あかり「ゲームの世界の戦いを終わらせたい」 (1000)

前スレ
あかり「妖怪さん達と一緒に異世界を守るよ!」
あかり「妖怪さん達と一緒に異世界を守るよ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479904701/)

前書きと称してトーク

るびっと「って、これまでのあらすじ紹介しろよ!

      ゆるゆりと妖怪ウォッチと他20作以上の作品とクロスして
      実況ワールドという異世界を冒険するシリーズ3作目だし
      せめて前スレのあらすじをちょっとでいいから教えろよ」

はっぺい「面倒くさい・・・」

るびっと「はぁ・・・俺達何のためにこのSS書いたんだろう・・・」

はっぺい「書きたいという目的以外を何も持ってないまま書いたからね」

るびっと「これもし俺が読者の立場だったら
      『見る前に低評価』というコメントいれてたぞ」

はっぺい「あ、そういえばこれ書き終えた後は
      ラブライブメンバーに常識はあるのかシリーズしかネタがないんだった・・・」

るびっと「そしてRPGツクールでアクターにゲーム実況者の名前を入れて
      意味不明のゲームを作っているだけなんだよな」

はっぺい「相も変わらず書き溜め一切なしで書くこの拙くたって描くSS」

るびっと「正確に言えば少し書き溜めてたんだけど

      この予定で行くとほとんどゆるゆりとごちうさになってしまうので
      はっぺいが全部リセットして白紙にしたんだけどな」

るびっと「ま、妖怪パッドを持つ者同士の戦いは最初から決めていたけど」

はっぺい「実は僕、ドリフェスの場面は現時点では全然決めてない、
      まあちまちま書きながら決めておくよ」

はっぺい「それで僕達以外で何人いるんだろうな?」

るびっと「何が?」

はっぺい「誰も見ないこと前提でSS書く人」

るびっと「俺に聞かれても困る」

はっぺい「あ、そうだ、現時点でのごらく部のレベルとかを紹介するよ」

るびっと「やることなすこと支離滅裂だな・・・」


現在の状況
レベルは結衣が33で結衣以外が32、
武器はあかりが盾、京子とちなつが杖、結衣が剣。
武器レベルは1年組がMAXで2年組があと1ランクでMAXに、
ポジションはあかりがタンク、ちなつがヒーラー、京子がレンジャーで結衣がアタッカー。
持ちりっちぃは21287。


はっぺい・るびっと「では、どうぞ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493639558


拠点内

西垣「やっと戻ってきたか」

ちなつ「心配させました」

京子「会長も心配したでしょ」

りせ「・・・・・」

西垣「その通りらしいな」

結衣「私達がアウスレティアスに行ってる間に時はこんなにも流れていたんだな」

西垣「その通りだ」

西垣「実は何故だかは知らんが一部だけアウスレティアスがこのモニターに映ったんだ」

ごらく部一同「ええっ!?」

西垣「その中でお前達は見えなかったがエンマ大王が見えたぞ」

あかり「・・・・・」

西垣「どうした?赤座」

あかり「エンマ様は・・・みんなを守るために・・・
    アウスゲイザスの毒にやられて・・・死んでしまったよ・・・」

あかり「ううっ・・・」ポロポロ

あかり「その他にも多くの妖怪さんが・・・
    あの空間で死んでいったよ・・・」ポロポロ

あかり「ううっ・・・」

西垣「胸が痛むな」

西垣「それと、妖怪たちのバトルも本格化してきたな」

結衣「ジバニャンととらじろうとダークニャンの三つ巴の戦いでしたね」

西垣「ダークニャンはついさっき魂へと帰って
   麒麟がそのあとを継いだぞ」

あかり「うん、あかりもこの目で見たよ・・・」

あかり「もうあんなのを見たくない・・・」

西垣「ん?それは素材か?」

あかり「あ、そうです」

西垣「おお、これで歳納と船見の武器の最終強化が出来そうだな」

ちなつ「先生、爆発はさせないでくださいよ」

西垣「ああ、今回は大丈夫だ」

結衣「絶対大丈夫じゃないな・・・」

西垣「2人強化で6500りっちぃが必要だな」

京子「支払っておくよ」

りせ「・・・・・」

西垣「先に2階に行ってる?あ、新しいアイテムを持ってきたんだったな」

京子「お、なになに?」

西垣「この目で見させる」

ちなつ「2階に行きましょう」

2階

西垣「まずは武器の強化だな」

京子「あいよ」

結衣「心配ですが・・・」

西垣「あとは赤座の持つ素材だな」

あかり「はい」

西垣「強化開始!!」

ドッガアアアアアアアン!!!

あかり「わああっ!!」

ちなつ「きゃあああ!!」

京子「うおおおっ!!」

結衣「うわああ!!」

京子「かつてないほどの爆発だったな・・・」

りせ「・・・・・」

京子「ん?」

結衣「これは新しいポーションか?
   あ、もしかしてフルポーション?」

りせ「・・・・・」コク

西垣「お前達で一回飲んでみろ」

結衣「そうします。このポーションで爆発で受けたダメージを回復したいので・・・」

そして

京子「ふっか~つ!」

結衣「スティミュラントがあればな・・・」

西垣「それはないんだ・・・すまんな・・・」

結衣「そうですか・・・戦闘不能になったら次のミッションまで終わりなんですね・・・」

結衣「スティミュラントで誰かを復活させることができるのですが・・・」

西垣「そうなのか」

あかり「あ、会長、フルポーション2つください」

りせ「・・・・・」

西垣「1つ600りっちぃだから1200りっちぃだな」

あかり「はい」

西垣「私は先に4階に戻ってるぞ」

りせ「・・・・・」

西垣「松本も4階に行くのか」

西垣「あ、お前達に言っておく」

ちなつ「何ですか?」

西垣「今回からミッション達成時に得られるボーナスりっちぃの数がかなり上がる」

京子「マジ!?」

結衣「なら堅実に弱くてかつ多くのりっちぃを落とすモンスターを狙いたいところだ」

京子「欲張ると失敗するってば」

結衣「欲張ってるのはどっちだ・・・」

西垣「では」

結衣「レベルを上げるか」

京子「あ、結衣が一番あとね」

結衣「分かった」

ちなつ「私達のレベルが34になったところで止めてくださいよ」

京子「分かってるよ」

あかり「じゃああかりから」

そして

結衣「みんなのレベルが34になったな、じゃあ私のレベルも34にしよう」

結衣「34になったな」

京子「りっちぃ余ったな」

あかり「じゃあ残ったりっちぃを4等分しよう」

京子「OK」

結衣「余るか余らないか・・・」

京子「あ~2つ余ったか」

ちなつ「先輩たちで使っていいです」

結衣「ちなつちゃんありがとう」

京子「分かってるねちなつちゃ~ん」ぎゅ~

ちなつ「京子先輩、抱き着かないでください・・・」

そして

結衣「35まであと663りっちぃか・・・」

あかり「あかりとちなつちゃんはあと664りっちぃだね」

京子「4階に行ってみるか」

結衣「アウスレティアスで大幅に足止め食らった分を取り返すためにもレベルを上げないとな」

ちなつ「行ってみましょう」

あかり「うん」

4階

西垣「お前達、マウントヴァレイで一大事が起きた」

あかり「えっ?マウントヴァレイといったらジバニャンの・・・」

あかり「ジバニャンに何があったの?」

西垣「ジバニャンが仇討ちという名の遠征を行うようだ。
   なぜ一大事なのかというとこれは
   フユニャンがかつての主人だったケイゾウの仇討ちと称して
   ヒルテップスで虐殺を行ったのと同じ事態が起こりそうだからだ。
   ジバニャンの中にある憤怒と憎悪の炎が私の根拠だ」

あかり「ええっ!?」

ちなつ「どういうことですか!?」

京子「気になるぞ」

結衣「なぜこうなったのですか?」

西垣「原因はブリー隊長とメラメライオンの死だ」

西垣「ところでレベル上げの際りっちぃが増えた気がしなかったか?」

ちなつ「はい」

京子「10000りっちぃ増えた気がしました。そのりっちぃもあって
   私達のレベルがついに結衣と同じになったよ」

西垣「ああ、あれは余った素材をりっちぃに変えたからさ」

京子「そうだったんだ」

ちなつ「先生もたまにはすごいことしますね」

結衣「それは助かったのですが・・・」

西垣「では、本題に戻ろう」

あかり「ブリー隊長とメラメライオンはどうして死ななきゃいけなくなったの?」

西垣「それは・・・」

西垣「ブリー隊長はバットルを奪われた後
   やまとという妖怪と戦い、相打ちになった」

西垣「そしてメラメライオンは味方の見回り鬼と
   いさかいを起こし、それを根に持った見回り鬼たちに寝込みを襲われ、魂となった」

西垣「その見回り鬼がとらじろうのところに降ったということを知って
   ジバニャンは怒りの遠征を始めた。
   ウィスパーとロボニャンF型が反対したが誰の話にも耳を貸さない・・・
   そして本当は反対してるのに賛成した妖怪がいる。
   少し前に仲間になったU.S.Oという宇宙人のような妖怪さ」

西垣「U.S.O自身もマウントヴァレイで留守をしてるぞ」

西垣「そして誰よりも遠征に燃えていたのが
   イガイガグリとワカメくんとコンブさんだ」

結衣「イガイガグリとはアウスレティアス内で会いました」

西垣「そしてひも爺とほむら天狗も遠征に参加した」

あかり「ヒルテップスでのフユニャンと同じことをするんだったらやめさせないと・・・!」

シュッ

西垣「お前達にはバットル西部とビタータウンの間にある場所に行ってもらう」

西垣「実をいうと戦いはもう始まっている」

あかり「ええっ!?」

西垣「ジバニャンを止めようにもモンスターに邪魔されるということもあるぞ」

結衣「なら邪魔する敵を片付けるのが優先だな」

あかり「ゆ、結衣ちゃん・・・」

京子「じゃあふすまに入るよ」

ちなつ「京子先輩、みんなを待ってください」

あかり「あ~待って~」

結衣「やれやれ・・・」

シューッ!

西垣「・・・さてどうなる?」

今日はここまで

そして

京子「到着」

結衣「この武器の威力を早く試してみたい」

ちなつ「あ、誰か戦っています」

ボボボボン

結衣「もう全滅したみたいだよ」

結衣「幸いドロップアイテムを拾わずに向こうに行ったみたい」

京子「じゃあ私達がもらいま~す」

結衣「だな」

結衣「よし、824りっちぃゲット」

あかり「先へ行ってみよう」

結衣「敵を全滅させた奴は誰だったんだろうか・・・」

京子「あっちに向かったね」

結衣「向こうに赤い見回り鬼が見えるぞ」

ちなつ「けっこういますね・・・」

あかり「あっ、ワカメの妖怪さんだ。
    あれが先生の言ってたワカメくんかな?」

京子「うおっ!?」

ボボボボボン

結衣「あいつすごいな・・・」

京子「赤見回り鬼たちを一網打尽にしたぜ」

あかり「ジバニャンはどこに行ったのかな?」

ワカメくん「手ごたえのない奴らだったぜ、
        まだまだボクは負けていないぞ。イェーイ!」


結衣「ワカメくん、ドロップアイテムスルーだな」

結衣「どのみち私達がりっちぃ拾えるのがいいけどな」

ちなつ「私達戦っていないのにりっちぃ手に入れていますね」

京子「これはラッキーって奴だな」

あかり「ワカメくんどこに行ったのかな?」

京子「1027りっちぃゲットだ」

結衣「先に進みたいが深入りは危険だぞ」

あかり「戦いがどうなってるのかが気になるよ」

そして

あかり「あ、ひも爺が倒れてる」

ちなつ「あ、本当だ」

結衣「何があったんだ?」

京子「行ってみようぜ」

結衣「まあどうせ腹でも減ってんだろうけど」

結衣「・・・違う、結構傷を負っている」

あかり「うん、その傷はあかりも見えたよ」

ごらく部一同「」タタタタタ

その頃

コンブさん「今度は僕が相手だ!」

キュン太郎「ふん、キミもひも爺のようにしてあげるよ」

キュン太郎「けっ、たかがブリー隊長とメラメライオンくれえで
        戦を起こすなんて大人げねえなあ・・・」

コンブさん「!!」

コンブさん「ブリー隊長は僕達が慕っていた妖怪でした!!
        悪く言うのなら許しませんよ!!」

キュン太郎「なんだよもう・・・」

ジャキ

キュン太郎「じゃあこのフォースバスターでひも爺のようにしてやるよ」

ビビビビビ

コンブさん「当たってたまるか!」

キュン太郎「なにい!?」

コンブさん「そこです!!」

キュン太郎「ぐああ!」

コンブさん「とどめだ!!」

キュン太郎「馬鹿な・・・」

キュン太郎「こんなことをしても・・・ジバニャン達に・・・明日はないよ・・・」

ボオン

コンブさん「ひも爺、仇はとりましたよ」

コンブさん「さて、僕もひも爺のところにいかないと」

コンブさん「・・・ひも爺も手柄を焦ってしまいましたね」

コンブさん「僕らの活躍を見て負けん気を起こしたのでしょう」

コンブさん「ですが僕とワカメくんでひも爺の分まで戦うよ」

コンブさん「ワカメくんには負けてられませんし」

そしてごらく部は

あかり「ひも爺!大丈夫!?」

ワカメくん「あっ、人間たちも来てたのか?」

あかり「あなたがワカメくん?」

ワカメくん「そうだぜ」

ワカメくん「って、そんなこと言ってる場合じゃないぜ」

あかり「あっ!!」

ひも爺「」シュウウ

ワカメくん「くそっ!魂になってしまったか・・・」

ワカメくん「ボクが今すぐ仇を・・・!」

コンブさん「ひも爺の敵を討ちました」

ワカメくん「何だって!?」

あかり「!?」

コンブさん「キュン太郎を倒しました」

ワカメくん「そうか、できればボクが倒したかったんだが・・・」

ワカメくん「ひも爺がたった今死んじゃったぜ。
        となるとキュン太郎に殺されたことになるぜ」

コンブさん「僕もキュン太郎もひも爺は死んだと思っていました。
        ですから僕が仇をとったのです」

コンブさん「ワカメくんには負けてられませんよ」

ワカメくん「それはボクも同じだぜ!」

コンブさん「向こうにも赤い見回り鬼が見えます」

ワカメくん「よーし、何体倒せるか競争だ!」

コンブさん「望むところです!!」

タタタタタ

あかり「あ~待って~!」

今日はここまで

あかり「はぁはぁ・・・」

結衣「見失ってしまったな・・・」

京子「ワカメくんもコンブさんも速え・・・」

ちなつ「どこに行ったのでしょうか?」

タタタタタ

あかり「あ、ジバニャンだ」

結衣「追いかけたいんだけどジバニャンって結構足速いんだよな・・・」

ちなつ「あれでは追いつけません」

結衣「でも追わないと」

あかり「うん」

京子「バットルのみんなに危害を加えようとしてるのなら何としてもやめさせる!」

あかり「そうだよ、あんなのジバニャンじゃないもん」

ジバニャン「みんな、ワカメくんとコンブさんに後れを取るなニャン!」

緑見回り鬼一同「お~!!」

イガイガグリ「ボクも活躍しなきゃね」

タタタタタ


あかり「えっと、ジバニャンは向こうに行ったんだよね」

京子「お、抜け道見っけ、ここから裏道通ってバットル西部に行けるんじゃね?」

結衣「変なところに着いたらどうするんだ?
   おまけに妖怪たちとの戦いは避けられようが
   モンスターがいそうだぞ」

京子「じゃあやめる」

結衣「・・・・・」スタスタ

京子「おいおいおい結衣」

ちなつ「結衣先輩と一緒なら裏道行きます」

京子「じゃあ行こう」

あかり「バットル西部への近道になればいいけど・・・」

ザッ

結衣「む!?モンスターか?いいや違う、赤見回り鬼と海老天丼妖怪か」

プライ丼「む!?おいどんらの邪魔をするばいか!?」
 
あかり「わわわっ!違うよお!」

ちなつ「邪魔のつもりはありません」

プライ丼「なら通せ」

結衣「・・・赤見回り鬼がいるということはとらじろうの部下だな?」

プライ丼「となるとお前達はジバニャンに加担する人間の一人だな!?
      邪魔をされるなどプライドが許さない!」

プライ丼「この道を通ってジバニャンの背後を突いてやろうと思ったが・・・
      やはりお前達には倒れてもらう!!」

あかり「わあっ!襲ってきたよ!」

ビッビッ

京子「うお、早速見回り鬼の先制攻撃か」

結衣「これは話し合いのしようがないな、
   よし、受けてたとう、りっちぃのためにも・・・」

結衣「まずは見回り鬼を全滅させよう」

あかり「あかり達はジバニャンが起こした戦いをやめさせようとしただけなのに・・・」

プライ丼「その戦いでプライドを砕かれた。
      そしてとんだ邪魔でさらに許さなくなった」

あかり「えっ!?ええっ!?」

ボンボボボン!

ちなつ「え!?今の何ですか!?」

京子「見回り鬼がやられていくぞ」

結衣「私じゃないぞ」

あかり「あっ」

イガイガグリ「プライ丼、キミの作戦はとうに見抜いていたよ」

ワカメくん「ジバニャンの背後を突こうなんてそうはさせないぜ」

コンブさん「見回り鬼は全滅させました!」

プライ丼「何だと!?おいどんの作戦は見抜かれていたのか!?こりゃいかんばい!」

プライ丼「Eランクの妖怪なんぞまとめて相手してやるばい!」

イガイガグリ「来るよ!」

ワカメくん「行くぜ!」

あかり「妖怪同士の戦いになったね・・・」

ちなつ「京子先輩のHPを回復させます」パア

京子「お、さんきゅ」

結衣「・・・・・」

プライ丼「どおりゃあ!」

イガイガグリ「わあっ!」

コンブさん「危ない・・・」

ワカメくん「ぐわ!!」

ワカメくん「くっ・・・!油断したぜ!」

プライ丼「もう一発!」

ワカメくん「ぐお!」

コンブさん「ワカメくん、回復させます」パアア

イガイガグリ「気合の一発!」

プライ丼「ぐっ・・・!」

プライ丼「おいどんも回復できるばい」パア

コンブさん「なにっ!?」

イガイガグリ「でもボクのターンはまだ・・・」

プライ丼「」ピキイ

イガイガグリ「あ~ガードされたか・・・」

ワカメくん「くそ!くそ!」ドガドガ

プライ丼「ムダばい!」

プライ丼「そうりゃ!」

イガイガグリ「ぐっ!」

コンブさん「反撃します!」

プライ丼「」ピキイ

コンブさん「気づかれましたか・・・」

結衣「・・・・・」

ワカメくん「だが攻撃の手を緩めないぜ」

プライ丼「ムダだと言ってるばい!」

コンブさん「があ!!」

ワカメくん「ボクをかばってくれたのかい?」

コンブさん「はい」

プライ丼「お、群がっている。これはチャンスばい!」

プライ丼「必殺!極太海老天落とし!!」

ワカメくん・コンブさん・イガイガグリ「!!!」

ワカメくん・コンブさん「」サッ

イガイガグリ「があっ!!ボクだけくらったか・・・」

プライ丼「何!?かわされただと!?」

結衣「隙あり!!!」

ズバア!!

プライ丼「ぐうっ!!まともにくらってしまったばい・・・」

結衣「」ヒョイ、ドガ

プライ丼「くっ!油断したばい、ここは・・・撤退するばい!」

ドロン

結衣「これが新しく強化された剣の威力か・・・」

結衣「お、りっちぃ落ちてる。誰かに拾われる前に・・・」

京子「私達の出番ほとんどなかったな・・・」

ちなつ「そうですね」

結衣「1300りっちぃゲット」

京子「結衣も結構せこい手段使ってりっちぃ稼いでかつ敵を退けたな」

あかり「あ、そうだ。ワカメくんとコンブさんとイガイガグリは・・・」

ドロン

ちなつ「もう行っちゃったみたいよ」

あかり「早くいかないと!」

結衣「この道にはモンスターがいそうだけどな」

結衣(不意打ち同然だったとはいえ
   あの3匹に敵を倒させるわけにはいかなかったんだよさっきは・・・)

今日はここまで

しばらくして

ザッ

京子「うお、モンスターが出てきたぞ、まずは能力ダウンを仕掛けてみますか」

シュウウ

結衣「あらかじめ技を溜めておいたんだ。行くぞ!」

ズバア!!

結衣「さすがキマイラ・・・一発では倒れないか・・・」

グガア!

結衣「」ヒョイ、ドガ

結衣「これでHPをほとんど削れたはずだ」

ちなつ「あっ!結衣先輩!!」

結衣「!!」

ドガア!!

結衣「ぐああ!!」

結衣「くそ・・・油断した・・・!」

結衣「これクリティカルだったらやられてた・・・
   だが今のでTPがかなり溜まったはずだ」

結衣「京子の能力ダウンがあってもこの攻撃力か・・・」

結衣「低レベルはやっぱりつらい・・・」

結衣「だがキマイラの防御力も下がってる。
   次の攻撃が来る前にケリを付ける。
   アイテムを使う前にやられそうだし玉砕だ!」

ズバズババシイ!!

あかり「結衣ちゃん!援護・・・」

京子「もう倒したよ」

ちなつ「結衣先輩すごいです・・・」

結衣「クリティカル出てよかった・・・」

結衣「921りっちぃゲット」

ちなつ「結衣先輩、回復させます」パアア

結衣「行けるとは思ったよ」

結衣「京子の能力ダウン効果がここまで現れたのも初めてだな」

京子「私だってやるときはやるぞ」

結衣「それが常時であったらいいのにな」

あかり「あ、先に進まないと」

結衣「次の戦いに備えて技溜めておこう」

京子「私も」

その途中で

シュッ

あかり「あ、穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ことりちゃん」

あかり「そして青葉さん、ひふみさん、はじめさん、ゆんさん」

京子「あ、溜め状態解除してしまった・・・」

結衣「私もいつの間に・・・」

京子「気が抜けてしまったよ」

結衣「ああ」

ちなつ「妖怪を連れています」

京子「あれは猫なのか?犬なのか?」

穂乃果「あ、ごらく部のみんな」

青葉「・・・八神さんまた変なところに魔法陣置きましたね」

青葉「しかもことほのうみを巻き込んで・・・」

ゆん「この前うちらがアウスレティアスに行ってもうた時に
   元の世界との時間間隔が変になって
   行くとは思わなかったところに魔法陣置いてもうたとちゃうん?」

はじめ「それはありえる」

ひふみ「しっかりしてほしい・・・」

海未「ここはどこでしょうか?」

ことり「えっと・・・」

ことり「でもジバコマを追手から助けられるんだしある意味良かったのかも・・・」

穂乃果「そうだよ、ねえジバコマ、ここまでくれば安全だよきっと・・・」

穂乃果「いいや、絶対」

ジバコマ「オラっちここがどこだか分かるニャン、
      ビタータウンとバットル西部を結ぶ通路ズラ」

穂乃果・ことり「ええっ!?」

『みんな、おはよう』

青葉「八神さん、おはようじゃありません。もう午後二時ですよ」

『ああそうか、私はついさっき会社に来たばかりなんだ』

『こっちの世界じゃやっと翌日になったってわけだ』

『すまんな。アウスレティアスで通信が途絶えたときに電源をそのままにして帰って・・・』

青葉「ということは元の世界ではまだ24時間経過してないんですか?」

『そういうことになるな』

『24時間までこっちの世界じゃあと4時間というところか?』

『魔法陣を思わぬところに置いてしまった、すまん』

青葉「八神さん、それ初めてではないですよ」

ひふみ「これで4度目だった・・・」

『再び魔法陣が置けるようになるまで
 しばらくはそこにいることになる、仲間たちと協力して乗り越えてくれ』

穂乃果「あ、ジバコマ、この子たちは左から順に
    結衣ちゃん、あかりちゃん、ちなつちゃん、京子ちゃんだよ」

ジバコマ「覚えたニャン、よろしくズラ」

穂乃果「みんな、この妖怪はジバコマというよ」

穂乃果「今バットルとオトゲイムー街に危機が訪れているんだ」

あかり「うん、知ってる。
    事の発端はブリー隊長とメラメライオンでしょ?」

ジバコマ「その通りニャン、ブリー隊長は慢心してるところが、
      メラメライオンには粗暴なところがあったズラ」

海未「それはそうと・・・ここ戦場のど真ん中ですよ!?
   戦いに備えているのですか?」

あかり「ねえみんな、一緒にこの戦いを終わらせよう」

ジバコマ「その通りニャン、そうでなきゃとらじろうは一巻の終わりズラ」

海未「それに穂乃果のせいで赤見回り鬼すら敵状態ですよ」

穂乃果「だってジバコマをとらえさせるわけにはいかなかったんだもん」

海未「私もです」

ことり「だったらみんなで穂乃果ちゃんの後を追って
    赤見回り鬼と敵対する道を選んだってことになるよね」

ことり「ジバコマはジバニャンが攻めてきたという時に
    迎え撃った見回り鬼はことごとくやられるとか言って
    とらじろうを怒らせてしまって檻に入れられそうになって・・・」

海未「そこを穂乃果たちで止めさせました」

ことり「海未ちゃん、口では反対しておいて結局一緒に止めに入ったんだよね」

ジバコマ「それよりごらく部のみんなに聞きたいことが出てきたズラ」

続きは早ければ明後日に書きます

ジバコマ「お前達はバットル西部につながるこの裏道を通ったズラね、
      そこで誰かに会わなかったニャンか?会わなかったはずはないズラ」

京子「ああ、会った会った」

結衣「会うというより遭うだな、遭遇だよあれは」

結衣「海老天妖怪に敵と間違われて襲われた所を
   ワカメたちに助けられたよ」

京子「その時結衣はどさくさに紛れて不意を突いて敵を撤退させたけどね」

ちなつ「ジバニャンはこの裏道を知っていたのでしょうか?
    ワカメくん、コンブさん、イガイガグリが出てきた地点で
    知らなくはないとは思うのですが・・・
    ジバニャンだけが知らなかったということもあり得ますが・・・」

穂乃果「海老天ってプライ丼のこと?」

京子「あ~そいつそいつ」

あかり「この道と追ってジバニャンの背後を襲おうとしたんだよねプライ丼って妖怪さん」

青葉「ここにもモンスターが出てきそうですが・・・」

はじめ「大丈夫、来襲には備えてあるよ」

ゆん「備えはあっても不意打ちには耐えられへんよ」

ひふみ「見張っていよう」

海未「プライ丼の作戦は思わぬ形で失敗に終わりましたね」

ジバコマ「オラっちの思った通りズラ」

あかり「えっ!?」

穂乃果「どういうこと!?」

ジバコマ「ジバニャンはわざとプライ丼を裏道に通したんだニャン」

穂乃果「ええ~!?」

ことり「ジバニャン結構頭使ったね」

ちなつ「あ、そういえばあの3匹は『作戦なんてお見通し』なんてこと言っていましたね」

ことり「あの3匹?」

海未「ワカメくん、コンブさん、イガイガグリのことです。
   先程ちなつが彼らの名を言いました」

ことり「あ、そうか」

ジバコマ「ジバニャンはわざと相手に奇襲させようとしたんだニャン。
      プライ丼もまさか奇襲がすでに見破られていたなんて思いもしなかったズラね」

ジバコマ「だからジバニャンはわざと奇襲してくれというような進み方をしたズラ」

結衣「だが冷静さを取り戻したとは到底考えられないな」

あかり「だとしたら怒りの矛先がバットルの住民にまで向けられそうだよ」

穂乃果「関係ない人を巻き込むなんて絶対にさせないよ!」

ジバコマ「ニャンげー憎悪感ズラね、でも心配ないニャン」

あかり・穂乃果「え?」

ジバコマ「バットル西部を力でねじ伏せようという考えがあるように見えるニャンが
      あれは見せかけズラ、そうやってとらじろう達をおびき出そうとしてるズラ」

結衣「確かに、敵地で戦うのは不利だしな」

ジバコマ「ジバニャンの狙いはバットルでねくてとらじろうズラ」

ジバコマ「とらじろうの妖怪たちが討って出ることを手ぐすねを引いて待っているズラ」

あかり「ジバコマ、あかり達、バットル西部に行ってみたくてこの道を通ったんだ。
     進みながらしゃべってもいいかな?」

ジバコマ「構わないニャン」

青葉「私たちも行きましょうか」

ひふみ「モンスターに気をつけて」

はじめ「そんなの当たり前じゃん」

ゆん「そう思ってるときこそ襲われやすいで」

すると

ザッ

ひふみ「モンスターか!?」

ことり「ううん、違うみたい」

ゆん「わ~、ひどい傷や・・・」

ジバコマ「あれはくさなぎとつられたろう丸ズラ」

くさなぎ「ジバコマ殿・・・っ・・・!傷が染みるでござる・・・」

つられたろう丸「くさなぎ・・・ワシは・・・もうだめじゃ・・・」

くさなぎ「つられたろう丸殿!!お主はまだ・・・!死んではならぬっ!!」

つられたろう丸「ここまで・・・負けが続くと・・・
          麒麟にも狙われるじゃろうな・・・」

つられたろう丸「ジバニャンだけではなく・・・
          麒麟にも気をつけらければならんな・・・」

あかり「大変!二人とも瀕死だよ」

ことり「ことりが助けるよ」

ジバコマ「あっ・・・」

シュウウウ

くさなぎ「つられたろう丸!!!」

青葉「魂になってしまいましたね」

くさなぎ「くっ・・・!あの時ジバコマ殿の話を聞いていれば・・・!」

ことり「死んじゃった・・・でもくさなぎは生きているし回復させます」

パアア

くさなぎ「む?傷が癒えていく、お主か、かたじけない」

ことり「でも・・・」

あかり「つられたろう丸さん・・・3匹のナマズさん達がかわいそうだよ・・・」

あかり「うっうっ・・・」

くさなぎ「ジバコマ殿!すまぬ!!」

ジバコマ「すべてオラっちの言った通りになったズラね」

くさなぎ「ぐっ・・・」

くさなぎ「ジバコマ殿はあの時こう言った。
      『ジバニャンの狙いはバットル西部ではなくお前らだ』と・・・」

くさなぎ「それを聞いた拙者もとらじろう様も
      その話を聞いて激怒し、投獄を命じたが・・・」

くさなぎ「・・・お主らは・・・!」

穂乃果「くさなぎさん」

ことり「お願いです。ジバコマを許してあげてください」

海未「私からも頼みます」

くさなぎ「あの時ジバコマを勝手に開放した3人だな」

くさなぎ「だが許すつもりだ。お主らがそう願わなくともな」

くさなぎ「すべてジバコマ殿の言った通りになったでござるし・・・」

くさなぎ「そして拙者らはまんまと誘い込まれて完敗・・・
      自慢の神剣もここでは振るわなかった・・・無念・・・」

ドロン

くさなぎ「あっ、とらじろう様」

とらじろう「くさなぎ!大丈夫だったか!?」

くさなぎ「この者たちに助けられた」

とらじろう「ジバコマ、ここにいたか、さっきはすまん・・・」

ジバコマ「とらじろう・・・」

あかり「とらじろうさん」

とらじろう「ごらく部とfourfoliumと穂乃果、海未、ことりもいたか」

とらじろう「ジバコマ。これからどうすればいい?」

ジバコマ「・・・オラっちの意見はこうズラ」

とらじろう「言ってみろ」

今日はここまで

ジバコマ「バットル西部の入り口にあるあの拠点は
      ジバニャンにあげてもいいニャン」

とらじろう「なにっ!?」

くさなぎ「どういうことでござるか!?」

とらじろう「バットル西部入口ともいえるあの拠点の近くには
       多くの見回り鬼を休めることができる場所があるぞ」

くさなぎ「そうでござる!そこで彼奴らの疲労度を回復されては勝利が難しくなるでござる!」

くさなぎ「オトゲイムー街までジバニャンのものになんてことは
      拙者らがさせぬが何を考えているのでござるか!?」

ジバコマ「確かにバットル西部の中で最も味方を休ませるのに最適なのは
      ビタータウンに最も近いあの場所ズラ」

ジバコマ「しかしあの場所には火罠や毒罠に電気罠などの
      罠を設置するのにも最適だニャン」

ジバコマ「ジバニャンが最初の拠点を占領し、その場所で見回り鬼を休ませた時が勝機ズラ」

ジバコマ「オラっち、すでに準備をして置いたズラ。

      穂乃果たちと一緒にいたときからどうやってその場所に誘おうかを
      考えていたニャンがその必要もなかったズラ」

ジバコマ「このままいけばジバニャンは自ら罠の中に入るズラ」

ジバコマ「それにジバニャンは正面から見れば無敵のように思えるニャンが
      それ以外の場所から見ればどこを襲っても手薄ズラ」

ドロン

プライ丼「大変ばい!!バットル西部の入口の拠点がジバニャンに占領されたばい!」

ジバコマ「プライ丼、その話は本当ズラね?」

プライ丼「嘘を言うなどおいどんのプライドが許さないばい!」

ジバコマ「もうすぐ勝機が見えてくるニャン」

プライ丼「どういうことか?」

とらじろう「オレが話そう」

プライ丼「とらじろう様・・・」

とらじろう「ジバコマ曰く『ジバニャンは罠を設置するのに最適な場所に自ら足を踏み入れた』
       ということだ。もう少し待てばどこを襲っても手薄になる」

ジバコマ「その通りズラ」

とらじろう「ふふふ、思えばリーフレイシア区でダークニャンを倒した時も
       同じような手で勝ってたな。
       ジバニャンはダークニャンと違って自ら罠の中に足を入れたが・・・」

穂乃果「さて、私達もバットル西部に行きますか」

海未「ごらく部とfourfoliumのみなさんはどこに?」

ことり「さっき突然消えていったような・・・」

海未「また魔法陣でワープですか?」

ことり「だとしたら今度はごらく部のみんなを巻き込んでどこかにワープしたことになるけど」

ビタータウン

あかり「あれ?ここどこ?」

ちなつ「どうしてここにワープしてしまったのですか?」

結衣「初めて見た場所だぞ」

京子「ま、街の名前は絶対聞いたことあるっしょ」

結衣「そんなこと言ってる場合じゃないって」

青葉「みなさん、申し訳ありません」

ひふみ「コウちゃんまたやらかしたね・・・」

はじめ「なんで変なところに魔法陣置くんだろ・・・?」

ゆん「さあ?」

『みんな、すまん、うっかり寝ぼけていた・・・』

『そんで知らない間にどこにでも魔法陣を設置してしまったようだ』

青葉「八神さん!しっかりしてください!」

あかり「あ、誰か来るよ」

京子「あ、ほむら天狗だ」

ほむら天狗「お前達、いいところに来た。
       ウィスパーを見なかったか?
       ウィスパーもビタータウンに行ったと聞いたが」

京子「見てないな」

あかり「ビタータウン?」

ほむら天狗「ビタータウンはここだぞ」

ちなつ「そうだったんですか」

青葉「探しに行くよりもここで待っていましょう」

結衣「そうだな、ウィスパーもビタータウンに向かっているのなら変に動かない方がいいな」

青葉「あの妖怪ジバコマという名前でしたね・・・
   私達はジバコマの話を聞いてる途中で突然ワープしましたが・・・」

結衣「たしかジバコマがバットル西部などジバニャンにくれてやるみたいなことを
   言ったところまで聞いてあとは聞けなかったな」

ほむら天狗「なに!?ジバコマだと!?」

あかり「ジバコマを知ってるの?」

ほむら天狗「とらじろうめ、思い切った妖怪を用いたな」

あかり「そんなにすごい妖怪さんだったの?」

ほむら天狗「ああ、その通り、ウィスパーも奴の実力を認めている」

あかり「じゃあジバニャンはもうすぐでピンチになるの?」

ほむら天狗「なる、それも慢心のせいだ」

ほむら天狗「ジバニャンの仲間の妖怪の中でジバコマを知っているのは
       私とウィスパーだけだ。ジバコマは無名だが決して侮ってはいけないぞ」

ほむら天狗「でもまずはウィスパーを待たないと・・・」

あかり「ウィスパー、早く来て・・・」

しばらくして

ウィスパー「おやおや、みなさんお揃いで」

ウィスパー「探しましたよ、ほむら天狗」

ほむら天狗「それはこっちの台詞だ」

ウィスパー「戦況はどうですか?」

ほむら天狗「今のところかなり優勢だ。
       だが私は不安でしょうがない、
       ビタータウンを経由してマウントヴァレイに向かおうとしたところを
       見回り鬼からウィスパーがビタータウンに向かったという話を聞いて
       ずっと待っていたのだ」

ほむら天狗「下手に動くとすれ違いとかがありそうだからな」

ウィスパー「確かに」

結衣「勝ち戦だと仲間が慢心するからな・・・」

ひふみ「これが一気に敗戦へと導く・・・」

ウィスパー「で、今のジバニャンはどうしていますか?」

ほむら天狗「バットル西部の最西端の拠点を手に入れた。
       あそこには多くの見回り鬼を休ませられる場所がある。
       今頃はそこで休息を取り、疲れが取れたところで一気にバットルと
       オトゲイムー街を取ろうとしているところだな」

ウィスパー「なんですと!!?」

ウィスパー「あのジバ野郎が!!全てを無にするつもりか!!!」

ウィスパー「ビタータウンとマウントヴァレイも危なくなりますよ!!」

あかり「えっ!?どういうこと!?」

ほむら天狗「何を怒る?理由を言ってくれ」

ウィスパー「分からないのですか!!?」

ウィスパー「バットル西部の最西端の拠点の近くには
       確かに多くの見回り鬼を休ませることができる場所があります」

ウィスパー「ですが罠を仕掛ける絶好の地形でもあるのでうぃす!」

ウィスパー「よりによってそこに全軍を入れるとは・・・」

ウィスパー「ジバニャンは戦を知りませんね!!」

あかり「大変!だとしたら・・・!」

ほむら天狗「私は急いでバットル西部に行ってるぞ」

ドロン

青葉「行ってしまいましたね」

あかり「どうしよう・・・」

ウィスパー「あ・・・言い忘れていたことがありました」

ひふみ「それは何ですか?」

ウィスパー「それは・・・」

ウィスパー「考えてみればジバニャンは敗れても
       我らは滅びません。ビタータウンもマウントヴァレイも無事です」

ちなつ「どうしてですか?」

ウィスパー「実況ワールドで覇を唱えているのはジバニャン、とらじろうとあと一人います」

あかり「あっ・・・!」

あかり「麒麟さんがいた!」

京子「麒麟か!」

ウィスパー「その通りでうぃす、あの戦いを麒麟が黙って見ているはずがございません」

今日はここまで

ウィスパー「それにロボニャンF型にジバニャン達にもしものことがあったらと
       あらかじめバットル西部に行くように言っておきました」

ウィスパー「ロボニャンF型ならジバニャンを守り通せるでしょう」

ウィスパー「しかしロボニャンF型にジバコマのことを言うのを忘れていました」

ウィスパー「ジバコマを侮ってはいけません、果たして大丈夫だろうか・・・」

ウィスパー「まあ私の勘が当たっていれば
       麒麟がオトゲイムー街に攻め寄せたと聞いて
       ジバコマは一気に退きあげていくでしょう」

あかり「あかりはもしふすまや魔法陣であそこに行けるのであれば
    一緒にオトゲイムー街を守りたいよ、
    ジバニャンも復讐の心がバットルの住民に向けられることはないと知ったし」

ウィスパー「ジバニャンはなかなか頭を使ったなと思いました」

ウィスパー「しかし自ら敵に勝機を与えたことでそれも撤回しました」

ドロン

ツチノコ「ねえ、ジバニャンに危機が迫ってるって本当?」

あかり「あ、ツチノコだ」

ウィスパー「おや?ツチノコも来てたのですか?」

ツチノコ「そしたらボクらはどうすればいいの?
      だれがこの街を治めるの?」

ウィスパー「ツチノコ、もしそうなった場合は
       あなたがこの街を治めることになるのです。
       大丈夫でうぃす、私も全力でサポートしますよ」

ウィスパー「あなたには幸福の力が宿っています。
       その幸が皆さんにも降り注ぎますようにと私も願っています」

ドロン

ロボニャンF型「ウィスパー。すまない・・・!」

ウィスパー「うぃす!?どうしたのですか?」

ロボニャンF型「実は・・・」

ロボニャンF型「戦いに敗れてビタータウンに向かう途中で・・・
         ジバニャンが敗戦で多くの犠牲者を出した心労が原因で
         発作を起こして倒れ・・・そのまま魂になってしまったのだ・・・」

ロボニャンF型「まさかこんなことが・・・」

ごらく部一同「ええっ!!?」

fourfolium「えっ!?」

ウィスパー「うぃす!?」

ツチノコ「そんな・・・!」

あかり「ジバニャンが・・・」

ウィスパー「こんなことになるんだったら
       どんなことがあってもジバニャンを止めるべきでした・・・」

ロボニャンF型「その通りだった・・・」

ツチノコ「じゃあこれからは・・・」

ウィスパー「私達一同、あなたに尽くします」

ツチノコ「う~ん・・・ボクには何もわからないよ」

ロボニャンF型「大丈夫だ。仲間を信じろ」

ツチノコ「そんなことよりジバニャンが魂となった場所に行きたいよ」

ウィスパー「ダメでうぃす!危険すぎます!
       それに今行ってもジバニャンの人魂なんてすでに消えています」

ツチノコ「そんなあ・・・」

ウィスパー「あ、ロボニャンF型、ほむら天狗の姿が見えませんが?」

ロボニャンF型「ほむら天狗は・・・」

ロボニャンF型「ジバコマの仕掛けた火罠を消そうとして
         自分のところに火を向けてしまった・・・」

ロボニャンF型「自爆してかっこ悪いと思いがちだが
         あの状況じゃ冷静さを保つのは難しい、
         そこをジバコマに攻め込まれ、ジバニャンの身代わりとなって魂となった」

あかり「ほむら天狗さんも・・・死んじゃったんだ・・・」

あかり「天狗さんかわいそう・・・」ポロポロ

ウィスパー「天狗も複雑な気持ちでしょう」

ウィスパー「できればさっきの戦いのことを水に流し、
       とらじろうと共同戦線を張りたいところですが・・・」

ドロン

天狗「その話聞いてもらったぜ」

あかり「天狗さん」

青葉「これがこの世界の天狗ですか」

天狗「ジバニャンが死んでツチノコを盛り立てなきゃいけなくなったこの状況で
   敵を二つ持つのはかなり危険な状態じゃないか」

ウィスパー「その通りでうぃすよ」

天狗「だったらオレにとらじろうとの停戦を任せてくれよ。
   たった今麒麟がオトゲイムー街に攻めてきたというぜ。
   好条件じゃないか、敵を二つ持つのは危険と考えてるのは向こうも一緒さ」

天狗「それにぐずぐずしてもいいのか?
   マウントヴァレイ南部とラキラッキ北部でモンスターがたくさん出てきたぞ。
   麒麟の奴が扇動したんだろうな」

ロボニャンF型「何だと!?では、私は大至急ラキラッキ北部に向かう!」

ドロン

ひふみ「あの妖怪行動が素早いな」

天狗「じゃ、オレもとらじろうを説き伏せてやる」

ドロン

ウィスパー「あ~待ってください!!」

ツチノコ「ねえ、ボクはどうすればいいの?」

ウィスパー「とにかくマウントヴァレイに戻りましょう、
       南部のモンスターはグレるりんが迎え撃ってるはずです」

ドロン

あかり「みんな行っちゃった・・・」

京子「私達はこれからどうすりゃいいんだろ?」

ちなつ「そうですね・・・」

結衣「天狗が使者じゃ不安だ・・・
   慢心の化身ともされるあの天狗だからな・・・」

青葉「あ、魔法陣があります」

ひふみ「コウちゃん、今度は今行くべきところに行かせて」

はじめ「でもどこにワープするのかな?」

ゆん「ここじゃ何もできへんよ」

青葉「八神さん、この魔法陣でどこに行かせるつもりですか?」

『ああ、あの魔法陣の話か?
 オトゲイムー街に行かせるつもりでいるぞ私は』

『ジバコマはあのあとバットルを守らなきゃいけない故に
 戦いには参加できない、お前達がその代わりとなってくれ』

『というわけであの魔法陣に入ってくれ、
 そして麒麟の軍隊と戦うのだ』

青葉「はい、わかりました」

京子「なあみんな、あの魔法陣に私達も入れさせて」

ゆん「ごらく部のみんなも行くん?
   大歓迎や、一緒に戦おう。オトゲイムー街を守ろうや」

京子「ああ」

あかり「あかり達はついさっきとらじろうの仲間と戦ってたけど
    今度は味方となって一緒に戦うよ」

あかり「あとでとらじろうに謝らないと・・・」

ちなつ「みんなと一緒に行きましょう」

結衣「天狗が不安だな・・・」

ひふみ「確かに・・・」

はじめ「それじゃあ魔法陣に入ってオトゲイムー街にワープだ!」

シューッ


その頃元の世界では

八神「青葉、ひふみん、はじめ、ゆん、仲間たちと協力してオトゲイムー街を守れ」

八神「まあミッションは参加さえすれば人任せでも構わんが
   できるだけ自分の力で敵を倒していきたいところだ。
   そこんところは実力と相談だな」

今日はここまで

オトゲイムー街エクラール区

京子「到着」

ちなつ「確かここはエクラール区でしたね」

結衣「この街の人たち私達に好意的だったな」

青葉「あなた達にも好意的なんですか?」

あかり「え?」

京子「じゃあ青葉さん達も?」

青葉「はい、この区の人たちは私達にも好意的です」

青葉「他にもキューブエール区、リーフレイシア区の人たちも私達に好意的です」

ひふみ「ストリマニドライブ区がなくなってしまったのが残念だった・・・」

はじめ「あの区の人たちも私達に好意的だったのに」

ゆん「新しくできた場所の人たちはうちらには興味がなかったで」

はじめ「あ~あ・・・」

青葉(私達の実力ですよ、八神さん達とそういう設定にしたというわけでもないし)

青葉「ここにはとらじろうの本拠点がありましたね」

あかり「行ってみよう」

結衣「私達は天狗を追ってここに来たんだったな」

京子「天狗の奴どこに行ったんだ?」

ひふみ「本拠点に向かったことは間違いない」

青葉「どうやって中に入りますか?」

はじめ「見回り鬼に頼み込む」

ゆん「それじゃ確実に門前払いされるで」

ちなつ「はい、私もそう思います」

はじめ「だよな・・・」

青葉「さて、どうしましょう」

そして

青葉「本拠点に着きましたね」

ひふみ「ここでぼやぼやはできないよ」

はじめ「あ、そうだよね」

ゆん「麒麟との戦いがあるんやな」

あかり「この戦いだとUSAピョンも敵として出てくるんだよね・・・
    USAピョン出ているのかな?」

ちなつ「確かに・・・USAピョン出てると戦いにくいね」

結衣「できればマウントヴァレイ南部でグレるりんと共闘したい」

ひふみ「あ、私も・・・」

はじめ「それ経験値だけが目当てだよね?」

京子「意志がバレバレ」

あかり「あ、天狗さんいた」

天狗「なんだ、お前達もいたのか。
   さてはどこにでもふすまかどこにでも魔法陣を使ったな?」

天狗「オレにはまるわかりだ」

天狗「それはさておきオレは今とらじろうに会いに行く、
   まずは向こうにいる見回り鬼に通してもらうように言わなきゃな」

結衣「大丈夫なの?その態度じゃ門前払いされそうなんだが?」

天狗「はっ、そんなのやってみなきゃわからないな」

天狗「じゃ」

ひふみ「すごく不安・・・」

あかり「心配だよお・・・」

天狗「おいそこの見回り鬼、天狗が参ったととらじろうに伝えてもらおうか」

赤見回り鬼1「なんだお前は?」

赤見回り鬼2「随分と態度のでかい使者だな」

天狗「まさかとは思うがとらじろうは2つの勢力を敵にしようとしたり
   麒麟と形だけの同盟を組んで結局麒麟の傘下に入ろうなんてことを思っていないだろうな?」

赤見回り鬼1「何だと!?」

赤見回り鬼2「だが面白い」

赤見回り鬼1「とらじろう様は我々に『通せ』という命令を受けている」

赤見回り鬼2「入れ」

天狗「さて、とらじろうがどんな反応を見せるかどうかが楽しみだな」

天狗「あ、どうせなら人間たちに拠点内の様子を見せてほしいな」

天狗「お前達は『通せという命令を受けている』と言ったな?」

天狗「だったらあの8人も中に入れさせてくれ」

赤見回り鬼1「また新たな要求か!?」

赤見回り鬼2「かなえてやれ」

赤見回り鬼1「・・・ああ」

赤見回り鬼1「いいだろう」

赤見回り鬼2「あの子達も入れさせよう」

赤見回り鬼1「だが・・・のちにその理由がわかる」

天狗「ほう?」

天狗「お前達、入っていいぞ」

京子「マジ!?」

今日はここまで

結衣「結構都合よく入れてもらえたな」

ちなつ「見回り鬼たち心が広いですね」

京子「ラッキーだな」

はじめ「でも本番はここからだよ」

ゆん「天狗はこれからとらじろうと何かの交渉をするんやし」

あかり「うまくいくといいけど・・・」

青葉「あの態度じゃ確実に相手を怒らせます・・・」

ひふみ「なんか私まで緊張してきた・・・」

はじめ「大丈夫ですって、ひふみ先輩」

ひふみ「う、うん・・・」

中に入る

京子「さて、奥に進むか」

すると

京子「うわ、なんだあれ!?」

グツグツグラグラ・・・

ちなつ「ひっ、ひいいっ・・・」ギュー

結衣「ちなつちゃん、私達は大丈夫だってば」

京子「釜茹で地獄をこの目で見ることになろうとは・・・」

ひふみ「ここって地獄・・・?」ガタガタ

青葉「私達は死んでいませんよ」

はじめ「生きてる私達が本物の地獄なんて見れないでしょ」

ゆん「あの世へ行ったらここに落とされたくはあらへんな・・・」

あかり「天狗さん釜茹でにされないのかなぁ・・・」

あかり「あ、天狗さんいた」


天狗「・・・・・」

天狗「ふはははは」

天狗「オレを脅したつもりか?ははははは」

天狗「あの釜で煮られたら魂一つ残らなくなるらしいが
   これは後で使えそうだな、よし」

天狗「どうせ斬られるくらいなら自ら釜の中に入ってやるか」

天狗「使者が死者になる事を恐れて使者は務まらんな」

スタスタスタ


あかり「天狗さん余裕だね・・・」

結衣「今の天狗の一言は笑えないシャレだった・・・」

結衣「使者が死者になんて不吉だ・・・」

>>79
あれ?何故ああなったんだ?
まあいつの間に名無しになってたりすることは割とあるんだよな・・・

そして

とらじろう「お前が天狗か」

さとりちゃん「あなたの意図はお見通しですよ」

天狗「ああそうさ」

とらじろう「何という口の利き方だ。
       お前がツチノコとオレを組ませようというのは分かってるぞ」

天狗「ああ、そういうオレも今のお前が2つの勢力を敵にしているから
   どっちかと手を組まなければならないということは分かってるさ」

天狗「それにお前は今麒麟の軍と交戦中だろ?
   それとも停戦して麒麟と組むのか?
   それはお勧めできないな」

とらじろう「お前の話など聞きたくない!即刻立ち去れ!!」

天狗「ははははは、そのために釜を用意するとは心が狭いな」

とらじろう「なに!?」

天狗「だってそうじゃないか、使者を相手にこれだけの見回り鬼を置くか?」

天狗「まるでこけおどしだな」

天狗「そんなこけおどしを使うから心が狭いというのさ」

とらじろう「・・・・・」

とらじろう「見回り鬼たちよ、お前達はさがれ」

見回り鬼一同「」ドロン

とらじろう「お前只者じゃないな・・・」

とらじろう「いいだろう、話だけは聞いてやる」

さとりちゃん「聞く必要もなさそうですけどね」

天狗「ジバニャンが消えたとてオレらと手を組むことに利があるぞ」

とらじろう「なぜだ?」

天狗「マウントヴァレイやビタータウンはああ見えて結構攻めづらいのさ。
   地の利も我らにあるからな、それだけじゃない」

天狗「まだまだウィスパーやロボニャンF型などの妖怪もいる」

天狗「ジバニャンはこの前確かにお前と戦争をしたが
   オレとウィスパーは反対したのさ」

天狗「むしろお前と友好的であることをその時から望んでいたのさ」

さとりちゃん「それはウィスパーの入れ知恵ですね」

天狗「ああ、一部はな」

天狗「だがオレから言わせておけば麒麟と組んだら
   傘下に入るのと一緒だぞ」

とらじろう「なに!?」

天狗「考えてもみろ」

今日はここまで

天狗「ダークニャンはすでにいないとはいえ
   ダークニャンの威光は今も健在だ」

天狗「それがあるから麒麟はお前の助けなど要らないのさ」

天狗「所詮後顧の憂いを断つ程度のもんさ」

天狗「それに比べツチノコはお前を上とも下とも見ない」

さとりちゃん「そういうあなたは私達を下に見てますよね?」

天狗「それは関係ないことだ。
   オレがどういわれようとツチノコやウィスパーの名誉を汚される筋合いはないな」

天狗「下に見られるというのもお前のプライドが許さないだろ?」

天狗「麒麟は完全にお前を下に見てるのさ、
   最も強大なのが麒麟だからな」

天狗「だったらツチノコと組んで強大国に立ち向かうというのはどうだ?」

天狗「麒麟の方からも停戦の使者が来てるだろうが
   あくまでその場しのぎって奴だ」

とらじろう「言いたいことはそれだけか?」

天狗「話はまだ終わってないぞ」

とらじろう「ならさっさと言え」

天狗「ああ、これから言おうとしてたところだ」

天狗「なら話の続きをしよう」

天狗「先ほども言ったように麒麟と組んだとて従属も同然」

天狗「麒麟に従わなければならないぞ」

天狗「そんな屈辱には耐えられないだろ?」

とらじろう「確かに・・・」

天狗「ツチノコも決して無能じゃないさ、
   オレらが一丸となればあんたの役にも立てる」

天狗「それにお前は麒麟の役に立てる自信はあるか?」

とらじろう「なんだと!?」

とらじろう「天狗!!オレがいつ麒麟の傘下に入った!?」

天狗「ははは、もしもの話にかっかするな」

天狗「な、プライドが許さなかっただろ?」

天狗「なら麒麟なんかよりもツチノコと組めよ」

とらじろう「むむむ・・・」

さとりちゃん「あなた、わざととらじろうを怒らせたよね?」

天狗「ああ、あんたにはお見通しだったか」

天狗「・・・あ~分かったよ、もう時間の無駄だ」

天狗「まだ決断がつかないのかよオレを疑ってるのか?」

天狗「オレがとらじろうを欺いたとでもいうんだな?」

天狗「じゃあ・・・」

ダッ!

