【艦これ】提督「間宮をメイド喫茶にしたい?」 (121)
間宮「はい、期間限定ですけど」
提督「何でそんなことを? 本土にも店を作ってから大盛況じゃないか」
間宮「あ、いえ……お客さんを呼ぶための策略とかではないんです。ただ、そういうイベントを月ごとに開いたら面白いかなと思って」
間宮「お店の内装や接客のスタイルを変えたりして。今回はたまたまメイド喫茶というだけです」
提督「なるほどな……まあいいんじゃないか? そもそも間宮の経営は全部お前に任せてるし、好きにしてもらって構わないよ」
間宮「ありがとうございます!」
間宮「それと、もう一つお願いがあるんです」
提督「?」
間宮「接客するメイドさんなんですけど、艦娘の中から引き抜きたいなと」
提督「艦娘から?」
間宮「出撃や演習で忙しいのは承知なんです! でも、お願いできるのはやっぱり艦娘の娘たちしかいなくて」
間宮「ワガママを言ってすみません」
提督「んー……そうだな。深海棲艦とも和解してるし、貸したところで差支えはないだろう」
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間宮「じゃあ……!」
提督「よろしく頼む」ニコッ
間宮「本当にありがとうございます!」ペコリ
――一一週間後――
提督「ということがあって、艦娘たちが1日交代で『メイド喫茶間宮』のメイドをやっているらしいんだが」
提督「どんなものか上司として見守る必要があるよな」
提督「ちゃんと接客できてるかとか、変な客にセクハラされないだろうかとか……色々不安だし……」ソワソワ
女「あのー」
提督「!」
男「店の入口に立たれると入れないんですけど」
提督「すみません」ササッ
女「軍人のコスプレかな?」ヒソヒソ
男「本物かもよ」ヒソヒソ
提督「……」
提督(しまった、この格好だと目立つか。私服に着替えて出直そう)スタスタ
――――
提督(よし、これでオーケー。いざ入店)スタスタ
ウィーン
漣「お帰りなさいませご主人様♡」ニコッ
提督「!?」ビクッ
漣「って本物のご主人様! なんでここに?」
提督「ちょっと様子を見に来たんだよ」
漣「ふむふむ、漣たちの可愛いメイド姿を目に焼き付けに来たと」
提督「勝手な変換はやめてくれ」
漣「えー? でもメイド姿の漣、可愛くないですかー?」ニコニコ
提督「そうだな、すごく似合ってるよ。というかそろそろ席に案内して欲しい」
漣「もー淡白な反応ー! こっちですよ!」スタスタ
提督(フランクだな……)スタスタ
――――
漣「はい、魔法のお水です♪」スッ
提督「は?」
漣「魔法のお水です。漣が魔法をかけたので、とっても美味しいですよ」
提督「お冷だよな」
漣「魔法のお水です」
提督「……そうか」
漣「では、こちらのメニューから選んでください」
提督「……」
提督(お絵かきオムライス、なぽりたん、うさうさハンバーグ)
提督(実際のメイド喫茶もこんな感じなのか?)
提督「じゃあこの『にゃあにゃあパフェ』で」
漣「はいっ、かしこまりました! 少々お待ちください!」スタスタ
提督「ふぅ……しかし……」
男「あの、写真撮ってもいいですか?」
朧「いいですよ。他のメイドさんが写らないようお願いしますね」ニコニコ
潮「お嬢様、お好きな動物はなんですか?」
女「犬!」
潮「ワンちゃんですね。では潮、オムライスに一生懸命お絵かきします」ドキドキ
女「わー! 描いて描いてー!」
提督「今日は七駆の手伝いか。頑張ってるみたいだな」フフッ
提督「そういえば曙の姿が見えないな……」キョロキョロ
曙「お待たせしましたー!」ニコニコ
提督「!」
曙「こちら可愛いネコさんをイメージして作った、にゃあにゃあパフェでs…」
曙「ってクソ提督!? なんでここにいるのよ!!」ガーン
漣「ちょっとぼの、営業中だよ」ヒソヒソ
提督「ただの様子見さ。お前たちがちゃんと仕事してるかどうか見に来ただけだよ」
曙「……」ジー
提督「疑いの目を向けるな」
漣「んじゃ、漣は他のご主人様にご奉仕してくるから♪ よろしくね、ぼの」スタスタ
曙「えっ、ちょっ!? くっ……私をここに呼んだのはこのためか……!」
提督「……」
曙「……」
提督「えっと、まだ何かあるのか」
曙「ある。魔法かけないといけないの」
提督「は? 魔法?」
曙「い、いい? これからすることは、あくまで接客の一部だから」
曙「私の意思じゃないから、それだけは忘れないで」モジモジ
提督「ああ……」
提督(一体何が始まるんだ)
曙「……コホン」
曙「それでは! 今から私が、も~っと美味しくなる魔法をかけますね!」ニコッ
提督(声が高くなった)
曙「ご主人様も一緒に、手でハートを作ってください!」
提督「……」
曙「作ってください!」
提督「……」スッ
曙「では、行きますよー?」
曙「おいしくな~れ、萌え萌えきゅんっ♡」
提督「……」
曙「ご主人様も一緒に! おいしくな~れ」
提督「……おいしくなーれ」
曙「萌え萌えきゅんっ♡」
提督「もえもえきゅん」
曙「これでこのパフェは、と~っても美味しくなりました! どうぞお召し上がりください!」
提督「……」
曙「……」
提督「可愛かったぞ」
曙「う、うるさい……!」カァァ
提督「さて、美味しくなったんだよな?」
曙「食べて確かめたら? 私もう行くから」スタスタ
提督「そうか。頑張れよ」
提督(思えば、こういう仕事先に顔見知りが来るのは恥ずかしいものがあるよな)
提督(配慮して変装した方がよかったかな)パクッ モグモグ
提督「美味いなこれ」
鈴谷「あれー? 誰かと思ったら提督じゃーん♪」スタスタ
提督「ん? 鈴谷か。お前も今日働いてるんだな」
提督「熊野もいるのか?」
鈴谷「いるよ! 向こうで萌え萌えきゅんってやってる」
提督「……想像できない」
鈴谷「だよねー!どっちかというと、奉仕する側じゃなくされる側だよねー!」クスクス
鈴谷「ところで、ここにいるってことは鈴谷メイドを見に来たカンジ? どうご主人様、似合ってるっしょ♪」クルクル
提督「ああ、可愛いよ」
鈴谷「でしょでしょ! 写真撮っちゃう? 鈴谷スマイルメイドver見せちゃうよ?」
提督「写真か。まあ思い出の一つとして……」ガサゴソ
提督「……スマホ置いてきた……」
鈴谷「え、マジ?」
提督「着替えた時に気づくべきだった」
鈴谷「はー、仕方ないなぁ。じゃあこのデジカメで撮ろ!」スッ
提督「デジカメ? 用意がいいな」
鈴谷「ここのサービスだよ。メイドさんと記念撮影して、あとでデータとか送ってもらえるの」
鈴谷「じゃ、熊野も呼んでくるから待っててね!」スタスタ
提督「そこまでしなくても……」
――――
熊野「萌え萌えきゅん☆ ですわ!」ウインク
提督「顔を合わせて早々に何してるんだ」
熊野「何って、ご主人様へのご挨拶ですけれど」キョトン
鈴谷「あははは! 萌えきゅん披露しまくりじゃーん!」
提督(こいつ、間違った知識を吹き込んだな。可愛いには可愛いけど)
熊野「では提と……ご主人様。私と写真撮影を……」
鈴谷「え? ちょっと待って、鈴谷が先だってー!」
熊野「どっちが先でも同じですわ」
鈴谷「じゃあ熊野が後!」
熊野「構いませんけど……あ、そうですわ! 3人で一緒に撮るというのはどうでしょう?」
鈴谷「おー! ナイスアイディア!」
提督(他の客の視線が痛い)
――――
鈴谷「あはは! 提督可愛い!」
熊野「上手に撮れましたわね!」
提督「……」
提督(強制的にネコミミをつけさせられた。写真を直視したくない……)
鈴谷「じゃ、後で送るねー!」スタスタ
熊野「ごゆっくりお楽しみくださいませ」ペコリ
提督「ああ」
提督(ゆっくりとは言ったけど、俺もまだ仕事があるんだよな)パクパク
提督(みんな上手くやってるようだし、変な客もいなさそうだ。パフェを食べたら失礼するか)モグモグ
鈴谷「それでは今から、メイドさんとの萌え萌えジャンケンゲームを始めまーす!」
提督「ん? ジャンケンゲーム?」
熊野「最後まで勝ち残った方には、このお店のメニュー全品半額チケットをプレゼントですわ!」
オー! マジカヨー!
