■3月15日の夜
之江(風間の妹)「兄貴…」
風間「ん?どうかしたのか?」
之江「桜が愚痴ってたんだけど、ホワイトデー忘れてるでしょ」
風間「…」
之江「兄貴?」
風間「うおーーーーーーーーーーー!忘れてたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
之江「やっぱり…」
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之江「って、あれ?私にはホワイトデーくれたよね?」
風間「いや、3月14日の朝までは覚えてたんだが…」
之江「兄貴…」
風間「だから今日はやけに空気がピリピリしてたのか」
風間「…」
風間「って、よく考えたらどうでもいい行事じゃねーか」
風間「明日、渡せばすむ話だしな」
之江「そうだね。すめばいいね…」
風間「…」
之江「…」
風間「…え?」
■3月16日
風間「えーと、俺にチョコをくれたのは…」
風間「之江、母さん、アイツ(子王八)、中(あたる)…………………」
風間「って、よく考えたら俺はあいつらから、何も貰ってねーじゃねーか!!!!」
風間「そもそもアイツ(子王八)と中は…」
■2月14日(バレンタインデー)
中(ドМ)『ほぉー、堅次…お前チョコを貰っていないのか?』
子王(芦花のストーカー)『それはいけないね。僕が貰ったチョコでよかったら食べてくれないかい?』
中『俺の分もプレゼントだ。いやー副会長はモテて辛いなー』
子王『まったく君が羨ましいよ』
中・子王『はははははははははっ』
風間「うおーーーーーーーーーーーー!思い出しただけでイラついてきたーーーー!!」
すみません、アニメしか知りませんが、大丈夫ですか?
千歳(土属性)「おいそこの足フェチ。廊下の中央で叫ぶな、うるさいんだよ」
風間「……………な、なあ」
千歳「ん?何だ?」
風間「昨日、部室の空気が悪かったが…何かあったのか?」
千歳「はあ?お前がホワイトデーを忘れていたからだろ?」
風間「いや、俺はバレンタインに何も貰ってないぞ」
千歳「やっただろ。土団子」
風間「何だよそれーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
>>6
すまん、まだ先の展開を何も考えてないから、何とも言えないが出来る限りアニメのキャラだけ出すつもり
千歳「覚えてないのか?私がせっかくその辺の土を使って団子を作ってやったのに…」
風間「その辺って何だよっ!そういえばバレンタインに、俺の机に土が置いてあったな!やっぱりお前だったのか!!」
千歳「ほら早く返せよ。三倍返しで。もちろん土だぞ」
風間「…………ぐっ」
風間「仕方ねーな。明日うちの庭の土を持ってきてやるよ」
千歳「はぁ~、仕方ないな。今度は忘れるなよ」
風間「はいはい」
………
風間「どうやら、俺はバレンタインに何かしら貰っているようだな…」
風間「思い出せ…思い出せ…」
風間「…水攻めにあった記憶はないな…」
風間「雷も無かったと思う…」
風間「炎…袋闇もなかったよな…」
風間(あ、あいつら…一体俺に何を渡してきたんだ…)
風間「ま、まあ、とりあえず之江がクッキーを焼いてくれたから、それを適当に配っておくか…」
大沢(雷属性)「ん?風木か?何をしているんだ?」
風間「風間だ!普通に名前を間違えるな!」
大沢「冗談だ。で、今は授業中なんだがサボりか?」
風間「ん?ああ、ちょっと考え事があってだな」
大沢「そうか。あまりサボるなよ。庇いきれなくなるからな」
風間「別に庇ってくれなくても…あっそうだ。これホワイトデーな」
大沢「ん?」
風間「クッキーだ。嫌いなら返してくれてもいいんだぜ?」
大沢「…」フルフル
風間「ん?」
大沢「私はバレンタインやってないんだが…」
大沢「これはもしかして愛の告白的なやつか?」
風間「しまったーーーーーーーーこいつからは貰ってなかったのかーーーー!」
大沢「まあ、気持ちは嬉しいが私は教師だ。それを忘れるなよ」
風間「あ、ああ、すまん。やっぱりクッキーは無かった事で」
大沢「いいや、いい」
風間「え?」
大沢「せっかく男から…生徒から貰った品だ。ありがたく貰っておくことにするよ」
風間「え?」
………
風間「一発目からミスっちまったな…」
風間(というか間違って渡したら、それだけで勘違いされるのか…面倒くさいな!ホワイトデー!)