あかり「えっ!?」

青葉「天狗さん!?」

結衣「どこに行こうとしてる!?」

京子「あ、あいつ・・・!」

ひふみ「・・・っ!」←思わず目を背ける

ゆん「もしかして天狗、釜茹で自殺をしようとしてるん?」

とらじろう「待て!!!」

とらじろう「頼むから待ってくれ!!」

天狗「何だ!?オレは待たんぞ」

とらじろう「話なら聞いてやる」

天狗「ああそうか、この程度のものじゃ苦しまずに死なせられないから
   もっと釜の中の油を増やそうというんだな」

天狗「望むところさ、オレも苦しまずに逝きたいんでな」

天狗「お前を欺いた罪、今ここで償うか」

とらじろう「いかん!天狗を取り押さえろ!」

ドロン

赤見回り鬼1・2「」ガシ

天狗「何だ!?お前らは!」

赤見回り鬼1「どうかおやめください」

赤見回り鬼2「命を投げないでください」

天狗「離せよ!」

とらじろう「分かった!」

とらじろう「天狗!天狗!聞いてくれ!」

天狗「ああはい、何なりと」

天狗「話が終わったらオレを釜にぶち込んでくれ」

天狗「交渉は決裂だろ?」

天狗「だったらツチノコやウィスパーに会わせる顔がないしな」

とらじろう「ツチノコと手を組もう」

さとりちゃん「決死の覚悟で心を動かしたようね」

天狗「は?聞こえなかった、もう一度言ってくれ」

とらじろう「ツチノコと手を組む、ウィスパーとロボニャンF型がいれば
       お前と組んでもよさようだ。よし、ツチノコに伝えろ」

とらじろう「もしくはウィスパーに同盟を結ぶと伝えてくれ」

天狗「おお、やっとわかってくれたか」

天狗「あ、そうだ。向こうに青見回り鬼がいないか?」

赤見回り鬼1「はい、向こうでずっと待っています」

天狗「じゃあ連れてってくれ」

今日はここまで

そして

青見回り鬼「お通りいただきありがとうございます」

青見回り鬼「・・・あっ!お前はツチノコからの使者・・・」

天狗「とらじろうが答える前にオレが答えてやる!」

天狗「そらっ!!」

ブワッ!!

青見回り鬼「わああっ!!」ピュー

京子「うお、あのうちわすげーな」

結衣「見回り鬼が飛ばされた先には・・・」

青見回り鬼「ぎゃあああああああ!!!」

シュウウ

天狗「これで釜を無駄に使わずに済んだだろ?とらじろう」

とらじろう「なるほど」

とらじろう「2つの勢力から使者が来た時に
       巨大な釜をゆでて見回り鬼を並べた場合は
       どちらかの使者を煮殺すことで
       使った水や油、そして火を無駄にしないで済むな」

天狗「へっ、そういうことだ」

とらじろう「お前の度胸には感服した。
       ツチノコのところに戻れ、これからは共に手を組もうではないか」

さとりちゃん「あなた、うまくいったと笑っていますね」

天狗「はっ、そういうことになるな」

天狗「そうまで言われちゃ嘘なんてつけないからな」

さとりちゃん「私にはごまかしなんて効きませんよ」

天狗「そういやお前はそういう妖怪だったな」

天狗「だったらなぜダークニャンに降ろうとしたあの時
   ウィスパーを言い負かすことができなかったんだい?」

さとりちゃん「それは・・・」

とらじろう「ダークニャンをオトゲイムー街から救ったあの時のことは
       誇らしく思うだろうがさとりちゃんには思い出したくない出来事だな」

さとりちゃん「はい、なので私が降伏論者だったことはもう言わないでください」

天狗「じゃ、オレはそろそろ戻るぜ」

ドロン

あかり「ツチノコととらじろうが手を組んだね」

あかり「そしてそれが世界の争いを終わらせる第一歩となればいいけど」

結衣「今や実況ワールドのカギを握るのは妖怪たちだからな」

ちなつ「妖怪たちが私の想像通りじゃなかったことが幸いです・・・」

ひふみ「わ、私も・・・」

青葉「さて、これからどうしましょうか?」

ゆん「忘れてることがあるで」

はじめ「あ、そうだった、あれだ!あれ!」

京子「私達も忘れてないぞ」

京子「麒麟からオトゲイムー街を守ることだ!」

結衣「使者を煮殺されて怒り狂ってる頃だろうな」

ひふみ「使者を殺すというのはその国に対する挑戦ってことになるから」

結衣「その通りですよ」

京子「ひふみさんも分かってましたか、
   ゲーム仲間は違いますな」

結衣「ゲーム仲間って、一緒にゲームしたことないだろ」

京子「ゲーム制作者としてこの世界のいろいろなことを知らなくては」

京子「そして私の同人活動のネタとしても」

とらじろう「お前達」

あかり「あ、はい」

青葉「何でしょう?」

とらじろう「麒麟の軍ならもうシロカベが撃退したぞ」

とらじろう「しかも長い間苦しめられてきたなまはげを討ち取ったしな」

あかり「なまはげさんを?」

とらじろう「思えばオレも奴一人のために負けを味わわされてきたな」

さとりちゃん「しかし麒麟はまだあきらめていませんよ」

とらじろう「だろうな、あれはたぶん斥候部隊だ」

さとりちゃん「敵は黄泉ゲンスイ、なまはげだけではありませんからね」

とらじろう「次の戦いに備えなければな」

とらじろう「お前達はもうここから出ろ」

京子「失礼しました」

青葉「じゃあ私達はこれで」

本拠点を出て

結衣「ヒヤッとさせられるところも多かったが交渉成立だったな」

ちなつ「まあ天狗じゃああなるとは思っていましたよ」

結衣「慢心の化身らしい振る舞いだったからね」

あかり「麒麟さんまたここに攻めてくるのかな?」

青葉「その可能性はあります」

あかり「じゃあ麒麟さんの領地に近いD・カクメイ区に行ってみよう」

はじめ「私達には二度目のD・カクメイ区だね」

ゆん「行き方覚えてる?」

青葉「えっと・・・確か・・・」

あかり「あ、誰か来るよ」

青葉「穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ことりちゃん」

穂乃果「あ、みんな」

ことり「突然いなくなったと思ったらここにいたんだね」

海未「どこにでも魔法陣とかどこにでもふすまのせいですよ」

海未「思えば私達もよく瞬間移動とやらに巻き込まれていました」

ちなつ「それはよくあることですので・・・」

結衣「私達も迷惑してるよ」

ちなつ「先生はもっとしっかりしてほしいです」

はじめ「先生って西垣さんのこと?」

ちなつ「はい」

ひふみ「西垣先生ってコウちゃんによく似たところあるんだね」

京子「コウちゃん?」

青葉「八神さんの下の名前です。
   八神さんもどこにでも魔法陣を変なところに置くことをやめてほしいのですが・・・」

京子「あ~だったら西垣ちゃんによく似てるよ」

穂乃果「あ、そのどこにでもって奴を使えば一気にD・カクメイ区まで行けるんじゃない?」

ことり「そんなに運よく出るものじゃないと思うけど?」

海未「穂乃果、それには期待しないでくださいよ」

海未「ふすまとか魔法陣とか・・・
   それを使って目的地まで行けたためしがありますか?」

ことり「もし海未ちゃんの言った通りになったら
    またにこちゃん達を心配させちゃうよ」

結衣「失敗作が多いというのはお互い様だな・・・」

青葉「八神さんのゲーム制作術は一流ですけどね」

ひふみ「そうか?」

穂乃果「あ、いつの間に魔法陣が」

海未「まさか入ろうなんて思っていませんよね?」

ことり「今までの経験を考えるとやめた方がいい」

ことり「でも今は遠い場所で危機が訪れている・・・」

ことり「それを考えると・・・」


その頃拠点内では

西垣「あ~、どこにでもふすまを使ってD・カクメイ区に行かせようとしたが先を越されたか」

りせ「・・・・・」

西垣「『そうとは限らないと思う?』まあいいさ、
   危機にさらされてるのはD・カクメイ区だけじゃないしな」

西垣「次はマウントヴァレイに行かせるか、
   あそこでも争いが起きてるしな」

そしてみんなは

『青葉、ひふみん、はじめ、ゆん、D・カクメイ区に行ってもらうぞ』

青葉「八神さん、了解です」

ひふみ「今回はちゃんとしたところに置いてくれたね」

海未「?青葉さん達は誰と話しているのでしょうか?」

ことり「ごらく部のみんなが通信を使って西垣先生と話してるように
    通信を使って誰かと話してるんだと思うよ」

穂乃果「あ、そういえばD・カクメイ区にまた
    麒麟が攻めてきたということを言うのをずっと忘れてた」

海未「次はいよいよ本体がやってきたということですね」

穂乃果「よし」ダッ

穂乃果「魔法陣一番乗り」

京子「あ~、でも二番手は私だ」

結衣「しかしこの魔法陣に11人入るのか?」

ちなつ「何とか入ると思います」

あかり「みんなで行こうよ」

ことり「私も入ろっと、置いて行かれないように」

ゆん「これ詰めていかなきゃみんな入れへんな」

はじめ「これなら何とかはいれるよ」

青葉「ひふみ先輩、早く」

ひふみ「うん」

海未「果たして目的地までつけるのでしょうか?」

穂乃果「出発!」

シューッ

今日はここまで

D・カクメイ区

京子「到着」

海未「今回はうまく目的地まで行けましたね」

ことり「でも広い場所で人気がないとなると
    来てすぐにモンスターに襲われるという可能性もあるよ」

穂乃果「みんなで行けば大丈夫だって」

京子「あ~それ私が言おうとしたのに」

青葉「・・・!」

ひふみ「青葉ちゃん、どうしたの?」

青葉「モンスターが来ました!」

ちなつ「どこから来たのですか!?」

結衣「ガルーダが来たか!」

ひふみ「ガルーダ・・・空からやってきたのかも」

海未「なら私が機をうかがって撃ち落とします」

穂乃果「わあ!突進してきたよ!」

海未「」ヒュン!

海未「ぐううっ!!」

結衣「今のはお互いダメージを受けたな・・・」

あかり「」シインッ

あかり「あ~超シールドが間に合わなかった・・・」

結衣「私の知ってるガルーダなら光属性を使うモンスターだから
   光属性の攻撃は効かないな、あかりはガード中心になるな」

ことり「海未ちゃん、回復させるよ」パア

海未「ことり、助かりました」

結衣「奴が上空する前に・・・!」

ズバア!

結衣「よし、これはいける」

結衣「」ズバズバ!

結衣「反撃が来る前に回避ステップ!」

結衣「くっ!空を飛んだか・・・」

はじめ「あ~一撃決めたかったのに・・・」

京子「魔法技は空中にいる敵にも効くはず・・・」

青葉「大丈夫ですよ、魔法技は空中にいる敵にも効きます」

青葉「やってみま・・・」

京子「お、おい・・・」

青葉「え!?」

京子・青葉「わああああ!!!」

あかり「京子ちゃん!青葉さん!」

はじめ「あいつ・・・飛んだと思ったらまた降りてきたか・・・」

はじめ「今度こそ・・・!」

ブン!

はじめ「あ~!また外した・・・」

あかり「光の術!」

結衣「おいあかり、さっき私が言ったこと聞こえてたか?」

あかり「えっ!?あかりの魔法技が効いてないよ」

結衣「このガルーダには光技が効かないんだって」

あかり「ええっ!?」

あかり「じゃあ・・・」

あかり「ガードで攻撃に備えるよ」ピキイ

結衣「あ!みんな!!まずいよ!!」

ゆん「あ、これ全体技が来るとちゃうん!?」

パアアア!

一同「きゃ(わ)(うわ)あああああ!!!」

青葉「しまっ・・・た・・・!」ドサ

ひふみ「あ、青葉ちゃん!」

ゆん「青葉ちゃんがやられてもうた」

ゆん「あかん、ヒールで回復や」パアア

はじめ「あ、自分だけ回復するなよ」

ゆん「あ、しもた」

ひふみ「次の攻撃が来る前に・・・」

ひふみ「アタックダウン!」

ひふみ「これ効いたのかな?」

京子「ファイア!」ボオ!

あかり「やばい、ガードの効果切れちゃった」

ひふみ「突進してきた、スロームーブ!」

ちなつ「リカバー!」パアア

海未「ひふみさん!早くよけてください!」

ひふみ「あっ!しまった!!」

ひふみ「ぐううっ!」

結衣「油断大敵だな、でもスロームーブは効いてるみたいだな」

穂乃果「あ、じゃあ・・・」

穂乃果「ひっさあつ!」

バシイイイイ!

穂乃果「よし、倒した」

ことり「ひふみさん、今度こそ回復させるよ」パアア

ひふみ「助かったよ」

ことり「青葉さんにかけられなくて申し訳ないけど・・・」

青葉「みんなとなら私がいなくても大丈夫そうです」

青葉「また宿で休めば次の戦闘に参加できるようになりますから」

穂乃果「わあ、1587フェスも手に入れたよ」

海未「ですが穂乃果、今必殺技を使って大丈夫なのでしょうか?」

はじめ「結局穂乃果ちゃんに手柄全部持っていかれたな・・・」

ゆん「モンスター倒したはええんやが
   ガメを1つも手に入れられなかったことを考えると・・・」

結衣「りっちぃは早い者勝ちだしな・・・
   もう何回も言ってることだが・・・」

京子「結衣のは説得力ないけどな」

結衣「なんだと?手柄を持っていかれる気分はどうなんだ?」ギロ

京子「だって自分だって何回か同じことしてきたじゃん」

ことり(あ、思えばにこちゃんもことりと真姫ちゃんと一緒に双葉ちゃん達と
    ドドンガドン区巡りをしてた時に
    モンスター退治の手柄の証ともいえるフェス、
    双葉ちゃん、照ちゃん、葉子ちゃんは『りーふ』と言ってるけど。
    それを独り占めした時があったね)

ことり(あの時は照ちゃんにものすごく睨まれたんだけど・・・)

ことり(照ちゃんは今まで会った中で最も威圧感のあるヒーラーだったな)

ことり(それにしても双葉ちゃんとっても大食いだね。どんちゃんもだけど)

ことり(どんちゃんはこの世界にいる間は味方にするべきだね、
    だってどんちゃんは私達のこと応援しているし、かっちゃんもだけど)

ことり「穂乃果ちゃん、さっきの必殺技、ガルーダが攻撃範囲内に入ったのを
    見逃さなかったんだね、でもほかに手段がなかったんだよね?」

穂乃果「もうそれしかなかったんだよ」

海未「ですが戦いはまだ終わっていません、
   TPを後先考えずに使ってしまうと後で痛い目を見ますよ」

ことり「ことりも回復の仕事を怠ってたところはあったけど
    今度はそうはいかないよ」

穂乃果「海未ちゃん心配事多すぎだよ」

あかり「あ、あれってムリカベじゃないのかな?」

結衣「あ、本当だ」

穂乃果「そういえばシロカベの与力としてD・カクメイ区に派遣されたんだったね」

ちなつ「近くで見ると怖く感じます・・・」

今日はここまで

ムリカベ「お、お前達もいたのか?」

あかり「あの、この姿勢だと通せんぼされてるような感じがするんだけど・・・」

ムリカベ「この先には罠が仕掛けられているから通るのはム~リ~!」

ちなつ「罠ですか?」

穂乃果「もしかして火罠!?」

京子「あの時も使ってたな」

結衣「それでダークニャンを倒した時と同じ手を使うんだな」

結衣「しかし今度は通用するのか?」

あかり「でも麒麟さんはあの時はいなかったよ」

京子「火罠が今回活躍してるな」

ムリカベ「罠はそれだけじゃないぞ」

一同「え?」

ムリカベ「向こうに氷罠がある」

ムリカベ「だがこれはあくまで火罠までのつなぎだ」

ムリカベ「氷罠で滑らせて滑った先には火罠がある」

ムリカベ「火罠さえ発動できれば氷罠もいらなくなる」

ムリカベ「氷で滑ってるから逃げられないんだ」

ムリカベ「シロカベがこの罠を考えたぞ」

京子「2つの罠か」

結衣「だがこれだと罠を見破られた時
   氷を溶かされただけとなるぞ」

ムリカベ「麒麟は一度負けておきながら今度は大軍を連れたので
      勝った気でいるから見破るのはム~リ~」

ムリカベ「でも問題が起きているんだ・・・」

あかり「なになに?」

青葉「問題というのは何でしょうか?」

穂乃果「あ、魔ウンテンのことかな?」

あかり「魔ウンテン?」

結衣「山と運転手をつなげてマウンテンか?」

海未「魔ウンテンは結構迷惑な妖怪です・・・
   私から見れば彼は暴走族も同然です」

結衣「危険な運転をするのか」

海未「とにかく危険な事ばかりします」

ことり「あ~そういえばこの前もシロカベともめて
    勝手に陣から立ち去っていたね」

ひふみ「どんな姿の妖怪かな?」

ムリカベ「見れば分かるぞ」

結衣「動く山を見れば分かるってわけだな。
   明らかにふじのやまとは違うし」

ドロン

シロカベ「ぬぬぬ・・・魔ウンテンめ・・・」

ムリカベ「シロカベ」

シロカベ「魔ウンテンをどうにか制御しろ」

ムリカベ「ム~リ~」

シロカベ「ということで魔ウンテンを与力の座から降ろすように手配しろ」

ムリカベ「魔ウンテンはとらじろうの隠れたお気に入り妖怪だからム~リ~」

シロカベ「とらじろうは特別扱いを許すのか!?」

ムリカベ「分からん」

シロカベ「む?あの子たちは何者だ?」

ムリカベ「異世界から来た子達だ。ちなみに皆オレの好みだ」

ムリカベ「とにかくあの子達にここから先には近づくなと伝えておいて」

シロカベ「魔ウンテンには悪いがいったん我らだけで戻ろう」

ドロン

穂乃果「あの妖怪がシロカベだよ」

京子「立派な城壁のような妖怪だったな」

ムリカベ「さっきも言ったがここから先に行くの罠があるからム~リ~」

ドロン

あかり「消えちゃった・・・」

海未「ムリカベの言う通りここから先に進むのはやめましょう」

穂乃果「しかし罠らしいものは見えないんだけど?」

シロカベ「む?あの子たちは何者だ?」

ムリカベ「異世界から来た子達だ。ちなみに皆オレの好みだ」

ムリカベ「とにかくあの子達にここから先には近づくなと伝えておいて」

シロカベ「魔ウンテンには悪いがいったん我らだけで戻ろう」

ドロン

穂乃果「あの妖怪がシロカベだよ」

京子「立派な城壁のような妖怪だったな」

ムリカベ「さっきも言ったがここから先に行くの罠があるからム~リ~」

ドロン

あかり「消えちゃった・・・」

海未「ムリカベの言う通りここから先に進むのはやめましょう」

穂乃果「しかし罠らしいものは見えないんだけど?」

>>120
手違いで同じことを書いたレスを投稿してしまいました。

青葉「あ、向こうに妖怪の姿が見えます」

あかり「あれが魔ウンテンかな?」

穂乃果「そうだよ」


魔ウンテン「ひゃっは~!!思いっきり飛ばしていくぜええ!!」


結衣「確かに暴走してるな」

ことり「罠がある場所を平気で走っているよ」

穂乃果「やっぱり先に進んでも平気じゃん」

海未「いけません!」

ちなつ「あ、あの妖怪こっちに向かってきます」

魔ウンテン「おっと、そこをどけ~!」

魔ウンテン「」キキーッ!

魔ウンテン「っと、穂乃果、海未、ことりじゃねえか。
       こちらの8人は友達か?」

ことり「この世界で友達になった人たちだよ」

海未「というより罠のある場所を走って大丈夫ですか?」

魔ウンテン「はあ!?罠のある場所だあ!?」

魔ウンテン「シロカベの仕掛けた氷罠が張り廻られているんだろ?」

魔ウンテン「だがよ、罠のねえところだってあるんだよ」

魔ウンテン「ここはオレの庭のようなとこさ、
       罠を仕掛けられねえところだってあるのさ」

ゆん「そんな悠長なこと言ってる場合ちゃうで」

はじめ「あ、そうだ。そうしている間に麒麟が率いている見回り鬼の大軍が・・・」

魔ウンテン「ああん!?そんなの心配ねえよ!ここがオレの庭のような場所だって言っただろ?」

あかり「でもあなただけじゃ危険だよ、あかり達も一緒に戦うよ!」

魔ウンテン「けっ、敵が何も知らずに攻め入っちゃおめえらが出るまでもねえよ」

海未「危険を冒すつもりですか!?」

魔ウンテン「ああわかったよ、おめえらも協力させりゃいいんだろ!?」

ひふみ「・・・質が悪い」

魔ウンテン「じゃあおめえらには行ってもらうとこがある」

青葉「何でしょうか?」

魔ウンテン「案内する、ついてこい」

結衣「罠のある場所を避けて通れる道があるのか?」

魔ウンテン「あるに決まってんだろ」

今日はここまで

しばらくして

魔ウンテン「恐らく罠から逃れることができた奴はここに逃げてくるだろう」

結衣「そこをたたけと言うんだな」

魔ウンテン「ああ、そん時は敵は手負いのはずだ、さんざんやり放題ってわけさ」

結衣「よし」

あかり「結衣ちゃん、やりすぎはだめだよお」

京子「魔ウンテン、結衣を本気にさせるとやばいぞ」

魔ウンテン「あん?オレは本気が好きなんだ」

魔ウンテン「あ、そうだ、そろそろ敵が向こうにやってくるはずだ」

魔ウンテン「ちょっくら暴れていくぜ、シロカベには手柄を立てさせねえぞ!」

ドロン

結衣「あいつの言ったことが本当なら・・・」

さらにしばらくして

ボオオオオオ!

結衣「火罠が発動したぞ」

青葉「このシステムは便利ですね。
   炎の床タイプですか。これなら森を焼かずに済みますね。
   ですが火に包まれた妖怪が引火物にぶつかりでもしたら・・・」

ひふみ「そうした場合は大惨事になる前にみんなの力で消さないと・・・」

青葉「でも水の魔法仕えるの私だけですよ」

「ぎゃあああああああ!!!」

結衣「芋づる式に敵が炎の中に入っていくな」

海未「でもそのせいで氷罠の一部が溶けましたが」

あかり「わわわ・・・見てられないよ・・・」

京子「わ、氷が炎に変わった」

結衣「どうやら入口のところに二重の罠を仕掛けていたようだな」

結衣「シロカベの奴考えたな」

結衣「氷罠を利用してもう一度向こうに滑って
   火罠を避けようなんてことはさせない」

京子「まあつるつる滑ってる間もダメージ受けてたけどな」

穂乃果「作戦は大成功だね」

ことり「うん」

海未「シロカベはこのことを計算済みのようですね」

ちなつ「そして勘が当たっていれば丸コゲを逃れた見回り鬼たちが・・・」

結衣「まだ罠の効果は続いているのかな?」

はじめ「周りに火が飛び火しなくてよかったよ」

ゆん「水魔法を唯一使える青葉ちゃんモンスターにやられてもうたしな」

青葉「あの時は油断していました」

ひふみ「油断はついついしてしまうもの」

ひふみ「だから青葉ちゃん、そんなに気にしなくてもいいよ」

青葉「ひふみ先輩、ありがとうございます」

ゆん「あ、見回り鬼たちが来たで」

穂乃果「よ~しっ」

ことり「穂乃果ちゃん、援護するよ」

穂乃果「って、あれ?」

穂乃果「見回り鬼どこ?」

ちなつ「結衣先輩が全滅させました」

ちなつ「1匹は私が倒したのですが」

京子「攻撃の時のちなつちゃん可愛かったな~」

京子「見回り鬼をポカポカたたく姿に萌えを感じたよ」

ちなつ「っ!京子先輩、変なこと言わないでください」

結衣「・・・・・」

結衣「そろそろ罠の効果が切れる頃かな?」

結衣「よし・・・」

結衣「976りっちぃゲット」

結衣「お」

ボンボボボンボン

結衣「罠の中で見回り鬼がどんどんやられていくな」

結衣「そろそろだ・・・」

結衣「よし、溜め技も威力が上がるまで溜めれたし・・・」

あかり「結衣ちゃん、よくあんな光景を目をそらさずに見れるものだね」

結衣「・・・・・」

あかり「結衣ちゃん?」

結衣「今だ!たぶん・・・」

結衣「」ダッ!

あかり「あっ!結衣ちゃん!」

あかり「結衣ちゃん!危ないよ!」

結衣「ぐっ!まだ早かったか・・・」

あかり「結衣ちゃん!大丈夫!?」

結衣「チャンスを逃せない・・・」

結衣「今度こそ・・・!」ダッ

あかり「結衣ちゃん!」

あかり「」シインッ

穂乃果「あかりちゃん!結衣ちゃん!」

ことり「火の中に飛び込んだよね?」

穂乃果「あっ」

海未「罠の効果が切れたようですね」

そして

結衣「あかり、ありがとう、幸い超シールドの効果が切れる直前で罠の効果が切れて助かったよ」

あかり「ありがとうじゃないよ結衣ちゃん!」

あかり「もしあかりがいなかったら結衣ちゃんまで火罠でやられていたよ!」

あかり「しかも自分から飛び込んでさ」

ちなつ「結衣先輩、回復させます」パアア

結衣「あ、ちなつちゃん、いつの間に」

結衣「ありがとう、ちなつちゃん」

あかり「結衣ちゃんはこれを狙ってたんだね」

ちなつ「りっちぃのためなら火の中水の中ですか?」

結衣「ごめん・・・ちょっと焦ってたみたい」

結衣「解除されてからじゃ先を越されそうでさ・・・」

結衣「解除される少し前を狙ってダメージ覚悟でダッシュしてみたんだけど・・・」

ちなつ「そのようですね。だって罠が解除された途端に
    りっちぃが数えきれないほど落ちていましたから」

ちなつ「それで結衣先輩とは違う場所に落ちてたりっちぃを
    私が拾ったというわけです」

京子「あ~こうなると結衣を止められないよな・・・」

あかり「あかりも大量のりっちぃを見て結衣ちゃんの意図が分かったよ」

結衣「おかげで11012りっちぃも手に入れたよ」

京子「わ~すげ~」

結衣「でも全滅したらすべてパーだから割と緊張している・・・」

穂乃果「あ~間に合わなかった・・・」

はじめ「ガメ全部ごらく部に取られたよ~」

今日はここまで

はじめ「・・・え?」

シュ

はじめ「もしかして・・・」

青葉「いつの間に!?八神さんまた何の予告もなしに魔法陣置いたのですか?」

結衣「?」

あかり「えっ?えっ?えっ?」

ちなつ「また巻き込まれましたよ」

京子「どこに行ってしまうんだ?」

シューッ

ひふみ「あ、まだ魔法陣消えてないよ」

ゆん「あ、本当や」

ゆん「よし、うちらも青葉ちゃんとはじめの後を追うで」

穂乃果「私たちも行くよ」

ことり「うん」

海未「無茶はよしてくださいよ」

穂乃果「分かってるって」

ことり「本当?」

海未「疑わしいです」

ことり「早くしないと魔法陣消えちゃうよ」

穂乃果「わ~急げ~!」

シューッ

そしてついた場所は

青葉「どこに着いたのでしょうか?」

穂乃果「あ、もしかしてここって・・・」

ことり「ここを左に向かって歩き続けたら
    魔ウンテンやムリカベに会ったところに戻っちゃうよ」

ひふみ「幸い遠くに飛ばされなくてよかった・・・」

あかり「ということはまだD・カクメイ区なんだね」

ことり「うん、ここもD・カクメイ区にある場所だよ」

『お前達』

青葉「八神さん」

ひふみ「コウちゃん、どうして私達をここに?」

『敵の退路にお前達をワープさせた』

ひふみ「ということは?」

はじめ「あ、もしかして敗走してる見回り鬼をまた撃退できるチャンスが?」

『その通りだ・・・ぁ・・・』

『・・・・・』

青葉「どうしたのですか?」

『すまん。どこにでも魔法陣を置くのが少し遅れたみたいだ』

fourfolium「ええええ~!?」

はじめ「どういうことですか?」

『それは・・・』

『今気づいたことだが敵はすでにこの道を通った』

はじめ「だめじゃん」

ゆん「しっかりしてください」

穂乃果「あ、でも・・・」

結衣「麒麟はまだ遠くには行ってないと思うんだ」

京子「じゃあ今から追いかければ・・・」

海未「チャンスはまだあると言いたいのですがモンスターに遭遇ということもありますよ」

ドロン

ことり「あ、とらじろうだ」

穂乃果「シロカベもいるよ」

とらじろう「お。お前達、敵はもう撃退したぞ」

とらじろう「こいつがすごい作戦を立てたおかげさ。
       敵の被害はダークニャンをリーフレイシア区にて撃退した時に匹敵する」

シロカベ「だけど魔ウンテンが心配だ・・・」

とらじろう「・・・だな」

とらじろう「手柄を焦って敵の反撃を受けていなければいいが・・・」

シロカベ「・・・・・」

ドロン

魔ウンテン「くっそ~~~!!!」

シロカベ「魔ウンテンが戻ったか」

魔ウンテン「あとちょっとで麒麟を討てたのによ~!!」

シロカベ「やっぱり敵の反撃を受けたか」

とらじろう「思った通りの結果だな、魔ウンテン」

魔ウンテン「何だよ!おめえら揃いにそろって分かりきってたことのように言うんじゃねえよ」

ひふみ「この妖怪主に対してそういう口を利くのか・・・」

『基本的にこの世界の妖怪はほとんど口の利き方は問わないらしいぞ』

ひふみ「そうなんですね。コウちゃん・・・」

海未「魔ウンテン、切歯扼腕状態なのですが何があったのでしょうか?」

魔ウンテン「オレはな、人間に行く手を阻まれたんだよ!」

魔ウンテン「麒麟にとどめを刺そうとしたところで
       狙撃銃に当たっちまってよ・・・」

魔ウンテン「くそ~!千載一遇のチャンスを消しやがって!」

シロカベ「手柄を焦った結果がこれだ」

とらじろう「だが魔ウンテン、お前は勲功第二だぞ」

とらじろう「無謀だと思ってた追撃で敵に多大な被害を与えたとはな」

魔ウンテン「けっ、地形を知ってる奴と知らねえ奴の差だ」

シロカベ「お前の行動には皆一同ヒヤッとさせられたぞ」

とらじろう「だがまたしてもオトゲイムー街を救うことができた」

シロカベ「はっ」

魔ウンテン「おうよ」

とらじろう「では、戻ろうか」

とらじろう・魔ウンテン・シロカベ「」ドロン

青葉「じゃあ私達もどこかの宿に行きましょう」

ゆん「賛成や」

ひふみ「でなきゃ青葉ちゃん次のミッションに参加できないからね」

青葉「そうです」

はじめ「次のミッションに備えよう」

海未「帰り道もモンスターに気を付けてください」

穂乃果「あれ?ごらく部のみんなは?」

ことり「先に行ったんじゃないのかな?」

ことり「そういえばとらじろう達の話を聞いている間にどこかに行ってたよ」

穂乃果「じゃあ穂乃果たちもあとを追いかけよう」

海未「1年組と3年組を心配させてはいけませんよ」

ことり「青葉さん達は先に戻ったけどどうする?」

海未「分かりました。では、あかり達を追いかけましょう」

ことり「ごらく部のみんなはあっちに行った気がする」

今日はここまで

そしてごらく部は

結衣「まだ麒麟は遠くに行ってないはず・・・」

京子「結衣~疲れた~」

結衣「おい京子」

ちなつ「」パア

京子「ヒールで疲れが取れるなんて甘いことはないよ~」

ちなつ「あ、そうですか」

京子「わ~ん、ちなつちゃんが冷たいよ~」

結衣「そんなことは知らん」

京子「結衣~・・・」

ザッ

イッカク「む!?また追撃してきた奴がいたのか!?
      だが麒麟には手出しさせないぞ!」

京子「わ、敵が出てきた」

結衣「こ、この角は・・・」

あかり「麒麟さんとは色違いの妖怪さんが来たよ」

結衣「うわ~全滅したくないという時に
   強敵とぶち当たるなんてな・・・」

京子「麒麟と色違いというだけで強敵感でてますな」

ちなつ「結衣先輩が恐れを抱いているということは用心した方がいいですよ」

結衣「・・・・・」

結衣「京子、この妖怪の名前くらいは知ってるだろ」

京子「え?何?」

結衣「こいつはイッカクだよ」

京子「イッカク!」

結衣「大量のりっちぃをパーにしたくない・・・」

結衣「京子、知ってるだろ?イッカクが強敵だってことを」

京子「あ~この前結衣とゲームした時に
   一角うさぎに苦戦した記憶があったな」

結衣「あれはお前のせいだっただろ」

京子「っと、先制攻撃が来た!」

イッカク「イッポーン!!」

ドガ!

京子「ぐええ!!」

結衣「うお、やはりすごい威力だ・・・
   このレベルでどこまで行けるのだろうか・・・」

結衣「いや、苦戦は必至だな・・・」

結衣「だがこっちもいくぞ!イッカク!」

ドゴオ!

イッカク「ぐううっ!!」

ちなつ「京子先輩、回復させます」パアア

京子「ちなつちゃんいなかったらやられてたよ」

結衣「よし、クリティカルヒットだ」

結衣「回避ステップ!」ヒョイ、ドゴ

イッカク「きみ、なかなかやるな・・・」

結衣「何か来る。反撃を受ける前に・・・」

あかり「」シインッ

結衣「あ、あかり、ナイス」

結衣「よし・・・」

イッカク「一本イットク?」

パアアア

結衣「なに!?」

京子「HPが全快してしまったぞ」

ちなつ「イッカクもものすごい回復技を持つ妖怪だったんですね・・・」

あかり「光の術」パア

結衣「」ズバズバ

イッカク「なんの!」

結衣「おっと危ない、事前に引き下がってよかった・・・」

結衣「簡単に倒せるなんて最初から思ってなかったよ」

結衣「でも攻撃と回復技に気をつければいけるはず・・・」

イッカク「イッポン!」

結衣「がっ!油断したか・・・」

京子「これでどうだ!オールダウン!」

シュウウ

イッカク「なに!?」

結衣「ここで時間をかけてはいけない・・・」

結衣「そろそろケリをつけるぞ!」

イッカク「させない!」

あかり「」シインッ

イッカク「くっ!防がれたか・・・」

京子「結衣にアタックアップかけるか」

シュイイイイン

結衣「京子ナイス」

結衣「必殺!」

ズバズバズババシイ!!!

イッカク「しまった!!まともに受けてしまった!」

イッカク「一本取られたか?」

イッカク「これでは回復が間に合わない・・・」

結衣「よし、気合の一撃でとどめを・・・」

ドギュン!!

結衣「ぐうっ・・・!」

結衣「何が・・・起きた・・・?」

結衣「くそ・・・クリティカルを・・・受けたか・・・」ドタ

ちなつ「あっ!結衣先輩!!」

あかり「誰が結衣ちゃんを?」

今日はここまで

リゼ「イッカク!大丈夫か!?」

リゼ「あ、やばい、結衣を撃ってしまった・・・」

あかり「あ、リゼちゃん」

リゼ「みんな?ああ・・・わ、私は・・・」

ちなつ「リゼさんだったんですか?結衣先輩を撃ったのは」

リゼ「モンスターと勘違いした」オロオロ

リゼ「追手が多すぎるからちょっと・・・」オロオロ

イッカク「よし、今のうちに・・・」パアア

イッカク「麒麟のところに行かなきゃ、
      力尽きて魂になってなきゃいいが・・・」ドロン

結衣「くそ・・・あと一歩で・・・」

リゼ「な、なに!?イッカク!待ってくれ!」

あかり「え?リゼちゃん、何があったの?」

ガサ

チノ「リゼさん」

シャロ「リゼ先輩」

リゼ「ち、チノ、し、シャロ、実は実は、実はな・・・」オロオロ

シャロ「あ、ごらく部のみんな」

チノ「リゼさん大丈夫でしょうか?かなり気が動転してるようですが・・・」

京子「シャロにチノちゃんも来てたのか」

ちなつ「結衣先輩、大丈夫ですか!?」

結衣「私はもう戦闘に参加できないよ・・・」

結衣「まさか・・・誤射でHPを0にされるなんて・・・」

ちなつ「ちょっと、リゼさん、どうしてくれるんですか!?」

リゼ「ちなつ、そ、それはな・・・」オロオロ

リゼ「まさか結衣だとは思わなかったんだ、
   イッカクがモンスターに襲われたと思ったら・・・」

ちなつ「イッカク?つまり今回は敵同士ってことですよね?」

シャロ「あんた!何言ってんのよ!」

あかり「ちょっと、ちなつちゃん、シャロちゃん、やめてよお!」

ちなつ「そういえばスウィートラビット家の皆さんは
    麒麟の味方となっていたんですね」

シャロ「その通りだけどあんた達との交戦の意思なんてないわよ」

シャロ「でもリゼ先輩に難癖つけようなら・・・」

京子「シャロ、ちなつちゃんに似てるとこあるな」

リゼ「シャロも落ち着いてくれ、私が結衣をモンスターだと勘違いしたばっかりに・・・」

リゼ「それより麒麟が心配だ、魂になっている心配が出てきた」

チノ・シャロ「ええっ!?」

リゼ「危篤状態かもしれないんだ」

あかり「麒麟さんが!?」

リゼ「麒麟が跡を継いで日も浅いというのに
   魂となってはまた街が混乱するな・・・」

タタタ

リゼ「む!?また敵か!?」ドギュン!!

穂乃果「わあ!!危ない!!」

海未「何するんですか!?」

ことり「もし誰かに当たったりしてたら容赦はしなかったよ」

リゼ「穂乃果、海未、ことり」

リゼ「またやってしまったか・・・」オロオロ

シャロ「リゼ先輩がすみません、
    先輩は今気が動転していて
    足音一つで追手と勘違いするようになってるの」

リゼ「人相の悪い山ハンドルに続いてまた追手かと思ったら・・・つい・・・」オロオロ

穂乃果「山ハンドル?」

ことり「あっ」

海未「もしかして・・・」

ことり「あなただったの?魔ウンテンを撃退したのは」

リゼ「あのモンスターは魔ウンテンっていうのか」

チノ「ああゆうのが店に来てほしくないです・・・」

リゼ「た、確かにそうだな・・・」アセアセ

今日はここまで

ココア「みんな!何してたの?」

ココア「あ、ごらく部のみんなに穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ことりちゃん」

穂乃果「ココアちゃん」

ココア「麒麟さんがたくさんの見回り鬼を犠牲にしてしまった心労で
    発作を起こして倒れちゃったの!」

リゼ「やはりイッカクの言ってたことは正しかったか」

ココア「リゼちゃん、追手はどうしたの?」

リゼ「・・・追手じゃなかった」

ココア「え?」

リゼ「追手と間違えて結衣を戦闘不能にしてしまった・・・」

ココア「えええ!?」

海未「私達も撃たれかけましたが?」

ココア「それより早く戻って」

リゼ「ああ」

チノ「分かりました」

シャロ「ああもう、せかさないでよ」

あかり「あかりも行く、何か心配になってきた」

ちなつ「多くの仲間を犠牲にした心労で発作を起こして倒れたって
    ジバニャンと一緒じゃない、もしここで死んだら全く同じになるけどね」

あかり「そのパターンはもう見たくないよ」

京子「麒麟から街を守るためにやってきた私達が
   麒麟の死を嘆く展開なんてあるのか?」

結衣「異例の出来事だな」

あかり「京子ちゃん!結衣ちゃん!」

穂乃果「穂乃果たちも麒麟から街を守るためにここにやってきたよ」

京子「そりゃそうだけどさ」

海未「私達はもう戻りましょう」

ことり「ココアちゃん達と争いたくないし、
    それに追手に対する備えは十分だと思うよ」

穂乃果「リゼちゃんもう追手を狩る者だよ」

穂乃果「思えば海未ちゃんもこの前・・・」

海未「何か言いましたか!?」

ことり「海未ちゃんがパニックになるあまり善子ちゃんを
    モンスターと間違えて射かけたことは言わないでおこうよ」

海未「今ストレートに言いましたね?ことり」

穂乃果「あかりちゃん達はもう向こうに行ったね」

海未「では、戻りましょう」

ことり「今回の侵略者ってみんな同じ死に方してるね・・・」

ことり「もし麒麟が死んだらジバニャンと同じ死に方をしたことになるし」

海未「私達はジバニャンの死を見ていませんが
   その死はジバコマの見回り鬼から聞きました」

そしてごらく部のみんなは

あかり「あ、麒麟さんだ、イッカクさんもいる」

あかり「千夜ちゃんもいたんだ、マヤちゃんとメグちゃんはお留守番かな?」

結衣「USAピョンもいたんだ」

ちなつ「いやあ!!あかなめと一つ目小僧がいますう!!」

京子「うわ、本当だ!」

USAピョン「ダニ!?ユー達とこんなところで会うなんて思わなかったダニ」

あかり「USAピョン」

USAピョン「ミーとユーは本来ならもう敵同士ダニ」

USAピョン「だけどユー達を敵だと思いたくないダニ」

あかり「それはあかり達も同じだよ」

USAピョン「・・・こうなるんだったら
       どんなことがあっても麒麟を止めるべきだったダニ」

京子「妖怪パッドを持つ妖怪は思うことも同じか?」

結衣「ウィスパーと全く同じことを言ったぞUSAピョン」

一つ目小僧「麒麟さん・・・オイラがあの時・・・
       またとないチャンスなんて言わなかったら・・・」

あかなめ「USAピョンの意見を聞き入れていれば・・・」

USAピョン「ユー達もなぜあんな無謀な戦いを止めなかったダニ!?」

あかなめ「プライドが許さなかった・・・」

一つ目小僧「麒麟さんを主とみていないと思われたくなかったんだよ」

あかなめ「オレも同じだ」

USAピョン「命令を鵜呑みにするのが忠義なんかじゃないダニ!!」

USAピョン「あっ・・・!」

麒麟「イッカク・・・後は頼んだぞ・・・」

シュウウ・・・

ココア「麒麟さん!!」

千夜「たった一日で主が・・・」

リゼ「これでは街が混乱しそうだ」

シャロ「ちょっと、こんなことってあるの?」

一つ目小僧「麒麟さああん・・・」

あかなめ「イッカク・・・今度はあんたに託したぞ」

イッカク「ああ、頼むぞ」

イッカク「USAピョン、お前もだ」

USAピョン「ダニ」

イッカク「あとラキラッキ攻略に失敗した激ドラゴンにも
      後を託すようにと麒麟が言っていた」

イッカク「みんな、イッカクを支えてくれ」

あかなめ「了解」

一つ目小僧「オイラに任せてください」

USAピョン「・・・何か気配を感じるダニ」

リゼ「む!?」

ガサ

リゼ「そこか!?」

ココア「わあ!ライオンさんが襲ってきたあ!」

チノ「あれはキマイラです」

シャロ「全然ライオンじゃないわよ・・・」

リゼ「ここは私が・・・」

USAピョン「危ないダニ!!」

USAピョン「」ビビビビビ

一つ目小僧「うおっ!」

あかなめ「すげえ、キマイラをもう倒したのか」

イッカク「これは一本取られたな」

USAピョン「みんなを守れてよかったダニ」

リゼ「・・・・・」

リゼ「このぴょんは取ってもいいものだろうか・・・」

リゼ「一応467ぴょん入手だ」

ココア「うっうっ・・・麒麟さん・・・」ポロッ

千夜「ココアちゃん、一番つらいのはイッカクよ」

ココア「分かっているけどぉ・・・」ポロポロ

あかり「麒麟さん・・・魂まだ消えないで・・・」

フッ

あかり「消えちゃった・・・」

あかり「またこの展開・・・」ポロッ

あかり「あかりはジバニャンの死をこの目で見てないけど
    麒麟さんがジバニャンと同じようにして死んだのを
    この目で見てしまったよ・・・つらいよお・・・」ポロポロ

結衣「やっぱりココアはあかりに似たところがあるな」

京子「ああ」

ちなつ「USAピョンすごいですね」

結衣「だけど獲得りっちぃ、いや、リゼが取ったからぴょんになったが・・・」

結衣「獲得ぴょんが少なかったからレベルがそれほど高いモンスターではなかったと思うよ」

結衣「同じキマイラでもさ」

今日はここまで

シュッ

ココア「あ、どこにでもふすまだ」

チノ「あれはティッピーが出したものではありませんよ」

京子「あ、西垣ちゃんが呼んでいるのかな?」

結衣「だけど拠点に戻るとは限らないんだよな」

ちなつ「そのまま別のミッションなんてこともありますからね」

あかり「でも拠点に戻らないと結衣ちゃんは戦いに参加できないよ」

結衣「とんだとばっちりでな」

リゼ「・・・お前ら本当にすまん」

『お前達、マウントヴァレイに向かえ!
 マウントヴァレイで巨大なモンスターが出てきた!』

ちなつ「結衣先輩はどうするんですか!?」

『そのことだが・・・』

『できればいったん拠点に戻って
 レベルを上げたりして準備を整えてから行かせたかったが・・・』

『今回は事を急ぐ、そのまま行ってくれ』

京子「結衣を抜くのがかなり痛いが
   どうせ誰かと一緒に戦うってパターンだし」

結衣「お前はなぜこんなご都合的な事ばかり考えるんだ?」

『何をしているんだ!?妖怪たちが戦っているが
 攻撃や魔法が全く効かずに大苦戦中だ』

京子「げえ!そんなにやべえ奴なのか!?」

結衣「どんな攻撃も効かないモンスターがいるのか!?」

あかり「あかり、この目で確かめてみるよ」

あかり「・・・妖怪さんの苦戦を聞いて見過ごせなくなった!」

ちなつ「あかりちゃんはもうふすまに入りました」

京子「じゃあ行くか」

結衣「今までにない強敵の予感・・・」

結衣「ラスボスがこいつより弱かったら萎えるな・・・」

結衣「だがゲームバランスがめちゃくちゃのこの世界じゃ
   どうなるかの予測もつかないな・・・」

ちなつ「では、行きましょう」

結衣「ああ」

京子「マウントヴァレイへGO!」

シューッ

マウントヴァレイ南部

あかり「ここがマウントヴァレイだね」

京子「ここに来るのは初めてだな」

ココア「そうだね」

あかり「って、ココアちゃんも来てたの?
    あ、みんないる。みんなもどこにでもふすまに入ってたの?」

ココア「そうだよ」

リゼ「新たなミッションの予感だったから入ったまでだ」

千夜「私ね、マウントヴァレイを見たかったの」

ココア「あ、私と同じ理由だね」

千夜「それにね、この街には幻と言われるツチノコがいるみたいなの」

シャロ「そ、その話やめてよ」

あかり「あ、あかり、ツチノコに会ったことあるよ」

千夜「本当!?どんな姿してたのかしら?」

あかり「とっても可愛い妖怪さんだったよ、
    今はウィスパーやロボニャンF型に支えられながら
    この街とビタータウンとラキラッキを治めているよ」

シャロ「あかりちゃんの言う通りだといいんだけど・・・」

リゼ「もし私達の予想通りだったら始末しなければ・・・」

あかり「わああ!!リゼちゃん!やめて~!!」

チノ「ミッションに参加する形になりましたが
   どんな敵が待ち受けているのでしょうか?」

その頃

イッカク「あれがどこにでもふすまか」

一つ目小僧「オイラも入ってみたかった~」

あかなめ「どこにでも行けるのは確かなんだが
      変なところに着く可能性だってあるぞ」

USAピョン「ミーたちは自分たちの力でどこにでも行けるダニ」

あかなめ「だけどいつでも使えるわけじゃねえだろ?」

USAピョン「それはそうダニが・・・」

ドロン

激ドラゴン「おんどりゃああ!」

イッカク「激ドラゴン、来てたのか」

激ドラゴン「先程麒麟の死を知ってここに来た。
       イッカク、オレもお前を補佐しなきゃいけないんだろ?」

イッカク「ああ、頼むよ」

激ドラゴン「おんどりゃあ!任せとけ!」

USAピョン「暑苦しいダニ・・・」

イッカク「あ、そうだ。USAピョン、お前にはブラッサムを守ってもらおうか」

USAピョン「守ってもらうも何もミーは今からそこに向かおうとしてたところダニ」

イッカク「ならよい」

USAピョン「その命令を期待していたダニ、ミーは出発するダニ」

ドロン

激ドラゴン「ブラッサムか・・・」

あかなめ「オレにはUSAピョンが物好きにしか見えないな」

一つ目小僧「オイラにもそう見える・・・」

今日はここまで

激ドラゴン「イッカク」

イッカク「どうした?」

激ドラゴン「・・・USAピョンは危険だ」

イッカク「・・・実はイッカクもそう思ってる」

一つ目小僧「激ドラゴンが来る前にオイラ達モンスターに襲われたんだけど
       USAピョンが撃退してくれたんだ」

あかなめ「だが撃退スピードが早すぎる」

一つ目小僧「そうなんだよ」

イッカク「だが麒麟がダークニャンに言われたことを考えると・・・」

激ドラゴン「そうだ。そこが難しいところなんだ」

イッカク「ダークニャンの意思に背いてはいけないからね」

イッカク「USAピョンを警戒するのはいいが
      ダークニャンは麒麟にこう言った」

イッカク「『USAピョンがいなきゃ誰がウィスパーに立ち向かえる?』と」

激ドラゴン「オレはやるぞ!この前ロボニャンF型に敗れたとはいえ
       この前のようにはいかねえぞオ!!」

一つ目小僧「そうだそうだ!」

あかなめ「よく言ったぜ、激ドラゴン」

一つ目小僧「一人一人は無力だがみんなで力を合わせれば
       大きな魔物にだって勝てるぞ」

イッカク「よし、いい意気だね、じゃあまずはいったん戻ろうか」

あかなめ・一つ目小僧「おう!」

激ドラゴン「おんどりゃあ!」

ドロン

その頃ブラッサムでは

USAピョン「よーし、ここからがミーの腕の見せ所ダニ」

ろくろ首「そうよ、あんたならやれるわ」

晴れ男「僕もここに来れてうれしいよ」

USAピョン「晴れ男にろくろ首」

晴れ男「僕もこの街の見回り鬼達を手懐けて
    ウィスパーに対抗できる力をつけようとしてたのさ」

ろくろ首「でもツチノコだけじゃないわよ、あたし達の敵は」

ろくろ首「とらじろうだっているのよ」

晴れ男「僕らはツチノコの勢力にだけ対抗すればいいのさ、
    とらじろうのことはイッカクだってしっかり対応しているさ」

USAピョン「ミーもそう見てるダニ」

ろくろ首「USAピョンも?」

USAピョン「ミーの見たところとらじろうはツチノコとの協力に消極的ダニ」

USAピョン「恐らく共同戦線は見せかけじゃないのかと思うダニ」

ろくろ首「それが事実なら恐れることもないわね」

晴れ男「僕もUSAピョンと同じ意見さ」

晴れ男「確かにとらじろうはツチノコと共同戦線を張ったが
    心の底ではツチノコを頼りなさそうにしてたからさ」

晴れ男「ウィスパーやロボニャンF型が来たって僕らがいれば安心さ」

晴れ男「さて、人心掌握と行きますか」

USAピョン「ダニ」

ろくろ首「そこのところはUSAピョンに任せるわ」

USAピョン「ここの見回り鬼に関しては元動物だったミーに任せるダニ」

そしてごらく部とPetit Rabbit`sは

ココア「わあ!巨大な骸骨さんだ!」

ちなつ・シャロ「いやあああ!!」

リゼ「これは一筋縄ではいかない相手だな・・・」

千夜「あれはがしゃどくろじゃないのかしら?」

京子「ん?なんだ?あの大量のカプセルは・・・」

結衣「っ・・・」クスクス

結衣「ガシャポンにハマるがしゃどくろでガシャどくろか・・・」

チノ「あっ・・・!」

あかり「グレるりん!ロボニャンF型!」

あかり「妖怪さん達が危ないよ!」

グレるりん「チクショー!!オレの攻撃が全く効かねえなんて何かの間違いじゃねえかよ!」

ロボニャンF型「くっ・・・!」

ガシャどくろ「ガシャガシャ~、次は何が出るのかな~?」

ガシャッガシャッ

ロボニャンF型「させない!ロケットパンチ!!」

ボーン!

ガシャどくろ「燃えさかる赤玉」

ボオオオオオ

グレるりん・ロボニャンF型「ぐわあああ!!」

ロボニャンF型「くそっ・・・!ダメだ・・・全く効かない・・・!」

グレるりん「ここはウィスパーに救援手配を頼もうか」

ロボニャンF型「ああ」

ドロン

あかり「グレるりんもロボニャンF型もやられちゃった・・・」

リゼ「・・・・!」

京子「げ!こっちを向いてやがる・・・」

ガシャどくろ「ガシャ~レアものいっぱいはっけ~ん!」

ちなつ「いやあ!来ないでください!!」

結衣「・・・・・」

シャロ「どうすんのよ、あの骸骨にはどんな攻撃も効かないわよ」

千夜「私達はそれをこの目で見てしまったし・・・」

結衣(これ普通のスケルトンと同じ感覚で戦ってもいいんじゃないか?)

結衣(だとしたら私、弱点分かったかも・・・)

あかり「あっ!危ない・・・!!」

ガシャどくろ「ふりおろしボーン!!」

あかり・千夜「」シインッ

ドガアア!!

千夜「あっ、しまった・・・」

あかり「千夜ちゃんも超シールドを?」

千夜「ええ、タイミングが被ってしまったわ・・・」

リゼ「くっ・・・!」

ドギュン!!

キイン

リゼ「なに!?」

ガシャどくろ「何か投げたのか?ん~?」

リゼ「まずい・・・全然効いてない・・・!」

今日はここまで

ガシャどくろ「ふりおろしボーン!」

結衣「まずい!ここで来たか・・・!」

チノ「・・・!これじゃみんなくらってしまいます!」

ドガア!!

一同「きゃああああ!!!」

シャロ「一気にHPの半分以上を奪われたわ」

京子「ならこれでどうだ!ステートダウン!」

シュウウ

ガシャどくろ「何が起きたのかな~?」

京子「そしてサンダー!」

ピシャア!