提督「へえ、こんなイベントもあるんだな」
鈴谷「あとメイドさんとハグができまーす!」
提督「……は?」
ウォォォォォォォ!!
提督(ハ、ハグって……何を考えてるんだあいつ!?)
男1「鈴谷ちゃんにギュってしてもらいたいなー」
男2「俺は潮ちゃんかな」
提督「!?」
少ないですが今日はここまでで
毎日更新を目指します
提督(い、いや……待て冷静になれ。ハグくらいなら許容範囲内だ、うん)
男1「潮ちゃんって、お前どうせおっぱい目当てだろ」
男2「そんなことないって」ニヤニヤ
提督「……」
提督(俺も参加するぞ!! 阻止してやる!!)
鈴谷「じゃ、あとは漣よろしくね」
漣「ほいさっさー! ご主人様とお嬢様、漣の掛け声通りにジャンケンしてくださいね」
漣「いいですか? 『萌え萌えジャンケン、ジャンケンポン』ですよ!」
熊野「ネコの手の動きもお忘れなく! にゃんにゃんですわ!」ニャンニャン
男1「にゃんにゃん、だって」
男2「はー萌えるわー。熊野ちゃんも可愛いなぁ」
男1「鼻の下伸びてるぞ」
提督「……」
提督(阻止する!!)
漣「いきまーす!」
漣「萌え萌えジャンケン、ジャンケン……――」
――――
漣「――……ジャンケンポン!」
男1「あー負けた」
男2「くそー残念だなー」
提督「や、やった」
提督(生き残った! 勝ったぞ!)グッ
鈴谷「はい、そちらの喜びを噛み締めてるご主人様! どうぞこちらへ!」
クスクス
提督「あ……」
男「入口を塞いでた男の人だ」ヒソヒソ
女「参加してたんだね」ヒソヒソ
提督「ど……どうも」ハハハ…
熊野「おめでとうございます! こちらこのお店の全メニュー半額チケットですわ!」スッ
提督「ありがとう」
漣「まさかご主人様も参加するなんて思わなかったですよ」ヒソヒソ
提督「漣……違うんだ。俺はお前たちの身を……」ヒソヒソ
鈴谷「さあご主人様! どのメイドさんとハグしますか?」
提督「!」
提督「いや、俺は……」
熊野「恥ずかしがらずに仰ってください」
提督「そんなつもりは無かったんだが」
ハヤクシロー メイドサンコマッテルゾー
提督「……」
鈴谷「えい」ギュッ
提督「!!」
鈴谷「時間切れでーす! 問答無用で鈴谷メイドとハグー!」
提督「お前……!」
鈴谷「仕方ないじゃん、他のお客さん待たせてるんだし」ヒソヒソ
提督「……ごめん」
鈴谷「ま、理由はそれだけじゃないんだけどね」ボソッ
提督「えっ」
漣「では、以上で萌え萌えジャンケンゲームを終了します!」
熊野「ゲームは毎日行うので、ぜひまた参加してくださいませ!」
鈴谷「ほらほら、席に戻ってご主人様!」
提督「? あ、ああ……」
――――
提督「ふぅ、ごちそうさま」
提督(美味しかったな、さすが間宮のメニュー。さてと)スッ
漣「あっ、ご主人様! もうお出かけですか?」
提督「お出かけ?」
漣「『店から出る』ことです、察してください。そういう設定なんですよ」ヒソヒソ
提督「お前、雰囲気を壊すようなことを……」
漣「説明させたご主人様が悪いです」
提督「……そうだな、悪かった。もう出かけるよ」
漣「分かりました! ではレジへご案内しますね」スタスタ
提督(そこは現実的なのか)スタスタ
――――
艦娘メイドたち「「「行ってらっしゃいませご主人様♡」」」
ウィーン
提督(メイド総出で見送りとは)スタスタ
提督(……しかし)
提督(外に出ると、夢から覚めたような感覚になるな)
提督(艦娘たちの視察に来たつもりが、途中からすっかり客になってた)
提督「メイド喫茶間宮。人気が出そうだな」フフ
提督「まあ俺は、今日一日体験しただけで充分だけどな」
スタスタ
――翌日・メイド喫茶間宮の前――
コソコソ
提督(……昨日はあんなこと言ってしまったが、撤回だ)
提督(メイド喫茶間宮はもう一度行ってみたいと思わせる魅力がある。艦娘たちも可愛かったし、楽しかったし)
提督(その気持ちを抑えきれず、こうしてこっそり来てしまった)
提督(これも曙の言っていた魔法の一部か、なんてアホなこと考えつつ……)キョロキョロ
提督「よし、顔見知りはいないな。変装もしたし今日は1人の客として楽しんでみよう」
大淀「提督」
提督「!!」ギクッ
提督「お、大淀! 何で!?」
大淀「変装したつもりですか? バレバレですよ」
提督「本当か。いや、そうじゃなくて……何でここにいるんだ?」
眠気が抑えきれないので、少ないですが今日はこれで、すみません
毎日22時くらいに更新します
大淀「一週間後の作戦についてお話ししようと探していたら」
大淀「こそこそしながら本土へ向かう姿を見かけたので、跡をつけて来たんです」
提督「つける必要はないだろ……」
大淀「まだお仕事が大量に残っているじゃないですか。それなのに本土へ行くなんて」
提督「大丈夫だよ終わらせる」
大淀「一体何が目的なんですか。お仕事を中断してまでやらなければいけないことでも?」
提督「……」
提督(どうする、本当のことを言うか)
大淀「提督?」
提督「あれを見てくれ、大淀」
大淀「……間宮さんのお店ですね」
提督「そうだ。今はメイド喫茶になって艦娘たちも働いている」
大淀「ええ知ってます」
提督「あれが俺の目的だ」
大淀「は?」
提督「これからあそこに行くんだよ」
大淀「……」ゴゴゴゴ
提督(み、眉間にシワが! 顔がどんどん怖くなっていく)
提督(これは説得できそうにないぞ……)
提督「分かったよ大淀。すぐに鎮守府に帰るから、その顔やめて…」
大淀「私も行きます」
提督「え」
大淀「実は一度行ってみたかったんです、メイド喫茶」
提督「いや、あの……仕事を放っておいてもいいのか」
大淀「いいわけないじゃないですか! 帰ったらちゃんと全部終わらせてもらいますよ!」
提督「もちろんだ」
