【艦これ】村雨提督の日常 (54)


・提督と村雨たちが織り成す短編ストーリー集みたいなもの。日常系のお話。

※提督と村雨はケッコンカッコカリ済です。

--

※過去作

【艦これ】村雨「村雨の素敵な一日、見せたげる♪」
【艦これ】村雨「村雨の素敵な一日、見せたげる♪」 - SSまとめ速報
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今回のお話と設定は同じですが、読んでいなくても特に支障はありません。もしよかったらどうぞ!


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1509353301



・ポッキーゲーム


- 執務室 -


(休憩中…)


夕立「ふあぁ~……」ゴロゴロー

村雨「もう夕立ったら、お菓子食べながらゴロゴロして」

村雨「お行儀が悪いわよ~」

夕立「ぽ~い」スッ

白露「あははー、夕立怒られた~」パリッ!

ポロッ

村雨「白露姉さんも!おせんべいこぼしてるっ!」

白露「あわわ!?」

夕立「人の事言えないっぽ~い!」ニヤ

白露「ぐぬぬ…」

提督「ハハハ」お茶 ズズズッ






夕立「……」ポッキー ポリポリ…

夕立「ねえ!ポッキーゲームって知ってるっぽい!?」

提督「ん?」

白露「ポッキーゲーム?」

村雨「知ってるけど…」

夕立「お姉ちゃん、あ~ん…」

白露「あ~ん」

夕立「はいっ」っ/ ←ポッキー

白露(パクッ)

白露(カリカリカリッ!)

夕立「あーん!まだ食べないで~!」

白露「え?ダメなの?」

提督(にしても尋常じゃない速さだったな…)


夕立「二人でポッキーの両端をくわえて食べ進めて…」

夕立「ポッキーを折ったり、顔をそらした方が負けっぽ~い!」

白露「ふ~ん」

夕立「それでね! このゲームはカップルでよくやる遊びっぽ~い!」チラッ

村雨「!?」ドキッ

白露「なるほどねぇ…!」ニヤリ

村雨「まさか…」

白露「ん~、説明聞いてもお姉ちゃんよくわかんないなあ」

白露「村雨、お手本見せてくれなぁい?」

村雨「やっぱりそういう流れなのね…」


提督「……」スッ ← ポッキーをくわえてガン待ち

村雨「ちょっとは恥ずかしがりなさいよ!」

提督「素直になるんだ、村雨」

夕立「あれ~?提督さんの事、キライっぽい…?」

村雨「そうじゃないけど…」

村雨「……」

村雨「もう…しょうがないわねぇ……」

白露&夕立「わーいわーい!」


村雨(ドキドキ)

提督(い、いざ向かい合ってみると、ちょっと緊張するな…)ドキッ

村雨「…んっ」パクッ

白露「準備はいいね!?」

白露「よーい、スタートー!」

夕立「ぽいー!」

提督(カリカリ…)

村雨(カリカリ…)


村雨「///」

提督(あぁ~照れてる村雨も可愛いなぁ)

提督(よし!一気に距離を詰めてビックリした顔も見ちゃうぞ!)

村雨(ん~、さっさと終わらせたいんだけど…どうしよう……)

村雨(そうだ!提督をビックリさせて顔を背けさせれば…!)

提督&村雨(スンッ!)


チュッ♥


提督&村雨「っ!!?」

白露「わ~お!」

提督&村雨「///」カァ…

夕立「ラブラブっぽ~い!」ニッコリ



・だるまさんがころんだ


提督「だ~る~ま~さ~ん~が~」

テクテクテク…

提督「ころんだ!」

ピタッ!

シーン……

提督(ジー…)

江風(ニヤリ)

提督「だるまさんがこ~ろ~ん~」

テクテクテク…

江風(チョン!)

山風「うわあっ!?」ユラユラ

提督「だっ!!」


提督「山風動いた!」ビシッ!

山風「そんなぁ…」

山風「江風……押したでしょ!?」ムスー!

