源内あお「私でも作れるアニメ版バーゼ?」 (19)


轟雷「前回までのあらすじです」

スティレット「頑張ってあおが」

バーゼラルド「バーゼを作ったよ!」


前スレ
源内あお「今日はバーゼを作るよ」
源内あお「今日はバーゼを作るよ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1499084508/)

アニメ版バーゼラルドを作成していましたので、折角ですのでその過程をSSで書いてみました
一応初心者でも可能な工作だけにしていますが、分かりづらい箇所は多くなると思いますのであらかじめご了承願います(写真も数枚出てきます)





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503752460


*あおの部屋

源内あお「バーゼってちっこいよね?」

バーゼラルド「……あお、それってさ、バーゼに喧嘩を売っているってことでいいのかなぁ?」ニコニコ

スティレット「あおは事実を言っているだけじゃない? なに珍しく怒ってんのよ?」

轟雷「なるほど、バーゼラルドも怒ることがあるのですね」

シロ「あら? バーゼラルドちゃんは意外と繊細よ? うちのクロと違って表に出すことが極端に少ないだけで」

クロ「し、シロお姉様!」

迅雷「……ふむ。確かにバーゼラルド殿はこちらと比べると些か小さいのかもしれんな」

あお「でしょ! 迅雷分かってるね~」

轟雷「ああ、そう言うことでしたか。先日あおが作った市販品のバーゼラルドとの比較だったんですね?」

あお「そゆこと。こっちのバーゼって轟雷たちと身長が変わらないから、本人と比べるとちょっと違和感あったんだよね。この子はすっごく可愛いけど!」

>>前回あおが作ったバーゼ http://i.imgur.com/InjWgAh.jpg

スティレット(あおが母性を目覚めさせて親バカみたいになっているわね……)





バーゼラルド「つまり! あおはバーゼの妹をバーゼに改造したいということだね! うんうん、その気持ちよく分かるよ」

あお「え? 違う──」

迅雷「新たな挑戦というわけだな! この迅雷、影ながら応援するぞ!」

シロ「迅雷ちゃんは先日あおちゃんに作ってもらったから良いわよねー」

>>あおが先日作った迅雷 http://i.imgur.com/uq3X0M8.jpg

クロ「シロお姉様の言う通りよ。私たちなんて未だにパッケージを開けてすらいないものね、あおちゃん?」

あお「ぎくっ!」

スティレット「こらこら、あおをいじめないの。来週作ってもらえる約束はしているんだから良いでしょう?」

あお(え? そんな約束してたっけ?)

バーゼラルド「そんなわけで今回もあおがバーゼ似のバーゼを作るよ!」

あお「えぇえぇぇーっ!?」

轟雷「これが雑な導入というものなのですね」





スティレット「……シロクロが後回しされたことを怒ってどっか行っちゃったわね」

轟雷「迅雷が追いかけて行ったので大丈夫ですよ」

バーゼラルド「何だかんだで前回の三人になっちゃったね」

あお「それじゃあ、私もブキ子のところに──」ソロソロ

バーゼラルドの模型『作ってよー。あおちゃん、バーゼをバーゼに改造してよぉ』フリフリ

あお「うぅ、バーゼが私作のバーゼを使って腹話術をしてくる……」

スティレット「説明しよう! 母性が目覚めたあおは自分の作ったバーゼラルドに弱いのよ!」

轟雷「私もあおに作ってもらいたいですが、発売されていませんからね……」

バーゼラルド(忘れている人も居るかもしれないけど、こっちの世界の轟雷はまだ未発売だからね?)




