当に恥ずかしいもん。外出歩けないくらいだよ? 」

兄「そうか、そんなに思い悩んでんのか」

妹「絶対あたしが処女ってバレたら馬鹿にされるもん。今すぐ捨てたいから、手伝ってよお兄ちゃん」

兄「……お前今年でいくつだっけ?」

妹「12さいっ」ドヤアッ

兄「……んー……」

妹「……割り算できるよ?」

兄「あのな」

妹「はい」

兄「世間一般的に考えて、12歳で性経験が無いというのは普通です」

妹「えー、そんなことないよー」

兄「そんなことありますー」

妹「友達の心愛(ココア)ちゃんとか20人以上とえっちしたって言ってたし」

兄「最近の子供って名前からして意味わかんねえな」

妹「なんか、おちんちんが2つある人ともやったんだってー」

兄「その子は企画物AVで知識をつけただけかもしれんな……」

妹「えっ、心愛ちゃん嘘ついてたの?」

兄「うーん、たぶんおそらくきっと」

妹「なんで?なんでそう思うの?」

兄「……チンコ2つとか、そうそういねーから」

妹「えーっ、けどけどー」

兄「うん?」

妹「20人もいたら、そのうち一人くらいおちんちん2つあっても……」

兄「そんな『なんと奇遇な!』展開あるかよ」

兄「えっとな」

妹「あい」

兄「お前もほら……12歳なら、性教育とか……受けただろ?」

妹「うーん、それはどうでしょう?」

兄「何でそこをぼやかすんだ……」

妹「受けたような、受けてないような……よく覚えてないです」

兄「なんで?」

妹「オヒルネー、チテタカラー!!」

兄「…………」

妹「……似てた?」ドヤッ

兄「いや、それ何の物真似?」

妹「お兄ちゃんは韓流ブームに乗っからない硬派な人間だということがわかりました」

兄「……韓流っていうのも少し古いだろ」

妹「おっと、それは未だに処女なあたしの事が、古臭いとでも言いたいのかな?」

兄「いや、それとこれとは別……」

妹「言っとくけど、あたし真面目に流行に敏感な、年頃の女の子だからね?」

兄「はいはい」

妹「あっ、敏感って言っても、別に乳首が感じるとかじゃなくって……」

兄「何を言ってやがる」

妹「とにかくあたしは最新ファッションに身をつつむ、ゴイスーでナウなぴちぴちヤングギャルという訳です」

兄「言葉の端々に昭和の臭いがするが……」

妹「だからあたしは、性知識についても最新情報を手に入れてます」フフン

兄「あ……そうなの」

妹「なんせあたしには、心愛ちゃんという心強い友達がいるから!」

兄「へえ……」

妹「最近のおちんちんは興奮すると触手状態になって女の子を襲うということも知ってます」

兄「お前もう心愛ちゃんと話さないほうがいいぞ?」

兄「まともな性教育受けたならわかるだろうけどな」

妹「うん」

兄「心愛ちゃんが何と言おうが、世間一般の男子のペニスは一本です」

妹「なるほど。心愛ちゃんとえっちした人は世間一般でなかったと」

兄「もうちょいハッキリ言うわ。ちんこ2本の男なんかいません」

妹「えーっ……お兄ちゃんも?」

兄「一本です」

妹「パパも?」

兄「一本です」

妹「加藤鷹も?」

兄「一本……なんで加藤鷹が出てきた?」

兄「つまりな、心愛ちゃんは嘘ついてただけで……たぶん性経験とか無いから」

妹「はえー」

兄「お前が処女でも普通だから。安心しろ」

妹「んー……けどさ」

兄「何だよ」

妹「東方定助とか……タマ4つあるじゃん?」

兄「あいつもかなり特殊な人間だからね?」

兄「普通の日本人の性経験というのはな」

妹「はい」

兄「高校に入って、部活動やって、青春して……んで、一人の異性と恋をして、お付き合いをして、大人の階段をのぼるもんだ」

妹「はあ」

兄「また中学にも入ってないお前には、滅茶苦茶早いんだよ。わかるか?」

妹「うーむ……お兄ちゃんの言葉が本当だとすると……」

兄「ん?」

妹「高校2年生のお兄ちゃんは、すでに性経験がある、と」

兄「うるせえ黙れ」

妹「えーマジ?童貞(笑)?童貞が許されるのは」

兄「黙れっつってんだろ」

妹「オトナな男性だと思っていたお兄ちゃんが、実はキッスの味も知らないチェリーボーイだったとは」

兄「いい加減怒るぞ」

妹「怒りたいのはこっちだよ。期待を裏切られた年頃の女の子の気持ちがわかる?」

兄「さっぱりわからん」

妹「例えるなら、ズルムケナイスペニスを期待してベッドインしたのに、実はイケメン彼氏がホーケーだったみたいな」

兄「その例えでさらにわからんくなった」

妹「ところで……ホーケーって何?」

兄「知らないで言ってたのかよ」

妹「このまま獣のような性欲を持つお兄ちゃんに処女をささげたら、あたしの可憐な少女の花弁はずたずたに散らされてしまうかもしれない……!」

兄「官能小説でも読んだんか?」

妹「しょうがにゃいにゃあ……クチでシてあげよっか?」

兄「意味わかってて言ってるのか?」

妹「一回100円でいいよ」

兄「あーわかってねえなこりゃ」

妹「うまい棒10本買えるし」

兄「値段の換算の仕方は小学生なんだな……」

フェラ 100
素股 300
NS 500
アナル 600
NN 1000
こんなかんじか?

>>36
妹「ちなみに、NSが500円でNNが1000円です」

兄「はあ」

妹「うまい棒50本に100本……むふふ、考えるだけでテンション上がるぅ」

兄「……ちなみに、NSって何の略かわかるか?」

妹「……ぬるぬる……すべすべ?」

兄「ほお。……NNは?」

妹「…………ぬるぬる……にゅるにゅる」

兄「……それは気持ちよさそうだな」

妹「なー」

で、何の略?

兄「話ずれたけどな」

妹「うむ」

兄「お前の友達が何と言おうと、その年で処女は普通だから」

妹「えー、納得できな」

兄「わ か っ た か ?」ギロリ

妹「うー……わかった」

兄「良し。……んじゃあ」

妹「しかし!ワガハイを納得させた事で満足しないことだな!いずれ貴様の前には第二、第三の妹が……!!」ゴゴゴゴー

兄「もうそろそろ寝なさい」

次の日……

妹「お兄ちゃん!!あたしをオンナにして!!」

ドーン

兄「第二の妹来るの早ェよ」

とりあえず、スレタイの話はこれで終わりで……ネタ無いんで……
需要あるなら、耳年増な妹の話でも書いていこうかなーとか思います。
スレタイをもっと膨らまして書ける人いるなら乗っ取ってもいいんじゃないですかね

兄「一応聞いておこうか」

妹「はい」

兄「何?オンナにしてって」

妹「このチラシを見てよ」ピラッ

兄「何なに……『クイーンホテル超豪華ケーキバイキング、本日はレディースデイ』……?」

妹「ご存知の通り、あたしはケーキが大好物です」

兄「いや知らんが」

妹「三度の飯より、ちんぽより好きです」

兄「ちんぽ引き合いに出さなくていいよな?」

妹「そんな今日この頃、お洒落で高級なクイーンホテルのケーキバイキングがレディースデイ……」

兄「はあ」

妹「なのでお兄ちゃん!ケーキバイキングに行きたいから、あたしをオンナにして!!」

兄「お前は何か勘違いをしている」

兄「このケーキバイキングのレディースデイって、そういう意味じゃないから」

妹「ほーう?じゃあどんな意味なんだい?はっきり口に出して言ってもらわないとわからないよ?」ゲヘヘ

兄「何で変態っぽいんだよ」

妹「だってさー、『レディース』って女性でしょ?オトナの」

兄「いや、だから……普通に女の子なら安くなるって事だろ」

妹「なるほど。……女の子の日なら安くなると」

兄「『日』はいらん」

妹「しかし困りましたなー。あたし生理まだなんだよねー」

兄「そんな事言わんでよろしい」

妹「今なら中○ししほうだいだよ、お兄ちゃん!」

兄「聞きたくなかったぜそんな情報」

妹「しかしあたしは未だに、赤ちゃんはコウノトリが運んでくると思っているウブな女の子」

兄「それは流石に嘘だろう」

妹「心愛ちゃんが、そういうキャラでいたら手当たり次第にずっこんばっこん出来るって……」

兄「心愛ちゃんとやらに出会ったら説教してやる」

兄「ていうか、生々しい話だけど」

妹「んー?」

兄「お前身体小さいし……入らんだろ」

妹「うわー予想以上に生々しかったー」

兄「言うんじゃなかったぜ」

妹「流石お兄ちゃん、ロリコンなだけあって詳しいねっ!」

兄「俺に変な性癖を付け加えるんじゃない」

妹「まあロリコンのお兄ちゃんは知ってるだろうけど」

兄「えーまだ続くのその設定」

妹「最近の小学生は、そりゃあもうエッロエロな訳なのです」

兄「流石の俺も知らんかったわー」

妹「処女喪失直後でも、即座にアヘ顔ダブルピース出来るくらい」

兄「……一応聞くけどその情報って」

妹「はい?」

兄「もしかして……心愛ちゃんからか?」

妹「んー、心愛ちゃんの持ってるLOからだねっ!」

兄「なんて兵器を持ってやがる」

兄「とにかくこのケーキバイキングはな」

妹「あい」

兄「処女とか生理とか関係無いから」

妹「ほお」

兄「安心して行け。な?」

妹「『安心してイけ』!?避妊はバッチリってこと!?」

兄「お前はエロく聞こえたら何でもいいのか」

妹「んじゃ、お兄ちゃんの言う事を信じて、ちょっと行ってみよっかなー」

兄「おう」

妹「ママに頼んで一緒に行こうっと。……お兄ちゃんも行く?」

兄「あー、俺甘いの苦手だから」

妹「えっ?ロリコンなのに?」

兄「何の話じゃい」

妹「じゃ、行ってきまーす」フリフリ

兄「おう。気をつけてなー」

妹「おみやげ楽しみにしててねー」

兄「あまり期待せず待ってるよ」

妹「……あ!それとお兄ちゃん!」

兄「何?」

妹「あたし達出かけて、家で一人留守番になるからって……あたしのパンティでオナニーばっかしてたらダメだからねっ!?」

兄「した事ねえよ」

妹「言ってくれれば、いつでもあたしの処女をお兄ちゃんに」

兄「はよケーキバイキング行けや」

妹「ただいまんこー」

兄「……おかえり」

妹「もうっ、そこは『おかえりんこ』でしょー?」

兄「言う順番逆だろ……で、どうだった?」

妹「ん?何が?」

兄「ケーキバイキング。うまかったか?」

妹「うんっ!おいしかったー!」ニパー

兄「……そりゃあよかった」

妹「飲み込めないくらい濃厚な白濁色の液がいっぱいかかって……」

兄「生クリームと言え」

妹「あ、そうだお兄ちゃん」

兄「ん?」

妹「おみやげなんだけどさー……」

兄「ああ、そんな事言ってたな」

妹「……買うの忘れちゃってさ……ごめんね?」

兄「……うん、まあ期待してなかったし」

妹「代わりにあたしの処女あげるから!」

兄「全力でお断りするぜ」

妹「お兄ちゃんお兄ちゃん!」

兄「うん?」

妹「今日ね、すっごい大発見したんだけど!!」

兄「……一応聞いてあげようか」

妹「あのね、乳首をねー」

兄「ちょっと待て何を発見した?」

兄「ただいまー」ガチャ

妹「おかえりんこーお兄ちゃん」ポケーッ

兄「……何?テレビ見てんの?」

妹「うんっ!」ジーッ

兄「へえ、何?アニメ?」

妹「えっと……夕方にヤってる、ちびま○こを」

兄「ちびまる子ちゃんは卑猥な言葉じゃねえ」

さて今回は何回やればいいのかな

>>67
妹「『何回ヤればイイ』なんて……堂々とそんな事言うなんて……///」

兄「……いや、腹筋の話だろ」

妹「○っきん!?お、お兄ちゃんがそんな卑猥な事言うなんてっ///」

兄「何でもかんでも伏せ字にしたら卑猥になると思うなよ」

妹「久々にNHKとか見たいなあ」

兄「ああ、昔よく見てたな」

妹「つくってあそぼをもう一度見たい」

兄「また懐かしいもんを……」

妹「『ゴロリ、今日はこどもを作るよー』『うわあい!考えただけでぼくのロケットえんぴつから液体のりがアロンアルファしてるよおっ!』みたいな……」

兄「そんなアダルトな教育番組があるか」

妹「ゴロリといえばあたしさ」

兄「なに?」

妹「ゴロリを『合法ロリ』の略だと勘違いしてて」

兄「何故そんな勘違いをした」

妹「学校ですっごい恥かいちゃった事あるんだよねー」アハハ

兄「……学校で『合法ロリ』という単語を使う事あるか?」

妹「あと、これはただの言い間違いなんだけど」

兄「うん」

妹「国語の授業で『春眠、暁を覚えず』って言葉が出てさ」

兄「うん」

妹「つい間違えて『ク○ニリングス、アクメを迎えず』って言っちゃって……」

兄「もうそれただの故意だろお」

妹「お兄ちゃん、10回ゲームやろう!」

兄「10回ゲーム?」

妹「あたしが今から言う言葉を10回繰り返して言って、そのあとひっかけクイズに答えるの!」

兄「ああ、ピザって10回言ってひじ指差すヤツか……」

妹「んじゃあいくね!」

兄「おう、どんな問題だ?」

妹「お兄ちゃん……『シックス』って10回言って」

兄「なんとなくひっかけの傾向わかっちまったよ」

妹「あれー?おかしいな……この問題を出せばお兄ちゃんとセックス出来るって……」

兄「ハア……また変な事吹き込まれたのか……」

妹「摩可論(マカロン)ちゃんが言ってたのに」

兄「心愛ちゃ……おい誰だマカロンて」

妹「んじゃあ次の問題ね!」

兄「あ、まだやるんだ」

妹「次の問題はちょー難しいよ。ちょー」

兄「はあ……それでは、問題をどうぞ」

妹「お兄ちゃん……『ブヒ』って10回言って」

兄「趣旨変わっとる」

妹「じゃあ最後!次が最後の問題ね!」

兄「はあ……一応言ってみ?」

妹「『私は卑しいオスブタです』って10回……」

兄「お前は実の兄をどうしたいんだ」

超能力学園も進めろよ

>>88
ごめん今日か明日書きます。
ガチ戦闘しんどくって……

妹「けほっ、けほっ」ゴホゴホ

兄「……風邪か?」

妹「うーん……なんか、頭いたくって、さむくって、ぼーっとする」

兄「確実に風邪だな」

妹「あ、いや、お兄ちゃん」

兄「うん?」

妹「恋の病という可能性だって……」

兄「無いよ」

妹「こういう時はあれね」

兄「何?」

妹「お兄ちゃんの……あったかくって、どろどろしてて、栄養のある、白濁色の……」

兄「……お粥だな」

妹「せいえ」

兄「頼むからお粥と言って」

兄「はい、あーん」

妹「あーん」アー……

兄「ん」

妹「……ん、んー……」モグモグ

兄「……うまいか?お粥」

妹「うん、おいしいっ!」

兄「……そりゃよかっt」

妹「イカみたいなくっさーいにおいがクセになる味で……」

兄「そんなもの入れた覚えは無い」

兄「じゃ、あったかくして寝てろよ」

妹「っえー!?風邪イベントはこれからだよ、お兄ちゃん!」

兄「何だよ風邪イベントって……」

妹「『妹、汗かいてるな……お兄ちゃんが拭いてやるよ』とか、『妹、風邪でつらいだろ?お兄ちゃんが添い寝してやるよ』とか……」

兄「そのイベントフラグは立っておりません」

妹「『妹、風邪を治すためにお兄ちゃんのお注射♂で……』」

兄「それ以上はいけない」

妹「風邪治りました」スッキリ

兄「おめでとう」

妹「……なんかあっけなかったなあ」

兄「ひどくなる前に対処したからな。あのくらいなら暖かくして寝て、汗かいたら治るもんだ」

妹「……ということは、汗かくためにベッドで激しい運動(意味深)をしていればもっと早く治」

兄「もうそれ小学生の発言じゃねえよ」

妹「うーん……あれ?おかしいなあ……どこだろ?」ゴソゴソ

兄「……何?探し物?」

妹「うん。ちょっと見つからなくって……」ゴソゴソ

兄「ったく……探すの手伝ってやるよ。何探してんの?」

妹「えっと……前立腺」

兄「ねえよ。……待ってお前その右手もしかして――」

妹「お兄ちゃん、あたしスマホ欲しい」

兄「……いるか?小学生のお前に……」

妹「いるよ!いるいるー!ほら、友達と連絡とるのに便利だし」

兄「うん、まあ……」

妹「つるつるしてるから、中に入れやすそうだし」

兄「入れんな」

妹(……待てよ?デコボコしてるガラケーのほうが気持ちいいんじゃ……?)

兄「とりあえず考え事やめてもらっていいか?」

妹「今日は母の日だってさ、お兄ちゃん」

兄「ああ、そうだな」

妹「ということで、お兄ちゃんの手であたしを母に*??*

兄「もうなんか怖いわこの子」

あっ文字化けした
携帯でダッシュて打てないのか

妹「ちなみに父の日にはあたしの乳を」

兄「お父さんに謝ろうか」

妹「今日は月曜日だよお……」

兄「まあそうだな」

妹「はあ……五日も学校行かないとダメなんて、ゆーうつだー」

兄「小学生がワガママ言うなよ……」

妹「例えるなら、間違ってナプキンを逆に着けてしまったってくらい憂鬱」

兄「お前生理まだだろうが」

兄「ふーん……ユング心理学ねえ」カチカチ

妹「およ?お兄ちゃん何してんの?」

兄「ん?ゲームだよゲーム」

妹「へえー、何てゲーム?」

兄「ペルソナっていうの」

妹「え?何?……スペルマ?」

兄「耳鼻科行け」

妹「で、誰?ゆんぐって」

兄「なんかさ……ユング心理学では、人が他の人と触れあう時、作り上げる表の人格を、仮面……ペルソナっていうんだってさ

妹「はえー……難しくてよくわかんないや」

兄「あ、すまん。確かに難しいな……」

妹「つまり……人類は全て、SM嬢の素質があるって事?」

兄「何の仮面を付けとるんだ」

兄「行ってきまーす」ガチャ

妹「あれ?お兄ちゃんいつもより登校時間早くない?」

兄「係の仕事あるから、少しな」

妹「じゃ、あたしと一緒に行こうよっ!」

兄「ああ、いいよ」

妹「……『一緒にイこう!』って、なんかえっちくない?」

兄「やっぱお前一人で行け」

兄「今日もいい天気だな……」テクテク

妹「お兄ちゃんお兄ちゃん」クイクイッ

兄「んー?」

妹「手!つなごー?」

兄「ああ……いいけど」スッ

妹「えへへー」ギュッ

兄「……ったく……」スタスタ……

妹「こうやって歩いてたらさあー」テクテク

兄「うん」テクテク

妹「道行く人に『あの二人、昨晩アツい夜を過ごしたんだなあ』って勘違いされたり――」

兄「やっぱお前離れて歩け」

テクテク……

お嬢様「あら?おはようございます。妹さん」ペコリ

妹「あ、おはよー」

兄(……妹の友達、か?)

お嬢様「……妹さん、朝からアツアツですのね」ジーッ

妹「えっ?」ギュッ

兄「あ、いやこれは……」ギュッ

お嬢様「やはり、昨晩もアツい夜を過ごしたので?」

兄「えーっ何なのこの子ー」

妹「あ、お兄ちゃん紹介するね。この子が心愛ちゃん」

兄「え、でも……」

ココア「ココアティア・M・スチュワートですわ。皆様からは親しみを込めて、日本語で心愛、と呼ばれています」ペコリ

兄(……外国人だったのか)

ココア「あ、一応言っておきますけれど」

兄「ん?」

ココア「名前に『M』と入っておりますが、むしろ私はSでして……」

兄「聞いてねえよ」

ココア「あの、妹さん。こちらの殿方は?」

妹「お兄ちゃんだよ、あたしの」

兄「あ、はい。兄です」ペコリ

ココア「はあ……お兄様?……えっと、それは……」

妹「ん?何?」

ココア「……義理の兄でしょうか?それともそういう設定の赤の他人……」

兄「実の兄だよ」

妹「もう、何言ってるのー心愛ちゃん!」

ココア「いえ、あまりに仲がよろしいので、お二方は恋人同士かと思いまして」

兄「それだと『設定』って言葉は変だろうが」

妹「あのね、よく聞いてよ?心愛ちゃん」

ココア「はい」

妹「血が繋がってるほうが燃えるんだよ!!」

ココア「なるほど、禁断の愛ですね!!」

兄「俺お前ら嫌いだわー」

ココア「まあまあお兄様。私の友達のご兄妹でしたら、これから末永いお付き合いとなるでしょう」

兄(なりたくねえ)

ココア「これから宜しくお願い致しますね?さ、握手」スッ

兄「あ、ああ。ほら……」スッ……

モミッ

ココア「……あ、あら。失礼、手が届きませんでしたわ」モミモミ

兄「人の股間を揉みしだく必要が何処にある」

妹「あ、高校の前まで来ちゃったね」

兄「あーやっとか」

妹「それじゃ、お兄ちゃん!いってらっしゃーい」フリフリ

兄「おう、お前も学校頑張れよ」

妹「あ、そうだお兄ちゃん」

兄「うん?」

妹「あたし以外の女の子を、見たりしたらオシオキなんだからねっ!」

兄「俺ら別に付き合ってねえだろ」

ココア「妹さん、寝とられという文化が日本にはあるそうでして……」ヒソヒソ

妹「あーあたし寝とりたいほうだからなー」

兄「はよ学校行け」

キンコンカンコーン

兄「おはよーっす」ガラッ

友「うっす男。係の仕事お疲れさん」

兄「おお。一時間目何だっけ?」

友「歴史。今日テストだぞ」

兄「え、マジか?」

友「俺全然勉強してねえわー。お前は?」

兄「俺も全然してねえよ」ハハハ……

妹「昨日はあたしとずっとシてたもんね?」ヒョコッ

兄「何故お前がここにいる」

妹「ちょっとついてきてみました」フンスッ

ココア「ここが高校なのですねー」キョロキョロ

兄「あーもー……お前らは本当に……」

ココア「まあまあお兄様。女というものは、愛する人とずっと一緒にいたいものなのですよ」

兄「あのなあ、そういう事じゃなくて……」

ココア「それこそ、駅弁ファックで繋がったまま登校したいくらい」

兄「頭が沸騰しそうだわ、怒りで」

兄「すまん友、俺ちょっとこいつら外まで送ってくるわ」

妹「まさか、これがウワサの送りオオカミ……」

兄「黙らっしゃい」

友「えっと、兄?……こいつら何?お前の妹?」

兄「ああ、まあそんな所」

友「……いいなあ、羨ましい……」

兄「えっそれどこを見て言ってんの?」

友「いやほら、俺って姉貴がいるんだけど」

兄「うん」

友「すげーワガママだし、乱暴だしガサツでさあ」

兄「うん」

友「挙げ句の果てには俺に下ネタ連発するんだぜ?」

兄「はあ」

友「あー、マジで俺お前の妹のほうがいいわー」

兄「全く変わらないと思うんだけど……」

キンコンカンコーン……

友「やーっと午前の授業終わったー。メシメシー」

兄「……ん?あれ?」ゴソゴソ

友「どうした?兄」

兄「いや……弁当忘れちゃったみt」

ガラガラッ!

