【艦これ安価】長門「駆逐艦と仲良くなりたい」 (427)
長門「やはり駆逐艦はいいものだ。見ているだけで元気がもらえる」
長門「しかし、駆逐艦たちは私のことを良く思っていないらしい」
長門「まあパンチラを見ようと不自然に転んだり、『ペロペロしたい』と発言したり好き勝手やってきたツケなんだが……」
長門「あれから私は反省した。もう行き過ぎたことはしないと心に誓ったんだ」
長門「どうにかして仲良くなって一緒に遊びたい。それが今の私の目標だ」
長門「ということで早速実行だ! 警戒心を与えないよう少しずつ距離を詰めていくぞ!」スタスタ
長門が駆逐艦たちと距離を詰めていく話です。
安価コンマで駆逐艦たちの警戒心を0にして仲良くなることが目的です。
警戒心が解けきれなかったら通報されて、仲良くなった駆逐艦1人が離れていきます。
10人の駆逐艦と仲良くなったら終わりです。
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長門「見つけても慎重に行動しないと逃げられてしまう可能性がある」
長門「気をつけないとな……ん?」
???「……」
長門(いたぞ! まずは1人目!)
↓2 駆逐艦の誰か1人 コンマ二桁が長門への警戒度
朝潮:警戒度93
長門「や、やあ朝潮」
朝潮「!!」
長門「今日は良い天気…」
朝潮「近づかないでください」ササッ
長門「防犯ブザー!?」
長門「は、ははは……冗談はよせ」
朝潮「これが冗談に見えますか」
長門「……」
長門(まさかこんなに嫌われているとは)
朝潮「目を合わせたまま後ずさり……目を合わせたまま後ずさり……」ススス
長門「私は熊か!?」
長門「待ってくれ、一旦ストップだ! なぜそんなに私を嫌う!」
朝潮「まさかあれを忘れたんですか!」
長門「?」
朝潮「そうですよね。やった方は忘れ、やられた方は忘れないと聞きますし」
長門「すまない……思い出せない……」
長門「どうか教えてくれ。お前をそんなに怯えさせてしまうことになった理由を」
朝潮「……」
↓2 長門を警戒している理由
朝潮「……ものを……」
長門「え?」
朝潮「朝潮が大切にしていたものを壊したじゃないですか!」
長門「!!!!」ガーン
長門(なん、だと……!? わ、私は……そんな最低なことを……)
長門(しかも忘れてしまっていたのか……! なんという愚か者だ)ガクッ
朝潮「その反応、やっぱり忘れていたみたいですね」
長門「本当にすまない……私は何を壊したんだ?」
朝潮「↓2」壊したもの
朝潮「朝潮が初めてMVPを取った時、提督に買ってもらったペンダントですよ」
長門「ペンダント……?」
朝潮「そうです。あの時、私がウキウキで通路を歩いていた時……」
――――
朝潮「えへへ♪ 綺麗なペンダント♪」キラーン
スタタタッ
ドンッ!!
朝潮「あっ」ポロッ
長門「すまない! 急いでるんだ!」スタタタッ
朝潮「もー、気をつけてください!」プンプン
朝潮「ペンダント落としちゃった……えっと」キョロキョロ
ボロッ
朝潮「え……そ、そんな……!」ヒョイッ
朝潮「壊れちゃった……?」シュン
――――
長門(そういえばその頃からだったな。朝潮が私に冷たくなったのは)
朝潮「まあ明石さんたちに、なんとか直してもらいましたけど」
朝潮「朝潮の心の傷は今でも残っていますからね!」
長門「本当に申し訳ない!! 度重なる出撃で時間に追われていて……いや、言い訳など見苦しいか……」
長門「心の底からの謝罪をさせてくれ!!」ササッ
朝潮「ど、土下座されても許さないもん」
長門「許してくれとは言わない。ただ、何か罪滅ぼしをさせて欲しい」
長門「何でもする。私に申し付けてくれ」
朝潮「……何でもですか?」
長門「ああ」
朝潮「……」
↓2 警戒を解く方法(解決策) コンマ二桁を警戒度から引きます
93-85=8
朝潮「じゃあ……間宮さんのお店のメニュー、全部おごってください」
長門「なっ!?」
朝潮「ダメならいいです」
長門「……」
長門(朝潮の負った傷を少しでも癒せるなら……安いものだ)
長門「分かった! 何でも頼んでくれ!」
朝潮「えっ? いいの?」
長門「貯金を全部使い果たしてもいい! 何でも頼んでくれ!」
朝潮「……」
――――
長門「」
朝潮「みんなドンドン食べて!」
大潮「長門さん太っ腹です!」
荒潮「このパフェ高いのよね~」パクッ
山雲「こっちのアイスもなかなか~」モグモグ
満潮「こら! 一度にいくつも注文しないの!」
霰「大丈夫。責任持って全部食べるよ」ムシャムシャ
朝雲「食べ放題、今日だけ解禁しよっと♡」
長門「」
霞(放心してるけど、大丈夫なの?)ペロペロ
――――
朝潮「ごちそうさまでした」ペコリ
長門「ふふふふ……いい食べっぷりだったな皆……」
長門(まさか姉妹も呼んでくるとは)
朝潮「……あの」
朝潮「長門さんって、結構良い人なのかもしれませんね」
長門「え」
朝潮「ペンダントを壊されたショックで、頭ごなしに悪い人だと決めつけていたかもしれません」
長門「……なんと……!」
長門(これは心の距離が縮まったと言ってもいいのか?)
長門「あ、朝潮……?」
朝潮「はい」
長門「その……だな。こんなこと言うと、虫がよすぎるかもしれないのだが」
長門「もし、もしよかったらなのだが」
長門「これから私と仲良くしてくれると……嬉しい」
朝潮「……」
長門「……」
↓2 成功or失敗判定 コンマ二桁を警戒度からさらにマイナス
どうやって成功なのだ?
8-84=0
朝潮「……」
長門(やはりダメか)
朝潮「いいですよ」
長門「!」
長門「今……なんと?」
朝潮「仲良くしてあげます。ちゃんと反省してくれてるみたいですし」
朝潮「というか、長門さんも長門さんで事情があったんですよね」
長門「あ……朝潮……!」ウルウル
長門「では、また今度一緒に遊ぼう! 朝潮のやりたいこと何でもするぞ!」
朝潮「本当!? じゃあ遊園地に行きたいです!」
長門「遊園地でもどこでも連れて行くぞ! 私に任せてくれ!」
朝潮「やったー!」ピョンピョン
>>27
0以下になれば成功、1でも残っていたら失敗です
――――
長門「どうなることかと思ったが、なんとか仲良くなれた」
長門「もうあんな酷いことはしないぞ、絶対にだ」
???「……」スタスタ
長門「ん? あれは……」
↓2 駆逐艦1人 コンマが警戒度
雷:警戒度93
雷「ふんふーん♪」
長門「鼻歌とはなんて可愛らしい。よし、次は雷と仲良くなるぞ」
長門「おーい」
雷「!?」ビクッ
スタタタッ!!
長門「逃走!?」
長門「ちょっ、待て!! 待ってくれ雷っ!!」スタタタッ
雷「誰かぁぁぁぁ!! 不審者が出たわぁぁぁぁ!!」スタタタッ
長門「私か!? 私のことか!?」ガーン
――――
長門「ぜぇ、ぜぇ……なんとか追い詰めたぞ……」
雷「人目の無いところで何をするつもり……?」ビクビク
長門「あっ! 違うそうじゃない! 私は雷と仲良くなりたいだけなんだ!」
雷「仲良くなりたい(意味深)?」
長門「そうだ。仲良くなって一緒に遊びたいんだ」
雷「一緒に遊ぶ(意味深)?」
長門「なんか後ろに余計なのついてるだろう!! 勘違いしないでくれ!!」
雷「何にしても長門さんと仲良くなんて無理よ! 絶対に嫌!」
長門「うぐっ」グサッ
長門(またなのか……また私は1人の少女に酷いことを……)
長門(しかも忘れているなんて、最低だ)
長門「この愚か者に教えてくれ雷。私はお前に何をしてしまったんだ」
雷「……」
↓2 警戒している理由
雷「何をしたって……私たちの部屋に夜な夜な忍び込んでたでしょ!?」
雷「しかも添い寝までして!!」
長門「なっ、バレていたのか!?」
雷「バレない方がおかしいわ!」
長門「全員グッスリ眠っていたはずなのに」
雷「怖くて動けなかったのよ!」
長門「そ、そうだったのか……」
長門(もの凄く心当たりがあった。そうか……怖がらせてしまったのか……)
長門(いや、冷静に考えたら恐怖でしかないな)
長門「すまない」ペコリ
長門「第六駆逐隊の皆が可愛くて、つい出来心で仕出かしてしまったんだ」
雷「許さないわよ」
長門「うむ、当然だ。許してくれとは言わない」
長門「だがほんの少しだけ、私の自己満足に付き合ってくれないか」
長門「罪滅ぼしがしたいんだ。どうかこの通り」ペコリ
雷「そんなのいいわよ」
長門「そこを何とか! 頼む! 靴でも何でも舐めるぞ!」
雷「発想が変態ね!」
雷「はぁ……分かったわ。何でもしてくれるの?」
長門「ああ」
雷「本当に何でもいいのね」
長門「言ってくれ」
雷「……」
↓2 警戒を解く方法 コンマを警戒度からマイナス
93-27=66
雷「転属して」
長門「……?」
雷「聞こえなかったの? 転属して」
長門「え……た、確かに何でもするとは言ったが、それは……」
雷「この際だからハッキリ言うけどね。長門さんが一緒の鎮守府にいるってだけでもう怖いのよ」
長門「さっき鼻歌を歌っていたじゃないか……」
雷「あれは自分を勇気づけるためよ。日々恐怖と戦っているのよ」
雷「そういうことだから、長門さんが転属してくれたらすごく助かるの」
長門「……」
雷「やっぱり無理よね。何でもするって言ったけど、こんなこと出来るわけ…」
長門「分かった」
雷「え?」
長門「雷の頼みだ。引き受けたよ」ニコッ
長門「提督に申し出てくる」スタスタ
雷「……」
――――
足柄「ねえ知ってる? 長門さん、転属だって」
那智「らしいな。驚いた」
金剛「これから寂しくなりマース」
霧島「そうですね……」
陸奥「長門……何で急にこんなこと……」
雷「……」
暁「ふー、これでもう怯えなくて済むわね!」
響「だね。一安心だよ」
雷「……」
電「雷? どうしたのです?」
雷「何でもないわ」
――――
長門(はは……我ながらムチャクチャなことをしているな)
長門(しかしこれが雷の頼み。六駆の娘たちは怖がらなくて済むんだ)
長門(ただ、口感と仲良くなるという目的は果たせなかったが……)
長門「さて、そろそろ出撃か」
スタスタ
↓2 成功or失敗判定 コンマ二桁をマイナス
66-45=21
スタスタ
大淀「長門さん、お話があります」
長門「ん?」
――――
提督「短い転属だったな」
長門「貴様、どういうことだ。何故私を勝手に戻した」
提督「まあこの鎮守府の艦娘たちにとっても俺にとっても、お前は必要不可欠な存在ってことだ」
提督「お前がいなくなってから、戻せ戻せの抗議が凄かったんだぞ」
長門「……だが、こうなってしまうと雷たちが……」
提督「雷? そういえば、あいつが先頭になって抗議してたな」
長門「は?」
提督「いつもはお前に怯えてるのに、どんな心境の変化があったんだろうな」
長門「……」
――――
スタスタ
長門(雷……まさか私を……)
雷「お疲れ様」
長門「!!」
長門「い、雷……」
雷「まさか本当に転属するなんて思いもしなかったわ」
長門「……提督から聞いたんだが」
長門「艦娘たちの先頭に立って抗議をしてくれたのか?」
雷「そうよ」
長門「そうか……本当なんだな……!」
長門「ひょっとして、私を…」
雷「勘違いしないで。許したわけじゃないから」
長門「え」
雷「ただ、あの言葉を本気に受け取るなんて思いもしなかったっていうか」
雷「ち、ちょっと罪悪感があったのよ。流石にやりすぎたかもって」
長門「……」
雷「念を押して言うけど、私を含めた六駆はまだ長門さんのこと警戒してるから」
長門「そうか……そうだな……当然だ」
雷「……」
雷「まあこれからはそんな感じで大人しくしていけば、私たちの警戒も解けるかもしれないわね」ボソッ
長門「……!」
雷「じゃ、私はこれで。これから暁たちの文句を受け止めなきゃいけないのよ」スタスタ
長門「……雷……」
長門(やはり駆逐艦は……皆いい子なんだ)
長門(そんな良い子たちを私は……己の欲望をさらけ出して酷いことを……)
朝潮「……」ジー
長門(反省だ。猛省だ。もうこれからはあんなことはしない)
長門(この鎮守府に着任した時のように、駆逐艦たちと笑い合って遊びたい!)