江風「……」シランプリー

村雨「あらあら」クスッ

海風「江風…」ハァ…

白露&涼風(ピタッ)← いっちばん目指して奮闘中

提督「ハハハ、江風にやられたか」ニヤリ

提督「でもまあ、動いちゃったモンはしょうがないな!」


提督「ほいっ、俺の手握って」スッ

山風「……う、うん」スッ


ギュッ


提督「だるまさんがころんだ~」

シーン…

提督「だ~るまさんが~ころんだっ!」

シーン…

山風「///」カァ…






提督「だるまさんがころん~…」

山風「///」カァ…

提督「……あの、君たち?」

村雨「ん~?」ニコニコ

提督「そこまで近づけたんだから、早く山風を助けてあげなさい」

白露「えぇ~、だって~」ジー

江風「山風姉ぇ~」ツンツン

涼風「へっへー」ツンツン

山風「ちょっ、やめなさいよ…」

海風「うふふ…」ニッコリ

村雨「恥ずかしがってる山風が可愛くて可愛くて…」ナデナデ

山風「うぅ~…」モジモジ

提督「あっ」キュン

提督「なるほどな…」



・カラオケ


- カラオケボックス -


村雨「はいはぁ~い♪ みなさん準備はいいですね~?」

村雨「それでは提督、お願いします!」

提督「うむ」スッ

提督「え~ゴホンッ!」

提督「今月のリランカ島港湾における敵東洋艦隊漸減作戦も、諸君らの活躍により無事成功を収めた!」

提督「本日は祝勝会ということで、パーッ!と盛り上がっていこう!」

提督「乾杯!」

一同「かんぱ~い!」


ゴクゴクゴク…… プハァー!

パチパチパチー

村雨「みなさんおつかれさまで~す!」キャッキャッ

瑞鶴「っていうか!なんで作戦に参加してない娘がいるのよ!?」

瑞鶴「村雨なんか、ちゃっかり仕切ってるしぃ~!」

村雨「いいじゃないですかー! 最近秘書艦のお仕事が忙しかったので~」

村雨「パー!っとどこかに遊びに行きたかったトコなんですよ♪」

瑞鶴「はぁ~? それなら自分の休日に行けばいいじゃな~い!」

翔鶴「うふふ…いいじゃない瑞鶴、人が多い方が賑やかで楽しいわ」

村雨「うんうん♪」

瑞鶴「んー、翔鶴姉が言うなら…」

加賀「……」ゴクゴク

提督「でも山城は珍しいな、こういうのに顔出すなんて」チラッ

山城「わ、私はカラオケなんて来たくなかったけど、姉様を一人にするワケにはいかないし…」

山城「それに伊勢日向も一緒だなんて、なおさらよ!」ジー


伊勢「な、なんかあたしたち敵視されてない…?」

日向「ふっ…」ゴクゴク

扶桑「うふふ…ありがとう山城」ニコッ

山城「はあ…姉様」スリスリ

提督「あはは…」

山城「そもそも姉様と私を一緒の艦隊にしない提督が…伊勢と日向は一緒なのに……」

山城「はぁ、不幸だわ……」

提督「いやぁ山城はその時、別任務だったし…」アハハー



瑞鶴「もう、こんなメンツで大丈夫なのぉ?」チラッ チラッ

瑞鶴「あれ?リモコンどこ…?」

加賀(スッ!)

加賀(ピッピッピッ…)

瑞鶴「あーちょっと!勝手に取んないでよー!」

加賀「ここは譲れません」キリッ

村雨(クスクス…)







♪ デデンッ!(加賀岬)