風間「そもそもあいつらが悪いんだ…まともにチョコをくれればいいものを…」
高尾(巨乳)「何してるの?」
風間「っ!」ビクッ
高尾「え?」
風間(難易度高い奴きたーーーーーー!)
風間(こいつはうちの部室に入り浸ってる…)
風間(確かバレンタインの日、ゲーム制作部(仮)は活動していた…)
風間(ということは、こいつも部室にいたはず…)
風間(でも、たぶん…こいつはまともにチョコくれるよな…)
風間「…」ジー
高尾「え?な、なに?」
風間「いや、高尾…お前さ…」
高尾「な、なによ。はっきり言いなさいよ」
風間「バレンタインの時に何か俺にくれたっけ?」
風間(って、俺は何で直球で聞いてるんだよ…)
高尾「…」
風間「…」
高尾「…」プイッ
風間「す、すまん。その…あの…だな」
高尾(バレンタインと言えば…あれよね…あの時の…)
■1月14日 高尾家
高尾家長女「家から変な匂いが!何!?遂にUMAが家で生まれたの!?」
高尾家次女「姉貴!さすがにその発想はどうかと思うぞ!」
高尾「あぅぅ…」
次女「って、あんた何を作ってんの!?」
高尾「そ、その…チョコ…」
長女「え?チョコ?これが…」
次女「カレー以外を作ってるの珍しいな」
高尾「いや、その…あのね…」
長女「?」
次女「?」
高尾母「ふふ♪バレンタイン用のチョコを作ってるのよね?」
長女「なっ」
次女「なんだとーーーーー!?」
次女「というか、まだ1月だぞ!ありえないだろ!」
高尾「っ//」カァー
長女「…顔真っ赤…」
次女「え?マジで…」
高尾「あっ、その…えーと…今のうちから練習しておきたくて…//」モジモジ
長女「…」
次女「…」
高尾「やっぱりダメだよね。私なんかじゃ…うん、実は気付いてたんだ。ゲーム以外特技ないって」
長女「はぁ~」
次女「仕方ないな」
高尾「え?」
長女「チョコ作りくらいなら出来るから、手伝ってあげるわ」
次女「妹に彼氏が出来るのは、すっげー殺意湧くけど、妹の為だし教えてやるよ」
高尾「お、お姉ちゃん」パァァァ
母(ふふっ。娘達がこれで一つ成長出来たわね。頑張れ娘達)
■2月13日 バレンタイン前日
高尾「で、出来たーーーーーーーーーー!!!」
長女「」チーン
次女「で、できた…。こいつ不器用すぎだろ…」
母「よかったわね♪」
高尾「うん!みんなありがとう!」
次女「これだけみんなを巻き込んだんだから、絶対にその男GETしろよ」
長女「…そうよ、あんたなら出来るから…」
高尾「うん!頑張る!」
■2月14日 バレンタイン
高尾「…」
高尾「………」
高尾「…………………」
高尾「っ~//」カァー
高尾(わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー)
高尾(無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理)
高尾(勢いで作っちゃったけど、どうやって渡せばいいの!?)オロオロ
高尾(いや…でもあいつだって、ゲーム制作部(仮)の連中…とくにあの子からチョコを貰うはず…)
高尾(ぎ、義理って事にすれば…)
高尾「…」
高尾「って、無理ーーーーーーー絶対に勘違いされる!」
高尾「いや、勘違いって事でもないんだけど…」
風間「よお、高尾。何してんだ?」
高尾「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
ダダダダダダダダダダダダダ
風間「だ、ダッシュで行きやがった…何なんだ、あいつ…」
■3月16日 現在
高尾(結局チョコレートは家で一人で食べたのよね…)
風間「あー」
高尾「そ、その…えーと…あのね?」
風間「ほら、ホワイトデー」
高尾「え?」
風間「まあ、普段から高尾には世話になってるしな。貰ってくれ」