朝潮「……」ジー
長門(そのためには一つずつ……ん?)
長門「朝潮、何でここに?」
朝潮「……」
朝潮「長門さん、見損ないました」
長門「えっ」
朝潮「雷ちゃんたちと添い寝してたなんて……」
長門「あ、いや……それは本当の話だが今の私は心を…」
朝潮「言い訳無用です! さよなら!」プンプン
長門「ああ!」
長門「くっ……これは、自業自得か……」
雷と仲良くなる:失敗 離れた艦娘:朝潮
――――
長門「また一人ずつ仲良くなっていくしかないか」
長門「しかし今思えば、私は捕まってもおかしくないことをしていたんだな」
長門「いや、駆逐艦たちが行動に移せばそれこそ転属……果てはもっと…」
???「……」
長門「そうならないためにも、駆逐艦たちとの仲を回復せねば! おーい!」
↓2 駆逐艦一人 コンマが警戒度
ここまでで
そういえば失敗したら通報されるんだった…やってしまった
50以上なり30以上なりで失敗なら通報とかでいいんじゃ
10人成功って、最短でも警戒心⇒解くで連続で20回コンマ判定に成功しなきゃいけないのか?
乙
曙:警戒度37
曙「げっ……長門さん」
長門「その反応は傷つくぞ」
曙「ごめんなさい。私に何か用が?」
長門(曙……朝潮や雷より嫌がってはいないみたいだが……)
長門「ある。曙と仲良くなりたいと思って話しかけたんだ」
曙「え」
長門「露骨に顔を引きつらせたな。やはり嫌なんだな」
曙「嫌っていうか……」
長門「?」
曙「うん、やっぱり嫌かも」
長門「……」
長門(期待させてから落とされるとは)
曙「それじゃこれで」スタスタ
長門「待ってくれ! 何故嫌なのか理由を教えてくれないか!?」
曙「理由?」
長門「そうだ。頼む、この通り」
曙「まあいいけど」
曙「私が長門さんのこと避ける理由は……」↓2
曙「っていうか覚えてないの?」
長門「……すまない」
曙「結構ヤバいことされたんだけど」
長門「本当にすまない」
曙「そう……じゃあ私の口から言うわね」
曙「長門さんさ、私のパンツでしゃぶしゃぶしたでしょ」
長門「……」
長門「……してないぞ」
曙「いや、したわよ」
長門「してない」
曙「この目で見たし」
長門「いつの話だ? 冗談は抜きで、全く記憶が無いんだが」
曙「そんなはずない! だってあの時……」
――――
曙「ふー、今日も大変だったわ」
曙「お風呂入ってスッキリしたし、ふかふかベッドで快眠できそうね」
ガチャ
長門「うはははは! これはだれのおぱんちゅかなー?」
曙「!? 長門さん、私の部屋で何してんの!?」
長門「んー……くちくかんであることにはちがいない!」
曙「話聞いてる!? てかそれ私の……!!」カァァ
長門「おいしそうなおぱんちゅはー……こうじゃー!」ヒョイ
長門「おなべでしゃぶしゃぶー!」シャブシャブ
曙「」
長門「そーれしゃぶしゃぶ!」シャブシャブ
曙「」
――――
曙「あ、そっか。もしかしてお酒入ってた? 顔も真っ赤だったし」
長門「……」
曙「呂律も回ってなかったし。だいぶ飲んでたのね」
長門「……」
長門(そ、そういえば1ヶ月前……鳳翔の店で飲みすぎて)
長門(朝自分のトイレで起きるまで記憶が無くなっていたことがあった)ガタガタ
長門(その時に……やらかしたのか! 私はなんと……なんという……)プルプル
長門「本当にすみませんでした!!」ガバッ
曙「土下座!?」
長門「私は最低最悪の戦艦だ! 何がビッグセブンだ!」
長門「酔っていたとはいえ、曙に取り返しのつかないことをしてしまった! 大馬鹿者だ!」
曙「まあ……そうね。ドン引きしたししばらく長門さんに近寄りたくなかった」
曙「でもその後、趣味は人それぞれ、色々あるんだって割り切ることができたのよ」
曙「私たちを率いて凛々しく出撃する長門さんだって、超がつくほどの変態趣味を持っていたって不思議じゃないって」
曙「それでショックがかなり軽減されたわ」
長門「これだけは言わせて欲しい。私は人のパンツをしゃぶしゃぶして喜ぶようなド変態な趣味は持っていない」
長門「曙が見た私は私ではないんだよ」
曙「自覚が無くても自分が気づいてないってこともあるでしょ」
長門「……」
曙「……」
長門「……何にせよだ」
長門「私はお前を酷く傷つけてしまった。償いをさせて欲しい」
曙「いい、気持ちだけもらっておく」
長門「そんなこと言わないでくれ! そしてさっきから少しずつ距離をとっているな!? やめてくれ!」
曙(バレた)
長門「もう仲良くしろとは言わないから!」
曙「それが目的なんでしょ?」
長門「目的だった。しかし今の話を聞いてしまったら、とてもそんなことは言えない」
長門「だが償いだけはさせてくれ! 気持ちの整理をつけたいんだ!」ペコリ
曙「……」
曙「仕方ないなぁ」ハァ…
長門「!!」
曙「分かったわよ。何をしてくれるの?」
長門「ありがとう……! ありがとう……!」
↓2 警戒を解く方法 コンマを警戒度からマイナス
警戒度:37-57
長門「償いの内容は曙が決めてくれ! 何でもするぞ!」
曙「私が決めていいんだ。んーと……」
曙「あ、そうだ!」ピコーン
曙「実は前に、漣が世界一辛い唐辛子を手に入れたって騒いでたんだけど」
曙「誰も食べなくて大量に余ってるのよね」
長門「それを食べろと?」
曙「ふふ、その通り♪ さらに完食してくれたら、全部水に流して仲良くしてあげてもいいわ」ニコッ
長門「!!」
長門「で、その唐辛子はどこにある?」
曙「鳳翔さんが管理してると思うけど」
曙「……あはは! なーんて、嘘よ嘘! あれって食べたら気道が焼かれて死ぬなんて言われてるのよ?」
曙「一つ食べるだけでも相当ヤバいのに……あれ? 長門さん?」キョロキョロ
曙「一体どこ行って……ま、まさか……!」
――――
鳳翔「長門さん!! ダメです、それを食べては……!」
長門「がらああああいいいい!!」ムシャムシャ
鳳翔「ダメですってば! 死んじゃいますよ!?」グイグイ
長門「あげぼのどぉ……! ながよぐなるだめだぁぁぁ!!」バクバク
バクバクバク
鳳翔「嘘……本当に全部……!」
スタタタタッ
曙「鳳翔さん!! 長門さんがここに……!」
長門「うう……」モグモグ
曙「なっ!? ちょっとやめてよ! あれは冗談なの!」
曙「本気に受け取るなんて……!」
長門「……ごぢぞうざま」
曙「!!」
長門「ぜ、ぜんぶ……だべだぞ……」グッ
バタンッ
鳳翔「ほら言ったじゃないですか! 天龍ちゃん、長門さんを医務室まで運んで!」
天龍「えー? せっかく宇治金時のかき氷を堪能して…」
鳳翔「あとでいくらでも作ってあげますから!」
天龍「マジ!? よっしゃ、超特急だぜ!!」ガシッ
ズドドドドド…
鳳翔「はあ、大丈夫かしら……心配だわ……」オロオロ
曙「……」
――――
長門「……」ボー
ガチャ
曙「失礼します」
長門「!」
曙「……あの、長門さん……」トボトボ
曙「ごめんなさいっ!」ペコリ
曙「冗談でもあんなこと言わなきゃよかった……そうすればこんなことには……」
長門「……」カキカキ
曙「?」
長門『曙は悪くない。私が好きでやったことだ』スッ
曙「な、長門さん……ノートに文字って……」
曙「声、出ないの?」
カキカキ
長門『いや、声は出るが大事をとっているんだ』スッ
曙「……」
ギュッ
長門「!?」
曙「ごめんなさい……本当に……」グスッ
長門「……」
曙「うぅ……ぐすっ……」
長門「……」ナデナデ
――――
大淀「全く、何であんな物を食べたんでしょうか」
提督「さあな」
大淀「艦娘だったからまだ良かったものの、提督のような人間が食べていたら危険でしたよ」
提督「まあ無事だったんだからいいじゃないか」
大淀「お気楽ですね……」ヤレヤレ
曙と仲良くなる:成功 計1人
――――
長門「あー、あー」
長門「うむ、一晩過ぎたらすっかり良くなったな」
長門「ひょっとしたら前よりも美声かもしれないぞ」フフ
長門「……しかし」
長門(昨日の曙は可愛かったな)
長門「はっ! ダメだダメだ、気をしっかり持て! 心を入れ替えたんだろう!」
???「♪」
長門「そうだ……曙と仲良くなれたんだ。向こうで歩いてる↓2とも仲良くなれるはずだ!」
長門「よし、自信が出てきたぞ!」
↓2 駆逐艦1人 コンマが警戒度
龍驤…
今日は早めにここまでで
コンマ二桁が00の場合は0でお願いします
いつの間にか眠っていた
今日は更新します、すみません
せっかく仲良くなった事だし二回目の判定で失敗しても仲良くなった駆逐艦のお助けで泣きのワンチャン判定とかあってもいいかなって
>>122
なるほど
そうすると10人いけるかもしれないですね、取り入れてみます
リベッチオ:警戒度53
長門「リベー!」スタスタ
リベッチオ(はっ!? この声は!)ピタッ
長門「楽しそうに歩いているが、これからどこへ行くんだ?」ニコニコ
リベッチオ(やっぱり長門さん!! この笑顔、何か企んでる!?)
リベッチオ「あはは、チャオ」ガタガタ
長門(……リベも私に恐怖を抱いてるんだな……)
リベッチオ「ただ歩いていただけだから、気にしないで?」
長門「そ、そうか」
リベ「もう行っていい?」
長門「あ、待ってくれ。実は折り入って頼みがあるんだが」
リベッチオ「ごめんなさい」ペコリ
長門「まだ何も言ってないぞ!?」
リベッチオ「言わなくても分かるよ! どんなパンツ穿いてるか聞きたいんでしょ!」
長門「違うぞ失敬な!! 私はただリベと仲良くなりたいだけだ!」
リベッチオ「え……」ススス
長門「引かないでくれ、そういう意味じゃないから!」
長門「この気持ちは純粋なんだよ。ただただ仲良くなりたいだけなんだ」
リベッチオ「という口実で近づいてリベを襲う気でしょ」
長門「違う! くっ、どうして信じてくれない……!」
リベッチオ「あんなことされたら誰でも警戒すると思うよ」
長門「あんなこと?」
リベッチオ「長門さん、リベに↓2したじゃない」
↓2 警戒している理由
リベッチオ「椅子に化けたでしょ! リベがいつも座る椅子に!」
長門「!!」
リベッチオ「座る寸前で気づいたからよかったけど」
リベッチオ「あのまま何も知らず座っていたらお尻の感触を楽しまれるところだったよ!」
長門「う、うう……」
リベッチオ「しかも懲りずに何度も化けてたよね? 信じられないよ!」
長門「……」
長門「ごめんなさい!!」ガバッ
長門「そうだ、確かに私はリベの椅子に化けた! 過去の私はそういう奴だった!!」
長門「だがこれからは違う! 戦艦長門は反省して新しく生まれ変わろうとしている最中なんだ!」
リベッチオ「……」
長門「聞いてくれ、私はもう変態行為をしない。二度とだ」
長門「すぐに信じろとは言わないよ。善行を少しずつ積み重ね、駆逐艦たちの信頼を回復していくつもりだ」
リベッチオ「……」
長門「そして今はリベの番だ」
長門「どうか私に償いをさせてくれないか? 何でもいい、一時的にでもリベの気を晴らすことができれば」
リベッチオ「……」
長門「お願いします!」ペコリ
リベッチオ「嘘じゃないみたいだね?」
長門「偽りない気持ちだ」
リベッチオ「そっかー」
リベッチオ「そうだなぁ……↓2してって言ったら?」
↓ 警戒を解く方法 コンマをマイナス
↓のコンマ減少で↓2するのかな?
