[ダンガンロンパv3] 夢野「キーボを階段から突き落としてしまったわい…」 (86)

ダンガンロンパv3ネタバレがあるので気をつけてください。
キャラ崩壊が多少あります。
時間軸は第三章あたり。
作者はキーボが嫌いと言うわけではない。
作者の気がつかない矛盾があったらごめんなさい。
あなたの押しキャラが殺害されてしまう可能性があるのでそこはご理解ください。
夢野は神様を信じなかった設定です。

日曜日までには仕上げたい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1496926180

ウチの名は夢野 秘密子。超高校級の魔法使いなのだが……世間では超高校級のマジシャンで通っておる。

夢野「やれやれ……もう神様なんてこりごりだわい……二回も事件が起こるとは………」

夢野「もう、何も起こらないのを祈るしかないのう……って神を信じないって決めたばかりなのに何を言っておるんじゃ……」

夢野「おや…………あれはキーボではないか。あんな階段の所でなにやっておるんじゃ?あんなところにいたら邪魔ではないか。全く、ロボットのくせに…」

夢野「……そうじゃ!キーボの奴をびっくりさせてやろう。キーボの奴とは初めて会ったときからだいぶ仲が良くなっているし、謝れば許してくれるしのう……」

ウチはゆっくりとキーボに近づいた…そして…

夢野「おい!キーボ!そこにいると邪魔じゃぞ!」

と言いながらキーボの背中を押した。

キーボ「うわぁ!」

そう言いながらキーボはバランスを崩し、階段から倒れてしまったのじゃ!
階段から落ちていくキーボは何回も階段に叩きつけられた。

バキッ!

階段の一番下まで行ったとき、キーボは二つに分かれた。

夢野「キーボ……?」

ウチは急いでキーボに近づいた。

夢野「生きておるか?」

キーボの目の前に手をかざしてみたがキーボは何も反応しなかった。
あたりまえじゃ、真っ二つじゃし。逆に生きていたら怖いわい。

夢野「なんてことじゃ!キーボを階段から突き落として壊してしまったわい…」

夢野「どうするべきなんじゃ?過失とはいえ、学園の生徒扱いされているキーボを殺ロボしたとなると赤松や東条みたいにオシオキ…」

夢野「だ、誰かに相談しよう。このことを他言しなそうな奴に…」

………………

…………

……

アンジー『秘密子ー』

夢野「アンジーはダメじゃ。あやつは星殺害の裁判でウチが怪しいと真っ先に言いおったからな」

茶柱『夢野さん!』

夢野「転子もダメじゃ。あいつは口は割らぬかもしれんが…」

茶柱『黙っている代わりのお礼が欲しいんですが……ぐへへ……』

夢野「あいつにはそっちのケがあるからのう。逆にウチが危なくなる…やさしそうな奴でいないかのう…」

王馬、入間、春川、真宮寺「夢野(さん)!」

夢野「除外」

ゴン太『夢野さん!』

夢野「う~ん、ゴン太は黙っているかも知れぬがだまされやすいしのう。うっかり皆にしゃべりそうじゃ」

百田『夢野!』

夢野「キーボのことについて怒られそうじゃ。説教はメンドイ……」

最原『夢野さん!』

夢野「となると信頼度、頭の良さ、それとやさしさの観点から最原に決まりじゃ」

夢野「誰か忘れている気もするが早速相談しにいくかのう」

夢野「おっと、その間にキーボはウチの研究室に隠しておこうかの」

夢野「ん?どうやら最原は食堂にいるようじゃ」

食堂

百田「終一!お前はエロ本はどこに隠していたんだ?」

最原「いきなりだね。百田君……」

百田「いやー男だけで話す事と言ったらこれしかないからな!で?どうなんだ?」

最原「うーん、僕はエロ本じゃなくてAVとかを本とかに挟んだよ。後、帽子に入れて常日頃から持ち歩いたり…」

百田「へぇ、そうなんだな。なかなか策士だな」

最原「それで帽子に触れる人がいたらキレるキャラでいればバレない!」

最原「まあ、みんなやっていると思うけど………」

百田「まあ、俺は漢らしく堂々とプレステ2に入れっぱなしにしといたぜ!」

最原「へぇ………」

……………

………



夢野「あいつらは食堂でなんちゅう話をしておるんじゃ………ん?」

夢野「隠すといえば………そうか!」

夢野(確か校則では『「死体発見アナウンス」は3人以上の生徒が死体を発見すると流れます。』)

夢野(誰にも見つけられんようにすればよいではないか!)

夢野(あとはその方法じゃが………………プレステ?)

プレステ

プレス

鉄を潰す

キーボの遺体バラバラ

夢野(そうじゃ!キーボの遺体を隠しやすいようにバラバラにしようかの)

超高校級のマジシャンの研究教室

夢野「よし!キーボをこの外から見ると鏡のせいで…じゃなくて魔法で空っぽに見える箱に入れておくかの!」

夢野「突っかかってはいらんわい…仕方ないのう。やっぱりバラバラにする必要があったのか。なら小さくバラバラにするかの」

夢野「この肉系極大魔法・人体切断用の大型カッターでな!」

ガリガリガリガリガリガリ

夢野「おお!まるで冷凍マグロの解体ショーのようじゃ!」

夢野「これを何回も切断していけば………」

夢野「よし!キーボの遺体を粉々にできたぞ!」

夢野「あとはこのキーボ粉をバケツにいれて………それを箱に入れれば………完成じゃ!」

夢野「これで誰にもキーボのことはバレんわい」

夢野「さて…今日はもう個室でゆっくりするかの………色々あって疲れたわい」

次の日

最原(最近何もなさ過ぎて暇すぎる…)

最原(アンジーさんが何かアクションをするかと思えばしないし…)

最原(逆にそろそろ何か起こらないか不安になるな…みんな春川さんを警戒しているし…)

最原(…いやそんなことに負けちゃダメだ!みんなでここから出るようにがんばろう!)