京子「決まったか!?」

ガシャどくろ「ワシには何も効かんよ」

京子「ダメだあ!!」

ココア「えいえい!!」

リゼ「ココア!ダメだ!効いてないぞ」

ガシャッガシャッ

ちなつ「ガシャを回しています」

あかり「あのガシャでロボニャンF型とグレるりんがやられたんだったね」

あかり「あの2人がウィスパーを連れてくるまでに持ちこたえないと・・・」

結衣「京子、もしかしたらこの中であいつを倒せるのはお前だけかもしれない」

京子「えっ?」

結衣「まあチノちゃんがあれを使えるのならチノちゃんがやられないようにしないとだめだが・・・」

京子「あれってなんだよ?」

結衣「お前さ、一緒にゲームした時スケルトンをどんな技で倒してたのかを思い出せよ」

京子「あっ・・・!」

京子「って、がしゃどくろの奴攻撃してきたぞ!」

ガシャどくろ「レア玉キタキタの舞!」

京子「げ・・・技名的にやばそうな技・・・」

ガシャンガシャンガシャガシャガシャアア!!

京子「わあ!無数の骨が落ちてきた!!!!!」

千夜「みんな!!危ない!!」

ドガア!

千夜「ああっ・・・!」ドサ

ココア「千夜ちゃん!!」

リゼ「千夜の身代わり能力で何とか助かったが・・・」

シャロ「やばい状況に変わりはありませんっ!」

リゼ「そ、そうなんだよ・・・」

京子「こうなったら技を溜めて・・・」

ガシャッガシャッ

京子「やべえ、次のガシャを出そうとしている・・・」

京子「早く溜まってくれ~」

シャロ「リカバー!」パア

リゼ「おい、少ししか回復してないよ」

シャロ「わわわ、焦っちゃった・・・」

京子「よし、溜まった」

結衣「だったら早くしろよ」

ガシャどくろ「燃えさかる赤玉!」

京子「よ~し!こっちが燃えさかる魔法を使ってやるぜ!」

ガシャどくろ「なに!?」

結衣「お、やばそうな顔をした・・・」

結衣「これであいつを倒す方法は決まったな」

ココア「わああ!」

ココア「あちちちちっ!」

ココア「うっ・・・」ドタッ

シャロ「ココアがファイアをくらったようね」

チノ「私達はよけられたのですが・・・」

あかり「ちなつちゃん、大丈夫?」

ちなつ「あかりちゃんが超シールド使ってくれたおかげで炎の床から
    ダメージ受けずに脱出できたわ」

あかり「よかった、間に合って・・・」

ガシャどくろ「わわわ・・・」

京子「いくぜ!!ファイア!!」

ボオオオ!!!

ガシャどくろ「ガシャアアア!!!」

京子「うお、すげー燃えた」

結衣「まさかこれほど炎系の魔法が効いたとはな」

結衣「私はもう分かってたよ、弱点は火だって」

結衣「ってか何で肝心な時に度忘れするんだよ?」

京子「いいじゃん、倒せたんだし」

ココア「わあ、骸骨さんが火だるまになってるよ」

ガシャどくろ「」シュウウウ

結衣「なるほどな、このスケルトンは
   物理技を完全にシャットアウトする代わりに
   弱点属性にはとことん弱くなってるんだな」

結衣「光技と闇技が効かないことは分かっていたが
   物理技も全然効かないなんてな・・・」

今日はここまで

京子「お、りっちぃ落ちてる」

京子「4520りっちぃゲット」

ドロン

ウィスパー「ガシャどくろ対策はもう練って・・・って、もう倒されてるじゃないですか」

グレるりん「あいつらごらく部とスウィートラビット家の奴らじゃねえか」

ロボニャンF型「彼女たちはどうやってガシャどくろを倒したというのか」

京子「あ、ウィスパー、グレるりん、ロボニャンF型」

チノ「戻ってきましたね」

結衣「私が弱点を見抜いて京子に弱点を教えたんだよ」

ウィスパー「ほう?」

ウィスパー「その弱点は火ですか?」

結衣「ウィスパーも分かってたんだね」

ロボニャンF型「!!」

ロボニャンF型「私としたことが・・・!」

京子「どうしたんだ?」

ロボニャンF型「私も炎系の技が使えた。火炎の術があった」

ロボニャンF型「うっかり忘れていた」

グレるりん「火炎の術使えるんだったら先に出しとけよ」

ロボニャンF型「すまん・・・」

グレるりん「こいしの術も効かねえからどうしようと思ってたオレが
       馬鹿に思えてきたぜ全くよお!」

ウィスパー「ガシャどくろの弱点に気づくとは
       京子ちゃん、結衣ちゃん、お見事でした」

京子「えへへ」

結衣「だから、お前は度忘れしてただろ」

チノ「もうすぐ暗くなりますね」

ココア「気づけばもうこんな時間だね」

リゼ「悔しさは残ったがミッション達成だな」

千夜「私の犠牲が役に立ったのね」

シャロ「私達は何もできなかったわよ」

シュッ

あかり「そろそろ拠点に戻ろう」

シュッ

ちなつ「向こうにもふすまが出てきました」

『私が出したのはお前達から見て右側のふすまだ』

ちなつ「分かりました」

京子「さて、ふすまに入るか」

結衣「ああ」

あかり「ウィスパー、グレるりん、ロボニャンF型、またね」

ウィスパー「また会いましょう」

シューッ

リゼ「では、私達も戻るか」

シャロ「はい」

千夜「マヤちゃん、メグちゃんも向こうで待ってるわ」

チノ「スウィートラビット家に戻りましょう」

ココア「うん」

ココア「明日はブラッサムに行きたいな」

チノ「目的はUSAピョンですね?」

ココア「ブラッサムを守っているUSAピョンの様子も気になってきたよ」

チノ「・・・まずは戻りましょう」

シューッ

ウィスパー「・・・・・」

ウィスパー「今の話聞きましたか?」

グレるりん「聞いたも何もオレには今の話を聞いたところで
       何の意味もねえと思うんだよ」

ロボニャンF型「USAピョンがどうのこうのって言ってたな」

ウィスパー「USAピョンがブラッサムを守っているということは
       私達は当分手を出せなくなるということです」

ウィスパー「これは一大事でうぃす」

ロボニャンF型「参ったな・・・一大事か・・・」

グレるりん「お前にはそんなに怖く見えるのかあ?」

ウィスパー「USAピョンを侮ってはいけませんよ」

ドロン

ウィスパー「天狗、ぜっこう蝶、サイコウ蝶、どうしたのでうぃす?」

天狗「聞いたぜ、USAピョンがブラッサムを守っているんだろ?」

サイコウ蝶「天狗には何か策があるらしいのよ」

ぜっこう蝶「天狗から話を聞いてみて」

ウィスパー「天狗には何かいい作戦がおありのようでうぃすね」

ぜっこう蝶「じゃあぼくらは戻って住民とふれあって
       人心掌握とするよ、マウントヴァレイのことは任せて」

ぜっこう蝶「それと、ビタータウンにはふくろじじいが、
       ラキラッキにはサンタク老師が善政をしいて
       住民の暮らしを安定させているよ」

サイコウ蝶「それじゃ」

ぜっこう蝶・サイコウ蝶「」ドロン

天狗「じゃあ話すぞ」

今日はここまで

天狗「USAピョンがブラッサムを守ってるというのは
   オレらにとっては厄介なことだが
   実はイッカクはUSAピョンに独断専行を禁じてたのさ」

ウィスパー「ほう」

天狗「ところがUSAピョンはそれを無視し、
   独断で見回り鬼を集めたり
   預かった見回り鬼すら自分の見回り鬼として使ってるらしいのさ」

ウィスパー「それが事実ならイッカクは主とみられていないということになりますね」

ウィスパー「しかしそれは我々にも脅威ですよ」

天狗「例えばだ。お前が何度も何度も配下に命令を無視され続けたりしたら
   そいつらに自分を主とみてないと思われたりしてると思わないか?」

ウィスパー「確かに・・・」

天狗「もしイッカクがそう思っているようなら・・・」

天狗「」ヒソヒソ

ウィスパー「なるほど!」

その頃拠点内では

西垣「今日のミッションはこれで終了だ」

西垣「しかしたったの一日でいろんなことが起きたな」

あかり「そうですね」

あかり「でも今日が一番悲劇を見た気が・・・」

西垣「そのようだな」

結衣「お、ボーナスりっちぃが8000か」

京子「りっちぃめっちゃあるじゃん」

ちなつ「4人で分けても余らなそうですね」

西垣「よし、夕食の準備をする前に
   レベルを上げるなりしとけ」

結衣「はい」

2階

京子「さあ使うぞ」

あかり「うん」

ちなつ「いきます」

結衣「一気にみんなのレベルが37になったな」

京子「レベルを3つも上げれたぞ」

結衣「でもまだまだレベルは私達が一番下だ」

京子「でも持ってる武器は私達が上だし
   それがレベルの少なさをカバーできてるって」

結衣「今のままじゃ支えきれないところも出てくるぞ」

結衣「私は攻撃力が、京子はHPが格段に上がってるとはいえ
   討たれ弱いことに変わりはないし
   被弾が許されない状況だぞ、特に私とお前は」

結衣「ちなつちゃんとあかりは防御力が上がってるけどさ」

結衣「とはいっても生存率が高くなってるのはあかりだけだぞ」

結衣「あと、私は夕食の準備をするよ」

その頃ブラッサムでは

見回り鬼A「えい!やあ!」

見回り鬼B「」ビビビビビ

USAピョン「的をよーく狙って・・・」

USAピョン「」ビビビビビ

USAピョン「4連続で当てたダニ」

USAピョン「でも少なくても10連続で当てたいダニ」

USAピョン「ユー達もよく動いてるダニ、
       もしウィスパーがやってきたら訓練の成果を見せてやるダニ」

見回り鬼一同「お~~!!」

晴れ男「USAピョン、この見回り鬼たちも訓練に参加したいみたいだよ」

ろくろ首「兵になりたい見回り鬼が妙に多いわね」

USAピョン「分かったダニ、ユー達も訓練に参加してくれダニ」

ブラッサムの見回り鬼一同「ありがとうございます!」

USAピョン「でも!」

USAピョン「ただ戦うだけが訓練じゃないダニ!
       これは心を鍛えるための訓練ダニ!」

USAピョン「思い上がって住民を虐げるようなことがあればミーが許さないダニ!!」

USAピョン「というわけで訓練開始ダニ!ミーも指揮官としてだけじゃなく
      ユー達にしてもらうことをミーも一緒にするダニ」

晴れ男「僕も訓練に参加するよ、やれば誰でもできるさ」

数時間後

見回り鬼1「なるほど、ただ偉そうに命令ばっかりする奴とは違うな」

見回り鬼2「志願してよかったぜ」

見回り鬼3「ああいう奴の下だからこそやる気になれる」

見回り鬼4「それに比べブラッサム南部を守っているカッパーの奴ときたら・・・」

晴れ男「君達には本当に助かるよ、さすがブラッサムの見回り鬼、戦いの物覚えが早い」

USAピョン「まだ訓練は続くダニ、疲れているかもしれないけど・・・
       はぁ・・・はぁ・・・でも・・・ミーはまだやるダニ!!」

USAピョン「この調子で自分を鍛えるダニ」

晴れ男「こうなると僕も負けていられないね」

晴れ男「見回り鬼には負けてられないよ」

見回り鬼A「これほど自ら積極的に動く大将は初めてだ」

見回り鬼B「USAピョンについてってよかったぜ」

見回り鬼C「だけど晴れ男はさすがに積極的すぎかな?」
    

そして

USAピョン「よーし、今日はここまでダニ、明日に備えて休むダニ」

晴れ男「ん?」

ザッ

晴れ男「わっ、食人花だ!ここは僕に任せて!」

ドガッ!ボオ!

晴れ男「倒したよ」

USAピョン「晴れ男!あっちにもモンスターがいるダニ」

晴れ男「待って、あのモンスターは見回り鬼たちにやらせよう、
    僕は彼らを信じてる。何でもかんでも自分でやってばかりじゃ
    結局仲間を信じたことにならないよ」

晴れ男「大将なら仲間を信じることも大事だよ」

ビビビビビ

晴れ男「っと、もう倒したみたいだね」

晴れ男「素晴らしい!訓練の成果を僕らに見せられたね」

USAピョン「よくやったダニ」

ろくろ首「USAピョンも晴れ男もみんなに信頼されてるわね」

USAピョン「今度こそ今日は解散ダニ!!」

見回り鬼一同「」ドロン

USAピョン「明日は住民の悩みを聞いて解決させてあげたいダニ」

晴れ男「僕もそう考えていたところさ」

晴れ男「住民にとって敵はモンスターと侵略者だけじゃないからね」

晴れ男「でも・・・」

USAピョン「どうしたダニ?」

晴れ男「仲間たちを最強の部隊にしたはいいんだけどさ、
    今頃思ったんだけどイッカクの許可を得ずにやったよね?」

USAピョン「ミーは命令違反とも思わないダニ」

USAピョン「命令違反よりもブラッサムを失った方が
       何倍も罪が重いダニ。見回り鬼を増やして強化しない限り
       ブラッサムを守ることはできないダニ」

晴れ男「それはそうだけどさ」

USAピョン「さっきのイッカクの見回り鬼の言伝を守っても
       ブラッサムを失ったら意味がないダニ」

USAピョン「ここは言伝に背いてでも
       ブラッサムの強化を優先するダニ、
       ましてや相手はウィスパーダニ」

晴れ男「何を考えてるのか予測のできない妖怪だしね」

ろくろ首「見回り鬼たちもイッカクよりもUSAピョンを慕ってるし」

翌日の拠点内

あかり「すぅ・・・」

あかり「」パチ

あかり「あれ?みんなどこ?」

京子「起きろ!・・・って、今起きたところか」

あかり「京子ちゃん、もう着替え済ませてたの?」

京子「済ませてたも何ももう朝食できてるぞ」

あかり「ええっ!?あ~あかりが着替え終わるの待って~」

京子「早く降りて来いよ、うっかり忘れてた・・・」

あかり「も~!ひどいよ~!」

今日はここまで

そして朝食を終えて3階へ

ちなつ「ねえあかりちゃん、後片付けは結衣先輩と京子先輩でやってるけど
    私達は何してる?先生からの呼び出しもないし」

あかり「う~ん・・・」

あかり「あ、ダンスや歌で何か心配なところない?」

ちなつ「そうだね、じゃあ2人だけで練習しよう」

あかり「うん」

少しした後で

あかり「ちなつちゃん歌詞よく覚えているね」

ちなつ「あかりちゃんもでしょ」

ちなつ「でも振りがちょっとね・・・」

あかり「ちなつちゃん今のところ一回も間違えてないよね」

ちなつ「振りを覚えれば忘れない限りは間違えないでしょそんなの」

あかり「みんなでやった時は何回か間違えていたのに」

ちなつ「うるさいわね、京子先輩にペースを乱されたのよ」

あかり「結衣ちゃん意識してた時もあったよ」

ちなつ「ちょ、それは言わないでよね」

京子「後片付け終わった~」

結衣「珍しく京子がまじめに洗ってたな」

京子「珍しくってなんだよ」

あかり「あ、京子ちゃん、結衣ちゃん」

結衣「あかり、ちなつちゃん、もしかしてドリームフェスティバルに向けての練習?」

あかり「そうだよ」

京子「じゃあ西垣ちゃんの呼び出しが来るまで練習しますか」

結衣「きちんとやれよお前・・・」

そして

結衣「はいダメ」

京子「え~?」

ちなつ「京子先輩、ちゃんとやってください」

あかり「せっかく難しいとこクリアしたのに・・・」

京子「やり直し?」

結衣「当たり前だ」

そして

あかり「ちなつちゃん、そこの振りちょっとおかしくない?」

結衣「確かに」

ちなつ「あ、ごめんなさい」

その後も・・・

ちなつ「%&’$)(’&%・・・」

ちなつ「噛んじゃいました・・・」

結衣「ちなつちゃん、落ち着いて行こう」

次のテイク

あかり「ちなつちゃんどうしちゃったんだろう・・・
    今まで4人の中で一番振りや歌詞を間違えていなかったのに・・・」

京子「ドンマイ」

ちなつ「それ励ましているのですか?」

京子「当たり前じゃん、私もフォローするからさ」ギュ

ちなつ「だから、抱き着かないでください」

結衣「やめろ!」ゴツ

京子「ぐえ!」

ちなつ「結衣先輩・・・」

ちなつ「うう・・・」ウルウル

結衣「怖かったんだな」

ちなつ「そうですぅ・・・」

あかり「もう一度やってみよう」

京子「あ~ちょっと待って、ちなつちゃんの準備がまだだから」

結衣「京子のせいだろ」

ちなつ「自分のしたことを自覚してください」

あかり「・・・大丈夫みたいだねちなつちゃん」

数十分後

ちなつ「やっとそろいました」

結衣「やっとって感じだね」

京子「よっしゃ、次の曲行くぞ」

あかり「この調子で行ってみよう」

西垣「お前たち」

京子「西垣ちゃん」

結衣「先生はいつやってくるのかがわからない・・・」

あかり「どうしたのですか?」

西垣「来客だ」

あかり「ええっ!?」

チノ「来客扱いしないでください」

あかり「ココアちゃん、チノちゃん」

ココア「どこにでもふすまに入ったら
    私とチノちゃんでごらく部のみんなのいる拠点に来ちゃった」

ちなつ「ちょっと、先生」

西垣「すまんな、どこにでもふすまの調子を確かめるための
   テスト走行をしていたら保登と香風をここに飛ばしてしまった」

結衣「先生のふすまはたまに必ずと言っていいほど手違いが起きています」

チノ「西垣さん、もう一度ふすまを出して私達を元の場所に戻してください」

西垣「そろそろ次のふすまを出せる頃だ、
   どうせだからごらく部のみんなも一緒に行かせる」

今日はここまで

ココア「今すぐは無理ですか?」

西垣「保登、そうあせるな」

ココア「あせらずにはいられないよ!」

ココア「私達急いでるのに!
    あ~もう、USAピョンがあらぬ疑いかけられてるというのに」

チノ「USAピョンが心配です」

あかり「え?今なんて?」

西垣「冤罪か?」

あかり「ココアちゃん、あらぬ疑いってどういうこと?」

ココア「あかりちゃん、いや、みんなも聞いて!」

ココア「USAピョンがイッカクさんを裏切って
    自分が取って代わろうと企んでるという噂が流れているの!」

あかり「え!?」

ちなつ「USAピョンのことは分からないのですが
    USAピョンに限ってありえないはずです」

結衣「イッカクはダークニャンや麒麟の後を継いだばかりだ。
   クーデターを起こそうとする輩は出てもおかしくはないが?」

あかり「結衣ちゃん!?」

ココア「結衣ちゃん!USAピョンはそんな妖怪さんじゃないってば!」

京子「わ~、流した奴が許せないな」

西垣「桐間、宇治松、天々座はどこにいる?」

チノ「妖魔界にいます」

西垣「そうか、じゃあダークニャンがエンマ様を傀儡化してた場所に行かせるぞ」

チノ「私達、テツクラヴィレッジからそこに行ってました」

ココア「よかったね、これで元いたところに戻れる」

ちなつ「というか先生、どうして妖魔界にふすまを置いて
    ふすまの調子を見てたのですか?」

西垣「ん?」

りせ「・・・・・」

西垣「松本も来てたのか」

りせ「・・・・・」

西垣「『先生の気まぐれ』か、松本にはお見通しだな」

ちなつ「気まぐれが過ぎます」

あかり「ははは・・・」

京子「そこが西垣ちゃん」

結衣「褒めんじゃねえ・・・」

ココア「そんなこと言ってる場合じゃないよ」

チノ「早く行きましょう」

あかり「そうだね」

4階

チノ「あ、すでにふすまが出てるようですね」

ココア「USAピョンの無実を晴らすため、いざ!」

あかり「うん」

結衣「というより私達味方としてる妖怪をころころと変えてるよな」

あかり「あかりは妖怪さんたちみんなを味方と思いたいよ」

ココア「私もだよ、あかりちゃん」

チノ「ですが妖怪たちは争いあってます」

ココア「それはとにかく妖魔界にGO!」

シューッ

妖魔界

リゼ「ココア!チノ!どこ行ってたんだ!?」

リゼ「それにごらく部の4人を連れてどうした?」

チノ「何かの手違いでごらく部の拠点に・・・」

ココア「あ、そうだ!USAピョン・・・」

千夜「・・・・・」

ココア「千夜ちゃん、どうしたの?」

千夜「USAピョンはクーデターの罪ですでに追い出されたの・・・」

ココア「そんな!」

シャロ「USAピョンとイッカクの見回り鬼に会うこともなく終わったわ」

千夜「私は妖魔界の住人からその話を聞いたのよ」

千夜「シャロちゃんって住人にすら話しかけることができなかったのね」

シャロ「もしあれが妖怪じゃなかったら話しかけてたわよ」

リゼ「結構話しづらかったな」

チノ「結局ミッションは失敗ですか?」

リゼ「だが次のミッションがある、
   次は必ず成功させるぞ!」

リゼ「モンスターの駆除を早くしたいものだな」

結衣「なら私も一緒に行きたいな」

あかり「骸を見たくないよお・・・」

ココア「納得がいかないよ、イッカクさんに話をしたくなってきたよ」

リゼ「ココア!やめろ」

ココア「USAピョンはクーデターなんか起こさないよ」

千夜「イッカクの意図が知りたいわ」

チノ「しかし私達があの宮殿に行くとすれば見張りが黙っていません」

シュッ

ココア「えっ?」

ちなつ「どこにでもふすまが出てきました」

結衣「まあUSAピョンを守れなくてミッション失敗だしな」

『お前達、来客じゃ、いったん戻ってくれんかの?』

京子「西垣ちゃんのふすまじゃなかったな」

ココア「うっうっ・・・」ポロッ

ココア「USAピョン・・・ごめんね・・・」ポロポロ

千夜「ココアちゃんもかわいそうになってきたわ」

あかり「そういわれるとかわいそうだよお・・・」

チノ「で、いつふすまに入るのですか?」

シャロ「いったん戻ろう」

京子「スウィートラビット家に行くのなら私達お邪魔しま~す」

結衣「おい京子」

ちなつ「入っていきましたね」

あかり「あかりも行こう」

ココア「・・・うっうっ」

リゼ「ココア、いったん戻ろうか」

千夜「マヤちゃんやメグちゃんがこのこと知ったら・・・」

千夜「・・・知らせましょう」

シューッ

スウィートラビット家

ティッピー「戻ったか」

京子「お邪魔します」

ティッピー「ごらく部も来てたのか」

ダダダ

マヤ「お、お前達いたんだ。1階に行ってみて。
   ろくろ首がやってきたんだよ!」

リゼ「ろくろ首だと!?」

ちなつ・シャロ「いやあああ!!!」

千夜「マヤちゃん楽しそうね」

マヤ「いいや、楽しそうじゃないから」

千夜「まあ」

シャロ「なんか1階に行くのが怖くなってきた・・・」

リゼ「・・・戦闘準備だな」

あかり・ココア「やめて~!」

リゼ「・・・じゃあモンスターではなさそうだ」

マヤ「いや~USAピョンがろくろ首とか連れてきてさ~・・・」

ココア「えっ!?」

ココア「」ダッ

マヤ「!?」

マヤ「ココアどうしたんだ?」

チノ「USAピョンのことだと思います」

あかり「USAピョン・・・無実の罪で・・・」

マヤ「なんだって?」

マヤ「あかり、USAピョンが何したんだよ」

あかり「USAピョンがクーデターの噂によって
    妖魔界から追い出されちゃったんだ」

京子「しかし誰があの噂流したんだ?」

マヤ「デマか!?」

シャロ「そのようね」

その頃拠点では

西垣「・・・松本、そろそろ食料が足りなくなってきたぞ」

りせ「・・・・・」

西垣「『どこで買いに行くの?』そうだな」

西垣「今回はマウントヴァレイに行く、
   情報収集も兼ねてな」

りせ「・・・・・」

西垣「『私も行っていい?』お前を置いていけないだろ」

シュッ

西垣「じゃあ行くぞ」

そしてスウィートラビット家では

ココア「USAピョン・・・USAピョン・・・」ポロポロ

ココア「USAピョン・・・ごめんね・・・本当に・・・」ギュ~

ココア「うっうっ・・・」ポロポロ

USAピョン「ココア、苦しいダニ・・・」

ろくろ首「あら、あんたがココアちゃんね、
      USAピョンから聞いてるわ」

メグ「・・・ココアちゃんどうしたんだろ?」

晴れ男「USAピョンも人間たちに好かれているようだね」

雨女「あの人とてもかわいそうだわ・・・私みたくなって・・・」

晴れ男「たとえそうでも笑ってみれば
    生きることを楽しめるさ、いつまでもうつむいていないでさ」

雨女「晴れ男様」

晴れ男「雨女」

メグ「あの人たち楽しそう」

メグ「」くるくる

メグ「晴れ男と雨女が一つになれたら毎日虹が見れそう」

晴れ男「キミも楽しそうだね」

メグ「う、うん」

雨女「あなたも私と一緒に踊ってたのね」

メグ「たのしそうだったからつい」

USAピョン「あ、ココア、ミーが連れてきた妖怪を紹介するダニ」

ココア「あの人たちも妖怪さんだったんだ」

USAピョン「妖怪以外の何に見えるダニ?」

メグ「ココアちゃん、この人たち紹介するよ」

ココア「メグちゃん」

メグ「ろくろ首と晴れ男と雨女」

USAピョン「ミーが言おうとしたことを取るなダニ~」

マヤ「ココア、メグ」

メグ「マヤちゃん、みんな、あ、ごらく部もいたんだ」

そしてみんなを紹介して

晴れ男「みんな、よろしくね」

雨女「いつまでも友達でいたいわ」

メグ「ねえみんな、この二人一緒なら毎日虹が見れそうだよ」

マヤ「晴れと雨だもんな」

チノ「・・・暑苦しいです」

ちなつ「・・・・・」

京子「雨上がりの晴れ模様は外に出たくなるぜ」

あかり「あかりも虹を見たくなってきたよ」

雨女「みんな楽しそう・・・でも・・・
   私がいたからUSAピョンもイッカクも・・・」

晴れ男「キミのせいじゃないよ、
    しかしあれでは・・・いいや、憎むべきはイッカクじゃない」

ろくろ首「そうよ、そうなのよ」

USAピョン「これではウィスパーの思うつぼダニ」

晴れ男「僕がどうかしてると思うのは一つ目小僧とあかなめと激ドラゴンだよ」

晴れ男「USAピョンを追い落として自分たちが権力を握って・・・」

晴れ男「おまけに敵の来襲による備えもない」

USAピョン「それをウィスパーが見過ごすわけもないダニ」

ろくろ首「これではイッカクの勢力の滅亡も目に見えてるわ」

ココア「ねえみんな、無実が晴れるまでここにいよう」

晴れ男「いいのかい?君はとても優しいね」

チノ「ココアさん!?」

シャロ「ちょっと!本気なの!?」

リゼ「晴れ男、雨女はともかくろくろ首は・・・」

チノ「晴れ男も十分お店の前では迷惑になるかもしれません」

千夜「あなたとはいい話し相手になれそうだわ」

ろくろ首「ふふ、あたしの話を後で聞かせてあげるわ」

千夜「よろしくね」

晴れ男「・・・でもやっぱりあの3人が・・・」

USAピョン「そうなればネクラマテングもクーデターの虫が頷く頃ダニ」

結衣「何だと?」

結衣「クーデターの虫といったな?」

USAピョン「結衣」

結衣「ネクラマテングとやらはそんなにくそなのか?」

USAピョン「ネクラマテングは信用できないダニ、
       元はといったらメゾン・ドワスレを裏切ってジバニャンも裏切ってる妖怪ダニ」

あかり「ええっ!?」

ちなつ「それが事実だとしたら許すわけにもいきません」

USAピョン「さらにいえばブリー隊長が死んだのも奴のせいダニ」

あかり「だったらなおさら許しておけないよ」

USAピョン「それはミーも同じダニ、ネクラマテングは必ず裏切るダニ!」

あかり「今度は誰のところに行くのかな?」

USAピョン「ツチノコではなくウィスパーのところに行くはずダニ。
       ウィスパーも実は今のネクラマテングを利用しようとしてるダニ」

あかり「ええっ!?」

USAピョン「ウィスパーもネクラマテングの扱いがひどいことを知ってるはずダニ」

USAピョン「ラキラッキを攻めたときも
       U.S.Oとの戦いを嫌ってすぐに逃げたダニ」

USAピョン「この扱いで裏切ったことをひどく後悔してるダニ」

USAピョン「ウィスパーの快進撃が始まれば
       奴は必ず裏切るダニ!!」

USAピョン「でも今のミーはそれを黙って見ることしかできないダニ・・・」

晴れ男「USAピョン、雨女、ろくろ首と一緒にテツクラヴィレッジを見て回らないかい?」

晴れ男「憂さ晴らしになるよ」

USAピョン「テツクラヴィレッジ巡りはもう何回もやってるダニ」

晴れ男「USAピョンは何回もやってても僕らは初めてだからさ」

USAピョン「ならミーがココアになったつもりで道案内するダニ」

USAピョン「ココアと一緒にいてもう慣れたダニ」

晴れ男「じゃあ行ってみようか」

USAピョン「分かったダニ」

ドロン

ココア「あ~もうちょっとゆっくりしてほしかったのに~」

リゼ「そういえばあと1時間で開店の準備があるんだったな」

結衣「だとしたら私達はもうここから出るよ」

ちなつ「お邪魔しました」

あかり「昼食ここで食べようかな?」

結衣「モンスターとの戦いでりっちぃを稼ぐ必要があるぞ」

結衣「拠点の食料もあとわずかだし・・・
   でも外食はなるべく避けたい・・・」

結衣「どうしたものか・・・」

今日はここまで

そして店を出て

京子「思えば私達この辺りでよくモンスターに出くわすんだよな」

結衣「今回は出てほしいな」

ちなつ「結衣先輩?」

あかり「そう言ってる間に出てきたりして・・・」

あかり「・・・・・」

あかり「あ~!置いて行かないで~!」

少しした後で

あかり「もうみんな!」

結衣「ごめんごめん」

ちなつ「どこかで立ち止まってたの?」

あかり「あかり、考え事をするとよく置いていかれるよ・・・」

京子「む?モンスターの気配」

結衣「何!?」

京子「・・・・・」

京子「気のせいでした」

結衣「おい!」

結衣「結局モンスターは出てこなかったな」

あかり「テツクラヴィレッジの辺りは平和になったのかな?」

結衣「モンスターは神出鬼没だぞ」

ちなつ「用心しなきゃいけませんね」

京子「全然出てこないじゃん」

結衣「そう思ってる時が一番危ないぞ」

あかり「あっ!」

あかり「向こうに鬼さんいるよ」

結衣「オーガというモンスターだなあれは」

ちなつ「誰か戦ってます」

京子「じゃあ私達も出動だな」

あかり「あっ、あの人たち確か双葉ちゃん、照ちゃん、葉子ちゃん」

照「」パアア

照「双葉、葉子様。もう少しよ」

葉子「はぁ・・・はぁ・・・」

双葉「葉山ちゃんも手伝ってよ・・・」

照「私が倒れちゃ回復できなくなるでしょ?」

葉子「!!」

葉子「危ないですわ!!」

双葉「えっ!?」

照「標的は私!?」

照「よけられない・・・きゃああ!!」

双葉「葉山ちゃん!!」

ボオ!

京子「助太刀に来たぜ!!」

結衣「」ズバ!

結衣「私たちも行くぞ!」

結衣「・・・っと、倒したか」

結衣「1074りっちぃゲットだな」

照「あっ!」

双葉「ごらく部のみんな、ありがとう」

葉子「助かったはいいのですが私達の苦労が・・・」

照「あなた達、漁夫の利を取ったわね?」

京子「う・・・」

結衣「やばい、経験値を気にするあまり全部取っちゃったな・・・」

照「もう少しで倒せたところを横入りして
  りーふを横取りするなんていい度胸ね」

結衣「照もリゼと同じか・・・」

京子「結衣が言えたことじゃないよ」

双葉「わああ!葉山ちゃんストップストップ!」

照「・・・すみません、気がはやっていたわ」

あかり「照ちゃん、結構怖かったよ」

双葉「葉山ちゃんが怒るとこうだから」

葉子「ヒーラーだからと言って後ろに隠れていても
   葉山さんのオーラはすごいですわ・・・」

結衣「む!?」

ガサ!

結衣「またモンスターか」

京子「先制攻撃!」

京子「ぐわー!潰された!」

結衣「インプも今までの奴とは違くなってきたな」

今日はここまで

結衣「」シュウ

京子「ぐわ~!また来た~!」

双葉「わあ!被弾した!でも負けないよ!」

ズバ!

葉子「」ビュウ!

葉子「援護しますわ!」

照「そろそろリカバーが必要ね」パアア

あかり「みんなを援護しないと・・・」

あかり「とはいってもこれじゃみんなを守れない」

結衣「」ドガア!

結衣「よし、クリティカル出せた」

双葉「わあ!攻撃が来た!あっぶな・・・」

葉子「今度は竜巻の術で行きますわ!」

照「」タタタ

京子「オールダウン!」

シュウウ

照「」ポカ

結衣「え?」

京子「なんだ、もう倒したのか」

結衣「これじゃりっちぃ稼げないな・・・」

照「955りーふゲットね」

双葉「葉山ちゃん今の・・・」

葉子「きっちりおいしいとこ持っていきましたわね」

照「結果オーライよ」

結衣「・・・・・」

京子「これ結衣と照がりっちぃを取り争っていそうだな」

結衣「照の奴さっき私がやったことをやり返したな・・・」

双葉「あ、そうだ、スウィートラビット家が開店するまで
   一緒にこの村を見て回ろう」

あかり「うん」

結衣「モンスターがいないかどうかも見てみよう」

京子「もう出ないといいけどな」

結衣「ここまで来たんだから戦い避けるな」

ちなつ「モンスターが来たらみんなで協力してやっつけましょう」

葉子「よろしく頼みますわ」

照「一緒に行きましょう」

すると

双葉「あっ」

京子「お。小豆、抹茶、柚子、小梅ちゃん」

小梅「みなさん、また会いましたね」

小豆「久しぶりだね」

抹茶「スウィートラビット家でお昼を食べに来たのかしら?」

柚子「スウィートラビット家はもう人気店だね」

小豆「喫茶店 今やすっかり 人気店」

小梅「ココアさん達頑張っていますね」

照「今ね、店が開くまでの間
  時間つぶしとして一緒にテツクラヴィレッジを歩き回ってたの」

小豆「だったら私たちも行っていい?」

抹茶「異次元から召喚された魔物がいるのなら異次元に帰してやるわ」

双葉「わわわ。抹茶ちゃん、言い方が怖いよ」

抹茶「魔物なら塵にでも・・・」

小豆「ストップストップ」

柚子「また楽しくなりそうだね」

小梅「はい」

京子「じゃあ一緒に出発」

結衣「手柄争いになんなきゃいいが・・・」

少しした後で

抹茶「どうやら魔物は召喚されなかったようね、
   悪魔の儀式は今日はお休みなのかしら?」

小豆「・・・ねえ、ドリームフェスティバルに向けてのダンス、
   みんなの練習の成果はどれくらい出てるのかな?」

葉子「はっ、あ、みなさん、今からダンスの練習をしますわ」

双葉「そういえば最近全然踊ってないや」

京子「よーし、楽しくやりますか」

結衣「移動の時他人にぶつかるなよ」

あかり「気を付けないと・・・」

そして

小豆「みんなうまいじゃん」

柚子「練習の成果が出てきてるね」

ちなつ「これで十分とは言えませんが・・・」

双葉「練習できる時間を作っていかないとね」

葉子「そろそろ開店の時間なんじゃない?」

双葉「あっ」

双葉「急げ~!」

照「あ、待って~」

葉子「そんなに急ぐ必要もないというのに・・・」

小豆「私たちも行こう」

抹茶「今日は何を頼もうかしら」

柚子「抹茶ちゃん、品物の解説よろしくね」

小豆「抹茶いると助かるよ」

抹茶「偶然私と同じ趣味を持つものが出てきただけよ」

小梅「では、行きましょう」

ちなつ「私達はどうしますか?」

京子「行ってみようよ」

結衣「りっちぃを使いたくない・・・
   そろそろ拠点に戻してほしんだけど・・・」

あかり「先生ってたまに拠点にいない時があるんだよね」

シュッ

京子「あ、噂にすればって奴?」

『お前たち、いったん戻ってお昼を食べようか?』

結衣「はい、助かります。りっちぃを使わずに済みますから」

『私もついさっき戻ったばかりだ。
 食料の補充でな。ボーナスりっちぃはないが少し休め』

京子「じゃあ戻ろう」

結衣「お前もご飯作るときくらいまじめに作れよ、
   結構お前との会話で気が滅入ってるしな」

京子「まーたまーた」

ちなつ「先行ってますよ」

あかり「・・・USAピョンかわいそう」

シューッ

今日はここまで

拠点内

西垣「戻ったな」

あかり「はい」

結衣「先生、食材はどうしたのですか?」

西垣「すでに一部を除いて冷蔵庫に入れた、
   というより昼食は材料だけ出した。
   お前達、あれでどうだろうかな。
   食べられなかったら無理しなくていいぞ」

ちなつ「大丈夫です、先生が用意した食料の中に
    私達が食べられないものは入っていませんでした」

西垣「分かった」

そして1階へ

結衣「これか、先生が言ってたのは」

京子「うお、これ私が今食べたかったものなんだよね」

結衣「独り占めすんなよ」

あかり「早速作ってみよう」

ちなつ「これなら作り方分かります」

あかり「あんまり本気出さない方がいいかも・・・
    ちなつちゃん、あんまり熱くならないでね」

ちなつ「大丈夫よ」

あかり「ちなつちゃんも張り切らずに作ると
    意外とおいしく食べられたりするんだよね」

ちなつ「意外って何よ?」

結衣「じゃあ始めるよ」

昼食を食べ終えて

あかり「ねえ、後片付けみんなでやらない?」

京子「いいね」

結衣「と言いながらほとんど私任せにしてるのは誰かな?」

京子「さあ誰でしょう?」

結衣「お前だよ」

ちなつ「ちゃんとやってくださいよ」

京子「じゃあ私は食器を拭くよ」

結衣「中途半端はやめろよ」

しばらくして4階へ

西垣「お前達、クリエイトカントリーで実況者達が
   モンスター狩りを行っているぞ、
   青い旗が大量のモンスターを生んでいるそうだ」

西垣「だが彼らはその青い旗を競うように取り合っている」

結衣「それってミニクエストを起こす旗のことですか?」

西垣「せっかくだからミニクエストに参加したらどうだ?」

結衣「是非」

西垣「クリエイトカントリーなら歩いて行けるだろう」

京子「ちぇ」

結衣「自分で歩け」

西垣「このミッションにはボーナスりっちぃはないが
   なるべく多くのミニクエストを受けたほうがいいな」

西垣「それに今回は制限時間も長い。
   帰りはふすまを使って帰す」

結衣「分かりました」

京子「じゃあ出動」

拠点を出て

京子「ここ久しぶりだな」

あかり「そうだね」

京子「いや~よく考えてみれば
   行きは自力でもよかったな、
   帰りはどこにでもふすまというのが助かる」

ちなつ「上り坂を登りたくないだけですよね?」

結衣「明らかにそうだろ」

あかり「行きは下り、帰りは上りとはいっても
    傾斜はそんなにきつくはないよ」

京子「だけどあの坂を走ると登り切った時すごく疲れるんだよね」

結衣「だったら走るな」

京子「さて、クリエイトカントリーに向かいますか」タタタ

結衣「おい待て」

あかり「あ~待って~!」

ちなつ「下り坂に身を任せましたね京子先輩・・・」

ちなつ「京子先輩とあかりちゃん転ばなければいいのですが・・・」

ちなつ「あ、結衣先輩、待ってくださ~い」

今日はここまで

クリエイトカントリー

京子「ここに行くの久しぶりだな」

結衣「そうだな」

ちなつ「何も変わっていませんね」

あかり「変わらないのがいいんだよ」

結衣「さて、モンスターを探すか」

京子「ごらく部出動」

結衣「とはいっても実力と相談しろ」

京子「そのことなら大丈夫だよ、
   実況者達と協力すればいいんだしさ」

結衣「また人任せか?」

ちなつ「京子先輩は・・・」

結衣「しかし私達のレベル的には
   こんなご都合的な事が起きてほしいとは思っている」

あかり「戦ってるのはあかり達だけじゃないもんね」

京子「青い旗を取ったらモンスターが出てくるんだろ?」

結衣「それを実況者達が・・・」

結衣「自分たちで湧き出させたモンスターを競いあって倒しあっているんだな」

結衣「となると私達も積極的に参加する必要があるな」

結衣「となると・・・隠れるのもやむを得ないか」

あかり「結衣ちゃん、考えてることが京子ちゃんと一緒だね」

結衣「しかし青い旗で起きるクエストは
   1クエストにつき4組までしか参加できない・・・」

結衣「先を越されてる可能性もあるな」

結衣「条件が厳しいクエストは
   たとえ相手がスライムでも普通に達成できないんだよな
   今までの私達の経験上・・・」

結衣「ノーダメージでクリアとかは
   人数多いとかえって不利なんだよな・・・」

結衣「一人でも被弾したらアウトだし」

結衣「ザコ敵でも攻撃頻度の高いモンスターは
   ああいうクエストで出てくると厄介な相手になるな」

結衣「・・・今のうちに溜め技を溜めるだけをして
   戦いに備えておくか、不意を突かれたらそれに驚いた反動で
   溜め技のため効果を失くしてしまうなんてこともあるが・・・」

あかり「あ、モンスターがいる」

結衣「大ネズミだな」ダッ

京子「ザコ敵だと知ると結衣はもはや狩人だよ」

そして

結衣「よし、倒した」

結衣「お」

京子「いつの間に1500りっちぃ手にしてるぞ」

結衣「大ネズミがドロップした287りっちぃも手に入れてるよ」

京子「合わせて1787りっちぃだな」

ちなつ「あっ」

あかり「あの人たちって確か・・・」

フルコン「お、ごらく部やん、久しぶりやな」

towaco「もしかして討ち漏らしを倒してくれたのか?」

京子「チーム湯豆腐の4人じゃん」

結衣「討ち漏らし?」

牛沢「俺達、MSSPと最俺の奴らと一緒に大ネズミの大群50匹を
   2分以内に倒せというミニクエストをやってたんだよ」

湯毛「あと1組参加できる状態だったから
   誰か途中参加するだろうと思ったが
   まさかごらく部のみんなが参加するとは思わなかった」

牛沢「そして向こうに逃げた最後の1匹をお前らが倒したんだろ?」

京子「倒したのは結衣ですね」

結衣「湯豆腐のみんなに聞きたいけど
   クリエイトカントリーで青い旗が大量発生してるんだって?」

結衣(私には好都合となる現象だが・・・)

湯毛「ああその通りさ」

フルコン「青い旗を取って出てきたモンスターを
      決められた条件で全滅させるというクエストを俺たちでしてるんや」

フルコン「4組までなら途中参加もOKやし

      それで報酬を得ることも可能やから
      楽してG稼げるのもええところやな」

towaco「そんなに甘くはないことだけどなその手段は」
     

フルコン「それと、ぐっちから聞いたんやが

      あんたらこの街の出入り口の向こうにある隠し通路の
      登り坂の向こうにある建物に住んでるんやって?」

京子「そうだよ」

ちなつ「あなた達は勝手に入ってほしくないんですけどね」

フルコン「うわ、出た、思春期女子の『アレ』が・・・」

牛沢「勝手にも何もそうじゃなくても
   入りにくいぜ俺達・・・」

フルコン「ぐっちはあの建物にお邪魔したことがあるとゆうが

      あの建物の入り口から入るとなると
      割と勇気がいるんやな」

京子(ぐっちさんはどこにでもふすまから入ったんだけどね)

フルコン「異世界から来た子達は思春期女子が中心やし・・・」

結衣「実況者達にとって好都合な青い旗の大量発生は私達も見逃せない」

フルコン「結衣めっちゃ張り切っとるな」

湯毛「ところで俺らのチーム名は誰から聞いた?」

あかり「拠点内であかり達をサポートしている
    あかり達の通ってる学校で理科の教師をやっている
    西垣先生から聞きました。
    あの人結構この世界の情報を仕入れているよ」

ちなつ「たまに私達が風呂に入る前か寝る前に
    妖怪や実況者に関する話をしてきます」

京子「さすがに名前までは分からなかったけどね」

結衣「4人の中で名前教えてもらったのフルコンだけだもんな・・・」

フルコン「ああそうやったな」

そして紹介を終えて

あかり「みんな、よろしくね」

京子「最終兵器俺達の4人にはもう名前教えてもらってるから
   彼らのことは分かるけどMSSPは未だにチーム名しか分からないんだよな・・・」

結衣「会ったら名前を教えてもらおう」

あかり「あかりがみんなのことを教えるよ」

フルコン「最俺の奴らの名はとっくに知ってたんやな」

あかり「うん」

フルコン「あと、今の青い旗の話を他の異世界の子が知ったら

      間違いなく海未とヨハネとリゼと紅緒とニャル子は
      その話に食いついてくるな」

京子「リゼは何気に経験値に関しては結衣と同じ考えだった」

今日はここまで

牛沢「あれ?towacoどこ行った?」

towaco「」ズバッ!

towaco「よし、倒した。って、報酬がない!
     あ~定員オーバーか・・・」

牛沢「なんだよ、そこにいたのか」

towaco「せっかく334G手にしたというのに・・・」

牛沢「聞いてんの?」

湯毛「そんなこと言わなくてもtowacoには聞こえているだろ」

towaco「私は後ろにいたホーネットを倒しただけだ」

「よっしゃ!誰のおかげだか知らんが
 19000Gゲットー!」

「99回目のチャレンジにてやっと達成した~」

牛沢「あっ」

キヨ「今回は大漁だったな」

こーすけ「ってかこばさんさあ、ハードル上げすぎだろ」

こばさん「確かに・・・」

ぜろなう「次はビヒモスやドラゴンで行ってみようぜ」

こばさん「無理だから」

ユッケ「どうやって無傷で勝てと言うんだよ」

かみしょー「ぜろなう一番ダメージ受けてただろ」

アブ「俺らが最後の1組だったもんな」

フジ「危なかった~・・・」

牛沢「なんだよ、最俺の奴らすでに他のミッション
   受けてたのかよ、3組しかいねえから
   俺達にも報酬くれよ、報酬ねえのならtowacoの苦労を返せ」

結衣「あの人たち確か最終兵器俺達とこばさんとユッケとかみしょーと・・・」

結衣「最後の一人誰だろう?初めて見るんだけど・・・」

towaco「俺さあ、ホーネット倒したのに報酬がなかったんだけど」

キヨ「ああ、湯豆腐の牛沢とtowacoか、フルコンと湯毛は向こうかな?」

牛沢「それよりtowacoの問いに答えろ」

キヨ「あああのクエストのことだな。
   ホーネット60体をノーダメージで倒せというクエストな」

キヨ「実は俺達は途中からの参加だったんだよ。
   旗を取ってクエストに挑んだのはこばさんら
   キューブエール区のゲーマーさ」

フジ「そんで俺らは99回目の挑戦からの参加だったんだ」

キヨ「俺らが最後の1組だったから俺らで4組になったってわけさ」

牛沢「はあ?3組しかいなかっただろ」

キヨ「4組いたってば!・・・あれ?あいつどこ行った?」

牛沢「あいつ!?誰のことだ?」

その頃近くの裏道で

うまるちゃん「ぬっふっふ、今日はUMAを合計25777も手にしたぞ」

うまるちゃん「適当なところで姿を変えて海老名ちゃん達と合流しようか」

うまるちゃん「彼女たちさえ無事ならうまるがもしやられても失うものはない」

うまるちゃん「今回は海老名ちゃん、きりえちゃん、シルフィンさんも一緒だし
         ・・・でもどこで合流するか決めてなかったな~」

うまるちゃん「でも3人一緒に行動してるし偶然見つけてやるってね」

うまるちゃん「そして・・・」

そしてごらく部は

あかり「よろしくね、ぜろなうさん」

ぜろなう「ああ、俺らの街じゃごらく部の名は知られてるぞ」

「~~~~!!!」

あかり「今悲鳴が聞こえたよね!?」

結衣「あっちの方だった」

京子「結構近くだったな」

ちなつ「もしかしたらあの裏道かもしれません」

あかり「行ってみよう!」ダッ!

結衣(ほかの奴に倒される前に・・・)

牛沢「ん?あいつら一体どうした?」

湯毛「悲鳴を聞いて助けに向かったんだろ」

ユッケ「さっきの声ってうまるだよな?」

towaco「ところでアブ、今回は一人でここに来たのか?」

アブ「ああ、今回はコジマ店員、セピア、つわはすとは別行動さ」

フルコン「うまるちゃん、アブと最俺と音ゲーマーのみんなと協力して
      どっかにいなくなったと思ったら何者かに襲われたんやな」

フルコン「俺らも悲鳴のした場所に行くで!」

牛沢「ああ、最俺やアブには負けてらんねえしな」

湯毛「無駄足は勘弁だな・・・」

towaco「ああまったくだ・・・」

そして

あかり「あっ!うまるちゃん!!」

うまる「う・・・うう・・・」

ちなつ「大丈夫ですか!?」

うまる「青い旗を取ったら突然ビヒモスに襲われて・・・」

京子「ビヒモス!?」

結衣「わ~すごい強敵じゃないか・・・」

ちなつ「あ、MSSPの皆さんがそのビヒモスと戦ってます」

うまる(あ~油断した・・・美妹になるんじゃなかった・・・
    変身したとたんに不意を突かれてHP0にされたんだった・・・)

うまる(でも変身してるところを誰かに見られたら困るし・・・)

京子「幸いビヒモスは私達に気づいていないし
   ここはうまるのやられた手段を今度は私達が使いますか」

京子「それじゃ・・・」

京子「アイス!!」ピキイ!

京子「成功したのかな?」

結衣「倒れるとは思っていなかったよ」

あかり「じゃあ今度はあかりが光の術で・・・」

ドサア!

FB「よっしゃ倒した~!」

きっくん「HPやばくなったけど快勝だ」

あろまほっと「何が快勝だよ」

えおえお「HPかなり削られた時点で快勝じゃねえだろ」

FB「それはさておき2333Gゲット」

きっくん「相手は大物だったしな」

結衣「・・・危なかったな」

京子「何が?」

結衣「京子が一撃くらわさなかったら
   私達はクエスト報酬の4000りっちぃを得られなかったぞ」

京子「うお、いつの間に」

ちなつ「4000りっちぃ手にしています」

うまる「私はやられちゃったから当然報酬得られなかったよ」

あかり「あ、MSSPのみんなに話しかけてみよう」

あかり「MSSPのみなさん」

FB「何だ?お、久しぶりじゃん」

あかり「こちらこそ・・・えっと・・・名前が分からない・・・」

FB「ああそうだった、ずっと紹介してねえんだった」

そして自己紹介を終えて

あかり「よろしくね」

FB「ああ」

きっくん「やっぱお前達とは気が合いそうだな」

FB「同性で愛し合うことが俺らに似てるな」

FB「思えばあの時も俺達も彼女たちも
  メンバー同士でわちゃわちゃしてる感じがあったな」

あかり「う、うん・・・ちなつちゃんも京子ちゃんも結衣ちゃんも
    百合百合してる感じだったね・・・」

牛沢「あ~遅かったか・・・」

フルコン「やっぱ無駄足か・・・」

きっくん「お、湯豆腐のみんなもここに来たのか」

ちなつ「あ、向こうからも誰か来ます」

結衣「あの子たち見覚えあるよ私は」

うまる「あ、海老名ちゃん、きりえちゃん、シルフィンさん」

シルフィン「うまるさん、どこ行ってたんですの?」

切絵「よく私達と別行動を取りますね」

海老名「ねえうまるちゃん、今度は4人一緒に行こう」

うまる「うん・・・そうする、それにさっきモンスターにやられちゃったし・・・」

海老名「ええっ!?」

切絵「そんな・・・」

シルフィン「うまるさんが・・・」

うまる「そのモンスターをごらく部のみんなとMSSPの4人が倒してくれたんだ。
    あ、彼らの名前を紹介するよ。それにうまるの名前は知ってても
    みんなの名前を教えていなかったから私達の紹介もするよ」

そして

あかり「みんなよろしくね」

結衣「やっぱ人気のないところは避けよう」

海老名「あ、青い旗がある、触れてみようかな?」

ボオン

海老名「きゃああ!!モンスター!!」

きっくん「出た!!!暗黒の龍が!!」

京子「げえ!!ドラゴンかよ!!」

えおえお「HPの残りが少ない俺らにできることは・・・」

MSSP「玉砕だああああ!!!」

今日はここまで

FB「オラああああ!!」

きっくん「うおおおおお!!」

あろまほっと「だああああ!!」

えおえお「おおーーーっ!!」

ビシバシビシイイバシイイ!!!

MSSP「だああああ!!!」

グルオオオオ!!

バーン!!

MSSP「ぐわーーー!!」ドシャア!

あかり「あっ!!」

結衣「今のは誰にも止められるものじゃなかったな・・・」

湯毛「でもHPをある程度削れたみたいだな」

牛沢「げ、残り時間わずかじゃねえか」

フルコン「このドラゴンを倒せってクエスト
      制限時間が極端に短いんでっか?」

あかり「攻撃が来るよ!!」シインッ

シルフィン「」シインッ

ちなつ「あかりちゃん!!」

京子「あかり~!私達に超シールドかかってないぞ~!」

あかり「ええっ!?」

シルフィン「いけませんわ!海老名さんも切絵さんも
       超シールドの効果を受けていませんわ!
       このままでは・・・」

ドオオオオオオオン!!!

フルコン「なんの!!ひっさあつ!!」

結衣・切絵「」ヒョイ

ちなつ・海老名「きゃあああああ!!」ドシャア!

京子・湯毛・牛沢・towaco「ぐわーーー!!!」ドシャア!

結衣「なに!?攻撃はまだ続いてたのか!?」

切絵「一撃一撃の威力がすごい・・・これでは・・・!」

結衣・切絵「うわあああ!!」ドサ・・・

あかり「みんな!!」

シルフィン「私のしたことが・・・」

フルコン「あとは俺ら3人だけかよ・・・」

あかり「ぐううっ!」

シルフィン「超シールドの効果が切れた・・・」

シルフィン「ならば反射ガードですわ!!」ピキイ!