>>133
↓2です、書き忘れてましたすみません…
警戒度:53-35=18
長門「何!?」
リベッチオ「だから、これから先のお給料、ぜーんぶリベにちょうだい♡」
リベッチオ「って言ったら、どうするの?」
長門「……」
長門「……よし、分かった。それがリベの望みなら」
リベッチオ「全部だよ? いいの?」
長門「もちろんだ」
リベッチオ「……」
――――
長門「まずは今月の分を全て渡しておく」スッ
リベッチオ「う、うん」
長門「来月も給料をもらったら、すぐにリべの元へ行くからな」
リベッチオ「……うん」
リベッチオ(まさか現金で渡されるなんて)
リベッチオ(というか本当に渡すなんて……何考えてるの長門さん)
リベッチオ(……なんか罪悪感が湧いてきたよ……)
――――
陸奥「ねえ長門、明日戦艦で集まって遊びに行くんだけど、あなたもどう?」
長門「すまない。用事があるんだ」
陸奥「そう……残念ね」スタスタ
長門「……」
愛宕「あ、いたいた! 長門さーん!」スタスタ
愛宕「お誘いなんですけど、一週間後に重巡と戦艦で集まって…」
長門「申し訳ない。予定が入ってるんだ」
愛宕「まだ日にち言ってないですよ! それに長門さんの都合に合わせて決めることも…」
長門「とにかくダメなんだ……本当に申し訳ない」ペコリ
スタスタ
愛宕「……?」
長門「はぁ……朝潮たちに奢ったのも響いてるな……」
長門「いや、あれは償いだからいいんだ」
長門「しかしどうしよう……休みの日は違う仕事をするとして、空き時間も有効に使いたい」
スタスタ
リベッチオ「……」
↓2 成功or失敗判定 コンマ二桁をマイナス
警戒度:18-46=0
――――
リベッチオ「長門さん!」スタタタッ
長門「ん? おお、リベたn……リベじゃないか!」
長門「もしや私に用が?」
リベッチオ「うん……あのね」
スッ
長門「!」
リベッチオ「このお金、やっぱり受け取れない」
長門「いいや、これはリベのお金だ。遠慮することはないよ」ニコッ
リベッチオ「するに決まってるよ! 長門さんが稼いだお金だもん!」
リベッチオ「これを受け取っちゃったら長門さん生活できないでしょ!?」
長門「大丈夫! ちゃんと策はある!」
リベッチオ「そんなこと言って……もー、あんなお願いするんじゃなかったよ……」
リベッチオ「とにかく返すね! 長門さんのことも許してあげる!」スッ
長門「だからいいと言っただ……今、何て言った?」
リベッチオ「許してあげる。そうすれば償いなんてする必要ないでしょ?」
リベッチオ「長門さんの本気の気持ち、充分伝わって来たもん」
長門「い、いいのか? こんな私を許してくれるのか?」
リベッチオ「ついでに仲良くしてあげてもいいよ」ニコッ
長門「リ……リベたん……」ウルウル
リベッチオ「え? リベ、たん……?」
長門「あ」
リベッチオ「リベたんって何!? 1人の時そんな呼び方してるの!?」
長門「え、えっと……」
長門(馬鹿か私はぁぁぁ!! せっかく距離が縮まったのに……!!)
リベッチオ「ま……まあいいけど」ポッ
長門「え?」
リベッチオ「仲良くなった証ってことで、許してあげるよ」
長門「あ……ああ……」
長門「ありがとうリベたん!!」
リベッチオ「大きい声で呼ぶのはやめて!?」カァァ
リベッチオと仲良くなる:成功 計2人
――――
長門「ふふ、リベたん可愛い……って愚か者が!!」バキッ
長門「油断したらすぐニヤける! 心を入れ替えたと宣言したのは自分自身だろうが!」
長門「……ん?」
???「……!」ガタガタ
長門(しまった! 今の見られていたのか!?)
↓2 駆逐艦1人 コンマが警戒度
清霜:警戒度40
清霜「あわわ……あわわわ……」ガタガタ
長門「清霜、お前はきっと私のことを『道を歩いていたら突然自分を殴り出す危ない奴』と認識してしまっただろうが」
長門「誤解だぞ!」クワッ
清霜「ひっ……! ご、誤解……?」
長門「そうだ。考え事をしていたら自分にイラつき、人目を気にせず手が出てしまったんだ」
清霜「そ、そうなんだ。ビックリしたー」ホッ
長門(おや? 割とすんなり)
長門「分かってくれて嬉しいよ」ニコッ
清霜「……」
清霜「それはそれとして逃げる!!」スタタタッ
長門「!?」
長門「何故だ!!」ガシッ
清霜「わっ、捕まった!」
長門「何故逃げるんだ! 私は何もしないぞ!」
清霜「……本当に?」ジー
長門「そ、その目はなんだ」
清霜「疑いの目。あの長門さんが駆逐艦を捕まえて何もしないわけがないもん」ジー
長門「そうか、清霜も私を恐れているんだな」フッ…
長門(というか何もしていない駆逐艦にも悪評が広まってそうだな。いや、広まってるだろうな)
清霜「あのー、放してくれませんか。逃げないので」
長門「その前に一つ言っておくが、私はもう以前の私ではないということを理解して欲しい」
清霜「どういうことですか?」
長門「私はもう駆逐艦が嫌がるようなことをしない。そう誓ったんだ」
清霜「うっそだー」
長門「本当だ」
ここまでで
続きは明日に
清霜「清霜にあんなことした長門さんが、そう簡単に心を入れ替えるとは思えないけど」
長門「……あんなこととは?」
清霜「忘れちゃったの」
長門「お、思い出す! ちょっと時間をくれ」
長門(私は清霜に何をした? 記憶の引き出しから引っ張りだすんだ)ムムム
清霜(今のうちに逃げられないかな)
↓2 警戒している理由
長門「はっ! 思い出したぞ!」
長門(だがこれはまだ清霜に知られていない可能性もある……言っていいのだろうか)
清霜「そ、よかった。大事な傘をペロペロ舐めてたこと忘れるなんてありえないよね」
長門(知られていたー!)
清霜「一体どういう心理なの? 好きな娘のリコーダーを舐めるのと似たもの?」
長門「恐らく」
長門「清霜の傘を見た途端、何らかの感情が湧いてきて抑えきれなくなって、気がついたら既に……」
清霜「……」
長門「今思えば馬鹿なことをやったと思っている。謝罪させてくれ」ペコリ
清霜「もう過ぎたことだからいいよ」
長門「!」
清霜「許しはしないけどね」
長門(……まあ、そうだろうな)
清霜「ねえ早く放してよ。これから間宮さんのところへ行く予定だったんだから」
長門「清霜」
清霜「?」
長門「お前含めた駆逐艦たちが、私のことをとても恐れているのは分かっている」
長門「ちょっとやそっとの反省じゃ変態のイメージは拭えないだろう」
長門「が、それでも私はこうして頭を下げ続けるしかないんだ」スッ
清霜「ちょっ、長門さん!? こんな道の真ん中で土下座なんて……!」
長門「あと今まで散々恐怖を与えてきたお前たちに」
長門「どんな願望も聞き入れるという、私なりの罪滅ぼしをさせてもらうしかない」
清霜「えっ……どんな願いも?」
長門「聞き入れる。私にできることなら何でもする」
長門「清霜にやったことの償いをさせて欲しい。どうか!」スッ
清霜「……」
清霜「何でもするって言ったよね?」
長門「えっ」
清霜「今、何でもするって言ったよね?」
長門「あ、ああ! 清霜の望むままに!」
清霜「……」
↓2 警戒を解く方法 コンマをマイナス
警戒度:40-20=20
清霜「じゃあ……赤城さんのご飯を横取りして、その場で食べて」
長門「何!? なぜ赤城が出てくるんだ!」
清霜「何でもしてくれるんでしょ?」
長門「確かにそう言ったが、せめて理由を教えてくれ。赤城が可哀想だ」
清霜「ううん、赤城さんは一度懲らしめた方がいいよ」
清霜「だってあの人、人が食べてるお菓子とか『一つくらいいいですよね!? ね!?』って押し切って食べちゃうんだもん」
清霜「少しは食べ物を分け与える側の気持ちを知るべきだよ!」プンプン
長門「なるほど……自分でその苦しみを味わって分からせるということか」
長門「よし、引き受けた。任せておけ」
清霜「……ほ、ホントにいいの? お願いしておいてなんだけど」
清霜「赤城さん、食べ物が関わると猛獣になるよ?」
長門「それを知らない者はこの鎮守府にはいないだろうな」
長門「だが清霜のためだ。この命、捨てる覚悟で挑むさ」
清霜「……」
――――
赤城「美味しそうなお饅頭ー!!」キラキラ
羽黒「うっ」
赤城「いいなぁー、もちもちしてそうだなぁー」ジー
赤城「私も食べたいなぁー」チラッ チラッ
羽黒「……ど、どうぞ」スッ
赤城「いいんですか!?」
羽黒「2つあるので」
赤城「ありがとうございます!」
スタスタ
羽黒「……せっかく有名店に並んで買ったのに……」
長門「……」
扶桑「できたわ、提督に差し上げるために作ったクッキー」
扶桑「あとは赤城さんに見つからないように……」コソコソ
赤城「良い匂いですねっ!!」
扶桑「!!」
赤城「これはクッキーですか? イチゴのジャムも使ってますね」クンクン
扶桑「な、なぜそれを……!」
赤城「私の嗅覚を舐めないでください」フフフ
赤城「あのー、扶桑さん……? お願いがあるんですけどー……」チラッ チラッ
扶桑「どうぞ」スッ
赤城「えっ!? いいんですか!? ありがとうございます!!」
スタスタ
扶桑「だって渡すまで粘るじゃないですか……」
扶桑「お菓子を手に持っている時は見つかったら終わりね」
長門「……」
長門(思った以上に好き勝手やっているな、赤城よ)
長門(これは戦艦長門としても捨て置けない問題だ。いざ!)
