芦花「もし高尾さんが変態だったら…」高尾「え!?」風間「…おい」 (28)

風間「部活面倒だな。今日はサボるとするか…」

高尾(巨乳)「くんかくんか」


風間「お前…俺の靴を持って何してんの?」

高尾「ぇ…………………」

風間「おーい、固まってないで状況を教えろー」

高尾「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ

「ひ、悲鳴だ!高尾さんの悲鳴が聞こえたぞ」
「ど、どうしたんだ!?」
「事件だ!警察を呼べ!」


大沢(雷属性)「どうした!?何があった?」

風間「お、おい、大騒ぎになってるぞ」

高尾「」ポロポロ

大沢「泣いて…高尾!何があった!?」


風間「な?高尾、誤解だよな?な?」

高尾「うぅ…もうお嫁に行けない…」グスグス

風間「なんでそうなるーーーー!?」


大沢「風木、見損なったぞ。お前はそういう生徒ではないと思っていたのだが…」ギロッ

ザワザワザワザワ

「あ、あいつが高尾さんを泣かせて…」
「あいつは確か風…なんだっけ??」
「知らないのか?あいつは風間一派のボスの…えーと?」
「あんなポッと出キャラが高尾さんの胸を…うらやま許せん!」

風間「違うーーーーーーーーーーーー!誤解だーーーーーーーーー!あと、俺は風間だーーーーーー!」

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■次の日 風間の部屋

風間「つ、疲れた…」

風間「まさか『女子に無理矢理、靴の匂いを嗅がせた』と言う事で停学になるとは…」

風間「どうしてこうなった…」

高尾「本当よね…」

風間「はぁ…」

高尾「はぁ…」


風間「てめーーー!何でこの部屋にいるーーーー!!」

高尾「ご、ごめんなさい。男子の部屋って初めてで緊張しちゃって//」

風間「何の話だーーー!!!」

高尾「その、あいさつよね。おはようございます」

風間「ちげーーーよ!まずは玄関でベルをならせ!」

高尾「大丈夫よ。合鍵をお母さんから貰ってるから」

風間「何が大丈夫か意味がわかんねーーー!というか母さん何て事をしてくれたんだ!!」

風間「あとお前の母さんじゃねーーーーから!!」

高尾「ご、ごめんなさい。でもそんな怒鳴らなくても…」ウルウル

風間「いや、これはツッコミだから!でもお前が悪いのは本当だから反省しろ!な?」

高尾「そうよね。私のせいで停学だもんね」

風間「本当にそうだ…そうなんだよ。っていうか俺の靴を持って何をしてたんだ?」

高尾「え?匂いを嗅いでたのよ?」

風間「うわあーーーーー!聞きたくなかった衝撃的な事実!」

高尾「あなたの靴の匂いを嗅ぐとコスモ(宇宙)を感じられるのよ」

風間「そんなの聞いてねえよっ!」



風間「はぁはぁ…で、高尾は何をしに家に来たんだ?」

高尾「えーと、ほら。今回の件って私も少しは悪いから…」

風間「いや、100%お前が悪いんだけどなっ!」

高尾「で、停学中で暇だろうから、一緒にゲームでもどうかなーって…」

風間「…」

高尾「だ、ダメ…かな?」ウルウル

風間「あー、だな。確かに暇だわ。せっかくだし一緒に遊ぼうぜ」

高尾「やったぁ」パァァァ

 
………


風間「って、一人用のシューティングゲームかよ」

高尾「一回死んだら交代って事で」

風間「へっ、俺を舐めんなよ。一回も死なずにクリアしてみせるぜ!」

高尾「やれるもんならやってみなさい」

風間「おう!任せろ!」

■ゲームスタート


風間「やっぱり最初のステージだけあって簡単だな」

高尾「…」ガサゴソ


………


風間「って、2ステージからこの難易度かよ。このゲーム難しすぎなんじゃね?」