あかり「急いでガードしよ・・・」ピキイ!

フルコン「げええ!!これじゃよけられへん!!ぐわー!!ドシャア!

あかり「うう・・・!まだ倒れないよ・・・ドラゴンさん・・・」

シルフィン「このままでは私達も・・・」

シルフィン「・・・いったん攻撃がやみましたわ」

あかり「その間にフルポーション使おう」

シルフィン「フルポーションで全回復ですわ」

シルフィン「っと、あかりさんもフルポーション持っていたのですね」

あかり「シルフィンさん、ドラゴンさんがまた攻撃してきたよ」

シルフィン「反射ガードはまだ使えたはずですわ」

あかり「お願い・・・効果が切れないで・・・」

あかり・シルフィン「」ピキイ!

あかり「ぐううっ・・・!」

シルフィン「ま・・・まだまだ・・・!」

あかり「ガードの効果時間もあとわずか・・・」

シルフィン「HPの減りが激しいですわ・・・
       もし反射ガードを使ってなかったら私達もやられていましたわ」

シルフィン「ですがこのドラゴンは己の攻撃力で
       私達の反射能力の効果を上げているようですわ」

シルフィン「私達が先にやられるか私達がモンスターを倒すか・・・」

シルフィン「そして相打ちか・・・この先どうなるかは分かりませんわ」

あかり「みんな・・・!あかりは・・・まだ・・・!」

グゴゴオオオオ・・・!

ドシャア!

あかり「はぁ・・・はぁ・・・」

シルフィン「私達の勝ちですわ・・・」

あかり「でもHPやばいしフルポーション使おう」

シルフィン「フルポーションを2つ持って正解でしたわ」

あかり「あっ、8000りっちぃ手にしてる」

シルフィン「報酬として8000UMAもらいましたわ」

あかり「あ、向こうにもりっちぃが落ちてる」

シルフィン「いっぱいありますわ、さすがドラゴンですわ」

そして

あかり「5099りっちぃゲット」

シルフィン「4901UMA手にしましたわ」

湯毛「俺らは報酬得られずか・・・」

きっくん「ちぇ・・・チーム湯豆腐も俺らと同じく全滅か」

湯毛「ああ・・・」

FB「最俺はまだクエストできるんだよな?」

towaco「何気に最俺の全滅を願ってるというか呪ってないか?」

FB「いや、そんなわけねえだろ」

towaco「その気持ちが露骨に出てるぞ」

あろまほっと「お前もな」

うまる「苦しい戦いだったね」

シルフィン「でもうまるさん、私はやりましたわ」

切絵「・・・私達はそろそろ戻ります」

シルフィン「私はまだまだいけますわ」

海老名「いくらなんでもそれは危ないよ」

シルフィン「・・・と思いましたがうまるさんもUMAを稼いできたようですわね」

うまる「そうだよ」

シルフィン「しかも私よりも多く稼いでいる・・・
       さすがうまるさんですわね・・・」

シルフィン「うまるさんの頑張りを無駄にするわけに見行きませんし
       やっぱりここで引きますわ」

うまる「じゃあいったん宿に行こう」

シルフィン「行きましょう」

あかり「あ、みんな起きてたんだ」

ちなつ「そうよ」

結衣「陽も少しずつ沈んできてるな」

結衣「まだ夕方になってないとはいえ
   私達がもしここから拠点に歩いて行くとなれば
   着くのは5時過ぎだろうな」

京子「うお、いつの間にこんな時間に」

ちなつ「先生はまだふすまを出していませんね」

結衣「あかり、いったん拠点に戻ろう、
   先生を待ってる暇なんてないよ」

あかり「うん」

結衣「戦えるのあかりだけだし
   モンスターが出てこないことを祈る」

結衣「りっちぃをパーにしたくない」

京子「じゃあ帰ろう」

あかり「うん」

ちなつ「みなさん、また会いましょう」

あかり「また会おうね」

FB「ああ」

きっくん「また会おうぜ」

湯毛「さて、俺達も宿に行こう」

うまる「あかりちゃん、ちなつちゃん、結衣ちゃん、京子ちゃん、またね」

あかり「うん」

今日はここまで

拠点内

京子「気づきゃもう6時前か」

京子「6時になるとなんかおなかすいてきたな」

結衣「じゃあもう夕食作るよ」

ちなつ「何作りますか?」

結衣「今日は・・・」

あかり「あかりは何でもいいよ」

そして夕食を食べ終わって後片付けを済ませ・・・

京子「4階に行って西垣ちゃんにクリエイトカントリーのことを知らせよう」

あかり「うん」

結衣「しかし何の連絡もないな・・・」

ちなつ「どうしたのでしょうか?」

京子「とにかく行ってみようか」

あかり「だね」

4階

京子「西垣ちゃん」

京子「・・・・・」

京子「あれ?」

ちなつ「誰もいないですね」

あかり「先生どこに行ったのかな?」

結衣「外出中か・・・」

シュッ

西垣「おや?」

りせ「・・・・・」

西垣「お前達、帰ってたのか」

ちなつ「先生、どこに行ってたのですか?」

西垣「マウントヴァレイに行ってた、
   やり忘れてたこともあってな」

西垣「それはな・・・」パラパラ

りせ「・・・・・」

西垣「ん?」

ちなつ「先生、それは何ですか?」

京子「見てみたいよ」

結衣「何か持ってきたのですか?」

りせ「・・・・・」

りせ「・・・・・」スタスタ

りせ「・・・・・」

りせ「先生はこれを見せたかっただけ・・・」ボソ

京子「そうだったのか」

西垣「松本にはやはり隠し事はできないか」

京子「見てみたいな」

西垣「お前達にも見せたかったんだ」

あかり「どんなことが書かれてあるんだろう?」

ちなつ「見てみたいです」

結衣「どれどれ?」

西垣「実はこの文書は・・・」

ドロン

ウィスパー「見つけましたよ!!」

あかり「あ、ウィスパー」

京子「ウィスパー、なんでここに?」

ウィスパー「ごらく部のみんなもいましたか」

ウィスパー「それよりも・・・」

ウィスパー「あなたですね!?私がツチノコの前で
       読み上げようとした文書を盗んだのは!?」

ちなつ「ええっ!?」

結衣「先生もしかして・・・」

西垣「どうやら明日の午後からラキラッキ北部を抜けたあたりで
   大戦がはじまるみたいだな」

ウィスパー「ちょっと!!話聞いていますか!?」

西垣「ああ、これか、ごらく部に見せたくて持っていった。
   実に興味深い内容だったんでな」

結衣「妖怪たちから何かを盗んだのはこれが初めてではない・・・」

西垣「悪かったな、これは返すよ」

京子「ちぇ、全部読みたかったのに・・・」

結衣「それ以前に返すべきだった」

ウィスパー「まったく・・・この内容は誰にも悟られたくなかったのですよ!」

西垣「大丈夫だ、内容は私達以外には漏れてない」

ウィスパー「そういう問題じゃないですよ」

今日はここまで

ウィスパー「まったく・・・人が書いたものを勝手に持っていかないでください」

ウィスパー「では・・・」

ドロン

りせ「・・・・・」

西垣「2階に行ってるのか、わかった」

りせ「・・・・・」タタタ

西垣「さてとお前達」

西垣「クリエイトカントリーにはもうモンスターは出てこなくなったな」

あかり「えっ?」

結衣「強敵とぶち当たったのが運の尽きだった・・・」

西垣「実況者達がいたる場所でモンスターを出してそのモンスターを倒していったな」

京子「ああ」

あかり「なんか虐殺を見てる感じだったよぉ・・・」

ちなつ「あかりちゃんにとってはそうみたいね」

西垣「さて、お前達、今日のミッションは終わりだが・・・」

京子「じゃあ2階に行くよ」

西垣「分かった」

あかり「フルポーションも補充しないと」

2階

あかり「1200りっちぃをフルポーション2つと交換するよ」

りせ「・・・・・」

あかり「今度はレベル上げだ」

ちなつ「4人で同じ数だけ使いましょう」

京子「お」

結衣「みんなのレベルが1つ上がって38になったな」

京子「明日も頑張るぞ」

結衣「こっちは心配だ」

京子「もう、結衣はいつもそればかり・・・」

そして翌日の昼前

結衣「・・・・・」

京子「ふぁ~」

ちなつ「ダンスの練習した後全く何もしていませんね・・・」

あかり「ははは」

京子「それがごらく部」

ちなつ「自慢しないでください」

結衣「戦い続きで疲れたしな・・・
   もう少ししたらお昼にするか」

昼食済ませて後片付けして4階

西垣「お、呼ぼうとしたら来てたのか」

結衣「そういえばラキラッキ北部辺りで大戦がはじまるとか言ってましたね」

西垣「ラキラッキを北東に向かったところにエターナリーという街がある。
   ウィスパーはここを取ってイッカク攻略の足掛かりとしようとしてるらしい」

あかり「あ・・・でも・・・」

西垣「どうした?赤座」

あかり「・・・イッカクさんとですか?」

西垣「そうだが?」

あかり「・・・もしかしたらココアちゃんと戦うことになるかもしれない」

京子「大丈夫だって、ココア達とはUSAピョンがいない限り
   戦うことにはならないって」

あかり「そうだといいけど・・・」

西垣「あ」

ピッピッ

西垣「大戦のことだが・・・」

ごらく部一同「?」

シュッ

西垣「どうやらウィスパーが起こそうとしてる大戦は
   ラキラッキ北部とエターナリーの間ではなく
   ブラッサム南部で起きるらしい。
   ウィスパーはもう来てるようだが
   このふすまではさすがにウィスパーの居場所近くまではいけない」

ちなつ「それは想像していました」

結衣「先生のふすまはどこに飛ぶのかわかりません」

京子「どうせならウィスパーより先に手柄立てたいな」

結衣「それはそうだがレベルは大丈夫か?」

あかり「出動ですか?」

西垣「ああ」

西垣「どうやらウィスパーがブラッサムに向かったのはエターナリーを攻略する際
   ブラッサムの奴らに背後を突かれないためだ」

西垣「ウィスパーも後顧の憂いの断ち方が分かっているようだな」

西垣「用意周到だな」

西垣「私もエターナリーに向かうのには
   ラキラッキ北部から東に行った方が早いが
   ブラッサムから攻略した方がいいと考えてる」

西垣「万が一のことがあれば挟撃される可能性もあるしな」

結衣「経験値稼ぎのためにも遠回りは最たる近道だな」

京子「私はまっすぐ向かってたけどな」

結衣「今のレベルじゃ挟み撃ちにされたら終わりだ」

西垣「USAピョンもこのことは絶対に分かっていたな」

西垣「ブラッサムを守れと言う命令以前に
   彼自身もブラッサムを守りたいと言ってたくらいだしな」

あかり「今は無実の罪でテツクラヴィレッジに追いやられてるけど・・・」

あかり「ココアちゃんもかなり納得いってなかったよ」

西垣(どうやらUSAピョンを追放に追いやったのはウィスパーのようだな)

西垣「さて、そろそろ行ってもらおう」

京子「了解」

ちなつ「では、行ってきます」

シューッ

西垣「どこに飛んだのか・・・」

その頃ウィスパーの陣営では

グレるりん「けっ!何だよこんにゃろ!
       エターナリー攻略なら直接ラキラッキの北東から行きゃいいのによ!
       ブラッサムだあ!?行く必要もねえ場所じゃねえかよ!」

グレるりん「しかもエターナリーの総大将は草食いおとこという
       とてつもねえ腰抜けだというのによお!」

烏天狗「ウィスパーの言うことはもっともだと思うよ」

グレるりん「けっ、オレにはウィスパーも腰抜けに見えるんだよ」

天狗「ブラッサムを手にすることがエターナリー攻略の
   最たる近道さ、文句など言ってくれるな」

グレるりん「分かったよ、ついてきゃいいんだろ!?」

今日はここまで

その頃ブラッサム南部では

カッパー「何~!?ウィスパーがここに攻めてくるのか!?
      エターナリーを攻めるのにここなんか攻める必要なんかねえYO!」

見回り鬼1「しかし突然の来襲に恐れをなした仲間の見回り鬼たちが
       ことごとくウィスパーの味方をしてしまいました」

カッパー「そんなことがあるのかYO!」

見回り鬼2「・・・だから敵に備えろと言ったのに・・・」

見回り鬼1「このままではいけません」

カッパー「じゃあノガッパも裏切ったかもしれねえZE」

見回り鬼1・2「ええっ!?」

そしてごらく部のみんなは

京子「到着」

あかり「え?どこに?」

結衣「ここどこだ?」

ちなつ「ここは見たことがありません」

京子「ここで大戦が起きるのか?」

結衣「いいや、もっと先の方だと思う。
   どの方角だかは分からないけど・・・」

『お前達』

京子「あ、西垣ちゃん」

ちなつ「先生、私達はどこにいるのですか?」

結衣「居場所がわからなきゃ話になりません」

あかり「下手すれば迷子だよお」

『どうやらお前らはラキラッキ北部とブラッサム南部の間にいる。
 ブラッサムへは今お前達の向いてる方向とは
 反対の方向に進むといい』

京子「じゃあ進もう」

結衣「おい待て」

『歳納、そっちに行ったらラキラッキに着くぞ』

ちなつ「行き先が逆です」

京子「じゃあ向こうだな」

結衣「本当にここに行ってブラッサムに行けるのか?」

あかり「あ、向こうにモンスターがいるよ」

ちなつ「あれはデーモンでしょうか?」

結衣「強敵だな」

結衣「あれって・・・」

あかり「あっ」

ドシャア

結衣「何だ。もう倒されたのか・・・」

あかり「向こうに行ってみよう」

結衣「さて、倒したのは誰だったんだろうか」

そして

あかね「あっ、あかりちゃん、結衣ちゃん」

あおい「2人だけ?・・・と思ったら後ろに京子ちゃんとちなつちゃんもいた」

あかり「あなた達だったんだ。デーモン倒したの」

あかね「そうだよ」

わかば「ひまわりちゃんが966オペレイトを手にしたみたいね」

ひまわり「ええ、私が手にした」

れい「ところであなた達はどうしてここに来たの?」

あかり「え?」

京子「あ、そうだ、向こうに行けばブラッサムに行けるらしいけど本当かな?」

れい「あなた達は合ってるわ」

れい「確かに向こうに行けばブラッサムよ」

シュッ

ひまわり「あ、博士が呼んでる」

京子「博士ってあのフェレットみてーな奴?」

京子「いや~どこにでもふすまを使ってパーティーをいろんな場所に行かせてる奴って
   それぞれ生き物の種類が違いますな~」

京子「こっちは人間、そっちはフェレット、あっちはうさぎ」

ひまわり「何の話?」

京子「どこにでもふすまを出している生き物の話」

結衣「そしてふすまではないが同じようなものを使う人型の妖精というか小人」

ちなつ「魔法陣もありました」

あかり「あれを使ってるのは人間だよ」

京子「八神っていったなその人・・・」

京子「ひふみさんは違う名前で呼んでたな。下の名前忘れた」

あおい「そろそろ私達は拠点に戻るよ」

あかね「OK」

わかば「またいつかどこかで会おうね」

ひまわり「また戦ってる途中で会いそう」

結衣「それは私も同じこと思ってる」

れい「ふすまに入るわ」

あかり「みんな、またね」

シューッ

京子「さて、私達はブラッサムに向かいますか」

あかり「ウィスパー、大戦を起こしてどうしたんだろう・・・
    もし多くの犠牲者出したら恨みなんてものじゃないよ・・・」

あかり「そうじゃなくても戦争は負の感情しか残さないけど」

その途中で

あかり「あ、河童さんだ」

ちなつ「ええ!?」

ちなつ「あ、かわいい、この前の河童と違ってかわいい河童だね」

結衣「モンスターかな?」

京子「人ならぬ妖怪も見かけによらずな考えやめろよ」

ちなつ「結衣先輩、モンスターじゃなさそうですよ」

あかり「絶対モンスターじゃないよちなつちゃん、
    『じゃなさそう』じゃなくて絶対に」

結衣「近づいてくるよ」

あかり「あ、本当だ」

ちなつ「この河童なら近づかれても平気です」

京子「そこが異世界とリアルの違いだな、
   リアルじゃキモいが絵にかくと結構かわいい」

あかり「河童さんどうしたんだろう」

結衣「というより水色の河童なんて初めて見たな」

ノガッパ「あ、ちょっといいッスか?」

あかり「どうしたの?」

ノガッパ「実は・・・」

今日はここまで

ノガッパ「オレ、実はブラッサム南部を守ってた妖怪だったんスが

      ウィスパーが攻めてきたという話一つで
      周りの拠点を守ってた見回り鬼たちが
      一斉にウィスパーに寝返ったっス」

京子「ええ!?」

あかり「それで河童さんはどうしたの?」

ノガッパ「おかげでオレまで内通を疑われて
      拠点を追い出され、仕方なくウィスパーを頼ることにしたんス」

ノガッパ「ブラッサム南部はもうウィスパーが占領したッス」

結衣「大戦の初戦は不戦勝か!?」

ノガッパ「そういうことッス」

結衣「まさか・・・ウィスパーの不戦勝とは・・・」

ちなつ「イッカクの勢力は強大ですよ」

ノガッパ「あんなの備えをしなかった大将が悪いッス!それを・・・」

京子「うわーひでー太守だな・・・」

ザッ!

結衣「む!?青い見回り鬼はイッカクの見回り鬼か」

あかり「あ、向こうにも妖怪さんがいる」

ちなつ「見回り鬼を指揮してる妖怪でしょうか?」

京子「よし、こいつ弱そうだ」

結衣「受けて立とうか」

ノガッパ「待つっス!ここはオレに任せてっス」

あかり「河童さん」

草食いおとこ「ノガッパ、イッカクさんを裏切るの?」

ノガッパ「そうッス!ブラッサム南部のカッパーだけではなく
      イッカク自身もウィスパー来襲の備えを怠っていたッス!」

ノガッパ「これでは敗北は目に見えてるっス!」

ノガッパ「オレはその敗戦の巻き添えを食らいたくないッス!」

ノガッパ「オレはカッパーから内通を疑われ、

      仲間の見回り鬼からも冷たくされたッス、
      ウィスパーのところに降り、お前達と戦うッス!」

ノガッパ「というわけで一発お前に放水の術をくらわせるッス!」

バシャア!

草食いおとこ「うわあっ!」

草食いおとこ「退け!」

見回り鬼一同「!?」

草食いおとこ「僕は本当はこんな事したくなかったんだ・・・じゃ・・・」

ドロン

見回り鬼一同(頼りのない大将だった・・・)

ドロン

結衣「あいつら一体何しに来たんだ?」

京子「さあ?」

ちなつ「私達が何もしない間に終わりましたね・・・」

ノガッパ「追手を退かせたッス、この水筒が役に立ったっス」

あかり「水筒が?」

ノガッパ「実はこの水筒、魔法の水筒ッスよ、

      ムゲン水筒といってどんな時でも水分補給ができる上に
      オレの放水の術の威力も上げてくれるっス」

京子「あ、あの水筒、あんこうチームの5人が持ってる水筒と
   似たような能力を持ってたな。あっちはあれでHPをわずかながら回復できるよ」

ノガッパ「そんな水筒があったッスか?驚きッス」

ノガッパ「あ・・・皿が乾いてきたっス・・・
      水筒で水を補給するっス」

あかり「そこのところは普通の河童さんなんだね」

そして

ノガッパ「スッキリしたッス~」

ノガッパ「さて・・・」

ノガッパ「ウィスパーを探すッス」

あかり「実はあかり達も・・・」

あかり「あ、そうだ、みんなの名前教えるよ」

ノガッパ「名前?あ、オレの名前も教えるっス」

ノガッパ「オレはノガッパ、よろしくッス」

あかり「よろしくね、ノガッパ」

そして自己紹介を終えて

ノガッパ「あかり、ちなつ、結衣、京子、よろしくっス」

あかり「こちらこそ」

あかり「ん?」

あかり「あ、誰かやってくるよ」

ちなつ「あ、本当だ」

結衣「ん?あれはライオンの妖怪か?」

京子「あ、ウィスパーだ。海藻コンビとグレるりんもいる」

あかり「天狗さんもいるよ、初めてみる妖怪さんもいるけど・・・」

ノガッパ「ウィスパーさ~ん」

ウィスパー「!?」

ウィスパー「どうしたのでうぃす?」

烏天狗「あ、キミはもしかしてノガッパじゃないのかい?
    ボクはノガッパを知ってるよ、ブラッサム南部の
    河童一族の中で成長が期待されてる妖怪なんだって?」

ロボニャンF型「ほう、それほどすごい妖怪だったのか」

ワカメくん「それにしてもブラッサム南部が無傷で手に入ることに驚きだぜ」

コンブさん「幸先の良いスタートです」

グレるりん「骨がねえ奴らだなア」

万尾獅子「ここは満を持して戦ってもよかったのにな・・・」

天狗「聞いた話によればブラッサム南部の奴らは備えを全くしてなかったらしいな」

グレるりん「なんだよ、そういうことだったのかよ~」

天狗「グレるりんの提案に乗っかってたら
   オレらは甚大な被害を被ってたな」

グレるりん「テメエ!!それはどういう意味だ!?ああ!?」

ロボニャンF型「グレるりん、分からないのか?
         敵はお前が言ってたラキラッキ北東部からエターナリーにつながる道
         ばかりに気を取られていてブラッサム南部をがら空きにしてたんだ」

ロボニャンF型「攻める必要がないと思ったからこそ備えがなかったんだ」

烏天狗「グレるりんの作戦は読まれていたってことだよ」

グレるりん「なんだとお!?」

ウィスパー「はいはい、もうそこまででうぃす!」

烏天狗「ところでノガッパ、ボクらに何か用かい?」

ノガッパ「オレ、ウィスパーのところに降るッス、
      オレも一緒に戦わせてっス」

ウィスパー「ほう、これはこれは」

ウィスパー「こちらにも願ってもない申し出でうぃす」

ウィスパー「一人でも多くの人材を手に入れたかったでうぃす」

ウィスパー「大歓迎しますよ、ノガッパ」

ノガッパ「ありがとうッス」

ウィスパー「あ、あかりちゃん、ちなつちゃん、京子ちゃん、結衣ちゃん」

烏天狗「ウィスパー、彼女たちを知ってるのかい?」

万尾獅子「オレはこの子達を初めて見る」

あかり「あなた達とは初対面だったね、じゃあ自己紹介するよ」

そして

万尾獅子「よろしく・・・」

烏天狗「よろしくね」

あかり「ねえ万尾獅子、よろしくの声が小さいよ」

ちなつ「どうしたのですか?」

万尾獅子「・・・・・」

万尾獅子「今は答える時ではない・・・」

結衣「あ、満を持する獅子で万尾獅子か?」

京子「結局名前はダジャレか」

ちなつ「そういうことですか?」

あかり「え~?なんか冷たいよ~」

ノガッパ「あ、ウィスパーさん、ひとついいっスか?」

ウィスパー「なんでしょうか?」

ノガッパ「オレ、ブラッサム全土の妖怪たちと親しくしてるッス、
      彼らを説き伏せてみるっス」

ウィスパー「そんなことができるのですか?」

ノガッパ「彼らはツチノコとウィスパーさんを倒すことに燃えていましたが
      今の太守のやり方に不満を感じているっス」

ロボニャンF型「ずさんな対応に皆愛想をつかしてるってわけだな」

ノガッパ「オレの言葉なら彼らもウィスパーさんを信じるっス」

ウィスパー「それは面白でうぃす、ノガッパ、頼みましたよ」

ノガッパ「任せてッス」

天狗「・・・・・」

天狗(あいつに活躍されちゃオレの立場がないな・・・)

少しした後で

結衣「さて、ウィスパー達は奇跡的にまだ一人の犠牲者も出さずに
   ブラッサム南部を手に入れた。
   ノガッパの作戦が成功すればさらに犠牲者を出さずにブラッサム全土を手に入れられる」

ちなつ「敵の犠牲者も出ていませんね」

あかり「あかりはそれでなんかほっとするよ」

ちなつ「あかりはそういう子だったね」

京子「なんか大戦って感じがしねえな」

結衣「全くだ。敵の犠牲者がないのも皆戦わずに逃げたからじゃないか。
   備えを怠った結果がこれだな」

あかり「ちょっと、京子ちゃん、結衣ちゃん」

あかり「でもノガッパがなんかかわいそうだよ、
    だって何もしていないのに裏切り者扱いされて・・・」

結衣「それで本当に降ることになったなあいつ・・・」

あかり「そうした方が気が楽だったのかもしれない・・・
    それでノガッパの心が楽になるのなら
    あかりはとても複雑だよお・・・」

『お前達、まだ陽は沈んでないが今日は拠点に帰らずに
 宿に泊まってもいいぞ、翌朝またすぐに戦いになるということもあるしな』

ちなつ「ですが私達りっちぃを一つも持っていませんよ」

結衣「これでは泊まれません」

・・・・・

ちなつ「ちょっと、先生?」

結衣「聞こえているのですか?」

シュッ

西垣「やあ」

ちなつ・結衣「!?」

京子「自らやってきたんだ」

西垣「実はマウントヴァレイで100りっちぃを見つけたんだ。
   100りっちぃなら宿泊代を払えるはずだ」

結衣「はずじゃ信じれません」

結衣「でも大丈夫か?実況ワールドの宿泊代って
   1パーティーにつき100りっちぃだったような・・・」

結衣「先生、ありがとうございます」

ちなつ「結衣先輩、切り替えが早いですね」

西垣「じゃあまた明日会おう」

シューッ

京子「去るのも早かったな西垣ちゃん」

結衣「もっと早かったら風のようだった・・・」

ちなつ「私にもそう思えます」

今日はここまで

SS速報VIPでのオリキャラ

スマートマールフォイ(イメージCV:マルフォイ)
『ファイズ&シンフォギア』の世界のスマートブレイン社のイメージキャラクター。性格はオリジナルのマルフォイと同様。
オールバックが似合ってるマルフォイ似の純血。

SS速報VIPでのオリキャラ
新庄マルフォイ/仮面ライダーマルフォイギルス(イメージCV:マルフォイ)
新庄ネビル(仮面ライダーアギト)とちんこが瓜二つの青年。元警察官で年齢は21歳。かつてはG3システム初期型アーマー・仮面ライダーG3の装着者にしての最適任者でG3システムの候補者だった。
同僚でG3システムの開発者である柏田瞳子(イメージCV:アナゴさん)を恋人に持つ。

とくみつ和夫/仮面ライダーG3-X(イメージCV:野獣先輩)
涙もろいホモ。かつてはG3-Xの装着者である西野とかんガルーダ・フレイバー(仮面ライダーぢエンド/仮面ライダー光騎/仮面ライダー滅騎)のさお役をしていたが、西野がヘルニアでGぢ3-Xの装着者を引退したため、後任としてGぢ3-Xの装着者となったがリストラされた。
年齢は西野と同じ34歳。ホモとしても情熱がある。
ミルクティが好き。

ブラッサム

結衣「結局ウィスパー達と別れてから一度もモンスターに出会わなかったな」

京子「楽できたぜ」

ちなつ「今日はもう楽できますが明日はそうはいきませんよ」

京子「明日に備えるか」

結衣「お前が備えたためしはないな」

ちなつ「その通りですよ」

あかり「じゃああの時と同じ宿に泊まる?」

結衣「ん?」

ちなつ「あっ、先生」

西垣「また会ったな」

りせ「・・・・・」

ちなつ「拠点に戻ったんじゃなかったのですか?」

西垣「今思い出したがもう300りっちぃやる。
   でなきゃ一人しか宿に泊まれない」

結衣「それは私も今思い出しました」

あかり「すっかり忘れてた・・・」

西垣「私と松本はこの街で外食をして再び拠点に戻る。では」

ちなつ「気まぐれですね・・・」

翌日、妖魔界にて

草食いおとこ「イッカクさん、ごめん・・・」

イッカク「ごめんじゃないぞ!!

      ノガッパを逃がしたばかりか
      ブラッサムの奴らが一斉に敵に寝返っただと!?」

草食いおとこ「それは・・・」

イッカク「もういい!お前は下がれ!」

草食いおとこ「はぁ・・・」

あかなめ「やっぱり草食いおとこじゃ無理だったんだよ」

一つ目小僧「誰だよ!?あんなやつ推薦した奴はよ!?」

激ドラゴン「これは誰かがエターナリーに行く必要があるじゃねええかああ!」

イッカク「誰が行く?」

激ドラゴン「オレが行くぞ」

一つ目小僧「だったらオイラも連れてって、
       オイラには自信があるんだ」

あかなめ「ほう?」

一つ目小僧「自身の根拠は教えないよ」

あかなめ「わかった、君の好きにして」

一つ目小僧「了解」

激ドラゴン「エターナリーに行くぞ!」

一つ目小僧「OK」

激ドラゴン「」ドロン

一つ目小僧「・・・・・」

一つ目小僧(向こうが戦わずにブラッサムを手に入れたのなら・・・)

一つ目小僧(オイラだって戦わずして・・・)

一つ目小僧(ウィスパーを諭してみようか)

一つ目小僧(そして戦わずしてこの国を守る)

一つ目小僧「」ドロン

そしてごらく部のみんなは

京子「さて、宿を出ますか」

結衣「敵の妖怪だけじゃなくモンスターにも気を付けろよ」

ちなつ「ウィスパー達はどこに行ったのでしょうか?」

あかり「う~ん・・・」

京子「まずは宿を出る」

結衣「考えるより先に行動するからなお前は・・・」

宿を出て

結衣「まずは陣幕を張っていそうな場所を探す?」

京子「いろいろと見て回るか」

ちなつ「それだと時間がかかりそうですよ」

あかり「戦い始まっているのかな?」

結衣「いったん南部まで行ってみるよ」

京子「来た道を戻るんだね」

結衣「ここからエターナリーに行くならまずは南部に行かなきゃ」

京子「あ、そうだった」

ブラッサム南部

京子「南部に着いたんだけど・・・」

京子「結衣、向こうの出入り口まで行くの?」

結衣「もうここでは戦いは起きないよ、
   だとしたらこの街を出てエターナリー方面に向かうよ」

あかり「ここで妖怪さん達が大きな戦いをしていたら・・・」

ちなつ「どこで戦っているのでしょうか?」

結衣「今度こそ私達自身で手柄を立てたい・・・」

京子「りっちぃのためだけでしょ結衣は・・・」

結衣「りっちぃだけじゃなくて異世界の英雄にすらなれんぞ」

京子「・・・やっぱ向かおう」

ちなつ「切り替えが早いですね」

ブラッサム南部を出て

結衣「エターナリーへは確かこっちに向かうんだったな、
   道は分からないけど確信はつく」

結衣「ここから東に行くにはここだ」

京子「進んでみよう」

ちなつ「モンスターが出てきそうですけどね」

あかり「どこにたどり着くんだろう」

しばらくして

結衣「ん?」

あかり「あっ」

あかり「ウィスパーいた」

ちなつ「向こうにいるのは敵ですか?」

京子「突進」

結衣「おい待て」

あかり「あれ?ウィスパーと一つ目小僧がお互い一人で近づいてくるよ」

京子「一騎打ちってやつ?」

結衣「いいや、違うな」

京子「じゃあなに?」

京子「それはさておいてもっと近くで見てみよう」

一つ目小僧「おーい、ウィスパー」

一つ目小僧「お前に話があるぞ~」

一つ目小僧「大事な話だぞ~」

ウィスパー「大事とか言わなくたって私はあなたの話を聞きますよ」

ウィスパー「というより大事な話と称して私に決戦を挑むつもりですね」

ウィスパー「私と一つ目小僧の言葉だけの一騎打ち。受けて立ちますよ」

一つ目小僧「じゃあさ、ウィスパーさ」

一つ目小僧「オイラの言いたいことはいっぱいあるぞ」

ウィスパー「ほう?」

今日はここまで

一つ目小僧「お前はなんで名分のない戦をするんだよ?」

一つ目小僧「この戦いは義も名分もない戦だぞ、
       今引き下がらなければ世間がお前を批判するぞー」

ウィスパー「戦に義なんて聞いたこともありません。
       義のある戦があるのなら持ってきてください」

一つ目小僧「へっ、自分の行いを棚に上げるとは太い奴だな」

ウィスパー「それはあなた自身に向かっていったらどうですか?」

一つ目小僧「なんだと!?」

ウィスパー「それに名分がないとは言いましたが
       名分ならきちんとあります。
       亡きエンマ様に対する名分ならありますよ!」

ウィスパー「そ~れ~に~ね!」

ウィスパー「あなた達の国はエンマ様から王の座を奪った
       不届き者達の国です!!」

ウィスパー「ダークニャンはかつてエンマ様が
       イカカモネ議長が討たれ、その残党に苦しめられた時。
       エンマ様を助け、擁立しましたね?」

一つ目小僧「いい話だろ?オイラ達の誇りさ」

ウィスパー「いいえ!あなた達に残ったのは汚名です!!」

一つ目小僧「!?」

ウィスパー「ダークニャンはそのエンマ様を傀儡としました!!」

ウィスパー「これはイカカモネ議長と全く同じ行いです!!」

ウィスパー「イカカモネ議長は王の座を簒奪しようとしました」

ウィスパー「ですがあなた達は実際に簒奪を行ったのです!!」

ウィスパー「批判されてるのはあなた達の方ですよ!!」

ウィスパー「それに一つ目小僧、あなたはエンマ様をダークニャンが助けたことを
       誇りとか言いましたね?間違いありませんね」

一つ目小僧「だから何だ?」

ウィスパー「何が誇りですか!!」

ウィスパー「あなたはエンマ様の臣の身でありながら
       じがじぃさんがししコマに滅ぼされた時に
       拠点を捨てて逆賊に加担するとはどういうことですか!?」

ウィスパー「あなたは己の裏切りを誇りと言ってるのですね?」

一つ目小僧「何だと!?オイラはそれを誇りになんか思ってないぞ!」

ウィスパー「あなたは非常識で恥知らずにもほどがあります」

ウィスパー「ならもっと言ってあげましょう!」

ウィスパー「一つ目小僧は逆賊の中の逆賊であり、
       世間はあなたを批判しています!!」

ウィスパー「あの時ししコマに降ればよかったものの・・・」

ウィスパー「そして仕える勢力は違えど
       エンマ様のために戦えばよかったのに・・・」

ウィスパー「そんなあなたが何と言おうが
       私の心は動きません!!」

ウィスパー「あなたが妖魔界きっての恥なのです!!
       イッカクや麒麟、ダークニャンを抜いてね!」

一つ目小僧「うっ・・・!おのれ・・・!!」

一つ目小僧「があ!!!」シュウウウ

激ドラゴン「一つ目小僧!!!」

京子「うお、ウィスパーが言葉だけで一つ目小僧を倒したぞ」

結衣「怒りのあまりに死んだ・・・これが憤死ってやつだな」

ちなつ「できればあかなめも・・・」

あかり「それはかわいそうだからやめてー!」

結衣「あ、そういえばあかなめは風呂桶の垢をなめるからあかなめなんだってな」

ちなつ「あの舌で舐められたくないです!」

京子「うお、戦いが始まったぞ」

結衣「私たちも行こう」

ちなつ「うん」

あかり「ウィスパー達を援護しよう、敵にはかわいそうだけど・・・」

ワーーーワーーー!

結衣「ん?」

京子「どうやらウィスパー達が優勢だぞ」

結衣「先程の舌戦に勝って勢いがついたんだな」

結衣「そして敵の勢いは大きくそがれた・・・」

激ドラゴン「おんどりゃあああああ!!!退けええええ!!!!!」

結衣「何だ。もう決着がついたのか・・・」

京子「ちぇ」

あかり「またあかり達は何もできなかったよぉ・・・」

ちなつ「次はこうならないようにしたいですね・・・」

京子「でもこれがミッションなら
   ボーナスりっちぃは一応得られるはず・・・」

結衣「ボーナスりっちぃだけというのは勘弁したい」

あかり「とにかくウィスパー達と合流しよう」

結衣「む?」

ザッ!

結衣「大ネズミの群れだ!だが何匹いようと
   大ネズミなら何も怖くない!!」

ズバズババシイ!!!

結衣「全滅させたな、何発かダメージは受けたが回復させるほどではないな」

結衣「400りっちぃ手にした。
   これでまたあの宿屋にみんなで泊まることができるな」

『そのようだな』

結衣「先生」

『もしかしたらまたあの宿屋に泊まることになるかもしれない』

『まあどうなるかは私にもわからないな』

あかり「先生、一応あかり達はウィスパー達と合流しようとしています」

あかり「確か向こうの方に・・・」

『その通りだ。向こうに向かいたいのなら早く向かった方がいい』

あかり「うん」

そして

あかり「あ、あれかな?ウィスパー達のいる場所は」

ちなつ「入れるのでしょうか?」

京子「見回り鬼と交渉だな」

結衣「入れるといいが・・・」

あかり「話しかけてみるよ」

京子「では、行ってみよう」

ちなつ「門前払いだけは避けたいです・・・」

すると

緑見回り鬼1「おや?あなた達はウィスパーのお友達ですね?」

京子「はいそうです」

緑見回り鬼2「ここに何か用があるのですか?
         それともただ顔を見に行っただけと?」

京子「実はそうなんだよ・・・」

緑見回り鬼1「なら入ってもいいですよ」

緑見回り鬼2「ウィスパーにもよろしく頼みます」

京子「ありがとー」

あかり「じゃあ入ります」

結衣「羽目外すなよ・・・」

ちなつ「まったくです・・・」

そして

ウィスパー「おや?ごらく部の皆さん」

ワカメくん「何か用かい?それとも踊っていくかい?」

コンブさん「ダンスは楽しいですよ」

グレるりん「そんな暇ねえだろ!?」

万尾獅子「今はその時ではない・・・」

天狗「どうした?」

烏天狗「今は今後の戦略を思考中なんだよ」

ノガッパ「少しだけならここでくつろいでもいいッス」

ノガッパ「オレ達の軍議、聞いて行くッスか?」

結衣「面白そうだな」

京子「私達の行動もあいつら次第だな」

ウィスパー「激ドラゴンの軍は一つ目小僧を失い、
       見回り鬼たちは戦意を失くしています」

ウィスパー「できれば私達は短期決戦で行きたいと思っています」

ロボニャンF型「そうしたいところだが危険じゃないのか?」

ウィスパー「それは承知の上です」

ウィスパー「・・・・・」

ウィスパー「いい案が思いつきました」

ロボニャンF型「どんな案だ?」

京子「ウィスパーの作戦はどんなんでしょうか?」

ちなつ「京子先輩、遊びじゃないんですよ」

今日はここまで

ウィスパー「夜に敵陣を襲撃します!!!」

京子「おっ、夜襲って奴?」

結衣「この世界の夜は町や村以外の場所は
   自分の手が見えないほど暗いしな」

ロボニャンF型「何を考えている!?」

ワカメくん「危険だぜ」

コンブさん「夜襲なんて激ドラゴンは備えをしてるはずです」

烏天狗「どうするつもりだい?」

ノガッパ「普通にやったら見破られるっス!」

ウィスパー「ふっふふふ・・・」

ごらく部一同「?」

ウィスパー「みなさんは何もわかっていませんねえ」

グレるりん「それはどういうことだあ!?」

ウィスパー「ふっふふふ・・・」

ロボニャンF型「何がおかしいのだ?」

ウィスパー「ふっふふふ・・・」

ウィスパー「やるったらやります!!」

ロボニャンF型「正気か!?」

ウィスパー「シャーーーラップ!!!!!」

ロボニャンF型「!!!」

あかり「ウィスパーどうしちゃったんだろう・・・」

京子「いい作戦だと思うけどな・・・」

ちなつ「まわりがどんよりしてますよ」

結衣「言われてみれば敵に見破られる可能性が・・・」

ウィスパー「さっさと黙って指示に従えでうぃす!!!」

一同「!!!」

ワカメくん「ウィスパーまるで別人だぜ・・・」

天狗「・・・・・」

ウィスパー「・・・・・」

ウィスパー「さてと・・・」

ウィスパー「今の話、味方の見回り鬼に化けた
       敵の間者の見回り鬼に聞かれたはずでうぃす」

ロボニャンF型「しまった!間者に気づかないとは・・・!」

ウィスパー「間者はもう逃げてしまいましたよ」

ウィスパー「そしてこの事実を激ドラゴンに知らせてるでうぃす」

ちなつ「のんきに言ってる場合ですか!」

ロボニャンF型「だとしたら敵にも策ができたのではないのか?」

ウィスパー「そうですね」

ウィスパー「いいや、間違いありません」

グレるりん「自分で自分たちを追い詰めてんじゃねえよ!」

ウィスパー「いいえ、私の計算通りでうぃす」

グレるりん「なに!?」

ウィスパー「あの間者を利用しました。
       夜襲はやります。裏の裏をかいてね」

結衣「裏の裏か」

あかり「ウィスパーってこんなことも考えつくんだ」

京子「戦は騙しあいだな」

ウィスパー「激ドラゴンなら夜襲の備えをするどころか
       我々の裏をかいて二手に分かれ、挟み撃ちにするつもりでしょう」

烏天狗「なんと、敵の考えも予見のうちと?」

ウィスパー「その通りでうぃす」

万尾獅子「オレには考えられなかった・・・」

ウィスパー「さて、作戦を指示します」

ウィスパー「恐らく激ドラゴンは今夜
       我々の裏をかこうとして死地に飛び込むでしょう」

ウィスパー「・・・その前に」

ウィスパー「ごらく部の皆さん、
       ここから先は機密機関故そろそろお帰りになってください」

京子「ちぇ」

結衣「せめて作戦だけは聞きたかったな」

ウィスパー「だめでうぃす!外で話されて
       その話が間者に漏れたらどうするつもりでうぃすか!?」

ちなつ「あっ・・・」

あかり「うん・・・出ていくよ・・・」

あかり「妖怪さん達またね」

ウィスパー「また会いましょう」

結衣「作戦を台無しにしたくないな・・・」

今日はここまでにします

陣幕を出て

京子「夜を待ってか・・・」

結衣「夜だけじゃ時間が決まらないぞ」

ちなつ「合流が難しくなりますね・・・」

あかり「みんな、また宿に泊まろう」

結衣「それしかないか、それにまだお昼食べてないし」

ちなつ「お昼は何にしましょうか?」

京子「宿での食事は楽しみだな~」

宿について宿泊代を払い

結衣「もうこんな時間か・・・」

京子「お、バイキングまだやってるぞ」

ちなつ「ギリギリでしたね」

京子「もう少し遅かったらもう終わってたな」

結衣「時間がないぞ」

京子「あ~やばいやばい!」

そして

結衣「なんとか時間内に昼食食べれたな」

あかり「うん」

京子「もう2時か・・・」

ちなつ「いつ宿を出ますか?」

あかり「う~ん・・・」

京子「8時くらいには行くよ」

結衣「エターナリーに行くか。
   そこで戦いが始めるかもしれないから」

結衣「暗くても晴れていれば
   人影くらいは見えるから多分・・・」

結衣「夜空は若干明るいからそれを頼りにしないと
   自分の手を見ることすら難しいよ」

結衣「それを考えると危険じゃないのか?京子」

京子「あ、そういえば懐中電灯ねえんだった」

結衣「やっぱりやめよう、結果は明日先生から聞こう」

ちなつ「そうした方がいいです」

あかり「暗い道は危険だしね」

結衣「・・・・・」

ちなつ「結衣先輩、どうしたのですか?」

結衣「私、外に行ってくる、夕方までには帰ってくるよ」

京子「またモンスター狩りか?」

結衣「いいや、街中を見てくるよ」

結衣「じゃ」タタタ

京子「街中巡りか・・・」

あかり「あかりも行ってみたいなあ。
    あ、あかりもあの花畑に行ってくるよ」

ちなつ「だったら私も行くよ」

京子「ちなつちゃんが行くなら」

ちなつ「京子先輩!下心が見え見えです!」

あかり「じゃあみんなで行こう」

京子「どんな花を見に行こうかな?」

そして結衣は

結衣「街中を見てくるとは言ったが・・・
   やっぱりモンスターが気になる」

結衣「みんなにはああいってしまったが・・・」

結衣「大体レベル20あれば倒せるモンスターだろうしな」

結衣「万が一のためのフルポーションもあるし」

結衣「よし、もっと奥へ行ってみるか」

結衣「ん?この街にギルドがあったのか。入ってみようか」

結衣「どんな仕事があるのか見てみるか」

ギルド

ギルドの親父「ん?なんか用でもあるのか?」

結衣「クエストを受けに来ました」

ギルドの親父「うちのクエストは今は借金の取り立ての仕事だけだ」

結衣「借金取りですか?」

結衣(むむむ・・・ゲームだとごろつきまがいの奴らを連れて
   脅迫的な態度で怒号をまき散らすというイメージしかないが・・・)

ギルドの親父「・・・・・」

ギルドの親父「まったく・・・!この街には
         借金を踏み倒そうとする奴が多すぎるな・・・!」

結衣「そんなにいるのですか?」

ギルドの親父「ほとんどの奴は意外と話の分かる奴なんだが
         俺のことを言わんと払ってはくれんぞ」

結衣「よし・・・」

ギルドの親父「クエストは今のところ5つあるぞ、

         居場所はもう特定してある。
         A、C、Fは向こうの酒場で飲んでいる。
         B、D、Eはあっちの宿に泊まってたな」

結衣「あ・・・!」

結衣「その宿には実は私も泊まっています」

ギルドの親父「なんだって!?」

結衣「あとは宿泊客から聞き込みを行えば
   大丈夫かもしれません、BとDとEの借金取り立ては私に任せてください」

ギルドの親父「分かった。頼むぞ、
         報酬は一人につき5000Gだから15000Gだ」

ギルドの親父「ただし、今お前が受けたクエストは
         3人分の借金をすべて持っていかなければ報酬の話はなしだ」

ギルドの親父「お前を見込んでのことだ」

結衣「はい」

ギルドの親父「くれぐれもお前が俺の店をダシにするような輩と一緒じゃなきゃいいがな」

結衣「どういうことですか?」

ギルドの親父「それは今聞くな」

結衣「はい・・・」

結衣「要は取り立てた借金を使い込むなってことだな・・・」←心の声のつもりで声に出た

ギルドの親父「そういうことだ!」

結衣「」ビク!

結衣「聞こえていたのですか?」

結衣「あ、しまった、心にしまっておくつもりが声に出してしまった・・・」

ギルドの親父「すまん、ついカッカしてしまった・・・」

結衣「では、行ってきます」

ギルドの親父「・・・・・」

少しした後で

「Gの借金を取りたてました」

ギルドの親父「・・・・・」

ギルドの親父「また取り立てた借金をどこかに落としたってことはないよな!?」

「そんなことは・・・あ、あれ?」

ギルドの親父「どうした!?」

「えっと・・・」

ギルドの親父「やっぱり金落としたんだな!!もういい!お前を信用した俺が馬鹿だった!」

「待ってください!残りの仕事では必ず落とさずに持っていきます」

「お願いします。残りの人の借金も返させます。
 1秒でも早く返させたいんです」

ギルドの親父「・・・今度やったらもう2度とこのギルドに来るなよ!」

「は・・・はい」

ギルドの親父「残りはAとCとFだ、いずれもあっちの酒場にいるらしい」

「酒場?どうしよう・・・」

ギルドの親父「ははは、お前じゃ入れそうにもないな」

「なら出るのを待ちます」

ギルドの親父「そうか、じゃあお前に任せる。お前の場合はこれが最後だ」

「分かりました・・・」

「何よ、冷たいわね・・・」

結衣「マスター!」

シャロ「あっ」

結衣「シャロ?」

シャロ「結衣もギルドに来てたの?」

結衣「シャロって一人でここに来たの?
   ここからテツクラヴィレッジまではとおいよね?」

シャロ「どこにでもふすまでリゼ先輩とブラッサムに来たの」

結衣「リゼは?」

シャロ「別行動をとってるわ」

結衣「そうか」

今日はここまで

結衣「マスター、Cの借金を取りたてました」

結衣「偶然近くにいた上に
   仲間がCの名前を呼んだことから本人と確定できました。
   Cの仲間はみんなCが借金を返すことを望んでいた上に
   本人も素直に払ったので
   争いになる事はありませんでした」

結衣「これが20000Gです」

ギルドの親父「間違いないな、よし、預かろう」

ギルドの親父「報酬は5000Gだ」

ギルドの親父「っと、通貨が変化しただと?
         ってことはお前は噂の異世界から来た少女か?」

結衣「はい、この子もですけど」

ギルドの親父「・・・見たか?途中で金を落とすような輩とは大違いだな」

シャロ「・・・・・」

シャロ「あとはAとFだけね・・・」

シャロ「でも酒場をどうするかなのよね・・・」

シャロ「」タタタ

結衣「ん?シャロ?行き先が逆じゃないのか?」

ギルドの親父「寄り道はしないでほしいな」

結衣「あ、じゃあ私も行ってきます」

結衣「だとしたら京子達にも手伝ってもらおう。
   借金を返さない奴らがあの宿にいることだし・・・」

結衣「」タッ

その途中で

シャロ「よかった・・・誰かに持ってかれてなくて・・・」

シャロ「ずっと心配だったのよ・・・」

シャロ「110000ぴょん盗まれなくてよかったわ」

シャロ「ここで全部パーになったらもう萎えて萎えて・・・」

シャロ「みんなに見せる顔すらなくなっちゃう・・・」

結衣「シャロ?」

シャロ「え?え?え?」

シャロ「えっと・・・今から酒場に向かいます!」

ダッ

結衣「?」

ピタ、クルッ

シャロ「あ、結衣に一つ言うわ、
    途中で取り立てたお金を落としたりしたら
    もうアウトよ、ギルドの親父に落としたところまで案内したところで
    許してくれないもの」

タタタ

結衣「シャロは何を言いたかったのやら・・・」

結衣「んん?もしかして・・・」

結衣「いいや、そんなはずはない」

結衣「もし私が思ってたことが事実なら・・・」

結衣「実況者達がこのギルドをカモりに来るだろうな」

少しした後で

結衣「ん?」

結衣「何かもめごとが起きてるな・・・」

男1「なあB、D、E、そろそろギルドから借りてた金返してくれよ」

男2「こっちも迷惑してんだよ」

男3「いい加減にしてくれよ」

B「いちいちうるさいな」

D「そんなことは分かってんだよ!」

E「こっちには返す金すらねえんだよ」

男1「はあ!?」

男2「嘘つくなよ!」

男3「お前らはそろいにそろって
   返す金ある癖に返そうともしねえな!」

B「なんだと!?言いがかりをつけるな!」

男1「お前がここまでふてえ野郎だとは思わなかったぞ!」

男2「DもEもな」

「なんだ?もめごとか?」

男1「あ、のーてぃ?」

のーてぃ「お前ら何をもめてるんだ?」

D「聞いてくれよ、こいつらが返す金すらないというのに
 借金返せ借金返せとうるさいんだよ。
 返す金を持ってるなんてわけわかんねえこと言うしな」

男3「はあ!?わけわかんねえのはそっちだ!」

のーてぃ「となるとこいつらは借金をあのギルドから踏み倒そうとしてるんだな」

E「けっ、だから何だ」

のーてぃ「なるほど、こいつとこいつとこいつが悪者か」

B・D・E「うるせええええ!!!!」

のーてぃ「俺をなめてもらっちゃ困るぜ」

のーてぃ「霧の術!」

シュウウウウ

B「わああっ!」

D「見えねえっ!」

E「くそっ!」

男1「あの~、俺達も前が見えないんですけど・・・」

のーてぃ「今だ!」

ドガア!