バーゼラルド「あおの弱み──ごほんごほん……母性につけこんだところで、今回の道具とか材料についてだよ」

あお「え? つけこんだ?」

スティレット「あおが作れるレベルでやっていくから、道具とかもあんまり難しいものは使わないわ」

轟雷「今回は道具も材料も少ないのですね。ええと、白と黒の熱収縮チューブと──」

シロ・クロ『呼んだかしら?』

轟雷「いえ、呼んでいません」

シロ「あらそう? それじゃあ、もう少し迅雷ちゃんと追いかけっこしているわね」ウフフ

クロ「迅雷ちゃーん、そんなことで忍者を名乗っても良いのかしら?」ウフフ

迅雷「くっ、マテリア姉妹め! 今すぐ捕まえてやるぞっ!」シュバッ

あお「突然現れたかと思ったら、三人とも嵐のようにまたどっか行ちゃったよ……」




轟雷「迅雷たちが去りましたので、話を戻しますね」

あお「その前にさ、轟雷ー。ねつしゅしゅ? チューブって何?」

轟雷「熱収縮チューブですね。名前の通り熱で縮小するチューブのことです。ホームセンターに売っていますし、ものによっては100円ショップでも見かけますね」

バーゼラルド「もう少し詳しい話をすると収縮率とか出てくるんだけど、あっつくすると大体半分より大きいくらいの大きさまで縮小されるって考えれば良いよ」

スティレット「詳しくは検索してもらえれば分かるとして、風船のように縮むから熱収縮チューブの中に何か物を入れるとそれと同じ形になってくれるのよ」

あお「相変わらずやけに皆詳しいね……。でも、よく分かんないけど便利そうな感じのものだっていうのは分かったよ」

轟雷(分からないけど分かった、ですか? それは分かったと言えるのでしょうか?)

バーゼラルド「ちなみに、今回用意する熱収縮チューブはバーゼの下腹部パーツが入る大きさの白チューブと、バーゼの太ももが入る黒チューブ、あとは4ミリくらいの適当なチューブだよ!」




轟雷「実を言うと、今回絶対に必要なものはこの熱収縮チューブだけで残りは完成度を高めるためのものになります」

あお「それじゃあ、熱収縮チューブだけあれば良いよね?」

スティレット「100均で売っている『おゆまるくん』っていうプラスチックねんどとエポキシパテ、もしくは樹脂粘土がそれにあたるわね。合わせても200円ちょっとよ」

あお「熱収縮チューブだけあれば良──」

バーゼラルド「あとは適当な黒の塗料と、バーゼに合わせるなら水色と緑っぽい色、あとは薄い黄色と金色かな? それと筆があれば塗装できるよ。100円のペーパーパレットとか便利だよね?」

あお「……皆、私の話を聞いてくれない……」グスン

轟雷「先ほど迅雷が帰ってきた時に全部買ってきてもらっていましたので、早速作り始めましょうか」

あお「轟雷にまで無視されたぁ!?」ガーン




バーゼラルド「あ、そうだった! 今回はメガミデバイスっていうFA社の新商品のパーツを使うよ」

あお「え、初耳なんだけど? そんなの持っていないよ?」

スティレット「ちょうどあおがFAガールのプラモデルと勘違いして放置していた『WISM・ソルジャー』の腹部から下のパーツと腕一対があるわね」

轟雷「なんというぐうぜんでしょうか。ちょうどそれをつかうよていだったのです」ボウヨミ

あお「え? こんなのあったっけ?」

バーゼラルド「あとはバーゼの妹の腹部から下を外してっと……そのままこちらのメガミデバイスの腹部をバーゼの胸とガッチャンコします。加工しなくてもそのままつけることができるよ!」

スティレット「接続がゆるい場合はビニールあたりを挟めると良い感じになるわよ」

あお「あ! 本当にバーゼがちっこくなった!? ……もうこれで良くない?」

スティレット「バーゼのお腹は肌色じゃないでしょうに。せめてこの辺りはバーゼに揃えるわよ」

轟雷(スティレットが今回乗り気なのは、実はあおにスティレットも作ってもらえていたのですよね)

