地震ほしゅ

花子「この前のファミレスで本当は教えて欲しかったし」

結衣「そうなんだ。私には一人で大丈夫そうに見えたけど」

花子「それは……」

結衣「それは？」

花子「それは、お姉ちゃんの前だから…頑張っただけで…本当は教えて貰いたかったんだし」

おっしゃこれは期待！

結衣「うん、いいよ。今度の休みでいいかな？」

花子「ホント！？やったし！」

結衣（可愛いなぁ…）

結衣「どこでやろっか？」

花子（家には櫻子がいるし…）

結衣「私の家でする？」

花子「いいの？」

結衣「うん。一人暮らしだからゆっくりできるしね」

しえんし

～週末～

花子「確か……この辺りだし」ｷｮﾛｷｮﾛ

花子「あった！ここだし」

花子「ハンカチ、ティッシュ、勉強道具…忘れ物は大丈夫だし」

花子「き、緊張してきたし」

結衣「お菓子とジュースの準備もできたし」ｿﾜｿﾜ

結衣「……」ｿﾜｿﾜ

結衣「もうすぐだな」ｿﾜｿﾜ

結衣「ちゃんと来れるかな」ｿﾜｿﾜ

結衣「落ち着かん！」

結衣「それにしてもちょっと喋っただけで勉強教えてほしいなんて…」

結衣「何だか緊張してきたな…」

結衣「あかりを相手すると思って接すれば大丈夫かな」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

結衣「来た！」

結衣「はい」ｶﾞﾁｬ

花子「結衣お姉ちゃん、こんにちはだし」ﾍﾟｺﾘ

結衣「うん、こんにちは」

結衣「道、迷わなかった？」

花子「大丈夫だし」

結衣「そっか、えらいね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ」

花子「///」

花子（褒めてもらえたし）

結衣（小さい子って何でこんなにも可愛いのだろうか…）

結衣「さぁ上がって」

花子「お邪魔します」

結衣「今、ジュース入れて来るからね」

花子「ありがとうだし」

結衣「ナニから始めよっか？」

花子「算数、教えて欲しいし」

結衣「算数か…うん、いいよ」

花子「頑張るし」

結衣「花子ちゃんは今何歳？」

花子「8歳、小学2年だし」

結衣（8歳か…）

結衣「小学2年なら九九とかかな」

花子「九九はできるし」

結衣「そっか…じゃあ分数とか？」

花子「それも分かるし」

結衣「なら…表やグラフとか？」

花子「それも分かるし」

結衣「他には……って別に教えなくても大丈夫なんじゃ？」

花子（しまったし）

花子「ゆ、結衣お姉ちゃんの事…教えてほしいし！」

結衣「え？私？」

結衣「急にどうして？あれ？確か算数を教えて欲しいって…」

花子「さ、算数だし！今度テストに出るんだし！」

しえんし！

し

結衣「え？私が出るの？」

花子「う…」

結衣「どうしたの？花子ちゃん。何か変だよ？」

花子「結衣お姉ちゃんのいじわる…」ｼﾞﾜｯ

結衣「！」ﾄﾞｷｯ

結衣（ヤバい！）

結衣「な、泣かないで、花子ちゃん」

花子「……泣いてないし」ｸﾞｽｯ

結衣「！」ﾄﾞｷﾝ

結衣（何だ！？何だこの不整脈は）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

結衣「は、花子ちゃん、お菓子食べる？」

花子「……」ｺｸﾝ

眠くなってきたのでシャワー浴びて来る

ほ

花子「…ぐすっ」ﾓｸﾞｼﾓｸﾞｼ

結衣（もぐし…もぐし…）ｷｭﾝｷｭﾝ

花子「美味しいし…」

結衣「そう？良かった」

結衣「ジュースも飲む？」

花子「……」ｺｸﾝ

花子「ほ、本当は…」

結衣「本当は？」

花子「ただ…」

結衣「うん」

花子「結衣お姉ちゃんと遊びたかっただけだし…」

結衣「そっか…」

結衣「ありがとう。花子ちゃん」ﾆｺ

花子「///」

結衣「今日はいっぱい遊ぼうね」

花子「いいの？」ﾊﾟｧｱ

結衣「！」ﾄﾞｯｷﾝ

結衣「う、うん…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

結衣（何でいちいちドキドキしてるんだ私は）

花子「結衣お姉ちゃん」

結衣「ん？」

花子「お姉ちゃんもお菓子食べるし」ｱｰﾝ

結衣「！」ﾄﾞｯｷｭｰﾝ

結衣（何だ？この破壊力は）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

花子「早く食べるし」

結衣「う、うん」ﾊﾟｸ

花子「美味しい？」ｼﾞｯ

結衣「うん。美味しいよ」ﾓｸﾞｼﾓｸﾞｼ

花子「もっと食べるし」ｱｰﾝ

結衣（…うっ！）

結衣（まて！落ち着け私！）

結衣（私はロリコンじゃないぞ！）

花子「結衣お姉ちゃん」

結衣「ど、どうしたの？」

花子「は、花子も……お菓子もっと食べたいし…///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

結衣（ふおおおおお！！）ﾄﾞｯｷﾄﾞｯｷ

結衣「ごめん！ちょっとトイレ！」ﾀﾞｯ

花子「？」



結衣「落ち着け！落ち着くんだ！」ｺﾞﾝｺﾞﾝ