最原「とりあえず、春川さんのことは百田君にまかせて、色々学園について調べるか」

そう決めた僕は食堂へと向かった。


食堂

最原「あれ?今日の朝ごはんは豪華だね?誰が作ったの?」

机の上にはなぜかお寿司があった。

白銀「いやー、なんだかマグロのお寿司が食べたい気分になってね。ちょっと、作ってみたんだ」

茶柱「白銀さん!これおいしいですよ。最高です!」

アンジー「おいしいねー神ってるよー」

真宮寺「そうだね。なかなかおいしいよ。白銀さんはこんなことも出来るんだネ」

真宮寺「人間…いや…すしっていいよね」

そう言いながら彼は両手を広げた。
すしざんまい出来て彼も満足そうだ。

王馬「出ました!真宮寺ちゃんの十八番、すしざんまい!」

百田「ははは!」

最原「みんなおいしそうに食べているね」

白銀「いやいや、私もまだまだだよ。東条さんにも劣るだろうし」

ゴン太「そんなことないよ!すっごくおいしいよ!」

白銀「ありがとう、ゴン太くん」

百田「これホントうまいぜ!朝からお寿司ってのも悪くねーな!」

みんなが白銀さんのお寿司を褒めている中、お寿司に手をつけない人がいた。

王馬「あれれー?夢野ちゃんはお寿司たべないの?」

夢野「いや…ちょっとな。ちょっと気分じゃなくての…」

王馬「そうか、わかったよ。夢野ちゃんはにんしn…」

茶柱「ちょっと男死!そんなわけないじゃないですか!全く、これだから思春期の男死は!」

茶柱「それより、夢野さん!どうかしたんですか?体調でも悪いんですか?」

夢野「いや…大丈夫じゃ。ちょっと寿司が苦手だっただけじゃ」

白銀「なーんだ。そうだったの!私の料理がおいしくなさそうだからだと思っちゃった!」

茶柱「好き嫌いは誰にもありますしね!代わりに転子がおにぎりでも作ってきます!」

白銀「それにしても、夢野さんがお寿司が苦手だったなんて知らなかったなー」

白銀「もしかして嫌いなネタがあるの?マグロとか?何かに見覚えあるとか?」

夢野「…いや、お寿司は全部苦手じゃ」

白銀「そうなの…今度から先に言ってくれれば違うのを作るからね!」

モノクマ「はーい、みんなおはよー」ヒョコ

最原「モノクマ!」

百田「でたなモノクマ!一体俺たちになんのようだ?」

白銀「私たちに何をしたって無駄だよ!私たちはお前なんかに負けないんだから!」

モノクマ「もーそんな邪険にしないでよう!今日はとってもわくわくな企画を考えたんだからさ」

最原「ワクワクな企画?」

春川「どうせくだらない事でしょ」

真宮寺「というかろくな事が起こらないよね」

白銀「そうだよ!皆が一致団結しようとしたところでモノクマがちょっかい出すんだから!みんなの邪魔はやめて!」

モノクマ「うぷぷ。いやいや、この企画は前にもやったことがあるからくだらない事じゃないと思うよ」

王馬「前にやったことあることなんだね。なんのことかな?」

入間「どーでもいいから早く言ってくれよ!」

モノクマ「はいはい。ズバリ!君たちにはここにいるメンバーで『夢野さんのマジカルショー』をやって欲しいんだ!」

夢野「んあーーーー!?」

王馬「うわー本当におんなじことをまたやるなんて最高につまんないね!」

真宮寺「心配して損をしたヨ」

茶柱「って、なんでまた夢野さんのマジカルショーをやらないといけないんですか?」

モノクマ「あれ?茶柱さん夢野さんのマジカルショー見たくないの?」

茶柱「そりゃ見たいですけど、前のマジカルショーであんなことがあったのにまたやらせるなんてありえません!」

王馬「にしし…まただれか死んじゃったりしてね!」

茶柱「縁起でもないこと言わないでください!」

百田「茶柱の言う通りだ!俺たちはお前の言う通りにはならねーぞ!」

白銀「そうだよ!それに夢野さんがかわいそうなことは絶対にさせない!」

白銀「私たちは皆で協力して、ここを脱出するんだから!」

最原(なんだか今日は白銀さん凄く発言している気がするな……)

モノクマ「うぷぷ。あれ?みんな怖いの?」

最原「怖い?」

真宮寺「一体どういうことかな?」

モノクマ「だってさ。ボクはただマジックショーをして欲しいって言っただけだよ」

モノクマ「別にコロシアイに発展することじゃないよね」

ゴン太「確かにそうだね」

アンジー「前にやったのだってアンジーがみんなが仲良くして欲しい為だったしねー」

真宮寺「ただ、それを東条さんに利用されただけだしね。マジカルショー自体には危険性はないね」

王馬「俺はモノクマがマジカルショーやれって言ったときは拍子抜けだったなぁ」

王馬「こんなんじゃコロシアイにならないじゃんって思っちゃったし!」

王馬「嘘だけどね!」

モノクマ「そうそう。たとえば君たちの中にこれを利用してやろうって人がいない限り、何も起こらないと思うけどなー」

アンジー「確かにそうだねー。神様も言ってるよー」

茶柱「…た、確かにそうですが、モノクマの言いなりになるのが気に入りません!」

百田「そうだぞ!それにモノクマのことだ!何かたくらんでいるに決まってる!」

モノクマ「あーもーわかったよー。それじゃあ、こういうのはどうかな?」

モノクマ「もし、マジカルショーが無事に終わったら、ボクとモノクマーズからはもう何も干渉しません。約束します!」

モノクマ「もちろん、マジカルショーの最中も妨害しません」

最原「それは本当?」

ゴン太「えっ?本当なの!?」

最原(ずいぶんと破格の条件をだしてきたな)

王馬「へえ、随分と面白い条件を出してきたじゃん」

百田「お前本当なんだろうな!もう俺たちの邪魔はしないんだろうな!」

モノクマ「しつこいなぁ。クマは嘘つきません!」

茶柱「モノクマはああ言っていますが…夢野さんどうしますか…?」

夢野「そ…それは…」

白銀「夢野さん!」タタッ

そう言って白銀さんは夢野さんにかけより、夢野さんの手をとった。

白銀「お願い!嫌だろうけどマジカルショーをやって!私はどうしてもこのコロシアイ学園生活を終わらせたいの!」

白銀「マジカルショーをやってくれればモノクマからの干渉はなくなるからみんな争わなくなるしね!」

夢野「んあ……!?」

白銀「大丈夫!マジカルショーの最中はトラブルが起こらないように私が全力で阻止するから!」

白銀「だからお願い!力を貸して!」

そう白銀さんは強く言ったと思ったら土下座を始めた。その言葉を聞き、感動した人が何人かいた。

茶柱「白銀さんがそんな覚悟をもっていたなんて…………白銀さん、私もトラブルが起こらないように手伝いますよ!」

茶柱「だから夢野さん……マジカルショーをやりましょう!」

百田「よっしゃ!俺もマジカルショーの舞台準備とか手伝うぜ!モノクマの思惑なんかに負けないぜ!」

百田「終一も手伝うよな!」

最原「う……うん。もちろんだよ」

最原(なんだかこれこそがモノクマの思惑に感じるけど……)

最原(少しだけ……赤松さんと同じ物を感じるし……違和感もあるけど)