>>証拠写真 http://i.imgur.com/aY8vq30.jpg

あお「えぇ、面倒くさいからこれで良いのに……」





スティレット「材料が揃ったから、早速熱収縮チューブを使っていくわ」

轟雷「熱収縮チューブは高温になるとあっさりと収縮していくのですが、その高温と言うのがネックで、自宅にあるようなドライヤーで収縮するのは難しいこともあるのです」

バーゼラルド「ヒートペンとかあると良いんだけど、あおの家にあるはずはないから今回はお湯を使うよ。……管理人さんは持っていそうだけどね」

あお「お湯? カップラーメンでも作るの?」

スティレット「人の話を聞いていた? 熱収縮チューブに使うのよ」

バーゼラルド「普通にコンロでお湯を沸かしても良いけど、折角だから今回は電子レンジでやってみよっか」

あお「え? 電子レンジでお湯って作れるの?」

バーゼラルド「熱湯はちょっと難しかったりするけど、あっついお湯なら楽勝だよー」

轟雷「迅雷が100円ショップで買ってきてくれた電子レンジ対応のコップに水を半分くらいまで入れます。ふたがあれば軽くかぶせます。……あお」

あお「あ、うん……私がやれば良いんだよね? FAガールは水がダメだもんね」コポポ




スティレット「500Wだと3分くらいで良いかしらね? 温度が足りない様であればプラス30秒ずつ足していけば良いし」

チンッ!

轟雷「こうして出来上がった熱めのお湯がこちらです。やけどに注意してください。湯気も高温になっていますので特に気をつけましょう」

あお「あちち」

バーゼラルド「あおがお湯を作っている間にバーゼの妹の腹部(メガミデバイスのほうだよ)だけ外してそれに白の熱収縮チューブを被せたよ!」

スティレット「頑張っても半分くらいにしかチューブは小さくならないからあんまり大きいチューブは買わないようにね」

轟雷「あお、この熱収縮チューブを被せたパーツを割り箸で持ってください」

あお「うん。でも、こうしているとフライにでもしそうな感じだね?」

バーゼラルド「ある意味ではそんなもんだよ。箸ごとお湯にパーツを入れるのだー!」

あお「はいはい……っておぉ!? 見る見るバーゼのお腹の形にチューブが縮んでいくよ!」

バーゼラルド(……流石にお腹の形とか言われるとバーゼも恥ずかしいからね?)

スティレット「ここで注意しておきたいのが、パーツからチューブが抜けてしまうと当然だけどパーツの形にならないから抜けないようにしなさいよ」




バーゼラルド「お湯からパーツを取り出したらキッチンペーパーの上で水気を切ります。水分がなくなったら余分な場所をハサミでチョキチョキしてね」

あお「どこを切れば良いの?」

バーゼラルド「バーゼの身体を参考にして、太ももの付け根部分と上体との接続部分を良い感じに切ればいいよ」

あお「良い感じって適当だなぁ」チョキチョキ

轟雷(でも、適当があおに合っているのか良い感じに切れていますね)

スティレット「それで出来上がったのがこれよ!」

>>加工後熱収縮チューブ参考画像 http://i.imgur.com/WiVF8xe.jpg

バーゼ「これに鉛筆とかペンで線を書けば完成だよ」





轟雷「次に先ほどと同じ要領でバーゼラルドの太ももに黒の熱収縮チューブを被せます。縮まったら不要な部分を切りましょう」

スティレット「ポリキャップが見えるように切れればここの部分は特に問題はないと思うわ。この辺は実際にやってみれば意味が分かるはずよ」

あお「なんとか出来たよ。……でもさ、めがみでばいすだっけ? その下半身をつけたのは良いけど、足首から下ってバーゼと同じハイヒールではないんだよね? ……あ」

バーゼラルド「余計なことを口走ったことに気付いたあおだけど、この辺も今解決させるよ。メガミデバイスの足首軸に細い熱収縮チューブを被せて、はい、お湯。いつも通り小さくなりました!」

轟雷「実はこの状態で元々のバーゼの足首を刺すとピッタリはまってしまうのです」

スティレット「ただし、かなりタイトだから軸を折ってしまわないように要注意よ!」




轟雷「さて、この状態で組み立てても大体バーゼラルドになるのですが、さらにバーゼラルドらしさを目指すのであれば腕もメガミデバイスに変えてしまいましょう」
※つまり元のバーゼラルドの腕を使用して、足の色を気にしないのならここで作成は終了となります。