提督(や、やったぞ。思わぬ形だが許可をもらえた)
大淀「へー、外装も可愛い感じになってますね」
提督「……でも意外だな。大淀がメイド喫茶に興味を持っていたなんて」
大淀「興味というほどではないです。社会勉強の一環ですよ」
提督「お前らしい理由だな」
大淀「では入りましょうか」
提督「え? 別々にじゃないのか?」
大淀「どうしてそんなことする必要があるんですか」スタスタ
提督「……そうだな」スタスタ
提督(1人で楽しみたかったが、仕方ないか)
――――
ウィーン
陸奥「お帰りなさいませ、ご主人様とお嬢様♡」
大淀「!? え、えっと……!」
提督(こんな反応になるよなぁ)
陸奥「あら? 提督と大淀じゃない。冷やかしにでも来たのかしら」フフ
提督「客として来たんだよ。仕事お疲れ様。メイド服、意外と似合ってるな」
陸奥「ふふ、ありがとう♡ 意外とっていうのが引っかかるけど」
提督「ところで、陸奥がいるということは……」
スタスタ
長門「陸奥、何をしている。お客様が来たなら早く案内を…」
提督「やっぱり長門もいたか」
長門「ん? 提督、それに大淀。冷やかしに来たのか」
提督「違うよ。客として入店したんだ」
長門「そうか、じゃあご主人様だな」
長門「それとお嬢様、どうぞこちらへ」ニコッ
大淀「へっ? あ、はい」スタスタ
提督(なんか、メイドというよりホストだな。格好は可愛いのに)スタスタ
――――
陸奥「はい、魔法のお水よ♡」
大淀「へ? これお冷じゃ……」
提督「そういう設定だよ」ヒソヒソ
大淀「は、はあ……」
長門「私と陸奥の魔翌力を注入したから美味いはずだ」
陸奥「長門、もっと可愛い表現にしてって言ってるでしょ」
長門「私なりに頑張っているぞ」
提督「ははは……」
長門「それで、何を注文するんだ」
提督「待ってくれ……そうだな。昼飯はまだだし、この『うさうさハンバーグ』ってのを頼む」
大淀「……」
提督「大淀はどうする?」
大淀「!」
提督「注文だよ」
大淀「あ、えっと……『お絵かきオムライス』をお願いします」
陸奥「かしこまりました」
長門「少々お待ちを」
スタスタ
大淀「……」
提督「ここに入ってから、ずっとボーッとしてるな」
大淀「ボーッとはしてないですよ」
大淀「ただ、メイドさんの接客が思っていたより本格的というか」
大淀「単にメイドのコスプレをしてるだけと思ってたので。それに」
大淀「お……お嬢様と言われたのも、初めてで……」モジモジ
提督「その気持ちはよく分かる。俺も昨日そうだったし、今も慣れてない」
提督「なんかこっちまで畏まってしまうよな」
大淀「はい……」
――――
スタスタ
川内「お待たせしましたー! こちら『うさうさハンバーグ』と」
那珂「『お絵かきオムライス』でーす☆」
提督「川内と那珂か」
大淀「神通さんも一緒ですね」
神通「はい、お水のおかわりを持ってきました」
川内「へへ、提督と大淀さんが来たって聞いたから、料理持っていくの代わってもらったんだ」
那珂「那珂ちゃんのメイドさんどう? レアだよレア!」エヘヘ
大淀「とても可愛いですね」
提督「3人とも似合ってるな」
提督(まあ艦娘は美人美少女揃いだし、似合わないはずは無いか)
神通「お水はどうですかお嬢様」
大淀「えっ……あ、はい、お願いします」ポッ
川内「赤くなった!」
那珂「大淀お嬢様カワイイ!」
提督「お前ら、他のお客さんのところへ行かなくていいのか?」
川内「おっと、そうだね早くしないと。じゃあまずはご主人様の料理に魔法をかけますね!」
那珂「3人分の愛情を込めるから、すっごく美味しくなるよ!」
神通「や、やっぱり私もやるんだ……」カァァ
ここまでで
また明日に更新します
提督(パフェ以外の料理でもかけるんだな)
川内「まずは手でハートを作ります! ご主人様もご一緒にどうぞ!」
提督「よし」スッ
川内「私たちに続いてくださいね! 準備はいいですか? せーの」
川内・那珂・神通「おいしくな~れ、萌え萌えきゅん♡」
提督「おいしくなーれ、もえもえきゅん」
大淀「……」
川内「あれ、提督手馴れてるね」
提督「馴れってほどじゃないが、昨日曙と一緒にやったからな」
那珂「曙ちゃんが!? 見たかったー!」
神通「2人とも、また脱線しかけてる」
那珂「ごめんごめん! 次は大淀お嬢様だね!」
大淀「……?」
那珂「この『お絵かきオムライス』はね、私たちメイドが最後の仕上げに」
那珂「ケチャップで愛情いっぱいにお絵かきするんだよ!」
提督「そのまんまだな」
神通「お嬢様、なにかご希望はありますか?」
那珂「頑張って描くよ!」
大淀「そ、それじゃあ……んーと……」
――――
川内「じゃ、私たちは戻るね」
神通「どうぞごゆっくり」ペコリ
那珂「楽しんでねー!」
スタスタ
提督「まるで嵐が去っていったようだな」
大淀「はい。ふふ……でも」
大淀「すごく可愛かったですね」ニコッ
提督「そうだな」
提督「ところでお前、ケチャップの絵がメガネって」
大淀「いいじゃないですか! 思いつかなかったんです」
大淀「那珂ちゃんメイドも一生懸命描いてくれましたし、ゆっくり堪能しますよ」ニコニコ
提督「……」
提督(満喫し始めたか?)
大淀「そういえば提督、メイドさんと一緒に魔法かけてましたけど」
大淀「もう一度やってもらっていいですか?」クスクス
提督「やらない!」
――――
大淀「ごちそうさまでした」
提督「美味しかったな……ん?」
ポーラ「えへへぇ、ご主人さまぁー♡ お酒飲みませんかー」ニコー
男「え……き、急に何ですか……」
ポーラ「お酒の良さを分かちあいたいんですよー!」
ポーラ「ちょっとだけですからー、ホントにちょっと。ねー? ポーラと仲良く楽しく…」
スタタタッ
ザラ「このバカぁぁぁ!!」スパーン!!