妹「もうっお兄ちゃんっ!お弁当忘れてたよーっ!?」プンプン

兄「うわーなんか来ちゃったよ」

兄「何故また高校に来た?」

妹「お兄ちゃんがお弁当忘れてたからっ!感謝してよねーっ」

兄「……はいはい」

妹「ふふっ……なんか、あたしってあれだね?」

兄「ん?」

妹「こうやって、わざわざお弁当を届けに学校まで来るなんて……」

兄「……別に、恋人とかじゃ」

妹「デリヘルよりサービスきいてるねっ!!」

兄「もっとピュアな表現あっただろぉ」

兄「はあ……とりあえず、腹へったから弁当もらえる?」

妹「はい、どうぞー」

兄「いただきまー……」パコッ

妹「……どうかした?」

兄「……妹」

妹「はい?」

兄「……おかずが無いんだけど」

妹「ああ、オカズはあたし」

兄「言うと思ったよ。帰れ」

ガチャッ

兄「ただいまー」

妹「あ、おかえりんこーお兄ちゃん」

兄「……なんか、家帰ったのに帰った気しないわ」

妹「お兄ちゃん、おかえりんこー」

兄「ん、ああただいま……」

妹「……お兄ちゃん」

兄「なんだよ?」

妹「お・か・え!!り・ん・こ!!」

兄「意地でも言わねえ」

俺が下げてどうする

妹「うーん、なんて書こうかな……」ブツブツ

兄「……どうした?机の前でうなって……」

妹「あーお兄ちゃん……あのさ、学校の宿題でねー」

兄「うん」

妹「自分の夢について作文書きましょう、って言われたんだけど」

兄「うん」

妹「昨日のお兄ちゃんの激しい攻めを官能的に書くのが難しくって……」

兄「そっちの夢じゃねえだろ。あとお前どんな夢見とるんだ」

兄「夜に見る夢じゃなくって、将来の夢だろ。この作文」

妹「あーそっちか。勘違いしてた」

兄「それなら何とかなるだろ。将来何になりたいんだ?」

妹「うーん、ちょっぴり迷うけど……」

兄「うん」

妹「女騎士になってオークと」

兄「現実にある職業でお願いします」

妹「最近あったかくなってきたねー」

兄「まあ五月も中盤だしなあ」

妹「そろそろ衣替えとか考えようかな」

兄「うーん、まだ早いんじゃないかあ?」

妹「上着とか涼しいやつにしてさ」

兄「うん」

妹「パンツも縞パンからヒモパンに……」

兄「早いとかいう問題じゃねえ」

妹「ちなみに夏になったらノーパン」

兄「越えちゃいけないライン考えろよ」

妹「あ、そういやお兄ちゃん」

兄「うん?」

妹「今日さー、心愛ちゃんが遊びに来るんだけど」

兄「……えっ、マジか」

妹「あの……ね?それで……お願いなんだけどさ」

兄「何だよ?」

妹「その間……オナニーやめてもらえるかな?」

兄「俺はいつからオナ狂いキャラになった」

兄「ていうか、ココアちゃんが遊びに来るって……」

妹「はい?」

兄「いや……ココアちゃん、なんかいかにもお嬢様って感じだったじゃん?こんな一般家庭に来ても……」

妹「もーお兄ちゃん、人を見た目で判断しちゃダメだよー!あー見えて心愛ちゃん、普通の子なんだからっ」

兄「あー……うん、そうだな。……なんか、すまん……」

妹「なんか、使用人が100人くらいいるって言ってたけど」

兄「前言撤回。お嬢様だわ」

妹「まだかなー、心愛ちゃん」ソワソワ

兄「この付近に大豪邸なんか無いし……歩いて来るなら遅くなるんじゃないか?」

妹「あ、それは大丈夫っ。なんか、乗り物乗って来るんだってー」

兄「乗り物?……リムジンとかか?」

妹「馬って言ってた」

兄「金持ちすげえな」

…………

ココア「ごきげんよう、妹さん」ニコリ

妹「心愛ちゃん、遅かったねー」

兄「……」

ココア「ええ、少し……馬の歩く速度が遅くって」

執事「ひひーん!ひひひーん!」ヨツンバイッ

ココア「この駄馬っ。遅刻したじゃあないのっ」ゲシッ

執事「ご褒美ですひひぃーんっ!!」ビクンビクンッ

兄「これは予想出来なかったわー」

妹「心愛ちゃん、お家の中入ってお話しよー」

ココア「良いですわね。ワイ談ですか?」

妹「お、心愛ちゃんわかってるぅー」

ワイワイキャッキャ……

執事「う、うう……」ボロッ

兄「あ、あのー……大丈夫ですか?ボロボロですけど……?」

執事「……ハァハァ、これだからこの仕事辞められねえ……!」ジュルリ

兄(あっこれあかん人や)

執事「おっと、失礼しました。少しトリップしておりまして……貴方は?」

兄「えっと……心愛ちゃんの友人の兄です」

執事「ああ、貴方が……噂はかねがね」

兄「噂?」

執事「お嬢様が、よく貴方の事を口に出しております」

兄「……俺の事を?何て言ってるんです?」

執事「何でも、拉致監禁して肉奴隷にしてやりたいと……」

兄「本気でやめてくださいね」

執事「全くもって……羨ましい……!!」ギリッ!

兄(やべーこの人血の涙出てるよ)

ガチャッ

兄「……」

妹「それでねー……あれ、お兄ちゃん」

兄「ああ」

妹「家に戻るの遅かったねー。外で何やってたの?」

兄「あー、えっと、あのー……心愛ちゃん?」

ココア「はい?」

兄「執事さん、家に入ろうとしないんだけど……外で待たせていいの?」

ココア「ああ、執事は最近放置プレイにハマっておりますので」

兄「レベルが高いなあ」

妹「それにしても心愛ちゃん、執事さんがいるなんて凄いねー」

ココア「ええ、まあ……実は、父がとある業界で大成功をおさめた方でして」

妹「すごーい!じゃあ本当のお金持ちさんなんだー」

兄「へえ……ビル・ゲイツとかスティーブ・ジョブズみたいな感じか」

ココア「いえ、父の仕事は風俗業関連でして」

兄「聞くんじゃなかったー」

ココア「父の仕事の関係で、子供のころから世界各国を転々としましたわ」

妹「へえー」

ココア「厳しい教育もあり、今では英語を始め、フランス・イタリア・ロシア等々、8か国の言語を話せますわ」

妹「そりゃーすごいなー」

ココア「なので、お兄様が望むなら……」

兄「うん?」

ココア「喘ぎ声を欧米風にするか日本風にするか選べますわよ?」ニコッ

兄「そんなオプションはいらねえ」

ココア「しかし、アジア圏で暮らすのは初めてでして……最初は苦労しましたわ」

妹「あ、やっぱりそういうのあるんだ」

ココア「ええ。特に漢字に慣れていないものですから……わかるようになるまで時間がかかりましたね」

妹「へえー」

ココア「暮らし始めの頃は『蟻の戸渡り』が読めず、もどかしい気持ちになりましたもの」

兄「お前は何を読んどるんだ?」

ココア「……あら、お話していたら、もうこんな時間」

妹「あ、ホントだねー」

ココア「ふふ、好きな方と一緒にいると、すぐに立ってしまいますわね……」

兄「ああ、はいはい……」

ココア「乳首」

兄「そこは立てんでいい」

ココア「それでは、帰りますわ。妹さん、お兄様、ごきげんよう」ペコ

妹「ばいばーい、心愛ちゃん」フリフリ

兄「しかし、もう日が傾きかけてるのに、執事さんに乗って帰るっていうのは……日がくれるんじゃねえの?」

ココア「ああ、それなら大丈夫ですわ。帰りは馬車ですので」

兄「……馬車?」

ガラガラガラ……

執事2「お待たせしましたっひひーん!」

執事3「ひんひひーん!」

兄「根本的に変わってねえよ!!」

妹「この前電車乗ったんだけどさ」

兄「うん」

妹「電車の揺れが心地よくって、すっごい寝ちゃってさ」

兄「うん」

妹「気付いたらよだれが垂れてて、服汚しちゃったんだよねー」

兄「あーあー、もう……」

妹「幸いその時は、お兄ちゃんにおっぱい舐められた妄想をして事無き事を得たんだけど」

兄「全く得れてねえな」

妹「あ……あのさ?お兄ちゃん」

兄「ん?」

妹「今さ、あたし洗濯物しまってたんだけどね」

兄「うん」

妹「その……あたしのパンツが一つ、足りないんだけどさ」

兄「はあ」

妹「……後でちゃんと洗って返してよねっ?」モジモジ

兄「身に覚えが無いんですけれど」

妹「あれー?んじゃああたしのパンツどこいったの?」

兄「そりゃあ……風で飛ばされたとか、洗い忘れてたとか……考えたくないけど、盗まれたとか」

妹「なっ!?あ、あたしのパンツが……泥棒に!?」

兄「いや、たぶん無いと思うけどな」

妹「あ、あたしのくまさんパンツが盗まれたなんて……!! 」

妹(見ず知らずの他人にオナペットにされてるなんて……興奮する!!!)ジュルリ

兄「よだれ拭け」

ピンポーン

兄「?……はいはーい」

ガチャッ

ジジイ「ふぉっふぉっふぉ、おはよう兄君」

兄「あ、お隣のおじいさん。……どうしたんですか?」

ジジイ「実はのー、わしの家の庭に、お宅の洗濯物が落ちていてのー」ポンッ

兄「あ!……どうもすみません」ペコリ

ジジイ「……心配するな、使ってはおらん」ヒソヒソ

兄「通報するぞジジイ」

兄「妹ー、お前のパンツお隣の庭に落ちてたって」

妹「あーよかったあ……風に飛ばされてただけかあ」

兄「これからはきちんと干せよ」

妹「うんっ。……お兄ちゃん、疑っちゃってゴメンね?」

兄「いや、別にいいけど……」

妹「お詫びにそのパンツあげるから!」

兄「いらねえ」

妹「そうだよね……脱ぎたてのほうがいいよね」ヌギヌギ

兄「いらねえっつってんだろ。こら脱ぐな」

妹「ねえねえお兄ちゃん」

兄「うん?」

妹「両乳首を思いっきりつねったらさ」

兄「……うん」

妹「軽いめまいと共に、数分未来に行けるって事に気付いたんだけど」

兄「うん」

妹「これって、あたしの超能力が開花したって事だよね?」

兄「あーもうツッコむの面倒臭いわ」

妹「やだ…/// お兄ちゃん、突っ込む気マンマンじゃない…///」

兄「もう無視していいかな?」

妹「ねえねえお兄ちゃん」

兄「何?」

妹「あのね、激しい運動したらさ、処女膜破れるって聞いたんだけど」

兄「あー……はい」

妹「けどさけどさ、激しい運動って……」

兄「うん?」

妹「セックスの事だよね?」

兄「……そう考えるとなんか哲学だな」

兄「はあ……」

妹「う?どしたーお兄ちゃん、ため息なんかついて」

兄「あー……ちょっとな。……はあ……」

妹「ふふふ、みなまで言わなくとも、妹のあたしにはわかるよー」

兄「ん?」

妹「ズバリ……アナルいじってたら痔になった、と」

兄「うん全然違う」

兄「今日体育の授業でさ、レシーブ打とうとして突き指しちゃって」ホラ

妹「うわっ、右手の人差し指が包帯でぐるぐる巻きじゃん」

兄「今日一日動かしちゃ駄目なんだって。はあ……不便だ」

妹「確かに……利き手だもんねえ」

兄「ああ。箸握る事すら出来ないよ」

妹「うんうん。ちんぽ握る事すら出来ないなんて……」

兄「おっと言葉が通じてないぞ」

妹「大丈夫!代わりにあたしがお兄ちゃんのちんぽ握るから!!」

兄「握るな」

兄「くっそ、痛むし動かせないし、今日一日きついな……」

妹「むふふ、お困りのようだねーお兄ちゃん!こういう時こそあたしの出番だね!」

兄「はあ?」

妹「今日一日、あたしがお兄ちゃんのお世話してあげるよっ!遠慮せずに使ってくれていいよっ!」

兄「……まあ、そういう事なら……」

妹「言ってくれれば、フェラだろうが手コキだろうが髪コキだろうが腋コ」

兄「そっちのお世話はいらないです」

食事中……

兄「んー……やっぱり左手で食事するのは無理か」カチャカチャ

妹「もー、あたしが食べさせてあげるよ」

兄「……すまん、頼むわ」

妹「んじゃあ、あーんして?」

兄「あー……」

妹「ぱくっ!もぐもぐもぐもぐ……んちゅー……」

兄「おい待て何で口移しなんだ」

モグモグ

兄(……お茶飲み過ぎてトイレ行きたくなってきた……)ガタッ

妹「あれ?お兄ちゃんどうしたの?」

兄「ああ、ちょっとお手洗いにな」

妹「その手だったら大変でしょー?」

兄「いや、小便くらい別に……」

妹「しょうがないなあ……飲んであげるよ」アーン

兄「流石にアブノーマルすぎるわー」

兄「ごちそうさま。お風呂入るわ」

妹「んじゃああたしが背中洗ってあげる!」

兄「いや、そこまでは別に……」

妹「大丈夫!優しく洗ってあげるから!」

兄「いや、そういう話じゃなくてな……」

妹「もちろんおっぱい使ってにゅるにゅるのエロエr」

兄「身の危険を感じるぜ」

兄「ふー……動画でも見ようかな」

カタカタ

兄「あー、左手でマウス操作すんのは難しいな……」カチカチ

ガチャッ!!

妹「もうっお兄ちゃんっ!!」ドン!

兄「うおっ、何?俺の部屋入ってきて……」

妹「性処理ならあたしがするって言ってんじゃん!!!」ドーン!!

兄「エロ動画見てねえから」

次の日……

兄(……突き指した所は思ったより早く完治した)

兄(……あんまし世話にはならなかったけど、妹のおかげって所もあるだろうな。……一応お礼言っておくか)スタスタ

ガチャッ

兄「なあ、妹ー……」

妹「あっごめん今オナニーしてるからもう少し待って」

兄「台無しだよ!!!」

ザーザー……

妹「6月……梅雨って感じだねえ」

兄「うん」

妹「朝からずっと雨止まないし」

兄「うん」

妹「あたしもう、すっかりびちょびちょだよー」

兄「うん」

妹「股間」

兄「正直その発言は予想出来た」

ピンポーン

妹「はいはーい。なんでしょー?」ガチャッ

青年「どうもこんにちはー、宅配便でーす」

妹「はーい。……あ、ハンコ持ってないや」

青年「ああ、それならサインとか……受け取ったっていう印がもらえればいいですよ」

妹「印?……マーク?」

青年「はい」

妹「……キスマークとかでもいいですか?」

青年「それは駄目ですねー……」

妹「お兄ちゃーん、荷物届いたよー」ハイ

兄「おお、ありがとう」ホイ

妹「何買ったの?」

兄「んー?まあ……大したもんじゃないよ」

妹「あ、わかった!」

兄「うん?」

妹「『初々しい妹』でしょっ!?」

兄「オ○ホじゃねえよ」

兄「もうすぐ父の日だからさ、父さんへ送るプレゼントをネットで買ったんだよ」

妹「へえー、何買ったの?」

兄「自宅用の小型プラネタリウム。子供の時から星が好きで、癒やされたいんだってさ」

妹「……なんか、意外と子供っぽいもの欲しいんだね」

兄「まあ、男ってやつはそういうもんさ」

妹「……って事は、黒のレースより、くまさん柄のほうがいいのかな?」

兄「待ってお前実の父に自分のパンツあげるの?」

妹「あー、なんかそんなの聞いたら、あたしも子供っぽいオモチャとか欲しくなってきた」

兄「はあ、そうか」

妹「買いに行きたいなあ……けどちょっと恥ずかしいし……うーん……」

兄「まあ、その年でオモチャはなあ」

妹「うーん、どうしよう?お兄ちゃん」

兄「ちなみに、どんなオモチャが欲しいんだ?」

妹「ぶるぶるこけしちゃんとか」

兄「大人のオモチャじゃねえか」

兄「あ、そういえば……」ガサゴソ

妹「んー?」

兄「くそ、やっぱりそうか……」

妹「どうしたの?」

兄「いや、今日の晩御飯、唐揚げしようと思ってたんだけど、サラダ油が無くってさ……」

妹「もー、昨日オイルぬるぬるプレイやったからだよ!」

兄「身に覚えがありませんが……」

兄「あーもう、仕方ないな……妹」

妹「はーい?」

兄「ちょっと隣町のショッピングモール行くぞ。普通のオモチャが欲しいんならついでに買ってやるよ」

妹「え?」

兄「油が無いからなあ……あとシャンプーとかも無いし」

妹「も、もしかしてそれを餌に連れ出して、野外露出プレイとか!?もーお兄ちゃん!そんな餌用意しなくてもあたしはいつでも肉便器になる覚悟出来てるよっ!あ、けどオモチャで開発されるのもまたいいかも!二人でディルドー選ぶっていうのもプレイの一環として」

兄「ちょ、ボケは一つにして」

兄「おーい、行くぞ妹ー」

妹「ちょっと待ってー!まだ用意出来てないー」

兄「はあ……早くしろよー」

ココア「お店、混んでしまいますわよー?」

兄「…………」

ココア「あら、なんでしょう?お兄様?」

兄「……何故お前がここにいる」

ココア「十年以上も前に、父と母が熱い夜を共にしまして」

兄「そういう事じゃなくて」

ココア「ちなみにSMプレイで、種付けは騎乗位だったそうで」

兄「そんな情報はいらない」

妹「あのね、前に心愛ちゃんと買い物行こうって約束してたの。丁度いいかなーって思って、呼んじゃった」

ココア「よろしくお願いいたしますわ」ペコッ

兄(心休まらねえ……)

妹「それにしても心愛ちゃん、いつも執事さんの目とか厳しいのに、今日は一人なんて珍しいねー」

ココア「ええ、せっかくの買い物ですので、少し無理を言って一人にさせていただきましたの」

妹「へえー」

ココア「ただその代わり、人混みに紛れてSPが30人と、遠くのビルに狙撃班が20人ほどいまして」

兄「あれっここ日本だよな?」

兄「よーし、んじゃここから電車乗って、隣町まで行くぞー」テクテク

妹「はーい」

ココア「で……でんしゃ?」ハテ?

妹「あれっ?心愛ちゃん電車知らないの?」

ココア「トレイン、ですよね?……海外暮らしが長いうえに、普段は車ですので……」

兄「ああ、そうなんだ」

ココア「ちんちん電車という言葉しか知りませんわ」

兄「小学生かよ。……あっこいつら小学生だったわ」

兄「えっと、この切符を改札口……あそこのゲートに通してだな」

ココア「ふんふん」

兄「その間にゲートを進むんだけど……わかる?」

ココア「ば、馬鹿にしないでくれますこと?これでも成績はトップなのですよ?」

兄「そうか。んじゃ行こうか」

ココア「は、はいっ」ドキドキ

テクテクテク……

ココア「…………」スッ……

カシャンッ!

ココア「!!……うなあああっ!!」ダダダダッ!!

兄「走って通らなくても大丈夫だぞ!?」

ガタンゴトン……

ココア「ほえー……これが電車ですか」

妹「どう?心愛ちゃん。初めて電車に乗った感想は?」

ココア「……意外と揺れるものなのですねえ」

兄「あー、そうかもなあ」

ココア「揺れるたびに、ローターのスイッチが入ったかと勘違いしてしまいますわ」

妹「あー、わかるー」

兄「何一つわかんねー」

ガタンゴトン……

ココア「……隣町まで結構時間がかかるのですね」

妹「そーだ心愛ちゃん。暇つぶしにしりとりしようよ!」

ココア「いいですわよ。じゃあ、しりとりの『り』から」

妹「隣家の人妻」

ココア「間男」

妹「『ここはもうビチョビチョになってるぜ……ヒャヒャヒャ!』」

ココア「『やめて……私には夫がいるのですよ!?』」

妹「『よく言うぜ!誘ってきたのは奥さん、アンタの方だろう!?』」

兄(うわー突っ込むタイミング逃したー)

兄「はあ……やっと着いた」

ココア「うわあ……!ここがショッピングモールですか」

妹「んー、やっぱすごいよねー」

ココア「な、なかなか大きいのですね……」ジーッ

妹「いやいや心愛ちゃん、もっと大きくなるんだよ、コレ」ジーッ

ココア「本当ですか?見てみたいものですねえ。そんな立派なモノ……」ジーッ

兄「お前ら目線を俺の股間から上げろ」

ガヤガヤ……

ココア「わあ……中も広いのですねえー……」キョロキョロ

妹「いろんな店があるし、隣にはアウトレットもあるからねー。ちょっとしたデートスポットになってるんだよ」

兄「せっかくだし色々見ていくかあ。えーっとまずは……」

ココア「お、お兄様!お兄様!」クイクイッ

兄「うん?」

ココア「あそこ、家電のお店を見て下さい!『AV機器』が売ってます!!」

兄「ああうん、たぶん君の思ってる物と違うよ?」

ザワザワ……

兄「休日だから人多いなあ……」

妹「お兄ちゃん、はぐれないように手握って?」ハイ

兄「はいはい」ギュッ

ココア「では、私も……」スッ

兄「あ、けど俺、左手は荷物持ってるから……」

ココア「あら。では仕方ありませんね……ここを握っておきますわ」ニギッ

兄「笑顔で人の股間を握るな」

ココア(……おかしいですわね……最近のおちんちんは、興奮すると触手状態になると聞いていたのですが……)モミモミ

兄「真顔で何考えてやがる」

ココア(もしや、私で興奮していないと?……お兄様は見るからにロリコンという感じですのに……)モミモミ

兄「お前今失礼な事思ってないか?」

ココア(……!ひらめきましたっ!)ピコーン!