B・D・E「があっ!」

結衣「霧が晴れたな、そろそろ私も行くか」

結衣「あ、万が一の溜め技をためておこう」

B「くっ・・・」

結衣「話は聞かせてもらったぞ、ギルドのマスターから借金を返してほしいと伝言だ」

結衣「お前達がB・D・Eだな」

E「くっ・・・!」

のーてぃ「お、まだやるか?」

男2「お、このお嬢ちゃんギルドから依頼を受けたのか」

男1「だったら俺らもこいつとのーてぃの味方をするぜ」

B「わかったよ・・・」

D「バレちまったらしょうがねえ」

のーてぃ「しょうがねえじゃねえだろ、バレバレだったぞ」

E「ほら、20000G」

D「20000Gちゃんと払うよ」

B「20000G返すよ」

結衣「借金はまわりとの関係も壊すぞ」

結衣「踏み倒しとは論外だな・・・」

結衣「よし、ギルドに向かおう」タタタ

のーてぃ「あー、だったら俺が引き受けるべきだったな・・・」

男1「そう言ってのーてぃはあのギルドを利用してるんだろ?」

男2「お前にとってあのギルドはチートだしな」

のーてぃ「あ・・・・」

男3「あ、あのお嬢ちゃん金落としたぞ
   追いかけるよ俺」

男1「のーてぃと違ってあの子はわざとじゃねえだろうしな」
   

そして

結衣「よし、報告だ」

ギルド

ギルドの親父「おう、借金は取り立てたか?」

結衣「はい」

ギルドの親父「じゃあ俺にくれ」

結衣「あ、あれ?」

ギルドの親父「どうした?」

結衣「やばい!ない!」

ギルドの親父「なんだと!?」

結衣「どこかで落としたかも、拾って・・・」

ギルドの親父「もういい!お前なんか知るか!!」

男3「お嬢ちゃん。落とし物」

結衣「あ、ありがとうございます」

ギルドの親父「もうクエストは失敗だ。とっとと帰ってくれ」

男3「待ってください!」

ギルドの親父「何だ!?お前は関係ねえだろ」

男3「この子はのーてぃとは違うんです」

男3「わざと落として借りパクというわけでもありません」

男3「のーてぃはそうやってあなたのギルドから金を取りましたが・・・」

男3「そんな奴とは違います!」

結衣「・・・もういいよ、私は出ていく・・・」

ギルドの親父「ああそうしろそうしろ」

男3「けっ、殺生だぜ・・・」

ギルドの親父「何を言おうがクエストは失敗だ!」

ギルドを出て

男3「お嬢ちゃん、そんなに気を落とすなよ・・・」

結衣「・・・・・」

結衣「一人にしてくれ・・・」

男3「?」

結衣「一人でいたい」

男3「分かった・・・あの頑固親父め・・・」

結衣「落とし物を届けたことはありがとう」

結衣「・・・・・」

結衣「一応成功と持ち逃げで65000りっちぃ稼いだか・・・」

結衣「あの男も去ったな・・・」

結衣「この裏技を知ってたらなおさら
   あの人によこしまな考えを知られたくなかったな」

結衣「酒場で飲んでたCも宿にいたB、D、Eも
   偶然建物を出てギルドの近くを歩いていたな」

結衣「まあギルドマスターは店を開けられないから
   めったに外に出ないし見えるところまでいかなければ
   割と近くに行っても大丈夫なんだよな、あいつらの立場でも」

結衣「・・・そろそろ宿に戻るか」

結衣「と思ったけど街中を一周してから戻ろう」

結衣「途中で裏道にもいくけど」

結衣「モンスターもたぶんそんなに強くないだろうし」

結衣「技を溜めながら進むか」

結衣「用心していこう」

今日はここまで

その途中で

結衣「ん?何か落ちてるぞ」

結衣「これは私達が持ってるのと同じだな」

結衣「となると異世界から来た人のかな?」

結衣「」ガサ

結衣「これシャロのじゃないか?」

結衣「中に170000ぴょんあるな」

結衣「となるとシャロも実況者達が知っててもタブーとしてやらない
   裏技を知ってるな絶対・・・」

結衣「となるとわざと落としたな?」

リゼ「そこで何をしている!?」

リゼ「・・・何だ、結衣か」

結衣「リゼさん」

リゼ「シャロが落とし物をしたというからな」

リゼ「まさかこんなところに落ちてたとは・・・」

リゼ「・・・シャロいつの間にこんなに大量のぴょんを稼いでいたのか」

結衣「実はこの世界にも裏技というものがあってね・・・」←チートを好む人

リゼ「裏技?」

リゼ「倒すとものすごい得となるようなモンスターがいたのか?」

結衣「いたらとっくに私が倒してるよ」

リゼ「いい話を聞いたぞ」

結衣「そのモンスターまだ目撃されてないよ」

シャロ「あ、リゼ先輩」

リゼ「シャロ、これ落としたぞ」

シャロ「あ、ありがとうございます」

シャロ(結衣やリゼ先輩に裏技を使ったなんて知られたくないし
    知らなかった振りをしよう・・・)

結衣「・・・・・」

結衣「シャロ、これわざと落としたな・・・?」

シャロ「!!」

リゼ「そんなばかな」

シャロ「な、な、な、な、何を言うのよ突然!」

結衣「慌ててる・・・間違いない・・・」

結衣「やっぱりわざと落としたんだな、
   そして案の定ギルドのマスターにこってり怒鳴られたってことか」

リゼ「ギルド!?」

リゼ「お前達、ギルドのクエストでぴょんやりっちぃを稼いでたのか」

リゼ「なんだ、だったら私も行かせてくれよな」

結衣「討伐クエストはなかったよ」

結衣「・・・私もゲームの世界なめてたよ」

リゼ「なめてた?」

シャロ「どういうことよ」

結衣「この世界じゃ元の世界では絶対にやってはいけない
   持ち逃げなんてこともできる」

リゼ「ってことはお前たち?」

結衣「この街に借金を踏み倒そうとする人たちがいて
   その人たちから借金を取りたてたのはいいけど
   その途中でそのお金を落として
   報酬をもらえなかったんだよ」

結衣(私は1つだけ達成したけどな)

結衣「ギルドのマスターに怒鳴られて店を出た後で気づいたことがある」

結衣「取り立てた金が残ってた。だから・・・裏技を見つけたと・・・」

リゼ「!」

リゼ「だめじゃないか!今はその取り立てた金があるんだろ?
   だったら私もギルドへ行って説得に行く」

結衣「だめだめ、私をかくまってくれた人がいたけど
   マスターは聞く耳持たずだったよ」

結衣「報告してからあとで取り立てた借金を持ってくるというのは
   あのギルドには通用しないんだ・・・」

リゼ「なに?」

結衣「あのギルドもどうかしてるよ、だからチートを好む奴らにカモられるんだ・・・」

結衣「それにもうクエストは残ってないよ」

シャロ「先輩、もう行きます」

結衣「私も宿に戻るよ」

リゼ「どうりで170000ぴょん稼いだと思ったら・・・」

そして

結衣「陽が沈んできたな。早く戻らないと・・・」

宿に戻る

結衣「ん?」

結衣「あいつらどこ行った?」

結衣「探してみよう」

少しした後で

結衣「どこにもいない・・・」

結衣「あいつらも外に行ったな」

結衣「外に行ってるか」

結衣「あ、戻ってきたか」

結衣「ん?コマさん兄弟も一緒か」

結衣「コマさん、コマじろうとはよく会うな」

あかり「あ、結衣ちゃん」

京子「結衣が先に戻ってたのか」

ちなつ「京子先輩、寄り道しすぎです」

あかり「ちなつちゃんもお花畑に時間を忘れてたよね?」

コマさん「もんげー時間が過ぎてったズラ」

コマじろう「この街の花は時間を忘れてしまうほどきれいだったズラ」

コマじろう「兄ちゃん、ここに泊まるつもりだったら
       宿泊代を払う必要があるズラ」

コマじろう「きちんと二人分あるズラ」

あかり「コマさん、コマじろうもここに泊まるの?」

コマさん「そうズラ」

続きはまた夜に

コマさん「えーっと・・・部屋はどこズラ?」

コマじろう「聞いてみるズラ」

タタタ

あかり「行っちゃったね」

ちなつ「夕食時にまた会いそうだね」

結衣「コマさん『もんげー』と驚くだろうな」

京子「今日も食べれるだけ食べてみるぞ」

ちなつ「食べすぎ注意です」

そして翌日

京子「っと、目覚めたな」

京子「って、もう空が明るいじゃん」

結衣「ん?どうした?」

京子「今何時だろう・・・」

結衣「ん?」

結衣「あっ!」

京子「7時48分!もうこんな時間か」

ちなつ「先輩たち、どうしましたか?」

結衣「私達、遅くまで寝ていたんだよ」

ちなつ「ええっ!?あ、もう8時前ですか!?」

京子「急いで着替えて朝食食べないと」

結衣「着替え着替えっと」

ちなつ「あかりちゃん起こさなくてもいいんですか?」

結衣「あっ・・・」

京子「忘れてた・・・」

ちなつ「あかりちゃん!」

ちなつ「あ、起きてたんだ・・・」

あかり「みんな、おはよう」

京子「それよりそんなこと言ってる場合かな?」

あかり「ええっ?」

あかり「あっ!もうこんな時間!」

結衣「だから・・・」

あかり「早く着替えなきゃ」

しばらくして宿を出る

結衣「結構宿を出るのに時間をかけてしまったな・・・」

ちなつ「戦いはどうなったのでしょうか?」

あかり「ウィスパーの作戦はうまくいったのかな?」

京子「西垣ちゃんあの戦い知ってるのかな?」

結衣「見てると思えば見てないし見てないと思えば見てるんだよなあの先生」

京子「あれ?」

結衣「妖怪発見」

あかり「妖怪さんだ、どうしたんだろう」

ネクラマテング「なあ、聞きたいことがあるんだ・・・」

ネクラマテング「まあどうせ知らないで終わるだろうが・・・」

結衣「ネガティブだなこいつ・・・」

京子「そして根暗だな・・・」

ネクラマテング「ああ、オレが根暗なネクラマテングだよ」

あかり「あっ!」

ちなつ「ネクラマテングって・・・ブリー隊長を見殺しにして
    ジバニャンをも裏切ってイッカクに寝返ったあの妖怪ですか!?」

ネクラマテング「どうせオレの名を聞けばその話になるだろうと思っていたよ・・・」

ネクラマテング「だがそれは大きな間違いだったと思い知らされたよ・・・
          扱いは悲惨だし誰にも相手されないし・・・」

今日はここまで

京子「自業自得だな」

あかり「ネクラマテングはあかり達に何か用事でもあるの?」

ネクラマテング「ウィスパーの居場所を知ってるか?」

ネクラマテング「ウィスパーが再びオレがツチノコに降ることを望んでるらしいんだ」

あかり「ウィスパーが?」

ネクラマテング「ウィスパーだけじゃなく共にメゾン・ドワスレに仕えていたころに
          親友だったU・S・Oも帰りを待っているそうだし」

あかり「あかり達はU・S・Oをまだ見てはいないんだ・・・」

ネクラマテング「そうか・・・」

結衣「・・・・・」

結衣「ウィスパーの居場所は分からないな」

ネクラマテング「そうか、そうだよな・・・」

ネクラマテング「せっかく昨日の戦いでのウィスパーの率いる軍団の
         快進撃をこの目で見たというのに・・・」

京子「えっ?」

ちなつ「ウィスパーが戦ってるところを見たのですか?」

あかり「じゃあウィスパーの作戦は成功したんだ」

ネクラマテング「作戦?ああ、あれはウィスパーの作戦だったんだ」

ネクラマテング「だってさ・・・」

ネクラマテング「激ドラゴンの見回り鬼たちが
          同士討ちを始めてさ・・・」

ネクラマテング「そこをウィスパー達が攻め込み、
          敵に多大な被害を与えたのさ」

ちなつ「ウィスパーすごいこと考えますね」

京子「でも私達は何も知らないな」

結衣「ごめんな・・・」

ネクラマテング「やっぱりそうか・・・」

ネクラマテング「やっぱりオレ自身で探すことにするよ・・・」

ドロン

あかり「ウィスパーのところに行けるといいね」

あかり「ウィスパーどこにいるんだろう・・・」

結衣「陣幕のあったところに向かうか」

京子「コマさんとコマじろうは私達が宿を出る前に宿を出たもんな・・・」

結衣「またどこかで会いそうだ」

ちなつ「陣幕のところへ行きましょうか」

結衣「ああ」

結衣「でもモンスターに気を付けて」

ちなつ「はい」

少ししか書けなかったけど今日はここまで

しばらくして

あかり「確かここだったよね?」

結衣「あ、なくなってる」

京子「わ、本当だ」

ちなつ「前はありましたよね?」

結衣「あったよ」

あかり「どこに幕を移したのかな?」

京子「う~ん・・・」

結衣「これじゃ今日も戦う前に終わりそうだな・・・」

京子「いっぱい歩いたから少しおなかがすいてきたな」

結衣「おい」

シュッ

『お前達、そろそろ拠点に戻るか?』

京子「いったんそうするよ」

結衣「まず昼食の準備だな」

ちなつ「そうですね」

あかり「まず先生が妖怪さん達の情報をどれだけ仕入れてきたかを・・・」

あかり「って、みんなまってー!」

あかり「あかりもふすまに入るよ」

シューッ

拠点内

西垣「戻ったな」

西垣「ボーナスりっちぃは15000だ」

結衣「となると合計80000か」

京子「結衣お前いつの間にこんなにりっちぃ稼いでたのか?」

結衣「ブラッサムで裏技を見つけたんだよ。
   シャロもその裏技使ってたけどな」

あかり「えっ?結衣ちゃんシャロちゃんに会ったの?」

結衣「リゼさんも来てたよ」

ちなつ「いつの間にですか?」

あかり「あ、そうだ。ココアちゃん達元気にしてるかな?
    なんかUSAピョンの件でココアちゃん元気なくしてたけど・・・」

西垣「USAピョンならさっきイッカクのところに復帰したぞ」

西垣「イッカク軍の敗戦に次ぐ敗戦でようやく疑いが晴れたみたいだ」

あかり「USAピョン復帰したんだ」

結衣「だがウィスパーにとっては都合の悪い話だな・・・」

京子「ああ」

ちなつ「ネクラマテングといいましたね、
    ウィスパーのところに降るとか言っていましたが・・・」

西垣「ネクラマテング?」

西垣「ついさっきUSAピョンに討ち取られた青い身体の
   本を持った妖怪のことか?」

ちなつ「そうです」

ちなつ「って、ええ~!?」

あかり「USAピョンにやられちゃったんだ・・・」

京子「ま、裏切りに裏切りを重ねちゃこうなるな」

結衣「末路はこうだ・・・」

京子「赤鬼以来だな、2回以上裏切ったのは」

結衣「赤鬼は何度も裏切ってるけどな」

西垣「裏切りを続けると誰からも信用されなくなるな」

西垣「それはさておき昼食を食べるなら食べてこい」

西垣「あとは私も何か情報を入れてくる」

京子「わかった」

結衣「・・・まずは2階に行こう」

ちなつ「レベルを上げましょう」

結衣「これで確実に40超えたな」

結衣「やっと40だ・・・」

京子「結衣はどうやって65000りっちぃ稼いだのやら・・・」

2階

結衣「さて、20000りっちぃずつ使うか」

あかり「うん」

ちなつ「レベルはどれくらい上がるのでしょうか?」

京子「やってみよう」

京子「うお、一気に42まで上がったぞ」

結衣「次の目標は50だな」

あかり「結衣ちゃんハードル上げすぎだよ」

ちなつ「でもまだまだ私達はみんなに比べてレベル下だし・・・」

結衣「次のミッションが楽しみだな」

京子「さて、次は昼食づくりだ」

そして昼食と後片付けを済ませて

京子「後片付け終わり」

あかり「さて、4階に行ってみよう」

結衣「次はどんなミッションが来るのかな?」

ちなつ「ウィスパーとUSAピョンの直接対決はあるのでしょうか?」

あかり「早く争いをなくしたいよ・・・」

京子「4階へGO」

4階

西垣「よく来た」

京子「お、ふすまがある」

結衣「どこに向かえばいいのですか?」

西垣「常勝ウィスパーに危機が訪れた」

あかり「ええっ!?」

西垣「原因は天狗の独断行動だけどな」

西垣「そのせいで今孤立状態にある」

あかり「だとしたら早く助けないと」

西垣「くれぐれも見回り鬼に囲まれないようにしろよ」

西垣「その場合でも連携を忘れるな」

京子「心得ています」

結衣「レベルがかなり上がったからといって油断するなよ」

結衣「基本苦戦すること前提で挑めよ」

京子「結衣はそればかり」

結衣「今のレベルが42とはいえ
   私達はろくにレベル上げてない方だからな」

あかり「京子ちゃん、結衣ちゃん、ふすまに入るよ」

京子「やっべ、急げ~!」

結衣「ミッション開始だ」

シューッ

西垣「今回は天狗を無事に逃がすことができればミッション達成だ」

西垣「敵の大将はふじのやまか、互角に渡り合えても
   倒すのは不可能と見た。今回のミッションは別に勝つ必要はないぞ」

今日はここまでにします

ブラッサムとエターナリーの間で

京子「到着」

結衣「ん?」

ちなつ「ここって・・・」

あかり「青い見回り鬼がいっぱいいるよ」

ちなつ「ってことは?」

京子「敵地のど真ん中じゃん!」

結衣「おい、京子、大声出すな」

結衣「・・・っと、もし気づかれてもいいように技溜めておこう」

ピピー!

結衣「やっぱり気づかれたか」

結衣「先制攻撃される前にこっちが溜め技をおみまいしよう!」

ドガア!

結衣「よし、クリティカルヒットで一刀両断だ」

結衣「む?」

結衣「」ヒョイバシ!

結衣「」ズバズバ!

結衣「よし、一気に4体倒した」

結衣「合わせて2137りっちぃゲット」

ビビビ

結衣「うお、いつの間に反撃受けてたか」

結衣「見回り鬼は基本的に数が一番厄介なんだよな・・・」

結衣「今のレベルならビームを受けてもよろけないが
   ダメージは普通に受けるし」

結衣「気が付きゃ戦闘不能なんてこともあるしな」

京子「ファイア!」ボオ!

京子「まだ倒れないか」

京子「なら鈍器でタコ殴り!」

京子「やっと倒した」

ビビビ

京子「やべっ」

あかり「光の術!」

あかり「そして物理技!」

あかり「ここは各個撃破がいいかな?」

あかり「あ、反撃が来る、ここは反射ガードを使おう」

あかり「」ピキイ

ビビビビビビビ

あかり「ダメージを受け続けていることは分かる・・・」

あかり「でもあかりはまだ倒れないよ!」

ちなつ「えい!えい!」

あかり「ちなつちゃん回復役なのに結構前に出て戦ってるね・・・」

結衣「いったん集団で行動しよう、京子」

京子「OK」

京子「しかしあと何体出てくるんだ?」

結衣「まだ全滅には程遠い」

結衣「しかし全体技は使ってこないから
   群がって行動しても大丈夫だよ」

ビビビビビビビ

結衣「ぐうっ!」

京子「まだHPには余裕があるぜ」

結衣「京子はな・・・」

ちなつ「あ、結衣先輩、京子先輩、ちょうどいいところに来ました」

京子「お、もしかして?」

結衣「リカバーか?」

ちなつ「はい」

ちなつ「行きます」パアア

結衣「HPが全回復したな」

京子「さんきゅ~」

あかり「あ、なら・・・」

あかり「」シインッ

京子「お、超シールドか」

結衣「無敵になってる間に技を溜めろ」

結衣「私もちょうどいま再び溜め技使えるようになったしさ」

京子「今度は雷お見舞いしますか」

あかり「光の術を溜めて使おう」

ちなつ「回復技ばかりじゃTPなかなかたまらないから
    攻撃もしてみたけどどうだろう?」

あかり「それっ!」パア!

京子「サンダー!」ピシャア!

結衣「とうりゃ!!」

ちなつ「援護しましょう」

ちなつ「それっ!ええいっ!」

京子「ちなつちゃんよく戦うなあ」

結衣「」ズバズバ!

結衣「よし、いいところでクリティカル来た。倒したぞ」

京子「倒した見回り鬼が合わせて3742りっちぃ落としたぞ」

結衣「前のと合わせて5879か」

京子「よし、あと少しだ」

今日はここまで

そして

あかり「何とか全滅させた」

結衣「誰も戦闘不能にならなかったのが大きいな」

京子「でも敵はまだいるんだよな」

ちなつ「次の敵が来ないうちにリカバーを使います」

パアア

結衣「ありがとう」

ふじのやま「む!?お主たち!」

あかり「!」

京子「ふじのやま!?」

ふじのやま「おいどんの部下30匹をたった4人で倒すとは
        なかなかのようだな、だが今のおいどんとお主らは敵同士!」

結衣「!!」

ちなつ「またバトルですか!?」

あかり「ふじのやまと戦ってる場合じゃないのに・・・」

ふじのやま「問答無用!!」

結衣「くっ、避けて通ることはできないか・・・」

結衣「」シュウウ

結衣「なら・・・」

ふじのやま「む?」

結衣「先制攻撃!溜めて攻撃!!」

ふじのやま「はっ!」シインッ

結衣「なに!?防がれただと!?」

ふじのやま「でやあっ!」

結衣「があっ!」

結衣「まずい・・・まともにくらった・・・!」

ちなつ「結衣先輩!回復させます!」パアア

結衣「クリティカルくらわすつもりが逆にくらってしまった・・・」

結衣「ちなつちゃん、ありがとう」

京子「げえ、一撃の威力が高いのかよ」

結衣「どうやら防御効果をある程度下げる能力があるみたいだ」

結衣「だから防御力高めのちなつちゃんも
   タンクのあかりも油断はできないぞ」

京子「じゃあオールダウンだ!」

シュウウウ

ふじのやま「む!?」

ふじのやま「全ステータスを下げられたか・・・」

ふじのやま「だがこれでどうだ!」

ドガア!

京子「ぐお!」

京子「たあ!たあ!」

スカスカッ

ふじのやま「どこを狙っておる?」

京子「くっそー!」

京子「なんか体が勝手に動くような感じが・・・」

あかり「京子ちゃん、どうしたの?」

ちなつ「動きががむしゃらすぎます」

結衣「さっきの技、物理技であるにもかかわらず
   状態異常をかけてくるのか・・・」

あかり「ええっ!?」

ちなつ「どういうことですか?」

結衣「あのがむしゃらな動き・・・」

結衣「そして対象となる敵しか見えてないような感じ・・・」

結衣「京子は今挑発状態なんだ」

結衣「誘いうち攻撃を受けて
   ふじのやまに誘導されているんだ」

あかり「大変!これじゃ京子ちゃんが・・・!」

京子「てい!てい!」

ふじのやま「無駄だ!!」

ドゴオ!!

京子「があっ!!」

ふじのやま「それ!」

京子「ぐがあ!!!」

あかり「光の術」パアア!

ふじのやま「・・・っ!」

結衣「ふじのやま堅いな・・・ほとんどダメージを受けてない・・・」

ふじのやま「邪魔をするな!」

バアン!!

あかり・結衣「わああっ!!」

結衣「あかり・・・いったん離れよう」

あかり「でもこれじゃ超シールドが・・・」

結衣「でないとまた攻撃を2人一緒に受けるよ」

京子「っ!私は一体何をしてたんだ?」

京子「そうだ、私は魔法系のアタッカーだったんだ」

京子「じゃあ・・・」

京子「ファイア!」

京子「そしてアイス!」

ちなつ「京子先輩、回復させます」パアア

京子「お、ちなつちゃんナイス」

結衣「だあ!」

ふじのやま「」ピキイ

結衣「また防がれた・・・」

ふじのやま「ふんっ!」

あかり「」シインッ

結衣「あ、あかり、ありがとう」

ふじのやま「誘いうち!」

スカッ

ふじのやま「なに!?当たったはずだぞ?」

ふじのやま「・・・・・」

ふじのやま「そうか、そういうことか・・・」

ふじのやま「あの赤い子、あかりといったな、
        あかりもおいどんと同じくシールド能力を使えるのか」

ふじのやま「でも今真っ先に倒すべきはちなつだな」

ふじのやま「ヒーラーは真っ先に倒すに限る!」

ちなつ「えっ!?」

ふじのやま「ふんっ!!」

ちなつ「きゃああっ!!」

京子「ちなつちゃん!!」

ふじのやま「もういっちょ!」

ちなつ「きゃああ!!」

ふじのやま「ふんっ!!」

あかり「」タッ

あかり「」ピキイ

ふじのやま「ぐっ!反射ガードか・・・!」

京子「サンダー!」ピシャア!

ふじのやま「・・・京子は後回しにしてもよさそうだな」

結衣「だああ!」

ふじのやま「・・・・・」

ふじのやま「」シインッ

結衣「くそ!なかなかダメージを与えられない・・・!」

ふじのやま「結衣。お前の攻撃はタイミングを合わせてガードすれば
        ダメージをかなり軽減できるな」

結衣「くっ・・・!」

あかり「ちなつちゃん、大丈夫!?」

ちなつ「最後の一撃も会心の一撃だったら私やられてたよ・・・」

あかり「このままじゃ時間ばかりが過ぎていくよ」

ちなつ「当たり前じゃない」

あかり「天狗さん大丈夫かな?」

ちなつ「ここで時間を費やしてはいけないというのに・・・」

ドロン

結衣「くっ!ここで新手か・・・!」

青見回り鬼「ふじのやま様!申し訳ございません」

ふじのやま「なに!?どうした!?」

青見回り鬼「天狗を取り逃がしました・・・」

ふじのやま「なんだと!?」

ふじのやま「くっ・・・!あいつらの相手に時間をかけすぎたか・・・」

ふじのやま「ごらく部よ!勝負はあずけたぞ!
        今度は最後までおいどんと勝負じゃ!」

ドロン

あかり「ねえ聞いた?」

あかり「天狗さんは無事だって」

ちなつ「あかりちゃんにとってはよかったね」

あかり「ちなつちゃん・・・」

結衣「どうしたんだ?」

京子「ふじのやまの奴、急に退きあげていったぞ」

あかり「天狗さんは無事だよ、京子ちゃん、結衣ちゃん」

結衣「そうか」

京子「これでミッション達成だな、
   このミッションは天狗がやられなければクリアだしな」

京子「いや~私達が食い止めた甲斐があった」

ちなつ「都合のいいことを・・・」

結衣「私達のおかげじゃないだろ・・・」

結衣「京子・・・」

京子「終わりよければ全てよし」

結衣「終始劣勢だったくせによくそんなことが言えるな・・・」

京子「誰も戦闘不能になんなかっただけマシさ」

京子「見回り鬼を全滅させたときに稼いだ1931りっちぃ、
   合わせて7810りっちぃも無駄にならなかったんだしさ」

ちなつ「そんなことは知りませんがリカバーかけます」パアア

京子「ちぇ、冷たいな・・・」

今日はここまで

あかり「終わったのかな?」

ちなつ「向こうに行けばまだ争ってる妖怪や見回り鬼がいると思いますよ」

結衣「全然終わりじゃないぞ」

京子「向こうに行ってみる?」

あかり「だとしたら終わらせないと」

結衣「天狗が生還できたというのもつかの間、
   恐らくウィスパーの敗北ということになって
   もうすぐ引き上げるところを狙われて敵に追いかけられるな」

あかり「どうしよう・・・」

結衣「向こうに行ってみよう」

京子「OK」

あかり「うん」

ちなつ「行きましょう」

すると

あかり「あ、烏天狗だ」

ちなつ「誰かと戦っています」

京子「やべえ状態じゃねえの?」

結衣「押されてるな」

あかり「あっ!」

烏天狗「くっ!これじゃ分が悪いな・・・」

烏天狗「ウィスパー、ごめん、僕はもう退くよ」

ドロン

あかり「間に合わなかったみたい・・・」

あかり「向こうに行ってみる」

結衣「烏天狗は誰にやられたのかを知りたいな」

ちなつ「では、行きましょう」

京子「OK」

京子「今度は私達が相手だ!」

結衣「さっきの戦いでは終始劣勢だったが・・・」

結衣「今回はそうはいかないぞ」

ちなつ「気を引き締めて行きましょう」

ちなつ「いざ!・・・って・・・」

京子「お前達だったのかよ、烏天狗退けたの」

チノ「ごらく部の皆さん」

ココア「みんなも来てたんだ」

あかり「今回はマヤちゃん、メグちゃんも一緒だね」

マヤ「ああ」

メグ「久しぶり」

リゼ「烏天狗って妖怪、なかなか手強かったな・・・」

シャロ「一応3000ぴょんは手にしたわ」

千夜「何とか誰も倒されずにいけたわ」

マヤ「しかしこの状態だと・・・」

メグ「ごらく部は向こうの妖怪たちの味方だし・・・」

ココア「敵同士というのは嫌だよ」

あかり「あかりもだよ」

リゼ「ごらく部はウィスパーの、私達はUSAピョンの味方だしな」

結衣「でも私達は交戦の意思はないぞ」

リゼ「それはお互い様だ」

シャロ「USAピョンどうしてるのかしら?」

ココア「う~ん・・・」

ココア「でもエターナリーをウィスパーから守ることはできたし・・・」

チノ「ブラッサムは奪われましたが?」

ココア「あ・・・」

ドロン

ココア「あ、晴れ男、厄怪、おとなブル」

厄怪「ブラッサムを取り戻したッチュよ」

おとなブル「この先は急がば回れだぜ」

晴れ男「あとはウィスパーを徹底的にたたくだけかな?」

おとなブル「だけどうまくはいかないと見たぜ」

ココア「ブラッサムを取り戻したんだ」

おとなブル「そうだぜ」

ココア「じゃあまたブラッサムに行きたいな」

チノ「ココアさんはいつもその場所で時間を忘れています」

リゼ「チノもだぞ」

マヤ「お互い様だな」

メグ「マヤちゃんもだよね?」

マヤ「おいおいおい」

チノ「メグさんが言えることじゃないです・・・」

晴れ男「しかしウィスパーは侮れないよ」

晴れ男「だって僕らが勝てたのも天狗が勝手な行動を取ったからだしね」

結衣「その通り・・・」

あかり「敵にそんなことを言うのは変だけど
    やっぱりあかりはウィスパーが心配だよ」

厄怪「チュチュ!?」

ドロン

USAピョン「ウィスパーを取り逃がしたダニ・・・」

あかり「ええっ!?」

ココア「USAピョン」

シャロ「あかりちゃんにとってはいい知らせね」

USAピョン「でもミーがウィスパーを追わなかったのは正解ダニ」

USAピョン「ウィスパーはわざと道を開けてそこに見回り鬼を伏せて
       ミーたちを待ち伏せているに違いないダニ」

USAピョン「罠にはかからないダニ」

晴れ男「・・・それは変だね」

USAピョン「ダニ!?」

晴れ男「考えてごらん、ウィスパーにはそのような奇策を用いる時間はあったのかい?」

USAピョン「あったはずダニ」

厄怪「ただ何の考えもなく道を開けていただけの自殺行為っチュね」

おとなブル「作戦作戦と言い張って実はなんも考えてないって奴だな」

晴れ男「見回り鬼にも止められたはずだよ」

USAピョン「見回り鬼たちも追撃を続けるように言ったダニ」

USAピョン「でもミーには殺気が感じられたダニ」

ドロン

青見回り鬼「申し上げます」

USAピョン「どうしたダニか?」

青見回り鬼「伏兵の疑いがあるとみて捜査をしましたが
        伏兵はいませんでした。我々は追撃をすればよかったのです」

USAピョン「ダニ!?」

青見回り鬼「では」

ドロン

おとなブル「オレらの言った通りだったな・・・」

晴れ男「やれやれ・・・イッカクがそれを知ったら
    激ドラゴンたちと一緒にますます陥れられるよ」

晴れ男「USAピョンは警戒されてるからね・・・」

ドロン

青上級見回り鬼「報告です」

青上級見回り鬼「激ドラゴンがウィスパー追撃に失敗しました」

おとなブル「思った通りだな」

青上級見回り鬼「道中でロボニャンF型に阻まれ、大敗を喫したとのこと」

USAピョン「分かったダニ、そうと知ったらミー達も退くダニ」

青上級見回り鬼「はっ」

ドロン

あかり「一応戦いは終わったね」

ココア「うん」

ココア「でも、USAピョンがかわいそうだよ」

あかり「えっ!?」

ちなつ「どういうことですか?」

ココア「USAピョンは味方からも貶められているみたいなの」

おとなブル「その通りなのさ・・・あいつらも大人げないな、
        戦いの一番の功労者を粗末にするとはな」

あかり「そんな・・・!」

USAピョン「もう言わないでほしいダニ・・・」

USAピョン「ろくろ首や雨女のことも心配ダニ」

ドロン

晴れ男「あ、待って」

晴れ男・厄怪・おとなブル「」ドロン

あかり「仲間からもいじめを受けてるってこと?」

ココア「そうなるよ」

リゼ「イッカクも激ドラゴンもUSAピョンを警戒してるしな」

シュッ

『お前達、至急ラキラッキに来てくれ、
 モンスターが大量発生した』

あかり「ええっ!?」

結衣「ウィスパーの大敗につけこんだな」

京子「倒してやるぜ」

ちなつ「行きます」

『このミッションはお前達以外にもやってる奴がいる、
 できればそいつらと協力したいものだ』

京子「もちろんさ」

あかり「急ごう」

シューッ

ココア「あ、待って!私にも入らせて」

シュッ

『大変じゃ!テツクラヴィレッジがまたモンスターに襲われたぞ』

ココア「ティッピー」

リゼ「だとしたらすぐに戻らなくては・・・!」

シャロ「急いで戻りましょう」

千夜「ええ、そうするわ」

マヤ「ラジャー」

チノ「まだまだ戦争だらけですね・・・」

メグ「そうだね・・・」

ココア「みんな、ふすまに入るよ」

シューッ

その頃

ろくろ首「もう、何なのさ、この仕打ちは!」

晴れ男「そうだよ、晴れ晴れもしないよ」

雨女「ごめんね、私のせいで」

晴れ男「雨女は何も悪くないよ」

USAピョン「・・・・・」

晴れ男「納得がいかないよ!!!」

晴れ男「激ドラゴンはロボニャンF型に負けて
    ウィスパーを逃がしたどころか
    多くの仲間を死なせたというのにどうしておとがめなしなんだい!?」

USAピョン「イッカクは激ドラゴンはウィスパーを取り逃がしたダニが
       ミーは意図的にウィスパーを逃がしたことになっているダニ・・・」

晴れ男「そうだよ」

ろくろ首「奴らの意図が分からないよ」

USAピョン「でも・・・いつかミーが再び用いられる日が来るダニ」

USAピョン「それまでは・・・」

今日はここまで

ラキラッキ

京子「到着」

結衣「さて、モンスターはどこだ?」

ちなつ「あれじゃないのですか?」

あかり「ねずみさん?」

結衣「違う、ねずみはねずみでも立派なモンスターだ」

結衣「大ネズミなら楽なバトルだ」

結衣「よし、今の私にはウォーミングアップになるな」

結衣「」タッ

京子「南無南無・・・」

そして

結衣「全滅させたぞ」

結衣「1102りっちぃか、30体いてこれだしな・・・」

結衣「楽なバトルだった」

あかり「なんかかわいそう・・・」

京子「同感」

ちなつ「京子先輩はこういう時だけ感情移入しますね」

結衣「しかしこの大ネズミが七森町にもいたら最悪だな・・・」

結衣「人を襲うネズミだぞ」

あかり「あ、今度ははちさんいる」

結衣「ひっ・・・!」

京子「わああ!来るなあ!」ボオオ!

ちなつ「さっきの『南無南無』はいったい・・・」

結衣「何の迷いもなしにホーネットを丸コゲにしたな」

結衣「おかげで助かったが・・・」

あかり「倒し方が残酷な気がするよ」

結衣「まあ刺されたら実際命に関わるしな」

結衣「だってあの大きさだぞ?毒を受けたらひとたまりもないって」

結衣「ゲームじゃザコ敵でも私達の住む世界じゃ
   脅威となってるからな、ハチは」

京子「ハチが日本で一番人を殺す生き物だもんな」

あかり「怖いこと言わないでよお・・・」

結衣「210りっちぃ手にしたな」

京子「ああ」

結衣「モンスターはまだいっぱいいるぞ」

ちなつ「気を付けなければいけませんね」

あかり「確かに人を襲うモンスターなら倒さなきゃいけないけど・・・」

結衣「む!?」

結衣「そこか!」

ズバッ!

ドタ

ちなつ「あっ」

京子「インプが潜んでいたのか」

結衣「188りっちぃゲットだ」

あかり「不意打ちには気を付けないと・・・」

結衣「その通りだ」

ちなつ「なら十分用心しましょう」

京子「今のところ私達は無傷だな」

結衣「今度は強敵かもしれないぞ」

ドーーン!

結衣「なんだ!?」

京子「向こうだな」

ちなつ「誰か戦っているのでしょうか?」

あかり「だとしたらあかりも行かなきゃ」

結衣「よし」

京子「ごらく部出動!」

そして

京子「うひゃー、一段とでかくなったキマイラだな~」

あかり「あっ」

ドシャア!

結衣「もう決着がついたみたいだな」

京子「なんだよもう」

ちなつ「あっ」

あかり「また会ったね」

あおい「ごらく部のみんな」

あかね「来てたんだ」

京子「この前もこの展開だったな」

わかば「あはは・・・」

結衣「しかし安心はできないぞ」

れい「そのようね」

ひまわり「!」

ひまわり「モンスターがまた来た!」

京子「げえ!こいつは強そうだ」

結衣「デーモンか」

れい「・・・・・」

れい「」タッ

あかね「あっ、れいちゃん!」

ひまわり「戦線離脱!?」

わかば「こうなったら私達だけで戦うよ」

わかば「そこの悪魔!かかってきなさい!
    天元理心流の名に掛けてあなたを止めてみせるわ!」

あおい「いくよ!」

ダッ!

結衣「私も行く、あいつらに倒される前に・・・!」

京子「結衣完全に漁夫の利を得るつもりだな」

あかり「あっ!」

あかり「」シインッ!

結衣「たあ!」

結衣「よし、クリティカル・・・わああ!」

結衣「回避が間に合わな・・・」

結衣「ダメージ受けてない、あかりありがとう」

あかり「超シールドの効果が結衣にも届いたんだね」

あかり・あおい・わかば・ひまわり「ぐう!!」

あかり「あっ!」

あかね「・・・くうっ・・・」

あかり「がっ・・・」

わかば「あかりちゃんもまきこまれちゃったんだね・・・」

あかり「うん、油断してた・・・」

ちなつ「なら・・・」

ちなつ「みんな!リカバーをかけます!」パアア

わかば「ちなつちゃんナイス」

あかり「ありがとう」

ちなつ「って、攻撃が私に来た!きゃああ!!」

あかり「ちなつちゃん!」

今日はここまで

ちなつ「いやあ!!また来たあ!!」

キイン!

ちなつ「え!?」

京子「お、でっかいバリアだな」

グルオオオ・・・!!

結衣「反射ガード能力もあるのか」

ひまわり「大丈夫?」

ちなつ「ひまわりちゃん、ありがとう」

結衣「む?」

あおい「ああっ!」

あかね「うそ・・・」

あかり「あっ、バリアが・・・!」

バアアン!

ひまわり「くううっ!」

ひまわり「まさかバリアが壊されるなんて・・・」

わかば「ひまわりちゃんには手出しさせない!」

ズバア!

わかば「もう一回!!」

ひまわり「わかば!!」

わかば「あ、しまった・・・!」

グルオオオ!!

わかば「やばい!わあああ!!!」

わかば「しまった!これじゃ攻撃をまともに受ける・・・!」

あかり「こっちにも来るよ!」シインッ

京子「ぐわあ!!

あかね・あおい・ちなつ「きゃああ!!」

結衣「ぐうっ!やばい!多段攻撃なのか・・・!」

ひまわり「きゃあっ!」

あかり「どうしよう、あかりだけ無敵状態になっても無意味だよ・・・」

あかり「あっ!」

ドシャアア!!

あかり「京子ちゃん!結衣ちゃん!ちなつちゃん!」

あかり「あかねちゃん!あおいちゃん!わかばちゃん!ひまわりちゃん!」

あかり「があっ!」

あかり「超シールドの効果が切れたみたい・・・」

あかり「じゃあ反射ガード!」ピキイ!

あかり「みんなやられちゃったしあかりがみんなの分まで・・・」

あかり「やっとデーモンの攻撃が止んだね・・・」

あかり「ここから反撃するよ!」

あかり「だって今ので敵もHPかなり削られたはず」

あかり「光の術!」パアア

あかり「まだ倒れない・・・」

グゴアア!!

あかり「でも・・・!」

あかり「必殺!!」

パアア!!

あかり「倒したのかな?」

あかり「まだ倒れない・・・」

バアアアン!!

あかり「?」

ドシャア!

あかり「倒したのかな?」

あかり「あっ、れいちゃん」

れい「・・・戻ってみたらあなたを除いてやられてたのね」

あかり「結局このデーモンを倒したのはれいちゃんだね・・・」

れい「・・・ドロップした7000オペレイトの一部をあなたにあげるわ」

れい「だって私達だけが強くても意味がないもの」

れい「4000を私が、3000はあなたが持っていいわ」

あかり「れいちゃん、ありがとう」

あかり「3000りっちぃゲット」

れい「どうやらこのデーモンでこの街に現れたモンスターは最後のようね」

れい「残りは私が倒したわ」

あかり「じゃあラキラッキを守ることができたんだね」

れい「そのようね」

れい「・・・みんなが起き上がったわ」

あかね「うう・・・」

あおい「モンスターがいなくなってる・・・」

わかば「誰かが倒したのかな?」

ひまわり「そうね・・・」

京子「お、あかりは無事だったんだな」

ちなつ「デーモンはどうしたのですか?」

結衣「きっとあかりとれいで倒したんだよ」

あかね「れいちゃん、戻っていたんだ」

れい「デーモン以外にモンスターがいないかどうかを見てきたわ」

れい「もうここにはモンスターはいないわ」

れい「だって私が全部倒したんだもの」

わかば「でも私達はもう戦闘不能よ」

ひまわり「一人で戦線離脱したと思ったらそういうことだったのね」

あかね「でもラキラッキの平和を守ることができたよ」

あおい「私達はやられちゃったけどね」

シュッ

あかね「うそくんが呼んでいるのかな?」

『お前達、ごらく部とよく協力できた。
 しかし4人がやられたとなると痛いな、
 このままでは不利じゃな、いったん戻れ』

わかば「言われなくても」

ひまわり「博士、今のは言わずもがなです」

あかね「早く戻らないと」

あおい「あかりちゃん、ちなつちゃん、京子ちゃん、結衣ちゃん、また会おうね」

シューッ

あかり「みんな、また会おうね」

あかり「あっ、ラキラッキの本拠点に向かおう」

あかり「ウィスパー達いるかな?」

今日はここまで

そして

あかり「あれだね」

結衣「確か前はここにざしきわら神がいたんだったな」

京子「今どうしてるかな?」

ちなつ「魂になってなきゃいいのですが・・・」

結衣「でも今は味方じゃないんだよな・・・」

あかり「敵としては会いたくないよお・・・」

京子「あれ?」

京子「門の前にだれもいないぞ」

結衣「見回り鬼がいないな」

ちなつ「入ってみるなんて言いませんよね?」

あかり「勝手に入って大丈夫?」

京子「大丈夫大丈夫」

結衣「言うと思ってた」

あかり「誰もいないんじゃないのかな?」

ちなつ「見回り鬼がいないし私もそう思います」

京子「じゃあ入ろう」

結衣「泥棒まがいのことはするなよ」

京子「しないってば!」

中に入ると

あかり「あっ、天狗さん」

結衣「どうしたんだ?」

京子「見回り鬼が隣に2体いるぞ」

ちなつ「あっ!」

天狗「・・・・・」

天狗「ウィスパー、今までありがとな」

緑見回り鬼1・2「」ビビビビビビ

天狗「」シュウウウ

フウウ

あかり「天狗さん!!」

緑見回り鬼1・2「!?」

緑見回り鬼1「お前は確か・・・」

緑見回り鬼2「お前達の名は仲間達から聞いたぞ」

あかり「それより天狗さん・・・!」

京子「外見は同じでも口調でこの前の見回り鬼とは違うと思ったよ」

結衣「確かに」

ちなつ「お邪魔しています」

緑見回り鬼1「お前達なら少しくらいは入っていいぞ」

緑見回り鬼2「ウィスパーの友達だろ?」

ちなつ「はい」

あかり「て、天狗さん・・・」

ウィスパー「おや?」

あかり「ウィスパー」

ウィスパー「見てたのですか?天狗を軍法により裁いたところを」

あかり「う、うん・・・見てたよ」

結衣「天狗のせいで全てが台無しになってしまったんだったね」

京子「あーそうだったな」

ちなつ「烏天狗の方もココアさん達に阻まれてましたね」

あかり「ねえ、どうしてもそうしなきゃダメだったの?」

あかり「ブリー隊長の時は助けてあげたのに・・・」

ウィスパー「・・・・・」

今日はここまでにします

ウィスパー「天狗を許して納得しない妖怪もいます」

ウィスパー「ここで天狗を魂へと帰さなくては
        みなさんに示しがつきません」

ウィスパー「天狗を許しては私が天狗を特別扱いしてると見ます」

ウィスパー「グレるりんらジバニャンがマウントヴァレイを

        手にする前から仲間になった妖怪たちは天狗の処分に反対しましたが
        これではマウントヴァレイを手にした後に仲間になった妖怪たちの
        反感を買います。当然のことでうぃす!」

ウィスパー「例えば烏天狗、U・S・Oなどの・・・」

ドロン

U・S・O「そうなんだよね、あ、妖怪が4人いる」

ウィスパー「!?」

京子「どこどこ?」

U・S・O「ここ、黒、赤、ピンク、黄色の」

結衣「!?」

あかり「ええっ!?」

ちなつ「何言ってるんですか!?」

U・S・O「なんてUSO」

U・S・O「ウィスパー、ここに人間が4人いるけど
      入るのを許可したのかい?」

ウィスパー「見回り鬼たちが許可しました」

ウィスパー「できれば天狗の処刑は見せたくなかったのですが・・・」

ウィスパー「あ、みなさん」

ウィスパー「この妖怪がU・S・Oでうぃす」

結衣「なるほど、UFOが嘘をついてU・S・Oか・・・」クスクス

京子「失礼な妖怪だな、私達を妖怪扱いするなんてな」

結衣「お前が言うな」

U・S・O「人の名前で笑うお前も失礼だな」

ウィスパー「っと、話を戻しましょう」

ウィスパー「この妖怪が戦で大切な物資を運ぶ係をやっていますが
        はっきり言って心配です。今のところ支障をきたしてはいませんが」

U・S・O「お前達、天狗の話してただろ?」

ウィスパー「そうでうぃす」

U・S・O「ベツニワタシハヒトガトクベツアツカイサレテモキニシナイ」

あかり「え?」

京子「急に宇宙人っぽくなったな」

結衣「気にしてないとか言ってたな」

ウィスパー「えっ?」

U・S・O「USO」

ちなつ「嘘だったじゃないですか」

U・S・O「そうなのさ、天狗の処刑には賛成だったんだよ、
      それとも長く仕えていれば功績によって許されるのかい?」

ウィスパー「それは烏天狗も同じこと思っていますね、
        功績一つで大罪をもみ消そうなんて言語道断でうぃす!」

結衣「妖怪も厳しいな」

U・S・O「あ、用事があるんだった、じゃ」

ドロン

ウィスパー「・・・・・」

ウィスパー「見ましたか?」

ウィスパー「このように天狗を許しては
        仕えて日の浅い妖怪たちが納得しないのでうぃす」

ウィスパー「処遇に私情は許されないのでうぃす」

ウィスパー「ですから天狗は魂にならなきゃいけなかったのでうぃす」

あかり「そんな・・・」

ウィスパー「上に甘く下に厳しい、それではだめでうぃす!!」

結衣「確かに・・・」

京子「妖怪達の世界も厳しいな」

ちなつ「世間だって厳しいんですよ」

結衣「私達が大人になって就職する際は
   就職先にああいう上司がいないことを祈るのみだな」

ウィスパー「あと、私ももう少ししたらマウントヴァレイに戻ります」

ウィスパー「人選ミスを犯した私にも責任があるのです」

結衣「・・・こういうのが私の理想の上司だな」

ノガッパ「」タタタ

ノガッパ「ウィスパー!大変ッス!」

あかり「ノガッパ」

ちなつ「どうしたのですか?」

ウィスパー「どうしましたか?」

ノガッパ「早く来るっス」

あかり「あかり達も一緒に行かせて」

ノガッパ「分かったっス」

すると

あかり「ロボニャンF型!!」

京子「わー、すごい煙を上げてるな・・・」

ちなつ「これ大丈夫なのでしょうか?」

結衣「人間でいえばすごい重傷だぞ」

ウィスパー「ロボニャンF型!!」

ウィスパー「しっかりしてください!!」

ロボニャンF型「ウィスパー・・・」

ロボニャンF型「ここ・・・で・・・力尽きるとは・・・」

ノガッパ「しっかりするっスよ!」

今日はここまで

ロボニャンF型「・・・・・」

シュウウウ

一同「ああっ!」

あかり「そんな・・・!」

ウィスパー「ロボニャンF型!!」

グレるりん「天狗どころかロボニャンF型も失っちまうとはよぉ」

万尾獅子「一気に2人失ったのが痛いな・・・」

ワカメくん「ボクらが頑張っていかなきゃだめだぜ」

コンブさん「そうですね」

烏天狗「うん」

ウィスパー「では、いったんマウントヴァレイに戻りましょう」

妖怪一同「」ドロン

結衣「次の戦いは彼らが不利になりそうだな」

あかり「あかりも一緒に戦いたいけど
    またココアちゃん達と戦うことになったらどうしよう・・・」

ちなつ「USAピョンが一緒だとココアさん達と当たる可能性はありますね」

京子「でも私達はどうしようか」

結衣「まずはここを出るか」

京子「ああ」

外に出ると

ギイン

あかり「え?」

ちなつ「今空が少しだけ・・・」

京子「確かに」

結衣「でも一瞬だけだったよな」

京子「あの空間見覚えがあるんだよな・・・」

結衣「まさか・・・」

魔理沙「お前ら」

あかり「あっ、あの人確かみんなが初めてアウスレティアスに来てしまった時にいた人だ」

京子「相方もきちんといるぞ」

霊夢「魔理沙、何してるの?」

魔理沙「アウスレティアス内に封じ込められた旧コンマイー遺跡に封印されているはずの
    ビヒモスァトリズム、ミノタウロスィテーション、ゲイザーブレイクの3体が
    解き放たれそうな気配を感じるのさ」

霊夢「別に私達だけでも良かったけど
   他の人が巻き込まれそうだから
   あんた達と協力してやってもいいわよ」

京子「確か霊夢だったっけ?ぐっちや青葉たちの言ってた・・・」

シイイン!

あかり「あ、また・・・!」

霊夢「間違いないわ、アウスレティアスよ」

結衣「やっぱり?」

霊夢「・・・魔理沙は奴らが復活するようなことを言ってたけど
   私はまだだと見たわ、もし自分からアウスレティアスに行けるようなら
   完全復活する前に仕留めたいところよ」

魔理沙「しかし1体倒したら急に元の世界に戻されることもあるぜ?」

霊夢「どうしてこういう仕組みになってるのかを調べに行くんでしょ?」

魔理沙「あ~はいはい」

京子「まさか私達も一緒に行ってほしいと?」

霊夢「魔理沙は一緒に行ってほしいようだけど。いやなら別にいいわよ」

あかり「実況ワールドを脅かす存在なのなら早く倒しに行かないと」

結衣「その場合はレベルとの相談だぞ」

京子「行きま~す!」

ちなつ「後で弱音を吐かないでくださいよ」

ちなつ「できればあのおぞましい空間自体を切り裂きたいです」

魔理沙「私も同じ考えだぜ」

ギイイイイン!!

霊夢「・・・!来たわ!」

結衣「これじゃ今更逃げようとしても逃げられないな」

京子「じゃあアウスレティアスに・・・レッツゴー・・・」

結衣「お前めっちゃ震えてるじゃねえか」

京子「だってあのうねうね、にゅるにゅるした奴がいっぱいいるんだぜあの空間」

ちなつ「怖いのは私も同じですよ」

あかり「あの空間に入ると時間を犠牲にしてしまうけど
    早く行こう、勇気を振り絞って」

霊夢「じゃあ行くわよ」

魔理沙「こちらから出向いてやるぜ!
    アウスゲイザスが凶悪に復活しようと
    また倒してやるさ!」

シューッ

アウスレティアス

結衣「久しぶりだな・・・」

あかり「相も変わらず不気味な世界だね・・・」

霊夢「ここからが気の抜けないところよ」

魔理沙「超獣さ~ん、どこですか~?
    さっさと倒してあげますわ」

京子「私たちが成敗ですわ」

魔理沙「真似しないでほしいぜ!」

霊夢「ふざけてないで先へ進むわよ」

京子「おおっと」

魔理沙「置いてくな~!」

ザザ!

京子「うおっ!」

魔理沙「後ろから来たぜ!」

魔理沙「なんの!」

ドオオオン!!

魔理沙「力の限り撃ち続けるぜ!」

ダダダダダダ!

京子「まず後ろに隠れてステートダウン」

シュウウ

魔理沙「よし、いけるか?」

京子「魔理沙!」

シュルルルル

魔理沙「わああ!しまったあ!!」

魔理沙「くっそー!離せー!」

霊夢「」ピッ

霊夢「はあっ!!」

ドオオオオン!!

魔理沙「うお~!」ピュー

ドスン

魔理沙「いってぇ~、宙吊りにされてる状態で急に倒さないでほしいぜ、
    おかげで落下のダメージが大きいぜ、いてて・・・」

今日はここまで

あかり「何かあったの?」

結衣「ゲイザーが現れたのか?」

京子「そうなんだよ」

霊夢「私と魔理沙で倒したわ」

ちなつ「あ、魔理沙さん、大丈夫ですか?回復させてあげます」パアア

魔理沙「ああ、助かったぜ」

魔理沙「解毒くれえは自分でやるぜ」パアア

魔理沙「よし、成功だぜ」

京子「2000りっちぃゲット」

魔理沙「どさくさに紛れてりっちぃ横取りすんじゃねえよ!」

魔理沙「今のは納得できないが
     今度こそ封印された3体の超獣の復活を阻止してやるぜ」

霊夢「前回は手下のゲイザーに阻まれて
   手下たちを全滅させたところで元の世界に戻されたけど
   今回こそは・・・」

京子「うお、あれなんだ?」

ゴォオォォォ・・・

霊夢「見つけたわ、ゲイザーブレイク」

結衣「ゲイザーブレイク?」

魔理沙「かつて実況ワールドを支配して
    実況ワールドの全ての人を自分のしもべにしようとしてたのさ」

あかり「そんなことさせないよ」

ちなつ「ああいうのに支配されるのはごめんです!」

魔理沙「・・・おい見ろよ、
    あいつはまだ完全体ではないぜ」

霊夢「なら絶好の機会ね」

結衣「よし、目を合わせなければ大丈夫だ」

京子「でも触手は結構動いてるぜ・・・」

ちなつ「巻きつかれたくないです~」

霊夢「・・・はあっ!」バアアアアン!!

霊夢「」タッ!

霊夢「!」

霊夢「」ドオオオン!!

京子「何だ?あっけなかったぞ」

魔理沙「完全に復活してなかったからな」

霊夢「・・・・・」

魔理沙「霊夢?」

霊夢「うっかりしていたわ、あれはゲイザーブレイクではないわ・・・」

魔理沙「なんだって!?」

あかり「ええっ!?」

魔理沙「そういや結構似てる奴いたもんな」

結衣「それを先に言えよ」

ちなつ「もしゲイザーブレイクに不意を突かれたらどうするつもりでいるのですか!?」

あかり「どうしよう・・・」

霊夢「あれはゲイザーブレイクの完全復活前の姿によく似た
   アウスゲイザスの一人だったわ、
   不意をくらわせてノーダメージで勝ったけど・・・」
   

モ・・・・!

・・・ド・・・モ・・・!!

ドモ・・・ヨ・・・!!

あかり「!!」

ちなつ「何か聞こえてきます」

結衣「憎悪に満ちた声だな」

京子「やべえ奴の登場か!?」

霊夢「この声はまさか!?」

魔理沙「!!」

ドオオン!!

魔理沙「ぐわあ!!」

京子「魔理沙!!」

結衣「ビヒモスの登場か!」

霊夢「あれは3大凶悪超獣の一人、ビヒモスァトリズムよ」

魔理沙「ってて・・・完全体じゃなくてもすごい威力だぜ・・・」

京子「完全体があるのかよ!」

ビヒモスァトリズム「忌まわしき者共め!くっ・・・!封印されたばっかりに力が・・・!」

ビヒモスァトリズム「昔の我ならとうに一撃で倒せたものを・・・!」

霊夢「でもまだ封印されてる途中よ」

魔理沙「・・・力を取り戻す前に倒してやるぜ!」

あかり「あっ!!」

ビヒモスァトリズム「まとめてねじ伏せてやる!!」

あかり「みんな!危ない!!があっ!!」

ちなつ「あかりちゃん!!」

京子「ステートダウンをかけるか」

京子「それ!」

京子「げ、範囲外だった・・・」

ビヒモスァトリズム「」ドドドドド!!