ポーラ「いたい!!」
ポーラ「何するんですかザラ姉さまぁ」ウルウル
ザラ「あなた自分がやってること分かってるの!?」
ザラ「申し訳ございませんご主人様! この子お酒が大好きで、でもお仕事中は飲まないようにって厳重注意してたんですけど」ペコペコ
ザラ「隙を見て飲んだみたいで……! こんなこと言っても何にもならないんですけど」ペコペコ
男「いえ、気にしないでください」
ザラ「そういうわけにはいきません! メイドがご主人様に絡み酒なんてありえないです!」
ザラ「ほら、一緒にドゲザしてポーラ!」ササッ
ポーラ「すみませんでした……」ササッ
男「大丈夫です! 大丈夫ですから頭を……!」
提督(大変そうだなザラ……。というか間宮の奴、何でポーラを採用したんだ)
大淀「次は何を頼もうかしら」
提督「は? まだ食べるのか?」
大淀「デザートですよ! こんなに可愛くて美味しそうなもの、いただかないわけにはいきません」
提督「そ、そうか」
那珂「はーい! それでは今から、メイドさんミニライブを始めまーす!」
提督「! へぇ、そんなイベントもあるのか」
大淀「お客さんのリクエストでできるらしいですよ。メニューに書いてあります」
那珂「まずはメンバー紹介です! センターの那珂ちゃんとー?」
川内「川内! そして!」
神通「神通です……よろしくお願いします」カァァ
オー! カワイイー!
提督「川内と神通って、歌って踊れたのか」
大淀「見たことないですね」
川内「精一杯踊るので、ご主人様もお嬢様も楽しんでくださいね!」ニカッ
神通「よければペンライトも振ってください」モジモジ
那珂「いっきまーす☆ 『初恋! 水雷戦隊』!」
――――
女「3人共かわいいー!」
男「最高ー!」
那珂・川内・神通「ありがとうございましたー!」
パチパチパチ ワーワー!
大淀「ふー……良かったですね」ニコニコ
提督「お客さんもすごく盛り上がってたな」
提督(大淀もペンライトぶんぶん振ってたし)
大淀「あっ、デザート頼むの忘れてました! 何にしようかなー……」
大淀「……って、え? あれ!? もうこんな時間!?」
大淀「大変です提督! 時計見てください、そろそろ鎮守府に戻らないと!」アセアセ
提督「うお、そうだな。仕事が終わらないかも」
大淀「それじゃマズいんです! 名残惜しいですけど出ましょう!」グイグイ
提督「分かったから引っ張るな! すまない陸奥、そろそろ出かける!」
陸奥「お出かけですね。ではレジへどうぞ♡」
提督(やっぱりそこは現実的なのか)
――――
艦娘メイドたち「「「行ってらっしゃませご主人様♡ お嬢様♡」」」
ウィーン
大淀「メイドさんのお出迎えもいいですね」フフ
大淀「って言ってる場合じゃないです! さあ早く!」
提督「分かってr……大淀!? お前頭にネコミミつけたままだぞ!」
大淀「えっ!? 本当ですか!?」カァァ
提督「早く戻して来い、俺は先に行ってるから!」
大淀「すみません!」スタタタッ
提督「はぁ……あいつ、予想以上にハマったんじゃないのか」
提督「気持ちは分かるが……っと、急がないと」
スタタタッ
――翌日・メイド喫茶前――
提督(あー……昨日は結局終わらず、遅くまで書類とにらめっこだ)
提督(そのせいで少し睡眠不足だが……)
提督(今日もここに来てしまったか)
提督(楽しいから仕方ないな。昨日よりは長くいられるはず……だが……?)
大淀「……」キョロキョロ
大淀「……」コソコソ
提督「あれは大淀か」
大淀「……知り合いはいない、と」
大淀「昨日は提督に付き合って、大量のお仕事を涙目で終わらせましたけど」
大淀「今日は大丈夫! プライベートでゆっくりメイドさんたちと…」
提督「もう虜みたいだな」
大淀「!?」
ここまでで
また明日に更新します
大淀「て、提督! 何故ここへ!」
提督「恐らくお前と同じだ」
大淀「私と同じ……。艦娘たちの仕事ぶりを見に来たんですか?」
提督(ごまかす気か)
提督「嘘はつかなくていいぞ。お前も俺のことを分かっているはずだ」
提督「昨日一緒にメイド喫茶を体験した仲間だからな。プライベートで楽しみに来たんだろう?」
大淀「ち、違います!」
提督「正直になろう大淀」
大淀「……」
大淀「だ……だって、仕方ないじゃないですか」
大淀「メイドさんは可愛いし、お嬢様扱いしてくれて」モジモジ
提督「うん」
大淀「食べ物も美味しくて、一緒にゲームしたり踊ったり、すごく楽しくて」カァァ
提督「分かる」
大淀「昨日仕事している時も、メイド喫茶のことを少し考えてしまって」
大淀「もう一度行ってみたいなぁって」
提督「魅力があるよなここって」
大淀「はい」
提督「だから俺も昨日足を運んでしまったんだ」
提督「一昨日に艦娘たちの様子を見に行っただけのつもりが、気がついたら楽しんでいる自分がいてな」
大淀「そうだったんですか……」
伊勢「あのー、せめて中に入ってから話をしてもらえませんか」
大淀「!」
提督「伊勢、それに日向。メイドの格好で何をしてるんだ?」
日向「宣伝していたんだ」
提督「お客さんは充分いるのにか」
伊勢「大切なことですよ。それより、入るなら入ってください。さっきから通行人に変な目で見られてますよ」
大淀「そ、そうですねすみません」スタスタ
提督「悪かった」スタスタ
ウィーン
伊勢「……さて」
伊勢「お帰りなさいませご主人様♡ お嬢様♡」
提督・大淀「!?」
提督「その切り替えはなんだ」
日向「ここへ入ってしまえば私たちは瞬く間に主人に使えるメイドと化す」
伊勢「すぐにお席にご案内しますね!」
提督「あ、ああ……よろしく」
大淀(日向さんはテンション全く変わらないのね)
――――
伊勢「では、他のメイドがメニューを持ってくるので少々お待ちください」ペコリ
大淀「え?」
提督「今日はテーブルに置いてないのか」
日向「実は提督が来るかもしれないという話が艦娘たちに広まっていてな」
日向「入店したら絶対に呼んでくれと、ある艦娘たちに念を押されたんだ」
提督「誰だ?」