兄「うわーなんかひらめいちゃったよ」

ココア(直接握れば興奮するはずですわ……)ヂーッ

兄「待てコラそれ以上はシャレにならん」

妹「うーん……」ジーッ

兄(……妹が真剣な顔で、ショーウインドウのマネキンを見ている……)

妹「うーん、どうだろうなあ……?」ジーッ

兄(結構高い男物の服だけど……父の日に送るつもりなんだろうなあ……)

妹「ねえ、お兄ちゃん。このズボン買っていい?」

兄「ああ、父さんへプレゼントするんだな?」

妹「いや、アソコがどこまで正確に作られてるか知りたくって」

兄「父さん泣くぞ?」

妹「あ、お兄ちゃん。おもちゃ屋さんあったよ」

兄「ん?あー、そういや何か買ってやるって約束してたな」

ココア「何かって……ナニですか?」

妹「まあ、ナニだよね」

ココア「ナニですか。それは興味深い……」

妹「ねー、やっぱりナニだよねー」

兄「お前らうっせえ」

スタスタ……

ココア「おお、ここがおもちゃ屋ですか」

妹「いろいろあるねー。あ、このお人形かわいい」

兄「ふーん……なんか久々にこんなの見るなあ……」

女「いらっしゃいませ……あれっ?兄君?」

兄「え?……あっ、女さん」

女「えー?なんで兄君がこの店に?兄君が欲しがるもの無いと思うけど?」

兄「いや、実は妹の付き添いでさー……」

ワキアイアイ……

妹「……ね、ねえ?お兄ちゃん?」

兄「うん?」

妹「この女性(ヒト)……誰?」ニコリ

兄「めっちゃ顔怖いんだけど」

兄「クラスメイトの女さんだよ」

女「どうも、初めましてー。このおもちゃ屋でバイトしてまーす」

妹「……ホントにそれだけの関係?」

ココア「まさかもう肉体関係を結んでるとか……」

兄「無いから」

女「へえー、兄君って妹さんいたんだー」

兄「ああ、まあ、うん」

女「……か、かわいい……一人譲ってくれない?」

兄「ネコじゃないんだからさあ」

ココア「色々なオモチャがありますが……アレはありませんねえ」

妹「ねー」

女「?……アレって?」

妹・ココア「「ディルドー」」

兄「お前らまだそんな事言ってんのか」

女「なっ!……なんて事言ってるの、二人とも!!」

兄「あー女、こいつらの言う事は無視した方が……」

女「まだ未熟で経験浅い子がディルドーなんか使っちゃ、中傷つけちゃうよ!?最初はローターで慣らさなきゃっ!!」

兄「えーっアンタもそっち側ー?」

兄「なんかもう色々と嫌になってきた……」

妹「え?何が?女さんいい人じゃん」

兄「ハァ、もういいよ……女さん、安くておすすめのおもちゃある?それ買ってさっさと出ていくわ」

女「んー、これとかどうかな?最近流行ってる魔法少女アニメの、変身ステッキなんだけど」

兄「へえー、なかなか良いじゃん」

女「この後ろの方が、今私のおしりに入ってるヤツと同じ形でー……」

兄「もう一生テメーとは話さねえ」

ココア「……うう……」モゾモゾ

妹「ん?心愛ちゃんどうしたの?」

ココア「じ、実は……長時間歩くのは初めてですので、靴擦れを起こしてしまいまして……」ヌギッ

妹「うわ!心愛ちゃん、足がすれて真っ赤になってるよ!?」

兄「大丈夫か?」

ココア「痛いです……お兄様、舐めて癒してくれませんか?」

兄「足舐める必要が何処にある」

兄「仕方ないな……靴屋で新しい靴を買おう」

ココア「けど……私、今手持ちが……」

兄「靴くらい俺が買ってやるよ」

妹「おおー、お兄ちゃん太っ腹ーっ」

ココア「い、いいえ!そんなの悪いですよ!」

兄「いいって別に。せっかくのショッピングだしな」

ココア「で、では……身体で払いますので……」スルリ

兄「いいって言ってんだろ」

ココア「うーむ……」キュムキュム

妹「どう?心愛ちゃん。新しい靴は?」

ココア「どうも、このような靴は初めてで……合っているのかどうかわかりませんわ」

兄(ブランド物の靴履いてたしな……)

妹「そういう時は、一回その靴を履いて歩いて、確かめてみたらいいんだよ!」

ココア「はあ、わかりました。ではお兄様、そこに寝そべって下さい」

兄「なんでやねん」

ココア「お兄様が踏まれて一番興奮する靴にしようかと……」

兄「それじゃ買える靴無くなっちゃうと思うよ」

ココア「よっ、ほ、ほっ……」ヨタヨタ

妹「……心愛ちゃんが新しい靴と格闘してる間に」

兄「うん?」

妹「……レス300超えたね」

兄「……いきなりメタいな」

妹「ネタ無いって言ってから250も続いたね」

兄「意外と出るもんだなあ」

妹「けど心愛ちゃんがボケまくってる時点でお察しだよね」

兄「だからと言ってお前がボケればいいってもんじゃないよ?」

腹筋乗っ取りを長々続けてごめんなさい
もうちっとだけ続くんじゃ

ココア「素敵な靴、ありがとうございます。お兄様」

兄「いえいえ。……俺も結構足痛くなってきたな……」

妹「軟弱だなー、お兄ちゃんは」

兄「ショッピングなんて久々だからなあ。立ちっぱなしで疲れたよ」

妹「処理してあげようか?」

兄「そっちは立ってないから」

兄「少しフードコートで休憩するか」

ココア「?……ふーどこーと?休憩?」

兄「うん。上の階にあるらしいからさ。軽く何か食べようぜ」

ココア「へえー……ショッピングモールの上に、そんな名前のホテルがあるのですか」

妹「食べられるのはあたし達の方だねっ!」

兄「ごめん、休憩の意味が違う」

ワイワイ

ココア「おお、いろいろなお店があるのですね」

兄「俺アイス食べるけど、お前らどうする?何か食べるか?」

妹「じゃあ……白濁色の、こゆくってとろとろしてる、お兄ちゃんの……ア・レ♪」

兄「ソフトクリームだな」

ココア「てかてかと黒光りしていて、口に入りきらないほど大きく長い、お兄様の……アレを///」

兄「チョコバナナだな。……売ってるのか?」

兄「ほら、買ってきたぞー」

妹「わーい!」

ココア「おお、本当に売っていたのですね」

兄「俺もそれは思った。……じゃ、食べようか」

ココア「はて、どちらのお口でいただきましょう?」

兄「迷うこと無く上の口だね」

妹「おいしーい!」ペロペロ

兄「ん、なかなかいけるな……」ペロペロ

ココア「ん……」パクッ

兄「美味しいか?心愛ちゃ――」

ココア「ん……はぁっ……れろっ、ぺろっ……」レロオッ

兄「…………」

ココア「んちゅっ……じゅるるるっ、ちゅぽっ……ちゅぽっ……」グッポグッポ

兄「……」

ココア「んんっ、おいひい……れろれろっ……おおきいれふ……ぢゅるるっ、んはあっ……」チュポンッ

兄「……」

ココア「……あら?どうかしましたか?お兄様」

兄「いや……」

ココア「遠慮なさらず、しっかり脳内に焼き付けて今晩オカズにして下さいね?」ニコッ

兄「よっしゃ三秒で忘れてやる」

兄「あんま期待してなかったけど、美味いもんだな……」ペロペロ

妹「お兄ちゃんの、すごく美味しそうだねー」

兄「ん、食べてみるか?一口」

妹「いいの!?んじゃあ、失礼して……」カチャカチャ

兄「なんで今の流れでズボン脱がせようとするかなあ」

兄(暑いからか、ついガッついてしまうな……)パクパク

ココア「あら、お兄様。ほっぺたにアイスがついておりますわ」

兄「え?うそ、どこ?」

ココア「動かないで下さいませ」スッ

兄「ん?」

ココア「んー……」

チュッ

兄「!!」

妹「うあっ!?」

ココア「あら、本当。美味しいですわね、このアイス」ニコッ

妹「う……うわー、うわー。心愛ちゃん大胆ー」

ココア「あ、あら。これは失礼。驚かせてしまいましたね?お兄様」

兄「い、いや……いいけど」

ココア「そうですか?それは良かった」ニコッ

兄(……ビックリしたー……)ドキドキ

パァン!!

兄「」チュン!

・ ・ ・

妹「……お兄ちゃん、ほっぺたから血ぃ出てるよ?」

兄「……銃弾が頬かすめるって本気で怖いんだな」ガクガク

ココア「今のは……じいやの銃の音ですね。暴発でしょうか?危ないですわねー」

兄「たぶん故意なんだろうなあ」ダラダラ

妹「うう、ごめんお兄ちゃん」モジモジ

兄「ん?」

妹「ちょっとお花つみに行ってくるね」

兄「花?……ああ、わかった」

ココア「うう、申し訳ありません、お兄様」

兄「ん?」

ココア「ちょっとお花いじくりまわしてきますね」

兄「やめろ」

兄「そろそろ食品売り場行くか」

妹「あー、そういやそれが目的だったねー」

ココア「?……何を買うのです?」

兄「まあとりあえずサラダ油買って――」

ココア「家に帰ってオイルマッサージ、と」

兄「なんでお前ら油はエロいもんだと思うの?」

ガヤガヤ……

ココア「ほわあ……お野菜やお魚がいーっぱい……」ポワポワ

妹「お兄ちゃん、油とシャンプーあったよー」ハイ

兄「えーっと、あと何が無かったっけかな……?」

妹「あ、はい。コンニャク」ガサッ

兄「……コンニャク?なんで?」

妹「ふふふ、十字に切れ込み入れてそこにチン」

兄「あーあーあー聞こえないー」

ガヤガヤ……

兄「んー……レジ並んでるなー……」

ココア「お兄様?これは何の行列なのですか?」

兄「うん?ああ、レジだよ。買ったものはここでお金払わないといけないんだ」

ココア「ああ。そういう事なのでしたか。私てっきり順番にヌいて」

兄「お前らボケが直接的になってきてない?」

ピッ、ピ、ッピッ……

パート「いらっしゃいませ、こんにちはー」ガサッ

兄「……」ドサッ

パート「あ!……失礼、お客様」

兄「はい?」

パート「年齢確認出来るものを、何かお持ちですか?」

兄「は?……酒なんか買ってませんけど……?」

パート「ああいえ、18歳以上だったら結婚出来るなーって思いまして」

兄「いきなり何言ってんのこの人」

パート「申し訳ありません。婚期逃して少し焦っておりました」

兄「うん。焦りすぎだよね」

パート「もう三十超えたというのに、相手は見つからず日がな一日レジを打つだけ……過ぎてゆく日々、持て余す身体……」

兄「……」

パート「もう男だったら誰でも良い。そんな風に考えていました。私ったらなんてはしたない……」

兄「……はあ」

パート「あ!けど勘違いしないで下さい」

兄「はい?」

パート「男だったら良いんじゃなくって……あなたが、いいんです……///」

兄「はやくレジ打ってくれないかなあ」

パート「失礼しました、お客様。すぐ打ちますので……」

兄「お願いします」

ピッ

ピッ

ピッ……

パート「……こうしてずっとピッピと音を出していると……」

兄「はい?」

パート「なんだか、放送禁止用語を連発してるみたいですね……///」

兄「手ェ止まってんぞコラ」

ピッピッ……

パート「あら、野菜ですか」ガサッ

兄「え?ああ、はぁ……」

パート「いいですね、若いのに体調に気を付けるなんて……健康的で素晴らしいです」ピッ

兄「はあ……(そこまで誉める事か?)」

パート「ついでに一つ聞いておきますが」

兄「はい?」

パート「貴方のモノの大きさは、このキュウリくらいですかね?」ドキドキ

兄「不健康な質問だなあ」

ガサッ

パート「あら、このフルーツ……」

兄(……今度は何だよ……)

パート「よく熟していて、とても美味しそうですね」ピッ

兄「はあ、そうですね……」

パート「ちなみに私のカラダも、よく熟していてとっても美味しいと評判です」ドヤッ

兄「そのまま腐りきってしまえ」

ピッ!

パート「お買い上げは以上でしょうか?」

兄「はい(さっさと会計済ませてえ)」

パート「……あれ?……あれれ?」ガサゴソ

兄「?……何スか?」

パート「……ゴムは買わないんですか?」

兄「買わねえよ。てか売ってねえだろ」

パート「なるほど、中出し種付けセッ○スで私を孕ませる気ですね。想像するだけで子宮下りてきました」ハァハァ

兄「押し上げとけ」

パート「ではお会計、4169円です」

兄「はいはい……」ゴソッ

パート「……よいシックスナイン……いいですね。貴方のおち○ぽを……」

兄「あ、すみませんレジ袋下さい」

パート「え!?袋有料ですよ?この奇跡的な数字が崩れますよ!!?」

兄「だから言ってるんだよ」

パート「ちぇー……じゃあ、袋有料で、5円っと……」ピッ

兄「はいはい……」ゴソッ

パート「ちなみに、私のカラダは無料ですよ」

兄「いりません」

パート「……私とすごす幸せな家庭……プライスレス」ドヤッ

兄「重いよ。無料じゃないじゃん」

パート「5000円お預かりいたします」ガシャン

兄(やっと終わった……)

パート「826円と、レシートのお返しです」スッ

兄「はいはい……」

ガシイッ!

パート「……」ギュウウ……

兄「……手、離してくれませんかね?」

パート「ん……あっ、ダメです、お客様……あっ///」モミモミ

兄「無理矢理チチ揉ますなや痴女」

兄「ったく……何だったんだ、あの人……」スタスタ

パート「あっ!お待ちください、お客様!」タタッ

兄「まだ何かあんのかよ……」

パート「お客様、失礼ですが……万引き、しましたよね?」

兄「は!?言いがかりですよ!」

パート「いいえ!盗みました!……私の、心をね……」フッ

兄「銭形警部もビックリだぜ」

兄「はあ……」テクテク

妹「あ、お兄ちゃん。レジ遅かったねー?」

兄「うん、なんか変な人でさ……」ドサッ

ヒラッ……

妹「お兄ちゃん、レシート落ちたよー?」パシッ

兄「ああ、すまん持っといてくれ」

妹「あれ?……このレシート、裏に名前と電話番号が書いてるよ?」

兄「すまんが捨ててきてくれんかさ」

「くれんかさ」って何やねん……
「くれんか」ね

兄「さあ、そろそろ帰るか」

妹「はーい。結構買い物したねー」

ココア「ええ。素敵なものがいっぱい……」ホワホワ

兄「心愛ちゃん、楽しかったか?」

ココア「はい、とっても!……あ、お兄様。その……」モジモジ

兄「ん?何?」

ココア「えっと……視姦に手コキ、擬似フェラにキスで……本日のデートプレイ、お値段は税込み4万2000円ですわ♪」ニッコリ

兄「それは新手の詐欺か何かかい?」

テレビ『それでは、次の問題です!』ヤンヤヤンヤ

兄「クイズ番組はやっぱり、正解を考えながら見るのが面白いな」

妹「そうだねー」

テレビ『『お』から始まる、次の漢字の読み方は何!?』

テレビ『ババン!『凹凸』!!』

兄「これは簡単だなー」

妹「うん!『おんなとおとこ』だよね?」

兄「間違いなのにわかるのが腹立つ」

妹「ねえお兄ちゃん」

兄「んー?」

妹「冷静になってさ、考えてみたんだけど……」

兄「何だよ?」

妹「……近親相姦って興奮するよね」

兄「『冷静』って言葉、辞書でひいてこい」

妹「いや、話はここからでさー」

兄「まだ続くのかこの話」

妹「近親相姦でさ、子供が産まれる場合さ」

兄「何言ってるのかわかんねえな」

妹「遺伝的リスクが高まるって噂だけどさ」

兄「近親相姦って良い所一つもねえな」

妹「愛があれば乗り越えられると思うんだけど」

兄「頭を冷やしてもう一度よく考えてみようぜ」

妹「そのあたり、最愛のお兄ちゃんはどう思う?」

兄「ノーコメントだわ」

妹「ていうかいい加減スレタイ通りの行動してよ!!!!」ドーン!

兄「妹がついにキレたー!!」ガビーン!

妹「あはは、見てよーお兄ちゃんこの漫画ー」

兄「ん?何?」

妹「新キャラがばんばん登場してるんだけどさ、こういうのって絶対ネタ切れだよねー」

兄「ああ、デザインもやっつけだし、そうかもなー」

妹「……あ、それはそうとお兄ちゃん」

兄「うん?」

妹「パパがお兄ちゃん呼んでたよ」

兄「えーっこの話の流れでー?」

父「お、来たか兄」

兄「何かあったの?父さん」

父「いや、何……世間話なんだが、もうすぐ沖縄では梅雨が明けるそうだ」

兄「へえー……」

父「さすが、南国の国沖縄。日本の何処よりも早く夏が訪れるなあ。……そう思わんか?」

兄「うん、まあ……本州に住んでる俺らには関係無い話だけど……」

父「という訳で、沖縄行くぞ」

兄「待って何が『という訳』なの?」

父「沖縄、梅雨、明ける。父さんたち、沖縄、行く。オーケー?」

兄「何一つオーケーじゃねえな。休み取れねえだろ」

父「今週末の土日で行くからだいじょうブイ」

兄「い、いやいや。ホテルとか飛行機とかは?」

父「案ずるな、もう手配済みだ」

兄「な……ていうか、何でいきなり沖縄なんだよ!?急すぎるだろ!」

父「うるせえ!!!パパは妹ちゃんの水着姿が見たいんだよ!!!!」ゴオッ!!

兄「全力で下心満載じゃん!!!」

父「父さんはなあ……妹ちゃんが近頃お前にベッタリで、悲しく思っとるんだ……」

兄「はあ……」

父「ここいらで一つ、妹ちゃん分を補給しないと、父さんは枯れ果ててしまうんだ」

兄「そのままミイラになればいいのに」

父「そんな訳で沖縄だ。母さんも妹ちゃんもオッケーだって」

兄「なんでそんなに皆フットワーク軽いんだ……」

父「それに、水着セクシーシーンは視聴率取れるだろう?」

兄「文章だったら意味ないじゃん。俺文章とか言っちゃってんじゃん」

母ちゃん出てきたことあるっけ

>>376
ないけど、エロい母ちゃんとか見たくないしなあ……

兄「はあ……親父はいつも唐突なんだよな」

妹「まあまあお兄ちゃん。沖縄旅行だよ?もっとテンション上げようよ!」

兄「今から旅行の準備するのがしんどいんだよ……えっと、何がいるんだ?」

妹「着替えでしょ?水着でしょ?あとは……コンドーム」

兄「それはいらない」

妹「お、お兄ちゃん!あたしの子宮をナマでズコバコ犯したいのはわかるけど!性病のリスク軽減って意味でもコンドームは……」

兄「エロい事しないっつってんの」

兄「あれよあれよと空港まで来てしまった……」

妹「うわー!わくわくするね、お兄ちゃん!」ワクワク

父「パパもワクワクしてきたよ!」ワクワク

兄「……それはいいんだけどさ」

父「ん?どうした?」

兄「……母さんは?」

父「……あれ?」

兄「『あれ?』じゃねえだろ」

兄「……ああ、うん、わかった……んじゃ後で」

ピッ

兄「母さん迷子になってたんだって。父さんが後から連れてくるから、先に荷物の検査済ませてしまおう」

妹「あー、金属探知機とか電子機器とかのアレかー」

兄「うん。探知機に引っかかりそうなものは外しとけよー」

妹「……前々から疑問だったんだけどさ」

兄「ん?」

妹「あれって何でキ○タマには反応しないの?」

兄「どうして反応すると思ったの?」

スタッフ「では、ゆっくりゲートを通ってくださーい」

兄「……」スタスタ

スタッフ「はい、オッケーでーす」

兄「ふう」

・ ・ ・

スタッフ「では、ゆっくりゲートを通ってくださーい」

妹「……」テクテク

ピンポーン!

妹「え?……あ、ア○ルバイブ入れっぱなしだった!」

スタッフ「もー、気を付けて下さいよー?よくある事ですけど」

兄「ねえよ」

CA「……お客様にお願い致します。携帯電話やタブレット等、電波を発する電子機器は計器に……」

兄「……飛行機が飛ぶ前の、この説明……なんかドキドキするよな」

妹「わかるー。空飛ぶんだもん。違反がないようにしないとねー」

CA「……また、電波を発していない機器も、離着陸時には電源をお切りになって下さい」

妹「え!?バイブも!?」

兄「大きな声を出すな」

CA「バイブもです」

兄「答えんな」

CA「その悔しさ、悲しさ、辛さ……よーくわかります。私もその事実を知っていたら、キャビンアテンダントにはなってなかったでしょう」

兄「おい語り始めたぞ」

CA「しかし今の私は気持ちを切り替え、振動による刺激から拡張の楽しさへと……」

兄「とりあえずお前マイク置け」

CA「まもなく離陸致します。シートベルトをしっかり締め、座席のリクライニングを戻し……」

ゴォォォォ……

兄「いよいよだな」

妹「んー、飛行機なんて数えるほどしか乗った事無いんだけどさ、毎回ホントに飛ぶのかな?って不安になるんだよね」

兄「ああ、まあわかるよ……」

……ゴオオオオオオオ!!