瑞鶴「はいはい、いつものそれね」

提督「よっ!待ってました!!」

村雨「キャー!加賀さ~ん!」

山城「姉様!この山城と一緒に歌いましょ! どの曲にします!?」ペラペラ

扶桑「えっ?ああそうねぇ…」


加賀「♪ この手によせる 袱紗 朱の色 」

加賀「♪ この目ひらいて その顔見れば 」

加賀「♪ 翼束ねて 波濤を超えて あげる 」


提督「うむ。いつ聴いても美しい歌声だ…」シンミリ

翔鶴「そうですねぇ…」シンミリ


瑞鶴「ふ、ふんっ!私だって!!」

瑞鶴「ちょっと村雨、こっち来なさい!」

村雨「はいはぁ~い?」スー

伊勢「やっぱり歌うまいねー加賀は」

日向「そうだな」

伊勢「日向、あたしたちも一緒になんか歌う?」

日向「悪い、私も加賀に対抗して一人で歌おうと思ってる」

伊勢「えぇ~ホントに? それじゃあ楽しみにしてるね♪」






村雨&瑞鶴「♪ 艦娘音頭で艦隊と~! 」

村雨&瑞鶴「♪ おっ月様 ほら 踊ってる~! 」

村雨&瑞鶴「♪ 艦娘音頭で提督と~! 」

村雨&瑞鶴「♪ 海の底まで 照~らし~て~る~! 」


提督「ハ~ ヨイショ!」

加賀(パンパン)← タンバリンを叩いてる

翔鶴「ふふふ、提督ったら」

提督「いやぁ村雨が可愛すぎてつい」

翔鶴「あら、瑞鶴だって負けてませんよ?」ウフフ

提督「そうだな……なっ?加賀?」チラッ

加賀「……」

加賀「まぁ、そうね」フンッ

提督「フフフ…」







♪ 「P○IZON」   反町○史


一同「?」

提督「おいおい懐かしいな。この曲みんな知らないだろ」

村雨「そうねぇ…」

日向「きたか…」スッ

伊勢「えっ!?これ日向が歌うの!? なんかやけにカッコイイ出だしだけど…」

伊勢「大丈夫…?」

日向「フッ、伊勢は心配性だな。まあ見ててくれ」

一同(ゴクリ…)


日向「♪ いつまでも信じていたい 最後まで思い続けたい 」

日向「♪ 自分は生きる意味があるはずと 」


瑞鶴「ほえ~」

提督「お~、日向も歌うまいんだな」

翔鶴「そうですね。知りませんでした」パンパン

伊勢「あたしですら知らなかったよー」

村雨「日向さ~ん!カッコイイー!」キャッキャッ!

加賀(パンパン)

山城「くっ…日向……!」

山城「ね、姉様!さっき決めた曲じゃ勝てません! ここは再考を…!」

扶桑「山城、そこまでムキにならなくても…」






提督「いやぁそれにしても懐かしいなあ。結構好きなんだよ、この曲」ゴクゴク…


日向「♪ 言いたい事も言えないこんな世の中じゃ 」

日向「♪ Z U I U N (瑞雲)」


提督(プシュー!)← ドリンク噴射

翔鶴「きゃっ!」ベチャー ← ドリンク被弾

瑞鶴「!?」

提督「ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!」ウグッ

村雨「ちょっ!? 大丈夫~!?」フキフキ

提督「すまん、翔かk…ゲホッ!」

翔鶴「………」ベットリ

瑞鶴「うわああ!翔鶴姉ええええ!?」フキフキ!


提督「日向…歌詞間違ってるぞ……」ゲホッ

村雨「て、提督…それよりあれ…」ガクブル

瑞鶴「て・い・と・くうううううう!!!」ゴゴゴ…

翔鶴「いいのよ瑞鶴。私は…大丈夫だから……」フキフキ

提督「本当にごめん翔鶴。瑞鶴も、おお落ち着いて…」

瑞鶴「全機爆装、準備出来次第発艦! 目標、カラオケボックス内の提督、やっちゃって!」プシュー!

提督「ひえええええええ!!!」スタタタター!

村雨「提督逃げてーー!」


ワイワイ ガヤガヤ…

ドンガラガッシャーン!


日向「♪ 小さな夢も見れないこんな世の中じゃ 」

日向「♪ Z U I U N (瑞雲)」

日向「♪ 自分らしさ ずっといつでも好きでいたい OH OH 」


伊勢「日向は入り込んでるし、あっちもすごい騒ぎになってるねー」アハハー

加賀「そうね、放っておきましょ」パンパン

山城「……」

山城「あそこは私に噴射して不幸だわの流れじゃないの…?」ボソッ

山城「不幸だわ…」

扶桑「?」

扶桑「山城、大丈夫?」

山城「あぁはい!山城は大丈夫です! さっ、早く曲を選びましょ!」



・腕相撲


江風「んんん…!」ググッ

涼風「ふぬぬ…」ググッ

江風「とりゃあ!」ドンッ!

白露「江風の勝ち~!」

涼風「ぶぅ~!」

江風「へへ~ん! まぁ涼風にしては頑張ったンじゃねぇ~の?」ニヤリ

涼風「ちっくしょーめぇー!」

村雨「さて次は…」スッ

夕立「村雨には負けられないっぽい!」スッ






提督「おっ、なんだなんだ?腕相撲…?」

涼風「あ!提督ー!」

江風「お~、提督もやるかい?」

提督「ハッハッハッ!ついに俺の力を見せる時が来たようだな!」

提督「見よ、この筋肉ぅ!」チカラコブー

涼風「おー!」

江風「ふ~ん、あたしらといい勝負するかもねぇ…」ニヤ


夕立「えいっ!」ドンッ!