ゴン太「ゴン太も手伝うよ!」

アンジー「主は言いました。秘密子はマジカルショーをやるべきだと……」

夢野「う…………」

白銀「お願い……夢野さん」

白銀さんは顔をあげ、じっと夢野さんを見つめる。

茶柱「夢野さん……」

夢野「わ……わかった!そこまで言うのであればやってやろうではないか!」

白銀「イヒw、ありがとう!夢野さん!早速準備に取り掛かるね!指示を頂戴!」

夢野「それじゃあ、今から研究教室で準備してくるから、しばらくしたら来てくれ。入るときはノックするんじゃぞ」

茶柱「わかりました!転子も全力でがんばります!」

茶柱「男死は体育館の掃除をお願いします!夢野さんが準備できたら呼びますから!」

ゴン太「わかったよ。茶柱さん!」

真宮寺「やれやれ…なんだか勢いで押された気がするけど、これはもうやるしかないよネ」

入間「ったく、めんどくせーなっ!だが仕方ねーから付き合ってやるぜっ!」

王馬「にしし!じゃあオレは何も起こらないことを祈っているかな!」

百田「王馬もちゃんと手伝えよ!」

モノクマ「それじゃあ、偶然にもいないキーボクン以外のメンバーでマジカルショーを楽しんでねー」

こうして僕たちは再びマジカルショーをすることになった。

白銀さんはウキウキで準備を仕切り始めた。

白銀「それじゃあ、春川さん、茶柱さんはパイプイスを並べてね!」

白銀「百田君はライトの設置をお願い!主役にライトが当たるようにね!」

白銀「入間さんは後ろにいる人にもよく見えるようにカメラの設置、ディスプレイの設置をお願い。たくさん用意してあるからいくつでも使って良いよ」

白銀「アンジーさんは机の設置、料理を運んでね。王馬君は飾り付けをお願い」

白銀「最原君、ゴン太君は夢野さんの荷物の搬入をお願い!」

まるで超高校級の準備スタッフのようだった。
彼女は本当にこの学園生活を安全に過ごせるようにしたいのだ。

白銀「みんな!最高のショーにするよ!夢野さんのように夢のあるショーを!」



マジカルショーの準備が終わった後、

白銀「ちょっとお手洗いに行ってくる」

白銀さんは一人トイレに行った。


隠し部屋

??「夢野さんのように夢のあるショーって駄洒落じゃん。つまんね」

??「まあいいやw、夢野さんは今キーボ粉を何処に隠しているかなw」

??「なるほど、モノチッチのカメラによると取り出したところは映ってないしまだ鏡の箱の中かw」

??「他に隠す場所がないからねーwww箱はでかいし入れっぱなしにしても見られないから問題ないと思っているんだねー」

??「フフッw大勢の前でキーボ粉暴いて大恥かかせてやる」

白銀「ニヒw、ごめんごめん待たせちゃって、それじゃあ始めようか!」

こうして、マジカルショーは始まった。

まずは白銀さんのリクエストで人体切断マジックショーだ。

白銀「人がバラバラになってるwすごいww」

白銀さんはすごいご機嫌だった。バラバラになるのがそんなに楽しいのかな?

夢野「それじゃあ、次の魔法は何も入っていないこの箱に…」

その時、突然白銀さんが立ち上がった!

白銀「バレバレなマジックしてんじゃねーよ!」ブンッ!

白銀さんは手に持っていたビンを箱にむけて投げつけた。

ガシャーン!

夢野「んあっ!」

白銀「鏡使ってんのバレバレなんだよ、バーカww!」

モノクマがマジカルショーの開催を提案してから先ほどまで喜んでいた白銀さんが嘘のようだった。

まるでサンタクロースを信じていたが嘘だとわかり、やけになってそのことをまだサンタクロースを信じている子に告げる子供のようだ。

白銀「鏡使って箱の中を空に見せかけているんだろwあらかじめ何かしらいれてんだろ~~」

そう言いながら白銀さんはステージの上にあがり、箱の中を漁り始めた。

夢野「な、何をするんじゃ!やめるんじゃ!」

白銀「はいはい、黙って黙ってwこの中に隠してあるものを見せてもらうよーw」

茶柱「ちょっと白銀さん!なにをしているんですか!?どうしてこんな夢野さんのショーを邪魔するようなことするんですか!」

白銀「邪魔じゃない!種明かしだ!」

最原(それってマジックではかなりの邪魔だと思うけど)

白銀「あれ?なんで?万国旗とリンゴしかない!?なんで!?」

百田「やめろ!白銀!おい、誰か白銀を止めるのを手伝ってくれ!」

茶柱「はい!手伝います!」

ゴン太「ゴ…ゴン太も手伝うよ!」

三人はステージに上がった。

百田「おい!大人しくしろ!」

百田君が白銀さんに掴みかかろうとした。

白銀「うるさい!私にはやることがあるんだ!私は正しいんだ!」

王馬「ああやって勝手にする奴ってなんで自分が正しいって信じているんだろうね?」

真宮寺「ククク……僕にとっては面白いからこのまま観察させてもらうよ……」

しかし、白銀さんは百田君の腕をすり抜け、壇上を降り、他のマジック道具のほうへと向かった。

白銀「どこぉぉぉぉぉぉ!!」

白銀さんは狂ったように目に入ったマジック道具を、置いてあったカメラを使い殴り、破壊していった!

彼女は本当に超高校級のコスプレイヤーなのか?

白銀「ああスッキリ……したけど、ない!何で!?」

最原(スッキリって…………)

ゴン太「今の白銀さんの行動は無視できないよ!なんでこんなことするの?」

茶柱「そうです!さっきまであんなに楽しんでいたのに!」

白銀「クソ!何処にもないじゃんか……」

白銀(しかもこのままじゃ私はキチつむぎの汚名を着せられてしまう!それだけは避けなくては!)

白銀(考えろ……ここを上手に切り抜ける方法を……)

白銀「うっ!頭が!」

そう言いながら白銀さんはカメラを落とし、頭を押さえながら床に膝を着いた。

ゴン太「え?大丈夫?」

白銀「う、うん。あれ?」キョロキョロ

白銀「マジカルショーのステージがひどいことに!一体誰が!?」

百田「何言ってんだ!お前がやったんだろ!」

茶柱「壊しまわった挙句、スッキリしたと言ってましたが……」

白銀「え!?…確かにさっきまでの記憶がないけどまさか!?」

白銀「………記憶喪失?」

最原(いくらなんでもそれは苦しいだろ)

春川「自覚がある記憶喪失なんて初めて聞いたよ」

ゴン太「え?白銀さん、記憶喪失になっちゃったの?」

茶柱「そうなんですか?白銀さん!」

白銀「わからない。とにかくさっきまでの記憶がないのは本当だよ」

王馬「ハア……白銀ちゃん、それって君の嘘だよね?」

流石の王馬君もあきれていた。他にも何人かあきれている。
こんなこと信じる人、ゴン太くんくらいだと思いたい。

百田「王馬黙れ!白銀……お前、本当に記憶がないのか?やっぱりさっきまでのが本当のお前なんだな」

僕は百田君を舐めていたようだ。

白銀「うん……でも、この様子だと私が夢野さんのマジックショーを台無しにしちゃったんだね……」

白銀「本当にごめん!」

そう言って白銀さんは泣き崩れた。けど…………

最原(やっぱり嘘にしかみえない…………だけども、指摘もしたくない……)

白銀(この嘘真実に!)