――――
赤城「わー! 今日は唐揚げー!」
赤城「いただきまーす♡」パクパク
長門「……」スタスタ
長門「おい赤城」
赤城「ん? 長門さん?」
ヒョイッ パクッ
赤城「!!!!」
長門「……」モグモグ ゴクン
長門「美味いなこの唐揚げ」
長門「もう一ついいか? 腹が減ってるんだ」
赤城「な」
赤城「何をするだぁぁぁぁぁぁ!!」ヒュンッ
長門「おっと」ササッ
赤城「長門さん……あなた何をしたか分かってるんですか……」グルルル
長門「すまない。お前の食べている唐揚げが美味しそうで美味しそうで」
赤城「だからといって!! 人が楽しみにしてる食べ物をとるなんて最低です!!」バキッ
長門「ぐはっ!?」
長門「わ、悪い……一言言えばよかったな」
赤城「そういう問題じゃないです! 長門さんは私の食べ物に目をつけて食べた!」
赤城「この事実が気に喰わないんですぅぅぅぅ!!」ドカッ
長門「ふぐっ!? お、お前……出撃でも見たことのない俊敏さだぞ」
赤城「それだけ怒りに震えているんです!! 許さない!!」スタタタッ
長門「な、なるほど。ところで……」
長門「お前自身はどうなんだ」
赤城「どういうことです!?」ブンッ
長門「お前は今の私のように、人が楽しみにしている食べ物を取ったりしていないのか」ササッ
赤城「!」ピタッ
長門「まあお前の場合、相手に食べていいのかちゃんと聞いているだろうが」
赤城「……そうですよ。確かに私は色んな人にお菓子など頂いてますけど」
赤城「全部食べていいか聞いて、ちゃんとYESの返事をもらってますから!」
長門「もしそれが不本意だったとしたら」
赤城「え」
長門「そう考えたことはないのか。皆お前に押し負けて、仕方なくお菓子を渡していたとしたら?」
赤城「……」
長門「お前にお菓子を渡すとき、そいつの顔は心から笑っていたか?」
赤城「……確認してませんでした」
赤城「お菓子をもらったことに夢中で、もらったらすぐに離れてました」
長門「……」
赤城「もしかして皆、嫌々……?」
長門「中にはそういう奴もいただろうな」
赤城「……」
長門「後から食べようと楽しみにしていたものを、人に分ける時の気持ち」
長門「お前なら誰よりも分かるはずだ」
赤城「……はい」
赤城「私、気づきました。もう手当たり次第にお菓子をおねだりするのはやめます」
赤城「そしておねだりしても、相手の本当の気持ちを察することが大切なんですね」
長門「うむ」
赤城「どうしてこんな簡単なことが分からなかったんでしょう。きっと自分の中の食欲が暴れて洗脳してたんですね」
長門「結局自分のせいじゃないか」
赤城「ふふ、そうですね」
赤城「ありがとうございました長門さん。もしかしてこの事を私に伝えるために?」
長門「いや、私はただある少女の代弁者に過ぎない」チラッ
清霜「……」
長門「とはいえ酷いことをしてしまったな。唐揚げをもう一皿奢ろう」
赤城「……」ジー
長門「安心してくれ。本心だ」
↓2 成功or失敗判定 コンマをマイナス
警戒度:20-92=0
――――
清霜「一部始終、見てたよ」
長門「これで良かったのか?」
清霜「うん! 充分すぎるよ!」スタスタ
清霜「はい、これお礼」スッ
長門「?」
長門「これは……」
清霜「スコーン、上手く焼けたんだ。長門さんにあげる」
長門「もらえない。私は罪滅ぼしで…」
清霜「それはそれ、これはこれ! 長門さんに食べて欲しいんだよ」ニコニコ
長門「……清霜……」
清霜「長門さんってさ、良いところもあるんだね」
清霜「見直したよ! 反省してるんだね!」
長門「あ、ああ……私なりにだが……!」ジーン
清霜「その調子で、他の駆逐艦にも優しくしてあげてね。じゃね!」スタタタッ
長門「……」パクッ
長門「美味しい」モグモグ
清霜「あ、そうだ」
清霜「またお菓子焼いたら、味見してくれないかなー?」
長門「!! も、もちろんだっ!!」
清霜と仲良くなる:成功 計3人
――――
長門「ふぅ……とても美味しかった」
長門「まさか清霜からお菓子をもらえるなんて、心の距離が縮まったと言っても過言ではないだろう」
長門「このまま他の駆逐艦とも仲良くなりたいが……今までのように上手くいくだろうか」
???「雷と仲良くなるのは失敗したけど」
長門「そうそう、雷とは仲良く……!?」
長門「お、お前は!?」
↓2 駆逐艦1人 コンマが警戒度
ながもんから長門に変わりたいと思ったきっかけって何なんだろな?
ここまでで
明日に更新、次は皐月になります
>>185
その理由も何とか組み込めたら…
また寝落ち、すみません
夕方から更新しますのでお付き合い頂ければ
皐月:警戒度23
長門「皐月! 今の聞いていたのか!」
皐月「うん。っていうかリベとのやり取りから全部見てたよ」
皐月「駆逐艦と仲良くなろうと頑張ってるみたいだね」
長門「……ああ」
皐月「ボクとも仲良くなりたい?」
長門「もちろんだ。しかしお前、普通に私と話しているが」
長門「私が怖くないのか?」
皐月「怖い」
長門「……だろうな」
長門(皐月に関しては全て覚えている)
長門(私は皐月のことを溺愛するあまり……↓2をしてしまったんだ)
↓2 警戒している理由
皐月「忘れもしないよ。あれは去年の夏だったね」
皐月「艦娘みんなで海に行って……」
長門「水着になって遊んでいたな。皐月は他の駆逐艦と水のかけあいをしていた」
長門「それを目視した私は、暴力的な可愛さに高ぶる気持ちを堪えきれず超ハイテンションになってしまい」
皐月「猛牛のように突進してきたかと思ったらボクのお腹に抱きついて」
皐月「おへそにキスして……ベロも入れてきたよね」
長門「……」
皐月「すごく気持ち悪かったよ。周りの艦娘たちも顔が引きつってたし」
長門「すまない……すまない……」プルプル
皐月「でも、長門さんは変わろうとしてるんだよね」ニコッ
長門「……!」
皐月「ボクが今こうして長門さんに近づいているのは、長門さんを信じてみようと思ったからなんだ」
皐月「リベや清霜とのやり取りを見るまでは口もききたくなかったんだけど」
皐月「償いの真剣さを見たらね」
長門「さ……皐月……」
皐月「勘違いしないでよ? まだ警戒はしてるから」
長門「ああ、理解しているさ。しかし私にチャンスをくれるんだろう?」
皐月「うん。償いだっけ」
長門「お前にしたことを、無かったことにすることはできない」
長門「だが少しでも不快な気分を取り除くことができたら……」
長門「頼む、何でも言ってくれ」ペコリ
皐月「うーん……そうだね……」
↓2 警戒を解く方法 コンマをマイナス
警戒度:23-36=0
皐月「……じゃあ」ニヤリ
長門(不敵な笑み……一体どんなお願いを……)
皐月「今年の夏、海に行ったら浜辺で荷物番ね!」
長門「え?」
皐月「今まで交代でやってたけど、今年はずーっと長門さんが見張るの」
長門「そ、それだけでいいのか?」
皐月「『それだけ』だって? 荷物番を甘く見すぎじゃないかなー」フッフッフ
皐月「せっかく遊びに来たのに何もできないんだよ? みんなが楽しく遊んでるのに」
皐月「長門さんは1人で荷物を見張ってなきゃいけないの」
長門「うっ」
皐月「あと大変なのが、赤城さんや加賀さんのお弁当つまみ食いを阻止することだね」
皐月「長門さん1人じゃ止められないんじゃないかなー」
長門「……いや、守ってみせる」
長門「任せておけ! 艦娘みんなの荷物は、この長門が命にかけて守るぞ!」
皐月「えへへ、頼もしいね!」
皐月「あと、お弁当も浜辺で食べてね。みんなは海の家に行くけど」
長門「!!」
皐月「荷物番だし仕方ないよ」
長門(……荷物を海の家で保管してもらうことは……公共の場だから無理か)
長門「分かった。引き受けたぞ」
皐月(へー……文句一つ言わないんだ)
皐月「本当にいいの? 冷たい海の水を浴びることもできないから暑いままだよ」
長門「任せろ」
皐月「……そっか」
皐月「じゃ、任せたよ! これでボクのお願いは終わり!」
長門「……」
皐月「何か不満そうだね?」
長門「うむ、私は皐月にトラウマレベルのことをしてしまったんだ」
長門「荷物番だけでいいのかと思ってな」
皐月「ボクが良いって言ったからいいの! 許してあげるよ!」
長門「許してまでくれるのか!? ありがとう……!」ペコリ
皐月「頭まで下げなくていいよ! ボク、そろそろ部屋に戻らないといけないから!」スタスタ
長門「……本当にありがとう」
スタスタ
皐月(んーやっぱり違うのにすればよかったかな)
皐月(いや、荷物番でいい! 去年担当してすごく辛かったし……)
皐月(でも……お弁当1人はちょっと可哀想かな。ボクも一緒に食べてあげようかな)
皐月と仲良くなる:成功 計4人
――――
長門「ふと思い返してみると」
長門「私はえげつない事をしてきたんだな。よく憲兵さんに通報されなかったな」
???「……」ジー
長門「しかし、感情に身を任せると恐ろしいな。近代化改修で理性を強化できないものだろうか」
長門「ちょっと明石に相談してみよう」
???「……」ジー
長門「誰だ!? さっきから私を見ているのは!」
???「!!」ビクッ
↓2 駆逐艦1人 コンマが警戒度
ちょっと休憩
10人だとキツイので、初霜含めてあと3人で終わりたいと思います
初霜:警戒度30
初霜「ご、ごめんなさい……ちょっと気になって」
長門「初霜?」
初霜「さよならっ!」スタタタッ
長門「待ってくれ! もしかして私に何か用があるのか?」
ピタッ
初霜「……よ、用というほどではないんですけど」
初霜「気になって見に来たんです」
長門「何を?」
初霜「今、鎮守府内にある噂が広まっています」
初霜「『長門さんが駆逐艦たちに頭を下げているところを見た』とか」
初霜「『駆逐艦と仲良くしようとしている』とか」
初霜「それは本当なのかなって」
長門(なんと……まさかそんなことが)
長門(仲良くなった誰かが流したのか。それとも第三者が目撃して流したのか)
初霜「どうなんですか? 本当のこと?」
長門「ああ。私は今、自分が過去に犯してしまった罪を償っているんだ」
長門「ただの自己満足に過ぎないがな」
初霜「……そうですか。仲良くなろうとしていることも?」
長門「結果的にそうなればいいが、多くは望まない。駆逐艦たちの怯えが無くなればそれでいい」
初霜「……」
初霜「長門さん。あなたが私にしたこと、覚えてますか?」
長門「記憶しているよ。私はお前に……」
↓2 警戒している理由
長門「私はお前に抱きついた」
長門「他の艦娘の世話焼きでせっせせっせと楽しそうに行動するお前が、たまらなく愛おしくてな……」
長門「そしたら……加減がきかずに大破させてしまった」
初霜「まさか鎮守府内で死ぬ覚悟を決めるとは思いもしませんでした」
長門「その節は本当に申し訳ない」ペコリ
初霜「もう謝罪はいいです。あの時も何度も謝ってもらいましたし」
初霜「けど、やっぱり私の中の恐怖心は変わらず」
長門「……」
初霜「体が治った時には、長門さんに近づくことができなくなっていました」
長門「すまない!!」ガバッ
初霜「もう謝罪はいいですって! それより肝心なのは」
初霜「どうしたらもう一度、長門さんの隣に並ぶことができるかです」
長門「え……?」
初霜「長門さんが怖い。これは事実です」
初霜「でも私の本心は、以前のように長門さんと仲良くなりたがっているんです」
長門「そ、そうなのか?」
初霜「はい」ニコッ
長門「ううっ……嬉しい……嬉しいよ初霜……!」グスッ
初霜「泣かないでください! 本題はここからです!」
初霜「私はずっと考えてきました。どうしたら克服できるのか」
初霜「そこで耳に入ってきたのが例の噂です」
長門「私が償いをしていると?」
初霜「はい。私はまだ長門さんに謝ってもらってしかないですよね?」
初霜「もし謝罪の意を行動で示したら……」
長門「恐怖を消し去ることができると」
初霜「分かりませんけど、一つの手段です」
長門「そうか……そうだな。やってみよう!」
長門「よし初霜! 私にして欲しいことを言ってくれ、何でもいい!」
初霜「はい!」
初霜「えっと……」
長門「……」
初霜「……あはは、いざ考えてみると難しいですね」
長門「何でもいいんだぞ、何でも」
初霜「はい……」
↓2 警戒を解く方法 コンマをマイナス
警戒度:30-45=0
初霜「……輪形陣でお祝い……」ボソッ
長門「は?」
初霜「輪形陣でお祝いしてください」
長門「どういう意味だ?」
初霜「とにかくお祝いをしてくだされば、嬉しい気持ちになって恐怖心も吹き飛ぶ気がします!」
長門「なるほど。何かしら祝えばいいんだな」
初霜「輪形陣でお願いします」
長門「……了解した」
長門(輪形陣……初霜を取り囲めばいいのか?)