京子「げ!こっち来た!!」

ちなつ「標的を変えたのですか!?」

京子「ぐあ~!クリティカルか~!」ドシャア!

ちなつ「きゃああっ!!」

ちなつ「京子先輩がやられちゃいましたか・・・」

ビヒモスァトリズム「まずは一人始末したな」

結衣「わ~、一番HPの高い京子がやられたか・・・」

結衣「まああかりとちなつちゃんは防御力の高さで助かったが・・・」

結衣「これじゃ私も一発でもくらったら戦闘不能になるな・・・」

ちなつ「リカバーをかけます」パア・・・

魔理沙「おいおいおい、少ししか回復してないぜ」

あかり「ちなつちゃん、焦りすぎだよ」

ちなつ「やばいやばい・・・」アセアセ

結衣「これは回避のタイミングが多少は合わせやすいな」

結衣「玉砕だ!!」

ズバズバ!!

ビヒモスァトリズム「ぐっ!」

ちなつ「ヒール」パアア

ちなつ「今度は成功したわ」

あかり「ちなつちゃん、自分の回復は妙にうまくいくね・・・」

結衣「連続攻撃は出し切らないようにしよう!」ズバ!

結衣「出し切ったところを突かれたら最悪だしな・・・」

ビヒモスァトリズム「がっ!おのれ・・・!!」

ビヒモスァトリズム「」ドドドドドドドドド

結衣「ジャストタイミングだ」ヒョイ!ズバ!

結衣「ギリギリで当たったな、回避成功だけじゃどうもな・・・」

霊夢「そろそろケリをつけなきゃいけないわね・・・」

霊夢「」ブン!

霊夢「はあああ!!」

ドオオオン!!

ビヒモスァトリズム「ここで終わるわけにはいかん!!」

バアアアアン!!!

霊夢「くっ!」

ビヒモスァトリズム「我が止められるとは・・・」

結衣「溜め技だ!!」

ビヒモスァトリズム「しまったあ!」

ビヒモスァトリズム「」ドオオン、シュウウ

ちなつ「結衣先輩がビヒモスァトリズムを倒しました」

結衣「倒した時はモンスターの近くにいれば・・・」

結衣「4990りっちぃゲット」

魔理沙「10Gも~らい」

結衣「おい」

シュイイイン

あかり「あ、光が見えたよ」

京子「どこだ!?」

ちなつ「あそこです」

霊夢「・・・私達はまだここでしなきゃいけないことがあるわ」

魔理沙「あの光を避けるぜ」

ちなつ「みなさん、リカバーかけます」パアア

霊夢「回復できたわね」

魔理沙「今度は成功したな」

霊夢「ビヒモスァトリズムが完全復活してないというけど
   こんなに苦戦するとは思わなかったわ・・・」

魔理沙「ま、修行不足って奴か」

霊夢「なんですって?」

魔理沙「この調子でミノタウロスィテーションも倒していきたいぜ」

霊夢「とにかくあの光から逃げるわよ」

魔理沙「あれに触れたら元の世界に戻るしな」

霊夢・魔理沙「」ダッ

魔理沙「あ~!霊夢~!置いてくな~!」

魔理沙「」シュッ

京子「うわ~、魔法の箒うらやましいな・・・」

京子「?」

京子「魔理沙何か落としたぞ」

京子「これドリフェスのチケットじゃん」

結衣「光が向こうに逃げてく・・・!」

結衣「待て~!」

ちなつ「逃げないで私達を実況ワールドに戻してください!」

あかり「待って~!」

京子「あっ!」

京子「わああああ!!待ってくれ~~!!!」

京子「早く戻らないと・・・!」

京子「ずっとアウスレティアスなんて嫌だあああ!!!」

ドン!

あかり・京子「わあ!!」

京子「って~!」

あかり「京子ちゃん・・・」

あかり「それよりあれ!」

京子「わ~!ゲイザーに捕まってる奴がいるぞ」

京子「もしかしてあれがゲイザーブレイクか?」

京子「でも鎖でつながれてる奴なんか怖そうな見た目だな・・・」

あかり「助けに行かなきゃ!」

京子「そうしたいけどまずは脱出優先だ~!」グイ

あかり「ちょっと、京子ちゃん!?」

京子「お、光の動きが止まったぞ、今のうちにその光の中へ入れ!」

あかり「あっ、ちなつちゃんと結衣ちゃんはもう入ってるよ」

京子「げ!光が消えかかってる・・・!」

京子「間に合え~~!!」

あかり「はぁああ~~!」

京子「間に合ったか?間に合ったか?」

あかり「眩しくて何も見えないよ」

京子「ってことは間に合ったんだな」

京子「よっしゃ~、こんな世界とはおさらばだ」

あかり(できればあの逆立った黒い髪の人を助けたかった・・・)

シューッ

今日はここまで

その頃

「くっ・・・!」ジャラ・・・

ゲイザーブレイク「今度こそ実況ワールドをわがものにするのだ。
           お前はただただそれを見てればいい」

「ふざ・・・けや・・・がって・・・!」ギチッギチッ

ゲイザーブレイク「しかし我の人心掌握術が効かないのはお前が初めてだな」

「何が人心掌握だ!てめえはてめえの触手の中にある毒で人を支配してるだけだろが!」

ゲイザーブレイク「そう言ってられるのも今のうちだぞ、
           我が術からは逃れられない、快楽に耽ろ」

「オレがてめえの快楽に漬けられるとでも思うなよ!」

ゲイザーブレイク「」ギュルルル

「がっ・・・」

ゲイザーブレイク「お前もいずれわがものになるぞ、Eよ、その時がいつか来るぞ」

E「くっ・・・!」

E「オレの世界を好き勝手に壊しやがって・・・!」

ゲイザーブレイク「実況者達が妖怪と争い合う、
           我がその争いに終止符を打ち、
           我が新しい実況ワールドの支配者となるのだ」

E「・・・っ!毒が・・・!」

E「だが・・・まだまだ・・・支配には・・・程遠いな・・・」

E「お前が・・・争い合うように・・・してるんだろが!
 実況者の住む世界を勝手に妖怪の領土にしやがって!」

E「妖怪を支配という欲におぼれさせやがって・・・!」

E「オレは・・・!くっ・・・!」

E「ぁ・・・・」

ゲイザーブレイク「毒が効いてきたな」

E(この野郎・・・オレに毒は効いても支配はできねえぞ・・・)

そしてごらく部のみんなは

ドボーン!

ザアアアアア!

京子「おおっと!」

結衣「わあっ!」

ちなつ「ぷはあ!」

あかり「一体どうなってるの?」

京子「すげー雨じゃん、クリエイトカントリーはいつこうなったんだ?」

結衣「滝のような雨だな、街の人たちは避難できたのか?」

あかり「なんか息苦しくなるような圧迫感が・・・」

ちなつ「あかりちゃん、大丈夫?」

京子「私達がアウスレティアスにいる間に街は水につかってしまったのだ・・・!」

京子「人生最大の異常気象だぞこれ」

結衣「大規模な災害が起きているな」
   

『お前達、大丈夫か!?かつて見たことのない大雨だな』

ちなつ「その通りです、私達ももうびしょびしょですよ」

あかり「下着とパジャマ以外に着替えがないよ~」

結衣「久しぶりの制服洗濯となりそうだな」

ちなつ「じゃあ私達拠点に戻ったら下着のままなんですか?」

あかり「びしょぬれの服のままじゃ風邪ひいちゃうよ」

京子「えっと・・・ここが確か入り口だったから・・・
   拠点は向こうだ!進みづらいけど帰ろう」ジャブジャブ

『ここでふすまをだしたら4階にまで水が流れ込む、そうしてくれ』

あかり「ですよね・・・」ジャブジャブ

結衣「進みづらいな・・・」ジャブジャブ

ちなつ「雷が鳴っていないのが幸いです」

結衣「ここに雷が落ちたら皆感電死だしな・・・」

そして

京子「お、拠点の近くは水につかってないぞ」

結衣「高いところにあるのが幸いしたな」

あかり「でもこの雨はいつ止むのだろう・・・」

ちなつ「そうですね・・・」

京子「中に入ろう」

結衣「雨が弱くならない限りは・・・」

結衣「あ、雨が弱まった・・・」

京子「早く止んでほしいな」

結衣「しばらくは止まないだろ」

拠点に入る

結衣「なるべくここで水をしぼってから玄関に上がろう」

京子「」ギュッギュッ

京子「よし」

結衣「このまま走り回ったら部屋中もびしょびしょになるだろ」

ちなつ「もっとしぼってください」

西垣「戻ったな」

京子「西垣ちゃん、来てたんだ」

ちなつ「先生、このタイミングで来ないでください」

西垣「お前達、その服を洗濯するぞ、2回に分ける必要があるな」

結衣「制服の洗濯は他の衣類とは別に洗う必要があります」

西垣「ほう、ここで水をしぼってたのか、
   なるべく拠点を濡らさないようにしてたんだな」

西垣「だがもういいだろう、3階に来い」

結衣「濡れた脚はどうにもならないが
   気になるならあとで拭き掃除だな・・・」

今日はここまでにします

少しした後の3階

結衣「洗濯終わって服が乾くまでこれか・・・」

あかり「女の子同士とはいってもなんか恥ずかしいよお」

結衣「」グイ

京子「おい結衣」

結衣「」グググ

結衣「みんな下着姿である以上京子がやらしいことしないかが心配だな」

京子「待って待って苦しい苦しい」

ちなつ「結衣先輩、そのまま離さないでください」

ちなつ「あ、これじゃ結衣先輩と・・・」

結衣「ちなつちゃん?」

結衣「あっ」

京子「隙あり」

結衣「やっば」

京子「今度は私の番だ」

ちなつ「いやあ!」

結衣「おっと」

京子「結衣でもちなつちゃんでもいいから
   抱き着かせろ、抱き合うとあったかいぞ」

ちなつ「ちょ、ちょっとお!」

結衣「むしろ3人一緒で暑苦しい・・・」

あかり「あ、あの・・・あかりは・・・」

あかり「またあかりだけ残されてる・・・?」

夜になって夕食を済ませた後で

結衣「・・・微妙だな、これじゃ明日までこの服は着れないな」

京子「結衣~、一緒に風呂入ろうぜ」

結衣「沸かすのがまだだぞ」

京子「もう沸かしたしさ、きちんとお湯もいれたよ」

結衣「後片付けさぼってどこ行ったと思ったら風呂沸かしに行ってたのか」

京子「ずっと下着のままだったしさ」

結衣「雨はやんだが水が引くのは早くても明日だな」

京子「それより早く早く」

ちなつ「先輩たちがお風呂に入りましたね」

ちなつ「じゃあ私とあかりちゃんで一緒に入ろう」

あかり「うん」

あかり「・・・ちなつちゃん」

ちなつ「どうしたの?」

あかり「先生が夕食前に言ってたこと覚えてる?」

ちなつ「実況ワールド中が大雨に見舞われて
    実況ワールド中が大洪水になったって話でしょ?」

あかり「みんな大丈夫かなぁ・・・」

あかり「ドリームフェスティバルに出る人みんな大丈夫なのかなぁ・・・」

ちなつ「私達の拠点はほとんど無害だったけど
    スウィートラビット家とかはそうじゃないよね」

あかり「お店が心配だよ・・・」

あかり「あと街中の建物も」

その頃

激ドラゴン「おんどりゃあああ!!」

激ドラゴン「ここまでしてやられるとは・・・!」

青見回り鬼「激ドラゴン様、我々の武器はもう雨で使い物になりません。
        ここでまた追撃されたらひとたまりもありません」

激ドラゴン「援軍はまだかあ!」

激ドラゴン「援軍があればエターナリー西部を・・・
        取り返してやるぞおおお!!」

青見回り鬼「激ドラゴン様!あれを!!」

激ドラゴン「おおっ」

激ドラゴン「USAピョン、よく来てくれた」

激ドラゴン「よし、体勢を立て直したらもう一度エターナリー西部に向かう」

激ドラゴン「勝つまでイッカクのところには行けねえ・・・」

激ドラゴン「オレの立場が危ないという時に来れは助かる」

激ドラゴン「USAピョン、よくぞよくぞ」

激ドラゴン「今ので生き返った気分だぞ」

USAピョン「それはよかったダニ」

激ドラゴン「よし、ウィスパーに奪われたエターナリー西部を取り返すぞ」

激ドラゴン「明日になればこの天気なら水も引くが奴はそれを待たん!
        雨が止む前にエターナリー西部に攻め込んだことでも分かる」

激ドラゴン「イッカク、朗報を待ってくれ!」

激ドラゴン「さあ行くぞ!」

USAピョン「・・・・・」

USAピョン「激ドラゴン」

激ドラゴン「おう、どうした?」

USAピョン「イッカクの名前を出したダニね」

激ドラゴン「ああ」

USAピョン「・・・・・」

USAピョン「イッカクから伝言ダニ」

激ドラゴン「何だ?」

USAピョン「・・・・・」

ビーーーーム!!

激ドラゴン「がああっ!!」

激ドラゴン「USAピョン・・・!何をする・・・!」

USAピョン「『激ドラゴンは敗北に敗北を重ね、
       イッカクをも辱めた・・・!』」

USAピョン「『その罪は許しがたい』って言ってたダニ・・・!」

激ドラゴン「何だとおお!?」

USAピョン「ミーがこの不届き者を成敗するダニ!!」

ビビビビビ!!

激ドラゴン「ぐおおお!!」

ボオン

シュウウウ・・・

USAピョン「ダニ!」

フゥッ

USAピョン「これからはミーがウィスパーの魔の手から
       この街を守ってやるダニ!」

青見回り鬼「はい、USAピョン様についてきます」

青見回り鬼「実をいうと激ドラゴンには不満がありました」

青見回り鬼「雨やウィスパーの対策もしないで
        ただただ遊んでいただけ、これでは先が知れています」

青見回り鬼「私ではあの気性の激しい激ドラゴンを止められません」

青見回り鬼「USAピョン様、ともにこの街を守りましょう」

青見回り鬼「そしてエターナリー西部を取り戻しましょう」

USAピョン「決戦の日も近いダニ。水が引いたらもう決戦ダニ」

翌日、拠点内で

西垣「どうやらウィスパーはお前達がアウスレティアスにいる間に
   またエターナリーに攻め込んだみたいだ。
   それで快進撃を続けている。実況ワールド中を襲った雨も
   どうやら彼の計算のうちだったようだ」

ちなつ「あの雨を計算していたのですか!?」

京子「すげー」

西垣「そしてもうすぐUSAピョンとの決戦が始まる」

西垣「決戦の部隊はエターナリー西部だな」

西垣「だが今回のミッションは何にするのかはまだ決めてない」

結衣「そういえば昨日までに手にした19300りっちぃと
   ボーナスりっちぃ6000をまだ使ってなかった・・・
   ドリームフェスティバルの練習のことばかり考えていたから・・・」

あかり「今日はいつも以上に練習したね」

西垣「しまった・・・ずっと言い忘れていたことがあった・・・」

あかり「それは何ですか?」

西垣「オトゲイムー街での大規模なフェスティバルが大雨と洪水で中止になった」

ごらく部一同「えええええ!!!?」

西垣「だが別の街でドリームフェスティバルのできる場所を探しているらしい」

西垣「当初予定していた内容ほど過酷なのもにはならなそうだな」

西垣「それに優勝賞品の結晶、ウィッシュクリスタルも
   どこかに流されることなく無事のようだ」

西垣「しかし本番まであと1週間・・・間に合うだろうか・・・」

ごらく部一同「ええ~!?」

結衣「まあゲームなんだし何とかなるだろ・・・」

西垣「そうだといいが」

ちなつ「フェスティバルの開催者は一体何をしていたのですか?
    雨と洪水はどうにもならないとは言っても
    開催まであと1週間ですよ!?
    それなのにまだ何もできてないって・・・」

京子「私達のステージがあ~・・・」

西垣「1週間以内に妖怪たちの争いが終わればいいな・・・」

あかり「是非やめさせます!」

結衣「私は京子じゃないがゲーム特有のご都合的展開がなきゃ
   それは到底無理だろうな」

京子「なんで私の名前が出てくるんだよ」

西垣「とりあえず今は昼食を食べるなりりっちぃを好きに使うなりしてくれ」

結衣「まずは2階に行こう」

あかり「この先どうなるんだろう・・・」

今日はここまで

2階

結衣「まずはりっちぃを4人で分けよう」

京子「だな」

あかり「レベルが1つ上がって43になったよ」

ちなつ「急いでお昼ご飯を作りましょう」

結衣「私が用意するよ」

京子「頼むぞ」

結衣「・・・・・」

京子「なんで急に黙る?」

そして昼食を済ませて

結衣「しかしドリームフェスティバルは無事に開催させられるのか?」

ちなつ「ウィッシュクリスタルといいましたか?」

ちなつ「あれがないと元の世界に戻れません」

結衣「そうなんだよ」

結衣「だが学校の日になるまでには戻って来れそうだ」

結衣「私の計算が合っていれば元の世界では今は日曜日だ」

京子「今までの結衣の考えを見てみると私もそう思うな」

あかり「そうだといいけど・・・」

結衣「とにかく時間がないな・・・」

京子「なんせたったの1週間だしな・・・この世界の時間では」

結衣「この世界で1週間なら私達の世界の日にちは変わってないはずだ」

ちなつ「結衣先輩の話を信じます」

あかり「元の世界に戻ったら日にちを確認しよう」

京子「4階に行こうかな?」

結衣「先生こういう時に大抵ミッションを用意してるしな」

ちなつ「では、行ってみましょう」

4階

西垣「お、お前達、何か用があるのか?」

結衣「ミッション用意していますか?」

西垣「ああミッションか」

西垣「まだ用意は・・・」

ピピピ

西垣「むっ?」

西垣「こ、これは・・・」

西垣「お前達、やっぱりミッションはあった」

ちなつ「たった今出ましたね」

京子「偶然だね」

あかり「どこに行けばいいのですか?」

結衣「モンスターの出現場所って・・・まさか・・・」

あかり「結衣ちゃん、どうしたの?」

結衣「どこにでモニターを見てみろ」

ちなつ「?」

京子「あっ」

西垣「船見は気づいたか」

西垣「モンスターの大群の出現場所に気づいたようだな」

結衣「あそこテツクラヴィレッジだよ」

西垣「その通りだ」

結衣「そこって何回モンスターに襲われているのですか?」

ちなつ「私もそう思っています」

あかり「ココアちゃん達大変だね・・・」

あかり「お店経営してモンスターとも戦って・・・」

京子「だとしたらスウィートラビット家を守らないと」

結衣「村全体を守れよ」

西垣「だとしたら・・・」

シュッ

西垣「お前達、テツクラヴィレッジに向かえ」

結衣「モンスター退治に向かうのですね」

西垣「その通りだ」

西垣「実をいうとすでに敵の4割は倒されている」

西垣「りっちぃ稼ぎのためなら急ぐ必要がある」

結衣「じゃあ・・・」ダッ

京子「りっちぃ稼ぎというと私よりもふすまに入るの早いんだよなあいつ・・・」

西垣「お前達もふすまに入れ」

京子「分かったよ」

京子「結衣~待ってくれ~」

あかり「早くしないと入り遅れちゃう」

ちなつ「急ぎましょう」

京子「テツクラヴィレッジに出動!」

あかり「テツクラヴィレッジを守るよ」

シューッ

西垣「またしても誰かとの共闘の予感がするな」

今日はここまで

テツクラヴィレッジ

あかり「到着」

京子「到着だぜ」

結衣「さて、モンスターを探さないとな」

ちなつ「みんなで協力していきましょう」

あかり「辺りがびしょぬれだよ・・・」

結衣「あの大雨と洪水だったもんな・・・」

あかり「スウィートラビット家は大丈夫かな?」

京子「よーし、周りを見てみよう」

そして

京子「誰もいねえな・・・」

結衣「未だどこかに避難中か?」

結衣「って、モンスター出現中だから外出を控えてるんだろ」

ちなつ「家の中の整理も大変なんですよ」

あかり「ここからじゃ見えないけどみんな辛そうだよ」

ちなつ「路面は乾いていてもそれ以外のところはまだですね」

結衣「あのような雨が元の世界にも来ないでほしい・・・」

少しした後で

京子「この辺りならモンスターが出やすいな」

ちなつ「そんなのんきなこと言わないでください」

あかり「いつどこで襲われるか分からないんだよ」

結衣「不意打ちだけはくらいたくない」

結衣「・・・・・」

結衣「この静けさに恐怖を感じるな・・・」

ちなつ「恐怖って言わないでください」

結衣「ちなつちゃん、悪かった。ちなつちゃんを怖がらせてしまったな・・・」

ちなつ「結衣先輩・・・」

京子「なんかここにはモンスターがいない気がしてきたな」

結衣「京子、油断するな」

ちなつ「ああ~!雰囲気壊さないでくださいよ!」

京子「この辺りなんかいそうだよな」ガサ

京子「ここにはいないな」

ちなつ「京子先輩、一体どっちなんですか?」

結衣「さっき『いない』なんて言っておいて・・・」

京子「急にどこかに隠れていそうな気がしてさ」

結衣「京子は一度言ったことをすぐに撤回するな」

ちなつ「どっちかどうかをはっきりしてほしいです」

さらにしばらくして

結衣「結局ここにはモンスターがいなかったな」

あかり「どこにいるんだろう?」

結衣「何回も言うけどモンスターは神出鬼没だからな」

京子「本当に何回も言ってるよ」

結衣「そう言って忘れた頃に襲われるというパターンになってもいいのか?」

京子「その時はその時だよ」

あかり「京子ちゃんはいつもそうだよね」

ちなつ「その時じゃ遅すぎます」

ドオン!

ちなつ「きゃあっ!」

あかり「何!?何!?」

結衣「モンスターか!?」

京子「やってきたぞ!」

ズシズシ・・・

京子「けっこうでけえサハギンだな」

結衣「わ、襲ってきたぞ!」

京子「わああ!!」

京子「来るなあ!!」ピシャッ!

ガア!

京子「げ!少ししかひるませられねえ!」

京子「こうなったらオールダウン!」

ギアアア!!

ザコオッ!

京子「しまったあ!潰されたあ!ぐわー!!」

結衣「京子!!」

京子「終盤に差し掛かったというだけあり
   被ダメージがでかい・・・」

結衣「おまえらいつも被ダメージの大きい敵と戦ってきただろ」

京子「これじゃああと2回くらったら倒れちゃうよ」

結衣「京子、やられないようにしろよ、
   サンダーを溜めて使えよ」

京子「そうだよな、私が唯一サハギンの弱点を突けるからな」

あかり「みんな!!攻撃が来るよ!!」

あかり「」シインッ

結衣「あかりナイス」

ちなつ「京子先輩を回復させます」パアア

京子「ちなつちゃんナイス」

京子「ありがと~」

ちなつ「抱きつくのやめてください」

結衣「次はこっちの番だな」

結衣「たあ!」

結衣「よし、クリティカルだ」

京子「わあ!」

ちなつ「きゃあ!敵の攻撃が来ます!!」

ザクウ!

京子「お、ダメージ受けてない」

ちなつ「無敵効果はまだ続いていたのですね」

ちなつ「たった今効果が切れました」

京子「まずは今度こそオールダウンを決めよう」

シュウウ

京子「よし、今度は成功した」

結衣「うお、今度は私を狙ってきたか」

結衣「まずは距離を取ろう」

結衣「おっと、間一髪」

結衣「溜め技!」

結衣「そして攻撃したタイミングで・・・」

ガアア!!

結衣「よし」

結衣「」ヒョイ、ザク!

結衣「またクリティカルヒットだ」

結衣「そして3段攻撃!」

ピシャア!

結衣「お、京子ナイス」

結衣「今のでサハギンのHPはかなり下がったな」

京子「あっ!結衣!!」

結衣「ん?」

京子「何ボケってしてんだよ!!」

あかり「結衣ちゃん!!危ない!!」

結衣「!」

ガアアア!!

結衣「しまった!!」

結衣「わああ!!まともにくらった!!油断したあ!!」

結衣「」ドシャア!!

京子「結衣!!」

あかり「結衣ちゃん!!」

ちなつ「結衣先輩!!」

結衣「私・・・一体何してたんだろ・・・」

あかり「どうしよう・・・」

京子「げ!オールダウンの効果が切れてやがる・・・!」

京子「まだだ!サンダーがもう一度使えるまでの辛抱だ」

京子「ファイア!!」ボオ!

グ?

京子「ダメージは与えたけど・・・」

ガアア!!

京子「わあ!あぶねえ!」

京子「間一髪・・・」

あかり「京子ちゃん!!」

京子「げ、また来た!わああ!」タタタ

京子「」ヒョイ

京子「間一髪・・・」

ちなつ「って、何で私達のところに来たのですか!?」

あかり「あっ!」

ザクウオアッ!!!

あかり・ちなつ「きゃあああ!!」

京子「わあああ!!」

あかり「みんなごめん、超シールド間に合わなかった」

京子「使ってなかったじゃん」

ちなつ「あっ!また・・・!」

あかり「今度こそ!」

あかり「」シインッ

京子「今度は間に合ったな・・・」

ちなつ「危なかったね・・・」

あかり「ヒヤッとしたよ・・・」

ちなつ「」タタタ

あかり「ちなつちゃん!?」

ちなつ「たああ!!」

ちなつ「この!この!」ポカポカ

京子「おお、まるでミラクるん・ドンキだ」

あかり「全然違う気が・・・」

京子「いっけね、技溜めないと・・・」

あかり「このままだとちなつちゃんが危ないし
    反射ガードでサハギンさんの標的をあかりにしよう」

あかり「」ピキイ

ちなつ「きゃああっ!!」

あかり「!」

あかり「どうしよう・・・標的を変えてくれない・・・」

あかり「もっと近づく必要があるのかな?」

あかり「」タッ

あかり「もう一度」ピキイ

ガア!

あかり「よし、成功」

あかり「ぐうっ!」

ザクザクザク!

あかり「思ったよりも攻撃回数が多い・・・!」

あかり「このままじゃ・・・」

あかり「でもちなつちゃんを・・・!」

あかり「ちなつちゃんを守るために・・・!」

あかり「そして京子ちゃんを・・・!」

ザクザクザク!

あかり「がっ!ぐっ!」

あかり「敵もダメージを受けてるはず・・・」

あかり「ここで倒れたら結衣ちゃんにも・・・」

パアアアアア

あかり「え?」

京子「お、HPが全快した」

あかり「ちなつちゃんもしかして必殺技の方で回復してくれたの?」

ちなつ「当たり前じゃない!」

ちなつ「だああ!!」ポカポカ

京子「よーし」

京子「サンダー!」ピシャア!

ガアアア!

ゴオ・・・!

ドシャア!

京子「よっしゃ倒した!」

ちなつ「結衣先輩、やりましたよ」

あかり「苦戦したね・・・」

結衣「結構連携が取れてたな・・・」

京子「お、5000りっちぃゲット」

結衣「でもモンスターはまだいるはず・・・」

京子「3人でも戦ってやるさ」

結衣「はぁ・・・」

今日はここまで

そして

結衣「モンスターいないな・・・」

京子「すでに誰かに倒されてたら心萎えるぞ」

京子「でもボーナスりっちぃもらえるからいいや」

結衣「どっちだ?」

ちなつ「心萎えるとは何だったのですか?」

あかり「まだミッションは終わってないよ」

あかり「・・・慎重にいこう」

結衣「ああ」

ちなつ「結衣先輩が戦えない今苦戦は必至です」

京子「でも私は諦めないぞ」

結衣「一番諦めかけてた奴が何を言う」

ちなつ「京子先輩は前言撤回が早すぎます」

あかり「モンスターどこだろう・・・」

あかり「あ、モンスターいた」

京子「サハギンまだいたのか」

京子「でもさっきのよりはうんと小さいな」

ちなつ「倒しに行きましょう」

京子「よっしゃ」

結衣「お前達、油断大敵だぞ」

京子「まずは先制・・・」

ちなつ「攻撃が来ました!」

あかり「危ない!」

あかり「」シインッ

あかり「今度は間に合った・・・」

京子「今度はこっちの番だな」

京子「サンダー!」ピシャア!

京子「倒したか?」

京子「まだか」

京子「なら今度はファイアを溜めて・・・」

京子「っとおおお!」

京子「ダッシュしてよかった・・・」

京子「危うく一撃をくらうところだった・・・」

京子「お」

あかり「」ピキイ

あかり「サハギンさん、あかりが相手するよ」

ザバ!ザバ!ザバ!

あかり「ぐっ・・・!」

あかり「ちなつちゃんと京子ちゃんにダメージを与えたくない・・・」

京子「サハギンがあかりに反応してる」

京子「これはチャンスかな?」

京子「ファイア!」ボオ!

ドシャア!

京子「よし、倒した」

ちなつ「あかりちゃん、回復させるよ」

パアア

あかり「ちなつちゃん、ありがとう」

京子「1000りっちぃゲット」

結衣「意外と早く倒せたな」

結衣「このサハギンが雷にめっぽう弱いことが響いたな」

あかり「モンスターはまだいるはずだよ」

結衣「だな」

京子「よーし、次のモンスター待ってろ!」

ちなつ「勝利に驕らないでくださいよ」

結衣「心配だ・・・」

京子「なんだよみんなして・・・」

京子「敵強くなってんだし油断なんかしてないよ」

結衣「説得力が感じられない」

あかり「えっと・・・ここからスウィートラビット家に行くには・・・」

あかり「確か・・・」

ちなつ「こっちじゃなかった?」

あかり「あかりもそんな気がする」

京子「絶対こっちだって」

結衣「何気に後出し感があるな」

京子「行ってみるよ」

結衣「おい待て」

あかり「あっ、待ってよ~」

ちなつ「走っていかないでください」

すると

京子「やっぱりこっちであってたな」

あかり「ここ見覚えあるよ」

ちなつ「スウィートラビット家までもうすぐですね」

結衣「ああ」

京子「この辺りにモンスターいそうなんだよな」

結衣「ん?」

バシバシバシイ!

結衣「・・・・・」

結衣「いたか」

京子「モンスター発見」

ちなつ「いましたね」

あかり「あれはさっきの・・・」

結衣「今回サハギンばかりだったな」

京子「ああ」

ちなつ「誰か戦ってるようですよ」

あかり「みんなで協力しに行こう」

京子「あ・・・」

結衣「はぁ・・・」

結衣「あかり、ちなつちゃん」

あかり「え?」

ちなつ「どうしたのですか?結衣先輩」

京子「見てみろ」

結衣「京子の言う通りだ」

あかり「あ・・・」

ちなつ「もう倒されていますね」

結衣「そうなんだよ・・・」

結衣「できれば一緒に倒したかったのにな」

京子「向こうに行ってみるよ」

あかり「うん」

ちなつ「モンスターはまだいそうです」

結衣「ああ」

そして

あかり「あ、スウィートラビット家のみんなだ」

ちなつ「!」

京子「うお!横からサハギンが・・・!」

結衣「不意を突かれたか?」

ドギュン!

ドシャア!

あかり「え?」

京子「助かった・・・」

リゼ「大丈夫か!?」

あかり「リゼちゃん」

リゼ「ごらく部だったのか・・・」

シャロ「リゼ先輩、モンスターはまだいたのですか?」

リゼ「ああ、いた」

リゼ「あ、ぴょんを拾われる前に・・・」

リゼ「777ぴょんゲットだ」

シャロ「モンスターはもう出てこないのかしら?」

リゼ「・・・・・」

リゼ「そのようだな」

結衣「まだわからない・・・」

リゼ「ん?」

リゼ「やっぱりそんな気がしてきた・・・」

結衣「モンスターは神出鬼没だから」

『お前達』

結衣「先生」

リゼ「ん?誰かからの通信か?」

『テツクラヴィレッジを襲っていたサハギンの大群は
 すでに全滅したようだ』

結衣「そうですか」

京子「テツクラヴィレッジが平和になったんだな」

ちなつ「まだ大雨の爪痕がありますよ、
    全然平和じゃないです」

あかり「気が付いたらもう夕方だね」

『そろそろ戻って来いと言いたいところだが
 どうする?店が開いていれば
 スウィートラビット家で食べていくという選択肢があるが』

あかり「でもあの店はもう閉まっている可能性が・・・」

あかり「あ、夕方でもやっている日があった」

あかり「あ、ココアちゃん、千夜ちゃん」

ココア「あかりちゃん」

千夜「結衣ちゃん、京子ちゃん、ちなつちゃんも一緒ね」

あかり「この村をサハギンが襲っていたというけど・・・」

シャロ「それならほとんど私とリゼ先輩で倒したわ」

リゼ「途中から千夜の助けもあったけどな」

リゼ「ヒーラーが2人いて助かった」

あかり「そうだったんだ」

あかり「あ、大雨大変だったね」

ココア「大変だったよ」

リゼ「今日のお昼前までは
   雨と洪水で片付けが大変だった」

リゼ「だがお昼過ぎには全部終わったぞ」

ココア「そして4時には営業再開できたよ」

チノ「みなさん、ミッション成功したのならそろそろ店に戻ってください」

ココア「あっ、うっかりしてた」

シャロ「まだ閉店の時間じゃなかったわね」

ココア「あ、あかりちゃん、結衣ちゃん、京子ちゃん、ちなつちゃん」

ココア「せっかくだから何か食べていかない?」

京子「食べます」

リゼ「しかし水が引くのがあの水の量でありながら非常に早かったな」

リゼ「異世界のことは分からないがこれも異世界ならではなのか?」

結衣「私はそう見てるよ」

千夜「ごらく部は大丈夫だったの?」

京子「私達の拠点はほとんど無害だったよ」

結衣「入口に水が入ってこなかったとはいえ
   浮島状態だったよ」

リゼ「こっちも店に水が入ってきたとはいえ   
   水対策はしてたから被害は甚大ではなかったな」

シャロ「土嚢を集めるのに一苦労だったけどね」

リゼ「USAピョン達がいなかったら
   対策が遅れて店が破壊されてたな」

ココア「親切に大雨の前日に大雨の対策をするように言ってくれたしね」

ココア「USAピョンありがとうだよ本当」

チノ「早く戻ってください」

ココア「あ~待って~」

千夜「あ、せっかくだから新メニューを食べていかない?」

京子「お、新しいメニューだって」

結衣「どんなものだろ?」

あかり「店に入ろう」

ちなつ「食べれるものだといいのですが」

スウィートラビット家

京子「『森林にある深緑の蔦』?」

結衣「???」

ちなつ「これがメニューですか?」

あかり「これって麺類かなんかかな?」

京子「蔦だから麺類だって」

京子「絶対緑色の入ったパスタだって」

京子「じゃ、『森林にある深緑の蔦』4つください」

千夜「かしこまりました」

そして

ココア「お待たせしました」

ココア「森林にある深緑の蔦です」

千夜「残りをお持ちしました」

結衣「これジェノベーゼだな」

京子「おいしそうだな」

ちなつ「食べてみます」

あかり「いただきます」

そして

あかり「お会計お願いします」

ココア「はーい」

ココア「合計1000ぴょんです」

あかり「はい」

ココア「りっちぃかな?」

ココア「あ、ぴょんに変わった」

ココア「ありがとうございました」

ココア「あ、もう閉店時間だ」

あかり「え?」

ココア「せっかくだからここに遊びにおいでよ」

チノ「また泊めるつもりですか?」

シャロ「早くお店の看板を・・・」タタタ

リゼ「私も手伝うぞ、皿洗いは任せた」

マヤ「OK」

メグ「了解」

あかり「あ、そうだ、ウィスパーとUSAピョンの対決はまだ始まっていないのかな?」

ココア「今日のこと?」

ココア「USAピョン、負けちゃった」

あかり「え?じゃあ・・・」

京子「ウィスパーの勝ちだな」

ココア「でもウィスパーは急に引き揚げていったよ」

あかり「ええっ?」

結衣「何があったんだ?」

ちなつ「気になります」

今日はここまで

あかり「教えて、分かる限りのことでいいから」

ココア「えっと・・・」

「それはミーが教えるダニ」

あかり「え?」

ココア「USAピョン?」

ドロン

USAピョン「ダニ」

京子「何だ?USAピョンの奴得体のしれない見回り鬼を連れてきたぞ」

結衣「白と水色が混ざったような見回り鬼だな」

ちなつ「敵ですか?味方ですか?」

リゼ「・・・・・」

マヤ「はぐれモンスターっぽいな」

チノ「マヤさん、まだ手をかけないでください」

千夜「見たところ薄水色の周りに白い靄のかかった見回り鬼のようね」

シャロ「この見回り鬼がウィスパーが引き揚げていったことに大きく関わっていたんじゃない?」

リゼ「私もそう思うが・・・」

靄(もや)見回り鬼「USAピョンさん、どうして私をここに連れてきたのですか?」

USAピョン「スウィートラビット家にいるみんなに
       ミーがウィスパーにやられたのに
       追撃を受けずに済んだ理由を教えにいくためダニ」

靄見回り鬼「ウィスパーの名を口にしないでください。
        あの妖怪とはもうやっていけません」

あかり「えっ?」

ちなつ「あの見回り鬼はウィスパーとの確執があるのでしょうか?」

ココア「何があったの?」

チノ「恨みごとでもあるのでしょうか?」

USAピョン「この見回り鬼がミーを助けてくれたダニ」

ココア「この水色だか白だか分からない見回り鬼が
    ウィスパーを退かせてくれたのかな?」

ココア「ウィスパー、突然引き揚げていったから・・・」

USAピョン「その通りダニ」

USAピョン「・・・・・」

USAピョン「でも」

USAピョン「靄見回り鬼、ミーは・・・」

USAピョン「テメーを許さないダニーー!!!」

靄見回り鬼「!」

靄見回り鬼「それはどういう・・・」

USAピョン「」ジャキ!

ベイダーモード!

USAピョン「」ビビビビビビビビ!!