村雨「くうっ!」

白露「夕立の勝ち~!」

村雨「はぁ~、やっぱり夕立には勝てないわね」

夕立「でも村雨も結構強かったっぽい!」


提督「村雨」肩ポンッ

村雨「えっ?」

提督「俺が仇を取ってやる。後はまかせな…!」フッ

村雨「提督…///」ポッ

白露「お~っと!ここで提督が乱入してきた~!」

夕立「提督さん、腕相撲強いっぽい…?」

提督「おうよ!全力でかかってきなさい!」

夕立「よぉ~し!」腕ブンブン!

涼風「面白くなってきたぁ~!」

村雨「で、でも提督…」

白露(ツンツン)

村雨「?」

白露「いいからいいから!」シーッ!






ギュッ

白露「二人とも準備はいい?」

提督「おっけー!」

夕立「ぽいっ!」

白露「レディー! ゴーー!」

提督「ん゛っ!!!」ググッ

提督「んんん…」

夕立「……」

提督「あれ、うごかn」

夕立「ぽい」ドン!


グキッ


提督「んぎゃあああああああああ!!!」


白露&江風「あははははは!」(爆笑)

村雨「そうなるわよねぇ…」

涼風「ゆ、夕立姉すげえ!」

夕立「提督さん、弱いっぽ~い」ハァ

提督「痛いよぉ村雨ぇ…痛かったよぉ村雨ぇ……」スリスリ

村雨「はいはい、大丈夫~?」ナデナデ

提督「ん~~」

村雨「……ふっ」

村雨「うふふふっ♪」ニッコリ



・村雨の悪夢


= 執務室 =


提督『……』カキカキ

村雨(テクテクテク…)

村雨『ねえ、提督ぅ~』

提督『……』カキカキ

村雨『今そんなにお仕事ないでしょ~。かまって~』グイッ

提督『はぁ…悪いが後にしてくれ。それに今は執務中だぞ』

村雨『えぇ~』

村雨『今日は変にマジメねぇ』



トントン(ノック音)


提督『どうぞ』


ドアガチャ


蒼龍『失礼します、提督』

提督『お!蒼龍~!』ウキウキ

村雨『!?』

蒼龍『ただいま演習から戻りました! 今日も完全勝利よ♪』ウィンク

村雨『おつかれさまです、蒼龍さn』

提督『さっすが蒼龍!』ドンッ!

提督『それじゃお祝いに今からデート行こー!』

村雨『えっ!?』

村雨『……はぁ~!?』

蒼龍『えっとあの…今は演習終わったばかりだし、江草隊の整備に支障が出ちゃうから』


蒼龍『あ・と・で♥』ウィンク


提督(ドッキューン!)

提督『んほぉ~!蒼龍可愛すぎるー!!』ドキドキ


提督『ゴホンッ!これは提督として整備の様子を見に行く必要があるな!』

提督『というわけで行こっか!蒼龍!』

蒼龍『えぇ~?いいの村雨ちゃん?』

村雨『だ、だめに決まってるじゃないですかぁ!』

提督『はいはぁ~い、この鎮守府の最高責任者は僕でーす』

提督『責任者権限により蒼龍とのデートは可能になりまーす』

村雨『何言って…』

提督『さあ行くぞ、蒼龍!』

蒼龍『うふふ、もうしょうがないですねぇ♪』

提督&蒼龍(ピュー!)

スタタタタタタタ!

村雨『ちょ、待っ!はやっ!』

村雨『そ、そんな…』

村雨『提督うううううう!!!!!』







- 村雨の自室 -


村雨「ハッ!」バサッ!

村雨「………」キョロキョロ

村雨「夢…?」

村雨「はぁ、なんなのよもぅ…」


チュンチュンチュン…


村雨「今何時…?」時計チラッ

村雨「……」ジー

村雨「えっ!もうこんな時間!?早く準備しないと!!」ドタバタ







- 執務室 -


提督「……」カキカキ

村雨「……」カキカキ

提督「……」カキカキ

村雨「……」ウトウト

提督「村雨?大丈夫…?」

村雨「……うわぁ!?すみません提督!」カキカキ!

提督「いや疲れてるなら無理はしない方いいぞ」

村雨「大丈夫!」ニッコリ

提督「そう…?じゃあすまんが昨日の出撃記録持ってきてくれ」


村雨「はいはぁ~…」

村雨「あ……」

提督「ん?」

村雨「今、大事な資料を整理してるとこだから…」


村雨「あ・と・で♥」ウィンク


提督「そっかー、りょうか~い」カキカキ

村雨(ムッ!)