兄「うおっ、すごい衝撃だな……こりゃ飛べそうだ」

妹「あひいっ!しゅごい!衝撃がずんずん来てましゅうっ!!トぶの?本当にトんじゃうのっ?ああんっ///カラダに振動がひびいちゃうのおっ!!イくっ!あたし沖縄にイっちゃううううう!!!」ビクンビクン

兄「静かにしろ他のお客さん見てるだろ!!」

ゴォォォォ……

兄「おおー、飛んだ飛んだ。すげーなあ……」

妹「わっ!見て見てお兄ちゃん!雲!雲がいっぱいだよっ!」

兄「本当だ。面白い形の雲が沢山あるな」

妹「あっ、お兄ちゃんあの雲!」

兄「ん?」

妹「あたしのおま○この形に似てるよねっ?」

兄「いや知らんがな」

ピンポーン

CA「……シートベルト着用サインが消えましたが、御着席中は急な揺れに備え、着用なさったままおくつろぎ下さい」

妹「……じゃあ何でこんなサインあるんだろ?」

兄「あれだろ、トイレとか行きたい時は外していいって事だろ」

CA「そうですね。私のカラダにムラムラした時は、どうぞ御手洗いへ」ニコリ

兄「シートベルト外せなくなっちまったぜ」

CA「御希望でしたら、性処理のお手伝いを致しますが?」

兄「御希望じゃないですね」

CA「わかりました……では、御手洗いへ行きましょうか」

兄「誰かー通訳呼んできてー」

ガラガラ……

CA「お飲み物はいかがですかー?」

妹「あ、くださーい」

兄「何があるんです?」

CA「ええと、緑茶、コーヒー、紅茶、オレンジジュース……」

妹「そこのリンゴジュースは?」

CA「ああ、それは私のアバ茶です」

妹「お兄ちゃん、アバ茶ってなーにー?」

兄「俺に聞くなよぉ」

CA「あと、愛液ティーがありますけど」

山岡「この愛液ティーは出来損ないだ。飲めないよ」

兄「おい誰だ今の」

(メイド「お待たせいたしました♪」とかいうのを昔書きました。宜しければ)

CA「まもなく、那覇空港に着陸致します……」

キィィィ……ン……

兄「おおー、見えてきた見えてきた」

妹「お、お兄ちゃん!海!!海かエメラルドグリーンだよ!!」

兄「ああ。すげえなあ」

妹「うわあ……ヤバイ濡れてきた」

兄「興奮しすぎだろ」

父「到・着ーっ!!」

妹「うわ、暑い!夏!すごーい!!」ピョンピョン

兄「日差し強いな。さすが沖縄……」

父「さて、じゃあまずはタクシー拾って……」

兄「……あれ?母さんは?」

父「えっ?」

兄「……母さんの荷物が間違ってドバイまで行ったから、父さんと母さんは少し遅れてホテル着くってさ」

妹「さすがのあたしもビックリだよ……」

兄「とりあえず、俺らはタクシー乗って先にホテルまで行こう」

妹「はーい」

ガチャッ

運転手「はい、お客さん。どちらまで?」

兄「ホテル・ダークブルームーンまで」

運転手「あいよ。ラブホテルまでねー」

兄「妹、駄目だ。タクシー変えよう」

ブゥゥン……

妹「おおー、沖縄の景色って新鮮ー……」

運転手「はいお客さん、左手に見えますのがねえー」

兄「はい?」

運転手「グスクーいう城跡さー。面白い形してるから、是非見ていきー」

兄「へえー……」

運転手「それで、右手に見えるのがねえー」

兄「何ですか?」

運転手「ソープ街です。是非ヌいてきー」

兄「クッソこのタクシーもか!」

ガチャッ

兄「はあー……やっとホテルについた」

妹「わ、わ!お兄ちゃん!ホテルの入口にシーサーがいるよー!」

兄「おお、流石沖縄。シーサーがお出迎えか……」

妹「ふふん、あたし知ってるよ!口を閉じてるのがメスでー」

兄「うん」

妹「アヘ顔さらしてるのがオスでしょっ?」

兄「あ?」

ウィーン

ホテルマン「ようこそ、ホテル・ダークブルームーンへ」

兄「あの、予約をしていた……」

ホテルマン「あ、お客様。失礼ですが……」

兄「はい?」

ホテルマン「ここはラブホテルではありませんので、ご休憩などは……」

兄「あのさぁ……」

ガチャッ

兄「おー、部屋けっこう広いな」

妹「はえー……ここが泊まるとこかあー……」

兄「綺麗だし、新しいし、なかなかいいホテルだな」

妹「あれ?けどここのベッド回らないよ?」

兄「普通は回らないんだよ」

兄「……あ、妹。ホテルの目の前ビーチになってるぞ」

妹「え!?ホント!?」タタッ

兄「せっかくだし、泳いでみるか?父さんと母さんまだ来れないだろうし」

妹「うん!……あ、一応確認しとくけどさ」

兄「何?」

妹「ヌーディストビーチだよね?」

兄「ノーマルビーチだよ」

ザザァ……

兄「おー、いいなあ沖縄の海……」

妹「うん!潮吹いて気持ちイイねー!」

兄「潮『風』な」

妹「ああんっ///あたしもうグショグショだよおっ///」

兄「そりゃ海入ったらなあ……」

妹「……あのさ?お兄ちゃんってさ……」

兄「ん?」

妹「もしかして、ED?」

兄「ちゃうわい」

兄「ていうか、お前その水着……」

妹「んー?」

E.きわどいビキニ

妹「かわいいっしょー?この日のために買ったんだー」クルリンッ

兄「はあ……(貧相だなぁ)」

妹「……って、あーっ!!しまったあーっ!!!」

兄「な、なんだよいきなり?」

妹「お兄ちゃんロリコンだから、スク水のほうがポイント高かったじゃん!!あー失敗したぁー!!」

兄「待て前提から間違ってんぞ」

兄「そんな格好して……日焼けしたらどうすんだよ?」

妹「あ、それは大丈夫。日焼け止め塗ってるもん」

兄「ああ、そうなのか」

妹「やっぱり、黒くなったら大変だからねー」

兄「まあな」

妹「だから、乳首とおま○こは特に念入りに塗りました」

兄「意味ねえなそれ」

妹「よーし、ちょっと本気で泳いでみよっかなー」

兄「あ、おいあんまり遠くまで行くなよ?」

妹「えー?」

兄「危ないだろ。飲み込まれたらどうするんだ?」

妹「快楽に?」

兄「海にだよ」

ザザァ……

兄「ふー……ああ、こうやって浮かんでると気持ちいいな……」

ザァ……

兄「……ん?少し波が出てきたか……」

ザパァン!!

兄「わぶっ!……ん?なんだ?……この布は……」

→きわどいビキニ

兄「…………」

妹「うぎゃあああお兄ちゃん!!エロハプニングって実際なると普通に恥ずかしいんだけど!!」ザパーッ!

兄「うおおおあああお前普通にアウトじゃねえかあああああ!!!」

ザザァン……

妹「ふぃー!楽しいねーお兄ちゃん」

兄「ああ、そうだな……」

兄(波打ち際でパチャパチャやってるだけだけど……満足してるようなら、良かった……)

妹「ふー……あ、そうだお兄ちゃん」

兄「ん?なんだ?」

妹「あたしスキューバダイビングやってみたい」

兄「いきなり本格的だなオイ」

妹「やっぱ、せっかく沖縄まで来たんだから、もっと本格的に海を味わいたいよねー!」

兄「満足してなかったのね……」

妹「ほら、ホテルのフロントで申し込み出来るみたいだよ!さっそくやってみようよ!」

兄「けどなあ、こういうのって危ないんじゃないのか?初心者が飛び入りでやるなんて……」

妹「大丈夫だって!ほら、ここのダイビングショップの説明文見てよ」

兄「ん?どれどれ?」

妹「『美人インストラクターが手取り足取りナニ取り教えます』だって!」

兄「嫌な予感しかしねえぜ」

イン「どうも初めまして。今回担当させていただきます、インストラクターです」ペコリ

妹「わ、本当に美人な人だねー……」ヒソヒソ

兄「……まあ、そうだな」ヒソヒソ

イン「本日は体験ダイビングコースという事で……えっと、兄さんと、妹さんですね?」

兄「はい」

イン「……失礼ですが、ご兄妹なんですね?恋人ではなく?」

兄「ああ、はい。そうですよ」

イン「という事は……何かの拍子でバキューム○ェラをしても問題はない、と」

兄「問題ありまくりですね」

イン「では、体験ダイビングコースを始めましょう」

妹「お願いしまーす」ペコリ

イン「まず初めに、本日は貴方達を、素晴らしい海の世界へとお連れする訳ですが……」

兄「はい」

イン「海の世界というものは危ないものが多くあり、ダイビング中はそれらに細心の注意を払わなければなりません」

妹「え、そうなんだ?」

イン「はい。ダイビングを行う日は……『危険日』と言っても差し支え無いでしょう」

兄「少なくとも俺は差し支えるよ」

イン「ダイビングというものは常に危険と隣り合わせ。自分の命は自分で守らなければならない……その事を、よく覚えていて下さい」

兄「……わかりました」ゴクリ

イン「と、いっても、サメ等海洋生物に襲われるという危険は、実際あまり無いんですよ」

兄「あ、そうなんですか?」

イン「はい。なので、ダイオウイカに襲われて触手プレイという想像は、起こらないと思って下さい」

兄「そんな想像するヤツいねえよ」

妹「ちぇっ、なんだーそうなんだー……」

兄「ここにいたよ」

イン「ダイビングで最も危険なものは、実は『圧力』なんです」

兄「『圧力』?」

イン「はい。海に潜る事で身体に加わる水圧と、圧縮された空気の入ったボンベ。これらが、陸上で生活している時には考えられないような作用を身体にもたらすのです」

妹「う、ちょっとむずかしい話だね……」

イン「そう難しく考えないで。圧力は怖い、そう考えて下されば結構です」

兄「はあ、わかりました……」

イン「……ちなみに私は、『そろそろ結婚しないのか』という親からの無言の圧力が怖いです」

兄「重くてツッコめない」

イン「今回は『体験ダイビング』という事ですが、私どものショップではお客様の命を守るため、親切丁寧に指導を行います」

兄「はい」

イン「普通の体験ダイビングでは教えないような事も、きちんと指導します。その分少々難しい所もございますが……ご了承下さい」

兄「まあ、危険なのは本当みたいですし……その方がありがたいですよ」

妹「あ、インストラクターさん!じゃあこのダイビング終わったら、あたし達も『ダイバー』名乗っていいの?」

イン「え?……うーん、確かに丁寧には教えますが、ライセンス取得レベルまでは教えませんので……」

妹「あ、そうなんだ?」

イン「ええと、シロウト童貞なら名乗ってもいいですよ?」

兄「えっそんな不名誉な事なの?」

イン「では、簡単な道具の説明からしましょうか」ゴソゴソ

妹「はーい」

イン「これがマスク」ガサッ

兄「はい」

イン「これがフィン」ガサッ

兄「はい」

イン「これがローター」ヴィィィイ!

兄「ちょっと待て」

イン「そしてこれがウェットスーツです」ジャン

妹「あー、ダイバーが着てるヤツかー」

イン「レンタルの物を持ってきています。さっそく着てみましょうか?」

兄「はい。……けどこれ、かなり窮屈そうですね……」

イン「安心して下さい。勃起は出来ますよ?」

兄「そんな心配はしていない」

っていうか俺>>1じゃなかったな
恥ずかしっふて寝しよ

イン「で、これがタンクを取り付けたBCです。簡単にいうと浮き袋ですね……私のを持ってきました」

妹「ほぇー」

イン「ここのボタンで中の空気を調節出来て、このホースから空気が吸えます」

兄「はあ」

イン「一度試しに吸ってみますか?」

兄「え?……いや、それって……」

イン「……一応言っておきますけど、『間接キッスがー』とかいうバカみたいな考えは、さっさと捨てないとダイビング出来ませんよ?見ず知らずのオッサンが咥えたマウスピースを咥えなきゃならない事とかありますからね?」

兄「普通に俺が悪かったっす」

兄「……」シューコー……

イン「どうですか?感想は」

兄「なんか、すごい空気乾いてますね。吸ってるだけで喉がカサカサしてきた……」スコー……

イン「ああいえ、そっちの感想では無く」

兄「?」シュー……

イン「私が咥えたマウスピースはどうですか?興奮します?」

兄「童貞をからかうんじゃありません」

イン「では、一度教えた通りに器材をセッティングしてみましょうか」

妹「うう、出来るかなあ……?」

イン「まあまあ、まずはやってみる事ですよ。……タンクをBCに取り付け、レギュレーター(ホース)を軽くセットし、ゆっくりとバルブを開けます」

兄「はい」シュー……

イン「どうですか?うまくヤれましたか?」

兄「なんで俺カタカナって事に気付いちゃったんだろ」

イン「陸上で教える事は以上ですかね……ああ、最後に」

妹「はい、なんでしょー?」

妹「事故を起こさないための心構えなんですが……海に入ったらまず、『落ち着くこと』です」

兄「落ち着く……」

イン「ええ。慌てると思わぬ事故を起こしてしまいます。タンクを背負っている限り、問題なく空気を吸うことが出来るので、とにかく落ち着く事……それが一番です」

兄「……わかりました」

イン「初ベッドイン時にパートナーが慌ててゴム逆につけてたりしたら、なんか冷めちゃうでしょう?落ち着くのが何事も一番ですよ」

兄「その例えは必要な話でしたかね?」

イン「まぁ、今の私はそんなチェリーボーイをやさしくリードする事に、快感を見いだしているのですが……」ジュルリ

兄「俺を見て舌なめずりするんじゃない」

おい兄そこ代われ

それじゃ俺はインストラクターさんと変わろう

イン「それでは、早速船に乗りましょうか」スタスタ

妹「おおー、ちっさいけどかっこいい船ー」

イン「揺れますので、足元に気を付けて下さいね。……あ、兄さん」

兄「はい?」

イン「そこ、段差になっていますので……」

兄「え?……ああ、どうも……」

イン「押し倒す口実が欲しい時は、そこを利用して下さいね」

兄「ありがとうめっちゃ気を付ける」

ヴゥーン……

妹「おおー!はやいはやーい!」キャッキャ

兄「これから潜る所は、どんな所なんですか?」

イン「そうですね、浅くて難易度は低いのですが、サンゴや熱帯魚が多くてとても美しい、グレートなスポット……」

兄「へえー」ワクワク

イン「略してGスポットですね」

兄「あれっ?一気にワクワク感が薄れてきたぞ?」

>>466「イ・・・インさんと代わるんですかあああ~」

>>467「YES!YES!YES!YES!」

>>467「YES!」

>>466「もしかしてガチホモですかーッ!?」

>>467「YES!YES!YES!"OH MY GOD"」

◆eUwxvhsdPMよ、過去作晒してくれ
サラリーマンのやつ書いた人?

>>492
いいのか?長いぞ?
あとサラリーマンは書いた覚えが無い

・シリーズもの
静・ジョースターの奇妙な日常シリーズ(最新は『静「吉岡純はお金が好き」』)
男「安価で超能力学園トップを目指す」シリーズ(最新はその3)

・下ネタ、腹筋乗っ取り
エンポリオ「お姉ちゃん……お姉ちゃん……」シコシコ
国王「信じて送り出した巨乳勇者がアヘ顔ダブルピースなのじゃ」
メイド「お待たせいたしました♪」
兄「妹がおっぱい丸出しで寝てるだと!?」
妹「私のオナニーを見てほしい」
兄「!?」妹「オナニー中だったか・・・失礼した」ピシャ
妹「私をお兄ちゃんの奴隷にして!・・・ダメ?」ウワメヅカイ
妹「お兄ちゃんを一年眠姦し続けたら妊娠した」
妹「お兄ちゃんにオ○ニー見られてイっちゃううう!」

・その他、真面目なやつとかエタったやつとか失敗したやつとか
澪「徘徊後ティータイム」
唯「ぷれいんずうぉーかー!」
勇者「喰らえ魔王ッ!」魔王「ホイミ!」
お嬢様「あは♪初キスが私のお尻の穴とだなんて情けないねっ!」

たぶんこれで全部だと思う。長々しゃしゃり出てすまんな

イン「ポイントに着くまでの間に、ハンドシグナルの確認でもしておきましょうか」

妹「ハンドシグナル?」

イン「水中では当然しゃべる事が出来ないので、簡単なサインで意思の疎通をはかるんですよ」

兄「へぇー」

イン「これが『エアーが少ない』のサイン」スイッ

兄「はい」

イン「これが『こっちに来てください』のサイン」スッ

兄「はい」

イン「これが『今夜は生ハメ中出しOK』のサイン」グッポグッポ

兄「それはどこで使うんだい?」

イン「これが」

(ミスするとかなりテンション下がるよね)

イン「まあ、今回私はメモボードを持って潜りますので」スッ

妹「あー、字書いたり消したり出来るやつだよね?」

イン「はい。なので、サインでは伝えきれない事があれば、こうして字に書いて伝えますので……」カキカキ

『――そう言って、彼女は水着を脱ぎ捨てた。太陽の下輝く彼女の裸体は眩しく、とても美しく見えた。
 日に焼けた小麦色の肌とは対照的に、白い乳房は可愛らしく、生意気につきだした乳首が俺の劣情を刺激した。
 綺麗だ――俺は初めて見る女性のカラダに釘付けだった。
 もう抑えきれない。俺は強引に彼女のカラダを引き寄せ、乱暴に唇を奪った。
 舌と舌が絡まり合う。湿った音が波の音と重なりあった。
 「もう……慌てないで。ね?」
 年上の彼女は、余裕たっぷりに微笑んだ。きっと、今まで何度も、俺のような男と関係を持ったのだろう。
 何故だか、俺にはそれが許せなかった。俺の中に、醜い嫉妬心が生まれた。
 今度はさらに激しく、彼女の唇をむさぼる。彼女の口からこぼれる吐息が温かい。
 「すみません、インストラクターさん……俺、もう……我慢出来ない」
 俺の股間は、ウェットスーツの上からでもわかるくらいパンパンだった。
 獣のような若い性欲は、とどまる事を知らない。俺は彼女を――』

兄「長ェよ!何書いてんだよ!!」

ゥゥウーン……

妹「船って結構ゆれるもんだねえ……」グラグラ

兄「ああ……」

ウウーン……

兄(船って初めて乗るもんだから、この揺れが……結構くるなあ……)

兄「うっ……」

イン「どうかしましたか?」

兄「いえ、少し気分が悪くて……」

イン「つわりですか?」

兄「船酔いだよ」

イン「近くのものを見るから気分が悪くなるんですよ。一度リラックスして、深呼吸をして下さい」

兄「はい……」ハァー……

イン「肩の力を抜いて、ぼーっと遠くの島や、水平線を眺めてください。一箇所を見つめるんじゃなく、全体を見るようにして……」

兄「はい……あ、なんかだんだん楽になってきました……」ボーッ……

イン「私はこの船酔い解消法を『賢者タイム』と呼んでいます」

兄「元気になったら説教してやる」

イン「ああ、そういえば教えていないテクニックがまだありましたね」

兄「なんですか?」

イン「『耳抜き』というテクニックです。これは本当に大切な技術ですので、しっかり覚えてくださいね」

妹「耳抜き?なんですかーそれは?」

イン「文字通り、耳をオカズにヌくんですよ」

兄「嘘を教えるんじゃない」

イン「水圧により鼓膜が破れるのを防ぐための技です。鼻をつまんだ状態で、軽く鼻から息をはいてください」

兄「んー……こうか」ンー

イン「上手く出来ない時は、つばを飲むという方法もあります。妹さんは大丈夫ですか?」

妹「んんー?うまく出来ないんですけど……」

イン「もっとしっかり鼻をつまむんですよ。こういう風に……」ギュッ

妹「んっ……」ゴクンッ

イン「……あ!今なんか、無理矢理精液ごっくんさせてるみたいじゃなかったですか!?」ハァハァ

兄「なんでテンション上がってんの?」

いつになったら潜り始めるんだw

>>509
待ってあと五回くらいボケるから

ゥゥ……ン……

イン「ポイントに到着したようですね……」

妹「うわー、海がすごい透明だー……」

兄「へえ、どれどれ?」スクッ

イン「あ、気を付けて下さい。まだ船が揺れる可能性が……」

グラッ

兄「うわっ!?」ヨロッ……

妹「お、お兄ちゃん!?」

イン「危ないっ!」ダダッ!

ドシーン!!

兄「……うう、痛て……」モミッ

イン「……」ジーッ

兄「……もみ?……え、あっ!!す、すみませんインストラクターさんっ!!」バッ!

イン「ふう……兄さん、怪我はありませんか?」

兄「え、あ、ああ。大丈夫です……」

イン「……ふふ、そうですか……」

ガシッ!