長門(しかしこの身は一つだ。どうすればいいんだ)
長門(持ち前のフットワークで頑張ってみるか?)
長門「よし、行くぞ」
初霜「はい」
ササッ
長門「初霜おめでとう!」
初霜「!?」
初霜(いつの間に後ろに?)
ヒュンッ
長門「おめでとう!」
ヒュヒュンッ
長門「今日は初霜を祝う日だ! 初霜の日と名付けよう!」
初霜(速い! 右、前……次は左……!?)
ヒュンヒュンヒュンッ
長門「おめでとう!」
長門「改二カッコいいぞ! 頼もしい!」
長門「可愛さにも磨きがかかったな!」
初霜(目で追えない! しかもどんどん加速していく!)
ヒュンヒュンヒュンヒュンッ
長門「おめでとう」
長門「おめでとう!」
長門「おめでとう……!」
初霜(な、長門さんがたくさんいる!! 分身した!?)
長門「めでたいなぁ!」
長門「いやぁ本当に」
初霜「……」
長門「初霜をお祝いできて幸せだ」
長門「生きててよかった」
初霜「……そ」
初霜「そんな大げさな……」モジモジ
長門「いじらしくて可愛いぞ」
長門「初霜の日最高!」
長門「おめでとう!」
初霜「こ、声が大きいですよ」テレテレ
長門「いやいや祝わせてくれ!」
長門たち「「「初霜おめでとう!!」」」
初霜「ありがとうございます……」エヘヘ
曙「……な、何あれ? 何かの儀式?」
曙「きっと目の錯覚ね……見なかったことにしましょう」スタスタ
――――
長門「ど、どうだった初霜?」
初霜「……正直」
初霜「ちょっと怖かったです」
長門「!!!!」ガーン
長門(またやってしまった……選択ミスだ、私の馬鹿!)
初霜「あはっ、でも……ちょっとおかしいです」クスクス
初霜「本当ビックリしました。長門さんあんなことできたんですか?」
長門「ま、まあ私もやったのは初めてで……ただ初霜の周りを横っ飛びしまくっただけなんだが」
初霜「それだけで分身しちゃうんですか」
長門「艦娘冥利に尽きるというものだ」
初霜「ふふっ。私も頑張ればできるでしょうか?」
長門「え」
長門(分身した初霜……たくさんいる……)
長門(はっ! 危ない危ない!)
初霜「……」ドキドキ
ギュッ
長門「!!」
初霜「あ……やった、触れた……!」
長門「恐怖心は?」
初霜「消えちゃったみたいです。何が効いたのか謎ですけど」
初霜「きっと今の出来事の中に薬があったみたいですね」フフ
長門「そう、か……いや、でもよかった」
初霜「はい。これで私たち仲良くできますね」ニコニコ
長門「……いいのか? こんな私を」
初霜「しつこいです! もうとっくに許してるんですから」
初霜「私のお願いもちゃんと聞いてくれましたし」
長門「……」
初霜「でも、これからは駆逐艦に行き過ぎたことしちゃダメですからね」
長門「ああ……肝に銘じているよ。これからの私を見ていてくれ!」
初霜と仲良くなる:成功 計5人
――――
長門「私の噂が広まっている、か」
長門「駆逐艦との距離を縮める手助けになってくれればいいが……」
長門「鎮守府にいる全ての駆逐艦と和解するのは、まだまだ先になりそうだな」
リベ「だから本当なんだって!」
???「……」
長門「ん? あれはリベたんと……」
↓2 駆逐艦1人 コンマが警戒度
久しぶりに高いの来たがどうなるか・・・
このまま10人やっても良さそうなんだがな
春雨:警戒度73
春雨「嘘に決まってます! あの長門さんが…」
長門「私がどうした?」
春雨・リベ「ひゃっ!?」ビクッ
リベ「噂をすれば影あり。日本のコトワザね」
長門「2人で何を話してた? 喧嘩はよくないぞ」
春雨「喧嘩じゃありません。リベちゃんが長門さんのこと『結構良い人』だって言ったから」
リベ「わわっ! 言わないでよ!」カァァ
長門「リベ……私のことをフォローしてくれてたのか」
リベ「ま、まあね。でも春雨は聞く耳持たずだよ」
春雨「当たり前でしょ! だって……あんなことされたら普通……」
>>242
明日には終わらせたいと思っていたので…
いけるようなら10人でいってみます
リベ「あんなことって?」
長門「リベ……ここからは春雨と2人で話をさせてくれないか?」
リベ「え? うん、いいけど」
スタスタ
長門「……」
春雨「私、長門さんのこと嫌いです!」
長門「うっ!」グサッ
長門「わ、分かっている……それほどのことしたからな」
春雨「リベちゃんに言われたこと、信じられません」
長門「当然だ」
長門(あんなことをすれば、そりゃこんなに……)
↓2 警戒されている理由
長門(私は酷いことをした)
長門(春雨の帽子をクンクン嗅いで良い匂いを堪能し)
長門(それでは飽き足らず頬張りムシャムシャして、唾液まみれのままハンガーラックに……)
長門(……我ながらドン引きだな。ヤバすぎる……)
春雨「あの帽子、もう使えなくなったんです。だから新しいのを買ったんですよ」
春雨「もうあんなことはさせませんからね。手にとった瞬間砲撃を…」
長門「大丈夫だ。もうあの変態長門はいない」
春雨「だからそれを信じられないと言ってるんです! 人はそんな簡単に変われませんよ!?」
長門「知っているさ。しかし塵も積もれば山となる、私は少しずつでいいから生まれ変わった自分を見せ」
長門「やがて皆の信頼を取り戻すことができればと考えている」
春雨「……」
長門「私をフォローしてくれたリベにも、本気の気持ちを見せたんだ」
長門「償いをして、心から反省の気持ちを見せた結果、私を許して仲良くしてくれるとまで言ってくれた」
春雨「へ?」
長門「リベだけじゃない、他の駆逐艦にも…」
春雨「そうか、そうだったんだ」
春雨「長門さん、リベちゃんに何かを吹き込んだんですね!」
長門「!?」
長門「ち、違う! 私は償いをしたんだ!」
春雨「償い……?」
長門「心からの反省だよ。春雨、お前にしてしまったことに対しても償いたいんだ」
長門「私にできることなら何でもやる」ペコリ
春雨「い、いいですよ! 今更何をされたって……」
長門「お前の傷は癒えないだろう。が、少しでもスカっとしてくれたらそれでいいんだ」
春雨「……」
長門「この通りだ。頼む、言いつけてくれ」ペコリ
春雨「……」
春雨「……本当に、どんなことでも言うこと聞くんですか?」
長門「ああ、できる範囲内だが」
春雨「……」
↓2 警戒を解く方法 コンマをマイナス
警戒度:73-10=63
春雨「もしもですけど」
春雨「私が作った超激辛麻婆春雨を一週間食べ続けてください」
春雨「と言ったら?」
長門「了解した」
春雨「え……超激辛ですよ? すっごく辛いんですよ?」
長門「それが春雨の願いなら」
春雨「……」
――――
春雨「はいどうぞ」スッ
長門「……」
長門(す、すごいな……まるでマグマのようにグツグツと)
春雨「これを今日から一週間ずっとですからね」
長門「ああ、いただきます!」
長門(大丈夫、私は曙のために世界一辛い唐辛子を大量に食べることができたんだ)フー フー
長門(これも容易く……!)ズズズッ
長門「うがああああ!! がらあああい!!」
長門(く、口の中が焼けるようだ! 唐辛子の時とは違うキツさ!)
長門(料理の熱さで、辛さが一層染みるという地獄の仕組み……!)
春雨「せいぜい頑張ってくださいね」スタスタ
長門「ああ……頑張るぞ!!」ズズズッ
アアアアアア!!
春雨(ふん、どうせ残すに決まってます!)
――――
春雨(さて、そろそろ確認しよっと)スタスタ
春雨(どれだけ残してるかなー)
長門「」グッタリ
春雨「!? ど、どうしたんですか!?」スタタタッ
春雨「うつ伏せになって、一体……」
春雨「!!」
春雨(嘘……空っぽ……)
長門「は……春雨か?」
春雨「!」
長門「ふ、ふふ……全部食べたぞ」
長門「ごちそうさま。美味しかったよ」ニコッ
春雨「!」
春雨「お、お粗末さまでした。あと6日、頑張ってくださいね!」
長門「ああ。春雨の手料理なら何でも食べられるよ」
春雨「……。お水要りますか?」
長門「ありがとう」
――――
長門「うう、がらいぃぃぃ」
春雨「まだまだありますよ」
長門「か、完食するぞぉぉぉ」
――――
長門「うっぷ……」
春雨「無理そうですね」
長門「何の……これしき」
――――
長門「あががが」
春雨「も、もうよした方がいいんじゃないですか」
長門「心配するな……!!」
――――
長門「はぁ……ふぅ……」
春雨「大丈夫ですか?」
長門「ち、ちょっと休憩してたんだ……残さず食べるさ……」
――――
長門「」
春雨「長門さん!?」
長門「はっ! だ、大丈夫だ死んでないぞ」
春雨「……」
――――
春雨「もう下げますね!」スッ
長門「待て! まだ残っているだろう!」
春雨「でも……顔色が……」
長門「一度やると決めたことはやり通す……!」
長門「やり通すぞぉぉぉ!!」ズズズッ
春雨「……」
↓2 成功or失敗判定 コンマをマイナス
警戒度:63-26=37
長門「どうだ春雨……お前の望み通り、食べきったぞ」
春雨「おかげで体調を悪くして医務室で安静中なのに、その笑顔……」
春雨「……何で律儀に言うこと聞いたんですか……?」
長門「お前の頼みを聞いただけだよ」ニコッ
春雨「でもあんな無茶な頼みを……」
↓2 仲良くなった艦娘の説得補正 コンマをさらにマイナス
警戒度:37-59=0
春雨「……」スッ
スタスタ
長門「どこへ行くんだ?」
春雨「演習です」
春雨「ありがとうございました。長門さんの償いで、少しスッキリしました」
長門「ああ……うん……」
長門(まあ、そんなに上手くはいかないか)
春雨「それでは」
ガラッ
リベ「ちょっと待って」
春雨「!」
長門「リベ……? お見舞いに来てくれたのか!」パァァ
リベ「それもあるけど……話は全部聞かせてもらったよ」スタスタ
リベ「春雨、長門さんは無理難題をクリアしたんだよ? 本当に反省してるんだって分かったよね」
春雨「……」
リベ「なのに許してあげずに出て行っちゃうの?」
長門「いいんだリベ。私がしたことはそれくらい酷かった」
長門「そもそも私が仕出かさなければ、こんなことにはなっていなかったんだ。自業自得だよ」
春雨「……」
リベ「そうかもしれないけど……」
春雨「……」スタスタ
長門「? どうした春雨、早く演習に行かないと」
春雨「ごめんなさい」ギュッ
長門「!」
春雨「リベの言うとおり。長門さんは私の言うこと、ためらいもせず聞いてくれました」
春雨「人はそんなに変わらないって思ってたけど、見直す必要がありますね」
長門「春雨……」
春雨「でもまさか全部食べるなんて予想もしなかったです」
長門「料理は出されたものは全て食べる! これは鉄則だ!」フフ
リベ(イヌみたい)
春雨「クスッ……じゃあ今度は辛いのじゃなくて、ほっぺが落ちる特製の春雨をご馳走しますね」
春雨「残さず食べてくれますか?」
長門「いいのか!! もちろんだ!!」
春雨「約束、ですね」ニコッ
春雨と仲良くなる:成功 計6人
――――
長門「うむ、一日寝たらいつもの調子に戻ったな」
長門「大淀にはこっぴどく叱られたが……駆逐艦のためだ、仕方あるまい」
長門「とはいえ気をつけるに越したことはないか」
???「……」スタスタ
長門「む、↓2がいるぞ。何とか仲を回復したいな」
↓2 駆逐艦1人 コンマが警戒度
ここまでで
明日は夜9時になりそうです
2人ずつやって火曜には終わる予定です
さすがに3回も警戒心を下げるくらいならもう確定で良いんじゃねえの?