村雨(トコトコ…)

提督「え?」

村雨「もぉ~~!!」ポコスカ ポコスカ

提督「痛っ! えっ何どうしたのぉ~!?」アセアセ



・村雨の窓


提督「はぁ~、今日の定例会議は長かったなあ」トコトコ

提督「帰りは雨に打たれたし、疲れた疲れた」ハァ


ドアガチャ


- 執務室 -


提督「ただいまー、戻ったぞ~」

村雨「あっ!おかえり~!」

一同「おかえりなさ~~い!」


提督「ん~?みんな集まってどうしたんだ~?」

白露「提督早くこっちこっち!」

提督「いったいどうしt……おっ!?」テクテク

村雨「じゃ~ん♪」

村雨「執務室の窓を改装しました~♪」

提督「おおー!」ジー

提督「これ上の幕と両脇…村雨たちの制服……?」

提督「それにこのカーテンとリボンも村雨の…!」

村雨「うふふ♪ いい感じいい感じでしょ~!」

提督「ああ!」


白露「まだまだ!この『村雨の窓』いっちばんのポイントは~!」

提督「ん、このてるてる坊主か?」

五月雨「はいっ!その通りです!」

提督「か、可愛いこれ……村雨か!?」

時雨「よくできてるよね」

春雨「村雨姉さんの手作りなんですよ!」

村雨「えっへん♪」ドヤァ

提督「ほえぇ~…」

五月雨「提督!ちょっと引っ張ってみてください!」

提督「え…引っ張る……?」


白露「うん!村雨てるてるを下にグイッと!」

提督「はあ…?」グイッ

村雨てるてる(ユラァユラァ…)

提督「?」

白露てるてる(イッチバーン!)シュバッ

提督「うわああ!なんだぁ!?」

白露「あはははっ!提督ビックリしすぎぃ!」

提督「いやいや!てるてる坊主がもう一つ降りてくるとは思わないだろぉ!」

時雨&春雨(クスクス)


提督「そういえば白露も作ってたよな~」ジー

提督「うむ、白露らしさがあっていいじゃないか」

白露「でしょー!」

白露てるてる(スルスルスルー)

提督「おぉ!?勝手に戻るのか」

提督「これは…どういう仕組みなんだ……?」ジー…

村雨「そこは家具職人さんの技術力が凄いって事よね?」チラッ

家具職人(ドヤァ)

提督「他の家具もギミックがあったりするからな…」

春雨(キョロキョロ)

時雨「春雨?どうしたの?」

春雨「いえ!なんでもないです…」

村雨「……」







ワイワイ ガヤガヤ…


村雨「春雨、ちょっといい?」ニコッ

春雨「はい…?」

ドアガチャ

村雨「どうしたの~春雨~?」

春雨「え…?」

村雨「なんか気になってる事、あるんでしょ~?」

村雨「この村雨お姉ちゃんにはお見通しなんだからっ!」

春雨「あぅ…」

村雨「うふふ♪ まぁ無理して話す必要はないけど…」

村雨「村雨も春雨が気になっちゃったから聞いてみただけ」チラッ チラッ

春雨「……」

春雨「えっと…その……」モジモジ


春雨「さっきの新しい家具に…」

春雨「村雨姉さんが前作ってくれた…は、春雨のてるてる坊主はいないのかなあって……」エヘヘ

村雨「あぁ~…」テクテク

村雨「もうっ!春雨可愛い~!」ムギュー

春雨「えっ!?ふえぇ~!!?」ギュウ

村雨「実はねぇ…」モゾモゾ

村雨「ほらっ!」っ春雨てるてる

春雨「あっ!」

春雨「ど、どうして…?」


村雨「うん、本当は村雨の隣とかに飾ろうとしたんだけど…」

村雨「やっぱり今まで通り村雨の大事なお守りとして持っておこうって決めたの」

春雨「え…?今までお守りとして…?」

村雨「うふふ、出撃の時に持って行ったり、秘書艦の机に飾ったりしてたのよ」ニコッ

春雨「知りませんでした…」

村雨「だって村雨のカワイイカワイイ妹だもんね♪」

春雨「姉さん…」ムギュ

村雨「春雨…」ナデナデ



提督「うむ、詳しくはわからんがよかったよかった」ノゾキミー

時雨「そうだね」


五月雨(ニッコリ)