イン「まさか船の揺れを利用して押し倒すとは、思いもしませんでしたよ。少し興奮しました。ふふふ……では、このままオトナのダイビングレッスンを始めましょうか?」ギュウウ……

兄「ちょ、待!足を腰に巻き付けんなあっ!!」バタバタ

イン「ふう、養分補給した所で、そろそろダイビングを始めまょうか?」ツヤツヤ

兄「は……はい……(引き剥がすの疲れた……)」ヨロッ

イン「まずは器材のセッティングです。陸上で教えた事を思い出して……」

兄「えっと、まずホースがきちんと繋がってるか確認をして……」

イン「精液溜まりを指で押さえながら先に当てて、毛を巻き込まないようにつけるんですよ」

妹「お兄ちゃん、一応言っておくけど今の、コンドームの付け方だよ!」ヒソヒソ

兄「童貞を馬鹿にするんじゃない」

妹「んー……ん?あれ?」ゴソゴソ

兄「どうした?トラブルか?」

妹「うん、ちょっとわかんなくて……すみませーん、せんせーい……あ!」

兄「先生ってお前、学校じゃないんだから……」

妹「ご、ごめんなさいインストラクターさんっ」アセアセ

イン「ふふ、言い間違いですか。よくある事ですよ」

兄「まあ、そうですね」

イン「私も昔、お尻に挿れられてるのに『膣内(ナカ)に出してっ!』って言ったことありますし」

兄「ハハハ……」(乾いた笑い声)

兄「よし、セッティングOK。空気もちゃんと出るな」スコー

イン「空気のにおいはどうですか?おかしなにおいはしませんか?」

妹「におい?」クンクン

イン「ほとんど無い事なのですが、空気を圧縮しボンベに入れる時、排気ガス等が混入してしまう事があるんです」

兄「ああ、それを確認しないといけないんですね……別に変なにおいはしませんけど」

イン「どれどれ……」クンクン



イン「少しイカくさいですね……昨日ヌきました?」

兄「突然の言いがかりに動揺を隠せない」

妹「あたしも用意出来たよー」

イン「ゲージの数字は、200になっていますか?」

兄「ゲージ?……あ、これか」

イン「それは残圧計といいまして、ボンベの中にあとどれくらい空気が残っているか示すものです」

兄「へえー。……ちゃんと200になってますね」

イン「快感ゲージとは違うので、安心して下さい」

妹「よかったー!スーツで締め付けられるのが気持よくって、おかしくなったかと思ったよー!」

兄「おかしいのはお前の頭の方だ」

イン「用意も出来た事ですし、ダイビングを行いましょう」

兄(やっとか……)

イン「エントリー方法は、少し難易度高いかもしれませんが……バックロールエントリーで行きましょう」

兄「バックロール?」

イン「はい。端に腰掛けて、背中から着水する方法です。テレビ等で見たことありませんか?」

兄「ああ、見たことあるような……」

妹「バックロール……バックロール……」ウーン……

兄「?……どうした?」

妹「……対義語は正常位前転エントリーなのかな?」

兄「ちょっと何言ってるかわかんない」

イン「私は下で待機しておりますので、ゆっくりと一人ずつエントリーして下さい」

兄・妹「「はーい」」

・ ・ ・

兄「では、いきまーす……」クルッ

バシャーン!

シュコー……

イン(オッケーですか?)スイッ

兄(オッケーです)スイッ

・ ・ ・

妹「い、いきまーす……」クルッ

ドバシャーン!

シュコー……

イン(オッケーですか?)スイッ

妹(オッケーです)グッポグッポ

兄(お前それ『今夜は生ハメ中出しOK』のサインじゃねえか!)ガボッ!

シュー……コー……

兄(うおお……すげえ。魚とかいっぱいいる……)シュコー

妹(うわあ……なんか、すっごい楽しい……!)シュー

イン(落ち着いて、私についてきて下さい)スイッ

兄(オッケーです)ススッ

妹(うわあ……すごーい…………けど、これ……)



妹(どうやってボケればいいんだろ……)スコー

兄(……なんか良からぬ事考えてんなコイツ……)ゴポポ

シュコー……

イン(下を見て下さい)スイッ

兄(ん?……うわ!サンゴめちゃくちゃ綺麗……テンション上がるなあ……)

シュコー……

妹(……うわ!下にナマコがいっぱいいる!すごーい!しおれたち○こみたーい!)ゴポポッ

兄(なんでコイツはナマコ見てテンション上がってんだろう)

コポポ……

妹(あ、この魚見たことある!)コー……

兄(あー、イソギンチャクに隠れてる……ニモだ、ニモ)スコー……

イン『映画で有名な、カクレクマノミですね。イソギンチャクと共生しています』カキカキ

兄(インストラクターさんが、ボードで説明してくれてる……)

イン『実はカクレクマノミのオスは、周囲にメスがいないと性転換し、メスになってしまう魚として知られています』カキカキ

妹(へぇー……)

イン『不能という点では、兄さんと同じですね』カキカキ

兄『えっと、ツッコミはここに書けばいいのかな?』カキカキ

実はカクレクマノミって共生じゃなくて寄生に近いんだよね。
イソギンチャク食べるし、イソギンチャクからしたら一利もないから

>>535
細かい事言い出すと、実はニモはカクレクマノミでは無くクマノミの別の種類だ、とかいう話になるんで……
色々とわかりやすく噛み砕いています。どーせ下ネタぶっこむだけだし

イン(あそこを見て下さい)スッ

兄(ん?なんだ?)

妹(……あ!砂地の所から、ミミズみたいな魚がいーっぱい生えてる!)

イン『あの魚はガーデンイールといいます。砂地に穴を掘って、そこに暮らしているのです』カキカキ

兄(へえー……)

イン『別名、チ ン アナゴともいう魚ですね』カキカキ

兄(……チンって字だけすごい強調されてんだけど……)

シュコー

妹(あれ?この魚何だろ?)

兄(ん?)シュコー……

魚「……」ヒョンヒョン

妹(頭に釣り竿みたいなのがついてる……)スー……

兄(インストラクターさん、この魚は?)チョイチョイ

イン『……チョウチンアンコウですね』カキカキ

兄『おい適当に答えんな』カキッ

イン『失礼しました。この魚はイザリウオといいます』カキカキ

妹(へー……変な魚ー)スコー

イン『頭についた釣り竿を振って、小魚をおびき寄せて食べるという一風変わった狩りをする魚です』カキカキ

兄(ほおー。やっぱアンコウに似てるなあ……)プシュー……

イン『兄さんもサオを振ってみたらいかがですか?小魚は無理ですが、女は食えるかもしれませんよ?』カキカキ

兄『いちいちツッコミ書くの面倒なんでやめてください』カキッ

兄(……お、綺麗な魚……)シュコー

魚「……」フヨフヨ

兄(なんか動かないし、おとなしそうだな。……少し触っても……)ソーッ……

ガシッ!

兄(えっ!?)

イン「…………」フリフリ

兄(インストラクターさん?俺が魚を触るのを、止めた……?)

イン『いけません。この魚はミノカサゴ……ヒレに強い毒を持っています』カキカキ

兄(えっ!……あ、危ねえー……)

イン『乳首を刺されたら、大きく腫れてしまいますよ』カキカキ

兄『乳首じゃなくてもいいよなぁ?』カキッ

イン『じゃあチン』カキカ

兄『書かせねえよ!』カキイッ!

兄(しかし……インストラクターさん、相変わらずふざけてばっかだけど……)シュコー

イン「……」キョロキョロ

兄(周囲の安全を確認して、俺らの様子見たり、魚を見つけたら細かく解説したり……やっぱプロだなぁ)

イン「……」シュコー……

兄(今もじっと水の流れを見て、大丈夫かどうか確認してるんだな……)




イン(んっ……お客様の目の前で堂々とおもらし出来るなんて……やはりこの仕事はいいですね)ゴポポ

兄(本当、すごい人だなあ……)スコー……

(※ダイビングは水圧の関係で、すごくおしっこがしたくなります。
しかし、ボートにはトイレが付いてないのが多く、あと面倒なので、プロダイバーは結構水中でやってます。
個人的には、何食わぬ顔でおしっこ出来るかどうかが、プロとアマチュアの違いだと思っています。)

兄(最初は少し怖かったけど、だんだん慣れてきたな。空気も吸えるし……)シュー……

コポコポ……

兄(これならパニックにならず――……)

妹「!!――!――!!」バタバタ

兄(!!妹がバタついてる……!?何かあったのか?)

イン(落ち着いて下さい。どうかしましたか?)

妹(ど、どうしよう……!!)ガシッ!

カキカキッ!

妹『ヤバイお兄ちゃん!今気付いたんだけど……あたし全然下ネタ言ってない!!』カキイッ!

兄『良い事じゃねーか』カキッ

コポポ……

イン(オッケーですか?)スイッ

妹(オッケーでーす)ススッ

兄(あ、俺の空気、残り少なくなってる……)

ススッ

兄(空気が残り少ないです)スーッ

イン(それはいけませんね……では、私の空気をあげましょう)ンー……

兄(え、ちょ、なんでこの人キスしようとしてきたの)

ザパッ!

兄「ぷはー……ああ、楽しかった」

イン「足元に気をつけて、船まで上がってください」

妹「ふあー……あー、もうおしまいかぁ……」ザパッ

兄「ああ。楽しかったけど、案外短かったなあ」

妹「本当、短い……え?これだけしかないの?……もうおしまい?はやーい……これでおしまい?へぇー……あ、そうなんだ……ふーん……」

兄「やめろなんか傷つくだろ」

イン「ふう……何本潜っても、ダイビングは良いものですね」

兄「『本』?……『回』じゃないんですか?」

イン「ああ、ダイビングはタンクの本数とかけて、潜った回数を一本、二本と数えるのです」

兄「へぇー」

イン「私はもう800本くらいは潜りましたかね……」

兄「それはすごいですね」

イン「今まで咥えたち○ぽの本数と、ほぼ同じですね」

兄「そこまで行くと逆にすごいよ」

イン「兄さん、妹さん。さんぴん茶です。飲んで下さい」スッ

兄「あ、はい。どうも」

イン「スキューバダイビングは意外と汗をかくスポーツですので、水分補給は大切ですよ。減圧症という恐ろしい障害の予防にもなりますので。……ダイビングを行う時は、ペットボトルの水を持っていくと良いでしょう」

兄「はあ……わかりました」

妹「インストラクターさーん、もしも水が無かったらどうすればいいですかー?」

イン「ふふふ、その時は兄さんの股間に顔をうずめて、上下にですね」

兄「何を飲む気だ」

イン「これにて体験ダイビングは終了です。お疲れ様でした……」

兄・妹「「お疲れ様でしたー」」ペコリ

イン「あ、最後にですが……これより24時間の間は、飛行機に乗ったり山の上へ行ったりしないで下さいね?」

兄「?……なんでですか?」

イン「先ほど少し言いました、減圧症という障害を起こさないためです。ダイビングのすぐ後に高い所へ行くと、体内に溶け込んだ窒素ガスが気泡となり、血管を塞いでしまうのです」

兄「えっ!」

イン「なので一日かけて、ゆっくりと窒素ガスを排出しなければならないのです。……それまでは上の方へ行かないこと。わかりましたね?」

妹「インストラクターさーん」ハーイ

イン「なんでしょう?」

妹「お兄ちゃんの上でイくのはセーフですかー?」

兄「いきなり何言ってんの?」

イン「アウトですね。倫理的に」

兄「今さら何言ってんの?」

イン「では、ゆっくり休んで下さいね……」

妹「はーい!今日はありがとうございましたー!」

イン「いえいえ……あ、そうだ。兄さん」

兄「はい?」

イン「これを」

スッ……

イン「私の名刺です。……また沖縄に来た時は、是非当ショップをご利用下さい」

兄「あ、はい。どうも……」

イン「それと……今晩、お暇でしたら……私の家へ遊びに来てくださっても、かまいませんよ……?」ポッ

兄「……住所が石垣島になってんですけど」

イン「そんな事言って……ここはこんなにガチガチになってますよ?」モミモミ

兄「ダイビングなんて初めてだからね、そりゃ肩くらいこるよね」

イン「『このあと滅茶苦茶セックスした』」

兄「いきなり何言ってんのマジで」

イン「え?しないんですか?私もう準備万端ですけど」

兄「……そろそろ自分の部屋帰っていいですか?」

イン「わかりました。行きましょうか」

兄「あんたは呼んでないんだよ!」

(スキューバダイビングは少しお金がかかるスポーツではありますが、
陸上では決して味わうことが出来ない体験と、感動を思う存分楽しむ事が出来る
最高のスポーツだと思います。
興味を持った方は、是非お近くのダイビングショップにて体験してみて下さい。
……あ、真面目にやらないと本当に危険なので、注意して下さい。マジで)

(次から沖縄編、後半。ちょいネタ考えます……)

ガチャッ

兄「はー、楽しかったけど疲れたな……」

妹「うー、ちょっと眠い……」ゴシゴシ

父「お、帰ってきたか」

母「……」コクッ

兄「あれ?父さんに母さん。ホテルに来てたのか」

父「ああ。荷物だけ置いていなくなってたから、少し心配したぞ」

兄「ああ、ごめん。連絡すれば良かったな……」

父「もう少しで妹ちゃんの服をクンカクンカ嗅いで追跡しようとしてた所だ」

妹「パパそういうの本気でヤバいよ?」

父「で、どこに行ってたんだ?」

兄「海だよ。ホテルの前にあるビーチ。あと体験ダイビングした」

父「……写真は?妹ちゃんの」

兄「無いよ」

父「チッ!仕方ない……妹ちゃんがさっきまで着ていた水着でガマンしようか」

妹「キモイよー本気でヤバいよー」

兄「で、二人は何してたの?母さんの荷物、どっか行ったんじゃなかったっけ?」

父「ああ。荷物はちょっと受け取るまで時間がかかりそうだったんでな。近くの店でひと通り揃えて――」

兄「うん」

父「あとは美ら海水族館でデートしてた」グッ!

母「……」ポッ

兄(こいつらちゃっかり楽しんでやがる……!)

父「全員そろったし、そろそろ晩ごはんに行こうか」

妹「ホテルのレストランだよね?あたしおなかペコペコー」

兄「どんな料理が出るんだ?」

父「たしか、豪華海鮮フルコースだったはずだ」

兄「へー、そりゃあ楽しm」

妹「そ、それってイカくさいって事!?」ハァハァ

兄「なんで興奮してんだテメェ」

父「えっ!?も、もしかして臭う!?」クンクン

母「!……」アセアセッ

兄「おい待てツッコみたくないけど待て。今まで何してたのマジで」

カチャカチャ……

ウェイター「お刺身盛り合わせと、海鮮スープです」カチャッ

妹「んまーっ!ほんとおいひいよこれぇーっ!」モグモグ

兄「口にもの入れてしゃべるんじゃねーよ」カチャカチャ

母「……」モキュモキュ

父「いやー、本当に美味しいなあ。沖縄まで来て良かったよ」ガツガツ

兄「?……父さん、そう言いながらご飯しか食ってねえけど、どうかした?」

父「いや、妹ちゃんの嬉しそうな姿をおかずにしたら、何杯でもご飯食えるなーって」

兄「よく意味がわかんねえな」

妹「気色悪いよーオカズって絶対性的な意味だよー……」

兄「お前はもう少し父さんを信じてやれよ……」

兄「ていうかさ」

妹「なにー?」モグモグ

兄「お前、父さんに対して風当たり強くね?いや無理もないだろうけど……そろそろ父さん泣くぞ?」

妹「大丈夫だよー。確かに本気でキモいなって思う事は多々あるけど、基本的には好きだし」

兄「はぁ……」

妹「それに、パパかなりのMだし」

父「実の娘に冷ややかな目で見られるのって興奮するよねっ!」

兄「ああ、公認なんだ。……もうダメだなこの家族」

妹「ふぃー、食べた食べたー」ポンポンッ

兄「あー、お腹いっぱいだ……」

妹「……あ、見て見てーお兄ちゃん」

兄「んー?」

妹「一発ギャグ、妊婦っ!」ポンッ

兄「お腹出すんじゃありません」

父「おい待てそれは誰の子だいつのまに妊娠したんだどこの馬の骨のガキを孕んだんだおいコラどういう事だ父さんが手塩にかけて育てた可愛い可愛い娘が」

兄「ちょっと黙れハゲ」

父「じゃあ、そろそろホテルの部屋戻るか」

妹「はーい」

母「……」コクン

ゾロゾロゾロ……

ウェイター「あ、失礼……お客様」ヒソヒソ

兄「はい?」

ウェイター「食後のドリンクとして……赤マムシがございますが、いかがでしょう?」ヒソヒソ

兄「家族連れの高校生に言う事じゃないよなぁ?」

ガチャッ

妹「はー、ごはんおいしかったー」

兄「さて、じゃあ温泉でも……」

父「あ、このホテルには温泉は無いぞ」

兄「えっ?」

父「この気候だから、さっとシャワーを浴びるだけで済ませる所が沖縄では多いんだよ。このホテルも部屋にバスルームがあるだけだ」

兄「そうなのか……」

母「……」コクン

兄「じゃあ、妹。先にシャワー浴びてこいよ」

妹「ええっ!?……う、うん……///」

兄「エロい意味じゃないぞ?」

ザァァアア……

妹『ううー、お湯が日焼けにしみるなあ……』ゴシゴシ

兄(妹がシャワー浴びてる間、暇だな……)ポケーッ

父「あ、ちょっと下の店でチューハイとお菓子買ってくる」

母「……」コクン

兄「ああ、ついでにジュースも買っといてよ」

父「……兄よ」

兄「何?」

父「父さんがいないからって……覗くんじゃあないぞ?」

兄「覗かねえよ」

妹『覗けよおっ!せっかくのセクシーシーンじゃん!!」ガラッ!

兄「おいシャワールームのドア開けんな」

妹「ふあ……いいお湯でした」ポカポカ

兄「よし、じゃあ俺もシャワー浴びるか……」

妹「あ、お兄ちゃん。脱いだパンツは裏返しておいてね」

兄「俺のパンツをどうする気だ」

ザァァアアア……

兄「ふう……」ゴシゴシ

コンコンッ

妹『お兄ちゃん、おにいちゃーん』コンコンッ

兄「なんだー?」

妹『背中ながしてあげよっかー?』

兄「変なことしそうだからいい」

妹『……』

コンコンコンコンコンコンコンコン

妹『……お兄さまお兄さまお兄さまお兄さまお兄さま……シャワールームに居らっしゃるお兄様……あたしです。あたしです。お兄様の許嫁だった……貴方の未来の妻でしたあたし……あたしです。あたしです。どうぞ……どうぞ今のお声をモウ一度聞かして……聞かして頂戴……聞かして……聞かしてエ――ッ……お兄様お兄様お兄様お兄様……おにいさまア――ッ』

コンコンコンコンコンコンコンコン

兄「おい何だよ怖ェーよ!!」

(夢野久作の作品は、一度は読んでもらいたいです。妹好きにはマジでたまらん。瓶詰地獄とかいいよね。エロくて)

兄「……ふう、スッキリした」ポカポカ

父「兄ー。シャワーあがりにジュースと、お菓子はどうだ?」

兄「あ、うん。何買ってきたの?」

父「塩せんべいとシークァーサージュースだ。沖縄といったらやっぱりコレだな」

妹「うわー、おっきいおせんべい」

兄「どれどれ……」

パキッ!

兄「……ん、素朴でうまいな。……粉が結構飛び散るけど」

妹「もうっお兄ちゃんったら!白いのいっぱい飛ばすなんて、お盛んなんだからぁー」

兄「塩せんべい口いっぱいに詰め込んでやろうか」

兄(……今さらだけど……)



妹「口いっぱいに詰め込むなんて……イラマチオって事?お兄ちゃんてだいたーんっ」



兄(……こうやって妹が下ネタ連発するの、父さんと母さんはどう思ってるんだろう……)

父(耳年増な妹ちゃんも可愛いと思ってるよ)

兄(こいつ直接脳内に……!)

母(ちくわ大明神)

兄(何だ今の)

妹「お兄ちゃん、テレビでも見ようよー」

兄「ああ、はいはい」

父「しかしなあ、沖縄って映る局少ないんだよなあ……」

妹「え?けどここに千円札入れたら――」

兄「それ有料アダルトチャンネルだから」

父「うーん、ロクな番組やってないな……」ピッピッ……

『夏といえば、やっぱり……納涼・本当にあった怖~~い話ィ……』ヒュードロドロ……

父「おっ、これなんかどうだ?」

兄「ああ、いいんじゃあないか?たまにはこういうのも」

妹「えーっ!こんなの見たら夜中にトイレ行けなくなっちゃうよー!」

父「漏らせばいいじゃないか」

兄「もしもし警察ですか。目の前に性犯罪者が一名」

『……これは、あたしの姉の友達から聞いた話なのですが……』

兄「……」

妹「……うう……」ドキドキ

『……ずっと視線を感じていたんです。けど、振り返ってもだれもいなくって……』

兄「……」

妹「……うぇぇ……」ドキドキ

『……家に帰って、一息ついて……コンタクトを外そうと、鏡をのぞいたら……』

兄「……」

妹「……え、え?……」

『……真後ろに、青い顔をした……男の顔がぁぁぁあああああ!!!』ギャーン!!

妹「いやああああああ!!!見られるなんて興奮するうううう!!!」

兄「その反応は確実に間違ってるな」

父「んー、なかなか面白かったな。……さ、そろそろ寝るか」

兄「ああ、もうそんな時間か」

妹「あの……ねえ、お兄ちゃん?」

兄「うん?」

妹「さっきのテレビ……思い出すと怖くってさ。あたし今日、眠れそうにないんだ……」

兄「……うん。……で?」

妹「あの、ね?……今日、いっしょのベッドで寝ない?」

兄「嫌に決まってんだろう」

父「まあまあ、たまにはいいじゃないか。昔はよく一緒に寝てただろう?」

兄「何年前の話だよ」

父「昔を思い返してみるっていうのもいいもんだぞ。可愛いたった一人の妹だろう?大切にしてやらないと、な?」

兄「今危険なのは俺だよ。俺の貞操だよ」

妹「お兄ちゃんって逆レイプとか好き?」

兄「お前もう本当黙れ」

父「じゃあ、おやすみー。父さん達は先に寝るからなー」グイッ

母「……///」ポッ

兄「待てコラなんで二人で一つのベッドに入ろうとしてんだ」

…………

妹「じゃあ、電気消すねー」パチッ

兄「あのな、もう一回言っとくけど、変な事したら怒るからな?」

妹「それって女の子の台詞だと思うよ?」

兄「うっせえ。ほら寝るぞ」

妹「はーい」モゾモゾ

兄「おやすみ……」

妹「…………ハァハァハァハァハァハァハァハァ……」

兄「おい息荒らげんな」

兄「……」

妹「……」

兄「……」

妹「…………お兄ちゃん?」

兄「……」

妹「……お兄ちゃーん……寝た?」

兄「……」

妹「……」スッ……

モゾモゾモゾ……

兄「…………チッ」ガシッ

妹「あ痛っててててててて!ギブ!お兄ちゃん腕折れるそれ!!」パンパンッ

チュンチュン……

兄「……んん……ZZZ……」

モゾモゾ……

兄「……――!!」

ガバッ!!