高尾「…」ガサゴソ


風間「って、さっきからテメーは何をしてるーーー!」

高尾「え?た、タンス漁りなんてしてないんだからね!」

風間「………………」

高尾「…?」



風間「何でパンツ被ってるのーーー!?」

高尾「え?あっ、そうよね。普通くんかくんかするものよね」

風間「ちげーよ!そういう意味じゃなくてさ!ほら何で人のパンツ勝手に漁ってるのって意味だ!」

高尾「だって、タンスにはパンツがあるのよ?他にどうしろというの?」

風間「何で俺が変な事を言った空気になってんだよ!」

風間「いいよ!もうっ!お前は帰れ!」

高尾「え?で、でも…」

風間「でもじゃない!帰れ!」

高尾「うぅ…」


■3分後

風間「ようやく帰りやがった」

風間「…」

風間「いくらあいつが悪いとは言え、言いすぎたか?」

風間「うーん、だが…うーん」

風間「最後は泣きかけてたし…次に会った時は、もう少しだけ構ってやるか…」

ガタガタ

風間「ん?玄関の方から音がするな。誰か来たのか?」

 
スタスタスタ


風間「誰かいんのかー?」

高尾「靴!!!風間の匂い//」ゴロゴロゴロゴロ

風間「…」

高尾「ハッ!!」


高尾「ち、違うのよ。これはえーと、あれよ…うん、あれなの!そういう事よ!」

風間「いや、何もごまかせていないんだが…」

高尾「これは……そうよ!貸し!貸しにしなさい!それで許してあげるんだから!」

風間「意味がわかんねーよ!っていうかそんなので貸し作って嬉しいのか!?」

高尾「うぅ…だって…」

 
グー


風間「…」

高尾「…お腹の音?」

風間「ああ、腹が減っちまってさ」

高尾「ふ~ん」

風間「ああ、そうだ。じゃあ飯を作ってくれよ」

高尾「え?」


風間「それで貸し借りなしな。美味しいの作ってくれよな」

高尾「…」


高尾「うん♪」

 
………


風間「おっ、カレーか。俺カレー好きなんだわ」

風間「いただきます」

高尾「い、頂いちゃってください」


モグモグ


風間「…」

高尾「ど、どう?」

風間「味は普通。具は大きさバラバラだな」

高尾「…料理下手でごめんね…」

風間「だけどさ」

高尾「え?」


風間「手作り感があるわ。うん、俺、このカレー好きだ」

高尾「え?」

風間「おかわりするから、準備しておいてくれよな」

高尾「う、うん!」

風間「…」モグモグ

高尾「…」


高尾「え、えへへ//」

 
………


風間「ん?之江からメールが来てる」


之江『今、お母さんとお父さんと偶然会って、夜ご飯食べて帰るから。帰るのも遅くなると思うよ』

風間「カレーの残りもあるし問題ないな」

風間「『わかった』っと…」めるめる


高尾「ちょ、ちょっと待って!」

風間「ん?」

高尾「ということは…」



高尾「夜遅くまで二人っきりって事!?」

風間「いや、お前は帰れよ。つーか、今も二人っきりじゃねーか」

高尾「今も二人っきり!?」

高尾「…」


高尾「あぅ…//」ボンッ

風間「?」

 
………


風間「…」ピコピコ

高尾「…」ピコピコ

風間「なあ?」

高尾「ハ、ハーイナンデショウ?」

風間「いや、お前何でテンパってんの?」


高尾「だって、その…風間が『二人っきりだな』って言うから…」

高尾「急にその意識しちゃいまして…はい…//」モジモジ

風間「いやお前はもっと別のところで意識しろよ!例えば靴とかパンツの匂いを嗅ぐ所でさ!」

高尾「そうだ!じゃあ風間のパンツ頂戴。それで落ちつくかも」

風間「誰がやるか!というか何でそれで落ちつくんだよ!」


高尾「いつでも風間を感じる事ができるからかな?」

風間「ぐっ…」