結衣「これは、そうだ！まりちゃんやあかりを相手してると思うんだ！」ｺﾞﾝｺﾞﾝ

『結衣お姉ちゃん』
　　　『もっと食べるし』
　『あーん』
　　『花子ももっと食べたいし』


結衣「ふおおおおおお！！」ｺﾞﾝｺﾞﾝｺﾞﾝｺﾞﾝ



花子「何だか騒がしいし」

結衣「ど、どうしたの？」

花子「何だかハアハア言ってるし」

結衣「き、気のせいだよ」

花子「もしかして」ﾋﾟﾄ

結衣「は、はは、花子ちゃん？」

花子「良かったし。熱でもあるのかと思ったし」

結衣「」

結衣（相手は8歳だぞ）

結衣（け、けど…）

花子「お菓子美味しいし」ﾓｸﾞｼﾓｸﾞｼ

結衣（可愛い）

花子「結衣お姉ちゃんはいつも何して遊んでるし？」

結衣「え？突然どうしたの？」

花子「花子……結衣お姉ちゃんの事もっと知りたいんだし…」

結衣（8歳でもいいじゃないか）

結衣「そうだな…いつもは友達と遊んだり…後はゲームかな」

花子「……」φﾒﾓｼﾒﾓｼ

花子「花子も一緒にゲームしたいし」

結衣「するの？」

花子「…」ｺｸﾝ

結衣「じゃあマリカーでもしよっか？」

花子「花子、それ知ってるし！」

結衣「じゃあ用意するね」ｺﾞｿｺﾞｿ

花子「花子、頑張るし」

結衣「さて、始めよっか」

結衣「そうだ。花子ちゃん」

花子「？」

結衣「座布団いる？」

花子「……」

結衣「どうしたの？」

花子「いらないし」

結衣「そっか…」

花子「……」ｺﾞｿｺﾞｿ

結衣「！」

花子「結衣お姉ちゃんの膝の上でするし」

結衣「！！」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

結衣「こ、こここ」

花子「？」

結衣「コントローラー」

花子「はいだし」ｽｯ

結衣（もうロリコンでいいや）

結衣「そ、それじゃ」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

花子「結衣お姉ちゃんには負けないし」ﾋﾟｺｼﾋﾟｺｼ

結衣「……」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

花子（むっ！結衣お姉ちゃん始まったら真剣だし）ﾋﾟｺｼﾋﾟｺｼ

結衣（はぁ…時間……止まらないかなぁ……）ﾎﾞｹｰ

　ﾎﾟﾁｬ

花子（いきなり海に落ちたし！）

花子「えい！」ﾋﾟｺｼﾋﾟｺｼ

結衣（右に曲がると花子ちゃんも右に傾いてる…）ｷｭﾝｷｭﾝ

結衣（ちょっと意地悪してみよう…）ｴｲ

花子「ああ！」

花子「結衣お姉ちゃんに甲羅当てられたし！」

結衣（可愛い…）

花子「結衣お姉ちゃん嫌い…」ﾌﾟｲ

結衣「は、花子ちゃん」

花子「もう膝からも降りるし」

結衣「だ、だめ！」

花子「！」ﾋﾟｸ

結衣「も、もう意地悪しない！だから…」

花子「冗談だし」

結衣「花子ちゃん」ﾊﾟｧｱ

花子「結衣お姉ちゃんの膝の上は花子だけのものだし」

結衣（やっＴ！）

花子「続きするし」

結衣「……」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

花子「……」ﾋﾟｺｼﾋﾟｺｼ

結衣「……」ﾋﾟｺｼﾋﾟｺｼ

花子「……」ﾋﾟｺｼﾋﾟｺｼ


結衣「ごっゆるーりーと」

花子「にゃにゃにゃにゃー」

―――
――――

花子「楽しかったし」

結衣「花子ちゃん結構上手いんだね」

花子「たまに櫻子とするからだし」

結衣「そっか、またやろうね」

花子「やるし！」

結衣「もうこんな時間か…」

花子「そろそろ帰らないと、撫子お姉ちゃんに怒られるんだし…」ｼｭﾝ

結衣「そっか…」ｼｭﾝ

花子「また遊びに来てもいいし？」

結衣「いつでも来てね」

結衣（毎日来てほしい…）

結衣「送って行くよ」

花子「いいの？」

結衣「うん。もう暗くなってきてるしね」

花子「それじゃ、手つないで歩くし！」ﾋﾟｮﾝ

結衣「はぅ…」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

結衣（もうたまらん…千歳じゃないけど鼻血出そう…）

～帰り道～

花子「今日はありがとうだし」ﾃｸﾃｸ

結衣「うん。いつでも来ていいからね」ﾃｸﾃｸ

花子「来るし！」

結衣「花子ちゃんはいい子だね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

花子「///」

花子「結衣お姉ちゃん」

結衣「ん？」

花子「これ…」ｽｯ

結衣「手紙？」

花子「うん。帰ったら読んで欲しいし」

結衣「ありがとう。必ず読むよ」

花子「///」

花子「ここからは一人で帰れるし。結衣お姉ちゃんまただし」

結衣「うん。またね花子ちゃん」

花子「バイバイだし」

結衣「ばいばい」

ﾀﾀﾀ

結衣「行っちゃったか…」

～結衣宅～

結衣「楽しかったな…」

結衣「何だろうこの気持ち…」

結衣「ずっと一緒に居たいだなんて…」

結衣「ここに花子ちゃんがいたんだな…」ｽﾘｽﾘ

結衣「……」

結衣「本当……楽しかったな…」