妹「わひゃっ!……あ、おはようお兄ちゃん」

兄「……何をしようとしてた」

妹「えーっと……寝坊したらいけないから、目覚ましフェラを」

兄「……」

ガシッ

妹「あーだだだだだだだ!!ダメお兄ちゃん!手の関節増えちゃう!」ギリギリ

父「おお、朝からプロレスごっこかー?仲がいいなあお前たち」

母「……」グシグシ

兄「あ、おはよう父さん、母さん」

妹「あーホント手もげるかと思った……」

父「朝ごはん食べたらチェックアウトするから、荷物まとめておきなさいよ。……ふぁああ……」

兄「眠そうだな。昨日はよく眠れなかったのか?」

父「いやあ、父さん達もプロレスごっこしてたからな!」

母「……///」テレテレ

兄「絶対に深くは聞かないからな」

ホテル内レストラン――

兄「朝食はバイキングか。まあホテルの定番だな」

妹「ば、バイキングって……お兄ちゃん、古いよ?」

兄「え?」

妹「今はバイキングじゃなくって、ビュッフェって言うのがお洒落なんだよっ」

兄「……どっちも一緒だろ」

妹「違うよー!ペニスよりおち○ぽって言ったほうが卑猥でしょっ!?」

兄「お前朝から絶好調だな」

カチャカチャ……

父「さーて!朝は何食べよっかなー!」ワクワク

母「……」カチャカチャ

兄「あんま食欲無いなあ……コーンフレークとかでいっか」ザザッ

妹「……あれ?なんか、お皿が無いんだけど……?」

兄「えっ?あ、本当だ。ちょっとホテルの人に言って――」

妹「いいよー別に。あたし女体盛りするから」

兄「すみませーん速攻でお皿が欲しいんですけどー」

コトッ

父……ご飯、アーサ汁(アオサの味噌汁)、ゴーヤチャンプルー、スーチカー(塩豚)

父「沖縄料理もいっぱいあってウレシイなあ」

母……バターロール、いちごジャム、ウインナー、スクランブルエッグ、ポタージュ、牛乳

母「……」ニコニコ

兄……コーンフレーク、ヨーグルト、フルーツ盛り合わせ、シークァーサージュース

兄「うん、美味しそうだ」

妹……白米、食パン(耳無し)、プレーンヨーグルト、目玉焼き(黄身無し)、牛乳

妹「ふふふ、これにお兄ちゃんのザーメンをかければ――……」

兄「白で揃える必要性無いだろ」

父「うむ、沖縄料理はやっぱりいいなあ」モグモグ

母「……」モッモッ

妹「うまっ!んーすごいおいひいーっ!」パクパクゴクゴク

兄「おい、そんなにがっついたら……」

妹「んぐっ!?……げほっ!げほ!ゴホッ!」

兄「あーあー言わんこっちゃない……大丈夫か?牛乳にむせたのか」ポンポンッ

妹「……あっ!今なんか牛乳が顔にかかって顔射っぽい!」ベトーッ

兄「……」ゴシゴシ

妹「ちょ、お兄ちゃ、息できな……もが」グワシグワシ

父「飛行機は夜7時に出る便だから、それまでは沖縄観光を楽しもうか」

兄「ああ。どこに行くんだ?」

父「まあ、ありきたりだが首里城と国際通りにでも行こうかと考えてるよ」

兄「いいんじゃないか?俺首里城とか行ったことないし」

妹「えー!あんまり行きたくないなあ……」

兄「結構面白いと思うぞ?まあ確かに、水族館とかと比べると少し微妙かもしれないけど……」

妹「だって首里城って……ボケにくそうじゃん!」

兄「父さん、今日夜まで首里城にいようぜ」

父「タクシーに乗って、首里城まで来たぞー!」

兄「ここが首里城か……うわ、暑いなぁ」

妹「わ、わ!見てお兄ちゃん!あの女の人!」

兄「んー?」

妹「沖縄の伝統衣装着てる!すごーい!綺麗な着物ー!」

兄「ああ、写真撮影とかしてくれる人だな。……暑そうな格好だ」

妹「ホントにねー。あんなの着たら、アソコがびちゃびちゃになっちゃうよー」

兄「普通に汗をかくと言えんのか」

テクテク

兄「おお、赤くて派手な門……」

父「守礼門だな。二千円札にも描かれている、沖縄を象徴する門だ」

妹「すごーい!おっきい門だねー!綺麗ー!」

母「……」コクコク

兄「たしかに凄い……これだけでも沖縄に来た価値あるかもな」

妹「これだけ大きいと、便秘とかしなさそうだねっ!」

兄「菊門と重ね合わせるお前の発想が怖いよ」

(今さらですけど、所々間違ってる箇所あるかもしれません。首里城あんま行ったことない)

兄「おおー、これが首里城か」

父「世界遺産に登録されただけはあるな。美しい城だ……」

母「……」コクコク

父「ま!……母さんの美しさには負けるけど、な」フッ

母「!!……///」ポッ

兄「そういうのはよそでやってくれ」

妹「すごい真っ赤だねー。沖縄の風景にピッタリー」

兄「……なんでまた、赤に塗ったんだろう」

妹「うーん、あたしが推測するに……敷地内で処女を奪っても目立たないようにするためかな」

兄「その推測だけは間違ってる自信があるな」

展示スペース――

妹「……あれ?なんだろう、この絵」

父「フーム?……御後絵(おごえ)という、歴代国王の肖像画らしいな。国王が亡くなった後に描かれるらしい」

兄「へえー」

父「ちなみに国王の姿が周りにいる人より大きく描かれているのは、国王の威厳を表すためだそうだ」

兄「なるほどなあ」

妹「あたしが国王だったら、自分のち○ぽを大きく描いてもらうかなあ」

兄「威厳のカケラもねえな」

妹「わっ、すごい!何ここ?庭?」

父「ああ、庭園だ。沖縄のグスク(城跡)の中で、庭園があった事がわかっているのはこの首里城だけらしい。それだけ首里城の規模は凄かったって事だな」

母「……」パシャッ

妹「うわー、いいなあ。昔の王さまってこんな凄いプライベートな庭付きのお城に住んでたんだぁ」

兄「今とは時代が違うよな」

妹「敷地内で露出プレイしほうだいだね!」

兄「お前は絶対王様にはなれないな」

妹「苦手なプレイ?うーん、近親相姦以外のプレイかなぁ」

兄「いきなり何言ってんのお前」

妹「あれ?なんか、お城とは違う地味めな小さい建物があるよ?」

父「あれは奥書院だな」

兄「何それ?」

父「昔の国王様が、仕事の合間に休憩をした所らしい。プライベートな空間って事だな」

兄「へぇー」

妹「仕事の合間に休憩とか……お盛んですなあ」

兄「休ませてあげて」

外人「YA~~!」パシャパシャッ

兄「……結構外国の人が多いんだな」

父「まあ、有名な観光地だからな。世界遺産に登録されたし」

妹「お兄ちゃん、あたしが聞いた話なんだけどさー」

兄「うん?」

妹「旅行中の外人さんって、テンション上がってるじゃん?」

兄「うん」

妹「だから、ちょっとカメラ撮ったりしてあげたら、そのまま流れでベッドまで行けるんだって!」グッ!

兄「それはあれか?インストラクターさんから聞いたのか?」

父「兄よ……男になる時が来たか」

兄「親が後押しすんじゃねーよ」

妹「それにしても暑ーい!お兄ちゃん、飲み物買ってー」

兄「はいはい……」

父「汗をかいた時は、水分補給以外にも塩分を摂取するのも大切だぞー。汗と一緒にミネラルも失われてるからな」

母「……」ゴクゴク

妹「あ、じゃあお兄ちゃんの汗を舐めたら解決じゃん。両方摂取出来る」

兄「オラさっさとアクエリ飲みやがれ」

父「さて、だいたい見たし、そろそろ国際通りにでも行こうか」

兄「やっとか……」

妹「あー助かるー!結構ボケ辛かったからさー!」

兄「嘘ーん」

父「じゃあ、ここからバスに乗って、ゆいレールの駅まで行こうか」

兄「駅?……え、沖縄って電車あるの?タクシーだけかと思ってた」

父「ああ、電車じゃなくモノレールだけどな。沖縄の交通手段はタクシーというイメージが強いが、2003年に出来たんだ」

兄「へえー」

父「まだまだ路線は短いが、きっと今に沖縄の生活にかかせない乗り物になるだろうな」

妹「これで沖縄でも痴漢モノのAVが売れるようになるね!」

兄「沖縄県民に謝ろうか」

父「それにしても、ゆいレールの『首里駅』って首里城から遠いよな!?首里っていうくらいだから目の前につくかと思ったのに、そこからバスとか卑怯だよな!?首里城から首里駅まで昔歩いた事あるけど普通にしんどかったぞ!牧志駅は降りたらすぐ国際通りだし、空港駅は空港と繋がってるのに不便だよな!不便といえば安里駅は――」

兄「おいその話一体誰がわかるんだ」

ガタンゴトン……

妹「わー!モノレールとか初めて乗ったけど、すごーい!」

兄「……そんなに凄いかぁ?」

妹「だって見てよお兄ちゃん!高い!すっごく高いよっ!?」

兄「まぁ、そうだけど……」

妹「ふはは!愚民どもが遙か最下層の灼熱地獄におるわ!愉快ゆかい!!」

兄「待て妹、厨二キャラはマジで生徒会役員共と被る」

ガタンゴトン……

妹「……ところでさ、お兄ちゃん」

兄「んー?」

妹「……700レスだよ」

兄「……ああ、ヤバいな色々と」

妹「正直ここまで続ける気なかったよ。沖縄編だけでほぼ半分とかおかしいよ」

兄「お前メタ発言大好きだな」

妹「たぶん、300レスん所で『ここまで来たら1000まで書くべき』とか言ってた人も、ここまで続くと思ってなかったよ」

兄「だろうな。あれ絶対ジョークだよな」

妹「けどあたし、なんか1000までボケ続けられる気がしてきた」

兄「やめてもらえないかな。マジで」

(正直自信ないけど、ここまで来たら完走目指す)

父「国際通りについたぞー!」

ガヤガヤ……

妹「おー、すっごい人。観光客だらけだねー」

兄「土産物の店が並んでるな」

父「沖縄旅行に来たら、最後にここでおみやげを買うのが一種のお約束だ!」

兄「それは初めて聞いたが……」

父「じゃあ、迷子にならないようについて来いよー。出発ー」テクテ……

兄「……あれ?母さんは?」

父「えっ」

兄「えっ」

父「首里城で迷子になってたのを保護されてました」

母「……グスッ」ジワッ

兄「なぁ、母さんっていくつだっけ?」

ワイワイ

兄「色んな店があるなあ。……少し腹が減ってるし、見てたら色々買ってしまいそうだ」

バイト「お兄さーん!あ、そこのお嬢ちゃんも!飲み物飲んでいかなーい!?」

妹「飲み物?なんですかー?」

バイト「新鮮なフレッシュジュースだよー!搾りたてで美味しいよー!サトウキビ、パイナップル、リンゴ……」

兄「へえー、それはいいですね……」

バイト「あとマンゴーなんかもあるよー!」

妹「ま!!ままま、マン○ー!?」

兄「あ、すみませんサトウキビのを4つ」

兄「あ、美味しい……結構甘いんだな」チュー

妹「あーっ!見てよーお兄ちゃん!あ、こっちのおみやげ屋さんにも!」

兄「んー?」

妹「あははーっ!ち○こ吸うって売ってるよー!」

兄「違うね。俺の目にはちんすこうが見えるね」

兄「父さん、昼ご飯はどうするんだ?」

父「うーん、公設市場で食べるのも悪くないんだが……」

妹「あ、あたしこの前テレビで見たよー。お魚とかお肉とかいっぱい売ってた」

兄「じゃあそこ行こうぜ。結構お腹すいちゃってさ」

父「うーん……けどなあ……」

兄「?……どうかした?」

父「お昼に公設市場って……なんか普通の観光客って感じじゃん」

兄「別にいいだろうがこの沖縄かぶれ」

父「確かに、公設市場の一階で刺身なんかを買って、二階でご飯とアーサ汁頼んで一緒に食べるっていうのは良い事だよ。美味いし」

兄「うん」

父「けどなあ、どの観光客もそうするから、二階は人多いし結構汚いし落ち着かないし……父さん嫌いなんだよ」

兄「いや知らんがな」

父「父さんのオススメはステーキだな。アメリカ由来の1パウンドステーキなんか、2、3000円出せばたらふく食えるぞ」

兄「はあ……」

父「あとはやっぱり沖縄そばだな。この近くにある店だと――」

妹「あたしは市場のお魚食べたいなあー」

父「よっしゃ市場行くぞ」

兄「えーっ?」

公設市場――

ガヤガヤ……

妹「おおー、見たこともない魚とかすごいお肉とかいっぱーい……」キョロキョロ

店番娘「らっしゃいませーっ。お魚いかがっすかー」

妹「わ、お兄ちゃん。ここのお刺身すっごいカラフルだよ」

兄「本当だな。……これだけ凄い色だと、食べて大丈夫なのか不安になるな」

店番娘「大丈夫っすよー。……たぶん」

兄「『たぶん』!?」

妹「わっ、ここのお店にはすっごい大きいカニが売ってるよ」

漁師娘「はいさい!これはヤシガニっていうカニだぞー!自分が今朝捕ってきたばかりのものさー!」

兄「へえー、凄いっすね」

漁師娘「沖縄では茹でて食べる立派な食材さー。身がプリプリしてて美味しいぞ」

妹「けどこのハサミ……とっても危なそうだよ?」

漁師娘「あー、確かにヤシガニは凄い力だからなー。エンピツくらいなら簡単に折っちゃうくらいだし」

兄「ほおー……」

漁師娘「自分も昔、乳首オ○ニーして乳首がちぎれそうになった事があったぞ」

兄「バッカじゃねえのお前」

妹「大丈夫だったんですか?」

漁師娘「あー、自分天才だからなー」

兄「その言葉はなんか色々とマズいな」

妹「ぎゃっ!お、お、お兄ちゃん!」クイクイッ

兄「なんだよ?」

妹「ブ、ブタの!ブタの顔の皮が売ってる!」

店主「おうネエチャン、これはチラガーいうモンさー。コラーゲンたっぷりでまーさん(美味しい)ぞー」

妹「うへえ……皮が売れるんだあ……」

兄「確かにこいつはインパクトあるなあ……」

妹「お兄ちゃんの余ってる皮も売れたらいいのにねー」

兄「余ってねえよ。……今ツッコミ間違えちまったよ」

父「おーい、刺身買ったから上の食堂行くぞー」

妹「あ、はーい」

兄「今行くー」テクテク



ドンッ

兄「あ、すみません……」

イン「いえいえ、こちらこそ……」

兄・イン「「……え?」」

イン「あ、兄さん!?……まさかまた再び会えるなんて……」

兄「貴方は昨日の、インストラクターの……」

イン「はい、東恩納(ひがしおんな)です。覚えていてくれましたか」

兄「いや名前までは知らねえよ。そんな珍しい名前だったのかよ」

イン「相変わらずのツッコミですね……子宮にズンズン響きますよ///」

兄「やべえ早速疲れてきた」

兄「なんでこんな所にいるんです?」

イン「読者サービスです」

兄「目的果たせてねえなそれ」

イン「冗談です。実は祖母が、ここの市場でお店を出しているので、その手伝いを」

兄「へえー、そうなんですか……」

イン「あと、私がいた方がボケの範囲広がるかなと」

兄「メタ発言やめて本当疲れる」

妹「あれ?インストラクターさんだー」

イン「こんにちは、妹さん」

妹「昨日はありがとーございましたー」ペコリ

父「むむ?どちら様かな?こちらの方は……」ヒョコッ

イン「どうも初めまして。兄さんとお付き合いしております、東恩納サヤカと申します」ペコリ

兄「真顔で嘘ついてんじゃねえよ。…………」



兄(っていうかフルネームだとぉぉぉおお!!?)ズガーン!

父(兄妹の名前すら判明してないのにぃぃぃいい!!?)ドガビーン!

イン「失礼ですが、貴方は……?」

父「ああ、兄と妹の父です。どうも初めまして」ペコリ

イン「あら、お客様。嫌ですね。昨日お会いしたじゃありませんか」

父「……へ?」

イン「ほらお客様、昨日過ごした熱い夜の事……もう忘れてしまったのですか?」ポッ

父「ビックリするほど見に覚えが無いんだけど、どうすればいいの?兄」

兄「無視していいよ」

母「!!……!?……???」オロオロ……スチャッ

兄「母さん、オロオロしながら包丁出すのやめて。冗談だから。……ていうかそれどこで手に入れた」

兄「俺達、今からお昼食べる所なんですよ」

イン「ほお、良いですね……もう少し早ければ、私おすすめのお店を紹介したのですが」

父「お、それ興味ありますねー。なんて所です?」

イン「泊港(とまりこう)のすぐ近く、いゆまち奥にある『まぐろ食堂』という店です。ここから車で5~10分くらいですね」

父「ほおー、あの何も無さそうな港に店が……ああ、市場がありましたな、あそこには」

兄(話についていけねえ)

イン「まぐろ専門店でして、極上のまぐろをたっぷり使った定食が、8~900円でお腹いっぱい食べる事が出来ますよ。ごはんがおかわり自由なのも嬉しいポイントですね」

父「ほおー」

イン「……あ、一応言っておきますが、まぐろ食堂をおすすめしたからと言って、別に私はマグロでは無く……」

兄「聞いてませんから」

公設市場二階――

妹「いっただっきまーす!」

母「……」モグモグ

兄「別に汚くないじゃん。……まあ、少し人は多いけど……」

父「昔はひどかったもんだぞー。まあ、父さんはこういう沖縄も大好きだけどね」モグモグ

イン「美味しそうですね。……すみません、家族の団らんにお邪魔して」

兄「いえ、そんな。……インストラクターさんは、もうお昼済ませたんですか」

イン「ええ、早くに食べちゃいました」

兄「ふーん」

イン「修学旅行中の男子校生を三人ほど」

兄「サキュバスか何かかい?」

…………

兄「ごちそうさまでした」ペコリ

妹「……うーん、お刺身だけだと、少し食べ足りないかもなあ……」

イン「ああ、それでしたらサーターアンダギーなんていかがでしょうか」

兄「沖縄のドーナツですよね。……それもオススメのお店があるんですか?」

イン「ええ。公設市場のすぐ裏手にある『呉屋(ごや)てんぷら屋』というお店です。サーターアンダギーがなんと一つ50円という格安価格で売っています。揚げたてホクホクのものは、全く油っこくなくっていくらでも食べられちゃうくらいですよ」

兄「ほおー……それはいいですね」

イン「その店でアンダギーを2つ買い、『キン○マ!!』と叫ぶのが最近の日課になっていますね」

兄「そんなんだから結婚出来ないんだよ」

父「それにしても、この辺りの事に詳しいんですなぁ。流石、沖縄県民」

母「……」コクコク

イン「いえいえ、私なんて……確かに生まれも育ちも沖縄ですが、一度は上京した身のものですし」

兄「へえ、そうなんですか」

イン「普通のOLをやっていたのですが、どうにも合わないものでしてね。……それに、沖縄の事が忘れられなくて」

妹「いい話ですねー。それで地元に帰ってくるなんて」

イン「青い海、美しい空、灼熱の太陽、美味しい料理……特に私は、ゴーヤの味が忘れられなくって」

兄「ああ、苦いけど美味しいですよね」

イン「あの大きさ、絶妙な凹凸、ナカをゴリゴリえぐる快感……キュウリでは味わえませんね」

兄「どこで味わってやがる」

妹「けど、それだけの理由で仕事やめちゃうなんて……すごい行動力ですねー」

イン「いえ、実は社長と課長と係長と掃除のおじさんと、社長の息子と新入社員と関係を持ってしまって」

兄「節操無さすぎだろぉ」

イン「今は兄さんと関係を持ちたいと思ってます」

妹「お、お兄ちゃん!告白されてるよ!?」

兄「そんなインモラルな告白俺は認めねえ」

父「そういえば……東京暮らしをしていたからか、あまり沖縄の方っぽくない話し方ですね?」

イン「ええ、まあ……仕事柄、わかりやすい話し方をしなければならないので。家族と話す時は普通に方言使いますよ」

父「ああ、そうなのかー」

イン祖母「サヤカー、サヤカー」ヨボヨボ

イン「あら、おばあちゃん。市場の仕事はいいの?」

イン祖母「そげなこと言うとる場合じゃっけらろっぱにゃーねー!すんどぅぶとろまけっちっくばるちっくかんたいどろろーさ!」

イン「あいさーしーくぁーさーてびちアヴリルラヴィーン!ぎゃーさーぎゃーさーおめこまったけずぶずぶさー!」

兄「おい待てお前ら。今の絶対方言じゃなかったろ」

イン「むっ、沖縄の方言くらい話せますよ」

兄「いや今アヴリルラヴィーンっつったじゃん」

イン「例えば……『なんくるないさ!』とか」

妹「それってどういう意味ですかー?」

イン「『何とかなるさ』という意味です。正しい道を歩いていれば、自然とあるべき姿になるものだ、という事ですね」

妹「へー、なるほどなー」

イン「ちなみに私は『マ○毛がないさ!』です」

妹「剃ってるのかよぉーっ!」ビシッ!

