肇「お誕生日おめでとう千枝ちゃん」 (31)

千枝「わぁ、ありがとうございますっ♪」

肇「ふふ、千枝ちゃんもあと少ししたら中学生なんだねぇ」

千枝「はいっ、あと何回お誕生日を迎えたら千枝中学生になれますかね?」

肇「その辺りに触れるのはちょっと危ないなぁ」

千枝「…あっ!ご、ごめんなさい…千枝うっかりしてました。サザエさん時空にツッコむのは野暮ですよね」

肇「その発言も色々とアレだけどね」

千枝「あれ?毎年大規模な火山噴火の前に裕子さんが復元能力で地球そのものを1年前に戻し続けているんでしたっけ…?」

肇「千枝ちゃんお誕生日おめでとう!」

千枝「わっ、どうしたんですか?大きな声で…。それにおめでとうって、さっきも言ってもらいましたよ?」

肇「こういうお祝いの言葉はね、何回でも言っていいんだよ?」

千枝「そうなんですか?えへへ、おめでとうってまた言って貰っちゃった」

肇(かわいい)

千枝「ところでバレンタインとかクリスマスとかもう何回もやってますけど千枝はいつになったら進学できるんでしょう」

肇「実は確信犯だね千枝ちゃん」






注・肇と千枝ちゃんです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1496763153

肇「…ところで千枝ちゃん?」

千枝「はい?」

肇(箱)「そろそろ助けてくれると嬉しいんだけどなぁ」

千枝「?」キョトンッ

肇「わぁ、何て純粋な瞳。水晶みたい」

千枝「どうしたんですか?」

肇「箱に詰められて身動き取れないんだけど、この状況を目の当たりにしてなお「どうしたんですか」なんて言える千枝ちゃん凄い」

千枝「?」

肇「えっ、どうしてそこで「信じられない…」みたいな顔して小首を傾げるの。かわいい」

千枝「信じられない…」

肇「あ、声に出しちゃうんだ」

千枝「だって、箱から麺上に成形されたグルテン質によって強いコシを生む炭水化物さんを解き放ってしまったら…千枝、一体どんな事になっちゃうか…」

肇「そんな迂回するぐらいなら素直に「うどんさん」って言われるほうがスッキリするよ」

肇「あとどんな事になっちゃうかビクビクしてるのは私のほうだからね?」

千枝「うどんさんっ」

肇「スッキリするとは言ったけど呼んでほしい訳じゃないんだよ?でもどうしたの?」

千枝「えへへっ、呼んでみたかっただけでーす♪」

肇「ああもう、全部許しちゃうその笑顔」

千枝「ところで藤原うどんさん」

肇「許したままでいさせてほしかったなぁ」

肇「その呼び方だと私の実家がうどん屋さんみたいになっちゃうんだけど」

千枝「…え?」

肇「信じ続けていたものに裏切られたような顔をされても困るよ」

千枝「ところでどうして箱に入ってるんですか?」

肇「」

千枝「…?どうして目を逸らすんですか?」

肇「…えーっと、ね…?」

千枝「…肇さん?」

肇「…ちょっと、事情が…」

千枝「あ、千枝わかりました。これは肇さんなりの新しいアイドルとしてのパフォーマンスなんですね?凄いですっ勉強になります」カシャカシャッ

肇「ごめんごめん今教えるから喋るから写メやめて」

千枝「動画ですよ?」ピロリンッ

肇「どっちでも!」






カイソウデシテー




モバP(以降P表記よ……えふッ)「あ、いたいた。おーい肇ー」スタスタ

肇「あ、プロデューサーさん。おはようございます」ペコリ

P「はいおはよう。よかった、丁度肇を探してたんだ」

肇「私をですか?何か急なお仕事でしょうか。私でお力になれるのでしたら…」

P「いやいや、仕事じゃないんよ。ちょっと個人的なことでさ」

肇「?」

P「ほら、今月誕生日だろ?それでちょっと肇と話がしたくてさ…」

肇「はぁ…」

肇「………」

肇「…へ?」

P「今って時間あるか?ちょっと2人だけで相談したいことがあるからさ…駄目か?」

肇「…」

P「あれ、聞いてる?」

肇「…はっはい!聞いてます聞いています!」コクコク

P「何か予定があるっていうなら無理にとは言わ」

肇「いえ大丈夫です。何もありません問題ありません」

P「あ、うん。ならよかった」

P「んじゃ、ちょっと場所を変えるか」

肇「は、はひっ」トコトコ

カイソウオワリマシテー




肇「それで人気のない大道具部屋に移動して、「ちょっと目を閉じていてくれないか」って言われて…」

千枝「で、気が付いたら梱包されて千枝のところに宅配されていた、と」

肇「…はい」

千枝「チョロっ」

肇「えっ?」

千枝「あ、ごめんなさい…言い間違えました。プロデューサーさんから「千枝が喜ぶものだぞー」ってこんな大きな箱を貰ったら中にまさか肇さんが入ってるなんて思わなくって」