伊勢「すぐに来ると思います」
日向「私と伊勢は他のお嬢様のもとへ行くから、楽しみにしていてくれ」
スタスタ
提督「秘密にするほどのことか?」
大淀「気になりますね」
日向「あ、そうそう」
日向「ご主人様とお嬢様。あとでこの日向メイドが作る特製デザートを用意するぞ」
大淀「特製デザート!? ありがとうございます!」
提督(瑞雲が関係している確率95%)
――――
???「お待たせしました! ご主人様とお嬢様♡」
提督「……ふふ、なるほどお前たちか」
暁「メニューをお持ちしました!」
雷「どれも美味しいからオススメよ!」
響「魔法のお水も飲んでね」
大淀(か……かわっ……!)ドキドキ
提督「可愛らしいメイドさんだな」
大淀「あれ、でも1人足りないような」
雷「もー、電? せっかく可愛い服を着たんだから、見せないともったいないわよ」
電「……恥ずかしいのです……」コソコソ
暁「響の後ろに隠れてないで、姿を見せなさい!」グイッ
電「はわわ……!」カァァ
提督「おお、すごく似合ってるじゃないか」
大淀「控えめに言って可愛すぎですね」
電「あ、ありがとうなのです……ご主人様、お嬢様……」モジモジ
提督・大淀(かわいい)ホッコリ
――――
提督「じゃあ俺は……この『ふーふーカレー』? ってやつで」
大淀「私は『なぽりたん』を」
暁「かしこまりました!」
響「できるまで少々お待ちください」
スタスタ
大淀「あの、提督」
提督「ん?」
大淀「提督が頼んだ『ふーふーカレー』って料理……」
提督「辛そうな名前だろ。どんな見た目なんだろうな」
大淀「えっ」
提督「俺辛いの好きなんだよ、言ってなかったっけ」
大淀「……いえ」
大淀(ふーふーってそういう意味じゃないのに。言った方がいいのかしら)
――――
スタスタ
赤城「お待たせしました!」
加賀「ご注文の料理、持ってきました」
大淀「一航戦のお二人じゃないですか」
提督「お前らも働いてたんだな」
赤城「ええ、働くと美味しい『まかない』が……じゃなくて」
赤城「ご主人様やお嬢様の笑顔が見られるので!」キラキラ
提督(間宮にそう言うよう仕込まれたのかな)
加賀「お嬢様、『なぽりたん』です」スッ
大淀「ありがとうございます」
加賀「ではこれで」スタスタ
大淀「え?」
赤城「加賀さん、まだ魔法が残ってますよ」
加賀「……すみません。私は生まれつき魔力が弱くて使えないんです」
赤城「何ですかその設定!?」
提督(要するに恥ずかしいんだな)
赤城「言い逃れはダメですよ! 練習の時はあんなに上手くできてたじゃないですか」
加賀「……」
大淀「いえ赤城さん、そんな無理に…」
加賀「分かりました」
提督・大淀「!」
加賀「お嬢様、これから私が料理をもっと美味しくする魔法をかけさせて頂きます」ペコリ
大淀「あ、はい。よろしくお願いします」ペコリ
提督(加賀の魔法……)
大淀(一体どんな?)
加賀「……」コホン
加賀「まず、手でハートをつくります」スッ
加賀「お嬢様もぜひ一緒に」
大淀「はい」スッ
加賀「そしてこれから言う呪文を、私に続いて唱えてください。いきます」
加賀「オイシクナーレーモエモエキュン」
提督・大淀(棒)
赤城「加賀さん、もっと元気よく流暢に」
加賀「赤城さんには伝えてませんでしたが、これが私のスタイルなんです」
加賀「これでちゃんと、なぽりたんは美味しくなりました」
赤城「そんなこと言って、もう……ごめんなさい大淀さん」
大淀「いえいえ! 心なしか見た目もさっきより良い感じですし!」
赤城「仕方ないですね。こうなったら私が加賀さんの分の魔法もかけます!」
赤城「手でハートを作って頂けますか!」スッ
大淀「は、はい」スッ
赤城「私の魔法に続いてくださいね……」ハァァァァ
提督(これは……赤城に周囲の気が集まっている……!?)
大淀「………」ゴクリ
赤城「いきます!」
赤城「おいしくなぁ~れ♡ 萌え萌えきゅんっ♡」ウインク
提督・大淀「……」
提督・大淀(すごく可愛い!)
赤城「お嬢様も一緒に!」
大淀「へ? あ……おいしくなーれ、萌え萌えきゅん」
赤城「ありがとうございます! 加賀さんの分もカバーできたでしょうか」フゥ…
大淀「愛情がいっぱい詰まってて美味しいです」モグモグ
赤城「本当ですか? よかった」ホッ
ここまでで
また明日の22時に更新します
加賀「赤城さん、ご主人様にも」
赤城「あっ、そうでした! ごめんなさい提督! じゃなくてご主人様!」
提督「気にしないでくれ」ハハ
赤城「では、ご主人様の頼んだ料理は『ふーふーカレー』なので」
赤城「私がふーふー冷まして食べさせてあげますね!」
提督「……?」
提督「意味が分からないんだが」
赤城「え? メニューの説明読んでないんですか?」
加賀「ふーふーカレーとは、私たちメイドがご主人様、お嬢様のために」
加賀「熱い料理をふーふーして適温まで冷まし、食べさせるものです」
提督「は? 嘘だろ……本当だ、よく見たら書いてあった」
提督「大淀、何で間違いを指摘してくれなかったんだ……」
大淀「いいじゃないですか。メイドさんに食べさせてもらえるんですから」モグモグ
提督「それはそうだが、恥ずかしさが……」
加賀「まずは魔法をかけます」
赤城「おいしくなぁ~れ♡ 萌え萌えきゅんっ♡」
加賀「オイシクナーレモエモエキュン」
赤城「さあご主人様! ふー、ふー」
赤城「はい、あーんしてください♡」スッ
提督「……わ、分かった」
アーン
赤城「……」
提督「……」
赤城「……」
パクッ
提督「!? お前、何して……」
赤城「す、すみません……あまりにも美味しそうで、体が言うことを聞かず……」モグモグ
加賀「分かりますその気持ち」
大淀(まさか自分で食べるなんて。赤城さんなら可能性はありましたけど)
提督「いや、いいんだよ。よかったらそのカレー食べてくれ、実はあまり腹が減ってないんだ」ハハ…
赤城「いいんですか!? ってダメです! これはご主人様のお料理なので」ゴクン