茶柱「いえ……転子も何も知らずに責めて…………すいませんでした」

白銀「ううん……気にしないで……」

真宮寺「かなり疑わしいけどね。本当に記憶がないと言いたいんだネ……」

白銀「…………うん」

入間「おいおい……ほんとにその眼鏡女の言うことを信じるんかぁ?」

百田「当たり前だ!さっきまであんなに楽しそうだった白銀があんな馬鹿みたいな行動するわけないだろ!」

茶柱「そうですよ!さっきまでの白銀さんは嘘だったんです!」

最原(僕としてはウキウキで準備始めていた時の方を疑って欲しいんだけど……)

夢野「でも……ウチのショーはどうなるんじゃ?」

白銀「ごめんね……夢野さん。台無しにしちゃって……」

白銀「多分、誰かが何らかの方法……多分プラズマで私の脊髄的なものを拘束、遠隔操作したのち、マインドコントロールしたんだよ」

ゴン太「なるほど……ゴン太は難しい言葉わからないけど、白銀さんが言うならそうなんだね」

夢野「ゴン太よ、白銀の言葉はウチにもわからん」

最原「意味がわからないよ……」

春川「脊髄を操るとか聞いたことないんだけど…………」

白銀「そう…………探偵と暗殺者が言うなら違うね……なら神ったか降霊術とか…………」

アンジー「神様はそんな事しないよー神様が降りてくるのはアンジーだけだよー」

真宮寺「降霊術ってことは…………籠の子しちゃったんだね」

白銀「…………うん」

最原(なんだよ……籠の子って…………)

真宮寺「ゴメン……籠の子って色々道具必要なんだ。だから無理だと思う」

白銀「籠の子って…………降霊術だったんだね……」

最原(知らずに答えたのか……)

王馬「いやいや!絶対白銀ちゃんの嘘でしょ!」

真宮寺「正直僕もそう思うヨ……」

入間「俺様もだ!ありえねーだろっ!洗脳だなんてよ!」

春川「私も……あんな短時間では無理だと思う」

白銀「やっぱり信じてくれないんだね……」

アンジー「アンジーはどっちかわからないかなー」

王馬「あんなのとっさについた嘘にきまっているよ!」

王馬「だって、俺って嘘を見抜くの得意だから!…………嘘だけどね!」

白銀「でも本当だよ!」

王馬「いやいや嘘でしょ?むしろ信じている人がいることに驚きなんだけど?」

王馬「ね?最原ちゃんもそう思うよね!」

最原(クソ!話を振られた!これはもう答えるしかない!)

最原「うーん、正直僕も嘘だと思うよ」

百田「おいおい終一マジかよ。仲間を信じられねーっていうのか?」

王馬「にしし、ほーらやっぱり!意見が分かれてる。学級裁判だったら議論スクラムだったじゃん!」

王馬「絶対勝てる自信あるよ!」

白銀「スクラム組もうぜ」

最原「なんか白銀さんに心の余裕を感じるんだけど?」

白銀「とにかく、私はもうマジカルショーの邪魔をしたくないから出て行くね」トボトボ

そう言いながら白銀さんは体育館から出ていった。

真宮寺「まともだと思っていたけど、彼女に何があったんだろうね。彼女の行動は民俗学でも解き明かせないよ」

王馬「誰か彼女の気に触ることをしたんじゃないの?」

入間「生理じゃねーのか?」

春川「ほっとけばいいんじゃないの?」

夢野「いや……だから白銀は操られていたんじゃ…多分」

ゴン太「でも今はほっといたほうがいいかもね」

茶柱「そうですね。ここで言い争っても仕方ありません。白銀さんは無意識でやったのか意識的にやったのかは後回しにして、今日はもうショーは終わりにしましょう」

百田「そうだな。それじゃあ手分けして片付けるか」

こうして第二回?夢野さんのマジカルショーは終わった。

隠し部屋

??「とっさの機転により、なんとかごまかすことが出来たよ!やったね!それより……」

??「なんで?どうしてキーボ粉がないの?」

??「モノチッチのカメラでは取り出す所は映ってないのに…」

??「この事実が示すのは夢野が隠したか、私の頭がボケたか、記憶改変ライトしかない!つまり夢野が隠した!」

??「マジカルショーが決まってから研究教室に入ったときにはあるのは確認できる」

??「そこから夢野が準備を始めて…鏡の箱が死角になっているな、中身が見えなくなっている……」

??「もしかしてこれ以降に取り出したのか…一体どうやって……」

??「仕方ない。本人に聞くか…」

夜時間少し前

夢野の個室

夢野「ふー今日はとっても疲れたわい…………白銀のせいで盛り上げも欠けたしのう……」

夢野「もうこんな面倒なことはごめんじゃ……」

モノクマ「もーう!若い頃からそんなんでいいの?」ヒョイ

夢野「……なんじゃ、モノクマか…………」

モノクマ「あれ……?驚かないの?」

夢野「驚くのもめんどいしの……」

モノクマ「まあいいや!はいこれ!手紙!」

夢野「んあ?手紙?誰からじゃ?」

モノクマ「秘密!内容で判断してね!それじゃあバイバーーイ」ヒョイ

夢野「やれやれ、用事が済んだらさっさと帰りおったわ。…………手紙読むのめんどい……」

夢野「けど、気になるし読むかの…………」

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夢野さんへ
差出人 超高校級の黒幕 X

私はあなたがキーボ君を殺害する現場を見ました。
隠し場所も知っています。

話したいことがあるので夜時間に倉庫へ来てください。
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夢野「なんじゃこれは!!?」



倉庫

白銀「ククク……ここで夢野さんが来たら脅して隠し場所を教えてもらおっと!」

白銀「ちなみにここはマジックミラーが用意してあるので夢野さんからのほうからは見えないようになっているよ!」

白銀「しかも、この時間、私が部屋にいることを悟らせる『仕掛け』も用意したしね!」

夢野「まさか……あれを目撃されていたとは……」

夢野「どうするべきなんじゃ…………」

ぴんぽーーーん

夢野「んあっ!!!誰か来た!誰なんじゃ?」ソロー

ガチャ

茶柱「夢野さん!まだ起きていますか?」

夢野「なんじゃ……転子か…………」

茶柱「え?誰か他の人を待っていたんですか?まさか男死ですか!?」

夢野「違うわい。それよりなんの用じゃ?」

茶柱「今日の夢野さんのマジカルショーの打ち上げで、皆で外でBBQやっているんですよ!夢野さんもやりましょう!」

夢野「そうなのか?みんな行っているのなら行こうかの」

茶柱「あっ!全員ではなく参加しなかったキーボさんとお休みしている白銀さんは参加していません」

夢野「え?白銀は参加してないのか?」

茶柱「はい!呼びに行こうとしたらドアノブにこんなものが……」



Please do not DISTURB

起こさないでください



夢野「なんじゃこれは?ホテルによくある奴ではないか」

茶柱「多分今日は色々あったからもうお休みしているんでしょう。なので転子達で楽しみましょう!」

夢野「そうじゃの」

夢野(なにか大事なことを忘れている気がするが……どうでもよいか)