>>291
判定の意味ないかもしれないですね
3回目は必ず成功にします
色んなアドバイスありがとうございます
とりあえず今回はこのまま進めるということで、
次回スレ立てする時に、もっと細かく考えてやりたいと思います
弥生:警戒度36
長門「やあ弥生!」
弥生「!」ビクッ
弥生「長門さん……あいにく捨てようと思っている下着はないです」
長門「唐突に何を言い出すんだ!?」
弥生「もう使わない下着が欲しいと頼みに来たんじゃないんですか?」
長門「そんなこと堂々と頼むか! いや、頼まないからな!」
長門「ただ挨拶しただけなのにそんなに妄想が膨らむのか!?」
弥生「だって長門さんですし……弥生にあんなことをした張本人ですし……」
長門「……そうだな。そりゃ警戒もするな」
弥生「でも使い古された下着じゃないなら……ひょっとして使用中のを……?」
長門「下着から離れろ!」
弥生「だって弥生にあんなことをした…」
長門「分かっている! あの時は本当に申し訳ないことをしたよ」
↓2 警戒している理由
長門「そうだ。私はお前が散髪して切った髪を」
長門「ご飯の上にかけて食べたことがある。俗に言うふりかけだ」
弥生「猟奇的ですよ」
長門「あの時の私は特に荒れていた時期だったからな。今思うと身の毛もよだつ」
長門「だが反省した。ある出来事を機に、身も心も清めて皆に慕われるような戦艦長門になろうと決意し」
長門「良い行いを積み重ねて、少しずつだが理想に近づいているんだ」
弥生「無理ですよ」
長門「否定されるのは当然だ。しかし現に、今の私はほとんど生まれ変わっている」
弥生「どうだか……」
長門「もしよければ確認してくれ。お前を傷つけてしまった償いとして、言うことを何でも聞く」
長門「あの恐ろしい変態長門ではないと、その目で確かめて欲しい」ペコリ
弥生「別に興味ないです」
長門「そう言わずに! 本当なんだよ!」
長門「私は改心したんだ……もうお前たち駆逐艦を怯えさせたりしないんだ……」
弥生「……ふーん……」
弥生「↓2」
長門「え?」
↓2 警戒を解く方法 コンマをマイナス
警戒度:36-68=0
弥生「畑仕事、弥生に代わってしてください」
長門「……?」
弥生「今、駆逐艦たちで野菜を育てているんですけど」
弥生「今日のお昼から弥生がお世話をすることになっているんです」
弥生「でも、緊急の任務が入ってしまって……代わってくれる駆逐艦を探していたところなんです」
長門「なるほどな。よし、分かった! 私に任せてくれ!」
弥生「お願いします」
弥生「泥棒には気をつけてくださいね」
長門「? ああ……」
――――
キラキラ
長門(ふふ、空は青く澄み渡っているな)
長門(入道雲を見ると夏らしさを感じる。そしてこれでもかというくらい照りつける太陽)
長門(……)
長門(……暑い)
長門(暑すぎる。こんな炎天下の中でも作業をするなんて、農家の人は凄いな)
――――
長門「ふぅ……こんなものか?」
長門「いや、あそこはまだ終わってないな。さっさと終わらせ……」フラッ
長門「あ、危ない。その前に水分補給をせねば」スタスタ
長門「こまめに摂取しないと熱中症になってしまう」ゴクゴク
長門「ふー……美味しい。暑い中、一仕事終えてから呑む冷たいお茶は最高だ」
長門「やる気が出てきたぞ! 弥生に言われた仕事を完璧にこなしてみせる!」
???「こっちなの。早く早く」コソコソ
???「しめしめ、誰もいないでち」コソコソ
長門「……!」
長門(出たな泥棒め)
――――
イク「厄介な駆逐艦がいない今がチャンスなの」フフフ
ゴーヤ「美味しいスイカを頂いていくでち」ヒヒヒ
イク「スイカの畑はー……」キョロキョロ
長門「おい」
イク・ゴーヤ「!!!!」
イク「な、長門さん?」
ゴーヤ「こんなところで何をして……!」
長門「私か? 弥生の代わりに畑仕事をしているんだが」
長門「お前たちは何が目的でここに?」ニコッ
ゴーヤ「……」
イク「……」
イク・ゴーヤ「逃げるが勝ち!!」スタタタッ
長門「そうはいくか」ガシッ
ゴーヤ「放してぇ! まだ犯罪は犯してないでち!」
イク「そうなの! 目を瞑って逃がしてくれたら、きっと良いことがあるの!」
長門「問答無用」
ヒィィィィィ…!
長門「――というわけで」
イク・ゴーヤ「すみませんでした」
弥生「犯人を捕まえてくれたんですね」
弥生「まさか潜水艦の2人だったとは……」
長門「もうこんなことはしないと誓わせた。盗まれる心配はないだろう」
イク・ゴーヤ「反省してます」
弥生「うん……なら許してあげます」
弥生「ただし、スイカはしばらくお預け」
イク・ゴーヤ「!!」ガーン
長門「当然だろう。皆が頑張って育てたものを盗んだんだ」
ゴーヤ「ちょ、ちょっと待って! 実はまだ食べてないんでち!」
イク「そうそう! 秘密の場所で冷やしてあって、すごく冷えて美味しくなってるはずなの!」
弥生「本当ですか?」
イク「何なら今から取ってくるの!」
長門「逃げる気じゃないだろうな」
ゴーヤ「もう正体がバレてるから逃げても無駄でしょ?」
スタタタッ
長門「やれやれ」
弥生「長門さん、ありがとうございます」
弥生「畑仕事、完璧でした。その上犯人まで捕まえてくれて」
長門「犯人に関しては偶然だがな」
弥生「……本当みたいですね」
長門「何がだ」
弥生「今の長門さん、良い汗をかいています。悪い人にはかけない汗です」
弥生「本当に心を入れ替えたみたいですね」
長門「し、信じてくれるのか!?」
弥生「はい、信じます。あと髪の毛ムシャムシャも許してあげます」
長門「……ありがとう」ペコリ
弥生「でも心の距離は離れたままです。髪ムシャの衝撃を和らげるにはもっと時間が必要です」
長門「ああ、それまで私は大人しく待っている」
長門「もしこんな奴と仲良くなってもいいと思えた時は……弥生の方から歩み寄ってくれないだろうか」
弥生「いいですよ」フフ
弥生と仲良くなる:成功 計7人
――――
長門「自分が恐ろしい。悪い意味で」
長門「髪の毛を食べるとか本気でヤバい奴だろう。自分で言うのもなんだが」
長門「弥生はよく話かけに応じてくれたな……」
???「……長門さん」
長門「!!」
↓2 駆逐艦1人 コンマが警戒度
嵐:警戒度1
長門「嵐……もしかして私に話しかけたのか?」
嵐「そうだけど」
長門「私が怖くないのか」
嵐「怖くないことはないけど、ちょっと気になることがあってさ」
長門「?」
嵐「なんか噂で聞いたんだけど、長門さん変態から脱却しようとしてるんだってな」
嵐「それが本当かどうか確かめにきたんだ」
長門(初霜と似た感じか)
嵐「真相は?」
長門「その通りだよ。私はもう変態じゃない」
長門「それを示すため、駆逐艦たちに償いをして回っているところなんだ」
嵐「……へへ、そっか!」
長門「何故そんな嬉しそうなんだ」
嵐「そりゃ嬉しいよ。ここに来るとき、長門さんは勇ましくてカッコイイ戦艦だって聞いてたのに」
嵐「出会ってみれば駆逐艦を性的な目で見るような変態で、イメージを粉々に打ち砕かれたんだ」
嵐「でも俺は信じてた。長門さんは今病んでいるんだって」
嵐「俺にも変態的なことしたけど、あれも長門さんが自分の闇を破ろうとしている最中なんだって」
長門(嬉しいのか悲しいのか複雑な気分だ)
嵐「で、見事に俺が信じていた長門さんに戻った! 嬉しくないわけないだろ!」
長門「そ……そうか」
長門「しかし、お前にもやらかしてしまったのは大変申し訳ないと思っている」
嵐「ビックリしたよ。↓2をするなんて」
↓2 警戒していた理由
長門が率いる部隊として参戦した出来事
駆逐棲姫と戦闘中
長門は「今は絶頂の好機。相手は駆逐艦だー!撃沈はさせず
なんとしても捕虜にせよ 私の一生分の肉奴隷にして飼い殺しにしてやる」と指令してました。
結局 こちらも命懸けで相手を捕らえる余裕はなく棲姫を撃沈させました
その時の長門さん
全く思い通りにならないことに物凄く腹を立ててました
ほんと味方も顧みない畜生だった
>>329
あまり過激なのは無しでお願いします
注意喚起するべきでした、すみません
再安価をとらせていただきます ↓2 警戒している理由
嵐「着任した時に挨拶行ったら、朝潮型のコスプレしてるんだもんな」
嵐「しかも朝潮のモノマネしてたよな。何が何だか分からなかったよ」
長門「うむ……朝潮型が好きすぎて成りきってみようと思い立った時だな」
長門「振り返れば常軌を逸していたよ。見られたのがお前1人だけで良かった」
嵐「あの後見なかったことにしようとしても映像が鮮明に残っちゃってさ」
嵐「結局忘れられない思い出の一つとして刻み込まれちゃって」
長門「申し訳ない……」ペコリ
嵐「いいって、もう心を入れ替えたんだろ?」
長門「口でそう言ってくれても、私の心は申し訳ない気持ちで一杯だ」
長門「何か罪滅ぼしをしたいんだが、いいかな」
嵐「大袈裟じゃないか?」
長門「いいや。どうか頼む」ペコリ
嵐「まあ、それで長門さんの気が貼れるならいいけど」
嵐「その罪滅ぼしって俺が決めていいのか?」
長門「ああ」
嵐「んー……ちょっと待ってくれ」
↓2 警戒を解く方法 コンマをマイナス
警戒度:1-56=0
嵐「あっ、そうだ……何でもいいんだよな?」
長門(何かよからぬことを考えているな)
長門(しかし私はただ引き受けるだけだ。どんなことでも……)
嵐「加賀さんを『空母おばさん』って呼んでみてくれないか」
長門「……は?」
嵐「あの人、やたら俺のことをキツく注意してきてさ」
嵐「大体が最もな内容なんだけど、一言多いっていうか、そこまで言う必要あるか? って」
嵐「指摘される度に思うんだよな」
嵐「で、一度でいいから仕返しをしたいっていうか」
長門「……嵐。お前に色々言いたいことがあるんだが…」
嵐「待ってくれ! ちっちゃい奴だなとか、自分でやれとか」
嵐「そういうことだろ? 分かってるんだよ。けど……」
嵐「やっぱり直接言うのは怖いし……」
長門「はぁ……これは償いとしてアリなのだろうか」
嵐「や、やっぱ……ダメかな?」
長門「……」
長門「分かった」
嵐「!」
長門「実は私も、加賀に度々キツいことを言われて少しムカッときていたんだ」
長門「あいつはもう少し優しくなるべきだ。駆逐艦たちに恐れられている艦娘第2位だろう」
嵐「1位は?」
長門「察してくれ」
嵐「……うん。じゃあ頼むよ! 俺は影からこっそり見てる」スタタタッ
――――
加賀「那珂さん、あなた訓練中もマイクを手放さないのね」
那珂「今回は特別だよー! 三日後に本土の町内ライブが迫ってるの! 歌の練習も兼ねてるから許して☆」
加賀「ふざけるのはやめて」
那珂「那珂ちゃんはいつだって真剣だよー☆」
加賀「まず☆をやめなさい。苛立ちが募るわ」
那珂「加賀さんもー、ずっと怒った顔をするのはやめた方がいいよ? シワが増えちゃうから!」
加賀「は?」
那珂「!」ビクッ
加賀「 は ? 」
那珂「ひっ……ごめんなさい……」
長門「……あれに悪口を言えと?」
嵐「長門さんならできるよ。艦娘みんなの代弁者として、一言言ってやってくれ」
長門(みんなとは限らないだろう)
長門「よ、よし……」スッ
スタスタ
スタスタ
長門「やあ」
加賀「長門さん、何かしら」
長門「……」
加賀「出撃のこと?」
長門「いや、雑談でもしようと思ってな」
長門(くっ、すんなりとは言えない!)