赤城「メイドが横取りするなんてありえません! さあもう一度!」スッ
提督「使ったスプーンでやるのか!?」
赤城「私は気にしません」ニコッ
提督「俺が気にする!!」
大淀(長引きそうですね)モグモグ
――――
提督(……結局違うスプーンで一度だけ食べさせてもらったが)
提督(ふーふーする意味ないくらい適温になってたな。まあ良い経験ができた)
大淀「提督、デザートは何にしますか?」
提督「もう食べるのか。今日は時間あるんだし、ゲームをしてからでもよくないか」
大淀「んー、それもそうですね。じゃあこれに挑戦してみましょう!」
提督「なになに……『天龍メイドと腕相撲対決』?」
提督「メイドらしさの欠片もないゲームだな」
大淀「でもほら、勝ったご主人様、お嬢様には豪華商品ですよ」
提督「それが目当てか」
大淀「えへへ。メイドさん、すみません! このゲームにチャレンジしたいんですけど!」
提督「勝手に話を進めるな!」
スタスタ
日向「日向メイド、ここに」
大淀「このゲームお願いします」
日向「承った。天龍を呼んでくる……と、その前に」
日向「約束のデザートだ、食べてくれ」スッ
大淀「ありがとうございます」
提督「包み紙の……チョコレートか?」
日向「ただのチョコじゃない。瑞雲の形をしているんだ」
日向「型を作るのが大変だったが、納得の出来だ」
大淀「わー、本当! すごく細かいですよ提督!」カサカサ
提督「……すごいな。ここまで来ると芸術の域だ」
大淀「食べるのがもったいないです」
日向「型さえあればいくらでも作れるからな。味わってくれ」スタスタ
提督「ありがたく頂くよ」
――――
大淀「甘さも絶妙で美味しかったですね」
提督「ああ。あとでもう一度お礼を言おう」
スタスタ
天龍「よお提督、それに大淀」ヘッヘッヘ
提督「天龍、来たな」
龍田「ダメでしょ天龍ちゃん、ご主人様とお嬢様って言わないと~」
大淀「龍田さんも一緒ですか」
龍田「私は審判よ~」
天龍「へへ、前からやってみたかったんだよなぁ。提督と腕相撲を」
提督「……」
天龍「どうした、戦う前から怖くて声も出ねえか」
提督「いや……可愛いなと思って」
天龍「!?」
大淀「ですね。メイドの天龍さん、可愛いです」ニコニコ
天龍「か、からかうんじゃねえ!!」カァァ
龍田「やっぱりそう思うでしょ~? 写真いーっぱい撮ったから、提督と大淀ちゃんにもあげるわ~」
提督・大淀「ほう」
天龍「ばっ、やめろよ龍田!? 渡したら承知しねえぞ!!」
提督「あともちろん、龍田のメイドも可愛い」
大淀「素晴らしいですね」
龍田「うふふ、ありがと~」
天龍「ったくよ……気を取り直すぞ! ルール説明だ!」
提督「特別ルールなのか」
龍田「いいえ、一般的な腕相撲のルールと変わらないわ~」
龍田「勝負は三回で、先に二勝した方の勝ちよ~」
大淀「頑張ってくださいね提督!」
オー ナンダナンダ
提督(他のお客さんも集まってきた……やりにくいな)
暁「がんばって天龍さん!」
電「電は司令……ご主人様を応援するのです!」
伊勢「どっちも頑張ってー!」
天龍「いくぜ提督」スッ
提督「よし」スッ
龍田「それじゃあいくわよ~。一回目の勝負、よーい……」
龍田「スタート!」
提督「ふっ! ぐぐぐ……!」
天龍「うぎぎぎぎ……!」
ザワザワ
女「ねえあの人、メイドさんと良い勝負してるけど」
男「体格いいのは見掛け倒しか?」クスクス
提督(そ、そりゃ相手は艦娘だからな……予想以上の力だ)
天龍「やるじゃねえか……そうこなくっちゃな……!」
天龍「でも、これならどうだ!」グググ
提督「!?」
ここまでで
また明日の22時に
提督(マズい、押されている……!)
大淀「提督ファイト!」
響「熱い勝負だね」
雷「手に汗握る戦いよ!」
赤城「この瑞雲チョコおいしい」モグモグ
日向「だろう?」
提督(くっ……確かに相手は艦娘だが……)
提督(俺も軍人だ。艦娘たちを率いている立場なんだ!)
提督(負けてたまるか……!)
提督「うおおおお……!!」グググ
天龍「げっ……ま、まだこんな力が……!?」
天龍「このっ……!」グググ
提督「はあああああ……」グググ
提督「おりゃああああ!!」
ダンッ
龍田「はい、ご主人様の勝ち~」
天龍「嘘だろ……? く、くっそー!」
提督(ギリギリだった)ハァ ハァ
天龍「悔しい……さすがだぜ。オレたちの提督なだけあるな」
天龍「でもまだ勝負はこれからだぜ!」
提督「の、望むところ!」ハァ ハァ
大淀(息が上がってるけど大丈夫かしら)
男1「提督? 何のことだ?」ヒソヒソ
男2「呼び方を変えられるサービスがあるのかな」ヒソヒソ
――――
提督「か、勝った……」
ガクッ
大淀「大丈夫ですか提督!?」
提督「燃え尽きたよ……」
天龍「チックショーもう一回だ!! 勝負しろぉぉぉ!!」
龍田「落ち着いて天龍ちゃん、二回負けちゃったでしょ~?」
提督「うう……そ、それで……豪華賞品は……?」
龍田「そうね~、用意してあるけど~」
龍田「ご主人様、ボーナスチャレンジはどうかしら~?」
提督「何だそれ」
天龍「龍田と一回勝負して勝ったら、おまけの賞品がもらえるんだよ」
大淀「本当ですか!?」キラキラ
提督「やめろ大淀! 俺のライフはもう0だ!」
大淀「分かってますよ……と言いたいところですけど」
大淀「私が挑戦すれば文句はないですよね」グッ グッ
提督「お前が?」
大淀「私も艦娘ですからね。訓練は怠っていません。そのチャレンジ、引き受けました!」
提督(どうせなら最初から引き受けてくれ……)
天龍「よっしゃ、じゃあ今度はオレが審判を引き受けるぜ」
天龍「準備はいいか2人とも?」
大淀「はい」スッ
龍田「うふ、よろしくね~」スッ
提督(大淀と龍田の力比べ……レアだな)
男「今度は女の子対決か」
女「どうなるんだろう」
天龍「いくぜ!」
天龍「よーい……」
大淀(メガネをかけているからって、侮ってはいけませんよ)フフフ
大淀(初っ端から決めにいきます! 私のありったけを、龍田さんにぶつける!)