あお「えー、このまま元々のバーゼの腕でいいじゃん」

バーゼラルド「そう言うと思って、この辺りのことは迅雷がやってくれていました!」

スティレット(この辺りからダイジェストよ。というより説明が物凄く長くなってしまうから詳しいやり方はネットに書いてあるものを調べたほうが分かりやすいわ)

迅雷「バーゼラルド殿の手首パーツをおゆまるくんで型取りし、そこにエポキシパテを押し込む。押し込んだらメガミデバイスの腕を差して1時間以上待ったものがこちらだな」

スティレット「元のバーゼラルドの腕よりも短くて小柄になったわね」

迅雷「後はバーゼルド殿の各部を忠実に筆塗りしたら完成というわけだ」

轟雷「水性塗料辺りを使えば比較的安全で良いですよ。換気は絶対に行いましょう」

バーゼラルド「それで出来たのがこちらになります!」

>>ジャーン! http://i.imgur.com/GjnCUKs.jpg

あお「おぉっ、バーゼだぁ! ……でもさ、これなら迅雷が全部やれば良かったよね?」

迅雷「うっ!? ……はっ!? 記憶が……? 今まで一体何をやっていたというのだ……」キョロキョロ

バーゼラルド「中の人の憑依が一時間くらいしかもたないからそれは無理なんだよね」

あお「え? 中の人ってなに? というか憑依……?」

轟雷「ラジオFAガールCD好評発売中です! 買ってください!」

スティレット「随分ダイレクトなマーケティングね。でも、買ってよね!」





あお「え? ラジオ? うちにラジオなんてないよね?」

シロ「そういうところに突っ込んじゃ駄目よ、あおちゃん」

クロ「世の中には知らなくても良いことがあるのよ?」

あお「あ、クロシロも帰ってきたね」

迅雷「見つけたぞ! マテリア姉妹! 年貢の収め時だ!」

シロ「迅雷ちゃん、もう疲れたわ」フワァ

クロ「お姉様、お部屋で休みましょう」スタスタ

轟雷「二人とも自分の部屋のベッドで横になってしまいましたね」

迅雷「……何なのだ、あの姉妹は」プルプル

スティレット「分かるわ。あの姉妹ムカつくわよね」ポン




バーゼラルド「ねぇねぇ、あお。どっちが本物のバーゼか分かるー?」

あお「流石に分かるけど、でもほんとそっくりになったね」

バーゼラルド「むむっ、バーゼ様のあふれ出すカッコよさは隠せなかったということかー」

あお「いや、ほらね、口が動いているのは本物のバーゼなわけだから見分けは簡単だよ? スティ子が見たんだったら分かんないかもしれないけど」

バーゼラルド「……スティレットはバーゼと立川の"マスコット"の区別がつかないFAガールだからね……」

あお(そう言ったバーゼにはやたらと哀愁が漂っていた。意外と気にしていたんだね……。話を変えてあげたほうが良いかな?)

あお「ねぇ、バーゼ。こっちのバーゼって私が作った頃の姿に戻せたりはしないんだよね?」

バーゼラルド「ん? もちろんできるよ」

あお「だよね……って出来るの!?」

バーゼラルド「そういう風に作ったからね。あ、そだそだ。折角だからバーゼたちの写真を撮ろうよ! 記念だよ記念!」ピース

あお「……うん、たまには良いかもね。ええと、スマホのカメラで」

>>カシャッ http://i.imgur.com/0QW9mCK.jpg



轟雷「こんな感じでアニメ版バーゼも工夫次第で作れますので、一つの参考にしてみてください」

スティレット「ブルーレイの3巻はちょうどアニメ版バーゼラルドだからチャレンジしてみるのも良いわよ」



               おしまい





後半駆け足ですみません……
自分のバーゼは大体こんな感じで作っていました

おまけのバーゼの構造→ http://i.imgur.com/LLdHPBe.png

http://i.imgur.com/CX7OWQf.png
それじゃあ、またどこかで




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