加賀「あなたにしては珍しいことを言うのね」
加賀「でもそんな暇はないの。今は訓練中よ」
長門「そ、そうだな……」
加賀「……」
長門「……」
加賀「まだ何か?」
長門「い、いや」
長門(引いてどうする! 怖気づくな、言ってやれ!)
加賀「用が無いならさっさと行ってくれるかしら。邪魔だから」
長門「……」
長門「おい空母おばさん」
加賀「……」
長門「……」ドキドキ
加賀「……今何て?」
長門「!」
加賀「ごめんなさい、多分私の聞き間違えよ」
加賀「もう一度言ってくれるかしら」
長門「やはり空母おばさんなのか、耳も遠くなっている」
ブォンッ!!
長門「あぶなっ!?」ササッ
加賀「……どうやら間違いじゃないようね」
加賀「どういうつもりかしら。私に喧嘩を売っているの?」
長門「違うぞ空母おばさん、私はただ雑談を…」
加賀「覚悟しなさい……!!」ヒュンッ
長門「うわっ、待て!! 私が悪かった!!」スタタタッ
加賀「待ちなさい!! 逃がさないわ!!」スタタタッ
ギャー ギャー
嵐「本当に言った……長門さん、すげえ……」
――――
長門「はぁ……はぁ……どうだ嵐、これでよかったのか」
嵐「う、うん。ってか無傷だけど、どうやって乗り切ったんだ?」
長門「お詫びに間宮のパフェを一ヶ月分奢るということで手を打った」
嵐「……ごめん」
長門「どうして謝る」
嵐「長門さんに酷いことさせちゃったから」
長門「でもこれは償いだ」
嵐「うん……ありがとう。おかげでちょっとスカっとしたよ」
長門「ちょっとか」
嵐「はは、なんか悪いような気持ちになってきてさ。加賀さんは俺のためを思って言ってくれてるかもしれないのに」
嵐「それを嫌がって仕返しなんて」
長門「……」
嵐「そもそも俺がもっとしっかりすればいい話なんだ」
長門「そうだな」フフ
嵐「でもパフェ一ヶ月分を負担は、罪悪感が……」
長門「いいと言っただろう」
嵐「いや、やっぱり悪いよ」
嵐「俺、ちょっと加賀さんに謝ってくる」
嵐「長門さんを使って悪口を言わせたのは俺だって。そうすればパフェの件も取り消してくれるだろ?」
長門「何? しかしそんなことをすれば……」
嵐「どんな罰も受けるさ! それじゃ!」スタタタッ
長門「……」
長門(駆逐艦を想うつもりが、想わせてしまうとは)
嵐「あ、長門さん! 今度一緒に遊びに行こう!」
嵐「予定はこっちで組んでおくからさ!」
長門「! ああ、ぜひ!」
長門(まあ……1人の駆逐艦の成長を見届けることができたということで)
長門(私ももっと成長せねば)
嵐と仲良くなる:成功 計8人
――――
長門「気がつけば、もう8人の艦娘と仲良くなっているんだな」
長門「道のりを考えたらまだ8人と言うべきか。頑張らねば」
???「……」
長門「あれは……↓2か? 何か考え事をしているようだが」
↓2 駆逐艦1人 コンマが警戒度
ここまでで
注意書きせずすみませんでした
明日に終われれば
長波:警戒度6
長波「むむ……むー……」
長門「長波、腕を組んで何を考えているんだ」
長波「うわっ!? 長門か! ちょうどあんたのことで悩んでたんだよ」
長波「他の駆逐艦から聞いたぜ? 反省して変態行為はやめたって」
長門(噂もどんどん広まっているな。嬉しい限りだ)
長波「……襲いかかって来ないところを見ると、本当みたいだな」
長門「安心してくれ」
長波「そっか。じゃ、もう悩む必要はないな!」
長波「噂の真相を確かめるためにリスクを犯してでも話しかけようか迷ってたんだけど」
長門「ご覧のとおりだよ。もう駆逐艦に迷惑をかけない」
長波「そっかそっか!」ニコニコ
長門「……お前は」
長波「ん?」
長門「何故そんなにあっさり受け入れてくれるんだ?」
長門「私はお前にも変態行為をしてしまった……それなのに……」
長波「んなこと気にすんなよ! 今は反省してるんだろ? じゃあいいじゃん!」
長門「しかし……」
長波「そりゃ↓2をされて、ヤな気持ちになったかって聞かれたら首を縦に振るけどさ」
↓2 警戒していた理由
長波「相手がよっぱど好意のある奴じゃないと、いきなり胸を揉まれて嬉しい気持ちになる奴はいないと思うぜ?」
長門「すまない、出来心だったんだ。駆逐艦なのにこんな大きいのかと疑問を持ち」
長門「もしかして偽乳かと疑い、気持ちが抑えきれなくなり……」
長波(そうか? 潮や浜風よりは小さいし、許容範囲内だろこれ)ムニュムニュ
長門「ちゃんと謝罪する。本当にすみませんでした」ペコリ
長波「おいおい、こんな場所で頭なんて下げないでくれよ」
長門「下げるべきだ。それにお前は水に流してくれようとしているが、それでは私の気が済まない」
長門「何か私にできることはないだろうか。命令してくれ」
長波「命令って……償いでもしようって?」
長門「お願いします」
長波「いいよ別に。なんか悪いよ」
長門「そんなこと言わずにどうか!」
長波「うー……仕方ねえなあ」
長波「じゃあさ……」
↓2 警戒を解く方法 コンマをマイナス
警戒度:6-87=0
長波「実は前から気になってたことがあるんだよな」
長波「大井の前で北上を触ったらどうなるのかって」
長門「!!」
長波「ほら、大井って北上にすごいベタベタしてるだろ?」
長波「他の艦娘とのスキンシップが多かったら、どんな行動とるのかな? やっぱ嫉妬でそっぽ向いちゃうかな」
長門(触った奴を殺すまで追いかけそうだ。バイオのネメシスのように)
長門「……」
長波「ダメならいいんだ! でも、あたしが気になってるのってそれくらいなんだよな」
長門「任せてくれ。お前の願い、必ず成し遂げてみせる」
長波「あはは、オーバーだぜ! 殺されるわけでもないのに!」
長門「……そうだな」
長波「じゃあ頼むな! 密かに見てるから!」
――――
大井「北上さん大好きです、愛してます」ギュッ
北上「あたしも大井っち好きだよー」
大井「相思相愛ですね。2人の愛は誰にも邪魔させないわ」
北上「ん? うん……そうだね……?」
大井「あら? 北上さん、シャンプー変えました?」クンクン
北上「すごい何で分かったの」
大井「北上さんのことなら何で知ってますよ」ウフフ
長門(北上は友達、大井は恋人のテンションだな)
長門(しかしあいつもなかなか変態だな。北上限定だが)
長波「大井って鼻がいいんだなー」
長門(気づいてないか)
長門「よし、行ってくるぞ」スタスタ
長波「おう!」
スタスタ
長門「奇遇だな2人とも」
北上「あ、長門さんこんにちは」
大井「チッ……面倒な」
大井「こんにちは!」ニコッ
長門「ここで何をしてるんだ?」
北上「見ての通り、ベンチに座って会話だよ」
大井「2人仲良く良い雰囲気でしたよね!」
北上「演習まで時間あるし、テキトーに時間潰してるんだよ」
大井「2人きりで過ごしたいですよね! 誰にも邪魔されずに!」
長門(今からここに突っ込むのか……怖いがやるしかない)
長門「私も仲間に入れてくれないか?」ピトッ
北上「え?」
大井「!?」
北上「この手、何?」
長門「スキンシップだよ。肩を揉んでやろうと思って」モミモミ
北上「いいってそんな……」
大井「!?!?」
大井「ちょっと長門さん! 北上さん嫌がってるじゃないですか!」
長門「そうか? 気持ちよさそうだが」モミモミ
北上「うん、結構いいかも……あーそこそこ……」
大井「!?!?!?」
大井「ダメ!」パシッ
長門「!」
大井「肩揉みなら私がやります! さあ北上さん、私のテクニック見せてあげますよ」モミモミ
北上「ありがとう大井っち……」
長門「……」
長門「では次は足をマッサージだ。失礼」スッ
モミモミ
北上「はー……すごい……すごく気持ちいい」
大井「!?!?!?!?」
長門「そう言ってくれると嬉しい」ギュッ ギュッ
北上「んっ……痛い、けどそれがいい……」
北上「長門さん上手いねぇ」
大井「」
長門「こんなものか。次にマッサージして欲しいところはあるか?」
北上「いいの? んー、どこがいいのかな」
北上「あとは太ももとか、お尻とか?」
大井「!!!!!!」
長門「え、それは流石に……」
北上「だよねー」アハハ
大井「……」
大井「長門さん、ちょっといいですか」ガシッ
長門「!!」
大井「こっちに来てください」スタスタ
長門「あ、ああ」
北上「はふー……よかったぁ……」ホクホク
大井「どういうことですか」
長門「な、何がだ」
大井「北上さんにベタベタベタベタ触って」
大井「いやらしい顔してましたよね、この変態!」
長門「違う、私はただマッサージを…」
大井「私がこうして止めなかったら太ももとお尻も触る気でしたよね」
大井「全くなんて人なの、うらやま……じゃなくて最低ですよ!」
大井「いいですか? 今後また北上さんに触るようなら」
大井「その時は覚悟してください」ゴゴゴゴゴ
長門「……」
大井「返事は?」ニコッ
長門「分かった」
長波「……!」ガタガタ ブルブル
――――
長門「ふぅ……」
長波「ご、ごめんな……大井ってあんなに怖い艦娘だったんだな」
長波「そうとは知らずにあたし……」
長門「いいんだ。お前はここに来て日が浅いからな」
長門「だがこれで分かっただろう。北上に必要以上のスキンシップは避けた方がいい」
長波「うん、肝に銘じておく」
長波「……あ! そろそろ演習の時間だった!」
長門「お前も次なのか」
長波「ああ……大井も同じなんだよな、北上に近寄らないようにしよう」
長門(偏ったイメージを植え付けてしまったか)
長門「大丈夫だ。大井は私がやったようなあからさまなスキンシップにしか反応しない」
長門「普段は優しい奴だし怖がらなくていいぞ」
長波「そ……そうだよな……うん、いつも通り接するよ」
長波「ありがとう長門。俺のために体張ってくれて」
長波「近い内に飲みに行こうぜ!」スタタタッ
長門「……」
長門「本当にいい子ばかりだ。償いをしても、それを悪く感じて謝るなんて」
長波と仲良くなる:成功 計9人
――――
長門「しかし、どんなに悪いことをしても」
長門「反省して良い行いを積み重ねれば、少しずつだが信じてもらえるものなんだな」
長門「心を入れ替えようと決めた時、無理かもしれないと落ち込んだが……本当に良かった」
???「長門さん!」
長門「!?」
長門(この声は……)
↓2 駆逐艦1人 コンマが警戒度
野分:警戒度60
野分「……」
長門(野分、この娘も噂を聞いて警戒を……)スタスタ
野分「!」ビクッ
サササッ
長門(後ずさり。そう上手くはいかないか)
野分「お話があります」
長門「言ってくれ」
野分「今鎮守府で噂になってること、長門さんが流したんですか?」
長門「私が改心した、というやつか」
野分「はい。もしそうなら危険だと思って」
長門「……違う。が、私が改心したというのは本当だ」
長門「新たな私を見て認めてくれた駆逐艦が、そういう噂を流してくれたのだろう」
野分「……」
長門「信じないか。当たり前だが」
野分「野分にあんなことしておいて、信じろという方がおかしいです」
↓2 警戒している理由
野分「とても怖かった。去年の秋に野分がすやすや眠っていたとき」
野分「咄嗟に目が覚めて横を見たら……オオカミフードのパジャマを着た長門さんが立ってたんです」
長門「……」
野分「結局そのまま逃げるように出て行きましたけど。知ってますか? 本当に怖いと声が出ないんですよ」
野分「っていうか何だったんですかあれ? オオカミパジャマは夜這いをかけるという意思表示ですか?」
長門「いや……あれは私の趣味だ。時期がハロウィンということもあってな」
長門「あの夜はなかなか眠れなくて……見回りも兼ねて駆逐艦たちの寝顔を見ようと」
野分「そう考える時点で変態ですよね」
長門「そうだな……お前を怖がらせてしまったのも事実だし」
長門「だが、今の私は違うんだよ。さっきも言ったが」
野分「信じられません」
長門「聞いてくれ!!」ガバッ
野分「ど、土下座なんてしたって……」
長門「私は汚い心を洗ったんだ! もうお前を怖がらせるようなことはしない!」
長門「もししたら叩いていい! 通報してくれていい!」
野分「……」
長門「野分。こんなこと言える立場ではないが、私にチャンスをくれないか」
長門「お前の言うことを聞くよ。どんなことでも」
長門「世界征服とかぶっ飛んだものは無理だが」
野分「そんな馬鹿じゃないですよ……」
野分「聞いてくれるんですね、どんなことでも」
長門「ああ。お前への償いだ」
野分「……」
↓2 警戒を解く方法 コンマをマイナス
警戒度:60-93=0
野分(いざ考えると難しいな……あっ!)