兄「妹、替われ。俺がツッコむ」

妹「そうだ、お兄ちゃん。こんなにインストラクターさんって沖縄に詳しいんだからさー、これからインストラクターさんにナビゲーションしてもらおうよ!」

兄「いや、インストラクターさんに悪いだろ」

イン「いえ、私は構いませんよ。昼からはフリーですし。むしろせっかくの家族旅行を邪魔していないかと……」

父「いやいや、そんな。ウチらアットホームな家族ですんで」

母「……」コクッ

イン「そうですか?それでは……ご一緒させていただきますね」ギュッ

兄「……手、放してくれませんか?」

イン「もう、ウブなんですから……ではどこを絡ませましょうか?足?舌?」

兄「絡ませなくていいです」

イン「ではマン」

兄「それ以上は言わせねえ」

父「……なあ、兄」

兄「うん?」

父「お前ってアレか?ホモか?」

兄「違うっつーの」

イン「それでは、早速行きましょうか」テクテク

兄「……じゃあその、聞きますけど……おみやげってどのお店で買うのがいいですかね?店が多すぎてわからなくって」

イン「ああ。国際通りにドンキあるので、そこで買うのが安いですよ」

兄「身も蓋もねえな」

父「あれっ?あそこ昔OPAだったよな?いつの間に変わったんだろう……?」

兄「なあ、もうこの地域ネタ沖縄県民にもわかんないと思うんだけど」

イン「ああ、オススメのおみやげでしたらありますよ」

兄「へえー、何です?」

イン「これです」カチャッ

兄「……何これ?栄養ドリンク?」

イン「ハブアタックです。コレを飲めばベッドの上ではマングース!」

兄「実在する商品にこんな事言ったらダメなんだろうけど、いらないわ」

父「じゃあ父さんが買うわ」

母「……///」ポッ

兄「やめてくれ」

イン「では、次は――……」

兄「だから――……」

ワイワイ……



妹「……はぁ……」

妹(なんだろ……インストラクターさんとお兄ちゃんが、仲良く歩いてるのを見ると……)

妹(……胸の奥が、チクチクいたんじゃう……)

妹(……ハッ!!ま、まさかコレって……!!)



妹(寝取られ属性に目覚めちゃったって事ーっ……!?)ドキドキ

兄「おい、置いてくぞお前」

ザワザワ……

兄「色々なお土産屋があるもんですね……ちょっと人多くて疲れるかな」

妹「……あれ?けどこの先の道は、人あんまりいないよ?」

イン「この先はやちむん通りですね。沖縄の焼物のお店が立ち並ぶ通りです。陶芸体験なんかも出来たりする、おすすめの観光スポットですよ」

兄「へえー、あ、シーサーがいる……」

イン「……まあ、私はとある事情で入る事が出来ませんけどね……」

兄「?……何かあったんですか?」

イン「陶芸体験で張形作ったら、偉い先生にめちゃくちゃ怒られまして」

兄「それは100パーあんたが悪いな」

妹「お兄ちゃん、おみやげ買ったー?」

兄「いや、まだ。何買おうかな……無難にちんすこうとかでいいか……」

妹「あ、お兄ちゃん。『萌えるちんすこう、もえちん』って売ってるよ」

兄「いや、普通のでいいです」

妹「あと、ちんこすこうって売ってる」

兄「そんなのある訳……実在すんのかよぉ!!?」

妹「心愛ちゃんにこれ買ってあげようっと。あと心愛ちゃんの執事さんに――……」

兄「……友にはストラップとかでいいかな。あと女さんは――……」

イン「!!……失礼、女さんというのは……?」

兄「え、ああ。クラスメイトですよ。学校の」

イン「……そう、ですか……」

ギュッ

兄「……あの、手……」

イン「すみません」

兄「?」

イン「……もう少し、このままで……」

兄「……はあ」

…………

…………

空港――

父「いやー、本当ありがとうございました!色々とお世話していただいて!」

妹「ありがとうございましたー!」

イン「いえいえ。……また是非、沖縄に遊びに来て下さいね」

父「そりゃあもう!……あ、ではそろそろ飛行機の時間なので」

母「……」ペコリ

妹「ありがとうございましたー」テクテク

兄「……どうも」スタス……

イン「……待ってください」

兄「……え?」

ギュッ……

兄「あ、あの……インストラクターさん……?」

イン「……サヤカ、って……呼んで下さい」

兄「……」

イン「……すみません。……本当なら笑顔で見送りたかったのに……年上なのに、ダメですね。私……」

兄「……」

イン「……離れたくないんです。兄さん……私、貴方と一緒にいたい。……この沖縄の地で、貴方といたいんです」

兄「……」

イン「……どうか……行かないで……!」グスッ

兄「…………」

・ ・ ・

兄「いや、明日普通に学校なんで……」

イン「…………」



(※兄は鈍感童貞だった)

キィィィイン……

妹「あー……沖縄がどんどん離れていっちゃうよお……」

兄「楽しい旅行だったな」

妹「……うう……名残惜しい……また来たいなー。あたし今回水族館とか行ってないし。あと次は水牛に乗ってみたーい」

兄「また来れるさ。飛行機に乗ったらすぐだし」

妹「うん……」



妹「バイバイ、沖縄ーっ」フリフリ

ィィィイン……

イン「……行ってしまいましたか」

イン「……フフ……なんだか、清々しい気分です。……不思議な事にね」

イン「……」

イン「さようなら。兄さん……さようなら……」

イン「……私の、初恋……」フッ



……『初恋は嘘だろう』
空港に居た人は、全員心の中でツッコんだという。

…………

…………

妹「――でね、でね。スキューバダイビングっていうのやってね!すっごい面白かったんだー!海ちょー綺麗で!」

ココア「楽しそうですわねー。私もご一緒したかったですわ」ニコッ

兄「……そういえば心愛ちゃん」

ココア「はい?何でしょうお兄様」

兄「なんか少し日焼けしてるみたいだけど……心愛ちゃんも何処か行ってたの?」

ココア「ええ。私は少し、ヌーディストビーチへ行っておりました」

妹「すごーい!だから水着の後無いんだー!」

兄「なんかもうこの子レベルが違うなー」

(沖縄編、終了です。長々とすみませんでした。沖縄の方、散々下ネタに使ってごめんなさい。大好きな場所なんです……本当に)

(もう少しだけ続きます。たぶん。……ちょっとネタ考えます)

妹「ザ!夏休み!到・来っ!!」バーン!

兄「……ああ、そうだな」

妹「テンション低いよーお兄ちゃん!夏休みだよ夏休み?学生の特権だよ?こんなにも長くお休みもらえるなんて!」

兄「……うん、そうなんだけど……」

妹「さー、これから何して遊ぼっかなー?プール?海?山?うふふ……楽しみがいっぱいだね!」

兄「うん、そうだけど……」



兄「……確か沖縄って、6月の土日に行ったはずなんだけど……7月どこいった?

妹「……微妙に現実と時間リンクさせるとこういう時困るよね。週刊連載のギャグマンガしかり」

妹「そうだお兄ちゃん、今日の夜お祭りあるんだってー」

兄「お祭り?」

妹「盆踊りと屋台と花火大会が一緒になったお祭り」

兄「なんか節操ねえな。……って、そういやお盆だったっけ」

妹「あー、ご先祖様が帰ってくる日だったっけ?」

兄「そうそう」

妹「三角木馬に乗って」

兄「やっぱ違うわ」

妹「じゃあお兄ちゃん、今日しっかりエスコートしてね?あたし浴衣着て行くから」

兄「一緒に行くのかよ。……まあいいけど」

妹「あと心愛ちゃんも一緒に行くってー」

兄「早くも心配なってきた」

妹「それと、サヤカさんも今から全力でこっち来るって言ってる」

兄「インストラクターさん来るのかよ。来なくていいよ気分的にさっき別れたばっかだろ。お前何で連絡先知ってんだよ。ていうか何でお前下の名前で呼んでんの?つかあの人マジでレギュラーなる気か?ていうかああもうツッコミ追いつかねー」

夕方――

兄「……妹のやつ、遅いな……」

妹「お待たせー、お兄ちゃん」カランコロン

兄「おっ、来たか。……へえー……」

妹「どお?どお?浴衣似合ってる?」

兄「ああ、似合ってる似合ってる」

妹「襲いたくなっちゃった!?」

兄「それはならないなあ」

妹「浴衣なんて久々に着たけど……着付けって本当大変だよねー」

兄「ああ、そういうもんなんだ?」

妹「スソ合わせたりタオル巻いたり帯締めたりと本当大変。日本の昔の人ってすごいよね。こんな服毎日着てたんだから」

兄「まあ、そうだな」

妹「着付けしてくれたママが満身創痍になっちゃったよ」

母「……ハァ、ハァ……」グッタリ

兄「家でしっかり休んでいて下さい」

妹「んじゃあ、お兄ちゃん。ここ持ってー」スッ

兄「うん?……何?」ギュッ

妹「で、『よいではないか~』って言いながら引っ張って。あたしは『あ~れ~』って言いながらクルクル回るから」

兄「やらねえよ、そんな下らない事」

妹「あ、大丈夫。最後までヤるつもりだから」

兄「最後って何!?」

(小5ロリにしたつもりでしたが、年齢設定間違えました。10~11歳なの?じゃあそれで)

兄「あと、心愛ちゃんも来るんだっけ?」

妹「うん!……あ、ウワサをすれば……」

カランコロン

ココア「こんばんは、妹さんにお兄様。今日はよろしくお願い致しますわ」ニコッ

妹「わー、心愛ちゃん浴衣似合ってるよー!」

ココア「そうですか?どうも、この手の服は慣れなくて……少し苦しいですわ」

兄「普段着ないもんな。浴衣なんて」

ココア「ああ……早く裸になりたいですわ」フゥ

兄「何で全裸がデフォルトなんだよ」

ココア「さて……ではお兄様。ここを持って下さいませんか?」

兄「……うん?」

ココア「それで、『よいではないか~』って言って私は『あ~れ~』って……」

兄「そのネタはもうやった」

ココア「いえいえお兄様。私は最後まで――」

兄「だからもうやったって」

妹「もうっ!お兄ちゃんったらー!ヤったヤったって連呼しないでよ///」

兄「あー家帰ってテレビ見ときてぇー」

ピーヒャラピー……

ガヤガヤガヤ……

妹「うっわー、お祭り賑わってるねー。あ!屋台いっぱい出てる!」

兄「おい、はぐれるなよ。お前ケータイ持ってないんだから……」

ココア「ふわあ……すごい人ですわねえ……」

兄「心愛ちゃんはこういうの、初めてなのか?」

ココア「はい。……かまなら祭りなら参加した事があるのですが……」

兄「マニアックかつ超絶アウトな話題をありがとう」

(※良い子は検索しない)

ココア「様々なお店がありますが、まずはどこに行くのです?」

妹「実はねー、あたし前々から行きたかった屋台があるんだー!」

兄「へえ、どの屋台だ?」

妹「えっ?いやー……なんか改まって言うのも恥ずかしいんだけどさー……」モジモジ

兄「うん」

妹「そのー……金○すくいがやりたくって」

兄「なんで『魚』を伏せ字にしたんだよ」

ココア「恥ずかしいからですよ」

兄「尚の事恥ずかしくなってんだろが」

ガヤガヤ……

オッサン「金魚すくいー、一回300円だよー」

妹「おおーっ。楽しそーっ!お兄ちゃん、ほら!300円出して」

兄「はいはい……」チャラッ

ココア「お兄様、私は金魚すくいなんて初めてなのですが……これはどのようなゲームなのです?」

兄「ああ、この薄い紙が張った道具を使って、金魚をすくうんだよ」

ココア「キンギョを……すくう……?」

兄「うん。そのまんまだけどな」

ココア「……このようなちっぽけな道具で、あれだけ沢山の尊い命を救う事が出来るのでしょうか?……私には荷が重いですわ……!」

兄「ちょ、そんなに重い遊びじゃないから」

兄「よっ、はっ……久々にやると結構難しいもんだな……」

ピリッ!

ココア「あっ!……破れてしまいましたわ」

兄「あーあ、そりゃ残念だったな」

ココア「うう、初めてやってみましたが、中々難しいものなのですね……」

妹「……初めてヤって破れちゃうなんて……もうこれ非処女確定って事だよね?」

兄「何の話をしている」

ココア「はあっ!?いいい、妹さんっ!わたくしは、しょしょしょ、処女じゃありませんわよっ!?バカにしないでくれますこと!?」ツーン

兄「あ、そういえばそういう設定だったな……」

妹「わかってるよー。心愛ちゃんはあたしと違って性経験豊富だもんねー。うらやましいよーっ」

ココア「ふふん。わかればよろしいのです」

兄「……心愛ちゃん」

ココア「はい?」

兄「……赤ちゃんってどうやったら出来ると思う?」

ココア「ちゅーしたら。……?」

兄(うん……やっぱ子供だわ)ホッ

妹「はっ!とお!ちぇりやあっ!」

シパシパシパ!

ココア「おおー、妹さん上手ですねえ」

兄「本当にうまいな……おわんの中金魚でいっぱいだ」

妹「ふっふっふー。あたし手先の器用さにはすっごい自信があるんだー」ムフーッ

ココア「そうなのですかー」

妹「毎晩家で手コキの練習してるからね!」

兄「技術の無駄遣いだな」

妹「えへへー。金魚いっぱいもらっちゃったー」ニコニコ

ココア「いいですわね……私は何ももらえませんでした」ションボリ

兄「残念だったな。まあ次頑張れ」

妹「おっと心愛ちゃん、金魚すくいで一匹もすくえなくっても、金魚もらえる方法があるよ!」

ココア「ほお、それは?」

妹「屋台のおっちゃんに『お願い……おじさまの大きいの(金魚)……(ビニール袋の)ナカにいっぱいちょうだい!』って言うの」

ココア「さっそく行ってきますわー」スタスタ

兄「全力で阻止させてもらおう」

妹「それか色仕掛けだねー。浴衣からのぞく胸の谷間を見せたら一発KOだよ!」

兄「谷間ねーじゃん」

ココア「うっふん、おじさまぁ~っ♪おじさまのき・ん・ぎょ♪……私にわけてくださいな?」チラッ

兄「あのアホ本気で実行してやがる!!」

兄「どうもすみません。この子ちょっと頭がアレでして」ペコリ

ココア「お兄様、頭がアレというよりも、アレで頭がいっぱいですのよ?」

兄「もう本当黙れお前」

オッサン「ああ、いいよいいよ。何匹でも持っていきなさい」

兄「……えっ?」

ココア「わああ……いいんですか?おじさま?」パァァ

オッサン「ああ。なんなら全部持ってってもいいよ」

兄「いや、そこまでは結構ですけど……その、すみません。なんか……」

オッサン「いいのいいの!こんな可愛い子のちく……オホンオホン!その、いいもの見せてもらったからね」

兄「……」(絶句)

ポンポンッ

オッサン「……うん?」クルリッ

黒服「……」

ガシッ

オッサン「え、ちょ、お前ら何……」ズルズルズル……

……ウギャアーッ!

兄「……今のは?」

ココア「記憶消去部隊ですわね。マズいものを見てしまった方の脳細胞をシュッと焼きつくす方たちで、主にお父様が……」

兄「あーあーあーもう何も聞きたくない」

妹「お兄ちゃん、おなかすいたー。焼きそば食べようよ、焼きそば!」

兄「はいはい……」

焼きそば屋「ひとつ500円だよー」

兄「なんで祭りの屋台はこう無意味に高いんだ……」チャラッ

ズルズル……

妹「んー!おいひいねーお兄ちゃん!」モグモグ

兄「うん、まあな……」ズルズル

ココア「ううん、何処にでもあるような焼きそばですのに……お祭りで食べると、どうしてこんなに美味しいのでしょう?」

妹「うーん、たぶんそれは青姦が興奮するのと同じ理由だろうねー」

兄「絶対違うだろうなあ」ズルル

妹「あ!お兄ちゃんりんご飴あるよ!」

兄「はいはい……」チャラッ

ココア「わあ、大きな飴ですのねえ……」ポワポワ

兄「心愛ちゃんも食べるか?」

ココア「……こんなのお口に入るでしょうか?」

兄「いや、舐めればいいんじゃないかな」

ココア「なるほど、外から刺激して楽しむモノなのですね」

兄「うーん、何か話噛み合ってないな」

妹「お兄ちゃん、たぶん心愛ちゃん……下のお口と間違えてるよ!」ヒソヒソ

兄「言わんでよろしい」

ここあちゃん欲しいです。
そんで記憶を消されて、再び仲良くなりたい。なんどでも初々しい気分を味わいたい。
でもその内記憶の欠片が蘇ってきてすべて思い出したい。実は忘れられるのが悲しかったここあちゃんの喜びの涙で親にも認められて、二人で永遠に幸せに生きていきたい。

>>864

妹「……って言われてるけど、どう思う?心愛ちゃん」

ココア「ないわー……」

兄「なんて冷めた目だよ」

(……ないわーって言ったけど、よく考えたら普通に>>864の話面白そう……真面目に書いてみたら結構いい話になりそう……)
(けどあと100ちょいじゃ無理か)

むしろ勃ちそう

ガヤガヤ……

ココア「?……お兄様、あのお店は何ですの?」クイクイッ

兄「ああ、あれはお面のお店だよ。ウルトラマンとか仮面ライダーとかプリキュアとかのお面が売ってるんだ」

ココア「へえー……」

兄「一つ買ってあげようか?どれか欲しいのある?」

ココア「いえ!私は結構です!少し、その……ああいうのはちょっと……」

兄「?」

ココア「……ムジュラの仮面でリンクが仮面を被るシーンがトラウマでして……」ガクガク

妹「デクナッツの仮面とか滅茶苦茶怖いよねー……」ブルブル

兄「……あのゲームもう14年前のなんだけど」

ココア「あ、ではお兄様。代わりにわたあめを買って下さいませんか?」

兄「わたあめ?別にいいけど……」

ココア「顔につけてぶっかけごっこをしますので」

兄「やっぱ買うのやめとくわ」

妹「『へへへ、ごっこ遊びじゃなくって、俺が本当にぶっかけてやるぜー!』」

兄「お前は俺の後ろで何を言っている」

妹「んー、お祭りはこーやって買い食いするのがいいんだよねー」モグモグ

兄「お前は俺の金で食い過ぎだ。たこ焼きに焼きそばにりんご飴にラムネに……どんだけ食う気だよ」

妹「んん、まだまだ食べられるよー。ちょっと苦しいけど、別腹っていうのがあるし」

兄「無理すんじゃねえよ」

妹「それに、別の口もあるしね!」

ココア「食べるのはお兄様なのですね!」

兄「その口にりんご飴つっこんだろか」

>>878
妹「それに、別の口もあるしね!」

ココア「食べるのはお兄様なのですね!」

このやりとり
普通に余ったやつを兄が食うと解釈してしまったわ

兄「あっ、射的の屋台あるじゃん」

妹「え?ホントだー。なんか結構珍しいよね」

兄「実は俺結構射的好きなんだよなー」

ココア「へえー、そうなのですか?」

妹「あー、なんかお兄ちゃん好きそうだよねー」

兄「まあ、男だったらやっぱりな」

妹「お兄ちゃんって顔射好きだし」

兄「好きでもねえし関係ねえだろ」

兄「ちょっとやってみるか……すみませーん」

店主「あいよ。500円ねー」

兄「よーし……」チャキッ

ココア「……ところで妹さん。射的とは一体何なのですか?」

妹「あの大きくてたくましいモノを触って、先っぽから白いのいっぱい出す遊びだよ」

ココア「まあ!ひ、卑猥ですわね……///」

兄「空気銃撃つだけなのにそんな事言われないといけないのか」

パン!パン!パン!

兄「……あの景品のぬいぐるみ、なかなか落ちないな」

妹「ホントだねー。どうしてだろ?結構いい当たり方してるのに……」

兄「たぶん、中に重りか何か入れてるんだろうな……クソ、卑怯な事しやがって」

ココア「……ぬいぐるみの中に重り……」

妹「つまりそれって、身重って事!?」

ココア「お兄様!見ず知らずの人を妊娠させるなんて……どういうつもりですかっ!?」

兄「あーもう何なんこの子らの妄想力」

兄「ここまで取れないと、意地でも取りたくなるな……」

妹「……!お兄ちゃん、ひらめいちゃったよー」ピコーン!

兄「……一応聞いてあげようか」

妹「もう一つ銃を用意して、2つ同時に撃って落とすっていうのはどう!?」

兄「お、珍しくまともだな。……けどもう一丁銃を貸してくれる訳ないし……」

妹「え?お兄ちゃんなら股間に一つ持ってるじゃん」

ココア「よーし、私が撃つのお手伝いいたしますわー」ニギッ

兄「ほらなーやっぱりそういう展開だよー」

パコン!

ポトッ

兄「おっ!……やっと落とせた」フゥ

妹「おー!お兄ちゃんおめでとー!」パチパチ

ココア「重りが入っていたのに、どうやって落としたのですか?」

兄「いや、バランス崩したら落ちるかなーって思ってさ。ぬいぐるみの顔の部分を狙って――」

ココア「顔射ですのね!!?///」

妹「やっぱり顔射なんだね!!?///」

兄「こいつらの顔に空気銃撃ちてえなー」

兄(……しかし、意地を張って取ったはいいけど、このぬいぐるみ……どうしよう?)