龍田「大淀お嬢様~?」ヒソヒソ
大淀「何ですか。そんなグッとくる呼び方で惑わしたって無駄ですよ」
龍田「……」
龍田「優しく……してくださいね……」ポッ
大淀「えっ」ドキッ
天龍「ドン!!」
龍田「えい」
パタン
大淀「……へ?」
天龍「勝者、龍田!!」
オー! スゲー! ザワザワ
大淀「……」
提督「速攻で負けたな」
大淀「だ、だって……今の龍田さん見てなかったんですか?」
大淀「すっごく可愛くて……気が抜けてしまって……」
提督「同じ女だよなお前」
大淀「女でも可愛い女の子にグッときますよ」
提督「そういうもんなのか」
龍田「じゃあ、これで腕相撲対決は終わり~。観戦してくださった皆さん、ありがとうございました~」
――――
提督「賞品はウォーターテーマパークの招待券って、豪華すぎじゃ……」
大淀「いいじゃないですか。今度みんなで行きましょうよ」
提督(でもこの距離だと、車を運転しなきゃいけない予感がする)ハァ
戦艦棲姫「ヘエ、カワイイオミセダナ」
提督「ん?」
北方棲姫「メイドサン、イル! カワイイ!」タタタッ
港湾棲姫「ホッポ……ハシッチャダメダト、イッテルノニ……」
提督(深海棲艦。あいつらも来てるんだな)
ドンッ
北方「!」
扶桑「あら、大丈夫?」
山城「誰かと思ったら、ほっぽちゃんじゃないですか」
港湾「イワンコッチャナイ! ゴメンナサイ、コノコガブツカッテシマッテ」ペコリ
北方「ゴメンナサイ……」
扶桑「いえ、いいんですよ。元気なお嬢様ね」ナデナデ
山城「でもこれから気をつけてね」ニコッ
北方「ウン」
戦艦「アノ、サンニンナンデスケド、ハイレマスカ?」
山城「はい。お嬢様方、席へご案内しますね」
スタスタ
男1「なあ、今の見たか?」
男2「すごいコスプレだ。外人さんかな?」
提督(まあそう思われるよな。ずっとあの服のままだし)
大淀「提督、もうデザートを頼んでもいいですよね」
提督「? ああ、っていうかどんだけ楽しみにしてるんだよ」
大淀「楽しみにもなりますよ! これ見てください」スッ
提督「……『ツンデレパフェ』?」
大淀「それに『クーデレパフェ』や『デレデレパフェ』なんてのもありますよ」
大淀「どうやらこれを頼むと、メイドさんがそれぞれのデレをやりながら」
大淀「パフェを食べ終わるまで付き添ってくれるらしいですね」
提督「どういうことだ?」
大淀「頼めば分かりますよ。すみません!」
伊勢「はい!」スタタタッ
大淀「注文なんですけど、『ツンデレパフェ』をお願いします」
伊勢「かしこまりましたお嬢様! ご主人様は?」
提督「俺は……パフェ食べたいだけだし、何でもいいな」
提督「大淀決めてくれ」
大淀「私が?」
提督「ああ。ちょっとトイレ行ってくる」スタスタ
大淀「……それじゃあ提督にはこれを。私も見てみたいので」
伊勢「かしこまりました。少々お待ちください」スタスタ
――――
提督「ふー」スタスタ
大淀「頼んでおきましたよ」
提督「ん? ああ、ありがとう。何を頼んだんだ?」
大淀「来てからのお楽しみです」フフ
ここまでで
明日は多めに更新したいです
提督「嫌な予感がするんだが」
大淀「変わったものは頼んでないので安心してください」
提督(ツンデレ以外はほぼ変わってると思うんだが)
――――
スタスタ
???「やっほー、持ってきたよー」
大淀「北上さん!」
提督「ということは……」
大井「はぁ……何で私が提督のデザートを……」スタスタ
提督(大井もいるよな)
大淀「お二人とも、メイド服を着こなしてますね」
北上「ありがと」ニコッ
大井「ですよね! 私はともかく、北上さんは完璧だわ!」キラキラ
提督(テンションが急上昇)
北上「はい、ツンデレパフェ」スッ
大淀「ありがとうございます。可愛くて美味しそう」
北上「か、勘違いしないでよね! あんたの喜ぶ顔が見たかったからとか」
北上「そんな理由で運んだんじゃないんだから!」ツーン
大淀「おー! これがツンデレですか」
大井「北上さんヤバいくらい可愛いですね」エヘヘ
提督「あの、俺のデザートは……」
大井「!」
北上「大井っちが持ってるよ」
大井「……」
北上「さあ大井っち、早く渡さないと」
大井「くっ」
大井「ご、ご主人様。こちら……ニャンデレパフェになります……にゃ」
提督「え」
北上「大井っちかわいいー」
大井「……」カァァ
提督「大淀、ニャンデレパフェって?」
大淀「語尾に『にゃん』をつけたり、ネコのように甘えるものです」
大淀「可愛いですよね」
提督(可愛いには可愛いけども)
大井「はい、もういいですよね! 私はもう行きます!」スタスタ
北上「え、ちょっとダメだよ。まだやること残ってるじゃん」
大井「耐えられないんですよ! 大体なんで私が提督担当なんですか!?」
北上「しょうがないよ、他の娘はたまたま別のお客さんのとこだし」
大井「うう……」
提督「いいよ北上、嫌がってるし。もう充分だ」
北上「でも仕事だしさ」
提督「可愛いところも見られた。仕事はちゃんと果たしてくれたよ」
大井「……」
北上「んー……提督がそう言うなら……」
大井「……」
大井「隣、失礼しますにゃ」スッ
提督「!」
提督「大井、無理しなくてもいいんだぞ」
大井「北上さんの言う通り、これは仕事ですにゃ」
大井「嫌だとか言ってられにゃい。反省して最後まで責任を持ちますにゃ!」
提督「……そうか」
北上「よし、じゃああたしも」
北上「ここ座るけどいい?」
大淀「どうぞ」
北上「ひ、一つ言っておくけど……あんたの隣に座りたくて座るんじゃないんだから!」スッ
提督(北上のツンデレ、あざといというか何というか)
大淀「んー! イチゴの甘酸っぱさと、なめらかアイスの組み合わせが最高!」
北上「当たり前でしょ? あたしが愛情込めて作ったんだもん」
大淀「え」
北上「あ……今のは嘘! 口が滑った、じゃなくて!」
大淀(可愛い)
提督(作りこんでるな北上)パクッ モグモグ
大井「すー、はー……よし」
大井「ご主人様」
提督「?」
大井「もしよかったら、パフェを食べさせてあげますにゃー♡」
提督「!?」
提督(本格的になった)
提督「いや、そこまでしなくても」
大井「スプーン貸してくださいにゃ?♡」
提督「いいって」
大井「早くしてくださいにゃ」
提督「大丈夫だから!」
大井「ちっ、往生際の悪い……強行手段!!」パシッ
提督「あっ」
提督(無理やりスプーンを!)
大井「さあ、あーんしてくださいにゃ」
提督「違うスプーンで食べるからいいよ」スッ
大井「……」
提督「分かったよ、そんな顔しないでくれ」
提督(はぁ……仕方ない)アーン
パクッ
大井「どうですにゃ?」
提督「美味い」モグモグ
大井「よかったですにゃー」
大井「よし……! 次は……」ボソッ
大井「あ、あの」
提督「ん?」
大井「私も一口、食べてみたいにゃ♡」
提督「……もしかして、俺に食べさせてくれとか言い出すんじゃ」
大井「さすがご主人様、察しが良いにゃ」
提督「なあ大井、お前ちょっとやりすぎじゃないか」
大井「そんなことないにゃ。私は口を開けて待ってるので、早くパフェを食べさせてくださいにゃ」アーン
提督「分かったよ……スプーンは変えるからな」スッ
大井「は? なに当たり前のこと言ってるんですか! ……にゃ!」
提督「赤城がやろうとしたんだよ、カレーのスプーンを変えずにな」スッ
パクッ
ここまでで
次は終わりまで一気に更新したいのでラストです
今週の予定です
大井「あ、本当に美味しい」モグモグ
大井「じゃなくて、すっごく美味しいにゃー♡」