風間(こう言っておけば、もし貰ってなかったとしても無難にいけるはず)
高尾「う、うん」
風間「そのクッキーさ。結構うまいから楽しみにしててくれよな」
高尾(あきらかに手作り…そっか…私の為に…って、どうせみんな貰ってるんだろうけど…)
高尾「…」
高尾(それでも嬉しいな…えへへ)
風間「ん?クッキー苦手だったか?」
高尾「ううん、ありがとう。今日だけは勘違いしておいてあげるんだから!」
風間「は?なに言ってんだ?お前…」
稲田(ゲーム制作部の変態)「手作りクッキーだとーーーーーーー!?」
風間「うっせえええ!耳元で叫ぶな!!」
稲田「風間先輩!高尾部長!おめでとうございます!」
高尾「え?え?え?」
稲田「ホワイトデーのクッキーは『あなたの事が好きです』って意味があるんですよ」
高尾「なっ//」
風間「なっーーーー!!?」
高尾「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんた!」
高尾「な、ななななななななななななななーーーーーーーーーーーーーーーー」
高尾「…」
高尾「//」プシュー
風間「高尾ーーーーーーーーーー!?」
稲田「…あっ、よく考えたら『キャンディー』が好きでした。テヘッ☆」
風間「テヘッで済むかーーーーーーーー!!!」
ユサユサユサユサ
風間「高尾!大丈夫か!?おい!意識はあるか!?」
高尾「あぅ~//」
稲田「ん~。予想外の出来事で気絶してるみたいですね」
風間「おい、こいつはそういうのに免疫ないみたいだから、勘違いさせるような事を言うなよ」
稲田「すいません、冗談を言ったつもりが、まさかここまでとは…」
風間「仕方ない。保健室まで連れていくか…」
サッ
高尾「なっ//」
稲田(お姫様だっこだと!?どこまでフラグを乱発させればいいんだ!この男は!?)
風間「ん?高尾?気がついたのか?」
高尾「…//」
風間「なんだ、まだ気絶したままか…」
稲田(部長ーーーーーーーーーー!奥手だけど、もう何と言うか、最高っすーーーー!!)
今回はここまで
また近いうちに投下します
急な仕事が入ったので週末投下になりそう。すまん
………
風間「はぁ~…さて次はどうすっかなー」
コオオオオオオ
風間「ん?」
高不動(高尾並みの巨乳)「あ~~~~やっぱりため息って美味しいですの」
風間「…」
高不動「あら?風間さんお久しぶりですわね」
風間「…」
高不動「か、風間さーん聞こえてますのー?」
風間「アニメ未登場のキャラが普通に登場するな!!!!!」
高不動「きゃっ」
風間「しかもテメーは違う学校の人間だろうが!なんでここにいるんだよ!」
風間「あと人のため息を吸うな!そういうのはもうやめろ!」
高不動「あ、あの…」
風間「変な野郎のため息吸って、勘違いされたらどうするんだよ」
風間「お前可愛いんだから、少しは自覚持てよ…ったく」
高不動「えっ…か、かわ//」カァァァァ
風間「で、なんでここにいるんだ?」
高不動「わ…私は…」
風間「ん?」
高不動「私は別にため息なら、誰のでもいいという訳ではなく…」
高不動「その…私は風間さんのため息だから…//」
風間「え?」
船堀「…」
風間「って船堀!?」
高不動「の!?」
船堀「こんにちは」ニコッ
高不動「…あなたは確か…えーと…」
船堀「船堀です。よろしくお願いします」ニコニコ
高不動「ええ、よろしくお願いしますわ♪」
風間「そういえば、二人がちゃんと会話するのって初めてだったよな」
船堀「ところで風間さん、お弁当美味しかったですか?」
高不動「!?」
風間「え?ああ、すまねーな。今日は家の弁当忘れちまって」
船堀「そんな気にしないでください。たまたま多めに作ってしまったので丁度よかったです」
風間「そうだったのか。また多めに作ったら俺にくれよ」