高尾「風間?どうかしたの?顔真っ赤よ?」


風間「ち、違う!お前はそういう所をもっと恥じらえよ!」

高尾「う、うん?」

 
………


風間「うーん、ゲームばっかで疲れたな」

高尾「そう?私はまだまだ大丈夫だけど」

風間「ちょっとどっか行かね?気分転換にさ」

高尾「えー、私もっとゲームしたいんだけど」

風間「じゃあ、俺一人で行ってくるわ」

高尾「…」

風間「冗談だって、だからそんなに顔膨らまして怒んなよ」

 
………


風間「で、何でゲーム屋に来てるんだ俺は…」

高尾「~♪」

風間「まっ、どうせ行きたい所があったわけじゃねーし」

風間「…」


風間「それにこいつが嬉しそうだし、まぁいいか」

高尾「え?なに?」

風間「いいや、何でもねーよ」

高尾「ふーん」

高尾(嬉しそうね)

高尾(ゲームショップに来れたのが、そんなに嬉しいのかな?)

■夜

風間「さーて、風呂に入ってから飯でも食うかな」

風間「…」

高尾「…」

風間「…で、テメーは何で脱衣所にいんの?」

高尾「え?パンツは脱ぎたてが一番なのよ?常識でしょ」

風間「常識じゃねーよ!!あと、そのカメラは何だ!」


高尾「せっかくだし、入浴シーンを撮影しようかなって…えへっ」

風間「『えへっ』ってなんだよ!絶対に撮らせないからな!!」

高尾「むー」

風間「顔を膨らませてもダメなもんはダメだ!」




高尾「じゃあ、一緒に入れて」

風間「ああ、それならいいか………いや、ダメだろ!」

高尾「な、何でよ」

風間「いや、ほら、あれだ。妹がいつ帰ってくるかわからねーし」

高尾「帰って来ないならいいの?」

風間「いや、えーと、その、あの…だな」

之江(妹)「ただいまー」

風間「ほらなっ!帰ってきたろ!」

高尾「うぅ…」


高尾「もう少しでカメラをお風呂に入れる事が出来たのに…」

風間「なっ!?『一緒に入れて』って、お前じゃなくてカメラを一緒にって意味だったのか!?」

高尾「なっなななななななな!なんであんたと一緒にお風呂入らないとダメなのよ!」

風間「誰でも勘違いするだろ!」

高尾「しないわよ!」

之江「…脱衣所で何やってるの?」

風間「之江!?」

之江「ま、まさか…二人でお風呂に…」

風間「ちげーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 
………


風間「今日は疲れた…もう寝よう」

風間「…で、何でお前は当たり前のように、一緒の布団に入ってるんだ?」

高尾「帰りそこねたのよ。もう暗いし泊めてよね」

風間「之江の部屋で寝ろよ!」


高尾「私…之江ちゃんに警戒されてるのよ…」

風間「だからって、俺の布団はねーだろ!」

高尾「いいじゃない。別に」

風間「よくねーよ!」

高尾「ふーん、そんなに嫌なんだ?」

風間「嫌だ!」

高尾「じゃあ、何で無理矢理お布団から追い出さないの?」

風間「い、いや、それはだな…あれだよ!あれ!」

高尾「あれ?」

風間「えーと…だな…」

高尾「…」

風間「…」



高尾「えへへ、風間って優しいね」

風間「ぐっ…」

高尾「えへへ」

風間「あーもう!いちいち嬉しそうにすんな!」

高尾「風間だって嬉しそうにしてるくせに」

風間「してねーよ!」

高尾「してる」

風間「ねーよ」

高尾「してるってば」

風間「してねー」

高尾「---」

風間「--」

高尾「-」





       終わり

これで終わりになります
読んでくれてありがとうございました!
また機会があればよろしくお願いします!

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