ココア「わあっ……かわいいくまさんですねえ……」ニコニコ

兄「……心愛ちゃん、いるか?」ハイ

ココア「えっ……ええっ!?い、いいのですか?お兄様、一生懸命取ったのに……?」ワタワタ

兄「うん、意地を張って取っちゃっただけだし」

ココア「あ、ありがとうごさいます!お兄様だと思って、大切にいたしますわ」ニコッ

兄「いや、そこまでしなくていいけど……」

ココア「具体的には、オ○ニー時に股間に当てたりして」

兄「頼むから俺だと思わないでくれ」

妹「へえー……心愛ちゃんにはぬいぐるみあげるのに、あたしにはくれないんだー……あ、そうなんだ……へえー……」ヤンデレッ

兄(何なんコイツ……)

兄「ったく……こんなぬいぐるみくらい、いくらでもあげるっつーの。また今度な」

妹「えーっ、お兄ちゃんそう言っていつも約束破るんだもん……」

兄「わかった。今から新しいぬいぐるみ取ってやるよ。……ほら、どれがいいんだ?」

妹「……じゃあ、あのぬいぐるみ……」スッ

兄「あれか?結構でかいな……」

妹「ふふっ、なんかさー、あのぬいぐるみ……目とかお兄ちゃんに似てるよねっ?」

兄「似てねえだろ、全然……」

妹「えーっ似てるってー。そっくり!だからあたし、あれがいいーっ」

兄「俺に似てるから欲しいって何だよ……まあ、言われたからにゃ取ってやるけど」

妹「頑張ってねー、お兄ちゃんっ!」

ワイワイ……

ココア「……そうやって目の前でイチャイチャして、あたしに当て付けるんですね……ひどいですわ、お兄様……」ジトッ

兄「コイツらめんどくせー……」

『月がぁ~~出たで~たぁ~~……』ドンドンッ……

ココア「お兄様、広場の中心のやぐらの周りで踊っている方たちは、一体何なのですの?」

兄「ああ、盆踊りだよ。お盆のお祭りの時は、ああやって踊るのが風習なんだ」

ココア「まあ、あれがジャパニーズ・ボンダンス……」キラキラ

妹「うーん、あたしが知ってる踊りとちょっと違うなあ」

兄「……どんなの知ってるんだ?」

妹「ハァ~、はなっびあっがれば~♪」

ココア「どーんどーんぱーんぱーんどんどぱーんぱんっ♪」パチッ

兄「初代リズム天国とはまた通な……」

ココア「せっかくだから、私達も踊りませんか?お兄様っ」

兄「いや、俺はいいよ。浴衣着てないし」

ココア「あら、関係ありませんわよ。楽しめればそれで良いでしょう?」

兄「いいって。こういうの苦手だしさ……」

妹「あー確かに、お兄ちゃんは一人で踊るタイプじゃないよねー」

兄「そうそう」

妹「どちらかというと……不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまうタイプだよね」

兄「そういうタイプでは無い自信はあるわ」

ココア「いいからっ、行きますわよ。お兄様っ」グイッ

兄「あ、ちょっと……」ヨロッ

ココア「といっても、私はこのような踊り初めてですので……エスコート、お願いいたしますわね?」ニコッ

兄「エスコートって……まあ、いいけど……」

ココア「では……」スッ――

ズンチャッチャ♪ズンチャッチャ♪ズンチャッチャ♪

兄「待って心愛ちゃん、手をつないでワルツ踊るのはマジでおかしいから」

ココア「~~♪」スイッ

ココア「お兄様、なかなかお上手ですわね。では次はこのステップでっ♪」クルリンッ

兄「あーもーどうにでもなれ」ズンチャッ♪



ドンッ

「いたっ!」トサッ

兄「あっ!す、すみません!大丈夫ですか!?」バッ

「あ、ハイ大丈夫です。少し当たっちゃって……すみません」

兄「いや、こっちも盆踊りなのにワルツ踊ってすみませ……!!」



美少女「ふふ、盆踊りでワルツ踊るなんて……面白い方たちですねっ」ニコッ

兄「……かっ……」

兄(……可愛い……)

兄「あ、あのっ。本当にお怪我とかありませんか?」

美少女「大丈夫ですよぉ。ちょっと尻もちついちゃっただけですし」パンパンッ

兄「じゃ、じゃあ浴衣に汚れとか……」

美少女「大丈夫ですって。ありがとうございます。……優しいんですね?」

兄「い、いやっ!別にそんな訳じゃあ……」

美少女「……ん?……あれ?……あっ!ど、どうしよう……!」オロオロ

兄「?……どうかしましたか?落し物とか……?」

美少女「いえ、実は……」



美少女「尻もちついた拍子に、アナルバ○ブが奥に入っちゃって」ヴヴーッ

兄「…………」

(兄の恋、終了)

ココア「さてっ、次はどこのお店に行きましょうか?」

妹「あたしもうちょっと何か食べたいなー」

兄「まだ食う気かよ。ったく……」

ガヤガヤ……

友「ん?……あれっ?兄?」

兄「えっ?」クルッ

友「おー、お前もお祭り来てたのかー」ジャン

女「あっ、こんばんはー。兄君っ」ジャジャンッ

兄「おお、友に女さん」

妹(……ヤバい、また影が薄くなりそうな予感……)

友「珍しいな、お前がお祭りに来るなんて」

兄「ただの子守りだよ……」



ココア「あっ、女さん。お久しぶりですわー」

女「妹ちゃんに心愛ちゃん!おもちゃ屋でバイトしてる時に会ったっきりだねー」

妹「こんばんはー」



友「両手に花かよ。うらやましいぜっチクショー」

兄「お前こそ。女さんと二人で祭りに来るとか……もしかして、付き合ってんのか?」

友「え?あ、ああ!まあそんなとk」

女「はああっ!?身の毛がよだつ事言わないでよ兄君っ!こんなチ○コの皮被ってそうな童貞男、こっちから願い下げだからっ!!」

友「…………」

兄「友の霊圧が消えた」

女「一緒にお祭り行く人いないから、財布兼荷物持ちとして連れてきただけだから。関係とか全然なんにも無いからね」

友「うう……男はなあ、女の子とデートするためなら何でもやらないとならないんだよ……」

兄「……頑張れ、友」

女「本当、友の事なんか恋愛対象として見てないし……私のおま○こは、ディルドーと兄君専用なんだからねっ///」

兄「うれしくない告白どうもありがとう」

女「えっと……オッケーって事でいいのかな?」

兄「全力でノーだよ馬鹿野郎」

友「はあー……俺も妹がいたら、一緒にイチャコラしながらお祭り来たのになあ……」

兄「そんなにいいもんじゃねえよ」

友「なんでだよ。妹ちゃん可愛いし、清純そうだし、元気だし、いい子っぽいじゃん」

兄「……いや、別に……?」

友「ハァー、クッソうらやましいぜ……俺も女さんなんかじゃなく、妹ちゃんと兄妹でデートしたかったぜ」



妹「そういえば女さん、この前くれたア○ル拡張プラグ、ありがとうございましたー」

女「いえいえー。あれいけた?じゃあ次はもう少し大きいのいこうか?」



兄「よく見ろ友。あいつらレベル一緒だぞ」

友「そういやお前、他のクラスメイトに会ったか?」

兄「いや、会ってない。やっぱみんな来てるのか?」

友「まあそりゃあなぁ。あと、ここらの屋台ほとんど近所の人がやってるヤツだから、誰かいるかもしれねーぞ」

兄「ふーん……もう結構屋台は回ったんだけどな」

友「あ、じゃああれ行った?あそこにある屋台」

兄「いや、行ってない。何で?」

友「店の人が超綺麗なおねーさんでさー!もうホンットたまらなくって!」

兄「何でだろう、地雷臭しかしない」

ココア「お兄様、行ってみましょう?少し気になりますわ」

兄「絶対変な新キャラ出るじゃん……」

妹「あれー?あそこの屋台って、チョコバナナの店じゃない?」

ココア「あっ、本当ですわねー」

妹「そういやまだ食べてなかったね。さ!お兄ちゃんさっそく行こー!」テコテコ

兄「ヤだなあ……もう普通にお祭り楽しみたいなあ……」スタスタ……



パート「いらっしゃいませこんばんはー。美味しいチョコバナナはいかがでしょうかー?」

妹「……良かったね、お兄ちゃん。ギリ新キャラじゃなかったよ」

兄「うん。だから何だっていう話だけどな」

兄「ものすごい久々の登場だな……ていうかこの辺りに住んでるのか」

妹「なんで屋台なんかやってるんだろうねー」

兄「しかもチョコバナナ……チョコバナナか……」

妹「ま、いいや!お兄ちゃんさっそく買ってよー」

兄「待て妹。もう少し様子を見よう」

妹「?」



パート「今なら1000円で私が目の前でチョコバナナを頬張りまーす。5000円でじゅぽじゅぽ、1万円で下の口、2万円でお客様のチョコバナナを頬張りまーす」

兄「妹、行くぞ。あのお店近づくな」

妹「えー、でもチョコバナn」

兄「ていうかもう警察呼べマジで」

『大変お待たせ致しました。只今より、第六回花火大会を……』ガガッ

兄「おっ、やっと花火大会始まるのか」

妹「おおー。なんかわくわくしてきたね!」

ココア「花火大会……花火大会ですか……」ウーン

兄「?……何か気になる事でもあるのか?」

ココア「いえ、『夜の花火大会』って、何だかインモラルな響きだと思いまして」

兄「そんなん言い始めたら何も出来なくなっちゃうよ」

ザワザワザワ……

ココア「おお、人が多くなってきましたね……」

兄「まあ祭りのメインイベントだしな……はぐれないように気を付けろよ」

妹「ううーっ、人多すぎて何も見えないよーっ!」

兄「お前身長低いしなぁ……」

妹「お兄ちゃん、ちょっとここら辺なぎ払ってよ」

兄「俺はいつから巨神兵になった」

兄「あっ、そうだ。確かこの公園って……」スタスタ

妹「お兄ちゃん、どこ行くのー?」テクテク

兄「この道進んだ所、高台で開けた場所になってただろ?そこなら誰もいないだろうし、ゆっくり花火見られるんじゃないか?」スタスタ

ココア「えっ!?お、お兄様……この、茂みの多い道を行くんですか?」

兄「?……そうだけど……?」

妹「お、お兄ちゃんやめといた方が……」

兄「??……何で?」

妹「何でって……」



「もう……マー君こんな所でダメだってばぁ……あっ///」

「いいじゃん。誰も見てねーって。俺もう我慢出来ねえよ……」



妹「お祭り・茂み・エッチってもうド定番だよねー」ネーッ

ココア「ねーっ。もう、お兄様ったらデバガメえっちなんですから……///」

兄(……やってもうた……)

兄「くっそー、もうお祭り会場は人多すぎて戻れないし……何も見ないようにして突っ切るぞ」ザッザッ

ココア「わ、わ、わ!おおお、お兄様!見てください!はわっ、あんな大きいのが……///」

兄「見るんじゃあねえボケ」



「うわあ……お姉さんの……き、気持ちいいよぉ……!」

「ふふふ、怖がらないで……全部私に任せてください……さぁ……」



妹「ねえお兄ちゃん……あそこにいるの、サヤカさんじゃない?」

兄「俺は何も見てない。全然何も見てないぞ」

兄「極力何も見ないように、人の声や気配がする所を避けて……」

ザッザッ

兄「誰にも出会う事ないように、回り道をして行けば……!」

ザッザッ……

兄「…………迷った……」

妹「お兄ちゃん、残り60レスでドジっ子属性とか新しいの付け加えるのやめようよ」

兄「俺は悪くないと思いたい」

兄「暗くて道がわかんねえんだよ……ここどこだ?」

妹「そんな事言ってぇー。あたしとえっちい事やりたくって連れ込んだんでしょ~?もうっお兄ちゃんのスケベッ!」

兄「事故だ。俺の意思じゃない」

妹「アクシデントから始まるエッチもいいよねっ!」

兄「勘弁してくださいマジで」

ココア「お兄様……私、もう覚悟は出来てますから……///」シュルリッ

兄「うおおおお前何脱いでんだコラアッ!!」

ガサガサッ……

妹「あっ!お兄ちゃん誰か近づいて来るよっ!?」

兄「やっべえマジやっべえ。心愛ちゃん服着ろリアルに」

ココア「あ、すみませんお兄様……」

兄「は?」

ココア「私、一人で浴衣は着れないんです……」

兄「うおおおおおお――」

バッ!シュバッ!!ズババッ!

兄「――着付け完了ッ!!」ドーン!

ココア「お、おおっ!早くて綺麗っ!」シャキーン!

妹「何!?何で着付け出来るのお兄ちゃん!?」

兄「よし、これでとりあえず警察沙汰にはならないな」

妹「ふええ……着付け出来るお兄ちゃんも訳わかんないけど、裸の女の子を完璧無視する草食獣っぷりにはびっくりだよぉ……」

兄「黙ってろ。ほら、誰か来るし大人しく……」

ガサガサッ――

父「……あれ?お前らなんでこんな所いるんだ?」ヒョコッ

母「?……??」ヒョコッ

妹「あっれー?パパ、ママ!お祭り来てたの?」

兄「おいお前らなんで茂みの中から出てきたコラ」

父「せっかくのお祭だからな。母さん誘って来てみたんだよ。いやー、久々のお祭りは楽しいなあっ!」

兄「はあ……」

父「で、浴衣姿の母さんを見てたら、こう……ムラムラして、な!」

母「……///」

兄「いやその辺りは言わなくていいから」

父「汗ばむうなじ、乱れる浴衣、紅く染まった頬、周囲の喧騒、背徳感……いやあ、外っていうのもなかなかオツで――」

兄「言わなくていいっつってんだろ」

妹「お兄ちゃん、ここでママを押し倒せば、隠しルート『母さんEND』の道が開かれるよ!」ヒソヒソ

兄「永遠に通行止めしてろそんなルート」

妹「それにしても、ママ浴衣似合ってるねーっ」

母「……♪」クルリンッ

父「父さんも着付け手伝ったが、なかなかいいだろっ?いつもより若々しく見えるだろっ?なっ?」

ココア「ええ、美しいですわー」

兄「まあ、元々母さん若く見えるんだけどな」

父「ただ、父さんが一緒に歩いてたら何度も警察に呼び止められてさ……」ドンヨリ

妹「ママ、見た目中学生だもんねー……」

兄「父さんハゲだしなー……」

父「ハゲは関係ねえだろ」

父「それにしても兄。こんな所に妹と妹の友達連れ込むとは……中々野獣だな」

兄「いや違うから。そういうのじゃないから」

父「安心しろ。父さんはお前が妹ちゃん狙いでも応援出来るほど懐深いぞ」

兄「深すぎるのも問題だぜ」

ココア「私たち、花火を見るために高台に向かっていましたの」

父「なんだ、そんな所に行きたいのか?……それなら、そこの道をまっすぐ行けば――」

兄「おお、高台に行けるのか」

父「公衆便所があるから。そっちの方が静かで誰もいないからシッポリズッポリ出来るぞ」

兄「これほどまでに父親を殴りたいと思ったのは初めてだ」

父「冗談だ。そっち行けば高台だから。ほら行って来い……花火始まっちゃうぞ」

妹「ありがとーパパー」テクテク

ココア「そうと決まれば、ダッシュ!ですわねっ」トトトッ

兄「おい、急ぐとこけちゃうぞー。まったく……」テクテク……



妹「あっ――」

ザッ――

ド ォ ー ン ・ ・ ・



兄「おお……」

ココア「わああ……」

妹「綺麗……」

パラパラパラ……

妹「すごーい、誰もいないし花火が近く見えるよー!」ピョンピョン

ココア「ええ。こんなグレートなスポット……Gスポットがあるなんて」ドヤッ

兄「……そのネタはもうやったぞ」

ココア「……しかし、こんな素敵な所、人に教える訳にはいきませんね。……つまりこのゾーンは、人には言えないデリケートゾーンという訳です」ドヤヤッ

兄「無理にボケなくてもいいんだけど」

ドドーン……

妹「わっ、今の花火ハートマークになってたよ!」

兄「ああ。綺麗だったな」

ココア「へえー、ああやって好きな模様にする事も出来るのですね」

兄「文字とかにする事も出来るらしいけどな」

ドドーン……

妹「……今の花火、文字になってたね」

兄「ああ。……『LOVE☆ココア』って読めたけど……」

ココア「あ、そういえばこの花火大会、私のお家が主催者でしたわ」

兄「スケールすっげえな」

ドドーン

妹「たーまやー!」

ココア「?……なんですか?妹さん」

妹「花火が上がった時に言う掛け声だよ!日本人のでんとーだね!」

ココア「まあ!それは素晴らしいですわ。私も一緒に言っても?」

妹「いいよー!一緒に言おう!」

ヒュルルルル……

ココア「たーま」

妹「たーま」

ドーン!

ココア「たーま」

妹「たーま」

ドーン!

兄「一緒に言えよ」

ココア「……思ったのですが、別に『たまや』で無くても良いのでは?」

兄「……どういう事?」

ココア「素晴らしいものを見たのなら、『100点!』とか『金賞!』とか『いいね!』とかでも良いと思うのです」

兄「それは、ほら……花火の伝統的な?」

ココア「お兄様、いつまでも伝統にしがみついては、新しいものは作れませんわよ?……という事で……」

ヒュルルルル……

ココア「きん」

妹「たーま」

ドーン!

兄「伝統って大切だな」

ドーン……パラパラパラ……

妹「……こうして花火を見ているとさ」

兄「んー?」

妹「なんか……人の一生を見ているみたい、だよね……」

兄「……ああ……」

ドーン……

兄「最後の最後、命が尽きる瞬間が……人の最も美しい時だ、って事か?」

妹「いや、今まで地味に生きてきた娘が、処女喪失AVに出て花火を上げたのに、その後は誰も見向きもしない、みたいな」

兄「真面目な事言った自分が超恥ずかしい」

ドーン……

ココア「……こうして花火を見ていると」

兄「んー?」

ココア「お兄様は私たちの花びらを見たくなるのではありませんか?」

兄「全然」

ココア「……」

兄「……」

ココア「あ、今のは花火と花びらをかけていまして、花びらというのは下の」

兄「解説しなくていいっつうの」

ドーン……パラパラパラ……

妹「……綺麗……」

兄「……ああ……」

ココア「もうっ、お兄様。そこは『君の方が綺麗だよ』って言うべき所ですよ」

兄「なんで妹相手に言わなきゃなんねーんだ」

ココア「あら、私に言ってもよろしいのですよ?」

兄「言わねえよ」

ココア「……………………そうですか……」シュン……

妹(あっ、すっごいガッカリしてる)

兄(えっ?これ俺が悪いの?)

ドーン

妹「うわあ……すっごい……」

兄「……うん……」

妹「ふふっ、なんかさ。何度もこうやって花火を見た気もするけど……実はお兄ちゃんと一緒にお祭り来たのって、今回が初めてなんだよね」

兄「……え?そうだったか?」

妹「そうだよー。お兄ちゃんはなーんにも知らないかもしんないけど」

兄「……初めてだったのか……そうか」

妹「つまり、ある意味処女を捨てたって事だよね」

兄「お前は下ネタ言わないと気がすまんのか」

妹「だって!お兄ちゃん全然スレタイ通りの事シてくれないんだもん!」

兄「メタ発言自重」

妹「処女ってちょー恥ずかしんだよ?ちょーだよ?おっとなーな心愛ちゃんの隣歩けないよ!?」

ココア「ふふふ、私の初体験は2メートルのペ○スでしたわ」

兄「絶対ウソじゃねーか」

ココア「じゃあ……初体験は5年前、執事に迫られて……///」

兄「生々しいわ」

妹「いいなー。初体験が2メートルの執事さんち○ぽだったなんて」

兄「信じるんかよお前は」

兄「綺麗な花火見てる時に下ネタ言うんじゃねえよお前ら」

妹「えー、じゃあじゃあ黙っていい雰囲気になったら、流れでホテル行ってくれる?」

兄「行かない」

ココア「では青姦という事ですね。興奮してきましたわ」ハァハァ

兄「エロい事しねーっつうんだよ」

妹「もうっ、お兄ちゃんって何でそんな頑なに拒否すんのー?皮被ってるから?EDだから?」

兄「包茎でもインポでもねえよ」

ココア「じゃあじゃあ、なんでですか?」

兄「……あのなあ……」

兄「下ネタばっかでやかましいお前らだけど……お前らは、大切な……日常だから」

妹「……」

ココア「……」

兄「……それを、壊したくないんだよ……」

妹「……」

ココア「……」

ドォン……

妹「お兄ちゃん……」

ココア「……お兄様……」

兄「……」

パラパラパラ……

妹「この流れでなんか格好良い事言われても……その、ひくわー……」ウゲエ

ココア「お兄様のKYっぷりにはびっくりですわ……」ゲゲーッ

兄「おいやめろその反応マジで」

妹「ていうかそれ結局、手出せない童貞チキンって事だよねー」ネーッ

ココア「本当に。そんなんですから相手がいないのですのよねー」ネーッ

兄「やめろっつってんだろ。なんか恥ずかくなってきた」

妹「まあまあ。お兄ちゃんの言いたい事はよくわかったよー」

ギュッ!

妹「あたしはお兄ちゃんの大切な日常、だからねっ。こうしてずーっと一緒にいてあげるよっ」

兄「……手はつながなくていいけどな」

妹「もうっ、テレちゃってー!このこのっ!」

ココア「ふふっ、では私も……」

ギュッ!

ココア「こうして、お兄様の隣にいますわ。……いつか結ばれるその時まで」

兄「うん。結ばれるのは無いけどな」

ココア「あら、それはどうでしょう?」ドヤッ

兄「えっなんでこの子こんな自信満々なの?」

ドドーン!

パラパラパラ……

妹「……お兄ちゃん♪」

ココア「……お兄様♪」

兄「……ハァー……ったく」

ギュッ!

妹「……今はこうして、妹として……」

妹「お兄ちゃんの、日常でいてあげる」

妹「……けど」

妹「……けど、いつか……」

妹「お兄ちゃんが、日常に飽きちゃった、その時は……」

妹「……きっと――……」

ド ォ ン




妹「この歳で処女なの恥ずかしいから捨てさせて」

兄「ああ、はいはい。また今度な……」



おしまい。

最後までありがとうございました。
腹筋乗っ取りをこんな長く続けてすみませんでした。たぶんスレ立てた>>1もこんな長くなるとは思ってなかった思います
妹かわいい。イチャイチャしたい。誰か姉と妹を交換して下さいマジで

妹「兄さん、このスレはID腹筋ですよ」
前乗っ取ったのこれです。

あと
お嬢様「あは♪初キスが私のお尻の穴とだなんて情けないねっ!」
これも昔乗っ取りました。実力不足で落としてしまいましたけど……
この時落としたのが悔しかったから、酉付けるようになりましたねー。
一応この話のお嬢様をリボーンさせたのが、ココアちゃんだったりします。
今回のSSが好きな方は楽しめる思います。宜しければ。

では、長くなりましたが、腹筋スレでまた会いましょう……

あれ、おかしいなまだ続きがあると思ってスレ立ての準備してたんだけど

>>979
(正直、書けるくらいネタはあるけど、なんか腹筋スレをパート化すんのってどうかと思った)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月10日 (火) 17:52:03   ID: _ADs5qaw

おもろい

2 :  SS好きの774さん   2014年06月10日 (火) 17:53:18   ID: _ADs5qaw

ペルソナァッ!

3 :  SS好きの774さん   2014年11月27日 (木) 22:18:09   ID: J1HpRka8

スクワットかよ

4 :  SS好きの774さん   2016年03月29日 (火) 20:30:00   ID: 1eiX06iV

沖縄の方言のとこクッソワロタw

5 :  SS好きの774さん   2016年09月30日 (金) 00:51:13   ID: xaPiiJyp

やっぱり生徒会役員共を意識してるのかな?

6 :  SS好きの774さん   2017年03月07日 (火) 15:41:02   ID: 1oHlnojS

凄い博学だなぁ

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