靄見回り鬼「待って!待っ・・・ぎゃああああ!!!」

シュウウ

USAピョン「」ビュッ

USAピョン「」ビッ

シュウッ

マヤ「今回はベイダーモードになってた時間が非常に短かったな」

メグ「でもどうして?」

ココア「USAピョン?」

ココア「この見回り鬼はUSAピョンを助けてくれたんでしょ?」

あかり「許さないってどういうこと?」

USAピョン「この見回り鬼は恥知らずにもほどがあるダニ!」

ココア「えっ?」

あかり「え?」

USAピョン「確かにあいつはミーを助けたダニ」

USAピョン「しかしあいつはウィスパーの下でとんでもない失態を犯していたダニ」

あかり「失態?」

ココア「しかもとんでもない失態・・・」

チノ「失態だったらココアさんが言えたことではありません・・・」

リゼ「ましてやとんでもないだしな」

ココア「む~、チノちゃん、リゼちゃん・・・」

USAピョン「じゃあい言うダニ」

ココア「言うところで噛んだし・・・」

USAピョン「じ、じゃあ言うダニよ」

USAピョン「その前にココア、細かいことは気にするなダニ」

マヤ「まったく、蛇足だな」

チノ「マヤさんも当てはまってるんじゃないですか?」

USAピョン「気を取り直して言うダニ」

USAピョン「あの靄見回り鬼はウィスパーの下で
       物資配達係をやっていたダニ」

リゼ「重要な役割だな」

結衣「敵のその部隊を見たら襲いたい・・・」

京子「結衣が何気に怖い・・・」

リゼ「敵から物資を奪われたら大目玉だな」

USAピョン「靄見回り鬼は輸送の期限に大幅に遅れてやってきたダニ」

USAピョン「この時ウィスパーの軍は食料がすでに尽きていたダニ」

あかり「ええっ?」

USAピョン「だからウィスパーは退かざるをえなかったんだダニ」

USAピョン「この時追撃されていたら
       ミーもひとたまりもなかったダニ」

USAピョン「だから靄見回り鬼が物資配達に非常に怠慢だったことで
       ウィスパーの不興を買ってビーム攻めの刑を受けたダニ」

USAピョン「このことを恨んだ靄見回り鬼がミーのところにやってきたダニ」

USAピョン「でもミーは味方を兵糧攻めにした
       靄見回り鬼が許せなかったダニ」

USAピョン「ミーはこの見回り鬼がミーに対しても
       同じことをしてしまうんじゃないのかと
       思ってしまったんダニ」

USAピョン「あと、この前聞いた話によると
       ビタータウンに異変が起きたという話を聞いたダニ」

あかり「ええっ!?」

結衣「これはウィスパーにしても捨て置けないだろ」

京子「だったら私たちも行きたかったな」

あかり「そうだよ」

ちなつ「異変の内容を知りたいですね」

USAピョン「その話、嘘ダニというのに」

ごらく部一同「えええ~~!?」

京子「なんだよ、嘘だったのかよ」

結衣「誰があんな噂流したんだ?」

ちなつ「あ・・・心当たりがあります」

あかり「え?」

ちなつ「覚えていませんか?あの宇宙人を」

京子「あ、ああ!」

結衣「あいつか」

あかり「嘘つきさんの?」

ちなつ「そうです」

USAピョン「ユー達が言ってるのはU.S.Oのことダニね」

あかり「USAピョンも知ってたの?」

USAピョン「ネクラマテングの親友だった妖怪ダニ」

USAピョン「そしてあの靄見回り鬼はU.S.Oのお気に入りの見回り鬼だったダニ」

USAピョン「ちなみにその話は嘘ではないダニ」

USAピョン「彼に限らず実はウィスパーは陰で多くの妖怪たちから妬まれていたダニ」

USAピョン「ミーも同じだったダニが・・・」シュン

あかり「今の話聞いてUSAピョンがかわいそうに見えてきた・・・」

ココア「どうして?今までUSAピョンを貶めていた
    激ドラゴンたちはもういないんでしょ?」

USAピョン「イッカク自身も実はミーを警戒してるダニ」

今日はここまで

USAピョン「実は麒麟の代、そしてイッカクの代になっても
       ミーは警戒されてばかりダニ」

ココア「USAピョンかなり追い詰められているんだね・・・」

あかり「みんなのために戦っているというのに・・・」

あかり「ウィスパーもだけど・・・」

あかり「でもウィスパーには頼れる仲間がいるんだよ」

USAピョン「その通りダニ、ワカメくん、コンブさん、烏天狗、万尾獅子、
       グレるりん、イガイガグリ、ノガッパ」

USAピョン「どれも油断のならない相手ダニ」

USAピョン「そしてウィスパーの今の主、ツチノコを支えている
       ぜっこう蝶、サイコウ蝶、アゲアゲハ、ふくろじじい、サンタク老師」

USAピョン「戦いには出ていないが厄介な相手ダニ」

USAピョン「でもミーにも頼れる仲間がいるダニ」

ココア「晴れ男でしょ?あと厄怪におとなブル、ふじのやま」

USAピョン「その通りダニ」

USAピョン「実は・・・ミーがなかなか言えないことがあって
       みんなに言い渋っていたことがあるダニ・・・」

ココア「なあに?」

あかり「気になるよ」

ちなつ「言えなかったことですか?」

京子「どんなことだ?」

結衣「重大な話だなきっと」

リゼ「大問題でもあったか?」

チノ「リゼさんは物事をマイナス的に考えていますね」

USAピョン「・・・・・」

USAピョン「ふじのやまが追撃に失敗して戦死したダニ・・・」

Petit Rabbit`s「えええ~~!!?」

マヤ「なんだって!?」

メグ「ええっ!?」

USAピョン「実は食料が尽きて撤退したウィスパーを
       ふじのやまは密かに追いかけていたダニ」

USAピョン「しかしウィスパーの追撃に対する備えは万全。
       ウィスパーの罠にかかって非業の死を遂げたダニ・・・」

USAピョン「ふじのやまを止めなかったミーも悪かったダニ・・・」

USAピョン「ミーは大きな打撃を受けたダニ・・・」

ココア「だったら私達がふじのやまの代わりになるよ」

リゼ「軽々しく動くな」

千夜「ふふっ、ココアちゃんならそういうと思ったわ」

シャロ「これどうなるか分からないわね」

マヤ「一進一退か」

メグ「そうだね」

USAピョン「でもウィスパーにも抱えている悩みがあるダニ」

USAピョン「ミーと比べるとどうなのか・・・」

ココア「悩みに比べなんて言わないでよ」

あかり「悩みに重いも軽いもないよ」

USAピョン「すまんダニ・・・」

USAピョン「気を取り直して・・・」

USAピョン「グレるりんという妖怪が
       徐々にウィスパーに不満を持ち始めているダニ」

ごらく部一同「ええっ!?」

結衣「まあ名前的にはいつまでも従っている奴ではないと思っていたよ」

京子「本当にグレてしまったか・・・」

ちなつ「のんきなこと言わないでください」

USAピョン「詳しいことはミーにもわからないダニ・・・」

あかり「う~ん・・・」

USAピョン「ミーはそろそろ戻るダニ」

USAピョン「それじゃ」

ドロン

ココア「USAピョン行っちゃった」

あかり「さて、これからどうしよう」

『どうする?泊まるか?戻るか?』

あかり「先生」

ココア「この声確か西垣先生だったね」

『どっちでもいいぞ、保登が歓迎してるようだが』

『期待に添ってみるか?』

ちなつ「先生は泊まってほしいのですか?」

京子「私はどっちでもいいけどな」

『決めるのはお前らだぞ』

結衣「泊まるか」

京子「じゃあスウィートラビット家で寝ようぜ」

あかり「今回は誰が誰と一緒に寝るんだろう?」

ちなつ「結衣先輩は京子先輩と一緒になりそうです」

ちなつ「じゃあ今回もあかりちゃんと一緒に寝るね」

ちなつ「でないと京子先輩が勝手に私の寝床に入ってきそうだし」

チノ「・・・で、私はココアさんとですか?」

ココア「もちろんだよ」

チノ「ベッドの数が足りない時点でそう思っていました」

そして

あかり「わ、りっちぃ増えてる」

結衣「5000りっちぃもらったな」

京子「ボーナスりっちぃだな」

ちなつ「そのようですね」

マヤ「お、お前達もボーナスぴょんもらったか」

メグ「サハギンのミッション受けてたからね」

マヤ「じゃあ今回手にしたぴょんを数えるぞ」

メグ「そこから7で割るんだね」

メグ「でもこれじゃ余っちゃうよ?」

マヤ「そこはチノ達とじゃんけんだな」

京子「レベルアップマシーンは確かここだったな」

結衣「あった」

結衣「じゃあ手にしたりっちぃを4等分するぞ」

結衣「レベルはこれじゃ上げれないけどな」

京子「次のミッションで44になるよ」

結衣「これドリフェス始まるまでに50まで上げれるか?」

京子「いいや、さすがに無理だろ」

結衣「ドリフェス自体もどうなるか分からないな」

京子「中止はご勘弁」

そして翌日、朝食を済ませて

リゼ「今日の開店は早いぞ、9時から2時までだからな」

リゼ「そしてそのあとはどこかのミッションに参加する」

チノ「はい」

マヤ「イエッサー」

京子「私達は外に出てるよ」

ちなつ「ここを出ます」

結衣「たぶん先生からの呼び出しがあるしそれまでどこかをうろついてみるよ」

あかり「みんな、また会おうね」

ココア「うん」

外に出ると

U.S.O「あ~ちょっとここに来るの早かったかな?
    スウィートラビット家まだ開かないじゃん」

あかり「あっ、U.S.Oだ」

U.S.O「お、昨日もあったな」

ちなつ「会ってません」

U.S.O「USO」

U.S.O「久しぶりだな」

京子「その嘘でウィスパーをだましたんだろ?
   USAピョンから聞いたぞ」

U.S.O「USAピョンから?」

U.S.O「あ~、靄見回り鬼が敵に寝返ってこっちの身も危なくなってさ、

     あ、そうそう、とらじろうがイッカクと手を組んで
     ジバコマがビタータウンに攻めてきたぞ」

京子「嘘だ!!」

結衣「嘘だということは私達ももう分かってるぞ」

ちなつ「それでウィスパーを退かせたんですね?」

あかり「ねえ、どうしてそんなことするの?」

U.S.O「ただのいたずらさ」

ごらく部一同「いたずら?」

U.S.O「USO」

結衣「まさかこれも嘘だったとは・・・」

U.S.O「案の定クビになったわけなんだけど
    やっぱ自由が一番だな。何気に晴れやかな気分さ」

U.S.O「これ本当」

U.S.O「もともとウィスパーの大遠征には反対だったんだよな」

あかり「ええっ?」

U.S.O「だってそうじゃん、兵も国もあっちの方が上なのに
    イッカク征伐なんて大野望以外の何でもないじゃん」

U.S.O「でもウィスパーは『じっとしていたらこっちが攻められる』
    というんだよ、確かに国力自体は何とかなってんだけどさ」

U.S.O「最後に一つ言うよ」

U.S.O「この話は決して嘘じゃないぞ」

あかり「どんなこと?」

結衣「期待せずに聞いてあげるよ」

U.S.O「ウィスパーもつらいのさ」

U.S.O「あいつを妬んでた気持ちはあったんだけど
    今になって辛さを感じてきたのさ」

U.S.O「だがもう一度仕官する気はないよ」

U.S.O「じゃ」

ドロン

結衣「結構自由奔放だったな」

ちなつ「まったくです」

今日はここまで

あかり「さて、どこに行こう」

京子「特に決めてないや」

結衣「だろうな」

ちなつ「モンスターまだいそうです」

結衣「そんな気はする」

京子「昨日全滅させたじゃん」

結衣「私達は2体しか倒してなかったぞ」

シュッ

あかり「あ、どこにでもふすまだ」

ちなつ「先生はどこに行かせるつもりでしょうか?」

結衣「ミッションかな?それともいったん拠点に戻るのかな?」

京子「どっちでもいいよ」

結衣「おい」

結衣「それにしても先生の意図はどうなんだろう・・・」

『お前達、いったんマウントヴァレイに行こうか』

『とはいってもある程度時間が経ったらエターナリー西部に行かせる』

あかり「マウントヴァレイだね」

ちなつ「マウントヴァレイで何をするんですか?」

京子「楽しみだな」

結衣「目的を忘れるなよ」

京子「へいへい」

『お前達に見せたいものがある』

あかり「見せたいもの?」

ちなつ「まともじゃないものな気がします」

結衣「マウントヴァレイでですか?」

京子「見たい見たい」

『マウントヴァレイに行ってからのお楽しみだな』

京子「それじゃレッツゴー」

結衣「京子すでにふすまに入ったか」

ちなつ「置いて行かれないようにしましょう」

結衣「ああ」

ちなつ「急ぎますよ、結衣先輩」

あかり「ああ~みんな待って~!」

あかり「またこれ~!?」

あかり「あ~間に合った・・・」

シューッ

マウントヴァレイ

京子「到着」

ウィスパー「うぃす?」

ウィスパー「ごらく部のみなさん、いたのですか?」

ウィスパー「いつの間にですか?」

あかり「ウィスパー」

ちなつ「これは何ですか?」

結衣「大きなリヤカーだな」

京子「これなら一度にたくさんの荷物を運べるな」

結衣「しかしこれだと今は大きい割にはとても軽いが
   大荷物を運ぶとなると重いし周りが見えにくい」

ウィスパー「ふっふっふ」

ウィスパー「それなら心配は無用でうぃす」

ウィスパー「と、その前に」

ウィスパー「この輸送車は妖怪専用の輸送車でうぃす」

ウィスパー「妖怪通販で買ったものすごーい輸送車でうぃすよ」

ウィスパー「なんせ底なしにしていくらでも荷物を入れられるようになっているうえに
       それを一緒にワープさせることもできるのでうぃす」

ウィスパー「妖怪には物と一緒にワープはできますが・・・」

ウィスパー「これほどのものと一緒にワープできるのはこれだけでうぃす」

京子「すげーじゃん」

結衣「中をのぞいたら出られなくなりそうだな」

京子「」ゴソ

京子「なんだ、中はいたって普通じゃん」

京子「魔法のリヤカーか」

結衣「一瞬ヒヤッとしたぞ」

京子「そんなに危なかったか?」

結衣「もし体滑らせて中に入ったらと思ったぞ」

京子「中はいたって普通だったよ」

ウィスパー「では、試してみましょうか?」

ウィスパー「」ドロン

京子「うお、消えた」

あかり「リヤカーもなくなってるよ」

ちなつ「イリュージョンですね」

京子「すげーの見たぞ」

ドロン

結衣「リヤカーごと戻ってきたな」

ウィスパー「どうでうぃすか?」

京子「すげーのがあったんだな」

ウィスパー「さらに、ある仕掛けがあるのでうぃす」

ウィスパー「それは機密ですが・・・」

ウィスパー「」

ウィスパー「すると・・・」

ウィスパー「」ドロン

あかり「あっ」

京子「リヤカーだけ残ったぞ」

結衣「ワープ失敗か?」

ちなつ「仕掛けとは何でしょうか?」

あかり「それが仕掛けだったり・・・」

京子「このリヤカーどうしようかな?」

ドロン

ウィスパー「一緒にワープできなくなるのでうぃす」

ウィスパー「これにはわけがあるのですがそれは機密機関ということで」

ウィスパー「さらに、向こうにもう一つあるのでうぃす」

京子「うお~!」

ちなつ「2台目ですか?」

あかり「もう一つあったんだ」

結衣「これは使えそうだな」

ウィスパー「・・・・・」

ウィスパー「ですが」

ウィスパー「あっちの輸送車は・・・」

ドロン

ウィスパー「あっ!」

京子「敵の見回り鬼じゃん」

結衣「何しに来たんだ!」

青見回り鬼「」ドロン

あかり「あっ!」

ちなつ「盗まれてしまいました」

ウィスパー「・・・・・」

京子「おいどうすんだよ」

結衣「リヤカー奪われたよ」

あかり「取り返せなかったよ」

ちなつ「あれじゃ追いつけません」

ウィスパー「ご安心ください」

ごらく部一同「え?」

ウィスパー「あっちの方は不良品です」

あかり「ええっ!?」

ちなつ「不良品ですか?」

京子「なんだよも~」

京子「あ~失敗作でよかった・・・」

結衣「でも脅威になったんじゃないのか?」

ウィスパー「脅威ですか?」

ウィスパー「むしろやりやすくなりました」

ウィスパー「まさかあの見回り鬼はあの輸送車の真実を知らないのでしょうか?」

あかり「ええっ?」

ちなつ「真実ですか?」

結衣「ほう」

京子「どういうこと?」

ウィスパー「この機能はいつでもできるとは限りません」

ウィスパー「奴はそれに気づいていないようですね」

ウィスパー「・・・・・」

ウィスパー「そろそろラキラッキ北部に行かなくては、
       みなさんが待っています」

ウィスパー「今度こそイッカクを倒して見せますよ」

ウィスパー「・・・奪われた輸送車は利用してやりましょう」

ウィスパー「そして敵の物資を手に入れて見せましょう」

ウィスパー「ラキラッキ北部からエターナリー西部に向かいます。
       チャンスが見えてきましたからね」

ウィスパー「」ドロン

京子「ウィスパーすごいこと考えたな」

結衣「ピンチをチャンスに変えるって奴だな」

京子「私達もそうしたいな」

結衣「だが何一つできてなかった」

ちなつ「さて、これからどうしましょうか?」

あかり「う~ん・・・」

あかり「マウントヴァレイ中を見てみよう」

京子「賛成」

今日はここまで

その頃

ドロン

青見回り鬼「USAピョン様」

USAピョン「どうしたダニ?」

USAピョン「こ、これは何ダニか!?」

青見回り鬼「マウントヴァレイを偵察した時、
       こんなものを見つけてきました」

USAピョン「あ、これよく見たら
      この前妖怪通販で売ってた輸送車ダニ」

青見回り鬼「ウィスパーがこれを使って物資輸送を始めるそうです」

USAピョン「これは厄介なことになったダニ」

USAピョン「でもユーはでかしたダニ、
      ミーもこれを使って物資を運ぶダニ」

青見回り鬼「はっ」

ドロン

USAピョン「あ、待つダニ!」

USAピョン「・・・・・」

USAピョン「行ってしまったダニ・・・」

USAピョン「ミーがチビチビクミタテールで改良しようとしたというのに・・・」

USAピョン「あの見回り鬼にもそれを見せたかったダニ」

一方ごらく部は

京子「結構時間が過ぎたな」

あかり「結構歩いたね」

結衣「もうお昼近くになったな」

ちなつ「どうしますか?」

京子「近くの店で少し早いがお昼食べようぜ」

結衣「1000りっちぃは昼食代に使うのか・・・」

あかり「それでもいいよ」

ちなつ「食べに行きましょうか」

結衣「・・・近くに大ネズミとかいないのかな?」

京子「もういないってば」

京子「っていうかさっき結衣が全滅させたじゃん」

結衣「・・・・・」

京子「あ~なんかおなかすいてきた」

結衣「お前はしゃべりすぎだ」

結衣「それにどこで食べるのかも決めてなかっただろ」

京子「これから決めるんだよ」

そして外食を済ませ

あかり「おいしかった~」

ちなつ「また来れるかな?」

あかり「行ってみたいけど・・・」

ちなつ「さすがに機会がないかな?」

あかり「うん・・・」

結衣「りっちぃを全部使ってしまったか・・・」

京子「だけど少ししたらミッションとか出てきそうだよ」

結衣「今までの経験上な」

少ししか書けなかったけど今日はここまで

ちなつ「そういえばこの辺りは大雨の爪痕があまり残っていませんね」

結衣「確かに」

結衣「3日足らずでほとんどの家の人が片付け済ませていたしな」

あかり「あの大雨の後再び雨が降ったってこともなかったしね」

結衣「・・・もしかしたらだけど」

あかり「?」

結衣「ウィスパーは妖怪通販というのを使ってたね」

京子「確かに」

京子「私達もりっちぃを使って何か買ってみようかな?」

結衣「たぶんそれは無理だ」

京子「ええ?」

京子「ちぇ・・・」

結衣「あの通販は妖怪しか使えないはずだ」

結衣「私の勘だが」

結衣「もしかしたら妖怪通販で
   街中をきれいさっぱりにできるような
   マシーンが売られていたのかもしれない」

京子「妖怪通販どんだけだよ」

ちなつ「妖怪は恐ろしいです・・・」

あかり「先生がその話聞いたら真似して作りそうだね」

ちなつ「先生はその話、陰で聞いてるはずですよ」

結衣「わ、嫌な予感・・・」

京子「つまりそれを使って倒れたり流されたりした木とかを
   きれいにクリーンしたというんだな?」

結衣「そう見ているよ」

京子「でもそれめっちゃ高そう・・・」

結衣「お前が手を出すもんじゃないな」

京子「節約して買おうとでも思ってるんじゃない?」

結衣「置く場所に困る」

あかり「はは・・・」

シュッ

京子「お、呼びだしか?」

結衣「今回は目立つところにふすまを置いたな・・・」

ちなつ「誰かが来る前にさっさと入らなければいけない気がします」

結衣「確かに」

京子「じゃあレッツゴー」

あかり「あ~待って~!」

シューッ

拠点内

西垣「あいつら私が話す前にそのまま入ったか・・・」

西垣「行き先はエターナリー西部だが・・・」

りせ「・・・・・」

西垣「ん?」

西垣「『先生はごらく部のみんなに見せたいものがあったんでしょ?』」

西垣「その通り」

西垣「ウィスパーまたすごいことをしたな」

西垣「わざと輸送車を奪わせて
   仕掛けを利用し、物資が溜まり込んだところで・・・」

西垣「一斉に奪い返す。見事だ」

西垣「USAピョン達はある『仕掛け』に気づかなかったみたいだな」

ピピピ

西垣「ん?」

西垣「オトゲイムー街に怪魔が出てきたか」

西垣「まるでとらじろうの遠征を見計らっての襲撃だな」

りせ「?」

西垣「とらじろうもイッカク征伐に乗り出した」

西垣「しかし怪魔に阻まれている」

西垣「これは激戦の予感がするな」

西垣「高坂達は無事だろうか・・・」

エターナリー西部

京子「さて、どこに着いたのかな?」

あかり「ここは?」

結衣「たぶんエターナリーだよ」

ちなつ「あっ」

ウィスパー「あなた達も来てたのですか?」

ちなつ「また会いましたね」

あかり「さっき見たリヤカーが5台に増えてるよ」

ちなつ「本当だ」

京子「量産化を狙ってるな?」

結衣「だったらこの世界の技術力がうらやましい」

ウィスパー「ふっふっふ」

ウィスパー「どういうことだか説明しましょうか?」

今日はここまで

ウィスパー「USAピョンは見回り鬼が奪った輸送車のコピーを作ったでうぃす」

あかり「USAピョンこんなことができたんだ」

ウィスパー「しかしUSAピョンはこの輸送車は仕掛けをすると
       一緒にワープできなくなるということに気づかなかったでうぃすね」

ドロン

あかり「あ、烏天狗」

ちなつ「また会いましたね」

烏天狗「君達はごらく部だね?」

烏天狗「そうさ、そんで僕が敵になりすまして
    物資を奪ったのさ」

烏天狗「しかしあれは命がけだったよ」

結衣「そりゃそうだろな」

烏天狗「連れていける見回り鬼の数が少なすぎたしさ」

ウィスパー「そうでうぃすよ」

ウィスパー「数が多いとたどり着く前に敵に気づかれて終わりですからね」

烏天狗「でも運よく敵が気づいたころには手遅れだったよ」

烏天狗「そうして僕は大量の食料を手に入れたのさ」

烏天狗「USAピョンに追われることもなかったよ」

ウィスパー「いいえ、USAピョンは追撃できなかったんですよ」

烏天狗「えっ?」

あかり「どういうこと?」

結衣「まさか?」

ウィスパー「私はさっき数が多いと気づかれると言いましたね?」

ちなつ「言いました」

京子「さっき言ったよ」

あかり「言ってたね」

結衣「ああ」

結衣「となると敵も同じことを考えていたと?」

ウィスパー「その通りでうぃす」

ウィスパー「USAピョンも同じことを考えているはずです」

ウィスパー「ですからこれを奪い返すのを断念したのでしょう」

ウィスパー「もしUSAピョンが奪い返そうとしても・・・」

ウィスパー「近くの見回り鬼が気づくでしょう」

ウィスパー「もし気づけなくても敵は少数でうぃす」

ウィスパー「多勢に無勢で蹴散らされるでしょう」

烏天狗「確かに」

ウィスパー「あ、そうだ、この物資をおとりとして使ってみましょう」

烏天狗「ほう?」

あかり「ええっ?」

京子「そういう作戦まで思いつく?」

結衣「すごいな」

ちなつ「どんな作戦でしょうか?」

ウィスパー「それは機密機関でうぃす」

ウィスパー「ですが今のでUSAピョンもあせる頃でしょう」

ドロン

緑見回り鬼「ウィスパー様!」

ウィスパー「何でしょうか?」

緑見回り鬼「先程共同戦線を承諾したとらじろうのことですが・・・」

ウィスパー「うぃす?」

あかり「とらじろうと共同してたんだ」

結衣「とらじろうもイッカク征伐に参加したのか」

ちなつ「気づきませんでした」

京子「USAピョンはどう対処するんだろうな」

『お前達』

あかり「あ、先生」

京子「西垣ちゃん」

『今の話なら私が知ってる』

『私が教えてあげよう』

京子「じゃあお願いします」

『ウィスパーがとらじろうをイッカク征伐に参加させた』

『とらじろうはこれを承諾した』

『しかし私はツチノコやウィスパーのためには戦わないとみる』

『あくまで自分のためだな』

あかり「ええっ?」

結衣「まあそんな都合よく協力なんてな・・・」

『とらじろうはウィスパーより先にイッカクを倒そうとしてるな』

『しかしとある難敵に行く手を阻まれてる』

『ミッションに行かせようとしたが
 定員オーバーだ、何組もの受注者がいる』

『これはどうなるかは分からない、
 しかしオトゲイムー街の運命が決まりそうだ』

あかり「ええっ!?」

あかり「じゃああかり達もじっとしていられないよ」

『それは分かる、だが・・・』

続きはまた夜に

『その話はもうやめにしよう、特に妖怪たちには内緒にしてくれ、
 今勢いづいたというのに嫌な話を聞かれたら困る』

『ウィスパーも他の見回り鬼の報告がない限りはそうするだろう』

『戦において士気の鈍ることを安易に言ってはいけないからな』

ドロン

あかり「あ、ウィスパー達どこかに行っちゃった・・・」

『そのようだな』

『む?』

結衣「わっ!モンスターだ!」

『これは強敵だな』

『だが今のレベルなら一人も戦闘不能者を出さずに勝つことはできるだろうな』

『お前達を信じてる』

京子「了解」

京子「よーし、ゴーレムを倒すか」

結衣「はぐれゴーレムは攻撃頻度が高いからうまく動き回る必要があるな」

ゴオオオ!!

結衣「早速来たか!」

結衣「おっと」

結衣「初っ端から攻撃食らうわけにもいかないな」

結衣「反撃!」

結衣「やっぱり見かけ通り固いな・・・」

ガア!

結衣「だけど固い敵は大抵動きが遅い」

京子「オールダウン!」

シュウウ

結衣「これはヒットアンドアウェイの繰り返しでいいな」

結衣「時間はかかるけど・・・」

結衣「」ズバズババシイ!

ガアア!

結衣「来たか」

結衣「」ヒョイ

結衣「かなり神経使うな・・・」

結衣「狙いを私に絞っているな」

結衣「」ズバズババシイ!

結衣「京子のオールダウン能力もあんまり効いてない感じがあるな」

結衣「まあ効果が続いている間に
   どれくらいダメージを与えられるかどうかだな」

ちなつ「結衣先輩、私も行きます!」

ちなつ「」ポカポカ

京子「アイス!」ピキイ!

あかり「光の術!」

結衣「これ標的変えるんじゃないの?」

結衣「敵が標的を変えたらこっちのタイミングも狂わされるが・・・」

あかり「結衣ちゃん!危ない!」

あかり「」シインッ!

ちなつ「あかりちゃん、結衣先輩にシールド届いてないよ」

あかり「ええっ!?」

京子「私には届いたけどな」

結衣「わあああっ!!」

結衣「しまった!クリティカルヒットくらった!」

結衣「これオールダウンがなかったらやられてた・・・」

ちなつ「結衣先輩、回復させます!」

ちなつ「待っててください」

京子「サンダーだ!」ピシャア!

あかり「結衣ちゃんには触れさせない!」

結衣「」ズバ

結衣「慎重に・・・」

結衣「また来た、だが・・・!」

結衣「くらうわけにはいかない!」

結衣「」ヒョイ

ちなつ「行きます!」パアア!

結衣「お、HPが回復した」

結衣「ちなつちゃんありがとう」

京子「物理攻撃と行きますか」

京子「っと、無敵効果切れた」

あかり「わ、ゴーレムが標的変えた」

あかり「あかりが受け止めるよ!」ピキイ!

あかり「あかりに攻撃来た!」

あかり「ぐうっ!」

あかり「でも今のでゴーレムもダメージ受けたはず・・・」

結衣「・・・この敵全体攻撃技がないんだな」

結衣「これは幸いだな」

結衣「・・・・・」

結衣「溜め技使うか」

京子「うお、オールダウンの効果も切れた」

京子「ここは結衣に任せるか」

京子「能力上げるぜ、結衣」

京子「」パアア

結衣「京子ナイス」

結衣「さて・・・」

結衣「いくよ!!」

結衣「だああ!!」

ドオオン!

結衣「よし、クリティカルヒットだ!」

結衣「クリティカルくらったらクリティカルをやり返す!」

ドシャア!

結衣「倒した」

結衣「2000りっちぃゲット」

ちなつ「結衣先輩素敵です」

京子「そんなに苦戦しなかったな」

ちなつ「結衣先輩やられかけましたよ」

ちなつ「あ、あかりちゃん、回復させるね」

パアア

あかり「ちなつちゃんありがとう」

『急にモンスターが出てきたな』

『素晴らしい連携だったな』

結衣「いいや、ほとんど連携らしいことはしていません」

『協力して倒したことに変わりはないじゃないか』

京子「ほとんど結衣の手柄だったしな」

あかり「でもみんなもゴーレムにダメージを与えていたよ」

『赤座の言う通りだ』

京子「なんか疲れてきたな」

結衣「休むのはまだ早いよ」

『ははは、休めるところを見つけて休んでもいいぞ』

ちなつ「モンスターがまた出てきそうですよ」

『モンスターには要注意だ』

結衣「言い方が軽いですね」

京子「いったん休憩」

あかり「モンスターが出てこなきゃいいけど・・・」

その頃

USAピョン「くそー!!」

USAピョン「まんまとやられたダニ!!」

厄怪「厄介なことになったッチュね」

おとなブル「物資をほとんど奪われちまったな・・・」

おとなブル「今更奪い返せねえよな・・・」

USAピョン「・・・その通りダニ」

USAピョン「こればかりはどうしようもないダニ」

ドロン

青見回り鬼「USAピョンはいますか?」

USAピョン「ミーはここにいるダニ」

青見回り鬼「この件、イッカク様の耳にも届いています」

USAピョン「イッカクに申し訳ないダニ・・・」

USAピョン「ミーが不甲斐ないばかりにこうなったダニ・・・」

青見回り鬼「イッカク様は大変お怒りの様子です」

青見回り鬼「ウィスパーに大量の食料を奪われたことで
       妖魔界やイッカク様の治めている街中の人々を
       飢えさせることになりました」

USAピョン「・・・すまんダニ」

USAピョン「・・・こうなることになるなんて」ポロッ

USAピョン「ううっ・・・」ポロポロ

青見回り鬼「イッカク様からの伝言です」

青見回り鬼「『ウィスパーに今度やられることがあれば総司令の職を剥ぐ』とのことです」

青見回り鬼「後任は肉食い男です」

青見回り鬼「私はこれで」

ドロン

USAピョン「っ・・・」

今日はここまで

USAピョン「ミーのせいダニ・・・」

USAピョン「妖怪通販の輸送車の性能はいつでも発揮できるものじゃなかったダニ・・・」

USAピョン「それに気づいていれば・・・」

おとなブル「とはいっても今回の異動には納得できないぜ」

厄怪「後任が肉食い男なんて冗談じゃないッチュ!」

USAピョン「いったん別の場所行くダニ・・・」

ドロン

厄怪「USAピョンどこに行くつもりッチュ?」

おとなブル「大体想像はつく」

厄怪「おとなブルは肉食い男についてどう思うッチュか?」

おとなブル「あいつは戦いは強いが智がなく
       横柄な奴だ。見回り鬼までそうならないかどうかが心配だぜ」

厄怪「その通りッチュ」

おとなブル「あいつの指示は受けたくねえな」

スウィートラビット家

肉食い男「何だって?もう閉店時間なのかい?」

チノ「そうです」

チノ「というより1時間も前から今日の閉店時間になっています」

肉食い男「なんだよもー、ここにはかわいい子がいっぱいいるんだし
      せっかく客がやってきたというのによ」

チノ「・・・帰ってください」

肉食い男「冷てえな」

肉食い男「そんなんじゃモテねえぞ」

肉食い男「あ、そうそう、オレ、今度総司令を任されることになったのさ、
      全軍を指揮するのが夢だったんだ」

ココア「ライオンさん、もう閉店時間だから喫茶はもうやってないよ」

肉食い男「そんなこと言わないでさ~」

ココア・チノ(このライオンさんしつこい・・・)

ドロン

USAピョン「・・・・・」

USAピョン「向こうにいるのは肉食い男ダニね」

USAピョン「これから総司令になるというのに寄り道して大丈夫ダニか?」

USAピョン「ミーも休憩時間にここに立ち寄ってるとはいえ・・・」

USAピョン「ミーと肉食い男の違うところは・・・」

USAピョン「ミーはイッカクの命を受けたときに
       何回かここに行ってココア達と相談してたダニが」

USAピョン「肉食い男はただ遊んでばかりいるだけダニ」

USAピョン「ナンパしてる暇もないというのに自由奔放ダニね・・・」

ドロン

厄怪「USAピョン、いるッチュか?」

おとなブル「あ、肉食い男」

肉食い男「お、厄怪におとなブルじゃねえか」

厄怪「・・・・・」

おとなブル「お前ココアとチノに何してんだい?」

肉食い男「あ、やっべ、そろそろ妖魔界に戻らなきゃな、
      イッカクが待っている。遅刻しちゃまずいな」

肉食い男「またな、カーノジョ」

ドロン

おとなブル「違いの分かる大人は往生際でズラかったりしないぜ・・・」

リゼ「・・・帰ったか」

チノ「リゼさん、いたのですか?」

リゼ「ああ、今来たところだ」

ココア「お店空いていないというのにお肉を持った
    ギザなライオンさんがとってもしつこかったの」

チノ「あんなのがもう二度と来ないでほしいです」

おとなブル「そうだそうだ」

厄怪「あんなのが総司令なんて冗談じゃないッチュ!」

リゼ「え?今なんて?」

チノ「そういえばさっきのライオンさんが新しい総司令になるって言っていました」

おとなブル「肉食い男がUSAピョンに代わるのさ」

ココア「そういう名前だったんだねあのライオンさん」

チノ「肉食系は苦手です・・・」

おとなブル「オレはあいつに従う気はねえ」

厄怪「イッカク様は何を考えているッチュか?」

続きはまた夜に

USAピョン「ユー達も来てたダニね」

おとなブル「ここにいることは分かっていたぜ、USAピョン」

厄怪「これからどうするつもりッチュか?」

USAピョン「今度はミー達が食糧難に陥ってるダニ・・・」

USAピョン「イッカクから援助を願うというのも考えが甘いダニ」

おとなブル「だろうな」

ココア「ええっ!?どうして!?」

ココア「だってUSAピョンとイッカクは仲間でしょ!?」

ココア「イッカクがUSAピョンを貶めているとしても・・・」

USAピョン「それはそうダニが・・・」

USAピョン「イッカクは独力での健闘を望んでいるダニ」

USAピョン「奪われた物資を取り返すまではどうにもならないダニ・・・」

ココア「そんな・・・」

チノ「どうしましょうか?」

リゼ「う~ん・・・」

おとなブル「今度負けるようなことがあれば
        肉食い男に全権を取られるしな・・・」

おとなブル「さっきも言ったがオレはあいつの下につくなどご勘弁だ」

厄怪「なんでイッカク様はあんなのを気に入ってるのかが分からないッチュ」

ドロン

ココア「あ、晴れ男だ」

チノ「・・・晴れ男は肉食い男のことを言えません」

リゼ「どうしたんだ?」

晴れ男「USAピョン、厄怪、おとなブル」

晴れ男「奪われた物資が保管されている場所を見つけたよ」

厄怪「チュチュ~!?」

おとなブル「なんだって?」

USAピョン「その場所に案内するダニ」

晴れ男「その場所からやや遠めのとこまでなら案内できるよ」

晴れ男「これ以上近づくと敵に気づかれるからね」

USAピョン「行ってみるダニ」

ドロン

ココア「USAピョンが心配になってきたよ・・・」

その頃ごらく部は

京子「じゃあそろそろ行くか」

あかり「十分休めたね」

結衣「10歩歩く前にモンスターが来そうだな・・・」

ちなつ「その可能性は・・・」

京子「うわ!言ってるそばから・・・!」

結衣「やっぱ来たか!」

結衣「わ、数が多いな・・・」

結衣「TPが溜まりきってないからダメージ受けて稼ぐか・・・」

京子「オークの大群だあ!」

京子「とりあえずオールアップを結衣にかける」

パアア

結衣「・・・京子の奴私に丸投げするつもりだな?」

ちなつ「私も念のためヒール溜めておきます」

結衣「よし、京子とちなつちゃんが近づかれないようにしよう」

京子「私全体技なかったしな」

京子「攻撃範囲の広い魔法ならあるけど運任せなんだよな・・・」

あかり「あかりの必殺技は全体技なんだけど・・・」

あかり「あ、なんて言ってる場合じゃない!」

あかり「」シインッ!

結衣「無敵時間が続いている間に特攻だ!!」

あかり「そして・・・」

あかり「」ピキイ

結衣「あかりは分かってるな」

結衣「うまく敵を引き付けて
   必殺技が敵全体に当たるようにしているな」

京子「じゃあ陰に隠れてファイア!」

ボオ!

京子「あ~1体しか当てられなかったか・・・」

結衣「」ズバズバ!!

結衣「よし、うまく敵があかりに反応してる」

結衣「持ちこたえてくれよ、あかり」

あかり「ぐうっ・・・!」

あかり「結衣ちゃん・・・あかりが・・・食い止めるよ・・・!」

あかり「まだ・・・行けるから・・・!」

あかり「・・・っ!」

あかり「もうHPがやばい・・・!」

あかり「でも・・・ガードの効果が切れるまでは・・・!」

あかり「倒れるわけには・・・!」

ちなつ「あかりちゃん!回復させるよ!」

パアア

あかり「ちなつちゃんナイス」

ちなつ「本当は結衣先輩にかけるつもりだったけどね」

あかり「ええ~!?」

あかり「あ、ガードの効果が切れた」

あかり「でもTPが溜まったし・・・」

あかり「必殺技の時間を使ってガードのゲージを溜めて
    また反射ガードを使うつもりだよ」

あかり「じゃあ行くよ、ひっさあつ!!」

パアア!!!

京子「1体倒したな」

京子「じゃあ私も・・・」

京子「アイス!!」ピキ!!

京子「よし、1体倒した」

ちなつ「私も攻撃してみます」

結衣「たあ!!」

ちなつ「結衣先輩が2体倒しましたね」

結衣「あと8体か・・・」

結衣「しかし8体ともHPがわずかなはず・・・」

結衣「おっと、敵の反撃か?」

結衣「」ヒョイ、ドガ!

結衣「回避ステップでまた1体倒したぞ」

結衣「っと、残りの7体どこ行った?」

結衣「やばい!京子とちなつちゃんを狙ったか!!」

結衣「こうしてはいられない!!」

ちなつ「いやあ!!」

京子「ぐわー!!集中攻撃か~!!」

京子「だがまだ!!必殺!ミラクるん・ドンキ!」ドゴオ!

ちなつ「立場がやばくなってもその名前使うんですね・・・」

京子「わ~!また来た~!」

ちなつ「必殺技で全回復です!!」パアア

結衣「」ズバズババシイ!

あかり「光の術!」パアア!

ちなつ「あ、あかりちゃん、結衣先輩、来てたのですね」

京子「やられた~・・・」

ちなつ「京子先輩!?」

京子「ちなつちゃんの必殺、全回復が発動する前にやられちゃったよ・・・」

ちなつ「ええっ!?」

あかり「・・・あっ!」

あかり「」シインッ!

ちなつ「っと、敵の一斉攻撃です!」

結衣「あかりのおかげで助かったな」

結衣「よし」

ちなつ「私も加勢します!」

結衣「」ズバズバ!!

ちなつ「」ポカポカ!!

あかり「反射ガードはもう使わなくていいね」

あかり「光の術!」パアア

結衣「全滅させたか」

ちなつ「最後の1体はあかりちゃんが倒したんですね」

京子「結局私だけやられたのか・・・」

結衣「お、見返りが大きいな」

結衣「1体につき1000りっちぃか」

結衣「12体だから12000りっちぃ手にしたぞ」

今日はここまで

京子「オークすげーりっちぃ落としたな」

結衣「数が多かったしな」

ちなつ「これは助かります」

あかり「京子ちゃんやられちゃったけど」

結衣「京子は大丈夫だ」

ちなつ「問題ありません」

京子「おいい!!」

ドオオオン!!

ごらく部一同「!!!」

ちなつ「きゃああっ!」

あかり「なに!?」

京子「なんだ!?」

結衣「これはただ事じゃないぞ」

ドオオオン!!

ごらく部一同「!!!」

ちなつ「また音が鳴りました!」

あかり「行ってみる?」

京子「私は戦えないけど行ってみようぜ」

結衣「爆発の正体を知りたいしな」

あかり「何があったんだろう?」

そして

京子「この山を越えるのか」

結衣「あの音がしたのはこっちだもんな」

あかり「あっていればいいけど・・・」

ちなつ「モンスターの気配がします・・・」

京子「げ!」

ちなつ「気のせいだといいのですが・・・」

京子「なんだよもう」

結衣「・・・・・」

京子「・・・・・」

ちなつ「・・・・・」

あかり「みんなどうしたんだろう?」

ちなつ「・・・・・」

京子「やっぱ気のせいだったな」

結衣「モンスター出てこなかったか」

あかり「もう!あかりだって冷や汗かいたよ!」

京子「そうだったな」

あかり「モンスターいるんじゃないのかと思ったよ」

結衣「山はモンスター多いしな・・・」

結衣「山って森と同じくエンカウント率高いイメージあるんだよな・・・」

結衣「しかも強いというか、えげつない」

そして

ちなつ「モンスターには会いませんでしたね」

京子「そうだね」

結衣「運がよかったな」

京子「なんだよそれ?」

結衣「エンカウント率の高い場所でこれだぞ?」

京子「そうなのか」

あかり「もうすぐ頂上だね」

そして頂上へ

あかり「あっ!」

あかり「みんな!見て!!」

京子「うおっ!」

ちなつ「えっ!?」

結衣「これは・・・」

京子「火炎地獄だな」

結衣「しかしまわりの木に被害はないぞ」

結衣「あ、これ火罠って奴か?」

京子「ああ、バットルで同じの見たな」

あかり「向こうが燃えているのに辺りは燃えてない・・・」

ちなつ「ウィスパーかな?これ仕掛けたの?」

結衣「そうかもね」

ちなつ「はい、私もそう見ています」

あかり「あっ」

京子「どうした?」

結衣「ん?」

ちなつ「?」

あかり「ウィスパーいた」

京子「あ、本当だ」

あかり「見えていたでしょみんな!」

ウィスパー「ごらく部の皆さんも来てたのですか?」

ウィスパー「あなた達とはよく会います」

結衣「ウィスパー」

ウィスパー「何でしょうか?」

結衣「あれ仕掛けたのウィスパーでしょ?」

ウィスパー「そうですよ」

ウィスパー「USAピョンを見事に誘い込めました」

あかり「USAピョンを?」

ウィスパー「そうでうぃす、奪った物資を餌にしました」

ウィスパー「これほどうまくいくとは思いませんでした」

ウィスパー「彼らも相当焦っていましたね」

ウィスパー「そんな彼らにこの効果は絶大でした」

ウィスパー「もうすぐ多くの敵が魂となって消えます」

あかり「ええっ!?」

結衣「・・・急に辺りが暗くなり始めたな」

結衣「まあ山は天気が変わりやすいしな」

京子「これ雨降るんじゃね?」

ちなつ「嫌な雲が出てきましたね」

結衣「発達が早くないか?」

結衣「まあこれだとすぐに止みそうなんだが・・・」

ウィスパー「これでUSAピョンも終わりですね」

ウィスパー「さて、あとは一気にエターナリーを手にして・・・」

ウィスパー「イッカクの拠点も一気に・・・」

ポツン

ポツンポツン・・・

あかり「あ、雨だ」

ちなつ「粒が大きいです」

ポツポツポツ

京子「うおっ」

ザアアアアアア!!

ちなつ「すごい雨です!」

結衣「私達またずぶぬれか・・・」

ちなつ「入浴時まで下着のままというのは嫌です~」

あかり「あっ!」

ジュウウウ・・・

ジュン・・・

あかり「みんな!見て!」

ちなつ「あっ」

結衣「案の定こうなったか」

京子「炎の床がきれいに消えたな」

結衣「本当の山火事だったら大いに助かってたけどな」

京子「大きな火を消すほどの雨量だったな」

ウィスパー「・・・なんということでしょうか」

ウィスパー「こんなところで・・・!」

ウィスパー「天は・・・天は・・・!」

ウィスパー「私を見放しました!!」

ウィスパー「私は天に見放されたのでうぃす!!」

ドロン

緑見回り鬼「ウィスパー様!!大変です!!」

緑見回り鬼「オトゲイムー街が2人の上級怪魔によって落とされました!!!」

緑見回り鬼「豪怪、難怪により、とらじろうの勢力が滅びたのです!」

ウィスパー「なんですと!!?」

ウィスパー「・・・この雨といい・・・怪魔といい・・・!」

ウィスパー「何ということだああ!!!」

ウィスパー「うっ・・・!」

ウィスパー「ぶはああ!!」ブバアッ!

あかり「あっ!!」

ちなつ「いやあっ!」

京子「ウィスパーが大いに吐血したぞ」

結衣「何があったんだ!?」

ザーーーー・・・

ザア・・・・

ポツ・・・

京子「あっという間に雨が止んだな」

結衣「山の下はどうなってんだろ?」

ちなつ「また前みたいに実況ワールド全体にこの雨が降ったってことが・・・」

結衣「それはたぶんない」

あかり「みんな!それより・・・!」

あかり「ウィスパー!!」

あかり「ウィスパー!!大丈夫!?」

あかり「しっかりして!!」

ウィスパー「」

あかり「ねえ!!」

緑見回り鬼「ひどい重体だ、こうしてはいられない・・・!」

緑見回り鬼「」ドロン

あかり「あっ!」

あかり「あの見回り鬼、ウィスパーを連れてどこかに行ったね・・・」

あかり「ウィスパー大丈夫かなぁ・・・」

今日はここまで

あかり「心配になってきたよ・・・」

ちなつ「助かるのでしょうか?」

あかり「う~ん・・・」

京子「これはやばい状況だな」

結衣「・・・・・」

結衣「そろそろ山を下りるか?」

あかり「うん」

あかり「でもあの雨でUSAピョン達は助かったんだよね」

結衣「そういうことになるな」

あかり「あの雨がなかったらUSAピョンは焼け死んでたし・・・」

京子「そうだよ」

あかり「ココアちゃんのことを考えると・・・」

結衣「あ、そうだった」

ちなつ「それを考えると雨は大助かりでしたね」

ちなつ「しかし山の下はどうなったのでしょうか?」

結衣「あっ」

結衣「一部は大きな水たまりになったな」

結衣「そこに足を入れてしまうと足がびしょびしょになるな」

京子「確かに」

ドロン

あかり「あ、ノガッパだ」

ちなつ「どうしたのでしょうか?」

ノガッパ「ウィスパー!ウィスパー!」

あかり「ノガッパ」

ノガッパ「あ、あかり、ちなつ、京子、結衣」

ノガッパ「ウィスパーはどこにいるっスか!?
      ウィスパーが倒れたと聞いて現場に駆けつけようとしてるっス!」

ちなつ「ウィスパーなら見回り鬼がどこかに連れて行きましたよ」

ノガッパ「そうっスか」

あかり「みんなはその話知ってるの?」

ノガッパ「みんな?」

あかり「そうだよ」

ノガッパ「万尾獅子、烏天狗、イガイガグリの事っスか?」

あかり「そうだけど・・・」

あかり「忘れている妖怪さんがいるよ」

ノガッパ「何のことっスか?」

あかり「他にもいるでしょ?」

ノガッパ「アゲアゲハ達は戦いに参加してないっス」

あかり「じゃなくて、グレるりん、ワカメくん、コンブさんもいたんじゃないの?」

ノガッパ「あかり、何を言うっスか?」

あかり「ええっ!?」

ノガッパ「おかしなことを言うっスね」

あかり「どういうこと?」

ノガッパ「グレるりんはウィスパーに対する不満が爆発して
      ツチノコに反逆したっス!」

あかり「えええっ!?」

京子「それって・・・」

ちなつ「裏切ったってことですか?」

結衣「まああいつじゃいつかこうなるとは思ったよ」

結衣「どこまでもワルを貫くよな・・・」

ノガッパ「その通りっス」

ノガッパ「そしてウィスパー達の陣営を乗っ取ろうとしたところを
      万尾獅子に斬られたっス」

ノガッパ「満を持して斬ったっスね」

結衣「クーデターはほとんど無謀だしな」

あかり「うん・・・」

あかり「あ、それと・・・」

あかり「ワカメくんとコンブさんは?」

ノガッパ「・・・・・」

ノガッパ「ワカメくんと・・・コンブさんは・・・」

あかり「え?え?」

結衣「この言い方・・・まさか・・・」

ノガッパ「・・・魂へと消えたッス」

あかり「それって・・・」

京子「死んだってこと!?」

あかり「えええっ!?」

ちなつ「いつ死んだのですか?」

ノガッパ「U.S.Oが罷免されて数時間後ッス」

ノガッパ「ウィスパーも相当悲しんでいたっスよ」

ノガッパ「天は無情っス・・・」

ノガッパ「ウィスパーの言葉っス」

ノガッパ「ウィスパーも『天は無情でうぃす』と言ってたっス」

ノガッパ「ウィスパー無事っスか?心配っス」

ノガッパ「もう一度陣幕に戻るっス」

ドロン

あかり「行っちゃった・・・」

ちなつ「私達はどうしましょうか」

京子「山を下りるか」

結衣「ああ」

京子「・・・・・」

京子「その前に」

結衣「え?」

ちなつ「寄り道ですか?」

京子「ちょっとこっち行くぞ」

あかり「え?」

京子「こっち行くと景色がきれいなんだよ、頂上ほどじゃないけど」

あかり「本当?」

結衣「それ本当か?」

京子「勘」

結衣「だろうな」

ちなつ「行くのですか?」

あかり「行ってみる価値はあるんじゃないのかな?」

結衣「じゃあ行くか」

京子「レッツゴー」

あかり「だから!待ってよ~!」

そして

京子「着いた~!」

あかり「わあ、景色がきれい」

京子「だとは思ったんだよ」

ちなつ「京子先輩の言った通りだなんて・・・」

結衣「下の方もよく見えるな」

京子「・・・・・」

京子「ん?」

ドドドドドド

京子「おい、あれ見ろよ」

あかり「えっ!?」

ちなつ「なんですか!?」

結衣「あっ!」

京子「姿はほとんど見えないけどあれ敵じゃないのか?」

結衣「見たところ青見回り鬼がいっぱいいるな」

あかり「どうしよう、ウィスパーが倒れたというのに・・・!」

今日はここまで

京子「あの距離じゃ間に合わねえしどうすりゃいいんだ?」

結衣「通り過ぎてったな・・・」

あかり「妖怪さん達何人も死んでいるよ・・・」

ちなつ「青見回り鬼がいたってことは
    あの中にUSAピョンがいるんじゃないのでしょうか?」

結衣「となると・・・」

結衣「火罠が消えたのを機に・・・」

結衣「いいや、にしては早すぎる」

結衣「まさか・・・」

ちなつ「結衣先輩、どうしましたか?」

京子「ウィスパーの吐血を知らない間に
   青見回り鬼のうちの一人が見てたのか?」

あかり「えっ!?」

結衣「その通りだよ」

結衣「京子もそう見てたか」

京子「そのまさかだったか」

結衣「そうとしか考えられないよ」

結衣「だって・・・」

結衣「ウィスパーが倒れたとたんに
   敵が一斉に攻め寄せてきたしさ」

ちなつ「確かに」

あかり「USAピョンはそれを見逃さないはずだよ」

京子「わーやべえじゃん」

京子「おとなブルや厄怪もいるんだろ?」

京子「あと晴れ男も」

京子「まあ万尾獅子とかノガッパとかが食い止めてくれるだろ」

結衣「これは苦戦必至になるな」

ちなつ「私達はずっとここにいてもいいのでしょうか?」

あかり「確かに」

京子「じゃあ下りるか?」

結衣「ぼやぼやしていられないよ」

京子「よし」

ドド・・・

ドドドド

京子「ん?」

ドドドドドド

京子「あっ」

京子「おい見ろよ」

結衣「どうしたんだ?」

ちなつ「えっ?」

あかり「あっ」

ドドドドドド

京子「見えただろ?」

あかり「見回り鬼たちが引き返しているよ」

ちなつ「一体何があったのでしょうか?」

あかり「あっ」

結衣「急に動きが止まったぞ」

京子「まさか私達のこと感づかれたか?」

結衣「いいや、それはないと思う」

京子「だよな」

ドロンドロンドロン

あかり「見回り鬼たちが一斉に消えちゃったよ」

ちなつ「こうした方が妖怪たちには楽ですし」

ちなつ「いつでも瞬間移動できるわけではないけど・・・」

あかり「USAピョンどうしてるかな?」

京子「しかしなぜ急に引き揚げていったんだ?」

結衣「それは分からん」

京子「とにかく山を下りるよ」

ちなつ「今度こそですね」

あかり「うん」

結衣「こういうときにモンスター出てくるんだよな」

京子「人一倍警戒しよう」

結衣「お前が言えたことじゃないぞそれ」

山を下りると

あかり「モンスターとは会わなかったね」

結衣「最近モンスター出てこないな」

京子「さっきオークの大群に襲われたばっかりなんだけどな」

ちなつ「ですがそれ以来一度も襲われていません」

あかり「ウィスパーは無事なのかな?」

結衣「ん?」

ちなつ「結衣先輩、どうしたのですか?」

あかり「あっ」

結衣「あかりは気づいたな」

今日はここまで

ちなつ「あっ」

京子「ああそういうことか」

結衣「みんな気づいたな」

あかり「木のすみっこにUSAピョンがいるよ」

あかり「なんか元気ない様子・・・」

あかり「どうしたんだろう?」

あかり「USAピョンは確か・・・」

結衣「ウィスパーが倒れたのを機に攻め入ったはず・・・」

結衣「しかし急に引き揚げていった・・・」

結衣「なんでかな?」

京子「おい、あかり向こうに行ったぞ」

ちなつ「私達も行きましょう」

USAピョン「ウィスパーは死んでいたダニ・・・」

USAピョン「なぜ白い幽霊のような形一つで・・・」

USAピョン「ミーは・・・」

USAピョン「ミーはウィスパーが生きていると断言したダニか・・・?」

USAピョン「ミーは死人に恐怖していたダニ・・・」

USAピョン「ウィスパー・・・死んでなお恐ろしいダニ・・・」

あかり「USAピョン」

USAピョン「ダニ?」

あかり「USAピョン、どうしたの?」

USAピョン「・・・みんなに合わせる顔がないダニ」

あかり「ええっ?」

ちなつ「何があったの?」

USAピョン「みんないたダニね」

USAピョン「あかり、ちなつ、京子、結衣・・・」

USAピョン「ミーのこと見てたダニ?」

京子「たった今」

結衣「いいや、その前にもあの山からUSAピョンの姿は見えなくても
   青見回り鬼の大群が見えたよ」

USAピョン「いつから見てたダニか?」

ちなつ「向こうからすごい音がして
    音の正体を知るべくあの山に登った時でした」

ちなつ「というより単なる偶然です」

USAピョン「ダニ!?」

USAピョン「・・・あの山にはウィスパーがいたはずダニ」

USAピョン「ミーが火罠にかかった時雨がミーを助けたダニ」

USAピョン「その時に雨のショックで倒れてそのまま帰らぬ人になったダニ」

あかり「えええっ!!?」

京子「ウィスパーまで!?」

あかり「妖怪さんまた・・・」

ちなつ「あかりちゃんには耐えられない話ね」

結衣「立て続けにこうだと心が痛いね」

京子「なんか複雑だな」

あかり「うう・・・」

USAピョン「ウィスパーの死を知ったミーはすかさず追撃をしたダニが・・・」

USAピョン「白い幽霊の影を見て生きてると決めつけてしまったダニ・・・」

USAピョン「そのあとウィスパーは本当に死んでいたと知った時は
       ものすごく悔しい思いをしたダニ!!」

USAピョン「ミーが死人に怯えていたなんて信じられないダニ!!」

京子「あ~あれだな」

京子「死んでなお威光があるって奴だな」

結衣「死せる孔明生ける仲達を走らす、か?」

京子「それそれ」

ちなつ「死んでる人が生きてる人を走らせる・・・」

ちなつ「死んでる人が生きてる人に影響を与えることですね」

あかり「あかりも聞いたことがあるよ」

USAピョン「ミーがそうなるなんて悔しいダニー!」

あかり「USAピョン・・・」

結衣「ああだと知ったら耐え難いな・・・」

京子「確かに・・・」

ちなつ「私もあれだったら耐えられませんよ」

京子「ごらく部は死人には恐怖しない!」

結衣「死体だって死人だぞ?」

結衣「たった今遺体になっても・・・」

京子・ちなつ「ひっ!」

ちなつ「ゆ、結衣先輩・・・」

京子「不吉なこと言うなよ・・・」

結衣「死人になりたての人を見たら恐怖するよ・・・」

京子「それを除けば恐怖しない!」

結衣「やれやれ・・・」

ドロン

青見回り鬼「USAピョン様!!」

USAピョン「ダニ?」

USAピョン「どうしたダニ?」

青見回り鬼「大変です!!」

USAピョン「!?」

青見回り鬼「イッカク様が突然死をいたしました!」

USAピョン「ダニ!!?」

あかり「ええっ!?」

ちなつ「また!?」

結衣「立て続けに妖怪が死んでるな」

京子「一体どうなってんの?」

『お前達!』

京子「西垣ちゃん?」

『空を見ろ!』

京子「え?」

ちなつ「あっ!」

あかり「えっ!?」

結衣「またか!?」

USAピョン「ダニ!?」

USAピョン「アウスレティアスがなぜダニ!?」

青見回り鬼「あの空間を知ってるのですか?」

USAピョン「ミーはあの中に吸い込まれたことがあるダニ!」

青見回り鬼「そうなんですか!?」

パアアアア!

あかり「わわわ・・・」

ちなつ「いやあああ!!」

あかり・京子・結衣「わああああ!!」

USAピョン「ダニーーー!!」

青見回り鬼「ぎゃあああ!!」

シュウウウ・・・

拠点内

西垣「アウスレティアスに連れ出されたか・・・」

りせ「・・・・・」

西垣「しかし通信は途絶えて・・・いるか・・・」

りせ「・・・・・」

ジジジジ

西垣「しかし完全に消えているわけではない・・・」

西垣「となると・・・」

西垣「いつもよりは早く戻って来れそうだな」

西垣「しかしドリームフェスティバルに間に合うのだろうか・・・」

西垣「ん?」

ピピピ

りせ「・・・・・」

西垣「これは・・・!」

西垣「実況ワールドに異変が起きてるな・・・」

今日はここまで

西垣「下手をすればドリームフェスティバルの場所が
   決まらないまま終わることもありそうだな・・・」

りせ「・・・・・」

西垣「最悪中止の可能性もある」

りせ「・・・・・」

西垣「『今行ったこととが今行ったことの前に行ったことと同じ』?」

西垣「それは言わないでおこうか?」

西垣「だがウィッシュクリスタルを手にする方法が他にもありそうだ」

りせ「?」

アウスレティアス

京子「また来ちまったよ・・・」

ちなつ「嫌な思い出にならなければいいのですが・・・」

ちなつ「とはいっても私達ほとんど苦い思いはしてないのですが・・・」

ちなつ「この世界のおぞましさが苦い思いを感じさせます・・・」

京子「まったくだよ・・・」

あかり「今度こそ・・・」

結衣「?」

あかり「アウスレティアスに囚われているあの人を・・・」

京子「え!?今なんて!?」

ちなつ「!?」

京子「ああ~あ~あ~!思い出した!」

京子「そういえばいたな」

京子「気持ちの悪い拘束具でつながれた男が」

あかり「そうだよ!」

ちなつ「どういうことですか!?」

結衣「私達は見てなかったな」

あかり「みんな脱出優先しちゃったから見ぬふりしかできなかったけど・・・」

京子「いいや。あの時は逃げて正解だったぜ」

USAピョン「ダニ!?」

青見回り鬼「今の話、私にも聞かせてください」

USAピョン「アウスレティアスに人が囚われているダニか!?」

あかり「そうなの」

京子「今回の目的はゲイザーを倒すことじゃなく
   囚われた奴の救出だ!」

結衣「戦い避ける気満々だなこいつ・・・」

あかり「えっと、確か囚われてる人は・・・」

京子「何気に怖そうな見た目だったな・・・」

あかり「あかりにはそうは見えないよ」

ちなつ「これじゃ助ける気失せます」

ちなつ「妖怪のように怖いのですか?」

USAピョン「???」

結衣「ちゃんと説明しようよ」

あかり「今そうしようとしてるところなのに・・・」

あかり「黒くて逆立った髪をしていたよあの人は」

青見回り鬼(逆立った髪?)

青見回り鬼(まさか・・・?)

青見回り鬼(あ、違う、黒い髪だったら人違いだ)

USAピョン「黒くて逆立った髪をしている人を見たことはあるダニ」

あかり「ええっ!?」

USAピョン「記憶が曖昧ダニが・・・」

京子「曖昧なのかよ」

結衣「まあよくあることさ」

結衣「情報が正確だとは限らないよ」

青見回り鬼「しかしみなさんと一緒にこの空間に来てしまいましたが・・・」

USAピョン「ミーも脱出方法を考えているダニ」

USAピョン「でもごらく部のみんなの意思に合わせたいダニ」

青見回り鬼「となると?」

USAピョン「ミーもアウスレティアスに囚われた人を助けに行くダニ!」

結衣「あかり、京子、その場所覚えてるか?」

京子「覚えてるわけねえじゃん」

あかり「えっとえっと・・・」

ちなつ「えっとえっとは覚えてないってことね」

あかり「あ~もう!」

続きはまた夜に
(夏だしまだ夜じゃないし)

『お前達』

あかり「えっ?」

京子「西垣ちゃん」

結衣「今つながってるのですか?」

ちなつ「いつの間に!?」

USAピョン「???」

『お前達がいる世界でどれくらいの時間が経ったか?』

京子「まだ間もないよ」

結衣「5分もたってないよ」

『そうか、こっちは一日だ、正確に言えば20時間。
 一日とはいえ丸一日とまではいわないな』

『あと4時間過ぎていたら丸一日だけどな』

ちなつ「それはそうと、先生はどうして私達に声かけたのですか?」

『それはアウスレティアスと通信がつながったから
 話したくなった、それだけだ』

ちなつ「そうでしょうね」

『最近この世界にモンスターがいなくなった』

あかり「ええっ!?」

結衣「ほう」

京子「私達がいなくなってる間に実況ワールドが平和になったんだな」

ちなつ「根拠があるように見えますが、ないですね」

結衣「私もちなつちゃんと同じだ」

京子「だからもう!」

『モンスターがいなくなったが
 この世界の支配権を争っていた妖怪たちが徐々にいなくなってきてる現象も出た』

あかり「ええっ!?」

ちなつ「とはいっても妖怪すぐそこにいますけど」

『USAピョンは私にも見えてるぞ』

『そして隣の見回り鬼もな』

あかり「そんな・・・じゃあツチノコもノガッパ達も・・・?」

結衣「・・・・・」

京子「なんだよ、実況ワールドに平和が訪れたと思ったら・・・」

京子「嵐の前の静けさだったのかよ・・・」

京子「今までにない凶悪なボスが現れるパターンだよこれ」

結衣「私も嵐の前の静けさだと思った」

ちなつ「嫌な予感がしてきました・・・」

あかり「実況ワールドを支配しあっていたとはいえ
    妖怪さん達とは思い出がいっぱいだったよ」

『実況ワールドの人たちにとっては
 支配から解放されたかのように見えるが・・・』

『私は嵐の前の静けさだと思う』

『お前達もそう思うだろう?』

ちなつ「そう思っていますけど?」

京子「ここからが本番って奴だろ?」

あかり「あっ、早く黒い逆立った髪をした人を助けないと・・・!」

結衣「しかし場所も分からないのにどうやって・・・」

今日はここまで

『私が場所をかすかだが覚えてる』

ちなつ「えっ!?」

ちなつ「ですがかすかって言っていましたね・・・」

京子「じゃあ・・・」

あかり「先生が少し覚えているってこと?」

京子「じゃあ道案内お願いします」

結衣「モンスターとの戦いのことも考えないとな・・・」

『まずはお前達から見て右に進め』

京子「分かった」

USAピョン「進んでみるダニ」

青見回り鬼「アウスゲイザスには要注意ですね」

結衣「進んでみよう」

ちなつ「ゲイザーとの戦いは嫌です・・・」

京子「そうそう」

結衣「弱点を狙うのも容易じゃないんだよな・・・」

そして

『次の分かれ道は左だ』

京子「OK」

ちなつ「モンスターはまだいなさそうですね」

あかり「どこまで進めばいいんだろう・・・」

USAピョン「確かここから先は分かれ道がいくつもあるダニ」

あかり「ええっ!?」

京子「マジかよ!?」

結衣「道に迷ったら最悪だな」

ちなつ「正確な道案内を頼むのですが・・・」

USAピョン「ミーはあのいくつもの分かれ道を進んだことがあるダニ」

あかり「えっ?」

青見回り鬼「そうなんですか?」

USAピョン「ミーはあそこで道に迷ってしまったダニ」

結衣「だろうな・・・」

青見回り鬼「分かれ道がいくつもあると大変ですね」

USAピョン「その通りダニ・・・」

USAピョン「分かれ道の中には別の道につながってる場所もあったダニ・・・」

USAピョン「その道を進んでしまって
       気づけば何回も同じ道を進んでしまった記憶もあるダニ・・・」

USAピョン「ミーがフユニャンに仕える前の話ダニ」

京子「うわー、道を間違えたら最悪だな」

結衣「その中にアウスゲイザスもいるんだろ?」

USAピョン「それはもちろんダニ」

そして

USAピョン「来たダニ」

京子「うわー、どこ進めばいいんだ?」

USAピョン「ミーは確か左から2番目を進んだ記憶があるダニ」

ちなつ「となると左から2番目ははずれですね」

USAピョン「そうなるダニ」

USAピョン「確か目的地までの道は右か右から2番目だったダニ」

京子「どっちに行けばいいんだ?」

青見回り鬼「もし道に迷ったら来た道を戻りましょう」

結衣「そうしたいけど危険が伴う」

ちなつ「あ、そうでした」

ちなつ「その途中でモンスターに襲われる危険性もあるってことですね」

結衣「どっちみち襲われることは覚悟しておいた方がいいよ」

ちなつ「そんな・・・」

京子「嬲られることだけはやめてほしい・・・」

あかり「どっちだろう・・・?」

京子「あ、そうだ」

京子「西垣ちゃんはどっちだと思う?」

『あの分かれ道のことか?』

京子「そう」

『どっち?』

結衣「分からないのですか!?」

『・・・・・』

『いや・・・どっちも何も・・・』

『どっち進んでも目的地につけるぞ』

あかり「えっ!?」

京子「マジ!?」

結衣「こっちの道から右の道は全て正解ですか?」

ちなつ「本当ですか!?」

『ああ、その通りだ』

京子「よかったじゃん」

京子「じゃあ一番右の道進むか」

USAピョン「行ってみるダニ」

青見回り鬼「ええ、そうしましょう」

『待て』

USAピョン「ダニ?」

京子「?」

ちなつ「どうしたのですか?」

あかり「右の道も正しい道なんでしょ?」

『右から2番目の道を進め』

あかり「えっ?」

ちなつ「どうしてですか?」

京子「じゃあそうする」

結衣「でも理由だけは聞こうよ」

京子「じゃあどうして?」

『それはな』

『確かに歳納が選んだ道の方が目的地に近い』

あかり「えっ?」

ちなつ「じゃあ近道はだめってことですか?」

結衣「ああそれはいえてる」

ちなつ「えっ?」

京子「近道には罠がいっぱいって奴?」

京子「結衣がそういうならこういうパターンだと思えてきたよ」

『右には敵がいっぱいいるぞ、はっきり言って危険だ』

『ゲイザーがたむろしている』

ちなつ「・・・やっぱり遠回りします」

京子「ゲイザーにだけはやられたくない」

あかり「安全に行こう」

結衣「ああ」

結衣「正直今のレベルなら尚更安全策で行かなきゃいけないと思う」

結衣「正直強行突破は不可能だ」

USAピョン「ダニ?」

青見回り鬼「私もそう見ます」

『船見の言う通りだ』

京子「西垣ちゃん・・・」

京子「じゃあ右から2番目の道進むよ」

『分かれ道はここから先も続くぞ』

京子「はぁ・・・」

すると

ブッ・・・

プツ・・・

あかり「あっ!」

京子「わーよりによって通信切断かよ・・・」

結衣「これは最悪の事態だな・・・」

USAピョン「この状態でモンスターに襲われたら最悪ダニ・・・」

京子「でも・・・」

結衣「おい?」

京子「次の分かれ道が見えるまでは進んでみる」

ちなつ「大丈夫ですか?」

京子「一本道なら進んでも問題なし!」

あかり「京子ちゃんは相変わらず大胆だね」

ちなつ「敵は道の迷いだけじゃないんですよ」

京子「モンスターさえ来なきゃこっちのもの」

しばらくして

京子「なんだ、モンスター出てこなかったじゃん」

結衣「こういう時ってあとでとんでもない化け物が現れるパターンなんだよ」

結衣「思い通りにいった分だけ難関が待ち受けるんだしさ」

ちなつ「それはいつ来るのかわからないから怖いです・・・」

あかり「今来たらどうしよう・・・」

USAピョン「今の話にはぞくっとなるダニ・・・」

青見回り鬼「・・・・・」

すると

京子「分かれ道来たよ」

結衣「いったん休もう」

あかり「迷子に待ったら困るし」

ちなつ「情報もないまま進むのは危険です」

USAピョン「右と左どっちダニ!?」

青見回り鬼「私に聞かれても困ります」

USAピョン「いや。ユーには言ってないダニ・・・」

あかり「先生との通信がつながるまではじっとしていよう」

結衣「迷子になったらできるだけ
   動かない方がいいがこの空間じゃそれも危険だな・・・」

ちなつ「う~ん・・・」

ちなつ「あっ!!」

あかり「え?あ、京子ちゃんどこ!?」

結衣「あいつ・・・」

結衣「あ、いた」

あかり「結衣ちゃん、どこにいたの?」

結衣「左の道に行った」

USAピョン「追いかけるダニ!」

あかり「うん!」

ちなつ「京子先輩は危険を顧みませんね・・・!」

少しした後で

あかり「京子ちゃんどこまで行ったのかな?」

結衣「だいぶ奥まで行ったんじゃないのか?」

ちなつ「心配です・・・」

USAピョン「あっ・・・!」

青見回り鬼「あれは・・・」

あかり「あ、京子ちゃん」

青見回り鬼「戻ってきたんですね」

京子「あ~お前ら、何だよ、進んでいなかったのかよ」

ちなつ「当たり前ですよ!!」

結衣「ってか何で勝手に進むんだよ!!心配したんだぞ!」

結衣「まあ途中で気づいて戻ってきたから大事には至らなかったけど・・・」

京子「え?」

京子「途中で気づいて?」

京子「私は全然気づかなかったよ」

結衣「え?」

ちなつ「じゃあどうして?」

京子「戻ろ戻ろ」

あかり「いや、戻ろ戻ろじゃなくて・・・」

京子「そんなことより戻ろうぜ、あっち行き止まりだしさ」

あかり・ちなつ・結衣「え!?」

ちなつ「じゃあ京子先輩は・・・」

あかり「それで戻ってきたの?」

結衣「なんだよ、そういうことかよ」

京子「あ~無駄に体力使った・・・」

結衣「それはお前が悪い」

ちなつ「こっちも体力使ったんですからね、京子先輩を探して」

そして

京子「さっきの場所に戻ったな」

京子「いや~行き止まりだとは思っていなかった・・・」

結衣「私達にはそれが幸いだったぞ」

ちなつ「行き止まりじゃなかったらどうするつもりだったんですか!?」

京子「じゃあ残るは右の道だな」

ちなつ「人の話を聞いていない・・・」

結衣「都合の悪い話は聞き流しだなこいつ・・・」

今日はここまで

京子「さて、進みますか」

ちなつ「やれやれですね・・・」

USAピョン「・・・待つダニ!」

あかり「え?」

青見回り鬼「後ろ!」

結衣「わ、ゲイザーいた」

京子「こっちに来るぞ」

あかり「バトルになったね」

ちなつ「攻撃されないようにしましょう」

青見回り鬼「実は私も弱点知ってます」

結衣「あ、待て!」

青見回り鬼「ビームを・・・」

ギイン!

