緑間「今日のおは朝のラッキーアイテムはホモビデオだと…!?」 (14)

ー秀徳高校ー

高尾「うぃっす、真ちゃ…どうしたんだ」

緑間「高尾か…」


高尾が目にした緑間はいつもの様な姿ではなかった

以前、おは朝を見逃した時の様にボロボロの姿であった



高尾(こりゃまた見逃したな)

緑間「いや、今日は見逃してはいないのだよ」

高尾「ん?そうなのか?」


高尾(んじゃあこいつが持ってない何かか。また大坪さんとかに連絡すっか)

高尾「んで、今日のラッキーアイテムはなんだったんだよ?お前が持ってないモノがある気はしねーけど」



緑間「…ホモビデオだ」

高尾「は?」

緑間「ゲイビデオだな」

高尾「え?」

緑間「男同士の絡みの…」

高尾「意味はわかるわ! 」


そう、一般的な男子高校生は到底持っていないモノだったのだ

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高尾「というかそれって…いわゆるAVだよな?」

緑間「そうなのだよ」

高尾(つーかそんなもん持ち歩いてたら通報されるだろ)




高尾「…なぁ、真ちゃん。 人には諦めって言葉が必要じゃないか?」

緑間「いや、そういうわけにはいかない…最初から諦めるなど人事を尽くたとはいえん」

高尾「ホモビを手に入れる事が人事を尽くす事なら一生人事を尽くたくねーな…」



緑間「だが、家族の誰も持ってなかったのだよ」

高尾「むしろ持ってた方が家族会議モノだろ」



緑間「先輩達は持っていないだろうか」

高尾「持ってる先輩がいたら俺バスケ部辞めたくなるぞ」

緑間「…持っていそうな知り合いはいるか?」

高尾「いねーよ! …絡山のオカマは?」

緑間「!」



ー電話中ー

赤司「…いや、そんなことを言われても困るぞ、緑間」

緑間「む…やはり距離の問題か」

赤司「まあそれもあるが」

高尾(いや、もし持ってたらあと1年クッソ気まずいだろ…)



緑間「ダメか…」

高尾「もう今日は諦めた方が良いんじゃね? 1日くらいなら悪い日もあるだろ」

緑間「それはダメなのだよ」

高尾「なんでだよ」

緑間「おは朝は俺たちが産まれる前からやっている番組だ」

高尾「ん…まあそうだな」

緑間「今回、ホモビ…いわゆるホモビデオだが、そういったアイテムのパターンがあることが今回わかったのだよ」

高尾「まあ、TV的にはアウトだけどな」



緑間「つまり、もう一度、ホモビデオやそれに準ずるモノがおは朝のラッキーアイテムとして出る可能性がある」

高尾「!」



緑間「例えばだが…俺たち最後の試合、ウィンターカップで決勝戦、相手は赤司だとしよう」

高尾「あ、誠凛じゃないのか」

緑間「馬鹿め、誠凛は予選で下しているのだよ」

緑間「その日のラッキーアイテムは今日と同じホモビデオかもしれない 一度出たラッキーアイテムは二度と出ない…そんな傲慢な決めつけこそ、最も人事を尽くす事から遠い事なのだよ」

高尾「ホモビデオが間に入ってくるせいでいい話が台無しすぎるだろ!」




緑間「手は、ないか?」

高尾「いや、ねーだろ お前も俺も妹しかいねーし、親が持ってるわけねーしな」

緑間「ならば、木村先輩を頼るしか…」

高尾「なんでだよ!?」





緑間「…買うしかあるまい」

高尾「いや、お前まだ16だろ…ハッ!」

緑間「ああ…木村先輩は18歳、ホモビを買える歳なのだよ」

高尾「すげぇ発想だ…!早速頼みに行くぞ!」



ー3年教室ー

木村「…」

高尾「すいませんでした!」

木村「高尾…お前までおかしくなったら秀徳はどうなるんだ?おかしい奴は緑間だけで十分なんだ」

高尾(すごい優しく諭された)

緑間「いえ、おかしくなったわけではありません むしろ、ホモビデオを手に入れる…そんな無茶こそ人事を尽くすことです」

木村「帰れよ…」

高尾「一応聞きますけどバスケ部に持ってる人います?」

木村「流石にいないだろ…」

高尾(ですよねー)

緑間「くっ、やはり俺たちの理解者じゃなければ難しいか…」

高尾「ってもどうすんだよ…あ」

緑間「どうした?」


高尾「黒子だ!黒子に買ってきて貰えばいいんだ!」

緑間「!流石なのだよ高尾!」

高尾「よーし、早速電話だ!」




高尾「普通に断られた」

緑間「何故だ…黒子ならば認識されずホモビを買えるのでは…」

高尾「黒子曰く、『そんなボールより目立つモノ持ってたらカゲの薄さがまた消えてしまいますし』って事だ」

緑間「確かに一理あるのだよ」

高尾「ホントだよ」

緑間「…ないのならば作るしか」

高尾「いろいろとふざけんな…つーか考えすぎて頭やられてるぞ」

緑間「…ここに桃井への電話番号がある」

高尾「多分収集つかなくなるからやめとけ」



緑間「人事を尽くす事…文字にするのは簡単だが行うのがこんなにも難しいとはな…」

高尾「今日が珍しいパターンなだけだろ…」



緑間「今日で俺は1つ学べたのだよ。 人事を尽くしているだけではダメだ、と 人事を尽くし、未来に起こりうるモノにも注意しろ、と」


高尾「言ってることは素晴らしいのに発端が最悪すぎるな」

ー翌日ー

高尾「うーっす、真ちゃん。今日は大丈夫そうだな」

緑間「ふん、当然なのだよ」

高尾「やっぱ昨日みたいなパターンはそうそうねーって!ところで今日のラッキーアイテムってなんだったんだよ?」




緑間「ああ…今日のラッキーアイテムはレズビだ」

高尾「またかよっ!?つーか持ってきてんの!?」

緑間「ああ。鞄に入れてある」

高尾「バレたらマズイだろっ!?」




ー終わりー

野獣先輩青峰大輝説
・色が黒い
・青峰はキセキの世代のエース→野獣先輩は淫夢界のエース
・テ↑ツ↓
・ピッチング先輩はフォームレスシュート
・野生を持つ→野獣先輩も野生を持つ
・王道を往く→桐皇学園を意味する
・青峰はやけに扉に関するネタが多い→野獣先輩も多い
・んにゃぴ…やっぱ自分のが1番ですよね→俺に勝てるのは俺だけ
・ともちげ→ホモ特有の手のひら返し
・ゾーンに入る→野獣先輩もゾーンに入っている

以上から野獣先輩は青峰大輝である


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