倉庫

白銀「私の仕掛けのおかげで、皆は私が部屋にいないことを知ることはない!」



どんちゃんどんちゃん♪

百田「いやー久しぶりのBBQだが最高だな!」

最原「そうだね百田君!お肉も美味しいし!」

春川「そのおかげでトレーニングできないけどね」

百田「別に良いじゃねーか!それよりハルマキ!肉食わねーならもらうぜ!」ヒョイ

春川「!ちょっと!」

最原「ははは」

最原(食われてやんのw)

春川「最原……殺されたいの?」

最原「ごめん……」

王馬「白銀ちゃんもこんなに美味しいお肉が食えなくてもったいないよね」

入間「どうせいなくて残念ってのも嘘なんだろ。人数減った分、多く食えて喜んでいるくせによー」

王馬「ホントだよ!にしし」

夜長「アンジーの一発ギャグやるよーそれ」

夜長「夜長」右

夜長「デンプシー」左

夜長「なんてねー」

真宮寺「クク……とても美しいね」

茶柱「夢野さん!ちゃんと野菜も食べないとダメですよ!」

夢野「んあー後で食べるわい…………それよりも今は肉じゃ」うまうま

ゴン太「夢野さん、バランス良く食べないとダメだよ」

夢野「ウチは魔法の力で肉を多く必要とするからしかたないのじゃ」

ゴン太「え?そうなの?」

入間「嘘に決まってんだろー」

茶柱「あっ!炭が少なくなって来たので倉庫から取って来ます!」

最原「僕もいくよ!」

倉庫

最原「夜の校舎ってなんだか怖いな」

茶柱「暗闇に乗じて襲ったら投げ飛ばしますからね!」

最原「襲わないよ!」

僕は倉庫にあった炭を持ち上げた。

最原「ほら、炭はもう手に入れたし、戻ろ……」

グスッ……

最原「!なんか声しない?」

茶柱「そんなこと言って隙を作らせる気ですか?」

最原「違うよ!ほら…………」

ナンデ……コナイノ……

茶柱「……聞こえました。女の人の声のようです」

茶柱「これは男死に恨みのある女子の霊ですね」

最原「冷静に分析している場合じゃないよ!早くにげよう!」ダッ

茶柱「ちょっと!引っ張らないでください!」

中庭

最原「あーびっくりした!」

茶柱「もういいでしょう!転子に触らないでください!」

最原「ごめん……」

茶柱「全く!男死と手をつないだなんて知られたら転子はもう死ぬか、最原さんを消すしかありません!」

最原「やめてよ!皆には言わないから!」

茶柱「当たり前です!約束ですよ!」

気になることもあったがこうして打ち上げBBQは盛り上がった!

次の日

最原(昨日は最高だったな。久しぶりに楽しくBBQ出来て良かった)

最原(マジカルショーでの白銀さんの行為が霞むほどだった)

最原(できるならこういう日々がずっと続くと良いんだけどなぁ……)

しかし、僕の願いも空しく楽しい日々は突然終わりを迎えた。



食堂

白銀「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!右腕が疼くぅぅぅぅううう!!収まれぇぇぇ!!」

ゴン太「がんばって!白銀さん!」

最原(何なんだよ、一体)

百田「終一!いい所に来た!一緒に白銀を抑えるのに付き合ってくれ!」

白銀「いや…………大丈夫だよ。今、洗脳されそうなところをがんばって抑えたから」

茶柱「そうなんですか!流石白銀さんです!」

白銀「いやあ、昨日みたいな事は避けたいからね。何とか自分の意思で踏みとどまるようにコントロールしたいよ」

最原「ああ……洗脳されそうなところを防ごうとしたってことね」

白銀「その通りだよ、最原君。まあ、仕組みが分かれば防ぐのは容易いよ」

最原(昨日は『うっ!頭が!』って言ってたじゃん。頭から腕に移動するもんなのか?)

真宮寺「やれやれ、降霊術っぽいものからインチキまがいな物にレベルダウンするなんて残念だよ。白銀さん本人にもね」

入間「だから俺様は最初から嘘だって言っていたじゃねーか!」

百田「まだ嘘かわかんねーだろ!何で信じてやんねーんだ!」

王馬「そうだよ!今仲間を信じないでどうするんだよ!」

百田「お前は信じてねーだろ!」

王馬「そんな事ないよっ!俺は信じてるよっ!」

茶柱「絶対に嘘ですね……」

王馬「ホントだよ!俺は嘘つかないしっ!」

モノクマ「そうだそうだ!信じてあげなよー!学園長のボクは信じるよー」ヒョイ

百田「おう、モノクマ!お前は信じるのか!」

夢野「モノクマが信じても意味ないじゃろ」

春川「というか何のようなの?」

入間「もう俺様たちに干渉しないんじゃねーのかよ……」

モノクマ「えー?それは昨日のマジカルショーで無事終わったらの話じゃん。あんなことあった上に途中で終わったから無効だよ」

春川「まあ……何かしらイチャモンつけて何かしてくるとは思ってたけどね」

茶柱「ぐぐぐ……やっぱりモノクマからの妨害は避けられませんか」

王馬「まあ、どうでもいいことだけどね…………それより何の用で来たか教えてよ!」

モノクマ「いやー昨日のチャンスを惜しくも逃した君たちにチャンスをあげようと思って」

百田「チャンス?」

夢野「どうせくだらないことじゃろ」

春川「相手をしても無駄だよ。でも……相手にしないといけないんだろうけど」

王馬「春川ちゃんの言う通りだよ!それで何をくれるの?」

モノクマ「うぷぷ。やっぱり王馬君は話が早くて助かるねぇ」

王馬「にしし、だって俺って悪の総統じゃん?部下の気持ちが分かるようにならないとね!」

モノクマ「王馬君が僕を部下扱いしているかどうかは置いといて…………」

モノクマ「チャンスって言うのはね。これから与えるクイズに正解すれば今度こそ君たちの邪魔はしないよ!」

入間「はあ……何かと思ったらクイズかよ……ならこの大天才の俺様がいれば楽勝だな!」

ゴン太「がんばって入間さん!ゴン太は頭悪いから協力できないと思うから」

百田「わかった、わかった。なんでも良いからそのクイズとやらを出してくれ」

モノクマ「それじゃあ、クイズをだしまーす!」

その瞬間、食堂にあったモニターにある映像が映った。

そこには夢野さんがマジックの準備をしている様子が映し出された。

夢野「なんじゃ?この映像は?」

モノクマ「この映像は昨日夢野さんがマジカルショーの準備をしている様子です!」

夢野「んあっ!?今すぐ止めい!魔法のしくみは秘密なんじゃ!」

モノクマ「まあまあ、ここで問題です!準備の最中に、鏡の箱の中に『あるバケツ』がありました」

百田「この粉っぽいものが入っているやつか」

モノクマ「それがなんと!消えちゃいました!一体、何ででしょう?」

最原「え?取り出したところは映ってないけど本当に消えたの?」

モノクマ「うん!だからこの仕組みを説明してね。みんなで相談してかまわないよ」

モノクマ「僕はその様子を聞いているから。それじゃーねー」

言いたいことだけ言ったモノクマは消えていった。


*この時点でカメラ越しに死体を見ていますが直接見てないのでアナウンスはならないこととします。

白銀「なんだか拍子抜けだったね。でも!これさえ分かれば今度こそ安全な学園生活が保障されるんだね!」

白銀さんはまた夢野さんの手をとった。

白銀「お願い!嫌だろうけど、どうやったか教えて!私はどうしてもこのコロシアイ学園生活を終わらせたいの!」

最原(昨日もみたぞ。この展開)

夢野「だ…ダメじゃ。魔法は他言してよいものではない……」

真宮寺「やれやれ、星君の裁判と同じ展開だね」

百田「とするとまた俺たちでトリックを考えないといけないってことか」

夢野「トリックなどではない!魔法じゃ!」

茶柱「そうです!魔法です!」

バン!