提督「だよな。さすが間宮だ」
大井「ご主人様の愛情もこもってるにゃ♡」
大井「さあ、今度は私の番ですにゃー」スッ
提督「いやいや、さすがにもういいよ。普通にパフェを楽しませてくれ」ハハ…
大井「でも、そうしたら他にすることが……」
提督「無理に何かしようとしなくてもいいんじゃないか?」
大井「そうはいきません、にゃ! えっと、猫のように甘える……猫のように……」
大井「……」ススス
ピトッ
提督「何でくっついたんだ」
大井「ほら、猫って気に入ったものに匂いをつけるため、スリスリするじゃないですか」
大井「それを参考にしたんです……にゃ」
提督「えっ。お前、俺のこと気に入ってくれてたのか」
大井「!!」
提督「いつも当たりがキツイから嫌われてるのかと」
大井「か、勘違いしないでくださいっ! これは仕事で仕方なくやってるだけです!」カァァ
大井「提督のことを好いてるとかそんなことは微塵もないですから!!」
提督「お、おう……」
北上(さすが大井っち。本物のツンデレは格が違うぜ)
大井(可愛い)
――――
大淀「いやー、よかったですね!」ニコニコ
提督「すっかり満喫してるな」
大淀「本当ですね、自分でもビックリです。皆さんは毎日顔合わせしてる仲間ですけど」
大淀「メイドの格好がこんなにも魅力をアップさせるなんて」
提督「……ふと気になったんだが、大淀はここで働かないのか?」
大淀「お話はいただいてたんですけど、恥ずかしくてお断りしました。でも」
大淀「今となってはちょっと後悔ですね。可愛い服も着れるし」
提督(大淀のメイド服か……似合いそうだな)
大淀「あ、提督! 次はこれを注文しませんか?」
提督「まだ頼むのか。もう充分楽しんだだろ」
大淀「いいじゃないですか! すみませーん!」
提督「やれやれ……」
――――
大淀「あー私の負けかー!」
暁「お嬢様よわーい!」クスクス
響「ババ抜き、これで3敗だね」
電「罰ゲームなのです!」
提督(本当に満喫しまくってるな)
雷「ご主人様! 耳かきして欲しくない? 今なら膝枕もセットよ!」
提督「気持ちだけもらっておくよ。ありがとう」ナデナデ
提督(というか、そろそろ鎮守府に帰ってもいい頃合かな。長く居すぎてもあれだし)
提督「大淀」
大淀「何ですかワン?」
提督「……」
大淀「あ、すみません。罰ゲームで犬のモノマネをしてたんです」
提督「そうか……楽しそうなところ悪いけど、もう出てもいいんじゃないか?」
大淀「え」
提督「また来ればいいだろ。今日はここまでにしよう」
大淀「……分かりました」
暁「えー、お出かけしちゃうのー?」ウルウル
電「もっと遊んで欲しいのです」ウルウル
提督(父性本能が……メイドというか娘っぽい)
大淀「うう、ごめんなさい! また必ず帰ってくるからね!」
――――
艦娘メイドたち「「「行ってらっしゃいませご主人様♡ お嬢様♡」」」
ウィーン
大淀「はー、艦娘の皆さん萌え萌えでしたねー」フフ
大淀「次はいつにしますか提督? 明日?」
提督「お前どっぷりハマりすぎじゃないか。来週末にしとこう、加減は大事だ」
大淀「了解です! 次は誰がメイドになるんだろ」エヘヘ
提督「……」
提督(虜も虜だな)
メイドサンモエー! バカ、コエガオオキイ!
――――
――――――
――――――――
提督(それから俺たちは、メイド喫茶間宮のイベントが終わるまで)
提督(そこそこ通って艦娘たちとの交流を楽しんだ)
金剛「ヘイご主人様ー! 金剛メイドがたくさんご奉仕するネー」ヘヘヘ
榛名「どんなご命令にも従います、ご主人様♡」
提督「お前ら方向性が間違ってないか!?」
比叡「お嬢様、紅茶のお味はどうですか?」
霧島「腕によりをかけて淹れさせていただきました」
大淀「香りも味も最高です!」
――――
鹿島「わわ!」ガシャーン
香取「鹿島、何やってるの!」
香取「すみませんお嬢様。ご注文のケーキセット、もう少しだけお待ち頂けると……」ペコリ
鹿島「すみません!」ペコリ
香取「お詫びにサービスいたしますので」
大淀(ドジっ娘メイドと先輩メイド……)
提督(ザラとポーラの時とダブる。大変そうだな)
――――
妙高「お帰りなさいませご主人様、お嬢様」
提督「妙高、様になってるな」
妙高「ありがとうございます」ニコッ
大淀「あれ? あとの3人は?」
足柄「ここにいるわよ。ほら、恥ずかしがらないの!」グイグイ
羽黒「うぅ……そんなこと言ったって……」モジモジ
那智「くっ……いっそ殺せ……!」カァァ
大淀「2人とも可愛いですね!」
足柄「でしょ? なのに見せるのが嫌みたいで」
那智「お、お前が普通の喫茶だと言ったから引き受けたんだぞ」
那智「なのに、来てみればメイド喫茶だったとは……!」
羽黒「足柄姉さんのウソつきぃ……」ウルウル
足柄「んー、でも本当に嫌ならメイド服を着ずに帰ればよかったじゃない」
足柄「そこまで強制はしてなかったわよ?」
那智・羽黒「……」
妙高「つまり、ちょっとやってみたい気持ちがあったってことよね」ニコニコ
那智・羽黒「……」
提督(図星みたいだな)
――――
大淀「今日の吹雪ちゃん、可愛かったですね」
提督「初雪はあれで接客ができるのか不安だったが、あいつなりに頑張ってたな」
大淀「また来週も行きましょう! 今から楽しみです!」
提督「だな。メイド喫茶間宮も、来週で終わりだからな」
大淀「あ……そうですね。そっか、来週までなんだ」
大淀「もうちょっと伸ばして欲しい気もしますけど。お客さんの数もすごいですし」
提督「またやるんじゃないか?」
大淀「だといいですね」
提督(この言葉の通り、メイド喫茶間宮は再び開かれることになるが)
提督(それはまた別の話で)
おわり
おまけ
――メイド喫茶が大盛況の中、居酒屋鳳翔にて――
鳳翔「メイド喫茶、ですか」
鳳翔「私なんかには縁のないものですね。メイド服も似合わないし」
鳳翔「でも艦娘のみんなが着て働いてるところ、見てみたい」
鳳翔「明日抜け出して行ってみましょうか」
鳳翔「……」
鳳翔「……」キョロキョロ
鳳翔「……コホン」
鳳翔「お帰りなさいませご主人様♡」ペコリ
鳳翔「って、私ったら1人で何を……ん?」
龍驤「……」ジー
鳳翔「!!」
鳳翔「龍驤さん……いつからそこに……?」カァァ
龍驤「ちょうど今来たところやで」
鳳翔「え」
鳳翔「今、ですか?」
龍驤「せや」
鳳翔「私の行動を見てなかったんですね」
龍驤「何のこと? それより焼き鳥が食べたいわー」
鳳翔「よかった」ホッ
鳳翔「はい、分かりました。ちょっと待っててくださいね」
龍驤「……」
龍驤(今の何?)
龍驤(え、え、何? 何あれ、めっちゃ可愛いんやけど!)
龍驤(くっそー動画に撮っておきたかった……! もう一回やらんかな)
鳳翔「どうぞ焼き鳥です……どうしました?」
龍驤「何でもないよ。ありがとー」
龍驤(マジで惜しいことしたわ。はぁ……)
鳳翔「元気ないですね。何かありましたか?」
龍驤「気にせんといて」
鳳翔「?」
青葉「……ふふふ」コソコソ
青葉「お宝ゲットー♪ これは艦娘のみんなが鼻血を出す一品ですよー!」
スタタタッ
おわり
急な終わらせ方ですみません
本当は艦娘1人1人に注目してやる予定だったのですが、知識不足で同じようなシチュばっかになりそうだったのでやめました
読んでくださってありがとうございました
このSSまとめへのコメント
凄く良い、、通いたい!
いや、キモいんだけど
艦娘が全員、男目線なのがちょっとあれ
とても良かった…大井かわいい
長さも丁度いい