風間「船堀の弁当美味しいかなら。どれだけでも食べられるぜ」
船堀「は、はい!」
高不動「へ、へぇ…そういう事ですの…」
船堀「え?何がですか?」
高不動「…」
船堀「…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
風間「え?何!?この効果音!?」
高不動「いえ、何でもないんですの」
船堀「はい、何でもありません」
風間「ん?んん?ん?」
風間「あっ、そうだ。船堀これを」
船堀「え?」
風間「ホワイトデー…と言っても、あれだ。弁当のお礼だけどな」
船堀「あ…あの…」
風間「いいから貰ってくれよ。手作りで美味しいんだぜ。これ」
船堀「て、手作り…あ、ありがとうございます//」
高不動「なっなーーーーーーーーーーーーですの!?」
風間「ん?お前も欲しいのか?」
高不動「ですの!ですの!ですの!ですの!!」
風間「まぁ、多めに作ったし。ほれやるよ」
高不動「ありがとうですの!家宝にしますの!」
船堀「私も大切にしますね」ニコッ
風間「ったく、大げさな奴らだな」
高不動「それにしても風間さんが手作りなんて…とてもお菓子作りが出来そうには見えませんの」
船堀「風間さんって器用なんですね」
風間「ん?ああ、これ作ったの妹なんだわ」
高不動「の?」
船堀「え?」
風間「俺も普通の料理ぐらいできるんだが、お菓子作りは別もんだしな」
高不動・船堀「…………はぁ~」
風間「え?何でテンション下がってるの!?」
高不動「まぁ、でも何と言うか…風間さんらしいですの」
船堀「ですね」
風間「ん?んん?ん?」
高不動「では、私はこの学校のゲーム制作部に用事があるので」
船堀「私は今から部活で。クッキーのお礼に後から差し入れ持って来ますね」
風間「気にすんなって。でもありがとうな」
高不動「あと、船堀さん?」
船堀「はい?」
高不動「これから色んな意味でよろしくですの」
船堀「…」
船堀「はい!」
ギュッ
風間(握手してるな。この二人なら仲良しになれそうだな)
………
風間「もうこんな時間か、部活始まってるし。部室で渡すか…」
多摩(元生徒会長)「困った時のタマちゃんだよぉ~」
風間「あんたが来ると余計に困るんだがっ!!というか別に困ってねーし!」
多摩「あんたじゃなくてタマちゃんね♪」
風間「ぐっ」
………
クッシー(アニメ未登場!みんな大好き九段下先輩)「…で、なんでうちの所に?」
風間「いや、俺が聞きたいんっすけどね。本当に割とマジで…」
多摩「だってぇー堅次君が困った顔してたしぃ」
風間「してねーし!いつも通りの俺だ!」
多摩「いつも困り顔してるのが堅次君だしねぇ」
風間「どんな顔だよ!クッシー先輩も何か言ってやって下さいよ!」
クッシー「…」
風間「お願いだから俺の困り顔説を否定してくれよー!クッシー先輩ーーーー!」
………
クッシー「…で、バレンタインに誰に何を貰ったか、覚えてないと?」
多摩「さいってぇー」
風間「いやいやいやいや、まともに物を渡さないあいつらが悪いんですよ」
クッシー「と言ってもなー」
多摩「女の子にとってバレンタインは大切な日だしぃ」
風間「くっ」
クッシー「せっかくだから、バレンタインの時の出来事思い出してみよっか?」
風間「クッシー先輩が言うなら…」
多摩「せっかくだしぃ、バレンタインの出来事を思い出してみようよ?」
風間「あんたに言われると何かイラつくな!」
多摩「あんたじゃなくてタマちゃんね♪」
風間「うえぜえええええ!!」
■バレンタインの放課後~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
風間(…)
風間(くっ、今年こそはバレンタインに何か貰えると思ったんだが…)
風間(いや、俺は不良だ!)
風間(そんなもんは必要ねえ!)