白銀さんが勢いよく机を蹴った。

白銀「そういうのはもういいんだよ……早くトリック言えよ!」

最原(また、狂い始めたよコイツ)

ゴン太「どうしたの?また洗脳されたの?」

アンジー「神様が言ってるよーつむぎは悪魔に取り付かれたって」

入間「地味メガネがこの調子で聞いてくれんなら、俺様は洗脳でもキチでもかまわないぜ!さっさとこのロリに聞いてくれ!」

白銀「はやく言えよ。お前のせいでみんなが困るんだぞ!」

夢野「んあーーー!!無理なものは無理じゃ!」

王馬「それより夢野ちゃん!君はどうしてバケツをあんな隠し方したの?」

夢野「んあ?」

茶柱「どういうことですか?」

王馬「だってさ。映像を見る限り、マジックの準備中は誰にも見られてないじゃん!どうしてそんなことしたのかなーって」

真宮寺「そういえばそうだネ。見る人がいるからマジック……ククク……魔法を使うもんだよネ」

夢野「それはいつもの癖でついな……」

夢野(いつ誰が来てもいいように念の為あそこに隠すのを見られないようにしたが……失敗だったわい)

白銀「ヒヒwwいい質問だね王馬くん。そうだよね!怪しいよね?何かいけないことしたんじゃないのーww?」

白銀「あ!マジックの種が言えないんだったらさ、いまあのバケツは何処にあるの?」

夢野「バケツ?」

最原「そうか……種が言えなくてもバケツの場所はいえるんじゃないかな?」

夢野「それは……」

アンジー「そっかー秘密子はバケツを隠しているから言いたくないんだねー」

夢野「んあ!?」

白銀「えええwww?それは怪しすぎなぁいww?何隠しているのww?」

最原(なんだか白銀さんが生き生きしだしたぞ。こいつ本当になに考えているんだ?)

真宮寺「となると大事なものはあのバケツの中身だネ。あの粉に何か秘密があるのかな?」

王馬「どうなの?あのバケツと粉って隠してあるの?」

夢野「いや……あれはもう処分したわい」

春川「余計怪しくなってるね……」

茶柱「キエエエエエ!もうやめてください!夢野さんが困っているじゃないですか!」

白銀「ええww!だって凄く怪しいんだもんw怪しくなければ困る必要もないじゃんww」

茶柱「ふざけないでください!洗脳だかなんだか知りませんがそれ以上夢野さんを攻めないでください!ぬがあああ!」

白銀「嫌でーーーすwwwみんなの為に聞きまーーすwww」

夢野「もうやめーーーい!」

茶柱「夢野さん!?」

夢野「もう観念したわい。正直に言うわい…………」

白銀「おw白状する気になりましたかww」

夢野「あの粉はキーボなんじゃ!ウチが誤って殺害してしまったキーボなんじゃ!」

茶柱「ええええええ?」

百田「なんだって!?」

ゴン太「嘘でしょ…………?」

アンジー「あららー」

真宮寺「おやおや、まさか夢野さんがキーボ君を壊してしまったとはね……」

王馬「まさか意外な人がってやつだね」

入間「どおりでキーボを見かけないと思ったぜ……」

最原「キーボ君が死んじゃったの!?」

春川「最近の電化製品って寿命が短いらしいしね」

最原「いや……キーボ君は電化製品じゃないよ……」

白銀「wwwwwwwww」

白銀「皆さん聞きましたかーーww、夢野さんが負けを認めましたーーww」

白銀「私の大勝利でーーすwwやったーww」

最原「こんなことに勝ち負けもないよ」

白銀「いいえw私の勝ちでーすw夢野に勝って、探偵の最原君にも勝ちましたーw」

最原(なんだコイツ、地獄に落ちればいいのに)イラッ

夢野「ちょっと待ってくれ!お前達と話がしたい!」

王馬「話?何を話すって言うの?これからやる裁判についての打ち合わせは必要ないと思うけど……」

夢野「裁判についてじゃないわい!……みんなどうかキーボ粉を見つけるのはやめて欲しいんじゃ」

茶柱「どういうことですか?」

夢野「今はまだ、キーボの遺体を見つけてないから、『死体発見アナウンス』が鳴ってないし、学級裁判が行われないじゃろ。どうかこのまま見つけないでいて欲しいんじゃ」

真宮寺「なるほど、そうすれば夢野さんもクロでオシオキもなくなるってわけか……ククク……」

真宮寺「他人を犠牲にしたっていうのに、生き残ろうとする強い意志……やっぱり人間ってすばらしいよ……」

茶柱「なるほど!その方法を使えば夢野さんを助けられるんですんね!それじゃあ……」

白銀「ダメに決まってんだろ!バーカ!」

夢野「んあ!?」

白銀「ロボ壊したくせにずうずうしいこと言ってんじゃねー!潔くオシオキされろ!」

白銀「お前が死んだら皆で『月の光』大合奏してやるよww」

白銀「後、キーボ粉だったら私が見つけ出して、皆に見せつけてやるから覚悟しろ!はははははww」

最原(なにげに赤松さんのことも馬鹿にしていないか?コイツ)イライラ

百田「なんだ……白銀はどうしちまったんだ……」

入間「最初からこんなんだったぜ……」

夢野「んあーー!!もう終わりじゃー!」

アンジー「あららー秘密子ーぐっばいならー!」

茶柱「夢野さん!諦めないでください!転子がなんとかしますから!」

夢野「いや……転子よ……もうだめじゃ……昨日も脅しの手紙が届いたしのう……」

最原「脅しの手紙?」

夢野「そうじゃ。これが昨日モノクマから届いたんじゃ……」

そう言いながら夢野さんは僕に手紙のようなものを渡した。

王馬「俺にもみせてー」

*******************************************************
夢野さんへ
差出人 超高校級の黒幕 X

私はあなたがキーボ君を殺害する現場を見ました。
隠し場所も知っています。

話したいことがあるので夜時間に倉庫へ来てください。
*******************************************************