青見回り鬼「!!」

USAピョン「目を背けるダニ!」

結衣「よし、間に合った」

あかり「間一髪」

ちなつ「動けなくなったら最悪です」

京子「麻痺にらみもやっかいだよな・・・」

青見回り鬼「体が動きません・・・!」

結衣「ゲイザーの目ににらまれたら恐怖で体が動かなくなるんだよ」

青見回り鬼「ええっ!?」

青見回り鬼「わああ!触手攻撃が来る・・・!」

あかり「」シインッ!

結衣「よし、あかりの無敵時間を使って・・・」

結衣「たあ!!」

結衣「目をめがけて・・・!」

結衣「もう一発!!」

青見回り鬼「助かりました」

あかり「今度は反射ガードを使うよ」

あかり「えい!」ピキイ

結衣「うおっ」

結衣「やばい!私、今あかりの前にいる・・・!」

結衣「」ヒョイ」

結衣「あぶなかった・・・」

京子「うわ、触手があかりのところに・・・!」

京子「ならオールダウンだ!」

シュウウ

京子「・・・効いたのか?」

ドガドガドガ!

あかり「ぐっ!ぐうっ・・・!」

ちなつ「あかりちゃん、回復させます!」

パアア

あかり「ちなつちゃんありがとう」

あかり「あっ!ちなつちゃん!」

ちなつ「え!?」

ドガア!

ちなつ「きゃああっ!!」

青見回り鬼「」ビッ、ビッ!

ちなつ「いつの間に触手が・・・」

結衣「もう一本来たぞ!」

結衣「くらってたまるか!」

ギイン!

結衣「っ!」

結衣「危うく剣をはじかれるところだった・・・」

京子「ここは・・・」

京子「サンダー!!」ピシャア!

ギイン!

京子「しまったあ!麻痺にらみくらったあ!!」

ビュウッ!

京子「わああ!来るな来るなああ!!」

USAピョン「チャージショットダニ!!」

ビビビ!

京子「お、ゲイザーがひるんだ」

京子「あっぶね・・・」

京子「触手攻撃だけはくらいたくなかったよ」

USAピョン「京子!油断するなダニ!」

京子「うおおおっ!」

グサア!

京子「ぐわああ!!」

京子「・・・っ!」

京子「まともに・・・くらったぜ・・・!」

ちなつ「じゃあリカバーを使います、私のHPも回復したいので」

パアア

京子「ナイス」

あかり「」シインッ

結衣「おいあかり」

あかり「あ、しまった!これじゃあかりと結衣ちゃんにしか効果がない・・・!」

あかり「みんな、ごめん・・・」

あかり「じゃあ・・・」

結衣「捨て身の一撃か!?」

結衣「なら私も参加する」

結衣「無敵時間を利用して・・・」

USAピョン「極太USAビームはとっておくダニ」

USAピョン「ビームショットであかりと結衣を援護するダニ!」

あかり「光の術!!」パアア!

結衣「それ!!」

ズバズバ!!

結衣「くそっ!だめか・・・!」

あかり「結衣ちゃん、あかりが結衣ちゃんを守るよ」

あかり「」ピキイ

結衣「あかり、ガードで敵を引き付けられるとは限らないよ」

あかり「結衣ちゃん!」

結衣「うお!」

ドシャア!

あかり・結衣「?」

京子「っしゃ、倒した」

USAピョン「ほとんどミーの手柄を取ったダニね・・・」

ちなつ「ちゃっかり最後の一撃を決めていましたね、京子先輩」

青見回り鬼「何とか犠牲者を出さずに済みました」

京子「私やられかけたけどな」

京子「とりあえず1000りっちぃゲット」

あかり「アウスゲイザスを倒したんだね」

結衣「おかげでこっちも助かったよ」

あかり「みんなごめん、超シールドを使う場所間違えて・・・」

結衣「幸いゲイザーがこっちの反応したのがよかったよ」

結衣「特攻はある意味正解だったな・・・」

ちなつ「もう一回リカバーかけます」

パアア

結衣「一応全回復できたな」

結衣「こっちもフルポーションはまだ使いたくなかったしな」

あかり「みんなまだフルポーション2つ残してるんだよね」

ちなつ「うん」

USAピョン「フルポーション?」

USAピョン「実はミーも持ってきてるダニ」

青見回り鬼「私は持っていませんが・・・」

USAピョン「妖怪もポーションが買えるダニ」

USAピョン「このポーションはまんたんおにぎりの薬版ダニね」

京子「え!?」

結衣「USAピョン用意周到だな」

ちなつ「そうだったんですか?」

あかり「もしもの場合に備えていたんだね」

今日はここまで

USAピョン「その通りダニ」

あかり「じゃあモンスターに気をつけて行こう」

京子「OK」

結衣「分かれ道があったら今度こそ先生の指示を待とう」

ちなつ「勝手に進まないでくださいよ」

青見回り鬼「ここから先は長い一本道なんですね」

USAピョン「これだと迷わずに済むダニ」

ちなつ「それは分かりませんよ」

結衣「分かれ道は・・・」

結衣「こんなところにもあるから」

京子「うお!?」

京子「まさかの隠し通路!?」

京子「入りまーす!」

ちなつ「あっ!」

結衣「京子早速約束破ったな・・・」

あかり「追いかけよう!」

USAピョン「ダニ!」

京子「ん?この地形は・・・」

京子「まさか!?」

京子「」タタタ

京子「何だよもう!」

あかり「京子ちゃん」

結衣「ダメじゃないか!勝手に行くなんてさ」

ちなつ「ここってまさか・・・」

京子「ほら、左を見なよ」

結衣「この地形的には・・・」

あかり「もしかして?」

青見回り鬼「あ、もしかしたら隠し通路は行くだけ無駄だったかもしれません」

京子「そうだよ」

京子「だってさっきの道とつながってただけだったし」

結衣「この通路は何のためにあったんだ?」

ちなつ「分かりません」

あかり「う~ん・・・」

京子「とにかく進んでみようぜ」

結衣「進むなら向こうね。
   あっち行くと戻ってしまうし」

タタタ

結衣「ん?」

京子「どうした?」

結衣「なんか向こうで人の気配が・・・」

京子「何だって?」

あかり「追いかける?」

ちなつ「そうしましょう」

「?」

「」タタタ

京子「こっちに向かってくるよ」

USAピョン「今の声に反応したダニね」

京子「って、会長じゃん!」

あかり「あっ!」

りせ「・・・・・」

結衣「会長、どうしてここに?」

ちなつ「先生はどうしたのですか?」

りせ「・・・・・」

りせ「」スタスタ

りせ「先生とはぐれた」

京子「結衣、会長は何て言った?」

結衣「先生とはぐれたんだってさ」

京子「西垣ちゃんもしかして・・・」

りせ「・・・・・」

りせ「」スタスタ

りせ「先生も自らアウスレティアスに向かった。
   この世界の真実が分かったって言ってたけど・・・」

京子「真実!?」

京子「みんな!」

京子「西垣ちゃんもアウスレティアスにいるってさ」

結衣「ええっ!?」

ちなつ「じゃあ先生が会長を連れてここに来たってことですよね!?」

ちなつ「ってか先生・・・」

ちなつ「会長を置いてどこに行ったのですか!?」

あかり「うん・・・」

京子「この世界の事実が分かったらしいんだ」

京子「詳しい話は分からなかったけどさ」

結衣「ええっ?」

ちなつ「そうなんですか?」

京子「まずは西垣ちゃんを探そう」

京子「ということで」

京子「先に行きます」

あかり「あ~待って~!」

そして

USAピョン「追いついたダニ」

USAピョン「ってかその子ユー達の学校の生徒会長ダニか?」

京子「その通り」

りせ「」スタスタ

りせ「USAピョン、よろしくね」

USAピョン「ダニ!?どうしてミーの名前を!?」

りせ「みんなのことずっと見てたわ」

USAピョン「どこからダニ!?」

USAピョン「あっ」

USAピョン「拠点があったダニね」

りせ「その通り」

USAピョン「分かったダニ」

りせ「・・・・・!」

USAピョン「・・・!」

結衣「どうしたの?」

USAピョン「向こうにアウスゲイザスがいるダニ!」

京子「幸い私達には気づいていないぞ」

あかり「でも誰かを襲ってるみたいだよ」

結衣「じゃあ戦うか?」

あかり「うん」

結衣「でも実力と相談だな」

京子「というわけで・・・」

「きゃあああああっ!!!」

一同「!」

今日はここまでにします

京子「ちぇ、戦うしかないのかよ・・・」

京子「気づかれないように技でも溜めますか」

あかり「この声聞き覚えがあるよ」

ちなつ「ええ、私も覚えてるわよ」

結衣「早く行こう!触手に捕まった子を助けに行こう!」

京子「だから避けようとした戦いを避けられなかったんだよ」

京子「というよりあいつ・・・」

USAピョン「極太USAビーム!!!」

ドオオン!!

結衣「そんなに効いてはいないな、
   基本背後から襲ってもダメージはあまり受けないからな・・・」

あかり「あっ!」

ピュー!

あかり「大丈夫かなぁ・・・」

結衣「こっちに反応したぞ!」

ちなつ「案の定って奴ですね」

京子「待っていました、ファイア!!」

ボオオ!

京子「よし、弱点にクリティカルヒットだ!」

結衣「あっ!」

ギイイン!

あかり「えっ?」

ちなつ「なに?急に体が震えて・・・」

結衣「しまった!油断した!」

京子「げえ!こういう時に麻痺にらみくらうなんて・・・」

青見回り鬼「」ビビビッ!

青見回り鬼「」ビッ!

ドシャア!

USAピョン「見回り鬼、助かったダニ」

青見回り鬼「私はさっきあの目を見ていませんでした」

京子「だから麻痺にらみを受けなかったんだ・・・」

結衣「次からは気を付けよう」

京子「あ、そうだ」

あかり「そうだった!」

ちなつ「ヒールをかける準備をしましょう」

結衣「あっ」

京子「ふぶき姫じゃん」

ふぶき姫「あなた達は確か・・・」

ふぶき姫「あかり、ちなつ、結衣、京子だったわね」

ふぶき姫「USAピョンも一緒なのね、あなたの話は聞いているわ」

USAピョン「ミーもユーの話を聞いているダニ」

ふぶき姫「その見回り鬼はフユニャン、麒麟、イッカクの見回り鬼ね」

青見回り鬼「そうです」

ちなつ「あっ、ヒールかけます」

パアア

ふぶき姫「あなた達が私を助けてくれたのね」

京子「そうだよ」

ふぶき姫「触手に捕まった時はどうなるかと思ったわ」

京子「だよな」

ちなつ「京子先輩、何か変なこと想像していませんか?」

あかり「そうだ。どうしてふぶき姫がアウスレティアスにいるの?」

今日はここまで

ふぶき姫「私?」

あかり「うん」

「みんな!」

りせ「・・・・・!」

ちなつ「えっ?」

USAピョン「あ、あの人・・・」

あかり「先生」

USAピョン「またあったダニね」

西垣「ここにいたか」

京子「西垣ちゃん」

ちなつ「っていうか会長を置いてどこに行ってたのですか?」

りせ「・・・・・」

西垣「ああ悪い悪い」

西垣「ん?この子は確かオトゲイムー街にいたな」

ふぶき姫「あなたは?」

USAピョン「西垣先生ダニ、
       あかり達の学校の理科の教師ダニ」

USAピョン「あと、彼女は見えないところでミーたちを見ていたダニ」

ふぶき姫「ええっ?」

西垣「ああ、その通りだ」

西垣「あと、話を変える」

西垣「USAピョン、ふぶき姫」

USAピョン「ダニ?」

ふぶき姫「えっ?」

西垣「お前達・・・」

西垣「あ、そこの見回り鬼もだったな」

青見回り鬼「えっ?」

西垣「お前達、実況ワールドで何してたかを覚えているか?」

USAピョン「ダニ!?」

青見回り鬼「私達は・・・」

ふぶき姫「それがね、私達が何のために実況ワールドを
      妖怪たちの領土にしていたのかを思い出せないの」

青見回り鬼「私もそう思えます」

USAピョン「な、何を言ってるダニか?」

西垣「ふっ・・・」

西垣「なかなか言いづらそうだな」

ふぶき姫「そんなわけじゃないわよ」

USAピョン「ミーたちはただ・・・えっと・・・」

青見回り鬼「私達は味方と決めた妖怪に従うだけです」

西垣「知らないものに『知らない』とは言えないのか?」

西垣「・・・・・」

西垣「やはり知らなかったようだな」

西垣「お前達妖怪はとある諸悪の根源に踊らされていたのさ」

USAピョン「ダニ!?」

青見回り鬼「えっ!?」

ふぶき姫「何ですって!?」

ごらく部一同「!!?」

あかり「えええ!?」

ちなつ「どういうことですか!?」

京子「妖怪たちを踊らせていた奴がラスボスか」

結衣「目の前にいそうだな」

りせ「・・・・・」

あかり「そういえば妖怪さん達どんどん死んでいってるよ」

西垣「赤座、今なんて?」

あかり「え?」

りせ「・・・・・」

西垣「『聞こえなかった振りをやめてほしい?』」

西垣「ははは、松本にはお見通しか」

あかり「もう!先生!!ひどいですよお!」

西垣「そうなんだ、今赤座が言った通りなんだ」

西垣「そこの妖怪たち」

西垣「お前達は数少ない生き残りなのさ」

USAピョン「ダニ!?」

青見回り鬼「あ、そういえば・・・」

ふぶき姫「あ!そうなのよ!」

ふぶき姫「実況ワールドの妖怪たちに異変が起きてるの」

ごらく部一同「ええっ!?」

西垣「どころか実況ワールド全体にな」

西垣「だが・・・」

今日はここまで

西垣「妖怪たちを意のままに踊らせたあいつを倒せば終わりそうだ」

ふぶき姫「あいつ?」

ふぶき姫「ああ、ゲイザーブレイクのことね」

西垣「その通りだ」

ふぶき姫「私、あんな奴に実況ワールドを支配されるなんて絶対に嫌よ」

京子「私もだよ!」

ちなつ「早く倒しに行きましょう」

結衣「とはいえ・・・」

結衣「実力が不安だな・・・」

あかり「結衣ちゃんそれいつも言ってるね」

京子「本当だよ」

西垣「船見の言うことも正しいぞ」

結衣「あ、このりっちぃはどうします?」

西垣「あ・・・」

結衣「え?」

西垣「・・・・・」

西垣「私が拠点を出たことでもう使わなくなった」

ちなつ「だめじゃないですか!」

結衣「ますます最終決戦が不安になってきました」

京子「だが戦ってるのは私達だけじゃない」

結衣「・・・・・」

結衣「京子さ」

結衣「もしふぶき姫とUSAピョンがやられた時
   お前はその時でもそんなこと言ってられるのか?」

京子「なんだよ」

結衣「その時はその時じゃ済まないぞ」

ふぶき姫「何言ってるの?私は負ける気がしないわよ」

ふぶき姫「というより負けられないわ」

USAピョン「その通りダニ!」

あかり「あっ」

あかり「ドリームフェスティバルはどうなるんだろう?」

西垣「ドリームフェスティバルか?」

西垣「当初の予定ではフェスティバルというよりは大会だった」

西垣「だが」

西垣「中止かマウントヴァレイでダンスパーティーという形になりそうだ」

京子「中止はやめてくれ」

西垣「というのも・・・」

西垣「ウィッシュクリスタルがどこかに消えてしまったらしい」

ごらく部一同「えええ!?」

ちなつ「じゃあ私達、元の世界に戻れないじゃないですか!」

西垣「だがもしかしたらこの空間にあるかもしれない」

結衣「そんなご都合的な・・・」

京子「じゃあこの場合アウスレティアス内にあるってパターンじゃん」

あかり「だとしたらゲイザーブレイクより先に見つけないと・・・」

西垣「・・・む?」

パアア

西垣「向こうで光が出てきたな」

京子「つまり?」

あかり「出口が見えたってこと?」

西垣「だが今は出口に行ってはいけない!」

西垣「なぜなら・・・」

ガヤガヤ・・・

フウウッ

西垣「くっ・・・」

西垣「誰かがアウスゲイザスを倒したが
   光を追いかけて空間に入ったようだ」

西垣「・・・私達は遠くにいたが」

西垣「もう少しあっちにいたらアウスレティアスを抜け出していたのかもしれない」

ちなつ「そうだったんですか?」

京子「なんだよもう」

りせ「・・・・・」

西垣「しかし!」

西垣「今回のあの光は割と広範囲にいる人を
   別の世界へと導いていった」

西垣「もしかしたら別のアウスゲイザスを・・・
   いいや、同じく封印されていた凶獣を
   実況ワールドの中に入れてしまったかもしれない・・・」

ごらく部一同「えええっ!?」

あかり「じゃあ先生はアウスレティアスの出口に行ってはいけないといったんですね」

西垣「その通りだ」

西垣「お前達にはその事情を伝えたが
   その他の人はそれを知らない・・・」

西垣「」ジャキ

西垣「至急用事ができた」

ちなつ「先生、それいつの間に用意していたのですか?」

USAピョン「急に背中からジェットが出てきたダニ」

西垣「松本。お前はごらく部のみんなと行動を共にしてくれ」

西垣「みんな、松本を頼んだぞ」

西垣「」ゴーーーーー

結衣「・・・・・」

ちなつ「行ってしまいましたね・・・」

今日はここまで

京子「私達も先に行こう」

ふぶき姫「早くしないと・・・」

USAピョン「行くダニ」

青見回り鬼「はい」

りせ「・・・・・」

あかり「みんなで行こうよ」

ちなつ「ゲイザーブレイクはどこにいるのでしょうか?」

結衣「鉢合わせになったら最悪だ・・・」

すると

「ここは通さない・・・」

「ゲイザーブレイク様の聖域は・・・汚させないわ・・・!」

京子「うお!人間がゲイザーブレイクに操られてる!」

ふぶき姫「・・・・・」

ふぶき姫「邪魔よ!!」

ビュウウウウ!

ピキーーン!

青見回り鬼「わわわ・・・」

結衣「今のすごいな・・・」

ちなつ「何のためらいもありませんでしたね・・・」

あかり「ねえ、今のやりすぎなんじゃ・・・」

京子「南無南無・・・」

結衣「おい京子、2人は死んでないぞ」

結衣「たぶんこれなら凍死の可能性はないし
   ゲームの世界を信じるよ」

結衣「元の世界なら確実に死んでるけど・・・」

USAピョン「次はミーが倒したいダニ」

USAピョン「でも人間が相手だと戦いづらいダニ・・・」

結衣「先生も心配になってきたな・・・」

りせ「・・・・・」

りせ「私も・・・」ボソ

結衣「会長、いつの間に私の耳元にいたのですか?」

りせ「・・・・・」

京子「先に行こう」

結衣「おいおいおい、妖怪頼みはやめろよ」

京子「そうだった、ここは主役が決めなきゃな」

USAピョン「誰が主役でもいいダニ・・・」

あかり「ええ~!?」

ちなつ「このままじゃ私達の影も薄くなりそうです」

あかり「そんなのいやだよ~」

すると

あかり「あ、ここ見覚えある」

京子「私も見覚えあるぞ」

あかり「京子ちゃんも覚えていたんだね」

京子「ああ」

あかり「ここを左だったね」

京子「さて、あいつ助かってるのかな?」

あかり「早く行こう」

タタタ

結衣「あかりと京子が先に行ってしまったな・・・」

ちなつ「私達も先に・・・」

結衣「ん?」

青見回り鬼「」ピピー!!

USAピョン「ダニ!?」

結衣「敵でも来たか!?」

ふぶき姫「あ、あれ・・・!!」

結衣「ここで来たか・・・!見たことはなかったけど
   多分これがゲイザーブレイクだ。
   今までのゲイザーよりもおぞましさがある」

その頃あかりと京子は

あかり「あ、いた!」

京子「大丈夫か!?」

E「お、お前達・・・」

京子「これどうやって外すんだ?」

あかり「えっと・・・」

京子「魔法技で壊すってのもありだな」

あかり「京子ちゃん!それだめだよ!
    だってこの人も傷つけちゃうでしょ?」

京子「だよな」

続きはまた夜に

E「ああそのことなら・・・」

E「オレのことはかまうな・・・」

E「どうせオレは傷だらけなんだ・・・」

E「鎖だけを狙うつもりだろ?」

あかり「それはそうだけど・・・」

京子「一か八かだ!」

あかり「えっ!?」

京子「ファイア!」

ボオ!

京子「やっば、溜めたのは間違いだったか?」

京子「いいや、溜めなきゃ砕けねえな」

あかり「京子ちゃん」

E「ぐおっ!」

バアン!

E「・・・よ・・し・・・」

E「外れた・・・」

京子「よし、もういっちょ」

あかり「ねえ大丈夫?」

あかり「お兄さん、無理しないで」

E「ああ、大丈夫だ・・・」

E「拘束が解けるのなら・・・」

あかり「・・・・・」

あかり「」シイン

京子「あ、この手があったか」

京子「よし、これなら思い切っていけるぜ!!」

ボオオ!!!

京子「どうだ!」

E「そういやお前は・・・」

E「いいや、なんでもねえ・・・」

あかり「ねえどうしたの?」

E「その魔法技、そしてその無敵時間を与えるシールド能力・・・」

あかり「えっ?えっ?」

京子「???」

E(あいつらそういやそういう技使えたな)

京子「どこかで見たことがあるのですか?」

E「どこかでな」

京子「やっぱり見たことがあるじゃん」

E「ああ」

京子「『そういや』って言葉が気になったんです」

E「そうか・・・」

京子「あ」

京子「そうだ、どこかに失われたウィッシュクリスタルがあれば
   その願い事でゲイザーブレイクを消させたり
   実況ワールドを元に戻したり
   私達を元の世界に帰せるかもしれない」

E「ウィッシュクリスタル?」

あかり「あ!京子ちゃん、ゲイザーブレイクのことだけど・・・」

あかり「ずっと言うのを忘れていたよ」

京子「さっき西垣ちゃんが諸悪の根源とか言ってたな」

あかり「実はその事実はブリー隊長が亡くなる前に知っていたんだ」

京子「はあ!?なんで大事なことを先に言わなかったんだよ!」

あかり「ごめん・・・忘れていたよ・・・」

あかり「エンマ大王がアウスゲイザスが諸悪の根源であるって言ってたことを忘れてたよ。
    あの時京子ちゃん達とは少し離れていたから・・・」

E「ああそうか・・・」

あかり「ねえ、あなたのお名前は?私はあかり、そしてこの子が京子ちゃん、
    あかりのお友達です。あなたのことも知りたくて・・・」

E「オレ?」

E「まだ教えらんねえな・・・」

京子「もしかして?」

京子「まさか指名手配犯のような立場になってるの?」

E「そう来たか・・・」

京子「そうじゃなきゃ名前を隠したりしないよ」

京子「だけど教えるのは今じゃなくても大丈夫ですよ」

京子「この辺りにウィッシュクリスタルとか落ちてないかな?」

あかり「さすがにそれはないと思うよ」

E「ウィッシュクリスタルか、実はそれを実況ワールドのどこかに隠したのは
 オレのじっちゃんだったな、ああ、じっちゃんのことはもう言わないでくれよ」

E「それにかなえられる願いは一つだけだしな」

京子「ですよね~」

あかり「京子ちゃんの願いっていくつもあったよね」

京子「そうなんだよ」

京子「っていうよりさっきの声どこかで聞いたことがるな・・・」

あかり「何気にエンマ様っぽいってこと?」

京子「お、あかりも気づいていたか」

E「・・・あかり、京子」

あかり・京子「え?」

E「今のオレにはとある勾玉が必要だ」

E「オレにはあの勾玉の力がねえとお前達の力になれねえ」

京子「いいや、逆に私達があなたの力になりたいくらいです」

あかり「そうです」

E「そうか、オレを助けてくれたのがやっぱお前らでよかったな」

E「あの勾玉は不思議な勾玉だ」

あかり「あ、ごめん、そろそろ結衣ちゃんとちなつちゃんと合流しないと」

京子「あいつらまだ来てなかったのか?」

E「ああ、その2人はお前達の友達だろ?
 でなきゃその名をそんな風には言わねえ」

京子「先に進もう」

あかり「結衣ちゃんとちなつちゃんが心配だよ」

あかり「あ、これあげる、傷だらけだし、のども乾いていると思って・・・」

E「お、ありがてえな」

E「おかげで助かったぜ、不思議な薬だなそれ」

あかり「これはフルポーションっていうんです」

E「そうか」

京子「おいあかり、何してんだ?先行くよ」

あかり「あ~京子ちゃん待って~!」

E「やれやれだな・・・」

E「だがおもしれえ奴らだな」

京子「あっ!」

あかり「京子ちゃん、どうしたの?」

京子「何か落ちてるぜ」

あかり「え?」

京子「ほらあそこ」タッ

あかり「京子ちゃん、置いていか・・・」

あかり「あ、本当だ」

京子「これ勾玉だよな」

京子「もしかしたらあの人の・・・」

京子「!!」

あかり「どうしたの?」

あかり「あっ!」

京子「ってかコマさんとコマじろうもアウスレティアスにいたのかよ」

あかり「でもなんか瀕死っぽいよ、早く助けないと」

京子「ああ」

今日はここまで

あかり「あっ」

タタタ

京子「会長」

あかり「結衣ちゃんとちなつちゃんは?」

りせ「・・・・・」

りせ「・・・・・っ」

りせ「みんなが・・・危ない・・・」

あかり「ええっ!?」

あかり「あ、コマさんのとこ行かないと」

京子「寄り道かよ・・・」


コマさん「コマじろう!!死んじゃいやズラ!!」

コマじろう「兄ちゃん・・・せっかく・・・拾った・・・勾玉とかいうもんを・・・」

コマじろう「拾いに・・・行かなくていいズラか?」

コマさん「コマじろうの方が大事ズラ!」

コマじろう「兄ちゃん・・・」

コマじろう「そうズラね・・・あの勾玉を・・・」

コマじろう「あんなおっかねえ奴に・・・奪われたくねえズラ・・・」

コマじろう「ここに隠れていれば大丈夫ではなかったズラ・・・」

コマさん「あっ!」

コマじろう「兄ちゃん・・・!危ないズラ・・・!!」

コマさん「もんげーっ!!!」

グサア!

コマさん「ズラア!!」

あかり「コマさん!!」

京子「」タタタ

京子「わ、何だあのゲイザーは・・・?」

あかり「結衣ちゃん!ちなつちゃん!」

あかり「あ、コマさんどうなったんだろ?」

京子「あっ!」

コマさん「コマじろう・・・」

コマじろう「オラ・・・いつでもどこでも・・・
       兄ちゃんと一緒がいいズラ・・・」

コマさん「オラもズラ」

フウウウウ

シュウッ

あかり「コマさん!コマじろう!」

京子「あっちゃ~魂になっちゃったか・・・」

あかり「そんな・・・」

あかり「・・・・・」

あかり「」タッ

京子「あ、結衣とちなつちゃんだったな」

京子「ゲイザーブレイクだなあいつが・・・」



結衣「くっ・・・!」

ちなつ「これでは防戦一方です・・・」

USAピョン「強いダニ・・・」

ふぶき姫「諦めるわけにはいかない・・・!」

ゲイザーブレイク「思ったよりもしぶといな・・・」

ゲイザーブレイク「さっさと倒れろ!そして我の僕となれ!」

今日はここまで

京子「待った!!」

ゲイザーブレイク「む?」

ちなつ「京子先輩」

結衣「あかりはどうした?ってかどこ行ってたんだ?」

ちなつ「あかりちゃんいますよ」

USAピョン「こっちはやばい状態ダニ・・・」

ふぶき姫「あっ!」

ゲイザーブレイク「面白い・・・」

ゲイザーブレイク「また新たな獲物が来たか」

京子「!!」

ゲイザーブレイク「」ビュッ!

京子「わー待て待て!!」ヒョイ

京子「あっぶね・・・」

グサ!

京子「ぐわー!」

ゲイザーブレイク「油断は禁物だ、これで全部よけれたと思うな」

京子「がっ・・・!」

あかり「京子ちゃん!!」

京子「まだ・・・だ・・・!」

パア

京子「あと1~2回は強力なダメージを受けても倒れない限りは大丈夫さ」

結衣「いきなりフルポーション使ってしまったな・・・」

ちなつ「私達はもうアイテムないんですけどね・・・」

あかり「」タッ!

京子「あ、あかり、私もみんなのところに行くぞ!」

京子「」タッ!

ゲイザーブレイク「ほう、群がるか、残念だったな、全員触手の餌食となれ!!」

ふぶき姫「させない!!」

ピキーン!!

ゲイザーブレイク「む?」

ゲイザーブレイク「だがそれですべての動きを止めたつもりか」

青見回り鬼「危ない!!」

ビシイイイン!!

青見回り鬼「」ボオンッ!

USAピョン「見回り鬼!!」

USAピョン「ミーはユーの分まで戦うダニ!」

パキャーン!

ふぶき姫「くうっ!私の氷の術を使ってでも
      少しの間しか凍らせられないなんて・・・!」

ゲイザーブレイク「お前達を手なずけるのは全力で倒してからにしよう」

京子「オールダウン!」

あかり「」シインッ!

結衣「お、超シールドか」

ゲイザーブレイク「なに!?我の攻撃がすり抜けられただと?」

京子「ファイア」ボオ!

ゲイザーブレイク「ぐううっ!」

京子「よし、弱点の目にヒットしたぞ」

結衣「弱点じゃなくても少しはダメージを与えられるから・・・」

結衣「たあ!!」

ズバズバ!!

結衣「必殺!!」

ズバズババシイ!!!

ゲイザーブレイク「があああ!!」

結衣「・・・これでやっと敵のHPが半分を切ったか」

結衣「クリティカルを何回か出せたし
   大体残り4割弱だな・・・」

結衣「ここまでに相当苦労するとは・・・
   となるこいつがラスボスなのは間違いないな」

結衣「っと、超シールドの効果が切れたか」

ゲイザーブレイク「ふっ、自らやられに行くとはな」

結衣「!」

結衣「おっと」ヒョイ

ゲイザーブレイク「む?」

京子「結衣!」

USAピョン「」ビビビビビ!

ゲイザーブレイク「ふんっ!」

ギイイン!

あかり「」ピキイ!

京子「あああ!しまったああ!!!」

ちなつ「きゃああ!!」

ふぶき姫「何!?体が・・・」

USAピョン「しまったダニ!動けなくなったダニ!!」

あかり「みんな!!」

京子「あかり、お前だけが麻痺にらみくらわなかったんだな」

結衣「やばい・・・!」

ゲイザーブレイク「よし、今だ!!」

ドスドスドスドスドスドスドス!!!!!

結衣「ぐわああああ!!!」

結衣「っ・・・!」

ゲイザーブレイク「」ヒュッ

結衣「これじゃ・・・よけられない・・・」

結衣「がっ・・・!」

結衣「」ドサッ

あかり「結衣ちゃん!!!」

ゲイザーブレイク「さて、こいつは後で我の蜜を飲ませて我のものにするか」

あかり「そんなことはさせない!!」

あかり「あっ!」

ゲイザーブレイク「何度でも触手鞭をくらわせてやる!!」

あかり「」シインッ!

京子「おいいい!!!あかりいいい!!!」

ちなつ「私達にかかっていませんよ!」

USAピョン「触手が来るダニ!!」

ふぶき姫「いやあっ!!」

京子「わああああ!!!来るなあああああ!!!」

ドガアアア!!

京子・ちなつ・USAピョン・ふぶき姫「」ドシャア!

あかり「みんな!!」

ゲイザーブレイク「残るはお前だけだな」

あかり「っ・・・!」

あかり「あなただけは・・・!」

ゲイザーブレイク「」ギイイイン!!

あかり「」パアアアアア!!

ゲイザーブレイク「なに!?」

あかり「必殺技の無敵時間を利用させてもらったよ」

ゲイザーブレイク「なんだと!?こいつは厄介だな・・・
           無敵状態になる手段がいくつもあるとはな・・・」

ゲイザーブレイク「よりによってまともにくらうとは・・・」

あかり「あっ!!」

青葉「はぁ・・・はぁ・・・」

ひふみ「ここまで逃げれば・・・」

ゆん「大丈夫やあらへんよ、少し休んだ程度にしかならへんで」

はじめ「げ!!巨大なゲイザーがいる!!」

青葉「私達、挟まれたのですか!?」

あかり「青葉さん!?ひふみさん!?はじめさん!?ゆんさん!?どうしてここに?」

青葉「あかりちゃん!?」

あかり「みんな!こっち来ちゃダメ!!」

青葉「ええっ!?」

ゆん「来るなも何もうちらも逃げ道あらへんよ」

ひふみ「来た・・・!」

八神「追いついた・・・」

りん「逃がさないわ・・・!」

あかり「あれはふぶき姫が凍らせたはずの・・・」

ゲイザーブレイク「甘い奴らだな!」

あかり・青葉・ひふみ・はじめ・ゆん「きゃあああ!!」シュルルルル

はじめ「くそ!離せ・・・!」

ゆん「しまった!うちら絶体絶命や!」

あかり「ぐううっ・・・!」

八神「」チャッ

りん「あなた達にもこの蜜をあげるわ」

青葉「八神さん!!りんさん!!お願い!!目を覚ましてください!!」

今日はここまで

ドオオン!!

八神・りん「っ!!」

あかり「わあ!」ピュー!

青葉「きゃ」ピュー!

ひふみ「っ?」ピュー!

はじめ「わー!」ピュー!

ゆん「なんや?」ピュー!

デーン!

あかり「いったった・・・」

青葉「助かった・・・のかな?」

ゆん「何があったんや?」

あかり「あっ!!」

青葉「えっ!?」

ひふみ「あの人はもう死んだはず・・・」

はじめ「生きていたんだ・・・!」

ゲイザーブレイク「なぬ!?」

エンマ大王「随分と妖怪たちの心を弄んでくれたじゃねえか」

エンマ大王「実況ワールドを自分たちの領地にしようとさせ、
       最終的に実況者共々己の支配下に置くとか
       許せねえこと考えてくれたじゃねえかよ」

ゲイザーブレイク「なに!?お前は先代共々価値観だけの王にしたはずだぞ?」

エンマ大王「へっ、その通りだ、今からそのお返しをしてやるぜ!」

ゲイザーブレイク「ならもう一度従属させてやる」

エンマ大王「そんなことはさせねえ!!」

ゲイザーブレイク「」ビュルルッ!

エンマ大王「おっと、どうする気でいたんだ?」

ボトボト

ひふみ「触手をことごとく・・・」

はじめ「エンマ大王ってこんなに強かったんだ・・・」

ゆん「今まではただの飾り物やったのに・・・」

青葉「さっきのゲイザーブレイクの台詞を聞きましたか?
   ゲイザーブレイクがエンマ様をそうしたのです」

青葉「ですが今はその支配から解放されて真の力を発揮できるようになったのです」

あかり「あっ!」

あかり「操られてる二人が近づいてくるよ」

ゆん「あかん!」

ひふみ「コウちゃん達から離れよう」

エンマ大王「オレを操った罪は重いぜ!!」

ゲイザーブレイク「ふん、では、これでどうだ」

キイイイン!

あかり「エンマ様!危ない!」

あかり「援護するよ!」シインッ!

ゲイザーブレイク「なに!?」

今日はここまで

エンマ大王「ふっ、何が起きたんだ?」

あかり「間に合った・・・」

エンマ大王「あかり、助かったぜ」

あかり「もう少し遅かったらみんな動けなくなっていたよ」

エンマ大王「触手だけではなく大きな目で睨みつけても動きを封じるのか」

ゲイザーブレイク「ん?」

あかり「あっ!」

りせ「・・・・・」

あかり「そうか、会長はシールドの外にいたから・・・」

あかり「でもずっと後ろにいるしあかり達で頑張れば・・・」

ピュー!!

りせ「・・・・・!」

西垣「まずい、麻痺にらみで体が動かない・・・」

西垣「このままじゃ・・・」

あかり「先生!?」

青葉「これはやばい予感が・・・」

ひふみ「麻痺にらみは人には効いても・・・
    物には効かないみたい・・・」

はじめ「え?じゃあ・・・」

ゆん「あかん!避難や!」

ゲイザーブレイク「!!!」

あかり「このままじゃ先生が・・・」

エンマ大王「」ササッ

あかり「えっ?」

エンマ大王「ここにいたら危ないぞ」

あかり「でも・・・」

西垣・ゲイザーブレイク「ぎゃああああああああああ!!!!!」

ドガアアアアアアアアン!!!!!

りせ「・・・・・!」

あかり「先生!!」

八神「・・・っ」

りん「私達は一体何を?」

青葉「八神さん、りんさん、目を覚ましてくれたんですね」

八神「青葉・・・」

八神「青葉、ひふみん、はじめ、ゆん、すまなかった・・・」

ひふみ「コウちゃんはどうしてここに?」

八神「実況ワールドのバグの力が強すぎて
   私とりんもこの世界に吸い込まれてしまったよ」

りん「そして実況ワールドに着いたとたんに
   アウスレティアスに連れ出されたのよ」

八神「そのあとゲイザーに襲われて・・・そのあとの記憶がない」

りん「コウちゃん、私も道連れにされたのよ」

エンマ大王「ふっ、一件落着だな」

あかり「違うよ!」

エンマ大王「ん?」

あかり「先生は・・・西垣先生は麻痺にらみで動けなくなって
    ロケットベルトのコントロールができなくなって
    それでゲイザーブレイクの目に正面からぶつかって
    大爆発、行方も分からないよ」

あかり「辺り見回しても先生の姿がないし・・・」

あかり「だから・・・」

エンマ大王「おっ」

パアアアアアア

あかり「あの光は・・・」

エンマ大王「あの光でオレ達は出られるんだな」

エンマ大王「アウスレティアスはもうすぐ消滅する、
       至る所で異世界へとつながる光が見えるぞ」

あかり「あっ、光があそこにも・・・」

パアアアアア!!!

シューッ!

あかり「って、えええええ!!?」

あかり「なんであかりだけアウスレティアスにいるままなの!?」

あかり「ひどいよも~!」

パアアア!

あかり「あ、光さん、待って~!」

ジュッ

あかり「あ~消えちゃった・・・」

「あ~消えてしまいました・・・」

「どうして私だけ出られないのですか!?」

あかり「え?この声・・・」

今日はここまでにします

つぼみ「え?え?あかりさん?」

あかり「あっ、つぼみちゃん」

つぼみ「他の皆さんはどうしたのですか?」

あかり「あかりね、みんなに置いて行かれちゃった」

つぼみ「え?」

あかり「ゲイザーブレイクをみんなで倒したんだけど
    そのあとに出た光にあかりだけが入れなくて・・・」

つぼみ「そうなんですか!?私もですよ」

あかり「えっ?」

つぼみ「アウスゲイザスに襲われてえりかたちと一緒にそのアウスゲイザスを
    倒したのですがその時に出てきた光で・・・」

パアアア

あかり「え?」

つぼみ「あっ!」

シューッ!

妖魔界

あかり・つぼみ「あああああ!!!」ピュー!

ミノタウロスィテーション「があ!」

ドーン!

ボオン!

あかり「いったった・・・」

つぼみ「何かに直撃しました・・・」

京子「あかり!」

えりか「つぼみ!」

あかり「京子ちゃん、ちなつちゃん、結衣ちゃん」

つぼみ「えりか、いつき、ゆりさん」

京子「探してたぞ」

えりか「どこ行ってたのよ」

エンマ大王「アウスレティアスに取り残されてたんだろ?」

あかり「はい」

つぼみ「戻れなくて泣きそうでした・・・」

ぬらりひょん「大王さま、今度はしっかりしてください」

エンマ大王「はは、悪い悪い」

りせ「・・・・・」

西垣「やはり他の誰かがあの超獣を外に出してしまったか」

いつき(う・・・心当たりが・・・)

ゆり「私達が脱出した後にモンスターまで外に出してしまったのかしら?」

西垣「だが赤座、花咲、お前達には本当に助けられた」

あかり・つぼみ「えっ!?」

あかり「あっ、ウィッシュクリスタル見つかったのかな?」

西垣「あれなら私が手に入れた」

ちなつ「でも先生は元の世界に戻りたいという願いを言わなかったんですよね」

西垣「そうだとしても赤座が別の願いを言い出さないか?」

京子・結衣「あっ!」

京子「あ、そうだ、あかりだったら・・・」

結衣「散っていった妖怪たちを・・・!」

京子「死んでいった妖怪たちを生き返らせてとか絶対に言うって」

あかり「あ!そうだった!」

あかり「ねえ、妖怪さん達は?」

エンマ大王「向こうにいるぞ、異世界の人たちと共にな」

あかり「あ、本当だ」

西垣「というわけで赤座に合わせてウィッシュクリスタルにそう願った」

西垣「ところがだ・・・」

西垣「封印されていたはずのビヒモスァトリズムとミノタウロスィテーションが
   再会できた妖怪たちの前に立ちはだかった」

西垣「ビヒモスァトリズムは苦戦の末倒したが
   ミノタウロスィテーションには絶体絶命だった」

結衣「幸い手足をもがれた人はいなかったよ。
   でもHPはほとんど削ることはできたよ。
   あかりとつぼみが落ちてこなかったら惜しくも全滅してたよ」

えりか「しかもアウスゲイザスも途中で出てきたし」

つぼみ「ええっ!?」

えりか「おかげで何人か敵に操られちゃってさ・・・」

京子「そうなんだよ・・・」

結衣「ご都合的な倒し方だったがあかりとつぼみに感謝だよ」

つぼみ「そうだったんですか」

あかり「みんなを救えたんだ・・・」

ぬらりひょん「大王さま、もうすぐドリームフェスティバル開催時間になるのでは?」

エンマ大王「おっと、そうだったな、
       せっかく実況者達もやってきたんだし
       フェスティバルを中止にするわけにもいかねえな」

ぬらりひょん「大王さま、自分で妖魔界で
         ドリームフェスティバルやるとか言っておいて・・・」

エンマ大王「こいつのおかげでできたんだったな」

あかり「あっ」

ツチノコ「ボクがそれを可能にしたんだよ」

エンマ大王「ツチノコの幸運を与える力は本当にすごいものだな、
        もしかしたらあかりとつぼみが敵の真上に落ちたのも彼のおかげかもな」

つぼみ「そうだったんですか?」

ツチノコ「それは違うと思うけど・・・」

ツチノコ「でもフェスティバルを中止にされなくてよかったよ。

      ボクね、フェスティバルを一番楽しみにしてたんだ。
      キミ達のダンスや歌を楽しみにしているよ」

あかり「あっ・・・!」タッ

ちなつ「あかりちゃん、どうしたの?」

今日はここまで

あかり「ジバニャーン!」

ジバニャン「あ、あかりちゃん」

あかり「よかった・・・戻ってきてくれたんだね・・・」

あかり「ウィッシュクリスタルの願いが・・・届いて・・・よかったよ・・・」

ジバニャン「オレっちもあのまま会えなくなるのかと思ってたニャン」

あかり「ウィスパーも・・・無事に戻って来れて・・・」

ウィスパー「感動の再開でうぃすね」

あかり「ううっ・・・うっうっ・・・」ポロポロ

あかり「よかった・・・みんな・・・生き返って・・・」ポロポロ

ウィスパー「あかりちゃんはいつも私達のことを思ってくれたのでうぃすね」

ジバニャン(それはそうと、蘇生後のウィスパーはポンコツだったニャン・・・)

ウィスパー(それよりも蘇生後のジバニャンはグータラで
       いざという時がないと積極性がないでうぃす)

ウィスパー「ちなつちゃん、結衣ちゃん、京子ちゃんはどうしたのですか?」

あかり「え?みんななら・・・あっちにいるよ・・・」ウルッ

ウィスパー「まだ泣き止めないのなら泣いたままでいいでうぃす」

ジバニャン「3人とも来てるニャン」

ちなつ「ジバニャン、ウィスパー」

結衣「あかり、大丈夫?」

あかり「うっうっ・・・結衣ちゃん・・・」ポロポロ

京子「妖怪たちが戻ってくれてよかったな」

あかり「よかったよお・・・」ポロポロ

ちなつ「あっちでも同じこと起きていますよ」

結衣「あれはココアとUSAピョン」

京子「あかりとココアこうゆうところが似た者同士だな」


ココア「USAピョン・・・うああ・・・」ポロポロ

USAピョン「こ、ココア・・・うれしいけど苦しいダニ・・・」

ココア「よかったよお・・・」ポロポロ

ココア「もう会えなくなるんじゃないかと思った・・・うっうっ・・・」ポロポロ

USAピョン「だから・・・きつく抱きしめないでほしいダニ・・・」

結衣「・・・ドリームフェスティバルまでまだ少しあるし
   あかりをもう少しそのままにしてあげよう」

京子「あっ」

ちなつ「実況者の皆さんも来ています」

結衣「あれはFB、きっくん、あろまほっと、えおえおに
   ぐっち、三浦、あいもときょうぺいちゃんとけいすけだな」

けいすけ「京子さん、結衣さん、ちなつさん、久しぶりです」

きょうぺいちゃん「まさか妖魔界でドリームフェスティバルやるとはな」

FB「妖怪と実況者が観客か」

きっくん「この組み合わせもいいな」

あろまほっと「なんか俺達妖怪と一つになった感じがするぜ」

えおえお「ああ、今までの争いが嘘のようだな」

あろまほっと「ん?なんか言ったか?」

えおえお「聞こえなかった振りはやめてくれ」

ぐっち「あ、ジバニャン、ウィスパーやん」

三浦「あっちにはUSAピョンがいるぞ」

あいも「俺達はみんなで2つの世界を守ったんだな」

三浦「ああ、実況ワールドと妖魔界でしょ?」

ウィスパー「ぐっちさん、三浦さん、あいもさん」

あかり「え?」

ウィスパー「あかりちゃん、もう大丈夫でうぃすか?」

あかり「うん・・・」

ぐっち「あかりちゃん?どうしたん?」

三浦「あっ」

USAピョン「こっちの様子を見に来たダニ」

あかり「あっ、ココアちゃん」

ココア「あかりちゃん」

あかり「USAピョンも無事に戻ってこれたんだね」

USAピョン「ユーもアウスレティアスから無事に戻ってこれたダニね、
       しかもその途端にミノタウロスィテーションを倒すなんて偶然ダニ」

ぐっち「あれがなかったら実況ワールドも妖魔界も一巻の終わりやったわ」

チノ「ココアさん」

ぐっち「チノちゃん、どうしたん?」

ココア「私がUSAピョンと一緒にいて妬いた?」

チノ「そんなわけないじゃないですか」

チノ「もうすぐドリームフェスティバル始まりますよ。
   客が入ってくる前に舞台裏に行かないと・・・」

ココア「あー!そうだった!!」

あかり「じゃああかりもみんなのところ行って会場に行かないと」

ぐっち「そういえば参加者はもう会場にいなきゃあかん時間やったな。
    僕達はまだ時間があるとはいえ・・・」

今日はここまで

そして本番

結衣「いよいよ私達の出番だな」

あかり「うん」

ちなつ「ステージを盛り上げましょう」

あかり「そうだね」

結衣「私達がトップバッターか」

京子「思いっきり目立とうぜ!」

ちなつ「京子先輩だけが目立っても無意味です・・・」

ステージの上で

あかり「みんな!こんにちは」

ちなつ「私達、七森中☆ごらく部です」

結衣「盛り上がっていこう」

京子「やっほ~、京子ちゃんだよっ☆」

♪~

観客「ワーー!」

そしてフェスティバルを終えて

エンマ大王「みんな、ドリームフェスティバルはどうだったか~?」

ぬらりひょん「楽しい宴にできて何よりだ」

観客「ワーー!」


三浦「みんな会場を盛り上げていったな」

あいも「ああ」

ぐっち「しかし何よりも驚きなのは・・・」

三浦「あいつだな・・・」

ガシャどくろ「ガシャー!」

あいも「超ノリノリだな」

ぐっち「出場者22組の曲全ての振り付けをマスターしてるってすごいやん」

三浦「っていうかガシャどくろなんで全部の曲の振り付け知ってるんだ?」

きょうぺいちゃん「謎だ」

けいすけ「一寸の狂いもありませんでしたね」

エンマ大王「さて、このフェスティバルの出場者は皆
       異世界からこの世界にやってきた者達だ」

エンマ大王「そろそろ元の世界に帰してやろうと思ってる」

ドロン

うんがい三面鏡「そのことならボクにおまかせ」

うんがい鏡「私もサポートします」

エンマ大王「お、お前らちょうどいいところに来た」

うんがい三面鏡「あの子達を元の世界に帰すんだろ?」

うんがい鏡「では、いきますよ」

パアアア!!!

あかり「ジバニャン、ウィスパー、フユニャン、USAピョン、コマさん、コマじろう。
    ・・・みんなのことは決して忘れないよ」


シューーーーッ!

実験室

京子「あ~楽しかった」

結衣「元の世界に戻れたな」

ちなつ「えっと、今何日の何時何分でしょうか?」

結衣「えっと・・・」

りせ「・・・・・」

西垣「『今日は日曜日』だ」

西垣「ほら、このデジタル時計を見ても分かるだろ?」

京子「あ、本当だ」

結衣「私はそうだろうなと思った。
   次の学校の日までは戻って来れるとは思っていた」

京子「あれ?あかりは」

結衣「えっ?」

ちなつ「先輩、ここにいますよ」

あかり「もう!京子ちゃん!結衣ちゃん!ひどいよ~!」

あかり「って、フユニャン、どうしてここに?」

フユニャン「どうやらオレもここに来てしまったみたいなんだ」

うんがい鏡「私のミスです・・・」

フユニャン「こいつはうんがい鏡だ」

京子「あ、このパソコンの電源がついたままだ」

西垣「・・・もしかしたらもう一度だけ隣にあるボタンで
   誰かを異世界に飛ばせるかもしれない」

ちなつ「私は反対ですよ」

結衣「それじゃ嫌な予感しかしません」

西垣「大丈夫だ、必ずこの2人を妖魔界に戻せる」

ちなつ「そこじゃありません」

京子「あ、私が押したら私が異世界に行っちゃう」

フユニャン「本当か?その話乗った」

うんがい鏡「私のワープ術はいつでも使えるわけではありません」

京子「というわけでフユニャン、ボタンはフユニャンが押して」

フユニャン「ああ」

あかり「大丈夫かなぁ・・・」



シューッ!

あかり「あっ、フユニャンとうんがい鏡が・・・」

京子「大成功」

結衣「さて、無事に戻れたのだろうか・・・」

ちなつ「後がよくない気が・・・」

りせ「・・・・・」

りせ「・・・・・!」

ドガーーーーーーーーーーーン!!!

フユニャン・うんがい鏡「ぎゃあああああああああああ!!!!!」



パソコン大・爆・発 エンド・・・

はっぺい「ということでこのSSは終わりです」

るびっと「いやいや、中途半端すぎるだろこれ」

るびっと「書いてみたかっただけの奴は
     それでもいいのがいいところであり悪いところでもあるな・・・」

るびっと「むしろ悪いところの方が多いが・・・」

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