風間「よし!部室に行くか!」
船堀「か、風間さん!」
風間「ん?どうかしたのか?」
船堀「そ…その……………………あの…………//」
風間「どうした顔真っ赤だぞ!?風邪か!?」
船堀「いえ、そのあのえーと違うんです//」オロオロ
風間「無理すんな!今すぐ保健室に連れて行ってやるから!」
船堀「え?」
風間「おい!保険委員!船堀をすぐに保健室に!」
船堀「いえ、その違…」
………
風間「保険委員が連れて行ったか…無事ならいいんだが…」
風間「さて、俺は部室に行くか」
風間「って、高尾がこっちを見てやがる…」
風間「どうせあいつも部室に行くんだろうし、一緒に行くとするかな」
風間「よお、高尾。何してんだ?」
高尾「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
ダダダダダダダダダダダダダ
風間「だ、ダッシュで行きやがった…何なんだ、あいつ…」
風間(あいつとは最近飯食いに行ったりしたし、義理チョコとか貰えるかもって期待してたんだが…)
風間「はぁ…行くか」
■部活中
風間「…」
芦花(炎属性)「…」ソワソワ
大沢「ぐー」Zzz
千歳「ここで『高尾家の土』を攻撃表示で召喚!」
桜(水属性)「へぇ、さすが『高尾家の土』ですね強敵です。でも私は…マジックカードオープン!全てを洗い流す『トイレの水』を使用!」
千歳「と、『トイレの水』だと!?」
桜「ええ、しかも普通の水ではありません…」
千歳「!?」
桜「アマゾンの奥地の水なんです!」
千歳「な、なんだとおおおおおお!?」
風間「って、アマゾンの奥地って綺麗かどうかわからない水だなっ!」
桜「だから、トイレの水に使うんですよ」
風間「なるほど…って、何でそんな面倒な所から水持ってくるんだよ!普通に水道水でも使っとけ!」
千歳「相変わらずロマンのかけらもない男だ」
風間「ロマンとか言ってる奴が『高尾家の土』とか使うな!!」
コンコン
千歳「ん?入っていいぞ」
船堀「あ、あの…」
芦花「!?」
風間「おっ、船堀」
船堀「風間さん、さっきはありがとうございました」
風間「もう具合良くなったのか?よかったな」
船堀「は、はい。そ、それで…これは…お礼で…風間さんに…」
芦花「…」ゴゴゴゴゴ
船堀「そ、その…良かったらみんなで…」
千歳「芦花、お前…」
芦花「…」
風間「おっ、カップケーキ。ありがとうな」
船堀「いえ、そんな」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
クッシー「それだあーーー!」クワッ
風間「ビックリしたぁ!」
多摩「その子ぉは確実にバレンタインのつもりよぉ」
風間「え?」
クッシー「まずは一つやね」
風間「え?でもみんなって…」
多摩「義理よぉ、義理。はい次に行くわよ」
風間「ああ…義理ってこんな感じだったんすねぇ…」
■バレンタインの部活終了後~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
風間「今日は結局一つも貰えなかったな…」
風間「ん?下駄箱に何か入ってるぞ?」
風間「ラッピングしてある…箱がある…こ、これは…」
風間「もしかして、バレンタインーーーー!?」
長山(風間一派のノッポ)「どうかしたの?」
風間「い、いや、どどどどどどどうもしてないぞ?」
横縞(風間一派のチビ)「あっ、堅ちゃんの下駄箱に入ってる靴…」
風間「え?ななななななななななな何が?箱なんて入って………………え?俺の靴?」
横縞「びっしょり濡れてる」
長山「本当だ。それに何か匂うな…」
風間「なんだこれえーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
クッシー「…」
多摩「…」
風間「いえ、その…実は箱は空箱で…ええ、まったく喜んでなかったんですがね…」
風間「そのバレンタインに期待もしてませんでしたし。俺硬派ですし。はい」
クッシー「風間君…」
風間「って、わかったぞ!俺の靴が濡れてたのって!水だ!アイツ(桜)の仕業か!!!」
風間「どうせバレンタイン用って貴重な水か何かだったんだろう!」
多摩「ごめんねぇ。それはゲロ子の仕業なのぉー」
風間「うわああああああああああああああああ!聞きたくなかった衝撃的な事実!」
風間「って、何なんっすか!それ!」
多摩「実はあの時ぃ…」