肇「言い間違えるにしては文字数に無理があると思うよ」

千枝「千枝、てっきり肇さんも合意の上で千枝の為にこんな幸子さんみたいな事してくれてるのかと思ったんですけど…あ、違いますよ?「目を閉じている間にどんな事をしてもらえると思ってたんでしょうこのムッツリさんめ」とか口に出したりしませんからっ」

肇「自白してる。内心で思ってるって自白してるよ千枝ちゃん」

肇「あと遠回しに幸子ちゃんにも被害出てるからね?」

千枝「で、本当は何をしてもらえると思ったんですか?」

肇「……それは……」

肇「………」

肇「…えへへ」

千枝「箱入り肇さんチョロすぎ、と」ピロリンッ

肇「ちょっ、送信した?今絶対送信したよね!ほらLINEに来たぁ!」ピロリンッ





みく「プッ、肇チャン酷い箱詰めされてるにゃ。チョロっ」

ありす「まったくです。チョロすぎます」

幸子「そもそも箱に入ってのサプライズはボクの専売特許ですよ?それにしてもチョロいですね!」

凛「ほらほら、いくら何でもそこまで言ったら可哀想だよ。チョロいけどさ」ププッ

未央「ほらほら、ロケ始まるから行くよーそこのチョロ四天王ー」

肇「もぅ…誕生日って千枝ちゃんのことだったんだね…てっきり…」

千枝「そう言えばはじ……うど……は…うどんさんも今月お誕生日なんですよね」

肇「今私の呼び方どっちにしようかって凄く悩んだね?確信犯だなぁもう」

千枝「ごめんなさい…千枝の個性って言ったら、もうこれしか無くて…」

肇「そんな事ないし万一それが個性だとしてメディアにどう売り出すの」

千枝「それは、肇さんとコンビを組んで」

肇「アイドルじゃなくて芸人になっちゃう」

千枝「あ、コンビで思いついたんですけど」

肇「うん?」

千枝「肇…あ、ごめんなさい。うどんさんと周子さんが組んだら「きつねうどん」ですよね」

肇「色々突っ込みたいけど取り合えず、どうして一度ちゃんと呼べたのに謝っちゃたかなぁ」

千枝「むつみさんと組んだら「たぬきうどん」ですね」

肇「千枝ちゃん千枝ちゃん、私のあの作務衣は陶芸だからね?この前お茶碗焼いたよね?見せたよね?」

千枝「時子さんと組んだら「肉うどん」……あっ、美波さんと組んだら?」

肇「山かけうどんとかならないからね!」

千枝「?」

肇「ああっ!違います違うんですごめんなさい美波さんごめんなさい!」





美波「みちゅっ」プシュッ

美波「うん…?今どこかで理不尽な風評被害を受けたような…」

文香「私のターンです…あ、封印されしエクゾディアが揃いました」

千枝「いいなぁ、肇さんはプロデューサーさんと仲良くって」

肇「千枝ちゃんだって仲良しじゃない。むしろプロデューサーさんと仲の悪い人ってこの事務所にいないんじゃないかな」

千枝「あっ!」

肇「あれ、誰か該当者いた?」

千枝「ご、ごめんなさい……えーっと、こほんっ」

千枝「いいなぁ、うどんさんはプロデューサーさんと仲良くって」

肇「わざわざやり直してまでなの?」

千枝「いいですねぇ総選挙第3位様は……どうせ千枝なんて…笑ってくださいよ…」ハァ

肇「千枝ちゃんハイライト!ハイライト!」

千枝「えへへ、冗談ですっ♪」

肇「良かったぁ。千枝ちゃん演技派だね。今のやり取りで何度胃がキュッとしちゃったかわからないよ」

千枝「ところで前回10位のお祝いで色々してもらってたみたいですけど今回は3位という結果で一体プロデューサーさんからどれだけのご褒美を頂けるのか後学のために聞いてもいいですか?」