最原「あれ?これって……」

王馬「ふうん……本当に裁判についての打ち合わせは必要なくなったね!」

白銀「ええww何その手紙ww何が書いてあったの?」

最原「ええと……白銀さんがこの学園生活の黒幕ってことが書いてあるんだけど……」

白銀「え?」

白銀さんの顔から笑顔が消えた。

それを見た僕、思わずにっこり。

白銀「意味分からないですけどw?ハッタリはやめてよw」

最原「だってさ、この手紙を見てみてよ」

百田「なになに……夜時間に倉庫に来いだと?」

王馬「そのときにアリバイのない人が怪しいよねー!それって誰だろう?」

白銀「はははwwwなーんだそんなことか!その時間、私は部屋でゆっくりしてたよ。確かにアリバイがないね!」

白銀「でも、夜時間なんてみんなアリバイないんじゃないの~ww」

王馬「残念ながらアリバイはあるんだよね」

白銀「ふ~んw王馬君はアリバイがあるんだぁw」

最原「いや……君以外みんなアリバイがあるんだ」

白銀「へ……?」

最原「実は昨日、君とキーボ君以外でBBQをやったんだ。君が倉庫にいるときにね」

白銀「ちょっと待てよ!何で私をはぶいてBBQやってんの?」

ゴン太「だって白銀さん、部屋で寝ていると思ったから……」

王馬「部屋で寝ていることをアピールして、部屋にいないことを確認させたくなかったみたいだけど、それが仇になっちゃったんだね」

春川「あんなホテルにあるようなドアノブサインを使ったくせに墓穴になるなんて笑えるね」

百田「おい!ってことは本当に白銀が黒幕になるってことか?」

白銀「ちょっと待って!その時に本当に黒幕が倉庫にいるなんて証拠はあるの?」

最原「あるよ!だよね?茶柱さん。昨日僕たちは倉庫で黒幕がいることを確認しているよね?」

茶柱「それを言ってしまうんですか!?」

最原「うん。証拠になるからね……」

茶柱「わかりました。あまり言いたくはありませんが……確かに最原さんと二人で倉庫に行ったとき、人の声が聞こえました。幽霊だと思ったら、アレは白銀さんの声だったんですね」

最原「そう!あの時、黒幕がどんな気持ちで待っていたかは分からないけどw確かに僕たち二人で誰かがいることを確認したんだ!」

真宮寺「そうなんだネ。ちなみに夢野さんはキーボ君を殺しちゃったのはいつのことかナ?」

夢野「それはマジカルショーの前の日……おとといじゃ」

真宮寺「ククク……ってことは昨日のBBQにはキーボ君はいないし、BBQには白銀さん以外全員いたから倉庫にいたのは白銀さんだね」

春川「しかも二人で声を聞いているし勘違いの可能性も少ないしね」

百田「でも本当なのか?白銀がこの学園生活の黒幕だったのか?」

白銀「違うよ!百田君、私を信じて!」

百田「いや……今回は最原達のことを信じるぜっ!この宇宙に轟く百田解斗の勘がそういっている!」

白銀「クッソ!」

白銀さんに味方がいなくなった。その様子をみて思わずにっこり。

白銀「……その前にその手紙が本物だって証拠はあるの?」

百田「ん?どういうことだ?」

白銀「その手紙は夢野さんが私を陥れるために捏造したんだよ!だったらつじつまがあう!」

最原「いや、例え捏造だとしても倉庫に誰かがいたのは本当なんだよ。そしてそれは君しかありえない」

最原「それになんの為に皆に隠れて倉庫に行ったのか説明できないでしょ?」

白銀「ググ……」

王馬「あれ?お得意の洗脳芸やらないの?俺見てみたいなー、白銀ちゃんの洗脳されたふりするやつ。面白いもんね!」

真宮寺「僕も白銀さんが醜くも抗う姿を見たいナ。見せて見せて見せて」

白銀「うるさい!」

最原「あと、今回明らかになったことでキーボ粉が鏡の箱の中にあった、ってことがあるけど……」

王馬「その鏡の箱をマジカルショーの最中に壊した人がいるよねー?誰だったけなー?」

王馬「しかも壊した理由はなんだろうねー?キーボ粉が入っていると勘違いしたからかな?」

ゴン太「そういえば鏡の箱を壊したのは白銀さんだったよね」

百田「そうか!あれはキーボ粉をみんなにさらす為にやったのか!でも、それをどうやって知ったんだ?」

最原「それはさっきの映像を録画したように、キーボ君を殺害したところから鏡の箱に隠すところまでの映像を見たんだと思う」

アンジー「なるほどーさっきの映像を見て鏡の箱の中にキーボ粉があると勘違いしたんだねー」

茶柱「こう考えるとすべてつじつまが合っているように思えますが……」

入間「どうなんだー?お前が黒幕なんだろー?」

そう言いながら入間さんは白銀さんに近づいた。

入間「残念だったなー黒幕がばれちまってよ!まあ、俺様は別に無事に帰してくれれば今までのことは水に流してやるぜ!ひゃーひゃっひゃっひゃ!」


入間「あ!そうだ!あとお詫びに俺様に土下座しろよ!土・下・座!洗脳バージョンのオプション付きでやれよ!そうしたら許してやるっ!」

入間さんは何も推理してないのにいつも通り偉そうに白銀さんに土下座を要求した。ちょっとイラッっとした。

白銀「うるせぇ!」バン!

入間「グエ!」バタッ!

そんな入間さんにキレたのか白銀さんは入間さんに顔面パンチを浴びせた。そのパンチにより、入間さんは倒れた。

その様子を見て、ちょっとだけスッキリ。

白銀「あーあ、砲丸があればもっと上手く殴れたんだけどなぁ」

茶柱「ちょっと!何やっているんですか!?いくら腹が立つからって……」

白銀「別にいいじゃん。私は黒幕なんだし!何やっても許されるんだよ!」

王馬「お!遂に本性を現したね!」

白銀「うん!あと、これは別に洗脳とかじゃないから!あーあ、洗脳だって言えば、バレない思ったんだけどなぁ」

最原(それはない)

百田「やっぱりお前が黒幕だったんだな!洗脳された振りまでしてよ!恥ずかしくねぇのか!」

王馬「そうそう。あんなことして恥ずかしくなかったの?」

白銀「別に。人に指摘されなければ、わりと楽しくやってられるよ」

真宮寺「わりと恥はなかったんだネ……」

夢野「お、お主が黒幕だったとは……」

白銀「そうでーす!参りましたwそれで夢野さん、今キーボ粉はどこにあるの?最期に教えてよ」

夢野「え?あれはな、ウチの部屋にある観葉植物の鉢植えの中に入れてその上に土をかぶせたわい!」

茶柱「なるほど!そうすれば見つかる心配はありませんね!流石夢野さんです!」

白銀「なるほど……それはそれはw春になったらそのキー木(キーボク)は立派な花が咲きそうだね!」

夢野「そうじゃろ。きっと大きなキーボの実をつけるわい」

最原(別に木がキーボ君だったわけじゃないんだからキー木とか言うなよ。肥料でもないんだから、立派な花も咲かないし、キーボの実もつけないよ……)