■バレンタインの日の授業中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ゲロ子(ゲロ子)「うぅ…ダメ。体育…マラソン…吐く」
ゲロ子「と、トレイ…うっ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
多摩「で、その辺にぶちまけるよりって下駄箱に履いたのぉ」
多摩「それが堅次君の下駄箱だったわけぇ」
風間「最悪だな!俺の靴を返せ!!!!」
多摩「ゲロ子にはちゃんと掃除させたんだけどねぇ」
風間「そういう問題じゃねーよ!!!」
ゲロ子「ご、ごめんね」
風間「って、いたのかよ!」
ゲロ子「これ靴代…じゃあ」ダダダダダダ
風間「それだけですむか!」
クッシー「もうその辺にしとき」
風間「え?」
クッシー「彼女も反省してたんだよ…ほらお金も2万…風間君の為にバイト頑張ったんと思うよ?」
風間「…」
風間「はぁ~…クッシー先輩が言うなら仕方ないっすね」
多摩「で、わかったのって、空箱ぉ?」
風間「ええ、ラッピングがしてあった空箱はあったすね」
多摩「ん~?」
風間「たぶんアイツ(桜)だと思うんっすけどね…アイツからは何か貰ってるらしいし」
多摩「私は芦花ちゃんだと思うなぁ~」
風間「え?」
多摩「絶対に芦花ちゃんは渡すと思うんだけどなぁ~」
風間「…ですかねー」
多摩「もう面倒だから、芦花ちゃんと水属性の子ぉにホワイトデー渡しちゃおうよ」
多摩「それで全部解決!さすがタマちゃん」
クッシー「おぉっ」
風間「俺は最初からそのつもりだったんだがなっ!」
………
風間「む、無駄な時間だった…早く部室に行ってクッキーを渡して楽になろう…」
ガララッ
風間「ちーっす」
鷺沼(学校で2位の巨乳)「うっ…うう…」ポロポロ
風間(か、帰りてぇー)
鷺沼「あ、あなたは…風間君…よかったら話を聞いてくれないかしら」
風間「やめろ!もう面倒事はなしだ!!またグダグダ展開になっちまうだろうが!」
鷺沼「じ、実は…」
■回想シーン~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鷺沼「オホホホホホホホ。今日も男子の視線が心地いいわね…って、あれは!?」
風間『って、回想シーンに入ってるし!』
謎の巨乳「今日は風間さんからクッキー貰えて幸せですのー」
鷺沼「…」
謎の巨乳「~♪」プルンプルン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鷺沼「私!ポッと出のキャラにまで、胸で負けてどうすればいいのよーーー!」
風間(お前も大概ポッと出だけどな)
風間(ってか、高不動ってクッキー好きだったんだな)
鷺沼「それで!それで!高尾さんと話し合おうと思って来たんだけど誰もいないし!」
風間「って、ここはゲーム制作部(仮)の部室だ!あいつはゲーム制作部の部長だぞ」
鷺沼「ふんっ、高尾さんが(仮)に入り浸ってるって学年で有名なんだから」
風間「…ああ、だったな。そういえば部活の日は毎回いるわ。あいつ…」
鷺沼「とにかくあの女は一体何なの!そういえば『風間さん』って言ってたわ!?」
鷺沼「風間君の知り合いなの!?」
風間「あーそのだな…」
風間「遠い親戚の大学生なんだわ。まぁ、大学生ならあれも仕方ないんじゃね?」
鷺沼「…だ、だいがく…せい?」
風間「ああ、だから負けじゃねーよ。だから気にすんな」
風間(本当は全然違うけどな)
鷺沼「…お」
風間「お?」
鷺沼「オホホホホホホホホホホホホホ」
鷺沼「そうよね!私より大きい人がそう何人もいてたまるものですか!」
鷺沼「これで今日は安心して眠れるわ」
鷺沼「オホホホホホホ」
風間「…そうか…よかったな…」
………
風間「ようやく帰りやがった…」
桜「本当にですね」
風間「って、いたのか!?」
桜「ええ、面倒事になりそうだったので隠れてました」
風間「面倒事って…まあ、その通りだったんだが…」
桜「でしょ」
風間「あっ、そうだ」
桜「?」
風間「これ、やるよ」
桜「クッキー?」
風間「ちょっと遅くなったけどホワイトデーな」
桜「…本当に遅かったですね」
風間「あ、ああ。悪かったな」
桜「はい、来年は絶対に遅れないで下さいね」ニコッ
風間「…」
風間(こいつのこの反応…絶対に俺に何か渡したな…)
風間(こいつが空箱を…?)
ガラララッ
芦花「こんにちは」ゴゴゴゴゴゴ
桜「お、お疲れ様です」
風間「…」
風間(超怒ってるーーーーー!)