白露「ねえーみんな何してるの~?」ドスンッ

提督「ぐわっ!ちょ重い重い!」グラー


提督ら「うわあああああ!!!」ゴロゴロー


村雨&春雨「っ!?」クルッ

時雨「姉さん…」

白露「もぅ、ちゃんと支えてよねー!」

五月雨「あうぅ…」

村雨「あらあら、なぁにしてるのかしらぁ~?」

提督「それはいやぁ…その~……」オドオド

春雨「うふふ…」クスクス



・秋刀魚祭りの夜


- 執務室 -


村雨(ウトウト…)

ドアガチャ

提督「うぅ~…」

村雨「あぁ…おかえり~」ファー…

提督「起きてたのか。先に寝てて良かったのに」

村雨「隼鷹さんとポーラさんに捕まってるの見ちゃったからね」トコトコ

村雨「ちょっと心配しちゃうわ」ウフフ

村雨「はい、お水」

提督「そうなんだよ~、去年はうま~くかわせたんだけどな~」

提督「今年はそうはいかず、でも隙を見てなんとか逃げ出してきたよ…」ゴクゴク


村雨「うふふ、提督って意外とお酒に強いし…」

村雨「もしかしたらその去年の事、覚えてたのかもね♪」

提督「まじか!?」

村雨「今回はしょうがないトコもあるけど…」

村雨「お酒はほどほどにね」

提督「ああ、そうだな」

提督「村雨は今日飲まなかったのか?」

村雨「少しだけね」

村雨「……あ、そうだ!」トコトコー

提督「?」

村雨「提督、お口直しに少しだけワインはいかが?」ニコッ

提督「お!いいね~!」






提督「よーし、改めて秋刀魚漁任務の成功を祝して!」

提督「乾杯!」

村雨「乾杯♥」カチンッ

提督&村雨(ゴクゴク)

提督「ふぅ~…」

提督「今年もお疲れ様、村雨。秋刀魚不漁の中、よく頑張ってくれた」

村雨「うん。艦隊のみんなも頑張ってくれたよね♪」

村雨「あっ!提督もね!」

提督「お~!俺も混ざっちゃっていいのか~!?」

村雨「もっちろん!」ニコッ


提督「はっはっは、嬉しいな」

提督「……いやぁでも村雨たちと比べたら俺なんか」

提督「村雨には北方だけでなく、中部海域にも結構行ってもらったしなー」

村雨「そうねぇ」ゴクゴク…

提督「大変だっただろ?」

村雨「……」ニヤ

村雨「う~ん、北方海域は寒いからね~」

村雨「釣り竿を握る手がブルブル震えて大変だったな~」チラッ チラッ

提督「そうか…」

村雨「……もう!そこは村雨の手を握って~!」



村雨「すまない、村雨。せめて俺のぬくもりで温まってくれ…!」キリッ


村雨「こ~んな感じで優しい言葉を掛けて欲しかったかな~」ウフフ

提督「くぁ~!そ~んなの言う男なんているワケないだろ~!」

提督「村雨も酔いが回ってきたか~?」ハハハ

村雨「あぁ~!村雨の事バカにしてるでしょ~!」

村雨「まっ、さっきのは冗談だけどっ!」ガタッ!

村雨「おつまみ持ってくる!」テクテク

提督「……」

提督「うーん」






村雨「ん~、何にしようかな~」キョロキョロ

提督(トコトコ)

村雨「なぁに~?酔っ払いはおとなしく待ってなさ」クルッ

提督「村雨!」ムギュ!

村雨「きゃっ!?」

村雨「提督…?」ドキドキ

提督「ありがとう、村雨。でも手だけじゃなく、身体だってブルブル震えてただろ?」

村雨「そ、そうね……」

提督「それじゃあ特別に…」



提督「村雨を…俺の身体で温めてあげるよ…」ギュッ


村雨「えっ、あっ…///」キュン!

村雨「はい…♥」

提督「……どう、こんな感じ?」ニコッ

村雨「しょうがないわね…」

村雨「満点にしたげる♪」ニッコリ

提督「ふふっ…そいつはどーも」

提督「今日は一緒に寝よっか?」

村雨「…うん///」


村雨「てーとくぅ、お布団までお姫様だっこ~」ハヤクー

提督「今からか!?」チラッ

提督「……と思ったらもうこんな時間だったか」

村雨「ま~だぁ?」

提督「ははは、まったく…」グッ

提督「よいしょっ!」スッ

村雨「♪」

提督「……」トコトコ

提督「あれ?村雨ちょっと重くなった?」

村雨(イラッ!)

村雨「提督、やっぱり0点ね」ムスー

提督「げげっ!」


おしまい

以上で終了です。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。

私が言いたいことはただひとつ!

村雨は最高だぞ~!!!

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