肇「わぁ、また胃がぁ」キュッ

千枝「うどん3位さんって前からプロデューサーさんと一緒だったんですよね?以前の部署ってどんな感じだったんですか?」

肇「麺類ランキングみたいな呼び方になっちゃってるね千枝ちゃん」

肇「…うーん、そう言われても。今と違うところって言っても担当アイドルも私を入れて5人も居なかったぐらいかな」

千枝「アッキーとブリッツェンとペロとヒョウ君でしたっけ」

肇「それアイドル事務所じゃないよ。わくわく動物ランドだよ。そもそも私すら入ってないし」

?「わ、私は親友にまだ誕生日を祝ってもらってないのに……」
?「私ももうすぐ誕生日なんですけど、やっぱり見捨てられちゃうのかなぁ」



とりあえず、夕美の中の人やウサミンの中の人も今日が誕生日だそうです

枝「プロデューサーさんは以前から今みたいな感じだったんですか?」

肇「ううん、前は目も濁って無かったし今ぐらいはっちゃけてもいなかったし……そうだね、今思えばどこか距離があったかも…」

千枝「いつの間にか賞味期限が切れてしまっている牛乳みたいな感じですか?」

肇「うーん、その例えはどうだろう」

千枝「なんだか牛乳飲みたくなってきちゃいました。ちょっと冷蔵庫から持ってきますね」トテトテ

肇「あ、うん。いってらっしゃい。でも行く前に箱から出してほしかったなぁ」

千枝「ただいまです。肇さんの分も何か持ってきましょうか?」

肇「ここから出してくれたら自分で取りにいくんだけど…うん、じゃあお願いしてもいい?」

千枝「はーいっ♪」

千枝「あ、昆布出汁と鰹出汁どっちにしますか?」

肇「ここから出してー自分でやるよー千枝ちゃんお願い戻ってきてー!」ジタバタ


千枝「はい、あったかいものどうぞ」

肇「うん、あったかいものありがとう」ズズッ

千枝「ふふっ、ビックリしました?」

肇「それはもうハラハラドキドキしたよ。もぉ~、千枝ちゃんワンパクだなぁ」

千枝「ごめんなさい、千枝悪い子ですか?」

肇「その純真無垢な笑顔が意図的ならある意味物凄い邪悪だね。でもかわいい」

千枝「肇さんに構ってもらえると凄く嬉しくて、ついはしゃいじゃうみたいです」

肇「ズルイなぁ、そう言われると何も言えなくなっちゃうよ」

千枝「3位原うどんさん…」

肇「せめて呼び方は統一してほしいなぁ」

千枝「プロデューサーさんは以前から今みたいな感じだったんですか?」

肇「ううん、前は目も濁って無かったし今ぐらいはっちゃけてもいなかったし……そうだね、今思えばどこか距離があったかも…」

千枝「いつの間にか賞味期限が切れてしまっている牛乳みたいな感じですか?」

肇「うーん、その例えはどうだろう」

千枝「なんだか牛乳飲みたくなってきちゃいました。ちょっと冷蔵庫から持ってきますね」トテトテ

肇「あ、うん。いってらっしゃい。でも行く前に箱から出してほしかったなぁ」

千枝「ただいまです。肇さんの分も何か持ってきましょうか?」

肇「ここから出してくれたら自分で取りにいくんだけど…うん、じゃあお願いしてもいい?」

千枝「はーいっ♪」

千枝「あ、昆布出汁と鰹出汁どっちにしますか?」

肇「ここから出してー自分でやるよー千枝ちゃんお願い戻ってきてー!」ジタバタ


千枝「はい、あったかいものどうぞ」

肇「うん、あったかいものありがとう」ズズッ

千枝「ふふっ、ビックリしました?」

肇「それはもうハラハラドキドキしたよ。もぉ~、千枝ちゃんワンパクだなぁ」

千枝「ごめんなさい、千枝悪い子ですか?」

肇「その純真無垢な笑顔が意図的ならある意味物凄い邪悪だね。でもかわいい」

千枝「肇さんに構ってもらえると凄く嬉しくて、ついはしゃいじゃうみたいです」

肇「ズルイなぁ、そう言われると何も言えなくなっちゃうよ」

千枝「3位原うどんさん…」

肇「せめて呼び方は統一してほしいなぁ」

クキュゥゥ…

千枝「…あっ」

肇「あはは、可愛いお腹が鳴ったね」

千枝「はしゃぎすぎてお腹すいちゃいましたっ。えへへ」

肇「もぉ可愛すぎるなぁ。何か作ろうか?」

千枝「わーい♪肇さんのご飯だーっ」

肇「ふふ、そんなに喜んでくれると嬉しいけど簡単なものしか作れないよ?」

肇「あ、その前に箱から出られないと簡単なものさえ作れないや」

千枝「ふんにゅっ!」ベリベリッ!