芦花「あっ、風間さんもいたんですね」
風間「あ、ああ。そのなんだ。これホワイトデーな」
芦花「えっ」パァァァァ
風間「遅れて悪かったな」
芦花「わぁい。クッキー。手作り!手作りですか!?」
風間「ああ、手作りだ」
芦花「!」パァァァァ
桜(すっごい笑顔だなぁ…というかこのクッキーって明らかに…)
芦花「美味しいです!美味しいです」モグモグ
風間「おぉ。それは良かったな」
芦花「ちなみに私が上げたチョコレート美味しかったですか?」
風間「ああ、もち……………なんだと?」
芦花(炎属性)「そ、その。男子に初めてチョコを上げたんですよ。感想ぐらい言ってくれても良かったのに…」モエモエ
風間「…俺、お前からチョコ貰ったっけ?てっきり何か訳のわからん物だと思ってたんだが…」
芦花「………」ゴゴゴゴゴゴ
風間「すまん!俺が悪かったから睨むな!」
桜「先輩!先輩!もしかして私があげた水も気付いてない?」
風間「……俺、貰ったっけ?」
桜「ほらほら、船堀先輩がカップケーキ作ってきてくれた時に、喉が渇いたからってコップに水を…」
風間「気付くか!というか普通に水を出しただけじゃねーか!クッキー返せ!」
芦花「…私は下駄箱にチョコを入れておいたのですが…」
風間「ああ、あったな。そういえば、空箱が」
芦花「空箱…?」
風間「ちっ、ということは誰かが食べたのか!」
桜「ふ~ん…何か心当たりとかありませんか?」
芦花「ん~…そうですね…」
■バレンタイン~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
芦花「今日はバレンタインですね。部長として部長として部長として!部員にチョコを渡さないと」
風間『って、また回想かよ!今回、回想多いなっ!本当に!』
芦花(炎属性)「でも、直接渡すのは恥ずかしいので下駄箱に入れましょう」モエモエ
風間『この回想、嘘も混じってるだろ!」
芦花「このチョコは高級品…きっと風間さんも喜んでくれるでしょう…」
芦花「あまりにも嬉しくて天井すらも突き破るかもしれませんね…垂直飛び得意ですし」
風間『どんだけ得意でも天井を突き破ったりしねーよ!!!』
グー
芦花「…お腹がすきました…」
グー
チョコ「」
芦花「」ゴクリンコ
風間「もう全部わかったから、はい!回想終了ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
芦花「え?風間さん…もしかしてエスパーですか!?」
桜「私にはまったくわからないのにすごいね!先輩!」
風間「いや、お前も気付いてるだろ!」
芦花「それにしてもチョコを全部食べたのは…」
風間「テメーだ!テメーーーーーーーだ!!!!!」
芦花「お、おかしいですよ。だって、わ、私が食べたのは一粒…いや10だったような気がしなくも…」
風間「全部食べたんだろうが!!!!」
風間「はぁ…今日は疲れた。本当に疲れた」
芦花「まあまあ、私達は風間さんのクッキーを頂くとしましょう」
風間「いや、『まあまあ』の意味がまったくわからん…」
桜「じゃあ、とっておきの水を出しますね」
風間「ああ、そうしてくれ。喉も乾いた」
ガララッ
船堀「こんにちは」
風間「おう。船堀か。どうかしたのか?」
船堀「あ、あの…これクッキーのお礼の部活で作ったケーキです」
芦花「わーいケーキー」
桜「やったぁー」
風間「ありがとうな。あと、はいホワイトデーな」
船堀「えっ?」
芦花・桜「」ピクッ
風間「クッキーは弁当のお礼な。これはさっきで悪いんだが、ちょっと買ってきたんだ。貰ってくれ」
船堀「え?え?」
風間「ほら、バレンタインにカップケーキくれただろ?あれのお返し…ホワイトデーだ」
船堀「で、でも、こんなに良さそうな物は貰えません」
風間「いや、恥ずかしい話な、女子に貰ったの初めてでさ。義理でも嬉しかったよ。ありがとうな船堀」
船堀「そ、そんな…喜んでくれて、私も嬉しいです//」カァー
風間「ははは。だから貰ってくれ…な?」
船堀「はい。ありがとうございます//」
風間「今日会えてよかったぜ。早く渡したかったしな」
芦花「へぇ~。よかったですねー。風間さん。早く渡せて」ゴゴゴゴゴゴゴ
風間「え?おい?何で怒ってるんだ?」
桜「あれーおかしいなぁー先輩の初めては私のはずなのにー」
桜「カップケーキ食べる前に、水を先に一口飲んだのになー」ゴゴゴゴゴゴゴ
風間「一般的に水をバレンタインとは呼ばないんだよ!」
桜「へぇ~、そんな事言っていいのかなー?」
風間「な、なんだよ?」
桜「黙ってようと思ったんですけど、このクッキーは之江っちが作ったんですよね?」
風間「あ?ああ、そうだが?」
芦花「わぁーい、嬉しいなぁー」
風間「あははは。嬉しいなら良かったぜ」
奥 義 ! 暗 黒 の 目 潰 し !