白銀「ふふw次の参考にするねw。次の学園生活ではヘマしないようにするよw」

春川「次?そんなものアンタにあるわけないじゃん。この学園生活は終わるんだし」

春川「1対10…さっさと投降しなよ」

最原(顔面パンチ食らって倒れている入間さんをカウントするのはやめようよ……)

ゴン太「そうだよ!はやく謝ったほうがいいよ。そうしないと……」

ゴン太「みんなを守るためにゴン太ががんばって白銀さんを捕まえるよ!」

夢野「そうじゃ。おとなしくせい!キーボを壊したウチが言うのもなんじゃが……」

転子「そうです!いくら女子でも転子は手加減しませんよ!」

王馬「こんな形で学園生活が終わっちゃうなんてね!」

アンジー「よーし、みんなやっちゃえー」

真宮寺「人間観察も一杯出来たし僕も早くここを出たいからね……手加減しないヨ」

白銀「いや、次はあるよ…」

白銀「こんなこともあろうかと…………緊急で作った……」

そう言うと白銀さんは隠し持っていた思い出しライトのようなものを取り出した。

白銀「この『最近の記憶改変ライト』でね!」

最原「えっ?何そのライト?」

夢野「『思い出しライト』とはどうちがうんじゃ?」

転子「まさか!すごく思い出すとか?」

王馬「まさかまた洗脳ネタ?もういいよ……」

真宮寺「おとなしく捕まって欲しいヨ」

白銀「まー簡単に言うと最近の記憶がなくなってまた学園生活に元通りになるライトだよ!」

白銀「実を言うと、この学園生活を見ている人がいてね。その人たちのために仕切りなおすわけ!」

白銀「あと、その人たちが様子を見るためのカメラがキーボ君に内蔵されていたんだけど壊されちゃったよね」

白銀「それでその埋め合わせで、最原君は探偵からカメラマンにジョブチェンジします」

白銀「裁判ではせいぜい隅っこでみんなの邪魔をしないよう目立たず陰キャラでいてね」ニコ

白銀「探偵の癖にコスプレイヤーに負ける能無しはね!」

最原(なんでボロクソ言われないといけないんだ……しかもお前勝ってないだろ)

白銀「そして夢野にはオシオキを受けてもらうためにクロになってもらおうかな!」

白銀「あと夢野もキャラチェンジして私の下僕にするから!覚悟してね!」

百田「んなことさせるかよ!春川!ゴン太!あいつにライトのボタンを押させるなっ!」

春川「もちろん!あいつにはライトをつけさせないっ!」

ゴン太「わかったよ!ゴン太がんばる!」

白銀「いいや!限界だ押すね!」

その瞬間、ライトの明かりに包まれた。

白銀「やった!成功したぞ!」

最原「……………………」

百田「……………………」

王馬「……………………」

春川「……………………」

夢野「……………………」

ゴン太「……………………」

真宮寺「……………………」

転子「……………………」

アンジー「……………………」

入間「」

白銀「えーっと、それじゃ超高校級のカメラマンの最原くん。このカメラを持ってもらえるかな?」

最原「いや…………僕は超高校級の探偵だけど…………」

白銀「えっ?」

百田「どういうことだ?記憶を失ってないぞ?」

春川「私も記憶を変えられたようには思えないけど」

転子「何がどうなったんですか?」

ゴン太「?」

王馬「原因はわからないけど記憶の改変に失敗しちゃったんだね」

入間「ウ……グッ……」

アンジー「これも神様のおかげだね!」

真宮寺「まあ、そういうことでもいいけどね」

白銀「どうして…………なんで記憶が改変されないの…………?」

モノクマ「お答えしましょう!」ヒョイ

白銀「モノクマ!」

そう言うとモノクマがキーボ君の髪の毛の一部っぽいものを装着した状態で出てきた。

モノクマ「うぷぷ。キーボ君のアンテナが壊れちゃったからボクが作って着けてみたの。似合うでしょ~」

最原「そうなんだ……」

最原(似合ってない)

白銀「そんなことよりどういうこと?どうして記憶改変されないの?」

モノクマ「それはね白銀さん。内なる声がそれを求めていないからなんだよ」

モノクマ「発表しまーす!これが内なる者達の声でーす!」

『白銀行動がダンロン2のガンダムとかぶっているからつまんね。あとごまかすの下手すぎ』

『これからどうなるか楽しみだったのに…白銀の三文芝居でシラけた』

『別にキーボいらないからそのまま学園生活送ってもよかったわw夢野ちゃんの方が大事』

『白銀調子こきすぎ。腹立つ。入間ちゃん殴るな』

『お前首謀者だろ。ロンパせーや』

『俺たちのダンガンロンパ返せよ』

『黒幕バレバレ。逆に違うんじゃないかと思ったくらい。これからは洗脳ネタで生きてください。中二病はもういるんで』

『シリーズすべてやったけど三章で黒幕バレとは……あとマジック多すぎ、ネタないの?』

白銀「そ……そんな」

モノクマ「これ以上ゲームの黒歴史は作りたくないので勝手なことはやめさせてもらいます!」

モノクマ「やれやれ、途中まではいい出来だったのに……結末がクソなだけでゲームの評価はガラっと変わるもんだねー」

白銀「ううっ……」

モノクマ「はいはい!というわけでこの学園生活も終わりー」

モノクマ「みんな、この学園を出てっていいよー僕たちはまた新たな学園生活を作るために忙しいしねー」

モノクマ「それじゃ、ばいば~い」

そういってモノクマはどこかへ行ってしまった。

その後、白銀さんはうずくまったまま動かなかった。入間さんは一応息してた。

僕は白銀さんの近くで『月の光』を流した。これで彼女の心も赤松さんのように清らかになるだろう。

また、捕まえようとも思ったが害はないと思ったので放っておき、僕たちは学園をでた。

結局、なんでこの学園生活を始めたのか、これを見ている人は誰なのか、
葬式ってなんだったのかなどいろいろ疑問は残るが僕たちは夢にまで見た学園脱出を成功させたのだ。

ただ、これは全てキーボ君のおかげという事を忘れてはいけない。

キーボ君の遺体を隠そうとし、そこから黒幕をあぶり出したおかげで脱出できたのだ。

僕はキーボ粉をビンに詰めて(少量)それをキーボ君の遺体代わりにして大切に持ち歩くことにした。

余りはアンジーさんの作るキーボ像の材料の一部とした。どこかに祀るらしいので場所を聞いて、手を合わせにいこうかな。

ありがとうキーボ君。さようならキーボ君。

君の事を僕は誇りに思うよ。

終わり

最後まで読んでくれた人はありがとうございます。
いつも白銀が基○外の行動をするのがワンパターンだと思ったので、今回は白銀に羞恥心を持たせて制限しましたがつまらないので次回は元に戻します。

また、真宮寺がキーボを殺す話がみたいというレスをよく見かけますが、塩が犯行を隠す理由が思いつかないので書くかわかりません。

最後まで読んでくれてありがとうございました。
HTML依頼してきます。

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