肇「わわっ!」

千枝「ふぅっ。はい、出られましたよ?」

肇「千枝ちゃんすごい」

千枝「えへへっ、毎日レッスンがんばってますから」ブイッ

千枝「目指せ5代目シンデレラガールの後継者ですっ!」

肇「千枝ちゃんよりにもよって、よりにもよって!」

千枝「本当に目指しているのは7代目ですけど」ボソッ

肇「えっ、何か言った?」

千枝「はいっ、肇さんのご飯楽しみだなぁって♪」

肇「はいはい。千枝ちゃん何が食べたいの?」

千枝「うどん!」

肇「うん、聞いておきながら予想してた」

肇「お陰様でどんどんうどん打ちが上達してきてるよ…」

千枝「わーいっ♪うどんさんの肇さんだーっ♪」

肇「逆。その順序猟奇的」







ブリッツェン「終わりですぞ」

アッキー「トナカイが…喋った、だと」

芳乃「ちょぴっとオマケなのですー」




肇「…とまぁ、千枝ちゃんも大喜びしてくれました。よかったです」ムスッ

P「悪かったって。千枝が一番喜ぶものといったら肇しか思いつかなくてさ」

肇「…いいです。じゃあ今度の私の誕生日、期待しちゃいますからね?」

P「ガンバリマスッ」

肇「……それにしても」

P「うん?」

肇「この格好、そんなにうどん職人に見えますか?」

P「それ以外に何に見えるんだろ」

肇「陶芸の作務衣ですっ!」

P「じゃあさ、一部分ちょっと変化をつけるってのはどうだ?例えばさ…」ファサッ

肇「わわっ」

P「この手ぬぐいをだね、ちょちょいと捩じってだね、頭に巻いてだね…」イソイソ

肇「…ど、どう、ですか?」

P「…ちょっと腕組んでみて?」

肇「こ、こうですか?」ギュッ

P「…」

肇「…」

P「……」

肇「……」







P「あ、ダメだ。これラーメン屋だ」

肇「もぉぉーっ!もぉぉぉーーっ!!」ポカポカ










未央「終わりだよー」

アッキー「ミツボシが…喋った、だと」

未央「そりゃ喋るよ」

てな訳で千枝ちゃん誕生日話でした。いつの間にか当たり前のように肇と千枝ちゃんという組み合わせが確立してしまいました。なんでやろ
誤解の無いよう申しておきますが作者は肇も千枝ちゃんも大好きです。マックのポテトの一番長いやつぐらい好きです。さて肇の声を聴ける鼓膜はいつ実装されるんでしょうね…楽しみで夜も4時間ほどしか眠れません。
次は楓さんか肇の誕生日かな…多分その前に世界観がちょっと歪んだSSを書くかもしれませんが許してください。埼玉の条例です


オツカーレ

乙乙
なんかトラハモみたいな終わり方だな

そうか、千枝ちゃんは時子のことを「スガキヤ」でも「きしめん」でもなく、そのカテゴリ扱いかぁ

でもまゆがナポリタンだったし、諦めないぞぉ

そういえばツイッターで最初に作ったのは消したとか言ってましたね


その結果が卵月の追従ですかね?

3日X105
4日仁美
6日きのこ
今日7日千枝
9日千奈美
10日あきえもん
11日ちえりん
12日さおりん
14日25歳
15日うどんさん
20日音葉
25日紗南
27日恵麿
29日寿司好き
30日にわか

とやたら多いのはたしか

25歳は4人いるんですがそれは

>>25
すまん。「児」が抜けてたわさ

X-105…どこぞの最強のコーディネーターの機体だ?

>>27
雫(バストが105cm)ね


雷親父や毘式戦車砲じゃわからんと思たのですまん

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