風間「何でだーーーーーーーーー!!!!!」
本編終わり
おまけSS①
■高尾家
高尾「えへへ…えへへ//」
高尾家長女「…」
高尾家次女「…」
長女・次女(ホワイトデー貰ったのかよ…ちっ!!!!!!!!)
次女「ということはついにアイツに彼氏が出来たのか…」
長女「何だかんだ言って、バレンタインのチョコの出来は最高だったしね…」
次女「…」
長女「…」
長女・次女「ちっ」
高尾「お姉ちゃん?どうしたのー?」パァァァァ
長女「きゃあああああ、笑顔が明るい!」
次女「これが彼氏がいるやつの余裕かーーーーーー」
高尾「え?かれし?」
次女「で、バレンタインのチョコの感想はどうだったんだ!?」
長女「ちなみに彼氏ってどんな男!?UMAっぽい!?」
高尾「ば、ばれんたい…ん?」
次女「そうだよ。ホワイトデーが上手くいったって事は、バレンタインも上手くいったんだろ?」
長女「あれは、私が言うのもあれだけど、本当に最高傑作だったわね」
高尾「た、食べちゃった…私が」
長女「なっ!?」
次女「ば、バカかーーーーーーーーーーーーお前はーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」
高尾「ご、ごめんなさい。なんか急に恥ずかしくなっちゃって…」
次女「じゃあ、何でお前はホワイトデー貰ってんだよ!他に何かやったのかよ!」
高尾「え?…あ、あれ?そういわれれば…何でだろう…」
長女「…」
次女「…」
長女(バレンタイン無しで…)
次女(ホワイトデーをするとか…)
長女・次女(その男、ほの字じゃねーーーーか!)
高尾「えーと…そういえば、お世話になったとか何とか…」
長女・次女(でも、悔しいから教えないでおこう)
高尾「あ、あと手作りだし…」
長女・次女「て、手作りだとーーーーーーーーーーーーーーーー!?」
高尾「お、お姉ちゃん?」
長女「ぐっ…」
次女「い、一体どんな男なんだ…こいつの男って…」
完
おまけSS②
■M人英雄伝 アタル☆
バレンタインの日
子王(芦花のストーカー)「ふっ、チョコの数は僕の方が圧倒的に多いみたいですね」
中(ドМ)「確かにチョコの量では負けたかもしれん…だが、男なら質で勝負だ!」
子王「!?」
中「俺は会長に踏んで…いや、ご褒美を貰ったぞーーーー!!!」
子王「なっ!?」
中「どうだ。貴様はチョコのみ…しかし俺は違う!」
子王「ふふふふふ。さすが僕のもう一人のライバル。でも僕も負けてませんよ?」
中「な、なに!?」
子王「僕は芦花さんから袋詰めにあいましたーーー」←しつこかったので
中「なんだとーーーーーー!?」
子王「ふふふふふふ。ようやく念願の新しい袋…僕は幸せです」
中「ち、畜生ーーーーーこの変態がーーーーーー!」
スタスタスタ
千歳「ん?何だ。お前らまだいたのか?下校時間だから早く帰れよ」
中「会長ーーーーーーー!!!!」
ギュウウ
千歳「きゃっ、あ、足に抱きつくな!変態!」
中「俺に!俺に!俺にもっと!」
ガスガスガスガス
千歳「来るな!変態!離せ!!!」
中「もっとだ!俺にもっと!もっと!もっと!!!もっとだーーーーーーーーーー!!!!」
………
中「ということがあったんだ」
風間「中っ…お前…」
中「さすがにやりすぎたのか。そのあとから、会長に無視されるようになってしまった」
風間「中…」
中「放置プレイなど中々たまらん!…なく許せない!会議が進まないではないか!会長め!」ハァハァ
風間「中っ…お前…」
完 じた
これで終わりになります
読んでくれた人がいたらありがとうございました!
また、機会があればよろしくお願いします!!
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