野分「じゃあ、那珂さんのライブで私や舞風と一緒にバックダンサーをやってもらえますか」
長門「バックダンサー?」
野分「知ってますよね」
長門「もちろん。だが……確か那珂のライブは……」
野分「三日後です。それまでに振り付けを覚えてください」
野分「リハーサルは二日後なので、実質二日後ですね」
長門「……」
野分「できませんか」
長門「い、いややる! やらせてくれ!」
野分「言いましたね。では振り付けの映像は後で渡すので」スタスタ
長門「よし」
長門(……言ってしまった)
長門(ダンスの経験は一応あるが……二日で全て覚えられるのか?)
野分(まあ、覚えられなくても2人で何とかできますけど)
野分(長門さんの本気度、見せてもらいますよ)
――――
長門「……」
野分「こんにちは長門さん」スタスタ
長門「あ、ああ……」
野分「顔色が優れないですけど、体調が?」
長門「心配しないでくれ。ダンスを頭で確認してるんだ」
野分「そうですか。リハまであとちょっとなので、よろしくお願いしますね」
長門「うむ」
野分(真剣ですね……もしかして全部踊れるように?)
――――
那珂「それじゃ、いっくよー!」
~♪ ~♪
那珂「艦これ~♪ 艦これ~♪ 艦これ~♪」
長門(Oh Oh Oh Oh)キュッキュッキュッキュ
那珂「艦これ~♪ 艦これ~♪ 艦これ~♪」
長門(Oh Oh Oh Oh)キュッキュッキュッキュ
――――
那珂「BANG! BANG! BANG! 恋の主砲で~♪」
長門(BANG BANG BANG 撃ち抜くハート)サッサッサッサッ
那珂「BANG! BANG! BANG! 酸素の魚雷、いっちゃいますね♪」
長門(! しまった、ここはこうか!?)アタフタ
野分「……」
――――
那珂「じゃ、みんな明日がんばろうね!」
舞風「まっかせてー!」
長門「……」
野分「長門さん」スタスタ
長門「!」
長門「す、すまない。ミスが多かったな」
長門「しかし、明日までには何とか間に合わせる!」
野分「ぶっつけ本番ですか? 大事なステージなんですよ」
野分「あんなにミスが目立ったのに次の日に完璧、なんて無理です」
長門「……」
野分「……仕方ないですね」
野分「野分も一緒に練習します」
長門「え……?」
長門「ど、どうして……」
野分「自分の確認もしたいですし」
野分「二日であれだけ覚えられるのは、本気で取り組んだ結果だと思うので」
長門「……」
野分「すごいと思いますよ」
長門「あ……ありがとう」ジーン
野分「さ、さあ! 休んでる暇はありません」
野分「休憩したらすぐに練習ですよ!」
――――
ザワザワ ガヤガヤ
那珂「もう少しで始まるね!」
舞風「お客さんいっぱいだー」
長門「……」
野分「大丈夫ですよ」
長門「!」
野分「完璧とまでは行きませんけど、形にはなりましたし」
野分「那珂さんと一緒にステージを楽しみましょう」
長門「ああ、そうだな!」
舞風「2人ともスタンバイ!」
那珂「いくよみんな! 成功させよう!」
オー!
――――
スタスタ
川内「いやーやっぱり那珂ちゃんは可愛いね!」
神通「どんなアイドルより光り輝いてます」
長門「……」
野分「また暗い顔」
長門「野分……すまなかった」
長門「やはりミスがあった。これではお前の願いを…」
野分「いいんですよ」
長門「?」
野分「もう気づいてるんじゃないですか? 野分、長門さんのこと認めました」
野分「野分が言ったことに真剣に取り組んでくれて、ステージでも精一杯踊って」
野分「それが伝わったと思います。お客さんも楽しんでくれてました」
長門「そうだといいな」
野分「そうなんですよ!」ニコッ
野分「長門さん、本当に心を入れ替えたんですね。見に来てた駆逐艦にも飛びつきませんでした」
長門「前の私でもそんなことはしないよ」
野分「どうだか」アハハ
長門「……ふふ」
野分と仲良くなる:成功 計10人
長門「これで10人、か」
長門「駆逐艦全員と仲良くなる道は果てしなく遠いな」
長門「だが……また笑顔で一緒に遊ぶためだ。頑張るぞ!」
???「……」
長門「次はあの娘と仲良くなる。おーい!」スタスタ
――――――――
――――――
――――
――――
長門「……どこだ」
長門「どこにいる……ふふふ」キョロキョロ
スタタタッ
長門「そこか!? 待てぇぇぇぇぇ!!」スタタタッ
皐月「見つかった!」
曙「逃げるわよ!!」
長門「うおおおおおおお!!」
長門「確保ぉ!!」ガシッ
皐月「わあ!?」
曙「くっ……放して!」
長門「ふっふっふ、無駄だ。もうお前たちは囚われの身だからな」
曙「この変態!」
皐月「えっち!」
長門「何と言おうと放さぁぁん!!」ハハハ
長波「長波様の登場だぁぁぁ!!」ドカッ
長門「ぐはっ!?」
皐月「助かったよ!」
曙「これでセーフね!」
長門「あ、あのな……!」
長門「鬼ごっこでセーフも何あるか! タッチされたらアウトだろう!」
嵐「始めに言っただろ? これは長門さんから逃げるゲームなんだよ」スタスタ
嵐「長門さんが全員捕まえたら長門さんの勝ち」
リベ「でも捕まった人を逃がすことができれば、解放できるんだよね!」
長門「私に不利すぎるだろう……全員捕まえるなんて無理だ!!」
清霜「戦艦ならできる!」
野分「そうです、しかもビッグセブンなんですから」クスクス
長波「余裕だろ?」ニヤニヤ
長門「ふっ……ふふふふ」
長門「ようし、やってやる! 何たって私は戦艦だからなぁぁぁ!!」
ピュッ ピュッ
長門「うわ!?」バシャッ
長門「な、何だこれは……水か?」
春雨「水鉄砲です!」シュコシュコ
初霜「これで長門さんを撃退します!」シュコシュコ
長門「酷すぎる!! どっちが鬼だ!!」
弥生「覚悟……してください」フフフ
???「面白そうなことしてるわね!」
曙「!? この声は……!」
雷「長門さん! 私たちも加勢するわ!」
暁「第六駆逐隊、今だけレディじゃなくて鬼になるわよ!」
響「捕まえるよ」
電「なのです!」
長門「なんと、これは頼もしい」
雷「1人で2人捕まえるのよ!」
長門「よーし、全艦進め!! 捕獲作戦だ!!」
ワー ワー キャッ キャッ
――――
アハハー ヤッタワネー!
長門「ふー……疲れた。休憩だ」スッ
長門「全く、駆逐艦は元気が有り余っているな」フフ
朝潮「……あの……」
長門「!」
長門「朝潮、どうした?」
朝潮「……」
長門「一緒に遊びたいのか?」
朝潮「いえ、ただ……ちょっとお話したくて」
長門「いいぞ、座ってくれ」
朝潮「……」スッ
長門「聞いてくれ朝潮。あいつら鬼ごっこだというのに」
長門「水鉄砲で私を撃退しようとしたんだぞ」ハハハ
朝潮「ふふ、おかしいですね」クスクス
長門「だろう。今となっては、ただの水鉄砲合戦だ」
朝潮「……」
朝潮「長門さん、本当に変わりましたね」
長門「え?」
朝潮「以前の長門さんなら、水で下着が透けている駆逐艦を見て」
朝潮「鼻の下を伸ばしてペロペロしてました」
長門「……そんな酷い印象か」
朝潮「はい」
朝潮「あと駆逐艦たちも、そんな長門さんを警戒してこんなこと絶対にしませんでしたよ」
長門「確かに、あの娘たちは私に心を開いてくれているな。これほど嬉しいことはない」
朝潮「今はどの駆逐艦も長門さんのこと大好きだと思います」
朝潮「もちろん私も」ニコッ
長門「朝潮……ありがとう」
朝潮「そういえば、ずっと気になってたことがあるんですけど」
朝潮「どうして長門さんは心を入れ替えようと思ったんですか?」
長門「気になるか」
朝潮「すごく」
長門「んー……残念だが、駆逐艦には恥ずかしくて言えない」
朝潮「……」
朝潮「泣きますよ」
長門「!? そ、それは困る」
朝潮「じゃあ言ってください」
長門「はぁ……分かったよ」
長門「ある日の夕方だった。何やら医務室が騒がしくてな」
長門「気になった私がドアの隙間から覗くと、そこには七駆の皆がいた」
――――
曙「あんた、このくらいで泣くの?」
潮「だ、だって染みるんだもん……」グスッ
朧「でも消毒しないと。我慢して」チョンチョン
潮「ひうっ!?」
漣「潮たん我慢だ! 頑張れ頑張れやればできる! 諦めんなよ!」
曙「うるさいわね!?」
長門(ああ、なんて可哀想な潮たん)
長門(傷口も涙もペロペロしてあげたい)ハァハァ
潮「う、うう……」ポロッ
長門「……」
曙「ちょっと泣きすぎよ?」
潮「仕方ないよぉ……」
長門(……駆逐艦の涙)
長門(あまり良い気分じゃないな……)
長門(決めた! これからはもっと駆逐艦を大切にしよう!)フフフ
長門(……)
長門(いや……というか私は……駆逐艦のことを大切にしているのだろうか……?)
長門(愛でている自身はあるが)
長門(……大切にするって、どういうことだろう……)
――――
長門「そこで考え、気づくことができた」
長門「駆逐艦を本当に大切に思うならどうするべきなのか」
長門「それからあっという間に目が覚めたよ。今まで私がしていたことは、所詮独りよがりだったと」
朝潮「……」
長門「駆逐艦に嫌われているんだと自覚し、ひたすら反省した」
長門「反省して反省して……ある日こう決めた」
長門「駆逐艦と本当の意味で仲良くなりたいと」
長門「駆逐艦たちに謝ろう。反省、謝罪の気持ちを伝えよう」
長門「そしていつか、心からの笑顔が見れたら……」
朝潮「それで私たち1人1人に頭を下げて回ったんですね」
長門「そうだ。初めは話してもくれないだろうと思った」
長門「案の定、お前には防犯ブザーを鳴らされかけたな」ハハ
朝潮「……」
長門「以上だ。私が改心しようと決意した理由」
雷「長門さーん! 今度は水鉄砲合戦しないー?」
長門「すでに始まっているだろう……」フフ
長門「今行くぞー! 朝潮、お前もどうだ?」
朝磯「えっ」
長門「みんなで遊ぼう! 楽しいぞ!」ニコッ
朝潮「……はいっ!」
長門「よし、皆かかって来い!! 私を倒せたらパフェを奢るぞー!!」
おわり
お付き合いありがとうございました
途中で安価の進め方が変わったりしてしまい、すみませんでした
また色々書きたいと思います、依頼を出してきます
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